1: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 10:02:40.67 ID:aBfRo1xG.net

昼休み 教室

にこ「あぁ~やっとお昼休み、お腹空いた」

希「にこっち、お弁当食べよ」

にこ「なんでわざわざ私の所に来るのよ」

絵里「たまには皆で食べるのもいいじゃない」

にこ「なによ絵里まで……ったく、しょうがないわね~」ゴソゴソ

にこ「―げっ……」スッ

絵里「あら、どうしたのにこ?」

希「お弁当の包み開けたと思ったらすぐしまったりして、別の物でも持って来たん?」

にこ「な、なんでもないわよ」アセアセ

にこ「ちょっと飲み物買って来るわ、先に食べてていいわよ」




絵里「急にお弁当しまってどうしたのかしらね」

希「あの慌てっぷりは怪しさ満点だったね」

絵里「まぁとりあえず、先に食べてましょ。お昼休み終わっちゃうわ」

希「そうやね、にこっち早く戻っておいでよ~」



2: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 10:10:53.87 ID:aBfRo1xG.net

にこ「はぁ、危なかった……」

にこ(まさか間違えてここあのお弁当持って来るなんて私とした事が~)

にこ(キャラクター物のお弁当箱に中身はここあの好きなアニメのキャラ弁)

にこ(こんなの希や絵里に見られたら笑われるに決まってるわ)



希『にこっちがキャラ弁とか似合い過ぎやん、ぷぷぷ~』

絵里『随分かわいいお弁当ねぇ、今度私にも作ってくれないかしら?』ニヤニヤ



にこ「くっ……!!バカにされる様子が目に浮かぶわ」

にこ「とりあえず飲み物を買ってどこか別の場所で食べましょうかね」

にこ「他の娘達にもこんなお弁当見られたくないわ……」ジーッ

にこ「屋上なら誰もいないかしらね、行ってみるか」



4: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 10:19:37.22 ID:aBfRo1xG.net

屋上

善子「……」ボーッ

善子「はぁ……」

グゥ~

善子「お腹空いた……」

善子(今日は寝坊して、朝ご飯も食べずに急いで出てきたからお弁当持って来るの忘れて)

善子(購買部でパンでも買おうと思ったら財布まで家に置いてきた始末……)

善子「あぁ……やはり私は不幸なのね、神は厳しい試練を与えてくるのだわ」

善子「仕方ない、ここで時間を潰すか」

善子「あ~あ退屈……」

ガチャ

善子「えっ?誰か来た?」



5: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 10:31:40.59 ID:aBfRo1xG.net

にこ「あ」

善子「あ、にこさん」

にこ「な、なによあんた。こんな所でなにしてるのよ」

善子「わ、わわわ私!?私……私は……」

善子「―天界の神と定時通信を取っていたのよ、人間界の侵攻は着々と進んでいるとね、ふっ」ギランッ

にこ「相変わらずぶれないわね……」

善子「そういうにこさんこそどうしてここに?」

にこ「うっ……そ、それは……」チラッ

にこ(しまった、先客がいたなんて……これじゃお弁当食べられないじゃないの)

グゥ~

にこ「ん?」

善子「はうっ!?」カァァ

にこ「あんた、もしかしてお昼食べてないの?」

善子「私が?まさか?さっきの通信で天界から力をもらったからそんなの必要ないわ」

善子「そんな私がお弁当忘れるなんてあるはずが」

にこ「お弁当忘れた?」

善子「あっ、いやそのそれは」アセアセ

にこ「ふ~ん……」



6: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 10:53:33.31 ID:aBfRo1xG.net

にこ「それなら、このお弁当あげるわ」スッ

善子「えっ?いいの?」

にこ「妹のお弁当を間違えて持って来ちゃったのよ。ちょうど処分方法を考えてたからよかったわ」

善子「でもそれだとにこさんがお昼抜きに」

にこ「いいのよ、最近太ってきたからダイエットよダイエット。1食くらい食べなくても平気よ」

にこ「ほら、早く食べなさい。お昼休み終わっちゃうわよ」

善子「あ、ありがとう……それじゃ」ゴソゴソ

善子「わぁ、プリキュアのお弁当箱だ。かわいい~」パカッ

善子「―すごっ‼キュアグレースがリアルに表現されてる‼なんか食べるのもったいないな」

にこ「あまり声に出さないでよ、恥ずかしい……」

善子「はむっ、ん~桜でんぶなんて久しぶり。甘~い」

善子「あぁ~このお弁当、すごくおいしいわ。最高ね」パクパク

善子「―うっ、げほっごほっ!!」

にこ「まったく、がっついて食べるから。ほらお茶」スッ

善子「ご、ごめんなさい……こんなおいしいお弁当食べたの初めてで」

にこ「そ、そう?褒め過ぎじゃない?」

にこ「……ふふっ」



7: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 11:07:30 ID:aBfRo1xG.net

ピロリロリン

にこ「ん?メール?希からだわ」

にこ「―あっ‼次の授業体育じゃない‼早く着替えないと」

善子「えっ、戻るの?まだお弁当食べ終わってないのに」

にこ「食べ終わったらお弁当箱洗って今度会った時に返して。私行くから、じゃ」

善子「あ、にこさん」

善子「行っちゃった」

善子「……」モグモグ

善子「おいしいなぁ」

善子「にこさん、お昼抜きで体育とか大丈夫かな……倒れないといいけど」




にこ「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」タッタッタッ

にこ(空きっ腹で運動はするもんじゃないわね、キッツ~)



