1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:29:19.309 ID:qyM5NPg+0.net

サターニャ「何言ってんのよ、あいついつだっておかしいじゃない」

ヴィーネ「そういうおかしいじゃないわよ」

ヴィーネ「なんだかずっと目が据わってるし、私と話すときだけ薄ら笑い浮かべるようになるし、ネトゲもあんまりやらなくなったみたいだし」

サターニャ「ふーん……風邪でも引いたんじゃない?」

ヴィーネ「ちょっとサターニャ、真剣に聞いてよ」

ガヴリール「おーいヴィーネ。学食行こうぜ」

ヴィーネ「!?」ビクッ



4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:33:24.795 ID:qyM5NPg+0.net

ガヴリール「……なんだ、サターニャと話してたのか」

ヴィーネ「え、ええ。
じゃあねサターニャ、また今度!」

サターニャ「ふえっ!?
ちょ、ちょっと待ちなさいって!」

ガヴリール「……どうしたサターニャ。一緒に食べたいのか?」ニコッ

サターニャ「あ、え、ええと。今日は遠慮しておくわ……」

ガヴリール「そうか。じゃあまた五時間目にな」

サターニャ「……気持ち悪い笑顔」



20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:37:57.222 ID:qyM5NPg+0.net

キーンコーンカーンコーン……

ヴィーネ(ふぅ、今日も終わりね。帰って予習と復習しなきゃ)

ガヴリール「ヴィーネ、帰ろうぜ」

ヴィーネ「えっ」

ガヴリール「駄目か? ……私のこと嫌いか?」

ヴィーネ「い、いいえ! そんなわけないじゃない!
さあ帰りましょうか」

ガヴリール「断られないでよかったよ。
……もし断られてたら、悲しくて死んじゃってたかも」

ヴィーネ「が、ガヴ? 今なんて」

ガヴリール「いや、なんでもないよ。さっさと学校出ようぜ」

ヴィーネ「ガヴ……?」



26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:41:23.830 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ(ああ、急がなきゃ遅刻しちゃう!
もう八時回ってるのに家も出てないってまずいわよ!)

ヴィーネ「いってきまー」ガチャッ

ガヴリール「おはようヴィーネ。今日は遅かったな」

ヴィーネ「ガヴ!?」

ガヴリール「なんだよ。お前だっていつも迎えに来てたろ?
それともなんだ、私に来られるのは嫌か?」

ヴィーネ「そんなわけないじゃない!
嬉しいに決まってるわ!」

ガヴリール「…………あぁ、そうか、よかったよ。
じゃあ学校行こうか」



28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:45:34.247 ID:qyM5NPg+0.net

生徒A「月乃瀬さーん、ちょっといい?」

ヴィーネ「なにかしら?」

生徒A「さっきの授業でここがわからなくてさー、ちょっと教えてもらえない?」

ヴィーネ「ああここね。一見複雑に見えるけど、前の時間にやったことと同じよ。
ここの式を因数分解してから……」

ガヴリール「おーい、ヴィーネ……あ」

生徒A「ホントだ! 解けた!
うわーありがとう月乃瀬さん!」ギュッ

ヴィーネ「うわっ、そんな強く手握らないでよ!」

生徒A「いいじゃーん! ありがとー!
また教えてね!」

ヴィーネ「ええ、私で良ければ」

ガヴリール「……」

ガヴリール「ざっけんな」



30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:48:21.356 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ(って偉そうに教えてたけど、実は私もうろ覚えな所もあったわね。
今日もしっかり復習しておかなくっちゃ)

ガヴリール「……ヴィーネ、お手洗行こうぜ」

ヴィーネ「え? ……いや、別に出そうじゃないし」

ガヴリール「じゃあせめてついて来てよ。
昼飯の相手にヴィーネを予約したいからさ」

ヴィーネ「それくらいなら構わないけど……」



32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:52:18.292 ID:qyM5NPg+0.net

ジャー

ヴィーネ(ガヴがお不浄について来てくれだなんて珍しいわね。
ガヴってむしろこういうの極端に嫌いそうなきらいがあるのに)

ガヴリール「ごめん、待たせた」

ヴィーネ「別にこれくらいいいわよ」

ガヴリール「なんか私一人だけで手洗うの恥ずかしいからさ、どうせならヴィーネも一緒に洗ってよ」

ヴィーネ「……別に汚れてなんかないけど、ガヴがそういうなら」

ガヴリール「ちゃんと石鹸も使って、爪の中から指の間まで洗えよ?
そうそう、手首の辺りまで洗うと運気が上がるとか聞いたことある」

ガヴリール「ほら、ほら早く」

ヴィーネ「もう、しょうがないわね……」

ヴィーネ(手首? 普通ここまでするかしら?)

