SS速報VIP:笑美「相方をさがすで!」モバP「え?」
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 22:34:06.01 ID:zwgC03tro
P「相方……、ユニットを組みたいってことか?」
笑美「ちゃうちゃう! 相方っていったらコンビの相方やろ!」
P「あそう。うん、まぁそれなら好きに……」
笑美「よっしゃ! そんなら善は急げや、すぐに始めんで」
P「あぁ、やっぱり俺もなのか……」
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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 22:44:14.38 ID:zwgC03tro
笑美「誰がええかなぁ。プロデューサーはんはどう思う?」
P「ん。そうだな、笑美とテンポが合うアイドルがいいだろうな」
笑美「そやな! さっすがようわかってるわ」
P「そりゃどーも」
笑美「ちょっと試してみたいな。次来た子、ちょっと試してみよか」
P「はいはい……おっ」
ガチャ
智絵里「あ……おはようございます」
笑美「おはよーさん智絵里ちゃん!」
P(いきなりテンポ合わなさそうじゃねーか!)
笑美「じゃ、智絵里ちゃんがツッコミな! ウチがボケるからツッコんでな」
智絵里「え、は、はい……」
笑美「まぁね、ウチらもアイドルやってるんで、プロデューサーとかがいるんやけど、
その人ね、頭がPの形してんねんよ!」
智絵里「へぇ……」
笑美「ちゃうやん! えぇーっ!? 今のツッコむとこやで!」
智絵里「ひゃっ! ご、ごめんなさい」
笑美「ええねんええねん、もっかいやってみよ、な?」
智絵里「はい、がんばりますっ」
笑美「よっしゃ、その意気やで!
ウチらのプロデューサーやけどね、頭が」
智絵里「な、なんでやねんっ」ゴスッ
笑美「チョップ!? ツッコミがチョップて!」
智絵里「痛かった……? ごめんなさい」
笑美「いや痛くはないけどな、うん、ヘーキやけどな、智絵里ちゃん」
智絵里「はい?」
笑美「いやーその不思議そうな顔可愛いなぁー! 言いにくいわーウチ!」
智絵里「な、なんですか……?」
笑美「うん、ちょっと早い。ツッコミが」
智絵里「早い、ですか」
笑美「うん。ウチまだ言い切ってへんからねセリフ。プロデューサーの頭の形がPやねん、っていうところでツッコんでな」
智絵里「わかりました……っ」
笑美「はい、ウチはね、アイドルさせてもろてるんですけど」
智絵里「頭の形がP……頭の形がP……」ボソボソ
笑美「そんでね、プロデューサーってひとがいるんですよ」
智絵里「頭の形がP……頭の形がP……」ボソボソ
笑美「この人がね! 頭の形がPなんですよ!」
智絵里「頭の形がP……頭の形がP……」ボソボソ
笑美「……話聞いてーっ!?」
智絵里「ひゃあっ」
笑美「ひゃあちゃうよ!? ウチが言いたいわ!」
智絵里「なんでやねんっ」ゴスッ
笑美「遅いわッ! ありがとございましたー」ペコリ
智絵里「ありがとうございました」ペコリ
P「どうだった?」
智絵里「はい、楽しかった、ですっ」
笑美「いやーなかなかよかったんちゃう? ツッコミがチョップっていうのもおもろいし」
P「よし、じゃあ相方は智絵里ということで。はーやれやれこれで仕事に戻れる」
笑美「いや! ちょい待ってやプロデューサーはん!」
P「えーなんだよー」
笑美「仕事に妥協はあかんと思うよ! そやから、もちょっと試させて? な?」
P「しかたないなー」
笑美「よっしゃ!」
智絵里「が、がんばってねっ」
笑美「おー!」
笑美「さーて次の子は誰かなーっと」
P「智絵里に続くのは、おっと来たな」
ガチャ
小梅「お、おはよ、ございます……」
笑美「やーやー小梅ちゃん! おはよーさん!」
P(不向きすぎるだろ……)
笑美「小梅ちゃぁん、ちょっとおねーさんの頼み聞いてくれへん?」
小梅「え、あ、あの……」
笑美「だいじょぶだいじょぶ、あとでたこ焼きあげるから、なっ」
小梅「は、はい……な、なにを、するん……ですか?」
笑美「漫才や!」
小梅「は……」
P(小梅、思考停止)
笑美「いやーホンマ最近さぶうてたまらへんね!」
小梅「そ、そうだね……」
笑美「でもまー雪なんか降ったらウチなんかもう絶対雪合戦やるけど、小梅ちゃんは? 何する?」
小梅「わ、私……へ、部屋にとじ、閉じこもって、そ、遭難ごっことか……」
笑美「へぇ、おもろいな。どんな感じなん?」
小梅「よ、四人で、部屋の四隅に、た、立って、ひとりが隣のひ、ひとの肩を叩く……」
笑美「ほうほう。……ん?」
小梅「叩かれたひとは、次のひとの、か、肩を叩きにいく……そ、それを繰り返して、ぐ、ぐ、ぐるぐる……」
笑美「えぇーっと、小梅ちゃん、友達呼んで遭難ごっこしてんの?」
小梅「? あ、う、うん、友達……そ、そうすると、と、友達、増えるから……」
笑美「あーなるほどね、仲良くなれる的な感じね」
小梅「ろ、ローシュタインの回廊、とか、お、お部屋様とか、よ、呼ばれる呪いの、い、一種……」
笑美「え? まじない?」
小梅「よ、四隅をまわ、回るのに、よ、四人じゃ……足りない。
ぐ、ぐるぐる回るのに、ひ、必要な五人目が、ほ、補填される、っていう、そ、それが、なにかは、わ、私にもわからない……」
笑美「ほんまやな……え、なにそれ怖」
小梅「へ、部屋を真っ暗にし、して、やるから、だ、誰がもともと居た子な、なのか、み、見えない……」
笑美「え、っと……」
P「はーいカットー。小梅続きはまた今度聞くからなー」
小梅「へ、部屋の灯りが、す、隅までと、届かないから、四隅がや、闇と結びつけられ、られたんだと思う……
みえ、見えないところから、も、もう一人のだ、誰かが、う、生み出されたのかも……
でも、わ、私だったら、み、見えるかとおも、思ったんだけど……」
P「うん、小梅わかったから、な」
笑美「おぉぉ……」プルプル
小梅「い、いないはずの、だれ、誰かがなにかする、っていうげ、現象はけっこう多い……
よ、四隅のはな、はなしと似てるのは、こ、こっくりさんとか……ウィジャボードも、お、同じだよ……ね?
そういう、く、くくりなら、て、天狗倒しとか、そ、そういうのも、ある、あるよね……
た、ただ、四隅の、と、特徴は、ごに、五人目を呼び出そうと、で、できるってこと……
だから、や、やっぱり、こ、降霊術ってこ、ことで……」
P「はい、小梅、あっちの部屋でお話しようなー」グイグイ
小梅「う、うん……」
―――
――
―
P「あーやっと終わった」ガチャ
笑美「おうおかえり!」
P「なんだ元気そうだなぁ。さっきは涙目だったのに」
笑美「な、泣いてへんしっ!」
P「はいはい。ま、小梅じゃ漫才にならんっていうことはわかった
いやもう、あいつトーク番組とか出せるのかなぁ……」
笑美「ようしっ! 気を取り直して、次の子や!」
P「あいよー」
ガチャ
輝子「お、おは、よ……ござます」
P(あ、展開が読める)
笑美「おっ輝子ちゃーんおはようさん! さっそくやけど、ウチの相方やってくれへんかな!」
輝子「あ、相方? フヒヒ……ぼ、ボッチの私でも、い、いいの……?」
笑美「ぼっち? ピンってこと? そやったらちょうどええで!」
輝子「ちょ、ちょうどいい……わ、私、ボッチでよ、よかった、フヒヒ……」
笑美「? ようし! ちょっとネタ合わせな」
輝子「き、キノコの力を借りる……」
笑美「冬! 冬と言えばやっぱり鍋やね!」
輝子「フフフ……な、鍋、おいしいよね……」
笑美「輝子ちゃんはキノコ好きやったよな。鍋にはやっぱりキノコいれる?」
輝子「う、うん。ふ、冬のキノコといえば、え、エノキタケ……」
笑美「あぁエノキ? ほそっこいやつね、美味しーな!」
輝子「し、市販されてるエノキタケは、ひ、光を与えないようにして、さい、栽培されてる……
や、野生のエノキタケは、ち、ちゃんと柄も太いし、カサも、お、大きい。い、意外かもし、知れないけど粘性があって……
ヒダはじょ、上生ないし湾生、で、柄が、ち、中空なのが、と、特徴かな……フヒヒ」
笑美「ほ、ほぉーそうなんや。さすが詳しいなぁ」
輝子「え、エノキタケを穫ると、ときに、注意す、するのは、こ、コレラタケと、まち、間違えないようにする、こと……
コレラタケは、え、エノキタケの廃培地か、からも、生える毒キノコで、あ、アマトキシン類をも、持ってる
た、食べると、し、消化器系の臓器をはか、破壊して、さ、最悪死に至る、ち、致命的など、毒性……」
笑美「え、えっとー」
P(やっぱりこうなったか)
輝子「フフフ……フヒヒアーッハッハ! ゴートゥーヘェェルッ!」
笑美「な、なんや!?」
P「よしよし、輝子、あっちの部屋いこうねー」
輝子「あ、ま、まずかった? フヒヒ……や、やっぱりダメか……」
輝子「ご、ごめんプロデューサー……」
P「いや、いいよ俺は。うん、なにかに夢中になるってのは大事なことだと思う」
輝子「そ、そうかな」
P「おう。輝子の魅力はそういうとこにもあるって思うぞ」
輝子「そ、そっか……フヒヒ」
P「今度みんなで鍋でもするか。なぁ輝子」
輝子「み、みんなで……う、うん、い、いいね……!」
…
P「さて、そういうわけで」
笑美「どういうわけや!? まぁええか。輝子ちゃんらしいとこ見れたし」
P「うんうん、わかってるじゃないか」
笑美「なんや? そんなら次いくで!」
笑美「天丼も二回目までやろし、次の子はちょっと毛色ちゃう感じがええな」
P「まあな」
笑美「お、来たんちゃう?」
ガチャ
みく「おっはにゃ~っ☆」
笑美「おはよーさん!」
P(毛色違うような、似てるような……)
みく「にゃ? どしたのプロデューサーチャン、みくのことじっと見て。ようやくみくの可愛さに気付いたのかにゃあ?」
P「いや、頭につけてるバラの髪飾り、いいなって思って。ネコミミより」
みく「ネコミミより!? 一気にみくのアイデンティティが崩壊の危機にゃ!」
笑美「もろすぎるやろ!」
P「そういえば、みくも大阪出身だったよな。これはいいんじゃないか?」
みく「たしかにみくは笑美チャンと出身は同じだけど、なんの話かにゃ?」
笑美「ウチの相方を探してんねん。みくちゃんとコンビやったら、ウチもネコミミつけたほうがええかなぁ……」
みく「えっ!? え、笑美チャンまでみくのアイデンティティを……」
笑美「なんでそーなんねん! コンビとして統一感あったほうがええやろ?