善子『あ~このお弁当、すごくおいしいわ。最高ね』

善子『ごめんなさい……こんなおいしいお弁当食べたの初めてで』



にこ「……」

にこ(ま、あの娘の喜んだ顔が見られたからよしとしましょうかね)

にこ「よーし、頑張るにこ~!!」ダッ



8: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 11:19:50 ID:aBfRo1xG.net

次の日

にこ「まったく、昨日はここあに怒られちゃったわ。友達に見せる約束してたなんて」

にこ「私も苦労したけど、あの娘にも恥をかかせちゃったわね」

にこ「ん?あそこにいるのは」




璃奈「う~ん……」グシグシ……ビョーン

璃奈「ダメだぁ、全然直らない」

にこ「璃奈、鏡に向かってなにやってるのよ?」

璃奈「あ、にこさん」

璃奈「朝起きた時から寝癖が直らなくて……これ、かなり手強いの。璃奈ちゃんボード『難敵』」

璃奈「こんな髪じゃ恥ずかしくて教室に入れないよ」

にこ「しょうがないわね~どれ、私が直してあげるわ」

璃奈「本当?助かるよ、お願いします」



10: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 11:35:27.86 ID:aBfRo1xG.net

にこ「どれどれ……」グシグシ……ビョーン

にこ「確かにこれは手強いわね、あんたどんだけ寝相悪いのよ」

璃奈「えへへ……ゴロゴロ寝返りうってよくベットから落ちちゃうんだ」

にこ「うちのここあや虎太郎と一緒ね」

にこ「ちょっと強くとかすわよ、我慢しなさい」グッシグッシ

璃奈「痛たたたっ……」

にこ「もう少しの辛抱だから」グシグシ

にこ「ふぅ、さっきよりは大分マシになったかしらね」

璃奈「おぉ~あれだけ頑なに跳ねてた寝癖をいとも簡単に」クイックイッ

璃奈「ありがとうにこさん、これで今日1日を過ごせる。璃奈ちゃんボード『ぺこり』」

にこ「このくらいなんて事ないわよ、いつも妹達の髪を整えてあげてるから」

璃奈「誰かに髪を整えてもらうのっていいね、妹さん達が羨ましいよ」

にこ「なに言ってんの、こっちは毎日相手して大変なんだから」

璃奈「それも私は楽しいと思うよ、ふふふ」



11: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 11:50:36.85 ID:aBfRo1xG.net

にこ「あら、上着のフードがほつれてるわよ」

璃奈「えっ?本当?」ヌギヌギ

璃奈「ヤダなぁ、毎日着てるからほつれちゃったんだ。お気に入りの上着なのに」

にこ「首の後ろだから気が付かなかったのね」

にこ「確かポケットに……あ、あった」スッ

璃奈「なにそれ?」

にこ「私もよくカーディガンがほつれるから裁縫セットを持ち歩いてるのよ」

璃奈「すご~い、まるで四次元ポケット。なんでも持ってるんだね」

にこ「お裁縫は女の子の嗜みのひとつよ、覚えておきなさい」

にこ「私が縫っておいてあげるから貸しなさい、放課後までには終わらせとくわ」

璃奈「なにからなにまで申し訳ない」

璃奈「出来れば放課後まで待って、私にもお裁縫教えて欲しいな」

璃奈「璃奈ちゃんボード『お願ぁい!!』」

にこ「ことりの真似とかあざといわねあんた……わかったわよ」

璃奈「やった~」



13: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 12:06:22.34 ID:aBfRo1xG.net

放課後 部室

にこ「璃奈、お裁縫した事はある?」

璃奈「家庭科の授業で何度か、でも針を使うのが怖くて。璃奈ちゃんボード『ぶるぶる』」

にこ「慣れれば怖くなくなるわよ」

にこ「まずは針に糸を通してみなさい」

璃奈「これ難しいんだよね……」ソーッ スルンッ

璃奈「穴が小さいから狙いが定まらない、なにかコツとかないの?」

にこ「そのまま入れようとしても先が柔らかいから通しにくいわ、こんな時は糸を舐めて先をまとめるのよ」

璃奈「ほうほう、舐めるんだ」ペロッ

璃奈「―あっ、入った、通せたよにこさん!!」

にこ「やるじゃない‼上手よ璃奈」

にこ「あとはフードのほつれてる所からしっかりと縫っていく」チクチク

にこ「こんな感じね、あとはあんたに任せるわ。仕上げは私がやってあげる」

璃奈「えっと、こう……かな」チク…チク…

璃奈「痛っ‼針が刺さっちゃった……璃奈ちゃんボード『ぐすん』」

にこ「やると思ったわ、ほら絆創膏巻いてあげる」スッ

璃奈「にこさん、私が失敗するのも予測してたなんて流石」

にこ「私も、始めた頃はよく指に針を刺してたからね……」カァァ



15: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 12:22:02.29 ID:aBfRo1xG.net