ガヴリール「…………うん、これでよし」



34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 19:57:52.840 ID:qyM5NPg+0.net

生徒A「……天真さん? 放課後にこんなところまで呼び出して、なんか用?」

ガヴリール「ん? ああ、別に大した用じゃない。すぐに終わるって」

生徒A「早くしてよね。これから彼氏とデート行かなきゃいけないんだから」

ガヴリール「……彼氏、かぁ。手とか繋いだことあるの?」

生徒A「あ、もしかして恋愛相談とか? だったら最初からそう言ってくれれば」

ガヴリール「男に触れたことのある手で、ヴィーネに触ったんだ」グサッ

生徒A「……へ?」

生徒A「あっ――あぁぁぁぁぁぁぁ!! 痛い痛い痛い痛い痛い! でんまざんっ! 
ぬいてっ、お腹のこれぬいてよぉ!!」

ガヴリール「あのさ、人の嫌がることは止めなさいって小学生の頃道徳で教わらなかった?
……まあ私人じゃないけどさ」グリグリグチュ…

生徒A「やめて、やめてやめてやめて!!」バタバタ

ガヴリール「うん、そろそろ止めるよ。だから早く死んじゃいなって」

生徒A「いたいいたいいた――あっ……」バタリ

ガヴリール「……」

ガヴリール「あーあ、こっから面倒なんだよなー。
まあいいや、いつも通り済ましちゃお」



35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:00:57.647 ID:qyM5NPg+0.net

ラフィエル「サターニャさーん♪」

サターニャ「ひぃぃ! だから犬引き連れて来るんじゃないわよー!」

ガヴリール「よおお前ら」

サターニャ「ガヴリール! ちょっとコイツ何とかしなさいよ!
あんたの同窓生でしょ!?」

ラフィエル「同窓でーす♪」ダキッ

ガヴリール「胸乗せるのやめい。
……んで、ちょっと話があるんだけどさ、来てくんない?」

サターニャ「話? ふふん、この大悪魔サタニキア様に弟子入りするつもりね!」

ガヴリール「あはは、まあそんな感じかな。ラフィも来てよ」

ラフィエル「え、ええ……構いませんが」

ガヴリール「よかった」



36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:05:05.429 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ「あ、ラフィ、サターニャ。おはよー」

サターニャ「ひっ」ダッ

ヴィーネ「あれ? ……ラフィ?」

ラフィエル「……」ガタガタガタガタ

ヴィーネ「ちょっと無視しないでよ二人とも!」

ラフィエル「……し、死にたく、ないんです」

ラフィエル「ごめんなさいヴィーネさん!」ダッ

ヴィーネ「ラフィ!?」

ガヴリール「あれ、どうしたんだよ。そんなところに突っ立って」

ヴィーネ「ガヴ……」

ガヴリール「……友達だと思ってたんだが、薄情な連中だったんだな」

ヴィーネ「ガヴ、私、なにか嫌われること……」

ガヴリール「大丈夫だよヴィーネ」ギュッ

ガヴリール「ヴィーネはなにも悪くない。
……うん、私はヴィーネのこと大好きだよ」

ヴィーネ「ガヴ……ひぐっ、うっ。うん……私も、ガヴ大好き……」

ガヴリール「うん、よしよし。辛かったな、もう大丈夫だから」

ガヴリール(……これで、あらかた終わったかな。ゴミ掃除)



37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:08:17.869 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ(……わ、私嫌われるようなことしたのかしら)

