1: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 23:47:25.57 ID:eLXVjD5E.net
千歌「フカフカでちょうどいいサイズだし、私の体にぴったりだよ~」ダキ~
曜「ふふ、千歌ちゃんと私は体格ほとんど一緒だしね。私もその抱き枕気に入ってるんだ~」
千歌「やっぱり?私もこの抱き枕欲しいな~。どこで売ってたの?」
曜「......」
千歌「曜ちゃん?」
曜「ええとね、それ昔から持ってるやつだからどこで買ったか忘れちゃった」
千歌「え~。残念」ガクッ
5: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/02(日) 23:59:27.70 ID:eLXVjD5E.net
千歌「あっ!もうこんな時間!?バス来ちゃう!またね、曜ちゃん」タッタッタ
曜「うん、また明日」
曜「......」
曜「......」ギュ~ギュ~
曜「......」スーハースーハー
曜「......」
曜「......」ヌギヌギ
曜「ん......千歌ちゃん......」
曜「ん......あっ......ん......」
曜「あっ......ん...ダメっ......あっ......あぁっ!!」ビクンビクン
曜「......」
曜「裁縫道具持ってこないと」
翌日
千歌「やっぱり、きもちいい~。なんかこう、眠たくなっちゃうね~」ギュ~
曜「そうだね」
千歌「それにね、この抱き枕曜ちゃんの匂いがして安心するんだ~」クンクン
曜「......」ギクッ
曜「あはは、恥ずかしいよ~千歌ちゃん」
曜「千歌ちゃんは本当にその抱き枕が好きだね」
千歌「うん!もういつものエビさん抱き枕には戻れないよ~」ギュ~
曜「よかったらその抱き枕あげよっか?」
千歌「え!?いいの!?ホントに!?」
曜「うん、千歌ちゃんに使ってもらったら私も嬉しいよ」
千歌「ありがと~!!曜ちゃん大好き~」ギュ~
曜「えへへ、苦しいよ~千歌ちゃん」
曜「そうだ、千歌ちゃん。その抱き枕の使い方なんだけど...」
千歌「使い方?抱き枕に使い方なんてあるの?」
曜「うん、その抱き枕はちょうどいい反発力を維持するために定期的に充電しないといけないんだ」
千歌「え?枕なのに充電しなきゃいけないの?」
曜「ここにコードの差し込み口があるでしょ?充電するときだけここにコードをつなげばいいから」
千歌「あ、ほんとだ。昨日まで全然気づかなかった」
曜「使い方はそれだけ。大事に使ってあげてね」
千歌「うん!本当にありがとう!寂しいときは曜ちゃんだと思って抱きしめるよ!」
曜「あはは、それはちょっと恥ずかしいかな~」
翌日
ダイヤ「はい、1、2、3、4、5、6、7、8」
ダイヤ「千歌さん!ちょっと遅れてますわよ!」
千歌「はい!」
ダイヤ「今日はここまで!千歌さん!あなたは今日は居残り練習ですわ!」
千歌「ええぇ!?そんなぁ~」
曜「千歌ちゃん、わたしも付き合うよ」
千歌「ホントに?ゴメンね、迷惑かけて」
曜「千歌ちゃんと一緒なら全然大丈夫だよ。でもね千歌ちゃん、夜更かしは体に悪いよ」
千歌「え?」
曜「昨日夜遅くまでスクフェスやってたでしょ?それじゃあ練習中に眠くなっちゃうよ」
千歌「え......なんで曜ちゃんがそれ知って......」
曜「イベントポイントランキングってあるでしょ?千歌ちゃんのポイントが昨日の夜に比べて凄く高くなってたからわかったんだ」
千歌「あぁ~なるほど。実は今回の報酬2枚取りギリギリでさ~」
ダイヤ「千歌さん!!」
千歌「ひっ!?ダイヤさん!ごめんなさい!今すぐ練習します!」
ダイヤ「2枚取りギリギリとはいったいどういうことですの!?スクールアイドルたる者、イベントは3枚どりが基本中の基本でしょうに!!」
千歌「あっはい」
曜「あはは......」
梨子「......」
梨子(......変ね。確か曜ちゃんはダイヤさんに半強制でインストールさせられたけどほとんどプレイしてなかったはず......)
梨子(それなのに朝の忙しい時間にわざわざイベントポイントのチェックなんて
するのかしら......)