璃奈「にこさん出来たよ、どうかな」スッ

にこ「どれ……ん~まだ縫い方が甘いわね、これじゃまたほつれちゃうわ」

にこ「やっぱり私がやってあげないとダメねぇ~」チクチク

璃奈「……」ジーッ

にこ「なによ、そんなに見つめて。もしかしてぇにこにーに見とれてたり~」

璃奈「いや、やっぱりにこさんは手際がいいなと思って。その縫い方、参考になる」

にこ「そこを真面目に答えるとかノリが悪いわね……」




にこ「出来たわ、これで大丈夫だと思うけど」スッ

璃奈「すごい、しっかり縫ってある。これならまた着られるよ」グッグッ

にこ「ちょっと、あまり引っ張らないの。あくまで応急措置なんだからね」

璃奈「応急措置でここまで出来るのは本当にすごいよ、璃奈ちゃんボード『尊敬』」キラキラ~

にこ「わ、悪くないわね。もっと尊敬してもらってもいいのよ」

璃奈「うん、にこさんの事を師匠と呼ばせてもらう。ついていきますにこにー師匠」

にこ「にこにー師匠……」ジーンッ

にこ「いいわねそれ!!このまま練習始めるわよ璃奈‼」

璃奈「はい‼よろしくお願いしますにこにー師匠!!」ビシッ



18: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 12:49:58.09 ID:aBfRo1xG.net

にこ「練習の後も璃奈がくっついて来て離れなかったわね」

にこ「にこにー師匠かぁ……」

にこ「いいわね師匠と呼ばれるのも」ニヘラ

にこ「今日は璃奈と部室でお昼食べる約束だからそろそろ行かなくちゃ」チラッ

にこ「ちゃんと自分のお弁当を持ったし、今度は大丈夫ね」

にこ「璃奈の分まで作っちゃった、ふふ」




お昼休み 部室

せつ菜「―さぁ‼遠慮せずにどうぞ!!」

璃奈「いや、あの、私は……」



にこ「あのバカでかい声は……せつ菜?」

にこ「璃奈の声も聞こえる、なにやってるのかしら」

ガラッ

にこ「あんた達、廊下にまで響く声でなに騒いでるのよ」

璃奈「にこさん、助けて~!!」シュバッ

にこ「ぬぁっ!?なによいきなり‼どうしたのよ!?」

せつ菜「璃奈さんと一緒にお弁当を食べようとしてたんです」

せつ菜「私、今日のお弁当は自信があるのでぜひ璃奈さんにも食べていただきたくて」

璃奈「せつ菜さんの料理は料理であって料理じゃない……とんでもない代物なの」ボソッ

にこ「あぁ……なるほど、なんとなく状況がわかったわ」



19: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 13:05:01.76 ID:aBfRo1xG.net

にこ「璃奈、ちょっといい?」グイッ

璃奈「わっ、なににこさん」

にこ「せつ菜ってメシマズなのよね、あんたそれをわかってて断れないの?」ボソッ

璃奈「わかっているからこそだよ……せつ菜さんには悪気はないんだ、好意で薦めて来るから中々正直に言えなくて」ボソッ

にこ「はぁ……璃奈は優しいわね、それであんたが苦労してたんじゃ世話ないわ」ボソッ

にこ「ここは私に任せなさい、せつ菜にはガツンと言ってあげないとダメなのよ」ボソッ

璃奈「せつ菜さんとケンカしちゃ嫌だよ?」ボソッ

にこ「私はケンカするつもりはないわよ、私はね」ボソッ



せつ菜「あのーさっきからなにを2人で話しているんですか?私も混ぜてくださいよ」

にこ「あぁ悪かったわね、今終わったわ」

にこ「せつ菜、あんたの作ったお弁当見せてみなさい」

せつ菜「えっ!?にこさんが食べてくれるんですか!?感激です!!」

にこ「いや食べるとは一言も」

せつ菜「とくとご覧あれ‼これがせつ菜特製スカーレットランチストームです!!」パカッ



20: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 13:18:28.04 ID:aBfRo1xG.net

にこ「うわ……」

璃奈「名前もすごいけど中身も衝撃的……璃奈ちゃんボード『おったまげ』」

にこ「なんなのこれは?」

せつ菜「見てわかりませんか?」キョトン

にこ「わからないから聞いてるのよ」

せつ菜「これは色とりどりな季節の食材をふんだんに使った味ご飯です!!」ドヤァ

璃奈「色とりどり……?灰色一色のダークマターにしか見えない」

にこ「これは想像以上ね……」

にこ「一応聞くけど、食べられるのこれ?」

せつ菜「もちろん‼かなりイケます‼」

璃奈「せつ菜さんは食べられたんだ」

にこ「……ひと口もらうわ」

璃奈「にこさん、正気?」

せつ菜「どうぞどうぞ!!ぜひ忌憚のない批評をお願いします‼」

にこ「―あむっ」

にこ「ぐっ!?」

にこ「ぐえっ!!えほっ!!えっほ!!」



21: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 13:30:34.21 ID:aBfRo1xG.net