ヴィーネ(サターニャとラフィ……いない、よね?)ビクビク

サターニャ「あ……」

ヴィーネ「あ……」

サターニャ「……ごめん」スタスタ

ヴィーネ「サターニャ……」ジワッ

ガヴリール「ようヴィーネ。学食行こうぜ」

ヴィーネ「あ、ガヴ! うん、行きましょう!」

ガヴリール「……辛いんだったら言えよ? 私はなにがあってもヴィーネの味方だからな」

ヴィーネ「うん……ありがと、ガヴ」



40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:14:43.756 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ「……ガヴったら、また仕送り減ったんだって?」

ガヴリール「うん、まあ。いつものことだし」

ヴィーネ「そろそろ生活習慣とか改めないと、ホントに取り返しのつかないことになるわよ?」

ガヴリール「大丈夫だって。このあいだ臨時収入もらったからさ」

ヴィーネ「臨時収入? マスターさんのところって、そういうのあったかしら?」

ガヴリール「ああ、いや」

ガヴリール「ちょっと汚物とか片付ける短期のバイトもしててさ。
そんで、分解した汚物の中から使えそうな部分とか出て来きたんだ。主任に許可貰って売っ払ったんだよね」

ヴィーネ「へぇ~。聞いたことないけど、変わったバイトしてるのね」

ガヴリール「うん、かなり骨が折れる。後片付けとか大変なんだぞ? なんど拭いても落ちないんだこれが」

ガヴリール「……で、だよ。新しいゲーム買ったんだけどさ」

ヴィーネ「もう早速無駄遣いして……」

ガヴリール「そういうなって。対戦ゲーだからヴィーネとも出来るぞ?」

ヴィーネ「えー、私ゲームとかしたことないんだけど」

ガヴリール「大丈夫だって。私が教えるからさ」

ヴィーネ「うーん……折角のガヴからの誘いだし、じゃあ今日辺り行かせてもらうわ」

ガヴリール「うん。楽しみにしてるよ」



41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:17:32.812 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ「お邪魔しまーす」

ガヴリール「うん」ガチャ

ヴィーネ「ん? なんか部屋が綺麗になってない?」

ガヴリール「……ふふっ、ヴィーネはよく気付いてくれるな」

ヴィーネ「本当にどうしたのよ。ガヴが部屋片付けるなんて。
お姉さんでもやってきてお説教いただいちゃったの?」

ガヴリール「……姉さんは関係ないだろ?」ニコッ

ヴィーネ「……!」ゾッ

ヴィーネ「そ、そうね! お姉さんは無関係よね!」

ガヴリール「そうだよ。今は私と遊んでるんだから」

ヴィーネ「ごめんなさい、変なこと言っちゃったわね」

ガヴリール「別にそこまで気にしないでいいさ。……次から、気を付けてもらえれば」

ヴィーネ「ごめんね、ごめんねガヴ。
……き、嫌いになったりしないわよね?」

ガヴリール「私がお前を嫌うはずないだろ? 心配しすぎだよ」

ヴィーネ「ガヴ……」



42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:21:39.985 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ「……あ、もうこんな時間ね」

ガヴリール「ああ、もう帰るのメンドイだろ?
どうせならこのまま泊まって行けよ」

ヴィーネ「うーん……それはそうだけど」

ガヴリール「私はまだヴィーネと一緒にいたいな」

ヴィーネ「……わかったわ。じゃあ、今日は厄介になるわね」

ガヴリール「……うん!」パァァ



43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:22:43.113 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ「スー、スー……」Zzz

ガヴリール「……ごめんなヴィーネ。こんなことしたらお前は怒ると思うよ」

ガヴリール「でもさ、もう限界なんだ。だからごめん」

ヴィーネ「う……んぅ?」

ガヴリール「あー、起こしちゃったか」

ヴィーネ「……っ!?」

ヴィーネ「な、なによこの拘束! ほ、どけないっ!」

ガヴリール「うん、無理だよ。多分だけどゼルエル姉さんでもほどけないと思う」

ヴィーネ「なんで、こんなことしたのよ?」

ガヴリール「なんでって……うーん、そうだな。強いて言うなら」

ガヴリール「ヴィーネを独り占めしたかったんだ」

ヴィーネ「独り占め……?」



46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:27:04.858 ID:qyM5NPg+0.net

