SS速報VIP:【デレマス】比奈・日菜子・美穂「ひな飾りあれこれ」
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1: ◆lrSDAkq2tQ 2020/03/04(水) 11:51:46.50 ID:P4R1UtFK0

2: ◆lrSDAkq2tQ 2020/03/04(水) 11:53:04.36 ID:P4R1UtFK0

喜多日菜子「むふふふふふ~~~~!!」

小日向美穂「あれ?」

荒木比奈「お、日菜子ちゃんが事務所のひな飾りの前で妄想暴走してるっスね。今日は3月3日、さっきみんなでお昼にちらし寿司を食べたりしましたけど、その時から百面相しながらもぐもぐしてましたし」

美穂 「な、なんだか説明的に話しますね・・・」

比奈 「いろいろお話つくってると、段々導入作りが面倒になってくるんスよ」

美穂 「聞かなかったことにさせてください・・・」

比奈 「日菜子ちゃん、日菜子ちゃん」

日菜子「むふふふふふ~~~~!!」

美穂 「あー、これしばらく戻ってこれないやつじゃないですか」

比奈 「日菜子ちゃん~!!」

日菜子「むふ・・・むふぐっふぇあふううう!?」

比奈 「!?」

美穂 「!?」

比奈 「大丈夫っスか!」

日菜子「ああ、すみません、妄想に浸っていたらイメージが日菜子の手を離れて好き勝手にあんなことやこんなことを・・・!」

比奈 「漫画家とかでたまに聞く『キャラが勝手に動いてくれた』みたいなこと言いまスね」

美穂 「と、とりあえず落ち着こう?」

日菜子「そうですね。むふー、むふー」

比奈 「それ深呼吸っスか!?」

美穂 「吐くしかできない音じゃない!?」

比奈 「(しかもこれが公式ネタときてまスからねえ)」 作者注;茄子、光、日菜子のデレステ営業コミュをご覧ください



3: ◆lrSDAkq2tQ 2020/03/04(水) 11:53:59.57 ID:P4R1UtFK0

美穂 「それで、どんなこと考えてたの?」

日菜子「むふ、ひな飾りにはいろんな人形が飾られてるじゃないですかぁ」

美穂 「そうだね。男雛に女雛、三人官女、五人囃子、右大臣に左大臣、お抱えの仕丁が三人、他にもいろんなバージョンがあったりするよね」

日菜子「男雛に女雛・・・つまり、王子様とお姫様じゃないですかあ!」

美穂 「ふふ、そういうことにもなるのかな?」

日菜子「『男雛さま・・・嬉しいです。1年間、この日を待ちわびました』『僕もだよ。僕と君がお似合いなところを、皆に見てもらえる唯一の機会だからね』
    『も、もう・・・そんなにはっきり、恥ずかしいです』『いいじゃないか。愛してるよ』
    『はい、私もです』『君と僕の絆は、永遠だ』」

比奈 「これ真下で三人官女はどんな気持ちで聞いてるんスかねえ」

日菜子「『でも、寂しいです』『どうしてだい?』
    『ダメですね、私。せっかく今こんなに幸せなのに、なのに、この時間がいつか終わってしまうことばかり考えていて』『・・・』
    『明日にはもう私達仕舞われるんです。また、別々の暗い箱の中に』『・・・ふふっ』
    『えっ?どうして笑って・・・』『そんなに、寂しい?』
    『当たり前じゃないですか。貴方のことをこんなに近く感じられるのが、1年に1度きりなんて』『でも、ここに飾られていないときでも確かに近くにいるよ?』
    『イヤです。貴方の顔をちゃんと見れなきゃイヤです。貴方をちゃんと感じられなきゃイヤです』『そうか。なら、こうしよう』
    『何か考えが?』『僕は笏、君は扇を持っているね』
    『はい』『こっそり、交換しよう』
    『な、何をおっしゃるんです?』『そうすれば仕舞われても、僕は君の扇を、君は僕の笏をずっと持っていられる。お互いを感じあえる。離れ離れじゃないよ』
    『いいんですか、そんなことをして』『・・・僕だって。僕だって君をずっと傍で感じていたい。だから・・・ダメかな』
    『嬉しいです。すごく、嬉しいです』『よかった。それじゃあ・・・』」

