1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:02:45.74 ID:Nxm0fl260
上条「金にかえたらインデックスが腹いっぱいたべられてご満悦だ」
悲しい気持ちになる感じでお願いします
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:06:55.34 ID:vE/Dy/qt0
黒子「あの……お姉さま」
美琴「ん? どしたの?」
黒子「……お姉さまの机に置かれていた本はどちらに?」
美琴「ああ、あれね。もう読み終わったから古本屋に売っちゃった」
黒子「ゲコ太人形はどうなされたのですか?」
美琴「好事家の人に譲ったのよ」
黒子「お姉さま」
美琴「なによ」
黒子「幸運のリング、とは、一体なんのことですか?」
美琴「……」
黒子「なんでも、あらゆる不幸を跳ねとばす、徳の高い僧侶によって清められたという噂のリングのことですわ」
美琴「さ、さあ、知らないわね」
黒子「非常に高価で、レベル5の奨学金を持ってしても、おいそれと手に入るものではないとか」
美琴「知らない」
黒子「以前私が銀行強盗を捕まえたことをご存じですか?」
美琴「ええ、聞いたことあるけれど」
黒子「そちらの銀行の方とは懇意にしておりまして」
黒子「これは守秘義務に反する行為なのですが……」
黒子「大金を動かす中学生というのは、例えそれが……」
美琴「ストップ」
美琴「何の話だか全くわからないわ」
黒子「お姉さま……」
美琴「言い方を変えましょうか? 守秘義務違反を訴えたら、黒子のお友達やらは大変なことになるわよ?」
黒子「お姉さまが威しをなさるとは思いませんでした」
美琴「威しじゃない。これは事実よ。私が私のお金を好きに使って何が悪いの? 私のお金よ?」
黒子「それはそうなのですが……」
美琴「この話はこれまで」
黒子「しかし……」
美琴「しつこい!!」
黒子「……」
黒子「ここからは、黒子の独り言です」
黒子「先日、とある詐欺師が摘発されました」
黒子「高価ではありますが、何の変哲もない宝石をリングとし、有りもしない効能を謳っては売りつけていたそうです」
美琴「!!」
黒子「元々は、私でもその気になれば買うことが出来るレベルの値段の宝石です」
黒子「嘘の効能によって、値段は跳ね上がりました」
美琴「……」
黒子「被害者の殆どは学園都市の学生です」
美琴「わ、悪い奴らもいたものね……」
黒子「摘発される切っ掛けは、故買店に流れた宝石でした」
黒子「二束三文で買い取られたそれは……」
美琴「……」
黒子「お姉さまのよく知る、男子高校生が持ち込んだものでした」
美琴「!!」
黒子「……黒子は、その殿方を許せそうにありません」
美琴「……」
黒子「一人の中学生が、どれほどの思い出集めたお金か……」
美琴「あはは、あははは、黒子、何言ってるのよ、レベル5の奨学金の額、貴方だって聞いたことくらいは……」
黒子「理由は存じませんが、お姉さまの預金はかなり目減りしていました」
美琴(……妹達のための治療費……)
美琴(リアルゲコ太は構わないと言っていたけれど、せめて実費くらいは)
美琴(それに、一万人の当座の生活費まで頼れない……)
黒子「一介の中学生にしては充分な額ですが、リングを買うには足りない金額」
美琴(……だから、私は……)
黒子「頭を下げたのですね」
美琴(黒子も……気付いていたの?)
