5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:11:21.82 ID:oxylUdBl0

一色「おい勇太、そろっとバレンタインだな」

勇太「だからなんだよ」

一色「お前なあ、バレンタインといえばチョコだろ」

勇太「…ああ、そっか。俺は良いよ別に、興味ないし」

一色「くー、余裕っスねえ!羨ましい限りだ」

勇太「あのなあ。六花がくれると思うか?」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:15:48.22 ID:oxylUdBl0

一色「小鳥遊なら確実に用意してくるだろ」

勇太「いやいや、六花は料理ダメなんだぞ?」

一色「普段料理が出来ない子が、頑張って用意したチョコって美味いと思うけどな」

勇太「そもそもアイツは中二病。そういうのにはなびかないよ」

一色「そーかー?ああいう子に限って持ってくるもんだぜ」

モリサマ「とーがし君」

勇太「に、丹生谷!?」

モリサマ「あれ、一色君と何か話してた?邪魔しちゃったかな」

一色「いや、そんなにやましい話じゃないから」

勇太「バレンタインだなーって話だよ」

モリサマ「…そっか。もうそんな時期なんだねー。私は誰に渡そうかなあ」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:20:34.91 ID:oxylUdBl0

勇太「意外だなー、丹生谷は渡す相手をもう決めていると思った」

一色「俺はあの中学生に渡すと思ってたけど」

モリサマ「あの中坊に?……ええー?それはないかなあ」

勇太「マジ?」

モリサマ「うん」

一色「最近は女の子同士で渡すって風潮も有るみたいだし、それに乗ると」

モリサマ「乗っても良いんだけど、あの中坊が受け取るとは思えないのよねぇ」

勇太「…確かに」

一色「大方『まーた何か企んでるDeathね!?』とか言いそうだしな」

くみん「早苗ちゃんなら貰うんじゃないかなあ」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:25:50.54 ID:oxylUdBl0

一色「く、くみんセンパイ!?」

くみん「そうだよー。どうしたの?慌てる要素あったカナ?」

勇太「いや、特には…」

くみん「だよねー♪」

モリサマ「先輩ならどうします?」

くみん「凸ちゃん?そうだねー。渡そうかなあ」

勇太「!」

くみん「凸ちゃんってああ見えて一途だし、此処で何か渡せばホワイトデーにまた接触できるよ?」

モリサマ「…その期に乗じて、マビノギオンを奪還するとか?」

くみん「さあ、そこからどうするかはモリサマちゃんの決めるコトだよ♪」

モリサマ「…うーん。確かに絶好のタイミングだけど、あの中坊がそう簡単に受け取るとは…」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:30:32.02 ID:oxylUdBl0

一色「ところで、そのマビノギオン?って何よ?」

勇太「ああ、アレは昔中学生だった頃の丹生谷が――」

モリサマ「富樫くん?」

勇太「はい!」

モリサマ「それ以上言うと…わかってるよね?」

勇太「…OK」

一色「大体事情はわかった。それならチョコ渡した方が良さそうだな」

モリサマ「渡せれば苦労はしないけど、受け取るとは」

くみん「でもさー、思惑抜きにチョコって親愛の証とか、そういうイメージだよね」

くみん「凸ちゃんが変に意識しちゃうって可能性も有るんじゃないのかな」

モリサマ「え゙」

一色「ふむ…」

勇太「おいおい、そういうのって」

モリサマ「そういうのじゃないから」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:34:12.04 ID:oxylUdBl0

一色「ところで先輩は誰かに渡したりとかってしますか?」

くみん「一色君、欲しいの?」

一色「!」

くみん「私は良いけど、本命とは限らないよねー♪」

一色「あ、あははは…」

勇太「…くみん先輩って意外とおっかないかも」

モリサマ「策士ね」

くみん「そうかなあ。これでも自然体だよ?」

一色「でもそんな先輩もアリだと思います」

くみん「ありがとう、一色君♪」

勇太「他所でやれ」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:37:18.06 ID:oxylUdBl0

