1: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:41:45 ID:4k9bv4ws

.
◆ゼロレクイエム前夜 ──────


ルル「……なあ、スザク……
   願いとは、ギアスに似ていないか?」

スザク「えっ?」

ルル「自分の力だけでは叶わないことを、誰かに求める……」

スザク「……願い、か……」

ルル「そう……
   ……俺は、人々の、"願い"という名のギアスにかかる
   世界の明日のために……」

スザク「………………」

ルル「……そうだ、お前にまだ、言ってなかったことがある」

スザク「何だ?」

ルル「俺は、C.C.とセックスをしたぞ」



2: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:42:30 ID:4k9bv4ws

.
スザク「…………」

ルル「……ん、聞こえなかったか?
   俺は先日、C.C.とセックスをしたぞ?」

スザク「……そうか……」

ルル「うむ……」

スザク「…………それで?」

ルル「明日、ついにゼロレクイエムが成し遂げられるのだ
   お前への隠し事は、それまでに一切無くしておきたいし、
   作りたくもないと思ってな……」

スザク「そうか……その気持ちは、嬉しいよ」

ルル「お前なら、わかってくれると思っていたよ」

スザク「ああ……」

ルル「……」

スザク「…………」



3: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:43:36 ID:4k9bv4ws

.
ルル「………………お前は、」

スザク「何だ?」

ルル「その…………
   …………もう、済ませているのか?」

スザク「……セックスか?」

ルル「うむ……」

スザク「どうしてそんなことを訊くんだ?」

ルル「いや……明日、俺はお前に殺されるじゃないか?」

スザク「直接的だな」

ルル「ああ、悪気はないんだ……
   明日以降、お前はゼロとして生きることになる」

スザク「ああ」

ルル「つまり、お前は二度と、
   死ぬまでゼロの仮面を脱げなくなる」

スザク「そうだな」



4: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:44:29 ID:4k9bv4ws

.
ルル「その……もし、お前が済ませぬまま、
   ゼロになるとしたら……お前はもう二度と、決してセックスを」

スザク「…………無用な気遣いだよ」

ルル「……そうか、そうだな…………」

スザク「……」

ルル「……………………」

スザク「…………してるよ」

ルル「何ッ?」ギラッ

スザク「オレも、セックスをしたよ」

ルル「そうか…………
   ……そうか、お前も、していたか……!」

スザク「ああ……安心したか?」

ルル「うむ…………これで憂いは無くなった、
   心置きなく、ゼロレクイエムを為すことができる」

スザク「ああ」



5: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:45:39 ID:4k9bv4ws

.
ルル「そうか……そうだったか……
   良かった、安心したぞ……」コクコク

スザク「……」

ルル「…………ところで、その……
   ……相手は、誰だ…………?」

スザク「ご想像にお任せする」

ルル「おいおい……
   お前と俺の仲じゃないか……それに今更、隠し事もあるまい?
   俺も相手を教えたんだ、お前も……」

スザク「……済まない、それは君であろうと言えないよ」

ルル「なぜだ?」

スザク「相手のプライバシーというものがある、
    同意もないのに、オレが勝手に関係を明かすわけにはいかない」

ルル「プライバシー、か…………
   なるほど、お前らしい」

スザク「……」



6: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:46:48 ID:4k9bv4ws

.
ルル「……だが、俺は明日には、この世から消え去るのだ」

スザク「……ああ」

ルル「その俺が、お前の相手が誰だったかを知ったからとて、
   その事が誰かに漏れるなどあり得ないだろう……?」

スザク「……」

ルル「それに、俺も全てをお前に明かしたのだ……
   死にゆく者の憂いを取り除くのも、残る者の責務だと思うが?」

スザク「………………オレの相手が誰だったのか、知らずに死ねないというのか?
    そんなことが、君の最後の憂いだというのか?」

ルル「……クッ…………!」

スザク「……」

ルル「………………
   ……ああ、その通りだ」キッパリ

スザク(認めた───!?)



7: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:48:03 ID:4k9bv4ws

.
ルル「……俺は、お前の相手が、誰だったのかを……
   今、猛烈に知りたいのだ……!
   ……それを知らずして、明日死ぬわけにはいかないのだ」

スザク「下衆な……」

ルル「フン、何とでも言うがいい、
   撃たれる覚悟ができた者は、後はいくら撃たれようと関係ない」

スザク「……」

ルル「……今、俺がどれほどの決意を抱いて、
   このような事を訊いたか、わからないか?」

スザク「……わからない」フルフル

ルル「確かにお前の言う通りだ、
   こんな下衆な話、俺だってしたくはないし、誰が相手であろうと、
   下(しも)の話をしたことなどこれまで一切ない」

  「……だが、先ほどまで俺は独り、明日の決着の後を考えていた、
   全て計画通りとなったか、一切のぬかりはなかったか、
   俺の死後も世界は平和で有り続けるのか、それをずっと考え続けた」

  「その時にふと、気づいたのだ……
   ……お前は、セックスをしたのだろうか?……と」

スザク「……」



8: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:48:56 ID:4k9bv4ws

.
ルル「お前は何者かと、幸せなセックスを済ませているだろうか……?」

  「すでに枢木スザクではなくなり、そして明日からはゼロとして
   生きざるを得ないお前は、男として経験しておくべき幸福なセックスを、
   まさか済ませていないのではないのか?」

  「であれば、ゼロとなった後、お前が幸福なセックスを渇望する可能性もある、
   やがて飢えた狼と化したお前が何者かを求め、その際に相手に接吻をねだり……」

  「……つまり、ゼロの仮面を脱ぎ、素顔を晒してしまうかもしれない……!
   そうなれば、全てが水泡に帰す!
   ……そんな馬鹿な事は、絶対に避けねばならん……!」ギリッ

スザク「…………」

ルル「……あるいは、もし済ませているとしても、だ……
   その相手も今は、お前が死んでいると思っているはず……
   身を引き裂かれるような、言いようの無き絶望を感じているはずだ」

  「ならばその自暴自棄が将来、ゼロレクイエムの障害となる可能性も無きにしも非ず
   またはゼロの立ち振る舞いにお前の面影を見出し、髪の毛ほどの僅かな疑いを、
   抱く可能性も十二分にある……」

  「愛し合う者達の、互いを求める心の強さは、俺とて多少は知っているつもりだ」

スザク「…………」

ルル「……であるなら、俺は残り僅かな最後の時間を使ってでも、
   その憂いを取り除くしかない」キッ



9: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:49:54 ID:4k9bv4ws

.
スザク「……」

ルル「優しい世界の実現のためならば、俺は修羅にも悪鬼にもなると決めた……!
   ましてやお前の下衆呼ばわりなど、今の俺には風の囁きほども感じられぬ!」

  「さあ……明かすのだ、全てを!
   お前は、誰とセックスをしたのだッ!」

スザク「…………」ハァ…

ルル「…………誤解をするなよ、これは興味本位の質問ではない、
   俺の為ではないし、ましてやお前やお前の相手の為でもない、
   全ては、ゼロレクイエムの為だ……ッ!」

スザク「…………君が、そこまで言うとは思わなかった、
    理由は理解できたよ……」

ルル「そうか、わかってくれたか……
   ……スザク、教えてくれ、相手は誰なんだ?」

スザク「……断る!」キッ

ルル「何イッ!?」クワッ



10: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:54:20 ID:4k9bv4ws

.
スザク「オレが誰と愛し合おうと、お前には関係ない!
    まして、ゼロレクイエムの成否に関わるなどと信じられるかっ!」

ルル「バカな、俺が嘘をついているとでも言うのか!?
   お前が性に惑い過ちを犯すことを、俺は憂慮して……」

スザク「そのような浮わついた気持ちなど、一切ない!」

   「お前こそ何だ、相手がC.C.だとはいえ、
    ゼロレクイエム直前に関係を持つなんて……
    ただ、童貞のまま死にたくなかっただけじゃないのかっ!」

ルル「バッ!……きッ、貴様、何を言うかッ!」クワッ

  「俺を誰だと思っている!?超合衆国第2代最高評議会議長にして
   黒の騎士団CEO、神聖ブリタニア帝国第99代、唯一皇帝の、
   ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだぞ!
   その気になれば女性経験など造作もないッ!」

  「俺が一声かければ、全力のジェレミアが何百人もの麗しき美女を
   全世界から取り揃えるのだからな!
   時が朽ち果てるその日まで、桃源の無き酒池肉林に溺れる事すら、
   俺にはたやすい事だッ!」

スザク「下劣な……!」



11: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:55:14 ID:4k9bv4ws

.
ルル「その気になればと言っただろう!
   そんな無駄なことをする気など毛頭ないッ!」

  「C.C.を抱いたのは、奴とはもはや切っても切れぬ仲となったからだ!
   俺ではなく、C.C.の憂いを断ち切るためだ!」

スザク「そんなこと、オレはどうだっていい!」

ルル「ああ当然だ、お前には関係のない話だ!
   しかしお前の経験相手の正体は、俺にはとても関係があるんだよ!」

スザク「なぜだっ!」

ルル「だッ、だから……ゼロレクイエムの!」

スザク「やめろ……っ」

ルル「……!!」

スザク「お前は…………この期に及んで、まだ嘘をつくのか?
    そんな言い訳で、オレが騙されると思うか?」

ルル「ぐ……!」

スザク「一体、どうしたんだ……
    ……正直に言ってくれ」



12: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:55:56 ID:4k9bv4ws

.
ルル「…………」

スザク「………………」

ルル「……ナ、」

スザク「ん?」

ルル「…………ナナリー、か……?」

スザク「……えっ?」

ルル「お前の相手は……ナナリー……なのか……?」ギロ

スザク「何だって?……何を言っている?」



13: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:57:52 ID:4k9bv4ws

.
ルル「…………俺は、先ほど騎士団や超合衆国の連中を、明日のパレードで使う
   御料車の磔に縛らせた……」

  「食事も与えず、そのままで一晩置いて、明日のパレードまでには連中を、
   多少なりとも衰弱させておこうと思ってな……」

スザク「……その方が、真実味が増すからか」

ルル「ああ……
   勿論、ナナリーも例外ではない……」

スザク「……」

ルル「磔にした連中に対して俺は、今ここで必死に命乞いをしてみろ、
   面白ければ明日の処刑を延期にしてやる、などと挑発した……」

  「連中は、殺さんばかりの憎悪の目を俺に向けてきた、
   どこまでも想定通りの反応を示すので、感謝の念すら浮かんだものだ」フッ

  「そして、足枷をつけられ、絶望と共に床に横たわるナナリーにも、
   当然ながら俺は言った……



14: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 22:59:32 ID:4k9bv4ws

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


ルル(……フッ、哀れだな、ナナリー・ヴィ・ブリタニアよ……
   愚かな王族の末裔に祭り上げられ、身の丈も知らず皇帝の座を渇望した挙句、
   こうして鎖に繋がれ、冷たい床の上に横たわることになるとはな)

ナナリー(…………)

ルル(古代から、神聖なる王の誕生には生贄が必要とされる……
   幸いにしてお前は、今だ清らかな身であろうことは私も知っている、
   唯一皇帝の一族生誕の、生贄に最も相応しい……!)