黒子「あの、食蜂操祈に」
……(回想)……
操祈「あら、御坂さんが私に何のようかしらぁ? 頼ってくれて、操祈嬉しいなぁ☆」
操祈「ふぅん、お金力が足りないんだぁ」
操祈「別にいいけどぉ? お金なんて、そんなあっても仕方ないしぃ♪」
操祈「だけどぉ、御坂さぁん?」
操祈「頼み方って言うものがあるんじゃないかしら?」
操祈「操祈、御坂さんの誠意力が見たーい☆」
操祈「操祈、超能力者の土下座って見たことないのぉ、見たいなぁ」
操祈「ね、みんなも見たいわよねぇ」
縦ロール「はい、女王」クスクス
操祈「見たいなぁ」クスクス
操祈「あははははははははは!!!!」
縦ロール「あはははははははは!!!」
女生徒「やだぁ、御坂さんったら」
操祈「あはっ、ひひひひっ、あはははっ、駄目、もう操祈駄目ッ、お腹痛い」
縦ロール「じょ、女王、笑いすぎ……くっくくくく」
操祈「だってぇ、ほら、ほら、あの人が」
操祈「常盤台のエースが!!」
操祈「学園都市第三位が!!」
操祈「あの、御坂美琴が!!」
操祈「やだっ、駄目、お腹痛い、腹筋がちぎれちゃう、あはははは」
縦ロール「くっ……ぷっ……くくくく」
操祈「女子トイレの床で土下座してるなんて!!!」
……(回想終)……
同じ頃……
上条「インデックス、うまいか?」
イン「美味しいんだよっ!」
上条「今日はじゃんじゃん食っていいぞ!!」
イン「凄いんだよ! あ、すいませーん、ここからここまでの定食セット全部持ってきて欲しいんだよ!」
店員「あ、あの、お客様……ただいまの代金が……」
上条「ん? ヒーフーミー……ああ、これなら大丈夫」
上条「あ、それから、このミートソーススパゲティ、追加で」
店員「かしこまりました」
上条(いやー、御坂様々だよなぁ、さすが学園都市第三位)
上条(「このリングでアンタの不幸も終わるから!」か……)
上条(言われたとおり、これでしばらく不幸ともおさらばかなぁ)
上条(インデックスにしばらく腹一杯食わせても大丈夫なだけのお金になったもんなぁ)
上条(ほんと、次にあいつにあったら感謝しないと)
イン「あ、店員さん、次はこのページのメニュー全部なんだよ!」
上条「ん、メールだ」
上条「……土御門から?」
上条「なんだ?」
土御門メール「かみヤン、添付した動画を見てくれ。それから連絡くれ」
上条「なんだ?」
上条「あ、この動画か……」
上条「なにこれ、タイトル『ミサカプギャー』? なんだ?」
【御坂美琴のトイレ内土下座動画】
上条「え……」
上条「な、なんだよ、これ」
上条「もしもし! おい、土御門! なんだよ、これ!!」
土御門「……見たままの動画だ」
上条「な、なんでこんなことになってんだよ! まさか、また……」
土御門「いや、〝裏〟も魔術も関係ない」
上条「それじゃあ……まさか、イジメとかじゃないだろうな」
土御門「第三位を? 学園都市第三位を虐めることの出来る相手なんて誰がいる? 第一位と第二位がやったとでも言うつもりか?」
上条「だったら!」
土御門「撮った人間の予測はついてる。土下座の理由も」
上条「……教えてくれ!」
土御門「撮影者は……いや、直接撮ったのは別人だが、その指示を下したのは食蜂操祈」
上条「知らない名前だな」
土御門「学園都市第五位心理掌握、といえばいいかな?」
上条「第五位……」
土御門「土下座の理由は簡単だ。借金の申し込みだな」
上条「……は?」
土御門「借金の申し込みだ。第五位だって超能力者、奨学金や研究協力費は莫大なモノだ。一方通行ほどではないがな」
