1: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 11:11:40.98 ID:tDni4OBC.net

部室

せつ菜「おや、どうかしましたか花陽さん」

花陽「び、びっくりした……せつ菜さん急に大声あげながら入って来るんだもん」

せつ菜「挨拶は明るく元気に高らかにがモットーですから」

花陽「あはは……そうなんだ」

花陽「きょ……今日は、一緒に練習よろしくお願いします」ペコリ

せつ菜「こちらこそよろしくお願いします‼張り切っていきましょうね‼」

花陽「お、お手柔らかに……」



2: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 11:18:24.19 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「まずは準備体操から始めましょう、ラジオ体操をしますよ‼」

花陽「ふえぇ?なんでラジオ体操なのぉ~」

せつ菜「最初に歌を歌いましょう‼」

花陽「あ、あの~私の話を……」

せつ菜「あ~た~らし~いあ~さがきた~き~ぼ~うのあ~さだ」

花陽「しかもそこから入るのぉ~?」

せつ菜「ラジオ体操第1‼」

せつ菜「腕を前から上にのびのびと背伸びの運動からー‼」

せつ菜「ほら花陽さんもやってください。いち、にっ、さん、しっ‼」

花陽「本当にやるんだ……もう、しょうがないなぁ……」

花陽「いち、にっ、さん、しっ……」



4: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 11:28:43.14 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「いやぁラジオ体操は全ての運動に通じると言いますが体がよくほぐれましたね」

花陽「ラジオ体操なんてやったの小学生の夏休み以来だよ……」

花陽「忘れているかと思ったけど体は意外と覚えているもんだね」

せつ菜「私は毎朝欠かさずやっていますから体に染み付いていますよ」

花陽「毎朝やってるんだ、すごいねぇ」

せつ菜「そんな大した事じゃありません、ただの日課です」

せつ菜「ちなみに小学生の時にやった近所のラジオ体操ではお手本として皆の前で体操していました‼」ドヤァ

花陽「うわぁ、私にはそんな恥ずかしい事絶対に出来ない……」

せつ菜「なにも恥ずかしくありませんでしたよ、むしろ皆からの視線を一身に受けて快感でした」

せつ菜「今思い返せばこの頃から人前に出る事が好きだったのであの時の経験も今の私に繋がっているのかもしれませんね」

花陽「なにがいつどこで活かされるかわからないね」

せつ菜「まったくです、ラジオ体操をやっていてよかったと思いました」



5: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 11:39:29.69 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「さて、次は発生練習をしましょう」

せつ菜「私のあとに続いて発声してくださいね」

花陽「う、うん……」

せつ菜「いきますよ、―すぅ~」

せつ菜「あ~あ~あ~あ~あ~!!」

花陽「ひゃっ、すごい大きな声、それでいて音程もバッチリ合ってる……」

せつ菜「感心していないで、花陽さんも続いてください」

花陽「―んっ、んっんっ」

花陽「あ~あ~あ~あ~あ~」

せつ菜「なんですかその蚊の鳴くような声は」

花陽「蚊の鳴くような……これでも精一杯声出しているんだけどなぁ」

花陽「私、声が小さいから……せつ菜さんみたいな元気な声出せないよ」

せつ菜「そんな弱気ではいけません‼もっと大きな声が出せるはずです、ほらもう1度‼」

花陽「えぇ~?」

花陽(せつ菜さんってすごい熱血な人だなぁ……私ついていけるかな)



6: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 11:48:28.40 ID:tDni4OBC.net

