1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:40:20.29 ID:PclxlmGEO
小鳥『――そう、今日は仕事延期ね。千早ちゃんも今日はゆっくり休んでいてね』
千早「はい。電車も動かなくなりそうですね」
小鳥『もうすごい雨よねぇ。道路が川みたいになってるわよ』
千早「こっちはまだそこまでではないです」
小鳥『本当?…あっ、他の子にも連絡しなきゃ。じゃ、そういうことだから。くれぐれも外出は禁止よ?』
千早「わかってますよ。それでは」ピッ
千早(…こんな日に出かける馬鹿がいたら見てみたいわ…)
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:41:45.93 ID:PclxlmGEO
千早(こっちもかなり酷くなってきたわね)
ドン!!
千早「」ビクッ
ドンドンドン!ドドドン!
千早「なっ…なんなの、一体」
ドドドドドン!バン!バンバン!
千早「玄関?でも、尋常じゃないわ…!」
ドン!ドドドン!ガチャ、ガチャガチャガチャ
千早(この音、1人じゃない!!)
ドンドンドン!ガチャガチャガチャ、バン!バン!バン!
千早「…」ピッポッパッ
P『もしもし、千早?』
千早「プロデューサー!今、家の前に誰かいて…ド、ドアをずっと叩かれているんです!!」
P『な…大丈夫か!?』
千早「ドアノブもガチャガチャされていて…わた、私もうどうしたら…」
P『わかった、今行く!だからそれまで絶対に開けるなよ!』
千早「は、はいっ」
バンバン!ドン!ドドドン!
千早(こ…怖い…でも、確かめてみよう。大丈夫、プロデューサーが来るから)
千早(のぞき窓から見れば…)
…オ…チャン、…ケ…
千早「」ビクッ
…オ、ネエチャ…ケ、テ…
千早「や…だ…誰なの!?」
チハ…オネエ、チャン…アケテ…
千早「…あ、ああぁ…うそ、嘘でしょう…そんな…」
チハヤ、オネエチャン
千早「いやぁあああああああああああああ!!」
ナニ!?ドシタノ?チハヤオネエチャン!
千早「…………………え?」
チハヤオネエチャーン、ダイジョーブー?アケテー!
千早「…」ガチャッ
亜美「千早お姉ちゃん!なんかすごい声聞こえたけどどうしたの!?」ズブーン
真美「なんで泣いてるの?痛い?大丈夫?」ヌレーン
千早「…双子の幽霊が現れたわ」
亜美「ゆ、ゆ~れい??」
真美「どこ?どこ?」
千早「…まあ、それはいいとして。聞きたいことがたくさんあるけど、とりあえず2人ともお風呂に入りなさい。着替えも貸してあげるから」
亜美「いい湯だったぜぃ」
真美「いやぁ、一時は開かないかと思ったよ→」
千早「普通にチャイム押せばいいじゃない」
亜美「鳴らなかった→」
千早「…接触悪くなったかしら、たまにあるのよ」
真美「マジで焦ったよ…」
千早「でも、どうしてこんな雨の中来たの?」
亜美「あのね、今日雨でお仕事なくなったっしょ?」
真美「真美たちのトコにね、りっちゃんから電話きたんだよ~」
亜美「でね、りっちゃんがね…」
~あみまみ回想~
律子『…ってこと。いい?休みだからって絶っ対に外には出ちゃダメだからね!』
真美「あいあいさ→!」
律子『本当だからね、わかってるわよね?それじゃ、亜美にもよろしく』
真美「は~い」ピッ
亜美「りっちゃん何だって?」
真美「仕事休みになったってさ、でも『絶っ対に外には出ちゃダメ』だって~」
亜美「『絶っ対に』?」
真美「『絶っ対に』」
亜美真美「「…」」
亜美「そう言われたらさ~」
真美「出たくなっちゃうのが人間っしょ~」
亜美真美「「んっふっふ~」」
亜美「俺は行くぜ…戦地にな」
真美「死にたいのか!?」
亜美「ふっ…あいにく俺は生まれた時から無鉄砲でね」
真美「…負けたよ。どうやら俺も馬鹿らしい」
亜美「そ、それじゃあ!」
真美「ああ、2人で出陣だぜ!」
~あみまみ回想おわり~
千早「…で、2人で敗戦したのね」
亜美「最初はイケるんじゃね?って思ったんだよ~」
真美「定期あるし、電車乗って大きな公園に行ってさ」
亜美「雨の滑り台マジ熱いよ!」