上条「いや、借金って……」
土御門「拍子抜けしたか?」
上条「待てよ、あのリング……」
土御門「おいおい、そのリングの値段は売りさばいた自分が一番よく知ってるだろ。そのくらいの金額で第三位がおたおたとすると思うか?」
上条「どっちにしても、上条さんには手の届かない金額ですよ」
土御門「と、普通ならそうなるがな」
上条「おい?」
土御門「なあ、『不幸を追い払うリング』って名目で、元の十倍、いや、百倍以上の値段で売ってたら?」
上条「え?」
(美琴「このリングでアンタの不幸も終わるから!」)
上条「え、あ……」
上条「待てよ、それじゃあ、ビリビリのやつ……」
土御門「そうだにゃー」
土御門「かみやんのために全財産差し出しても足りなくて、反吐が出るほど嫌い相手に、トイレの床で土下座してまで借金したわけだ」
上条「あ……あ……」
土御門「なあ、かみやん」
土御門「その金で食う飯は旨いか?」
上条「……インデックス」
イン「お電話終わったの?」
上条「飯、うまいか?」
イン「美味しいんだよ!」
上条「そっか。悪いけど、オーダーストップだ」
イン「うん」
上条「それからな」
上条「絶対に残さずに食おう。米一粒、葉っぱ一枚、肉一切れ、汁一滴だって残さない。全部、しっかりと食うんだ」
上条「絶対に……残しちゃ駄目なんだ……」
イン「う……うん。わかったんだよ」
イン「ごちそうさまなんだよ」
上条「インデックス、先に帰っててくれ」
イン「どうしたの?」
上条「ちょっと、用事思い出して」
イン「……また、危ないことなの?」
上条「いや、命の危険とか、そういうのじゃないから、安心しろよ」
イン「本当に?」
上条「もちろん」
イン「わかったんだよ……」
上条「戸締まりはちゃんとしろよ」
一方「……」
上条「……」
一方「あのォ……」
上条「……」
一方「人ン家の玄関先で土下座する趣味でもあるンですかァ?」
上条「お前しかいないんだ」
一方「はァ?」
上条「金持ちの知り合いがお前しかいないんだよ!」
一方「……なに勘違いしてるかしらねェが……」
一方「俺は借金持ちだぞ?」
上条「はいいいいい?」
その頃……
ミサカ「……」
ミサカ「……」
ミサカ「……」
ミサカ「……」
ミサカ「ふ、ふ、ふふふふふふふふ」
ミサカ「ふふふふふふふふふ」
ミサカ「ふははははははは」
ミサカ「はははははははは」
ミサカ「お姉さまの与えられた侮辱はミサカ達に与えられた侮辱も同然、とミサカは宣言します」
ミサカ「食蜂操祈討つべし、とミサカは宣言します」
番外個体「いやぁ、お姉さま大人気だねぇ。何千万アクセス行くんだろ。この動画サイト、保つのかなぁ……」
その頃……
海原「ふっ……ふふふふふふふふ」
海原「ふふふふふふふふふふ」
海原「ふはははははははははは!!!!」
海原「食蜂操祈。貴女は触れてはならない聖域に手を触れてしまったようですね」
海原「さて、久しぶりに単独行動ですか……」
海原「おっと、その前に動画をダウンロードしておかなければ……」
その頃……
黒子「固法先輩、お世話になりましたの」
黒子「初春、これからも頑張りなさい」
黒子「寮監さま、寮の規則を破るのはこれが最後ですの」
黒子「佐天さん、生きて戻れたらまた遊びましょう」
黒子「お姉さま、黒子はもう、あの暴虐奸智の輩を許せませんの」
黒子「白井黒子、参りますの」
じゃっじめんとですの!
その頃……
インデックス「……」
インデックス「ねえ、スフィンクス」
ニャー
インデックス「お腹減ったね」
!?