花陽「あ~あ~あ~あ~あ~」

せつ菜「もっと!!お腹から声を出す感じで!!」

花陽「あ~あ~あ~あ~あ~!!」

せつ菜「いいですよ‼だけどまだまだ出せますよね!?」

せつ菜「私に負けないくらいの声を出すのです‼―すぅ~」

せつ菜「あ~あ~あ~あ~あ~!!!」

花陽「むっ……すぅ~」

花陽「あ~あ~あ~あ~あ~!!!!」

せつ菜「おおっ、私より大きな声が出せたじゃありませんか‼素晴らしい発声でしたよ花陽さん」

花陽「はぁ……はぁ……あぁ、疲れた……」グッタリ

せつ菜「ふふ、お疲れさまでした。お水をどうぞ」

花陽「ありがとう……んくっ、んくっ」

花陽「―ぷはぁっ、あ~生き返る~」



7: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 12:00:52.51 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「声が小さいだなんて謙遜しちゃって、ちゃんと大きな声が出せるじゃないですか」

花陽「あ、あれはせつ菜さんの声につられる形で出たようなものだから……」

花陽「―ふふふっ」

せつ菜「ん?なにかおかしい事でも?」

花陽「私がμ'sに入る前にも同じように真姫ちゃんから発声方法を教えてもらってね」

花陽「せつ菜さんと練習していたらその時の事を思い出したの」

せつ菜「ほう、あの真姫さんが……優しい人なんですね」

花陽「うん……真姫ちゃんと凛ちゃんに背中を押してもらってμ'sに入れたから」

せつ菜「そんな裏話があったとは……感動的なお話ですね」

せつ菜「どれ、そろそろ練習の続きをしますか」

花陽「ま、まだやるんだね……」

せつ菜「安心してください、次の練習で最後ですよ」



9: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 12:18:39.85 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「最後はダンスの練習です、基本的な動きをやっていきましょう」

花陽「は、はい」



せつ菜「それっ、ワン、ツー、スリー!!」タンッタンッタンッ

花陽「わ、ワン、ツー、スリー」タンッタンッタンッ

せつ菜「はい、ここでターン!!」クルッ

花陽「えいっ」クルッ

せつ菜「いい調子ですよ花陽さん!!」

せつ菜「―今です‼ジャンプ!!」ピョンッ

花陽「それっ」ピョンッ

せつ菜「OK!!タイミングも完璧です!!」



せつ菜「よくぞ私についてきてくれました、花陽さんは見かけによらず体力がありますね」

花陽「まぁμ'sでは海未ちゃんや絵里ちゃんに鍛えられていたから……でも疲れたぁ」

花陽「せつ菜さんはあれだけ動いたのにまだ余裕そうな顔してるね」

せつ菜「Aqoursの果南さんにも負けない自信がありますよ!!体はアイドルの資本ですからね‼」

花陽「果南さんにも……それはすごい自信だね」



10: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 12:37:34.12 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「これで今日の練習は終わりです、お疲れさまでした」

花陽「せつ菜さんについていくのは大変だったけどおかげでいい練習になったよ」クウ~

花陽「はわっ!?ご、ごめんなさい……お腹鳴っちゃった」カァァ

せつ菜「うふふ、かわいい音でしたね」グウウーッ‼

花陽「な、なに今のうなり声……?」

せつ菜「おっと失礼、私のお腹も鳴ってしまいました」

花陽「今の、せつ菜さんのお腹の音だったんだ……」

花陽「―くすっ……お腹の音も元気がいいんだね」

せつ菜「今日は張り切って練習しましたからね、お腹が空きました」

せつ菜「そうだ、もしよかったら帰りにご飯でも食べて行きませんか?」

花陽「ご飯!?行く行く!?どこにする!?」ズイッ

花陽「私、おすすめの場所があるんだ‼そこに行こうよ‼」

せつ菜「そ、そうですね……ではそのお店に行きましょうか」

花陽「早く行こう‼私もうお腹ぺこぺこ~!!」グイッ

せつ菜「はいはい、わかりましたから引っ張らないでください」

せつ菜(花陽さん、ご飯の話になったら目の色が変わってまるで別人のように……)

せつ菜(こうやって違う表情を見られるのもいいものですね)



11: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 12:56:23.18 ID:tDni4OBC.net

