1: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 16:55:44.91 ID:12Qo7imk.net
かなりこのつもり
短いのが何個か
設定とか固まる前にやり逃げる感じ
2: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 16:57:26.35 ID:12Qo7imk.net
『校内新聞』
果南「え?梨子?うーんそうだね」
果南「やっぱり一緒に居ると落ち着くよね。ほら、私の周りって危なっかしいっていうか、忙しないっていうか」
果南「アクティブな娘が多いじゃない?」
果南「基本的には、なるようになれーって感じなんだけど」
果南「それでもやっぱり時々気を張らなきゃいけないときがあるんだ」
果南「梨子の場合そういったのがなくて、梨子なら大丈夫って信頼できて……なんていうか」
果南「そう、ずっと一緒に暮らしてる家族みたい。ふふ、なんだか告白っぽくなったかな?」
梨子「はい?果南さん…ですか?」
梨子「そうですね…やっぱり頼れるお姉さん、かな?」
梨子「私って一人っ子だし、親戚にも歳の近い子がいなかったし」
梨子「果南さんってなんでも「私に任せて」って言ってくれるから、つい甘えちゃうんです」
梨子「果南さんは優しくて頼りになって………ああっ!違うよ!?千歌ちゃんも曜ちゃんも頼りにしてるから!」
梨子「本当、皆優しいんです。え?話がずれてましたねごめんなさい」
梨子「えーと……果南さんは、ええと…ええと…」
梨子「五年後十年後もずっとずっと私たちの隣にいてくれる、そんな気がする私のお姉さんです」
梨子「」
果南「あー……ずいぶん色々書かれちゃったね」
梨子「あ、あの……果南さん?これは…?」
果南「ん?うちの新聞部だよ。事実よりも面白さ優先で色々好き勝手書いてて、ダイヤも手を焼いてるみたい」
果南「もー困っちゃうよね。私は別にいいんだけどさ、梨子はこっちに来たばかりなのに変な事書かれて変な噂が立ったら大変だよ」
梨子「う、うん……」
果南「あ、でもよく書かれてる。まるで本当にインタビューしたみたい」
梨子「………」
果南「あ、ここ。梨子と一緒だと落ち着けるって、すごい当たってる」
果南「へぇー……あれ?ここにも何か書いてる。ええと……」
果南「梨子「恋人にするなら果南さん」……」
梨子「………!」
果南「もう、梨子が変な子に見られるような事を書かないでほしいなぁ」ペリペリ
梨子「え……剥がしちゃうの?」
果南「うん?だって誤解されたら大変でしょ?」
梨子「私は……その、別にそのままでも…///」
果南「…………ん?」
『おさそい』
梨子「果南さん放課後空いてますか?」
果南「うん?空いてるけどどうしたの?」
梨子「実は今日画材屋のセール日なんです」
梨子「個数限定で販売してる物もあって…その、ひとりじゃ……」
果南「ああなるほど、頭数が必要なんだね。いいよ」
梨子「ホントごめんなさい。消耗品はセール日に買わないとお小遣いが足りなくて……」
果南「別にいいよ。今日は暇だったし。でも私でいいの?」
梨子「はいっ。……よっちゃんや千歌ちゃん達だと別のお店に連れまわされちゃって…」
果南「あはは……そうなんだ。じゃあ放課後迎えに行くから教室で待っててね」
梨子「あ、はい。ありがとうございます」
果南「ふふ、実は私画材屋に入ったことないんだ。なんだか楽しみ」ニコッ
梨子「………っ」
果南「それじゃまた後でね」タッ
梨子「…………ふふっ。私も楽しみです」
『映画館』
果南「へぇー今ってこんな映画やってるんだ」
梨子「果南さん映画館にはあまり来ないの?」
果南「うんそうだね。ここにくるのもすっごく久しぶり」
果南「最後に来たのはいつだっけ……?確か小学生の時で…あれ?中学生の時だったかな…?」
果南「まぁ、そんな感じであまり来た記憶はないかな」
梨子「あはは……そうなんだ。果南さんどれ観る?」
果南「んー……私はなんでもいいんだけど」
梨子「じゃあこれ観ない?」
果南「ええと……あの、梨子?これゾンビパニック物だよ?平気?」
梨子「………多分」
果南「多分って…」
梨子「だ、だって千歌ちゃんが面白かったって言ってたし…」
果南「ああー、千歌かぁ。千歌って選り好みしないもんなぁ」
梨子「ダメ…かな?」
果南「いいよ。じゃあチケット買おうか?」
果南「んと…やっぱり後ろの方がいいよね?」
