667: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/07(土) 23:24:46 ID:DXnW.eEw

357

早苗「P君、雪美ちゃんに手を出したでしょ?」

モバP「はて? 何のことでおじゃるか? 麻呂は俗世のことは分からぬでの」

早苗「出したの? 出してないの? 目を見て言ってごらんなさい」ジッ

モバP「……いや、近いっすよ」スッ

早苗「……あ、目を逸らした。怪しい……」

雪美「……大丈夫……Pは……羊さん……」

早苗「冗談よ。鎌をかけてみただけ。逮捕はしないから安心しなさい」

モバP「ほっ……仮に本当はやっていたとしても?」

早苗「逮捕はしないだけで通報はするわね」

早苗「でも、相変わらず誤魔化し方が下手じゃない? 普段職質に遭った時にテンパったりしてない?」

モバP「職質は受けたことがないのが自慢です。自転車の防犯登録をしているか聞かれたくらいで」

早苗「それも職質だから。……くれぐれも手錠かけられるようなことはしないでね?」 ウッス



668: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/07(土) 23:29:02 ID:DXnW.eEw

早苗「それにしても、普段からそれだと欲求不満になったりしない?」

雪美「……」チョコン

モバP「そんなことはないですよ。膝上モードだと周りからはあれどう見ても入ってるよねとか言われますが」

モバP「わたくし法令順守がモットーなので。それに……やったら体に悪いと思います」

早苗「普通そこで体に悪いなんて言葉が出てくる?」

モバP「忌避する簡単な理由付けの一つですかね。健やかな成長の為には良くないことだと認識しています」

モバP「互いに思いやればこそ、そういうことをしようとする考えには至らないですね」

早苗「そっかあ……って、雪美ちゃんいるのにこんな話は良くないか。ごめんね? そろそろ行くわ」クルッ

雪美「……P」ヒソ

モバP「……? !」

チュッ ササッ

早苗「……ん? 今あたしが背を向けた時に何かした?」

雪美「……別に……何も……」シレッ


モバP(でも雪美さんは割と狼さん)



669: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/07(土) 23:34:13 ID:DXnW.eEw

358

雪美「……Pは……どうして……私に……こんなに、よくして……くれるの……?」

モバP「理由なんて多分ないさ」

雪美「本当……?」

モバP「……ああ」

雪美「……」ジッ

モバP「……こういうのはどうだ? 俺は世界の終わりを何度か見ていてな」

雪美「……?」

モバP「隕石落下、火山噴火、津波、核攻撃……それらに巻き込まれて死の瞬間に目が覚める」

モバP「それは夢かもしれないし、何も無かったように修正された現実のやり直しかもしれない」

モバP「ただ、世界が終わる時、俺はいつも雪美のそばにいてやれない。助けてやれないんだ」

モバP「だからかな――雪美といないと……怖い」

雪美「……P……あまり……思い詰めないで……」

雪美「……私が……Pを……守る……から……」ギュッ


ちひろ「プロデューサーさん、貸していた最終兵器彼女の最終巻返してもらえます?」



670: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/07(土) 23:38:51 ID:DXnW.eEw

359

モバP「及川牧場の牛乳は美味いなあ」ゴクゴク

雪美「……」ゴクゴク

モバP「雪美も牛乳は好きか?」

雪美「……うん」

雪美「……でも……好きと言うよりは……早く……大きくなりたいから……飲む……」

モバP「男子と比べると伸び幅は小さいかもしれないが、年齢的には伸び盛りだもんな」

モバP「765プロの双子姉妹は見る見るうちに身長が伸びていったし」

雪美「……私も……Pの……隣が似合うような……大人に……なりたい……」

モバP「気持ちは嬉しい。でも雪美はそのままのサイズでも充分魅力を放っているよ」

モバP「それに、今の体格差だから膝上にすっぽり収まるというのもあるしな」

雪美「……でも……Pも……牛乳飲んでる……。……まだ……大きくなる……」

モバP「俺はもう伸びないと思うぞ? 骨とお腹に良いから飲んでいるがな」


雪美「……それを聞いて……安心……。……いつか……追いつく……!」



671: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/07(土) 23:40:27 ID:DXnW.eEw

360

モバP「ちひろさんは学校の運動会でパン食い競争ってやったことあります?」

ちひろ「芳乃ちゃんがやっていたあれですか」

モバP「ぴょんぴょんする芳乃は伝説ですね」

ちひろ「あなた割と普段から芳乃ちゃんにぴょんぴょんされてませんかね?」

モバP「あれはじゃれているんでしょう。よしのんが本気を出すと自分なんて簡単に飛び越されます」

ちひろ「忍者かな? あ、パン食い競争については学校では無かったですね。借り物競争はありますけど」

モバP「自分もです。あれ、ちっともやらないのは衛生上の問題なんでしょうかね? それともパンを数用意するのが大変?」

みちる「お昼のお弁当を食べられなくなるからだと思います!」

モバP「みちるから真っ当な答えが返って来た……なるほどな」

みちる「でもパン食い競争は好きです! ジャムパン、あんぱん、クリームパン!」

雪美「……私は……メロンパン……」

モバP「ああ、良いよなあ。競技に参加するだけでパンを食べられるなんて……俺はラピュタパンかな!」


ちひろ「目玉焼きトーストが吊るしてあるパン食い競争は嫌だわ」



673: ◆ORDERq/08U 2019/09/14(土) 22:22:37 ID:4NWr.y.U

361

モバP「佐城さん」

雪美「……」

モバP「佐城さん?」

雪美「……」

モバP「あれ? 呼んでも返事をしませんね」オーイ

雪美「……」プイッ

モバP「……佐城さん、どうしたんですか?」

雪美「……」ツーン

モバP「雪美」

雪美「ん……何……?」コロッ

モバP「橘ですと言いつつ名前で呼ばないと怒るありすみたいだ。そんなに名前の方が良いか?」

雪美「うん……。だって……私の……名字は……やがて……Pに……変えられる……から」ニコッ


ちひろ「あの人まーた待てますかされてる」



674: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:26:36 ID:4NWr.y.U

362

モバP「巨大な剣を振り回す少女キャラって最近見ませんよね」

ちひろ「一昔前? のアニメゲーム漫画にありがちですね」

モバP「非力そうに見える外見と不釣り合いに大きな剣で躍動する姿はわくわくさんしませんか?」

ちひろ「留美さんじゃないわくわくさんなら、段ボールで剣とかをつくってあそぼで出来そうですね」

ちひろ「でもあれってそういう風に剣が異常に軽いのか、それとも使い手側が怪力なのか……と見るたびに思います」

モバP「剣が軽いというか、実は地球基準の重力じゃないのかもしれませんね」

ちひろ「やたらアクロバティックなアクションが出せるのも重力が弱かったりする影響?」

ちひろ「でも重力が違うと今の人の形って果たして保てるんでしょうか」

モバP「星が小さいと重力が弱く、生物は大きくなるという話を聞いたことがあります」

モバP「昔の地球は正にそれで、神話に巨人が出てきたり、恐竜が世界を支配したりしたとか」

ちひろ「……それはそうとプロデューサーさんは長身ですけど、自重に悩まされたりはしていませんか?」

モバP「いいえ? ただ雪美さんサイズになってみたいとは思いますね。体がとても軽く感じられるのでしょうか」


雪美「……なって……みる……?」 エッ



675: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:29:05 ID:4NWr.y.U

363

ちひろ「プロデューサーさん、最近千夜ちゃんと仲が良いようですね」

モバP「料理を教えてもらっていますね。なかなかスパルタですよ」

モバP「前に小腹を空かせたちとせに自作弁当の玉子焼きを与えていたら千夜にも味見されまして」

千夜『お前は玉子焼きを薄焼き玉子をただ巻いただけの物だと思っているのか?』

モバP「と、指摘を受けたものですから」

ちひろ「確かに、玉子焼きはふわふわが良いですねえ」

ちとせ「でも、あなたの安定しない玉子焼きも、日々を面白く生きる糧になっているよ♪」

モバP「ありがたい。毎日作っている甲斐があるってもんです」

千夜「お嬢さまに変な物を食べさせないよう上達しなさい、いいですね?」

モバP「はい、先生」

ちひろ「毎日食べさせてるんですか……」

ちとせ「ちなみに、今日の玉子焼きは、シチリアのブラッドオレンジのような、爽やかな仕上がりだったね」

ちひろ「それは堅気の玉子焼きじゃないと思うんですけど」



676: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:30:44 ID:4NWr.y.U

雪美「Pは……何でも……食べる……ね」

モバP「結構貧乏舌なところはあります」

雪美「……ゆえに……たまに……独特な料理も……作る……」

ちとせ「美食家の私の舌を唸らせるには、まだまだ」

モバP「唸らせてみたいなあ」

千夜「ならば20代で1000万円食べなさい。そして一流の舌を身に付けろ」

モバP「そう言う千夜は一流の舌なのか?」

ちとせ「んーん。その件は、私が千夜ちゃんに、ちょっとオーバーに教えてみただけ♪」

千夜「お嬢さま……戯れを」

モバP「でも、そうだな。いつか、これだ! という料理を食わせてやる。待ってろよちとせ」

ちとせ「うん。……見守っているよ」

千夜「それで、その料理というのは?」

モバP「満漢全席なんてどうだ」

千夜「お嬢さまの胃が壊れるのでそんな野望は全力で阻止します」


雪美「……まんかん……?」 ア、ソレハデスネ・・・



677: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:31:32 ID:4NWr.y.U

364

モバP「……」

雪美「……」チョコン

モバP「……中秋の名月、だな」

雪美「……うん」

モバP「またの名を十五夜。普段はそうでもないすすきと団子が実に役者になる一時だ」

雪美「……うん」

モバP「……」

雪美「……」

モバP「……こんな時でも膝の上から、お月様を眺めるんだな」

雪美「…………うん」

モバP「ふふ……静かだな」

雪美「……」

モバP「……」



678: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:33:24 ID:4NWr.y.U

モバP「うさぎうさぎ何見て跳ねる」

雪美「十五夜……お月さま……見て……はねる……」

モバP「ボーパルバニーは首をはねる……」

ちひろ「ぶち壊しじゃないか」

雪美「……」

モバP「……」

モバP「……愛しています」

雪美「……えっ……?」

モバP「おっと失礼。月が綺麗ですね」

雪美「……」

モバP「……」

雪美「…………月は……ずっと、前から……綺麗……」

モバP「……」グッ



679: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:34:19 ID:4NWr.y.U

ヒュウウウー

雪美「っ……」

モバP「……風が冷たいですね」

雪美「……寒い」

モバP「……」ガバッ

雪美「あっ……///」

モバP「……」

雪美「……暖かく……なった……」ギュッ

モバP「……」

雪美「……」

モバP「……雨、やみませんね」

ちひろ「天候操作をしだすな」

雪美「……ふふっ……今日は、とても……幸せ」



680: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:36:41 ID:4NWr.y.U

モバP「それにしてもお月様がまるいねえ」

雪美「……うん」

モバP「世界のどんなまるよりまるい気がする」

ちひろ「ニャースかな?」

雪美「……P」

モバP「何だ」

雪美「お月さま……どうして……昼は白くて……夜は黄色い……の?」

モバP「空が青いからだよ」

モバP「元は黄色く見えるのが、昼は周りの空の青色に影響されてより白っぽく見えるんだ」

雪美「……空が青くなかったら……違う色に……なる……?」

モバP「だろうね。正しくは光の色や波長の説明になって長くなるのでこの辺で」

モバP「でも、白と黄色で良かったよな。銀と金と思えば何だか神聖な感じがするし」

ちひろ「赤い時もありますよ?」

モバP「その時は銅で」



681: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:39:02 ID:4NWr.y.U

雪美「……」

モバP「……」

モバP「……雪美さんといっしょだといつまでも月を見ていられるなあ」

雪美「……あなたと……ずっと……」

グゥゥ

モバP「」

雪美「……P……お腹空いてる……?」

モバP「いやはやお恥ずかしい。そろそろ切り上げます?」

雪美「ん……ありがとう……。……Pとの……繋がり……また……増えた……」ピョン

モバP「さて、何食べようか。そうそう、この時期はマクドナルドの月見バーガーが恋しくなるね」

ちひろ「ここでジャンクフードですか」

モバP「うどんやそばにはない、常に人気なのに徹底して期間限定というのが良い!」

雪美「お月さまは……見ている、けど……ちょっと体に悪いもの……食べよう……」


ちひろ「その後は三人でマクドナルドに行きました。ま、たまにはね?」



682: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:40:41 ID:4NWr.y.U

365

ちひろ「プロデューサーさんはもう一度食べたい最高の料理ってあります?」

モバP「作り方を忘れたカーチャンのカレー……ではなく本場福建省の佛跳牆ですかね」

ちひろ「それはまた……食べに行ったことがあるんですか?」

モバP「お仕事の付き合いで一度だけですね。坊主が塀を乗り越えるのも頷ける美味さでしたよ」

ちひろ「ずるい」

モバP「ちひろさんも嫉妬する高級料理……今度作りましょうか?」

ちひろ「作りましょうかって、作れるんですか?」

モバP「千夜に教わります」

千夜「私はお嬢さまの従者であって万能料理人ではありませんし、教える義理もない」

ちとせ・雪美「食べたい……」キラキラ

千夜「……おい。沽券に関わるので作れないとは言わないが、言い出したお前が何とかしろ」ヒソヒソ

モバP「そんなこと仰らず手を貸してください、先生」ヒソヒソ


千夜「ちっ……どうして私が……。……佛跳牆、ですか……」



683: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:42:27 ID:4NWr.y.U

366

輝子「……」カリカリカリ

モバP「勉強中の凛々しい輝子」

モバP「……イケメンだなあ。新たな発見」

小梅「こっちこっち……」クシシシ

モバP「歯を見せていたずらっぽく笑う小梅……あの子と鬼ごっこ中かな?」

モバP「……無邪気だなあ。新たな発見」

幸子「……プロデューサーさん、何をニヤニヤしているんですか? ボクが挨拶に来たというのに」

モバP「そしていつもの幸子」

モバP「……カワイイは不変だなあ」

幸子「なっ、何ですか! ボクだけ何も成長していないみたいじゃないですか!」

モバP「成長はしているさ。その上で変わらなさを評価したくなるのが幸子の個性だ」ナデナデ

幸子「ふふん♪ それなら仕方ありませんね! 変わらずカワイイボクを存分に堪能あれ!」


雪美「……幸子は……いつでも……どこでも……幸子って分かるの……すごい……」



684: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:51:54 ID:4NWr.y.U

367

モバP「体の柔軟さで思いつくアイドルと言えば綾瀬穂乃香だ」

穂乃香「そこはバレエの経験が活きているなって思います」

モバP「でも活動は本当にマルチだな。表現力をめきめきと伸ばす姿に心が豊かに」

穂乃香「Pさんが導いてくれたからですよ? でもストレッチは手を抜きません」ググッ

モバP「ぴにゃああああ!」

穂乃香「わっ、ぴにゃこら太みたい! 一体どこからこんな声が?」

モバP「俺もちょっと体を柔らかくしないととストレッチに参加したが、これがなかなか……ぬぎぎぎぎ」

雪美「……♪」

忍「雪美ちゃんは結構体が柔らかいね。Pさんも負けないで!」

柚「アタシたちが肉体改造、してあげよっか?」

あずき「プロデューサーさん改造大作戦! 良いですね♪ たっぷり柔らかくするよー!」

モバP「ああ、俺はフリルドスクエアされちゃうのか……良い人生だった――あっこれ以上は曲がらなっ」


ちひろ「女の子たちに囲まれても緊張はしないのに体はカチカチですねえ」



685: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/14(土) 22:52:57 ID:4NWr.y.U

おまけ9

モバP「牛~乳に相談だ」

ちひろ「いつのコマーシャルですかねそれは」

モバP「”おいかわ牧場の牛乳”、ちひろさんもどうです?」

ちひろ「また表記を間違えたんですね……いただきます」

ゴクゴクゴク プハーッ

ちひろ「スタドリより美味しいですね(自虐)」


おまけ10

雪美「……」スヤスヤ

モバP「依存することに異存のない雪美さんよ」

モバP「この無防備な寝顔――彫刻のような美しさにただため息しか出ない」

雪美「……///」スヤスヤ

モバP「ん? 何だかほんのり赤くなってきた?」



688: ◆ORDERq/08U 2019/09/21(土) 23:10:26 ID:FWuq.xzI

368

モバP「病院はいつ行っても無機質な感じが怖いねえ」

雪美「P……どこか……悪いの……?」

モバP「実は俺の細胞を使った研究を――という訳ではなくて」

モバP「この前、健康診断をしてきたんだよ。悪い所でもあっては困るからね」

清良「でも、プロデューサーの細胞が特殊で研究対象なのは本当ですけどね」

モバP「自分の細胞が実は凄かったなんてジョン・ムーアみたい」

清良「あ、結果はどこも異常なしでしたよ。この診断書に詳しく書いてあります」つ□

モバP「ありがとうございます。これで安心して仕事ができそうです」

ちひろ「疲れた時はしっかりドリンクを飲んでくださいね」

晶葉「もし体の不調などを感じたら診てやるからすぐにウチに来い」

志希「キミの細胞と遺伝子はあたしがしっかり管理するから安心していーよ☆」

モバP「助かります先生方」


雪美「……病院……?」



689: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:11:55 ID:FWuq.xzI

369

モバP「献血に行って来たんだが、注射ってのは大人になってもなかなか怖いものだな」

雪美「……そう……?」

モバP「雪美も、小学校で予防接種などの注射はやるはずだ」

雪美「……注射は……好きには……なれない……」

モバP「それが普通なんだろうな。自分も小学校の頃はあの順番待ちが嫌な感じだった」

モバP「でも打たれると思ったより痛くないんだよな」

雪美「……ちくって……するくらい……だね……」

モバP「あと、慣れない消毒液の独特な臭いが記憶に残る」 ウン

モバP「ああいうのは誰かが怖がると自分も怖くなるところが集団ヒステリーに通ずるものがあると思う」

雪美「……自分を……強く持つ……、それが……大切……」

雪美「……でも……こわいものは……こわい……」

モバP「まあ注射を怖がれるのは元気で健康な人の特権かもな。病んで注射慣れはしたくない」


ちひろ「点滴とか受けるくらいしんどい病人は、怖がる元気すらなかったりしますからね」



690: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:13:05 ID:FWuq.xzI

370

雪美「……」コクコク

雪美「……おいしい」

モバP「オレンジジュースを飲む雪美さん、美味しそうです」

雪美「……P……私を……食べたい……の……?」

モバP「いや、飲みっぷりが良いからオレンジジュースが美味しそうに見えてね」

雪美「……私も……おいしい……よ……?」

モバP「……そんなに? 味見しても……?」

雪美「冗談……。……Pも……オレンジジュース……飲もう」

モバP「いただきます」 トプトプ

クイッ

モバP「ぷはーっ、暑い日にはキンキンに冷やしたオレンジジュースが美味いねえ!」

雪美「飲みっぷり……Pの方が……いい……」クス



691: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:22:36 ID:FWuq.xzI

モバP「雪美はオレンジジュースにこだわりはあるかい?」

雪美「……?」

モバP「果汁100%が良いとか産地はここが良いとか、或いは特別な日はバヤリースの瓶を開けたいんだ、とか」

雪美「……最後だけ……具体的……」

モバP「瓶は他より何故か美味しく感じるの法則」

雪美「私は……こだわりとか……ない……」

雪美「……Pが……注いでくれたら……それだけで……」

モバP「欲が無いなあ。いや、ある意味一番欲に忠実かな?」

雪美「……誰かと……飲むのが……おいしい……、あなたが……教えてくれた……」

モバP「そっか。……まあ俺は独りだと調子に乗って飲み過ぎそうだから、止め役が居てほしいのはある」

モバP「よし。ではこだわりを見つけるべく、今度その場で絞った本物のオレンジ100%ジュースを飲んでみないか」

雪美「……酸っぱそう」

モバP「まあな。大抵オレンジはジュース用の物を使って、果汁100%でも更に加糖されていたりするから」


ちひろ「ちなみにうちのスタドリエナドリの成分は100%国産です」 ソウナノ?



692: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:24:09 ID:FWuq.xzI

371

ちひろ「プロデューサーさん、またぶっ倒れたんですか?」

モバP「いやあ、すません」

夕美「私のPさんがご心配をおかけしました」

ちひろ「いえいえ。プロデューサーさんを膝枕して甘やかさなくても良いですからね?」

モバP「頭重くないかい」

夕美「そんなことないよ? こうしているとPさんだってお花のように……は見えないけど」

モバP「夕美にこれだけ近づくことはそうないが、良い匂いがするな」

夕美「何言ってるのかなあ、もうっ」

ちひろ「それで、こうなってしまった経緯は」

モバP「梨沙が雪美に、雪美が梨沙にコーディネートをするという企画がありまして」

モバP「その結果、雪美の格好をした梨沙と、梨沙の格好をした雪美が出来上がりまして」

モバP「……」b

ちひろ「ああ(察し)」



693: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:26:44 ID:FWuq.xzI

雪美「……///」キラキラ

梨沙「アンタにわざわざ見せに来たのに、だらしがないわね」キラキラ

ちひろ「あらかわいい」

モバP「でしょう? 梨沙のゴシックロリータのドレス姿にまずびっくりして見惚れる」

雪美「……これは……自信……ある……」

モバP「オトメのポリシーの時に近いのを着ているからまだ致命傷で済んだ」

モバP「と思ったら追撃で雪美のヒョウ柄タンクトップとミニスカート姿ですから思わず眩暈がしまして」

梨沙「アンタはセクシーなの好きだから。どう? 気に入った?」

モバP「気に入ったしエモいですね。エモくてなかなか直視できない。何だこの欲張りセットは」

雪美「もっと……しっかり……見つめて……」ズイッ

モバP「はい」ジッ

梨沙「見つめすぎ。ヘンタイ」

モバP「ハハ、しかし俺には出来ないことを梨沙がやってくれるとは、まったく、小学生は最高だぜ」

ちひろ「完全にやましい意味にしか聞こえない……」


夕美「雪美ちゃん、その服で前屈みになると胸元が」 !?



694: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:29:59 ID:FWuq.xzI

372

モバP「最近の雪美さんはセクシーさを意識している感じがして興奮します」

ちひろ「捕まりたいのか君は」

モバP「梨沙の影響でしょうかね。まあ普段着が一番好きではあるようですが」

雪美「……ペロも……布地……多い方が……好きみたい……」

モバP「露出多めの衣装は代わりにアクセサリーでゴテゴテしたりするからな」

ちひろ「あ、次は左足の黄色ですよ?」

モバP「よっと。……もはや雪美と触れ合うのが日々のルーチンワークになっていますが」

モバP「今日はツイスターゲームでコミュニケーションになるとは思わなかった」

雪美「……ハプニングが……起こるかも……?」

ちひろ「起きたら止めますよ? 雪美ちゃんは右手を赤に」

雪美「……P……上を……失礼……」 ア、オシリガチカイ

モバP「ちひろさんもどうです? 裸足になって絡み合いませんか?」


ちひろ「このスカートでやれと?」



695: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:31:18 ID:FWuq.xzI

373

モバP「三好課長はまた新たなゲームにチャレンジしているのか?」

紗南「うん。バーチャルコンソールだけどね」

♪♪♪

モバP「ああ、ゲームボーイ音源が心地良い。このチープだけどゲームって感じが沁みるね」

モバP「これはゼルダの伝説の夢を見る島か」

紗南「正解! へぇ、Pさんもやったことあるんだ?」

モバP「以前に友人の家でな。その時はソフトをアドバンスに差していたはず」

紗南「じゃあ、最後まではやってないの?」

モバP「いや、まずまともに始められなかったんだよな。剣消失バグで海岸に剣が無かった」

紗南「えぇ……」

モバP「でも良いなあ。いつか紗南と一晩中思う存分ゲームしたい」

紗南「あたしも! お菓子とか持ち込んで、不健康かもしれないけどゲーム好きには至福の一時になりそうだね!」


雪美「……私だと……すぐ寝落ち……しそう……」



696: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:33:19 ID:FWuq.xzI

374

モバP「初期のセーラームーンってあれで中学生なんだよな」

ちひろ「突然何をまた。……そうでしたね」

モバP「制服の時はああね、なんですが、変身してレオタードになったら、思いませんか?」

モバP「中学生であそこまでスタイル良いもんですかと。足長いっす」

ちひろ「侮っちゃいけませんよ? 近代の子は発育が良いですしね」

モバP「まあ例えば悠貴なんて13歳の中学1年生ですからね」

ちひろ「それに制服を着込んでいたらスタイルなんてそこまで分からないものです」

ちひろ「というか創作ですから、現実と間に受けたら負けですよ?」

くるみ「ぷろでゅーしゃー、台本、覚えるの……てつだってぇ……」

モバP「おお、中学生……良いぞ。レッスンルームに行こうか?」

くるみ「わぁい! くるみ、がんばって覚えるからねぇ~」

モバP「くるみはもう簡単に泣かなくなってきたなあ。偉いぞ……って、即席で嬉し泣きとはやるな」 ナイテナイモン!


雪美「……私も……これから……大きくなる……?」ペタン



697: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/21(土) 23:39:02 ID:FWuq.xzI

375

モバP(今日もいろいろあった)カタカタ

雪美「……」チョコン

モバP(明日もいろいろあることだろう)ムムム

雪美「……」クアア

モバP(上手く行かないことや余裕がないことにも直面するかもしれない)カチャカチャ

雪美「……ん」ウツラウツラ

モバP(それでも俺は前に進むことをやめない)ターンッ

モバP「……よし、一通り片付いたぞ」フゥ

雪美「……」カクッ カクッ

モバP「雪美……? ………………?」

雪美「……すぅ……すぅ……」

ちひろ「あらあら、待ちくたびれてしまったみたいですね。あったかそうな巣だもの」

モバP「何言ってやがりますか。……雪美さんは基本的に寝つきが良いので、睡眠不足じゃないか心配です」


ちひろ「それだけ濃密な時間を過ごしているってことに、しておきましょう」



700: ◆ORDERq/08U 2019/09/28(土) 19:06:31 ID:TjSfYUw6

376

モバP「これやこの~行くも帰るも~別れては~」

雪美「……」

モバP「知るも知らぬも~逢坂の関~」

雪美「……」キョロキョロ

雪美「!」パシッ

モバP「見事。……百人一首はどうだね?」

雪美「かるたより……難しい……」

モバP「上の句で下の句を連想しなければいけないからね」

モバP「歌を覚えるにはリズムも大事だが、意味を知って情景を思い浮かべたり感情移入してみるのが良い」

雪美「それで……強く……なれる……?」

モバP「雅な雪美さまのことです、きっとなれますよ」

モバP「ついでに言えば札取りは勢いだ。相手をビビらせて優位に立つ」 ナルホド…


ちひろ「こら」



701: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:08:28 ID:TjSfYUw6

377

モバP「……」ダキッ

雪美「……」ホッコリ

飛鳥「キミたちはいつも一緒にいるが、時に煩わしくなったり厭になったりしないかい?」

モバP・雪美「……?」キョトン

モバP「……ある?」

雪美「……」フルフル

モバP「協議の結果、”いや全然”という答えが出ました」

飛鳥「フフッ……本当にそうだろうか?」

モバP「なったとしても表に出さない。それが紳士であり淑女ってもんさ」

モバP「それにそう四六時中べったりしている訳じゃない」

モバP「だが少し距離を置いてみれば、自然と会いたくなってくる……理屈じゃない、片割れのような存在だ」

雪美「……それは……恋……? でも……初めて、会った時から……運命を……感じた……」


飛鳥「キミたちはやっぱりバカップルだと思う」



702: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:11:08 ID:TjSfYUw6

378

モバP「ジョークグッズ的な玩具は世の中に多い」

モバP「さっき小梅にネイルスルーフィンガーを見せられて、一瞬取り乱しかけた」

雪美「……?」

モバP「まだ持っていると思うから見に行ってみるか? ちょっとショックを受けるかもしれないが」

雪美「……」コク

――

雪美「……あれは……ダメ……」

モバP「雪美さんは驚くと飛び上がったり悲鳴を上げたりするよりは硬直するタイプだからな」

ちひろ「猫みたいですね。ホラー映画やパニック映画だと早々にやられちゃいそうです」

雪美「……それは……困った……」

モバP「意外と万能サポート役や死んだと見せかけての黒幕役で生き残るかもしれませんよ?」

雪美「……私が、黒幕で……迫力……出る……?」

モバP「そこは演出と演技力だな。たまに華奢なビジュアルで迫真の怪演する子もいるし」



703: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:14:35 ID:TjSfYUw6

モバP「話を戻して、俺も一つ手に入れてきましたよ。じゃん!」

雪美「……ナイフ……」

※ ナイフはどこだ。

ちひろ「ヒエッ……」

モバP「じゃあちょっと掌で切れ味を確かめてみましょうか」

雪美「……P……? ……えっ……!」

シュコッ

モバP「はい刺さりましたね」

雪美「……」ドキドキ

ちひろ「切っ先が物に当たると引っ込むおもちゃのナイフですね」

ちひろ「でも見た目は本物のナイフみたい。ラバーナイフでもリアルな物は多いですけど」

モバP「それなりに先端は尖っていますからジョークで使うにはやや痛いです」

モバP「ある意味これぞがっかりの剣ですよね」 ユキミモタメシテミルカ? ウン

ちひろ「魔法陣グルグルかな?」


雪美「……こわい……でも危ない物……恐れる気持ち……大事……」シュコッシュコッ



704: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:23:45 ID:TjSfYUw6

379

モバP「誰が言ったか、魂の重さは21g」

雪美「……どのくらい……?」

モバP「1円玉が21枚分。500円玉でおよそ3枚分」

ちひろ「何かいまいちピンと来ない表し方ですね」

モバP「じゃあブラックサンダー1個分で」

雪美「おお……!」キラキラ

ちひろ「分かりやすいんですけど、雪美ちゃん意外にもブラックサンダーに関心」

モバP「自分は魂ってもっと軽い気がしていました」

モバP「ゆで卵を作った時、下に窪みができるあの空間くらいかと」

ちひろ「それっぽいことを言いますね」

モバP「まあ、それだけなんですが」

ちひろ「思いついたことをとりあえず言ってみるスタイル」



705: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:26:34 ID:TjSfYUw6

モバP「でも、魂というものがあるのだと信じてはみたいですね」

モバP「死んだらそれで終わりなんて……雪美さんより先に逝ってしまうなんて嫌です」

ちひろ「プロデューサーさんは死とは無縁の超越者か何かだと思っていましたけど」

モバP「まさかそんな」

ちひろ「だってあれだけスタドリエナドリ飲ませても――おっと」

モバP「あれ毒か何かなんですか!?」

雪美「……P……私も……信じている……」

雪美「……生まれる前から……Pと……ずっと……繋がっている……こと……」

雪美「これからも……いっしょに……。……例え死んで……生まれ変わっても……。それが……望み……」

モバP「……雪美は結構凄いことを言うよな。だがそんな所が好きだぞ」ナデリ

雪美「……ん」

モバP「……あ、今度魂という単語をブラックサンダーに変換してもらう装置を晶葉に作ってもらおう」

ちひろ「くだらないことを考えるの好きですねえ」

――

蘭子「魂(ブラックサンダー)が……ヴァルハラへと旅立ったようね――ん?」



706: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:29:32 ID:TjSfYUw6

380

みく「Pチャン、夫婦円満の秘訣って何?」

モバP「干渉し過ぎないことかなあ」

みく「聞かれて答えられるってやっぱり雪美チャンと夫婦だにゃ。面食い~」

モバP「普段からお前らみたいなアイドルに囲まれていたら面食いにもなるわい」

みく「最近はちゃんとご飯食べてるみたいだね」

モバP「アイドルたちが来て料理を作ってくれたりくれなかったりするからな」

みく「くれないの?」

モバP「くれなくてもゲストだからね、何かそれなりの物を作らないと失礼だ」

みく「まあ、Pチャンがちゃんとご飯食べてくれているなら良いにゃ」

モバP「みくがダメ男製造機やってくれても良いんだよ?」

みく「やらないにゃ!」

モバP「あら残念」

雪美「……また……やってる……」



707: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:37:41 ID:TjSfYUw6

みく「雪美チャンはPチャンをあまり甘やかしたらダメだよ?」

雪美「ん……。Pを……甘やかすと……調子に……乗る……」(つ゜-゜)つ

モバP「母性に飢えているからね、仕方ないね」ダキッ

雪美「……♪」

みく「言行不一致だにゃあ……。お姫様抱っこ……今ミニスカートじゃなければなぁ……」

みく「それにしても本当、いつからそんなに? ってくらい仲良しだにゃ」

モバP「否定はしないが、みくだって俺のことをよく気にかけてくれるだろ?」

モバP「普通の仲じゃそこまでできないだろうし、いつも救われているよ」

みく「みく、人気がなかったころのハングリー精神を忘れてないにゃ。だからかな? 気になるの」

モバP「苦労を経験していると、か。……しかし、そんなストイックなみくにもたまには息抜きが必要かもしれんな」

モバP「よし、今度は俺がみくに料理を作ってあげよう! 白雪先生に習ったとっておきのメニューを」

みく「嬉しいけど、そんなこと言って魚料理じゃないよね?」

モバP「食卓を囲む機会が増えれば、相手の好みに合わせるようになるものさ。大丈夫、鯨は魚じゃない」


みく「その手で来たか」



708: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:42:26 ID:TjSfYUw6

381

ちひろ「プロデューサーさん、どこに行ったんでしょう?」

ンギャ ニャア

ちひろ「あら、ペロ……と、あなたはどちら様ですかね?」

ちひろ「……でも、ペロとよく似ていますね。ふふ」

ピョン

ちひろ「わっ、ダメですよ? 事務所には留美さんも来るんですから、あまり跳び回ったら」

ちひろ「……仕方ありませんねえ」ダキッ ニャッ!?

雪美「……ただいま、ペロ……Pも……」

ペロ「ミャウー」

雪美「おいで……」スッ

雪美「……ペロは来た……でも……Pは……捕まった……ね」チラッ

ちひろ「えっ、何ですか? この子がどうかした……ん?」


ちひろ「……えっ、プロデューサーさんじゃないですよね!?」 ニャー



709: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/09/28(土) 19:58:32 ID:TjSfYUw6

382

雪美「……今日のパーティー……嬉しかった」

モバP「盛大に祝ってもらったからな。うちの子たちはサプライズも仕掛け慣れたものだよ」

雪美「……まさかの……タイミング……だった……。ふふっ……」

モバP「改めて、雪美さん誕生日おめでとう」

雪美「ありがとう……」

モバP「これは俺個人としてのプレゼントだ。とある場所で見つけて、これがどうしても欲しかった」

雪美「……開けてみて……いい……?」 イイゾ

パカッ

モバP「双子の猫のペアネックレスだ。極小サイズだが左にブルーサファイア、右にピンクサファイアが埋め込まれている」

雪美「……私の……誕生石……」

雪美「……左が……Pで……右が……ペロ……みたい」

雪美「…………宝物に……する……」ウルウル

モバP「良かった。時々着けて見せてくれると嬉しい。……こりゃ次回のハードルが上がったか」


部屋の外のちひろ「……まあ、こういう時くらいは二人きりにしてあげましょう」



711: ◆ORDERq/08U 2019/10/05(土) 21:45:49 ID:dZdDSuig

383

モバP「格ゲースリット三強と言えば? はいちひろさん」

ちひろ「何ですか私に振るんですか? えっと……春麗と、不知火舞……もう一人誰にしましょうか」

ちひろ「……ライチさん?」

モバP「ブレイブルーのライチさん良いですね。乳の人!」

モバP「でも春麗と不知火舞に並べるとしたら、自分は真鏡名ミナですかねえ」

ちひろ「二強が強すぎて即座に名前と絵が一致しませんが、見たら知ってる! ってキャラですね」

モバP「DOAの霞やスリットじゃないですがモリガン・アーンスランドなんかも、煽情的な格好は印象に残ります」

ちひろ「セクシー担当ですか。アイドルのユニット衣装にもそういうのがあったりしますね」

雪美「……参考資料がないと……分からない……」

モバP「よし。ではカチャカチャっと検索しまして、はいこんなもんで」

雪美「……おお……。……P……こういうのが……好き……?」 マアネ

雪美「……よし……」


ちひろ「よし、じゃないですよ。一体何を決心したんですか」



712: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 21:50:07 ID:dZdDSuig

384

雪美「……♪」

モバP「雪美さんが誕生日プレゼントに貰ったお気に入りのビーズクッションを抱いている」

モバP「あの触り心地は本当に癖になるからなあ」

ちひろ「そばがらやパイプや綿の入った枕とは違った弾力で、初めて触れると驚きますよね」

モバP「ふかふかなものを抱いたり触っていると安心するのは赤さんの時の名残ですかね」

ちひろ「外道発言しそうな呼び方はやめましょう」

モバP「……」ジーッ

雪美「……?」

雪美「……Pも……さわる……?」

モバP「そうだな。少しだけビーズクッション分を補給したい。ついでに雪美分も」

雪美「……ふふっ……分かった……」

雪美「たくさん……さわって……?」

モバP「……ちひろさん、死後の事は任せました」


ちひろ「仕事は自分で片づけてください」



713: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 21:52:28 ID:dZdDSuig

385

晶葉「できたぞ! 未来を見る装置だ!」

雪美「このヘルメットを……被って……ゴーグルを……装着する、だけ……」

モバP「それはすごい。では早速俺が」

晶葉「Pはこれを変なことに利用しそうだからな。自分で試す」

モバP「のび太じゃあるまいし、そんなことしないって」

晶葉「ほう? では未来の何を見る気だ?」

モバP「ちょっとロト6の当選番号を見ちゃうとどうなるのかなという興味」

晶葉「悪用する気じゃないか。まあ未来は常に変化するものだろうが……」カパッ

晶葉「……ふむ」

晶葉「…………えっ」

晶葉「………………あ、ああっ」

晶葉「………………///」ハァハァ

モバP「様子がおかしいが、大丈夫か晶葉?」



714: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 21:53:48 ID:dZdDSuig

カポッ

晶葉「うぅ……何てことだ……///」

モバP「どうした晶葉、そんなに顔を赤くして」

晶葉「お前たちの未来は爛れ過ぎている! あ、あんな淫らなことを……///」

雪美「……何が……見えたの……?」

晶葉「ダメだ、雪美には見せられん!」

雪美「……えー……」

モバP「まあ、未来は常に変化するものだから大丈夫でしょう」カパッ

晶葉「あっこら」

モバP「………………」

モバP「………………」ガタガタガタ

カポッ

モバP「……未来の俺が俺の方を見て警告してきた」


雪美「……」ソワソワ ダメダゾ? エー



715: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 21:58:12 ID:dZdDSuig

386

モバP「アイドルに帯同して泊りがけの仕事に行った時にありがちなこと、それは」

モバP「眠れないアイドルたちが部屋に集まってくることだ」

凛「はい、このババ抜きはプロデューサーの負けだよ。それじゃ一枚脱いで」

モバP「なんでやねん」

卯月「ちょっと凛ちゃん。そんなルール追加したら私たちは?」

未央「大丈夫。プロデューサーだけの特別ルールだから!」

モバP「不公平だぞ。しかし俺から、じゃあお前らも脱げって言う訳にもいかんな」

愛梨「あっ、何だか暑いですし、私が代わりに脱ぎましょうか?」

未央「身代わりを立てるとは、プロデューサーも隅に置けない奴よのう♪」

モバP「愛梨はただ脱ぎたいだけじゃないよな? 駄目です」

藍子「ふあ~……」

モバP「藍子、もう休むなら部屋まで送っていこうか?」

藍子「それも嬉しいですけど、まだここに居たいです……」 ムリスルナヨ?