花陽「こんにちは」

おばさん「いらっしゃい花陽ちゃん。お、今日は初めてのお友達連れて来たんだね」

花陽「はい、私の先輩なんです」

せつ菜「はじめまして‼優木せつ菜と言います‼」

おばさん「元気な娘だねぇ、お腹いっぱい食べて行っておくれ」

花陽「このお店は私の行きつけなの。週に4回は来てるんだ」

せつ菜「定食屋、ですか。このようなお店には初めて入りました」キョロキョロ

せつ菜「いい雰囲気のお店ですね」

花陽「初めてなんだ、ここの料理はどれもおいしいからきっと気に入ってもらえると思うよ」

花陽「私はもう決まってるの」

花陽「すみませ~ん、小泉定食花陽盛りお願いしま~す」

おばさん「はいよ、いつものね」

せつ菜「小泉定食花陽盛り……?そんな料理メニュー表には載っていませんが」

花陽「私専用の裏メニューなの、メニュー表には載ってないこのお店オリジナルなんだよ」

おばさん「花陽ちゃんはうちによく来ていっぱい食べて行ってくれるから専用の料理作ってあげたのさ」

せつ菜「ははぁ、なるほど……」

せつ菜「私はなににしましょうか」ジーッ

せつ菜「決まりました、からあげ定食をお願いします」

おばさん「はいよ、からあげ定食ね」

花陽「ここのからあげはボリュームたっぷりなんだよ」

せつ菜「そうですか、それは楽しみですね!!」



15: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 13:21:54.49 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「随分と待たされるんですねぇ」

花陽「この待ってる時間も楽しいんだよ」

花陽「調理場から聞こえる音や匂いを楽しんだり、本棚にある雑誌や漫画本を読んだり、お店の中に流れる音楽を聞いたり」

「そして一緒に来た人とお話をしたりする、ね?色々な過ごし方があるでしょう」

せつ菜「なるほど、初心者の私には色々参考になります」

せつ菜「確かに調理場からおいしそうな音や匂いがして」スンスン

せつ菜「本棚には漫画本……あっ‼この漫画は今じゃ手に入らない超レアな物、なぜこんな所に」

せつ菜「料理が来るまで読んでもいいですか?」

花陽「いいよ、もう少しかかると思うから」

せつ菜「ありがとうございます‼」

花陽「せつ菜さんは漫画、好きなの?」

せつ菜「はい!!私はいわゆるオタクなんです」

花陽「へぇ、ジャンルは違うけど私と似てるなぁ」

せつ菜「花陽さんもオタクなんですか?」

花陽「せつ菜さんほどじゃないと思うけど私はアイドルが好きなの」

せつ菜「いいですね‼大好きなものがあるのは素晴らしい事ですよ」

花陽「そうだよね、趣味の話で盛り上がると楽しいよね」

せつ菜「私もアイドルは大好きです、嬉しいですね」

花陽「ふふ、私もせつ菜さんと共通点があって嬉しいよ」



17: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 13:43:38.00 ID:tDni4OBC.net

おばさん「おまちどおさま、まずはからあげ定食からね」ドーン!!

せつ菜「わぁすごい‼これは大きなからあげですね‼私の拳よりも大きい」

せつ菜「食べきれるかな~あははっ」

花陽「私の事は気にしないで先に食べて」

せつ菜「ではお先にいただきます!!あむっ」ガブリ

せつ菜「ほっ……噛んだ瞬間ジューシーな肉汁が……う~ん、これは絶品ですね‼」

せつ菜「生姜が効いていてご飯も進みます!!」パクパク

花陽「気に入ってもらえてよかったぁ」

おばさん「花陽ちゃん、小泉定食花陽盛りおまたせ」ドドドーン!!