果南「あ、でもほとんど埋まってる……。結構人気なのかな?」
果南「うーん……」
梨子「あっ」
果南「梨子?どうかした?」
梨子「そこ。後ろのペアシートが空いて……な、なんでもないっ」
果南「じゃあそこにしよっか」
梨子「で、でも…」
果南「くすっ、ごめんもう買っちゃった」
ダダダダダッ
ギャアアアッ
ドンッドンッ
果南「…………あの……梨子?」
果南「その…暑いんだけど」
梨子「~~~~~~っ!」ギュー
バンッドンッ
梨子「ひっ……!?」ビクッ
梨子「~~~~っ!」ギュー
果南「梨子?平気?出る?」ヒソヒソ
梨子「…っ」フルフル
果南(えぇ………もう…)
ギュ
梨子「………?」
果南(手を握れば少しは気を紛らわせれるかな…)
果南(………梨子の手柔らかい)
梨子「あ……あの……///」
果南「少しは平気になった…かな?」
梨子「うん……ありが」
ギャアアアアッ!!
梨子「きゃあああっ!?」ビクッ
果南「あはは………」
翌日
曜「それで果南ちゃんと梨子ちゃんが映画館でくっつりたりいちゃついたりして」
千歌「公衆の面前でやりますなー」
果南「だ、だからいちゃいちゃしたりなんて…///」
曜「でも、こう抱き着いたんでしょ?」ギュ
千歌「きゃー、果南ちゃんてばダイタンー」
果南「あ、あれは梨子がっ///」
曜「へぇー、やっぱり抱き着いてたんだね」
千歌「ってことはー、こう抱き着いたの?それともこう?」ギュ
曜「ああ、ダメだよ梨子。人がいるよ」
千歌「そんなの関係ないわ。私は果南さんと……」
果南「も、もぉー!いい加減にしないと怒るよー!///」
曜(ちょっとからかいすぎたかな…?)ヒソヒソ
千歌(でもこんなに狼狽える果南ちゃんみるの初めてだし……)ヒソヒソ
ちかよう「………」
千歌「ああっ、ダメっ。果南さん。こんな……ところで…」
曜「誰も見てないさ。皆映画に夢中だよ。それよりも私たちは私たちで…ね?」
千歌「ああっ…///」
曜「ふふ、欲しがってたのは梨子でしょ?さ、イイコトしようか?」
千歌「果南…さん///」
果南「ばっ……ばかああああっ!///」
『ぎるてぃ・きす』
善子「で、リリーは契約を結んだの?」
梨子「けい…やく…?」
善子「キスよキス。契約って言ったらキスに決まってるじゃない」
梨子「キ、キキキキキキス!?」
善子「何を驚いてるの。キスなんて今時普通。当たり前じゃない」
善子「ヨハネだって、使い魔との契約を結ぶ時はいつもしてるわ」
梨子「ど、動物と人間は違うよぉ……///」
鞠莉「ホワッツ?アニマルとヒューマン何が違うの?」
梨子「鞠莉さん!?いつからそこに!?」
鞠莉「細かい事は気にしたらノンノン」
鞠莉「それよりもリリーのキスって何のお話し?」
梨子「な、なんでもないっ!」
善子「リリーが契約を結ばないのよ」
鞠莉「それはリリーが悪い!」
梨子「どうしてそれで伝わるのよぉ……」
鞠莉「リリーってば難しく考えすぎなんだよ」
鞠莉「キスなんて挨拶みたいなものなんだし、気軽にこう」チュ
よしりこ「!?」
善子「な、ななななっ!?///」
鞠莉「ほら、善子も喜んでる。果南だってされたらきっと喜ぶよ」
梨子「ど、どうして果南さんの話になるんですかっ///」
鞠莉「梨子、レッツトライ♪」
梨子「トライじゃないよぉー……///」
翌日
梨子「…………いい天気」テクテク
梨子「あれ……?防波堤にいるのって…果南さん?」
テクテク
梨子「………」ソロー
果南「すぅ……すぅ…」
梨子「寝てる……」
梨子「ダイビングスーツ着たままだし、疲れて眠っちゃったのかな?」
果南「うーん………」
梨子「顔、変に焼けちゃいそう……日傘で」スッ
果南「すー………」
梨子「…………くすっ」
梨子「………」
鞠莉『果南だってされたらきっと喜ぶよ』
梨子「………///」カアァ
梨子「い、いや……だめだよ…眠ってるし」
梨子「そもそも果南さんが嫌だと思うし……」
果南「すぅ……すぅ…」
梨子「………」
果南「ん……うーん……あれ…私……」
果南「ふぁ…眠っちゃってたみたい。……梨子?」
梨子「………///」
スクッ
果南「梨子?」
梨子「~~~っ///」タタタッ
果南「あ、ちょっと梨子?どこ行くの?待ってってばーリコー」
初めてのキスはちょこっとだけ潮の香りがしました
おわり
最後まで読んでくれた人ありがとうございます
可能性感じたから書いちゃった
続きかける人書いていいのよ…?
