1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 22:48:30.215 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「ほら、私たち進学と同時に引っ越したろ?」
サターニャ「そう言ってたわね。同じマンションの隣同士だったかしら?」
ガヴリール「そうそう。
で、私が目を覚ましたら絶対部屋にいるんだ。そして何食わぬ顔で朝飯を作っている」
サターニャ「不法侵入じゃない」
ガヴリール「そして私が目覚めたことに気付くと、さながら長年連れ添った夫婦のような緩慢さで振り返ると、最高の笑顔で言ってくれるんだよ」
ガヴリール「『おはようガヴ。もう、またヨダレついてるわよ』って……」
ガヴリール「たまらないね! なあサターニャ!」
サターニャ「そうね。聞かされるこっちとしてはたまったものじゃないわ」
ガヴリール「で、私とヴィーネは学部同じだからさ、そのまま一緒に登校するわけよ」
サターニャ「そうなの」
ガヴリール「でも二限目のカリキュラムだけ違うんだよね。だから九十分間さ、まさしく半身を喪った想いで講義に出なくちゃならないわけ。
この前なんか思わず涙が出ちゃったよ」
サターニャ「進学先が別々の学校とかになってたら死んじゃいそうねアンタ」
ガヴリール「そんなこと冗談でも言うな!!!!!!!!!」バンッ!!!!
サターニャ「ひぃぃ……」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 22:50:24.528 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「ヴィーネはいつもお弁当作って来てくれるんだ。二人分」
サターニャ「あの子ならそうするでしょうね」
ガヴリール「知ったような口を利くな」
サターニャ「めんどくさいわねアンタ」
ガヴリール「でさ、お弁当を食べるガヴを独占したいっていう理由で、人気のない場所を探すんだよ」
サターニャ「屋上とか?」
ガヴリール「そうそう。他には多目的教室とか。
そこでいつも食べさせ合うんだけどさ、これがまた美味しいんだ」
ガヴリール「信頼のエッセンスって言うのかな。昨日と同じ物を食べてるはずなんだけど、十割増しくらいに美味しくって」
サターニャ「昨日と同じ物? あんた夕飯までヴィネットに作ってもらってるの?」
ガヴリール「うん。いやさ、最初は外食しようとしたよ?
けど、帰ってきたら虚ろな表情で空の鍋をかき回してるヴィーネがいたんだ」
サターニャ「警察沙汰じゃない」
ガヴリール「そのままハイライトが消えたヴィーネに詰め寄られて殺されかけた」
サターニャ「あんたそのうち本当に死ぬわよ」
ガヴリール「いやぁ……それもそれでいいかな……うへへへ」
サターニャ「うわぁ……」
ガヴリール「入学してさ、なんとネトゲサークルなるものがあったんだ」
サターニャ「あら、アンタにうってつけじゃない。でもどうせヴィネットに止められるんでしょ?」
ガヴリール「いや、気付けば部員が私とヴィーネだけになってた」
サターニャ「!?」
ガヴリール「元部員たちとたまに学校ですれ違うんだけどさ、その度に悲鳴あげながら謝られるんだよ」
サターニャ「それは災難ね。でもヴィネットってゲームなんかしなさそうだけど、プレイしてるの?」
ガヴリール「いや、サークル活動中に何してたのかいまいち覚えてないんだよね。
いつも決まってヴィーネがアイスティーくれるんだけどさ、飲んだ瞬間眠たくなってきて」
サターニャ「それって……まあいいわ。続けて」
ガヴリール「目が覚めたら夕方になっているんだ。スースーするなーって思ってたら、首筋にヴィーネが吸い付いてた」
サターニャ「キモッ」
ガヴリール「あぁ!? ヴィーネがキモいだと天国送りにしてやろうかお前!!!!!」ガンッ!!
