2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:01:47.39 ID:uhgiSjbgP

千早「あら亜美、真美」

亜美「あ、千早お姉ちゃん! あけおめ!」

真美「あけおめことよろ~!」

千早「おめでとう、今年もよろしく。それで二人は何をしてるの?」

亜美「んー別にー」

真美「寒いしねーでもずっと家に居たから暇でさー」

千早「そういうことね、でもわかるわ。ついお正月は家で過ごしてしまうもの」

亜美「千早お姉ちゃんはどうしたの?」

千早「私? そうね、これと言って用事があるわけでもないんだけれどだいたい亜美達と同じよ」

千早「体がなまっちゃうから、少し体を動かすついでにボイストレーニングでもと思って」

亜美「うわーお正月まで流石ですな-」

真美「じゃあさじゃあさ、千早お姉ちゃんの用事が終わったら、一緒に何かしない?」

千早「え? わ、私も?」

亜美「あ、いいねいいねー! でも……何する?」

真美「うーん、お正月って言ったら、なんだろ? かるたとか、真美達持ってないし」



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:04:57.47 ID:uhgiSjbgP

千早「お正月ね……あっ」

亜美「どしたの千早お姉ちゃん?」

千早「確か……うちに羽子板があったと思うんだけれど」

真美「え、ホント!? やりたいやりたい!」

千早「い、いいけど……私やったことないのよね……」

亜美「もうそんなの全然いいよ! なんていうか、しょうがつー!ってカンジじゃん、羽子板!」

真美「ね! 聞いたことあるけど、実際に見たこと無いし!」

千早「えっと、それじゃ……」

亜美「あ、いいよ千早お姉ちゃんの練習が終わってからで、ね真美?」

真美「うん、全然大丈夫! それまでイメージトレーニングっしょ!」

千早「そういうことなら大丈夫よ、すぐ持ってくるわ」

亜美「え?いいの?」

千早「えぇ、練習と言ってもこれといってやることがなかったからだもの」

千早「今持ってくるから……そうね、事務所近くの公園にしましょうか」

真美「おっけー! そんじゃ、楽しみに待ってるよ!」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:07:28.66 ID:uhgiSjbgP

千早「お待たせ」

亜美「待ってましたー!」

真美「うっしゃー、負けないぜー! あ、でもどうしよっか?」

千早「私はいいわ、せっかくだし二人で」

亜美「そう? じゃ、オコトバに甘えて!」

真美「なら手加減しないよ、亜美!!」

亜美「真美こそ! ……って、これってもしかしてあれかな」

真美「あれ?」

亜美「ほら、罰ゲームの墨!」

真美「あー! 千早お姉ちゃん、ある?」

千早「……そう言うと思って一応持ってきたけど、やりすぎないようにね?」

亜美「さっすが千早お姉ちゃん! となれば俄然やる気MAXっしょ!」

真美「さぁ、どっからでもかかってこーい!」

カーンコーン



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:11:07.73 ID:uhgiSjbgP

亜美「よっ……」カーン

真美「ととっ……そりゃ!」コーン

亜美「なんの……はっ!」カン

真美「あっ、と!」コン

亜美「え、うわぁ!」スカッ

真美「やった……あ、あれ? この場合って……どうなるの、千早お姉ちゃん?」

千早「え? わ、私も詳しいルールはよくわからなくて……」

亜美「でも、今のって真美が最後に触ったじゃん?」

真美「そうだけど今のは亜美が取んなきゃでしょ?」

亜美「えー!ずるいよー!」

真美「そんなこと言ったら亜美だって!」

千早「……ふふっ」

亜美「千早お姉ちゃん?」

千早「それじゃあ両方ともってことで」

亜美真美「えー!!」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:12:55.68 ID:uhgiSjbgP