片方がネコミミで片方がなんもなしやったら、ウチ影薄なるし」
みく「いやーみくが言うのもなんだけど笑美チャンはけっこう目立ってると思うにゃ」
笑美「え、そうなん?」
みく「そうにゃあ~、食い倒れ人形のカッコはちょっとみくにはマネできないにゃあ」
笑美「ウチからしたらみくちゃんの格好のほうが露出度高いし、恥ずかしゅうてできひんわ」
みく「みく、恥ずかしい!?」
P「まぁ俺もちょっとやりすぎかなって思う」
みく「プロデューサーチャンまで!?」
笑美「でもウチもけっこうええ体しとるやろ? プロデューサーはん!」
P「ん? んー……」
笑美「………」
P「………」ジーッ
笑美「あ、あの、そんなシンケンに見られたら、て、照れるんやけど……」
P「あぁすまんすまん。ちょっと仕事モードに入ってた」
みく「むうっ! みくのこともシンケンに見てほしいにゃ!」
P「みくにゃんはいいです」
みく「えっ……ひどくない?」
P「まぁそれはおいといて」
みく「おいとかれたにゃ!」
P「笑美とみくは一緒に出かけたりするのか?」
笑美「お盆とか、一緒に帰ったよな?」
みく「うんうん、法子チャンとかと一緒にね!」
笑美「大阪駅がきれいなっとってびっくりしたわホンマ」
みく「ずっと工事しとったもんねぇ。おっと間違えたにゃ」
P「なかなかいいコンビになりそうだな。笑美、もういいか?」
笑美「そやね! みくちゃんなら問題ないわ」
P「じゃあみく、そろそろレッスンの時間だから、行ってきなさい」
みく「はーい! プロデューサーチャン、帰ってきたらみくとも遊んでにゃ!」
P「はいはい、いってらっしゃい」
P「で、次は李衣菜か」
笑美「よろしく!」
李衣菜「ロックでお笑いもできるアイドル! 時代を先取りしてる感じしますよね!」
P「うんうんそうだね」
笑美「ウチ実はものまねもけっこう得意なんやけど、ちょっと李衣菜のマネしてみるわ」
李衣菜「おっと、ロックに決めてよー笑美ー」
笑美「『プロデューサー! 私、今かなりロックじゃないですか!?』」
李衣菜「おおー」
P「ほんとに似てるな」
笑美「『心を感じる……ロックの心を!』」ドヤァァ
李衣菜「えっ」
笑美「『これこれ! かぁっこいいなー! うっひょー!』」
李衣菜「」
P「すごいすごい。ホントに上手いな」
笑美「そやろ? まぁ李衣菜がマネしやすいというのもあるけど」
李衣菜「ちょ、ちょっと待って」
笑美「お? どないしたん」
李衣菜「わ、私って、そんな感じ? 今の、似てるんですか?」
P「ああ、すごく似てるな。そっくりだった」
笑美「ウチ意外と李衣菜のことよう見てるやろ」
李衣菜「えぇ~……」
李衣菜「なんか、すっごくカッコ悪いというか……」
笑美「え? 李衣菜って”にわかわいい”アイドルちゃうの?」
P「いやなんだよそれ」
李衣菜「に、にわかじゃないもん!」
笑美「そうやったん? なんや狙ってんのかと思とったわ、あっはっは!」
李衣菜「笑い事じゃないよー!」
笑美「まぁまぁ、ええやん。気にせんとき」
李衣菜「慰めなんていらないよー! 笑美だってにわかお笑い好きでしょ!」
笑美「ん? まーそりゃそうや」
李衣菜「え?」
笑美「上方落語もそない詳しないし、漫才とかコントの構成も自分じゃ組まれへん。
新喜劇見て、おもろいなぁって思うけど、脚本さんがどないして発想して、大きな流れにすんのかっていうのもまだわからん」
李衣菜「え、っと」
笑美「ま、お笑いってのは楽しければええんやと思うよ!
ウチはお笑いの文化っていうのは、辛いことも恥ずかしいことも笑い飛ばして、
楽しく生きましょうや、ってことやと思ってんねん」
李衣菜「笑い飛ばす……」
笑美「そそ。しんどいことってまぁようけあるけど、そんなんもひっくるめて、笑いに変えてしもたら、
前向きになれるやん。笑って楽しくなるやん。
みんなを笑顔にする、それってアイドルもお笑いも一緒かなって、ウチ最近思うんよね」
李衣菜「本当だね! すごいよ笑美!」
笑美「たはは……いやいや、そんなすごいことちゃうわ」
李衣菜「プロデューサー! 私決めたよ!」
P「なに、どうしたの」
李衣菜「私、お笑いアイドルを目指す!」
P「………」
李衣菜「うおーやるぞー! お笑いの時代だぁっ!」ダダッ
P「……笑美」
笑美「あっはっは! ええんちゃう! おもろいから! あっはっは!」
P「ははは……」
智香「プロデューサーさん! 元気ないですね!」
P「おおう、智香かびっくりした」
智香「お疲れ様です☆」
笑美「おつかれ智香!」
智香「プロデューサーさん、お疲れのようでしたらアタシ、応援しますよ♪」
P「んーありがとー、智香はブレないなぁ」
笑美「ある意味、李衣菜もブレとらへんけどな」
智香「李衣菜ちゃん?」
P「いや、この際あいつのことはいいや。笑美、智香が相方だとどうだ」
智香「相方? ユニットですか☆」
笑美「やってみんとわからんなぁ、よっし、お試し期間や!」
笑美「どうもー笑美ですー」
智香「みんなを元気にするチアガールアイドル☆智香ですっ!」
笑美「ちょいちょいちょい、いきなりアピールしすぎやろびっくりしたわ」
智香「え? ダメかな?」
笑美「アイドルとしては大事かもしれへんけどなぁー。もっかい始めからね
どうもこんにちはー笑美ですー」
智香「こんにちは☆ みんなを元気にするチアガールアイドル☆若林智香ですよー!」
笑美「変わっとらんやんけ!」
智香「? ちゃんと名字も言ったよ?」
笑美「そこ!? 別にそこツッコんでへんからね!? 智香ですーだけでええやん!」
智香「あははっ、笑美ちゃんモノマネ上手いねーっ!」
笑美「今はそんなにマネしとらんわ!」
笑美「挨拶はもうええわ、ネタにいこネタに」
智香「そうだね! やっぱり新鮮なうちにねっ」
笑美「へいらっしゃい! 今日はマグロいいの入ってるよ! ってちゃうねん!」
智香「ナイスノリツッコミ! ファイトー!」
笑美「相方に応援されんの……? いやもうええわ、まぁね、智香はあれなん? 寒くないの?」
智香「アタシ? 冬は寒いからがんばろーっ☆」
笑美「いやいやちゃうねん、智香っていっつも腋出してるイメージあるやん」
智香「そんなことないよーっ」
笑美「そんなことあるやろー。実際、今日もずいぶんと開放的なカッコしてるし。実はあれやろ、腋呼吸とかなんやろ」
智香「………」
笑美「そこで黙るんかい!」
智香「なんちゃってーえへへー☆」
笑美「えへへーちゃうわ、新人類かと思ったわ」
智香「チアって全身運動だからねー、やっぱり動きやすい服装がいいんだよ」
笑美「いきなりシンケンに答えんなや! 反応に困るわ!」
智香「ごめん、今考えた☆」
笑美「なんじゃそりゃー!」
智香「………」
笑美「……いや、次智香の台詞やで」
智香「へいらっしゃい! 活きのいいタコ入ってるよ!」
笑美「やかましいわ! ありがとうございましたー」
智香「ふぁいとーおーっ」
P「いい感じのテンポだったな」
笑美「そうやな、なんかウチが勢いで押し負けてる感じするけど」
智香「お笑いも楽しいねっ」
P「なんか久しぶりに最後まで成立した気がするけど……」
笑美「まぁまぁ、面白ければええんやて。何事も楽しまなあかん!」
智香「そうですよっ! プロデューサーさんも息抜きが必要ですよね☆」
笑美「息抜きさせて仕事圧迫しとるけどな! あっはっは!」
智香「アタシ応援しますよ! がんばれがんばれプロデューサーさんっ☆」
P「僕もう疲れたよ……」
笑美「憧れの絵を一目見て、床に伏せるプロデューサー。その頭上からタライが降ってきて……」
P「ドリフか!」
智香「ナイスツッコミ! その調子ですよ☆」
ゴンッ
P「?」
ガチャ
歌鈴「いたた…頭うったぁ……」
笑美「なんや、歌鈴か、おはようさん!」
歌鈴「あっ笑美ちゃんおふぁよう!」
笑美・P(噛んだ……)
P「笑美、歌鈴は相方としてどうなんだ」
笑美「うーん、正直なー微妙やと思うねん」
歌鈴「えっ、な、なんですか、わたし、だだだダメですかっ?」
笑美「ダメっていうかな、……噛みすぎや」
P「そうだな……」
歌鈴「ふぇっ!? ご、ごめんなしっ…! あ、ま、また噛んじゃった…!」
P「まぁ、笑美の相方を探してるだけだからいいんだけどな」
歌鈴「はぁ、相方ですか?」
笑美「歌鈴、ちょっと早口やってみよか」
歌鈴「任せてくださいっ!」
笑美「いくでー! 生麦生米生卵っ!」
歌鈴「ななむぎなまめごまなまたごっ!」
笑美「………」
P「………」
歌鈴「……つ、次お願いしますっ!」
P「ひとつも言えてなかったぞ」
笑美「よっしゃ! 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた!」
歌鈴「びょうずがぼうずにょ、お、坊主の絵を描いたっ!」
笑美「やっぱりアカンわ!」
歌鈴「ラストチャンスを! ラストチャンスをください!」
笑美「しゃーないなぁ、もっかいだけやで?」
歌鈴「がんばりますっ!」
笑美「蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ!」
歌鈴「かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょぽみょぽこぴょこ! やった!」
P「いやいや」
笑美「やってへんやろ」
歌鈴「えぇっ、そ、そうでしたか!?」
笑美「なんかもう、噛み芸みたいになっとるやんけ!」
歌鈴「噛み芸ってなんですかぁーっ!」
笑美「うんうん、歌鈴はそれでええと思うわ」
歌鈴「はうぅ、笑美ちゃんがひどいよぅ……」
笑美「ていうか、歌鈴ってMCとかトークとかちゃんとできてんの?」
歌鈴「できてますよっ! ちょっとは噛んでるかも知れないけど……」
笑美「プロデューサーはん?」
P「うん、歌鈴はがんばってるよ」
歌鈴「ふぇぇん! そこは噛んでないって言ってくだひゃいよぅっ!」
P「嘘はダメだし。今も噛んだし」
笑美「歌鈴、がんばりや!」
智香「よーっし! 歌鈴ちゃん、アタシと一緒にレッスンがんばろーっ☆」
歌鈴「はいぃーがんばりまっひょわぁっ!」ズベッ ビターン!