716: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:00:42 ID:dZdDSuig

モバP「しかしこうしていると修学旅行を思い出すな」

愛梨「Pさんは修学旅行で、女の子の部屋に遊びに行ったりはしました?」

モバP「行けたらどうなっていたんだろうな。一夜限りのアバンギャルドなアバンチュール?」

藍子「Pさん……」ジト

モバP「まあ部屋と部屋の距離が離れていて無理だったが、男子同士ではよく遊んだよ」

モバP「翌日、寝不足で大丈夫かなと思ったら、これが意外とシャキッとしているのよね」

愛梨「興奮している時や緊張している時って、少ししか寝なくても保つんですよね~」

藍子「でも反動で、帰りのバス移動とかでみんなぐっすり寝ちゃったりします」

モバP「あの静かな空間は一周回って面白いなと思う」

雪美(私も……修学旅行……行ってみたい……)

モバP「ああ、そういえば雪美は小学校の修学旅行もまだか……って、早く寝なさい」

卯月「プロデューサーさん、誰と話しているんですか?」

モバP「いや、雪美がテレパシーを送ってきてな。なぁにいつものことだ――って俺の上着が無い!?」


凛「さ、次のゲームをやろうか。プロデューサー」 ←犯人



717: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:07:22 ID:dZdDSuig

387

モバP「ゲームの主人公にはなりたくないですよね」

ちひろ「どうしてですか?」

モバP「運が悪いとリセットで突然世界が真っ暗になるんですから」

ちひろ「種吟味でもしてるんですかね」

雪美「個体値……リセマラ……」

ちひろ「雪美ちゃんに変な言葉を覚えさせるのはやめろ」

モバP「僕じゃありません。……リセットマラソン略してリセマラってあまりピンと来ないスラングですよね」

ちひろ「マラソンというか同じ作業を繰り返す苦行感的にはシャトルランに近いですね」

モバP「最初聞いた時はストレートな下ネタかと思っていました。思っているだけで口には出しませんがね」

ちひろ「そのまま出さずにおいてくれれば良かったのに」

モバP「でも、リセットされたり死んでもリスポーンできるというのは恐怖を感じますよ」

雪美「この後……全部ノーミスなら……お釣りが来るので……続行します……」


ちひろ「やっぱりあなたですね」 ボクジャアリマセン



718: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:10:37 ID:dZdDSuig

388

モバP「ここに何の変哲も無い、ひみつの小夜曲風衣装を着た佐城雪美が一人」

モバP「ですがこの雪美さん、どこかが少しだけいつもと違うんです」

雪美「……」

モバP「さあ、どこが違うのでしょーうかっ?」

千秋「どこかしら……」

瑞樹「……わからないわ」

ありす「……ギブアップです」

モバP「では正解――雪美さん、ちょっとスカートを」

雪美「うん……」ペロンッ

千秋「ぶはっ!!?」

モバP「正解は太ももにレッグシース(ナイフホルダー)を装着している、でした」

瑞樹「私は君の嗜好が時々わからなくなるわ」


ありす(片足だけ……そのアンバランスさが、かっこいいですね!)キラキラ



719: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:13:34 ID:dZdDSuig

389

幸子「プロデューサーさんは、女性の一番官能的だと思う体の部分はどこですか?」

モバP「輝子といい愛海といい、そういうことに興味のあるお年頃か」

幸子「ち、違いますよ! ボクがカワイさを磨くための参考にしようと、身近な男性に聞きたかったんです!」

モバP「ふむ、一番と言うのは難しいな。今の気分で答えても良いか?」

幸子「(ボクを見て答えてくれるんですか?)……はい」ドキドキ

モバP「……あー、これは……人によっては引くかもしれんぞ? それでも聞く?」

幸子「なんですか、ボクから聞いたんですから引いたりしませんよ」

モバP「それじゃ言うが……鼠蹊部だな」

幸子「……鼠蹊部? ?」

モバP「ローライズとかを穿くと下腹部に見える足の付け根のラインの切れ込みだ」

幸子「……さすがはプロデューサーさん! 目の付け所がマニアックですねっ!」グリッ

モバP「うっ! 幸子よ、ニッコリ腹パンはやめて」

幸子「引かないと言いましたから、代わりに押しました」



720: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:16:17 ID:dZdDSuig

幸子「……プロデューサーさんは、ボクの鼠蹊部を想像したんですか?」

モバP「いや、あくまで一般的な女性のイメージで言った」

幸子「はぁ……でも、そうですね。ボクが官能的を目指すにはまだ早かったですね」

モバP「そうでもないぞ?」

モバP「幸子が視界に居るとカワイイフィルターがかかってしまうから、敢えて除外させてもらっただけだ」

幸子「……え?」

モバP「幸子の官能的な所は仕草だな。自分をカワイく見せようとする姿勢」

モバP「さり気無い所から露骨な所まで、見る人から見ると常に誘惑されているようなものだ」

幸子「……そ、そうですか?」

モバP「ウインクとかも結構あれ、色気あるからな? 普通幸子の歳じゃなかなか出せない味だ」

幸子「……ん、良いでしょう。そんなにボクを官能的と思ってくれるなら♪」テレテレ

モバP「自信を持って良いぞ。ついでに鼠蹊部の美しい大人になろう!」ナデッ ブスッ!

幸子「でもプロデューサーさんは髪の毛の扱いはなっていませんね?」 イテテテッ!


雪美「……この(髪ハネの)強度……さすが、メイド・イン・ジャパン……」



721: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:17:46 ID:dZdDSuig

390

杏「P、おはよう」

モバP「……ん……ああ、おあよ」

杏「ふふ、顔洗ってきたら? 朝ごはん、出来ているからさ」

モバP「おお、そいつは助かる」


ジャー パシャパシャパシャ

モバP「ふー……朝の水は冷たくて気持ちが良いな」

モバP「…………」

モバP「……!?」

モバP「あ、杏!?」

杏「どうしたの? P」

モバP「お前が俺より早起きして朝ごはんまで作ってるってどういうことだ? てかお前、何で俺の家に?」

杏「嫌だなあ。また過去から来た、とか言ったりしないよね?」

杏「杏とPは、結婚してもうすぐ一年だよ?」



722: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:20:02 ID:dZdDSuig

モバP「……いや、そんな急展開はあり得んぞ。過去から来たんだよそれは」

杏「……そっか」

モバP「以前にも同じようなことがあったようだな?」

杏「うん。ほんの数分で戻っちゃったけどね」

モバP「俺は初めてだぞ? バージンタイムリープ!」

杏「何言ってんの。あー、それか別世界のプロデューサーが紛れ込んで来ているのかだね」

モバP「信じがたいことだが信じるしかないか。いやあ、すまんな突然お邪魔して」

杏「邪魔するなら帰って」

モバP「そう言うな。で、未来はどうだい? 満喫している?」

杏「そうだね。Pと一緒になれて、幸せだよ」

モバP「ほっほう、そいつは……そうなるような出来事があったってことか」

杏「プロデューサーの世界で起こることかは分からないけどね」

モバP「ああ。俺がこうして杏に会ったことで人生の選択を変えたらこの未来は無かったことになるからなあ」

杏「ifの世界ってやつで良いと思うよ」



723: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:22:01 ID:dZdDSuig

モバP「で、ここの世界のみんなは元気でやってる? って、聞くのはノーグッドかな?」

杏「そうだね。プロデューサーが落ち込むといけないから言わないでおく」

モバP「そんなことを言われると気になるな」

杏「プロデューサーは、誰と仲が良いの?」

モバP「俺か? 俺は……雪美かな」

杏「……雪美ちゃん……か」

モバP「あ、今のはオフレコね。実際は杏や他の子たちとも長い付き合いさ」

杏「プロデューサーは、きっと誰にでも優しいよね」

杏「……未来かもしれないこと、教えるのはきっと良くないんだろうけど、一つ忠告をあげよう」

杏「ハッピーエンドで終わった映画のその後を想像したことがある?」

杏「いつか訪れる結末は、別れなんだ。それが辛くならないように、手抜きで生きよう」

杏「みんな何もかも全部守ろう、救おうとしないで。救えないものだってあるからね」

モバP「……ベストを尽くすよ」

モバP「はうっ……起きたばかりなのにまた強烈な眠気が」



724: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/05(土) 22:26:33 ID:dZdDSuig

杏「……帰る時間が来たんだよ。おやすみ、プロデューサー」

モバP「ああ……じゃあな。……未来の……杏」クタッ

杏「……」



モバP「………………」

モバP「……ん?」

晶葉「意識が戻ってきたようだな」

モバP「何かリアルな夢を見ていたような……」

晶葉「未来を見る装置の改良型だ。こちらは俯瞰視点でなく主観視点になる」

モバP「んあ……なるほど、タイムリープ形式か。ただ、内容をすぐ忘れちゃうなこれ」

晶葉「頭が夢と同一視しているのだろう。今後も改良が必要なようだな」

モバP「……思ったんだが、晶葉って元々ロボット制作がメインじゃなかったっけ?」

晶葉「まあそれはそれだ」


雪美「次は……私が……やる……!」キラキラ マアオチツケ



727: ◆ORDERq/08U 2019/10/12(土) 22:55:30 ID:HNj5alSE

391

モバP「……」

雪美「……」チョコン

ちひろ「お二人は座禅なんて組んでどうしたんですか?」

モバP「しっ。……悟りを開こうとしているのですよ。無の境地に立ち返り世界を見ようと」

ちひろ「……雪美ちゃんを膝に乗せて煩悩が払えますかね?」

モバP「これも修行、修練の一つです。同時に酔拳の空気イスでの重石のような意味もあって」

モバP「雪美の重さを全く感じなくなれば二人は一体と化したようなものです。嘘です」

ちひろ「なんだうそか」

モバP「脳内BGMは将軍令ですね」

ちひろ「無の境地じゃなくてクライマックスに向かってそうですね」

雪美「……もう、Pのひざ……でないと……ざぜん……できない……」

雪美「……責任……とって……」

モバP「あっ、ズシリと来た」


ちひろ「自分の置かれている立場にもズシリと来てくださいね」



728: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 22:58:25 ID:HNj5alSE

392

モバP「ここ何年かでチーズ料理をやたらあちらこちらで見かけるようになった気がする」

雪美「……そう……?」

モバP「チーズタッカルビだとか、フィラデルフィアチーズステーキだとか、とろ~り3種のチーズ牛丼だとか」

ちひろ「最後はすき屋か」

ちひろ「ハンバーグやパスタやピザとかではお馴染みなんですけどね」

モバP「今はより多様化した感じがしますね」

雪美「……チーズだと……おいかわ牧場の……カマンベールチーズ……すき……」

モバP「カマチは一般のチーズよりちょっと高いが、とろける美味しさだよなあ」

ちひろ「スモークチーズをスモチと略すように略したな」

雫「カマンベールチーズは、元々はフランスの村発祥の名前なんですよー」

モバP「それが今やこういう製法のチーズということになって、国産でもカマンベールになるわけだ」

雫「面白いですよねー。そんなチーズ好きな皆さん! 今日はチーズフォンデュしませんかー?」

モバP「よっしゃ、バゲットと野菜とソーセージ買いに行こか!」


ちひろ「食べたかったんですね。ちなみに普通のチーズフォンデュは白ワインが入るので留意を」



729: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:01:35 ID:HNj5alSE

393

ガチャ

ちひろ「――あっ、雪美ちゃんお帰りなさい」

雪美「ただいま……ふふ」

雪美「……ちひろさん……これ……」

ちひろ「あら。私に、ですか? プロデューサーさんじゃなくて?」

雪美「うん……」

ちひろ「何だか……ありがとうございます」ジーン

ちひろ「開けてみても良いですか?」

雪美「……」コク

ちひろ「……では」パカッ

ちひろ「これは……アイスクリーム――じゃないですね」

ちひろ「分かりました。バスボムですね?」

雪美「……うん。お仕事で……作った……」



730: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:03:28 ID:HNj5alSE

ちひろ「雪美ちゃんの手作りバスボム……これは良いものを頂きました。早速今夜使わせていただきますね♪」

ちひろ「これ、お風呂に入れるとシュワシュワ溶けて……気持ちいいんでしょうねえ」

モバP「一見落雁とかマカロンみたいな質感とパステルカラーに惹かれます」

ちひろ「わっ!? びっくりした……居たんですか」

モバP「良いなあ、バスボム。それも綺麗にラッピングされて」

ちひろ「私のですからね?」

モバP「取ったりしませんよ。何か自分まで参加させてもらって作っちゃいましたんで」

ちひろ「器用というか抜け目がないというか」

モバP「じゃあ雪美、今日のお風呂はこれを使ってみるか」

雪美「……Pの……銀河系バスボム……楽しみ……」

モバP「雑貨屋でちょいと良いバスライトも手に入ったことだし、暗くして宇宙感に浸ろうじゃないか」

雪美「うん……♪」

ちひろ「ちょっと待って、まるで普段から一緒にお風呂に入ってるような雰囲気ですけど」


モバP「さすがにそれはね。あ、ちひろさんもご一緒したいんですか?」 チガイマス



731: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:06:29 ID:HNj5alSE

394

モバP「日菜子は水着の上にシャツかパーカー、どちらが良い?」

日菜子「むふふ……やっぱりパーカー、少しだけ長めのやつですね~」

日菜子「下の、見えそうで見えない感じが、たまりません」

モバP「一理ある。だがシャツもほんのり透ける感じが良いじゃあありませんか」

日菜子「はい、どちらも人に見られちゃったら……むふふふ」

モバP「自分が実際に着たいかは別として、ギリギリを攻めるのって良いよな」

日菜子「ですねぇ~。妄想の中では日菜子、好きなだけ大胆になれますよ~」

モバP「じゃあ例えば他にも、長袖ジャージにブルマとか競泳水着の組み合わせ」

モバP「上はしっかりガード、下はすらっと生足――どうだろう」

日菜子「ジャージ無しよりも羞恥心がかき立てられる気がしますね、むふ」

日菜子「季節は多分秋……むき出しの足が寒そう……誰かに寄り添いたいところです」ポワァ

モバP「その尊い足を独り占めしたい」

ちひろ「……中学生男子トークか」



732: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:14:36 ID:HNj5alSE

ちひろ「全く、日菜子ちゃんを変態談議に染めたのはどこのどいつだ」

モバP「妄想はタダですからね~」

日菜子「はい~♪」

雪美「……私も……もうそう……する……」

ちひろ「雪美ちゃんはあちらのグループには入らないようにしましょうね」

雪美「……」コク

モバP「雪美もこっち来いよ~。……でも雪美の素の妄想ってどんなものなのか興味があるね」

雪美「……知りたい……? ……Pにだけ……教える……。耳……貸して……」

モバP「聞かして聞かして?」

コショコショコショ

モバP「……うむ、分かった。結構シュールな妄想だな」

ちひろ「え? 何ですか気になるんですけど」

雪美「……ふふふ」


日菜子「雪美ちゃんの妄想は何なのか妄想するのも楽しそうですねぇ」



733: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:16:39 ID:HNj5alSE

395

モバP「最初はグー」

「「じゃんけん、ぽん!」」

雪美「ん……。私の……勝ち……」

雪美「グ……リ……コっ」トントントンッ

モバP「次は負けんぞー。最初はグー!」

「じゃ「じゃんけん、ぽん!」

雪美「……まだまだ」

雪美「チ、ヨ、コ……レ、イ、ト……」トットットッ トットットッ



「じゃーんけーん「……じゃんけん、ぽん」

雪美「パ、イ、ナ、ッ、プ、ル……あっ」

モバP「……おーい! そこからでもいけるか? うおお、何故こうも勝てんのだあ」

雪美「……こんなに離れると……だめ……だね……」



734: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:24:13 ID:HNj5alSE

――

モバP「いやあ、じゃんけん強いな雪美は」

雪美「……そんなこと……ない」

モバP「俺の手を読んでいたり、する?」

雪美「……」フルフル

モバP「では抜群の動体視力で相手の手に合わせて……はないか」

雪美「……運、だから……」

モバP「運に任して無心で来る相手って勝ちたい人にとっては一番手強いよな。心理戦とか通じないし」

モバP「何かモテ期のように異様なくらいじゃんけんで勝てる日が、俺にもあったが」

モバP「今思うとその時たまたま、みんな深読みとかして自滅したのかもしれないな」

雪美「……Pも……モテ期? ……あったの……?」

モバP「見栄でなく、ちゃんとあったともさ」

モバP「ただそれも一日で終わったから、俺の意識外で何か偶然良い条件が噛み合っただけなのかもな」


雪美「……P……気づいてない……。今も……モテ期……」 エ?ナンダッテ?



735: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:26:30 ID:HNj5alSE

396

モバP「この時期はスポーツのイベントが多くて楽しいなあ」

悠貴「はいっ!」

ちひろ「施設のロビーや待合室にあるテレビとかでスポーツをやっていると何か良いですよね」

雪美「……土曜日、日曜日は……お昼からでも……スポーツは……多い」

モバP「心にゆとりが出来る休日に、まったりスポーツを見て過ごす――極上ではないが小さな幸せの一時かもな」

ちひろ「ところで、悠貴ちゃんのトレーニングを見ていたんですか?」

モバP「ええ。一緒に世界陸上の録画を見ていたら悠貴のスイッチが入ってしまいまして」

悠貴「私も負けていられないって思いで、体を動かしたくなりましたっ!」

ちひろ「元気ですねえ。それにしても陸上ですか」

悠貴「世界のアスリートはスケールが違いますねっ」

モバP「本当にな。国ごとのユニフォームもデザインが凝っていてスタイリッシュだった」

悠貴「女子走り幅跳びのミハンボ選手が印象に残りましたっ」

ちひろ「ハードルじゃないんですね」



736: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:30:40 ID:HNj5alSE

モバP「でも陸上、なかなかのめり込みますよ」

モバP「パフォーマンスやダイナミックなフォーム、躍動感。そして鍛え上げられた肉体美」

雪美「……変な目で……見てない……?」

モバP「……どうだろ。変な目で見てないと言えなくもない……?」

ちひろ「自信を持て」

悠貴「Pさんは私のことも、もしかしてそういう目で……?」

モバP「あっはっは」

雪美「……ごまかした」

モバP「ただ、プロフのままだとほっそくて大丈夫かなと時々心配にはなるな。生野菜食べてる?」

悠貴「はいっ! ……それなりに」

モバP「まあ悠貴は野菜以外が不足気味なのかもしれないが、好き嫌いをしていると大きくなれないからな」

悠貴「体作りに努めます、コーチっ!」

モバP「まあうちのマッマのお言葉だからあまり間に受けなくても良いよ」 ズルッ



737: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:42:27 ID:HNj5alSE

モバP「しかし中学の友人男子に悠貴と同じくらいの痩せ型がいたが、肋骨が浮いていたくらいで」

モバP「それにしては悠貴はスタイルもおっすおっすばっちしで羨ましいというか不思議」

悠貴「きらりさんには敵いませんけどねっ」エヘヘッ

モバP「そう容易く敵ってもらっちゃ困るぜ」

モバP「しかし陸上、特にトラックを見ていると何だか次はオリンピックかっていうワクワク感が一気に込み上げてきますね」

ちひろ「陸上競技は昔からの定番感がありますからね」

モバP「それに陸上のアスリートはみんな、かっこいいし美しい。勝負前の顔とかグッときます」

悠貴「私も美しくなれますかっ?」

モバP「なれるとも」

雪美「私は……?」

モバP「そなたは美しい」

ちひろ「雪美ちゃんはプロデューサーさんの中では完成系なんですね……」

モバP「そういえば体育の日は来年からスポーツの日に名称が変わるようで」


ちひろ「当たり前だったことも変わっていくものですね。変わらないものもありますけど」チラッ ナニカ?



738: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/12(土) 23:44:11 ID:HNj5alSE

397

モバP「もうすぐ一周年か」

雪美「……?」

モバP「何のかって? ……そう言えば何だろう? 一周年ってことだけが頭に」

ちひろ「何かしらのイベントから一周年ってことですかね? それとも個人的な?」

モバP「……何故そう思ったのか自分でも分かりません」

モバP「ただ明日になれば、この一年がリセットされてしまうような気がします」

雪美「……そんなことには……ならない……。安心……して……」

ちひろ「そうですよ」

モバP「……そうだよな。いや、心配をかけてすまない」

モバP「ところで雪美さんは今何歳?」

雪美「……10歳」

モバP「…………」


雪美・モバP「……あれぇー?」



741: ◆ORDERq/08U 2019/10/19(土) 22:51:04 ID:a4K3c3E2

398

モバP「自宅を整理していると黒いノートが出てきました」

ちひろ「黒いだけでデスか厨二か、とにかく嫌な予感しかしませんね」

モバP「ご明察。厨二ノートでした」

モバP「燃やして焼き芋の火種にでもしようかと思ったんですが、つい思い出の品と躊躇しまして」

ちひろ「厨二ノートを燃やしたら黒い炎が出そう」

ちひろ「処分保留は良いですけど、誰かに見られなきゃ良いですね」

モバP「影響を受けて人が変わってしまったりするかもしれませんからね」 マサカソンナ

雪美「……ダークマスター、いざ共に征かん」

モバP・ちひろ「あっちゃー……」

雪美「……冗談。……Pのノート……面白かった……。でも……それだけで……変わらない」

モバP「良かった。俺のせいで雪美が厨二病になってしまったら、一生後悔することになったやもしれん」

雪美「……その、後悔する……はずだった……一生……、代わりに……私に……くれる……?」

モバP「契約を誘う悪魔のようだ。でも雪美のような悪魔になら堕落させられても良いかも」


ちひろ「346プロはその筋の人からは別名伏魔殿と言われていますからね」



742: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 22:54:13 ID:a4K3c3E2

399

チュンチュン チュンチュン

モバP「スズメの鳴き声が爽やかな朝だな」

泰葉「はい。……街に生きるスズメは、自由なんでしょうかね?」

モバP「基本的に群れで行動しているし、制限無く生きているとは考えにくいな」

泰葉「では、本物の自由は何だと思いますか?」

モバP「本物の自由は風くらいなものか。……いや風も、勝手気ままに吹ける訳ではないか」

モバP「よく”風になりたい”って表現があるが、何かに囚われてこその生き物らしさかもしれない」

泰葉「私は人形じゃない、籠の中の鳥でもない――そう気づくまでに時間がかかりました」

泰葉「でも……そうですね。発想を少し変えてみて、今は誰かの手の中にいるのも、悪くない気がします」

モバP「アイドル事務所は”鳥かご”だって言う人もいるな」

モバP「俺は狭苦しい籠じゃなくて、帰る場所として安心できる巣や止まり木になれたらと思う」

泰葉「現実はいつまでも甘くないかもしれない……でもプロデューサー、今は優しい籠でいてくださいね?」


雪美「……Pに包まれると……居心地……良いから……ね」



743: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 22:56:35 ID:a4K3c3E2

400

モバP「最近、ふと思うのね」

雪美「……?」

モバP「雪美のことを考えていると楽しい、というかそれだけで多幸感」

雪美「……P……そんなに……私のことを……」

ちひろ「いつか雪美ちゃんを自力で具現化させそうですね」

モバP「雪美を一日中弄ったり触感を確認したり写生したり眺める舐める音を立てる嗅ぐするのか」

ちひろ「クラピカ的な具現化をするつもりですか。鎖ならともかく女の子相手にそれは猟奇的なのでNG」

雪美「……P……そんなに……私のことを……」

モバP「ものの例えだからそんな軽蔑的な目で見ないでくれ」

雪美「……でも、なめる以外は……そんなに……怒らない……」

ちひろ「海よりも寛容ですねえ」

雪美「いつもと……変わらないから……」

モバP「舐める以外はいつもやっているという風潮」



744: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 22:58:27 ID:a4K3c3E2

モバP「まあ、日頃の接触で雪美さんの触感は体が覚えてしまったと言えなくもない」

モバP「彫刻で全身再現しようと思えばできるかもしれません」

ちひろ「芸術ですか」

モバP「いいえ、変態です」

ちひろ「それじゃダメだろ」

ちひろ「にしても、好きな子のことを考えているだけで幸せって乙女みたいですね」

モバP「……だ、誰も雪美のことが好きで好きでたまらないとまでは、い、言ってないですし」

ちひろ「それでもバレてないつもりだったんですか」

雪美「P……分かりやすい……」

雪美「……でも……私も……Pのこと……考えている時……幸せ……」

モバP「雪美……」

雪美「ふふ……愛い奴じゃ……。……どれ……もっと顔を見せよ……」

モバP「ああその不敵な笑み、そんな表情もできるのか」


ちひろ「プロデューサーさん、年齢約半分も年下から手玉に取られていませんか?」



745: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 23:05:11 ID:a4K3c3E2

401

モバP「分数の割り算ってただ何となくそうなるで覚えがちですよね」

ちひろ「割る方の分母と分子をひっくり返す、ですね」

モバP「社会ではあまり使わないですよね。理屈や考え方はともかくとして」

雪美「……パズル……みたいで……好き……」

モバP「でも分数を分数で割る、これをリンゴの切り方で説明できますかと言われるとむーりぃー」

モバP「2/3のリンゴを1/4で割ったら2と2/3に増えるんだからな。増えるリンゴ」

ちひろ「岡島タエ子かな?」

モバP「子ども心に他のジブリアニメに比べてほうれい線が気になって仕方ないアレ」

雪美「リンゴは……分けることはできても……増殖……させることは……できない……」

モバP「1/1を2/1で割ると1/2になる、なら分かるのに……果物の王様はやはりパイナップルではなくバナナ」

ちひろ「それ違う場面の話だから。パイナップルは何も悪いことしてないのに」

あかり「いいえ! 果物の王様はりんごですよっ。一日一個のりんごは医者を遠ざけるんご!」

雪美「……一理んごある……。……でも……イチゴは……?」


モバP「イチゴは果実的野菜の女王様ってところじゃないかな」 オウサマハ? メロンカナ



746: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 23:07:24 ID:a4K3c3E2

402

♪♪♪~

雪美「あっ……」

雪美「……きれいな……メロディ……」

ソーッ

雪美「……P……ピアノ……弾いている……の?」

♪♪♪~



モバP「……ふぅ。何か下手でもたまに弾きたくなっちゃうんだよな」

雪美「……」ポー

モバP「……ん? おおっ!? 雪美さん、いつの間にかそこで聴いていたのか」

雪美「さっきから……そばに……いた……」

モバP「ごめんね。集中していて気づかなかった」

雪美「……もう……」



747: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 23:12:34 ID:a4K3c3E2

モバP「文香も読書中は周りで何が起こっても動じず本を読み続けることがあるが」

モバP「ピアノも集中していると周囲に意識が向かなくなる気がするな」

雪美「……P……弾いていた曲は……なに?」

モバP「ウォン・ウィンツァンの夜明けのまなざしって曲。NHKでたまに流れる」

雪美「……あとで……もう一度……聴きたい……」

モバP「良いぞ。テクニック面はまだまだだがな」

モバP「旅のはじめにって曲もスローテンポで心に響く。教えてくれる久美子と音葉に感謝だな」

音葉「貴方の奏でる旋律は、丁寧で……優しい……」

久美子「好きだと思った曲を自分で弾けるって、楽しいよね」

雪美「! ……二人がいるの……気づかなかった……」

音葉「気配を消していたから……」

久美子「Pに夢中になっていたのかな? 見惚れちゃうものね。指だってほら、キレイ」

モバP「お褒めの言葉をありがとう。この調子で東方の曲とかも弾けるようになるぞー」

久美子「私でも弾けるか分からないわよ? それ」


雪美「……P……いろいろできて……実は……アイドル向き……?」



748: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 23:17:16 ID:a4K3c3E2

403

雪美「///」マッカッカ

ちひろ「プロデューサーさん、今度は何をやっちゃったんですか? ラッキースケベですか?」

モバP「僕は結城リトでも結城晴でもありません」

晴「オレをラキスケ能力者と並列にすんな」

モバP「いやね、先日見かけたプリクラで雪美と一緒に遊んでみまして」

ちひろ「ああ、加工とか落書きとかいろいろ出来ますよね。私には証明写真機の方が縁がありますけど」

モバP「元がプリント”倶楽部”で、既に字面から妖しさが――とか言いつつ、二人で撮りました」コレネ

晴「おっ、このシールは雪美とPで写ってるんだな」

モバP「その際筐体が狭い個室のようになるので、二人きり密着感が強調されます」

雪美「シールを……見ると……その時の、ことを……思い出して……///」

ちひろ「やっぱり何かしたんでしょう?」

モバP「普通に撮っただけです。試しにカップルモードにしてみたら音声ガイドに煽られましたが」


晴「P、ふざけてたり真面目な顔したり、表情作りノリノリだな」イイナー



749: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 23:20:35 ID:a4K3c3E2

404

ちひろ「プロデューサーさんって割と外国語堪能ですよね」

モバP「いえ全然」

ちひろ「この前も海外ロケで普通に現地の人と喋っていたと聞きましたよ?」

モバP「ああ、それはですね」

モバP「頭と頭を軽くごっつんこさせるんですよ。すると相手の言葉が日本語で聞こえるようになりますし、日本語で相手に通じるようになります」

ちひろ「ちょっと何言っているか分からない」

モバP「自分はこれをチャンネルを合わせる、と呼んでいます。まあ一つの特技みたいなもので」

ちひろ「それは特技ではなくて異能の領域です」

雪美「……そういえば……Pは……人外……だった……」

モバP「まあ、素では英語とかの外国語を使うのは苦手です」

ちひろ「人間アピール乙です。いや、人間アピールというか、凡人アピール?」

モバP「でもフィクションでは外国人や外国の英霊や擬人が普通に日本語を使う不思議」


雪美「……P……あなた……疲れてる……」ヨシヨシ



750: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/19(土) 23:22:01 ID:a4K3c3E2

405

雪美「……」チョコン

「……」

雪美「……P」

「……」

雪美「……P……?」

「……」

雪美「……」クルッ

モバP「……」

雪美「……」

モバP「……Zzz」

雪美「…………」クイクイッ

雪美「……P……今は……本物の……イスみたい……」


ちひろ「あの人、ぴしっと座ったまま硬直して寝ていますね……」



752: ◆ORDERq/08U 2019/10/26(土) 18:41:45 ID:Vta4hiPQ

406

モバP「ラテン系美女って良いですよね」

ちひろ「あなた何でも良いと言ってませんか?」

モバP「私はこう見えても欲張りでしてね。何か一つだけでは満足できないのです」

ちひろ「優柔不断だといつか困りますよ」

ちひろ「ラテン系美女ですか――黒髪で眉がきりっとしていてスタイル良くてスペイン語とか話しそうな」

モバP「ええ。更には彫り深めで目力が強い感じ……カッコいいなと」

ちひろ「何に影響されたんですか? 最近そういう子を見かけたとか?」

フレデリカ「んっふっふー♪ フレちゃんエキゾチックだと言われるからねえ、仕方ないかー」

モバP「映画ですね。いかにもペネロペ・クルスのような女優」

フレデリカ「がっくーん。そこはフレちゃんと言うべきだろうプロデューサーくん」

モバP「君ラテン以前にエキゾチック感そこまであるかな? まず杉坂海に勝てる?」

フレデリカ「負けそう☆」(゚∀゚)


雪美「……私は……私の武器で……勝負する……」



753: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 18:46:54 ID:Vta4hiPQ

407

モバP「雪美ー♪」ナデナデ

雪美「うふふ……なぁに……?」ツヤツヤ

モバP「何でもなーい。ただ呼んでみただけー」

雪美「……じゃあ……私も……意味もなく……呼ぶから……」

雪美「……P……♪」

モバP「もう、雪美さんまで……アハハッ☆」

ちひろ「普通、過度なスキンシップって嫌われたりするものなんですけどね」

モバP「……実際どう? 少し過剰で嫌だったり鬱陶しかったりしないか?」

雪美「……問題ない……こうされているの……好き……。……目を見て……?」

ジーッ

モバP「……偽りのない目だ。何と美しい」

モバP・雪美「……」キラキラ


ちひろ「無言で見つめ合われると気が散るんですけど」



754: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 18:50:50 ID:Vta4hiPQ

408

モバP「世には色仕掛けで異性を思い通りに操る人がいる……怖いですねえ、怖いですよ」

ちひろ「プロデューサーさんみたいなタイプは特に注意しないとですね」

モバP「あたしはちひろさんやアイドルたちにしっかり首根っこを押さえられていますから大丈夫です」

ちひろ「そこまでバイオレンスなことはしていませんけど……とりあえず仕事してください」

モバP「はーい……なかなかやる気が出ないぜ……」

ガチャ

雪美「……こんにちは……お話し中……?」

モバP「こんにちは雪美。いつもの雑談さ」 コンニチハ、ユキミチャン

モバP「……いやあ、誰か来ると、特に雪美さんが訪れると事務所の空気が一気に華やかになるねえ」

ちひろ「それどういう意味ですかね」ギロッ

モバP「いやん、視線で首根っこ締め上げるのはやめて。ちひろさんも華ですよ?」

ちひろ「視線だけでそこまで出来たらエスパーですよ」



755: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 18:57:13 ID:Vta4hiPQ

雪美「……P……注目……」

モバP「……スカートがどうかしたのか?」

スススッ

モバP「あっ、そうやって捲り上げるのはさすがにちょっとまずいですよ雪美さん……って、あら」

モバP「いつもは黒タイツなのに、今日はオーバーニーソでしかもガーターベルトだと……?」

雪美「……似合う……? 桃華に……もらったの……」


桃華『これを着けて見せれば、Pちゃまはとても喜ぶと思いますわ』


モバP「……似合うに決まってんだろうがよ……」<●> <●>

モバP「やる気が漲ってきました。ちょっと待ってろ、こんな仕事は十秒で終わらせてやる」ザザザザッ

ちひろ「プロデューサーさんがすごい気持ち悪い挙動を始めましたね……」

ちひろ「……しかし桃華ちゃんがガーターベルトを持っていることに驚きです」

雪美「……千枝も……持ってる……」

ちひろ「日本は大丈夫なんでしょうか」


モバP「終わりました!」 ハヤイワ!