花陽「あはっ、待ってました~」

せつ菜「―んぐっ!?な、なんですかそれは……!!」

おばさん「ハンバーグに焼肉、生姜焼きとからあげにカレーに味噌汁も付けた花陽ちゃんの為だけのスペシャルメニューさ」

花陽「もちろんご飯は大盛りでお代わり自由、サラダも食べられるんだよ」

せつ菜「私の頼んだ定食がお子様ランチに見えますね……すごいボリューム……」

せつ菜「それ全部食べるんですか?」

花陽「うん‼ご飯もお代わりして食べるの」

花陽「―う~ん、相変わらずどれもおいしい~!!」パクパクモグモグ

せつ菜「練習の時の花陽さんとは全然違いますね、キラキラ輝いて見えます」

せつ菜「私も負けませんよ!!」ガツガツ

せつ菜「ご飯、お代わり!!」



19: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 14:02:00.91 ID:tDni4OBC.net

花陽「はぁ~食べた食べた、お腹いっぱい」

せつ菜「結局あれだけの量を一人で……私はからあげだけで精一杯でした、お代わりしなきゃよかった……」

せつ菜「花陽さんの意外な一面が見られましたね、その小さな体のどこに入っていったのか」

せつ菜「実に見事な食べっぷりでした、おばさまが特別メニューを作ってくれるのもわかる気がしますね」

花陽「食べてるところを見られたのはちょっと恥ずかしいけど……」

花陽「せつ菜さんと一緒にご飯が食べられてよかったよ」

せつ菜「はい、また一緒にご飯食べに行きましょうね」

せつ菜「今度は私のおすすめのお店を案内します!!」

花陽「それは楽しみ!!いっぱい食べられるお店だといいなぁ」

せつ菜「は、花陽さんが満足出来るかはわかりませんがね……あのボリュームはこのお店にしか出せないような……」

せつ菜「それでは帰りましょうか。おばさま、どうもごちそうさまでした、からあげおいしかったです」

おばさん「お嬢ちゃんも花陽ちゃんに負けないくらいいい食べっぷりだったよ、また来てね」

せつ菜「はい!!私もいつか優木定食せつ菜盛りを作ってもらいますから」

せつ菜「それまでにいっぱい食べられるよう修行します‼」



21: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 14:18:12.12 ID:tDni4OBC.net

花陽「あ、あの……せつ菜さん」

せつ菜「なんです?―はっ!?まさかまだ物足りないから2件目に行こうとか」

花陽「ち、違うよぉ……流石に私もこれ以上は無理だってば……」カァァ

花陽「そうじゃなくてね、お店でお話した時にせつ菜さんの事がもっと知りたくなってきて」

花陽「それで、もしよかったら今度のお休みに……」モジモジ

せつ菜「あぁ、そういう事ですか」

せつ菜「いいですよ、今度のお休みに遊びに行きましょうか。私も花陽さんと行きたい所があったんです」

花陽「本当?やったぁ」

せつ菜「私も花陽さんの趣味が気になりますからね、熱く語り合いましょう‼」

花陽「うん、日曜日が楽しみ。ありがとうせつ菜さん」

せつ菜「いえいえ、こちらこそ誘ってもらってありがとうございます」

せつ菜「ではまた、今度の日曜日に」



24: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 14:33:42.87 ID:tDni4OBC.net

日曜日

花陽「あ、せつ菜さん。先に来てたんだ」

花陽「ごめんなさい。待った?」

せつ菜「花陽さんを待たせる訳には行かないので少し早めに来ました、それほど待ってはいないので気にしないでください」

花陽「うぅ……私から誘ったのに……」

せつ菜「いいんですよ、待たせるよりは待つ方が好きですから」

せつ菜「気を取り直して、行きますよ」

花陽「そういえば行きたい所があるって言ってたけど、どこに行くの?」

せつ菜「この前一緒に発声練習をやりましたよね」

せつ菜「花陽さんは普段は声が小さいのでたまには大声を出した方がいいと思ったんですよね」

せつ菜「と言う訳でカラオケに行きます‼カラオケはストレス発散にもなるので日頃の鬱憤を晴らすのにピッタリですよ‼」

せつ菜「大声出そうぜ‼」

花陽「な、なんか元フィギュアスケートの選手が言ってたセリフみたいだね……」

花陽「カラオケかぁ……最近行ってないからちょうどよかったかも」

せつ菜「私も歌いたくてウズウズしていたんです、さっそく行きましょう!!」



25: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 14:59:21.63 ID:tDni4OBC.net