夜中にネタを思いついたのでひとつだけ
『美術室にて』
梨子「…………」カキカキ
果南「…………」
梨子「………ふぅ」
果南「どう?できた?」
梨子「とりあえずひと段落つきました」
果南「どれどれ……わぁー!梨子すごいよ!」
梨子「えへへ……」
果南「デッサンのモデルを頼まれたときはどうしようかと思ったけど…」
果南「こんなに綺麗なのを書いてもらえるなら、してもらってよかったよ」
梨子「そんな…果南さんが綺麗だから…」
果南「そんなことないって。梨子がすごいんだよ」
梨子「あ…ありがとうございます///」
果南「こっちこそ、ありがとう。それでこの絵なんだけど──── 」
ルビィー!ドコニイマスノー!
梨子「あれ……この声…」
果南「ダイヤだ」
オコッテナイカラデテキナサーイ!
梨子「あれ絶対怒ってるよね…」
果南「うわっ…こっちに来てるよ。巻き込まれると面倒だなぁ」
果南「梨子。こっち来て」グイ
梨子「え?きゃあっ」
ガラッ
ダイヤ「ルビィ!ここにいますの!?」
ダイヤ「誰もいませんわね……おかしいですわ。人の気配を感じましたのに…」
ロッカーの中
果南「ごめんね梨子。少し我慢してね」ヒソヒソ
梨子「///」コクン
ダイヤ「あら?この絵……果南さん?」
ダイヤ「どうして果南さんの絵が……?これはもしかするとルビィと関係があるのかもしれませんわね」
果南「もぉ……ダイヤ何してるの?」
梨子「///」ドキドキ
果南「あ、ごめん梨子。箒に当たってるね」ギュ
梨子「!?」
果南「どう?当たってない?」
梨子(あ、当たってないけど、果南さんに当たってるよぉ…///)
梨子(心臓が……鼓動が早く…///)
ダイヤ「………さっぱりわかりませんわ!」
ダイヤ「仕方ないですわ。もう一度教室をしらみつぶしに……」ブツブツ
ガラッ
シーン
果南「行ったかな…?」
梨子「///」ドキドキ
ガチャ
果南「ごめんね梨子。急にこんなところに入っちゃって。………梨子?」
果南「梨子大丈夫?顔紅いよ?もしかして熱中症?」
梨子「え………?そう…かな……?そうかも……///」
梨子「あ、いや……違くて……そうじゃ…っ、えと………ええと……///」
梨子「ご、ごめんなさーいっ!///」ダッ
果南「あっ、ちょっと梨子!?どうしたの!?待ってリコー!」
翌日
曜「捕まえたよ梨子」
千歌「きゃあっ……果南さん…///」
曜「途中で逃げるなんて、梨子は悪い子だ。お仕置きをしないと…ね?」
千歌「果南……さん///」
曜「梨子…」
果南「もー、だから違うってばーっ///」
果南「ばかあああっ///」
おやすみなさい
『放課後の部室にて』
昇降口
ザアアアアァァァ
梨子「…………」
千歌「あれ?梨子ちゃんどーしたの?」
梨子あ、千歌ちゃん。それが傘忘れちゃって……」
梨子「バス停まで少しあるじゃない?濡れちゃうの嫌だなぁ…って」
千歌「そうなんだ。じゃあ千歌の傘に…」
曜「千歌ちゃん」
千歌「………あ」
梨子「?」
千歌「ごめんね梨子ちゃん。曜ちゃんで定員オーバーなの」
梨子「えっ…でも曜ちゃん傘持って…」
曜「ごめんね梨子ちゃん。もうすぐ来ると思うから」
梨子「来るって誰が?」
千歌「じゃあね梨子ちゃんまた明日ー」タッ
曜「じゃあねー」タッ
梨子「あっ、ちょっと……いったいなんなのよぉ……」
果南「あれ?どうしたの?」
梨子「果南さん。実は傘がなくて…」
果南「あー、そうだったんだ。じゃあ私のに入る?折り畳みだから少し小さいけど、バス停までなら何とかなると思うよ」
梨子「えっ…///」
果南「ええと……確かカバンに入れてたはず……」ガサゴソ
果南「…………あれ?」
梨子「……」
果南「あはは…ごめん梨子。傘…ないや」
ザアアアアアァァァ
果南「………」
梨子「………」
果南「雨…やまないね」
梨子「……そうですね」
果南「静かだし、もう校舎に残ってるの私たちだけかも」
梨子「そうで……くちっ」
果南「寒い?部室行こうか?ここで雨がやむのを待つより少しは暖かいだろうし」
ザアアアアアァァァ
梨子「……」ペラッ
果南「ふぁー……」
梨子(なんでだろう……果南さんとふたりきりなんて何度かあったのに…)
梨子(なんだかすごく緊張する…)ドキドキ
果南「ねぇ…梨子」