上条「あれ?」
一方「お?」
ミサカ「奇遇ですね、とミサカは語りかけます」
黒子「こ、これは一体……」
(海原「さすがにあそこに顔は出せませんね……」)
上条「お前らも、もしかして……」
ミサカ「貴方と行き先を共にするなどとは……、と、ミサカは昂奮を禁じ得ません」
黒子「お姉さまがこんなに沢山……」
一方「あンまり気にすンな。その辺りは察しろ」
ミサカ「これで邪魔な第一位と風紀委員さえいなければ……と、ミサカは本心を隠します」
一方「隠れてねェ」
上条「暴力は駄目だ」
一方「一応、聞いとく」
上条「あくまでも説得」
黒子「説得できる相手とは思えませんの」
黒子(食蜂操祈の次は、この類人猿を血祭りに上げますの)
上条「それでもだ。暴力で片を付けて御坂が喜ぶか?」
番外個体「ミサカは結構喜ぶよ?」
上条「とにかく、正々堂々と乗り込む。頼むぞ、白井」
黒子「テレポートによる侵入が正々堂々とは……」
一方「上条、お前、テレポート無理だろ」
上条「正々堂々歩いて入ろう」
上条「……」
一方「……」
黒子「……」
ミサカ「……」
番外個体「……」
(海原「……」)
操祈「」プラーン
美琴「」プラーン
上条「……」
上条「え?」
麦野「あ」
一方「え?」
操祈「」プラーン
美琴「」プラーン
一方「……何やってンだ、お前」
麦野「いや、この子達がね……」
上条「あの、一方通行さん」
一方「ん?」
上条「この、右手にビリビリ、左手に金髪娘をネックハンギングツリーしている御方は?」
一方「第四位」
上条「」
麦野「つまり……」
美琴 → 操祈に借金申し込む
操祈 → 美琴を虐めるチャンス! → でもお金ない → 麦野さん、貸して
麦野 → いいよ といちな。 → 動画サイト見る(絹旗の紹介) → お前、なに楽しそうなこと一人でやってんだよ、金返せ、おら
美琴 → ありがとう麦野さん
麦野 → いいけど、お金何に使ったの?
美琴 → 男に貢いだ テヘペロ
麦野 → 死ね
黒子「うふ……ふふふふ……これがレベル5……学園都市の超能力者……」
ミサカ「むぎのんに恨みはありません。ここは退きましょう。とミサカは怯えを隠します」
一方「とりあえず、第五位はトイレ土下座して貰おうか。それでオリジナルとイーブンだからな」
操祈「なんて私が……」
麦野「面白いからやれ」
操祈「無茶ぶり!?」
美琴「お金は一方通行が返すから」
一方「……まァ、貸してやる」
操祈「御坂さんがリングなんかに騙されるから悪いのよ」
美琴「う……」
美琴「リング自体は本当に効果があるように見えたのよ。通電解析も出来ないくらいだったし」
麦野「なにそれ、かなりの代物じゃないの?」
一方「そりゃ、おかしいだろ。ただの石ころじゃねェぞ」
美琴「だから、本当に効果があると思って……」
黒子「詐欺であることに間違いはないはずですの。宝石の上から何かでカモフラージュを……」
一方「オリジナルでも解析できな……。あァ、あれか」
麦野「あー、あれか」
美琴「え?」
操祈「?」
翌日、超能力者四人の強襲を受け、垣根帝督が捕まったという……
終われ!