カラオケ店

せつ菜「運よく最新機種がある部屋に入れましたね、人気があってなかなか入れないんですよ」

花陽「なんかおしゃれな部屋だねぇ……あ、あれってミラーボールって言うんだよね」

せつ菜「そうそうミラーボール!!これがあると雰囲気がグッと出るんですよね」カチッ

クルクル……キラキラ……

花陽「わぁ、キレイ。いいねぇ~」

せつ菜「いい雰囲気になったところでさっそく歌っていきましょう‼」

花陽「せつ菜さんの声量ならマイクいらなそうだね」

せつ菜「なに言ってるんですか、カラオケにマイクは必須ですよ‼」

花陽「あはは……私、なに歌うか考えるから先に入れていいよ」

せつ菜「わかりました、私はもう決めてました‼これです!!」ピピピッ




せつ菜「こ~なゆき~ま~うきせ~つは~いつ~もす~れち~がい」

せつ菜「ひと~ごみ~にま~ぎれても~おな~じそら~みてるのに」

花陽(あ、この歌はサビで挫折する人が多い歌だ。せつ菜さん勇気あるなぁ……)

花陽(ん……?サビ……?)

花陽「はっ!?」ミミフサギ

せつ菜「―こなあぁぁぁぁゆきいぃぃぃぃ!!!!ねぇっ!!!!こぉこぉろまぉでしぃろく、そおめらぁれたならぁぁ!!!!!」

せつ菜「ああぁぁああぁぁ!!!!あぁあぁ!!!!」

花陽「」キイーンッ……



27: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/03/18(水) 15:21:58 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「あぁ、やはり大声で歌うのは気持ちがいいですね」

せつ菜「花陽さん、なに引っくり返っているんですか」

花陽「い、いや……普段から声の大きいせつ菜さんがマイクで大声出すととんでもないんだなって……」クラクラ

せつ菜「歩夢さんや愛さんと一緒に来た時も2人は目を回していましたね、私は普通に歌っているだけなのに」

花陽「自覚はないんだね……せつ菜さんらしいな」

せつ菜「なにを入れるか決まりましたか?」

花陽「あ、途中で倒れたからまだ送信してなかった」ピピピッ





花陽「イエー‼めぇっちゃ、ホーリデイ‼うきうきななぁつきーぼう‼」

花陽「イエー‼ズバッとサマータイム‼ノリノリでこいしたい‼」

せつ菜「おぉっ!?この曲は往年のアイドルソングの定番‼いいですね!!もっと声出していきましょう‼」

花陽「―あたらしいじぶんを‼おうえんしたげたい‼」

花陽「ノリノリでこいしちゃえ‼」

せつ菜「ブラボー!!最高でしたよ‼ひゅーひゅー‼」

花陽「はは……ありがとう。大声出すのはやっぱり疲れるね……」



30: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 16:05:08.42 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「花陽さんとアイドルソングは相性ピッタリですね」

せつ菜「カラオケに連れて来て正解でした、花陽さんの歌声はとてもキレイです」

花陽「ふぇっ?そ、そうかな……ありがとう」

花陽「せつ菜さんもあんな難しい歌を大声でしかも音程を外さずに歌うなんてすごいよ」

せつ菜「確かにサビの部分は少しキツいですよね、しかし私はあの歌が好きです」

せつ菜「基本私は大声が出せる歌が好きなんですよね、次の歌もそうです」

せつ菜「花陽さん、タオルをどうぞ」スッ

花陽「タオル?なにをするの?」

せつ菜「私の歌に合わせて回してください!!」ピピピッ



せつ菜「あぁぁぁあぁぁぁまなつぅのジャンボリいぃぃぃぃ!!!!」ブンブン

せつ菜「レゲエすなはまビッグウェーブ!!!!」ブンブン

花陽(この歌はよくわからないけどせつ菜さんの真似して回せばいいの、かな?)ブンブン

せつ菜「ぬれたまんまでイッちゃってえぇぇぇ!!!!」ブンブン

花陽「い、いえ~い‼」ブンブン

せつ菜「花陽さんサンキュうぅぅぅぅ!!!!」



31: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/03/18(水) 16:27:41 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「ありがとうございました‼盛り上がりましたね‼」