756: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 18:59:40 ID:Vta4hiPQ

409

モバP「今年もこの時期はハロウィンムードだな」パリポリ

晴「そだなー」パリポリ

モバP「……よし。えー、おほん……晴」

晴「ん?」

モバP「トリニクオアトメイトゥ?」

晴「トリックオアトリートだろ。何だよ、鶏肉とトマトって」

モバP「言ってみただけさ。今日の夕飯は鶏肉のトマト煮込みでも作ろうかしら」

晴「カボチャのチップスを食べながら言うことか?」

モバP「カボチャ美味しいよね!」

晴「いつか笑ったのを根に持ってんな……それにしてもこれ自作なんだな。美味いじゃん」

モバP「ありがとう。薄くてパリパリのチップスにしたら大抵何でも美味いよ」

モバP「これはオーブンで作ったノンフライだが、油で揚げるのも良い」

モバP「世のネタフードには揚げバターとか揚げオレオとかあるし油は万能だ」パリポリ

晴「バターやオレオを揚げてどうするんだよ……」パリポリ



757: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 19:03:18 ID:Vta4hiPQ

モバP「晴よ、もう一度行くぞ」

晴「えっ」

モバP「フィッシュオアチキン?」

晴「機内食かよ。そういう聞かれ方でまず思いつくのは飛行機だな」

モバP「俺はプレートに乗った機内食画像集をいくらでも見ていられる人種です」

モバP「あと、上げ膳据え膳だからちょっとリッチな感じもする」

晴「P、何か平和な趣味してるよなー」

モバP「仕事の関係で飛行機にはよく乗るからな」

モバP「晴、もう一度だ」

晴「まだやるのか?」

モバP「フィッシュアンドチップス?」

晴「イングランドのファーストフードかよ。もはやオアでもないし、トリックもトリートも原型ないし」

晴「いいかげんハロウィンに話を戻せ」パリポリ

モバP「左様でございますな」パリポリ



758: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 19:04:57 ID:Vta4hiPQ

晴「……P」

モバP「何だ?」

晴「もしオレが仮装して、Pにトリックオアトリートってやったら、何をくれるんだ?」

モバP「晴が頑張った仮装で赤面しながら言って来たらと思うと興味があるが、そうだな……」

晴「変なイメージを付け加えるな」

モバP「真心を込めた愛をあげようか」

晴「……割と真顔で何言ってんだよ」

モバP「まあハロウィン用に、こうして飴の入ったポット容器を多数準備していますから、こっちでもOK」ドン

晴「駄菓子屋かよ。よくまあ、こんなにいっぱい……お、ガムのもあるじゃん」

モバP「プロデューサーを辞めたら駄菓子屋になるのも良いな。346の隣に店構えてさ」

晴「えっ、P……辞めるのか?」

モバP「まあ、あるとしても半世紀先とかじゃないかな」パリポリ

晴「それはそれで遠すぎるだろ……」パリポリ


雪美「……P……駄菓子屋さんより……駄弁り屋さん……」



759: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 19:07:53 ID:Vta4hiPQ

410

モバP「雪美と住宅展示場に行ったのですが」

ちひろ「ご夫婦で新居探しですか? 仲睦まじいことで」

モバP「いえコマーシャルの仕事の付き添いで。……分かってて言っていますよね?」

ちひろ「いつか冗談じゃなくなりそうな気はしています」

モバP「ちひろさん……どうしてこんなに荒んでしまったのでしょう? 以前はあんなに笑顔で優しかったのに」

ちひろ「過去を捏造するな。原因は主に私の目の前にありますよ」

雪美「……私……?」シュン

ちひろ「あっ! いや、違いますよ? 雪美ちゃんは大好きです!」

モバP「良かったな雪美」

雪美「……うん。……私……ちひろさんに……嫌われて……なかった」

ちひろ「ちょっとプロデューサーさん、雪美ちゃんを盾にするのは卑怯です」

モバP「間が悪かったですね。ちひろさんのちょっとそういう抜けているところ、好きですよ?」

ちひろ「……(無言の腹パン)」

モバP「はい。ごめんなさい」



760: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 19:15:41 ID:Vta4hiPQ

モバP「それにしても最近の家って凄いなと思いました」

モバP「火を使わないコンロとか、オール電化の波なんでしょうか」

ちひろ「お風呂なんて自動で水を張って湧かしてくれますからね」

雪美「……ロボットが……おそうじしたり……電気を付けたり……自動で、音楽を流したり……」

モバP「ペットの代わりにルンバ数台室内に放し飼いとか面白そうですよね」

ちひろ「それは面白いんですかね……?」

モバP「でも、やっぱりエネルギーミックスが必要だなとも思うわけです」

モバP「停電した時に火を使ったりお湯を沸かしたり出来ないと困りますし、ガスも大事」

ちひろ「そういうエネルギーミックスですか」

ちひろ「まあ災害に強い家も良いですが、災害リスクを分散できる家の方がより良い気はしますね」

モバP「ただ大災害が来たら結局インフラ全滅もありそうで、それにどうやって備えるか」

モバP「空飛ぶ家、地下シェルター、モービルホーム(キャンピングカー)などアイデアは尽きないですが、何が最適なんでしょうかね?」

ちひろ「若干一つ、今の技術では難しそうなものがありますねえ」


雪美「……空飛ぶ家……住んでみたい……」



761: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 19:39:22 ID:Vta4hiPQ

411

モバP「オリンピックの日数って二週間半なんだなって今知りました」

ちひろ「意外なことですか?」

モバP「何か一ヶ月くらいやっているイメージがありまして」

ちひろ「そんな長丁場ではないでしょう。パラリンピックを合わせたら一ヶ月はいきますけどね」

モバP「でも、二週間半って結構あっという間ですよね」

雪美「……楽しい時間は……すぐに……過ぎてしまう……」

モバP「このまま時間が止まれば良いのに! なんて無理だと理解しつつも思ってしまう」

ちひろ「プロデューサーさんはどうもピーターパンに憧れている感じはしますよね」

モバP「ピーターパンも失敗するとチンクルみたいになっちゃいますから良し悪しです」

モバP「それはそうと、運動会の延長でアイドルオリンピックとか見てみたくありません? 全競技やれそうです」

ちひろ「オリンピックの参加選手約11000人とかですから、他と合同で300人集めたとしても全然足りません」

モバP「世知辛い……まあ、全競技は無しとしましょう」

ちひろ「一部競技でもやろうと食い下がるな」


雪美「……どの種目に……出ようかな……」 ノリキデスネ



762: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/10/26(土) 19:42:26 ID:Vta4hiPQ

412

モバP「雪美は飛行機に乗るのを怖いと思ったことはないか?」

雪美「……」フルフル

モバP「そっか。飛行機がどうしてもダメって人も稀にいるからな」

雪美「……何が……ダメなの……?」

モバP「あんな鉄の塊が空を飛ぶのがおかしい、落ちたら怖いから乗れない! とか」

ちひろ「偏見ですね」

モバP「過去には衝撃的な飛行機事故とかも何度も起きていますからねえ」

ちひろ「でも今、事故に遭う可能性って諸説紛々ありますけどかなり低いはずですよ?」

モバP「それも分かります。ただ、実際初めて乗った時は離陸時の感覚に不安になりました」

雪美「……それは……私も……」

ちひろ「まあ、最初は仕方ないのかもしれませんね」

モバP「ところで、”もう助からないゾ♡”って何も知らないとナターリアのセリフっぽくありません?」


ちひろ「ナターリアちゃんがそのセリフを言う場面が想像できません」



765: ◆ORDERq/08U 2019/11/02(土) 20:14:38 ID:vdNboWT2

413

モバP「そういえば今年は旬の生茄子を味わえなかったなあ」

茄子「えっ、プロデューサー……私を味わうつもりだったんですか?」ゴクリ

ちひろ「遂に本性現したなエロ魔人」

モバP「いや、カコじゃないですよ? 野菜のナスです」

茄子「うふふっ、分かっていましたよ。過去、身に覚えが無いですからね~♪」 カコダケニ? ウルサイ

雪美「……ナスを……生で……?」

モバP「おう。普通のナスではなく水ナスといって、リンゴに近い食感と甘みが特徴で、採れたては生食が出来る」

雪美「……興味……ある」

モバP「来年は一緒に食べに行こうな」

雪美「……先だけど……約束……うれしい……」

茄子「私も水ナス、ですか? 一度食べてみたいですね~」

モバP「普段の火を通すナスが当たり前だと思っているとなかなか食べることが無いよな。分かった、茄子もな」

茄子「はいっ! ふふっ、約束ですよ♪」


ちひろ「同僚が隙あらばデートの予定作るイケメンで辛い……」



766: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:16:52 ID:vdNboWT2

414

モバP「……」

雪美「……」チョコン

モバP(雪美と一体化していると、心が安らぐ……)

雪美(Pのひざに……すわっていると……落ち着く……)

モバP(こんなに頻繁にくっついていること――そりゃあ好きじゃないと)

雪美(……こんなことは……しない……)

モバP(でも、敢えて無い物ねだりをするのなら)

雪美(幼なじみ……じゃないのが……惜しい……)

モバP(雪美が俺と小さい頃から付き合いのある同い年、もしくは1、2歳差だったらなとたまに考える)

雪美(……Pが……私の……同級生だったら……)

モバP「まあ、今これはこれで最高の」

雪美「……パートナー」 ダナ ウン


ちひろ「はー全く、下手な夫婦よりラブラブですよねえ」



767: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:20:32 ID:vdNboWT2

415

テレビ「東京モーターショーが……ガヤガヤ」

モバP「雪美たちが取材で行きましたけど、今はモーターショーシーズンですね」

ちひろ「ですねえ。最近はクルマ関連は未来志向が進んできて別物感があります」

美世「速さやデザインだけにこだわるのは限界があるんだと思うよ?」

モバP「だろうが、スタイリッシュなスポーツカーとかの見本市的なモーターショーが好きです」

美世「スポーツカーだけじゃなくて、普通車も今はずいぶん変わってきたよね」

ちひろ「以前はまだ生き残っていた角ばったセダンタイプの車、今ではもう一部のタクシーくらいしか見かけません」

モバP「曲線的で中の空間広めで、機能性だの電気自動車だの自動運転だの、そういうのも悪くはないんですがねえ」

ちひろ「ドローンがすっかり普及しつつある世の中ですし、空飛ぶ車とか作らないんでしょうか?」

雪美「車も……良いけど……女の人が……かっこよかった……」

モバP「その声は雪美さんか。どうぞこちらへ」

雪美「……ありがとう」ポスン

モバP「コンパニオンな。落ち着いた制服的な衣装やカジュアルなドレスを着た女性がたくさん」

ちひろ「そっちの方をメインでチェックしちゃいましたか」



768: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:23:40 ID:vdNboWT2

モバP「中には例えばメタリックなヘソ出しトップス&ホットパンツといった露出度の高い人もいますね」

雪美「アイドルの……衣装に……近い……かも」

ちひろ「その筋の事務所から派遣して貰うんでしょうけど、中には見てくれの良い社員さんが直接やっていたりして」

モバP「うちで言えばちひろさんがコンパニオンをしてくれる感じですか? それは興奮しますね」

ちひろ「するな。でも、普段会社で見かける女の子がタイトな衣装着て参加してたら、見る目変わりますよね多分」

雪美「私も……衣装を……着込んでいって……少しだけ……コンパニオン……体験を……した」テレッ

モバP「あれは良かったぞ。下に着て行くのは良い! 特に脱ぐ時がたまらん」

美世「Pさん結構嗜好が具体的でマニアックだよね……」

モバP「当然ですが、まるで美嘉とかが着るようなそれよりはずいぶんマイルドなものでしたよ?」

モバP「今は知りませんが以前はアイワという、コンパニオンがシースルーにTバックビキニという過激な所がありまして、それセーフなのかと」

ちひろ「うひゃあ……他より頭一つ抜けて目立つでしょうね」

モバP「自分の中で他のコンパニオンの印象が全部持って行かれました。それに比べたら、何でも健全に感じます」

美世「さすがにもうちょっとクルマの方を見ようよ」 ウン デスネ


モバP「……女の子もしっかり見るのが一応仕事なもんですから……あ、はい」



769: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:28:31 ID:vdNboWT2

416

仁奈「P、ちょっと聞きたいことがあるですよ」

雪美「……」コク

モバP「お、俺に質問か。良いぞ、答えられる問いであるならじゃんじゃん持って来てくれて構わない」

仁奈「……舌切りすずめって昔話のことでごぜーます」

雪美「スズメが……おばあさんの……洗濯のりを、食べてしまう……」

仁奈「くっつける方ののりって食べられるんでやがりますか?」

モバP「何気ない日常の疑問だな。よし、答えよう」

モバP「昔の糊って何で出来ているかというと炊いたお米なんだ。そのままじゃなく簡単に加工はするが」

モバP「だから、スズメにとっては食べ物になる」

仁奈「ふむう……食べ物を食べ物以外に使ってやがったんですね」

雪美「でも、一人……いや、一羽? で……全部、食べてしまうのは……いやしんぼ……ね」

モバP「このお話の隠れた教訓は、食い意地を張り過ぎるなということなのかもな。少し失敬するだけならセーフだった……?」


ちひろ「そんなスズメ側の教訓は嫌だなあ」



770: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:31:42 ID:vdNboWT2

417

モバP「アイドルたるもの言葉には気を付けないといけない。特に物騒な言葉」

ちひろ「それは本当に。カットとか規制が入ったり最悪削除されますからね」

モバP「”コロコロする”とか”殻す”とか”ころがす”とか”お前をピヨす”なら何とか」

ちひろ「そういう偽装もダメです。というかピヨすって何ですか、音無さんが聞いたら怒りますよ?」

モバP「ツッパリがよく、おめーら調子こいてっとボコすぞピヨすぞって言うような」

ちひろ「格闘ゲームで”ピヨる”は聞きますけどね。何にせよ暴力を連想させるので良くありません」

モバP「まあ、うちのアイドルは基本的に”言葉は優しく心は厳しく”自制が出来る子が多いのが幸いです」

ちひろ「学級スローガンとして教室に貼ってありそうな言葉ですね」

モバP「雪美さん雪美さん」

雪美「……呼んだ……?」ヒョコッ

ちひろ「机の下にいたんですか……まず大人が子どもの前で汚い言葉は控えましょうね」

モバP「御意。……ちなみに雪美さんの教室にはどんなスローガンが貼ってある?」

雪美「……”未来は僕らの手の中”……だったと思う……」


ちひろ「賭博に溺れるなという皮肉かな?」 カングリスギィ!



771: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:37:10 ID:vdNboWT2

418

モバP「……はぐっ! もぐもぐ……うん、うまいっ」

雪美「P……ワイルド……すてき……」キラキラ

ちひろ「袋から出したバゲットをそのまま齧ってる……みちるちゃんみたいですね」

モバP「お店に一個だけ値引きで売れ残っていたのでつい救済してしまいました」

ちひろ「ついって……あ、話をすればみちるちゃん」

みちる「パンの気配に誘われて……」ジーッ

みちる「……客観的に見ると、人前でバゲット丸かじりって結構恥ずかしいですね……///」

モバP「えっ、何か梯子を外された気分なんですが」

みちる「冗談ですよ。あ、ちょっと待ってくださいね」

スッ タラーリ

みちる「はい、お皿にオリーブオイルを用意しました!」

モバP「お、気が利くねえ」


ちひろ「お皿とオリーブオイルまで持ち歩いているのか……」



772: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:45:39 ID:vdNboWT2

419

モバP「洋画を見ていてかっこいい! と思った場面」

モバP「寒空の下、防寒具に身を包んだ男がポケットからウイスキーの入ったスキットルを取り出し、くいっと飲む」

モバP「あれは当時子どもだった自分から見ても、すごく美味そうに見えてならなかった」

ちひろ「アウトドアやミリタリーシーンで使いそうな小型水筒ですか。アルコール度数高そう」

雪美「……お酒を……おいしそうに飲む人を……見ているのは……好き……」

モバP「そして美味しいお酒は好きな人にも飲ませたい」

ちひろ「ダメですからね? 雪美ちゃんが飲める歳になるまで待ちましょう」

雪美「……大人になったら……苦手でも……飲めるように……なる……?」

モバP「それは分からない。俺も若い頃はある時を境に体質も精神も一気に大人に変わるものだと思っていた」

モバP「現実はそんなに急には変化しない。だからゆっくり大人になれば良い」

ちひろ「他人より少し遅れたり早かった……ら、お酒はダメですけど、みんな20歳きっかりで実質の大人になれる訳ではないですからね」

楓「25歳児が通りますよー」

モバP「自称するんですか……」



773: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:51:32 ID:vdNboWT2

楓「スキットルも好きになっとるんですけど……ふふっ」

楓「でもやっぱり徳利も良いですね。最近のは出来が良くてびっくりどっくり!」

雪美「ぷっ……! もう……笑わせないで……」

モバP「徳利……ああっ……! 瓢箪酒も風情がありますねえ。腰に吊るして持ち歩いてみたいものです」

ちひろ「お酒の水筒って独特のロマンがありますよね」

楓「お店で升で飲むのも良いんですけどね♪ 今度、角打ちに行きませんか?」

モバP「良いですね。是非」

楓「やったぜ。……プロデューサーは誘いやすくて助かります」

ちひろ「この人は誘われたら大抵どこにでも付いて行くし、チャレンジしますからねえ」

モバP「まあ、こうは言ってみても自身そんなに酒が好き! という訳ではないんだなこれが」

モバP「……でも、20歳になったら雪美、一緒に飲もうな? ちょっと口を付けるだけでも良い」

モバP「それまで雪美の舌に合いそうな、とっておきのやつを探して見つけておくから」

雪美「……うん。……忘れないように……二人……心に……刻み込んで……」ギュッ

楓「お酒って、一緒に飲んでいるという、雰囲気だけでも特別に良いものですからね」


ちひろ「でも20歳になったら一緒に飲もう、は一番はお父さんに言わせてあげて? と思います」



774: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:54:50 ID:vdNboWT2

420

モバP「においに敏感な子っているよな。身近なところでは志希」

雪美「うん……。学校にも……いる」

モバP「もっといくと、犬の鼻はとても利くことで有名だ」

雪美「猫は……目が良い……。犬は……ハナが良い……」

ペロ「フニャー」

モバP「ペロは暗くても周りがよく見えるだろうし、良いよな。家では寝る時も雪美と一緒だろう?」

ペロ「……ンゴ」

モバP「んごです。雪美さん、ペロは何を言っているんでしょうか」

ペロ「ミャーミャーミャー」

雪美「……家では……あんな姿や……こんな姿も……見てる……。P……うらやましい……? だって」

モバP「羨ましい! 俺も猫になりたいね」

ちひろ「なれるでしょあなた」



775: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/02(土) 20:58:08 ID:vdNboWT2

モバP「でも鼻の場合、あまり利くとシュールストレミングとか嗅いだら大変なことになりそう」

雪美「……?」

モバP「世界一臭い食べ物と言われている発酵缶詰だ」

雪美「……気絶……しそう……」

モバP「普段から嗅覚があまり優れていると、いろんな臭いを感知出来過ぎて大変なのかもなあ」

雪美「……でも……においは……慣れたら……大丈夫……なことも……ある」

クンクン

雪美「……ん。……今は……すっかり……Pのにおい……好き……」 ニャー

モバP「変わったにおいがしているのかと思うとちょっと複雑」

モバP「猫と犬はよく比較されるが、身体能力もどちらかと言えば猫が瞬発系、犬が持久系になるのかな?」

ちひろ「そうでもないでしょう。ネコ科のチーターはスプリンタータイプと言われたりしますけど」

雪美「……私も……スプリンタータイプ……?」

モバP「雪美は瞬発力も持久力もあって猫であり犬のような所もありまたは鳥のようでもある、通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃みたいな存在だからこれと言いきることは出来ないかな」


ちひろ「智天使ケルビム並のよくばりセット」



777: ◆ORDERq/08U 2019/11/09(土) 21:48:44 ID:6NVqcP5Q

421

モバP「最近”飛び方を忘れた鳥”というフリー称号を貰った僕です」

ちひろ「ペンギンかな? それともダチョウ?」

雪美「……P……飛べない……の?」

モバP「俺はもう飛べないんだ……純粋さを失ってしまったからな」

雪美「……そんな……Pは……純粋……なのに……」

ちひろ「いい大人が純粋なままというのもそれはそれでどうなのか」

モバP「悲しい顔をしないで。代わりに雪美が飛んでくれていれば良い」

モバP「アイドルたちが空中にある限り、私の負けはない」

ちひろ「イエス、ケストレル」

モバP「ちひろさん、エスコン5とかよく知っていますね」

ちひろ「私は04の黄色中隊が好きです」

モバP「とりあえず、飛行機で例えるならパイロットがいないと空は飛べない。そういう意味では俺は飛行機の方かもしれない」

雪美「なら……私が……Pの……パイロットに……なる」 オッ? プロポーズカ?


ちひろ「管制官は誰がやるんですか?」



778: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 21:50:07 ID:6NVqcP5Q

422

モバP「番組ロケで紅葉狩り、良いよなあ」

雪美「お仕事……だから……ね」

モバP「俺も雪美さんと紅葉狩りに行きたいです。でもいろは坂はちょっと苦手です」

雪美「……どうして?」

モバP「あのぐにゃぐにゃ左右に振られる道は、人によっては車酔いしやすいんですよ」

モバP「俺は少年時代にそういう山道で思いっきり車酔いが悪化したことがあって、その時は生きた心地がしなかった」

雪美「……Pも……苦労……している……」ナデナデ

モバP「今は慣れたものだが。……雪美さんは平気なんだ?」

雪美「雪美さんは……平気……です」フンス

モバP「雪美さん強い子。……でも、○○狩りって何かを採りに行くイメージだよな。潮干狩りやキノコ狩り」

モバP「そこに紅葉狩りに行こうと言われたら、紅葉食うのか? って思わないか?」

雪美「……少し……。でも……もみじまんじゅう……」

モバP「食べる紅葉もあるにはあるな。桜狩りなら桜もち。蛍狩りならほた……いやそれはないか」


ちひろ「狩り、には採集だけでなく観賞の意味もあるようですね」



779: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 21:51:55 ID:6NVqcP5Q

423

モバP「佐城雪美さんは、今好きな人とかはいますか?」

雪美「……気になる人は……いる……」

モバP「おっ、これはスクープです!」

ちひろ「取材やトークでアイドルがそういう存在をほのめかすのは、あまり好意的な反応にはならないことが多いですね」

モバP「唐突に聞かれるとついうっかり口が滑って本音が出る、なんてこともありますね。雪美くらいの歳なら微笑ましいですが」

モバP「……それで、その気になる人って、どんな人?」

雪美「……大きくて……優しくて……いつも楽しそうに……している……」ジッ

モバP「……? あらやだ、目が合ったわ。もしかして彼女私に気があるのかしら」

雪美「……どうかな……?」

モバP・雪美「……ふふふっ」

ちひろ「白々しい。年少でも大人・年上が好きと言い出すと、イメージ的には何か危ない感じがしてきます」

モバP「同級生の子が好き、とかなら受け入れられそうですが、そんな場合、自分は間違いなくその男の子に嫉妬します」

ちひろ「大人気ないぞ」



780: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 21:53:25 ID:6NVqcP5Q

モバP「でも普段からこうして練習していれば、いざ好きな人は? と聞かれても上手く躱せるはず」

ちひろ「どうでしょうねえ」

雪美「……Pは……大丈夫……?」

ちひろ「大丈夫。プロデューサーさんには記者から質問なんてそう無いでしょうし」

モバP「応対することもありますがね。それにこう見えてもあたくし口が堅いですよ?」

モバP「外部の人間からは”岩のモバP”と呼ばれ一目置かれています」

ちひろ「個性派刑事の異名かな? 自分で言うな」

雪美「……ん、大丈夫そう……。目を見れば……分かる……」

モバP「雪美さんは話が分かるなあ」

ちひろ「しかし今の時代はSNSで失言多言で炎上というパターンもありますから要注意ですね」

モバP「自分は普段、自己発信はオフラインですから安心です。ブログより日記帳です」

雪美「……でも……アイドルは……えつらん自由……」

ちひろ「そういえばプロデューサーさんの活動日記って、校内通信みたいに事務所内の掲示板に張り出してありますよね」

モバP「読みたい人がいるようなので、印刷して貼ってみたら好評でした」


ちひろ「……この事務所どうなってるんだろう」



781: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 21:55:04 ID:6NVqcP5Q

424

モバP「乃々はどうしていつも目線が泳いでしまうのでしょう」

乃々「うう……」

モバP「そこで私ね、一つ仮説を思いついたんですよ」

雪美「……?」

モバP「……顔って、怖くないですか?」

乃々「えっ……?」

モバP「壁のシミや模様、果てはテレビの提供クレジットなんて、じっと見ると人の顔のように見えたりする」

モバP「それがこっちを監視するように見ている。目が合う……きゃー怖い!」

ちひろ「シミュラクラ現象的な何か?」

モバP「そういうトラウマが深層にあって、相手の顔を真正面から見るのに抵抗感を覚えるのなら、俺も分かる気がする」

乃々「もりくぼは、別に顔恐怖症というわけではない……と思います……」

モバ「違うか……。じゃあこちらからこうして乃々の顔を覗き込むのは問題なさそうだな」 チカインデスケド!?


雪美「……私は……顔より……カメラ目線の方が……慣れない……」 イロイロアルナ



782: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 21:56:53 ID:6NVqcP5Q

425

モバP「今日のステージ、大成功だったな!」

雪美「うん……♪」

モバP「雪美の表情も以前の落ち着いた控えめなそれより、自然体の笑顔が増えたな」

雪美「……変じゃ……ない……?」

モバP「ああ。少し陰のある雰囲気の雪美も良いが、今はとてもアイドルしていると思うぞ」

雪美「……良かった……。アイドル……楽しい……」パアッ

ちひろ「ユキミチャンカワイイヤッター」

モバP「あ、その言葉最近バズっていますよね」

ちひろ「いえ別に。というかバズるってまた今時の言葉を使いますねえ」

モバP「今時入った子たちから教わるんですよね。あきらとか、凪とか、りあむとか」

モバP「新人組では意外にも一番背丈が小さいりあむも、まだちょこちょこやらかしはしますが、少しずつアイドルの顔になってきた気がします」

雪美「……そして……Pの手によって……女の子の……顔にも……」


ちひろ「オトすなオトすな」



783: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 21:59:01 ID:6NVqcP5Q

426

モバP「ドレスにちょっとしたボレロを合わせるととても気品が出るのが雪美さん」

雪美「……」キラキラ

モバP「雪美さんはいろんな格好をじっくりと見せてくれるから……良いよね!」

雪美「……見てほしい……から」

モバP「そんなことを言われたら穴が開くほど見てしまうぞ」

雪美「……穴は……開けないで……?」

モバP「はっはっは、本当に穴が開いてしまったらどうしよう」

ちひろ「オプティックブラストでも出すんですかね」

雪美「……Pは……サイクロップス……だった……?」

モバP「どちらかと言うとウルヴァリンになるのを夢見ていたなあ。また一緒に見ようなX-MEN」 ウン

ちひろ「雪美ちゃんを英才教育するのも程々にしておいてくださいよ? 親御さんびっくりしますから」

モバP「分かりましたー(空返事)。……しかし、もう立冬で暦だけで言うなら冬の始まりだ。やはり上着は無いとな」

雪美「……無い時は……Pの上着……かけてくれても……いい」ヌギヌギ


モバP「俺を試しているのか、雪美? ……でもかけちゃう」パサッ



784: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/09(土) 22:06:08 ID:6NVqcP5Q

427

紗南「しすたーかわいいよしすたー」ピコピコ

モバP「どうした? クラリスさんがそんなに気になるのか?」

紗南「違うよ。スラもり2のしすたー」コレ

モバP「ああ……一見スライムがシスターの頭巾を被っているだけなのに侮れないキャラよ」

紗南「でしょ? 愛で性能を超えて、出撃メンバーにずっと入れておきたいくらいだね」

バシーン ナニスルスラー

モバP「しかし全体的に伸びたり弾んだりしてぷるぷるどころかゴムゴムしいな。こういう玩具あるよな」

――

雪美「……」ピョコ

紗南「よーし、勇車バトルだ。ここのスライバ戦のBGM好きなんだよねー」

モバP「王者はどちらだ、だっけな? ライバルとの対決はアツいよな」

雪美「……私も……小さくなって……Pの中から……大砲とか……うってみたい……」キラキラ


モバP「カポネ・ベッジかな? でもそんなことできたら面白そうだなあ」



786: ◆ORDERq/08U 2019/11/16(土) 21:30:32 ID:ynmRYMiw

428

モバP「お仕事する時に後ろをまとめ髪にする雪美さん良いですよねえ」

モバP「上げたり下ろしたりメリハリを付けていると、何だかとても大人に感じてしまいます」

ちひろ「私は特に見ないんですけど、幻視ですか?」

雪美「……一人で……まとめるのは……難しい……」

モバP「窓の向こうに映る少し未来を見ていました。スーツを着て働く雪美さん……麗しい」

ちひろ「ちょっとこのポンコツ叩いてみても良いですかね」ハー

雪美「げんこつ……ダメ……。……私が……やる……」

雪美「……P……かむばっく……」コツ コツ

モバP「おれは しょうきに もどった!」

ちひろ「本当かなあ」

モバP「……雪美さんのノックって絶妙な加減がされていて本当に心地良いですよね。ずっと叩いてほしいくらい」

雪美「……調子に……乗らないっ」ピョン ドスンッ ウッ


ちひろ「しかし膝には乗る」



787: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:32:26 ID:ynmRYMiw

429

モバP「アイドルたちの綺麗な髪を見ていたら、髪の毛は大事にしないといけないって思うなあ」

雪美「……どうしたの……? 将来が……不安……?」

ちひろ「プロデューサーという人たちの頭は危険に晒されやすいですからね」

モバP「何でや! まだあるし! フッサフサやし!」

ちひろ「必死に言い返すほど何か危ないフラグが立っていくような……」

雪美「私は……Pが……どんな頭でも……付いて行く……」

モバP「潔く丸刈りにしたろか」

モバP「でも、歳をとるとボリュームが減る。特に髪を洗った後が……って親が言ってました」

雪美「……今度……シャンプーブラシで……洗ってあげる……」

モバP「ああ、形は剣山みたいなやつだな。あれは好きだ。是非頼む」 ケンザンイウナ

モバP「話は飛躍して、落ちた髪の毛から情報採取してその時点の記憶まで再生してクローンとか作れないものかなとたまに思います」

雪美「一年前に……抜けたかみなら……一年前の……私が……生まれる……?」


ちひろ「髪からクローンって何か孫悟空が分身作るやつを思い出しますね」



788: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:36:16 ID:ynmRYMiw

430

モバP『この度はウチの財前と城ヶ崎を使って頂きありがとうございます』

モバP『メロンです』コトッ

モバP『請求書です』ピラッ

『……さ、346万円だって!?』



亜子「――Pちゃんってそんな風にお偉いさんの所に出没してお金貰ってるって本当なん?」

モバP「んな訳ないでしょ。名医紹介所でもブラックジャックでもないです」

モバP「万が一にもそんなことをしていたらちひろさんに背後から撃たれる」

亜子「大袈裟言ってー、ほんまに撃たれたことないやろ?」

モバP「はっはっは」

亜子「いや、そこは否定しや」

モバP「……」

亜子「あっ、ごめん……そこまで沈痛な顔をされるとは思わんかった」

ちひろ「撃つか!」



789: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:41:58 ID:ynmRYMiw

亜子「でもPちゃん、サラリーは結構貰ってるでしょ?」

モバP「……まあね。ただこれはさすがに身内にもおいそれと公表出来るものではない」

亜子「えー、聞かして聞かして? アタシだけ! 誰にも言わないからっ♪」

モバP「ダメだ。こういうのは隠し通すのが賢い生き方だ。宝くじの高額当選者のようにな! 当選したことないが」

亜子「ぶー」

雪美「……」テクテク

亜子「あっ、雪美ちゃん!」

雪美「……?」

亜子「ふふふ、雪美ちゃんは案外知っていたりしてな? ねえねえ、聞きたいことあるんやけど!」

カクカクシカジカシカクイニカク

雪美「……私も……知らない」

亜子「えー」

モバP「残念だったな、誰にも教えていないんだ。というか知ってどうするそんなもの」 ソラアレヨ ナンダヨ


ちひろ「私は知っていますよ?」 エッ!?



790: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:44:19 ID:ynmRYMiw

431

モバP「唯って赤いリボンでポニーテールにしてもイケてるよな」

唯「えへへっ、ありがとー♪ 確かにこれは、けっこーイケてるね!」

モバP「奏もちょっと粗雑で腕っぷし強いキャラでも意外とマッチする」

奏「そう? でも演技には自信あるし、幅広くこなせるようにはなりたいわね」

ちひろ「アイドルたちでリバーシティガールズでもやる気ですか」

モバP「良いなと思ったらすかさず取り入れて試してみたくなるものです。インスピレーション!」

雪美「……Pは……コーディネート……考えだすと……止まらない……タイプ……ね」

モバP「おっ、雪美……お前――」ジーッ

雪美「……なに……?」

モバP「眉上ぱっつんにしたら似合うかもしれんな」

唯「先駆者の泰葉ちゃん仁奈ちゃんがいるじゃん? 個性は出ると思うけどさー」

奏「ロングの眉上ぱっつんは純朴で愛され系なイメージがあるわ。制服とか合いそうじゃない?」

ちひろ「……吊りスカ? ブレザー? セーラー? スカートは長め? 短め?」モンモン


モバP「何かちひろさんが壊れかけていませんかね?」



791: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:49:42 ID:ynmRYMiw

432

モバP「ぶるるる……今日は冷えるなあ」

雪美「冬は……これから……」

モバP「慣れると和らぐが、慣れていない内の寒さ直撃は応える」

法子「こんな日はドーナツでも食べない?」

モバP「寒い日にぴったりのドーナツか……できたてを買うとか?」

法子「それも良いんだけど、あたしはただ何となくドーナツが食べたいのだ」

雪美「……文学的な……セリフ……」

モバP「……まあ、あったかいものでなくても冷えた気分をアゲるには甘い物だな」

法子「そういうことっ!」

雪美「でも……このあたりに……ドーナツの……お店……ある……?」キョロキョロ

モバP「アップルパイのお店ならあるんだが、この前食べたしなあ」

モバP「コンビニドーナツは個性があって良いが、スーパーのドーナツとかはどんな?」

法子「最近はご無沙汰かな。ここは敢えて行ってみますか!」



792: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:53:43 ID:ynmRYMiw

――

モバP「マンハッタンにケーキドーナツ、ヤングドーナツと割とあるもんだな」

法子「リョーユー、ヤマザキ、ミヤタの定番商品だね。とりあえず買って帰って来ちゃった」

モバP「ヤングドーナツ……良いよなあ。貧乏なころは時々お世話になった」

雪美「……小さくて……食べやすい……」モクモク

モバP「小さいのに食感が良いよな。一口で食べてしまうと勿体無いくらいだ」

法子「蜂蜜が入っているのがポイントだね。ハニードーナツはもうこのサイズって感じがあるよねっ♪」モクモク

モバP「冷やすと甘さって鈍るものだが、これは冷蔵庫で冷やすとチョコっぽく甘さが凝縮される感じがするんだよな」

法子「変わったことするね? プロデューサーも割とドーナツにこだわりがある?」

モバP「どうかな? こういうのは気になると一通り試し食べをしてみたくなるんだよ」

雪美「……ドーナツ屋さんの……ドーナツも……行くたびに……別のを、買う……、それがP……」

モバP「でもまあ美味しいから週一くらいでなら同じものばかり食べたとしても多分飽きないと思う」

法子「お気に入りはね! でも週一はまだまだ愛が足りないよー」

雪美「…………あれ……? マンハッタンと……ケーキドーナツに……ついては……?」


鈴帆「九州でしか見らんやったマンハッタンがなしてこげんとこに!?」



793: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:55:15 ID:ynmRYMiw

433

モバP「雪美ぃ~……えへへへへ」ポワーッ

雪美「P……ふふ……ふふふふっ」ポワーッ

ちひろ「私の知る佐城雪美ちゃんはこんな子じゃなかったような……」

モバP「人は変わりゆくものです。男子三日会わざれば刮目して見よ、ですよ」

ちひろ「女子だろ」

雪美「……女子です……。男子同士……だったら……それは……」 エヅラガアブナイ

ちひろ「はぁ……お二人って喧嘩とかしそうにないくらい仲良しですねえほんと」

モバP「しますよ?」

雪美「する……」

ちひろ「するんですか?」

モバP「人間ですもの。全く衝突しないというのはあり得ません」

雪美「けんかするほど……仲良しに……なる……」

ちひろ「しないとそれも割り切って冷めた感じには見えるでしょうけど、喧嘩する風には見えませんね」



794: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:57:05 ID:ynmRYMiw

モバP「この前もちょっとお互いに相手のどこが好きかで山手線ゲームをやっていたら」

ちひろ「はいゲロ甘」

モバP「あ、違った。これはただの自慢です」

ちひろ「しばいたろか」

モバP「本当は、眠そうな雪美のために本を読んであげていた時に、ついイタズラ心で」

ちひろ「……セクハラとかしていませんよね?」

モバP「いえ、ちょっとオーバーな声芸を入れて不真面目に朗読を」

雪美「……笑って……目が、覚めた……」

モバP「睡眠阻害されて機嫌が悪い雪美にポカポカ叩かれました」

モバP「むすっとふくれた顔もそそるなあ、とか思いながらもごめんなさいですね」

雪美「……見事……成敗した」ブイ

モバP「まあ本気の喧嘩と言うには程遠いかもですね。俺も雪美も、相手を傷つけることに臆病ですので」

ちひろ「糖分マシマシなのは理解できました。何だこれ」

雪美「ちひろさんは……Pと……けんか……しないの……?」


ちひろ「もうそういう関係は通り越していますから」ニコ



795: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 21:58:33 ID:ynmRYMiw

434

モバP「さあ、今日も真面目に仕事していきましょう」キリッ

雪美「……行ってきます」キラキラ

ちひろ「いつになくやる気がありますね。何分持つか分かったものじゃないですけど」

――

モバP「……次はこの書類か……」カチャカチャ

雪美「……はっ……はっ……」 ←レッスン中

――

モバP「――そこにウチのアイドルを是非使っていただけませんか?(営業)」

雪美「……」ニコ イイエガオダヨーユキミチャン! パシャパシャ

――

モバP「……今日も一日お疲れ様、雪美。そしてちひろさんにも感謝です。ドリンクまで頂いて……ありがとうございます」ビシッ

ちひろ「お、おう……。何か今日はずっと真面目でしたね。一年に数回ある躁気味の日とかじゃないですよね?」

モバP・雪美「……?」


ちひろ「え、何かオチは無いんですか?」



796: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/16(土) 22:01:23 ID:ynmRYMiw

435

モバP「ああ、バウムクーヘンが食べたいなあ」

ちひろ「プロデューサーさんは最近法子ちゃんに付き合っていろいろドーナツを食べているそうですね?」

モバP「はい。さすがドナドル、知識も豊富で」

ちひろ「ドナルドみたいに略すな。……バウムクーヘンもそういえばドーナツ型ですね」

モバP「あの形、見ているだけで北欧情緒を感じます。シフォンケーキとかも」

ちひろ「まあ、端を切り落としてより綺麗に見せるんですけどね」

雪美「バウムクーヘン……他のお菓子より……少し……高め……」

モバP「作っている所を見学に行けば分かるが、あれは手間がかかるからな」

ちひろ「基本材料は卵・小麦粉・砂糖・バターなどお菓子にありがちな物ですからね」

モバP「その生地を棒に付け、回しながら焼いてまた付けてを繰り返して大きくしていくんだよ」

ちひろ「それで独特の木の年輪のような層ができるんですね」

雪美「……二人とも……くわしい……。そんなに……好きなの……ね」

ちひろ「いえいえ。でも、プロデューサーさんが変なことを言うから私まで食べたくなったじゃないですか」


モバP「……買いに行こうか雪美。と、堂々とサボりの口実にしてみる」 ダメデス



799: ◆ORDERq/08U 2019/11/23(土) 21:32:42 ID:/I2nlcIw

436

プロデューサーマタネー タッシャデナ ヨフカシシタラダメダヨー? シュクダイハシタノ?

