1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:30:51.96 ID:VEtKK8gXO
~結衣宅~
あかり「結衣ちゃん! 来たよー!」
結衣「いらっしゃい。あかり、今日はゆっくりしていってね」
あかり「結衣ちゃんとお付き合いしてから初めてのお泊りかぁ……」
あかり「何だか照れるなぁ……///」テレテレ
結衣「うん……。皆の前だとまだ恥ずかしくて、どうもね……///」
結衣「ま、とにかく、上がって上がって」
あかり「むぅ。まだ素っ気ないなぁ……」
あかり「ここは歓迎のハグとかを……」
結衣「う、うるさい///」ツネッ
あかり「い、いひゃい! いひゃいよぉ! ゆいひゃん!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:33:05.47 ID:VEtKK8gXO
あかり「うう……、結衣ちゃんの意地悪……」クスン
結衣「ごめんごめん……。やっぱりまだ恥ずかしくて……」ナデナデ
あかり「むぅ……。お付き合いしてから結構経つのに……」
あかり「あ、そうだ! 結衣ちゃんに京子ちゃんから宿題が出ています!」
結衣「京子から……?」
あかり「この冊子を渡して、って」バサッ
結衣「うわっ、何だこれ……、ええっと何々……?」
結衣「『甘々結あか計画』……?」
結衣「えっと、何から突っ込んだら……」
あかり「結衣ちゃん、京子ちゃんに何度も後押ししてもらってやっとあかりに告白出来たんだって?」
結衣「う、うん…… (あいつめ……、余計な事を……)」
あかり「あかり、ずっと寂しかったんだからね?」ズイッ
あかり「結衣ちゃんが急に素っ気なくなって、嫌われたんじゃないか、って……」ウワメヅカイ
結衣「わかった……、わかったからその上目遣いはやめてくれ!」
結衣(間違いなく京子に色々吹き込まれてるな……)
あかり「こうしてお付き合いし始めても、手もなかなか繋いでくれなくて……」
結衣「う……、そ、それは……」
あかり「京子ちゃんはそんなあかりと結衣ちゃんを心配してくれて……」
あかり「もっともっと、あかりと結衣ちゃんが仲良くなれるように、ってこれを……」
結衣「そ、そっか。あいつの好意を無下にしちゃいけないよね……」
結衣「とは言え、どんな内容が……」ペラッ
結衣「あれ……、前置きが……、何々?」
京子『やっほー! ヘタレな結衣ちゃん!』
結衣「出だしからこれ……。散々に書かれていそうだ……」
京子『いやー、二人ともずっとお似合いのカップルだと思ってたのに、結衣ったら恥ずかしがっちゃってさー』
京子『あかりが好きだと気付き始めた頃の結衣は傑作だったなー』
京子『部室で一人の時にあかりの名前を呟いて転がり始めたり』
結衣「ぐっ……/// (見られていたのか……)」カアァ
京子『わざとらしくカッコつけてコーヒー飲み始めて、間接キスしてはデレデレしてさー』
結衣「うう……///」カオマッカ
京子『それでいて急に素っ気なくなったりして、あかりは寂しい思いをしてたんだよ?』
結衣「ま、まあ確かにそれは……」
京子『一人の結あか厨として、これは私が手助けしてやらなきゃなーって思って』
結衣「結あか厨って何だよ……」
京子『ま、そんなこんなでやっと告白出来たんだよね』
京子『それなのに、結衣ったら全然あかりとイチャイチャしないんだもん!』
京子『私は今、深刻な結あか成分不足に悩んでいるんだよ!』
結衣「協力してくれたのは感謝するけど……、方向性はおかしいだろ……」
京子『というわけで、今日は二人が付き合い始めてからの初お泊り記念に』
京子『二人を思い切りイチャイチャさせるプランを組んでみた!』
京子『あかりには色々アドバイスしておいたから、楽しみにな!』
京子『決して適当にお題を箱から引いて決めたとかじゃないから、かっ勘違いしないでよね!///』
結衣「なんでツンデレ風なんだよ……」
京子『きっちり週明けには成果を報告してくれ!』
京子『あ、そうそう! 風邪予防には甘々が一番だぞ!』
結衣「……」ポカーン
あかり「えっと、あかり実は京子ちゃんに言われて目を通してないんだけど……、何て?」
結衣「ええっと……」
結衣「風邪予防はしっかりしろ、って……」
結衣(ああここから先のページを読むのが怖い……)
あかり「そっかぁ……、この季節だもんね……」
あかり「京子ちゃんはやっぱりあかり達二人を気にかけてくれてるんだねぇ……」
結衣「そうだな……、この季節だし、風邪ひいたら大変だしね」
結衣(よし、話を逸らしていこう……)
結衣「そろそろ炬燵を引っ張り出すことも考えなきゃかな……」
あかり「炬燵でみかんとか、いいよねぇ……」
あかり「あっ、甘々ってそういうことなのかなぁ……」
結衣(わかってなかったんかい)
あかり「でも、あかりは炬燵よりも……」
結衣「?」
あかり「結衣ちゃんにぎゅーってしてもらう方が好き!」ダキッ
結衣「あ、あわわわわわわ……///」カアァ
結衣「あ、あかり、いきなり何を……///」カオマッカ
あかり「えっと、京子ちゃんがとにかく隙を見つけては結衣ちゃんに抱き着け、って……」ギューッ
結衣(あいつ、色々先読みしてるな……)
