1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:14:28.18 ID:kLz7x+3u0

P「ん? どうした千早」

千早(プロデューサー。今、確かにせっく……)

P「なにか気になることでもあるのか?」

千早(い、いや、あの誠実なプロデューサーが、昼間からしかも大声でそんなことを言うはずは……)

P「どうしたんだ? 調子悪いのか?」

千早(た、確かめてみましょう)

千早「あの、プロデューサー」

P「ん?」

千早「私の名前って、なんでしたっけ」

P「それはもちろん……」

千早(お願い、聞き間違いであって……!)

P「セックスピストルズだよな!」

千早「」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:16:55.77 ID:kLz7x+3u0

P「大丈夫か? セックスピストルズ。いきなり気絶したからビックリしたよ」

千早(どうやらプロデューサーは私のことを本当にせ、せっく……)

千早(……そういう名前で呼びたいらしいわね)

千早(幸い事務所には私とプロデューサーの二人だけ。変な噂が立つ前になんとかしないと)

千早(というか音無さんはなんで事務所にいないのかしら……)

P「おーい」

千早「心配をおかけしてすみません。もう大丈夫です」

P「そうか。なら良かった」ホッ

千早「それで、私に何か用が?」

P「そうそう、じつはな、ちは、セックスピストルズにお願いがあるんだ」

千早「…………お願い、ですか」

千早(どうしましょう。言い直す程度にはそう言うように意識しているようだけれど……)

千早(プロデューサーからまるで羞恥を感じないわ)



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:19:39.57 ID:kLz7x+3u0

千早(理由は分からないけれど、どうやら本当にその呼び方で通すつもりね……)

P「これを見てくれ」バサッ
『萩原雪歩、誕生日にX’masデートか!?』

千早「これは……」

P「合成で作ったでたらめ写真と、三流が書いたでたらめ記事だ」

P「雪歩にも確認はとったし、雪歩がそんな子じゃないことはちはセックスピストルズも知ってると思う」

千早「そうですね。萩原さんには少し早いというか……」

千早「クリスマスにデートなんて、刺激がつよすぎる気が……」

P「だろ。まぁそこはもう良いんだ。この記事についてはもう終わった。社長や吉沢さんが何とかしてくれるらしい」

千早「それでは、私に頼みたいことっていうのは?」

P「雪歩の護衛だ」

P「あの記事のせいで、今雪歩の実家にはものすごい数のマスコミが押し寄せてる」

P「Cランクといえどアイドルのスキャンダルだ。十数人ほど来ているらしい」

P「雪歩が家から出たら最後、物凄い男の数で、雪歩は即失神するだろう。そこで俺は考えた」

千早「はぁ……」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:23:04.99 ID:kLz7x+3u0

P「Bランクアイドルの千早が登場すれば、マスコミだって少しはそっちに向かうだろう、と」

千早「なるほど……」

P「その隙に雪歩を俺が確保。事務所までとりあえず連れてきて、その後仕事に送る、って算段だ」

P「局に無理言って、今日雪歩が出る予定の番組に千早も出演させてもらおうと思う」

P「テレビ局の中にも変なことを聞いてくるやからがいるかもしれないからな。そのご、雪歩の護衛を頼みたいんだ」

千早「概ね、プロデューサーさんの言いたいことは分かりました」

千早(凄く真面目な話だったわ。あの呼び方と、何か関係があるとは思えないけれど……)

P「どうした? もしかして、いやとか?」

千早「い、いえ。その話は、分かりました。萩原さんのため、一肌脱ごうと思います……」

千早(聞くなら、今よね……)

千早「あの……」

P「ん?」

千早「先ほどから私のことを……その……せ、せっ……」

P「せっ?」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:25:29.58 ID:kLz7x+3u0

<はいさーい!自分我那覇響!
千早「セックス!」

響「みんなおはよ……え……? 千早、今……」

千早「え」

千早(あれ、私、今……)

響「じじじじしゅれんいってくるぞー!」ダッ

千早「……」クルリ

P「……ち、千早」

千早「違うんです。違います」

P「あ、あぁ……」

千早「…………顔、洗ってきます」ブワッ



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:30:12.71 ID:kLz7x+3u0

~今にも落ちて来そうなPの車の中で~
P「………………」

千早「………………」

千早(き、気まずすぎるわ……)

千早(原因は分かっているのだけれど、どうも……)

千早(我那覇さんのことも、どうしましょう。もう、プロデューサーのせいよ……)チラ

P(さっきの千早の『セックス』ってのは……一体どういうことなんだ?)

P(そんなこといったおぼえはないし……)

P(そういえば咄嗟に出る言葉はその人の心の底からの声だってなんかの本で読んだぞ)

P(ってことは……千早……)チラ

P・千早「!!」

千早(ななな何故目が合うの!? お、落ち着きなさい私。目と目が合う瞬間好きだと気付くほど私はチョロい女ではないわ)

P(ななな何故千早俺を……。セックス発言といい、何かおかしいぞ、千早……)



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:33:22.93 ID:kLz7x+3u0

P(とりあえず雪歩宅付近に着いた)

P「ち、ちはや……頼めるか」

千早「ひゃい! わ、分かりました」

千早「私がマスコミの前に姿を現してマスコミの目を逸らす」

P「その隙に俺が雪歩を連れてこの車まで」

千早「萩原さんが居なくなったことでマスコミは解散、と」

P「その後千早もこの車まで来てくれ」

千早「了解です。私は玄関から見て右から現れますので、プロデューサーさんは左から雪歩を頼みます」

P「オーケー。じゃあいくぞ! セックスピストルズ!」

千早(とりあえず今は無視しておきましょう)

雪歩宅前

マスコミたち「ざわざわ萩原さんでてこねーなーざわざわ」

千早「如月千早です!」ドバァァァーーン

マスコミたち「うわーすげー如月千早だー」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:35:52.36 ID:kLz7x+3u0

千早「私に何か質問とかありましたら今のうちにどうぞ!」

マスコミA「ねーだろ」
マスコミB「バストアップの秘訣とか(笑)」
マスコミC「それどころじゃないし」

千早(おかしいわね……CDだって売れている。人気だって……)

千早(なのに全然、マスコミが見向きもしてくれないのだけれど……)

千早(あ、プロデューサーだわ。すごく焦っているわね)


P(うえぇぇ全然マスコミ動いてねえ! 時間が……くそ……)



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:38:41.34 ID:kLz7x+3u0

千早(プロデューサーが困ってる……。それにおそらく、萩原さんも……)

千早(どうすれば……)キョロキョロ

千早(あれは!)