花陽「よくわからなかったけど、あれでよかったのかな……」

せつ菜「わからなくたって楽しめればそれでいいんですよ、大事なのはその場のノリに合わせる事です」

花陽「そっか……わかった、精一杯楽しんでみるよ」

せつ菜「その意気です!!さぁ花陽さん、今度はなにを歌いますか?」

花陽「そんなに盛り上がらないけど、私の好きな歌入れるね」ピピピッ




花陽「あさ~のそらをみあ~げて、きょうと~いういちにちが~」

花陽「えがお~でいら~れるよ~う~に~そっと~おねがいした~」

せつ菜「これはかの有名アイドルグループの大ヒット曲‼私も手話で参加します‼」

花陽「じんせいは~かみひこうき~ねがいのせて~とんでいくよ~」

花陽「かぜの~なかを~ちからのかぎり~ただ~すす~むだけ~」

せつ菜(それにしても花陽さんの歌声は透き通るようで心に染み入りますね)

花陽「―それが~いちばんたいせつなんだ~さぁ~こころのままに~」

花陽「さんびゃくろくじゅうごにち~」

せつ菜(あぁ、花陽さんの歌は癒されます)



32: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/03/18(水) 16:37:23 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「花陽さんの声はしっとりした歌でこそ真価を発揮しますね」

せつ菜「日々の疲れが癒されました、よかったです!!」

花陽「せつ菜さんも一緒に手話をやってくれたから一体感が出たね」

花陽「こうやってマイクを握って歌うの、やっぱり楽しいなぁ」

せつ菜「そうでしょうそうでしょう‼カラオケは最高ですよね‼」

せつ菜「さてと、次はなにを歌おうかなぁ」

プルルルル

せつ菜「あ、電話だ。―もしもし」

せつ菜「はぁ、そうですか。わかりました」

せつ菜「花陽さん、残念ながら終わりの時間になってしまいました」

花陽「いいよ、私はせつ菜さんとカラオケが出来て楽しかったから満足」

せつ菜「そう言っていただけると……名残惜しいですが終わりますか」



33: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 16:56:46.88 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「まだ時間がありますね、花陽さんはどこか行きたい所はありますか?」

花陽「うん、私もせつ菜さんを連れて行きたい場所があるんだけど……」

花陽「その前に、ちょっとおやつでも食べない?」

せつ菜「いいですね‼ちょうど小腹が空いてきた頃です」

花陽「あそこのアイスクリーム屋さん、すごくおいしいんだよ」

せつ菜「どれどれ……結構行列が出来ていますね」

花陽「それくらい人気があっておいしいんだよ、私達も並ぼう」

せつ菜「―うぅ、私はじっとしているのは苦手です……落ち着きません」ソワソワ

花陽(じっとしているのが苦手だなんて、まるで凛ちゃんみたいだなぁ)

花陽「待った分おいしさも増すから頑張って並ぼう、ね」

せつ菜「そうですね……これもアイスの為、辛抱あるのみです」



せつ菜「やっと買えましたね‼おいしそうです‼」

花陽「このお店はトリプルまで重ねてくれるから好きなんだよね」

せつ菜「私はダブルにしましたがこれでも食べ応えがありそうですね」パクッ

せつ菜「う~ん、このアイス絶品ですね‼コクがある~!!」ペロペロ

花陽「並んだ甲斐があったでしょ。―はむっ、ん~あまぁ~い」

花陽「ふふ、せつ菜さん口の周りがベタベタだよ」フキフキ

せつ菜「あ、すいません。ありがとうございます」

せつ菜「アイスで口の周りを汚すなど……まるで子供ですね、恥ずかしい……」カァァ

花陽(なんか歳上だけど妹みたい、せつ菜さんかわいいなぁ)クスッ



34: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 17:27:27.39 ID:tDni4OBC.net