P「お、おい大丈夫か歌鈴」
笑美「あっはっは! しっかりしいや!」
歌鈴「な、なんでバナナがこんなところにぃ~っ」
智香「泣かないで歌鈴ちゃん! 笑って! プロデューサーさん、歌鈴ちゃんはアタシに任せてください!」
P「そうか? じゃあ智香、頼んだ」
笑美「バナナの皮踏んでこけるとか歌鈴、実はベタなんが好きなんやなぁ」
P「たぶん違うと思うけどな……」
笑美「ようしっ、次や次!」
ガチャ
周子「おはよー」
笑美「周子! おはようさん!」
周子「笑美は元気だねー。あたしはちょっと眠いよ…ふわぁ」
P「周子か、周子もいいんじゃないか? 京都出身だったよな」
周子「そーだけどねー。何のハナシしてんの?」
笑美「ウチの相方を探してんねん」
周子「へー。あたしはキョーミないなぁ」
笑美「あっさり言うなぁ周子!」
周子「笑美はそのまんまでも面白いんだから、相方なんていらないんじゃない?」
笑美「たしかにウチはひとりでもおもろいよ?」
P「あ、そこは否定しないんだ」
笑美「でもな、漫才ってやつやってみたいって思うやん? ふたりでこう掛け合いしてなぁ」
周子「あたしはそーゆーの向いてないからなぁ」
P(たしかに周子はひとりで勝手にぱーっと喋って、好きなように生きてるもんなぁ)
笑美「プロデューサーはんどこ見てんの?」
P「や、気にしないで」
周子「お祈りの時間だよね」
笑美「なにが!? 周子はいっつもそうや! いきなしワケわからんことゆう!」
周子「え? そーかなー?」
笑美「なんなん? 周子のあたまのなかわからへんわー」
周子「あたしもわかんないな」
笑美「そうやろね! そらそうや!」
周子「笑美、前髪おろしたら?」
笑美「髪の話はしとらへん! 頭の中身の話!」
周子「あの頭のなかのあんこってつぶあんなのかなぁ、こしあんかなぁ」
笑美「だからワケわからんって! え、何の話ホンマに」
周子「え? 相方を探してるんだよね」
笑美「戻ったなぁ! 奇跡的なコース復帰やねえ!」
周子「この前自転車でさぁ――」
笑美「ええぇーっ!? 戻ったと思ったらぶっ飛んでったぁー!」
周子「ボードに当たらないとポイントにならないよね」
笑美「ホンマに周子はわからん…」
周子「簡単にわかっちゃうよーなつまらない女にはなりたくないんだー」
笑美「その理屈でいったら周子はめっちゃおもろい、ぜんぜんわからへんもん」
周子「へっへ、インナーブル♪」
笑美「まぁそれでええんかもね」
周子「でしょ? あたしもそう思う」
笑美「あっはっは! これでええねん!」
周子「伏見の稲荷神社っていくつ鳥居あるんだっけ」
笑美「どっから来たんその話題!? びっくりするわ!」
笑美「えーこちら、小関麗奈さんのお誕生日パーリィ会場の事務所です。主役の麗奈さん、えーこんにちは」
麗奈「なにやってるの笑美。プロデューサーもカメラ持って。え、撮ってるの!? 早く言いなさいよ!」
笑美「いやー今日は誕生日おめでとさんでございます」
麗奈「ありがとう! アンタもようやくこのレイナサマの素晴らしさに気付いたという訳ね」
笑美「えーどうでしょか今のお気持ちっちゅうんは」
麗奈「なかなかいい気分ね!」
笑美「まぁいつもはあんまり皆相手してくれへんもんね」
麗奈「してくれてるわよッ! どうしてアタシが除け者みたいにしようとするのよ!」
笑美「そやっけ?」
麗奈「そうよ! っていうかちょっとずつ敬語崩れてきてんのよアンタは!」
笑美「なんかめんどくさなってな」
笑美「えー改めまして、IUに優勝された小関麗奈さんですが、」
麗奈「IU!?」
笑美「失礼しました、WCに優勝された小関麗奈さんですが、」
麗奈「サッカー!? アタシ一人で!?」
笑美「いえ、Water Closetです。まぁ、トイレやな」
麗奈「あぁトイレね、トイレなら優勝したわね、っておかしいでしょッ! してない! そもそもトイレで優勝がわからない!」
笑美「まぁそういうことでね、今の気持ちを誰に一番伝えたいですか」
麗奈「アンタね! アンタにアタシの気持ちを伝えてやりたいわよッ!」
笑美「あんまりカッカしてるとハゲるで麗奈」
麗奈「ハゲてない! これはこういう髪型なのよ!」
P「俺は似合ってると思うぞ」
麗奈「当たり前よッ! アンタもなかなかわかるようになってきたわね!」
笑美「はい、えー麗奈といえばこの額の広さなんやけども、」キュッキュッ
麗奈「ちょ! ちょっと! なにこすってるのよ!?」
笑美「ちょっとスポンジにつけるだけで油がどんどん落ちる! 除菌も出来ーる、」
麗奈「台所洗剤のCMみたいなのやめなさいよッ! なんかアタシが油まみれみたいじゃない」
笑美「……あぶらとり紙いるか?」コソッ
麗奈「いらないわよ! その真顔やめなさいよ!」
P「麗奈……」
麗奈「アンタも心配そうな顔しないでッ!」
P「笑美、そろそろ」
笑美「そやね。由愛ちゃん待ってるしな」
麗奈「ゆ、由愛は待たせておけばいいのよアタシの下僕なんだから!」
笑美「まぁそう言うたんなって。そんなら締めよっか麗奈」
麗奈「いいわ。なんでも来なさい!」
笑美「えー今回WCで優勝した小関麗奈さんですが、」
麗奈「またトイレなのッ!?」
笑美「ううん、炭化タングステン」
麗奈「うるさいわよッ!」
笑美「ありがとうございましたー」
P「誕生日おめでとう、麗奈」
ガチャ
笑美「おはよーさん!」
P「おう、おはよう笑美。と、杏か」
杏「帰らせろぉぉ~……」
笑美「なんや杏しっかりしいや! ウチとお試し漫才すんねんで!」
杏「えぇ? 聞いてないんだけど」
P「今日もすんのかよ」
笑美「杏、飴ちゃんいる?」
杏「え? 飴くれんの? 笑美ってばいいやつじゃん!」
笑美「やろー? 知ってたで」
笑美「よっし! そんなら始めよか」
杏「えぇ~これ舐めおわるまで休憩にしようよ」
笑美「ウチに付き合ってくれたら、もういっこあげんねんけどなぁ?」
杏「……乗った!」
笑美「やっぱ辞めとこかな」
杏「なんでぇ~!?」
笑美「うそうそ、あげるって」
杏「ようしこの私に任せなさいっ!」
笑美「飴ちゃんが、ないときー」
杏「寝ることこそ我が喜び」
笑美「飴ちゃんが、あるときー」
杏「私、ちょっとだけがんばるよ!」
杏「ちょっと、私で勝手に遊ぶのやめてよ」
笑美「杏のノリのええとこ、ウチ好きやで」
杏「知らないよそんなの。飴ちょーだい」
笑美「はい上げたー」ヒョイ
杏「むああ~っ!」
笑美「あっはっは! アメリカンジョークや! はい」
杏「んむっ! アメリカンじゃないでしょ……」
笑美「おっ、その調子でツッコんでいこか!」
杏「えーめんどくさーい」
笑美「杏、お笑いは儲からんと思ってるやろ。実はビル・ゲイツはお笑いで億万長者になったんやで」
杏「嘘くさっ!」
笑美「思ってんけどさ」
杏「なに」ピコピコ
笑美「杏って羞恥心とかあらへんの?」
杏「あるよ。なんで?」バキュンバキュン
笑美「だってこの前パンツ丸出しで吊り上げられとったやん」
杏「あれは仕方ないよ。プロデューサーの趣味だよ。あっ死んだ」デーレデデー
笑美「そうなん!?」
P「やめろ。俺今まじめに仕事してんだから」
杏「おぉー偉いね。じゃあその分、杏が休んであげるよ」テレッテッテレッテー
P「どういうこと!?」
笑美「ちょっとプロデューサーはん、ウチのツッコミとったらあかんて」
P「え、すまん」
杏「プロデューサー、私の仕事はとっていいからね」バキュンバキュン
笑美「なー杏ー」ガシッ
杏「なに」テッテテンテンテン
笑美「高い高ーい!」グイッ
杏「わーたかーいこわーい」ティロリン
笑美「棒読みかーらーのー自由落下!」ポイッ
杏「うぶっ!」ポスン
笑美「アカン! 杏が落ちたからといってオチるわけちゃうかった!」
杏「そりゃそーでしょ……」デーレデデー
笑美「プロデューサーはん! なんかおもろいことゆって!」
P「え!? え、えーっと、あ、杏があんずゅうの地を見つけた…」
笑美「あっは! おもろない!」
P「ひどい!」
P「けっきょく今日もやるのか」
笑美「そらそうや! ウチの相方を見つけるまでやめへんで!」
P「早く決めてくれよ」
笑美「そうやな。はよネタ作りしなアカン」
ガチャ
蘭子「煩わしい太陽ね(おはようございます!)」
笑美「おはようさん!」
蘭子「相好の崩し手よ、今日も息災で何より(笑美さん今日も元気ですね!)」
笑美「おう、ソクサイやで!」
P(漫才以前に会話が……)
笑美「蘭子ちゃんとの漫才かぁ、どんなんなるやろなぁ」
蘭子「緇衣の編纂? 我が?(私が笑美さんと漫才するんですか?)」
笑美「そうそう! 蘭子ちゃんはボケとツッコミ、どっちがええ?」
蘭子「ふむ、些か深淵なる問い。我が右手に掴むのはどちらか……(えぇーむずかしいですね! どっちができるかなぁ)」
笑美「ちょっとウチ、蘭子ちゃんのツッコミみてみたいねんけど」
蘭子「剣を握りし者? うむ、では我、ゴルディアスとならん(ツッコミですか? わかりました、やってみます!)」
笑美「そんじゃボケるから好きなように突っ込んでみてな」
蘭子「クク…、造作もない(がんばりますっ!)」
笑美「この前、まゆと買い物にいったんやけどな。まゆがずっとリボン選んでんのよ。
やから、髪しばんのにえらい長いの買うねんなぁっていったら、
『まゆとプロデューサーさんを繋ぐ大切なリボンだから』やって!