タクシー運転手「うぃぃぃ~」

千早「タクシィイイイィイイ!」

タクシー運転手「はいねーちゃん」ガチャ

千早「ちょっとあの大きい家の前まで行ってほしいのですが。今すぐ」

タクシー運転手「あの人たちが邪魔でいけないよ……」

千早「急いでいるんです!」

タクシー運転手「でもなぁ……」

千早「行け」

タクシー運転手「え? でも、人が……」

千早「道が広いではないか・・・行け」ドド

タクシー運転手「え? ねーちゃん?」

千早「関係ない。行け」ドドドドド



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:39:26.49 ID:kLz7x+3u0

これDIOじゃね



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:41:09.65 ID:kLz7x+3u0

タクシー運転手「はいいいいいいい」
ブロロロロロ =3
マスコミたち「うわあ危ねぇ! よ、避けろぉ!」

千早「運転手さん! もう一人乗せるのでここで待っていてください!」



<ガチャ
千早「萩原さん!」

雪歩「あ、ち、千早ちゃん!」

千早「迎えに来たわ。行きましょう。765プロへ」スッ

雪歩「え、あ、うん……」


マスコミたち「くそぉ……!」
マスコミA「こうなったら、徹底的に萩原の後を追ってやるぞー!」
マスコミたち「オー!」



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:45:03.65 ID:kLz7x+3u0

~765プロ~
P「ただいまかえりました! 千早! 雪歩は!?」

千早「おつかれさまです。安心してください。萩原さんはこの通り無事です」

雪歩「お、おはようございますぅ。わ、わたしみたいなちんちくりんが迷惑をかけて、本当になんて謝れば良いか……」グスッ

小鳥「大丈夫よ、雪歩ちゃん。迷惑なんてかけてないわ」

千早「そうよ、萩原さん。それに安心して、今日は私が萩原さんを守るわ」

雪歩「ち、千早ちゃん……!」ドキン

千早「今日は、私が騎士で萩原さんがお姫様ね。なんて……フフッちょっとおかしいかしら」

小鳥「ブフォ新境地だピヨ……」

P(な、なんだ千早と雪歩のあの雰囲気……)

P(そういえば千早は、雪歩の話のあとにいきなりセックス発言をした……まさか!)

P(千早は雪歩とせ、セックスをしようと……!?)

P(なんか千早と雪歩ならありえそうだな……)チラ

千早・雪歩「キャッキャウフフ」

小鳥「ピヨピヨ」●REC



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:50:06.11 ID:kLz7x+3u0

P(念のため、護衛をもうちょっと増やしておくか……)

P(スケジュールが空いている子はいたかな)

『収録、撮影、レコーディング』
春香・美希・やよい・伊織・亜美・真美・あずさ

『予定なし』
真(普通にオフ)・響(自主レッスン)・貴音(トップシークレット)

P(真は雪歩と仲が良い。事務所に来る予定がないからお願いするのはあきらめたが、連絡してみよう)

P(響はさっきの件で千早と多少きまずいだろうが……)

P(自主レッスンしてるならすぐにここに来ることができる。人数を用意するならぜひお願いしたい)

P(貴音はどうだろう……はぐらかしたりするのは得意そうだな。一応連絡を入れてみるか)



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:53:09.04 ID:kLz7x+3u0

Prrrr
真『はい、菊池真です』

P「真か。今日空いてるか? かくかくしかじか」

真『そういうことなら任せてくださいよ! 今丁度ランニング中なので、すぐそっちに行きますね。五分あればつきます!』

P「本当か!? ぜひとも頼む!」

真『任せてください! うぉぉぉおお』プツッ

千早「どうしたんですか?」

P「増援だ。真が来てくれる!」

雪歩「真ちゃんが!!」パァァ

P「いま丁度ランニング中らしくてな、すぐ来てくれるそうだ」

小鳥「…………」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:56:22.78 ID:kLz7x+3u0

~それからして~
千早「それでは、いってきます」

真「なんかワクワクするね! 護衛なんて!」

貴音「真……これは遊びではありません。緊張感を持って望みましょう」

響「でも自分もなんかワクワクするぞ!」

雪歩「みんな……こんな私のために、本当にありがとうございますぅ」

真「みんな雪歩が心配なんだ……仲間だからね」

小鳥「…………」

P「頼んだぞ皆! ……あ、そうだ」

P「真、貴音、響、ちょっといいか」

真・貴音・響「?」

P(セックスピストルズの様子が変だ……少し、注意してくれ……)ゴニョゴニョ

真・響「ブーッ」

真(な、なに言ってるんですか……!)

響(そ、そうだぞ……! へ、へんたいぷろでゅーさー!)



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 17:58:10.62 ID:kLz7x+3u0

貴音(………………なるほど。承知しました)

真・響(……たかね?)

貴音(セックスピストルズとは千早のことです)

真・響(えぇ!?)

貴音(これから雪歩のことは『トリッシュ』、響は『アバッキオ』、真は『ブチャラティ』と呼びます)

響(意味わかんないぞ……)

真(でもなんか合わせるしかない雰囲気だね……)

響(うん……で、貴音は何て呼べば良いんだ?)

貴音(わたくしのことは……そうですね……)




貴音(『ドッピオ』と呼んでください……)ドドドドドドド゙ドド



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:01:53.11 ID:kLz7x+3u0

千早「まずはみんな、歩きながらで良いから、これを」ピラ

雪歩スケジュール
10:30~13:30 バラエティ収録(事務所から電車で20分のブーブーエステレビにて)
15:00~18:00 ドラマ撮影(ブーブーエスから徒歩10分の公園にて)
18:40~20:00 クリスマスイベント(ロケ地から徒歩10分の特設会場にて)

響「まずはバラエティの撮影だな!」

貴音「10:30……今は9時ですから、時間的にはまだまだ余裕ですね」

真「マスコミの記者たちは……」キョロキョロ

真「…………今のところそれらしい姿はないね。変装しているとはいえボクたちはアイドルだから、みつからないように気をつけないと」

千早「待って。真、この鏡で、右後ろ60度のビル影を」スッ

真「……! なんか明らかに怪しい物影が……」

雪歩「ひぅっ……」

千早「朝に会った記者よ。あちらも一般人に成りすましているというわけね」

千早「私か雪歩じゃないと、気づけないわ」



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:02:29.80 ID:kLz7x+3u0

貴音「『マスコミの記者』ではなく、『全て』から雪歩を護衛する、と考えたほうが良いようですね……」

貴音(プロデュ、いえミスタが言うには、ちは、いえセックスピストルズも何か怪しい、ということですが……)チラ

千早「?」

貴音「」ニコッ

貴音(何も……何も怪しいところなど……)



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:04:37.54 ID:kLz7x+3u0

~駅~
雪歩「す、すごい人だかりですぅ……」

千早「ここまで人が溢れていると、いつ誰がはぐれるか、誰がマスコミの人間か、なにも分からないわ。注意して歩きましょう……」

真「マスコミは合成写真すら平気で使ってくるようだから、写真を取られることも注意だね」

響「なるほど、写真を取られるだけでアウトなわけだな!」

貴音「あちらの人たちはインタビューなどが本望でしょうが、この狭い駅の中でならば、そちらに目的がシフトしている可能性もありますね。十分に注意しましょう」

千早「萩原さんは下を向いて歩いたほうが良いわね。誰か、萩原さんの手を握ってくれる?」

真「じゃあボクが! さ、雪歩。はぐれないようにね!」スッ

雪歩「!」

雪歩「うん、真ちゃん!」ギュッ

貴音「ではまいりましょう。乗るべき列車のある4番ホームへ」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:10:19.54 ID:kLz7x+3u0