花陽「せつ菜さんを連れて来たかったのはここ」

せつ菜「ほう、アイドルショップですか。私もよく行きますがこのお店は知りませんでしたね」

花陽「スクールアイドルのグッズが1番多く置いてあるの、せつ菜さんのグッズもあるんだよ」

せつ菜「えっ?私のグッズも?」




せつ菜「無いじゃないですか」

花陽「あ~きっと売り切れちゃったんだね、他の娘達のは残っているから」

花陽「人気がある証拠だよ、羨ましい」

花陽「私のグッズなんて……ほら、全然売れてない」

せつ菜「別にグッズの売り上げが人気に直結する訳ではないでしょう」

せつ菜「これはあくまで指標に過ぎません、ファンは1人だろうが100人だろうがいてくれてありがたい事には変わりないと思いますが」

花陽「確かにそう言われればその通りなんだけど……」

せつ菜「グッズが全部売り切れた私がこんな事を言うのもおこがましいですが」

せつ菜「私達に出来る事は人気のあるなしに関わらず常に全力のパフォーマンスをしてファンを喜ばせる事なんじゃないですか」

せつ菜「グッズの売り上げを気にするのはお店の人だけでいいと思います」

花陽「……ごめんなさい、軽い気持ちで言ったのにそんな真剣に答えてくれるなんて思わなかったよ」

花陽「そうだよね、私達はアイドルだもんね。ファンの人が1人でも多く喜んでくれるように努力しなくちゃいけないよね」

花陽「ありがとう……せつ菜さん」

せつ菜「いえ、私も生意気な口を利いてすいませんでした」



37: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 17:43:04.12 ID:tDni4OBC.net

せつ菜「しかし花陽さんのグッズが売れないとは不思議ですね、こんなにかわいいのに」スッ

せつ菜「ほら、このぬいぐるみなんてとてもキュートですよ。私買っていきましょうか」

せつ菜「私が買えば売り切れますよ」

花陽「そ、それはそれで恥ずかしいような気も……」

女の子「あーない!!」

せつ菜「ん?」

女の子「はなよちゃんのぬいぐるみがないよ~」

母親「あら、ないの?昨日まではあったのに」

母親「しょうがないわね、他のぬいぐるみで我慢しなさい」

母親「ほぉら、1番人気の優木せつ菜ちゃんのぬいぐるみよ~」

女の子「い~や~!!いらない!!はなよちゃんじゃなきゃいやだぁ~!!」

せつ菜「うっ……!!」グサッ

女の子「ぬいぐるみさえ買えばはなよちゃんのグッズ全部揃うんだよ~!!」

花陽「えっ……?」

女の子「ふぇ……?」



39: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 18:02:49.47 ID:tDni4OBC.net