元スレ
黒子「あの……お姉さま」
美琴「ん? どしたの?」
黒子「……お姉さまの机に置かれていた本はどちらに?」
美琴「ああ、あれね。もう読み終わったから古本屋に売っちゃった」
黒子「ゲコ太人形はどうなされたのですか?」
美琴「好事家の人に譲ったのよ」
黒子「お姉さま」
美琴「なによ」
黒子「幸運のリング、とは、一体なんのことですか?」
美琴「……」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:10:35.86 ID:vE/Dy/qt0
黒子「なんでも、あらゆる不幸を跳ねとばす、徳の高い僧侶によって清められたという噂のリングのことですわ」
美琴「さ、さあ、知らないわね」
黒子「非常に高価で、レベル5の奨学金を持ってしても、おいそれと手に入るものではないとか」
美琴「知らない」
黒子「以前私が銀行強盗を捕まえたことをご存じですか?」
美琴「ええ、聞いたことあるけれど」
黒子「そちらの銀行の方とは懇意にしておりまして」
黒子「これは守秘義務に反する行為なのですが……」
黒子「大金を動かす中学生というのは、例えそれが……」
美琴「ストップ」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:13:36.97 ID:vE/Dy/qt0
美琴「何の話だか全くわからないわ」
黒子「お姉さま……」
美琴「言い方を変えましょうか? 守秘義務違反を訴えたら、黒子のお友達やらは大変なことになるわよ?」
黒子「お姉さまが威しをなさるとは思いませんでした」
美琴「威しじゃない。これは事実よ。私が私のお金を好きに使って何が悪いの? 私のお金よ?」
黒子「それはそうなのですが……」
美琴「この話はこれまで」
黒子「しかし……」
美琴「しつこい!!」
黒子「……」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:17:17.37 ID:vE/Dy/qt0
黒子「ここからは、黒子の独り言です」
黒子「先日、とある詐欺師が摘発されました」
黒子「高価ではありますが、何の変哲もない宝石をリングとし、有りもしない効能を謳っては売りつけていたそうです」
美琴「!!」
黒子「元々は、私でもその気になれば買うことが出来るレベルの値段の宝石です」
黒子「嘘の効能によって、値段は跳ね上がりました」
美琴「……」
黒子「被害者の殆どは学園都市の学生です」
美琴「わ、悪い奴らもいたものね……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:22:07.05 ID:vE/Dy/qt0
黒子「摘発される切っ掛けは、故買店に流れた宝石でした」
黒子「二束三文で買い取られたそれは……」
美琴「……」
黒子「お姉さまのよく知る、男子高校生が持ち込んだものでした」
美琴「!!」
黒子「……黒子は、その殿方を許せそうにありません」
美琴「……」
黒子「一人の中学生が、どれほどの思い出集めたお金か……」
美琴「あはは、あははは、黒子、何言ってるのよ、レベル5の奨学金の額、貴方だって聞いたことくらいは……」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:25:39.26 ID:vE/Dy/qt0
黒子「理由は存じませんが、お姉さまの預金はかなり目減りしていました」
美琴(……妹達のための治療費……)
美琴(リアルゲコ太は構わないと言っていたけれど、せめて実費くらいは)
美琴(それに、一万人の当座の生活費まで頼れない……)
黒子「一介の中学生にしては充分な額ですが、リングを買うには足りない金額」
美琴(……だから、私は……)
黒子「頭を下げたのですね」
美琴(黒子も……気付いていたの?)
黒子「あの、食蜂操祈に」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:30:06.81 ID:vE/Dy/qt0
……(回想)……
操祈「あら、御坂さんが私に何のようかしらぁ? 頼ってくれて、操祈嬉しいなぁ☆」
操祈「ふぅん、お金力が足りないんだぁ」
操祈「別にいいけどぉ? お金なんて、そんなあっても仕方ないしぃ♪」
操祈「だけどぉ、御坂さぁん?」
操祈「頼み方って言うものがあるんじゃないかしら?」
操祈「操祈、御坂さんの誠意力が見たーい☆」
操祈「操祈、超能力者の土下座って見たことないのぉ、見たいなぁ」
操祈「ね、みんなも見たいわよねぇ」
縦ロール「はい、女王」クスクス
操祈「見たいなぁ」クスクス