千早「気付いてる……? 四条さん」

貴音「はい……やはり、ですか」

響「?」

真「やっぱり、だね」

雪歩「ひっ、な、なに……?」

真「大丈夫だよ、雪歩。それで、どうする……?」

響「い、いったいどうしたんだ? 自分にも説明して欲しいぞ!」

貴音「駅とは人々が行き来する場所。誰もが同じ場所にとどまり続けることなどしません」

千早「同じ方向に向かっていても、私たちのように『離れないように意識しないと』どうしてもまっすぐには歩けないわ」

響「人を避けたり道を空けたりで、どうしてもぐにゃぐにゃ歩きになっちゃうってこと?」

真「そう。普通ならね。でも、さっきからずっとボクたちから一定の距離を保ってる男が3人、女が1人居るんだ。ちょうどボクたちを中心に、正方形を描くように……」

響「同じ距離を保ってる……あ、『離れないように意識している』……!!」

貴音「そういうことです。しかし、四人ですか……」



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:14:24.68 ID:kLz7x+3u0

千早「人数も問題ですが……。帽子にメガネ。完璧とはいえませんが、変装がバレるのが予想より早い。こちらの方が問題ではないかと」

貴音「朝マスコミに会ったのなら、おそらくはその時の格好を覚えているのでしょう。電車の時間をひとつかふたつずらして、洋服を変えた方が良いかもしれません」

千早「まさか駅にまで張っているとは、思慮不足でした……」

真「どうする? 765プロまで引き返す?」

貴音「事務所には衣装くらいしか……。装いを変えるとなると、近くの服屋にて、ということに……」

響「…………いや、電車に乗ろう」

雪歩「!?」

真「響……。どうして、そう思うのさ」

響「4人もの人につけられてるんだ。早いところ電車に乗らないと、数がもっと増える可能性があるさー。マスコミの人たちは雪歩のスケジュールじゃなくて千早の後を追う形での尾行なんだから、逃げ切っちゃえば自分たちの勝ちだと思うぞ」

貴音「服屋に赴く時か、今か。結局いつか尾行を振り切る必要がありますからね」

真「……オーケー。じゃあ、『どうするか』だね……」

貴音「その前に、千早、電車の時間は……」

千早「9:15に駅に着くようです。出発は9:20ですね」

貴音「着くのが5分後。出発は10分。望ましいのは、出発直前に尾行をまいて、ギリギリで乗車。そのまま逃げ切る、というプランですね」



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:18:48.20 ID:kLz7x+3u0

真「約10分稼ぐってこと?」

千早「向かいの3番ホームは、9:18に電車が着くようね。ギリギリよりは、その時に4番ホームから乗車するのが良いんじゃないかしら」

貴音「なるほど。3,4番ホームに電車が到着し、混み合う『8分後』が勝負、と」

真「でもどうするのさ。この階段を下りれば、すぐ四番ホームだ」

響「自分に考えがある。だから、さっき言ったんだ。『逃げ切ろう』って」

千早「…………言ってみてくれる?」

響「うん。まず…………」



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:21:04.46 ID:kLz7x+3u0

マスコミA「聞こえるかC,D」

マスコミC・D『はい先輩。無線の調子はバッチリです』

マスコミA「ターゲットはさっきからもう3番ホームで棒立ちだ。どうやら9:18着、9:25発の電車に乗るようだぜ」

マスコミB『これでスクープは私たちのてに!』

マスゴミA「はいは……っておい!」

マスコミB『あ、あれは!』

マスゴミC・D『ど、どうしました!?』



千早「なくことーなーらーたやすいけーれどー」

貴音「らーらーらーらー」

真「るーるーるー」

ざわざわ……
      ざわざわ……



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:23:40.13 ID:kLz7x+3u0

マスゴミA「な、なんか歌いだしたぞ!?」

マスゴミB『おい、人だかりができてく! くそ!』

マスゴミC・D『ど、どうします先輩!』

マスゴミA「とりあえず人ごみに混ざってろ陣形は無視だ! これも立派なスクープだから、ちゃんと写真とっとけよ!」

マスゴミB『見失わないようにな! 現時刻9:15! 三番線に電車はまだだが、四番線から出てきた客が人ごみに加わり始めた!』



千早「だーけどきずついてちーをなーがーしーたあって」

貴音「るーるーるー」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:25:20.42 ID:kLz7x+3u0

マスゴミA「おい、おいBCD!」

マスゴミB『だめだ、人ごみの流れが強い。も、もみくちゃになりそうだっ!』

マスゴミC・D『こっちもです!』

マスゴミA「くそ! 如月たちが視界に入ってるのは俺だけかっ……!」



千早「このーつーばさーもーがれてはー」チラ


マスゴミA「今、こっちを……なめやがって! くそ! 萩原はどこだ……って」

マスゴミA(いない! そういや隣で歌ってた四条も! 菊池も! まさかもう三番線に!?)

マスゴミA(いや、しかし今来た四番線という可能性もおおいに……!)

マスゴミA「Bは三号線! C・Dは四号線に乗ってろ! いつ如月が歌をやめるかわからんからな!」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:27:41.81 ID:kLz7x+3u0

ゴミB「く……」タッタッ…
ヌルリ
ゴミB「きゃっ!? な、なに……今、足元にぬめっと……」

ゴミA『どうした?』

ゴミB「なにかが足元に……」

ゴミC『うわぁっ! せ、先輩、俺も何か、足にぬめりが……』

ゴミA『はぁ……?』


<みーつーめてーるーキャーパチパチパチ
ゴミA『お……歌は終わったか』

ゴミD『うわっ。ヘ、ヘビですっ! ヘビだぁあ!』

ゴミA『はぁ? ってバカ! んなこと大声で言ったら!』

みんな「え? へび? ヘビ!?」


ヘビ香「シャアアアアアアアアアアアアアア」ズヌルルル


みんな「うわああああああ」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:30:58.65 ID:kLz7x+3u0

ぴんぽんぱんぽーん
『ただいま駅内にてヘビが出現しました。発車予定は一時見合わせます。慌てず避難してください。また、もし咬まれたという方は――――――』

ゴミA「くそ! うお、く……如月も見失った! やつらだってまだ駅の中だ! 探せ! BCD!」



真「なーんて言ってるんだろうね。でももうボクたちはタクシーの中。あの時もう電車に乗ることは諦めてたんだよーっだ」

千早「ただでさえ混んでる構内、私の歌でどれだけ人が集まるか不満だったけれど、ヘビの出現で大パニックが起こる程度には集まってよかったわ……」

貴音「あかぺらとはいえ、まこと素晴らしい歌でした。思わず駆ける足が鈍ってしまいましたよ、千早」

千早「ふふっ、四条さんったら」

真「ともあれ響の作戦は大成功だったね!」

みんな「わいのわいの」

雪歩「……響ちゃん……大丈夫かなぁ……」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:33:24.39 ID:kLz7x+3u0