ナナリー(…………)

ルル(恐ろしいか?恐ろしいだろうな……
   しかし案ずることはない、お前には慈悲として、一瞬なる絶命を与えよう
   そうしてお前の血を、神の祭壇に捧げるのだ……フハッ、フハハ!)

ナナリー(……生憎です)

ルル(ハハハハ……ん?何か言ったか?)

ナナリー(生憎です……
     ……私は、生娘ではありません)



15: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 23:00:41 ID:4k9bv4ws

.
ルル(…………ハッ!何を言い出すかと思えば!
   そんなわけがなかろう!お前が、生娘ではない、だと?
   何をバカな)

ナナリー(私は、既に男性を知っています)

ルル(……ことを………………)


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


スザク「何だって!?」

ルル「……その時の、俺の動揺がわかるか?
   脳天に雷撃を受けたような衝撃……ッ!」プルプル

  「あのナナリーが……天使のようなナナリーが、
   男に抱かれた、だと……!?」プルプルプル

  「あり得ない……ッ!いや、それがもし事実であれば……!」プルプルプルプル

スザク「…………それが、オレだと言うのか?」

ルル「他に誰が考えられるッ!」キッ!!



16: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 23:01:34 ID:4k9bv4ws

.
ルル「ナナリーが愛する者という条件で、
   且つナナリーと常に接していた者だぞ!?必然的に対象は限られるッ!
   しかも、俺の厳重な監視をかい潜った者でもあるのだ!」

スザク「監視?」

ルル「俺たちがアッシュフォードに在籍していた頃は、
   下劣な男がナナリーに寄り付かぬよう、俺は鉄壁の監視網を敷き万全の体制で、
   ナナリーが幸せな学園生活を送れるよう、全力で配慮していた」

スザク「知らなかった……」

ルル「お前に感づかれるような真似はしない、
   ましてやナナリーにも気づかれはしなかったのだ」

  「幸いにしてそのような男は現れず、安堵していたのだ……
   ああ……ひとり、ナナリーに恋慕を抱くそぶりを見せた中等部の男がいたが、
   ギアスで男色に目覚めさせてやったくらいのものだ」

スザク「ひどいな」

ルル「素質があったからな、それに気付かせてやったまでのこと」フン

  「まあ、その頃はお前とナナリーがそのような仲にはなっていなかったことは、
   俺も判っている……つまりだ……」

  「……貴様、よりによって、総督府内で…………!」ギリッ



17: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 23:02:26 ID:4k9bv4ws

.
スザク「……オレの相手はナナリーじゃない、
    それは明確に否定する」

ルル「ならば、お前以外に誰がいるッ!」キッ

スザク「落ち着くんだ、ルルーシュ!
    ……そもそも、彼女が嘘をついたとは考えないのか?」

ルル「ナナリーは嘘などつかないッ!
   傍若無人な嘘で傷つく心の痛みを、誰よりも知っているのだ!
   我が妹は死んでも嘘などつかぬ!嘘をつくくらいなら死を選ぶだろう!」

スザク「……そこまでナナリーを信じているのか……」

ルル「当然だッ!
   ゆえに、関係を持ったという言葉も真実だと俺は判断するッ!」

  「いいだろう、貴様はナナリーと関係を持っていないというのだな?
   それが事実である証明をどう示す!」

スザク「そんなの、不可能だ!
    していないことを証明しろだなんて……!」

ルル「いいか、俺はナナリーの事であれば、たとえ相手が神であろうと、
   悪魔が存在することの証明を要求するぞ……!
   さあ言え、貴様がナナリーを抱いていないという証拠は何だ!」



18: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 23:03:31 ID:4k9bv4ws

.
スザク「…………状況的に、無理だった」

ルル「状況?」

スザク「ナナリーが総督になって以降、その傍には常にローマイヤーさんがいた……
    彼女は、ナンバーズを嫌悪していたんだ」

ルル「フン……それで?」

スザク「オレがナナリーに不用意に近づくことも、阻止しようとしていたよ
    そういう関係を持ったと知れば、間違いなくオレは失脚していた」

ルル「…………まあ、総督府内には相当の監視システムが敷いてあるしな、
   お前が迂闊な行動をすれば、たちまち他の者に知られただろう」

スザク「ああ、だからそれが、オレが彼女を抱いていないという証明になる」

ルル「……フッ、弱いな……とても確証には至らないぞ?
   お前ならば、ランスロットで俺からナナリーを奪い去ったあの時、
   戦艦に戻るまでのごく短かな空白の時間で……」

スザク「…………お前は、明日がいよいよ最後の仕上げだというのに、
    ナナリーの純潔問題で全てを台無しにするつもりか……」



19: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 23:04:32 ID:4k9bv4ws

.
ルル「…………」

スザク「…………」

ルル「…………そうだッ」クワッ

スザク(また認めた────!?)

ルル「いや、正しくは、明日でなくともいい……
   全てが判明するまで、ゼロレクイエムを延期する手もある…………」

スザク「お前、何を言っている!?
    全ては明日の"最後の瞬間"に合わせて準備をしたんじゃないか!
    騎士団の連中やシュナイゼルらの処刑を、どういう理由で延期するんだ!?」

ルル「…………風邪をひいたことにしよう」

スザク「学校を仮病で休むんじゃないんだぞ!?」

   「オレも、明日ゼロとなる前にと、密かにユフィの墓前に立ち、謝罪をした!
    ゼロとなったオレは二度とここに立てないこと、結局彼女の汚名を雪げないこと、
    その代わりに残りの生涯を、優しい世界に捧げることを誓ってきた!」

ルル「……」



20: 彡 ⌒ ミ 2020/03/11(水) 23:05:12 ID:4k9bv4ws

.
スザク「それを、そんな理由で延期だと!?
    ユフィにあわせる顔もなくなるぞ、お前は!」

   「オレやお前だけじゃない、明日のパレードをレジスタンスが襲撃するよう、
    注意深く情報を漏らしてきただろう!?
    明日、彼らが会場まできていて中止になれば、みな捕らえざるを得ないぞ!」

ルル「わかっている……わかっているんだよ!」

スザク「なら、選択肢はないじゃないか……
    ナナリーの純潔を疑うよりも、優しい世界の中で
    彼女が倖せに暮らせることを祈るべきだ」

ルル「…………」

スザク「…………ルルーシュ……」

ルル「…………ナナリーに訊いてくる」クルリ

スザク「何だって?おい!
    お前、本気か!?」

ルル「貴様にはわからん、俺のこの焼け爛れるような胸の苦しみは……!
   もう一度、確認をしてくる……ッ!」カツカツ…バタン



21: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:21:55 ID:U69AUe22

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


玉城「……ちくしょう、オレ達に、磔にされたまんまで夜を過ごせ、ってかよ……!」ガチャガチャ

藤堂「抵抗する気力を無くさせるつもりか……」

星刻「……そうだろうな」

天子「……うう……」

扇(くそっ……明日には殺されてしまうのか?
  千草、せめて君だけは生き延びてくれ……!)ポロポロ

カレン「扇さん、泣かないで……最後まであきらめちゃダメよ!
    きっと助けが来るわ……」

??「……その通り、助けが来るぞ!」バアン!!

カレン「!?……だれっ!」ビクッ

千葉「…………ルルーシュか」キッ

ルル「皇帝陛下と呼べ……」

  「……喜べ諸君!明日の我が輝かしきパレードを、レジスタンスどもが襲撃するぞ!
   諸君らを助け出すために、決死の覚悟でな!」ニヤリ



22: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:22:43 ID:U69AUe22

.
藤堂「…………おのれッ!」

神楽耶「ま……まさか……!」

ルル「フッ、その通りだ……連中のずさんな計画など完璧に把握済み……
   貴様らは、ドブネズミどもをおびき寄せるためのエサだ……」ニヤニヤ

  「連中が、エサに群がるネズミのように集まったところで、一網打尽にしてやる
   ……良かったなあ扇、ヴィレッタもお前と一緒に、蜂の巣の運命だぞ?」ニヤニヤ

扇「こっ、この……悪魔めぇぇぇ……っ!」ガチャガチャガチャ

カレン「どこまで腐った男だ……っ!」キッ

ルル「……さて、明日の処刑までまだ相当に時間がある、
   お前たちもヒマでしようがないだろう……いいものを持ってきた」ニヤリ

  「……衛兵、連中の耳に装着しろ!」

衛兵たち「イエス、ユアマジェスティ」ダッ!



