1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 17:04:30.90 ID:tblL6zSG0

晶葉「……」

P「……」

晶葉「……駄目、か」

P「だな。ピクリともしない」

晶葉「うーん……理論上はこれで大丈夫なはずなんだけど……なあ、君、どこが悪いと思う?」

P「根性が足りないんじゃないか?」

晶葉「……そんな非科学的な答えは期待してない」

P「分かってないな、晶葉。ロボットってのはな、気合いと根性で合体するんだよ!」

晶葉「違う! ロボットっていうのは綿密な計算と、たゆまぬ研鑽で合体するんだ!」

P「はぁ……夢がないことを言うなぁ。晶葉はまだ若いんだから、もう少しロマンを追いかけるべきだぞ」

晶葉「じゃあ君はいい歳なんだから、そろそろ夢にうつつを抜かすのはやめてもう少し現実を見るべきだな」

P「……」

晶葉「……」

P「……とりあえず、またこれ分解すればいいのか?」

晶葉「……うん。そうだな、頼む」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 17:13:15.92 ID:tblL6zSG0

       カチャカチャ……

晶葉「なぁ、プロデューサー……どこが悪いんだろうね」

P「分からん」

晶葉「……はぁ。こういう時、君が専門的な知識を持ってないのが響くな」

P「まぁ、俺はプロデューサーだからなー」

晶葉「もう少し精進してくれよ。助手なんだから」

P「頑張る……よし、ひな祭りロボの外装外し終わったぞ」

晶葉「うん。じゃあ引き続き、お月見ロボの方も頼む」

P「了解」

      カチャカチャ……

晶葉「……もう少し、もう少しなんだろうけどなぁ」

P「……」

晶葉「重量が適当じゃないのか? 外装をもう少し薄くして、合体をスムーズに……
    いや、ここの音声認識システムの位置をもう少し前にして……」

P「……なぁ、晶葉」

晶葉「ん、どうした?」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 17:25:22.99 ID:tblL6zSG0

P「ずっと気になってたんだけどさ。なんでひな祭りロボがぼんぼりなんだ?」

晶葉「……はぁ……君は本当に、物を知らないな。
    いいか、プロデューサー、これはぼんぼりじゃない、『さげもん』だよ」

P「さげもん……なんか聞いたことあるな……」

晶葉「のあが教えてくれたんだ。ひな祭りではこれを下げる、ってね」

P「へえ、そうなのか」

晶葉「ああ、そうだとも。実際に写真も見せてもらったしな」

P「さげもんねぇ……それで、なんでわざわざそのさげもんを選んだんだ?」

晶葉「……何?」

P「別にオーソドックスに雛人形でもよかっただろうに……」

晶葉「分かってないな。プロデューサー。この発明品はだね、これからも長い期間、この天才池袋晶葉の発明品として残っていくものなんだぞ!
    奇抜なデザインに多彩な機能!! それこそが天才に求められるものだろう!!」

P「へえ。しかし、それだけの理由でさげもんにしたのか」

晶葉「……んー、まぁ、それだけじゃ、ないけどな」

P「別に理由があるのか?」

晶葉「……ないわけじゃ、ない」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 17:33:20.84 ID:tblL6zSG0

P「へー。その理由って?」

晶葉「天才の気まぐれ、かな」

P「……」

晶葉「……」

P「で、本当のところは?」

晶葉「……わ、笑わないか?」

P「笑うわけないだろ。だから、ほら、教えてくれよ」

晶葉「………………ほ、ほら……言うだろ。巷では……さ。
    その……『雛人形をずっと飾っておくと婚期が遅れる』って……」

P「……」

晶葉「……これはほら、さっき言った通り、私の発明品としてずっと飾っておくものだし……
    もし噂の通りに……いや、噂を信じるわけじゃないが! もし、もし、万が一そうなったら! 流石に天才の私でも、手の打ちようがないから……」

P「……」

晶葉「……」

P「ぷっ」

晶葉「……わ、笑うな! この、助手のくせに! 約束、こら、笑うなって、言ってるんだ!!」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 17:43:41.81 ID:tblL6zSG0