真美「うん、ウォータースライダーみたいで!」
千早「…」
亜美「でもそうやって遊んでたらレインコート破れちゃって」
真美「雨がこう、どわぁ→って降ってきて」
亜美「こりゃあ流石にヤバいから帰るかと思ったら電車止まってて」
真美「ふっと、千早お姉ちゃん家この辺かなって思ったから」
亜美「亜美たち住所見ながら頑張って来たんだ!ほら、年賀状書いた時聞いたから!」
千早「………あのね」
真美「うっ、ヤな予感」
千早「あなた達はアイドルなのよ?中学生と言えど、ちゃんと仕事をする社会人なの。風邪でも引いたらどうするつもりだったの?仕事に穴を開けるの?」
亜美「お説教モードになっちゃった…うへぇ」
千早「自覚はあるの!?」
真美「う、うぅ…ごめんって、でも真美たち…」
千早「でもじゃないわ!…それに」
亜美「それに?」
千早「………もし、川に流されたら。転んで頭を打ったら。視界が悪くて…車に、轢かれたら」
亜美真美「「!!」」
千早「そうしたら、死ん…っう…」ポロッ
真美「ご、ごめんなさい!」ギュッ
亜美「もうしない!絶対しないから泣かないで!」ギュッ
千早「…………………2人とも」
真美「千早お姉ちゃん?」
千早「お風呂上がりで抱きつかれたら、塗れちゃうわ」クスッ
亜美「!じゃ、じゃあ亜美千早お姉ちゃんを水責めしてやる~」
真美「じゃあじゃあ、真美は千早お姉ちゃんに成長期の胸を押しつけてやる~」
千早「くっ」
千早「インスタントのカップスープだけど飲む?」
亜美「いやー、千早は気が利くなぁ」
真美「お嫁さんにしたいよ」
千早「ッ…そ、それ…」
亜美真美「「兄ちゃんのマネ→」」
千早「ブッ…フフ…ククク…」
亜美真美((ツボった…))
千早(…あら?何か忘れているような…)プクク
真美「あったまりますなぁ」
亜美「極楽ですなぁ」
千早「今、2人の家に連絡入れたわ。雨が弱まったら帰らせるって言ったけど…」
真美「雨止みそうにないね」
千早「そうね…」
フッ
亜美「ぎゃっ!なになに?」
真美「真っ暗でなんも見えないよ→」
千早「落ち着いて。ブレーカーは……落ちてないから、停電ね。すぐ戻るわ」
亜美「ね~、亜美寒くなってきちったよ~」
真美「真美も~」
千早「時間がかかってるみたいね…毛布貸してあげるから、2人で使って」
真美「ありがたや~」
亜美「……ねぇ、千早お姉ちゃんは入らないの?」
千早「えっ」
真美「そうだよ!入ろ→よ!」
千早「いや、私は―――きゃ!」バサー
亜美「んっふっふ~」
真美「千早お姉ちゃんほかーく!」
千早「…もう」
真美「毛布あったかいね」
千早「そうね」
亜美「真っ暗だね」
千早「そうね」
真美「しりとりするか」
千早「そう…えっ?」
亜美「いいね!じゃあ765プロしりとりね、765プロに関係あること以外はダメ→」
千早「えっ、や、やるの?」
真美「いっくよん☆『双海真美』の『み』!はいっ、千早お姉ちゃん」
千早「え、ええと…『水瀬伊織』?」
亜美「『り』はね~『竜宮小町』!」
真美「ち、ち、ち、『チアリングレター』!これ『た』ね!」
千早「『高槻やよい』」
亜美「早っ」
真美「しかも超嬉しそう」
亜美「『い』かぁ…りっちゃんの『いっぱいいっぱい』」
真美「『い』返しとは卑怯な…い、い、い…『いぬ美』」
千早「それはアリなの?」
真美「いっ、いぬ美も765プロの仲間だもんげ!」
千早「また『み』ね…『三浦あずさ』」
亜美「さ?さ~?………………『サーターアンダーギー』」
千早「そ、それはアリなの?」
亜美「ひびきんは沖縄出身だから仕方ないよ」
千早「そういうものかしら…」
真美「亜美、てんてん取ってもいい?」
亜美「え~?…あっ、いいよ!」
真美「ね?」
千早「?」
真美「んっふっふ~『如月千早』!」
千早「!や…『約束』」
亜美「『くっ』」
千早「え?」
亜美「『くっ』」
真美「それは『く』?小さい『っ』?」
千早「え、続くの!?」
千早(しりとりなんて何年ぶりだったかしら…)
パッ
千早「…あ、点いた!2人とも――――って」
亜美「すー」
真美「ぐー」
千早(さ、さっきまでしりとりしてたのに!)