23: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:23:17 ID:U69AUe22

.
玉城「なッ、なンだこれ……イヤホンん!?」

ルル「そう、スポーツイヤホンだ、
   フィット感は抜群、どれだけもがこうと、頭を振ろうと外れはしない」

  「ああ、ナナリー・ヴィ・ブリタニアにはまだ装着をするな、
   世が直々に尋問をしたいのでな」

衛兵たち「イエス、ユアマジェスティ!」

ナナリー「……」

藤堂「むッ……これは、安物ではないな……!
   この尋常ではないフィット感、愉悦すら覚える耳孔への挿入……
   JVCのフラッグシップモデルか……奢ったな、ルルーシュ……!」

ルル「相変わらずの洞察力、恐ろしい男だ……(ニヤリ
   ……さて、みな装着したな?では、ミュージックスタート」指パチン

星刻「ぬ!……これは……!?」

カレン「ええっ、これって……!?」

神楽耶「うそ……!///」

扇「なっ、なんだこれはああ!」

玉城「ぬああんだあぁ!てめェの歌じゃねェかあァァ!」



24: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:24:17 ID:U69AUe22

.
ルル「その通り、来月にエンパイヤレコードから発売予定の、
  『君と共に我が覇道を成し遂げん』だ」

  「全世界に先駆けて、貴様らに存分に堪能させてやる、
   ……当然、エンドレスループだ」ニッコリ

藤堂「ぬうっ……何という、甘い声だ……これは、何とも……」クラクラ

千葉「だっ、だめだ藤堂さん!堕ちないでええぇ!」

神楽耶「ああぁ、ゼロ様ぁ……どうぞ、お好きに……///」

カレン「神楽耶様、ちがいます!これは皇帝ルルーシュの声です!
    お気を確かに……くうっ!と、吐息を吹きかけるなぁぁ……っ!///」

天子「だめ……これ、だめぇ……あ、あかちゃんが、できそう……///」

星刻「おのれッ、天子様になんという仕打ちを……!
   許さん、決して許さんぞルルーシュゥゥゥ……!」


───── 約1時間後 ─────


全員「……………………」グッタリ

ルル「フッ、みな我が歌に聞き惚れているようだな……
   このまま、明日のパレードまでこうしておくか」ニヤリ



25: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:25:11 ID:U69AUe22

.
ナナリー「……どこまでも、非道な行いを……」ボソ

ルル「……非道?(ピク
   フレイヤを行使したお前が、非道と言うのか、ナナリー・ヴィ・ブリタニアよ」

ナナリー「……」

ルル「……先ほども言ったように、お前には尋ねたいことがあるのだ
   正直に答えよ、さもなくば…………今ここで、その命を絶つ……!」ギリッ…

ナナリー「…………」

ルル「…………ンン……ッ、
   ……先ほどの言葉だが……その、本当なのか……?」

ナナリー「……なんのことですか」

ルル「!!! ご、ごまかすなッ!」クワッ

  「お前は、その……言っただろう、だッ、男性経験についてッ!
   どうなんだ、ええッ!?」

ナナリー「…………はい」

ルル「!!!!!!!!」クワアッ!!



26: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:25:49 ID:U69AUe22

.
ルル「肯定だな、肯定したのだな、ナナリー……ッ!
   よもや、よもやと思っていたのに、お前は…………!」プルプルプル

ナナリー「…………」

ルル「い、いいだろう…………もう一度、尋ねる……ッ!
   これが、最後の質問だ……!
   ……正直に言えば、一発で死なせてやる……!」…カチャリ

  「……お前は……だ、誰と…………!」プルプルプルプル

???「……やめろ、ルルーシュ!」バアン!!

ルル「なっ……き、貴様ッ!?」ギョッ!!

ナナリー「えっ…………ゼロ!?」

ゼロ「いかにも、ゼロだ!」バッ!!

神楽耶「ああぁ、ゼロ様ぁ~~~~~~///」ホヘー

玉城「うおおぉぉ……オレの親友が、きたあァァァ……///」ホヘー

藤堂「ぬう……ついに、ゼロの幻覚が……///」ホヘー

カレン「違うのよぉ……あれは、ゼロなのよぉ……///」ホヘー



27: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:26:38 ID:U69AUe22

.
ゼロ「いかに悪逆皇帝といえど、少女に男性経験を尋ねるなど悪辣極まる!
   今この場で、天誅を下すっ!」チャッ

ルル「待てえッ!待て待てえッ!
   何を考えているんだ貴様アアァァ!」

ゼロ「私はゼロ、弱き者と少女の味方である!」バッ!!

扇「ああ……やはりオレ達にはゼロしかいないんだ……///」ホヘー

ルル「こッ、この……!
   ちょっとこっちに来いッ!」グイッ

ゼロ「あっ……待て、私をどこへ連れていく気だ!
   やめろ、悪逆皇帝め……!」ズルズルズル…バタン



28: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:27:24 ID:U69AUe22

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


ルル「…………スザク!貴様アアァァァァッ!
   ゼロレクイエムをぶち壊しにするつもりかアアアッ!」

ゼロ「優しい世界よりも妹の貞操に心を奪われているお前に言われたくない!」

ルル「うるさいッ!もう少しで相手が誰かを聞き出せたものを!」ギリッ

ゼロ「だから止めたんだ!
   お前、あのナナリーの『はい』が肯定だと思ったのか!?
   本当に誰かと、身体を重ねたと思っているのか!?」

ルル「そ、それ以外の、何の意味があるッ!本当なのかと尋ねて、はい、と答えたんだぞ!?
   おのれ……おのれええ……誰だ、誰なんだ相手は!こうしてはいられん!」ギリギリ

ゼロ「ルルーシュ、落ち着け!」

ルル「落ち着いてなどいられるかッ!こうなればジェレミアに命じて、
   ナナリーが接触した可能性のある人物を片っ端から拉致監禁し、
   聞くだけで身がよじれるような拷問を、真実が全て明らかになるまで全力で!」ギリギリギリ

ゼロ「落ち着けええっ!」ドゴオ!!

ルル「ブハアアアアッ!」クルクルクル…バタッ!!



29: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:28:31 ID:U69AUe22

.
ゼロ「…………傍から聞いていた僕には、
   彼女は無理に嘘を言っているようにしか聞こえなかったよ」

ルル「………………」

ゼロ「僕は、彼女の貞操を信じられると思う
   兄である君が、それを信じなくてどうするんだ……」

ルル「……きッ、貴様……何を、何事もなかったように話している……
   唯一皇帝を殴ったな……!」ゴホゴホ

ゼロ「冷静にさせるためだ、頼む、僕の話を聞いてくれ……
   ……それとも、もう一発殴ろうか?」

ルル「フン…………いいだろう、話してみろ」

ゼロ「……どちらにしろ、君相手では決して本当のことを言わないだろう
   君はナナリーが、自分の経験を兄に平気で語る妹であってほしいのか?」

ルル「そんなわけがないだろう!
   いや、そんなわけはなかったんだ……!」

ゼロ「だから、君ではなく他の誰かに託すんだ、
   彼女が話しやすそうな人物に……」

ルル「ナナリーが、話しやすい……?」



30: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:29:12 ID:U69AUe22

.
ゼロ「咲世子さんとか……」

ルル「…………ふむ、一理あるな」

ゼロ「……そうだ!C.C.がいるじゃないか!」

ルル「フハッ!C.C.だと?馬鹿をいうな!
   奴にこのような機微の問われる話ができるか!」

ゼロ「いや、ちょうどいい、彼女でないとダメだ、
   彼女に、君と関係を持ったことを言わせるんだよ」

ルル「……何ィ?」ピク

ゼロ「君に内緒で、ナナリーの知らなかった秘密を明かす、という風に装ってね、
   女同士の告白というわけだ……彼女は間違いなく動揺するだろう、
   そこで互いに秘密を明かそう、と持ち掛ける」

ルル「むう……」

ゼロ「うん……咲世子さんに聞かせるよりは、成功する確率が高いんじゃないか?」

ルル「……そうだろうか……」

ゼロ「第一、他に適当な人物がいない……
   ナナリーと親しかった人はみな、投獄しているじゃないか」



31: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:30:10 ID:U69AUe22

.
ルル「むうう…………ああ、そうだ、会長やリヴァルがいるぞ」

ゼロ「皇帝から民間人に依頼するのか?
   わが妹の性体験の有無を尋ねてくれ、って?」

ルル「ぬううううううう……」

ゼロ「じゃあ、僕から彼女に頼んでみる
   早くしないと明日のゼロレクイエムに間に合わないぞ」スック

ルル「待て!」

ゼロ「……何だ?」

ルル「……俺が言う、
   奴に、ナナリーの性体験を聞き出せ、と」

ゼロ「わかった、君に任せるよ」

ルル「ああ……お前は、もう連中の前に出るなよ?」

ゼロ「わかってる、結果を聞かせてくれ」



32: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:31:17 ID:U69AUe22

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

C.C.「…………ルルーシュ」

ルル「なんだ」

C.C.「……今、わたしが何をしていたように見える?」

ルル「……聖堂で、祈りを捧げていたように見えるが」

C.C.「そう……わたしはわたしなりに、
    明日のお前のために敬虔に祈りを捧げていた」

ルル「それは恐悦至極だ」

C.C.「その前提で、だ……もう一度、確認する
    わたしに、ナナリーの性体験の有無を確認しろ、だと?」

ルル「その通りだ」

C.C.「…………わたしが捧げた祈りを返せ、このシスコン男が……」

ルル「それは神に言ってくれ……」



33: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:32:43 ID:U69AUe22

.
C.C.「何の義理で、わたしがそのような事をする必要があるんだ」

ルル「その……なんだ、お前が最も適切なんだ……
   いや、お前しかいないんだ」

C.C.「断る」

ルル「俺だけじゃない、これはスザクも同意しているんだ……
   頼む、ナナリーの純潔を確信しながら、俺は明日死にたいのだ
   あるいは、ナナリーが間違いなく正しい相手と……」

C.C.「それがわからなければ、ゼロレクイエムを延期すると言ったな?」

ルル「……そうだ……」

C.C.「はぁ……もう中華連邦に帰ろうかな……」

ルル「お前に対する、俺の最後の願いだと思って……!」

C.C.「お前の妹が経験済みかどうか、わたしの知ったことではない
    第一、あの子がわたし相手にそんなことを、正直に話すはずがないだろう」

ルル「それは……だな、手がある……」

C.C.「?」



34: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:33:53 ID:U69AUe22

.
ルル「その…………ナナリーに、だな………………
   ……俺との体験を、話してみせるのだ……」

C.C.「……体験?何のことだ?」

ルル「……性体験だ…………」

C.C.「……」

ルル「…………」

C.C.「………………
    お前との、性体験、だと?」

ルル「……うむ………………」

C.C.「…………」

ルル「…………」

C.C.「……それは全く記憶にないぞ」

ルル「俺も全く記憶にない……」



35: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:35:22 ID:U69AUe22

.
C.C.「わたしに、覚えもない嘘を語れ、と?」

ルル「…………うむ……」

C.C.「それを、スザクも勧めているのか?」

ルル「そうだ…………」

C.C.「…………全く納得できないぞ、
    あの男がそんな話を勧めるとは思えない」

ルル「いや事実だ、他に適当な人材もいない以上、お前くらいしか」

C.C.「……ルルーシュ!さてはお前……」ギロ

ルル「!!」ビク

C.C.「……後先も考えずに、とんでもない嘘をついたな?」ジロー

ルル「違うッ!それも、ナナリーのためだったんだ……!」

C.C.「何がナナリーだ、お前のためじゃないか……」ハァ…

ルル「……ともかくだ、適切な人物がお前しかいないんだ……
   頼む、この通りだ……!」

C.C.「……おい、土下座はやめろ」



36: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:36:01 ID:U69AUe22

.
ルル「俺にはもう、こんなことくらいしかできないんだ……ッ!」ガン!