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:34:57.68 ID:vE/Dy/qt0
操祈「あははははははははは!!!!」
縦ロール「あはははははははは!!!」
女生徒「やだぁ、御坂さんったら」
操祈「あはっ、ひひひひっ、あはははっ、駄目、もう操祈駄目ッ、お腹痛い」
縦ロール「じょ、女王、笑いすぎ……くっくくくく」
操祈「だってぇ、ほら、ほら、あの人が」
操祈「常盤台のエースが!!」
操祈「学園都市第三位が!!」
操祈「あの、御坂美琴が!!」
操祈「やだっ、駄目、お腹痛い、腹筋がちぎれちゃう、あはははは」
縦ロール「くっ……ぷっ……くくくく」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:37:07.39 ID:vE/Dy/qt0
操祈「女子トイレの床で土下座してるなんて!!!」
……(回想終)……
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:40:40.27 ID:vE/Dy/qt0
同じ頃……
上条「インデックス、うまいか?」
イン「美味しいんだよっ!」
上条「今日はじゃんじゃん食っていいぞ!!」
イン「凄いんだよ! あ、すいませーん、ここからここまでの定食セット全部持ってきて欲しいんだよ!」
店員「あ、あの、お客様……ただいまの代金が……」
上条「ん? ヒーフーミー……ああ、これなら大丈夫」
上条「あ、それから、このミートソーススパゲティ、追加で」
店員「かしこまりました」
上条(いやー、御坂様々だよなぁ、さすが学園都市第三位)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:44:55.96 ID:vE/Dy/qt0
上条(「このリングでアンタの不幸も終わるから!」か……)
上条(言われたとおり、これでしばらく不幸ともおさらばかなぁ)
上条(インデックスにしばらく腹一杯食わせても大丈夫なだけのお金になったもんなぁ)
上条(ほんと、次にあいつにあったら感謝しないと)
イン「あ、店員さん、次はこのページのメニュー全部なんだよ!」
上条「ん、メールだ」
上条「……土御門から?」
上条「なんだ?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:47:17.41 ID:vE/Dy/qt0
土御門メール「かみヤン、添付した動画を見てくれ。それから連絡くれ」
上条「なんだ?」
上条「あ、この動画か……」
上条「なにこれ、タイトル『ミサカプギャー』? なんだ?」
【御坂美琴のトイレ内土下座動画】
上条「え……」
上条「な、なんだよ、これ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 21:51:04.98 ID:vE/Dy/qt0
上条「もしもし! おい、土御門! なんだよ、これ!!」
土御門「……見たままの動画だ」
上条「な、なんでこんなことになってんだよ! まさか、また……」
土御門「いや、〝裏〟も魔術も関係ない」
上条「それじゃあ……まさか、イジメとかじゃないだろうな」
土御門「第三位を? 学園都市第三位を虐めることの出来る相手なんて誰がいる? 第一位と第二位がやったとでも言うつもりか?」
上条「だったら!」
土御門「撮った人間の予測はついてる。土下座の理由も」
上条「……教えてくれ!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:15:00.90 ID:vE/Dy/qt0
土御門「撮影者は……いや、直接撮ったのは別人だが、その指示を下したのは食蜂操祈」
上条「知らない名前だな」
土御門「学園都市第五位心理掌握、といえばいいかな?」
上条「第五位……」
土御門「土下座の理由は簡単だ。借金の申し込みだな」
上条「……は?」
土御門「借金の申し込みだ。第五位だって超能力者、奨学金や研究協力費は莫大なモノだ。一方通行ほどではないがな」
上条「いや、借金って……」
土御門「拍子抜けしたか?」
上条「待てよ、あのリング……」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:19:09.64 ID:vE/Dy/qt0
土御門「おいおい、そのリングの値段は売りさばいた自分が一番よく知ってるだろ。そのくらいの金額で第三位がおたおたとすると思うか?」
上条「どっちにしても、上条さんには手の届かない金額ですよ」
土御門「と、普通ならそうなるがな」