ウチ思わず、あやとりかッ! ってツッコんでしもたわ」
蘭子「紅なる細糸が二人の因果を交錯せしめるか(運命の赤い糸、素敵ですよね!)」
笑美「せしめるせしめる。あとなぁ、この前珠美が熱心に大河ドラマ見ててな、
『笑美殿! やはり女でも武芸のひとつやふたつこなせねばなりません!』で、画面を見ながら、
『鉄砲というのも良いかもしれませぬ』やからね!」
蘭子「我が黒魔術に勝る物なし(私も負けてられません!)」
笑美「うん? ちょちょちょ、見てこれ、プロデューサーはんがパソコンで半裸の女の子をじっくりと……!」
P「おい。これは仕事だ」
蘭子「プロヴァンスの風よ、戯れもほどほどに……って、それ私の、み、水着写真じゃないですかぁっ!」
P「実にいい写真だ」
蘭子「はわわわっ、……虚無へと消え去るがいい!(恥ずかしいから消してください~っ!)」
笑美「なかなかやるなぁ蘭子ちゃん。でもウチのほうがおっきいからな!」
P「みっつも年の差があること考えろよ笑美」
蘭子「わ、我が肉身は仮初めの体にして朽ち果てぬ鎧(あんまり見ないでくださいっ!)」
笑美「ウチも海行きたいなぁ。そんでカブトムシを見つけるねん」
蘭子「灼熱と陽炎の舞踏、蒼穹は日輪を抱く(すっごく暑かったですけど、キレイな景色でした!)」
P「カブトムシを見つけるのは莉嘉だろ」
笑美「あーやっとツッコんでくれた! すっきり!」
笑美「うん、蘭子ちゃんはピンのほうがおもろいな!」
蘭子「断崖にして孤高の道を行かん(そうですか? 私は楽しかったです!)」
P「まぁわかってたけどな」
蘭子「預言者よ!(さすがプロデューサーさんです!)」
P「よーしじゃあ蘭子、写真撮影いくぞー」
蘭子「えっ!? 幻影と魔女の策謀たらんか…(恥ずかしい写真はちょ、ちょっと…!)」
笑美「あはは、がんばりやー」
笑美「うーんなかなか難しいもんやな」
美羽「笑美さん! 聞きましたよ! 相方を探してるらしいじゃないですか」
笑美「おお、美羽。そうそう、探してんねんけど、これがなかなかなー」
美羽「水臭いじゃないですか! 相方には私! この矢口美羽をどうぞ!」
笑美「ええー」
美羽「露骨に嫌そうな顔!? 美羽ショック!」
笑美「なんか美羽とやると全部スベる予感がするねん」
美羽「ひどくないですか!?」
笑美「ほんならちょっと漫才やってみる?」
美羽「やってみましょう! 抱腹絶倒になること間違いなしですよっ!」
笑美「どーもーこんにちはー」
美羽「ショートコント! 炙り鯛飯!」
笑美「漫才や言うてるやろ!? しかもどういうコントなんそれ!?」
美羽「あ、すいません。漫才っていショートコントの略かと思ってました」
笑美「どこがどう! ちゃんとやってな。いくで? この前ねー商店街のガラガラまわすやつあるでしょ、あれやったら『小吉』って出ましたからね」
美羽「ナイアガラの滝か!」
笑美「………」
美羽「………。すいません、間違えました」
笑美「うん。はいどーも、たい焼き食べるときは尻尾から、難波笑美ですー」
美羽「たこ焼きか!」
笑美「たい焼きの話や! いやいや、どういうツッコミなんそれ!?」
美羽「たこ焼きを食べるときは尻尾から食べる、っていう……」
笑美「たこ焼きの尻尾ォ!? そんなたこ焼きはウチ知らんなぁ!」
美羽「いや、たい焼きの話ですよね?」
笑美「あんたがたこ焼きや言うたんやろォーッ!?」
美羽「ナイアガラの滝か!」
笑美「ボケとらんわぁ! なんでツッコむん! びっくりしたぁ!」
美羽「あ、今のは天丼ってやつですよね」
笑美「自分で的外れな解説するのやめて!?」
美羽「以上、ショートコント炙り鯛飯でしたー」
笑美「なんでやねん」
笑美「………」
美羽「………」
笑美「ほら、なんかすっごい白けたやん」
美羽「しらけてるとか、しらん! …あ、あれ?」
笑美「しゃーないよな……一発芸人は消えていく定めやで……」ポン
美羽「どうして私の肩に手を置くんですか!? 私、消えちゃうんですか!?」
笑美「うん。残念やけど」
美羽「あーれぇ~」スッ
笑美「………。しゃがんでどうしたん」
美羽「き、消えてますっ!」
笑美「………」
…
笑美「そろそろバッチリ決めよう! ウチも女や、やるときはやるで! よし、次に来た子を相方にする!」
ガチャ
P「ただいまー」
笑美「あらら」
P「ん、笑美だけか。もう皆帰った?」
笑美「帰った帰った。まったくもう、プロデューサーはんもうちょっと空気読んでや」
P「いきなり理不尽な要求だなぁ。相方は決まったか?」
笑美「アカン。まぁみんな可愛いねんけどなぁ、なんかしっくりこんというか」
P「まぁそりゃあアイドルだからな」
笑美「可愛くておもろかったら最強やろ! ウチはもうおもろいから、あとは可愛なるだけやな」
P「何言ってんだ、笑美も可愛いよ」
笑美「なんでやねん!」
P「ははは、いやいやボケてないぞ。可愛いから、オーディション合格にしたんだ」
笑美「な、なんやいきなり。アレか、ウチは外面だけはええっちゅうことか!」
P「どうしてそうなる。スクールセーター着てオーディション受けにきたのは笑美が初めてだったけどな、
それも含めて可愛いし勢いはあるし喋りも問題ないし、まぁなんだ、ティンと来た、ってやつだ」
笑美「へ、へえ、なんや今日のプロデューサーはん、ずいぶん誉めるやん。な、なんか欲しいん?」
P「そうか? まぁそれはともかく、笑美はムリに相方を作ったりしなくても、十二分に魅力があるってことだよ」
笑美「………。アカン!」
P「えー」
笑美「女に二言なしや! でも、相方はもう決まってもたわ」
P「え? そうなのか。誰だよ」
笑美「プロデューサーはんや! ウチとプロデューサーはんは二人でひとつ! ええやろ?」
P「アイドルじゃなかったらユニットにはならないけど……、まぁ、いいか」
笑美「よっしゃ! じゃあコンビ名考えよ? 『かかあ天下』なんてどや?」
P「勘弁してくれ」
おしまい
ありがとござましたー
画像先輩いっぱいお世話なりましたどもです
元スレ
笑美「誰がええかなぁ。プロデューサーはんはどう思う?」
P「ん。そうだな、笑美とテンポが合うアイドルがいいだろうな」
笑美「そやな! さっすがようわかってるわ」
P「そりゃどーも」
笑美「ちょっと試してみたいな。次来た子、ちょっと試してみよか」
P「はいはい……おっ」
ガチャ
智絵里「あ……おはようございます」
笑美「おはよーさん智絵里ちゃん!」
P(いきなりテンポ合わなさそうじゃねーか!)
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 22:58:57.02 ID:zwgC03tro
笑美「じゃ、智絵里ちゃんがツッコミな! ウチがボケるからツッコんでな」
智絵里「え、は、はい……」
笑美「まぁね、ウチらもアイドルやってるんで、プロデューサーとかがいるんやけど、
その人ね、頭がPの形してんねんよ!」
智絵里「へぇ……」
笑美「ちゃうやん! えぇーっ!? 今のツッコむとこやで!」
智絵里「ひゃっ! ご、ごめんなさい」
笑美「ええねんええねん、もっかいやってみよ、な?」
智絵里「はい、がんばりますっ」
笑美「よっしゃ、その意気やで!