C.C.「やめろと言ってるのに、このバカは……」

ルル「お願いだ……お願いします……!」ゴリゴリ

C.C.「…………全く、唯一皇帝ルルーシュの頭突き土下座か
    写メに残して、今後つらいことがある度に見返そうかな……」パチリ

ルル「どうせ死ぬ身だ、何枚撮られようと構わない、
   だが、ナナリーのことだけは……!」ゴン! ゴン!

C.C.「………………(ハァ…
    ……いいよ、聞いてやる」

ルル「……ほッ、本当かッ!?すまん、恩に着る!」ガバッ!!

C.C.「そんなに嬉しいのか」

ルル「この喜びは本物だッ!ありがとう、C.C.!
   お前からギアスを得た時よりも大きな喜びを感じる!」

C.C.「ふん、現金なやつだ……
    もういい…………ただし、だ」

ルル「フッ、ピザか?」



37: 彡 ⌒ ミ 2020/03/13(金) 07:37:58 ID:U69AUe22

.
C.C.「別にピザはいらない、もう食べ飽きた
    そうではなく、わたしも丸っきりの嘘などつけない」

ルル「ふむ?……何か、俺が話を創作しろと?」

C.C.「違う、わたしが嘘をつく為の、インスピレーションを寄越せ」

ルル「インスピレーション?」

C.C.「つまりだ……」…ギュウ

ルル「な……抱き……!?」

C.C.「…………」チュ…ッ

ルル(……し……舌ッ!?)

C.C.「レロ……ッ………………ふむ、こんな味か」

   「……キスだけでは、説得力がなかったが
    今ので、ナナリーを騙せるだけの話ができそうだ」ニコッ

ルル「……そ…………そうか///」

C.C.「お前への、冥途のみやげ代わりでもある
    結果を聞いたら、明日は安心して死ね、童貞」ニコッ

ルル「……」



38: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:11:02 ID:UL1oEohE

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


C.C.「……ナナリー?」テクテク

ナナリー「あ……C.C.さん?」

C.C.「ふふっ、ちょっと奴には内緒でな、お前の様子を見にきた
    ……ん、こいつらは?」

全員「………………」グッタリ

ナナリー「お兄様の歌を、聞かされ続けているみたいです……」

C.C.「それはまた、大変なことだ……
    ……ところで」

ナナリー「……?」

C.C.「お前は、命乞いをすればきっと助かると思うのだが、
    やはり今でもする気はないのか?」

ナナリー「はい……これは、私への罰ですから……」

C.C.「罰?」



39: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:11:41 ID:UL1oEohE

.
ナナリー「フレイヤで多くの人たちを殺したこと、
     そして、お兄様をお止めできなかったこと……」

C.C.「……」

ナナリー「決して許されない……大きな罪です」

C.C.「そうか……
    なら、わたしからはもう言う事はない……」クルリ

ナナリー「……」コクリ

C.C.「……いや、まだあった
    お前には、伝えておかねばならないことが」クルリ

ナナリー「何でしょうか……?」

C.C.「……済まないな、
    お前のお兄様のはじめては、わたしがもらったぞ」

ナナリー「……はい?(ピキ
     今、なんとおっしゃいましたか?」

C.C.「……わたしは、ルルーシュとセックスをした、
    と言ったんだ」

ナナリー「…………はい↑?????」ピキキ



40: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:12:37 ID:UL1oEohE

.
C.C.「お前はルルーシュに、既に経験済みだと言ったのだろう?
    奴はそれで、ひどく錯乱してな」

ナナリー「……」

C.C.「泣きながらわたしに抱き着いてきた、純潔がどうとか……
    その姿に、随分と母性をくすぐられてな……」

ナナリー「……うそ……」

C.C.「わたしが、優しく導いてやった……
    ああ見えて、結構ウブだったな」

ナナリー「……」

C.C.「××の×××を×××が××××と、
    ××はすぐさま××××みせたよ、あんなに×××奴だとは」

ナナリー「…………」



41: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:13:33 ID:UL1oEohE

.
C.C.「その後すぐに、×××の×××にそっと×××××やった
    ×××××は激しく×××を××××きたよ」

ナナリー「………………」プル…

C.C.「意外だろう?でも×××は×××を×××××のが好きみたいだ
    たぶん××××で××××していたんだろう、
    ×××の×××を×××ようにいつまでも××××××いた」

ナナリー「……………………」プルプル



42: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:14:21 ID:UL1oEohE

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


ルル「……スザク、奴に話をしてきた」

スザク「そうか……彼女が何を聞き出せるかな」

ルル「……俺は、結果を聞くのが怖くて溜まらない……」

スザク「気持ちはわかるよ……
    ……けど、ナナリーだっていつかは、誰かと結ばれるはずだ」

ルル「ああ……わかっている、しかしそれは、今ではない」

スザク「僕もそう思う、彼女だってわかっているはずだよ
    きっと、他愛もない嘘だったって話になるさ」

ルル「…………本当に、お前の相手はナナリーではないのだな?」

スザク「誓って言うよ」



43: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:14:58 ID:UL1oEohE

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


C.C.「……×××の×××は××××ってた、まるで××××××ようだよ
    わたしは×××の××××弱い××××を××てみたら、
    ××は××××××なんて言って××××てたな」

   「奴は×××なり××××の×××にそっと×××××した、
    よく×××たものだ、×××××に×××××が×××××てきた
    でも×××××は結構×××たよ、わたしもつい××××に」

ナナリー「………………や、やめてください」プルプルプル

C.C.「しかし×××の……ん?聞きたくないのか?
    お前のお兄様の初体験は、気にならないか?」

ナナリー「………………」ワナワナ

C.C.「そうか……まあ、これで奴も、立派な"大人"になった
    わたしを求めたのも、お前のことを忘れようとしたのかもな」

ナナリー「…………」ワナワナワナワナ

C.C.「…………ナナリー、
    本当はお前は、未経験じゃないのか?」

ナナリー「……」



44: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:15:45 ID:UL1oEohE

.
C.C.「どうしてそんな嘘をついたのか知らないが、
    本当のことを」

ナナリー「…………いいえ、しました」キッパリ

C.C.「本当に?」

ナナリー「はい、間違いなく」キッパリ

C.C.「ふーん……誰だ?」

ナナリー「………………スザクさん」

C.C.「えっ?」

ナナリー「スザクさんです」キッパリ

C.C.「……全く、そんなそぶりは見えなかったが」

ナナリー「当然です、ふたりの秘密にしていましたから」

C.C.「ふむ……」

ナナリー「だからお兄様に、お伝えください
     私が愛した人を奪った貴方を、決して許しませんと」キリッ

C.C.「ふーむ……」



45: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:16:33 ID:UL1oEohE

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~


ルル「スザクッ!貴様またしても俺を騙したかアァァァッ!」

スザク「違う!オレは本当にしていない!
    ナナリーは嘘をついているんだ!」

ルル「C.C.に対してなら事実を話すと言っただろう!
   断言したそうじゃないか、しかもはっきりと!」

C.C.「うーん……」

スザク「本当にオレの名をあげたのか、C.C.!
    神に誓う、オレはナナリーに手を出してなどいない!」

C.C.「確かにお前の名を言ったのだが……けどなあ」

ルル「スザク、まだ言うかッ!(ガシッ!!
   ナナリーがどうしてそんな嘘をつく必要があるというんだ!」

スザク「その手を離せ、ルルーシュ!」

C.C.「う~~~ん……」



46: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:17:22 ID:UL1oEohE

.
ルル「一体いつだ、いつの間にお前は俺の妹に手を出した!
   正直に言えば命だけは助けてやる!」グググ

スザク「オレが死んだらゼロレクイエムはどうなると思っている!
    第一、オレは確かにナナリーは好きだが、
    対象としては幼すぎて無理だ!」

ルル「何が無理だというかッ!(クワッ!!
   ナナリーはすでに初潮を迎えている!肉体的には全く問題ないッ!」

C.C.(……とんでもないことを言い始めたぞ)

スザク「そういう問題じゃない!
    そうじゃなくオレは、今でもユフィを愛しているんだ!」

ルル「ユフィだと!ハッ!そうだったな、お前はユフィの専属騎士だったな!
   そうだ、貴様は俺の初恋の相手を奪い、そして妹までも……ッ!」ギリギリギリ

スザク「奪ったのはお前だ!
    だめだ、あの時の怒りを忘れようと思ったがまたぶり返した!
    ユフィを返せ、オレの下に返せルルーシュううぅぅぅ!」ボゴ!

ルル「ぐは!きッ、貴様ナナリーを手籠めにしておいてぬけぬけと!
   何がユフィを返せだ、貴様こそシャーリーを返せエェ!」ポカッ!



47: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:18:22 ID:UL1oEohE

.
スザク「ふん、全く効かないぞ!
    パンチってのは、こうするんだ!」ブン!!

ルル「ぐはあッ!こ、この野郎ツ!」

C.C.(まいったな……聞けなかった、と嘘をついた方がマシだったか?
    とりあえず、殴り合いが終わるまで待つか……)


───── しばらくの後 ─────


スザク「…………どうした、もう終わりか?
    立てよ、ルルーシュ……」ハァハァ

ルル「ぐ……こ、この…………
   ……くそッ、腰が……!」ハァハァハァハァハァハァ

C.C.「……終わったか、
    予想通りだがルルーシュの圧倒的敗北だったな」

ルル「うるさい……ッ!
   なぜ、ゼロレクイエムの前日に殴り合わなければならないんだ……!」ハァハァ

スザク「それはオレのセリフだ!
    そもそもはお前の、妹に対する異常なまでの」



48: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:19:19 ID:UL1oEohE

.
ルル「言うな、スザク……ッ!
   俺がナナリーの倖せをどれほど願っているかは、お前も知っているだろう!」

スザク「それと彼女の性体験の有無については、全くの別問題じゃないか……
    もうやめろよ、ルルーシュ……」

ルル「ぐ……くそお……ッ!」ポロポロ

C.C.「泣くな……(ナデナデ
    わたしもナナリーは未経験だと思うぞ……」

スザク「だろう?軽はずみに相手を選ぶような子じゃない」

ルル「……俺だってそう思っている……ッ!」ポロポロ

C.C.「なら、それでいいじゃないか……
    もう休め、明日は早起きしなければならないのだから」



49: 彡 ⌒ ミ 2020/03/15(日) 23:20:07 ID:UL1oEohE

.
ルル「……本当だな、お前はナナリーに手を出していないのだな?
   信じるぞ、スザク……」ポロポロ

スザク「…………ユフィに誓って言うよ」

ルル「いいだろう……
   ……もういい、部屋を出てくれ……」ポロポロ

スザク「じゃ、僕はもうここを去る
    明日の計画実行まで、身を潜めているから」

C.C.「わかった……くれぐれも、慎重にな
    わたしも、もうここには戻ってこない」

ルル「ああ……それでいい……」ポロポロ



53: 彡 ⌒ ミ 2020/03/24(火) 22:23:37 ID:bL.iqB0o

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ルル(………………ナナリー……
   俺は、お前を信じていいのか……)ポロポロ