響「ヘビ香ー!」ダキッ

ヘビ香「シャアア(はぁと)」ダキッ

響「よしよぉし。今日はがんばったなー。うん。後のことは皆に任せて、と」

響「駅員さーんヘビ見つかりましたー!」

駅員「おぉ、本当ですか! 非常に危険ですから、捕獲は我々に!」

響「うん! じゃあ自分、『駅前の石段』にでも腰かけてようかな」チラ

ヘビ香「シャアアアア」

響「待ってるからね! ヘビ香ー!」ブンブン



106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:36:28.79 ID:kLz7x+3u0

千早「現時刻10:00」

貴音「ブーブーエステレビに」

真「無事! とーちゃーっく!」

雪歩「えへへ……本当にありがとうございますぅ」

響『やったな! よしよし、ヘビ香のお手柄だー』

千早「本当に我那覇さんのおかげね。ありがとう」

響『うん! 完璧な自分にかかればざっとこんなもんさー!』

貴音「収録は30分後ですか。メイクや挨拶回りを考えると、あまり悠長にしている時間はありません。雪歩。さ、行きましょう」

雪歩「はい、貴音さん!」



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:40:16.61 ID:kLz7x+3u0

ブーブーエステレビ内
千早「収録は四階で行われるようね。観客は抽選で集まったらしいから、収録中は記者が手を出せることはないと思うわ」

貴音「となると恐ろしいのは休憩中の無粋な質問等でしょうが……」

千早「はい。当初の予定通り、そこらへんは私がなんとかします」

真「じゃあボクと貴音が用心しなきゃならないのは、むしろ帰り?」

貴音「そうですね。ブーブーエス内では雪歩・千早、わたくし・真で行動することになるでしょう」

貴音「収録前、収録中の身辺警護は千早に任せ、わたくしたちは局内に不審者が居ないか、その一点に集中しましょう」

真「帰りはどういうルートにするの? 最短を突っ切るなら、収録現場から近くエレベーターで一気に一階まで、だけど」

千早「階段よりはエレベーターのほうがいろいろ楽ね。私たちで雪歩を囲うように陣取ればいいわ」

真「ならルートは決まりだね。配置はどうしようか」

貴音「一階に一人。誰かを置いておきましょう。入局者と、エレベーターに乗り込む人間の監視です」

千早「もう一人は勿論四階ね。人数が三である以上、これが最善だわ」

真「うん。っよし! 完璧だね」

貴音「はい。では千早、雪歩を頼みましたよ」

千早「ええ。行きましょうか、雪歩」
雪歩「うん、千早ちゃん」



109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:43:20.88 ID:kLz7x+3u0

真「しかし三時間も立ちっぱなしっていうのも暇ですねー、貴音さん」
貴音『ふふ。良いではありませんか、真。ただ草木のごとく立ち、風を感じ、空気を感じ、人を感じる。趣があるとは思いませんか……?』


~その頃事務所~
小鳥「ピヨピヨピヨピヨ」

響「ピヨ子はさっきから熱心に誰と電話してるんだー?」

P「さぁなー。仕事してほしいよな、まったく……」

響「うんうん。……そういえばそろそろ収録が始まる時間だな。雪歩たち大丈夫かな?」

P「大丈夫だろ。千早や貴音は特に、しっかりしてるし」

響「そうだな! あの四人なら、任せても安心さー!」

P「え? ひ、響……今、なんて……」

響「ん? あの4人になら、任せても安心だなーって……」

P「よ、よよよ4人!? ひ、ひぃいいい」

響「ど、どうしたんだプロデューサーっ!?」

P「4って数字は昔から駄目なんだぁ! お、俺が4に関わると、ロクなことがおきねぇ……うぅ、誤算だった……。くそぉ……」



111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:47:28.76 ID:kLz7x+3u0

響(4……四ねぇ……)

小鳥「あ、プロデューサーさん、今いいですか?」

P「ひ、ひぃぃぃいいいいですよ……」ハァハァ

小鳥「社長のご友人からの電話でした。今すぐ会えないか、と」

P「お、おれがですか?」

小鳥「いえ、私と会いたいらしいです。ですので、その、私の分のお仕事もやっておいてもらえると……」

P「いやです」

小鳥「ピヨォオォオ」

P「はよ帰ってこいよ」



千早・雪歩「お疲れ様でしたー」ペコリ

千早「なんとか無事終わったわね」

雪歩「おしゃべりは、苦手だけど……千早ちゃんのおかげかなぁ。すごく楽しかったですぅ」

千早「ふふっ、そうね。……さ、とりあえず真と合流しましょうか」



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:50:44.54 ID:kLz7x+3u0

一階ロビー:13:35
貴音「さて、四人とも無事合流できたのですが……」チラ

マスコミZ「すいません先日の熱愛報道はどういうことでしょうか!」
マスコミY「応えてください!」
マスコミたち「ぎゃーわー」

千早「男性アイドルの……名前は何だったかしら」

真「DAIMOだね。クリスマスに熱愛発覚なんて……ご愁傷様だよ」

雪歩「ひぅ……」

貴音「あれではここから出られません。変装でごまかしたいところですが、局から出る以上、多少なりとも注目されてしまいます。招待が見破られる可能性が高いでしょう……」

千早「時間はあるのだし、局内の食堂でお昼を摂っておくのはどうでしょう?」

真「次の予定は15:00からのドラマ撮影。一時間以上余裕があるし、ボクは賛成!」

貴音「それがよいでしょう。雪歩いえトリッシュはどうですか?」

雪歩「はい。皆でご飯、楽しみですぅ」

千早「決まりね。食堂は二階とのことよ。行きましょう」



117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:54:36.43 ID:kLz7x+3u0

食堂
千早「お昼過ぎとはいえ、だいぶ混みあってるわね。券売機に列が出来ているわ」

真「誰が並ぶか……だね」ニヤリ

貴音「じゃんけんで決めますか?」

千早「そうね。あ、萩原さんは勿論参加しなくても良いわ。せーのっ」

真・貴音・千早「じゃーんけんっ」
真:パー 貴音:チョキ 千早:チョキ

真「ん……あれ? ボクたち、『ぽん』って言ったっけ?」

千早「そういえば……って真、言い訳はナシよ」

貴音「…………」

真「……ん、そうだね。並んでくるよ、皆、注文は?」



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 18:58:43.54 ID:kLz7x+3u0

貴音(さて、これでじっくり、千早を観察できますね……)ジー

貴音(真には悪いことをしてしまいましたが……プロデューサーの言葉が気になります……)

千早(四条さんから視線を感じるわ……。私、何かしたかしら……)

雪歩(な、何で四条さんは千早ちゃんを睨んでるの? うぅ、きまずいよぉ……)

千早(まぁ問題はないわ。それよりプロデューサーよ。あんな呼び方……)

千早(そういえばあの呼び方になったのは、私に萩原さんの護衛を頼む時だったわね)

千早(何か萩原さんなら知っているのかしら。事務所に帰る前に二人きりになる機会を作って聞いてみましょう。いえ、聞かなければならないわ)


「あー、萩原雪歩じゃーん!」


貴音「!」バッ

貴音「……はて」

雪歩「あ……。えと、モブプロの……モブアイドル……さん?」

モアイ「こんにちは。収録だったの?」ニコ

雪歩「えっと、はい……」



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:02:05.47 ID:kLz7x+3u0

モアイ「聞いたよ。クリスマスイヴにデートなんてやるねぇ。このこのぉ」ニヤニヤ

雪歩「い、いえ。あれは、その……」

貴音「誰だかは存じませんが、あれは真っ赤なウソです。雪歩はファンを裏切るような人間ではありません」

モアイ「知ってるよ。信じてないけどね」

千早「何が言いたいのでしょうか。萩原さんが、潔白でないとでも? それならば重ねて申しますがありえません」

モアイ「どうだか。男嫌いなんてのもキャラなんだろ? こういう奴が、一番遊んでんだよなァ」ガシ

雪歩「きゃっ」

千早「……萩原さんを離してもらえますか」

モアイ「友情ごっこ? アイドル同士、仕事を取り合う仲なんだから、これくらいは挨拶でしょう」ケラケラ

貴音「やめなさい無礼者。これ以上は、もう黙っていられませんよ」ドドドドド

モアイ「ふ、ふん! 三流事務所の三流アイドルが粋がりやがって……! 淫乱売女どもが! 一生枕してろ!」タッタッタ

雪歩「うっ……うぅ……」グス

貴音「…………千早、少しお願いが」

千早「四条さん、悪いけれどこちらこそお願いが」

貴音・千早「「雪歩(萩原さん)を見ていてくれませか?」」



124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:05:43.24 ID:kLz7x+3u0

貴音「……公平に、公正にじゃいけんで決めましょう」

千早「……そうですね。では、ジャン」

貴音「ケン」

千早:グー 貴音:パー

貴音「わたくしの勝ちですね。では……」ガタッ

千早(……仕方ないわ。ここは四条さんに任せましょう)

千早(それにしても、またね。今の感覚……)

千早(「ポン」って言ったかしら、私……?)