璃奈「にこさん大丈夫!?死なないで‼」サスサス

せつ菜「死ぬほどにおいしいと言う事ですか、なるほど‼」

にこ「はぁ……はぁ……違うわよ」

にこ「あんた、忌憚のない批評をお願いしますって言ったわね」

にこ「ならはっきり言わせてもらうわ」

にこ「せつ菜」

にこ「料理をなめるんじゃないわよ‼」

せつ菜「えっ?」

璃奈「にこさん、落ち着いて」

にこ「これが落ち着いていられるかっての、こんな物よく他人に食べさせようと思ったわね」

にこ「いい?料理ってのは自己満足で作るものじゃない、一緒に食べてくれる相手の事を1番に想って作るものなのよ」

にこ「創作料理が食べたけりゃ1人で食べてなさい」

せつ菜「そ、そんな……」ガーン

せつ菜「璃奈さんも私の料理をそんな風に思っていたんですか?」

璃奈「そ、それは……」オロオロ

璃奈「どうしようにこさ~ん」

にこ「……」



22: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 13:48:20.07 ID:aBfRo1xG.net

にこ「璃奈、あんたはせつ菜の事好き?」

璃奈「うん、せつ菜さんは大好き」

にこ「せつ菜は、璃奈の事好き?」

せつ菜「私も璃奈さんの事は大好きです」

にこ「だったら大丈夫ね。璃奈、あんたが思ってる事を正直にせつ菜に話しなさい」

璃奈「え?でも……」チラッ

にこ「黙っているのも優しさなら、正直に言ってあげるのもまた優しさなのよ。気を使っているようではこの先一緒にスクールアイドルなんてやっていけないわ」

にこ「本音をぶつけ合ってこそ、本当の友情が芽生えるってもの。遠慮しちゃダメよ」

璃奈「本音をぶつけ合ってこそ……」

せつ菜「本当の友情が芽生える……」

璃奈「―わかった、せつ菜さんとはもっと仲良くなりたいから正直に言うね」

璃奈「せつ菜さんのメシマズ‼もっと料理の練習して!!我慢して付き合ってるこっちの身にもなってよ‼璃奈ちゃんボード『これが本音だ‼』」

せつ菜「んなっ!?」メチョックー‼

にこ「いや璃奈、それは流石に言い過ぎ……」

にこ「ま、でも……あながち間違いでもないからせつ菜も真摯に受け止めなさい」

せつ菜「はい……わかりました……」ズーン

にこ「そんなに落ち込まないの、今度私が料理教えてあげるわよ」

せつ菜「本当ですか?」パァァ

せつ菜「嬉しいです!!その時はぜひよろしくお願いします‼」



24: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 14:04:39.09 ID:aBfRo1xG.net

にこ「あぁ~やれやれ、せつ菜の相手してたら結局お弁当食いっぱぐれたわ」

にこ「まさか2度もお昼抜きになるなんてね」

にこ「今日は体育の授業ないからまぁいいか」

にこ(せつ菜のお弁当のおかげで食欲もないし……)

にこ(なんだか最近後輩とばかり会ってるわね)

にこ(善子も璃奈もせつ菜も放っておけないというか)

にこ(妹みたいに見えるのよねぇ、うちのちび達だけで十分なのに)

にこ「まったく、お姉さんてのは大変なものね~」

にこ「あ、今日の夕飯の献立どうしよう」

にこ「こころ達の好きなハンバーグでも作ろうかなぁ」



26: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 14:14:50 ID:aBfRo1xG.net

数日後 土曜日

善子「璃奈、あなたゲームが得意だそうじゃない」

璃奈「ゲーム?まぁ得意と言うか好きと言うか」

善子「私もね、ゲームが大好きなの。よかったら今日私の家で遊ばない?ぜひとも手合わせ願いたいわ」

璃奈「いいよ、善子ちゃんの家に行くの楽しみだな」

ガラッ

せつ菜「話は聞きました‼お2人でゲームをして遊ぶそうで」

せつ菜「そういう事なら私も仲間に入れてください‼」

璃奈「わっ、せつ菜さん!?」

善子「盗み聞きしてたの?とんだヘルズイヤーね」

善子「でも、せつ菜さんの腕前も気になるわ。いいでしょう、特別に招待するわ」

せつ菜「ありがとうございます‼」

璃奈「まぁ人数は多い方が楽しいしいいかな」

善子「それじゃ、学校が終わったら私の家に行きましょ」



27: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 14:26:15.01 ID:aBfRo1xG.net

善子の家

璃奈「お邪魔しまーす」

せつ菜「ご家族はいないんですか?」

善子「おかあ―げふんげふん‼同居人なら異界へと旅立ちしばらく戻って来ないわ」

璃奈「異界……一体どこなんだろう」

善子「そんなのどうでもいいでしょ、ほら早くゲーム始めるわよ」




善子「ゲーム好きな人とやりたかったのはこれ」

せつ菜「これはKOFですね」

璃奈「格ゲーかぁ、私は苦手かも」

せつ菜「私は得意です!!格ゲー大好き!!」

善子「じゃあ璃奈には悪いけどせつ菜さんと2人でやるわね」

璃奈「いいよ、見てる方が面白いから。璃奈ちゃんボード『楽しませてくれ』」

善子「くっくっく、手加減はしないわよせつ菜さん」

せつ菜「私も全力でいきます‼」



31: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 15:18:20 ID:aBfRo1xG.net