ジェレミア「……お呼びですか、陛下?(シュタ!!
      ……なんと、陛下がお泣きあそばされていらっしゃる」

ルル「いや、お前は呼んでいない……」ポロポロ

ジェレミア「いえ、きっと陛下の宝石の如き落涙が、忠実なる僕(しもべ)たる
      わたくしの忠義心と共鳴したのでございます……
      ……何か、陛下のお気の晴れそうなことなどを」

ルル「よい、構うな……」ポロポロ

ジェレミア「そうはいきませぬ
      陛下の悲しみはわたくしの悲痛、
      陛下の喜びはわたくしの至福でございますれば」

ルル「……」ポロポロ

ジェレミア「……陛下、もしよろしければ、このジェレミアに、
      その悲しみのわけをお話しくださいませ……決して口外いたしませぬ」

ルル「いや……もういいんだ……済んだ話だ」ポロポロ



54: 彡 ⌒ ミ 2020/03/24(火) 22:24:34 ID:bL.iqB0o

.
ジェレミア「…………やはり、明日のこと……で、ございますか?」

ルル「…………」ポロポロ

ジェレミア「……ご安心下さい、忠義の男ジェレミア、こんなこともあろうかと、
      こういったものもご用意しておりました」サッ

ルル「……何だ、それは…………俺か?」

ジェレミア「お畏れながら……
      極秘で作らせました、陛下の等身大フィギュアでございます」

ルル「……どうするんだ、それを?」

ジェレミア「はっ、これを明日、陛下のお代わりに玉座へ座らせます」

ルル「……身代わりだと?」

ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ!(クワッ!!
      リモコンにより、首や腕、腰が可動する上に、表情まで操作可能!
      遠目には、陛下との見分けが全く区別不可能でございます!」

ルル「……」

ジェレミア「さらには、胸部及び腹部には液体の袋を配置!
      刺された時の身体の反応やリアルな出血の具合は、
      全人類をも欺ける代物でございます!」



55: 彡 ⌒ ミ 2020/03/24(火) 22:25:29 ID:bL.iqB0o

.
ルル「…………お前は、」

ジェレミア「はっ」

ルル「俺が、死ぬのが怖くなって泣いていた……と?」

ジェレミア「ノー、ユアマジェスティ!(キリッ!
      それはきっと、ナナリー様のことでございましょう!」

ルル「なッ!?(クワッ!!
   貴様、なぜそれを!?」

ジェレミア「今の陛下のお心を乱しうるのは、あのお方以外にはおりませぬゆえ……」

ルル「…………フッ、お見通しか……
   さすがだ、ジェレミア」

ジェレミア「勿体無きお言葉でございます
      さて……ナナリー様のことで、何をお悩みでございますか?
      計画の遂行に支障を及ぼす程の、重大な問題が?」

ルル「うむ…………実はな……」カクカクシカジカ

ジェレミア「……なんと、ナナリー様が……?」



56: 彡 ⌒ ミ 2020/03/24(火) 22:28:35 ID:bL.iqB0o

.
ルル「そうだ……二人とも、妹は未経験だろうと言っている、
   無論、俺も、それを信じたいのだが……」

ジェレミア「あまりに衝撃的な言葉で、戸惑っていらっしゃるのですな?」

ルル「……うむ」

ジェレミア「なるほど……陛下のお気持ち、痛いほど伝わりました……
      わたくしも、もし我が妹からそのようなことを聞かされたならば、
      その場で発狂してしまうやもしれませぬ……」

ルル「そうか…………いや、ちょっと待て、お前の妹だと?
   そんなに若い妹がいたのか?」

ジェレミア「既に成年でございますが、何歳であろうと、妹からピロートークを
      聞かされるなど、兄にとっては悪夢以外の何者でもありますまい」

ルル「まあ、そうだな……」

ジェレミア「…………して、いかがなさいますか?」

ルル「ゼロレクイエムか」

ジェレミア「勿論、そのこともございますが、
      ナナリー様のこともです」

ルル「………………」



57: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:52:36 ID:7AFFpDQA

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

◆翌日、皇帝直轄領 日本 ──────

『……神聖ブリタニア帝国 第99代 唯一皇帝陛下にして黒の騎士団CEO、
 超合衆国第2代最高評議会議長であらせられる、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様の
 お姿が見えました……』

『……そしてご覧ください、愚かにも、ルルーシュ様に反逆した者たちが、
 処刑場へと運ばれてゆきます……』

『……ルルーシュ様に栄光あれ!
 オール・ハイル・ブリタニア!
 オール・ハイル・ルルーシュ……!』


ルル(……予定通り、パレードは行うことにした
   中止にすればその影響がどこまで及ぶかは、俺でも推測し難いからな……)

  (……ん、あのビルの窓の人影は?
   ……そうか、連中も俺の計画通り、襲撃するために来たか
   よし、そろそろだな……)ニヤリ



58: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:53:16 ID:7AFFpDQA

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ヴィレッタ「ああ!……あれは、扇……っ!!!」

扇「……」グッタリ

ヴィレッタ(扇……いま、私が……!)タッ…

コーネリア「待て!」ガシッ
     「……今出てゆけば、思う壺だ……!」

ヴィレッタ「しっ、しかし……!」

コーネリア「まだだ!処刑場まではまだ間がある!」

ヴィレッタ「……!」グッ…

コーネリア「耐えろ、耐えるのだヴィレッタ!」ギュゥ…!!

     「これは我々に残された、唯一のチャンスだ!
      万が一にも、失敗は許されない!」

ヴィレッタ「……わ、わかって……おります……っ!」ジワ…

コーネリア「うむ…………(コクリ
      ……む?パレードが……?」



59: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:53:51 ID:7AFFpDQA

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ルル「……ジェレミア、列を止めよッ!」

ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ!
      隊列、止まれッ!」

ミレイ『あれ?……
    ……失礼しました、皇帝陛下のパレードが、いま停止した模様です……
    これは、ご予定にはなかったと思うのですが……』

解説『何事か、問題が発生したのでしょうか……
   このまま様子を……』

ルル「…………親愛なる帝国臣民たちよ!(バッ
   なぜ我々は、互いを赦し、愛し合えないのであろうか!」

リヴァル「え???」

ミレイ『ええっ??』

ヴィレッタ「なに!?」

コーネリア「な……!?」

カレン「はあ!?」



60: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:54:36 ID:7AFFpDQA

.
ルル「……いま、ここで磔にかけた者たちは、愚かしくも
   我に逆らい、民に仇を為した者たちである……」

  「我々は、先の大戦で多くの将兵を、市民を、平和を失い、
   深く傷ついた……その原因である彼らを、我は裁かれなければならぬ……」

星刻(何が言いたいのだ……?)

カレン(……何か、すごく嫌な予感がするわ……)

ルル「……しかしだ、我は思う!
   これからの世は、互いを認め愛し合う世にしなければならぬと!」

  「大いなる罪を犯したこの者たちの、裁かれる前の慟哭を……
   彼らもきっとその奥底に潜めているであろう愛の在処を、
   この場で吐き出させてこそ、真の裁きとなるであろう!」ニヤリ

藤堂「何ィ!?」

千葉「何と……!?」

ルル「そして我々は、その慟哭を受け継ぎ、愛ある世の中へと変える責務を負おう!
   ……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!

   貴様らの心に秘めし愛を、力の限り、この場で叫べえッ!」キュイイィィィ!



61: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:55:14 ID:7AFFpDQA

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

……ルルーシュの、絶対遵守のギアスがその力を解き放った!
パレードの観衆全員は勿論のこと、不意を突かれた騎士団らの面々も、
そのギアスに逆らうことはできなかった!


扇「……千草アァァっ!
  お前を愛しているんだああアアアア!」ガチャガチャ

ヴィレッタ「お、扇……ッ!」ウルッ…

扇「愛している!お前が欲しいっ!
  あの夜の、××××なお前の××××が愛おしいんだあああ!」ガチャガチャガチャ

ヴィレッタ「…………え、なっ!?///」

扇「××××を×××んだお前の××××××!
  俺はたまらなく××××××った!」

ヴィレッタ「えっ……ちょ……やめ……!//////」

扇「今すぐ会いたい!!
  会ってお前に××××な××××××を何度も×××たいいいっ!
  火照った×××××を×××ながら、×××××るほど×××に!」ガチャガチャガチャ

ヴィレッタ「いや………………扇、そんな……/////////」



62: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:56:09 ID:7AFFpDQA

.
扇「千草アァ!千草千草千草アアァ!
  オレの××××を思い切り××ってくれえ!××××な××××と
  ×××罵っ××××!××××はお前××××××だ!
  もっと×××××だぞ!×××××に×××××えええ!」ガチャガチャガチャ

ヴィレッタ「やめろっ、扇!!!もう黙ってくれぇ…………//////」ウルウル

コーネリア「お前……そんなことを……?
      すごいな……」

ヴィレッタ「いえっ!その、違うんです……//////」ウルウル


~ ~ ~ ~

藤堂「千葉アアアアッ!」ガチャガチャ

千葉「藤堂さあああん!」ガチャガチャ

藤堂「オレの×××がお前を求めているのだアア!」

千葉「わたしの×××もあなたを欲しています!」



63: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:56:44 ID:7AFFpDQA

.
藤堂「蓬莱島のあの夜を覚えているか!」

千葉「もちろんです、わたしの×××××が××××っていたあの夜!」

藤堂「そうだ、オレの×××××な×××にお前は××××って!
   激しく××××た、あの×××××をまた強く××××××!」

千葉「わたしも欲しい!××××に熱い×××××!
   あまりに××××××でわたしは×××××××ことを!
   ×××てください!早く、×××××合体××××××!」

藤堂「ぬおおッ!愛しているぞ千葉アアア!」ガチャガチャガチャ

千葉「愛しています藤堂さああああん!」ガチャガチャガチャ


~ ~ ~ ~

ミレイ「これは……一体どうしたのでしょう?
    パレードの現場で、一体何が……!」

解説「映像からはよくわかりませんが、何か全員、口々に叫んでいるようです!
   こ、これが陛下のご威光なのか……!?」

リヴァル『会長!本気で大好きなんだああああ!
     オレの気持ち、受け止めてくださあああああい!』



64: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:57:30 ID:7AFFpDQA

.
ミレイ(……え、この学生って、リヴァルだわ!
    何を叫んでるの……?)