モバP「おかしいな、俺君たちより年上のはずだよね? ……あったかくして寝ろよー」

パタン

雪美「……P……みんなと……仲良し……」

モバP「それなりに長い道のりがあってどうにかな。俺の第一印象が良かったと言う子は少ないと思う」

雪美「……前は……もっと……真面目……だった……の?」

モバP「雪美が今見たら驚くくらいは真面目だったと思うぞ」

雪美「そう……。でも……今でも……たまに……真面目なのは……好き……」

モバP「たまにはね。ただ一般的に、真面目もプラスに働けば良いんだが真面目の皮を被った単なる無気力とかだと大変だしな」

雪美「……Pは……そんなこと……ない……」ニコ

モバP「自信を持って言うんだな? まあ確かに雪美さんをお迎えしてから無気力になる暇が無いからな。いい女やでほんま」

雪美「……ばか」


ちひろ「まだ初々しかった頃のプロデューサーさんが懐かしいなあ」



800: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 21:34:58 ID:/I2nlcIw

437

モバP「ただいまー」

雪美「お帰りなさいませ……御屋形様……」

モバP「」

雪美「……? 御屋形様……?」

モバP「ふぅ……御屋形様は反則じゃ雪美姫」

モバP「旅館の仲居さんのような和装に負けていない立派な姿だ。何でも頼りたくなってしまう」

雪美「……うれしい」キラキラ

モバP「この前は洋装、いわゆるメイド服の雪美さんもグッドだったな」

モバP「あの日のようにたどたどしくご主人様、なんて呼ばれて側に控えられた日には平常心でいることなぞ不可能」

雪美「……あなたのために……着たから……少しくらい……さわっても……いい……」

モバP「良いのか~? 少しじゃ済まないぞ? しばらくは抜け出せないくらい抱き締めるぞ?」

雪美「……かまわない。……して」(つ゜-゜)つ


ちひろ「プロデューサーさんが感激で悶え転がっていますね」 ウワアアアア!



801: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 21:38:22 ID:/I2nlcIw

438

雪美『赤い……目玉の……さそり……』

こずえ『ひろげたわしのつばさー』

雪美『青い……目玉の……子犬……』

こずえ『ひかりのへびのとぐろー』

雪美・こずえ『おりおんはたかくうたい……つゆとしもとをおとす……』

♪♪♪――

モバP「……浄化されますね」

ちひろ「浄化されます」

千秋「一理あるわ」

アヤ「不覚にも涙が」

モバP「星めぐりの歌って何かロマンチックで切なくて童心を思い出させる感じがします」

ちひろ「少年少女合唱団のあどけなくも純粋な歌声を聞くとああ……ってなるのを思い出しました」

モバP「中学生以降や大人の綺麗なコーラスもうっとり聞き惚れるんですが、これは一回りして神秘的ですよね」



802: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 21:50:36 ID:/I2nlcIw

ちひろ「それにしてもこうしてテレビで歌っている姿を見ると、二人とも高みに行った感じがします」

モバP「普段は身近なのにどこか遠い存在に見えてくるんですね」

千秋「そう? 離れていても繋がっていると思うの。それに、画面越しでも癒されるわ」

アヤ「ま、信頼していても、つい心配になって様子を見たくなるんだよなあ(保護者)」

モバP「一応、お守りとか渡していたりするんだがな」コレデス

ちひろ「フェルトに綿を詰めて作った、パネル状のPマークお守りですか。ボンバーマン4のプッシュみたい」

モバP「あとはこの黄色い三角形を配って、雪美が勇気、こずえが知恵、自分が力を受け持つという形で結束を高めたり」ハイ

ちひろ「三つを揃えると願い事が叶うトライフォースかな?」

アヤ「良いな……シンプルだけど、そういうのもさ」

千秋「……貴方、マスコットの佐城さんを作ったりは出来ないの?」

モバP「一度作ってみたいが、実在人物のマスコットを本人にお守りとして渡すというのは何だし」

モバP「かと言って俺が勝手に個人的に愛でる用に作るのもな」

モバP「あ、だったら雪美とこずえのフェルトマスコット、千秋とアヤに作れば良いのか」

千秋・アヤ「……良いの?」キラキラ


ちひろ「手先が小器用……家庭的な人だなあ」



803: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 21:54:44 ID:/I2nlcIw

439

モバP「世の中にはいろいろなりんごがあると思いませんか、りんこさん」

あかり「りんこさん違うんご! ”り”しか合ってないです!」

モバP「おっと、りんごに気を取られて……あかりちゃんで間違いないな?」

あかり「もー、からかわないでくださいよ? あかりんごですけどあかりはあかりですっ」

モバP「で、名字は紲星でしたっけ?」

あかり「ち・が・い・ま・すぅー! 誰がご飯をいっぱい食べるボイスロイドですか!」

モバP「でもさ、下の名前が分からない芸人とかはよくいるが、上の名字が分からないアイドルって新しくない?」

あかり「失礼だなあ! それはプロデューサーさんだけかと思うんご」

モバP「君もウチでは入って日が浅いとはいえ、他の子のフルネームを度忘れすることが無いとは言えめえ」

あかり「それはまあ……」

モバP「という訳で、えっと……辻野くん」

あかり「思い出してもらえたんご!」

モバP「そうそう辻野だ。辻野らいと」

あかり「せっかく上を思い出したのに下がもう跡形もなくなってるじゃないですか!?」



804: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 21:58:12 ID:/I2nlcIw

モバP・あかり「うぇ~い」 パシン

ちひろ「うぇ~いじゃないです」

雪美「私も……」

モバP・あかり・雪美「うぇ~い」 パシッ

モバP「それにしても秋だねえ。世の中にはいろいろなりんごがあると特に思わされるのがこの季節だ」

あかり「紅玉をよく見かけますね。そのまま食べても良いですけどアップルパイに最適!」

モバP「紅玉をそのまま食べる人はなかなか物好きな感じがするが、とにかく酸味特化型だな」

あかり「逆に甘さ特化は赤りんごではなく青りんごの王林です。辻野あおりんご!」

モバP「煽るな。そうね……香りも良いし、TIMEも増えるしな」

ちひろ「TIMEが増えるのはマリオワールドだけだぞ」

モバP「他にもふじやらジョナやら秋映やら、チャートを見るのが楽しい物の一つだな」

あかり「秋映の黒にすら近い深い赤色はドキッとしますね~」

雪美「二人とも……りんご……好き……ね」


雪美「でも、P……たまには……イチゴの話も……しよう……?」 イチゴンゴ! ナンジャソリャ



805: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 22:00:51 ID:/I2nlcIw

440

モバP「ああ、また外れか」

雪美「P……どうしたの……? SR……当たらなかったの……?」

モバP「いや、ガチャを回したりしている訳じゃないからな。というか雪美でもそういうことは知っているのか」

雪美「うん……。でも……私は……Pと……直接……遊ぶ方が……楽しいから……しない……」

モバP「まあ射幸心課金商売に付き合うよりは昔ながらの遊びの方が心も楽か」

ちひろ「身も蓋も無いことを」

モバP「で、これはチョコボールだよ。エンゼルが居なかった」

雪美「……! 銀なら五枚……金なら一枚で……缶詰が……当たる……?」

モバP「そうそう。おもちゃのカンヅメだな。以前知り合いに中身を見せてもらったことがある」

雪美「……中身は……?」

モバP「言って良いのかな? まあちょくちょく企画が変わっているだろうから、良いか」

モバP「普通に玩具の小物が何個か入っているものや、全体がオルゴールになっているものとかがあったな」

雪美「……」ホー



806: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 22:04:16 ID:/I2nlcIw

モバP「で、俺も欲しいなと思って店で見かける都度、チョコボールを買っているんだが」

モバP「俺の前に幸せのエンゼルは訪れてくれないのだ」

ちひろ「アイドルの中には当てた人や当てるのが上手い人はいそうですね」

モバP「でもやっぱり自力で当てたいじゃないですか」

雪美「……エンゼル」

モバP「エンゼル……そろそろ来てくれても良いのになあ」

雪美「……P……私が……いるじゃない……!」

モバP「雪美……!」

雪美「…………///」

ちひろ「何となく言ってみたら恥ずかしくなったパターン」

モバP「でも、そうだな。俺の幸せのエンゼルは、いつも側にいる雪美だったのかもな」

雪美「……P……」

モバP「エンゼル雪美……やっと見つけたぞ!」ガバッ

雪美「……///」

ちひろ「はいはい茶番」



807: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 22:06:26 ID:/I2nlcIw

モバP「そういえば、エンゼルって大体は裸なんだよな……」

雪美「……」

モバP「……」

ちひろ「……」

モバP「雪美、チョコボール食べる? いちご味」

雪美「うん……!」

ちひろ「何だ今の間は……私にもください」

モバP「どうぞ。……にしても、金一枚と銀五枚が同価値な訳だが、もう少し出やすい銅のエンゼルも欲しい」

ちひろ「金と微妙に判別し辛い上に20枚くらい集めさせられそう」

雪美「……銀行の……両替……みたい」

モバP「銀行は何故金行では無いのかというと、日本で制度が出来た当時銀本位制だったからとか言いますね」

ちひろ「突然の謎知識」

モバP「あと、金行だと禁后みたいで嫌だと思う人はいるかもしれない」

ちひろ「何故そこにオカルト」


雪美「……銅があるなら……プラチナの……エンゼルも……」 フエルナァ



808: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 22:09:13 ID:/I2nlcIw

441

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

雪美「おおー……」パチパチパチ

ちひろ「シリーズやめろ。雪美ちゃんも拍手しないの」

モバP「さて、今回取り上げるのは”踊り子の服”」

雪美「……ダンス衣装……?」

ちひろ「……範囲広いですけど、まあそう名の付く特定物は大体はいけない気はしますね」

モバP「ドラゴンクエスト4のマーニャの格好をイメージしたら分かりやすいでしょう」ハイガゾウ

ちひろ「シリーズでデザイン変わっていきますけど特に露出度高くていけないやつですそれは」

雪美「……スタイル……かっこいい」

モバP「褐色でより妖艶に見えますね。でもこれで防御力は高いし装備買い替え時の下取り額も高いという」

ちひろ「下手な防具より強いとか不思議ですねえ。高値で売れるのは……うん」

モバP「これを、経験として一度は着てみたい! と興味をお持ちだったりはしませんか雪美さん」

雪美「……今の私には……似合わない……」フルフル


モバP「それは残念です。……次回に続く」 ツヅクナ



809: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/23(土) 22:21:23 ID:/I2nlcIw

442

モバP「ああ……諸行無常な気分だ」

雪美「……どうしたの……?」

モバP「さっき車で通った所にさ、以前は松林の私有地があったんだが、もう無くなっていたんだ」

雪美「松の……林……?」

モバP「ああ。日本の三大松原とかと違ってそんなに広い面積ではないが、気になる場所だった」

モバP「ここでかくれんぼとかしたら面白いだろうなって十数年前の自分は思っていた」

雪美「……自分が……どこにいるか……迷いそう……」

モバP「今の日本で、松林や竹林で軽く迷う感覚を味わえるって結構すばらじゃありません?」

雪美「……そう……?」

モバP「360度見回しても松林、でも鬱蒼とした内陸の樹海と違う整然とした木々の間隔」

モバP「細長く伸びた幹に、先の針のような葉。そこから差し込む光の明るさ加減は幽玄の世界」

モバP「ちょっと進めば抜けられそうな所でも、敢えて腰を掛けて途方に暮れてみたいというかね」

雪美「……そんなこと……していると……妖怪に……会いそう……」


ちひろ「……ちょい迷いたい系男子ですか」



811: ◆ORDERq/08U 2019/11/30(土) 22:04:23 ID:U/9zb.uw

443

モバP「はぁ~あ……」ナデナデ

雪美「……」ムフー

モバP「雪美さんってほんと……ほんともう何て言うか……言葉では言い表しきれない存在」

雪美「……そんなに……?」

モバP「そんなにだよ。一億人から君を見つけ出したみたいな幸運」

ちひろ「こなぁぁぁゆきぃぃぃ」

雪美「……でも……私は……成長して……しまう」

雪美「……心も……体も……変わっていく……」

モバP「大人は、テレビで見る子役が成長してしまった時に複雑な感情を抱いたりするね」

雪美「……Pも……そうなる……?」

モバP「かもな。でも、人間であれば大人だって同じ一年で一歳のペースで歳を取るんだ」

モバP「その上で、本質はきっと、ずっと変わらないさ。大きくなっても、例え生意気になったとしても」

雪美「……なら、良い……。それに……もし変わるなら……Pも……私が……変える」


ちひろ「プロデューサーさんは人間かは怪しいところですけど」 ソレヲイワナイデ



812: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:06:02 ID:U/9zb.uw

444

モバP「……」ジーッ

ペロ「……」ジーッ

モバP「……ペロ」

モバP「……あんた、お顔をよう見たら、べっぴんさんやなあ」

ペロ「……」

モバP「……」

ペロ「……」スッ

パシッ!

モバP「ふぉっ!? う……目にも留まらぬ一発を貰ってしまった。何でや!」

ペロ「ふんぎゃーす」

雪美「Pが……変なことを……言うからだ……って」

モバP「お厳しい。心当たりは多いがな」 パシッ イテッ


ちひろ「ツッコミの猫パンチは猫好きにはある意味ご褒美です」



813: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:09:53 ID:U/9zb.uw

445

モバP「雪美よ、ちょっとした質問をさせてくれ」

雪美「……分かった……。……どうぞ……?」

モバP「雪美は今から一人で旅に出なくてはいけません」

雪美「……一人は……苦手……」

モバP「そこで知り合いの博士に、火属性のトカゲ、水属性のカメ、草属性のカエル」

モバP「このどれか一匹をお供に付けてあげるから選べと言われました」

ちひろ「ポケモン初代……というかフシギダネってモチーフはカエルだったんですか」

モバP「さあ、どれを選ぶ?」

ポク ポク ポク チーン

雪美「……カメ……?」

モバP「ほほう。何故そう思った?」

雪美「……長生き……しそう……と思ったから……」

ちひろ「結構現実的な理由だった」



814: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:14:29 ID:U/9zb.uw

雪美「……電気属性の……ネズミ……は……? ……それか……イーブイ」

ちひろ「イーブイ言っちゃったよ」

モバP「まあまあ。でも偶然にも俺と一緒だな。俺もカメを連れて行く」

モバP「ゲームだとトカゲは序盤が厳しく、カエルだと逆に易しくなる。だからその中間にする」

雪美「……」

モバP「真ん中を選べる人というのは実は強いんだ」

ちひろ「雪美ちゃんにそんな意図は無かったと思いますけどね?」

雪美「……」コク

モバP「……まあ、だから? と言われればそれまでだが、何となく聞いてみたくなったんだよ」

ちひろ「でも、三竦みで一点物の御三家を最初に選択するシステムって良いですよね」

モバP「いきなり運命の選択をさせられるという容赦のなさ」

モバP「それと人間キャラのデザインですね。歴代女主人公とか服装がジュニアモデルみたいで衣装の参考になります」

雪美「……良い意味で……日本っぽくない……感じ」


ちひろ「あ、ちなみに私もゼニガメ派です。アイテム増殖するんで何でも良いですけどね」 オイオイ



815: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:17:17 ID:U/9zb.uw

446

モバP「美人を現す四字熟語ってありますよね。羞花閉月」

ちひろ「なかなかマイナーな所を持ち出しますね。閉月羞花と言うのもありますし」

雪美「四字熟語……あまりよく……知らない……」

ちひろ「容姿端麗とか美人薄命とか……傾国美人、とか」

モバP「僕も妲己みたいな美人に破滅させられたいなー」

ちひろ「冗談はPヘッドだけにしといてくださいよ?」

モバP「とにかくいろいろありますね。でも、羞花閉月って何だか卍解っぽくありません?」

ちひろ「天鎖斬月や鏡花水月かな?」

モバP「他にも一部の四字熟語って斬魄刀に出来そう……出来そうじゃない?」

雪美「……例えば……?」

モバP「覚醒(おこ)せ、夙夜夢寐」

ちひろ「解号まで考えるんですか」

雪美「難しい漢字……使うところが……オサレ……」



816: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:19:19 ID:U/9zb.uw

モバP「で、羞花閉月だったら美人過ぎて眩しい的な能力になるんでしょうかね?」

モバP「暇があればアイドルたちの斬魄刀を一本一本考えたりしてみたいものです」

ちひろ「蘭子ちゃんや乃々ちゃんでもノートにそんな厨二構想は書いてないと思うなあ」

雪美「……アイデア……ポエム……、思いは……人それぞれ……」

モバP「それにしても、花も恥じらう乙女・美人、良いですよね。雪美さんのような」

雪美「……普通に……そういうこと……言う……///」

ちひろ「何でも雪美ちゃんですねえ」

モバP「まあアイドルの子たち全般に乙女は多いと思います」

ちひろ「私も乙女ですよ?」

モバP「えっ?」

ちひろ「いえ、やっぱり何でもないです」

モバP「失礼しました。いえ、ちひろさんが乙女なのを疑うつもりは無くですね……」

モバP「でも乙女と言うよりは、観世音菩薩みたいというのが先に来ます」

ちひろ「何ですかその参照先を間違ったような言葉の豹変は」


雪美「……ナチュラル……パワーワード……」



817: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:22:33 ID:U/9zb.uw

447

雪美「P……っ!」バタンッ!

モバP「雪美、心配して来てくれたのか?」

雪美「Pが……交通事故に……あったって……聞いて……!」

モバP「いや、交通事故ってほどではないが……でもやっぱり交通中の事故なのかなあ」

雪美「……何が……あったの……?」

モバP「ちょっとサイクリングをしていたらバードストライクを受けてしまってな」

雪美「……??」

モバP「信じられないかもしれないが運悪く低空飛行しているカラスと衝突したんだよ」

モバP「大した傷ではなかったが転倒したし、こうして一応病院で診てもらったんだ」

雪美「………………うん……良かった……」

モバP「あ、思考停止したな? 驚いたんだぞ? いきなりガツン、だから一瞬銃撃でも受けたのかと思って」

雪美「……」ギューッ

モバP「心配させてすまなかった」


ちひろ「……巷のカラスの標的になっていたりしませんよね?」



818: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:26:23 ID:U/9zb.uw

448

モバP「今日は杏にプレゼントをあげようと思って来ました」

杏「……何かの記念日?」

モバP「いや? 何でもない思いつきの奇襲プレゼント攻勢だ」

杏「まあ、貰える物は貰っておく主義だよ。仕事以外ならね」

モバP「という訳で、お宝オープン!」テレレレレン

雪美「……こちらに……なります」

杏「おっ、これは……カレンダー?」

モバP「それもちょっと立体的でしょう」

雪美「クリスマスまで……カウントダウン……する……アドベント……カレンダー……」

杏「ほう……ちなみに隣の雪美ちゃんもセット?」

モバP「雪美は別売りになります」 コクコク

杏「売ってるんだ……」



819: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:28:41 ID:U/9zb.uw

杏「それにしても、どうしてアドベントカレンダー?」

モバP「日付の引き出しを開けると玩具の小物が入っていたりお菓子が入っていたりするが、これは飴なんすよ」

雪美「……キャンディ……バージョン……!」

杏「へぇ。アドベントカレンダーは知っていたけど、そんなのまであるんだねえ」

モバP「ショップで見かけてこれは直感的に杏の元に行かせるべき代物だと思ったので購入した」

モバP「毎日一つ、開ける度に違う、珍しい飴が入っていて楽しめると思うぞ」

杏「プロデューサーはこういうの好きだね。嬉しいけど」

モバP「欲張って先食いするなよ? 一日一個だからな?」

杏「信用無いなあ。そこまで食い意地張っちゃいないって」

杏「……でも、ありがと。使わせてもらうよ」

モバP「おう。しかし、今日の分が無いな。開けられるのは一日からだし……ということで雪美さんから」

雪美「……はい。……これは……サービス……」

杏「あっ、レモン飴だ……いただきます」 ビリッ パクッ


モバP「……食ったな?」 エ? ナニコワインダケド



820: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:30:34 ID:U/9zb.uw

449

モバP「外は雨。こういう日はカラッとしている時より気温は下がらないんだよな」

雪美「……でも……ぬれる……」

モバP「そうだな。それに雲がかかっていると日中でも薄暗くて何となく陰鬱な気分になったりする」

ちひろ「明るさで気分は結構変わりますよね」

モバP「秋の日は釣瓶落としと言いますから、ただでさえ明るい時間が少ないですからね」

雪美「てるてるぼうず……でも……作る……?」

モバP「てるてる坊主はなぁ……何か生贄にしているみたいで可哀想に見えるんだよな」

ちひろ「饅頭なんかは元々本当に人の頭を人身御供で捧げていたそうですね」

雪美「孔明……すき」

ちひろ「よく知っていますねえ。教えたのまたプロデューサーさんですか?」 ウン

モバP「あはは……しかしここ何ヶ月か、週末土日ってほとんど雨や曇りばかりらしいですよね」

ちひろ「ここ数年は週末ばかり狙ったかのように雨が多くていつもガッカリしている気がします。もちろん晴れた日もあるはずなんですけどね」

雪美「私は……Pと……いつもいっしょに……いる気がする……」


ちひろ「それは気がするんじゃなくて実際にいます」 イヤァテレルナァ



821: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/11/30(土) 22:33:10 ID:U/9zb.uw

450

ちひろ「雪美ちゃんって慣れているとしても、プロデューサーさんを怖がらないですよね」

雪美「……こわがる人は……少ない……」

モバP「わざと脅かしたりしない限り、本気で怖がる子はアイドルたちにはいません。多分」

ちひろ「いたら反省してもらわなきゃいけないわけですけど」

ちひろ「でもちょっと頭を空っぽにして見てみれば、プロデューサーさんって大柄ですし」

雪美「……大きくて……頼もしく……見える…………」

モバP「ほら見なさい、怖くないです」

雪美「……でも……Pのこと……知らなければ……こわいかも……」

ちひろ「とのことですよ?」

モバP「そういえば雪美を放課後の学校に迎えに行った時、周囲の子に引かれたなあ」ショボン

雪美「……しょぼくれるの……かわいい……」

ちひろ「私でも大きいなと思うのに、更に低い視点から見たらそびえ立って見えると思いますよ」

モバP「……怖くないですし」


雪美「……分かってる……。Pは……こわくない……」ヨシヨシ



824: ◆ORDERq/08U 2019/12/07(土) 19:11:21 ID:q29vREgw

451

モバP「さきほど車で送迎をしていたらフェラーリ308GTBを見かけまして」

雪美「青い……フェラーリ……見とれた……」

ちひろ「フェラーリと言うとまず赤ってイメージですから珍しいですね。それも308って結構古いやつですよ」

モバP「リアウィングとか付いていないオーソドックスで慎ましやかなボディが却ってセクシーなんですよねえ」

モバP「雪美もいつか、フェラーリが似合う女に――」

ちひろ「フェラーリが似合う女(リフレイン)」

雪美「……運転は……P……。私は……助手席の……方が……良い……」

モバP「俺にフェラーリは釣り合わないよ。それよりは某冠城くんの乗っているスカイラインセダンのV37あたりが欲しいです」

ちひろ「プロデューサーさんはエルグランドもしくはマイクロバスあたりが似合うと思いますよ?」 バス!?

ちひろ「しかし、フェラーリなんて個人的に所持している人は私の友人でもそんなにいませんね」

雪美「……少しだったら……いるの……?」

ちひろ「まあ四、五人はいます。乗っているのは新しめのやつですけどね。ロータス乗りの方がまだもう少し多いです」


モバP「フェラーリに乗れる友人が片手で数えるほどいるちひろさんって一体……」



825: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:14:00 ID:q29vREgw

452

モバP「外は寒いですなあ」

ちひろ「よっこいしょと言って物を持ち上げてると老けると言いますけど、同様に寒いのを寒いと言うのも老けそうです」

モバP「まあ言ったからって例えば気候を変えられる訳じゃありませんからね。同調を得るための呟き以外にはなかなかなりません」

雪美「……ふぅ。……ココア……温まる」

モバP「こんな日に飲むホットココアは美味しいだろう?」

雪美「……うん……。ささやかな……幸せ………」

モバP「ココアの入った湯気立つマグカップに口を付ける雪美さん……本日のベストショットだな」

ちひろ「何気ない仕草まで見逃すまいとするその姿勢、とことん雪美ちゃんフリーク、或いは煩悩の域ですね」

モバP「もし自分の目に録画機能が備わっていたら、多分今頃は雪美ファイルだけで保存容量がパンクしている自信があります」

雪美「その目は……もっと……他を、見ることにも……使うべき」

ちひろ「ですって」

モバP「仰る通りではある」


雪美「……でも……なるべく……私の方も……見ていて……?」 アアモチロン!



826: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:17:31 ID:q29vREgw

453

モバP「雪美にはちょっと早いかもしれない質問」

モバP「好きなだけお金が貰えるならいくらくらい欲しい?」

ちひろ「雪美ちゃんにそれ聞きますか?」

雪美「……みんなが……幸せに……なれるくらい……」

モバP「みんなが幸せになれる金額ってどれくらいだろうな」

雪美「……それは……見当も……つかない」

モバP「俺でも分かりかねるくらいだ。でもその、まず人のためという発想が出てくるのは優しい」ナデナデ

ちひろ「例えば今時のちょっと賢い子が、グラハム数です、なんて言い出したら、私なら可愛げないなーって思いそうです」

雪美「グラハム……? ……クラッカーしか……思いつかない」

モバP「グラハムクラッカーは存在感あるよな。砕いてタルトの台にするとまたこれが美味いんだわ」

ちひろ「おっほん……グラハム数は気の遠くなるどころじゃ済まないほど多い数のことですよ」

モバP「京とか恒河沙とか無量大数くらいでドヤるならまだお茶目なもんです」ナデナデ

雪美「……なですぎ……。……もっとやれ……」

モバP「……秘法ナデナデをあまり安売りしたくはないのだが、手が止まらん……!」ナデナデ



827: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:24:09 ID:q29vREgw

モバP「お茶目といえば、5000兆円欲しい! なんて誰が言い出した言葉か……これも結構極端ではある方ですよね」

ちひろ「そんなお金だけが忽然と現れたらとんでもないインフレが起きますね」

モバP「しっかり国立印刷局で刷ってもらったお札でないと、記番号が同じだったりしたら使おうとしても偽造扱いで捕まるという」

ちひろ「ブラックジャックが宇宙人を手術した時のバッドエンドみたいになるんですね」

雪美「……お金のコピー……絶対に、ダメ……。……子ども銀行券で……汗をふくなら……良し」

ちひろ「それは高度な複合技ですね……。子ども銀行券というフレーズは懐かしいです」

ちひろ「……現実的にいくらあれば充分かというと、10億円くらいになるんですかね」

モバP「ちひろさんが言うと説得力がありますね。さすがは現代のルキフグス」

ちひろ「誰が地獄の宰相やねん。私は金の亡者ではありません。良いですね?」

モバP「押忍。……でもちひろさん個人としては10億じゃ足りないでしょう?」

ちひろ「それはもちろん――っておい」

モバP「あ、そういえば一万円あれば日本ではピザ二枚とちょっとしたサイドメニューくらいで終わりですが」

モバP「海外のどこかでは村規模の総出で何日かパーティーができる、というテレビ番組を見て印象に残っています」

雪美「……一万円で……みんなを……幸せに……することも……できるの……ね」


ちひろ「幸せの金額換算は一人一人の受け取り方や使い方で変わるから難しいものです」



828: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:28:42 ID:q29vREgw

454

モバP「ヨーグルトって物によってプレーンでも味がいろいろ違うんですよねえ」

ちひろ「と、アイドルが出演する教養バラエティ番組を見たばかりで言っております」

雪美「……利きヨーグルト……対決……楽しかった……」

モバP「ヨーグルトを味わう雪美さんは繊細で美しい。思わず見てはいけない神域を覗いたような気になり色めき立ってしまう」

ちひろ「ヨーグルトくらいで大袈裟ですよ」

雪美「……いつもの……こと……」

モバP「雪美は免疫と整腸のビフィズス菌、口臭改善・胃潰瘍予防・整腸のアシドフィルス菌、歯周病口臭予防に整腸のカゼイ菌など、どれが好みかな?」

ちひろ「どれも整腸は入っているんですね。というか乳酸菌等の好みを聞かれてもっていう」

雪美「ビフィズスは……ねっとり……。アシド……フィルスは、さらさらで……すっぱい……」

モバP「その時に食べたヨーグルトだとそんな風だったんだな」

雪美「プレーンで……いつも……食べている人……少し……尊敬、する……」

モバP「確かに。俺は砂糖なりジャムなり入っていないとなあ。食べられない訳じゃないが」

ちひろ「そういえば乳酸菌飲料で甘くないやつは見たことが無いですね」


モバP「人間たるもの、苦いだけなら我慢出来るが酸っぱいだけだと厳しいのだ」 メイゲン…?



829: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:32:34 ID:q29vREgw

455

モバP「好きな動物ってなかなか一貫しないものだよな。それも一番となると」

雪美「私は……ずっと……猫……」

モバP「猫一筋とは貞淑だなあ。まあこれから変わっていくかもしれない」

雪美「……そう……?」

モバP「俺は雪美に影響されて最近は猫が好きになり、今では頻繁に夢に出て来るようになったくらいだが」

モバP「様々な情報から受ける影響というものはやはり大きい。以前はペンギンが好きだったのに」

雪美「……ペンギン……どうして……?」

モバP「どうしてだろうな。幼い頃にコナミのゲームとかをやっていたからかなあ。愛嬌のあるあのシルエットが気に入ったんだと思う」

モバP「猫は結構スレンダー体型が多いが、俺はどちらかというと丸っこい物に親しみを持っていた」

雪美「……女の子も……丸い方が……?」

モバP「ぽっちゃり系やふくよか系は包容力がありそうなのが強みだな。ただ、いくら丸くても体型には一定のバランスやメリハリも必要だが」

かな子「正直に言って私はセーフですか?」

モバP「何を言うか。セーフだし。まあ、BMIだけなら標準でも体脂肪率とか一見では分からないからなあ」 ウッ


雪美「……少しは……重い方が……張り合い……ある……?」 ユキミハソノママデ



830: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:35:37 ID:q29vREgw

456

モバP「ちひろさんはゆで卵をどうやって食べます?」

ちひろ「……それはコロンブスの卵的な答えを期待しているんですか?」

モバP「殻を割って食べますドン! ということじゃなくて、どう料理に使うとかどう味付けするかです」

モバP「一時期餃子は焼くより茹でて食べた方が老けない、とかいう情報が話題になったでしょう?」

ちひろ「なりましたね。あまり気にしていませんけど、卵もそうなんでしょうかね」

モバP「それから何となく卵はゆで卵で食べることが増えたような気がするんですよね」

雪美「……はい。……私は……ゆで卵は……塩で……」ノ

モバP「雪美さんは塩派か。俺はマヨネーズの方が多いんだ」

ちひろ「卵オンマヨネーズって炭水化物をおかずに炭水化物を食べるのに似た感じがありませんか?」

モバP「言われてみれば……マヨネーズは主に油とお酢と卵で出来ていますからね」

雪美「卵を……塩にしたら……フレンチ……ドレッシング……。よく……作る……。……油2……対……酢1」

モバP「作り方を把握しているとはさすがよ。この前はマリネ風にアレンジもしていたし、本当料理上手な奥さんや」 …テレル

ちひろ「また自宅で料理部ですか? あ、私はゆで卵はスライスしてサラダ派ですかね」


雪美「卵に……フレンチドレッシング……なら……それも、ある意味……マヨネーズ……?」 アタマイイナ



831: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/07(土) 19:39:29 ID:q29vREgw

457

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

雪美「おおー……」パチパチパチ

ちひろ「プロデューサーさんは最近欲求不満か何かなんですか?」

モバP「遠回しに注意喚起を促す意図が大きいと思ってください。芸能界は広く、所によってはクレバスのように底が深い穴も開いている。だから、お仕事でこういうのを頼まれてホイホイ着たらいけませんよという常識を持ってもらえたらと考える次第でありまして」

ちひろ「あいつやましい話になると早口になるな」

ちひろ「それと、あとは雪美ちゃんの興味チェック的な?」 ハイ! ゲンキイイナオイ

雪美「……前置き……長い……。……早く……」

モバP「おうそうだった。という訳で今回は参考資料(絵)をパネルにしてみました。じゃん!」

雪美「……レオタード……」

モバP「はい、ということでけものフレンズのコウテイペンギンです」

ちひろ「さすがに軽々とアウト踏み抜きますね」

雪美「……ペンギンなのに……寒そう……矛盾……」

雪美「……でも……P……ペンギン……好き……だから……着てほしい……?」


モバP「」クラッ アアップロデューサーサン!



833: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 22:57:58 ID:NKXptfjc

458

モバP「女の子に体重が増えたことを示唆するのは失礼だ」

モバP「だが抱っこした時などに否が応でもそれが動作に出てしまうことがある」

ちひろ「アイドルを普通に抱っこしているのが実際は普通じゃないんですけどね」

雪美「そんな時……どうする……?」チョコン

モバP「……俺の筋力も落ちたもんだな、と自分を責める」

ちひろ「気を使われたようでショックだと思いますけど」

モバP「じゃあ、”お前さんも成長期なんだなあ”と感慨に浸ってみる」

ちひろ「明らかに太っただけだったらそれ通用しないです」

モバP「なら、”何のコニシキ、余裕過ぎて逆にびっくりしたわ~”でどうでしょう」

ちひろ「さらっと重みを暗示させるフレーズを混ぜるな」

モバP「ううむ……柔軟で適格なフォローってなかなか難しいものですね」

雪美「……でも……Pに、言われたとしたら……しっかり……受け止める……」

モバP「イッツフレキシブル! そういうの好きよ」


ちひろ「同じストレートな指摘でも日頃の接し方で差が出るんでしょうね」



834: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:00:39 ID:NKXptfjc

459

モバP「やらなきゃいけないことが手につかない……はぁ」

雪美「……なかなか……重症……?」サスサス

モバP「心配してくれてありがとう雪美。……いや、それでありがとうも何かおかしいな」

ちひろ「テスト前に部屋を掃除し始めるような精神状態にでもなっているんですか?」

モバP「心理学でいうセルフハンディキャッピングですね。かもしれません」

モバP「とにかく当初の目的を脱線して、何か違う方向ばかり捗っちゃうんですよ」

ちひろ「なるほど。……人にはそれぞれ適性がありますから、直感の赴くまま進んでみるのも良いんじゃないですか?」

ちひろ「ただ、人と違う道を行くなら何かあっても誰も助けてくれませんから、そこは覚悟すべきです」

モバP「月島雫のお父さんみたいなことを言いますね。……分かっていますよ」

雪美「……Pなら……乗り越えて……くれる……。信じてる……」

モバP「雪美…………雪美の目には説得力があるなあ」

雪美「応援……する……。……がんばれ♡……がんばれ♡……」

モバP「……元気が出てきた。今度こそありがとう、かな?」


ちひろ「でもどこかの伊東さん風応援はダメですよ」



835: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:03:10 ID:NKXptfjc

460

モバP「黒猫を見ると魔女を連想する私って変ですか?」

雪美「……変……かな……?」

モバP「あれ、雪美さんはあまりそんなイメージは無いですか。使い魔とか」

雪美「……私の……イメージだと……トカゲ……カエル……」

雪美「そして……白い……フクロウ……とか」

モバP「白いフクロウは神々しくて憧れるなあ。そんなの従えていたら主人公補正マシマシやん」

モバP「世の茶色いノーマルフクロウと比べるとそれだけでレア度が高そう」

ちひろ「何言ってやがんでい」

雪美「ペロと……私は……使役する……される関係じゃ……ない……」

ペロ「……」

雪美「……そう。……対等な……友人……」

モバP「もはや鳴かずとも分かるのか。俺も種を超えて相手の気持ちを分かるようになりたいな」

モバP「しかしそれっぽい仕事はしたが雪美は魔女の格好も似合うと思う。紺のワンピースに赤いリボンに箒でね」

ちひろ「魔女の宅急便の先入観が多分に入っていませんか?」



836: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:06:35 ID:NKXptfjc

雪美「……でも……魔女、だと……こわい……感じ……する」

モバP「まあな。魔女狩りなんて物騒な言葉もあるし、魔法使いの方が良いのかな」

ちひろ「私の魔女のイメージは薬草とかキノコと言った植物系の知識豊かな薬学者です」

モバP「森の一軒家に菜園とか作って暮らしていそうで良いですね」

雪美「そんな絵本……読んだこと……ある」

ちひろ「まあトリカブトやジギタリス、ベラドンナとかも育てていて毒にも詳しかったりはしそうですけど」

雪美「薬と……毒は……紙一重……」

モバP「そんな話を聞くだけでも中世西洋のファンタジー的な世界観が頭に浮かんで好奇心をくすぐります」

雪美「……ファンタジーの……舞台……。……行ってみたい……ね」

モバP「ドゥブロヴニクやアマルフィやモン・サン・ミッシェルとかな。写真や動画でも圧倒されるが実際はもっと凄いんだろう」

ちひろ「クロアチアのドゥブロヴニクはともかく後二つはあまり魔女関係なくただのプロデューサーさんの好みですね?」

モバP「はい」

ちひろ「正直でよろしい。私もユングフラウヨッホ、メテオラ、ノイシュヴァンシュタイン城とかは見たいですけども」


雪美「……海側のP……山側のちひろさん……。ペロは……どっち……?」 ニャー?