ウチらのプロデューサーやけどね、頭が」
智絵里「な、なんでやねんっ」ゴスッ
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 23:06:28.28 ID:zwgC03tro
笑美「チョップ!? ツッコミがチョップて!」
智絵里「痛かった……? ごめんなさい」
笑美「いや痛くはないけどな、うん、ヘーキやけどな、智絵里ちゃん」
智絵里「はい?」
笑美「いやーその不思議そうな顔可愛いなぁー! 言いにくいわーウチ!」
智絵里「な、なんですか……?」
笑美「うん、ちょっと早い。ツッコミが」
智絵里「早い、ですか」
笑美「うん。ウチまだ言い切ってへんからねセリフ。プロデューサーの頭の形がPやねん、っていうところでツッコんでな」
智絵里「わかりました……っ」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 23:17:20.66 ID:zwgC03tro
笑美「はい、ウチはね、アイドルさせてもろてるんですけど」
智絵里「頭の形がP……頭の形がP……」ボソボソ
笑美「そんでね、プロデューサーってひとがいるんですよ」
智絵里「頭の形がP……頭の形がP……」ボソボソ
笑美「この人がね! 頭の形がPなんですよ!」
智絵里「頭の形がP……頭の形がP……」ボソボソ
笑美「……話聞いてーっ!?」
智絵里「ひゃあっ」
笑美「ひゃあちゃうよ!? ウチが言いたいわ!」
智絵里「なんでやねんっ」ゴスッ
笑美「遅いわッ! ありがとございましたー」ペコリ
智絵里「ありがとうございました」ペコリ
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 23:42:51.82 ID:zwgC03tro
P「どうだった?」
智絵里「はい、楽しかった、ですっ」
笑美「いやーなかなかよかったんちゃう? ツッコミがチョップっていうのもおもろいし」
P「よし、じゃあ相方は智絵里ということで。はーやれやれこれで仕事に戻れる」
笑美「いや! ちょい待ってやプロデューサーはん!」
P「えーなんだよー」
笑美「仕事に妥協はあかんと思うよ! そやから、もちょっと試させて? な?」
P「しかたないなー」
笑美「よっしゃ!」
智絵里「が、がんばってねっ」
笑美「おー!」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/28(木) 23:58:02.65 ID:zwgC03tro
笑美「さーて次の子は誰かなーっと」
P「智絵里に続くのは、おっと来たな」
ガチャ
小梅「お、おはよ、ございます……」
笑美「やーやー小梅ちゃん! おはよーさん!」
P(不向きすぎるだろ……)
笑美「小梅ちゃぁん、ちょっとおねーさんの頼み聞いてくれへん?」
小梅「え、あ、あの……」
笑美「だいじょぶだいじょぶ、あとでたこ焼きあげるから、なっ」
小梅「は、はい……な、なにを、するん……ですか?」
笑美「漫才や!」
小梅「は……」
P(小梅、思考停止)
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 00:24:14.17 ID:IDdE9kpho
笑美「いやーホンマ最近さぶうてたまらへんね!」
小梅「そ、そうだね……」
笑美「でもまー雪なんか降ったらウチなんかもう絶対雪合戦やるけど、小梅ちゃんは? 何する?」
小梅「わ、私……へ、部屋にとじ、閉じこもって、そ、遭難ごっことか……」
笑美「へぇ、おもろいな。どんな感じなん?」
小梅「よ、四人で、部屋の四隅に、た、立って、ひとりが隣のひ、ひとの肩を叩く……」
笑美「ほうほう。……ん?」
小梅「叩かれたひとは、次のひとの、か、肩を叩きにいく……そ、それを繰り返して、ぐ、ぐ、ぐるぐる……」
笑美「えぇーっと、小梅ちゃん、友達呼んで遭難ごっこしてんの?」
小梅「? あ、う、うん、友達……そ、そうすると、と、友達、増えるから……」
笑美「あーなるほどね、仲良くなれる的な感じね」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 00:52:32.44 ID:IDdE9kpho
小梅「ろ、ローシュタインの回廊、とか、お、お部屋様とか、よ、呼ばれる呪いの、い、一種……」
笑美「え? まじない?」
小梅「よ、四隅をまわ、回るのに、よ、四人じゃ……足りない。
ぐ、ぐるぐる回るのに、ひ、必要な五人目が、ほ、補填される、っていう、そ、それが、なにかは、わ、私にもわからない……」
笑美「ほんまやな……え、なにそれ怖」
小梅「へ、部屋を真っ暗にし、して、やるから、だ、誰がもともと居た子な、なのか、み、見えない……」
笑美「え、っと……」
P「はーいカットー。小梅続きはまた今度聞くからなー」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 01:26:10.36 ID:IDdE9kpho
小梅「へ、部屋の灯りが、す、隅までと、届かないから、四隅がや、闇と結びつけられ、られたんだと思う……
みえ、見えないところから、も、もう一人のだ、誰かが、う、生み出されたのかも……
でも、わ、私だったら、み、見えるかとおも、思ったんだけど……」
P「うん、小梅わかったから、な」
笑美「おぉぉ……」プルプル
小梅「い、いないはずの、だれ、誰かがなにかする、っていうげ、現象はけっこう多い……
よ、四隅のはな、はなしと似てるのは、こ、こっくりさんとか……ウィジャボードも、お、同じだよ……ね?
そういう、く、くくりなら、て、天狗倒しとか、そ、そういうのも、ある、あるよね……
た、ただ、四隅の、と、特徴は、ごに、五人目を呼び出そうと、で、できるってこと……
だから、や、やっぱり、こ、降霊術ってこ、ことで……」
P「はい、小梅、あっちの部屋でお話しようなー」グイグイ
小梅「う、うん……」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 01:29:37.64 ID:IDdE9kpho
―――
――
―
P「あーやっと終わった」ガチャ
笑美「おうおかえり!」
P「なんだ元気そうだなぁ。さっきは涙目だったのに」
笑美「な、泣いてへんしっ!」
P「はいはい。ま、小梅じゃ漫才にならんっていうことはわかった
いやもう、あいつトーク番組とか出せるのかなぁ……」
笑美「ようしっ! 気を取り直して、次の子や!」
P「あいよー」
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 16:46:02.40 ID:IDdE9kpho
ガチャ
輝子「お、おは、よ……ござます」
P(あ、展開が読める)
笑美「おっ輝子ちゃーんおはようさん! さっそくやけど、ウチの相方やってくれへんかな!」
輝子「あ、相方? フヒヒ……ぼ、ボッチの私でも、い、いいの……?」
笑美「ぼっち? ピンってこと? そやったらちょうどええで!」
輝子「ちょ、ちょうどいい……わ、私、ボッチでよ、よかった、フヒヒ……」
笑美「? ようし! ちょっとネタ合わせな」
輝子「き、キノコの力を借りる……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 17:16:24.56 ID:IDdE9kpho
笑美「冬! 冬と言えばやっぱり鍋やね!」
輝子「フフフ……な、鍋、おいしいよね……」
笑美「輝子ちゃんはキノコ好きやったよな。鍋にはやっぱりキノコいれる?」
輝子「う、うん。ふ、冬のキノコといえば、え、エノキタケ……」
笑美「あぁエノキ? ほそっこいやつね、美味しーな!」
輝子「し、市販されてるエノキタケは、ひ、光を与えないようにして、さい、栽培されてる……
や、野生のエノキタケは、ち、ちゃんと柄も太いし、カサも、お、大きい。い、意外かもし、知れないけど粘性があって……
ヒダはじょ、上生ないし湾生、で、柄が、ち、中空なのが、と、特徴かな……フヒヒ」
笑美「ほ、ほぉーそうなんや。さすが詳しいなぁ」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 17:45:12.71 ID:IDdE9kpho
輝子「え、エノキタケを穫ると、ときに、注意す、するのは、こ、コレラタケと、まち、間違えないようにする、こと……
コレラタケは、え、エノキタケの廃培地か、からも、生える毒キノコで、あ、アマトキシン類をも、持ってる
た、食べると、し、消化器系の臓器をはか、破壊して、さ、最悪死に至る、ち、致命的など、毒性……」
笑美「え、えっとー」
P(やっぱりこうなったか)
輝子「フフフ……フヒヒアーッハッハ! ゴートゥーヘェェルッ!」
笑美「な、なんや!?」
P「よしよし、輝子、あっちの部屋いこうねー」
輝子「あ、ま、まずかった? フヒヒ……や、やっぱりダメか……」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 17:55:46.17 ID:IDdE9kpho
輝子「ご、ごめんプロデューサー……」
P「いや、いいよ俺は。うん、なにかに夢中になるってのは大事なことだと思う」
輝子「そ、そうかな」
P「おう。輝子の魅力はそういうとこにもあるって思うぞ」
輝子「そ、そっか……フヒヒ」
P「今度みんなで鍋でもするか。なぁ輝子」
輝子「み、みんなで……う、うん、い、いいね……!」
…
P「さて、そういうわけで」
笑美「どういうわけや!? まぁええか。輝子ちゃんらしいとこ見れたし」
P「うんうん、わかってるじゃないか」
笑美「なんや? そんなら次いくで!」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 18:05:15.00 ID:IDdE9kpho
笑美「天丼も二回目までやろし、次の子はちょっと毛色ちゃう感じがええな」
P「まあな」
笑美「お、来たんちゃう?」
ガチャ
みく「おっはにゃ~っ☆」
笑美「おはよーさん!」
P(毛色違うような、似てるような……)
みく「にゃ? どしたのプロデューサーチャン、みくのことじっと見て。ようやくみくの可愛さに気付いたのかにゃあ?」
P「いや、頭につけてるバラの髪飾り、いいなって思って。ネコミミより」
みく「ネコミミより!? 一気にみくのアイデンティティが崩壊の危機にゃ!」
笑美「もろすぎるやろ!」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 18:15:21.80 ID:IDdE9kpho
P「そういえば、みくも大阪出身だったよな。これはいいんじゃないか?」
みく「たしかにみくは笑美チャンと出身は同じだけど、なんの話かにゃ?」
笑美「ウチの相方を探してんねん。みくちゃんとコンビやったら、ウチもネコミミつけたほうがええかなぁ……」
みく「えっ!? え、笑美チャンまでみくのアイデンティティを……」
笑美「なんでそーなんねん! コンビとして統一感あったほうがええやろ?