リヴァル『会長オオオ!どこにいるんですかあっ!
     オレもう、一人で××××するのイヤなんだよおお!
     オレの愛を受け止めてくださいいいい!
     その××××で優しく×××を××××て!××××××ああ!』

ミレイ(すごく必死だわ……
    何を叫んでたのか、後で聞いてみようかしら……)


~ ~ ~ ~

天子「し、しんくー……大好き……///」

星刻「天子様ッ!私もお慕い申し上げております!」

天子「あの……お、おもらしした時のように……
   また、優しく頭を撫でてほしいの……///」

星刻「覚えております!あの時に拝見した、天子様の×××のように
   ×××い×××××が脳裏に焼き付いております!」

天子「は、恥ずかしい……//////」



65: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:58:03 ID:7AFFpDQA

.
星刻「天子様の×××××は中華連邦の至宝です!
   そして不肖、私めの×××で×××××××ございます!」

天子「やだ……エッチ……//////」

星刻「××××××滾り×××××っております!
   私の××××をいつか×××××××だきたい所存です!」

天子「え……×××××って、なに……?」

星刻「てッ!天子様が、×××というお言葉を……!
   ……グハアアアアアッ!」※吐血



66: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:58:54 ID:7AFFpDQA

.
~ ~ ~ ~

ギアスにかかった人々が、めいめいに己の愛(ややエッチなことも含む)を
叫ぶという大混乱の中、御料車の檀上のルルーシュは、意外にも不満げであった。
傍らに立つジェレミアと、何事かをささやきあっている。


ルル「……ジェレミア、
   まだ、ナナリーに駆け寄る者は、いないようだな……」ボソボソ

ジェレミア「はっ……
      これならば、と思っておりましたが……」ボソボソ

ルル「ナナリーと関係ある者ならば、このパレードにも
   必ず立ち会っているはずという、目論見が外れたか……」

  「磔にした者たちの中にも、ナナリーを欲している者はいないな?」

ジェレミア「……申し訳ございません
      ただ、あるいはナナリー様のお相手は、やはりいないという傍証にも……」

ルル「確証にはならん」

ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ……」

カレン「ルルーシュ!
    あんた、どこまで腐ってんのよ……!」



67: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 21:59:29 ID:7AFFpDQA

.
ルル「ん?カレン?
   ……そうか、ギアスをかけたままだったな」

カレン「こんなこと……みんなにエッチなことを叫ばせて!
    一体何がしたいのよ!これ以上、みんなをオモチャにするなっ!」

神楽耶「ゼロ様あああああ!
    わたくしにこれ以上、寂しい思いをさせないでくださいませええ!
    もう×××××が、わたくしの×××××が×××っているのです!
    早く、この戒めを……×××××にい!」ジタバタ

カレン「ああ、神楽耶さままで……!
    ……ルルーシュ、今すぐ殺してやる!これをほどけっ!」ガチャガチャ

ルル「そういう意図ではなかったのだがな……
   ……ふむ、カレンにもギアスをかけ直すか」カツカツ

カレン「……え?(ビクッ
    いや、ちょっと……やめて……!」

ジェレミア「イエス、ユアマジェスティ!
      ギアスキャンセラビーッ!」ビヨビヨビヨ

カレン「!!!」



68: 彡 ⌒ ミ 2020/03/25(水) 22:00:25 ID:7AFFpDQA

.
ルル「フフ……憎いだろう、この俺が?
   もっと憎むといい、優しい世界のために
   ……ジェレミア、まぶたを開かせろ」

カレン「いや……やだ、やめろっ!
    この……最低男……っ!」ジタバタ

ジェレミア「諦めろ、紅月カレン」グイッ

カレン「やああっ!やめて……!わたしの気持ちまで……!
    イヤ!イヤだあ……っ!!」ポロポロ

ルル「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……
   その内に秘めたる愛を……」キュィイイ…

ナナリー「…………やめなさいっ!悪逆皇帝っ!」

ルル「!!!」



69: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:07:20 ID:rbY9ou7s

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ナナリーの鋭い叫び声に、彼はゆっくりとそちらへ顔を向ける。
そこには、これまで見たこともないほどの険しい表情をした彼女がいた。
いや、むしろ憎悪すら感じられるその怒気に、さすがの彼も少し後退(あとずさ)る。


ナナリー「………………お兄様には、
     本当に失望しました」

ルル(グ…………ッ!)プル…

ナナリー「人々を圧制で苦しめ、さらに大切な心まで晒け出す……
     お兄様は、完全に堕落してしまったのですね……」

ルル「おッ!……お前が、それを言うか!
   その年で男と交わったなどと言う、ふしだらな女が……ッ!」ブルブル…

ナナリー「!!!!……ふしだらは、どちらですか
     お兄様の淫らな行いは、すべて聞きました
     汚らわしい……!」

ルル「なあッ!けッ、汚らわしい、だと………………!
   お前こそどうなんだ!スザクと、スザクと………………!」プルプル

ナナリー「私は、スザクさんと愛し合ったのです……
     劣情を貪るようなお兄様と、一緒にしないでください」キリッ



70: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:08:02 ID:rbY9ou7s

.
ルル「む、貪るだとォ……!
   お、お前こそスザクの、×××を……!」

ナナリー「……はい、愛おしく××××ました
     お兄様の××××な×××××とは違います」

ルル「!!!!!!!(ビキイッ!
   何がだ!×××を×××××××れば同じようなものだろう!
   ナナリー、失望したのはむしろ俺だ!×××××!」

ナナリー「×××××ですって……なんてひどい……!
     わたしは、××××を×××××たくらいです、
     C.C.さんの×××××に×××××××るお兄様は、
     むしろ×××××××でしょう!」

ルル「奴がそんなことを言ったのか!!!!
   違う!オレは…………いや、確かに×××××たが、
   それは×××××の××××ではない!だがお前は、
   スザクに××××××を×××××たのだろうが!」

ジェレミア「あの、陛下……?」キョトン



71: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:08:37 ID:rbY9ou7s

.
ナナリー「ええ、××××××ましたが、何か?
     ××××に××××××たと聞きましたが本当ですか、
     それは×××××獣××××××でしょう!」

ルル「なあああああッ!!!!
   ××××で×××××したお前が!きっと激しく、×××××して
   自ら×××××××××××たのだろうが!
   何が×××××だ!獣は×××××なお前だ!」

ナナリー「よくもそんなことを……!
     お兄様の×××な×××××に比べたら、スザクさんは本当に
     ××××でした!××××熱い×××××で、私は××××
     ×××ました、どうですか、×××××××ですか?」

ルル「お前は……お前は…………ッ!(ギリギリギリ
   ××××に×××××したお前が、××××××俺の×××××だと!
   ××淫売×××!×××××にしろ×××××の×××××だ!
   奴の××××は×××××った、お前はきっと××××ろうがな!
   ×××××だと?ハッ!×××××だろうが!この×××雌××が!」

ナナリー「何ですって!×××雌××なんて……!
     お兄様、わたしの××××××でよく×××××××たこと、
     ×××××は××××と嘆いて×××××××ですわ!」

ルル「グッ、グアアアアッ!※耳血
   な、なにが××××だと!?そんな×××××なワケ××××アアァ!」

ジェレミア「へ、陛下……!
      そろそろ、そのあたりで……」オロオロ



72: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:09:26 ID:rbY9ou7s

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

……往来の騒がしさに嫌な予感を覚えたC.C.は、変装をしてパレードの
現場に向かった。

現場で彼女が見たのは、阿鼻叫喚としか言いようのない観衆らと、
その騒動の中心で激しく互いを罵り合う様子のルルーシュとナナリー、
そしてその傍らに立ち、状況を処理しきれなくなって頭部から煙をもくもくと
漏出しているジェレミアの姿であった……彼女は、驚愕する。


C.C.「なぜ、どうしてこんな大混乱に……!」

スザク「…………C.C.!これは一体何事なんだ!」

C.C.「お前!どうしてここに……なぜ私服なんだ!
    ゼロの衣装はどうした!」

スザク「大丈夫だ、近くの物陰に隠した!
    それよりも、何が起きているんだ!」

C.C.「わからん!
    私も、街の騒々しさに嫌な予感がして来てみたんだ!」

スザク「何なんだ、これがゼロレクイエムだというのか……
    全くのカオスじゃないか……!」



73: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:10:00 ID:rbY9ou7s

.
C.C.「…………ん?…………
    混乱?…………カオス?
    …………まさか!」


彼女は、大混乱と化した現場の上空をハッとして見上げる。

……そこには、幽体と化したディートハルトが、満足げな笑みを浮かべながら
空に溶け込むようにふわふわと漂っていた。
しかし、その大きさ……青空を覆わんとするほどに、果て無く巨大ッ!


ディートハルト(…………ふふ……もっとカオスを……)

C.C.「……ディートハルト!
    お前、成仏していなかったのか!」

ディートハルト(ああ……カオスは素晴らしい……もっと混乱を……)

C.C.「お前はもう死んだ人間だ!これ以上、この世に干渉するな!」

スザク「何だって?
    空に何かいるのか?」

C.C.「ディートハルトだ!
    奴は、悪霊になっていた!」

スザク「悪霊だって!?」



74: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:10:42 ID:rbY9ou7s

.
C.C.「まさか、ナナリーが男に抱かれたと言ったことも、
    ルルーシュがナナリーの貞操に心を乱されたのも……お前か!」

ディートハルト(その通りです……ふふふ……)

    (しかし……誤解していただきたくないのですが、
     わたしの干渉は、少しだけ……ほんの少しだけ……)

    (彼らの心には、猜疑心や失意、懊悩、罪悪感が満ちていた……
     そこに、ほんの少しだけ……わたしは囁いただけ……)

C.C.「おい、もうやめろ、これ以上干渉するんじゃない!
    とっととCの世界に吸収されろ!」

ディートハルト(ふふ、ご冗談を……Cの世界には、カオスが存在しない……
     あんなつまらない空間に、わたしの居場所はありません……)

ルル「×××××!××××××××××!
   ×××××××!××××!××××!」

ナナリー「××××××××!×××!×××××××××!
     ××!××!××××××××××××××!」

ジェレミア「陛下ァァァ~、陛下ァァア゙ァ゙ァ゙ァ~」プスプス…



75: 彡 ⌒ ミ 2020/03/29(日) 21:11:21 ID:rbY9ou7s

.
先ほどまで晴れやかであった空にはいつしか暗雲が立ち込め、
遠方からは雷鳴が轟いた。今にも豪雨が襲い掛かりそうな気配の下、
パレードの会場はもはや完全に、混沌の渦に飲み込まれていた。


ディートハルト(ああ…………なんとすてきな光景だ……
     もっとカオスを……もっと混乱をぉぉ…………)

スザク「このままじゃ、ゼロレクイエムどころではなくなるぞ!
    何か手はないのか!」

C.C.「くそ……どうすればいいんだ……!」



78: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 20:58:17 ID:8rCEHJnE

.
???(……むわぁぁったく、ぬぁぁさけないのぅ……)


突如、C.C.の脳裏にこだまする、何者かの声……!
その野太い声色に、彼女は声の主が誰なのか即座にわかった。


C.C.「シャルル……!」

シャルル(いかぁぁぁにもぉ……
     むぁぁったく、何をしておるのか……お前たちはぁ……)

???(あの人も、あきれてるわよぉ……
    この世界線は、もうダメかもなあ、って……)

C.C.「マリアンヌもか……」

マリアンヌ(ふふ……ねえ、困ってるんでしょう?
      助けてあげても、いいわよぉ?)