あかり「結衣ちゃん! お願い!」ウワメヅカイ
結衣「う、うん…… (まあ京子の指示はともかく、あかりもきっと気持ちを溜め込んでいたんだろうな)」ギュッ
あかり「えへへ……///」
………
あかり「……」スースー
結衣「寝ちゃったか……。あかりの事だから、昨日は楽しみでなかなか寝付けなかったのかな……」ツンツン
あかり「むにゅっ……」スースー
結衣「まあこんなお題ばかりならあいつの言う通りに動いたって……」ペラッ
『食事は口移しで!』 『お風呂はスポンジを使わず手で洗いっこをしろ!』
結衣「前言を撤回する」
結衣「でも私のせいであかりに寂しい思いをさせてきたのは確かだし……」
結衣「今日は思い切りあかりを甘えさせてあげなきゃね」ナデナデ
結衣「さて、甘々、か……」
あかり(京子ちゃんの言った通り、寝たフリをしてるけど……)
あかり(これで本当にもっと仲良く……)
結衣「まあ、私が思い付くのは……、これくらいかな」
結衣「よっと」スッ
あかり(わっ)ポフッ
結衣「膝枕で喜んでくれるかわからないけど……、雰囲気は……」ナデナデ
あかり(えへへ……、満点だよぉ///)
結衣「あれ? あかり? ニヤけてない?」ツンツン
あかり「!」ギクッ
あかり「す、すーすー」
結衣「……」ジトーッ
結衣「ま、いいか。あかりは嘘つくのは苦手だから……」
結衣「正直なところ。それが私があかりを好きになった理由の一つだからね」ナデナデ
あかり「えへへ……///」スリスリ
結衣「あかりのほっぺた、すごく柔らかいね……。お餅みたい」ツンツン
あかり「むにゅっ……。そ、そうかなぁ……」
結衣「うん、すごく。美味しそうなくらい」フニフニ
あかり「た、食べちゃうの?」
結衣「冗談冗談」フニフニ
あかり「結衣ちゃんのほっぺただって、きっと……」ピトッ
結衣「わっ……///」ムニムニ
結衣(いきなり頬を擦り寄せてくるから……、あかりの顔がこんなに近く……///)
あかり「あっ、結衣ちゃん、真っ赤になってる!」スリスリ
結衣「そ、それは……、ね///」ムニムニ
あかり「よぉし、あかりが結衣ちゃんのほっぺたを味見しちゃうよぉ!」
チュッ
結衣「あ、あわわわわわわ……///」カオマッカ
あかり「さて、お返しに結衣ちゃんもあかりに……///」スッ
結衣「う、うるさい///」ツンツン
あかり「ま、まあ膝枕してもらったし、あかりは満足かなぁ……///」ニコニコ
結衣「ぐ……、何だか京子の計画通りに話が進んでいる気がする……」
結衣「あ、もうこんな時間……」
あかり「そろそろ、お腹も空いてきたかなあ……」
結衣「買い物に行こうか。今日はあかりと一緒に夕飯の準備をするつもりだったからね」
あかり「むむっ、今の発言は高得点だよぉ!」
結衣「あかりも京子に乗せられてノリノリみたいだなぁ……」
~買い物中~
あかり「結ー衣ちゃん♪」ダキッ
結衣「わっ」
あかり「えへへ、思い切り抱き着いちゃうもんね」
あかり「何だかこうしていると新婚さんみた……」ギューッ
結衣「私達はまだ中学生だろ……」ペシッ
あかり「でも……、結衣ちゃんもちょっとお口が吊り上がってるよ?」ツンツン
結衣「む……、ま、まあね///」
結衣「さて、お買い物も終了っと」
あかり「いやぁ、結衣ちゃんに抱き着きっぱなしでぬくぬくなひと時でした」ニコニコ
結衣「はは……、ありがと (多分妹だと思われてたけどね……)」
ヒューッ
あかり「うわっ、風冷たっ……」
結衣「温かいお茶が欲しくなってきたな……」
あかり「ええっ、あかりよりお茶の方が……」
結衣「何故そこで比べる……」
結衣「まあいいか……。好きなもの選んでいいよ。買ってあげるから」
あかり「結衣ちゃんと一緒のがいいなぁ……」
結衣「じゃあ、なもり園のお茶を……っと」ガシャン
結衣「さて、もう一本……」
あかり「あ、そういう意味じゃなくて……///」モジモジ
結衣「?」
あかり「……///」ジーッ
結衣「ああ、一本を二人で分けようってことか」
あかり「……///」コクッ
結衣(恥ずかしい記憶を掘り起こされる……。京子のやつめ……)
あかり「間接キス……、かぁ」
結衣「うん……。以前私の家にお泊りした時にコーヒーでね……」
結衣(あー、恥ずかし。あれに味を占めて何度も何度も……///)
あかり「あの時からだったなぁ。あかりが結衣ちゃんの事を考えるとドキドキするようになったの」
あかり「後から思い返すとすごくドキドキして」
あかり「それに、結衣ちゃんと京子ちゃんがあかりをずっと大切に思ってくれてた、ってお話の後だったから……」
結衣「うん……。私も同じだよ」
あかり「結衣ちゃんがあかりを良い子だと言ってくれる度に自分に自信がついて」
あかり「それで、結衣ちゃんの一番になれたら、特別になれたらって……」
結衣「うん……。あかりにはずっと元気いっぱいな良い子でいてほしい」
結衣「たくさんのあかりの表情を見てきて、一番好きなのはやっぱり……」
結衣「いつもニコニコしているあかりだから……///」カアァ
あかり「むむっ、結衣ちゃんはあかりのツボを押さえてるなぁ……///」テレテレ
結衣「あ……、もしかしてこれ京子に報告しちゃうの?」
あかり「うん……、勿論♪」