837: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:08:57 ID:NKXptfjc

461

凛「プロデューサーって、芸能人になれるとしたら誰になりたい、とかいうのはある?」

モバP「沢村一樹かな」

凛「即答……なかなか濃い目が好きなんだね」

モバP「割とね。まあ気分ですよ気分。明日は阿部寛かもしれない」

凛「ふふっ。でも実際に身長あるし、分からなくもないかな。大きい男の人って良いよね」

凛「こうして、どっしり受け止めてもらっている感じ……悪くない」キリッ

モバP「膝の上でポーズを取ってみる子はよくいるが、凛も意外と姿勢がダイナミックだよね」

凛「……悪い?」

モバP「いんや? でも、ここは普通に大人しく座ってみるというのはどうかなと」

凛「……普通にしていたら何か赤面しそうだからやめとく」

モバP「恥ずかしく感じる着火点がいまいち読めないな。顔は近いし体にも触れているのに」

凛「……言葉にされると意識しちゃうからやめて」


雪美「……私には……出せない……しっとりした……ふんいき……。ペロも……そう思う……?」 ニャー?



838: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:11:08 ID:NKXptfjc

462

モバP「アメリカの警察官はドーナツ屋でドーナツを食べているイメージがあります」

早苗「それはちょっとした刷り込みが入っているかもよ?」

モバP「でしょうか」

早苗「うん。例えばそこはピザやベーグルでも違和感ないでしょ」

モバP「そうなんですが、以前にドーナツを無料で食べられるという作り話を聞いて警察官=ドーナツという方程式が頭の中で形成されまして」

早苗「それは方程式未満よP君」

法子「無料でドーナツと聞くと居ても立っても居られない!」 アッノリコ

モバP「作り話だがな。でも無償のドーナツを美味しそうに食べるビッグなアメリカンポリスを想像すると……」

モバP「何だか大食いバトルを見ている時のような不思議な食欲が湧いてきます」

早苗「あっちのフードファイターって大抵イメージそのままに大柄よね」

モバP「日本人は体が小さいのに何でそんなに入るの? というタイプが多くて得体の知れない怖さの方が先に来てしまう感じです」

モバP・早苗「……」ジッ

法子「……どうしてあたしを見るのかな?」 ←割と大食い



839: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:14:03 ID:NKXptfjc

モバP「でももし本当にドーナツがタダです、なんて謎特権があったなら、僕も警察官になりたい」

モバP「デニッシュパンでも良い。そしたらコメダのシロノワールを腹いっぱい食べることにする」

早苗「無料サービス目的で警察官を志すのは志望動機が不純というか軽すぎない?」

法子「あたし個人的にはそれもアリだと思います! 正義=甘いもの!」

雪美「他は……できても……シロノワールは……無料にならないと……思う」 アッユキミ

みちる「そんな……救いはないんですか!?」 アッミチル

モバP「いや、どこかにまだ裏技があるはずだ……どこかに……!」

早苗「観念して買いなさいよ、そこは。横着しないの」

法子「だったら、そのお店でアルバイトしたらどうかな?」

モバP「なるほど、飲食業にはまかないとかがある仕事も存在するからな」

モバP「そういえば以前パン工場でアルバイトしたら、食堂に市販のパンが置いてあってタダで食えたな」

みちる「ほうほう」

モバP「どこかではお持ち帰りまでさせてもらった気がする。まあそこでバイトしてまで食いたいか? だが」

みちる「……永久機関ですね」



840: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:16:25 ID:NKXptfjc

モバP「他にもコンビニでも廃棄前の弁当を貰えたり、ホテルでも余りのパンをこっそり貰えたり?」

早苗「体に悪いんじゃない? というかいろんなことをやっているわね……」

早苗「それはそうとP君、最近ドーナツやパンの話が多くなっているわよ?」

雪美「……まさか……」

モバP「……え?」

法子「……ちょっと調子に乗ってドーナツに誘いすぎたかなあ」

みちる「調子に乗ってオリーブオイルの次にアマニ油とかココナッツオイルを持ってきたから……」

早苗「まあ大した害は無いから良いわ」

モバP「放置処分になった」

モバP「ううむ……しかしこの俺がドナ堕ちパン堕ちしていたとは……自覚症状が無かった」

モバP「いかんな。ここは一旦落ち着いて楓さんに貰った鮭とばといぶりがっこでも食べよう」スッ

早苗「あー、何かもう多方面からちょっかい出されてるってのは分かった」

モバP「ヘンゼルとグレーテルのように俺を太らせて食べようとでもいうんですかね?」 ナンデヨ


雪美「違う……。Pは……いっぱい食べて……冬眠……するの……」 ソレモナンデヨ



841: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:19:12 ID:NKXptfjc

463

こずえ「……ぷろでゅーさー」

モバP「……こずえ」

ちひろ「見つめ合う二人」

雪美「……それを見つめる……私と……ちひろさん……」

モバP「何の儀式なんでしょうねこれは」

ちひろ「意味があって見つめていたわけじゃなかったんですか」

モバP「いや、こずえって吸い込まれそうな目をしていますからね。つい引き寄せられて」

こずえ「こずえ……ぶらっくほーるじゃ……ないよー?」

モバP「でもこずえみたいなブラックホールなら吸い込まれてみたいかも」

こずえ「……いったなー? どうなっても……しらないよー」ゴゴゴゴ

モバP「嘘です冗談です許して」

モバP「だが、目は良くても背中で語る力はまだまだ雪美の方がリードしているな」

ちひろ「こずえちゃんは対面で接することが多いですからね」


雪美「……私……そんなに……背中……見せてる……?」



842: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:20:48 ID:NKXptfjc

464

モバP「遊園地に行って一番がっかりすることって何だろう」

雪美「……ごはんが……おいしくない……とか?」

モバP「間違いではないが、それより肝心なことがある」

モバP「身長制限で乗れないアトラクションがある、ということだ」

雪美「……あっ」

モバP「雪美は嫌でも経験するだろう。あの門前払いみたいな疎外感」

雪美「……仕方ない……。危ない……から……」

モバP「物分かりが良いな。だがせっかく来て入園料まで払っているのに、一番それを楽しめそうな層に乗れない物があるのは理不尽に感じてならない」

モバP「世の高さ制限というのは安全のためであっても時に不便を強いられるものだな」

雪美「高すぎても……だめなことも……ある……」

モバP「日本では少数だろうが例えば2mだと引っかかる物もな。あとは体重体格もオーバーだとお断りかも」

モバP・雪美「…………」


雪美「……でも……二人いっしょに……乗りたい……ね」 ソウダナ



843: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/14(土) 23:29:55 ID:NKXptfjc

465

モバP「名前に縁起の良し悪しってありますよね」

ちひろ「ありますね。私は平仮名なのでともかく漢字は結構意味が固まるので下手に逃げられません」

モバP「自分にもいつか子どもが生まれたら、占いの本と辞書と首っ引きで一週間悩むんでしょうか」

ちひろ「で、極めて何事もないありふれた名前にする気でもいざその時になってみると――いや、やめよう」

雪美「……私の……名前は……どう……?」

モバP「親近感を持ち過ぎてじっと見る雪美という文字がゲシュタルト崩壊気味だな。時々こんな字だっけ? と思うことが」

ちひろ「こんな字です。気を確かに」

モバP「で、名前だが、水関係の漢字、さんずいやあめかんむりを縁起が悪いと考える人もいなくはない」

雪美「……ゆき」

モバP「後はくさかんむりやきへんは枯れるから、季節を表す春夏秋冬とかは時が経つから――って言いがかりに際限が無くなりそうだなこれ」

雪美「……Pも……”P”だから……ね」

モバP「……それはな、ちゃうねん。いろいろあって便宜上”P”なんよ」

モバP「とにかくよほどのキラキラ当て字ネームとかでなければ、問題ないと俺は思う。……あ、画数のことは知らん」


雪美「なら良い……。私は……自分の名前……好き……。ペロも……ね?」 ニャー!



846: ◆ORDERq/08U 2019/12/21(土) 21:00:55 ID:ZqDpA/aI

466

モバP「最近パッと時計を見たら大抵いつも3時46分なんだが、これは何かの前触れなんだろうか」

雪美「……?」

ちひろ「よくそんな時間帯に限って時計を見ようとしますね」

ちひろ「でもまあ無意識に体がそう動いているのかもしれません。シンクロニシティですね」

モバP「意味がありそうでただのルーチンワークの一環だっただけ、とかですか」

雪美「もしくは……3時46分だけ……印象に……残っている……」

モバP「普段からいつでも時計は見ているが、都合の良いことだけ強調される――ありそうだ」

モバP「後はデジタルじゃなくて秒針のある時計を見ると、最初だけ針が進むのが凄くゆっくりに感じるんですが、これは超能力ですか?」

ちひろ「それはクロノスタシス現象といって、錯覚です」

雪美「……ちひろさん……ものしり……(尊敬の眼差し)」

ちひろ「えへへ……照れちゃいます」

モバP「世の中の”ん?”と思う事象って意外と名前が付いていたりするものですねえ。Soteriophobiaとか」


ちひろ「いくら私でも何でも答えられる訳じゃありませんよ?」ナンデスカソテリオッテ



847: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:04:20 ID:ZqDpA/aI

467

モバP「雪美は円周率はもう習っているのかな?」

雪美「……?」

モバP「あっ、ない……」

ちひろ「習うのは確か五年生からでは?」

雪美「じゃあ……まだ」

モバP「うっかりしておりました」

ちひろ「ちなみに計算時に小数点以下を入れるか入れないかで世代が分かれると聞きますね」

モバP「半径×半径×3.46=円の面積」

ちひろ「数字間違ってて世代以前の問題だったー!? そこは3.14ですよ。適当言わないでください」

雪美「……逆に……314プロ……どこかに……あるかも……」

モバP「円周率プロダクションか……315ならあるんだがな」

モバP「でも、円周率ってずっと計算し続けていますが、いつか割りきれる時が来るんでしょうか」

ちひろ「あれは割りきれるものではない、と割りきらなきゃいけないと思いますよ?」


雪美「Pも……みんなでは……割りきれない……」 コワイコトイワナイデ



848: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:06:29 ID:ZqDpA/aI

468

モバP「クリスマスイルミネーションの散りばめられた色取り取りの光を見ると、季節を実感するなあ」

雪美「……きれい……」ギュッ

モバP「雪美と俺の手は大きさこそ違うが、まるであの導線のようにしっかり接続されているな」

雪美「……ほどけないように……しないと……ね」

雪美「……Pの手……通して……私が……光る……から……」

モバP「雪美が電球で俺が電池か。じゃあ+と-で両手を繋がないとな」ギュッ

雪美「……ふふっ」

モバP「はははっ」

お姉さん「ほほう……良いねえ。見ているこっちも幸せになりそう」

モバP「……移動販売の店員さんがこちらを見ている」 ……ウン

お姉さん「あ、こんにちは~。タコライスでも買っていきませんか?」

モバP「良いですね! と言いたいところですがちひろさんに衝動買いは慎むようにと言われているからなあ……」

モバP「3つ貰おうかな。それぞれアボカド、チーズ、卵で」

雪美「……でも買う……」



849: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:08:53 ID:ZqDpA/aI

お姉さん「やーりぃ! 今はちょうど空いているのですぐ用意しますね!」

お姉さん「それにしても私、お客さんの顔は忘れないんですけど、あなたは初めてなのによく見かける気がしますね」

雪美「……」キョトン

お姉さん「気のせいかな? でもとっても可愛い……娘さんですか? で、そちらがお父様」

雪美「……」ムッ

モバP「いや……」

お姉さん「じゃあ、妹さんと、お兄さん?」

雪美「……」ムムッ

モバP「いや……」

お姉さん「じゃあ、思いきってご夫婦とか? なーんて、それは飛躍し過ぎですね」

雪美「……」キラキラ

お姉さん「って、ええっ!? そうなんですか? ……いや、愛に歳の差は関係ありませんから! えっ、違う?」



モバP「――ふぅ、終始ノリの良い店員さんだったな。また来よう」


雪美「……私と……P……、夫婦に……見える人も……いる……」ホクホク



850: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:10:18 ID:ZqDpA/aI

469

モバP「芳乃って大抵語尾を伸ばしてくることが多いんだよな」

雪美「……うん」

モバP「ところがこの前は”そなた”と短く呼ばれた」

雪美「……うん」

モバP「その発音が何というかな、草壁メイがトトロの名前を呼んであげる時のそれに似ていた」

雪美「……それ……細かすぎて……伝わらない……例え……」

モバP「……だよなあ。でも雪美は何となく分かっている顔だな」

雪美「……Pのことは……分かる……」

モバP「頼もしいな。……で、ちょうど今の雪美のように、俺の膝の上に座って寄りかかるようにしていた時だな」

モバP「三文字の最後にアクセントを置く呼ばれ方をされると不覚にも……効くね」

雪美「……P……トトロみたい……だから……ね」ポフ

モバP「あんなに毛深くてふかふかそうではないがな」


ちひろ「トトロみたい←new!」



851: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:11:56 ID:ZqDpA/aI

470

モバP「おーい、雪美。こっちこっち」

雪美「P……見つけた……今行く……」パタパタ

モバP「急がなくても逃げないから」

雪美「あっ」ツルッ

モバP「危ない――っ!」シュンッ

ダキッ

雪美「……(呆然)」

モバP「……ふぅ、ずっこける前に捕まえられて良かった」

雪美「…………P……あ……えっ……」

モバP「……はい、深く息を吸って――吐く」

雪美「……はー……すー……はー……」

モバP「落ち着いたか? 転倒して怪我でもしたら、みんなを悲しい顔にさせるから、今後は気を付けような?」

雪美「……分かった……。…………P」 ナンダ?


雪美「P……今……とても……かっこいい……」ポーッ



852: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:15:11 ID:ZqDpA/aI

471

雪美「……こんにちは……」

ちひろ「あら雪美ちゃん。プロデューサーさんは出かけていますよ?」

雪美「……サンタの……アルバイト……?」

ちひろ「もとい、ボランティアでしょうかね。今年はイヴちゃんとブリッツェンも一緒だそうです」

雪美「……イヴ……イブニング……日本語では……夜……」

ちひろ「イヴちゃんを日本語にすると夜ちゃんになるんでしょうか」

ちひろ「本来はクリスマスの夜のことをクリスマスイブと呼ぶようですね。そのまんまですけど」

雪美「お仕事で……習った……」

ちひろ「あ、例の常識クイズ番組ですか? 雪美ちゃんの存在でずいぶん和やかな雰囲気だったとか」

雪美「あまり……いじって……もらえなかった……」

ちひろ「間違いにスポットが当たって目立ちがちですけど、雪美ちゃんは真剣に真面目にやるから良いんですよ」

雪美「……みんな……真面目……」

ちひろ「それは失礼しました。確かに、わざとふざけていたらいけませんもんね」

ちひろ「ただ、真面目に変な解答をする天然さを面白がって、おバカキャラとして周知させるのは個人的には何かモニョります」



853: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:18:00 ID:ZqDpA/aI

ガチャ

モバP「途中の仕事を片づけるために戻って参りました」

ちひろ「仕事放って外出するのは感心しませんよ?」

モバP「なるべく支障が出ないようにスケジュールを組んでいるんですがね」

雪美「……P」

モバP「おう雪美、ちょいと早いがメリークリスマス。これは俺からのこれまたちょいと早いクリスマスケーキだ」つ函

雪美「……ありがとう」 チヒロサンニモアリマスヨ

雪美「……また……少ししたら……出るの……?」

モバP「ああ、今年はイヴをサポートするって約束していたからな」

雪美「……」ジッ

モバP「……うっ、すまない。一緒に過ごしたかったか?」

ちひろ「大切な日なのに仕事が忙しい家庭のお父さんみたいですねえ」

モバP「夜遅くで良かったら一度寄ろうか?」

雪美「……無理しないで……いい……」

ちひろ「雪美ちゃんは今夜はお父さんお母さんと過ごすんですよね?」 ウン



854: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:20:12 ID:ZqDpA/aI

ちひろ「それが良いと思います。日本ではクリスマスは恋人と過ごすものとされがちですけど」

モバP「P知ってるよ! 聖なる6時間ってやつですね」

ちひろ「それ、神聖で厳かなふりをして、大人のお遊びに興じるように聞こえますね」

雪美「……好きな人と……過ごす……クリスマス……イブ……」

モバP「代わりにこの仕事中は一緒にいるから。ほらおいで」

雪美「……」ポスン

雪美「………………」

モバP「心苦しいなあ」

ちひろ「自力で乗りきってくださいな」

モバP「せめてこの仕事はゆっくり進めて、少しでも雪美を満たしてあげよう」

ちひろ「お言葉ですけど、こちらが困りますのでそれは急ピッチで片づけてください」

モバP「うう……クリスマスなんて中止になれとは言わないからせめて100日くらいに増えないかなあ」

イヴ「日本の”毎日がエブリデイ”という思想ですね~」コンニチハ

ちひろ「イヴちゃん、変なスラングを身に着けないでください」ハイコンニチハ

イヴ「これから年に一度の大仕事ですから、テンション高い高いですよ♪ でも今は、静かに闘志を燃やしましょう~」



855: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:22:52 ID:ZqDpA/aI

――

イヴ「終わってみれば、早いものですね~♪」

モバP「アイドルサンタのお仕事、隣に居て改めて大変で忙しいものだと実感したよ。よく頑張った、イヴ。偉いぞ」

イヴ「私もブリッツェンも、Pさんがいてくれて心強かったですよぉ~。打ち上げにも来てくださいね~?」

モバP「ああ。だがその前に、この辺に用があるから先に行っておいてくれないか?」

イヴ「分かりました~。一年間良い子にしていた彼女のもとへ、ですね」

イヴ「ご健闘を~♪」

シャンシャンシャン

モバP「……ふう。……さて、もう夜中だ。イブニングよりもナイトの時間帯だ。そんな中でインターホンは押せん」

モバP「――着いた。さあ、この玄関前で念じる……それでダメなら諦めるさ」

モバP「…………雪美……………………」



ガチャ

雪美「…………? ……!」

雪美「……P……、やっぱり……Pだ……」



856: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:32:46 ID:ZqDpA/aI

モバP「寒い中訪ねて申し訳ないな。でも会いたいという思いだけで通じるとは」

雪美「……声……音……聞こえた気が……したから……」ギューッ

モバP「雪美さんは本当に神経が研ぎ澄まされているなあ。第六の方までも」ナデナデ

雪美「……P…………部屋……来る……?」

モバP「えっ……? いや、ちょっと立ち寄って顔を見せるだけのつもりだったんですが……」

雪美「……」ジーッ

モバP「……あああああ」

――後日

同級生「あーあ、サンタクロースなんて今時信じられないよねー」

雪美「……ううん……。……実際に……いる」

同級生「それはお父さんやお母さんの変装だって。本物なんていないよー」

雪美「……今年は……会った……。……意外と……身近な人……」ウットリ

同級生「えっ、身近なの……?」

雪美「……」ニコ


事務所のちひろ「恋人はサンタクロース、か……いや、恋人はダメでしょ」



857: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/21(土) 21:36:28 ID:ZqDpA/aI

472

紗南「フンフンフン♪」

モバP「おう、何か季節感のあるゲームをやっているじゃないか」

紗南「お、Pさん! そうだよ、この時期ならではの良さだよね」

雪美「毛糸の……カービィ……、それも……雪の……ステージ」

モバP「タマゲールせつげんなあ、もうこれでもかと言うくらいにクリスマスミュージックだよな」

雪美「……鈴の音、だけで……もうクリスマス……っぽくなる……ふしぎ……」

モバP「任天堂は欧米のクリスマスの雰囲気を出した音楽やステージを作るのが上手いわ」

紗南「さて、来たからには2Pでフラッフやってもらおうか。Pさんでも雪美ちゃんでも良いよ?」

モバP「この病院の待合室のようなリラクゼーション的ヒーリングミュージックに聴き入っていたいので俺はパス」

紗南「えー……じゃあ」チラッ

雪美「? ……えっ……私……?」

――

ユキミチャンソッチハアブナイ ソウソウウマイヨ ソウ……? ジョウズジョウズー♪


モバP「仲良く協力プレイしているのを後ろで眺める――これも絵に描いたような幸せ」



859: ◆ORDERq/08U 2019/12/28(土) 22:46:15 ID:ZU75t08k

473

モバP「……」カチャカチャカタカタタッタカター

ちひろ「……」

ちひろ(プロデューサーさんは、アイドルにモテる。……気がする)

ちひろ(一体どこがそんなに良いんでしょうか)

ちひろ(そのアイドルたちに聞いてみますけど、どうも釈然としません)

雪美『……Pの……どこが……良い……?』

雪美『……それは……ギャップ……』

雪美『……アイドルとも……普通の人とも……違う』

雪美『……でも……よく見せる……人っぽさ……笑顔に……とりこに……なる』

ちひろ(雪美ちゃんですらこうですからねえ)

モバP「よし、とりあえずこんなところだろう。お待たせ雪美、行こうか」

雪美「……ん」


ちひろ「何故でしょう、人と化け物が心を通わせる絵本が読みたい気分です」



860: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 22:49:17 ID:ZU75t08k

474

モバP「百貨店は本当に広いなあ」

雪美「……」

モバP「お、雪美さんどういたしました?」

雪美「……見て。……立体的な……アニメの……キャラクター」

モバP「おお、バーチャルなインフォメーションの女性」

雪美「……生きている……みたい……。……左右に……ゆれて……」

モバP「Live2DとかFaceRigとかそういう類には詳しくないが、よく出来ているよなあ」

雪美「あっ……手を振った……笑った……」キラキラ

モバP「一挙手一投足に注目されて、まるでアイドルのようだ」

雪美「……技術って……すごい……ね」

モバP「作ろうと思うなら雪美を作ることだってできるんだろうな」

モバP「まあ、本物がそばにいるのにそっくりなアバターを作っても仕方ないが」


雪美「……私は……分身で……充分……」 ヒトマエデハヒカエヨウナ?



861: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 22:50:49 ID:ZU75t08k

475

雪美「こんにちは……P」

モバP「ん?」

雪美?「……あっ」チョコン

雪美「えっ……!?」

「「「……」」」

雪美「……私がいる……!」ズガーン!

モバP「どういうことだ? 雪美の分身じゃないのか?」

雪美?「……ばれては……仕方がない」バッ

娘「私は……パパと……ママ……、あなたたちの……子ども……」

娘「そう……未来から……やってきた……!」

ちひろ「またトンデモなSFファンタジーが展開していますね。慣れましたけど」

モバP「子どもだってさ、雪美」

雪美「……Pとの……子ども……///」ボシュッ



862: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 22:52:11 ID:ZU75t08k

モバP「それでそちらから来るとは一体どんな用だい?」

娘「……私の……夢だった……こと……」

モバP「……」ゴクリ

娘「……それは……パパの……膝に……座ること……」

モバP「……ちょい待ち。未来の俺は娘に膝を貸してあげないと言うのか?」

雪美「……私が……独占……している……の?」

娘「そんなことしない……。でも……”全盛期のパパの膝はとにかく凄かった”……ってママから……いつも聞く……」

娘「それを求めて……ここに……来た甲斐があった……。ママが……夢中になるのも……分かる」

モバP「俺の膝上は一体どんなマジックスポットなのかと。……にしても雪美そっくりだなあ」シミジミ

娘「あっ……晶葉さんの作った……タイムマシンの……効果が……切れそう……」ザッ ザザー

雪美「……ホログラム……みたいに……ノイズが……」

娘「ん……もう時間切れ……かな……。今日はこの辺で……また会おう……ね」

ピシュン

モバP・雪美「……消えた」ナマエシリタカッタノニ


ちひろ「ずいぶん気軽にコンタクトしてきましたけど対消滅とか無いですよね?」



863: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 22:54:56 ID:ZU75t08k

476

モバP「みんなで分けて食べることがほぼ前提の駄菓子って良いよな」

晴「何だそれ?」

モバP「せっかくなので買って来たんだが、さあ何でしょう?」

雪美「ん…………雪見だいふく……とか……?」

モバP「ピノやアイスの実とかならまだしも、雪見だいふくを一個頂戴は割とギルティ案件だったりするな」

雪美「……確かに……私……間違っていた……」

晴「納得しすぎだろ。まぁ、オレでもさすがに一個は譲らねーな」

モバP「雪見が雪美だいふくを食べるという字面と絵面はとてもほんわかもちもちで良いとして」

晴「逆になってんぞ。……てか、まずそういうアイスを駄菓子とは言わないしな」

モバP「正解はこれです。すっぱいレモンにご用心」

晴「食べたことはあるけど……それかー」

雪美「……?」 ←食べたことない

モバP「これは三つの内、二つは美味しいが一つはとてもすっぱい味のガムだ」

モバP「いわゆるロシアンルーレット的な遊びが出来る。これは分けて食べなきゃ勿体無い」



864: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 22:56:07 ID:ZU75t08k

晴「Pってそういう趣味もあるのか」

モバP「まあ話の種になれば良いかなと思ってな」

モバP「シュークリームにカラシ、お寿司にわさび等はバラエティではもはやほとんど見なくなった」

モバP「ちょっとした刺激が欲しくはないか?」

雪美「……面白そう」ヒョイ

モバP「ということで晴も一個どうぞ」

晴「強制参加かよ。良いけど……じゃあ貰うぜ」ヒョイ

モバP「さてもう一個はそこの幸子」

幸子「誰がそこの幸子ですか! 数合わせに捕まえるのはやめてください!」

モバP「さっきからチラチラ見てただろ」

幸子「何で見る必要が……こほん。ボクはただ、みんなで何の話をしているのかなと思っただけです」

幸子「それに言い出したプロデューサーさんが参加しないのはフェアじゃありませんよ?」

モバP「確かにな。だが、こういうおいしい時に黙って見ているだけの幸子ではあるまい」

幸子「いえ、黙って見ていますけど?」

モバP「そこは頼むぜ。ほら、晴と雪美も待っているんだしさ」 エー



865: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 22:58:05 ID:ZU75t08k

――

モバP「では一斉に、どうぞ!」

パクッ

三人「……」モグモグ

モバP「……あれっ?」

幸子「っ!! すっ、あっ! ……うっ……やっぱりしゅっぱい……」

モバP「何だ、時間差で来たか。良かった」 ヨクナイデス!

晴(……幸子に全部持って行かれた感じだなー)モグモグ

雪美(おいしい……)モグモグ



幸子「……全く、プロデューサーさんはカワイイボクを何だと思っているんですか」ブスー

モバP「まあまあ。これを当たりと取るかハズレと取るかは考え方次第だ。ご褒美有りならどうだ」ナデナデ

幸子「ん、もう……調子が良いんですから」

モバP「でも実際、そんなにすっぱかったか? たまにこういうのに耐性がある人もいるが」


幸子「思ったよりは大したことなかったです」 キタエラレテル……



866: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 23:02:02 ID:ZU75t08k

477

雪美「……」アム

雪美「……ん……おいしい」

雪美「……Pにも……はい」

モバP「……ん、良い味だな。ついでにまた間接キスをありがとう」

雪美「……気に……ならない」

モバP「無防備でクールな雪美さん……これを倒せるものがあるか! いやない」

雪美「……そう……? ……Pなら……私を……いつでも……倒せる……」ハイ

モバP「しかし、簡単に倒してしまっては面白みがないのだ」パク

雪美「……楽しまないと……ね」

モバP「ああ。この青りんご餅&さくらんぼ餅もこうして楽しんで食べるに限る」

モバP「やっぱり買い物は決まった予算でたくさん買うのが楽しいから駄菓子が良いな」

雪美「……P……すっかり……駄菓子のおにいさん……」フフッ


ちひろ「爪楊枝で間接キスとは妙に危ないですね」



867: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 23:03:24 ID:ZU75t08k

478 

モバP「ちひろさん、事件です」

ちひろ「また一体何を目撃してきたんですか」

モバP「女性の、髪をかき上げて耳にかける仕草が色っぽくてあきまへん」

ちひろ「下を向いて何かしている時にありがちですね。ラーメンを食べる時とか」

モバP「的確ですね」

ちひろ「人生楽しそうで良いですねえ」

雪美「……」サラッ

モバP「……」

雪美「……」サラッサラッ

モバP「……うん。できればもっと自然なタイミングでされると、うおっ綺麗だなあと印象づく」

雪美「……分かってる……。でも……私の思いつき……Pは……すぐ気づく……」

モバP「そりゃあ毎日が貴重映像だからな。見逃して後悔はしたくない」


ちひろ「人生楽しそうでも収集癖は程々に」



868: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 23:06:14 ID:ZU75t08k

479

モバP「皆さんとの忘年会もあっという間でした。いやぁ、飲んだなあ」

ちひろ「そして我々は事務所に帰って来るという」

モバP「やっぱりここが本陣って感じですよね。家、一国一城というよりは控室に近い」

ちひろ「本陣というと宿舎より甲冑着込んで床几に座って軍配を持つイメージです」

ちひろ「何にしてもいよいよ年の瀬ですねえ」

モバP「師走、瀬。忙しさを感じさせる言葉で飾られることが多いですね」

モバP「一年を船旅とするなら年の湊、とかでも良いかもしれません。終着地です」

ちひろ「春の湊に、みたいですね」

モバP「年の瀬と言えば、クリスマスや新年等の特番って、生放送は別として、あれ前撮りなんですよね」

ちひろ「一足早くクリスマス・お正月という体で収録することになりますね」

モバP「あのちょっと浮いた雰囲気がハラハラします。素面でメリクリあけおめテンションなんて初心者には出せませんよ」

ちひろ「プロデューサーさんの発言の方にハラハラですけど」

モバP「ドラマだって、撮影時期と実際の放送日のずれを季節感と合わせないと不自然に見えます」

モバP「この業界にいるから分かりますが、番組制作は大変ですね」



869: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 23:10:02 ID:ZU75t08k

ちひろ「それは視聴者の立場でも分かると思いますよ」

モバP「まして今年は暖冬でなかなか冬感が出ない」

ちひろ「ようやく寒くなってはきましたけど、何だか季節の移行が一ヶ月くらい遅れている印象はありますね」

モバP「列車の遅れや大相撲の取組のようにどこかで帳尻合わせしないと一年が13ヶ月になってしまうかもしれませんね」 ナニヲイウ

ちひろ「ところでプロデューサーさんは、今年は誰と海外旅行へ?」

モバP「……前回は思いつきでしたが、また七海と行きたいですね。いつか七つの海を制覇したいなと話していたところです」

ちひろ「行くところによっては今は泳げないのに行くんですか」

モバP「まあ今じゃなくて折を見てですね。この忙しい年末を選んでわざわざ行く奴なんて変わり者です」

ちひろ「あんただよ」

モバP「でも、行くなら移動手段の延長としての飛行機・船より、よく広告等で見かける10日間くらいのクルーズ旅行に憧れます」

ちひろ「今は割と格安ツアーとか多いですよね。船酔いしやすい体質だと全然楽しめないでしょうけど」

モバP「問題はそこですね。自分、結構船酔いする方でして。海の上じゃ逃げ場も無いですし」

モバP「かと言って車はたまに酔う、新幹線は耳が痛くなることがある、飛行機も怖い時は怖い」

ちひろ「地に足を付けて生きましょう」

モバP「何事も慣れだとは思うんですがね」



870: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 23:13:09 ID:ZU75t08k

モバP「それで、移動中の体調の変化には気を使うようになりました。自分だけでなく周りにもです」

ちひろ「経験、体験を活かして人にアドバイスや手助けができるのは良いですね」

モバP「でも思うんですが、アイドルたちって強いですよねえ」

モバP「雪美とか乗り物は基本何でも大丈夫なんですよね。我慢しているとかでなく」

ちひろ「それは持って生まれた体質もあるでしょうし、メンタル的な部分もあるかもしれません」

モバP「自分はよく超人みたいに言われますが、こういう所ではみんなの方が凄いですよ」

シューマーツノオオドオリニー

モバP「お、雪美さんから電話だ」ピッ

ちひろ「選曲が渋い」

モバP「こんばんは雪美、どうした?」

雪美『……忘年会……楽しかった……?』

モバP「はい。雪美さんから言われていたように酔い潰れない程度にしました。残り仕事を終えたら帰るよ」

雪美『……ん……待ってる……。声を……聞けて……良かった……』

モバP「俺の方こそ雪美の声を聞けて気が引き締まるよ。ありがとう、また後でな。愛してるぜ?」


ちひろ「あーねんまつだなあ」



871: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/12/28(土) 23:14:51 ID:ZU75t08k

480

モバP「今年も一年お疲れ様でした」

雪美「おつかれさま……でした……」チョコン

モバP「年末と年度末があるけどやっぱり年末の方が特別な変わり目という感覚は昔から変わりません」

雪美「……いつか……おおみそか、も……いっしょに……過ごしたい……」

モバP「特別な日に一緒に、というのはなかなかな。でも、いつとは言えないがいつかは必ず。約束するよ」

雪美「……」コク

モバP「さあ、今年最後の充電も名残惜しいがこれで完了かな?」

雪美「……最後に……もっと……ぎゅって……してほしい……」

ギューッ

雪美「…………」(-_-)



モバP「……事務所が静かになった。ほんの数日でも、別れとはいつも悲しいものだ」

モバP「今年も置き土産はイチゴ大福。その味は――ん。少し、すっぱい気がした……はぁ」


ちひろ「では、良いお年をお迎えください。プロデューサーさんはやる気出して」



874: ◆ORDERq/08U 2020/01/04(土) 18:17:51 ID:u9I/XGsY

481

雪美「ぐうぅ……ううっ……!」

モバP「選ばれし者だった!」

モバP「961を倒すはずのお前が、961に付くとは!」

モバP「アイドルにバランスをもたらすはずが、闇に囚われてしまった!」

雪美「……ぁあんたが憎いィ!!」

モバP「……妹だと思っていた! ……愛していた!」

雪美「うう……ああァ……!」メラメラ

――

ガバッ

モバP「はっ! ……夢? ……嫌な初夢だぜ」

ちひろ「お水を持って来ましたよ」

モバP「ありがとうございます。……ふぅ……、主人公が斬られて燃やされて闇堕ちエンドはきついですよねえ」


ちひろ「どんな悪いことしたらそんなことに」



875: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:19:26 ID:u9I/XGsY

482

♪ ♪ ♪

モバP「……」

ちひろ「プロデューサーさんは何を聴いているんですか」ヒョイ

モバP「あっ、ちょっとヘッドホンを取らないでくださいよ」

カパッ

ちひろ「……んー、何というか随分とチップチューンというか、ゲームミュージックですね」

ちひろ「……良いですね」

モバP「それは風来のシレンGB2のアテカのテーマですよ」

モバP「エンディングでイルパの町を救って明け方に旅立つシレンたちをお姫様が見送る別れの切なさと曲がぴったり合っていてそれまでの展開とシリアス緊迫ホラーなBGMをゲームボーイ特有の音源で聴かされ続けだったプレイヤーを一種の達成感と解放感で満たしてくれる名曲だと思いますし前作がビターエンドだったから余計にでしょうかこう希望が垣間見える感じが良いのとラスボス倒した直後の和風の黄金都市テーマと一転して一呼吸置いてこれが来る演出がまた自然でニクいの一言ですかね」ペラペラ