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:09:09.39 ID:kLz7x+3u0

二階エレベーター乗り場
モアイ(こ、怖かった……頼まれたからってあんなことするんじゃなかった……うぅ……)
ピンポーン
モアイ(エレベーターが着いた! お、怒って追いかけてくる前に逃げな……)

貴音「ごきげんよう。ふふっ。さきほどぶり、ですね」

モアイ「ひっ」

モアイ(な、なんでこいつがエレベーターの中にっ!?)

貴音「ふふふふふ……」ドドドドドドドドドドドドドド




<ぎゃあああああああ
雪歩「ウ…グスッ…ウゥ……」

千早「大丈夫よ萩原さん。あんな口汚い女の言うことなんか気にしなくても」ナデナデ

雪歩「う……グス……ち、ちがうのっ……」

千早「?」ナデナデ

雪歩(みんなが味方してくれたのに、私は何も言えなかった……)

雪歩(何もっ……何も言えなかったっ……)



132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:11:52.80 ID:kLz7x+3u0

雪歩「うぅ……うぅうう…………」

千早「大丈夫、大丈夫よ……」ナデナデ

千早(……それにしても、さっきから何か視線を感じるわね)

千早(泣いている萩原さんを見ているって感じではないわ……)

小鳥「ハァハァ……ユキ×チハ……ピヨォ……」●REC

千早(もっといやらしい、何かを期待しているような目……)

千早「って! 小鳥さんじゃないですか!」

小鳥「ピ、ピヨッ」●REC

千早「ホームカメラ……隠し撮り、ですか……」ハァ

小鳥「と、鳥だけに?」

千早「は?」



134: >>131 ミスだわ恥ずかしい 2012/12/27(木) 19:15:08.66 ID:kLz7x+3u0

小鳥「な、なんでもございませんっ……」

雪歩「こ、小鳥さん、どうしてここに? お仕事は……」

小鳥「ピヨッ…ま、まぁ、大人の女にはいろいろあるのよ。いろいろね。うふふ……あはは……」

千早(何か怪しいわね……)

小鳥(うっ……千早ちゃんがすごーく怪しんでいるわ……と、とんずらこかないとっ!)

小鳥「そ、それじゃあ私はここいらで~。さ、さよなら~」ビューン

雪歩「な、何だったんだろうね……」

千早「え、ええ……」

雪歩「えへへ、びっくりして涙、止まっちゃった……」ニコ

千早(……今回のことは、萩原さんが泣き止んだことに免じて目を瞑っておきましょうか……)


~ちょっと後~

貴音「遅れて申し訳ありません。少し手こずりまして……」

千早「いえ、グッジョブです。真も帰ってきたところですから、いただきましょうか」

みんな「「「「いただきまーす」」」」



135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:15:44.89 ID:kLz7x+3u0

昼食後 一階ロビー:14:10

雪歩「あっ」ホッ

貴音「マスコミたちは引いたようですね。では、次のスケジュールは……」

真「ドラマ撮影だね!」

千早「近くの公園で行うようね。ゆっくり行きましょう」



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:18:51.57 ID:kLz7x+3u0

ドラマ撮影現場:14:30
雪歩「海老川海子役の、は、萩原雪歩ですっ! よろしくお願いします!」


千早「あとは撮影終了まで私たちが近隣を警護すれば良いだけね」

真「さすがに撮影現場を嗅ぎつけてはこない……よね……?」

貴音「いえ、雪歩個人のスケジュールではありませんから。共演者の誰かから撮影の情報が流れ出る可能性もあります。世にはついったーというものもあるらしく、一般人の目撃ついーとから嗅ぎ付けられるやもしれません……」

千早「そうね。ここでも、特にカメラ類に注意をしておいたほうが良いわ」


ドラマ撮影開始:15:00
雪歩「海老蔵! あなたっ……なぜ!?」


真「前から思ってたけど……雪歩は演技派だよね。すごいなぁ……」

貴音「そうですね。凄み、といいますか、貫禄のようなものすら感じます」

千早「素晴らしい表現力ね。見習わないと……」




???「………………ゆ、ゆきほちゃん……」



137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:21:21.89 ID:kLz7x+3u0

小休憩:16:30
真「おつかれ、雪歩!」

千早「お疲れ様」

貴音「素晴らしい演技でしたよ、雪歩」

雪歩「えへへ、ありがとうございますぅ」


先輩俳優「萩原さん、少し、良いかな?」


雪歩「あ、えと……」

千早「私が着いていきます。先ほどのようなことがあっては雪歩の負担になりますから」

貴音「そうですね。千早、頼みました」

真「さきほどのこと?」

貴音「面妖なことがあったのですよ。さ、雪歩のことは千早に任せて、わたくしたちは辺りを見回ってきましょう」

真「ぶー……」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:22:46.84 ID:kLz7x+3u0

先輩俳優「やぁ雪歩ちゃん、さっきの演技、凄かったよ」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ」

千早(姓で呼んだとおもえば、いきなり呼び捨て……)

千早(萩原さんもだいぶ警戒しているようね……)

先輩俳優「ねえねえ、これ終わったらさ、食事でもどう? なんなら、如月千早ちゃんだっけ、お友達も一緒にさ」

雪歩「え、えと、あの……」サー

千早(下種ね。萩原さんの顔色が物凄く悪くなっていくわ……)

千早(ここは適当にあしらって……)


パシャッ


千早(『パシャッ』ですって? シャッターに似た音で驚かすのはやめて欲しいのだけれど……)チラ

ゴミC「や、ややややったぞ! 撮った! 撮った!」ヤッター

千早「え……」



142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:35:46.58 ID:kLz7x+3u0

ゴミC「イケメン俳優との休憩中の逢引! 続報にしてはインパクト弱いが、これでも十分だぁ!」ヤッター

千早「四条さん! 真!」

千早(居ないっ!? いますぐこのゴミを制圧しなければならないのに、これではこの場を動けない!)


先輩俳優「ちょ、ちょっと……そういうのは……」

千早(!)

千早(そ、そうよ。そんな記事が出回って困るのはこの下種も同じ! こんな下種に頼るのは癪だけれど、今はそうするしか……)

千早「そうですよ!」

先輩俳優「だいたいお前、パスは持ってんのか!?」

千早(まずい! そ、そんなことを言ってはッ!)

ゴミC「そうですね。じゃ、帰らせてもらいます~」ヤッター

千早「くっ!」

ゴミC「すたこらさっさー」ホイサッサー

千早(どうすればッ!? 萩原さんを連れての追跡は無理。追跡してカメラを取り上げるには萩原さんを一人にしないといけない。けれどそんなことをしたら、萩原さんを下種の元にさらすことに……!)



145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 19:39:07.78 ID:kLz7x+3u0

千早(くっ……二人は、二人はどこなのっ……!?)