上条「おい?」
土御門「なあ、『不幸を追い払うリング』って名目で、元の十倍、いや、百倍以上の値段で売ってたら?」
上条「え?」
(美琴「このリングでアンタの不幸も終わるから!」)
上条「え、あ……」
上条「待てよ、それじゃあ、ビリビリのやつ……」
土御門「そうだにゃー」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:21:21.85 ID:vE/Dy/qt0
土御門「かみやんのために全財産差し出しても足りなくて、反吐が出るほど嫌い相手に、トイレの床で土下座してまで借金したわけだ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:24:20.31 ID:vE/Dy/qt0
上条「あ……あ……」
土御門「なあ、かみやん」
土御門「その金で食う飯は旨いか?」
35: >>34 それは言っちゃ駄目だw 2013/01/15(火) 22:29:18.41 ID:vE/Dy/qt0
上条「……インデックス」
イン「お電話終わったの?」
上条「飯、うまいか?」
イン「美味しいんだよ!」
上条「そっか。悪いけど、オーダーストップだ」
イン「うん」
上条「それからな」
上条「絶対に残さずに食おう。米一粒、葉っぱ一枚、肉一切れ、汁一滴だって残さない。全部、しっかりと食うんだ」
上条「絶対に……残しちゃ駄目なんだ……」
イン「う……うん。わかったんだよ」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:34:25.18 ID:vE/Dy/qt0
イン「ごちそうさまなんだよ」
上条「インデックス、先に帰っててくれ」
イン「どうしたの?」
上条「ちょっと、用事思い出して」
イン「……また、危ないことなの?」
上条「いや、命の危険とか、そういうのじゃないから、安心しろよ」
イン「本当に?」
上条「もちろん」
イン「わかったんだよ……」
上条「戸締まりはちゃんとしろよ」
44: >>43 お前レベル幾つの能力者だよ 2013/01/15(火) 22:39:09.06 ID:vE/Dy/qt0
一方「……」
上条「……」
一方「あのォ……」
上条「……」
一方「人ン家の玄関先で土下座する趣味でもあるンですかァ?」
上条「お前しかいないんだ」
一方「はァ?」
上条「金持ちの知り合いがお前しかいないんだよ!」
一方「……なに勘違いしてるかしらねェが……」
一方「俺は借金持ちだぞ?」
上条「はいいいいい?」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:50:49.87 ID:vE/Dy/qt0
その頃……
ミサカ「……」
ミサカ「……」
ミサカ「……」
ミサカ「……」
ミサカ「ふ、ふ、ふふふふふふふふ」
ミサカ「ふふふふふふふふふ」
ミサカ「ふははははははは」
ミサカ「はははははははは」
ミサカ「お姉さまの与えられた侮辱はミサカ達に与えられた侮辱も同然、とミサカは宣言します」
ミサカ「食蜂操祈討つべし、とミサカは宣言します」
番外個体「いやぁ、お姉さま大人気だねぇ。何千万アクセス行くんだろ。この動画サイト、保つのかなぁ……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:53:54.99 ID:vE/Dy/qt0
その頃……
海原「ふっ……ふふふふふふふふ」
海原「ふふふふふふふふふふ」
海原「ふはははははははははは!!!!」
海原「食蜂操祈。貴女は触れてはならない聖域に手を触れてしまったようですね」
海原「さて、久しぶりに単独行動ですか……」
海原「おっと、その前に動画をダウンロードしておかなければ……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:57:32.97 ID:vE/Dy/qt0
その頃……
黒子「固法先輩、お世話になりましたの」
黒子「初春、これからも頑張りなさい」
黒子「寮監さま、寮の規則を破るのはこれが最後ですの」
黒子「佐天さん、生きて戻れたらまた遊びましょう」
黒子「お姉さま、黒子はもう、あの暴虐奸智の輩を許せませんの」
黒子「白井黒子、参りますの」
じゃっじめんとですの!
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 22:59:34.40 ID:vE/Dy/qt0
その頃……
インデックス「……」
インデックス「ねえ、スフィンクス」
ニャー
インデックス「お腹減ったね」
!?