比奈 「あっ由愛ちゃん、ちょっと今こっち来ちゃダメっス。急用じゃないなら後にしてほしいっスね」

日菜子「そして二人がそれぞれの持ち物を交換するんです。まだ少しうろたえている女雛に、男雛は少し強引に迫ります。扇を取ろうと思ったその手が、女雛の手に直接触れてしまって。
    見つめあう二人は、そのまま・・・あああああ~~いけません~~~~!!」



4: ◆lrSDAkq2tQ 2020/03/04(水) 11:55:10.89 ID:P4R1UtFK0

日菜子「むふー、むふー」

比奈 「とりあえずそれ深呼吸だとは信じまスからゆっくり落ち着いてくださいね」

美穂 「思ったより長かったな、さすが日菜子ちゃん」

日菜子「でもあのひな壇からはいろんな人間ドラマを感じますよねぇ」

比奈 「日菜子ちゃんって漫画描かせたら物凄い勢いでネーム量産しそうでスね。絵が追いつくかは別として」

日菜子「お内裏様だけがひな壇じゃありません。たとえばきっと五人囃子にも想い人がいますよ」

美穂 「なるほど・・・」

日菜子「『なあなあ、みんな好きな人とかいないの?今日はせっかくだからみんなぶっちゃけようぜ』」

比奈 「修学旅行でもしてるんスか?」

日菜子「『じゃあ笛のお前から言えよ』『えっ俺・・・わかったよ、言うよ。実は、三人官女の・・・』
    『アイツか!確かにすげえかわいいよな。じゃあ鼓のお前は?』『俺も三人官女の・・・』
    『マジか!確かにすげえ頭いいもんな。小鼓のお前は?』『お、俺だって・・・』
    『へ~!確かにすげえ優しいもんな。太鼓のお前は?』『実は俺も・・・』
    『おいおい小鼓とかぶってんじゃんライバルじゃん!』『で、お前はどうなんだよ』
    『え?いや、俺は・・・いいだろ』『なんでボーカルのお前だけ逃げるんだよ』」

美穂 「謡(うたい)っていうんだよ」

日菜子「『じゃあ言うけど・・・絶対誰にも言うなよ』『当たり前だろ。で、どいつなんだよ』
    『俺は・・・女雛さまに惚れてる』『!?』」

美穂 「えっ!!」

比奈 「ほお~!!」

日菜子「『本気なんだ』『いやいやそれだけはやめとけよ!いくらなんでも身分違・・・』
    『そんなの関係ない』『大体それ以前に、男雛さまがいるじゃないか!』
    『わかってる。二人がとても仲むつまじくいらっしゃるのもわかってる』『だったら・・・』
    『それでも、それでも好きなんだ。この気持ちだけはどうしようもないんだ』『でも、告白すら無理だろ?どうするんだよ』
    『・・・無理じゃない』『お前!まさか』
    『この想いは必ず伝えたい。成就しなくていい。男雛さまに疎まれても仕方ない。それでも、それでも』『そんなに女雛さまを・・・』
    『ハハ、自己満足だよな』『・・・今、いけよ』
    『え?』『チャンスがあるとしたら今しかないだろ。そこまで言うなら今いけよ。応援してる』
    『・・・そうだな。ありがとう。だったら、思い立ったが吉日だな』『ああ。俺たちは、こんなことしかしてやれないけど』

    四人がそれそれの楽器を構えます。仲間の勇気を鼓舞するための笛の音色、鼓のリズムが響きます。
    それに乗せて、万感の想いを込めて、自分の気持ちを伝える歌を・・・」