真「ハァハァ……さぁ追い詰めたよ! 観念するんだ!」ゼーハー

貴音「ふぅ……挟み撃ちとやらです。もう逃げられません」ゼーハー

ゴミD「う、うぐぐぐ」

ゴミD(ど、どうするーー!! 変な奴から萩原雪歩の居場所を教えてもらったから来てみりゃあ、あの時とおんなじ護衛がついてるじゃねーか!)

貴音「なぜあの場に雪歩が居るとわかったのか、色々と、教えてもらいますからね」ドドドドドド



<あんぎゃあああ
千早「くっ……」

千早(来ない二人をアテにするのは得策ではないわ。最優先は決まっているけれど……)チラ

雪歩「う、うぅ……」

俳優「だ、大丈夫かい? 雪歩ちゃん……」

千早(そうよ! この下種を……!)



160: さるってた 2012/12/27(木) 20:42:07.70 ID:kLz7x+3u0

千早「あ、あなた! あなただってさっき撮られた写真に不都合があるのでしょう? 食事でもなんでも行ってあげるから、早くあの記者を追ってください! さぁ!」

俳優「ほ、本当に食事会に来てくれるのかい!?」

雪歩「え、えと……ち、千早ちゃぁん……」

千早(う、ういんくで何とか伝えないと……そんなものは適当な理由で欠席すればいいの萩原さん)チラッチラッ

雪歩(そ、そうだよね。ここは、そんなこと言ってられないよ。ゆ、勇気を出さなきゃ……!)

雪歩「……は、はい! い、行こうと思います……」

千早(よくやったわ萩原さん!)

俳優「よーしおれがんばっちゃうぞー!」ダダダッ

千早「ふぅ……。ごめんなさい、萩原さん。あんな約束させて」

雪歩「ううん。し、仕方なかったよ」

千早「……小鳥さん。居るんですよね」

小鳥「い、いつから……」●REC

千早「萩原さんを頼みます。それと、一応真たちと合流しておいてください。私は記者を追います!」

小鳥「いってらっしゃーい」ブンブン

雪歩「小鳥さん……お、おしごとは」
小鳥「……」



161: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】(1+0:15) 2012/12/27(木) 20:43:17.68 ID:kLz7x+3u0

千早「はぁ……はぁ……」

千早(記者の走る速度はそこそこね……)

千早(俳優との距離は少しずつ短くなっているけれど、もう少しで大通りに出てしまうわ。タクシーで逃げられたら終わりね)

千早(なら私が先に大通りに!)



162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 20:48:26.99 ID:kLz7x+3u0

ゴミC「く、くそぉ! 俳優で顔が良いだけじゃなく、運動もできんのか!」タッタッタッ

ゴミC「た、たくしー! たくしぃいい!」

タクシー運転手「はぁ~い」ガチャ

ゴミC「……ふぅ。コレで安心できるぜ」ドサッ

千早「そうね。カメラもゲットできたし、本当に安心だわ」

ゴミC「う、うわぁぁあぁあ!! な、なんでお前が……」ガタガタ

千早「この運転手とは知り合いなの。ちょっと無理を言えるくらい、ね」

ゴミC「う、うわぁぁ」ニゲロー

千早「カメラは入手したけれど、懲りてないようだから少しオシオキが必要ね。追ってもらえるかしら」

タクシー運転手「ど、どうやって……」

千早「追え」ドドドド

タクシー運転手「で、でも、やつは歩道に……」

千早「歩道は空いているではないか。追え」ドドドドドドド

タクシー運転手「は、はいぃいぃい」



165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 20:51:57.90 ID:kLz7x+3u0

<うわぁぁあああああ


千早「ただいま。カメラは没収したわ。データを消去して、あとで送り付けましょう。それで、萩原さんは無事?」

雪歩「うん。みんなも、無事なんだけど……」


小鳥「ごめんなさいごめんなさいごめんさい……」


千早「……こ、これはどういうことなのかしら」

貴音「ブーブーエステレビにてあのモブアイドルにああいった言動を命じたのは小鳥でした」

小鳥「ち、ちがうの! ちょっと千早ちゃんか貴音ちゃん二人のうち片方を怒らせて違う場所で喧嘩してくれないか、って頼んだだけなの。はしたカネで!」

千早「どういうことなんですか……」ジト

真「もしかしてまた、さっきの説明を……?」

貴音「小鳥嬢の罪です。せめてしかと聞き届けましょう」



166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 20:56:48.68 ID:kLz7x+3u0

小鳥「あのね、朝、千早ちゃんと雪歩ちゃんがイチャイチャしていたのを見てね、思ったの」

小鳥「雪歩ちゃんって基本的に真ちゃんとイチャイチャしているイメージだったんだけど、他の子とのカップリングも良いなぁ、って」

小鳥「今日は珍しい機会だからばっちりこのビデオで収めようかな、と思って」

小鳥「そうして色々と準備をしていたら真ちゃん、貴音ちゃん、響ちゃんも来るって話になって……」

小鳥「パーティーが五人になっちゃったでしょ? ただ棒立ちしているだけじゃ良い画は撮れなくなって、それで……」

千早「そこらのアイドルにわざと喧嘩をふっかけるように依頼したり、マスコミにこのドラマのロケ地を教えたりしたわけですか……」

小鳥「おかげで泣いた雪歩ちゃんを慰める千早ちゃんという最高の画が撮れたわ」

千早「はぁ……マスコミにこの撮影場所を教えるなんて、何を考えているんですか……」

小鳥「そ、それは早計だったわ。で、でも、どうしてもこの衝動を止められなくて……」

小鳥「そ、それにホラ! 社長がなんとかしてくれるでしょ~って……」

千早「減給ですね」キッパリ

小鳥「ピヨッ!?」

貴音「三ヶ月でしょうか」

真「半年で良いと思うよ」



169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 20:59:04.24 ID:kLz7x+3u0