結衣「ぐっ……///」
………
結衣「さて、到着っと……」
あかり「あっ、結衣ちゃん! ちょっとここで待ってて!」ガチャッ
結衣「?」
あかり「入ってきていいよぉ!」
結衣「一体何度も何を……」ガチャッ
あかり「お帰りなさい、あなた♪」
あかり「ご飯にする? お風呂にする? それとも、あ・か・r……」グー
あかり「……」
結衣「……」
結衣「……ご飯」
あかり「はい……」
結衣「さて、何のトラブルもなく夕飯完成っと……」
結衣「あかり、料理上手になったね」ナデナデ
あかり「えへへ……、あかり良いお嫁さんになれるかなぁ……///」テレテレ
結衣「む……、何かと私の反応を見たがるなぁ……」
あかり「そういえばちっちゃい頃に『大きくなったら結衣ちゃんのお嫁さんになる』とか言ったような……」
結衣「言ってない言ってない」
結あか「いただきます」
結衣(あ、京子が寄越した冊子には口移しとか書いてあったな……)
結衣(まさかまたあかりに何か吹き込んで……)
あかり「……♪」モグモグ
結衣(よかった、それはなかったみたいだな……)ホッ
あかり「……」ピタッ
結衣「?」
結衣「あかり、早く食べないとご飯冷めちゃうよ?」
あかり「……///」ジーッ
結衣(あ、あかりの口元にご飯粒が……)
あかり「ここは……、『ご飯なんて温め直せばいい。あかりとの愛が冷めるのが嫌だな』って……///」ポッ
結衣(ああ……、そう来るか……)
結衣「はいはい。ご飯なんて温め直せばいい。あかりとの愛が冷めるのが嫌だな(棒読み)」ヒョイッ パクッ
あかり「……むぅ」プー
結衣「……」クスッ
結衣「さて、お風呂か……」
結衣(今日はあかりを甘えさせたいって自分で言ったんだしな……)
結衣(まあ、普通に入れば大丈夫だろう……)
~お風呂~
あかり「~♪」
結衣(平常心平常心……)
結衣(京子が変なこと書くから……)
結衣(あー、変な汗かいてきた……)ダラダラダラダラ
あかり「?」
あかり「結衣ちゃんはあかりと一つ違うだけなのに……」
あかり「雰囲気も体つきもどうしてこう……」ハァ
結衣「落ち込まない落ち込まない」
結衣「私が好きな良い子のあかりはそれくらいで拗ねないの」ナデナデ
あかり「結衣ちゃんにあかりのツボを完全に握られちゃったなぁ……///」テレテレ
結衣「うんうん。やっぱりあかりは笑顔が一番」
あかり「えへへ……//」
結衣「さて、そろそろ上がろうか……」
結衣(おかしな流れになる前に……)
結衣「あっ、今日は犬のパジャマ持ってきてくれたんだ」
あかり「いっぱいぎゅーっってしてね♪ ご主人様♪」スリスリ
結衣「わかった、わかったからその上目遣いと呼び方はやめてくれ……」ギュッ
~その頃、歳納家~
京子「ヘタレな結衣のことだから、主導権はあかりが握ってるだろうな~」ニシシ
京子「あか結もとても良いものだ。そうは思わないかい?」
~再び結衣宅~
あかり「あれっ、結衣ちゃん新しいゲーム買ったんだ……」
あかり「実況パワフル百合野球……? 結衣ちゃん野球に興味あるの?」
結衣「うん。たまたまテレビで中継を見たら結構のめり込んじゃってね」
結衣(雑誌で見かけた時にあかりそっくりな女の子がいたっていうのが本当の理由だけど……)
結衣「そうだ。このゲームは選手を育てるモードが目玉なんだ。あかりの名前でやってみようか」
あかり「頑張ってね? 結衣ちゃん!」ポフッ
結衣「ふむ……。私の膝に躊躇なく座るときたか……」ナデナデ
あかり「ええっ、ピッチャーなの?」
結衣「うん……。何だかんだであかりはごらく部の中心だから……、これ以上ないポジションだと思うな」
あかり「そ、そっかぁ……」
結衣(それにピッチャーならいつも画面の中心でたくさん映るからね)
あかり「ええっと、なもリーグに入った主人公が優勝を目指すお話かぁ……」
あかり「あっ、この女の子あかりにそっくり!」
結衣(何度も攻略してるから、体が選択肢を覚えてしまっている……)
あかり「ええっと、この子には好感度が設定されてるんだね~」
結衣「うん。女の子と仲良くなるのもこのゲームのコツなんだ」
結衣(しまった……。このキャラのシナリオは最初は大人しいけど後半は……)
あかり「えっ、この子は実は人造人間で組織に追われている!?」
あかり「な、なんだか一気にお話の雰囲気が……」
あかり「わっ、すごい数の選択肢……」
結衣「……」ピッ
あかり「え?」
結衣「……」ピッ ピッ
あかり「す、すごい、迷いがない……」
………
あかり「女の子も助け出して、チームも優勝してハッピーエンドかぁ……」
結衣「うん……。このヒロインには思い入れが……、ね///」カアァ
結衣(選択肢を覚えるまで何度バッドエンドを見る羽目になったか……)ホッ
あかり「そ、そっかぁ……///」テレテレ
結衣(次はキャッチャーを自分の名前で育ててみるか……)
結衣「さて、そろそろ9時だね」
あかり「ええっ、あかりはもっと……」
結衣「あかりといられるのは今日だけじゃないよ」
結衣「それに私は、あかりにはずっと元気いっぱいな良い子でいてほしいって言ったからね」
あかり「うん……。あかりも頑張るから、結衣ちゃんも頑張ろうね」