梨子「う、うんっ?」
果南「このまま雨がやまなかったら……お泊りだね」
梨子「!?」
果南「ふふ、なんだかドキドキしちゃうね」ニコッ
梨子「!?!?」カアァ
果南「……あれ?梨子?どうしたの?」
梨子「あ、いやっ…えっと…///」
果南「?梨子は──── 」
ピシャーンッ!!
果南「ひゃあああっ!?」ビクッ
梨子「!?」
果南「」ガクガク
梨子「あの…果南さん?」
果南「ご、ごめん……雷は少し苦手なんだ」
梨子「そうだったんだ……」
梨子(なんだか意外……でも)
ゴロゴロ
果南「うぅ……」
梨子(ごめんなさい……なんだか果南さんが…その……とても可愛い…)
ピシャーンッ!!
果南「ひゃあっ!?」ギュ
梨子「えっ、ちょ…倒れ…っ!?」
グラッ
果南「ご……ごめん…りこぉ……」ウルウル
梨子「……!」キュン
梨子(か、顔…近い…。体…密着してる///)
梨子(体温感じて…吐息かかりそうで……///)
梨子(だめ…なんだか頭がくらくらして…///)
チョット…オサナイデ
デモココカラダトミエナイズラ
ア、チョ…ダ、ダメッ
バタン!
梨子「!?」
ルビィ「マ、マルちゃん……」オロオロ
花丸「あ、マル達に気にせず続けるずら」
梨子「やっ………」カアァ
梨子「やああああああっ!?///」
本当におわり
ダラダラ続けてごめんなさい
全員出たし落としてください
気が向いたらまたかなりこ書きます
元スレ
『校内新聞』
果南「え?梨子?うーんそうだね」
果南「やっぱり一緒に居ると落ち着くよね。ほら、私の周りって危なっかしいっていうか、忙しないっていうか」
果南「アクティブな娘が多いじゃない?」
果南「基本的には、なるようになれーって感じなんだけど」
果南「それでもやっぱり時々気を張らなきゃいけないときがあるんだ」
果南「梨子の場合そういったのがなくて、梨子なら大丈夫って信頼できて……なんていうか」
果南「そう、ずっと一緒に暮らしてる家族みたい。ふふ、なんだか告白っぽくなったかな?」
3: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:01:08.32 ID:12Qo7imk.net
梨子「はい?果南さん…ですか?」
梨子「そうですね…やっぱり頼れるお姉さん、かな?」
梨子「私って一人っ子だし、親戚にも歳の近い子がいなかったし」
梨子「果南さんってなんでも「私に任せて」って言ってくれるから、つい甘えちゃうんです」
梨子「果南さんは優しくて頼りになって………ああっ!違うよ!?千歌ちゃんも曜ちゃんも頼りにしてるから!」
梨子「本当、皆優しいんです。え?話がずれてましたねごめんなさい」
梨子「えーと……果南さんは、ええと…ええと…」
梨子「五年後十年後もずっとずっと私たちの隣にいてくれる、そんな気がする私のお姉さんです」
8: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:11:32.98 ID:12Qo7imk.net
梨子「」
果南「あー……ずいぶん色々書かれちゃったね」
梨子「あ、あの……果南さん?これは…?」
果南「ん?うちの新聞部だよ。事実よりも面白さ優先で色々好き勝手書いてて、ダイヤも手を焼いてるみたい」
果南「もー困っちゃうよね。私は別にいいんだけどさ、梨子はこっちに来たばかりなのに変な事書かれて変な噂が立ったら大変だよ」
梨子「う、うん……」
果南「あ、でもよく書かれてる。まるで本当にインタビューしたみたい」
10: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:17:24.65 ID:12Qo7imk.net
梨子「………」
果南「あ、ここ。梨子と一緒だと落ち着けるって、すごい当たってる」
果南「へぇー……あれ?ここにも何か書いてる。ええと……」
果南「梨子「恋人にするなら果南さん」……」
梨子「………!」
果南「もう、梨子が変な子に見られるような事を書かないでほしいなぁ」ペリペリ
梨子「え……剥がしちゃうの?」
果南「うん?だって誤解されたら大変でしょ?」
梨子「私は……その、別にそのままでも…///」
果南「…………ん?」