ちひろ「長い。どこが一言ですか。3行17文字くらいにまとめて説明してください」

モバP「次の冒険も どうかいい風が ふきますように 旅の神クロンの追い風を!(字余り)」

ちひろ「字余りどころか自由律が過ぎる。しかし、まるで年明けから感傷的な気分にでもなりたいようですけど」


モバP「……寂しいんですよ」 デショウネ



876: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:25:57 ID:u9I/XGsY

483

モバP「改めまして、あけましておめでとうございます、ちひろさん。今年もよろしくお願いします」

ちひろ「こちらこそ、よろしくお願いします」

モバP「……ほんの僅か前の去年の話ですが、年越しそば、おいしかったですね」

ちひろ「まさか二人きりで食べることになるとは思いませんでした」

モバP「アイドルはみんなカウントダウンイベントで出払っていたり帰省していたりで事務所に誰もいなかったという」

ちひろ「みんなを差し置いて私がプロデューサーさんと大晦日を過ごした形ですね」

モバP「その後は出たり入ったり送り迎えもあったんですが」

ちひろ「……おそば、豪華でしたね。プロデューサーさんが用意してくれましたけど」

モバP「特別な日くらいはちょっと豪勢に海老天そばが良いんです」

モバP「海老天のご褒美感とボリュームは器を華やかにしてくれる」

ちひろ「でも、かけそばで質素に年越しでも別に良かったんですよ?」

モバP「詫び寂び……まあ翌朝雑煮やおせちが待っているとするなら、軽く済むかけそばは正しいかもしれませんね」

ちひろ「……忙しい今、正月料理をゆっくり食べる余裕はないですね」

モバP「今年はおせち無しでも良いのでせめて若桃の甘露煮単品だけでも食べたいなあ」



877: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:28:07 ID:u9I/XGsY

ちひろ「緑色で柑橘っぽい見た目で桃。香りも良いんですよねえ」

モバP「おせちって元々三が日それだけで済むように保存食としてどっさり作るものだったと祖父から聞きました」

モバP「……だからか味が濃かったり甘いものが多い。その中でもどれか選ぶなら若桃が好きです」

ちひろ「甘味系のみで揃えたおせちとか好きそうですね。一段重に笹団子とか寒天とか詰めて」

モバP「それならすっきり食べきれそうです」

モバP「あ、そうそう。……はい、これは年賀状です」

ちひろ「手渡しですか。せっかくの切手不要が」

モバP「でも、例えば近所の人に届けるのにわざわざ郵便局を経由させるのはロスだと思ったりしませんか?」

ちひろ「経済的にはそこは敢えて遠回りさせてあげてください」

モバP「近年は効率主義なのか、メールやLINEなんかで年賀状を済ます人も多いですし」

モバP「いつかキャッシュレス年賀状でお金だけ63円振り込む人も出てくるかもしれません」

ちひろ「それはもはや年賀状じゃない」

モバP「…………」


ちひろ「こういう時、横に雪美ちゃんが居てくれると良い反応をしてくれるんですけどね」 ハイ



878: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:41:14 ID:u9I/XGsY

484

モバP「鹿児島県とかけて、最近のSNS女子とときます」

ちひろ「その心は?」

モバP「地鶏が美味い(自撮りが上手い)でしょう」

ちひろ「せやろか?」

モバP「今思いついたんです」

ちひろ「落語家や放送作家とかが既にもう346人くらいは思いついてそうですけど」

モバP「雪美もいつかSNSで自撮りUPしたりするんでしょうかかかっか」

ちひろ「自分で言って自分で動揺しないでくださいよ」

ちひろ「その時になってみたら割と冷静になれるんじゃないですか?」

モバP「見たら意外に”誰これ?”ってなったりして」

ちひろ「今は顔面補正とかしてくれるアプリなんてありますし、実際少女漫画みたいな顔の自撮りをよく見かけますね」

モバP「……雪美の顔がアプリに勝手に弄られたらそれはそれで……」

ちひろ「過保護だなぁ」

モバP「正月は気が緩みがちなので心配の種は尽きません」



879: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:44:50 ID:u9I/XGsY

ちひろ「かくいう私たちも事務所でテレビを見ながら雑談をしていますけど」

モバP「可能なら家に帰ってこれが良いんですが、仕事のことを考えると下手に帰る方が逆に面倒臭い状態という」

ちひろ「家に帰るのが面倒というブラック……体を壊さないようにしないといけませんね」

ちひろ「……あ、駅伝やってますね。こんなお正月からランナーも過酷です」

モバP「マラソンや駅伝を見ていると誰でも一度は思うことってありますよね」

ちひろ「何でしょう?」

モバP「ランナーの走りを10秒間だけ肩代わりしてあげたい」

ちひろ「……せやろか?」

モバP「10秒間なら全力疾走できますから助けになるはずです」

ちひろ「ランナー側はいきなり10秒間だけ休めてもあまり楽にはならないのでは」

モバP「でもそんな観客が100人いればリレー形式で1000秒休めますよ?」

ちひろ「16分半も休んだらランナーの存在意義が危ういです」

モバP「まあ、苦しみは肩代わりできないので声援とかで気持ちを託すんですよね」


ちひろ「私の仕事でしたら肩代わりしてくれても良いですよ?」 イヤソレハ



880: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:50:17 ID:u9I/XGsY

485

ちひろ「プロデューサーさんは何か欲しい物ってあります?」

モバP「んー、強いて言えばシボレーのコルベットc6ですかね」

ちひろ「聞いておいてなんですけど、いきなり想定のかなり上空を飛びましたね」

モバP「いやあ、何せ昔からテールランプは丸型の四灯が好きでして」

モバP「今の国産車はLED主流ですが、やっぱり立体的な丸に電球の明るさが灯るというのがロマンでありアーティスティックです」

ちひろ「全体の形とか中身よりそこにこだわるんですか」

モバP「普段走行時に人から一番見られやすいのって後ろだと思うんですよ。背中の佇まいは人でも車でも大事です」

モバP「前面でも丸目四灯は良いですね。ランチアデルタHFインテグラーレとか」

ちひろ「目は丸い方が好きと……しかし趣味がいちいち古風ですよね」

モバP「営業等ではその方が相手のお偉いさんと話が弾んだりしますし」

モバP「それにしても、どうして欲しい物なんて聞くんです?」

ちひろ「……今後の展開のこともありますから、ひとまずお疲れ様という形で何か贈れたらと。高級車はダメですけど」


モバP「なるほど(察し)。そうか……体感ではもう8年の付き合いですからね」 タイカンッテ



881: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:52:25 ID:u9I/XGsY

486

モバP「書き初めをやってみたんです」

ちひろ「おや、形からだとしても気合が入っていますね」

モバP「書道の授業は墨を磨るのが何となく苦手でした」

モバP「でもお題が自由なら書くのは楽しいんですよね。大喜利的な意味でも」

ちひろ「プロデューサーさんがやるよりアイドルみんなでやった方が面白いと思いますけどね」

モバP「真面目な目標を書く子やネタに走る子、それだけでワンコーナーいけますね」

ちひろ「ところでどんなことを書いたんですか?」

『 適 当  モバP』

モバP「これが一年の目標です。まあ、適当にね?」

ちひろ「ホーホケキョとなりの山田くんかな? マイペース宣言とはたまげたなぁ」

モバP「山田くんって放映は20年前なんですよね。ほとんどの人は知らないのでmyネタで通せます」

ちひろ「いかんでしょ」

ちひろ「ところで、スルーしてましたけどプロデューサーさんの顔に○とか×とかあるのは羽根つきでもやったからですか?」


モバP「はい。墨が余ったのでついでにアイドルと遊びました」 アラッテキナサイ



882: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:56:58 ID:u9I/XGsY

487

モバP「……」ボーッ

ちひろ「聞かずとも分かりますね。雪美ちゃんが恋しくて無気力なのでしょう」

モバP「……え?」

ちひろ「ダメだこりゃ……直接会えはしなくても文明の利器を使ったやり取りは出来るでしょうに」

モバP「それはしていますがやっぱり私ね、雪美さんといっしょにがモットーなんですよ」

モバP「その雪美さんが不在なんて酢豚が入っていないパイナップルのようなものです」

ちひろ「そんなプロデューサーさんに、ゲストですよ」

ガチャ

雪美「……P……こんにちは」

モバP「やあ雪美」キリッ キラキラ

ちひろ「立ち直るの早いなあ」

雪美「……元気……だった?」

モバP「勿論さ。雪美はどうだい?」

雪美「……パパ……ママと……いろんな所に……行って……満足……」



883: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/04(土) 18:58:50 ID:u9I/XGsY

雪美「でも……Pと……早く、会いたかったから……」バフッ

モバP「予定より一日早くこっちに顔を出しに来たという訳か」ナデナデ

モバP「おかえり、雪美さん」

雪美「ただいま……P」

雪美「そして……あけまして……おめでとう……」

モバP「あけましておめでとう。やっぱり直に会って言葉で聞いてこそ新年が始まる気分だな」

モバP「せっかく来てくれたんだし今日はちょっと遅れたが二人の正月を満喫しようか」

ちひろ「仕事は」

モバP「自然の摂理、物理法則を捻じ曲げてでも時間作るぞオラァ!」

雪美「……それも……良いけど……」(つ゜-゜)つ

モバP「ん、分かった」ヒョイ ポスン

雪美「……新年……初ひざ……」ムフー

ちひろ「ちなみに今年のプロデューサーさん初膝は茄子ちゃんでした」

モバP「初めてをあげられなくてごめんな……。ちなみにのあさんや友紀なんかも先着だ」


雪美「……Pのひざ……縁起物……みたい……ね」



885: ◆ORDERq/08U 2020/01/11(土) 23:17:04 ID:.jG5O3ks

488

♪♪♪~

モバP「……ほ、上手く弾けた」

雪美「……Pは……ピアノの……P」

モバP「あはは、まだまだだよ」

雪美「……きれいな……曲だった……。……なんていうの……?」

モバP「”Encounter in space”だ。深夜のNHKで流れていそうな曲」

雪美「……私も……ピアノ……練習……しようかな……」

モバP「弾き手冥利に尽きる。久美子師匠もきっと草葉の陰で喜んで」

久美子「死んでないから!」ビシッ

久美子「それと、流れていそうな曲じゃなくて実際に流れているよ。でもなかなか様になってきたね」 ウッス

雪美「……次は……どんな曲……弾いてくれる……?」

モバP「次は”ザナルカンドにて”にしようかなあ」


久美子「楽しそうにピアノに没頭しているけど、弾きたい曲は切ない系なんだね」



886: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:19:31 ID:.jG5O3ks

489

モバP「由愛」

由愛「……どうかしたんですか?」

モバP「由愛って時々、俺の思考を見透かしていないかい?」

由愛「そんなことはないです……多分」ジッ

モバP(今、グァバジュースが飲みたい気分なんだよな)

由愛「……Pさんは、ハワイに行くと……いつも、飲みますね」

モバP「ほら。やっぱり由愛はサードアイを持っているんだ」

ちひろ「古明地さとりと由愛ちゃんはそこまで似ていませんから」

雪美「……私も……Pの……考えていること……分かる……。つまり……Pが……さとられ……なのかも……」

モバP「え、実は俺の方から無意識に筒抜けだだ漏れ垂れ流しの発信しているの? なんなのなの?」

由愛「思ったことは結局……口に出すとすれば、同じかも……。えへ……」

雪美「目を……見るだけでも……分かりやすい……なんでだろう……」


モバP「……まあ悟られて困るようなことはあまり考えちゃいないつもりだが」 ソレモスゴイナ



887: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:21:00 ID:.jG5O3ks

490 

ちひろ「プロデューサーさんは、個人的に感情を読みにくい子っています?」

雪美「……気になる」

モバP「特別誰が、というのは無いですね」

モバP「まず感情とか、人の考えることなんてそんなに分かるものではありません」

モバP「自分のことすらたまに分からなくなるくらいですよ?」

ちひろ「そりゃそうですけど、あなたがそれを言うか」

雪美「……Pでも……自分を……見失うの……?」

モバP「ああ。過去を思い返して、どうしてあの時あんなことをしたのかと思うことはないか?」

雪美「……ある……かも……」

モバP「行動は覚えている。だがその時の心境を説明できない。確かに自分のことのはずなのに」

雪美「……」

モバP「新陳代謝によりヒトの細胞は日々入れ替わっていく。……過去の自分は自分であって自分でないのかもな」

ちひろ「今はただでさえデジタルでいろいろと残りますから、発言とか、あれは僕じゃないは通じませんけどね」

モバP「そっちも怖い」



888: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:24:09 ID:.jG5O3ks

モバP「あ、でも感情の話だと、こずえやライラなんかはちょっと他と違う感じがします」

ちひろ「こずえちゃんとライラちゃんですか。不思議な雰囲気はありますよね」

モバP「やっぱり目の透明感、ですかね?」

モバP「それで物怖じや恥じらいを込めずにまっすぐこちらを見てきますから、これは自分より上手で、強いなって」

雪美「……私……は?」ズイッ

モバP「近い近い。……雪美は目、そして表情も柔らかさを見せるようになった」

モバP「言い方は何だが勿論悪い意味でなく、媚びや演技の力が身に付いてきたかな?」

雪美「……」ニコッ ←営業スマイル

モバP「!! どっくーんときた……。目の前にピンクのエフェクトがかかったぞ」

ちひろ「シンデレラに魔法をかけられるプロデューサーさん」

モバP「……でも演技と素の二面性がある方が、却って何を考えているか分かり辛くなるかもな」

雪美「……それが……大人になる……ということ……?」

モバP「素だけ晒して生きていくのはなかなか難しいからな。建前を織り交ぜて駆け引きをするのが大人の生き方とも言える」

モバP「感情は天体のアルベドみたいなものだ。光を反射しないほど暗く、見えにくくなる」


ちひろ「私はプロデューサーさんが何を考えているのかの方が時々分かりかねます」



889: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:25:57 ID:.jG5O3ks

491

モバP「たまに難しいことを考えると疲れてしまうな」

ちひろ「あなた難しいことなんて考えていたことありましたっけ」

モバP「世の中難しいことだらけです」

雪美「……」チョコン

モバP「今朝は環境問題について考え、午後は街で見かけたフルーツバーガーに思い煩い」

モバP「今はこうして雪美さんに膝上から愛を込めて留め置かれ、どう一言添えてこの場を立つのがスマートなんだろうかとか、思念に余念がありません」

ちひろ「誰でも彼でも気前良く乗せるから……」

雪美「フルーツで……バーガー……とは……世界は……広い……」

ちひろ「それはもう一般的なバーガーよりもかなりデザート成分に侵食されてそうですね」

モバP「ちなみに自分も雪美にかなり侵食されている気はしますよ」

ちひろ「プロデューサーさんは侵食されても押し返しそうです」

雪美「……」コクコク


モバP「やだなぁ、押し倒しそうだなんて」 イッテナイ



890: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:29:44 ID:.jG5O3ks

492

モバP「雪美さんに着せてはいけない服シリーズー」

雪美「……こたつで……アイス……おいしい……」

ライラ「悪魔的なうまさっ……! 寒い日に暖かい室内で食べるアイスの背徳感……!」

ちひろ「飽きられてませんかねえ。あとライラちゃんにカイジ読ませたのは誰ですか」

モバP「このくらいでは泣かないぞ」

モバP「という訳で今回は、ドラゴンボールのチチの服」

ちひろ「……チチって天下一武道会に出てその後結婚して家庭に入ったあたりの?」

モバP「幼少期に、ドラクエの女戦士の青バージョンみたいな格好をしていた時があるでしょう」

ちひろ「ああ、あれはダメだ」

モバP「この前どこかで雪美のそんな画像を見かけてしまった気がします」

ちひろ「そんなこと報告しないでください」

モバP「……今思うと時代を先取りしすぎたデザインですよねえ。ビキニアーマー黒髪美幼女って、80年代ェ……」


ライラ「ユキミさんはプロデューサー殿のヨメに行くのでございますかー? ライラさんもー」 ジュウコンェ…



891: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:33:48 ID:.jG5O3ks

493

紗南「……ポケットモンスターは剣が良いのか盾が良いのか」ピコピコ

ザッ

紗南「……ん?」

モバP(女装)「ねえねえ」

紗南「……!?」

モバP(女装)「わたくしのポケットモンスターと勝負しな-い?」

紗南「……あんただーれ?」

モバP(女装)「やぁーん」

紗南「……いや、通信ケーブルをクルクルさせないの! 危ないよ!」

モバP(女装)「真っ当なご指摘痛み入りますわ。鎖鎌みたいですわよねこれ」

紗南「何やってんのさPさん」

モバP(女装)「大人グループのちょっとした罰ゲームですの。お付き合いくださって?」

紗南「あ、あっちで菜々さんや心さんが笑ってる」

モバP(女装)「主に二人のコーディネートとメイク(悪乗り)でこうなりましてよ」



892: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:37:50 ID:.jG5O3ks

モバP(女装)「それにしても、ポケットモンスターって元々大人向けでしたのよね」

紗南「それは聞いたことあるよ。初代はいろいろとネタが……何とは言わないけど」

モバP(女装)「というわけでわたくしのキリキリバッタとあなたのダークドレアムをトレードしましょ」

紗南「それゲーム違うから! しかもコラッタとミュウツーみたいな格差じゃん!」

モバP(女装)「ではわたくしが負けたら雪美を一日好きにして良い」

モバP(女装)「ただし紗南さんが負けたらロワイヤルスタイルのような衣装を着て撮影会をするというのはいかがかしら?」

紗南「仲間を売るなんて酷いよ!?」

雪美(男装)「勝負の商品は……私だ……」キラキラ

紗南「あっ、雪美ちゃんカッコいい……」ポッ

紗南「じゃなくて、それに何であたし狙い撃ちでまたあれを着せようと思うの? 結構恥ずかしいよ!」

モバP(女装)「ハスラーやディーラーの服とか好きなんですの。ベスト・シャツ・ミニスカートの組み合わせがたまりませんわ」

紗南「ロリータ衣装を着ているPさんが言う? しかも一応女の子っぽく見えはするという」

雪美(男装)「……? よく見たら……P……じゃない……? 何だ……君は……」

モバP(女装)「何だチミはってか? え? そうです私が……山手線ゲームに負けて女装しているのはどこのどいつだーい? ――あたしだよ!」


紗南「菜々さんや心さんが爆笑してる」



893: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:42:11 ID:.jG5O3ks

494

モバP「……」ボーッ

雪美「……」ボーッ

ちひろ「二人して同じ方向を見つめていますけど、そこに何かあるんですか?」

モバP「いいえ。でも、例えば何も考えずに天井や壁のシミとか模様を見つめていると顔が見えてきたりしませんか?」

ちひろ「大した答えが返ってくるのかと思ったら空虚だった……まあ見ようと思えば」

雪美「……」

モバP「雪美の考えていることも実は意外とそのくらいのことかもしれませんよ」

ちひろ「そうでしょうかねえ? プロデューサーさんよりは画期的なことを考えているのかも」

雪美「……」クイッ

モバP「お、視点が動いた。……雪美さんは何を見ているんだい?」

雪美「……風景……パズル」

モバP「あ、あれは始点の丸だったか」


ちひろ「頭がThe Witnessになっていましたか……」



894: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/11(土) 23:45:12 ID:.jG5O3ks

495

ブロロロ……

奈緒「Pさんはあたしらがいる時はいつも安全運転だな」

モバP「いかにも。アイドルのために無茶な運転はしませんよーぅ」

奈緒「良いけど……私生活で一人の時でもそうなのか?」

モバP「普段からの心掛けが大事だろうからね。羽目を外して癖が付いたら元も子もない」

奈緒「……何かをきっかけに豹変したりはしないのか。ふーん……」

モバP「こち亀の本田かな? んー、そうだなあ」

モバP「ユーロビートとか流れてくれば飛ばすかもな」

奈緒「安全運転妨害用BGMってやつか」

モバP「頭文字Dとか想起させられるとね。後はユーロビートじゃないがアウトランのBGMとか」

モバP「まあ気持ちは急いても公道でドリフト溝落とし速度超過とかはしないよ」

モバP「でも、ご希望ならこのままドライブでもしようか? 峠道や海岸線を駆け落ちのように」

奈緒「ばっ……! 雪美だっているんだから、まっすぐ事務所に帰れよっ」 アハハ


雪美(みんなで……家族……みたい……Zzz)



897: ◆ORDERq/08U 2020/01/18(土) 22:23:05 ID:a1GpQKxs

496

雪美「……」ジーッ

ちひろ「雪美ちゃんがPCを凝視していますけど、何を見せているんですか?」

モバP「個人製作のストップモーションアニメだそうです」

ちひろ「パラパラ漫画みたいなテクニックですか。被写体を何にするかによりますね」

ちひろ「数十秒の動画なら良いでしょうけど、30分の長編とか作ろうものなら一秒二枚として3600コマ撮り……」

モバP「クレイやレゴでそれに近いことをやる人がいるという」

雪美「……ひとやすみ……する」ポチ

雪美「……レゴ……よく動く……」

ちひろ「レゴでしたか」

モバP「とても真似はできないが、俺もレゴブロックで洋風の街並みのジオラマくらいは作りたい人生だったなあ」

雪美「……人生は……まだ……終わってない……。チャレンジ……あるのみ」ガッツ!

モバP「……よし。じゃあまず本場デンマークにパーツを買い付けに行くところからか」 オイマテ


翠「その前に愛知のレゴランドはどうです?」 イイネエ! イイノカ…



898: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:28:26 ID:a1GpQKxs

497

モバP「もう一年の24分の1が終わってしまったんだなあ」

雪美「……もう……そんなに……?」

ちひろ「一年を24等分するのってそういうことを言う以外に使わない気がしますね」

モバP「光陰矢の如し。油断していると時間はあっという間に過ぎてしまう」

ちひろ「今この時もですね」

雪美「……今の……一秒前は……すでに過去……」

モバP「またこの小半年は年度末シーズンなので特に追い込まれる気分ですね」

モバP「一月は犬、二月は雉、三月は猿と言って」

雪美「……桃太郎……かな……?」

ちひろ「一月は行く(往ぬる)、二月は逃げる、三月は去る、が正しいですよ? 間違いを誘発していませんか?」

モバP「ちひろさんが訂正するまでがセット学習です」 ナニヲイウカ

モバP「今日の冬服雪美さんもちょっと季節が進めば拝めなくなると思うと惜しさもひとしおです」

雪美「……おおげさ……」


ちひろ「何だかんだ言ってもまだ一月ですからね。一日一日をもっと大切に」



899: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:30:44 ID:a1GpQKxs

498

モバP「ネットには以前よく、名言格言のコピー&ペーストが出回っていました」

ちひろ「今のSNSでは長文を引用して会話というのはあまりしない気がしますね」

モバP「その類かどうかは分かりませんが、ちょっと懐かしいくらいの話題の種を一つ」

モバP「”理想の身長差”です」

雪美「……おー」

ちひろ「定番ですね。日常系ショートストーリーでプロデューサーさんとアイドルがそういう雑談をしている光景は想像に難くありません」

モバP「観測者ですか。それはともかく、挙げてみましょう」

モバP「キスしやすい身長差は12cm」

雪美「……」(゜-゜)

モバP「理想のカップルの身長差は15~6cm」

雪美「……」(゜-゜)(゜-゜)

モバP「ハグしやすい身長差は22~32cm」

雪美「……」(゜-゜)(゜-゜)(゜-゜)?

ちひろ「雪美ちゃん!? 増えてる! 増えてる!」



900: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:36:51 ID:a1GpQKxs

モバP「一気に行きますよ」

モバP「なでなでしやすい身長差は16cm」

モバP「結婚相手に向いている身長差は25cm」

モバP「肉体対話をしやすい身長差は22cm」

雪美「……」(゜-゜)!

ちひろ「あ、戻った。……どうも媒体によって結構差があるようですね」

ちひろ「あと、行為を肉体対話と言うくらいならこの場では除外しましょうよ」

雪美「……私は……Pと……どれも……当てはまらない……」シュン

モバP「雪美とハグするにしても頭が胸から腹の辺りだからな」

雪美「……」ズーン

モバP「……」ヒョイ ポスン

雪美「……!」

モバP「なら、俺と雪美で何ができるか、しやすいかを考えてここに追加すれば良い。まずはこの体勢とかな」

モバP「同じような身長差の人たちを勇気づける存在になろうぜ」 ウン!


ちひろ「プロデューサーさんとだと他のアイドルもほぼ厳しい」 ニョワ?



901: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:41:23 ID:a1GpQKxs

499

モバP「雪美さんは一人でおつかいに行ったことはあるかい?」

雪美「……」コク

モバP「実は何と俺もあるんだよ。いつも紆余曲折で命懸けの大冒険で」

ちひろ「おつかいはエクストリームスポーツじゃないですよ」

雪美「……頼まれて……買い物……ドキドキ……する」

モバP「自分で自分の為にお菓子とか買いに行くのと違って、任務だからな」

雪美「……責任……重圧……」

モバP「そんな雪美さんのはじめてじゃないおつかいも一部始終を見てみたいです」

ちひろ「カメラさんが隠れながら付いて行くんですか?」

雪美「……今の、私……なら……カメラ……気付く……」

モバP「まあカメラ同伴もな。じゃあドローンでも飛ばそうか」

雪美「……そこまで……するか……」

モバP「そしてハンターに捕まったらアウトでね」


ちひろ「おつかいって何だよ」



902: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:48:17 ID:a1GpQKxs

500

雪美「……///」プシュー

モバP「雪美……すまん」ペコペコ

都「仮眠室……ここが犯行現場ですか」

ちひろ「雪美ちゃんが俯いて目隠れ気味に顔を赤くしていますね」カワイイ

都「コホン……一体何があったんですかPさん」

モバP「……悪気はありませんでした」

モバP「雪美と添い寝をしていたんですが、設定していた目覚まし時計が鳴って」

都「ふむふむ……続けて」

ちひろ「添い寝については不審には思わないんですね?」

モバP「寝惚けながらアラームを止めようと手を伸ばして、どこだったかとあちらこちら探して」

モバP「そうしたら雪美の体を弄ってしまっていたようで」

都「まさぐるとはまた……アウト?」

ちひろ「何か言い残すことは」

モバP「正直に申し上げたのでどうか寛大な処置を」



903: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:51:03 ID:a1GpQKxs

都「雪美ちゃん、今の供述は正しいですか?」

雪美「……うん」

都「ですが、疑問があります。いくら寝惚けていたとは言ってもPさんがつい少し前に設定したはずの目覚まし時計の位置を忘れるとは思えないこと」

都「そして感触ですぐ気づくはずの雪美ちゃんの体を執拗に触り続けたこと」

モバP「執拗にって……でも元ある場所に無かったんですよね。音はするのに」

都「……ほう。そういうことでしたか」

都「――雪美ちゃん。あなたが隠したんですね?」

雪美「……」コク

ちひろ「どうしてそんなことを」

雪美「……Pと……もう少し……ゆっくり……していたかった……」

雪美「でも……止めても……また鳴り出したから……手でおさえて……」

モバP「そういうことだったのか。分からずにこんなことをして、悪かった」

雪美「……私こそ……ごめんなさい……。それに……触られて……嫌じゃない……から……///」

都「おやおや。何はともあれ事件はすぐに解決できたかな?」


ちひろ「またすぐ事件が起きそうですね。いや、事案か」



904: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:54:28 ID:a1GpQKxs

501

モバP「奇跡の一枚ってあるじゃないですか」

ちひろ「メイクで化ける的な?」

モバP「はい。アイドルたちは元のレベルが高いので、どちらかと言うとイメージチェンジですが、雪美さんにも変身してもらったんです」つ□

ちひろ「……制服ですね。しかもカーディガンを腰に巻いてるのが少し美嘉ちゃんっぽいですね」

モバP「参考にしました。シャツの袖は折って、スカートも短めでね。これで黒髪ぱっつんロングなのが清楚系ギャル感を煽ってくる」

ちひろ「……」グッ

モバP「……」ニヤッ

雪美「……二人とも……何を……見てるの……?」

モバP「ん、これか? これはこの前撮影した……はい」つ□

モバP「これを見ると雪美さんには無限の可能性を感じちゃいますよ」

雪美「……この服……私じゃ……ないみたい……」

モバP「ところがどっこい、あなたですよ? 改めて見ると実感が湧かないか」 ウン


ちひろ「そういえば私、最近コスプレしてないなということに気がついた」



905: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/18(土) 22:57:24 ID:a1GpQKxs

502

チュー

雪美「んっ……流行りの……味……」

モバP「タピオカ良いなあ。俺も雪美さんの流行りの味になりたい」

ちひろ「何を味わわせるつもりですか。……そのタピオカ熱もそろそろ落ち着いてきましたけどね」

モバP「熱を付けるとデング熱の仲間みたいな語感がしますね」 シマセンヨ?

モバP「にしても、タピオカは何か見た目から味わいまでちょっと変わっていて良いですね」

ちひろ「タピオカのブームって過去に二回来ているそうで、そこからまたリバイバルヒットするという」

モバP「ティラミス、クレームブリュレ、ナタデココ、パンナコッタ、ベルギーワッフル、生チョコ、エッグタルト、マカロン、パンケーキ、ロールケーキ、生キャラメル、カヌレ、マンゴープリン、バウムクーヘン、クリスピークリームドーナツ等は二度は来ていませんからね」

雪美「……よく知らない……ものが多い……」

モバP「俺も知識の上では知っているが食べたことのない物もあるからな」

ちひろ「で、タピオカの次に流行るものは何でしょうね? ある人はバナナジュース、またある人はピスタチオとか言いますけど」

モバP「或いはチーズティー、もしくはコーンフレーク?」

雪美「コーンフレークは……確かに……売りきれて……いた……」


ちひろ「コーンフレークをそこに入れて良いんでしょうか……?」



907: ◆ORDERq/08U 2020/01/25(土) 23:00:01 ID:HSgfaWD2

503

モバP「行きましょうか、雪美さん」つ

雪美「……うん」ギュッ

菜々「良いですね~……」ホワァ

モバP『行くぞ、雪美』キリッ

雪美『はい! P様!』トテトテ

菜々「えっ……」ゴシゴシ

雪美「もう……慌てないで……」

モバP「あはは、すまない」

菜々「……何だか二人の関係、殺生丸とりんちゃんを思い出しますね」

凛「りんちゃんとは私のことでは……なさそうですね」

菜々「ちょっと前に流行った”犬夜叉”のりんちゃんです♪ でも、プロデューサーに殺生丸は美化しすぎでしょうか」

凛「ちょっと前……? でも、ああ見えて心を開いた相手には犬っぽさは見せますよね、プロデューサーって」


菜々「凛ちゃんがハナコちゃんを見るような目に……」



908: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:03:43 ID:HSgfaWD2

504

モバP「マリオになって危険が迫るギャラクシーでスターを見つけたのにほうき星の天文台に帰れなくて途方に暮れる夢を見た」

朋「それはPが現状に行き詰っていて不安を感じているのかも。だから変身したいのね」

モバP「そんなことはないつもりなんだがなあ」

朋「ま、あまり意味を気にしても、夢なんて何本立てで見たらほとんどは最後以外忘れているものでしょ?」

モバP「確かにな。それに変な既視感あったり超展開気味のフリーダムだし」

モバP「でも占い好きの朋がそれを言う?」

朋「だからあたしは夢占いはそこまで得意分野じゃないから!」

雪美「P……顔に出さない……悩み……多い……?」

モバP「そうだな。ベテルギウスの超新星爆発でガンマ線バーストが来るのではとか、各地の自然災害を見て明日は我が身ではないかとか」

朋「気持ちは分かるけどそんなだと幸せは逃げちゃうわ。プラス思考も必要よ」

モバP「杞憂であるのが一番なんだがね。雪美さん、慰めてけろ」

雪美「よしよし……大丈夫……。……私が……ついてる」


朋「ちょっとそこはあたしにも慰めさせなさいよ」



909: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:04:43 ID:HSgfaWD2

505

モバP「雪美」

雪美「……何……?」

モバP「これはまだ未定で、仮の話として聞いてほしいが」

雪美「……うん……」

モバP「他の事務所と合同のプロジェクトが発足するかもしれない」

モバP「すると何人かウチのアイドルを選んでホスト側に派遣することになる可能性がある」

モバP「そこで、とりあえず雪美は行きたいか、志願できるか、一応聞いておきたい」

雪美「……はけん……?」

モバP「ああ」

雪美「……P……は……?」

モバP「俺は直接は関われない。そこのプロデューサーにしばらく預けることになる」

雪美「……えっ」

モバP「プロデューサーの候補は何人か挙がっているが、俺と付き合いがある人ばかりで、人柄も腕も信頼はできる」

雪美「……えっ」



910: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:05:39 ID:HSgfaWD2

モバP「それに、ちひろさんもそっちにヘルプに行くことになるかもしれないからな」

雪美「……待って……本当……?」

モバP「……これは移籍ではないし、俺が担当を外れる訳でもない。アイドルとしてはステップアップになることだと思う」

モバP「……ただ、俺がいない、しばらく離れた環境に置かれることになっても、問題はないか?」

雪美「……」

雪美「…………P……」

モバP「……」

雪美「……」

雪美「……うん……平気……」

雪美「……あなたの……アイドルは……そんなに……やわじゃない……」

モバP「おお……それを聞いて安心した」

モバP「大袈裟かもしれないが業界は何があるか分からないから、日頃からこんな気構えを頭の片隅にでも持っておいてもらいたかった」

雪美「……話……そのものは……本当に……あるの……?」 


モバP「……作り話ですよ」 ……アヤシイ



911: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:07:03 ID:HSgfaWD2

506

モバP「僕が先に好きだったのにってありますよね」

ちひろ「寝取られの派生みたいなものですか」

モバP「以前から気になっていたあの子が、貴族と結婚して届かぬ花になってしまった――この辛さ」

ちひろ「それは実際の経験ですか?」

モバP「いえ、映画の話です。感情移入はしました」

ちひろ「でも始まる前の関係ならそんなに未練も残らない気がしますね」

モバP「その前に募る思いや時間があるんですよ。あとは横から掠め取られてからの落差ですね」

モバP「普段の仲睦まじい様を見せつけられたり、ビデオレターが送られてきたり、そんなの自分が情けなくなって塞ぎ込んでしまいます」

ちひろ「ビデオレターを送るって確実に何か浅からぬ因縁があると思うんですけど」

ちひろ「私はネガティブに考えすぎて勘違いをしてすれ違いで拗れに拗れる、とかの方が面白いと思います」

モバP「泥沼劇が好きなんですねえ」

ちひろ「展開が型通りだとどうしても飽きてしまいますから、二転三転するなど想像の上を行ってほしいですね」

モバP「……」

ちひろ「……」



912: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:08:49 ID:HSgfaWD2

モバP「雪美さんがレッスンから帰って来るのはまだかなー」

ちひろ「着地点を決めずにジャンプするのやめてくださいよ」

モバP「そこも私のチャームポイントです」

ちひろ「……」シラー

ちひろ「BSSやNTRに関して言いますと、プロデューサーさんは不特定多数の敵を作ってそうです」

モバP「……アイドルたちも学校とかで好意を持たれていたりはするでしょうからね」

モバP「それを俺が間男のようにかっさらってグヘヘなことやってるんだと」

モバP「俺を何だと思ってるんだ!」

ちひろ「セルフツッコミやめい。……でもまあ、世の皆さんはくれぐれも思い込みとかで自分の脳を破壊しないでもらいたいものです」

バタン!

きらり「ちわーっ☆ きらりん宅急便だよ! Pちゃんにお手紙だにぃ!」ハイ!

モバP「おう、きらりありがとう。……んーどれどれ」

『雪美ちゃんは預かった。返してほしくば双葉杏に休みを与えろ。誠意ある対応が無い場合はプロデューサーがBSSすることになるだろう。 Mr.X』

モバP「あんにゃろうめ、これは挑戦と見て良いな? きらり、この渡し主の元へ連れて行ってくれ」 オマカセアレ!


ちひろ「プロデューサーさんはプロデューサーさんで、どこかで一度女性関係で痛い目を見た方が良いかも分かりませんね」



913: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:10:49 ID:HSgfaWD2

507

モバP「暖冬だな」

雪美「あたたかい……ね」

モバP「今年は雪美とかまくらを作って中で一緒に過ごしてみたかったのになあ」

ちひろ「都市部でかまくらを作るほどの積雪はもっと北国でもないと厳しいかと」

モバP「でも雪が降らないのだ」

雪美「……かまくらは……そんなに……快適……?」

モバP「キャンプでテントを張るようなもので、雰囲気を楽しむものであって機能的ではないかもな」

雪美「……かべ……地面……そのままだと……冷たい……」

モバP「中は暖かいと言うが、普通のかまくらは外よりは相対的に暖かいだけだからな。防寒具は脱げない」

モバP「でも、スウェーデンのアイスホテルなんて存在を知ってしまうと、自分も背中を丸めて収まるようなサイズじゃなくて、高級かまくらを作りたくなる」

雪美「……アイス……ホテル……。……氷の……お城の……イメージ」

モバP「雪の女王様が住んでいそうだな。実際は、内装はともかく外観はかまくらっぽいらしいぞ?」


ちひろ「その前に、ホテルでお城を連想してしまうのってよくあることなんでしょうか……?」



914: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:11:58 ID:HSgfaWD2

508

雪美「……♪」 ←膝の上を独占中

テレレンテレレンテレレンテン テレレンテレレンテンテンテテテン オフロガワキマシタ

モバP「お、沸いたみたいね。雪美さんは、お風呂には入ります?」

雪美「……」フルフル

モバP「じゃあちょっくら入ってくるとします」ゴメンネ スクッ

雪美「あっ……」

――

ガラガラッ

モバP(まだ日が高い内からひとっ風呂浴びる……贅沢だなあ)

ザバッ パシャッ

モバP(さて、しっかり体を洗いたいが雪美を一人であまり待たせるのも悪い)

モバP(短い時間で大きな効果、密度の濃いバスタイムにするぞ)キリッ

ゴシゴシ シャカシャカ

――



915: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:12:56 ID:HSgfaWD2

雪美「……」ポー

雪美「……」 ←1人でつまらない状態

雪美「……」 ←そうだ何かPにサプライズを仕掛けようと思いつく

雪美「……?」 ←何が良いだろう? と考えている

雪美「……!」ピコーン

雪美「……」 ←水着を着て突撃するのはどうかと考えている

雪美「……」 ←でもその前に出てきてしまったらどうしようと考えている

雪美「……」フルフル ←そもそも成功したとしてその後どうするのかと考えている

雪美「……」

雪美「……///」

雪美「……」フルフル ←大人しく待つことを選ぶ

――

モバP「雪美さん、上がりましたよ。お待たせ」


雪美「……もう少し……考える……時間……欲しい……」 ナンノハナシダ?



916: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:16:15 ID:HSgfaWD2

509

モバP「こたつで食べるみかんは美味しいな」

雪美「……」コク

モバP「また、この一連のセッティングが我が家の和みを体現していて落ち着く」

雪美「……ふふっ」

モバP「……そこに雪美さんまで付いてくるんだから、ええなあ」ヘラヘラ

雪美「P……すっかり……ゆるい……表情……」

モバP「気が緩まったまま、ついみかんを食べ過ぎてしまいがちだ」

モバP「そして後に残されたみかんの皮の儚さよ」

紗南「あたしはこの場にいて良いのかな?」

モバP「おや。紗南はバーチャルの世界から戻ってきたようだね」

紗南「一休みだよ。ゲームは一日一時間、はちょっと厳しいと思うけど、一時間につき十分くらいの休憩は必要」パリッ

モバP「紗南はスナック菓子を箸で食べるんだな。コントローラーや携帯機を汚さないためか?」ア、ミカンドウゾ

紗南「あ、これ? そうだよ。マナーは良くないかもしれないけどね」

紗南「それと、今はみかんはいいや。食べ始めると意外と手が離せなくなるから」



917: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:17:54 ID:HSgfaWD2

モバP「みかんは筋とか剥く性格だと時間がかかるよな。昔、給食の時はそれで苦労した」

雪美「……Pは……筋をむく……タイプ……」

モバP「本当は筋ごと気にしないで食べた方が、体には良いそうだがな」

紗南「筋は食感がね」

紗南「それにしても、みかんの皮を見ていると、Eversionを思い出すよ」

モバP「以前にチャンネルでプレイしていたアクションゲームか。主人公をみかんの皮呼ばわりは笑うが」

雪美「……みかんの皮が……アクション……。……面白そう……」

モバP・紗南「……」(´・ω・)(・ω・`)

モバP「あー……んー……まあ面白いかな? でも雪美くらいの歳の子にやらせて良いのかどうか」

紗南「ちょっとトラウマになるかもしれないし、ならないかもしれない」

雪美「あっ……。……こわい……ゲーム……?」

モバP「大体お察しの通り。これを明るいゲームだよと偽ってプレイさせる奴がいるなら、結構食わせ者かも」

雪美「そんな風に……言われると……結局……気になる……」 スマン


紗南「まあ、あたしもやったんだからさ。大丈夫だと思うよ」 ホントカ?