あかり「あかりだけじゃなくって、結衣ちゃんも、京子ちゃんも、ちなつちゃんも、皆がずっと元気でニコニコしていられるように」
結衣(京子はニヤニヤだな……。ちなつちゃんは……、黒いオーラが……)
あかり「あ、京子ちゃんが好きな人と一緒なら、絶対に風邪をひかないって言ってたけど……」
結衣(ああ……、甘々がどうとか書いてあったな……)
あかり「結衣ちゃん、教えて?」ウワメヅカイ
結衣「ぐっ……///」カアァ
結衣「ま、まぁ、こんな感じかな……」ムギュッ
あかり「わっ///」
結衣「こ、こうやって二人でずっと一緒なら、ずっと暖かい。だから、風邪なんてひかない」ギューッ
結衣「と、とまぁ、こういう感じかな……///」テレテレ
あかり「えへへ……///」ギューッ
結衣「そ、それに例え風邪をひいたって……///」スッ
あかり「!」
チュッ
結衣「わ、私がこうやって追っ払ってあげるから……///」カオマッカ
あかり「えへへ…… 初めて結衣ちゃんからしてくれたねぇ……///」
あかり「ほっぺたにだけど……」
結衣「うう……///」プシュー
あかり「お口には本当に風邪をひいた時に、かぁ……」
結衣「絶対ダメ。何度も言ってるけど私が好きなのは元気いっぱいなあかりだから」ギュッ
あかり「し、仕方ないなぁ。きょ、今日のところはこ、これくらいで許してあげるんだからねっ///」カアァ
結衣「京子……。お前は一体どれくらいあかりにネタを仕込んだんだ?」
~後日~
京子「いや~、私の作戦は上々だったみたいだね~」
京子「結衣ったら授業中にニヤニヤしたり、ほっぺたに手を当てて体をくねらせたり……」
京子「授業が終わったら一目散に一年生の教室に走って行ったり……」ニヤニヤ
結衣「う……///」ギューッ
あかり「えへへ……///」ギューッ
ちなつ「認めない……。こんなの絶対認めない……」ブツブツ
京子「しかしほっぺたにチュー止まりかぁ」
京子「ま、大躍進ってとこだろうね」
京子(さぁて、次の大イベント、クリスマスに向けてプランを練るかな……)
京子(サンタコスは鉄板だな……。いや、体にリボンを巻いてプレゼントは私、も……」ブツブツ
結衣「妄想が口から漏れてる」スパーン
京子「はぅっ!」
ちなつ「嘘よ。これはきっと嘘なのよ……」ブツブツ
京子「い、意識が飛ぶ前に言わせて……」フラフラ
京子「結あかは正義……!」バタッ
おしまい
元スレ
あかり「うう……、結衣ちゃんの意地悪……」クスン
結衣「ごめんごめん……。やっぱりまだ恥ずかしくて……」ナデナデ
あかり「むぅ……。お付き合いしてから結構経つのに……」
あかり「あ、そうだ! 結衣ちゃんに京子ちゃんから宿題が出ています!」
結衣「京子から……?」
あかり「この冊子を渡して、って」バサッ
結衣「うわっ、何だこれ……、ええっと何々……?」
結衣「『甘々結あか計画』……?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:35:05.86 ID:VEtKK8gXO
結衣「えっと、何から突っ込んだら……」
あかり「結衣ちゃん、京子ちゃんに何度も後押ししてもらってやっとあかりに告白出来たんだって?」
結衣「う、うん…… (あいつめ……、余計な事を……)」
あかり「あかり、ずっと寂しかったんだからね?」ズイッ
あかり「結衣ちゃんが急に素っ気なくなって、嫌われたんじゃないか、って……」ウワメヅカイ
結衣「わかった……、わかったからその上目遣いはやめてくれ!」
結衣(間違いなく京子に色々吹き込まれてるな……)
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:37:51.18 ID:VEtKK8gXO
あかり「こうしてお付き合いし始めても、手もなかなか繋いでくれなくて……」
結衣「う……、そ、それは……」
あかり「京子ちゃんはそんなあかりと結衣ちゃんを心配してくれて……」
あかり「もっともっと、あかりと結衣ちゃんが仲良くなれるように、ってこれを……」
結衣「そ、そっか。あいつの好意を無下にしちゃいけないよね……」
結衣「とは言え、どんな内容が……」ペラッ
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:40:20.41 ID:VEtKK8gXO
結衣「あれ……、前置きが……、何々?」
京子『やっほー! ヘタレな結衣ちゃん!』
結衣「出だしからこれ……。散々に書かれていそうだ……」
京子『いやー、二人ともずっとお似合いのカップルだと思ってたのに、結衣ったら恥ずかしがっちゃってさー』
京子『あかりが好きだと気付き始めた頃の結衣は傑作だったなー』
京子『部室で一人の時にあかりの名前を呟いて転がり始めたり』
結衣「ぐっ……/// (見られていたのか……)」カアァ
京子『わざとらしくカッコつけてコーヒー飲み始めて、間接キスしてはデレデレしてさー』
結衣「うう……///」カオマッカ
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:43:23.80 ID:VEtKK8gXO
京子『それでいて急に素っ気なくなったりして、あかりは寂しい思いをしてたんだよ?』