亜美「うぅん」ギュー
真美「んんぅ」ギュギュー
千早「ちょ、ちょっと…くっつかれたら身動きできないじゃない」
亜美「…ちはや、」
真美「お姉、ちゃん…」
千早「…」
千早(まあ、いいか)
千早(2人がいると騒がしくて大変ね、年下の扱い方とかよくわからないし)
千早(でも………たまにはこういうのもいいかも)
千早(あくまで『たまに』ね、毎日だと身が持たな…)ウトウト
千早(…なんか、私まで眠く…)ウトウト
千早(ちょっとだけ…眠ろう………)スー
ドン!
千早「!?」ビクッ
亜美真美「「…ふぇ?」」
千早「また、何か音が」
ドン!ドンドン!!
亜美「な、なになに!?」
真美「誰か来たの?」
ドン!ガチャガチャガチャ
千早(さっきと同じ…訪ねて来ただけにしては異常だわ)
亜美「あ、開けようとしてるよぅ!」
真美「千早お姉ちゃ~ん、怖いよぉぉ」
千早「大丈夫、私が見てみるから」ゴクッ
亜美「あぶないよ!」
真美「真美たちも行くよ!」
千早「……じゃあ、私の後ろにいて。とりあえずのぞいてみま―――」
…ハヤ…チハヤ…ドゴォ!ドォン!ドォン!
亜美「千早お姉ちゃんの名前呼んでる!」
真美「な、なんか体当たりしてるっぽいよ…す、スト→カ→??」
千早(…私は今、この2人を守らなくちゃ。怖くない。絶対に…守る!)
亜美「ち、千早お姉ちゃん…」
千早「後ろにいてね、私がいるから。大丈夫だから」
真美「う、うん!」
千早(そうだ、これを…!)
チハヤ…チハヤ…ドゴォン!バキィィィ!!
亜美真美「きゃあああああああああああ!!」
千早「でぃやぁ――――――――――ッ!!」
プシュウウウウウウウ
亜美「しょ、消火器!」
真美「からのタックル!」
亜美「非力ながら体全体をフルに使ったタックル!これは痛い!」
真美「千早お姉ちゃん強い!」
千早「取り押さえてるから、早く警察に連絡…を………?」
P「ゲホッゴホッ…痛たた…な、なんなんだ一体!?」
亜美真美「「兄ちゃん!」」
千早「プ、プロデューサー??…す、すすすすみません!!」バッ
P「……ち…千早!お前無事だったのか!?」
千早「え?」
P「『え?』って、電話してきたじゃないか!」
千早「………………………あっ!」
亜美真美「「?」」
P「お~ま~え~らぁ~」
亜美「ご、ごめんよ兄ちゃん…」
真美「まさかそんな大事になろうとは…」
千早「私が悪いんです、色々あって忘れてしまって」
P「まあ何もなくて良かったけどな」
亜美「兄ちゃんも同罪だよ→」
真美「そうだよ、ドア破ちゃってさ→」
P「し、仕方ないだろ!呼んでも反応ないし、インターホン鳴らないし」
千早「あの………管理人さん呼んだり、とか」
P「あ」
亜美「兄ちゃんのばーか!」
真美「ドジマヌケ→!」
P「ううううるさい!こちとら交通規制の大渋滞の中パニックしながら来たんじゃ!!」
千早「あ、あの…心配してくれてありがとうございます。すみません」
P「いや、こっちこそ悪かったな。ドアの修理はすぐ手配するよ」
亜美「でも外はすっごい雨っしょ?修理くる?」
P「なに言ってんだ、ほら」
真美「ありゃー、晴れてますなぁ」
千早「いつの間にか止んでいたのね」