サターニャ「助けてラフィエルぅぅぅ……」ガクブル
サターニャ「っていうかガヴリール。なんであんた左手の薬指に指輪つけてんのよ。
結婚したの? 聞く限りじゃ旦那もろとも殺されるわよ?」
ガヴリール「ああ違うよ。カメラ機能付きのGPSだ。
このカメラのお蔭でAVのキャッチとナンパ男、そして円光親父計26名が闇に葬られた。
いずれも東京湾に頭部欠損の状態で浮かんでいたそうだ」
サターニャ「え、それって殺人……。っていうかあんたスカウトされたの!?」
ガヴリール「容姿いいしな、私。悔しいけど小さいから、そういう層に需要があるんだろ」
サターニャ「ねえ、これ私も危ないんじゃないかしら」
ガヴリール「ああ、サターニャと合うことは前もって伝えてるから安心していいよ」
ヴィーネ「そうね。余計なことさえしなければ見逃してあげるわ。
昔なじみのよしみでね」
サターニャ「いたじゃないそこに。GPSの意味ないじゃない」
ガヴリール「あはは、ヴィーネはお茶目だなぁ」
ヴィーネ「あらやだ。私ったら」テヘペロ
サターニャ「帰っていいかしら」
ガヴリール「で、流石に身の回りで猟奇殺人が相次いだから、怖くなって相談したんだよ」
サターニャ「続くのその話」
ガヴリール「そしたらヴィーネは『だってガヴには私がいればいいじゃない』って言ったんだ。すまし顔で、平然と」
サターニャ「もうそれくらいじゃ驚けないわ」
ガヴリール「まあ実際その通りなんだけどさ、いくらなんでも殺人は駄目だろって説いたんだよ。天使の御心的なものに従って」
サターニャ「そういえばアンタ天使だったわね」
ガヴリール「でもさ、『悪魔的行為が出来て仕送りも増える。ガヴを危険から遠ざけられる。一挙両得よ』って返されたんだ。
ああ、なるほどって。これは合理的かつ効率的だって思ったわけよ」
サターニャ「サイコじゃない完全に。あんたも病んでるわよ」
ヴィーネ「そんなことないわ。ガヴはまともよ」
サターニャ「話こじれるから入ってこないでもらえないかしら」
ガヴリール「でもこれだけしてもらって、私からは何も出来ないって悔しく思ったんだ」
サターニャ「しなくていいわよその恩返し」
ガヴリール「だから指輪と同じ物を作ってもらってさ、ヴィーネにつけるように頼んだわけ」
サターニャ「さぞかし喜んだでしょうね」
ガヴリール「うん。滂沱の涙って表現あるじゃん?
まさしくその通りだったわ。その時の泣き顔は今でもたまに使ってる」
サターニャ「何に使っているかは聞かないでいいかしら」
ガヴリール「泣く手前の耐えようとする表情が一番いいな」
サターニャ「説明しないで良いわよ。泣き顔って辺りが妙に生々しいのよ」
ガヴリール「まあ生の話ですし?」ドヤァ
サターニャ「口を閉じろ」
ガヴリール「はい」
ガヴリール「そうそう、それで私も指輪活用したんだよ」
サターニャ「ええ? まだあるのこの話」
ガヴリール「うん、まだまだあるよ。
ヴィーネが死体の身元が割れないように、切断した頭部に硫酸かけた帰りの話なんだけど」
サターニャ「なに証拠隠滅までしようとしてんのよ」
ガヴリール「まあヴィーネも容姿良いじゃん? っていうか世界一可愛いじゃん?」
サターニャ「そ、そうね?」
ガヴリール「安易に同意するな!!!!!!!!!!!
お前にヴィーネの何がわかる!!!!!!!!!!!!」ガンッ!!
サターニャ「どうすればいいのよ私」
ヴィーネ「が、ガヴ……もう、そんな……///」
サターニャ「出てこないで良いから」
ガヴリール「ヤリサーってあるじゃん」
サターニャ「聞いたことはあるわね」
ガヴリール「ヴィーネがそこに熱心に勧誘されててさ。私はGPS越しにそれを知った訳よ」
サターニャ「ピンチじゃない」
ガヴリール「それでさ、まあ無理やり路地裏に連れ込まれそうになった訳よ」
サターニャ「ピンチじゃない。どうしたのよアンタ」
ガヴリール「ところでさ、神足通ってあるじゃん」
サターニャ「あるわね」