結衣「ま、まあ確かにそれは……」
京子『一人の結あか厨として、これは私が手助けしてやらなきゃなーって思って』
結衣「結あか厨って何だよ……」
京子『ま、そんなこんなでやっと告白出来たんだよね』
京子『それなのに、結衣ったら全然あかりとイチャイチャしないんだもん!』
京子『私は今、深刻な結あか成分不足に悩んでいるんだよ!』
結衣「協力してくれたのは感謝するけど……、方向性はおかしいだろ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:46:32.25 ID:VEtKK8gXO
京子『というわけで、今日は二人が付き合い始めてからの初お泊り記念に』
京子『二人を思い切りイチャイチャさせるプランを組んでみた!』
京子『あかりには色々アドバイスしておいたから、楽しみにな!』
京子『決して適当にお題を箱から引いて決めたとかじゃないから、かっ勘違いしないでよね!///』
結衣「なんでツンデレ風なんだよ……」
京子『きっちり週明けには成果を報告してくれ!』
京子『あ、そうそう! 風邪予防には甘々が一番だぞ!』
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:49:28.63 ID:VEtKK8gXO
結衣「……」ポカーン
あかり「えっと、あかり実は京子ちゃんに言われて目を通してないんだけど……、何て?」
結衣「ええっと……」
結衣「風邪予防はしっかりしろ、って……」
結衣(ああここから先のページを読むのが怖い……)
あかり「そっかぁ……、この季節だもんね……」
あかり「京子ちゃんはやっぱりあかり達二人を気にかけてくれてるんだねぇ……」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:52:29.34 ID:VEtKK8gXO
結衣「そうだな……、この季節だし、風邪ひいたら大変だしね」
結衣(よし、話を逸らしていこう……)
結衣「そろそろ炬燵を引っ張り出すことも考えなきゃかな……」
あかり「炬燵でみかんとか、いいよねぇ……」
あかり「あっ、甘々ってそういうことなのかなぁ……」
結衣(わかってなかったんかい)
あかり「でも、あかりは炬燵よりも……」
結衣「?」
あかり「結衣ちゃんにぎゅーってしてもらう方が好き!」ダキッ
結衣「あ、あわわわわわわ……///」カアァ
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:54:47.83 ID:VEtKK8gXO
結衣「あ、あかり、いきなり何を……///」カオマッカ
あかり「えっと、京子ちゃんがとにかく隙を見つけては結衣ちゃんに抱き着け、って……」ギューッ
結衣(あいつ、色々先読みしてるな……)
あかり「結衣ちゃん! お願い!」ウワメヅカイ
結衣「う、うん…… (まあ京子の指示はともかく、あかりもきっと気持ちを溜め込んでいたんだろうな)」ギュッ
あかり「えへへ……///」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 22:58:38.56 ID:VEtKK8gXO
………
あかり「……」スースー
結衣「寝ちゃったか……。あかりの事だから、昨日は楽しみでなかなか寝付けなかったのかな……」ツンツン
あかり「むにゅっ……」スースー
結衣「まあこんなお題ばかりならあいつの言う通りに動いたって……」ペラッ
『食事は口移しで!』 『お風呂はスポンジを使わず手で洗いっこをしろ!』
結衣「前言を撤回する」
結衣「でも私のせいであかりに寂しい思いをさせてきたのは確かだし……」
結衣「今日は思い切りあかりを甘えさせてあげなきゃね」ナデナデ
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:02:00.58 ID:VEtKK8gXO
結衣「さて、甘々、か……」
あかり(京子ちゃんの言った通り、寝たフリをしてるけど……)
あかり(これで本当にもっと仲良く……)
結衣「まあ、私が思い付くのは……、これくらいかな」
結衣「よっと」スッ
あかり(わっ)ポフッ
結衣「膝枕で喜んでくれるかわからないけど……、雰囲気は……」ナデナデ
あかり(えへへ……、満点だよぉ///)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:05:42.34 ID:VEtKK8gXO
結衣「あれ? あかり? ニヤけてない?」ツンツン
あかり「!」ギクッ
あかり「す、すーすー」
結衣「……」ジトーッ
結衣「ま、いいか。あかりは嘘つくのは苦手だから……」
結衣「正直なところ。それが私があかりを好きになった理由の一つだからね」ナデナデ
あかり「えへへ……///」スリスリ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:08:33.33 ID:VEtKK8gXO
結衣「あかりのほっぺた、すごく柔らかいね……。お餅みたい」ツンツン
あかり「むにゅっ……。そ、そうかなぁ……」