P「千早、今日はすまないがホテルに泊まってくれるか?こっちで用意するから」
千早「あ、はい」
亜美「……ねぇねぇ、千早お姉ちゃん今日亜美たちの家においでよ!」
真美「たしかに!そうすりゃいいじゃん!」
千早「え、でも…」
亜美「いいじゃ~ん」
真美「来ようよ~」
千早「…」
P「………あのなぁ、千早はただでさえお前らの相手に疲れてるんだぞ?なぁ、千早?」
千早「…行こう、かな」
亜美真美「「やったぁ!!」」
P「ど、どういう風の吹き回しだ?」
千早「さぁ、どうしてでしょう?なんだかそんな気分だったので」
P「…なんだか、良い顔してるな」
千早「え、ええ!?どど、どんな顔してました!?」
P「そんなに慌てなくても。ただ千早には珍しい顔だったから」
亜美「あ、セクハラだ→」
真美「兄ちゃんへんた~い」
P「こ、こらっ!!」
亜美「あ、虹だよ→」
真美「見て見て、千早お姉ちゃん!」
千早「…本当、綺麗ね」
亜美真美「「うん!!」」
おわり
初ss投稿でビビりながら送ってました
ちなみにPは亜美真美に誘われて千早が断りきれず困ってるんじゃないかと思って言ったんですとフォロー
双子に絡まれてお姉さんやるちーちゃんが見たかっただけでした
支援くれた人本当にありがとう。泣きそうだ
元スレ
千早(こっちもかなり酷くなってきたわね)
ドン!!
千早「」ビクッ
ドンドンドン!ドドドン!
千早「なっ…なんなの、一体」
ドドドドドン!バン!バンバン!
千早「玄関?でも、尋常じゃないわ…!」
ドン!ドドドン!ガチャ、ガチャガチャガチャ
千早(この音、1人じゃない!!)
ドンドンドン!ガチャガチャガチャ、バン!バン!バン!
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:43:31.32 ID:PclxlmGEO
千早「…」ピッポッパッ
P『もしもし、千早?』
千早「プロデューサー!今、家の前に誰かいて…ド、ドアをずっと叩かれているんです!!」
P『な…大丈夫か!?』
千早「ドアノブもガチャガチャされていて…わた、私もうどうしたら…」
P『わかった、今行く!だからそれまで絶対に開けるなよ!』
千早「は、はいっ」
バンバン!ドン!ドドドン!
千早(こ…怖い…でも、確かめてみよう。大丈夫、プロデューサーが来るから)
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:46:03.33 ID:PclxlmGEO
千早(のぞき窓から見れば…)
…オ…チャン、…ケ…
千早「」ビクッ
…オ、ネエチャ…ケ、テ…
千早「や…だ…誰なの!?」
チハ…オネエ、チャン…アケテ…
千早「…あ、ああぁ…うそ、嘘でしょう…そんな…」
チハヤ、オネエチャン
千早「いやぁあああああああああああああ!!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:47:59.61 ID:PclxlmGEO
ナニ!?ドシタノ?チハヤオネエチャン!
千早「…………………え?」
チハヤオネエチャーン、ダイジョーブー?アケテー!