比奈 「扉は閉まってまスね?」

美穂 「窓も大丈夫です」

日菜子「ところがどっこい!!」

比奈・美穂「!?」



6: ◆lrSDAkq2tQ 2020/03/04(水) 14:15:48.41 ID:P4R1UtFK0

日菜子「むふー、むふー。・・・というわけで、まさに告白の歌を歌おうとしたとき、無情にも片付けが始まってしまうのです」

美穂 「日菜子ちゃんの妄想って起伏が激しいね・・・」

比奈 「まあ仕方ない結末でスね。いつまでもひな飾りをそのままにしてると婚期が遅れるなんて言いまスし」

美穂 「それよく聞きますけど、何かいわれがあるんでしたっけ?」

比奈 「そういえば何でっスかねえ?」

日菜子「日菜子もよく知らないです」

美穂 「単純に、片付けはちゃんとやりましょうっていうことかもしれませんよ。何でも出しっぱなしはよくないですから」

日菜子「そうですねえ。不要に一緒に居過ぎてお内裏様がマンネリになってもいけません」

比奈 「日菜子ちゃんらしい発想っスね。でも確かにずっと飾ってたら、左大臣のおじいさんが無限に昔話語ってたりしそうでスよね」

美穂 「あはは、そうかもしれませんね」

比奈 「右大臣は適当に相槌をうちながら、内心『あああああ千夜も凪もありすも来ねえええ!!』とそれどころではない」

美穂 「なんで限定ガシャに突っ込んでるんですか右大臣!?」

比奈 「『くっ、これ以上は課金制限が・・・』」

美穂 「結構若いんですね!?ていうか時代とかどうなってるんですか」

比奈 「三人官女も暇に飽かして原稿が進みまスよ」

美穂 「同人作家なんですか。本業大事にしてくださいよ」

比奈 「だが『五人囃子の五角カンケイBL派』『ビッチによる男雛様NTR派』『女雛様触手凌辱派』に別れ混沌を極めていた」

美穂 「比奈さん!?」

日菜子「『俺、追放が決まったよ』『そんな、厳しすぎる!』
    『後悔してない。後押ししてくれたお前らには感謝してるよ』『んなこと言ったって・・・』」

美穂 「仕舞われず告白できた世界線が悲しいことになってる!日菜子ちゃんまで始めないで~!」



7: ◆lrSDAkq2tQ 2020/03/04(水) 14:16:44.65 ID:P4R1UtFK0

比奈 「『うい~~』『ずいぶん出来上がっちゃってますねえ白酒さん』
    『そらそうよ菱餅さん。ずいぶん飲みっ放しだからねえ』『片付けられずに日が経ちますもんね』」

美穂 「出た擬人化!ていうかひな飾りはともかくお料理そのままにしてるのは大分マズイですね!?」

比奈 「『そっちこそ大丈夫かい』『大丈夫ですよ。僕パックですもん。防腐剤バリバリですよ』」

美穂 「やっぱりあくまで現代が舞台なんですね」

比奈 「『ちらし寿司さんじゃないですか』『ああ、ひなあられさん』
    『最近どうです?』『いやあ、正直そろそろ体からすっぱいにおいが・・・』」

美穂 「仕方ないですよ元からですよ」

比奈 「『暇ですよねえ』『実は気晴らしにアイドルのライブでも見に行こうかと思ってて。一緒にどうです?』
    『いいですね。でも自分そういうの行ったことなくて』『なら一緒に行きましょう!あっ、でも』
    『どうしました?』『ペンライトとか持ってませんよね?貸してあげますよ』
    『それなら大丈夫ですよ。いざとなったら自分に懐中電灯でもあてればいいですから!』『なるほどさすがひなあられさん!』」

美穂 「いやいや確かにひなあられカラフルですけど!光る棒替わりにはなりませんよ!?」

日菜子「『今日もお内裏様は素敵ですね』『そうだね。こんなお二人を照らせるなんて、ぼんぼり冥利に尽きるよ』」

美穂 「ちょっと比奈さん、比奈さんの影響で日菜子ちゃんが左右のぼんぼり始めちゃいましたけど」

日菜子「『最近いつもお二人を照らしていると、思うんです』『何を?』
    『私にも、女雛さまにとっての男雛さまみたいに、素敵な人がいたらなって。私なんかより、もっと明るく輝く人が』『それって・・・』
    『あっ・・・いえ、何でもありません!』『・・・僕も、同じようなことを考えてた』
    『え?』『ぼんぼりは、全体を照らすのが役目だ。それでも、憧れるんだ。もしあの人の光を、自分だけのものにできたらって』
    『それって・・・。あ、どうしたんです急に近づいてきたりして。決められた位置にいなきゃダメじゃないですかぁ・・・ちょっと、いけませんこんな明るいところで!』」

美穂 「そりゃ明るいよしょうがないよ」

比奈 「なるほど!いつまでもひな飾りを片付けないということは、ぼんぼりを出しっ放しということ、明るいままということ。
    つまり、暗くなる時間になっても夜目がきかない。よめにならない、嫁にならない・・・それで婚期が遅れるとされてるんスね!」

美穂 「突然どうしたんですか!?かなり強引ですよ!?」

比奈 「そろそろ無理矢理でもオチを付けないとネタがもう出なくて」

美穂 「導入だけでなく締めも面倒になったんですか!?」



おしまい

ひなひなこひなたをよろしくお願いします。


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