くみん「ところで、何時からか女の子同士でチョコを渡す習慣が出て来たよね♪」

勇太「確かに、最近聞きますねそういうのって」

モリサマ「私が小学生だった頃は聞かなかったけど」

一色「何時から有ったんでしょうねえ」

ナナ「ああ、女の子同士のチョコ?私が高校生だった頃には有ったけど」

勇太「ナナちゃん!?」

モリサマ「先生が高校生だった頃…ですか」

ナナ「まあ、友チョコって形だったけどね」

くみん「へぇー、それは知りませんでした」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:39:08.32 ID:oxylUdBl0

ナナ「だから、渡したい相手が居るなら気後れする事無く渡した方が良いわよ」

勇太「ナナちゃんは渡したコトがあるんですか?」

ナナ「私?うーん…まあ、昔の話だからね」

モリサマ「察しろ…という事ですか」

ナナ「お察しが早くて助かるわあ」

一色「なるほど…。なあ、勇太」

勇太「なんだよ?」

一色「いっその事お前が六花にでも渡したらどうだ?」

勇太「はあ!?」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:42:38.89 ID:oxylUdBl0

モリサマ「そういうのもアリかもしれないけど」

くみん「斬新だねー」

ナナ「定型に拘らずに、新しいやり方を試すってのも良い方法よ?」

勇太「で、でもなんでオレが」

一色「おいおい、お前は小鳥遊とアレなんだろ?なら今更渡すも何も」

勇太「アレってなんだアレって」

モリサマ「私が中坊に渡すよりは健全…かな」

くみん「富樫君はチョコ作れるの?」

勇太「チョコは作ったことは…」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:46:05.48 ID:oxylUdBl0

モリサマ「意中の男の子が作ってきたチョコなら出来栄えなんて気にしないけどなあ…」

一色「流石に消し炭状態はヤバいけどな」

くみん「作りかたならレシピ本とかあるし、貸そっか?」

勇太「…あれ、何時の間に俺が作る流れに」

モリサマ「買ってきたチョコでも良いけど、どうせなら作ったほうが良いんじゃない?」

くみん「そうだよー。それに独創的だし」

一色「そういうの得意だろ?」

勇太「得意じゃない、断じて!」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:50:24.48 ID:oxylUdBl0

くみん「ところで、六花ちゃんと凸ちゃんは?」

勇太「あの二人ですか?今日はまだ見かけてませんね」

一色「小鳥遊なら授業中は教室で見かけたけど」

モリサマ「放課後は消息を絶ってるわね。最近ずっとそう」

くみん「ふむ…なるほどね」

勇太「何がなるほど、なんですか?」

くみん「ううん、なんでもない。別になんでもないよ」

モリサマ「…?」

くみん「六花ちゃんと凸ちゃん、何やってるんだろうねえ」

勇太「さあ…?」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:53:32.93 ID:oxylUdBl0

六花「さて、凸守」

早苗「はいマスター」

六花「これから所謂チョコレートとやらを作ろうと思う」

早苗「なんと!それはDFMへの…!?」

六花「そう。もってこいの素材だと思うのだが」

早苗「確かに、古来よりヨーロッパではチョコレートは愛の情熱をかきたてる媚薬と言われているdeathが…」

六花「媚薬…」

早苗「マスター、作れますか?」

六花「うっ…うう…み、右腕が」

早苗「マスター!?」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:57:05.63 ID:oxylUdBl0

六花「…落ち着いた。それで」

早苗「マスターはチョコ作りの実績はありますdeathか?」

六花「うむ…焦がしてプリーステスに怒られた事なら」

早苗「…そうdeathか。わかりましたdeath」

早苗「この不祥凸守早苗、マスターの手となり足となる所存death」

六花「凸守…」

早苗「さあ、早速制作開始death!」

六花「よし!オペレーションを開始する!」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 19:58:49.38 ID:oxylUdBl0