ガヴリール「あれってさ、極める方向を定めれば、他人に向けても使えるようになるんだよね。ラフィ辺りは別の方向を目指すみたいだけどさ」
ガヴリール「ほら、ちょっと前にエクアドル辺りに日本人男性4人が降ってきたってニュースあったじゃん?」ニヘラ
サターニャ「よその国に迷惑かけてんじゃないわよ」
ガヴリール「これはちょっと痛いな。まるで殺人自慢だ」
サターニャ「悪いこと言わないから速やかに出頭しなさいよ」
ガヴリール「いやだ、ヴィーネと離れたくない」
サターニャ「大丈夫よ。仲良く檻の中だもの」
ガヴリール「あ、そっか。
お前頭いいな。サターニャじゃないだろ、絶対にサターニャじゃないだろ」
サターニャ「殴っていいかしら」
ガヴリール「で、大学の話に戻るんだけど。まあそんなんだからぶっちゃけ浮いてるわけよ、私たち」
サターニャ「浮くというか逆に沈んでいるというか」
ガヴリール「でもそれがまたさぁ、なんだろう。
世界に二人だけ取り残された……みたいな、幻想的な雰囲気を演出するんだよねぇ……」ウットリ
サターニャ「ごめんなさい。私文才ないからよくわからないわ」
ガヴリール「そうか? サターニャはそっち方面の才能あると思うんだけど」
サターニャ「褒めてもらえるのは嬉しいけどここでは止めてもらえないかしら。
槍がね、首をかすめてるの」
ヴィーネ「ごめんねサターニャ。手が滑ったわ」
サターニャ「気をつけなさい。本当に、マジで」
ガヴリール「ヴィーネはドジだなぁ。まあそんなところも好きなんだけど」
ヴィーネ「が、ガヴったら……もう、ばか……♡///」
サターニャ「誰か助けてちょうだい」
ガヴリール「でさぁ、遂に聞かれたんだよ。
天真さんと月乃瀬さんって、ぶっちゃけそういうのなのって」
サターニャ「それ以外の何に見えるのかしらこの危険人物たちが」
ガヴリール「その時さ、ヴィーネが瞬間湯沸かし器みたいに顔真っ赤にしちゃって」
サターニャ「あら、ヴィネットにも可愛い所あるじゃない」
ガヴリール「そう言っていいのは私だけだ!!!!!!!!」バンッ!!
サターニャ「事あるごとに机殴るのやめなさいよ。もう天板割れてるじゃない」
ガヴリール「それで、これは変な顔されるなーって思ったんだけど、意外にも祝福されたんだよ」
サターニャ「よかったじゃない」
ガヴリール「世間の偏見なんかもあるだろうけど、私たちは応援するから頑張ってって」
サターニャ「そんな寛容な人もいるのね」
ガヴリール「それでもう燃え上がっちゃってさ。夕食が終わっても、ヴィーネ自分の部屋に帰ろうとしないで……」
サターニャ「何となく察しがついたから言わなくていいわよ」
ガヴリール「やにわに私に飛びかかって来たと思ったら」
サターニャ「喋るなと言っている!」
ガヴリール「ごめん」
ヴィーネ「じゃあ私が続けるわね。ほら、ガヴの着てる服ってゆるいから」
サターニャ「黙りなさいヴィネット。通報するわよ?」
ヴィーネ「ごめんなさい」
サターニャ「まあアンタ達が仲良しなのは結構だけど、実際問題大学の卒業後はどうするのよ。
このまま好き勝手やってたら、人類種の天敵扱いされて消されるわよ?」
ガヴリール「うーん、それは悩んでるところなんだよなー。
一応、どんな罪でも告解すれば許してもらえる天界かなとは思ってるんだけど」
ヴィーネ「そうなのよ。私が何とかして悪魔から天使になる方法なんてないか探してるんだけど」
サターニャ「アンタらは笑えないレベルの大悪魔だから安心なさい」
ガヴリール「じゃあ魔界でいいか。私がこのまま駄天ならぬ堕天しちゃえばいいし」
ヴィーネ「そうね! ……じゃ、じゃあ、私が手取り足取り、堕天のいろはを教えてあげるから……」ハァハァ
ガヴリール「お、おいヴィーネ……サターニャがまだ……///」ゾクッ
サターニャ「……それじゃ私帰るから」
ガヴリール「うん。またノロケさせてな」
ヴィーネ「待ってるわよー」
サターニャ「縁切りたい……」
サターニャ(前々からヤバいと思ってたけどあれは予想以上よ!