善子「せつ菜さんはリョウ、京、ラルフ……」

善子「主人公が好きなのねぇ」

せつ菜「はい、主人公が正義ですから‼」

せつ菜「善子さんは庵、K´、紅丸ですか。なんだからしいですね」

善子「3人共中二心をくすぐるから好きなのよ」

璃奈「よくわからないけど2人共頑張って」



『ブラックアウト、ブラックアウト』

せつ菜「ちょ、なんでその技で避けてばかりなんですか」

善子「ふふ、避けてばかりじゃないわよ」

『終わりにするぜ』ドーン‼

せつ菜「うわっ‼そういう事ならこっちだって」

『ギャラクティカファントム‼』

善子「!?」ピタッ

璃奈「あれ?なんで善子さんのキャラ動きを止めてせつ菜さんのキャラの技喰らったの?」

善子「ラルフのギャラクティカファントムは使い手なら必ず当てたいロマン砲なのよ」

せつ菜「だからその心理を利用して使わせてもらいました」

せつ菜「ほらほらもっといきますよ‼」

善子「ちょ、だからって連発しないでよ~」

善子「くそ~負けた~!!」



32: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 15:40:53.85 ID:aBfRo1xG.net

『反動三段蹴り‼』

『エレクトリッガー‼』

せつ菜「紅丸に接近戦は不利ですね……」

せつ菜「こうなったら覇王翔吼拳を使わざるを得ない」

『覇王翔吼拳!!』

善子「それもいいロマン砲だけど今度は喰らわないわ‼」

『雷光拳!!』

せつ菜「くぅっ‼やられました……」

璃奈「善子ちゃんのペースにのまれたね、あの必殺技は惜しかった」

璃奈「て言うかあんなセリフ言うから避けられたんじゃ」

せつ菜「あのセリフだけは言わざるを得ない」

善子「わかるわ、あれは格ゲー史に残る名言だものね」

善子「次はいよいよ因縁の対決……いいわね」

せつ菜「最後の勝負にふさわしいカードですね‼」



『ボディーが、お留守、だぜ‼』

『おぉ~喰らいやがれぇ‼』

『どうしたぁ!?終わりだぁ!!』

『泣け、叫べ、そして死ねぇ‼』



せつ菜「くっ……!!」カチカチ

善子「ぬぅ~!!」カチカチ

璃奈「すごい、お互い1歩も引かない白熱の攻防……璃奈ちゃんボード『ごくり』」

璃奈「どっちが勝つんだろう……」ドキドキ



『ふふふふ……はははは……はーっはっはーっ‼』



33: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 15:57:28.70 ID:aBfRo1xG.net

せつ菜「はぁ~負けましたぁ、善子さんには敵いませんでしたね」

善子「せつ菜さんも中々強かったわよ、最後の技を喰らってたら私が負けていたわ」

璃奈「2人共レベル高かったから見ているだけでも楽しかったよ」

璃奈「今度は私も一緒にゲームやりたいな」

善子「それじゃ、今度はマリオカートでもやりましょうか」

せつ菜「いいですね‼今度は負けませんよ」




せつ菜「いやぁ久し振りですねこのゲーム」ユラユラ

璃奈「ぷぷっ、せつ菜さんコントローラーと一緒に動くのやめて……笑っちゃうよ」

せつ菜「すいません、レースゲームをやるとつい体まで動いてしまいます」

善子「あるあるね。さて、私が1位……このまま逃げ切って―あぁっ!?」

善子「せつ菜さん、今私に赤甲羅ぶつけたでしょ!?」

せつ菜「だってそういうゲームですしこれ」

善子「ぐぎゃあっ!?璃奈がキラーで突っ込んで来た‼」

璃奈「ごめんね善子ちゃん、こういうゲームだから」

善子「な、なによ2人して……うぅ、不幸だわ」



34: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 16:15:03.36 ID:aBfRo1xG.net

善子「最後まで被弾し続けて最下位に……栄光は長く続かなかったわね」

璃奈「うふふ~私が1位だぁ」ホクホク

せつ菜「璃奈さんはアイテム運に恵まれましたね、私は惜しくも2位でした」

善子「これだから運ゲーは嫌いなのよ」

善子「さて、次はなにをやりましょうか」

璃奈「そうだね、次は」グゥ~

璃奈「……お腹空いた」

せつ菜「そう言えばもうこんな時間ですね、そろそろ帰りますか」

善子「えぇ?帰っちゃうの?もう少しゆっくりしていきなさいよ」

璃奈「もしかして、善子ちゃん寂しいの?」

善子「い、いや別にそんなんじゃなくて。ただうちの同居人がいないから1人だと退屈というか」アタフタ

せつ菜「そうなんですか、それなら……」

せつ菜「皆で夕飯を食べましょう‼私が作ります‼」

璃奈「げっ」

善子「へぇ、せつ菜さん料理出来るんだ」

璃奈「ダメダメダメ‼せつ菜さんはメシマズだから無理!!」

善子「へっ?メシマズなの?」

せつ菜「璃奈さん、心配はいりません。私に任せてください‼」

璃奈「任せられないよぉ‼璃奈ちゃんボード『ダレカタスケテ~』」

ピンポーン

善子「ん?誰かしらこんな時間に」



35: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 16:23:40.55 ID:aBfRo1xG.net

