1: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:04:04.28 ID:Nw/7a2eO.net

「物知りだし、頭いいし、ダンスもピアノも上手だし…。何でもできてすごいなあ…。」

「突然どうしたのよ…ほら、望遠鏡 合わせたわよ」

「あっ、うん…」



2: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:04:45.43 ID:Nw/7a2eO.net

「うわあ…すごい…綺麗……」

「望遠鏡使わなくても普通に見ればいいのに。せっかく七夕なんだし。」



3: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:06:10.57 ID:Nw/7a2eO.net

「えへへ…天の川もね、もちろんキレイだけど織姫さまたちも見ておきたかったんだ…こんなすごい望遠鏡持ってきてくれてありがとう、真姫ちゃん」

「別に、私もパパが…お父さんが買ってくれたっきり使ってなかったからちょうどよかったわ。花陽が誘ってくれなきゃ東京でもこんなに星が見えるなんて知らなかったし。」

「うん、ちょっと山のほうにはいるだけで見え方はずいぶん違うよね。私もびっくりしちゃった」



4: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:06:50.92 ID:Nw/7a2eO.net

「ね、ねえ真姫ちゃん…」
「何?」
「七夕ってステキだよね」
「1年に1度ってところが?」
「ううん、そうじゃなくって」



5: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:07:48.19 ID:Nw/7a2eO.net

「お姫さまと牛飼いさんが結ばれてるところ。身分は違うのにお互いを想い合ってるのってステキだなぁって…」
「そう」

「環境の差とか関係ないって、なんというか…がんばろうって……」
「そう」

「ロミオとジュリエットみたいだなあって…あはは、なんか変なこと言ってるね私…」
「そうね」



6: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:09:00.03 ID:Nw/7a2eO.net

「花陽」

「な、なぁに?真姫ちゃん」

「姫ってついてるけど織姫ってはたおりしてるから織姫なのよ」

「う、うん…」



8: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:09:58.94 ID:Nw/7a2eO.net

「中国の古典には詳しくないけど…でも機織りはおそらくお姫様の仕事ではないわ。きっと農民の女性がする代表的な仕事なんじゃないかしら。仕事を怠けると父親が怒るようだし、きっと2人とも普通の人だったんでしょうね」

「うん…」



9: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:10:44.18 ID:Nw/7a2eO.net

「それにロミオとジュリエットは2人とも貴族階級よ。両家の仲が悪いだけで2人の間に格差はないわ。」

「そうだったんだ…」

「そうね」



10: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:11:19.86 ID:Nw/7a2eO.net

「やっぱりすごいね、真姫ちゃんはなんでも知ってる」

「そんなことないわ、普通よ」



11: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:12:03.12 ID:Nw/7a2eO.net

「天の川、キレイだね…」
「そうね」
「晴れてよかったね」
「そうね」



12: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:12:44.44 ID:Nw/7a2eO.net

「星もだけどさ、真姫ちゃん」
「どうしたの?」
「お月さまも…月も綺麗、だよね…」
「…そうね」
「うん…」



13: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:13:45.69 ID:Nw/7a2eO.net

「……。」
「月に…」ボソッ
「…真姫ちゃん?」

「月に賭けて誓うのは止めて。移り気な月はひと月ごとに満ち欠けを繰り返す。」
「っ…!?」


「私も好きよ」

「まっ、えっ…」



14: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:14:34.97 ID:Nw/7a2eO.net

「素敵よね、シェークスピア。」

「んっ……え…」



15: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:15:07.11 ID:Nw/7a2eO.net

「『あなたの恋もそのように変わり易いといけないから』。ロミオとジュリエットなら私はここが一番好き。とっても綺麗だと思わない?」

「あっ、あ…うん。初めて聞いたけど…うん。私もとっても好きになった、な…」



16: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:15:54.38 ID:Nw/7a2eO.net

「ね、ねえ真姫ちゃん」

「何?」

「来年もさ、また天の川…一緒に見たいな」

「そうね。私もそう思ってた」

「ほんと?」

「ウソついてどうするのよ」

「そ、そうだね…」



17: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:16:57.06 ID:Nw/7a2eO.net

「真姫ちゃん」

「何?」

「寒くない?」

「大丈夫よ」

「そっか…」



18: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/07/07(木) 21:18:08.50 ID:Nw/7a2eO.net

「花陽」

「なぁに?真姫ちゃん」



「星、キレイね」

「うん、そうだね」

~終わり~


元スレ
【SS】花陽「真姫ちゃんはすごいね、お星さまのことも知ってるなんて」真姫「別に…普通よ」