千早「…」ガチャッ
亜美「千早お姉ちゃん!なんかすごい声聞こえたけどどうしたの!?」ズブーン
真美「なんで泣いてるの?痛い?大丈夫?」ヌレーン
千早「…双子の幽霊が現れたわ」
亜美「ゆ、ゆ~れい??」
真美「どこ?どこ?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:49:02.54 ID:PclxlmGEO
千早「…まあ、それはいいとして。聞きたいことがたくさんあるけど、とりあえず2人ともお風呂に入りなさい。着替えも貸してあげるから」
亜美「いい湯だったぜぃ」
真美「いやぁ、一時は開かないかと思ったよ→」
千早「普通にチャイム押せばいいじゃない」
亜美「鳴らなかった→」
千早「…接触悪くなったかしら、たまにあるのよ」
真美「マジで焦ったよ…」
千早「でも、どうしてこんな雨の中来たの?」
亜美「あのね、今日雨でお仕事なくなったっしょ?」
真美「真美たちのトコにね、りっちゃんから電話きたんだよ~」
亜美「でね、りっちゃんがね…」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:51:00.46 ID:PclxlmGEO
~あみまみ回想~
律子『…ってこと。いい?休みだからって絶っ対に外には出ちゃダメだからね!』
真美「あいあいさ→!」
律子『本当だからね、わかってるわよね?それじゃ、亜美にもよろしく』
真美「は~い」ピッ
亜美「りっちゃん何だって?」
真美「仕事休みになったってさ、でも『絶っ対に外には出ちゃダメ』だって~」
亜美「『絶っ対に』?」
真美「『絶っ対に』」
亜美真美「「…」」
亜美「そう言われたらさ~」
真美「出たくなっちゃうのが人間っしょ~」
亜美真美「「んっふっふ~」」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:52:15.54 ID:PclxlmGEO
亜美「俺は行くぜ…戦地にな」
真美「死にたいのか!?」
亜美「ふっ…あいにく俺は生まれた時から無鉄砲でね」
真美「…負けたよ。どうやら俺も馬鹿らしい」
亜美「そ、それじゃあ!」
真美「ああ、2人で出陣だぜ!」
~あみまみ回想おわり~
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:53:39.26 ID:PclxlmGEO
千早「…で、2人で敗戦したのね」
亜美「最初はイケるんじゃね?って思ったんだよ~」
真美「定期あるし、電車乗って大きな公園に行ってさ」
亜美「雨の滑り台マジ熱いよ!」
真美「うん、ウォータースライダーみたいで!」
千早「…」
亜美「でもそうやって遊んでたらレインコート破れちゃって」
真美「雨がこう、どわぁ→って降ってきて」
20: しえんありがとう 2012/12/01(土) 01:54:59.70 ID:PclxlmGEO
亜美「こりゃあ流石にヤバいから帰るかと思ったら電車止まってて」
真美「ふっと、千早お姉ちゃん家この辺かなって思ったから」
亜美「亜美たち住所見ながら頑張って来たんだ!ほら、年賀状書いた時聞いたから!」
千早「………あのね」
真美「うっ、ヤな予感」
千早「あなた達はアイドルなのよ?中学生と言えど、ちゃんと仕事をする社会人なの。風邪でも引いたらどうするつもりだったの?仕事に穴を開けるの?」
亜美「お説教モードになっちゃった…うへぇ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:56:13.68 ID:PclxlmGEO
千早「自覚はあるの!?」
真美「う、うぅ…ごめんって、でも真美たち…」
千早「でもじゃないわ!…それに」
亜美「それに?」
千早「………もし、川に流されたら。転んで頭を打ったら。視界が悪くて…車に、轢かれたら」
亜美真美「「!!」」
千早「そうしたら、死ん…っう…」ポロッ
真美「ご、ごめんなさい!」ギュッ
亜美「もうしない!絶対しないから泣かないで!」ギュッ
千早「…………………2人とも」
真美「千早お姉ちゃん?」
千早「お風呂上がりで抱きつかれたら、塗れちゃうわ」クスッ
亜美「!じゃ、じゃあ亜美千早お姉ちゃんを水責めしてやる~」
真美「じゃあじゃあ、真美は千早お姉ちゃんに成長期の胸を押しつけてやる~」
千早「くっ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:57:58.79 ID:PclxlmGEO
千早「インスタントのカップスープだけど飲む?」
亜美「いやー、千早は気が利くなぁ」
真美「お嫁さんにしたいよ」
千早「ッ…そ、それ…」
亜美真美「「兄ちゃんのマネ→」」
千早「ブッ…フフ…ククク…」
亜美真美((ツボった…))
千早(…あら?何か忘れているような…)プクク