C.C.「なに?」

シャルル(うむぅ……儂も、やぶさかではなぁぁい……)



79: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 20:58:54 ID:8rCEHJnE

.
C.C.「…………交換条件でもあるのか?」

マリアンヌ(そうねぇ……私たち、もう別に欲しいもの、
      なぁんにも無いのよねぇ……)

シャルル(いかにもぉ……
     ただのぅ……)

C.C.「……?」

スザク「……君はさっきから、誰と話をしているんだ?」

C.C.「い、いや……」

シャルル(…………ゼロ・レクイエムゥゥ……
     まるで、おとぎばなしよのぅ……)

マリアンヌ(そうよねぇ~……)

C.C.「奴が必死に考えた計画を、おとぎ話と言うな!」

シャルル(のう、C.C.よ……
     お前は、それでよいのかぁ……?)

C.C.「……え?」



80: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 20:59:29 ID:8rCEHJnE

.
マリアンヌ(ふふっ、ルルーシュが死んでも、いいのかしらぁ……?)

C.C.「な!…………何が言いたいっ!?」

シャルル(お前の願いぃ…………)

マリアンヌ(そう、あなたの願い……
      ………………違ってたようね?)

C.C.「な、なにがだ…………」

シャルル(…………本当の願いを、叫ぶがよいぃぃ……)

C.C.「!!!!」

マリアンヌ(そうねぇ、私たちにも言わなかった、本当の願い……
      ……今、聞かせてくれたらぁ…………ね?)

C.C.「いっ、今はそれどころじゃないだろう……!
    お前たちは、ルルーシュの願いを……」

シャルル(無論ォン、わかっておるわぁぁ……)

マリアンヌ(でもぉ、何百年も生き続け、永遠の死を欲した魔女……
      その本当の願い……って……聞きたいわぁ~……)

シャルル(そうだのぉぅ……)



81: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 21:00:07 ID:8rCEHJnE

.
C.C.「お前たちは、こんな時に…………!」

マリアンヌ(うふふ…………)

スザク「一体、何の話をしているんだ!?」

C.C.「いや、その……お前には、関係ない…………」

マリアンヌ(早く、はやくっ!
      …………もう、ルルーシュたちも、限界っぽいわよぉ~?)

C.C.「!!」



82: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 21:00:50 ID:8rCEHJnE

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

ルル「……ナナリー………………」ハァハァ…

ナナリー「……お兄様………………」ハァハァ…


生まれて初めての、兄弟喧嘩……しかも、決して文字にできないほどの、
熾烈な言葉のぶつけ合い。
彼らは互いを傷つけながら同時に自身をも傷つけ、心がボロボロになっていた。

ルルーシュは、ふところに忍ばせていた銃に手を伸ばし、取り出す。
そうして、銃口をゆっくりと、ナナリーの眉間に向けた。


ナナリー「……!!」

ルル「………………もう、嫌だ……」カチャ

ナナリー「………………」

ルル「…………ナナリー……信じて欲しい…………
   お前を、愛している……」チャ…

ナナリー「お兄様…………!」



83: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 21:01:55 ID:8rCEHJnE

.
ルル「もう、何もかも……終わりにしよう…………」

ジェレミア「陛下……?」

ナナリー「………………わ、
     わかりました……」

ルル「……!!」クワッ!


覚悟を決めたように、瞼を静かに閉じたナナリー……
うるんでいた瞳から涙が零れ落ち、御料車の床にぽとりと落ちる。
より険しい表情となったルルーシュの瞳からも、一筋の涙が頬を伝った……


ナナリー「……お兄様、私も、愛しています…………」ポロ…

ジェレミア「ナナリー様……?」

ルル「…………最後に、その言葉が聞けて、嬉しい……
   案ずるな、俺もすぐ、後を…………」ポロポロ

ジェレミア「………………!!!(クワッ!!
      なりません、陛下っ!!!!」バッ!



84: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 21:02:34 ID:8rCEHJnE

.
ハングアップ状態から再起動をした瞬間、状況を把握したジェレミアは即座に跳躍し、
ルルーシュとナナリーの間に立ちふさがった。ルルーシュは激高する。


ルル「ジェレミアァァッ!!!!
   貴様、そこをどけえッ!」

ジェレミア「できません!
      それは決して、陛下の望みではございませぬがゆえ!」

ルル「望みなど無い!
   俺は、もはや全てがどうでも良いのだッ!」

ジェレミア「陛下への忠義にかけて!
      このジェレミア、全力で反逆いたします!」

ルル「貴様ァァアアアッ!!」



85: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 21:03:52 ID:8rCEHJnE

.
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

シャルル(……まあぁだ、気付かんのかぁ、あやつはぁ……)

マリアンヌ(まぁ、無理よねぇ……
      悪霊なんて、あの子の理解を超えた存在だしねぇ……)


C.C.の脳裏に、二人の呆れたような声がこだました。
万策尽きていることを悟った彼女は、思わず懇願の声を漏らす……!


C.C.「……………………頼む、
    奴を救ってくれ…………っ!」

マリアンヌ(だぁからぁ……早く、本当の望みを叫んでよぉ……)

シャルル(C.C.……お前の望みを、聞かせぃ……)

C.C.「………………」

マリアンヌ(早く……はやく…………)


彼らにせかされたC.C.は耳朶まで赤く染めながら、しばしの間、
苦悶の表情を浮かべていたが……やがて、ぽつりと呟く。



86: 彡 ⌒ ミ 2020/04/01(水) 21:04:56 ID:8rCEHJnE

.
C.C.「…………
    ……………………だ///」

マリアンヌ(……あらぁ?
      ぜぇんぜん、聞こえないわよぉ?)

シャルル(……もう一度、大きな声でえぇぇ……)

C.C.「……わ……私は……
    ……ルルーシュの……×××を//////」

シャルル(いや、行為ではなぃ……
     気持ちを、聞かせぬかぁ……)

C.C.「そ、そっちでいいのか//////」



88: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:00:15 ID:.XN5o.JE

.
C.C.「…………………………わ、私は……
    …………ルルーシュと、一緒にいたいんだ……っ!」


喉を絞るようにして、彼女が自身の気持ちを吐き出した次の瞬間ッ!
大空に立ち込めていた暗雲を切り裂くようにして、一筋の光が天空から迸った!


シャルル(ブルアアアァァァ!
     そのギアス、確かに受け取ったああぁぁぁぁ!)


C.C.の脳裏に、シャルルの雄たけびが轟く!
天空の光の筋の向こうに見えるは、まごうかたなきCの世界……!


ディートハルト(はぁあ!?何だ、この光は……)

マリアンヌ(……さあ、もうお遊びはおしまいよぉ~)

シャルル(貴様は、こちらに来るのだぁ……)

ディートハルト(!!!)


光の筋から、新たな2つの光の塊が躍るように分かれ、ディートハルトの霊に
するすると巻き付いた。先ほどまでは恍惚の表情を浮かべていた彼の霊は、
今では恐怖におびえ、震えているようであった。



89: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:01:04 ID:.XN5o.JE

.
突如、パレード会場に差し込んだ鋭い光の筋は、同時にルルーシュらの
周囲をも明るく照らし出す。
あまりの眩しさに目がくらみつつもルルーシュは、その光の中にいる者が
誰であるのかを感じ取り、言葉を失う!


ルル「……お、親父…………!」

シャルル(ルルーシュウゥゥゥ……!)


彼は、己の首を誰かに掴まれた感覚を覚えた。
焼けるような圧迫感に思わず呻く。


ルル「ぬぐう……ッ!」

シャルル(少しは……父親らしいことを、せぬとなぁ………)

ルル「な、何を……!」

シャルル(いい加減にぃ……ナナリィーを、解放せぃ……)

ルル「……!!」



90: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:01:44 ID:.XN5o.JE

.
同様に、光の筋に包まれていたナナリーも、自身の前に感じる存在が
誰であるのかを察し、驚愕する。


ナナリー「……お……お母様……!?」

マリアンヌ(ふふ……元気そうね……)

ジェレミア「おおおおお……マ、マリアンヌ様アアアア!」ブワア!!

マリアンヌ(いつまでも……兄に、甘えてはダメ……)

ナナリー「……!!」

マリアンヌ(決断したのでしょう?
      …………さあ、立ちなさい……)


その存在は、自身を優しく包み込んでいるようにナナリーには感じられた。
頭の中に響く言葉に誘われるまま、彼女は無意識のうちに膝を立て……
……その場に、静かに立ち上がった。
震えることもなく、すっくと立つ自身の脚を見つめながら、ナナリーは驚きを隠せない。


ナナリー「お……お兄様…………わたし……!」

ルル「…………ナナリーが、立った……!」クワッ!

ジェレミア「ななななな、何という奇跡……!」ウルウル



91: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:02:30 ID:.XN5o.JE

.
ディートハルト(おおおぉぉぉ……
     私の、わたしの…………カオスがああぁぁぁ……)


ディートハルトの霊は、光の束縛の中から抜け出そうと、苦しそうに悶えていた。
2つの光の束縛はさらに強く、霊を縛り上げているように見える。


シャルル(さあぁぁ……逝くぞおぉ……)

マリアンヌ(逝くわよぉ…………永遠の平穏へ……)

ディートハルト(やめろおぉぉ……それは、永遠の地獄だあぁぁ…………!)