梨子(一応曜ちゃんのログイン履歴を確認しとこう、ええっとスマホは...)ゴソゴソ
曜「......」チラッ
曜「......」ササッ
曜「うわっすご!ダイヤさん、楽ランもイベランも100位きってる!」
千歌「す、凄い......」ドンビキ
ダイヤ「当然ですわ!!私を誰だと心得ていますの?」ドヤアァァァ
梨子「あっ......」
みかん×ヨーソロー RANK28 最終ログイン1分前
梨子「......気のせいよね」
曜「......」
千歌「疲れたぁ~。もう親指が動かないよ~」
曜「まさか練習メニューがダイヤさんのアカウントで石50個消費するまでノンストップマカロンとはね...」
梨子「なぜか私まで参加させられるし......」
千歌「なんかいいように利用されたような気がしてきた......」
千歌「あっ二人とも、今日お客さん少ないからうちの大浴場使ってもいいみたいなんだけど入ってかない?」
梨子「せっかくだし、お邪魔しちゃおうかな」
曜「じゃあ私も!千歌ちゃんちのお風呂おっきくて気持ちいいんだよね~」
プー イズミトシーパラダイスマエ~
高海家風呂
千歌「ふぅ~生き返るぅ~」グデー
曜「ふぁ~このために生きてるって感じだねぇ~」グデー
梨子「二人ともはしたないよ......」
千歌「いいじゃん、私たちしかいないんだしさぁ~」グデー
曜「梨子ちゃんもさぁ~。もっとこう、自分を解放しちゃいなよぉ~」グデー
梨子「遠慮しとくわ......」
千歌「......」ジー
曜「?」
千歌「......」ジー
曜「千歌ちゃん、あんまり見られると恥ずかしいんだけど......」
千歌「曜ちゃん、またおっきくなった?」
曜「な!?」カアァァァ
千歌「うん!絶対おっきくなってるよ!」
千歌「ちょっと失礼」ギュ~
曜「ちょっ!?千歌ちゃん!?私たち今裸だよ!?」///
千歌「うんうん、全体的に引き締まっていて弾力がある。それでいて柔らかいところは柔らかい」ギュ~
曜「うぅ~」///
梨子(うわぁぁ)///
千歌「ふぅ~満足した。ありがと曜ちゃん」
曜「」
千歌「あっ」チラッ
梨子「え゛!?な、なに?」
梨子(ま、まさか次は私なの!?私がイタダキマスされちゃうの!?)
梨子「ちょっ!?千歌ちゃん!?私まだ心の準備が......」
千歌「梨子ちゃんすっごく顔赤いよ?のぼせちゃった?」
梨子「へ?」
千歌「あんまりあったまり過ぎると体に悪いよ。そろそろあがっろか」
梨子「え、ええ......」
梨子(......なんか複雑な気分)
曜「もうっ!最近の千歌ちゃんは果南ちゃん以上のハグ魔だよ///」
千歌「ゴメンってばぁ」
梨子「あれ、曜ちゃん、それイヤホン?曜ちゃんって音楽とか聞くんだ」
曜「ううん、今までのAqoursの曲を復習しようと思って」
千歌「曜ちゃん偉い!私たちも負けてられないね!」
梨子「千歌ちゃんはその前に歌詞出してね」
千歌「それは......もうちょっと待って頂きたいかなぁと......」
梨子「ち、か、ちゃ、ん?」
千歌「だ、出します!今週中に出します!」
曜「あはは...それじゃあ、バス来たから私は帰るね」
千歌「またね!曜ちゃん!」フリフリ
梨子「また明日、曜ちゃん」
曜「うん、また明日」
プー ハッシャシマース
ヨーチャーン マタアシター
曜「......」フリフリ
曜「......」
曜「......」テクテク
曜「......」チョコン
曜「ええと、イヤホンはっと......」
千歌「曜ちゃんまた明日ー!」フリフリ
梨子「じゃあ、曜ちゃん帰ったし私もそろそろ帰るね」
千歌「あっ、梨子ちゃん、その......今日は泊まってかない?」
梨子「え?でももう曜ちゃん帰っちゃったわよ?」
千歌「えと、いま作詞で行き詰まっちゃっててさ、作曲担当の梨子ちゃんからアドバイスを貰えると嬉しいなぁ~って。それに曜ちゃんもいたらまた遊んじゃうし」