918: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/01/25(土) 23:24:38 ID:HSgfaWD2

510

モバP「小腹が空いた……こういう時は自販機のパンが食べたくなるなあ」

雪美「……それは……味が……変わった……パン……?」

モバP「いや、普通の菓子パンとかだよ」

ちひろ「敢えて自販機を指定する必要性とは何でしょうか?」

モバP「……自販機でパンを買うという優越感を味わいたいのかもしれません」

ちひろ「はぁ……。でも、一般的なパンってそんなに日持ちしませんよね?」

モバP「ところが自販機向きのパンというのがちゃんとありまして」

みちる「コモのパンは良いですよね! パネトーネ種が独特で……あ、差し入れにお持ちしました!」

モバP「おお、それだ。このコンビニとかスーパーではお目にかかれない袋――ありがとう!」

モバP「でも、ウチの事務所には無いのかしら。コモの自販機」

みちる「施設探索が足りませんね。実は一台、この346プロの中にもあるんですよ? そこで買って来ました!」

モバP「何と……それは知らなかった。というかオフィスの近くに無いんだが、一体どこだよ」

雪美「……今度……探してみよう……」


ちひろ「広すぎて把握できない我が職場」



921: ◆ORDERq/08U 2020/02/01(土) 22:32:16 ID:nYg9V.co

511

仁奈「クマの気持ちになるですよ!」

モバP「大きなクマです」

ちひろ「中くらいのクマです」

雪美「ちっちゃな……クマ……です……」

仁奈「仁奈はクマじゃなくてゴルディロックスの少女でごぜーますか」

仁奈「……ここがクマのハウスでやがりますね。あ、スープにイスにベッドがあるですね」

モバP「仁奈にとって、俺のスープは熱いだろうし、イスは大きすぎるだろうし、ベッドは固いかもな」

ちひろ「仁奈ちゃんにとって、私のスープは冷たくて、イスは大きくて、ベッドは柔らかすぎるかも」

雪美「……」

仁奈「……雪美ちゃんクマのスープ、イス、ベッドなら仁奈にはちょうど良いですよ」

雪美「……私の……分……」

仁奈「冗談でごぜーますから! 雪美ちゃんの分を取ったりしねーです!」


ちひろ「原作は小さなクマが救われない話だったなあ」ボソリ



922: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:35:57 ID:nYg9V.co

512

雪美「……P……?」テクテク

モバP「……」ズーン

雪美「……! ……ソファーに……すわって……項垂れて……顔を……覆って……」

雪美「……そんなに……辛いこと……あった……の……?」

モバP「……大したことじゃないよ。ただちょっとしんどいことが続いて気分が沈んでな」

モバP「情けない姿を見せて心配かけてすまない。すぐ立ち直りたいがもう少しだけ待ってくれ」

雪美「……」

雪美「分かった……。……今日は……ひざには……乗らない……」

雪美「となりに……いる……」

ポンポン

サスサス

ナデナデ


モバP(本当に大したことないのに何か泣きそうになってしまうなこれ)ジーン



923: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:38:58 ID:nYg9V.co

513

モバP「この前ゲームセンター巡りをしたんですがね」

ちひろ「よくそんな時間を見つけられますね」

雪美「P……スケジュール……作るのが……上手……」

モバP「分刻み秒刻みで動いていますゆえ」

ちひろ「これだけいつも雑談はしているというのに?」

モバP「雑談の時間も大事ですよ。ねー雪美?」

雪美「うん……。家族の……会話……大切……」

ちひろ「ここは家庭じゃなくて職場ですからね?」

モバP「それで、雪美とエアホッケーなどをして遊びました」

雪美「……エアホッケー……楽しい……」

ちひろ「ぼっちでは遊べないやつですね」

モバP「だからこそ連れがいるとついやりたくなるんですよ。商売上手な存在です」

モバP「まあ、勝負は一対二とハンデを付けて負けましたがね。雪美さんにはダーツ挑戦権と交換できる金貨が送られます」

ちひろ「二人目は誰ですかね? それと何ですかそのどこかで聞いたことあるシステム」



924: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:40:48 ID:nYg9V.co

モバP「パージェーロ! パージェーロ!」

ちひろ「懐かしのパジェロ」

モバP「あーっと! たわしでしたー……なんてね」

ちひろ「10万円相当の金貨で得られるたわしとはさぞ良い物なのでしょう」

雪美「……金の……たわし……」

モバP「金のバナナや金の柿の種といった純金製○○的なものって昔から結構何でもあるな」

ちひろ「でも私なら空気読まずに金貨を持って帰って換金すると思います」

雪美「……撮れ高が……ひどいことに……」

モバP「それはそうと、エアホッケーの他にピンボールの台もあって、短い時間ながら満喫できました」

ちひろ「ピンボールに目を付けるとは、また雰囲気重視ですね」

モバP「やっぱりピンボールは画面越しでやるより直接やる方が球やフリッパーの挙動の重さを感じられて良いです」

ちひろ「ちなみにどんなやつを」

モバP「GottliebのSuper Mario Bros.ですね。雪美が意外に上手くてエクストラボールを出しまくっていました」

雪美「コインの……バンパーに……当たると……音が出て……光るの……好き……」


ちひろ「よくそんな台が残っていましたね」



925: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:44:25 ID:nYg9V.co

514

モバP「趣味でも何でも、何かを始める時、ビギナーズラックを持っている人って良いですよね」

ちひろ「常に運が良いのと違って、初心者限定ですか?」

モバP「はい。常に運が良い人はそんなにいませんが、ビギナーズラックはそれなりの割合でいる印象で」

雪美「……Pは……持ってない……?」

モバP「あまりその力を実感できた場面は無いなあ」

モバP「最初の一回で良い思いができたら、続けていこう、研究しようという気力になるのに」

ちひろ「運を運たらしめるのは、それまでの人生経験とか予備知識とか運動能力とか反射神経とか、そういう蓄積だと思いますけどね」

モバP「運も実力の内とは言いますし、やっぱりそういうものなんでしょうか」

雪美「……私は……アイドルに……なるのに……最初に……ここに……来られた……」

雪美「P……ちひろさん……そして……みんなに……会えた……」

雪美「それは……ビギナーズ……ラック……かも……」

モバP「……本当にほぼ運というか、巡り合わせな事例も確かにあるな。雪美……」ナデリ

雪美「……♪」


ちひろ「まあ自分は運が良いと思い込むのも大切ですかね」ナデリ ……♪



926: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:46:10 ID:nYg9V.co

515

モバP「ゴンドラからの眺めは良いものだなあ」

雪美「……」コク

モバP「……フハハハ、人や車がおもちゃのように小さく見えるぞ!」

雪美「……ふふっ」

モバP「……いやあ、高くて怖いねえ」

雪美「……P……大丈夫……?」

モバP「観覧車の管理者さんを信頼しているから大丈夫だ。それにしっかり窓だけだからな」

モバP「これが中国のガラスの橋みたいに足場まで透明とかなら少し発狂するかもしれないが」

雪美「……足場……透明だと……スカート……下から……見える……」

モバP「……雪美のスカートか」

雪美「……何を……考えたの……?」コツン

モバP「ごめんなさい」

モバP「……二人きりだな」

雪美「……小さな世界に……私と……Pだけ……」



927: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:47:54 ID:nYg9V.co

モバP「もう最高地点くらいまで来たんじゃないかなあ」

モバP「……怖いんで手を握ってもらっても良いですか?」

雪美「……本当に……こわい……?」

モバP「本音は雪美と手を繋いでてっぺんを通過してみたいだけです」

雪美「正直で……よろしい……」ギュッ

雪美「……ふふ……もし、ここで……止まったら……どうしよう……?」

モバP「そんなの骨組みを伝って自力で降りるしかなかろう」

雪美「早まったら……ダメ……」ガシッ

モバP「まあいきなり止まるなんてそんなことある訳が――」

ガコンッ

モバP「……スナイパーが誰かを狙っていたり狙われていたりすればあるかもな」

雪美「……Pったら……。……今のが……一番上……?」

モバP「……他のゴンドラの高さを見てもどうやらそのようだな」

モバP「それにしても、観覧車と言えば遊園地というイメージが強いが、こういう複合商業施設併設も目立つな」

雪美「……特に……海が……見える所……良い」 タシカニナ



928: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:50:55 ID:nYg9V.co

雪美「……P」

モバP「ん?」

雪美「私……どう……見える……?」

モバP「楽しそうに見える」

モバP「雪美の感情の機微は、表情や声、その他の特別なファクターでしっかり推し量れるよ」

雪美「……良かった……」

モバP「でも、心なしか少し緊張してないか?」

雪美「……当たり」

雪美「……誰かに……見られるかも……そんな……気がしたから……」

モバP「……見られて困るようなことをする気かい?」

雪美「……」

モバP「……ああ、そんなことを言っている内に一周が終わってしまう」

雪美「……残念……。……次こそは……」


モバP「次回一体何が起きるのか」



929: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 22:53:36 ID:nYg9V.co

516

みく「Pチャンはまた袋ラーメンを食べてるの? 懲りないにゃあ」

モバP「珍しい物を貰ったらたまにだよ。今はラメ友の四条さんからお試しでどうぞと貰ったやつをね」

みく「四条さんってみくたちが知ってる四条さんじゃないと良いけど……」

みく「というかラメ友だとネイルか何かの友みたいに聞こえるにゃ」

モバP「みくも食べてみるか? 辛いぞ?」ホレ

みく「辛いのを承知で勧めるんかい!」

モバP「念の為言うがこれは魚じゃないから安心しろ」

みく「インスタントラーメンにある程度形のあるお魚が入ってたら恐慌をきたすよ!」

みく「えっと、これにゃ? 辛ラーメンって書いてあるけど」

モバP「よう見てみ。それは辛ラーメンやなくて韓国風大辛ラーメンや」

みく「えっ? ……本当だ」

モバP「紛らわしいが国産で、これがなかなか美味い。辛いがな」

みく「分かった、辛かったんだね……」



930: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 23:00:09 ID:nYg9V.co

モバP「あと、炊飯もしっかりやるようにしてはいるんだ。最近はだしでご飯を炊いたりする」

みく「何かにつけてアレンジが好きだにゃあ」

モバP「お客様がいる時はなるべく普通に作るが、一人の時は自由だからな」

雪美「……P……今日は……私が……作る……」

モバP・みく「!!」

雪美「……?」キラキラ

モバP「ラフな私服にエプロン……」

みく「いい……」

雪美「……本日のメインは……植物性……ハンバーグ……」

モバP「おお、今話題の。ソイミート等は以前からあるが、より技術が進んでいるってな」

みく「家畜、特に牛の排出するメタンガスによる環境負荷がやっぱり気になるのかにゃ?」

モバP「さすがみく、詳しいな。他にも思想や宗教により特定の肉を食せない人とも一緒に食べられるかもしれないし、そういった――」

雪美「……本当は……ただ興味で……食べて……みたいだけ……でしょ……?」

モバP「はい!」 ……フフッ


みく「嫁さん力が上がってるにゃあ……」



931: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/01(土) 23:08:41 ID:nYg9V.co

517

モバP「先日ね、最近増えてきた連節バスに乗ったんだよ」

雪美「……真ん中が……アコーディオン……みたいな……?」

モバP「その発想はあった。……ああ、蛇腹になっていたな」

雪美「……車体が……とても……長い……」

モバP「中から見ても奥行きを感じたよ。素人目だとBRTとかでないとあの長さは一部のバス停では停車スペースが足りないと思った」

雪美「……ベーコン……レタス……トマト……」

モバP「それはBLTだ。BRTとはバス・ラピッド・トランジット。専用のレーン等を使って大型バスで人をより多く速く運ぶこと、かな」

雪美「……今以上に……速く……たくさん……?」

モバP「これでも結構積み残しとか出る所は出るからな」

雪美「……じゃあ……この都市にも……作る……?」

モバP「作っちゃいましょうか、佐城市長!」

雪美「……うん。……設置は……任せた……副市長」


紗南「最近の若いPさんと雪美ちゃんはCities:Skylinesもやるんだなあ」



933: ◆ORDERq/08U 2020/02/08(土) 22:44:28 ID:BGe54qWI

518

モバP「……ふー、うめぇなあ」

ちひろ「また市販のドリンクを飲んでいる……」

モバP「日頃ちひろさんのドリンクばかりではなんですからね」

ちひろ「でもプロデューサーさんは豆乳とか甘酒とかりんご黒酢とか生姜湯とかいろいろ飲みますよね?」

モバP「これはアーモンドミルクです」

ちひろ「まだ他に手を出していたんですか」

モバP「健康志向なんですよね。他にも甘めの青汁とかコーヒーとかココアとか飲みます」

雪美「……アーモンドといえば……チョコレート……」

モバP「ナッツ系はおつまみでもチョコレートでも良いよな。カロリーがあって旅のお伴にもなるし」

ちひろ「種状態ならともかく、それだけいろんな物を飲んでいたらお腹タプタプになりそうです」

モバP「一斉に飲む訳じゃないですが、まあ水分補給は大切だと思って」

雪美「……たぷたぷ……」サワッ


モバP「……あっ、雪美さんお腹を愛撫するのやめて///」 アイブイウナ



934: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:46:04 ID:BGe54qWI

519

モバP「ああ、雪美のおでこが見たい」

雪美「……?」

モバP「分かっている。そう呆れた顔をしないでくれ。でも、そんな気分なのだ」

雪美「別に……あきれてない……。……見たい……?」

モバP「ああ」

雪美「……じゃあ……かわりに……さこつ……見せて」

モバP「交換条件か。ちょっと恥ずかしいが……良いぞ」シュルッ

雪美「……」ドキドキ ジッ

雪美「…………ふぅ……ありがとう……。次は……Pの……番……」 イクゾ

サラッ

第三の目「!」ギロッ

モバP「うおっ!!」ビクッ

――


モバP(……なんてことがあったりしないかな) P……ナニカンガエテルノ……?



935: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:48:05 ID:BGe54qWI

520

肇「Pさんはお茶椀とか小鉢とかのお皿はどんな色や模様が好きですか?」

モバP「白ベースに深い青の丸を花のようにあしらったものとか、好きだね」

肇「具体的ですね。そして、青ですか」

モバP「ちょうどそんな柄のものを実家でずっと使っていたから馴染みがある」

肇「ふふっ。なるほど」

モバP「それと曜変天目茶碗なんてギャラクシーな色彩をしていて見惚れるね」

肇「一気に凄いのが……知識が無くても分かる芸術ですね」

モバP「あの艶のある色って釉薬で出すんだよな? 青なら主にコバルトだっけ」

肇「その辺は話し始めると長くなりますし、今度また時間を作って一緒に器を作ってみましょうか?」

モバP「良いですね~」

雪美「……立派な器で……京料理……食べたい……ね」

モバP「それも小粋な小料理屋のカウンター席でね。”割烹雪美”なんて店名が想像できる」

雪美「……いつか……本当に……作ったら……どうする……?」

モバP「毎日通うぞ」



936: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:50:12 ID:BGe54qWI

肇「こんにちは雪美ちゃん。雪美ちゃんは最近、料理を習っているんですね」

雪美「千夜……おっと……千夜先生に……」

肇「千夜さんはいつの間にか先生ポジションに……?」

雪美「千夜……先生は……優しい……。Pには……少し……厳しい」

モバP「でもふいに見せてくれる優しさに、勇気とパワーが湧いてきます」

肇「それだけ期待されているんだと思いますよ?」

肇「さっきの話ですが、Pさんがそんなに青が好きとは少し意外でした」

モバP「寒色はクールである」

モバP「それと青色は自然界に少ないから神秘と、可能性を感じてしまうのかもしれない」

雪美「……青いバラや……青い鳥……珍しい……」

モバP「赤等の暖色が多いと攻撃タイプ、青等の寒色が多いと魔法タイプ、白黒等のモノトーン系が多いとバリアタイプ、なんてゲームがあったな」

雪美「……ラクガキ王国……。……まほう……強い……」

モバP「でも上級者はバリアを使いこなすらしいがな……って、話が逸れたな」

モバP「そういえば肇や雪美もクールの属性で、イメージカラーは青だったな。……いかんいかん、特定属性に肩入れし過ぎか」


肇「この場くらいはこっそり肩入れしてくれても良いですよ?」



937: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:52:33 ID:BGe54qWI

521

モバP「突然ですが、プリン&ホイップクリーム&サクランボの組み合わせって王者の風格があると思いません?」

ちひろ「アラモードですか。確かに市販品でも少し盛り付けをしただけで見た目がより華やかになりますけど、突然ですね」

モバP「まるで自分と雪美のような関係と言えましょう」

雪美「……♪」チョコン

ちひろ「はいはい。でもサクランボって国産はなかなかサイズの割に高めですよね」

モバP「ですね。しかもアメリカンチェリーの肉厚さを一度知ると、いつものサイズでは何か物足りなく感じたり」

ちひろ「小ぶりながら美しい形と色に希少さや値段から”赤い宝石”とはよく言われたものです」

モバP「イチゴでも赤い宝石と言ったりするような……」

モバP「サクランボに似た物だと茱萸もなかなか見ませんね。幼い頃はたまに食べていましたが」

ちひろ「茱萸は種が大きくて食べ応えが……美味しいですけど」

雪美「……グミに……種……?」

モバP「甘酸っぱい実が特徴だ。ゼラチンを使ったお菓子じゃないぞ?」

雪美「……グミじゃない……グミがある……?」

モバP「雪美さんにもいつか食べさせてあげよう」



938: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:54:27 ID:BGe54qWI

モバP「ひょっとしたら雪美さんは木苺とかも直接食べたことがないのかな」

雪美「キイチゴ……それは……イチゴ……? 私も……食べてみたい……」

モバP「ラズベリーと言えば分かるかもな。見た目は小さなブドウに似ている。上部が窪んでいてイチゴより感触が柔らかい」

雪美「……ベリー……それなら……知ってる……」

モバP「Berry good, Berry nice。ジャムやちょっと良い所のケーキやタルトのトッピングでなら見かける、あれだ」

ちひろ「プリンは上にサクランボ、ケーキやタルトは上にイチゴが多いですけど逆は意外と無いですね」

モバP「その辺も理由があるのか、結構興味深いところです」

モバP「話を戻しまして、サクランボと言えば、軸を舌で結ぶ遊びがありますね」

ちひろ「プロデューサーさんならいとも簡単に出来そうなイメージです」

モバP「そんなに器用そうに見えますか?」 ハイ

雪美「……P……できると……思う……。舌……上手……だから」

ちひろ「……プロデューサーさん?」

モバP「……結べる人はキスが上手いとか言いますね。いえ、私は違いますよ? 舌が回る方ではあると自任しておりますが不埒なフレンチキス的なことは誓ってしておりませぬ」

雪美「……お話……だけじゃなくて……キスも……上手……なの……?」 イエイエソンナ


ちひろ「その舌は二枚舌だったり舌先三寸ではないでしょうね?」



939: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:57:09 ID:BGe54qWI

522

モバP「雪美さんに着せても良い服シリーズー」

雪美「……///」キラキラ

ちひろ「結構恥じらっているようですけど」

モバP「今回はゼルダの伝説、少年リンクの初期寄りの格好です。ブラボー……!」

ちひろ「緑の三角帽子に緑のチュニック? は何だかエルフみたいですね」

モバP「最初はスカート状で生足だったのが中性的な外見を強調していましたね。シリーズが進むごとに白タイツを穿いたりするようになりましたが」

雪美「私……かみの色が……金や……茶じゃない……」

モバP「でもちょっと長い付け耳をすれば、コキリ族にいても違和感はないかも」

ちひろ「最近の青年リンクはというと美人系ですね。踊り子に女装したりして」

雪美「Pも……女装……して……」

モバP「いや、俺がやるとやっぱりゴツいから……」

雪美「つべこべ……言わない」ガバッ

アッー


ちひろ「しかしコスプレ雪美ちゃんと絡み合うプロデューサーさん羨ま――いや、目の毒ですね」



940: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 22:59:32 ID:BGe54qWI

523

モバP「ケンタッキーのバーレルやミスタードーナツの箱詰めを見るとワクワクする夕方」

ちひろ「お腹が空いていらっしゃるんですね」

モバP「仕事に根を詰めていると飲まず食わずで長時間平気だったりして」

ちひろ「そして落ち着いて気が抜けた時に反動で気持ち悪くなる、と」

雪美「しっかり……食べないと……良くない……」

モバP「本当にね。でもそんな集中状態の時は飲み食いする時間も惜しいというか、頭も体も空腹に気づかない」

ちひろ「在庫のCPブレッドでも食べたらどうです?」

モバP「あ、そういうのもそういえばありましたね」

ちひろ「そういうのもって何ですか」

モバP「最初はブレッドと聞いてパン的なものをイメージしていたら、ショートブレッド系だったなあと」

雪美「……バランスパワーや……カロリーメイトの……仲間……」

モバP「ちょっとパサパサして水分を持って行かれる感じがするのはカンパンの親戚味もある」

雪美「……Pは……そういうのは……あまり……食べない……ね」

モバP「非常食っぽいものはやっぱり非常時にな、と」



941: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 23:01:34 ID:BGe54qWI

ちひろ「でもやっぱり普通のパンじゃなくて保存食的な物になるのは仕方ないですよ」

モバP「ですかねえ」グゥゥ

雪美「……ふふっ……。P……何か……食べる……?」

モバP「さすがにここで頼んで作ってもらうのは悪いよ」

モバP「……しかし、お腹が空くと思い出すのは”ぼくは王さま”という絵本シリーズだなあ」

雪美「……くじらの、たまご……はりより細い、ニンジンスナック……じゃぐちから、スパゲティ……」

モバP「知っていますねえ。あとはジョーカーがくれる極小の料理とか……空腹を誘う表現が多いんだ」

雪美「それでいて……ふしぎな……お話……多い……」

モバP「夢オチ幻オチで読後感がふわふわするというかね」

モバP「でも、目玉焼きの半熟の黄身を開いてソースにして白身にまぶして食べる的なこだわりを披露する所が俺は一番好きかも」

ちひろ「そこを覚えているプロデューサーさんのこだわりというか執念も……」

モバP「という訳で肉や魚や甘い物なんて言いませんので、何か卵料理が食べたいな」

ちひろ「がっつりリクエストしてますよこの人は」


雪美「食べに……出かける……?」 デスヨネヤッパリ



942: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 23:06:18 ID:BGe54qWI

524

モバP「今年もバレンタインの季節か」

雪美「みんな……目が……ギラギラ……してる……」

モバP「まあ、程々になと言いたいところだがそれは野暮か」

モバP「俺も女子同士の友チョコ感覚でチョコレート交換とかしてみたいなあ。それは男の場合逆チョコと言うのかな」

雪美「……Pには……ホワイトデーが……ある……」

モバP「あるんだが、後で返礼をするとしても一方的に貰うだけでは疎外感がな。男女に友情は成立しないのだろうか」

雪美「……友情は……ある……。それに……」

蘭子「我が友! 白の日と対となる恐怖の日に、同盟として甘き心臓を捧げ合わないか? 供物は一つと限らぬぞ」 

輝子「親友……わ、私は親友として交わすのも……男女として交わすのも……両方いいぞ……」

雪美「……やってくれそうな……子がいる……。……Pが……求めるなら……私も……応じる」

モバP「みんな……。ならばやろうじゃないか、友チョコってやつを!」

モバP「だが、二重のチョコで苦労も二倍になりそうなのは大丈夫なのか?」

雪美「Pに……比べたら……It's a piece of “chocolate” cake……」 エ、イマチョコレートケーキツクルッテ


ちひろ「不公平だからと友チョコ用も関係者全員分用意し始めそうではありますよね」



943: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 23:14:50 ID:BGe54qWI

525

ちひろ「プロデューサーさんのPCのデスクトップに変な名前のファイルが」

ちひろ「“カーテンに隠れる雪美ちゃん”? ……ちょっと覗いてみましょうか」カチカチッ

ちひろ「これは……カーテンに包まってこそっとこちらを見ている雪美ちゃんが写ってますね……」キュン

モバP・雪美「……ちひろさん」

ちひろ「いっ!?」ビクッ

モバP「ちょっと席を外している間に我が秘蔵映像に目を付けるとは、血は争えませんね」

ちひろ「何の血ですか。……すいません、つい」

モバP「雪美をカーテンからクルクルと引き抜く動画もあるんですが、一緒にどうです?」

ちひろ「帯回しもどきですか。見たいです」

雪美「……はずかしいから……お許しを……」

モバP「よいではないかよいではないか~」

雪美「あーれー……」

モバP「……本当の帯回しもやってみたいな、雪美で」


ちひろ・雪美「……調子に乗らない」 コツン×2



944: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/08(土) 23:18:01 ID:BGe54qWI

おまけ11

ナターリア「そういえば、Que lastimaってスペイン語だったナ!」

モバP「ナターリアの公用語はポルトガル語か。じゃあ以前に言ったあれは一体?」

ナターリア「無問題! ナターリアはマルチリンガルだカラ!」

モバP「頭良いのねえ。実はナターリアって天才か?」

ナターリア「正しくハ、マルチリンガルめざしてガンバってる、だけどネ!」

モバP「何だい、えらく14歳離れしていると思ったぜ。スタイルも含めて」

ナターリア「ちなみに同じザンネン、はブラジルではQue penaって言うヨ」 ニテルネ


おまけ12

雪美「……」チョコン

ちひろ「また雪美ちゃんを膝の上に乗っけているんですか。それも抱え込むように」

モバP「仕事終わりで気持ちと体が熱くなっているので、粗熱を取っているんですよ」

ちひろ「雪美ちゃんは料理ですか。そしてプロデューサーさんで冷ますのか……」

雪美「……♪」



947: ◆ORDERq/08U 2020/02/15(土) 20:40:57 ID:s/2dx1N2

526

モバP「はい、あーん」

雪美「……あむ」モクモク コクン

雪美「……こんな……こんなのって……」

雪美「……おいしい」ニコッ

ちひろ「満面の笑みだあ。一体、何を食べさせたらこんなことに?」

モバP「この、インスタにも映え映えするゴディバのチョコレートディップドストロベリーです」

ちひろ「Oh……GODIVA……」

モバP「と見せかけて、ただイチゴを溶かしたチョコレートにディップして固めたものです」

ちひろ「セコい。しっかり模様も付けてあって、言わなければ本当にそれっぽいですけど」

モバP「作り自体はシンプルですから自分チョコとして作っておいたんですが、せっかくなのでお裾分けです。ちひろさんもどうです?」

ちひろ「はえー、友チョコ用とは別に自分用とそのお裾分け用まで作ったんですか……でもおいしそうですね」

雪美「ちひろさんも……あーんして……」 アーン パクッ

ちひろ「……おいしいです」ニコッ


モバP「ちひろさんがあーんを許すとは雪美さん恐るべし」



948: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 20:45:40 ID:s/2dx1N2

527

モバP「人の優しさには二種類あるかもしれない」

雪美「……」

モバP「一つは人生経験、特に苦労を重ねた故の優しさで、重みと説得力がある」

モバP「もう一つは常識的な優しさで、当たり前のことに気を使える細やかさに惹かれる」

雪美「……Pは……どっち……?」

モバP「俺は……俺に、重みのある優しさはあるんだろうか」

モバP「思えば薄氷の勝利を繰り返してここに立っているような気がするが」

ちひろ「人生は勝負の連続でしょうけど、負けないと得られない物もあるかもしれませんね」

モバP「……」

雪美「……」

ちひろ「……」

モバP「まあ、無理に苦労人ぶるよりは俺は俺らしく自分を伝えて生きる方が良いな」 ズルッ


雪美「……前向きなのは……良いこと……」



949: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 20:49:49 ID:s/2dx1N2

528

モバP「バレンタインデーもだが、恵方巻と節分も終わったな」

雪美「のり巻き……豆……そして……チョコ……」

モバP「次は桃の節句に雛あられや菱餅、ホワイトデーにクッキー、端午の節句にちまきや柏餅――」

ちひろ「食べ物で彩られた一年ですか」

モバP「豆まきと言えば、寺社や町祭りとかで高台から投げられた物をキャッチするのが楽しかった思い出です」

雪美「……今年も……Pと……いくつか……とれた……」

ちひろ「プロデューサーさんの昔話と思いきや随分新鮮な思い出でしたか」

モバP「豆キャッチは球場でのホームランボール、ファールボールや結婚式のブーケトスを取る気持ちが少し分かります」

雪美「……その二つは……まだ……経験……してない……」

モバP「俺は試合観戦で直接キャッチではないがファールボールを拾ったことはある。ブーケはない」

モバP「そもそも未婚女性が取ると次に結婚できるとかいう代物を、女性でない俺が取ってどうするという」

ちひろ「女性に紛れてブーケトスを取りに行くプロデューサーさんを想像したら滑稽そのものですね」

雪美「私は……取っても……いいの……?」

ちひろ「……雪美ちゃんはもう結婚するつもりですか」



950: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 20:51:37 ID:s/2dx1N2

モバP「まあ、ブーケトスは最近は賛否両論あって配慮とかでやらない人も多いようですね」

ちひろ「詳しいですね。ということはプロデューサーさんの方は結婚に興味または願望が?」

雪美「……」ジッ

モバP「……待ちます。何にとは言いませんがしばらくは」

モバP「しかし、大きい所の豆まきは何が来るか分からないのが良いですね」

ちひろ「小物だったり落花生だったりお餅だったり……種類が多すぎるとちょっと節操がない気がしないでもないですけど」

モバP「更に豆も袋入りで、それもシンプルな炒り豆じゃなくて、お菓子の豆だったりそもそも豆でもないお菓子だったり」

雪美「……豆……甘い方が……みんな……喜ぶ……?」

モバP「ああ。俺にとっては節分豆にもグレードがあり、そのままより糖衣、糖衣よりチョコがレアで、イベントでチョコ入りが出ると嬉しかった」

ちひろ「グレードってコーヒー豆みたいに言いますね。でも普通の豆は特に味が付いてないですからね」

モバP「それにやっぱり鬼に向かって豆そのものを投げてぶつけて床に散らばしたりするのはねえ」

雪美「食べ物……粗末にしては……いけない……」

モバP「そう教わってきたからな。それに砂糖がけの豆は金平糖ほどじゃないがでこぼこしていてぶつけられるとちょっと痛い」


ちひろ「ぶつけられたことあるんですか」 ハズデス ハズカ



951: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 20:53:54 ID:s/2dx1N2

529

雪美「Pと……翠……、二人で……何を……見ているの……?」

モバP「これはレゴのカタログだよ」

翠「プロデューサーさんが貰ってきてくださったんです」パラパラ

翠「……こういう物もあるんですね。ふふっ」

雪美「……違うカタログが……いくつも……ある……」

モバP「最新の物と実家の物置から持ってきた20年前くらいの物と見比べてみているんだ」

モバP「前者はスターウォーズやマインクラフトコラボだったりスマホアプリ連携企画とかあって、パーツも多彩になり、色使いや世界観もアメコミ的というか濃ゆいな」

雪美「……見ていて……面白い……かも……」パラパラ

翠「時期ごとにカタログが新調され、商品が少しずつ入れ替わる様に時代の流れを感じます」

モバP「しかしこうして見ると中世の城や海賊船あたりが俺の好みなんだが、今は無いんだな。復刻とかしていないのかしら」

翠「そこでレゴランドですよ。きっとお目当ての物が見つかるはずです!」

モバP「レゴランドにこだわるなあ? それよりはストアやクリックブリックのような専門店を探すべきじゃないか? つまり……天然か!」

翠「天然じゃありませんから! ……プロデューサーさんは、私とレゴランドに行きたくありませんか?」 イキタイ!


雪美「翠……実は……愛知の……観光大使……?」



952: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 20:57:26 ID:s/2dx1N2

530

モバP「バレンタイン禁止令、チョコレート禁止令なんてのも世の中にはあるんですね」

ちひろ「イベントに浮ついて学業社業を疎かにするなってことでしょうか」

雪美「……」

モバP「おおそうか、あまり縁が無い立場の人たちの嫉妬のように感じるか」

雪美「……そんなことは……言ってない……」メッ

モバP「分かっているとも、雪美さんがそんなことを言わないなんて。からかってごめんよ」

モバP「でもまあ、ダメと言われるほど、制限されるほど、燃えてくるものではあるよな」

雪美「……P……悪い子……ね」

モバP「今頃気づいたかい? 悪い子ですよ俺。……アメリカには禁酒法なんて時代があったがそんな中で何とかして飲む酒はさぞ美味かっただろう」

ちひろ「ゲームの初代マフィアの時代背景になっているあたりですね」

モバP「俺もあんなタクシードライバーに……はちょっとなる度胸が無いですが」

ちひろ「もしプロデューサーさんが火遊びや反骨精神を抑えきれなくなった時は、私がこの手で引導を渡しますから安心しておいてください」

モバP「そんな日が来ないよう努めます」


雪美「……遠回しな……告白……?」



953: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 20:59:15 ID:s/2dx1N2

531

モバP「雪美、目を閉じて」

雪美「……ん」

モバP「これを握って」

雪美「……ん……、……大きい……」

モバP「こいつは雪美の手には少し大きいかな」

ちひろ「……膝の上で何をさせているのでしょうか」

モバP「ストップウォッチ十秒チャレンジです。これが結構やり始めると盛り上がるんですよね」

ちひろ「それなら大丈夫ですか」

雪美「……始めて……良い……?」

モバP「自分のタイミングで良いぞ」

雪美「……分かった」カチッ

モバP「ただし気は散らせるからな」コチョコチョ

雪美「きゃっ……! ……もう……集中……できな……あっ……」


ちひろ「やっぱり大丈夫じゃなかった。取り上げますよ?」 ドッチヲ? ドッチモデス



954: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/15(土) 21:00:51 ID:s/2dx1N2

532

モバP「県境ってたまにラインが引いてあるよな、ここのように」

雪美「……うん」

モバP「日本は島国だから歩いて国境を越えることはできないが、県の境界線なら一緒に越えられる」

雪美「……じゃあ……手……つないで……」

ギュッ

モバP「せーの」

ピョンッ

スタッ

モバP「到着……雪美とやりたかったことの一つが叶えられた」

雪美「……どういたしまして……?」

モバP「……一線を越えてしまったな、俺たち」

雪美「うん……。……えっ……何か……深い意味……?」

モバP「あっいや、そのままの意味だ。……ありがとう雪美」


雪美「……もっと……一線……こえる……?」 ブホッ!



957: ◆ORDERq/08U 2020/02/29(土) 13:34:30 ID:ymnGBAlk

533

杏「プロデューサーって何でちっちゃい子が好きなのさ?」

モバP「別に特にちっちゃい子が好きですと表明した覚えはないんだが」

杏「……普段の言動の節々に傾向があるよね」

モバP「そんな莫迦な。……でもそうだな、小さいと便利な時がないか?」

モバP「小回りが利くとか、低い所に目や手が届くとか、俺には出来ないことをやれそうな魅力を感じる」

杏「プロデューサーは背が高いから分からないかもしれないけど、不便だってあるよ」

モバP「じゃあ逆に杏よ、君は何故、おっきい人が好きなんだい」

杏「好きというか、杏クラスになると集まってくるよね、おっきい人の方から」

モバP「ホストさんの格言か何か? それは身長関係なく、杏の器量というか人徳だろう」

杏「意外と評価高いなあ。でも、好きにまでなるには杏のこと養ってくれないとなー。プロデューサーでも良いよ?」

モバP「またまた。それに、いざ養われると手持ち無沙汰になると思うぞ。何か生き甲斐を見つけないとな」

杏「プロデューサーは懐の広さもその身長並になってほしいなあ」

モバP「残念だがこの懐はよく貸し出されるからな。主に雪美に」


雪美「……現在……進行形……」チョコン



958: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 13:37:32 ID:ymnGBAlk

534

モバP「昨今は昼間でも随分とお寒う御座いますなあ」

雪美「……うん」

モバP「少しwarmな本日も雪美さんはフリースを着て参っておられるようで」

雪美「……」キラキラ

モバP「ボアパーカーやセーターなんかもそうだが、ふわふわもこもこしたアウターは良いね」

雪美「セーターは……ちくちくしたり……する……」

モバP「繊維がね」

雪美「……ほら……これは……手触り……良い……」スッ

モバP「あっ」

モバP「……本当だな。しかし、自分から手を取って服越しとはいえ体を触らせてくると、意識してしまうね」

雪美「……///」

モバP「OK雪美、落ち着くぞ。落ち着いて膝の上にご招待」 コク


ちひろ「恥じらいの最中でもべったりくっつくんですねえ」 ナンカアツイナユキミ ウン



959: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 13:44:41 ID:ymnGBAlk

535

モバP「芳乃は石ころ集めに失せ物探しに悩み事解決が得意なんだよな」

芳乃「いかにもー」

モバP「じゃあ、俺が昔無くした親指サイズの石を探すことは出来る? 水晶なんだが」

芳乃「なんと無茶を言いなさるー」

芳乃「しかし、声を探すことはできるかもしれませぬー。力をお貸ししましょー」

モバP「言ってみるもんだな。お願いするよ」

芳乃「まずはわたくしを、雪美さんのように、抱き締めてくださいませー」

モバP「えっ……」

芳乃「わたくしはそなたの石と面識がありませぬゆえー、そなたに深く触れ、記憶を辿るのでしてー」

モバP「……冗談を言っているような目ではないな」

芳乃「冗談でそのようなことは申しませぬー。わたくしは、真剣でしてー」

モバP「分かった。膝に乗せて、抱き締めれば良いんだな?」

芳乃「わたくしを探している水晶だと思ってー……その記憶をなるべく克明に思い出しながら、会いたいと、願うのですー」

モバP「……人から頼まれた時っていつもこうなのか?」 ハテー?