結衣「うん、すごく。美味しそうなくらい」フニフニ
あかり「た、食べちゃうの?」
結衣「冗談冗談」フニフニ
あかり「結衣ちゃんのほっぺただって、きっと……」ピトッ
結衣「わっ……///」ムニムニ
結衣(いきなり頬を擦り寄せてくるから……、あかりの顔がこんなに近く……///)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:11:31.82 ID:VEtKK8gXO
あかり「あっ、結衣ちゃん、真っ赤になってる!」スリスリ
結衣「そ、それは……、ね///」ムニムニ
あかり「よぉし、あかりが結衣ちゃんのほっぺたを味見しちゃうよぉ!」
チュッ
結衣「あ、あわわわわわわ……///」カオマッカ
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:14:45.87 ID:VEtKK8gXO
あかり「さて、お返しに結衣ちゃんもあかりに……///」スッ
結衣「う、うるさい///」ツンツン
あかり「ま、まあ膝枕してもらったし、あかりは満足かなぁ……///」ニコニコ
結衣「ぐ……、何だか京子の計画通りに話が進んでいる気がする……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:18:22.71 ID:VEtKK8gXO
結衣「あ、もうこんな時間……」
あかり「そろそろ、お腹も空いてきたかなあ……」
結衣「買い物に行こうか。今日はあかりと一緒に夕飯の準備をするつもりだったからね」
あかり「むむっ、今の発言は高得点だよぉ!」
結衣「あかりも京子に乗せられてノリノリみたいだなぁ……」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:22:14.73 ID:VEtKK8gXO
~買い物中~
あかり「結ー衣ちゃん♪」ダキッ
結衣「わっ」
あかり「えへへ、思い切り抱き着いちゃうもんね」
あかり「何だかこうしていると新婚さんみた……」ギューッ
結衣「私達はまだ中学生だろ……」ペシッ
あかり「でも……、結衣ちゃんもちょっとお口が吊り上がってるよ?」ツンツン
結衣「む……、ま、まあね///」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:25:54.47 ID:VEtKK8gXO
結衣「さて、お買い物も終了っと」
あかり「いやぁ、結衣ちゃんに抱き着きっぱなしでぬくぬくなひと時でした」ニコニコ
結衣「はは……、ありがと (多分妹だと思われてたけどね……)」
ヒューッ
あかり「うわっ、風冷たっ……」
結衣「温かいお茶が欲しくなってきたな……」
あかり「ええっ、あかりよりお茶の方が……」
結衣「何故そこで比べる……」
35: >>34誰よ 2012/11/13(火) 23:30:28.16 ID:VEtKK8gXO
結衣「まあいいか……。好きなもの選んでいいよ。買ってあげるから」
あかり「結衣ちゃんと一緒のがいいなぁ……」
結衣「じゃあ、なもり園のお茶を……っと」ガシャン
結衣「さて、もう一本……」
あかり「あ、そういう意味じゃなくて……///」モジモジ
結衣「?」
あかり「……///」ジーッ
結衣「ああ、一本を二人で分けようってことか」
あかり「……///」コクッ
結衣(恥ずかしい記憶を掘り起こされる……。京子のやつめ……)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:34:59.38 ID:VEtKK8gXO
あかり「間接キス……、かぁ」
結衣「うん……。以前私の家にお泊りした時にコーヒーでね……」
結衣(あー、恥ずかし。あれに味を占めて何度も何度も……///)
あかり「あの時からだったなぁ。あかりが結衣ちゃんの事を考えるとドキドキするようになったの」
あかり「後から思い返すとすごくドキドキして」
あかり「それに、結衣ちゃんと京子ちゃんがあかりをずっと大切に思ってくれてた、ってお話の後だったから……」
結衣「うん……。私も同じだよ」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:38:27.55 ID:VEtKK8gXO
あかり「結衣ちゃんがあかりを良い子だと言ってくれる度に自分に自信がついて」
あかり「それで、結衣ちゃんの一番になれたら、特別になれたらって……」
結衣「うん……。あかりにはずっと元気いっぱいな良い子でいてほしい」
結衣「たくさんのあかりの表情を見てきて、一番好きなのはやっぱり……」
結衣「いつもニコニコしているあかりだから……///」カアァ
あかり「むむっ、結衣ちゃんはあかりのツボを押さえてるなぁ……///」テレテレ
結衣「あ……、もしかしてこれ京子に報告しちゃうの?」
あかり「うん……、勿論♪」
結衣「ぐっ……///」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:41:55.78 ID:VEtKK8gXO
………
結衣「さて、到着っと……」