梨子「......」
千歌「あの~、梨子さん?」
梨子「なにか企んでる?」
千歌「え!?ひ、ひ、ヒドイなぁ~梨子ちゃん!なにも、な~んにも企んでないって」アセアセ
梨子「......」ジー
千歌「え、えへへ」アセアセ
梨子「まぁ、いいわ。今夜はいい詩がでるまでミッチリ絞ってあげる」ニコッ
千歌「ヒィィィィィ!?」
高海家居間
ちかりこ「ごちそうさまでした」
志満「お粗末様でした~」
梨子「じゃあ千歌ちゃんの部屋行って早速作詞始めよっか」
千歌「え~!?いまご飯食べたばっかりだよ?もうちょっとテレビでもみてゆっくりしよーよー」
梨子「言ったでしょ?今日はもう出ないってくらい絞るって」
千歌「うぅ...梨子ちゃんのイジワル...」
ピカッザアアァァァァ
千歌「曜ちゃん大丈夫かなぁ。雨で濡れてなきゃいいけど」
梨子「多分、もう家に着いてる頃じゃない?それより、千歌ちゃんは目の前の自分の仕事に集中しよ?」
千歌「梨子ちゃんは音楽のこととなると厳しすぎるよ......」
梨子「千歌ちゃん相手だとこれくらいで丁度いいのよ。」
梨子「そういえばさっきから気になってたんだけど」
千歌「?」
『その枕、なに?』
ザアアァァァァ
曜「............」ボタボタ
千歌「これ?お気に入りの抱き枕なんだ~」ギュ~
梨子「なにも居間にまでもってこなくても......」
千歌「居間にまでもってきたくなるほどの魅力があるんだよ。そんなことより、もうすぐNステはじまるよ!」
梨子「却下」
千歌「そんなぁ~」ガクッ
ちかっちの部屋
千歌「こんなのどうかな?」
梨子「うーん、悪くはないんだけどちょっと直接的すぎるかも。もっと捻りが欲しいわね」
千歌「これもダメかぁ......結構自信あったんだけどなぁ~」
梨子「千歌ちゃんらしい、明るくて前向きな気持ちは伝わってくるよ。なんか元気がもらえる気がする」
梨子「でもね、何故かはわからないんだけど、これじゃ未完成なの。千歌ちゃんの本当の気持ちの半分しか表現できてない気がする」
千歌「......難しいなぁ」
ザアアァァァァァァァァァァァ
千歌「雨、止まないね」
梨子「天気予報じゃ明日までずっとこの調子みたいよ」
千歌「あ~もう飽きた~!ねぇねぇ梨子ちゃん、もう10時だよ?そろそろ、やめにしてもいいんじゃ......」ゴマスリ
梨子「......仕方ないわね。今日はいつもより頑張ってたみたいだし」
千歌「ホントにぃ!?やったぁ~!ついに解放されたぁ~!」
梨子「解放って......まだ始めてから3時間ちょっとよ。これじゃ大学受験が思いやられるわね」
千歌「いいもーん!私はうちの旅館継ぐから!」
梨子「そういう問題じゃないよ......」
千歌「ねぇねぇ梨子ちゃん?気分転換にゲームしない?」
梨子「もう、急に元気になったわね。で、なんのゲームをするの?」
千歌「これこれ!スマ○ラ!」
梨子「あっ懐かしい!私も小学生のころ友達とよくやってたわ。ゲームキューブのだけど」
千歌「甘いよ、梨子ちゃん。ゲームは日々進歩してるんだよ!」
千歌「じゃーん!!WiiU!」
梨子「あ、一番新しいやつ!」
千歌「凄いでしょ~。みとねぇがビンゴ大会の景品で貰ったんだ~。ゲームキューブのコントローラーもちゃんとあるよ」
千歌「そして!ただゲームするだけでは面白くないので、本日は特別ルールを設けたいと思います!」
梨子「特別ルール?」
千歌「名づけて!負けたら相手の言うことをなんでも一つ聞かなければいけないゲーム!」
梨子「そのまんまね......って、もしかして私を泊まらせたのってそれが目的じゃ!?」
千歌「ギクッ ど、どうするの、梨子ちゃん?受けて立つ?」
梨子(なんか千歌ちゃんの思い通りになるのは癪にさわるけど......)