片方がネコミミで片方がなんもなしやったら、ウチ影薄なるし」
みく「いやーみくが言うのもなんだけど笑美チャンはけっこう目立ってると思うにゃ」
笑美「え、そうなん?」
みく「そうにゃあ~、食い倒れ人形のカッコはちょっとみくにはマネできないにゃあ」
笑美「ウチからしたらみくちゃんの格好のほうが露出度高いし、恥ずかしゅうてできひんわ」
みく「みく、恥ずかしい!?」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 18:21:36.01 ID:IDdE9kpho
P「まぁ俺もちょっとやりすぎかなって思う」
みく「プロデューサーチャンまで!?」
笑美「でもウチもけっこうええ体しとるやろ? プロデューサーはん!」
P「ん? んー……」
笑美「………」
P「………」ジーッ
笑美「あ、あの、そんなシンケンに見られたら、て、照れるんやけど……」
P「あぁすまんすまん。ちょっと仕事モードに入ってた」
みく「むうっ! みくのこともシンケンに見てほしいにゃ!」
P「みくにゃんはいいです」
みく「えっ……ひどくない?」
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/01(金) 18:30:17.72 ID:IDdE9kpho
P「まぁそれはおいといて」
みく「おいとかれたにゃ!」
P「笑美とみくは一緒に出かけたりするのか?」
笑美「お盆とか、一緒に帰ったよな?」
みく「うんうん、法子チャンとかと一緒にね!」
笑美「大阪駅がきれいなっとってびっくりしたわホンマ」
みく「ずっと工事しとったもんねぇ。おっと間違えたにゃ」
P「なかなかいいコンビになりそうだな。笑美、もういいか?」
笑美「そやね! みくちゃんなら問題ないわ」
P「じゃあみく、そろそろレッスンの時間だから、行ってきなさい」
みく「はーい! プロデューサーチャン、帰ってきたらみくとも遊んでにゃ!」
P「はいはい、いってらっしゃい」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 00:29:10.03 ID:06eEs30Vo
P「で、次は李衣菜か」
笑美「よろしく!」
李衣菜「ロックでお笑いもできるアイドル! 時代を先取りしてる感じしますよね!」
P「うんうんそうだね」
笑美「ウチ実はものまねもけっこう得意なんやけど、ちょっと李衣菜のマネしてみるわ」
李衣菜「おっと、ロックに決めてよー笑美ー」
笑美「『プロデューサー! 私、今かなりロックじゃないですか!?』」
李衣菜「おおー」
P「ほんとに似てるな」
笑美「『心を感じる……ロックの心を!』」ドヤァァ
李衣菜「えっ」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 00:34:33.72 ID:06eEs30Vo
笑美「『これこれ! かぁっこいいなー! うっひょー!』」
李衣菜「」
P「すごいすごい。ホントに上手いな」
笑美「そやろ? まぁ李衣菜がマネしやすいというのもあるけど」
李衣菜「ちょ、ちょっと待って」
笑美「お? どないしたん」
李衣菜「わ、私って、そんな感じ? 今の、似てるんですか?」
P「ああ、すごく似てるな。そっくりだった」
笑美「ウチ意外と李衣菜のことよう見てるやろ」
李衣菜「えぇ~……」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 00:39:15.20 ID:06eEs30Vo
李衣菜「なんか、すっごくカッコ悪いというか……」
笑美「え? 李衣菜って”にわかわいい”アイドルちゃうの?」
P「いやなんだよそれ」
李衣菜「に、にわかじゃないもん!」
笑美「そうやったん? なんや狙ってんのかと思とったわ、あっはっは!」
李衣菜「笑い事じゃないよー!」
笑美「まぁまぁ、ええやん。気にせんとき」
李衣菜「慰めなんていらないよー! 笑美だってにわかお笑い好きでしょ!」
笑美「ん? まーそりゃそうや」
李衣菜「え?」
35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 00:52:08.06 ID:06eEs30Vo
笑美「上方落語もそない詳しないし、漫才とかコントの構成も自分じゃ組まれへん。
新喜劇見て、おもろいなぁって思うけど、脚本さんがどないして発想して、大きな流れにすんのかっていうのもまだわからん」
李衣菜「え、っと」
笑美「ま、お笑いってのは楽しければええんやと思うよ!
ウチはお笑いの文化っていうのは、辛いことも恥ずかしいことも笑い飛ばして、
楽しく生きましょうや、ってことやと思ってんねん」
李衣菜「笑い飛ばす……」
笑美「そそ。しんどいことってまぁようけあるけど、そんなんもひっくるめて、笑いに変えてしもたら、
前向きになれるやん。笑って楽しくなるやん。
みんなを笑顔にする、それってアイドルもお笑いも一緒かなって、ウチ最近思うんよね」
李衣菜「本当だね! すごいよ笑美!」
笑美「たはは……いやいや、そんなすごいことちゃうわ」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 00:58:02.37 ID:06eEs30Vo
李衣菜「プロデューサー! 私決めたよ!」
P「なに、どうしたの」
李衣菜「私、お笑いアイドルを目指す!」
P「………」
李衣菜「うおーやるぞー! お笑いの時代だぁっ!」ダダッ
P「……笑美」
笑美「あっはっは! ええんちゃう! おもろいから! あっはっは!」
P「ははは……」
37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 01:13:27.28 ID:06eEs30Vo
智香「プロデューサーさん! 元気ないですね!」
P「おおう、智香かびっくりした」
智香「お疲れ様です☆」
笑美「おつかれ智香!」
智香「プロデューサーさん、お疲れのようでしたらアタシ、応援しますよ♪」
P「んーありがとー、智香はブレないなぁ」
笑美「ある意味、李衣菜もブレとらへんけどな」
智香「李衣菜ちゃん?」
P「いや、この際あいつのことはいいや。笑美、智香が相方だとどうだ」
智香「相方? ユニットですか☆」
笑美「やってみんとわからんなぁ、よっし、お試し期間や!」
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 01:34:44.70 ID:06eEs30Vo
笑美「どうもー笑美ですー」
智香「みんなを元気にするチアガールアイドル☆智香ですっ!」
笑美「ちょいちょいちょい、いきなりアピールしすぎやろびっくりしたわ」
智香「え? ダメかな?」
笑美「アイドルとしては大事かもしれへんけどなぁー。もっかい始めからね
どうもこんにちはー笑美ですー」
智香「こんにちは☆ みんなを元気にするチアガールアイドル☆若林智香ですよー!」
笑美「変わっとらんやんけ!」
智香「? ちゃんと名字も言ったよ?」
笑美「そこ!? 別にそこツッコんでへんからね!? 智香ですーだけでええやん!」
智香「あははっ、笑美ちゃんモノマネ上手いねーっ!」
笑美「今はそんなにマネしとらんわ!」
40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 01:49:35.27 ID:06eEs30Vo
笑美「挨拶はもうええわ、ネタにいこネタに」
智香「そうだね! やっぱり新鮮なうちにねっ」
笑美「へいらっしゃい! 今日はマグロいいの入ってるよ! ってちゃうねん!」
智香「ナイスノリツッコミ! ファイトー!」
笑美「相方に応援されんの……? いやもうええわ、まぁね、智香はあれなん? 寒くないの?」
智香「アタシ? 冬は寒いからがんばろーっ☆」
笑美「いやいやちゃうねん、智香っていっつも腋出してるイメージあるやん」
智香「そんなことないよーっ」
笑美「そんなことあるやろー。実際、今日もずいぶんと開放的なカッコしてるし。実はあれやろ、腋呼吸とかなんやろ」
智香「………」
笑美「そこで黙るんかい!」
41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 01:56:07.78 ID:06eEs30Vo
智香「なんちゃってーえへへー☆」
笑美「えへへーちゃうわ、新人類かと思ったわ」
智香「チアって全身運動だからねー、やっぱり動きやすい服装がいいんだよ」
笑美「いきなりシンケンに答えんなや! 反応に困るわ!」
智香「ごめん、今考えた☆」
笑美「なんじゃそりゃー!」
智香「………」
笑美「……いや、次智香の台詞やで」
智香「へいらっしゃい! 活きのいいタコ入ってるよ!」
笑美「やかましいわ! ありがとうございましたー」
智香「ふぁいとーおーっ」
43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/03(日) 02:09:58.39 ID:06eEs30Vo
P「いい感じのテンポだったな」
笑美「そうやな、なんかウチが勢いで押し負けてる感じするけど」
智香「お笑いも楽しいねっ」
P「なんか久しぶりに最後まで成立した気がするけど……」
笑美「まぁまぁ、面白ければええんやて。何事も楽しまなあかん!」
智香「そうですよっ! プロデューサーさんも息抜きが必要ですよね☆」
笑美「息抜きさせて仕事圧迫しとるけどな! あっはっは!」
智香「アタシ応援しますよ! がんばれがんばれプロデューサーさんっ☆」
P「僕もう疲れたよ……」
笑美「憧れの絵を一目見て、床に伏せるプロデューサー。その頭上からタライが降ってきて……」
P「ドリフか!」
智香「ナイスツッコミ! その調子ですよ☆」
47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 19:25:42.87 ID:pgq0FAjqo
ゴンッ
P「?」
ガチャ
歌鈴「いたた…頭うったぁ……」
笑美「なんや、歌鈴か、おはようさん!」
歌鈴「あっ笑美ちゃんおふぁよう!」
笑美・P(噛んだ……)
P「笑美、歌鈴は相方としてどうなんだ」
笑美「うーん、正直なー微妙やと思うねん」
歌鈴「えっ、な、なんですか、わたし、だだだダメですかっ?」
50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 19:47:55.24 ID:pgq0FAjqo
笑美「ダメっていうかな、……噛みすぎや」
P「そうだな……」
歌鈴「ふぇっ!? ご、ごめんなしっ…! あ、ま、また噛んじゃった…!」
P「まぁ、笑美の相方を探してるだけだからいいんだけどな」
歌鈴「はぁ、相方ですか?」
笑美「歌鈴、ちょっと早口やってみよか」
歌鈴「任せてくださいっ!」
笑美「いくでー! 生麦生米生卵っ!」
歌鈴「ななむぎなまめごまなまたごっ!」
笑美「………」
P「………」
53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 20:01:56.38 ID:pgq0FAjqo
歌鈴「……つ、次お願いしますっ!」
P「ひとつも言えてなかったぞ」
笑美「よっしゃ! 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた!」
歌鈴「びょうずがぼうずにょ、お、坊主の絵を描いたっ!」
笑美「やっぱりアカンわ!」
歌鈴「ラストチャンスを! ラストチャンスをください!」
笑美「しゃーないなぁ、もっかいだけやで?」
歌鈴「がんばりますっ!」
笑美「蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ!」
歌鈴「かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょぽみょぽこぴょこ! やった!」
P「いやいや」
笑美「やってへんやろ」
55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 20:57:30.41 ID:pgq0FAjqo
歌鈴「えぇっ、そ、そうでしたか!?」
笑美「なんかもう、噛み芸みたいになっとるやんけ!」
歌鈴「噛み芸ってなんですかぁーっ!」
笑美「うんうん、歌鈴はそれでええと思うわ」
歌鈴「はうぅ、笑美ちゃんがひどいよぅ……」
笑美「ていうか、歌鈴ってMCとかトークとかちゃんとできてんの?」
歌鈴「できてますよっ! ちょっとは噛んでるかも知れないけど……」
笑美「プロデューサーはん?」
P「うん、歌鈴はがんばってるよ」
歌鈴「ふぇぇん! そこは噛んでないって言ってくだひゃいよぅっ!」
P「嘘はダメだし。今も噛んだし」
笑美「歌鈴、がんばりや!」
57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 21:58:03.09 ID:pgq0FAjqo
智香「よーっし! 歌鈴ちゃん、アタシと一緒にレッスンがんばろーっ☆」
歌鈴「はいぃーがんばりまっひょわぁっ!」ズベッ ビターン!