11: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:21:42.47 ID:12Qo7imk.net
『おさそい』
梨子「果南さん放課後空いてますか?」
果南「うん?空いてるけどどうしたの?」
梨子「実は今日画材屋のセール日なんです」
梨子「個数限定で販売してる物もあって…その、ひとりじゃ……」
果南「ああなるほど、頭数が必要なんだね。いいよ」
梨子「ホントごめんなさい。消耗品はセール日に買わないとお小遣いが足りなくて……」
13: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:24:12.63 ID:12Qo7imk.net
果南「別にいいよ。今日は暇だったし。でも私でいいの?」
梨子「はいっ。……よっちゃんや千歌ちゃん達だと別のお店に連れまわされちゃって…」
果南「あはは……そうなんだ。じゃあ放課後迎えに行くから教室で待っててね」
梨子「あ、はい。ありがとうございます」
果南「ふふ、実は私画材屋に入ったことないんだ。なんだか楽しみ」ニコッ
梨子「………っ」
果南「それじゃまた後でね」タッ
梨子「…………ふふっ。私も楽しみです」
14: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:27:44.59 ID:12Qo7imk.net
『映画館』
果南「へぇー今ってこんな映画やってるんだ」
梨子「果南さん映画館にはあまり来ないの?」
果南「うんそうだね。ここにくるのもすっごく久しぶり」
果南「最後に来たのはいつだっけ……?確か小学生の時で…あれ?中学生の時だったかな…?」
果南「まぁ、そんな感じであまり来た記憶はないかな」
梨子「あはは……そうなんだ。果南さんどれ観る?」
果南「んー……私はなんでもいいんだけど」
15: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:30:28.68 ID:12Qo7imk.net
梨子「じゃあこれ観ない?」
果南「ええと……あの、梨子?これゾンビパニック物だよ?平気?」
梨子「………多分」
果南「多分って…」
梨子「だ、だって千歌ちゃんが面白かったって言ってたし…」
果南「ああー、千歌かぁ。千歌って選り好みしないもんなぁ」
梨子「ダメ…かな?」
果南「いいよ。じゃあチケット買おうか?」
16: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:33:04.99 ID:12Qo7imk.net
果南「んと…やっぱり後ろの方がいいよね?」
果南「あ、でもほとんど埋まってる……。結構人気なのかな?」
果南「うーん……」
梨子「あっ」
果南「梨子?どうかした?」
梨子「そこ。後ろのペアシートが空いて……な、なんでもないっ」
果南「じゃあそこにしよっか」
梨子「で、でも…」
果南「くすっ、ごめんもう買っちゃった」
17: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:37:16.30 ID:12Qo7imk.net
ダダダダダッ
ギャアアアッ
ドンッドンッ
果南「…………あの……梨子?」
果南「その…暑いんだけど」
梨子「~~~~~~っ!」ギュー
18: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:40:23.33 ID:12Qo7imk.net
バンッドンッ
梨子「ひっ……!?」ビクッ
梨子「~~~~っ!」ギュー
果南「梨子?平気?出る?」ヒソヒソ
梨子「…っ」フルフル
果南(えぇ………もう…)
ギュ
梨子「………?」
20: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:44:04.05 ID:12Qo7imk.net
果南(手を握れば少しは気を紛らわせれるかな…)
果南(………梨子の手柔らかい)
梨子「あ……あの……///」
果南「少しは平気になった…かな?」
梨子「うん……ありが」
ギャアアアアッ!!