千早「私に聞いたんだから、そういうことでしょう?」

亜美「むー……自分は関係ないからってー! なんか千早お姉ちゃん楽しそうだし」

千早「え!? そ、そんなこと! ……でも、まあ楽しい、けれど」

真美「ぷっ……亜美の顔!」

亜美「なっ! ふん! 真美だってすごいことになってるし! 次こそはもっとだっさい顔にしてやるもんね!」

真美「真美だって!!」

千早「ふふっ、どっちも頑張って」

――



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:15:12.96 ID:uhgiSjbgP

亜美「これ、やっぱり無理だよ……」

真美「なんていうか、線みたいなのがないから……いっつも引き分け」

千早「二人とも、すごい顔……ふふっ」

亜美「……ねぇ、真美」

真美「……真美も思った、ねぇねぇ千早お姉ちゃん?」

千早「ふ、ふふっ……な、何?」

亜美「ここまで亜美達がやったんだから、トーゼン、千早お姉ちゃんもやるよねー?」

千早「え? あ、え、えっと私は……」

真美「そりゃ、もちろんでしょー?」

千早「……」





13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:19:14.56 ID:uhgiSjbgP

千早「きゃぁ!!」スカッ

亜美「やりー!」

真美「いえー!」

千早「ひ、卑怯よ二人チームだなんて!」

亜美「へっへー、何とでも言えー!」

真美「ほらほら千早お姉ちゃん、顔顔ー!」

千早「そ、そのあんまり変な風には……つめたっ!」

亜美「ほらほら、次行くよー!」カン

千早「えっ? ちょ、ちょっと待っ……あぁ!」スカッ

真美「よっしゃー! さぁ千早お姉ちゃんもういっかーい!」

千早「い、今のは無しでしょう!?」

亜美「つべこべ言わなーい!」

千早「も、もう……こうなったら……それっ!」カン

真美「ふっ、甘いっ!」コン

千早「きゃあ!! も、もう……」



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:22:34.04 ID:uhgiSjbgP

亜美「……なんかすごいね、どっちの顔も」

真美「ちょっと、やりすぎちゃったかも……ごめんね、千早お姉ちゃん?」

千早「いいのよ……ふふっ」

亜美「あ、あの……もしかして、怒ってる?」

千早「怒ってないわ、こんなに体を動かしたのは久しぶりだったから」

千早「それに、貴方たちの顔だって相当ひどいわよ?」

亜美「え?」

真美「え?」

千早「ふ、ふふっ……さて、そろそろ帰りましょうか」

亜美「えーもう?」

真美「真美たちまだまだいけるよー?」

千早「あまり墨を顔につけたままでいるのも嫌でしょう?」

千早「それに、これでまた近いうちできるじゃない。私たちはこれで経験者なわけだし」

亜美「あ、そっか! じゃあ次はもっと弱そうな……ゆきぴょんあたりに……」

真美「やよいっちとか、いおりんなんか面白いかも!」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:25:53.77 ID:uhgiSjbgP

千早「まあほどほどにね……それじゃ、寒くなってきたし」

亜美「うん、またね! 千早お姉ちゃん!」

真美「今日はありがと、真美たちも楽しかった!」

千早「えぇ、私も……とっても楽しかったわ」

亜美「あ、最後に千早お姉ちゃん!」

千早「何?」

パシャッ

千早「……え?」

亜美「よっしゃー! 千早お姉ちゃんの激レア写真ゲット!」

千早「ちょ、ちょっと亜美!?」

真美「それじゃ、また事務所でねー!」

千早「ま、待ちなさい、亜美、真美ー!!」

翌日事務所では千早の墨顔写真の話で持ちきり
初笑いは大事だよね!なんて言って回る双子、あれ?気が付いたら後ろに何やら不敵な笑みを浮かべる影が……
双子の悲鳴だけじゃなく、他の人の声まで聞こえてきて、新年早々相変わらず事務所は大騒ぎ

正月過ぎても765プロは平和なようです     終



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:27:43.26 ID:eCRmPwtYO

P「伊織は元日に15分しか事務所に居られないのか?」

伊織「そうよ。水瀬家へも年始に沢山お見えになるし、私も挨拶だけはしておかないと」

P「け、けどな、元日はオフだし事務所でみんなで新年会をしようって……」

伊織「わかってる!」

P「伊織……」

伊織「でもしょうがないのよ。私は水瀬の人間、そういう恩恵も受けているんだから、私も水瀬家の人間としての義務を果たさないと」

P「……偉いな、伊織」

伊織「そんなわけだけど、15分だけは居られるから」

P「わかった。みんなにも伝えておくからな」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:29:32.91 ID:eCRmPwtYO