二人とも目が完全にイッちゃってるじゃない……)ガクブル
サターニャ(と、ともかく。私はなにも聞かなかったことにして、さっさと帰りましょうか……)
てれれれ~♪
サターニャ(メール? ラフィエルからね)
『Sub:楽しそうでしたね
本文:見ていました見ていました見ていました見ていました見ていました見ていましたサターニャさん私のサターニャさんどうしてガヴちゃんなんかのところに行ったんですか今日は家にいると思って
ずっと待っていたのにどうしてどうしてどうしてどうしてどうして許しませんからサターニャさんの全部が私のものになるまで見続けますから』
サターニャ(……また同じような文面。芸がないわねあの娘も……)
ラフィエル「サターニャさん……」シュンッ
サターニャ「あー、はいはい。どうせクロロホルムか何かで気絶させられて、また一週間くらい監禁されるんでしょ?」
ラフィエル「ご明察です♪ では、行きましょうか私たちの愛の巣へ♪」
サターニャ「はぁぁ……」
サターニャ「まともな友達が欲しい……」ガクッ
終わり
思いつきで書いたらえらいことになった
元スレ
ガヴリール「ヴィーネはいつもお弁当作って来てくれるんだ。二人分」
サターニャ「あの子ならそうするでしょうね」
ガヴリール「知ったような口を利くな」
サターニャ「めんどくさいわねアンタ」
ガヴリール「でさ、お弁当を食べるガヴを独占したいっていう理由で、人気のない場所を探すんだよ」
サターニャ「屋上とか?」
ガヴリール「そうそう。他には多目的教室とか。
そこでいつも食べさせ合うんだけどさ、これがまた美味しいんだ」
ガヴリール「信頼のエッセンスって言うのかな。昨日と同じ物を食べてるはずなんだけど、十割増しくらいに美味しくって」
サターニャ「昨日と同じ物? あんた夕飯までヴィネットに作ってもらってるの?」
ガヴリール「うん。いやさ、最初は外食しようとしたよ?
けど、帰ってきたら虚ろな表情で空の鍋をかき回してるヴィーネがいたんだ」
サターニャ「警察沙汰じゃない」
ガヴリール「そのままハイライトが消えたヴィーネに詰め寄られて殺されかけた」
サターニャ「あんたそのうち本当に死ぬわよ」
ガヴリール「いやぁ……それもそれでいいかな……うへへへ」
サターニャ「うわぁ……」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 22:54:09.653 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「入学してさ、なんとネトゲサークルなるものがあったんだ」
サターニャ「あら、アンタにうってつけじゃない。でもどうせヴィネットに止められるんでしょ?」
ガヴリール「いや、気付けば部員が私とヴィーネだけになってた」
サターニャ「!?」
ガヴリール「元部員たちとたまに学校ですれ違うんだけどさ、その度に悲鳴あげながら謝られるんだよ」
サターニャ「それは災難ね。でもヴィネットってゲームなんかしなさそうだけど、プレイしてるの?」
ガヴリール「いや、サークル活動中に何してたのかいまいち覚えてないんだよね。
いつも決まってヴィーネがアイスティーくれるんだけどさ、飲んだ瞬間眠たくなってきて」
サターニャ「それって……まあいいわ。続けて」
ガヴリール「目が覚めたら夕方になっているんだ。スースーするなーって思ってたら、首筋にヴィーネが吸い付いてた」
サターニャ「キモッ」
ガヴリール「あぁ!? ヴィーネがキモいだと天国送りにしてやろうかお前!!!!!」ガンッ!!
サターニャ「助けてラフィエルぅぅぅ……」ガクブル
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 22:59:37.148 ID:Ed5F8jIx0.net
サターニャ「っていうかガヴリール。なんであんた左手の薬指に指輪つけてんのよ。
結婚したの? 聞く限りじゃ旦那もろとも殺されるわよ?」
ガヴリール「ああ違うよ。カメラ機能付きのGPSだ。
このカメラのお蔭でAVのキャッチとナンパ男、そして円光親父計26名が闇に葬られた。
いずれも東京湾に頭部欠損の状態で浮かんでいたそうだ」
サターニャ「え、それって殺人……。っていうかあんたスカウトされたの!?」
ガヴリール「容姿いいしな、私。悔しいけど小さいから、そういう層に需要があるんだろ」
サターニャ「ねえ、これ私も危ないんじゃないかしら」
ガヴリール「ああ、サターニャと合うことは前もって伝えてるから安心していいよ」
ヴィーネ「そうね。余計なことさえしなければ見逃してあげるわ。
昔なじみのよしみでね」
サターニャ「いたじゃないそこに。GPSの意味ないじゃない」
ガヴリール「あはは、ヴィーネはお茶目だなぁ」
ヴィーネ「あらやだ。私ったら」テヘペロ
サターニャ「帰っていいかしら」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:03:52.379 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「で、流石に身の回りで猟奇殺人が相次いだから、怖くなって相談したんだよ」
サターニャ「続くのその話」
ガヴリール「そしたらヴィーネは『だってガヴには私がいればいいじゃない』って言ったんだ。すまし顔で、平然と」
サターニャ「もうそれくらいじゃ驚けないわ」
ガヴリール「まあ実際その通りなんだけどさ、いくらなんでも殺人は駄目だろって説いたんだよ。天使の御心的なものに従って」
サターニャ「そういえばアンタ天使だったわね」
ガヴリール「でもさ、『悪魔的行為が出来て仕送りも増える。ガヴを危険から遠ざけられる。一挙両得よ』って返されたんだ。
ああ、なるほどって。これは合理的かつ効率的だって思ったわけよ」
サターニャ「サイコじゃない完全に。あんたも病んでるわよ」
ヴィーネ「そんなことないわ。ガヴはまともよ」
サターニャ「話こじれるから入ってこないでもらえないかしら」
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:09:31.989 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「でもこれだけしてもらって、私からは何も出来ないって悔しく思ったんだ」
サターニャ「しなくていいわよその恩返し」
ガヴリール「だから指輪と同じ物を作ってもらってさ、ヴィーネにつけるように頼んだわけ」
サターニャ「さぞかし喜んだでしょうね」
ガヴリール「うん。滂沱の涙って表現あるじゃん?