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 23:06:47.69 ID:vE/Dy/qt0
上条「あれ?」
一方「お?」
ミサカ「奇遇ですね、とミサカは語りかけます」
黒子「こ、これは一体……」
(海原「さすがにあそこに顔は出せませんね……」)
上条「お前らも、もしかして……」
ミサカ「貴方と行き先を共にするなどとは……、と、ミサカは昂奮を禁じ得ません」
黒子「お姉さまがこんなに沢山……」
一方「あンまり気にすンな。その辺りは察しろ」
ミサカ「これで邪魔な第一位と風紀委員さえいなければ……と、ミサカは本心を隠します」
一方「隠れてねェ」
62: >>58セレブで可愛くてスタイル抜群な婚后さんは下賤な動画サイト見ないから事件を知らないよ! 2013/01/15(火) 23:14:43.44 ID:vE/Dy/qt0
上条「暴力は駄目だ」
一方「一応、聞いとく」
上条「あくまでも説得」
黒子「説得できる相手とは思えませんの」
黒子(食蜂操祈の次は、この類人猿を血祭りに上げますの)
上条「それでもだ。暴力で片を付けて御坂が喜ぶか?」
番外個体「ミサカは結構喜ぶよ?」
上条「とにかく、正々堂々と乗り込む。頼むぞ、白井」
黒子「テレポートによる侵入が正々堂々とは……」
一方「上条、お前、テレポート無理だろ」
上条「正々堂々歩いて入ろう」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 23:19:47.23 ID:vE/Dy/qt0
上条「……」
一方「……」
黒子「……」
ミサカ「……」
番外個体「……」
(海原「……」)
操祈「」プラーン
美琴「」プラーン
上条「……」
上条「え?」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 23:26:46.60 ID:vE/Dy/qt0
麦野「あ」
一方「え?」
操祈「」プラーン
美琴「」プラーン
一方「……何やってンだ、お前」
麦野「いや、この子達がね……」
上条「あの、一方通行さん」
一方「ん?」
上条「この、右手にビリビリ、左手に金髪娘をネックハンギングツリーしている御方は?」
一方「第四位」
上条「」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 23:34:11.74 ID:vE/Dy/qt0
麦野「つまり……」
美琴 → 操祈に借金申し込む
操祈 → 美琴を虐めるチャンス! → でもお金ない → 麦野さん、貸して
麦野 → いいよ といちな。 → 動画サイト見る(絹旗の紹介) → お前、なに楽しそうなこと一人でやってんだよ、金返せ、おら
美琴 → ありがとう麦野さん
麦野 → いいけど、お金何に使ったの?
美琴 → 男に貢いだ テヘペロ
麦野 → 死ね
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 23:39:36.65 ID:vE/Dy/qt0
黒子「うふ……ふふふふ……これがレベル5……学園都市の超能力者……」
ミサカ「むぎのんに恨みはありません。ここは退きましょう。とミサカは怯えを隠します」
一方「とりあえず、第五位はトイレ土下座して貰おうか。それでオリジナルとイーブンだからな」
操祈「なんて私が……」
麦野「面白いからやれ」
操祈「無茶ぶり!?」
美琴「お金は一方通行が返すから」
一方「……まァ、貸してやる」
操祈「御坂さんがリングなんかに騙されるから悪いのよ」
美琴「う……」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/15(火) 23:45:32.64 ID:vE/Dy/qt0
美琴「リング自体は本当に効果があるように見えたのよ。通電解析も出来ないくらいだったし」
麦野「なにそれ、かなりの代物じゃないの?」
一方「そりゃ、おかしいだろ。ただの石ころじゃねェぞ」
美琴「だから、本当に効果があると思って……」
黒子「詐欺であることに間違いはないはずですの。宝石の上から何かでカモフラージュを……」
一方「オリジナルでも解析できな……。あァ、あれか」
麦野「あー、あれか」
美琴「え?」
操祈「?」
翌日、超能力者四人の強襲を受け、垣根帝督が捕まったという……
終われ!
上条「御坂から高そうなリングもらった」