善子「あ、にこさん。どうしたの?」ガチャ

にこ「どうしたのじゃないわよ、あの時のお弁当箱早く返しなさいよ。妹が騒いでうるさいのよ」

善子「あぁ~ごめんなさい、今持って来るわ」

璃奈「え?にこさんが来たの?」

璃奈「にこさん‼ちょうどいいところに、助けて‼せつ菜さんが!!」

にこ「璃奈とせつ菜もいたのね、なにしてたのよ」

璃奈「実は……」




にこ「なるほど、3人で集まってこれから夕飯を」

璃奈「せつ菜さんの料理なんて食べたら病院送りになっちゃうよ、なんとかしてにこさん」

にこ「あの娘ったら、懲りもせずにまた無茶しようとして……」

にこ「しょうがないわね~せっかくだからせつ菜に料理の指導をしてあげるわ」



36: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 16:36:12 ID:aBfRo1xG.net

せつ菜「おや、にこさん。どうしたんですか?」

にこ「善子に貸してた物を受け取りに来たんだけど」

にこ「あんたが料理するって聞いて教えてあげようと思ったのよ」

せつ菜「おぉ‼あの日の約束を覚えててくれたんですね‼」

善子「なに?にこさんも一緒に夕飯食べていくの?」

にこ「不本意だけど、ね。さっさと終わらせて帰るわよ私は」




にこ「―と、思ったけど」

にこ「あんたの家の冷蔵庫、肉も野菜もないじゃない。なに食べてるのよ」

善子「カップラーメンとかデリバリーとか……」

にこ「そんなの体にもお財布にもよくないわ、まったく仕方ないわねぇ」

にこ「買い物に行くわ、これじゃろくな物作れやしない」

璃奈「私も行く」

せつ菜「私もお供します‼」

善子「なによ、だったら私も」

にこ「ちょ、なんで全員で行く事になるのよ‼」



37: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 16:48:53.24 ID:aBfRo1xG.net

にこ「……」ジロッ

璃奈「皆でお買い物嬉しいな、璃奈ちゃんボード『うきうき』」

善子「スーパーに行くのなんていつぶりかしら、しばらく外界との接触を遮断していたからね」

せつ菜「私はよくスーパーで買い物しますよ、色々あって楽しいんですよね」

にこ「……はぁ、1人の方がすぐに終らせられるのに」

にこ「あんた達、勝手な行動取るんじゃないわよ」



スーパー

せつ菜「あっ‼あそこにあるのは‼」ダダダッ

にこ「こらせつ菜!!言ったそばから離れるんじゃないわよ!!」

璃奈「私、捕まえておく」

にこ「頼んだわ璃奈」

にこ「善子、あんたは勝手にどこか行ったりしないわよね?」ゴゴゴゴ……

善子「も、もちろんじゃないあはは……」

善子(せつ菜さんが見つけた物が私も気になったけど今行ったら逆鱗に触れて大変な事に……)ガクブル



39: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 17:05:55.20 ID:aBfRo1xG.net

にこ「なに作ろうかしらねぇ」

にこ「考えるの面倒だからカレーにしましょ」ポイポイポイ

善子「うぇっ、そんなに野菜入れるの?」

にこ「せつ菜に包丁を使う練習させたいからね、野菜は体にいいし沢山食べて悪い物じゃないわ」

善子「私、野菜ってあまり好きじゃないのよね……」

にこ「その年になって好き嫌いがあるなんてまだまだお子様ねぇ、堕天使とやらが聞いて呆れるわ」

善子「はぁっ!?堕天使に好き嫌いなんてある訳ないじゃない‼」

にこ「ふーん、それじゃもっと買いましょうか」ポイポイ

善子「あ、あ、あぁ~」



璃奈「にこさん、せつ菜さん捕まえて来た」

にこ「ご苦労、まったく1人で突っ走るんじゃないわよ」

せつ菜「だって森羅万象チョコがあったんですよ‼」

せつ菜「にこさん、買ってください‼」

にこ「うちのちび達を見ているようだわ……」チラッ

にこ「で、あんたはなに持ってるの?」

璃奈「あぅ、これ……猫ちゃんのキャンディ」

にこ「……はぁ~もう、買ってあげるから入れなさい」

璃奈「にこさん……ありがとう、璃奈ちゃんボード『きゅんきゅん』」



40: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 17:17:13.81 ID:aBfRo1xG.net

にこ「あぁ~疲れたぁ、もう帰りたい」グッタリ

せつ菜「なに言ってるんですか、これから料理を教えてくれるんでしょう!?」

璃奈「にこさん、お腹空いた」ユサユサ

にこ「わかってるわよ、ちょっとは休ませなさい」


台所

にこ「いいせつ菜、まずは野菜の皮を剥くわよ」

せつ菜「え?野菜の皮って剥くんですか?丸ごと鍋に入れるんじゃ」

にこ「なによその原始人もビックリな調理法は、剥くに決まってるでしょうが」

にこ「ピーラーで皮を剥いて、じゃがいもは芽を取る」シャーッ

せつ菜「ピーラーを使うと簡単に剥けますね」シャーッ

にこ「まぁ、このくらいなら子供にも出来るわよ」

にこ「次は野菜を切っていくわよ」



41: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 17:27:05.32 ID:aBfRo1xG.net