まさしくその通りだったわ。その時の泣き顔は今でもたまに使ってる」
サターニャ「何に使っているかは聞かないでいいかしら」
ガヴリール「泣く手前の耐えようとする表情が一番いいな」
サターニャ「説明しないで良いわよ。泣き顔って辺りが妙に生々しいのよ」
ガヴリール「まあ生の話ですし?」ドヤァ
サターニャ「口を閉じろ」
ガヴリール「はい」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:21:23.994 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「そうそう、それで私も指輪活用したんだよ」
サターニャ「ええ? まだあるのこの話」
ガヴリール「うん、まだまだあるよ。
ヴィーネが死体の身元が割れないように、切断した頭部に硫酸かけた帰りの話なんだけど」
サターニャ「なに証拠隠滅までしようとしてんのよ」
ガヴリール「まあヴィーネも容姿良いじゃん? っていうか世界一可愛いじゃん?」
サターニャ「そ、そうね?」
ガヴリール「安易に同意するな!!!!!!!!!!!
お前にヴィーネの何がわかる!!!!!!!!!!!!」ガンッ!!
サターニャ「どうすればいいのよ私」
ヴィーネ「が、ガヴ……もう、そんな……///」
サターニャ「出てこないで良いから」
ガヴリール「ヤリサーってあるじゃん」
サターニャ「聞いたことはあるわね」
ガヴリール「ヴィーネがそこに熱心に勧誘されててさ。私はGPS越しにそれを知った訳よ」
サターニャ「ピンチじゃない」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:23:31.782 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「それでさ、まあ無理やり路地裏に連れ込まれそうになった訳よ」
サターニャ「ピンチじゃない。どうしたのよアンタ」
ガヴリール「ところでさ、神足通ってあるじゃん」
サターニャ「あるわね」
ガヴリール「あれってさ、極める方向を定めれば、他人に向けても使えるようになるんだよね。ラフィ辺りは別の方向を目指すみたいだけどさ」
ガヴリール「ほら、ちょっと前にエクアドル辺りに日本人男性4人が降ってきたってニュースあったじゃん?」ニヘラ
サターニャ「よその国に迷惑かけてんじゃないわよ」
ガヴリール「これはちょっと痛いな。まるで殺人自慢だ」
サターニャ「悪いこと言わないから速やかに出頭しなさいよ」
ガヴリール「いやだ、ヴィーネと離れたくない」
サターニャ「大丈夫よ。仲良く檻の中だもの」
ガヴリール「あ、そっか。
お前頭いいな。サターニャじゃないだろ、絶対にサターニャじゃないだろ」
サターニャ「殴っていいかしら」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:23:47.854 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「で、大学の話に戻るんだけど。まあそんなんだからぶっちゃけ浮いてるわけよ、私たち」
サターニャ「浮くというか逆に沈んでいるというか」
ガヴリール「でもそれがまたさぁ、なんだろう。
世界に二人だけ取り残された……みたいな、幻想的な雰囲気を演出するんだよねぇ……」ウットリ
サターニャ「ごめんなさい。私文才ないからよくわからないわ」
ガヴリール「そうか? サターニャはそっち方面の才能あると思うんだけど」
サターニャ「褒めてもらえるのは嬉しいけどここでは止めてもらえないかしら。
槍がね、首をかすめてるの」
ヴィーネ「ごめんねサターニャ。手が滑ったわ」
サターニャ「気をつけなさい。本当に、マジで」
ガヴリール「ヴィーネはドジだなぁ。まあそんなところも好きなんだけど」
ヴィーネ「が、ガヴったら……もう、ばか……♡///」
サターニャ「誰か助けてちょうだい」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:28:09.574 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「でさぁ、遂に聞かれたんだよ。
天真さんと月乃瀬さんって、ぶっちゃけそういうのなのって」
サターニャ「それ以外の何に見えるのかしらこの危険人物たちが」
ガヴリール「その時さ、ヴィーネが瞬間湯沸かし器みたいに顔真っ赤にしちゃって」
サターニャ「あら、ヴィネットにも可愛い所あるじゃない」
ガヴリール「そう言っていいのは私だけだ!!!!!!!!」バンッ!!