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 01:59:49.52 ID:PclxlmGEO
真美「あったまりますなぁ」
亜美「極楽ですなぁ」
千早「今、2人の家に連絡入れたわ。雨が弱まったら帰らせるって言ったけど…」
真美「雨止みそうにないね」
千早「そうね…」
フッ
亜美「ぎゃっ!なになに?」
真美「真っ暗でなんも見えないよ→」
千早「落ち着いて。ブレーカーは……落ちてないから、停電ね。すぐ戻るわ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:01:48.63 ID:PclxlmGEO
亜美「ね~、亜美寒くなってきちったよ~」
真美「真美も~」
千早「時間がかかってるみたいね…毛布貸してあげるから、2人で使って」
真美「ありがたや~」
亜美「……ねぇ、千早お姉ちゃんは入らないの?」
千早「えっ」
真美「そうだよ!入ろ→よ!」
千早「いや、私は―――きゃ!」バサー
亜美「んっふっふ~」
真美「千早お姉ちゃんほかーく!」
千早「…もう」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:04:45.03 ID:PclxlmGEO
真美「毛布あったかいね」
千早「そうね」
亜美「真っ暗だね」
千早「そうね」
真美「しりとりするか」
千早「そう…えっ?」
亜美「いいね!じゃあ765プロしりとりね、765プロに関係あること以外はダメ→」
千早「えっ、や、やるの?」
真美「いっくよん☆『双海真美』の『み』!はいっ、千早お姉ちゃん」
千早「え、ええと…『水瀬伊織』?」
亜美「『り』はね~『竜宮小町』!」
真美「ち、ち、ち、『チアリングレター』!これ『た』ね!」
千早「『高槻やよい』」
亜美「早っ」
真美「しかも超嬉しそう」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:08:00.99 ID:PclxlmGEO
亜美「『い』かぁ…りっちゃんの『いっぱいいっぱい』」
真美「『い』返しとは卑怯な…い、い、い…『いぬ美』」
千早「それはアリなの?」
真美「いっ、いぬ美も765プロの仲間だもんげ!」
千早「また『み』ね…『三浦あずさ』」
亜美「さ?さ~?………………『サーターアンダーギー』」
千早「そ、それはアリなの?」
亜美「ひびきんは沖縄出身だから仕方ないよ」
千早「そういうものかしら…」
32: >>31ごめん、千早と双子しか出ないんだ 2012/12/01(土) 02:10:24.38 ID:PclxlmGEO
真美「亜美、てんてん取ってもいい?」
亜美「え~?…あっ、いいよ!」
真美「ね?」
千早「?」
真美「んっふっふ~『如月千早』!」
千早「!や…『約束』」
亜美「『くっ』」
千早「え?」
亜美「『くっ』」
真美「それは『く』?小さい『っ』?」
千早「え、続くの!?」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:14:28.22 ID:PclxlmGEO
千早(しりとりなんて何年ぶりだったかしら…)
パッ
千早「…あ、点いた!2人とも――――って」
亜美「すー」
真美「ぐー」
千早(さ、さっきまでしりとりしてたのに!)
亜美「うぅん」ギュー
真美「んんぅ」ギュギュー
千早「ちょ、ちょっと…くっつかれたら身動きできないじゃない」
亜美「…ちはや、」
真美「お姉、ちゃん…」
千早「…」
千早(まあ、いいか)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:16:15.93 ID:PclxlmGEO
千早(2人がいると騒がしくて大変ね、年下の扱い方とかよくわからないし)
千早(でも………たまにはこういうのもいいかも)
千早(あくまで『たまに』ね、毎日だと身が持たな…)ウトウト
千早(…なんか、私まで眠く…)ウトウト
千早(ちょっとだけ…眠ろう………)スー
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:18:23.74 ID:PclxlmGEO
ドン!
千早「!?」ビクッ
亜美真美「「…ふぇ?」」
千早「また、何か音が」
ドン!ドンドン!!
亜美「な、なになに!?」
真美「誰か来たの?」
ドン!ガチャガチャガチャ
千早(さっきと同じ…訪ねて来ただけにしては異常だわ)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:19:47.44 ID:PclxlmGEO
亜美「あ、開けようとしてるよぅ!」
真美「千早お姉ちゃ~ん、怖いよぉぉ」
千早「大丈夫、私が見てみるから」ゴクッ
亜美「あぶないよ!」
真美「真美たちも行くよ!」
千早「……じゃあ、私の後ろにいて。とりあえずのぞいてみま―――」
…ハヤ…チハヤ…ドゴォ!ドォン!ドォン!