小鳥「うぅ……」

雪歩「ま、まぁまぁみんな……あ、撮影が再開ですぅ……」

千早「がんばって、萩原さん。この大人コドモは私たちでもう少し痛い目を……」

小鳥「ピエェェ」

雪歩「あ、あはは。いってくるねっ」



170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:05:03.79 ID:kLz7x+3u0

撮影終了:18:05
小鳥「本当にごめんなさいね。雪歩ちゃん。こんなことで許してもらえるとは思わないけど、本当に、反省しているわ」

雪歩「そ、そんな。も、もう許しましたから、か、顔を上げてくださいぃ~」ヒーン

千早「萩原さんがそこまで言うなら……カメラも没収したし、真、右手を開放してあげて」

小鳥(わ、私のカメラがぁ……。宝が、生きがいがぁあああああ)ガクーン

小鳥「……ふぅ。じゃぁ私は事務所に帰ろうかな。雪歩ちゃんはあとイベントだけよね?」

雪歩「はい、少し急がないと……」

小鳥「このイベントは雪歩ちゃんが出演することがあらかじめ知られているイベントよ」

小鳥「マスコミの量も少し多いかもしれないわ。最後こそ注意よ」

雪歩「は、はい……」

小鳥「千早ちゃんたちも、がんばって!」

千早「はい!」

貴音「小鳥嬢も、一日仕事をさぼたあじゅしていたわけですから、徹夜でしょう。がんばってください」

小鳥「うぅ……貴音ちゃんのバカーー!」ピューン

真「まったく……人騒がせだったね……」
千早「ええ。……って、そろそろ時間が危ないわ。移動しましょうか」



171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:08:04.53 ID:kLz7x+3u0

イベント会場:18:20
雪歩「萩原雪歩ですぅ。よ、よろしくお願いします!」

関係者・スタッフたち「よろしくー」

千早「クリスマスに合わせたライヴとトーク。只のイベントね。良かったわ」

貴音「しかし恐ろしいのはねっとで中継放送されている、ということです」

真「放送事故が怖いね。変なやじとかが飛んで来なきゃ良いけど……」

貴音「そうですね。ここが天王山です。みな、がんばりましょう。おー」

真「おー!」

千早「お、おぉ……」



172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:12:18.00 ID:kLz7x+3u0

イベント会場 18:40 イベント開始
司会『わーきゃー』
客「やっほー」

千早「携帯だと声が少し聞こえづらいわね……」

貴音『私は比較的聞こえやすいですが……場所、タイミングに大きく左右されてしまいますね……』

千早「どちらか片方としか連絡できないのもつらいです……」

貴音『基本的に電話でのやりとりは控えましょう。コールを鳴らしても気付けないでしょうから』

千早「そうですね。真にも伝えておきます」プツッ


司会『では登場して貰いましょう! 雪が生んだ『白』の芸術! 萩原雪歩ぉぉお!』
うおおぉおおおおおおおおおおおお!

雪歩『は、萩原雪歩ですぅ。よ、よろしくおねがいしますぅ!』


真「雪歩……凄く綺麗だ……」

真「って見とれてる場合じゃなかった。不審者は……っと……ん?」

真(な、なんだ!?)

ファン「ブツブツブツ」ゴゴゴゴゴ



174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 21:15:10.94 ID:kLz7x+3u0

真(すごい迫力だ……。な、なんて言っているんだろ。一応探っておくか)コソッ

ファン「ゆきほちゃんあんなに可愛いのは彼氏がいるからなのかいやっぱりボクたちは財布でいつもステージ嬢からきもいとかそういう目で見ているのかそれはそれで」

真(や、やばいやばいやばいってこの人!)

真(な、何か起こしそうな雰囲気ではあるけど……)

真(一応、監視しておこう)


雪歩『まず一曲目は『First step』ですぅ! き、聞いてくださいっ!』


「ひっひっひ……」

『うふふふふ……』

ゴミA「案外簡単なんだなぁ、変装なんてのは。何度往復しても如月は気付かないぞ」
ゴミB『そうね。ふふふ……』
ゴミA「局が終わってフリートークになった瞬間だ。大声で言ってやるよ」
ゴミB『「彼氏は居ないんですか?」って?』
ゴミA「ああそうだ! 朝のことといい、C、Dのことといい、もう我慢できねぇ!」
ゴミA「記事なんてどうでも良い。萩原雪歩のアイドル人生を今! ここで! めちゃくちゃにするッ!」

ゴミB『ふふ、ふふふふふふふ』

ゴミA「ひひ、ひひひひひひひ」



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:10:58.55 ID:kLz7x+3u0

雪歩『……ふぅ。3曲も私なんかの歌を聞いてくれてありがとうございますぅ!』
わーきゃーわーきゃー

雪歩『この後は司会者さん、ゲストさんとスペシャルトークですぅ。ちょっと待ってて下さいね』


千早(そういえばここで一旦休憩が入るのよね……。萩原さんと二人きりになる最後のチャンスと言っても良いわ。休憩時なら何も問題は起きないでしょうし、少しくらい離れても……)


ゴミA「ん? 如月がどっかいくぞ?」

ゴミB『トイレ……じゃないわね。スタッフオンリーよ、あそこは』

ゴミA「チャンスだ……。ここにいるのは萩原ファンが殆ど。ファン同士の会話を装い! 会場の空気を最悪にしてやるぜ!」

ゴミB『がんばりましょう!』


ゴミA「ねぇ、お隣さん。昨日の文秋の記事、見ました? ゆきぴょん、どうなるんでしょうね……」

隣人「うん……あんなに可愛い……しね……」

そのまた隣人「い、いや、でもよぉ!」

隣人「あなたは……本当に信じられますか」

そのまた隣人「それは……」

ざわ……ざわ……



185: またさるくらってた 2012/12/27(木) 22:12:57.75 ID:kLz7x+3u0

ゴミ(うっひょおお計画通りぃいぃい)

ざわ……ざわ……
         ざわ……ざわ……

貴音(か、会場の雰囲気が……なにやら面妖に……)

貴音(千早に連絡を……!)

~休憩室~
千早「それでね、萩原さんに1つ聞きたいことがあるの」

雪歩「う、うん……どうしたの?」

千早「え、えっとね……その、萩原さんは……その……セッ……」

雪歩「?」

千早「セックスprrrrrrrrrrrrrr

雪歩「…………」

prrrrrrrr

周りのスタッフ「…………」

prrrrrrrrrrrrrrr

千早(け、携帯が最悪のタイミングでッ!)



187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:17:48.58 ID:kLz7x+3u0

雪歩「え、あの、ち、千早ちゃん……?」

千早「なんでもないわッ! で、電話にでなきゃー(棒)」

千早「も、もしもし」

貴音『千早ですか? どうしましょう……イベント事態が中止になりかねません』

千早「ご、ごめんなさい四条さん。今、私はそっちに居ないの……」

貴音『なっ!? ならばすぐにコチラに!』


スタッフA「せ、先輩!」ドタドタァ

千早「!!」

スタッフB「ど、どうした?」
スタッフA「か、会場が物凄くパニックというか、なんというか……変?な状態……えっと」
スタッフB「面妖?」
スタッフA「そう、面妖なことにッ!」
スタッフB「どうしたなにが起こった!?」
スタッフA「会場中が大パニックなんです! どういった原因かは分かりませんが、みんなして『萩原雪歩のクリスマスデート記事』についてあーだこーだ……喧嘩を始めるファンも……」

千早「なん……ですって……」



188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:23:20.10 ID:kLz7x+3u0

貴音『おおかたその通りです。喧嘩の仲裁(両成敗)は主に真がしてくれています』

貴音『わたくしたちはスタッフのみなと共に避難誘導を……』

千早「で、でもそんなことをすればイベントは中止よ!?」

雪歩「中……止……?」

千早「あっ……」

千早(しまったッ……!!)

雪歩「私の……せいで……」

スタッフB「くそっとりあえず上に連絡だ! Aは会場で沈静化をとりあえず図ってくれ!」
スタッフA「は、はい!」
スタッフC「くそ、司会者がキレた! あいつ性格悪いことで有名だったんだよな! 訴えるとか口走ってるぞ」チクショー
スタッフD「なんかほかにも問題いっぱいです!」

雪歩「私が……ハッキリしないから……」

千早「ち、違うわ萩原さん! あなたは何もっ……」

雪歩「」ダッ

千早「萩原さんっ! どこに!?」



191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:32:07.21 ID:kLz7x+3u0

ゴミA「や、やったぞ! まさかここまでになるとは! やったああぁあ」

ざわ……ざわ……

ゴミA「ん?」

ゆきほ様だ……
……ゆきほちゃん……
待ってたよー……
チッ、どのツラ下げてだよ……

ゴミA「萩原か……。ふふ……空気は最悪……。さぁ、『中止』って言え! 『すみませんでした』ってなぁ!」

ざわ……ざわ……

雪歩(言わなきゃ……)

雪歩(あの時は、何も言えなかった。千早ちゃんと四条さんが居なかったら、きっと、もっと言われてた……)

雪歩(悔しくて、泣いちゃって、でも、それだけじゃきっと駄目)

雪歩(こんな、こんな自分で良いなんて、思ったことないよ)

雪歩(言いたいことも言えなくて、つらいことばっかり……)

雪歩(だから、変わらなくちゃ)

雪歩(今日はずっと、皆が守ってくれたから。恩返しをしなきゃ)
雪歩(せめて今だけでも、変わらなくちゃ!)