女の子「あーはなよちゃんだーほんものだー!!」

母親「えぇっ?本当に?」

花陽「あ、あはは……こんにちは」

女の子「わぁ~い‼ほんもののはなよちゃんに会えた~あくしゅしてください!!」

花陽「は、はい‼」ギュウッ

女の子「うれしい!!わたしはなよちゃんの大ファンなんです、サインもください‼」

花陽「さ、サインね……」サラサラ

女の子「えへへ……ありがとうございます‼」

女の子「ぬいぐるみがなかったのはがっかりしたけどはなよちゃんに会えたからよかったです」キラキラ~

はなよ「―はっ!?」

花陽「……ふふ、こちらこそありがとう。これからも頑張るから応援よろしくね」

女の子「うん‼いっしょうはなよちゃんのファンでいます‼」

せつ菜「……」

せつ菜「あの、よかったらこれどうぞ」スッ

女の子「あっ、はなよちゃんのぬいぐるみ!!」

母親「あ、あなたは優木せつ菜ちゃん……」

母親「ご、ごめんなさい……どうか気を悪くしないで」オロオロ

せつ菜「とんでもない、私も嬉しいです」

せつ菜「私の大切な仲間にこんな素敵なファンがいたなんて」

せつ菜「私からもお願いします、これからも花陽さんを応援してあげてくださいね」ナデナデ

女の子「せつな……ちゃん」

女の子「ママ、せつなちゃんのぬいぐるみも買って」

女の子「せつなちゃん、すごくいい人。わたし、せつなちゃんもおうえんする‼」

せつ菜「えっ?私も?」

母親「ふふ、わかったわ。2つ買って行きましょう」

母親「花陽さん、せつ菜さん、ありがとうございました。あなた達はとても素敵なスクールアイドルですね」

女の子「はなよちゃん、せつなちゃん、ありがと~ばいば~い!!」

花陽「ばいばい……」

せつ菜「さよなら……」



40: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 18:19:53.21 ID:tDni4OBC.net

花陽「……」

せつ菜「……」

花陽「……なんだか、さっきせつ菜さんの言ってた事がわかった気がした」

花陽「ファンを大事にするってこういう事だったんだね」

せつ菜「そうですね……私もそこまで考えて言った訳ではありませんでしたがあの女の子が全て教えてくれました」

せつ菜「たとえ1人でもファンはファンだと、私達はあのようなファンを大事にしていかなくてはいけませんね」

花陽「私……嬉しかった」

花陽「あの女の子の言葉もだけど……」

花陽「せつ菜さんも私にファンがいて嬉しいって言ってくれた事が」

花陽「『大切な仲間』って言ってくれた事が1番嬉しかった」

花陽「普通あの状況であんな事言えないよ、せつ菜さんのぬいぐるみ払いのけられたのに」

せつ菜「あはは……確かにあれは多少傷付きましたが」

せつ菜「最終的には私のファンにもなってくれたので結果オーライです」

せつ菜「このお店に来て、よかったですね」

花陽「うん……せつ菜さんを連れて来てよかった」

花陽「本当は一緒にお買い物したかったんだけど……」

花陽「お金じゃ買えないものが手に入ったから、満足」



41: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 18:41:15.85 ID:tDni4OBC.net

花陽「せつ菜さん、今日は色々とありがとう」

花陽「カラオケにアイスにアイドルショップ……」

花陽「どれも……いい思い出になった……」

せつ菜「私も花陽さんの色々な一面が見られて楽しかったです」

せつ菜「花陽さんとはいいお友達になれそうですね」

せつ菜「これからも、共に切磋琢磨して沢山のファンの皆さんを喜ばせるスクールアイドルを目指していきましょう‼」

花陽「うん‼私もせつ菜さんに負けないように頑張る‼」

せつ菜「ふふ、あの日よりも声が出るようになりましたね。力強いです」

花陽「せつ菜さんのおかげだよ、うふふ」

せつ菜「だけどまだ私には及びませんね、また一緒に発声練習しますよ!!今度はビシバシいきますからね‼」

花陽「ぴゃあっ!?こ、怖いよせつ菜さん……」

せつ菜「私達に限界はありませんよ‼限界のその先に挑戦です‼」

せつ菜「そうと決まれば明日から地獄の特訓ですよ‼」

花陽「熱血モードに入っちゃったのぉ!?だ、ダレカタスケテ~!!」



42: 名無しで叶える物語 2020/03/18(水) 18:43:31.78 ID:tDni4OBC.net

終わりです。支援、最後まで読んでくれた方ありがとうございました。カラオケの選曲は自分の趣味なのでどうかつっこまないでください。


元スレ
せつ菜「お疲れさまでーす‼」花陽「ぴゃあっ!?」