亜美「千早お姉ちゃんの名前呼んでる!」
真美「な、なんか体当たりしてるっぽいよ…す、スト→カ→??」
千早(…私は今、この2人を守らなくちゃ。怖くない。絶対に…守る!)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:21:33.13 ID:PclxlmGEO
亜美「ち、千早お姉ちゃん…」
千早「後ろにいてね、私がいるから。大丈夫だから」
真美「う、うん!」
千早(そうだ、これを…!)
チハヤ…チハヤ…ドゴォン!バキィィィ!!
亜美真美「きゃあああああああああああ!!」
千早「でぃやぁ――――――――――ッ!!」
プシュウウウウウウウ
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:24:58.44 ID:PclxlmGEO
亜美「しょ、消火器!」
真美「からのタックル!」
亜美「非力ながら体全体をフルに使ったタックル!これは痛い!」
真美「千早お姉ちゃん強い!」
千早「取り押さえてるから、早く警察に連絡…を………?」
P「ゲホッゴホッ…痛たた…な、なんなんだ一体!?」
亜美真美「「兄ちゃん!」」
千早「プ、プロデューサー??…す、すすすすみません!!」バッ
P「……ち…千早!お前無事だったのか!?」
千早「え?」
P「『え?』って、電話してきたじゃないか!」
千早「………………………あっ!」
亜美真美「「?」」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:29:15.04 ID:PclxlmGEO
P「お~ま~え~らぁ~」
亜美「ご、ごめんよ兄ちゃん…」
真美「まさかそんな大事になろうとは…」
千早「私が悪いんです、色々あって忘れてしまって」
P「まあ何もなくて良かったけどな」
亜美「兄ちゃんも同罪だよ→」
真美「そうだよ、ドア破ちゃってさ→」
P「し、仕方ないだろ!呼んでも反応ないし、インターホン鳴らないし」
千早「あの………管理人さん呼んだり、とか」
P「あ」
亜美「兄ちゃんのばーか!」
真美「ドジマヌケ→!」
P「ううううるさい!こちとら交通規制の大渋滞の中パニックしながら来たんじゃ!!」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:31:15.93 ID:PclxlmGEO
千早「あ、あの…心配してくれてありがとうございます。すみません」
P「いや、こっちこそ悪かったな。ドアの修理はすぐ手配するよ」
亜美「でも外はすっごい雨っしょ?修理くる?」
P「なに言ってんだ、ほら」
真美「ありゃー、晴れてますなぁ」
千早「いつの間にか止んでいたのね」
P「千早、今日はすまないがホテルに泊まってくれるか?こっちで用意するから」
千早「あ、はい」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:34:15.26 ID:PclxlmGEO
亜美「……ねぇねぇ、千早お姉ちゃん今日亜美たちの家においでよ!」
真美「たしかに!そうすりゃいいじゃん!」
千早「え、でも…」
亜美「いいじゃ~ん」
真美「来ようよ~」
千早「…」
P「………あのなぁ、千早はただでさえお前らの相手に疲れてるんだぞ?なぁ、千早?」
千早「…行こう、かな」
亜美真美「「やったぁ!!」」
P「ど、どういう風の吹き回しだ?」
千早「さぁ、どうしてでしょう?なんだかそんな気分だったので」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:36:24.08 ID:PclxlmGEO
P「…なんだか、良い顔してるな」
千早「え、ええ!?どど、どんな顔してました!?」
P「そんなに慌てなくても。ただ千早には珍しい顔だったから」
亜美「あ、セクハラだ→」
真美「兄ちゃんへんた~い」
P「こ、こらっ!!」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:38:29.89 ID:PclxlmGEO
亜美「あ、虹だよ→」
真美「見て見て、千早お姉ちゃん!」
千早「…本当、綺麗ね」
亜美真美「「うん!!」」
おわり
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/01(土) 02:41:08.46 ID:PclxlmGEO
初ss投稿でビビりながら送ってました
ちなみにPは亜美真美に誘われて千早が断りきれず困ってるんじゃないかと思って言ったんですとフォロー
双子に絡まれてお姉さんやるちーちゃんが見たかっただけでした
支援くれた人本当にありがとう。泣きそうだ
千早「え?休みですか?」