梨子「きゃあああっ!?」ビクッ
果南「あはは………」
21: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:48:24.46 ID:12Qo7imk.net
翌日
曜「それで果南ちゃんと梨子ちゃんが映画館でくっつりたりいちゃついたりして」
千歌「公衆の面前でやりますなー」
果南「だ、だからいちゃいちゃしたりなんて…///」
曜「でも、こう抱き着いたんでしょ?」ギュ
千歌「きゃー、果南ちゃんてばダイタンー」
果南「あ、あれは梨子がっ///」
22: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:52:07.53 ID:12Qo7imk.net
曜「へぇー、やっぱり抱き着いてたんだね」
千歌「ってことはー、こう抱き着いたの?それともこう?」ギュ
曜「ああ、ダメだよ梨子。人がいるよ」
千歌「そんなの関係ないわ。私は果南さんと……」
果南「も、もぉー!いい加減にしないと怒るよー!///」
曜(ちょっとからかいすぎたかな…?)ヒソヒソ
千歌(でもこんなに狼狽える果南ちゃんみるの初めてだし……)ヒソヒソ
23: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 17:55:44.90 ID:12Qo7imk.net
ちかよう「………」
千歌「ああっ、ダメっ。果南さん。こんな……ところで…」
曜「誰も見てないさ。皆映画に夢中だよ。それよりも私たちは私たちで…ね?」
千歌「ああっ…///」
曜「ふふ、欲しがってたのは梨子でしょ?さ、イイコトしようか?」
千歌「果南…さん///」
果南「ばっ……ばかああああっ!///」
25: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:01:44.38 ID:12Qo7imk.net
『ぎるてぃ・きす』
善子「で、リリーは契約を結んだの?」
梨子「けい…やく…?」
善子「キスよキス。契約って言ったらキスに決まってるじゃない」
梨子「キ、キキキキキキス!?」
善子「何を驚いてるの。キスなんて今時普通。当たり前じゃない」
善子「ヨハネだって、使い魔との契約を結ぶ時はいつもしてるわ」
梨子「ど、動物と人間は違うよぉ……///」
27: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:07:04.22 ID:12Qo7imk.net
鞠莉「ホワッツ?アニマルとヒューマン何が違うの?」
梨子「鞠莉さん!?いつからそこに!?」
鞠莉「細かい事は気にしたらノンノン」
鞠莉「それよりもリリーのキスって何のお話し?」
梨子「な、なんでもないっ!」
善子「リリーが契約を結ばないのよ」
鞠莉「それはリリーが悪い!」
梨子「どうしてそれで伝わるのよぉ……」
29: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:11:00.77 ID:12Qo7imk.net
鞠莉「リリーってば難しく考えすぎなんだよ」
鞠莉「キスなんて挨拶みたいなものなんだし、気軽にこう」チュ
よしりこ「!?」
善子「な、ななななっ!?///」
鞠莉「ほら、善子も喜んでる。果南だってされたらきっと喜ぶよ」
梨子「ど、どうして果南さんの話になるんですかっ///」
鞠莉「梨子、レッツトライ♪」
梨子「トライじゃないよぉー……///」
30: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:14:10.51 ID:12Qo7imk.net
翌日
梨子「…………いい天気」テクテク
梨子「あれ……?防波堤にいるのって…果南さん?」
テクテク
梨子「………」ソロー
果南「すぅ……すぅ…」
梨子「寝てる……」
31: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:18:11.52 ID:12Qo7imk.net
梨子「ダイビングスーツ着たままだし、疲れて眠っちゃったのかな?」
果南「うーん………」
梨子「顔、変に焼けちゃいそう……日傘で」スッ
果南「すー………」
梨子「…………くすっ」
32: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:19:23.55 ID:12Qo7imk.net
梨子「………」
鞠莉『果南だってされたらきっと喜ぶよ』
梨子「………///」カアァ
梨子「い、いや……だめだよ…眠ってるし」
梨子「そもそも果南さんが嫌だと思うし……」
果南「すぅ……すぅ…」
梨子「………」
34: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:25:37.53 ID:12Qo7imk.net
果南「ん……うーん……あれ…私……」
果南「ふぁ…眠っちゃってたみたい。……梨子?」
梨子「………///」
スクッ
果南「梨子?」
梨子「~~~っ///」タタタッ
果南「あ、ちょっと梨子?どこ行くの?待ってってばーリコー」
初めてのキスはちょこっとだけ潮の香りがしました
おわり
36: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/18(土) 18:28:22.84 ID:12Qo7imk.net
最後まで読んでくれた人ありがとうございます
可能性感じたから書いちゃった
続きかける人書いていいのよ…?