あかり「あっ、結衣ちゃん! ちょっとここで待ってて!」ガチャッ
結衣「?」
あかり「入ってきていいよぉ!」
結衣「一体何度も何を……」ガチャッ
あかり「お帰りなさい、あなた♪」
あかり「ご飯にする? お風呂にする? それとも、あ・か・r……」グー
あかり「……」
結衣「……」
結衣「……ご飯」
あかり「はい……」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:46:43.02 ID:VEtKK8gXO
結衣「さて、何のトラブルもなく夕飯完成っと……」
結衣「あかり、料理上手になったね」ナデナデ
あかり「えへへ……、あかり良いお嫁さんになれるかなぁ……///」テレテレ
結衣「む……、何かと私の反応を見たがるなぁ……」
あかり「そういえばちっちゃい頃に『大きくなったら結衣ちゃんのお嫁さんになる』とか言ったような……」
結衣「言ってない言ってない」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:50:37.91 ID:VEtKK8gXO
結あか「いただきます」
結衣(あ、京子が寄越した冊子には口移しとか書いてあったな……)
結衣(まさかまたあかりに何か吹き込んで……)
あかり「……♪」モグモグ
結衣(よかった、それはなかったみたいだな……)ホッ
あかり「……」ピタッ
結衣「?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:54:22.94 ID:VEtKK8gXO
結衣「あかり、早く食べないとご飯冷めちゃうよ?」
あかり「……///」ジーッ
結衣(あ、あかりの口元にご飯粒が……)
あかり「ここは……、『ご飯なんて温め直せばいい。あかりとの愛が冷めるのが嫌だな』って……///」ポッ
結衣(ああ……、そう来るか……)
結衣「はいはい。ご飯なんて温め直せばいい。あかりとの愛が冷めるのが嫌だな(棒読み)」ヒョイッ パクッ
あかり「……むぅ」プー
結衣「……」クスッ
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/13(火) 23:58:22.23 ID:VEtKK8gXO
結衣「さて、お風呂か……」
結衣(今日はあかりを甘えさせたいって自分で言ったんだしな……)
結衣(まあ、普通に入れば大丈夫だろう……)
~お風呂~
あかり「~♪」
結衣(平常心平常心……)
結衣(京子が変なこと書くから……)
結衣(あー、変な汗かいてきた……)ダラダラダラダラ
あかり「?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:02:02.02 ID:XePu6aniO
あかり「結衣ちゃんはあかりと一つ違うだけなのに……」
あかり「雰囲気も体つきもどうしてこう……」ハァ
結衣「落ち込まない落ち込まない」
結衣「私が好きな良い子のあかりはそれくらいで拗ねないの」ナデナデ
あかり「結衣ちゃんにあかりのツボを完全に握られちゃったなぁ……///」テレテレ
結衣「うんうん。やっぱりあかりは笑顔が一番」
あかり「えへへ……//」
結衣「さて、そろそろ上がろうか……」
結衣(おかしな流れになる前に……)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:05:36.88 ID:XePu6aniO
結衣「あっ、今日は犬のパジャマ持ってきてくれたんだ」
あかり「いっぱいぎゅーっってしてね♪ ご主人様♪」スリスリ
結衣「わかった、わかったからその上目遣いと呼び方はやめてくれ……」ギュッ
~その頃、歳納家~
京子「ヘタレな結衣のことだから、主導権はあかりが握ってるだろうな~」ニシシ
京子「あか結もとても良いものだ。そうは思わないかい?」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:08:27.73 ID:XePu6aniO
~再び結衣宅~
あかり「あれっ、結衣ちゃん新しいゲーム買ったんだ……」
あかり「実況パワフル百合野球……? 結衣ちゃん野球に興味あるの?」
結衣「うん。たまたまテレビで中継を見たら結構のめり込んじゃってね」
結衣(雑誌で見かけた時にあかりそっくりな女の子がいたっていうのが本当の理由だけど……)
結衣「そうだ。このゲームは選手を育てるモードが目玉なんだ。あかりの名前でやってみようか」
あかり「頑張ってね? 結衣ちゃん!」ポフッ
結衣「ふむ……。私の膝に躊躇なく座るときたか……」ナデナデ
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:12:08.39 ID:XePu6aniO
あかり「ええっ、ピッチャーなの?」
結衣「うん……。何だかんだであかりはごらく部の中心だから……、これ以上ないポジションだと思うな」
あかり「そ、そっかぁ……」
結衣(それにピッチャーならいつも画面の中心でたくさん映るからね)
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:15:34.13 ID:XePu6aniO