960: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 13:46:53 ID:ymnGBAlk

モバP「やりますよ」

ヒョイ ポスン ガバッ

モバP「……テーマパークの石屋さんで買ってもらったんだよな。大事に持っていたのに、演劇を見に行った日に落とした――と思うんだ」

芳乃「……おお……ほー……」

モバP「失くした物への後悔はずっと残るものだが、あの水晶には罪悪感もある」

芳乃「……そなたは一言、詫びたかったのですねー」

モバP「ああ。声が届くなら……そういうのはアニミズムなのかな」

芳乃「お手をー、お貸しくだされー」ギュッ

芳乃「……そなたは愛されていましてー。僅かな時間でもこの手が、そなたが、石を愛していたようにー」

モバP「声が、聞こえたのか?」

芳乃「……聞こえましてー。そなたは、声に呼ばれたから今日、石のことを追憶したのでしてー」

モバP「本当かな? でもそれを聞いたら心なしか少し気持ちが和らいだよ」

芳乃「罪悪感など持たれぬようー。その素直な心、良きかな、良きかなー」


雪美「ひざの上も……人が変われば……儀式みたい……」



961: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 13:49:36 ID:ymnGBAlk

536

モバP「うーん」グググ

ちひろ「どうしたんですか? 体を仰け反って」

モバP「いや、えーっと……言うのはちょっと恥ずかしいですね」

ちひろ「何ですか、隠さないで教えてくださいよ」

モバP「笑ったりしませんか?」

ちひろ「よほど奇天烈な理由でもなければしませんよ」

モバP「……実は、タピオカチャレンジをやってみたくてですね、イナバウアー姿勢の練習中です」

ちひろ「……?」

モバP「巨乳の人が胸を台にしてタピオカミルクティーのカップを置いてストローで吸うような」

ちひろ「事もあろうにどうしてプロデューサーさんがそれをやりたいと望むことになったのか」

モバP「ノリですよ」

ちひろ「ノリか。まずそんな変な姿勢じゃまともに飲めませんからね」

雪美「……」グググ


ちひろ「って、雪美ちゃんも!?」



962: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 13:55:45 ID:ymnGBAlk

537

モバP「雪美さんの百面相、とは過言かもしれないがオフショットをいろいろと見てきた俺だが」

モバP「肉まんにかぶりつく雪美さん、幸せそうで良いな」

雪美「……どこで……その写真を……手に入れた……」キッ

モバP「お母様から」

雪美「ママ……もう……」

モバP「これを見ると季節が季節だし、肉まんを食べたくなるなあ」

ちひろ「ちなみに肉まんは基本牛肉で、豚まんは豚肉、○○まんの総称が中華まんとのこと」

雪美「角煮まんは……肉まん……?」

ちひろ「長崎名物! 中華まんとしては形はちょっと変わり種ですけど、そうだと思いますよ」

モバP「角煮まんは肉まんのうちに入りますか? というタイトルのライトノベルがあっても良いくらいだな」

ちひろ「どうやって話を広げるんですかそれ」

雪美「……擬人化……?」

モバP「肉まんピザまんあんまんカレーまんたちのクラスに転校生の角煮まんが来てみんなで取り合うスラップスティックなラブコメディだな。そこに焼き芋やたい焼きや今川焼まで乱入してきて大騒ぎ!」


雪美「今川焼……まで……?」 ソコツッコミマス?



963: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 13:58:11 ID:ymnGBAlk

538

モバP「100円ショップでよく足を止めてしまうコーナーと言えば」

ちひろ「大抵は立ち止まって見ませんかね?」

モバP「大抵は立ち止まって見ますねえ……」

ちひろ「そこはもう少し粘って」

雪美「……私は……砂時計や……水時計……」

モバP「あれな。あれはついひっくり返して観察してしまう。俺もそうだった」

ちひろ「水時計は、粒状になった液体が傾斜や水車を流れていくアレですね?」

モバP「実際水だけだとああはならないので、正しくはオイル時計と言うみたいだな」

雪美「……オイル……だったの……」

モバP「俺の妹はあれが何か生理的に気持ち悪いとか言ってたな。分かる気もするが」

雪美「生きているみたいに……見えるから……?」

モバP「ありそうだな。それと当時の妹いわく、下に落ちた粒がブクブクしている感じが苦手だとさ」

ちひろ「それは集合体恐怖症の気があるかもしれませんね」



964: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 14:01:33 ID:ymnGBAlk

モバP「しかしオイル時計、並べると色鮮やかで良いよな。見ているだけで知育がなされる気分になる」

雪美「……不思議で……楽しい……」

モバP「というかガリレオファクトリーとかピタゴラスイッチみたいなスロープギミック、もといコースターが好き」

ちひろ「ショッピングセンターでたまに見かけますね、そういうの」

モバP「ショーウィンドウの大きなボールコースターなんてずっと見ていても飽きません」

雪美「あっ……! ……最近……お仕事終わりに……Pと……見つけた……ね……」

モバP「そう、あれだ。正しく人類のロマンですな」

ちひろ「でもプロデューサーさんがそこに齧りついていたらとても不審者です」 カナシイ

ちひろ「話を戻して、色合いがオイル時計に似た物だと、私はガリレオ温度計が好きですね」

雪美「……それは……持ってる……」v

ちひろ「そうなんですか? 角煮まんを食べたことがあって、ガリレオ温度計もお持ちとは……」

モバP「雪美さんは趣味の人ですからね。自宅にはきっとネオンサインの看板とかだってあるはず」

雪美「それは……ない……多分……」 タブンカ

モバP「ガリレオ温度計はインテリアに良いんですが、時間が経つと変色するのがなあ」アト、ワレルトアブナイ


ちひろ「雪美ちゃんを趣味の人に誘っているのはプロデューサーさんですよね?」



965: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 14:04:07 ID:ymnGBAlk

539

雪美(身長170cm)「P……お仕事……行くよ……」

モバP(身長140cm)「プロデューサー」

雪美「……どうしたの?」

モバP「どうしてこの事務所のタレントはオレ以外に女子しかいないの?」

雪美「……んー」

雪美「……女子高が……共学になったようなもの……かな……」

モバP「じゃあ早く男子増えないかなー」

雪美「それは……Pの活躍に……かかっている……」

雪美「あと……新人さんが入ったら……Pが先輩だから……その自覚もつけないと……」

モバP「えー……それはちょっと大変そうだなー」

雪美「ふふふ……がんばれ……」ギュッ

――

モバP(現実)「……」


ちひろ「何か黄昏の雰囲気で独り黙想されていますけど、あれは大したこと考えてないですね」



966: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/02/29(土) 14:05:28 ID:ymnGBAlk

540

モバP「買い物に行くとついつい買ってしまう坂金製菓のヘルシーむぎスナック」

雪美「……緑の……ふくろ……中身は……多い……」

モバP「コーヒー豆みたいな窪みがあるのが特徴的だな」

雪美「……本当……ね」

モバP「こういうのにチョコレートがコーティングされた麦チョコの方がよく見かけるタイプだが」

雪美「……麦チョコの……チョコなし……」

モバP「引き算で考えるとちょっと悲しくなるな。でもこれだって美味いぞ? 牛乳をかけてもいける」

雪美「……チョコクリスピーの……下位互換……」

モバP「おい。ジャンボコーンもそうだが、それでもポン菓子系の言ったら何だが素朴さで勝負する感じが好きでな。俺みたいで」

雪美「……Pは……素朴……?」

モバP「以前、麦チョコが売っていなかったので代わりにコーヒービーンズチョコレートを買って食べてみたら、コーヒー豆が割と硬くて拙者には向かぬと思ったんだ」

雪美「……それは……素朴……とは違う……」

モバP「通らないかー。おっと、早く買い物を終わらせようか」 ……ダネ


雪美「……私は……素朴……?」 ソココダワルネ



968: ◆ORDERq/08U 2020/03/07(土) 22:55:44 ID:6L3mTVCw

541

雪美「……P」

モバP「何だね?」

雪美「私……重い……?」

モバP「この乗せ心地、心を充足感で満たしてくれる重みはあるな。過重ではない」

雪美「……ちがう……重み……」

モバP「愛が重たいとかそういう比喩的な重みか」

雪美「私……Pに……重なり過ぎて……いる……?」

モバP「そんなことはない。一緒にいられて単純に嬉しいんだがなあ」

モバP「寧ろ俺が雪美さんを受け身にさせて引っ張りすぎていないか?」

雪美「……」フルフル

モバP「良かった。たまにはああしてこうしてと、おねだりをしても良いんだぞ?」

雪美「……じゃあ……イチゴ……食べさせて……」

モバP「雪美さんに頼まれると腰が軽くなってしまうな。じゃあ買いに行くか!」


ちひろ「私の気分は重いです」



969: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 22:57:33 ID:6L3mTVCw

542

雪美『……』ジーッ

フクロウ『……』ジーッ

モバP「お仕事でフクロウと対面した時の雪美さんがテレビで放送されているな」

モバP「一生に一度は見ておきたいコラボレーションが実現したな」

雪美「……目……真ん丸……だった……」ウットリ

モバP「虹彩が黄色で瞳孔が黒のタイプか。これで結構目線が合いっ放しの見つめ合いになるという」

雪美「目力……強い」

モバP「ヒトは写真写りを良くする為に、瞳孔を大きく見せようとしてシャッター直前まで目をつぶったりつぶらなかったりするが」

モバP「フクロウのあの目で瞳孔をグッと大きくされると怯む自信がある」

ちひろ「黒目が大きすぎると恐怖を感じてしまうのは何となくありますね」

モバP「でもフクロウ自体は脅かすと体が細くなったり、爪切りでショック死することもある繊細な生き物です」

雪美「……ストレス……気を付けないと……ね」

モバP「雪美さんも繊細だから、爪を切ってあげる時は細心の注意を払ってですね」


ちひろ「それは自分で切れば良いと思うんですけど」



970: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:01:23 ID:6L3mTVCw

543

モバP「ホー、ホケキョ」

雪美「……?」

モバP「ホー……ホケキョッ」

雪美「……ウグイスが……鳴いている……」

ちひろ「鳴き真似上手ですねプロデューサーさん」

モバP「! ケーケケケケケケケキョケキョケキョケキョケキョ!」

ちひろ「誰がウグイスの谷渡りまでしろと」

雪美「……同じ……ウグイスなのに……まるでちがう……鳴き声……」

モバP「カラスとかが接近するとこういう声を出すんだな」

モバP「この二種類の鳴き声が何気なく聞こえてくると、春が来たんだというDNAレベルでの安心を感じます」

雪美「私も……、……ホー……ホケキョッ」

モバP「あはは、まだまだ。そこはもっと頭のてっぺんから声を出すようにだな」

ちひろ「何を教えているんですか……でもそうですよ、もう三月ですねえ」

モバP「バードウォッチングに行きたいものです。山でなくても少し広い公園とかに」



971: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:09:32 ID:6L3mTVCw

モバP「気が逸って雪美さんのためにバードコールも作って参りましたよ」

雪美「……バードコール……?」

モバP「こうして中のネジと周りの木を擦り合わせることで鳥の鳴き声のような音が出るのだ」キッキュ

雪美「……おしゃれ……」

雪美「……♪」キッキュキッキュ

ちひろ「黒板を引っかく音はあんなにも拒絶反応が出るのに、音って不思議ですね」

ちひろ「きっと同じ高い音でも耳障りなものは周波数が違うんでしょう」

モバP「それを利用してネズミを駆除する超音波装置や、犬猫にだけ聞こえる犬笛とかありますね」

雪美「……ペロも……私が聞こえない音……うるさがったり……する……」

モバP「今はあまり犬笛は見かけないがな。あとは、若者にだけ聞こえるモスキート音というものもある」

ちひろ「あれは若者だけってのがポイントですよね。聞こえないともう若者じゃないのかという」

モバP「個人差はあるでしょうが、年齢の炙り出しみたいになるのがちょっと嫌ですね」

雪美「……Pは……モスキート音は……聞こえるの……?」

モバP「聞こえるさ! 俺はまだ若い。……でも年々夏の蚊の羽音に煩わされなくはなってきたなあ」


ちひろ「それは環境が変わってきただけじゃないですか?」



972: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:10:58 ID:6L3mTVCw

544

モバP「……ぬぅぅ」

雪美「……」チョコン

モバP「……ぐぐっ、静まれ俺の猛き右手よ……」プルプル

雪美「……蘭子みたいな……セリフ……」

雪美「……P、……いつものように……なでて……くれないの……?」

モバP「いや雪美さん、一度立ち止まってよく考えてみよう」

モバP「聖地甲子園の土は球児が持ち帰りすぎると無くなってしまう。だから補充される訳だが」

モバP「雪美さんもあまり撫でると頭を刺激しすぎて薄毛になってしまうのではなかろうかと」

モバP「この手で女性の命である頭髪を枯らすことなど、それがしにはとても出来ませぬ!」

ちひろ「甲子園のくだり特に必要でした?」

雪美「……この私を……なでられないと……言うの……?」ゴゴゴ

モバP「滅相もございません! ……良いんですかい? はぁ、雪美さんがそう仰るのなら――ヒャッハー!」ナデナデナデ


ちひろ「優しく撫でていれば別に問題ないと思うんですよ」



973: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:12:02 ID:6L3mTVCw

545

モバP「……ぬぅぅ」

雪美「……」チョコン

モバP「……ぐぐっ、またもその髪は俺とこの右手を蠱惑する……」プルプル

雪美「……蘭子みたいな……セリフ……」

雪美「……P、……いつものように……なでて……くれないの……?」

モバP「いや雪美さん、我に返ってよく考えてみよう」

モバP「ヒトは重力によって上から押さえつけられ身長を決められてしまう。それに抗うようにカルシウムなどで背を伸ばす」

モバP「撫でることは即ち頭を押さえつけることでもあり、それで雪美さんの成長を妨げてしまうのではなかろうかと」

モバP「この手で本来伸びるべきものを止めてしまうなど、それがしにはとても出来ませぬ!」

ちひろ「考えすぎなんだよなあ。寧ろ狙ってやってるのかと」

雪美「……そうなの……? 私は……小さくないと……ダメ……?」ゴゴゴ

モバP「滅相もございません! 雪美さんの心も体も撫でて伸ばしてみせますよっと、おらっしゃああ!」ナデナデナデ


ちひろ「優しく撫でていれば別に問題ないと思うんですよ(二回目)」



974: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:24:42 ID:6L3mTVCw

546

モバP「戦国武将の名字って由緒ある感じがするよな」

仁美「慶次様の前田とか憧れるよね」

モバP「仁美もほら、丹羽長秀の丹羽じゃないか」

仁美「米五郎左! 織田信長の家臣だね。たまに丹波って間違って呼ばれるのが難点」

モバP「歴史に疎くなくても最初は読み間違えそうな名字よな」

仁美「自分の名字も良いけど、どうせなら柴田とか本多ならもっと良かったな~」

モバP「柴田仁美……、本多仁美……。俺は、丹羽仁美が一番良いな。しっくりくる」

仁美「プロデューサーはそれで慣れているからそう感じるんじゃないの?」

モバP「いや、姓名が奇数だと川柳俳句の五や七のようにリズムが良く聞こえる。陰陽五行の陽の思想だ」

モバP「それと、他の仁美はどこかにいそうな名前だが、丹羽の仁美はただ一人しかいない気がする」

仁美「そこは盲点であった。でもアタシの名前を種族名みたいに言わないでくだされい」

モバP「信長関係だと別の事務所には徳川さんがいるし、ここにも佐久間がいるな」

まゆ「佐久間です」

仁美「信盛かあ」



975: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:26:27 ID:6L3mTVCw

モバP「佐久間信盛。“木綿藤吉、米五郎左、かかれ柴田に退き佐久間”とされ、殿の上手い武将だったそうだが」

まゆ「まゆは歴史にはあまり詳しい方ではないですねぇ」

モバP「まあ信盛というと佐久間折檻状の印象が強いんだよな」

まゆ「折檻されるんですか?」

モバP「いわゆる戦力外通告だな」

仁美「“尾張の大うつけ”と呼ばれていた頃からずっと仕えてきた人なのにね」

モバP「生え抜きの部下も容赦なく切り捨てる――第六天魔王や革命家には必要なことかもしれないが」

モバP「俺がそういう立場になるのはとても無理そうだ。君たちアイドルをリストラするなんてね……」

仁美「日頃の人間関係であまり上手くいってない誰かに明智光秀されそうだね」ニヤ

モバP「アイドルの誰かを、この金柑頭! といびるようなことはしていないから大丈夫……大丈夫だよね?」 サァネ?

まゆ「ご安心を。まゆがプロデューサーさんを討たせはしません(忠犬)」

雪美「……右に同じ(忠猫)」

モバP「まゆに、雪美もいたか……何とも心強いものよ。枕を高うして寝られるわい」


ちひろ「忠猫って主君を守れるんでしょうか?」



976: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:28:58 ID:6L3mTVCw

547

シトシト

モバP「春の雨だねえ」

雪美「……うん」

モバP「その名の通り、春雨だ」

モバP「雨には様々な呼び名があるな。天気雨を狐の嫁入りと言ったり」

周子「こーんこんこんかきくけこーん」

モバP「別名、周子の嫁入り」

周子「お前にウチの娘はやれんぞ」

モバP「そういう厳格なお父様を納得させるのは大変そうだ」

周子「でも筋は良いからウチで修行して店を継ぐなら考えてやる、って言ってた」

モバP「周子の実家にご挨拶に行ったことはあっても、お嬢さんを俺にくださいなんて一言も言ってないんだがな」

雪美「……P……ヘッドハンティング……されちゃう……?」

モバP「他の子の親御さんからもリクルートのお誘いがよくあるが、素人ですよ俺」

周子「そこがいいんだよ。変に癖が付いてない方が教えやすい」



977: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/07(土) 23:30:16 ID:6L3mTVCw

周子「ところでPさんちって広いよね」

モバP「突然何だ? 広いが」

周子「女性用の着替えとか入っているクローゼットもあるし」

モバP「俺の知らぬ間に一室がそういう来客用に整備されてしまっているな」

雪美「急な雨で……ぬれたら……Pの家に……立ち寄れる……」

モバP「俺の家とは一体何だろうな」

雪美「……安心できる……場所……」

周子「ずっと居着いていたいくらいだね」 コラ

周子「でも、一度くらいはお風呂上がりに着る服が無くて仕方なくPさんのシャツ一枚だけで過ごすって経験もしてみたかったなー」

モバP「裸ワイシャツか。勇気が要るが、やると男が喜ぶやつだな」

モバP「普通に着替えなさい」

周子・雪美「……見たくないの?」

モバP「そんな姿を易々と男に晒すと、いろいろと後戻りができなくなるぞ」

モバP「雨に濡れたブラウスが透けるくらいはしょうがないがな。一度雪美がやったが」 ……///


ちひろ「裸ワイシャツって体格差があると裾が際どくならずにブカブカになりそう」



979: ◆ORDERq/08U 2020/03/14(土) 22:10:36 ID:LVa754p6

548

モバP「長い人生、時には非常事態でしばらく屋内に篭り続けないといけない時だってある」

モバP「そんな時、テレビ番組や動画が通常進行で流れているのを見ると、ありがたくて勇気付けられるものだ」

モバP「アイドルたちもイベント中止とかがあるとこうして――」

あきら「みんな、大変な時の息抜きにでも、この動画を見て楽しんで頂けたら幸いデス」

雪美「じゃあ……あきらと配信……やっていく……」

モバP「ええなあ」

――

モバP「放送が無事に終わったのは良いとして」

モバP「飲み物や資料を運んだりカンペを出したりして良かったんだろうか?」

あきら「♯背景にチラチラ映り込む謎のアシスタント役 は良い味出してたよ」

モバP「長いハッシュタグだなあ。……モブやエキストラ的な? まあそれも演出か」

雪美「身長……高くて……見切れてた……かも」

あきら「そういうとこも含めて、Pサンのおかげで話題性沸騰だね。ほら、チャットでも人気」


モバP「だが女子配信とは言え、俺に女装までさせる必要あった?」キラキラ



980: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:13:19 ID:LVa754p6

549

モバP「いつかの迷路を歩いたことがあったよな」

雪美「……クリスタルメイズ……」

モバP「あれは神秘的だったが、あんなのやミラーハウスのような大層な物じゃなくても」

モバP「壁で仕切られた巨大迷路ってワクワクしません? それでなくても一方通行の美術館とか」

雪美「……そう……?」

モバP「ゲームだと迷路ってトップビューから神様視点で操作するようなものが多いが」

モバP「3Dダンジョン式の一人称視点というのもあって、それを現実で体験できるという逆の面白さがある」

雪美「……私は……迷路……少し……不安になる……」

モバP「似たような光景が続くし、壁に囲まれて圧迫感はあるな」

モバP「だがチェックポイントを通って無事開けた明るいゴールに辿り着いた時の、やっと外だという解放感ともう終わりかという一抹の寂しさのブレンドが好きだな。逆走や再入場はできないから、出口を振り返って名残惜しい気持ちに浸れる」

雪美「……だったら……二人で……行く……? 今は……立体迷路が……ある」

モバP「あれは面白そうよな……ただ立体だけあって高さもあって難解なのと、高い所は怖い……」

雪美「大丈夫……私が……手を引く……」フンス


ちひろ「私は旧ドラえもんのホームメイロの夢をよく見ます」 アレハココロガオレマスネ



981: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:18:11 ID:LVa754p6

550

モバP「雪美さんは役者としても最近注目されてきているな」

雪美「……あまり……実感……ない」

モバP「アイドルでありながら女優、という線もありかもしれない」

雪美「……そう……?」

モバP「そう。演技の幅が出てきたと思うよ」

モバP「この前のドラマでは無表情でおどける子という難しい役をよくこなしたじゃないか」

雪美「……その方が……合うのかも」

モバP「一周回ってハマっていたのは否定しないが、表情豊かな雪美さんだって好きだよ」

雪美「…………」

モバP「おろ、極めて冷静だな」

雪美「……もう一回……言って……///」

モバP「顔に出にくい割に打たれ弱い所も揺さぶりをかけてくるね」

ちひろ「失礼ながら、雪美ちゃんのドラマのリテイク・NGシーン集とか見てみたいです」

モバP「DVDに付いたりする特典メイキング映像ですか。観賞用に是非欲しいですね」 モウ……!



982: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:22:38 ID:LVa754p6

ちひろ「そんなプロデューサーさんはドラマや映画で印象に残る子役っています?」

モバP「クリスティーナ・リッチ、ナタリー・ポートマン、エマ・ワトソン、ダコタ・ファニングとかですか」

ちひろ「思ったより気合の入った人選ですね」

モバP「王道どころだと思いますよ? あと日本だと……安達祐実?」

ちひろ「家なき子は我々だと世代が結構ズレますね」

雪美「……でも……なつかしの……ドラマ特集で……見かける……」

ちひろ「そういうので把握しているんですか……」

雪美「アダムス・ファミリーも……Pと見た……。……ウェンズデー……かっこいい……」キラキラ

ちひろ「あれは確かにインパクト強いですね。そしてプロデューサーさんは意外とああいう系のビジュアル性格がお好き?」

モバP「ん~、どうでしょう? 現実にいたらエキセントリックな気はします」

モバP「でもウェンズデーの三つ編み、マチルダのボブ、ハーマイオニーのスパイラルとか役に合っていて感嘆はします」

雪美「……役作り……髪も……大切……」

ちひろ「ここでは所属アイドルが多い分、髪型を弄ると大抵他の子と被っちゃったりして変えにくいのが難点と言えるかもしれませんね」

モバP「ちなみに細い左右三つ編みとかは幼さというか少女感が強調される気がします。逆にちひろさんはアダルトな三つ編みと言うか」


ちひろ「アダルトって……雪美ちゃん、私の髪型をやってみません?」



983: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:24:31 ID:LVa754p6

551

モバP「長期休みの時って自由課題とか出るだろう?」

雪美「……」コク

モバP「どんなアイデアでいつもやっているんだ?」

雪美「……ネコの……観察……?」

モバP「観察と言っても何をどう、どこまで調べるかだよな」

モバP「日常で疑問に思ったことを調べて、それを実際に検証してみるのは良いと思う」

雪美「……なぜ……ネコはよく……眠るの……? ネコ100匹に……聞いてみた……」

ちひろ「ネコの声を聞くという手は他の人では再現性が無いのが問題ですねえ」

モバP「発想を変えて、自由課題の作り方を自由課題にしてみてはどうでしょう」

ちひろ「自由の隙間を突くようなテーマで評価を貰えるんでしょうか。自由課題というか卒論でやる人はいるかもしれませんけど」

モバP「まあどんなことでも自分なりに真面目に調べて発表すれば、そのデータは何かしら世の中の役には立つものだと思う」

雪美「……自信を……持つこと……!」

モバP「こんなことして何になるんだろうって冷めたら手が止まるからな。モチベーションを保つ工夫や練習でもあろう」


ちひろ「プロデューサーさんのモチベーションは大丈夫ですか?」 ハイ……



984: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:30:34 ID:LVa754p6

552

モバP「雪美もいつか免許を取れたらスクーターに乗って一人でキャンプとかしに行くようになるのかな」

奈緒「ゆるキャンのしまリンかよ。雰囲気は似てなくもないけどさ」

モバP「頭にお団子を作ったり、早太郎みくじを買ってきたり」

奈緒「どちらかと言うと長野の光前寺じゃなくて、猫のいる福井の御誕生寺とかに行きそうだな」

モバP「ああ、この前のゴリパラでやってたな」

奈緒「Pさんは何でも見てんだな」

モバP「気が向いた時だがな……ああ、ゆるキャンで出てきたほうとうが食べたい気分だ」

奈緒「自由すぎるなあ。……疲れてんのか?」

モバP「本当はもっといろいろはっちゃけたいんだが、何かテンションが乗らない」

雪美「P……幸子のように……旅がしたいの……?」

モバP「旅がしてえなあ。……幸子が以前チャレンジした地名しりとりとかサイコロの旅みたいな」

奈緒「えぇ……幸子、そんなのもやってたのか」


雪美「幸子は……移動距離……ナンバー1アイドル……」 スゴイナ



985: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:32:40 ID:LVa754p6

553 

モバP「世の中には仕事のパフォーマンスを上げる為にお昼寝の時間がある会社がある」

モバP「俺も少しお昼寝といこう」

雪美「……休息は……大切……。ゆっくり……休んで……」ナデナデ

モバP「……」スーッ

――

モバP「……ん、ここは……? ……何かの泉?」

女神「……私は……この泉の……女神です……」

モバP「雪美! 古代ギリシャのキトンのような服装が……濡れてない」

女神「……P」

モバP「はい。……透けていたらどうしようかと」

女神「こほん……私は……雪美では……ありません……」

女神「そして……あなたは……この泉に……落とし物を……しましたね……?」

モバP「何か始まってる! ……じゃあ、はい」



986: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:43:37 ID:LVa754p6

女神「……よろしい。……では……あなたが……落としたのは……」 パァァァ

??「あら、ココノツ君。すいぶんと老けた――というか違う人?」

女神「この幸子ですか? ……それとも」 パァァァ

??「助手君? 何かいつもよりおっきくなっちゃったけど、もしかしてすごいマジックを成功させちゃった?」

女神「この幸子ですか?」

モバP「……どちらも俺の知らない幸子なんだよなあ。こっちの人はヨーグレットのPTP包装みたいな目をしているし」

モバP「元の世界に返してあげてください」

女神「……あなたは……正直者ですね……。でも……正直者が……バカを見る……」

女神「あなたには……この幸子を……さしあげましょう……」 パァァァ

??「先輩は相変わらず細かいッスね。もう少し大らかに生きた方が良いッスよ?」

モバP「進化前の幸子を返してもらうことはできませんかね?」

――

雪美「……」スゥスゥ


モバP「……俺は何という夢を見ているのだ」



987: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:45:40 ID:LVa754p6

554 

モバP「……」ギュッ

雪美「……」ギュッ

モバP「……」ギュギュッ

雪美「……」ギューッ

モバP「小さな手だ」

雪美「……大きな手……」

モバP「あまり強く握り締めたら良くないが、ずっと握っていたいような手」

雪美「大きくても……ちょうど良い……強さ……」

モバP「だが、繋いで歩いていると腕を上げっ放しになって疲れたりしないか?」

雪美「Pに……パワー……もらえるから……疲れない……」

モバP「それは凄い。……たまには手より、他の子のように腕にぶら下がってみるのはどう?」

雪美「……私は……手の方が……好き……」


ちひろ「ぶら下がり雪美ちゃん……良いことを思いついたぞ」



988: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/14(土) 22:52:42 ID:LVa754p6

555

モバP「ホワイトデーも終わりにけり」

ちひろ「今年も何種類かのお菓子を配っていましたね」

モバP「はい。しかしいつも思うんですがね」

ちひろ「何でしょう?」

モバP「バレンタインデーがチョコならホワイトデーにはホワイトチョコと、チョコに統一すれば良いと思うんです」

ちひろ「文字通りで分かりやすくはなりますけど、でもホワイトチョコって少しバターっ気が強くて好みが出ますからね」

ちひろ「それと製造過程的に同じカカオからでも作れる量が少ない分、やや高めになります」

モバP「貰う方ではなくあげる方の言い分ながら、個人的には二色あればホワイトチョコを選ぶくらいには好きなんですがねえ」

モバP「……いつか白のチョコレートファウンテンを思いきりフォンデュで食べてみたいものです」

ちひろ「胃もたれしそう……それにしてもプロデューサーさん。これ、悪くないですよ」サクサク

モバP「どうも。今年はみんな大好きメロンパンの皮や端っこのクッキー感にこだわってみました」

ちひろ「毎度力の入れ所が予想を超えてきますね」


雪美「……♪」サクサク



990: ◆ORDERq/08U 2020/03/21(土) 22:01:40 ID:8L7mC.a.

556

みく「……ふぅ」

モバP「おや、眼鏡のみく。勉強中?」

みく「メガネの三城みたいに言わないの。学生の本分は学業だからね」

モバP「ありすもそんなことを言っていたな。努力する習慣が身に付いているのは誇って良い」

みく「大したことじゃないよ。Pチャンだってやる時はやるでしょ?」

モバP「勉強にあまり苦痛を感じずに生きて行けるのは一つの才能だ。俺は才能が無かった」

みく「またそんなこと言って~。勉強が好きな人は珍しいと思うけど、みくはあまり苦手じゃないにゃ」

モバP「きっと好奇心や探求心を培う良い環境で育ったんだろうな。……そうだ、これをあげよう」コト

みく「チロルチョコ?」

モバP「定番のミルクだ。コーヒーぬわーーっっ!! と迷ったが歯にくっつかないこちらにした」

みく「そこを気にするの……でもありがとね。お昼、何も食べてなかったから」

モバP「みくも意外とそういう所があるんだな。まあこれ一個じゃ気休めみたいなものだが」

みく「ふふふ、これじゃあPチャンの食事を咎められないにゃ」


雪美「……ベビーパンサーは……チロル……」



991: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:02:58 ID:8L7mC.a.

557

モバP「……」ニコニコ

雪美「……♪」

凛「プロデューサーの膝の上の雪美」

凛「美女と野獣みたいな関係だね」キリッ

未央「プロデューサーは魔女にあのようなお姿にされてしまった……?」

卯月「皮を被せられただけで、元の姿はハリマのような青年だと良いですね」

モバP「雪美に十市媛のイメージを重ねてしまうじゃないかやめろ」

未央「むしろさ、私は嘘つき姫と盲目王子のように見えるよ」

モバP「俺は元々化け物だったのか。それともこれから女の子に化けるのか」

卯月「私はチュチュと合体したカービィに見えます」

モバP「雪美はタコかスライムか何か? どれも似て非なるものだなあ」

凛・未央・卯月「……」バチバチ


モバP「そんなことで張り合わないでくれないか」



992: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:04:21 ID:8L7mC.a.

558

モバP「別れの季節がまたやってきたなあ」

雪美「……ゆううつな……季節……」

モバP「死あれば生あり、破壊あれば再生あり、別れあれば出会いあり」

モバP「失うことは辛いが、それでも我々は前に進み、生きて行かなければならない」

雪美「……私は……Pとは……別れない……から……」ギュッ

モバP「それはまだ先だな」

ちひろ「いつかは別れることを示唆するんですか」

モバP「いつかはですね。物事に無限はありません」

雪美「……そんなの……悲しい……」

モバP「でも、決して絆が消えることもありません。1が0.00000001まで小さいものになったとしても、0にはならない」

ちひろ「また何かふわっと感覚的なことを言ってますね」

モバP「サザエさん時空で一万回同じことがループしても一万一回目は何か変わるかもしれない」

ちひろ「回数のくだりはよく聞くフレーズですね」

モバP「――そんな風に希望を持たないとやってられないのが本音です」



993: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:07:16 ID:8L7mC.a.

モバP「とりあえず安心してほしいのは、今俺はロス:タイム:ライフの途中じゃないってことだな」

雪美「……あれは……切ない……ね」

ちひろ「死後や今際を描いた作品ってこうあったら良いなという願望も見えますけど、結構優しい話が多いんですよね」

モバP「GANTZみたいなものもあるにはありますがね」

ちひろ「プロデューサーさんは、何かあったらどれくらいロスタイムを貰えると思います?」

モバP「346日くらいですかね」

雪美「ほぼ一年……」

ちひろ「一体どこでそんなに無駄な時間を使ってしまったんですかね」

モバP「この業界に入って雪美と出会ってからが夢のようで、それまでの人生の多くはずいぶん無駄があったような気もするんですよ」

雪美「……過去を……ムダだと……思わないで……」

モバP「分かっているよ。半分冗談だが、後悔的なものがないとロスタイムを貰えないのが悩ましい」

ちひろ「そもそも今はロスタイムという言葉が古くなってしまいましたね。アディショナルタイムですし」

ピー!

モバP「えっ、何か審判みたいな服を着た人が入ってきた?」


茜「さあみんなで、ワンチームです!」 ナンダラグビーカ



994: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:10:33 ID:8L7mC.a.

559

モバP「最近は逆バニーなるものが流行っているらしいですね」

ちひろ「周りが女子ばかりなのによくそういう話題を持って来られますね」

雪美「……黒い……バニー……?」

モバP「白とは逆ってことか。そもそもバニーガールは黒い方が主流の印象だが――その逆ではない」

雪美「……分からないから……ありすに……聞いてみる……。タブレットで……けんさく……」

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP「すまぬ。雪美さん、こっち」チョイチョイ

コショコショコショ

雪美「……納得」

ちひろ「えぇー? 一体何を言ったらそういう反応になるんですか?」

モバP「内緒ですよ。まあ、普通の色合いを敢えて反転させたような斬新なデザインの衣装は好きですね」

ちひろ「……プラグスーツ的な? 特にエヴァンゲリオン破版のアスカのそれは逆バニーに通じるものがある気がします」

モバP「良いですね。更に足の付け根に沿ってカッティングなんてあるとより挑発的です」


雪美「……モデルで……着せる……?」 マダダメ! マダッテナンデスカ



995: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:13:03 ID:8L7mC.a.

560

モバP「自宅運動でテレビ体操というのも良いなと最近思います」

雪美「Pといっしょに……やれるから……ね」

ちひろ「知り合いでテレビ体操やっている人を見たことないです」

モバP「やる気があるならそれよりはヨガとかやるでしょうからね」

雪美「……ホットヨガや」

モバP「インフェルノヨガ……楽しいですよね」

ちひろ「暴動都市か何かですか?」

モバP「しかしテレビ体操を見るとレオタードで、昔のエアロビクスを思い出します」

ちひろ「水着みたいな格好で踊っていた時代もあったようですね」

雪美「……ビリーズ……ブートキャンプ……」

ちひろ「雪美ちゃんは筋肉方面に興味が行ってませんかね……?」

モバP「まあ、まずは定番のラジオ体操ですね」

モバP「第一は体が覚えているんですが、第二までやることってあまり無くて忘れています」


雪美「第二まで……やると……少し長く……感じる……」 ダガソレモイイ



996: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:16:32 ID:8L7mC.a.

561

ガチャ

モバP「やあ杏」

杏「おっす」

モバP「どれ、隣に良いかい」ギシッ

杏「ダメだって言うかもしれない前に座ってるじゃん」

モバP「黙って座ると怖いからな、一言挟んだまでだ。文句は聞くが異論は認めない」

杏「なかなか横暴なことをするようになったねプロデューサーも」

モバP「へっ。……しかし良いもんだな。この喫煙室ならぬ喫飴室」

杏「きつい室……よく設置をOKしてくれたよね」

モバP「俺の力添えに感謝するが良い」

杏「うっさいぞ」

モバP「まあまあ、このどんぐりガムコーラでも食べたまえ」ハイ パクッ

杏「あわ玉黒コーラを食べたばかりなのに。ま、良いけどさ」コロコロ


雪美「……この部屋……どうして……仕切りの必要が……?」



997: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/21(土) 22:19:19 ID:8L7mC.a.

562

モバP「雪美さんといっしょ――そんな時間も、もう終わりが近づいております」

雪美「……え…………もう……?」

モバP「もうです。皆さん、お別れの時間がやって参りましたが、いかがでしたでしょうか」

雪美「P……私とは……遊び……だったの……?」

モバP「なぁに、新たな雪美さんとの日々がこれから始まるに過ぎない」

雪美「なら……いい……。……いつもの……して……?」(つ゜-゜)つ

モバP「……お任せを」ヒョイ ポスン

雪美「……♪」

モバP「さて、この番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。悩み相談や質問など、リクエストを添えてお寄せください」

モバP「お葉書の宛先は○○○-△△△△、346ラジオCinderella BARまで。メールの宛先等はホームページでご確認いただけます」

モバP「ここまでのお相手はわたくし、モバPと」

雪美「……佐城雪美……でした」

雪美「それでは……また次回……。……おやすみなさい……」


ちひろ「やっぱりエンディングは週末の余韻に浸れるジャズバラードですねえ」



1000: 以下、名無しが深夜にお送りします 2020/03/28(土) 22:58:17 ID:QGsTKTo2

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  糸冬

制作・著作
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 346プロ


元スレ
SS深夜VIP:モバP「雪美さんといっしょ」