P「お、おい大丈夫か歌鈴」
笑美「あっはっは! しっかりしいや!」
歌鈴「な、なんでバナナがこんなところにぃ~っ」
智香「泣かないで歌鈴ちゃん! 笑って! プロデューサーさん、歌鈴ちゃんはアタシに任せてください!」
P「そうか? じゃあ智香、頼んだ」
笑美「バナナの皮踏んでこけるとか歌鈴、実はベタなんが好きなんやなぁ」
P「たぶん違うと思うけどな……」
笑美「ようしっ、次や次!」
58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 22:41:43.23 ID:pgq0FAjqo
ガチャ
周子「おはよー」
笑美「周子! おはようさん!」
周子「笑美は元気だねー。あたしはちょっと眠いよ…ふわぁ」
P「周子か、周子もいいんじゃないか? 京都出身だったよな」
周子「そーだけどねー。何のハナシしてんの?」
笑美「ウチの相方を探してんねん」
周子「へー。あたしはキョーミないなぁ」
笑美「あっさり言うなぁ周子!」
周子「笑美はそのまんまでも面白いんだから、相方なんていらないんじゃない?」
59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 23:16:47.79 ID:pgq0FAjqo
笑美「たしかにウチはひとりでもおもろいよ?」
P「あ、そこは否定しないんだ」
笑美「でもな、漫才ってやつやってみたいって思うやん? ふたりでこう掛け合いしてなぁ」
周子「あたしはそーゆーの向いてないからなぁ」
P(たしかに周子はひとりで勝手にぱーっと喋って、好きなように生きてるもんなぁ)
笑美「プロデューサーはんどこ見てんの?」
P「や、気にしないで」
周子「お祈りの時間だよね」
笑美「なにが!? 周子はいっつもそうや! いきなしワケわからんことゆう!」
周子「え? そーかなー?」
61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 23:33:10.46 ID:pgq0FAjqo
笑美「なんなん? 周子のあたまのなかわからへんわー」
周子「あたしもわかんないな」
笑美「そうやろね! そらそうや!」
周子「笑美、前髪おろしたら?」
笑美「髪の話はしとらへん! 頭の中身の話!」
周子「あの頭のなかのあんこってつぶあんなのかなぁ、こしあんかなぁ」
笑美「だからワケわからんって! え、何の話ホンマに」
周子「え? 相方を探してるんだよね」
笑美「戻ったなぁ! 奇跡的なコース復帰やねえ!」
周子「この前自転車でさぁ――」
笑美「ええぇーっ!? 戻ったと思ったらぶっ飛んでったぁー!」
周子「ボードに当たらないとポイントにならないよね」
62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/04(月) 23:55:35.23 ID:pgq0FAjqo
笑美「ホンマに周子はわからん…」
周子「簡単にわかっちゃうよーなつまらない女にはなりたくないんだー」
笑美「その理屈でいったら周子はめっちゃおもろい、ぜんぜんわからへんもん」
周子「へっへ、インナーブル♪」
笑美「まぁそれでええんかもね」
周子「でしょ? あたしもそう思う」
笑美「あっはっは! これでええねん!」
周子「伏見の稲荷神社っていくつ鳥居あるんだっけ」
笑美「どっから来たんその話題!? びっくりするわ!」
65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/05(火) 22:51:01.04 ID:mvnY1dEzo
笑美「えーこちら、小関麗奈さんのお誕生日パーリィ会場の事務所です。主役の麗奈さん、えーこんにちは」
麗奈「なにやってるの笑美。プロデューサーもカメラ持って。え、撮ってるの!? 早く言いなさいよ!」
笑美「いやー今日は誕生日おめでとさんでございます」
麗奈「ありがとう! アンタもようやくこのレイナサマの素晴らしさに気付いたという訳ね」
笑美「えーどうでしょか今のお気持ちっちゅうんは」
麗奈「なかなかいい気分ね!」
笑美「まぁいつもはあんまり皆相手してくれへんもんね」
麗奈「してくれてるわよッ! どうしてアタシが除け者みたいにしようとするのよ!」
笑美「そやっけ?」
麗奈「そうよ! っていうかちょっとずつ敬語崩れてきてんのよアンタは!」
笑美「なんかめんどくさなってな」
66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/05(火) 23:04:38.43 ID:mvnY1dEzo
笑美「えー改めまして、IUに優勝された小関麗奈さんですが、」
麗奈「IU!?」
笑美「失礼しました、WCに優勝された小関麗奈さんですが、」
麗奈「サッカー!? アタシ一人で!?」
笑美「いえ、Water Closetです。まぁ、トイレやな」
麗奈「あぁトイレね、トイレなら優勝したわね、っておかしいでしょッ! してない! そもそもトイレで優勝がわからない!」
笑美「まぁそういうことでね、今の気持ちを誰に一番伝えたいですか」
麗奈「アンタね! アンタにアタシの気持ちを伝えてやりたいわよッ!」
笑美「あんまりカッカしてるとハゲるで麗奈」
麗奈「ハゲてない! これはこういう髪型なのよ!」
67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/05(火) 23:18:02.57 ID:mvnY1dEzo
P「俺は似合ってると思うぞ」
麗奈「当たり前よッ! アンタもなかなかわかるようになってきたわね!」
笑美「はい、えー麗奈といえばこの額の広さなんやけども、」キュッキュッ
麗奈「ちょ! ちょっと! なにこすってるのよ!?」
笑美「ちょっとスポンジにつけるだけで油がどんどん落ちる! 除菌も出来ーる、」
麗奈「台所洗剤のCMみたいなのやめなさいよッ! なんかアタシが油まみれみたいじゃない」
笑美「……あぶらとり紙いるか?」コソッ
麗奈「いらないわよ! その真顔やめなさいよ!」
P「麗奈……」
麗奈「アンタも心配そうな顔しないでッ!」
68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/05(火) 23:46:59.99 ID:mvnY1dEzo
P「笑美、そろそろ」
笑美「そやね。由愛ちゃん待ってるしな」
麗奈「ゆ、由愛は待たせておけばいいのよアタシの下僕なんだから!」
笑美「まぁそう言うたんなって。そんなら締めよっか麗奈」
麗奈「いいわ。なんでも来なさい!」
笑美「えー今回WCで優勝した小関麗奈さんですが、」
麗奈「またトイレなのッ!?」
笑美「ううん、炭化タングステン」
麗奈「うるさいわよッ!」
笑美「ありがとうございましたー」
P「誕生日おめでとう、麗奈」
69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/06(水) 00:03:38.52 ID:PhsIDEkIo
ガチャ
笑美「おはよーさん!」
P「おう、おはよう笑美。と、杏か」
杏「帰らせろぉぉ~……」
笑美「なんや杏しっかりしいや! ウチとお試し漫才すんねんで!」
杏「えぇ? 聞いてないんだけど」
P「今日もすんのかよ」
笑美「杏、飴ちゃんいる?」
杏「え? 飴くれんの? 笑美ってばいいやつじゃん!」
笑美「やろー? 知ってたで」
70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/06(水) 00:14:03.03 ID:PhsIDEkIo
笑美「よっし! そんなら始めよか」
杏「えぇ~これ舐めおわるまで休憩にしようよ」
笑美「ウチに付き合ってくれたら、もういっこあげんねんけどなぁ?」
杏「……乗った!」
笑美「やっぱ辞めとこかな」
杏「なんでぇ~!?」
笑美「うそうそ、あげるって」
杏「ようしこの私に任せなさいっ!」
笑美「飴ちゃんが、ないときー」
杏「寝ることこそ我が喜び」
笑美「飴ちゃんが、あるときー」
杏「私、ちょっとだけがんばるよ!」
71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/06(水) 00:31:06.57 ID:PhsIDEkIo
杏「ちょっと、私で勝手に遊ぶのやめてよ」
笑美「杏のノリのええとこ、ウチ好きやで」
杏「知らないよそんなの。飴ちょーだい」
笑美「はい上げたー」ヒョイ
杏「むああ~っ!」
笑美「あっはっは! アメリカンジョークや! はい」
杏「んむっ! アメリカンじゃないでしょ……」
笑美「おっ、その調子でツッコんでいこか!」
杏「えーめんどくさーい」
笑美「杏、お笑いは儲からんと思ってるやろ。実はビル・ゲイツはお笑いで億万長者になったんやで」
杏「嘘くさっ!」
72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/06(水) 00:38:06.95 ID:PhsIDEkIo
笑美「思ってんけどさ」
杏「なに」ピコピコ
笑美「杏って羞恥心とかあらへんの?」
杏「あるよ。なんで?」バキュンバキュン
笑美「だってこの前パンツ丸出しで吊り上げられとったやん」
杏「あれは仕方ないよ。プロデューサーの趣味だよ。あっ死んだ」デーレデデー
笑美「そうなん!?」
P「やめろ。俺今まじめに仕事してんだから」
杏「おぉー偉いね。じゃあその分、杏が休んであげるよ」テレッテッテレッテー
P「どういうこと!?」
笑美「ちょっとプロデューサーはん、ウチのツッコミとったらあかんて」
P「え、すまん」
杏「プロデューサー、私の仕事はとっていいからね」バキュンバキュン
74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/06(水) 00:49:23.96 ID:PhsIDEkIo
笑美「なー杏ー」ガシッ
杏「なに」テッテテンテンテン
笑美「高い高ーい!」グイッ
杏「わーたかーいこわーい」ティロリン
笑美「棒読みかーらーのー自由落下!」ポイッ
杏「うぶっ!」ポスン
笑美「アカン! 杏が落ちたからといってオチるわけちゃうかった!」
杏「そりゃそーでしょ……」デーレデデー
笑美「プロデューサーはん! なんかおもろいことゆって!」
P「え!? え、えーっと、あ、杏があんずゅうの地を見つけた…」
笑美「あっは! おもろない!」
P「ひどい!」
77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 18:35:09.94 ID:Ke3cW99ao
P「けっきょく今日もやるのか」
笑美「そらそうや! ウチの相方を見つけるまでやめへんで!」
P「早く決めてくれよ」
笑美「そうやな。はよネタ作りしなアカン」
ガチャ
蘭子「煩わしい太陽ね(おはようございます!)」
笑美「おはようさん!」
蘭子「相好の崩し手よ、今日も息災で何より(笑美さん今日も元気ですね!)」
笑美「おう、ソクサイやで!」
P(漫才以前に会話が……)
78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 18:45:19.22 ID:Ke3cW99ao
笑美「蘭子ちゃんとの漫才かぁ、どんなんなるやろなぁ」
蘭子「緇衣の編纂? 我が?(私が笑美さんと漫才するんですか?)」
笑美「そうそう! 蘭子ちゃんはボケとツッコミ、どっちがええ?」
蘭子「ふむ、些か深淵なる問い。我が右手に掴むのはどちらか……(えぇーむずかしいですね! どっちができるかなぁ)」
笑美「ちょっとウチ、蘭子ちゃんのツッコミみてみたいねんけど」
蘭子「剣を握りし者? うむ、では我、ゴルディアスとならん(ツッコミですか? わかりました、やってみます!)」
笑美「そんじゃボケるから好きなように突っ込んでみてな」
蘭子「クク…、造作もない(がんばりますっ!)」
80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 19:12:23.20 ID:Ke3cW99ao
笑美「この前、まゆと買い物にいったんやけどな。まゆがずっとリボン選んでんのよ。
やから、髪しばんのにえらい長いの買うねんなぁっていったら、
『まゆとプロデューサーさんを繋ぐ大切なリボンだから』やって!