46: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 03:47:42.94 ID:+ZisWb3F.net
夜中にネタを思いついたのでひとつだけ
『美術室にて』
梨子「…………」カキカキ
果南「…………」
梨子「………ふぅ」
果南「どう?できた?」
梨子「とりあえずひと段落つきました」
果南「どれどれ……わぁー!梨子すごいよ!」
梨子「えへへ……」
47: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 03:52:07.70 ID:+ZisWb3F.net
果南「デッサンのモデルを頼まれたときはどうしようかと思ったけど…」
果南「こんなに綺麗なのを書いてもらえるなら、してもらってよかったよ」
梨子「そんな…果南さんが綺麗だから…」
果南「そんなことないって。梨子がすごいんだよ」
梨子「あ…ありがとうございます///」
果南「こっちこそ、ありがとう。それでこの絵なんだけど──── 」
48: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 03:55:23.09 ID:+ZisWb3F.net
ルビィー!ドコニイマスノー!
梨子「あれ……この声…」
果南「ダイヤだ」
オコッテナイカラデテキナサーイ!
梨子「あれ絶対怒ってるよね…」
果南「うわっ…こっちに来てるよ。巻き込まれると面倒だなぁ」
果南「梨子。こっち来て」グイ
梨子「え?きゃあっ」
49: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:00:10.73 ID:+ZisWb3F.net
ガラッ
ダイヤ「ルビィ!ここにいますの!?」
ダイヤ「誰もいませんわね……おかしいですわ。人の気配を感じましたのに…」
ロッカーの中
果南「ごめんね梨子。少し我慢してね」ヒソヒソ
梨子「///」コクン
50: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:04:21.83 ID:+ZisWb3F.net
ダイヤ「あら?この絵……果南さん?」
ダイヤ「どうして果南さんの絵が……?これはもしかするとルビィと関係があるのかもしれませんわね」
果南「もぉ……ダイヤ何してるの?」
梨子「///」ドキドキ
果南「あ、ごめん梨子。箒に当たってるね」ギュ
梨子「!?」
51: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:06:30.24 ID:+ZisWb3F.net
果南「どう?当たってない?」
梨子(あ、当たってないけど、果南さんに当たってるよぉ…///)
梨子(心臓が……鼓動が早く…///)
ダイヤ「………さっぱりわかりませんわ!」
ダイヤ「仕方ないですわ。もう一度教室をしらみつぶしに……」ブツブツ
ガラッ
52: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:10:27.29 ID:+ZisWb3F.net
シーン
果南「行ったかな…?」
梨子「///」ドキドキ
ガチャ
果南「ごめんね梨子。急にこんなところに入っちゃって。………梨子?」
果南「梨子大丈夫?顔紅いよ?もしかして熱中症?」
梨子「え………?そう…かな……?そうかも……///」
梨子「あ、いや……違くて……そうじゃ…っ、えと………ええと……///」
梨子「ご、ごめんなさーいっ!///」ダッ
果南「あっ、ちょっと梨子!?どうしたの!?待ってリコー!」
53: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 04:12:29.20 ID:+ZisWb3F.net
翌日
曜「捕まえたよ梨子」
千歌「きゃあっ……果南さん…///」
曜「途中で逃げるなんて、梨子は悪い子だ。お仕置きをしないと…ね?」
千歌「果南……さん///」
曜「梨子…」
果南「もー、だから違うってばーっ///」
果南「ばかあああっ///」
おやすみなさい
63: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 01:40:55.89 ID:2ODQ9Z61.net
『放課後の部室にて』
昇降口
ザアアアアァァァ
梨子「…………」
千歌「あれ?梨子ちゃんどーしたの?」