せつ菜「えーいっ‼」ブンッ

にこ「ちょ、危ないわね‼ケガしたらどうするのよ‼」

せつ菜「一瞬でバラバラに切り刻むとかかっこよくないですか?」

にこ「このオタクが、アニメの世界から離れなさいよ」

にこ「包丁を持つ時は手を切らないように左手は猫の手」クニャ

璃奈「猫の手?」クニャ

にこ「そうそう猫の手―って、璃奈。脅かさないでよ」

璃奈「なんかこっちの方が楽しそうだから来てみた」

善子「ふふふ、晩餐の準備は順調かしら」

にこ「善子まで……狭いじゃないのよ」

にこ「そうだ、私が見ててあげるからあんた達で作ってみなさい」

璃奈「にこさん、うまく抜け出したね」

にこ「監督よ監督、変な言いがかりはよしてよね」

にこ「料理は女の子の必須科目よ、頑張りなさい」



42: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 17:46:10.24 ID:aBfRo1xG.net

せつ菜「切るぜ~野菜切るぜ~」トントン

璃奈「猫の手、猫の手、にゃんにゃんにゃん」トントン

善子「私は包丁を使えるからやる必要ないわね」

にこ「なら善子は2人の切った具材を鍋に入れて火にかけなさい、最初は軽く炒めるのよ」

善子「ふっ、煉獄の魔神と契約している私には造作もない事」

善子「見よ、この手さばき‼」ジュージュー

にこ「私も人の事言えないけどあんたいちいちそんな事言って疲れないの?」




にこ「あとは煮えてきた頃にカレー粉を入れれば完成よ」

善子「アクセントに堕天使の涙はいかが?」

せつ菜「蜂‼蜂を入れましょう‼」

璃奈「せつ菜さん、もしかしてはちみつと勘違いしてない?」

にこ「堕天使の涙も蜂も却下よ却下!!はちみつはもう入ってるからいいの」

にこ「なにはともあれ、よくやったわねあんた達。それじゃ私は帰るから」

璃奈「え?一緒に食べるんじゃないの?」

せつ菜「つれないですよにこさん‼」

善子「そうよお母さん」

璃奈「お母さん?」

善子「はっ!?ち、ちが‼間違えたの‼」カァァ

にこ「はぁ……わかった、家に連絡するわ」



43: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 17:59:05.51 ID:aBfRo1xG.net

にこ「泊まって来るのかって聞かれたんだけど」

善子「泊まって行けばいいじゃない、璃奈もせつ菜さんも」

璃奈「私はその方がありがたい、家に帰っても誰もいないし」

せつ菜「なら私も家に連絡します」




せつ菜「お泊まりの許可をもらいました‼」

善子「やったわね‼今夜は楽しい夜になりそうだわ」

璃奈「よかったね~善子ちゃん、璃奈ちゃんボード『ニチャア』」

善子「なによその気味悪い顔は……」

璃奈「うふふ~なんでもなぁい」



にこ「さぁ、カレーが出来たわよ」

璃奈「わ~いお腹ペコペコ」

せつ菜「私が作るカレーとは色が違いますね、虹色じゃない」

善子「普段どんなカレーを作っているのよ……」

にこ「今回教えて本当よかったわ……」



45: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 18:08:26.47 ID:aBfRo1xG.net

璃奈「う~んおいしい~野菜の形がバラバラなのがまたいいね」

せつ菜「なんだか刺激が足りないような……」

善子「やはり堕天使の涙を」

にこ「入れてもいいけどあんた達で食べなさいよ」



善子「ふぅ、食べた食べた」

璃奈「もう動けない……」

せつ菜「皆で作ったカレーは絶品でしたね」

せつ菜「私、洗い物やります」

にこ「洗い物……ちゃんと出来るんでしょうね?」

せつ菜「もちろん‼洗剤を丸々1本使いきるくらいたっぷりかけて」

にこ「心配だから私も一緒にやるわ」



46: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 18:50:48 ID:aBfRo1xG.net

にこ「善子、お風呂は入れるの?」

善子「えぇ、30分もあれば入れるわ」

にこ「ならあんた達先に入ってきなさい、私は最後にゆっくり入るから」

善子「3人は流石に入れないわよ」

璃奈「私にこさんと入る」

せつ菜「では善子さん一緒に入りましょう」

善子「ふふ、せつ菜さんと一緒なら楽しく入れそうね」

にこ「たまには1人で入りたかったのに……」

にこ「次ににこ達が入るんだからさっさとあがりなさいよ」




璃奈「善子ちゃん達、遅いね」

にこ「まったく、いつまで入ってるのよあの娘達は」




善子「メイルシュトローム‼」バシャッ

せつ菜「なんの、アクアザッパー‼」バシャッ

ガラッ

にこ「あんた達どんだけ入ってるのよ‼後がつかえてるんだから遊んでないで早くあがりなさい」

善子「現れたわね魔王ニコニー」

せつ菜「喰らえっ‼ウォーターレーザー‼」ビュウッ

にこ「うわっぷ!?」グッショリ

にこ「あ~ん~た~た~ち……」

にこ「いい加減にしなさーい‼」



48: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 19:05:06 ID:aBfRo1xG.net