ウチ思わず、あやとりかッ! ってツッコんでしもたわ」
蘭子「紅なる細糸が二人の因果を交錯せしめるか(運命の赤い糸、素敵ですよね!)」
笑美「せしめるせしめる。あとなぁ、この前珠美が熱心に大河ドラマ見ててな、
『笑美殿! やはり女でも武芸のひとつやふたつこなせねばなりません!』で、画面を見ながら、
『鉄砲というのも良いかもしれませぬ』やからね!」
蘭子「我が黒魔術に勝る物なし(私も負けてられません!)」
笑美「うん? ちょちょちょ、見てこれ、プロデューサーはんがパソコンで半裸の女の子をじっくりと……!」
P「おい。これは仕事だ」
蘭子「プロヴァンスの風よ、戯れもほどほどに……って、それ私の、み、水着写真じゃないですかぁっ!」
81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 19:24:01.92 ID:Ke3cW99ao
P「実にいい写真だ」
蘭子「はわわわっ、……虚無へと消え去るがいい!(恥ずかしいから消してください~っ!)」
笑美「なかなかやるなぁ蘭子ちゃん。でもウチのほうがおっきいからな!」
P「みっつも年の差があること考えろよ笑美」
蘭子「わ、我が肉身は仮初めの体にして朽ち果てぬ鎧(あんまり見ないでくださいっ!)」
笑美「ウチも海行きたいなぁ。そんでカブトムシを見つけるねん」
蘭子「灼熱と陽炎の舞踏、蒼穹は日輪を抱く(すっごく暑かったですけど、キレイな景色でした!)」
P「カブトムシを見つけるのは莉嘉だろ」
笑美「あーやっとツッコんでくれた! すっきり!」
82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 19:30:31.96 ID:Ke3cW99ao
笑美「うん、蘭子ちゃんはピンのほうがおもろいな!」
蘭子「断崖にして孤高の道を行かん(そうですか? 私は楽しかったです!)」
P「まぁわかってたけどな」
蘭子「預言者よ!(さすがプロデューサーさんです!)」
P「よーしじゃあ蘭子、写真撮影いくぞー」
蘭子「えっ!? 幻影と魔女の策謀たらんか…(恥ずかしい写真はちょ、ちょっと…!)」
笑美「あはは、がんばりやー」
84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 20:17:00.35 ID:Ke3cW99ao
笑美「うーんなかなか難しいもんやな」
美羽「笑美さん! 聞きましたよ! 相方を探してるらしいじゃないですか」
笑美「おお、美羽。そうそう、探してんねんけど、これがなかなかなー」
美羽「水臭いじゃないですか! 相方には私! この矢口美羽をどうぞ!」
笑美「ええー」
美羽「露骨に嫌そうな顔!? 美羽ショック!」
笑美「なんか美羽とやると全部スベる予感がするねん」
美羽「ひどくないですか!?」
笑美「ほんならちょっと漫才やってみる?」
美羽「やってみましょう! 抱腹絶倒になること間違いなしですよっ!」
85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 20:23:24.23 ID:Ke3cW99ao
笑美「どーもーこんにちはー」
美羽「ショートコント! 炙り鯛飯!」
笑美「漫才や言うてるやろ!? しかもどういうコントなんそれ!?」
美羽「あ、すいません。漫才っていショートコントの略かと思ってました」
笑美「どこがどう! ちゃんとやってな。いくで? この前ねー商店街のガラガラまわすやつあるでしょ、あれやったら『小吉』って出ましたからね」
美羽「ナイアガラの滝か!」
笑美「………」
美羽「………。すいません、間違えました」
笑美「うん。はいどーも、たい焼き食べるときは尻尾から、難波笑美ですー」
美羽「たこ焼きか!」
86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 20:28:17.86 ID:Ke3cW99ao
笑美「たい焼きの話や! いやいや、どういうツッコミなんそれ!?」
美羽「たこ焼きを食べるときは尻尾から食べる、っていう……」
笑美「たこ焼きの尻尾ォ!? そんなたこ焼きはウチ知らんなぁ!」
美羽「いや、たい焼きの話ですよね?」
笑美「あんたがたこ焼きや言うたんやろォーッ!?」
美羽「ナイアガラの滝か!」
笑美「ボケとらんわぁ! なんでツッコむん! びっくりしたぁ!」
美羽「あ、今のは天丼ってやつですよね」
笑美「自分で的外れな解説するのやめて!?」
美羽「以上、ショートコント炙り鯛飯でしたー」
笑美「なんでやねん」
87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 20:33:13.56 ID:Ke3cW99ao
笑美「………」
美羽「………」
笑美「ほら、なんかすっごい白けたやん」
美羽「しらけてるとか、しらん! …あ、あれ?」
笑美「しゃーないよな……一発芸人は消えていく定めやで……」ポン
美羽「どうして私の肩に手を置くんですか!? 私、消えちゃうんですか!?」
笑美「うん。残念やけど」
美羽「あーれぇ~」スッ
笑美「………。しゃがんでどうしたん」
美羽「き、消えてますっ!」
笑美「………」
89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 20:44:09.42 ID:Ke3cW99ao
…
笑美「そろそろバッチリ決めよう! ウチも女や、やるときはやるで! よし、次に来た子を相方にする!」
ガチャ
P「ただいまー」
笑美「あらら」
P「ん、笑美だけか。もう皆帰った?」
笑美「帰った帰った。まったくもう、プロデューサーはんもうちょっと空気読んでや」
P「いきなり理不尽な要求だなぁ。相方は決まったか?」
笑美「アカン。まぁみんな可愛いねんけどなぁ、なんかしっくりこんというか」
P「まぁそりゃあアイドルだからな」
90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 20:58:17.28 ID:Ke3cW99ao
笑美「可愛くておもろかったら最強やろ! ウチはもうおもろいから、あとは可愛なるだけやな」
P「何言ってんだ、笑美も可愛いよ」
笑美「なんでやねん!」
P「ははは、いやいやボケてないぞ。可愛いから、オーディション合格にしたんだ」
笑美「な、なんやいきなり。アレか、ウチは外面だけはええっちゅうことか!」
P「どうしてそうなる。スクールセーター着てオーディション受けにきたのは笑美が初めてだったけどな、
それも含めて可愛いし勢いはあるし喋りも問題ないし、まぁなんだ、ティンと来た、ってやつだ」
笑美「へ、へえ、なんや今日のプロデューサーはん、ずいぶん誉めるやん。な、なんか欲しいん?」
P「そうか? まぁそれはともかく、笑美はムリに相方を作ったりしなくても、十二分に魅力があるってことだよ」
91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 21:10:06.00 ID:Ke3cW99ao
笑美「………。アカン!」
P「えー」
笑美「女に二言なしや! でも、相方はもう決まってもたわ」
P「え? そうなのか。誰だよ」
笑美「プロデューサーはんや! ウチとプロデューサーはんは二人でひとつ! ええやろ?」
P「アイドルじゃなかったらユニットにはならないけど……、まぁ、いいか」
笑美「よっしゃ! じゃあコンビ名考えよ? 『かかあ天下』なんてどや?」
P「勘弁してくれ」
おしまい
92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/08(金) 21:16:10.23 ID:Ke3cW99ao
ありがとござましたー
画像先輩いっぱいお世話なりましたどもです
SS速報VIP:笑美「相方をさがすで!」モバP「え?」