192: 謎パート 2012/12/27(木) 22:37:29.23 ID:kLz7x+3u0

ざわざわ……ざわざわ
いまさらなんのようだぁーー!
イケメンと寝てろぉーーー!

千早「駄目だわ……とても話のできる内容じゃ……」

ゴミB(さらに混乱を大きくしておきましょう。この隣のさっきからブツブツうるさいやつに……)

ゴミB「ふふっ。無様よねぇ、萩原雪歩。……あなたもそう思わない幻滅したでしょ?」

ファン「いや……俺は今日、信じに来たんだ。雪歩ちゃんを。だから、まだ幻滅はしてない」

ゴミB「は、はぁ?」

ファン「いま、たったいま、ふるいにかけられてるんだ。黙って聞けるファンと黙って聞くことの出来ないファンとがね」

ファン「俺は聞こうと思う。あの雪歩ちゃんがマイクももたずステージにたつ。デビューから知ってる俺からすれば、これは雪歩ちゃんに彼氏ができるよりびっくりだ……」

ゴミB「は、はぁ? なに言ってるのよあなた……。このうるささじゃ、あの子の声なんか誰にも届かないわ」

ファン「そうだな。少しうるさすぎる。どいつもこいつも……ほんとうにファンなんだか」


ざわ……ざわ……


ファン「黙れって言ってんだ! 雪歩ちゃんの声が聞こえねーだろうが!!!!」

ざ……わ…・・・ ・ ・ ・ シーン



196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:43:23.36 ID:kLz7x+3u0

真「さ、さっきの人だ。てっきり不審者かと思ってたけど、いい人だったんだ……オラァッ」ドゴォ


雪歩「あ、あの! 皆さんっ!!」


真「雪歩……マイクも使わず、あんなに大きい声を……オラァッ」バギャァッ

雪歩「ご、ごめんなさい!」

ゴミA「よし! 中止だ中止ぃ!」

雪歩「あ、あの記事、皆さんにすごく迷惑をかけたと思います……。でも、あの記事はぜ、全部! うそっぱちです! 信じないでください!」

おい……うそだって……
で、でもよ。しんじられっか……?

雪歩「わ、わたしは、すっごく、男の人が、その、こ、怖いです。犬も同じくらい怖いんですけど……だ、だから、あんなことは、できないんですっ!」

千早(! 言った! こんな大勢の前で、よく言い切ったわ!)

雪歩「変な話ですよね……。アイドルなのに、こうしてきてくれるお客さんも、昔は怖かったんです。今は、大丈夫ですけど、でも、面と向かって一対一になったら、きっと、倒れてしまいます……」

でもよ……信じられねぇよな……
そ、そうだよ……
どうせイケメンに言い寄られたら落ちちまうって……

千早「あ、そうだスタッフさん! このビデオカメラの40分あたり、流せますか? 流せるなら、早く!」



199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:48:24.85 ID:kLz7x+3u0

ピッ

先輩俳優『やぁ雪歩ちゃん、さっきの演技、凄かったよ』

雪歩『あ、ありがとうございますぅ』

先輩俳優『ねえねえ、これ終わったらさ、食事でもどう? なんなら、如月千早ちゃんだっけ、お友達も一緒にさ』

雪歩『え、えと、あの……』サー


雪歩(モ、モニターにさっきの映像が! で、でも何で……)


千早「小鳥さんのビデオカメラ、データを消去して返却しようと思っていたけれど、役に立つことがあるのね……」


雪歩「え、えへへ……ちょっと恥ずかしいけど、本当に、こんな感じで、すっごく怖くなっちゃうんですぅ……」

おい、あの顔の青ざめよう……まじじゃね
キャラじゃなかったのか……
やっぱゆきほちゃんは大天使ってことか?
そういうことじゃね
まじか!
まじじゃね?
ゆきほーーおれだーけっこんしさせねえええええ
うおおおおおお

雪歩「み、みなさん!」パァァ



201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:52:41.11 ID:kLz7x+3u0

貴音(雪歩……。まこと素晴らしい言葉でした。本当に、よくやりました)グッ

貴音(……おや、あの殿方は……)

ゴミA「くそ、何が大天使だ、もうひと叫び……淫乱って言ってやりゃあ泣くだろ!」スゥ

ゴミA「こぉの――――ぁ!」

貴音「ふふ。『あなたが叫んだ時間』を消し飛ばしました。常世は『結果』のみ。『結果』のみが残るのです……」

貴音「真に連絡ですね。すこし痛い目に会ってもらいましょう」


真「ん? あぁ、見えてます、はい。 え? 混乱に乗じて? あ、分かりました、はい。オラァッ」ドゴォ



204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 22:58:01.64 ID:kLz7x+3u0

~それから~
雪歩「み、みなさんすみません……わ、わたしのせいで司会者さんが帰ってしまって、イベントは、やっぱり中止です……」

ちぇー
まーしょーがねぇよな……
ゆきほちゃんの叫びが聞けてよかったってことに……

雪歩「で、でもっ! でも、ですね……」

真「なんと! 音響だけ貸してもらえるらしいんですよ! やーりぃっ!」

え? 真ちゃんじゃね?
おい貴音ちゃんと千早ちゃんもいるぞ!
うおおおおミニライブだあああ


千早「そういうことです。ではまずは一曲!」

貴音「以前は三人で歌った曲なのですが、今回は雪歩も合わせて4人で歌います」


『星のかけらを探しにいこうagain』!



205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:01:58.50 ID:kLz7x+3u0

後日談

千早(結局、セックスピストルズとはいったいなんだったのかしら)

千早(早朝の事務所ならプロデューサーさんと二人になれるでしょう。その時にでも)

<ガチャ
千早「おはようございます……」チラ


P「いけー! セックスピストルズNO.5! NO.7!」

亜美「えー亜美NO.1が良いYOー!」

真美「あの恐ろしい顔が良いんだよねー!」

千早(ちょ、ちょっとどういうこと……? セ、セックスピストルズはメジャーななにかなの? 亜美と真美でも知ってる……?)

P「お、千早、おはよう。昨日はありがとうな」

千早「いえ、がんばったのは、結局萩原さんでしたから……」

千早(って、今。千早って……)



206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:04:29.54 ID:kLz7x+3u0

P「どうした? また難しい顔してるぞ」

千早「あの、私の名前ってなんでしたっけ?」

P「何って、如月千早だろ」

千早(なんだかふに落ちないわね……思い切って聞いてみましょう)

千早「あの、セックスピストルズとは、一体なんのことなのでしょう……」

P「ち、千早。せ、せっく……その、アイドルがそういうこと言うのは……」

亜美「さすがの亜美たちもドン引きだよ……」

真美「」カァァ


千早(………………)

千早(もうこの感じもなれたわね……)

千早(あぁ、いつになったら私は……)

千早(『真実』に到達できるのかしら……)



グランドフィナーレ



208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:06:17.86 ID:kLz7x+3u0

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり



216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/27(木) 23:28:33.19 ID:tjja/bbTO

おつかれー
うむ、よかった


元スレ
P「おーい千早。いや、セックスピストルズ」千早「セッ!?」