ガヴリール「うん。ヴィーネって誰にでも優しいじゃん? サターニャにもラフィエルにも他の有象無象にも」

ガヴリール「ふと思ったんだよね。じゃあそれって、私もヴィーネにとってはその他大勢でしかないんじゃないかなーって」

ガヴリール「いやぁ、滅茶苦茶辛かったよね。生まれてこなければよかったって思ったのあれが初めてだもん」

ヴィーネ「そ、そんなわけないじゃない! ガヴは、私の大切な友達よ!」

ガヴリール「うん。知ってるよ。
でもさ……それと、ヴィーネが他の奴らを見るのとは別問題じゃん?」

ヴィーネ「……はっ?」ポカン

ガヴリール「私は最初からヴィーネしか見てなかったよ。ずっとずっと、ヴィーネだけ。
でもヴィーネは違ったよね。サターニャともラフィエルとも遊びに行くしさ、クラスの連中とも普通に話するんだ」

ガヴリール「ふざけんなって話だよね。
海の時もさ、クリスマスもさ、初詣もさ」

ガヴリール「全部、全部全部ぜんぶぜんぶ!! 私はヴィーネと二人がよかったのに!!」

ガヴリール「……ヴィーネは、私だけを見てくれなかったんだ」ニヘラー



48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:30:31.743 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ「だ、だって……ガヴが言ってること、おかしいじゃない。
そんなんじゃ、友達じゃなくて、それ以上の」

ガヴリール「あー、確かにそうなっちゃうな。じゃあ友達以上でいいや。
うん、よろしくなヴィーネ」ニコッ

ヴィーネ「……ひっ」ゾッ

ガヴリール「おい、今避けたよな」

ヴィーネ「そ、そんなこと」

ガヴリール「悲しいけど、しゃーないといえばしゃーないか。
……まあいいや、これからずっと二人きりだから、そのうち慣れてくれるよな」

ヴィーネ「なに、言ってるのガヴ」

ガヴリール「この結界見える?
作るのスッゲー頑張ったんだよ。これならゼルエル姉さんだって天使長だって破れない。
ラフィエルやサターニャなんてもっての外だ」

ヴィーネ「……ガヴ」

ガヴリール「あ、もう五時か。めんどいけど、早めの朝食と行こうぜ。
コンビニで買ってくるよ。ヴィーネ、なにが良い?」



49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:34:13.557 ID:qyM5NPg+0.net

ガヴリール「ただいまヴィーネ。大人しくしてたか?
ほら、今日はちょっと奮発して寿司とか買ってきたんだ。
でも魚食べちゃうと口臭くなるから、寝る前にちゃんと歯磨き忘れちゃだめだぞ」


ガヴリール「ただいまヴィーネ。……なんか捜索願い出されてるらしいけどさ、私の家なんか捜索場所の候補にさえあがってなかったよ。
我ながら上出来だよなこの結界。ちょっと褒めてくれたっていいんだよ?」


ガヴリール「ただいまヴィーネ……お、ちゃんと昼ご飯食べてくれたんだ。嬉しいよ。
私って料理はそこまでだからさ、ヴィーネの舌に合うかどうか不安だったんだよね」


ガヴリール「ただいまー!
……やっぱり、拘束解いても家にいてくれたんだな。信じてよかったよ。
風呂とか入った? なんかいつも以上に美人に見えるんだが」



50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/12(水) 20:36:59.007 ID:qyM5NPg+0.net

ヴィーネ(あれから何日経ったのかわからない)

ヴィーネ(……ガヴが壊れちゃったのは、きっと私のせいなんだ)

ヴィーネ(ガヴの家に監禁されてるから、きっと何度も話し合いの機会は訪れる)

ヴィーネ(そうだ。何年かかってでも、絶対に元のガヴに戻して見せる)

ヴィーネ「……だから、ガヴを救えるのは私しかいないんだ」

ヴィーネ「ふふっ、ガヴったら……。
やっぱり私がいなかったら何にもできないんじゃない……」

ヴィーネ「うふふっ、うふふふふふふふ!
あっははははははははははは!!」

終われ


元スレ
ヴィーネ「ガヴの様子がおかしい」