サターニャ「事あるごとに机殴るのやめなさいよ。もう天板割れてるじゃない」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:32:03.655 ID:Ed5F8jIx0.net
ガヴリール「それで、これは変な顔されるなーって思ったんだけど、意外にも祝福されたんだよ」
サターニャ「よかったじゃない」
ガヴリール「世間の偏見なんかもあるだろうけど、私たちは応援するから頑張ってって」
サターニャ「そんな寛容な人もいるのね」
ガヴリール「それでもう燃え上がっちゃってさ。夕食が終わっても、ヴィーネ自分の部屋に帰ろうとしないで……」
サターニャ「何となく察しがついたから言わなくていいわよ」
ガヴリール「やにわに私に飛びかかって来たと思ったら」
サターニャ「喋るなと言っている!」
ガヴリール「ごめん」
ヴィーネ「じゃあ私が続けるわね。ほら、ガヴの着てる服ってゆるいから」
サターニャ「黙りなさいヴィネット。通報するわよ?」
ヴィーネ「ごめんなさい」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:39:18.550 ID:Ed5F8jIx0.net
サターニャ「まあアンタ達が仲良しなのは結構だけど、実際問題大学の卒業後はどうするのよ。
このまま好き勝手やってたら、人類種の天敵扱いされて消されるわよ?」
ガヴリール「うーん、それは悩んでるところなんだよなー。
一応、どんな罪でも告解すれば許してもらえる天界かなとは思ってるんだけど」
ヴィーネ「そうなのよ。私が何とかして悪魔から天使になる方法なんてないか探してるんだけど」
サターニャ「アンタらは笑えないレベルの大悪魔だから安心なさい」
ガヴリール「じゃあ魔界でいいか。私がこのまま駄天ならぬ堕天しちゃえばいいし」
ヴィーネ「そうね! ……じゃ、じゃあ、私が手取り足取り、堕天のいろはを教えてあげるから……」ハァハァ
ガヴリール「お、おいヴィーネ……サターニャがまだ……///」ゾクッ
サターニャ「……それじゃ私帰るから」
ガヴリール「うん。またノロケさせてな」
ヴィーネ「待ってるわよー」
サターニャ「縁切りたい……」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:47:01.944 ID:Ed5F8jIx0.net
サターニャ(前々からヤバいと思ってたけどあれは予想以上よ!
二人とも目が完全にイッちゃってるじゃない……)ガクブル
サターニャ(と、ともかく。私はなにも聞かなかったことにして、さっさと帰りましょうか……)
てれれれ~♪
サターニャ(メール? ラフィエルからね)
『Sub:楽しそうでしたね
本文:見ていました見ていました見ていました見ていました見ていました見ていましたサターニャさん私のサターニャさんどうしてガヴちゃんなんかのところに行ったんですか今日は家にいると思って
ずっと待っていたのにどうしてどうしてどうしてどうしてどうして許しませんからサターニャさんの全部が私のものになるまで見続けますから』
サターニャ(……また同じような文面。芸がないわねあの娘も……)
ラフィエル「サターニャさん……」シュンッ
サターニャ「あー、はいはい。どうせクロロホルムか何かで気絶させられて、また一週間くらい監禁されるんでしょ?」
ラフィエル「ご明察です♪ では、行きましょうか私たちの愛の巣へ♪」
サターニャ「はぁぁ……」
サターニャ「まともな友達が欲しい……」ガクッ
終わり
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/04/21(金) 23:48:14.490 ID:Ed5F8jIx0.net
思いつきで書いたらえらいことになった
ガヴリール「ヴィーネが病んでて可愛いんだ」サターニャ「えぇ……」