2013年 1月1日 765プロ事務所前


伊織「あらプロデューサー、明けましておめでとう!」

P「伊織っ!」

伊織「な、なによプロデューサー」

P「来て早々に悪いが、階段を上りながら今日の予定の説明をする」

伊織「え、ええ」

P「15分しかないが、とりあえず全員と話してもらう」

伊織「全員と?」

P「ああ! まずは真美、続いて亜美だ。2人一緒も考えたが、やっぱり真美も亜美もそれぞれ伊織と話したいだろうし、亜美は竜宮小町で一緒なわけだし色々と語りたいだろう」

伊織「それは、まあ」

P「真美と亜美、それぞれ1分で頼む。続いてだが、やよいだ」

伊織「……」

P「普段から仲の良いやよいだ、色々と語り合いたいだろうがこれも1分で頼む」

伊織「……続けて」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:32:21.57 ID:eCRmPwtYO

P「ああ、ってもう階段も昇りきっちまうな。一気にいくがやよいの後は、美希、響、春香、千早、真、雪歩、貴音、あずささんの順でそれぞれ1分で頼む」

伊織「……わかった。それでその後は……」

P「続いては律子な」

伊織「え? あ、ええ」

P「直接の担当プロデューサーだしな、1分間だけどよく挨拶してくれ」

伊織「それで12分……」

P「え?」

伊織「な、なんでもない! その後は……その……」

P「ああ。小鳥さんの番な」

伊織「……そうね。挨拶しなきゃね」

P「そうだよな。同じ事務所の仲間なんだからな」

伊織「……わかった。でも、まだ……まだ2分あるのよね?」

P「ん?」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:34:55.69 ID:eCRmPwtYO

伊織「真美、亜美、やよい、美希、響、春香、千早、真、雪歩、貴音にあずさ。それから律子と小鳥……全部で13人よね?」

P「そうだな」

伊織「それでもまだ……その……2分間は時間があるのよね?」

P「え? あ! ああ、わかったぞ伊織」

伊織「わ、わかってくれた……の?」

P「ちゃんと社長に、挨拶する時間もとってあるって」

伊織「……じゃあ1分しか時間がないじゃない!」

P「ええ?」

伊織「残った時間は、1分じゃないの!!」

P「まあ……な。それでその1分で、こうした移動時間を……」

伊織「バカ!!」

P「え? ええっ!?」

伊織「それじゃあ……それじゃあ、一番話をしたい人と話す時間が無いじゃない……」

P「伊織? もしかして泣いて……」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:36:03.32 ID:eCRmPwtYO

伊織「もういい……もういいわよ! エスコートと時間調整おつかれさま! じゃあね!!」

バタン★

P「あ、お、おい! 伊織? 伊織!?」

P「……伊織が一番話したい人?」

P「誰だ?」

P「もう他に誰も……」

P「……」

P「お、俺か!?」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:37:37.15 ID:eCRmPwtYO

高木「では伊織君、気をつけて。お父上によろしく」

伊織「……ええ」

高木「元気がないようだが、大丈夫かな?」

伊織「……大丈夫よ。それじゃあ……あ!」

P「……では社長、帰りは俺が伊織を送っていきます」

高木「君が、かね? しかし他のみんなは……」

P「なに、伊織を送っていくだけですぐ戻ります。その間に社長が手品でもみんなに披露してやっていただけませんか?」

高木「ふうむ? まあいいだろう、ではエスコート頼むよ」

P「はい。じゃあ伊織、行こうか」

伊織「……私なら平気よ。一人でタクシーでも……」

P「いやだ!」

伊織「え?」

P「俺が伊織と話す時間を、どうか奪わないでくれ」

伊織「プロデューサー……」

P「わずかな時間かも知れないが、それでも1分よりは長いだろ?」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/13(日) 22:39:41.54 ID:eCRmPwtYO

伊織「……そうね。ええ、じゃあこのスーパーアイドル伊織ちゃんを、丁重に親切に心を込めて送って差し上げなさいよ?」

P「はい。仰せのままに」

伊織「う……うふふっ。じゃあ早く……い、いいえ、ゆっくり行きましょう! ね、プロデューサー」

P「ああ、行こう、伊織」


おわり


元スレ
春香「プロデューサーさんっ!新年ですよ、新年!」