にこ「はぁ……人の家なのに自分の家にいるような感覚だわ」チャプ

にこ「ああぁ~生き返る~」

璃奈「にこさん、いつも妹さん達と一緒にお風呂入ってるの?」

にこ「そうよ、遊んでばかりでちっとものんびり出来ないから今日くらいはと思ったんだけど」

璃奈「ごめんなさい、私が一緒に入りたいなんて言ったから」

にこ「3人の中じゃ璃奈はおとなしいからまだよかったわよ」

璃奈「私も、普段1人でお風呂入ってるからにこさんと一緒に入れて嬉しい」

にこ「私は1人で入りたくてあんたは誰かと入りたい、面白いもんね」

璃奈「そうだね、考えは人それぞれだね」

にこ「せっかくだから、髪の毛洗ってあげるわ」

璃奈「いいの?やったぁ」




璃奈「あ~気持ちいい……自分で洗うのとはまた違うね、にこさん美容師になれるよ」

にこ「私が美容師になったらカリスマ間違い無しね」ワシャワシャ

にこ「流すわよ、目を閉じて」

璃奈「ん……」ジャバー

璃奈「ありがとう、さっぱりしたよ」

にこ「璃奈だけ特別よ、あの2人には内緒ね」



52: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 19:25:54.25 ID:aBfRo1xG.net

善子「あ、あがったわね。急に泊める事になったから着替えは私のパジャマで我慢してちょうだい」

璃奈「善子ちゃんのパジャマ……」ダボォ

にこ「私達には少し大きいわね……」ダボォ

せつ菜「2人共、ゆっくり出来ましたか?」パツッ

せつ菜「私には善子さんのパジャマは前が少しキツいようです、あっはっは」

璃奈「くっ……!!」

にこ「ちっ、見せつけてんじゃないわよ……」



善子「さぁ、夜はまだ長いわ」

善子「朝までスマブラ大会をやるわよ!!」

せつ菜「イエーイ‼やりましょうやりましょう‼」

璃奈「望むところ、璃奈ちゃんボード『参戦!!』」

にこ「私はそこまで付き合ってられないから先に寝るわ、寝不足は美容に悪いのよ」

善子「にこさんはゲームやらないでしょうし無理強いはしないわ」

璃奈「今日は私達の為に色々頑張ってくれたからね、おやすみなさい」

にこ「あんた達もあまり遅くまで起きてんじゃないわよ」

せつ菜「わかりました‼」



55: 名無しで叶える物語 2020/04/15(水) 20:29:51.61 ID:aBfRo1xG.net

にこ「……ん~」ゴロン

にこ「―人の家のベットは落ち着かないわね」

にこ(それにいつもこころ達と川の字になって寝てるから1人っていうのも……)

ガチャ

璃奈「ふぁ~」クシクシ

にこ「璃奈、来たのね。善子達はまだ起きてるの?」

璃奈「うん、バイオハザードをナイフ縛りでクリアするとか言ってまだやってる」

璃奈「私はもう限界……寝る」

にこ「そう、隣……いらっしゃい」

璃奈「うん」モゾモゾ

にこ「やっぱり隣に誰かいないと落ち着かないわ、悲しい姉の性ね」

璃奈「それじゃ、今日は私が妹になっちゃおう」ギュウッ

璃奈「にこさん、暖かい……」

にこ「ふふ、しょうがないわね」ギュウッ




にこ「……」

にこ「……ん?」パチッ

善子「う~ん……」ピトッ

にこ「善子……いつの間にベットに……」

にこ「あんたまでくっついて、暑苦しいわね……」

善子「えへへ、お母さん……」

にこ「誰がお母さんよ、まったく」ファサ

にこ「せつ菜は……いないわね、まだ起きてるのかしら」

にこ「まぁこれ以上ベットに入られたら誰か落ちちゃうから来ても困るけどね」

璃奈「すぅ……すぅ……」

善子「むにゃむにゃ……」

にこ(これじゃ家にいるのと変わらない、けど)

にこ(どこか安心もするわね……)

にこ「さて、朝までもうひと眠りするか」



56: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 20:48:02 ID:aBfRo1xG.net

翌朝

にこ「ん……んん~」

にこ「あれ?璃奈がいない」

璃奈「すやすや……」

にこ「ベットから落っこちてる……本当に寝相が悪いわね」

にこ「善子もまだ寝てるし、せつ菜はどうしたのかしら」ムクリ



せつ菜「くかーくかー」

にこ「なんで廊下で寝てるのよ、風邪引くわよ」

にこ「たくもう……よいしょ」グッ

にこ「少しの間だけ善子と寝てなさい」ドサッ




にこ「昨日買った野菜がまだ余ってるわね」

にこ「お味噌があるみたいだし、味噌汁でも作りましょうか」

にこ「ふんふんふーん♪」



にこ「―よし、出来た」チラッ

にこ「8時過ぎたのに誰も起きて来ないなんて、だから夜更かしは悪いって言ったのに」

ガチャ

にこ「ほらあんた達、そろそろ起きなさい。朝ご飯出来たわよ」

璃奈「ふぇ?」パチクリ

善子「お母さん……あと5分だけ……」

せつ菜「くかー!!くかー!!」

にこ「……」プツーンッ

にこ「さっさと起きなさいってばー‼!!」

3人「「「は、はいい‼」」」ビックゥ

にこ「……ったくぅ」

にこ「あ、皆。おはようにこ~」ニコッ



57: 名無しで叶える物語(東日本) 2020/04/15(水) 20:51:09 ID:aBfRo1xG.net

長くなりましたがこれで終わりになります。にこが3人とふれあう話が前半、善子達が3人で遊んでにこも一緒に泊まる話が後半と考えて書きました。支援、最後まで読んでいただきありがとうございました。


元スレ
にこ「世話の焼ける後輩達」