勇太「…2月ってあっという間だよなー」

一色「一年で一番短いからな」

勇太「閏年でも29日だもんな」

一色「そーいや29日生まれの人って、3月1日生まれ扱いになるらしい」

勇太「マジで?」

一色「マジで」

勇太「へー…」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:03:30.02 ID:oxylUdBl0

一色「中旬になって久しいし、もう惰性でイケそうな気がするぜ」

勇太「ああ……あー、何か忘れているような」

くみん「今日14日。14日といえば?」

一色「14日。あー…バレンタイン?」

くみん「そうだよー♪正解した良い子には」

一色「良い子には…って」

くみん「ちょっと早いけど、チョコをあげようと思います♪」

一色「マジですか!」

くみん「大マジだよー♪」

一色「わぁーお」

勇太「忘れてた…そういえば、もう放課後なんだな…」

六花「勇太。渡したい物がある」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:05:19.15 ID:oxylUdBl0

勇太「り、六花?何時からそこに…」

六花「気配を消すのには慣れている。ところで」

勇太「あ、ああ。なんだ?」

六花「これを」

勇太「この…デカい箱は一体」

六花「準備するのに手間取って」

勇太「……ああ」

一色「すげえ…」

くみん「これは…」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:07:44.27 ID:oxylUdBl0

六花「…すまない、勇太。資金が枯渇してしまった」

勇太「剣の収まりそうな感じの箱に…」

一色「車の形のチョコを、入れたと」

くみん「わあ、キュートだねぇ♪」

六花「前に一度、勇太の部屋で見たあの車をモチーフにした」

六花「本当は剣を贈ろうかと思ったのだが…」

六花「こんな形になってしまった。勇太、どうか許してもらいたい」

勇太「……」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:09:36.00 ID:oxylUdBl0

勇太「六花」

六花「…うん」

勇太「ありがとう」

六花「…へ」

勇太「六花からチョコを貰えるとは思ってなかったからさ」

六花「…そっか」

勇太「…しかし、一度見たかどうかってスケッチから良く作れたな」

六花「記憶力には自信がある」

勇太「そっか」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:14:17.55 ID:oxylUdBl0

早苗「ふっふっふ…どうやらあの二人、良い感じの雰囲気になったようdeathねえ」

モリサマ「そのようね」

早苗「手伝った甲斐があるというものdeath…?」

モリサマ「中坊」

早苗「に、ニセサマー!?何時からそこに…」

モリサマ「30秒くらい前から居たわよ」

早苗「くっ…背後を取られるとは、不覚death」

モリサマ「ところで、アンタに贈り物よ」

早苗「…な、なんdeathか?まさか…白き水…?」

モリサマ「あんたねえ…今日はバレンタイン、だったら送る物は一つでしょ」

早苗「と、言うと…まさか!?」

モリサマ「…友チョコよ。変な気起こすんじゃないわよ」

早苗「……あ、」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:16:53.95 ID:oxylUdBl0

モリサマ「…あ…?」

早苗「ありがとう…death」

モリサマ「…ふふっ、アンタに感謝されるのも…悪くないわね」

早苗「…これで篭絡出来ると思ったら大間違いdeath」

モリサマ「なっ!?」

早苗「ホワイトデーは覚悟するんdeathね!」

モリサマ「…ええ、万全の体制で出迎えてあげるわ。おいで、中坊」

早苗「ふ、ふんだ!余裕ぶっこいてられるのも今のうちdeath!覚悟しておけdeath!」

モリサマ「わかったわ」

早苗「いーだっ!」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:23:58.97 ID:oxylUdBl0

勇太「あれ、丹生谷?どうしたんだ?なんか機嫌良いけど」

モリサマ「ええ。ちょっとね。たまには…こういうのも良いかな」

ナナ「あらあら、皆仲良くやってるわね」

勇太「ナナちゃん!?」

ナナ「私もみんなにチョコレートを贈ろうかなって」

六花「本当!?」

ナナ「ええ」

勇太「机出さないとダメですね」

早苗「DFMが仕切ってるdeath」

勇太「そういうのじゃないだろコレ」

早苗「まあそうdeathが…」

ナナ「さあさあ、みんなはやくはやく」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:41:14.64 ID:oxylUdBl0