マリアンヌ(安心なさい……あなたには……とっておきの空間があるわぁ……
      あなたが、だぁーいすきな……永遠のカオス……果てのない苦痛……)

ディートハルト(なにい……!?)

シャルル(フゥフゥフゥ……こやつは、果たしてぇ、
     どこまで、自我を……保てるかのおぅ…………)

ディートハルト(ンな……な、なんだ、その漆黒は…………!
     ……うおおあああぁぁぁやめろおおぉぉぉぉ……………………!)


大空で、黒い渦と光の渦が絡み合い、徐々に天空の光の中へと吸い込まれてゆく。
パレードの観客やルルーシュらは、頭上で繰り広げられる壮大なスペクタクルに、
声もなく魅入っていた。



92: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:03:44 ID:.XN5o.JE

.
……やがて、暗雲がかき消え、元の青空が戻ってきた。
ルルーシュはふと、自身がその場に呆然と突っ立っていることに気付く。


ルル「…………今、何があった…………?」

ジェレミア「いえ……私には、何も……」

ナナリー「……わたし…………?」


先ほどまでの喧騒がウソのように……彼らと同様に、呆然とした表情の人々。
会場は、水を打ったように静まり返っていた。


C.C.(……そうか、ディートハルトの呪い…………
    ……ギアスが、解けたか!)

???「…………ルルーシュ!!!」



93: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:05:35 ID:.XN5o.JE

.
静寂と化した会場に突如響き渡る、ある者の怒号。
人々の視線が、その声の主に集中する。
そこには……パレードが行われている大通りのど真ん中には、

……既に死んだはずの、ゼロが屹立していた。

その姿を認めたルルーシュは、瞬時に正気を取り戻す。


ルル(……そうだ、俺は、
   ゼロレクイエムを為さねば……ッ!)

  「……こッ…………この、痴れ者があッ!」



94: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:07:19 ID:.XN5o.JE

.
ルルーシュの怒号と共に、ゼロは彼を目掛けて駆け出す。
泡を食った親衛隊らが射撃をするも、ゼロはつむじ風のように舞いその全てを躱し、
己に向かってきたジェレミアも軽々と跳躍して飛びこえる。
そのまま、御料車の檀上へと駆け上がると、剣を構えた。

ルルーシュは、先ほどはナナリーへ向けていた銃口をゼロへと向けるが、
剣で軽々と弾き飛ばされ……


ゼロ「…………討つ……!」キッ

ルル「ああ……討て」ニッ


誰にも聞き取れない、二人だけのつぶやき。
次の瞬間、ゼロが勢いよく突いた剣先は、ルルーシュのみぞおちを深く貫いた。


ルル「ぐお………………ッ!」



95: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:08:17 ID:.XN5o.JE

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ゼロ「……すまない……ルルーシュ……」ポロ…

ルル「……な、何が、だ……」ゴフ

ゼロ「…………嘘を、ついた
   僕は…………童貞、だ……」

ルル「……フフ、なら、それも…………お前への、罰だ……」ゴホッ

  「お前は、人並の生活も……幸せな……セックスも……
   ……全てを捨て……捧げ…………」

ゼロ「……そのギアス、確かに……受け取った……」ポロポロ…


ゼロは、悪逆皇帝を刺し貫いている剣を勢いよく引き抜き、身を離す。
支えを失ったルルーシュは、ふらふらと歩き出したかと思うと、
そのまま御料車の雛壇から、ナナリーの足元まで滑り落ちた。


ナナリー「おにい……さま…………?」

ルル「………………」



96: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:09:21 ID:.XN5o.JE

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言葉もなく足元に横たわる兄の傍らに、ナナリーは呆然とした様子で静かに腰を下ろす。
恐る恐る……彼の手を、そっと握った瞬間!
昨晩から今までの、彼女には知る由もないルルーシュの記憶が、頭の中に流れ込む!


ナナリー「…………うそ…………!
     お兄様は…………童貞……!?」

ルル「………………」

ナナリー「……いや…………だめ!お兄様!?
     目を開けてください!」

ルル「………………ああ……」

ナナリー「お兄様!ごめんなさいお兄様、私もウソをつきました!
     まだ経験していません、まだなんです!」

ルル「……ああ………………
   わか………………て……」

ナナリー「ダメです!目を開けて!」



97: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:10:19 ID:.XN5o.JE

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ルル「…………俺は……世界を…………壊し……」

ナナリー「お兄様、お兄様!」

ルル「……世界を…………つく…………」…ガクッ

ナナリー「……………………………………!!
     ……いやああああっ!」


彼女の悲痛な叫びを皮切りに、ビルに潜んでいたレジスタンスらが
磔台に縛られた騎士団の面々を解放せんと、表通りに飛び出した。
ジェレミアは護衛らに、即座に退去を命じる。

彼らが引くのと入れ違いに、レジスタンスらは御料車を占拠した。


ヴィレッタ「扇!!!」カツカツ

扇「ち……千草……!
  助けに、来てくれたんだな……!」ウルウル



98: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:11:15 ID:.XN5o.JE

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ヴィレッタ「…………こっ、
      この、アホがああぁ!///」バキィ!!

扇「ぐはぁ!……な、なぜ!?」

ヴィレッタ「お前は、お前はアアアアア!///」バキドカバキドカバキドカ

扇「うがっ!ぐはぁ!ブフォ!うげェ!
  待ってくれ!なんで…………ゲハァァァァ!!」※激しい吐血

コーネリア「そのくらいでやめておけ……」


周囲の群衆らは、悪逆皇帝を倒したゼロの名を高らかに連呼する。
その中央には、兄の亡骸にすがりつき嗚咽する、ナナリーの姿があった……

……ルルーシュを挟むようにして、ナナリーの対面に音もなく近づいたのは、
変装をしたC.C.であった。彼女もまた、亡骸の傍らに腰を落とす。


ナナリー「お兄様…………お願いです…………
     ……起きて…………早く……………………」ポロポロ

C.C.(……もしかして…………)



99: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:12:26 ID:.XN5o.JE

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彼女は、ルルーシュの首元をそっと確認する。
すると、そこには……今までには無かったはずの、
ギアスの紋章が……うっすらと、浮かび上がっていた!


C.C.(…………シャルルめ!)


彼女の脳裏に、シャルルの哄笑が響き渡る。
黄昏の間で偶然に起きた不完全なコードの継承は、今……明確に、行われた。
ルルーシュは、復活を約束されたのだ。

彼女は、ナナリーに静かに言葉をかける。


C.C.「ナナリー……
    ……済まないな、嘘だったんだ…………」

ナナリー「はい…………わかっています……
     いま、お兄様から……」ポロポロ

C.C.「そのことだが…………後で、話がある」

ナナリー「………………?」

カレン「……ねえ、ルルーシュ…………本当に、死んだの……?」



100: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:13:13 ID:.XN5o.JE

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ナナリーの背後にはいつのまにか、磔から解放をされたカレンが立っていた。
その頬には、涙の筋が光っている。
彼女を見たC.C.は、小さくため息をついた。


C.C.「…………お前も、だな……」

カレン「え……何がよ……?」

C.C.「そうだな……神楽耶の言葉を借りれば……
    ……正妻争いだ」ハァ…

カレン「…………何、わけのわかんないことを……
    それよりも、ルルーシュは……」

C.C.「死んだよ……」

カレン「…………そう……」

ナナリー「……あの、お話、というのは……?」

C.C.「ああ、後だ……その前に」



101: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:14:26 ID:.XN5o.JE

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ジェレミア「撤収である!
      陛下のご遺体に近づく者は、容赦なく切るっ!」


彼女らの会話を遮るように走ってきたジェレミアは、ルルーシュの亡骸を素早く抱える。
親衛隊らは周囲を包囲した群衆らを威嚇するように、円陣を組みながら撤退の準備をしていた。
ジェレミアがC.C.に目配せをすると、彼女もすっくと立ちあがった。


C.C.「……ナナリー、立てるのか?」

ナナリー「はい…………まるで、奇跡が……」

C.C.「……奇跡は、二度起きるよ」

カレン「えっ?」

C.C.「また、いずれ……優しい世界の中で」


彼女はそう言い残すと、ジェレミアを促した。
ルルーシュの亡骸を抱え、二名はそのまま、親衛隊らの陣の中へ戻るべく急ぎ駆けだす。
群衆らがゼロの名を連呼する中、C.C.はジェレミアに抱えられたルルーシュの横顔に
微かに愁いを帯びた視線を向けた。


C.C.(わたしが望んでしまった……お前がいる世界を……
    起きた時、お前はどう言うだろうか……)



102: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:15:38 ID:.XN5o.JE

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ジェレミア「……そういえば、群衆らにかけていた陛下のギアスが、
      いつの間にか解けているようだが……」

C.C.「お前以外にも、ギアスを解ける者はいる」

ジェレミア「それは初耳である!一体何者か!?」

C.C.「この世の者ではないよ……」

ジェレミア「なに?この世の者ではない??」

C.C.「それは、後で話そう……
    私たちは、ゼロレクイエムの最後の仕上げをしなければならない」

ジェレミア「…………うむ、そうだな」



103: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:22:52 ID:.XN5o.JE

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新生ブリタニアを誕生させ、ナナリーを大統領にし、統一された連合組織の下で
優しい世界が営まれる……その概ねは、既にルルーシュが先鞭をつけてはいるが、
全てが彼の計画通りに運ぶとも限らない。


C.C.(それどころか、奴自身がそのイレギュラーになってしまった……
    やはり、相当に怒るだろうな…………)

   (……ふふ、でも、楽しみだ……)


C.C.を怒鳴りつけるルルーシュ、泣きながら彼に抱きつくナナリー、
そして怒り、生き返った彼に殴りかかりながらも涙が隠せないカレン……

三者三様の、悲喜こもごもの姿を想像した彼女は、小さく微笑んだ。


C.C.「…………まったく、この童貞が……」クスッ

ジェレミア「だっ、だだ、誰が童貞であるかっ!?///////」クワッ!

C.C.「……えっ?」



                         ─── 完 ───



104: 彡 ⌒ ミ 2020/04/03(金) 20:24:02 ID:.XN5o.JE

.彡 ⌒ ミ
(´・ω・`) 完結できました!なんでこうなったのかわかりません!


元スレ
SS深夜VIP:ルルーシュ「C.C.とセックスをしたぞ」