―――

P「さすがにスパナで殴りかかるのはやめてくれ。俺じゃなかったら大怪我してたぞ」

晶葉「ふ、ふんだ! 五月蠅い! もともと君が約束を破ったのがいけないんだ!!
    いいか、今度からは笑ったりせずに……」

P「こら、晶葉。口じゃなくて手を動かせ、手を」

晶葉「き、ききき、君って奴は! どうしてそう、いつもいつも私のことを馬鹿にして!!」

P「晶葉」

晶葉「……なんだ。いきなり改まって」

P「いやさ。やっぱり、ひな祭りロボって言うくらいなら、雛人形モチーフの方がいいんじゃないか?」

晶葉「……なんでだね?」

P「だって、ぱっと見てその球体を『さげもん』って理解できる奴なんていないって。
  ファンのことを考えるなら、シンプルで分かりやすい雛人形モチーフの方が分かりやすいと思うけどな」

晶葉「……成程……でも、ここまで作ったのに……」

P「ほら、お内裏様とお雛様、2つ作れば搭載できる機能も二倍になるだろ?
  一体じゃ駄目でも、二体分のスペックがあれば合体出来るかもしれないし!!」

晶葉「……ふむ、一理あるな」

P「だろ?」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 17:54:15.12 ID:tblL6zSG0

晶葉「でも……ううむ……」

P「四体合体の方が見栄えいいって! な!?」

晶葉「……でも……だよ、プロデューサー」

P「ん?」

晶葉「もし、噂が、本当だったら……どうするんだ」

P「噂?」

晶葉「……そ、その……もし、噂が、本当で、私が結婚できなくなったら……」

P「……」

晶葉「……き、君、もし、そうなったら、どうしてくれるんだ! もし、君の言う通り雛人形ロボを作って、それを飾っておいて……
   そのせいで私が結婚できなくなってしまったらどうしてくれるんだ? どう責任を……」

P「……」

晶葉「……」

P「……」

晶葉「……い、いや、今の責任って言うのは……そういう意味じゃないぞ?
    その……君が、だね……そう、君がだね! 責任を持って、私の助手として、いや、ちがう、えっと!!」

P「よし、お月見ロボ分解終わった! 晶葉、そっちの正月ロボも取ってくれ」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 18:04:48.26 ID:tblL6zSG0

―――

P「なんで叩くんだよ」

晶葉「ふん、だ。五月蠅い、この朴念仁め」

P「おお、朴念仁なんて難しい言葉知ってるな、晶葉は」

晶葉「……よし、決めた。今回のひな祭りロボは『お内裏ロボ』『お雛ロボ』の二体にする!!」

P「お、そうか」

晶葉「さげもんロボは……まぁ、次回以降に繰り越しだ! さぁて、忙しくなるぞ。
    ライブまでにロボット二体作り直して合体システムの見直しにー、眠る暇があると思うなよ、プロデューサー」

P「はいはい、手伝いますよ」

晶葉「……ちなみに言っておくが、君には提案者としてそれ相応の責任を持ってもらうぞ!!
    もし私が婚期を逃したりしたら、君は一生私の助手だ!! いいな!!!」

P「がんばりまーす」

晶葉「よし、じゃあ私は設計図を描くから。邪魔するなよ」

P「こっちのロボの外装どうする?」

晶葉「とりあえず外して分かるように置いておいてくれ。そっちも調整を行うから」

P「おう、任せろ」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 18:12:53.87 ID:tblL6zSG0

―――

ちひろ「へぇー、これが晶葉ちゃんの作った新しいロボですかー」

P「……」

晶葉「……」

ちひろ「あれ、なーんか、このお雛様とお内裏様、誰かに顔が似てるようなー。気のせいですかね?」

P「……」

晶葉「……」

ちひろ「あれ?」

P「……くかー……すぴー……」

晶葉「……すー……すー……」

ちひろ「あらら、寝ちゃってる……せっかく反応を見て楽しもうと思ってたのに」

P「……すかー……」

晶葉「……んー……」

ちひろ「ふふ、でも……そうやって二人並んで座ってると、ますます、このロボットそっくりね。二人とも」


                                                            お  わ  り



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/27(水) 18:14:05.40 ID:tblL6zSG0

新晶葉ちゃんを見てなんとなく晶葉ちゃん書きたくなった
暇ができたら晶葉ちゃんいっぱい書こうそうしよう


元スレ
モバP「正月ロボ、お月見ロボ、ひな祭りロボ! 緊急合体!」