六花「しかしまあ、ドンパチ賑やかになって来たもんだ」

勇太「何処から持ってきたんだその口調」

六花「あぅ。…良いじゃん。こうして、みんなと一緒にいられる」

六花「こういう場所が欲しかった。それは本心」

勇太「六花…」

六花「勇太。感謝してもしきれない。この思いを伝える言葉が見つからない」

勇太「…言葉は無粋だ。思いはもう、伝わっている」

六花「…うん。そうだね」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:45:25.72 ID:oxylUdBl0

一色「くみん先輩。ホワイトデーに、お返しを贈っても良いですか!」

くみん「大歓迎だよー♪^^」

一色「やった!」

くみん「枕とか大歓迎だよ♪」

一色「ま、枕…ですか?」

くみん「うん。良いよー、枕」

一色「わかりました。…全力で選びます!」

くみん「楽しみにしているね」

一色「はい!」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:48:34.60 ID:oxylUdBl0

モリサマ「…ところで、アンタってさ」

早苗「なんdeathか?」

モリサマ「一時期髪を結わないで来ていた事があったじゃない」

早苗「ああ、あれdeathか」

モリサマ「あれでも結構高威力なのはなんで?」

早苗「ふっふっふ、良くぞ聞いてくれましたdeath!」

モリサマ「…!?」

早苗「その秘密は、今度ウチに来るが良いdeath」

モリサマ「あらま。じゃあ、遠慮なくお邪魔させてもらうわよ?」

早苗「どんとこいdeath」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 20:53:54.31 ID:oxylUdBl0

ナナ「さあ、お茶の準備も済んだし、お茶にしましょ」

一色「はーい」

六花「うむ。これは…茶柱が立っている」

勇太「へえ、凄いじゃん」

早苗「当然death。マスターのそういう運は今に始まったことじゃないdeath」

モリサマ「じゃあアンタも運がツイてる事を願うべきね」

早苗「それは…白き水!?私をナメんじゃねーdeath。イケるdeathよ!」

勇太「ほどほどにな…」

六花「くみん。どうしたの?」

くみん「ううん。なんでもない」

一色「先輩、はやくはやく」

くみん「さあ、私もお茶するよー♪」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 21:01:04.50 ID:oxylUdBl0

勇太「…こういうのも、悪くないよな。うん」

六花「勇太?どうした?」

勇太「いや、俺達今高1も終わりだろ?」

六花「ふむ、確かにこちらの単位換算ではそうなる」

勇太「こうして皆と居られるのも、あと2年しかないんだな…ってさ」

モリサマ「いつかは卒業しなければならない…けれど」

モリサマ「今は今でしょ。そういうのは、寝床についてからでも良いんじゃない?」

勇太「確かに…そうだな」

早苗「卒業してから逢えなくなる訳ではないdeathよ?」

早苗「それに…今この一瞬を、忘れられるdeathか?」

勇太「あー…忘れられないな」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 21:06:11.11 ID:oxylUdBl0

くみん「いつか振り返って、『あの一日は良かったな』って思える思い出が有るなら」

くみん「それだけで前に進めると思うよ?」

勇太「…そうですね、先輩」

一色「進路も考えなきゃならんけど、今は今をエンジョイしようぜ!」

勇太「ああ。そうだな!クヨクヨしてもしょうがない!」

六花「よし、じゃあ勇太にチョコを」

早苗「はい、マスター!」

勇太「ちょ、ま、待って!わあああ」

モリサマ「……あれ、大丈夫かな」

くみん「死にはしないと思うけれど…」


勇太「バレンタインか…」



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 21:11:39.04 ID:oxylUdBl0

書き溜めはしない主義だ。だから乱筆で見苦しいかと思うが、
ご容赦願いたい。これで終わりって事にしてください。



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 21:16:30.06 ID:v2QYFYADO




元スレ
勇太「バレンタインか…」