あかり「ええっと、なもリーグに入った主人公が優勝を目指すお話かぁ……」
あかり「あっ、この女の子あかりにそっくり!」
結衣(何度も攻略してるから、体が選択肢を覚えてしまっている……)
あかり「ええっと、この子には好感度が設定されてるんだね~」
結衣「うん。女の子と仲良くなるのもこのゲームのコツなんだ」
結衣(しまった……。このキャラのシナリオは最初は大人しいけど後半は……)
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:19:03.29 ID:XePu6aniO
あかり「えっ、この子は実は人造人間で組織に追われている!?」
あかり「な、なんだか一気にお話の雰囲気が……」
あかり「わっ、すごい数の選択肢……」
結衣「……」ピッ
あかり「え?」
結衣「……」ピッ ピッ
あかり「す、すごい、迷いがない……」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:22:41.58 ID:XePu6aniO
………
あかり「女の子も助け出して、チームも優勝してハッピーエンドかぁ……」
結衣「うん……。このヒロインには思い入れが……、ね///」カアァ
結衣(選択肢を覚えるまで何度バッドエンドを見る羽目になったか……)ホッ
あかり「そ、そっかぁ……///」テレテレ
結衣(次はキャッチャーを自分の名前で育ててみるか……)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:26:12.53 ID:XePu6aniO
結衣「さて、そろそろ9時だね」
あかり「ええっ、あかりはもっと……」
結衣「あかりといられるのは今日だけじゃないよ」
結衣「それに私は、あかりにはずっと元気いっぱいな良い子でいてほしいって言ったからね」
あかり「うん……。あかりも頑張るから、結衣ちゃんも頑張ろうね」
あかり「あかりだけじゃなくって、結衣ちゃんも、京子ちゃんも、ちなつちゃんも、皆がずっと元気でニコニコしていられるように」
結衣(京子はニヤニヤだな……。ちなつちゃんは……、黒いオーラが……)
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:30:01.78 ID:XePu6aniO
あかり「あ、京子ちゃんが好きな人と一緒なら、絶対に風邪をひかないって言ってたけど……」
結衣(ああ……、甘々がどうとか書いてあったな……)
あかり「結衣ちゃん、教えて?」ウワメヅカイ
結衣「ぐっ……///」カアァ
結衣「ま、まぁ、こんな感じかな……」ムギュッ
あかり「わっ///」
結衣「こ、こうやって二人でずっと一緒なら、ずっと暖かい。だから、風邪なんてひかない」ギューッ
結衣「と、とまぁ、こういう感じかな……///」テレテレ
あかり「えへへ……///」ギューッ
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:33:55.88 ID:XePu6aniO
結衣「そ、それに例え風邪をひいたって……///」スッ
あかり「!」
チュッ
結衣「わ、私がこうやって追っ払ってあげるから……///」カオマッカ
あかり「えへへ…… 初めて結衣ちゃんからしてくれたねぇ……///」
あかり「ほっぺたにだけど……」
結衣「うう……///」プシュー
あかり「お口には本当に風邪をひいた時に、かぁ……」
結衣「絶対ダメ。何度も言ってるけど私が好きなのは元気いっぱいなあかりだから」ギュッ
あかり「し、仕方ないなぁ。きょ、今日のところはこ、これくらいで許してあげるんだからねっ///」カアァ
結衣「京子……。お前は一体どれくらいあかりにネタを仕込んだんだ?」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:36:51.13 ID:XePu6aniO
~後日~
京子「いや~、私の作戦は上々だったみたいだね~」
京子「結衣ったら授業中にニヤニヤしたり、ほっぺたに手を当てて体をくねらせたり……」
京子「授業が終わったら一目散に一年生の教室に走って行ったり……」ニヤニヤ
結衣「う……///」ギューッ
あかり「えへへ……///」ギューッ
ちなつ「認めない……。こんなの絶対認めない……」ブツブツ
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/14(水) 00:39:36.80 ID:XePu6aniO
京子「しかしほっぺたにチュー止まりかぁ」
京子「ま、大躍進ってとこだろうね」
京子(さぁて、次の大イベント、クリスマスに向けてプランを練るかな……)
京子(サンタコスは鉄板だな……。いや、体にリボンを巻いてプレゼントは私、も……」ブツブツ
結衣「妄想が口から漏れてる」スパーン
京子「はぅっ!」
ちなつ「嘘よ。これはきっと嘘なのよ……」ブツブツ
京子「い、意識が飛ぶ前に言わせて……」フラフラ
京子「結あかは正義……!」バタッ
おしまい
結衣「甘々結あか計画……?」