梨子あ、千歌ちゃん。それが傘忘れちゃって……」
梨子「バス停まで少しあるじゃない?濡れちゃうの嫌だなぁ…って」
千歌「そうなんだ。じゃあ千歌の傘に…」
曜「千歌ちゃん」
千歌「………あ」
梨子「?」
64: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 01:47:56.12 ID:2ODQ9Z61.net
千歌「ごめんね梨子ちゃん。曜ちゃんで定員オーバーなの」
梨子「えっ…でも曜ちゃん傘持って…」
曜「ごめんね梨子ちゃん。もうすぐ来ると思うから」
梨子「来るって誰が?」
千歌「じゃあね梨子ちゃんまた明日ー」タッ
曜「じゃあねー」タッ
梨子「あっ、ちょっと……いったいなんなのよぉ……」
果南「あれ?どうしたの?」
65: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:01:19.90 ID:2ODQ9Z61.net
梨子「果南さん。実は傘がなくて…」
果南「あー、そうだったんだ。じゃあ私のに入る?折り畳みだから少し小さいけど、バス停までなら何とかなると思うよ」
梨子「えっ…///」
果南「ええと……確かカバンに入れてたはず……」ガサゴソ
果南「…………あれ?」
梨子「……」
果南「あはは…ごめん梨子。傘…ないや」
66: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:10:05.91 ID:2ODQ9Z61.net
ザアアアアアァァァ
果南「………」
梨子「………」
果南「雨…やまないね」
梨子「……そうですね」
果南「静かだし、もう校舎に残ってるの私たちだけかも」
梨子「そうで……くちっ」
果南「寒い?部室行こうか?ここで雨がやむのを待つより少しは暖かいだろうし」
67: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:22:47.62 ID:2ODQ9Z61.net
ザアアアアアァァァ
梨子「……」ペラッ
果南「ふぁー……」
梨子(なんでだろう……果南さんとふたりきりなんて何度かあったのに…)
梨子(なんだかすごく緊張する…)ドキドキ
果南「ねぇ…梨子」
梨子「う、うんっ?」
果南「このまま雨がやまなかったら……お泊りだね」
梨子「!?」
果南「ふふ、なんだかドキドキしちゃうね」ニコッ
梨子「!?!?」カアァ
68: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:25:36.37 ID:2ODQ9Z61.net
果南「……あれ?梨子?どうしたの?」
梨子「あ、いやっ…えっと…///」
果南「?梨子は──── 」
ピシャーンッ!!
果南「ひゃあああっ!?」ビクッ
梨子「!?」
果南「」ガクガク
梨子「あの…果南さん?」
果南「ご、ごめん……雷は少し苦手なんだ」
69: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:29:12.40 ID:2ODQ9Z61.net
梨子「そうだったんだ……」
梨子(なんだか意外……でも)
ゴロゴロ
果南「うぅ……」
梨子(ごめんなさい……なんだか果南さんが…その……とても可愛い…)
ピシャーンッ!!
果南「ひゃあっ!?」ギュ
梨子「えっ、ちょ…倒れ…っ!?」
グラッ
70: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:37:13.19 ID:2ODQ9Z61.net
果南「ご……ごめん…りこぉ……」ウルウル
梨子「……!」キュン
梨子(か、顔…近い…。体…密着してる///)
梨子(体温感じて…吐息かかりそうで……///)
梨子(だめ…なんだか頭がくらくらして…///)
チョット…オサナイデ
デモココカラダトミエナイズラ
ア、チョ…ダ、ダメッ
バタン!
梨子「!?」
ルビィ「マ、マルちゃん……」オロオロ
花丸「あ、マル達に気にせず続けるずら」
梨子「やっ………」カアァ
梨子「やああああああっ!?///」
本当におわり
71: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2016/06/21(火) 02:38:01.95 ID:2ODQ9Z61.net
ダラダラ続けてごめんなさい
全員出たし落としてください
気が向いたらまたかなりこ書きます
梨子「……」果南「どうしたの?」