梨子「その勝負受けて立つわ。その代わり、私が勝ったら千歌ちゃんが干からびるまで詩を搾り取るからね」ニコッ
千歌「ヒィィィィ!?こ、これは絶対に負けられない......」
キャラクター設定画面
梨子(うわぁ......知らないキャラクターばっかり......あっ!)
梨子「私はゼルダでプレイするわ」
千歌「じゃあ私はソニックで!」
梨子「え?ソニックって任天堂のキャラクターじゃないわよね?」
千歌「細かいことは気にしないの!ルールは1対1、2ストック アイテムあり、ステージは終点の一回勝負でいいよね?」
梨子「終点ね、オーケーよ」
千歌「梨子ちゃん、女に二言はないよ!よぉし!ゲームスタート!」
千歌 「フハハ、どこからでもかかってこーい!」
梨子「じゃあお言葉に甘えて」ヘンシン
千歌「あっ、ヤッパリ変身す......」
梨子「......」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
ドオオーン
千歌「」残り2機→1機
梨子「あれ、千歌ちゃんその程度?」
千歌「ええぇぇ!!?梨子ちゃんイメージと違いすぎるよ!?」
梨子「ふふ、こう見えても小学生のころはブイブイ言わせてたんだから」
千歌「ま、まずい......」
梨子「今夜は楽しくなりそうね、千歌ちゃん」
千歌「ヒィィィィ!?こうなったらあれを使うしかない......きた!」
梨子(あの丸いアイテムは何かしら?)
スマッシュボール『やぁ』
千歌「とった!」パリーン キメテヤル
梨子(変身した!?)
ボコッボコッボコッドオオーン
梨子「え!?何なの、今の!?」残り2機→1機
千歌「あっれぇぇ~??梨子ちゃんスマッシュボールも知らないの?あのボールを壊すと必殺技がだせるんだよ~」フフン
梨子(くっ!あの顔はわざとね......)
梨子「でもこれで条件は互角!勝負はこれからよ、千歌ちゃん!」
千歌「望むところだよ!梨子ちゃん!」
ヒョイ ボコッ ヒョイヒョイ ボコッ
梨子(くっ!千歌ちゃん、真っ向勝負は勝てないと踏んで明らかに守りに入ってる......)ガチャガチャガチャガチャガチャ
ヒョイ ヒョイ ヒョイ
梨子(また必殺技をされたら次は負ける!)ガチャガチャガチャガチャガチャ
スマッシュボール『やぁ』
梨子(きた!!)
梨子「」ガチャガチャガチャガチャガチャ パリーン
梨子「とった!」
梨子「......」
梨子「あれ?」
梨子「千歌ちゃん?これってどうやって使うの?」
千歌「......」ガチャガチャガチャガチャガチャ
梨子「ねぇ!?千歌ちゃん!?千歌ちゃんってば!?」
千歌「......」ガチャガチャガチャガチャガチャ
梨子(くうぅぅぅ!こんのぉぉぉぉ!!)
千歌「あ、スマッシュボール」パリーン キメテヤル
千歌「勝った~!勝った~!」ピース
梨子「」ズーン
千歌「ふふふ、これぞ作戦勝ちってやつだね」フフン
梨子「あんなの卑怯だわ!もう1回よ!」
千歌「言ったよね、梨子ちゃん。一回勝負だって」
梨子「うぅ......あんな約束するんじゃなかった......」
千歌「今更遅いよ~」
千歌「さてさて、それでは罰ゲームのお時間です!!」
梨子「もう煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃない......」
千歌「も~、そんなヒドイことしないよ~」
梨子「じゃあ私は何をすればいいの?」
千歌「ううん、梨子ちゃんはなにもしなくてもいいよ」
梨子「え?どういうこと?」
千歌「ええとね///」
千歌「梨子ちゃんにはこれから私に思う存分ハグされて貰います!!///」
梨子「」
梨子「えっ///」
曜「えっ」
梨子「えっ///ハグって///そんなことのために私を呼んだの!?」アセアセ
千歌「そんなこととは失礼だな~。私にとっては一大事だよ?」
梨子「だって、ほら、千歌ちゃん何の前触れもなく曜ちゃんに抱きついたりするでしょ?それなのに、なんで私にはこんな回りくどいこと......」
千歌「なんでって、私がハグしようとしたら梨子ちゃん逃げちゃうじゃん。でも罰ゲームって形式なら梨子ちゃんも観念してくれるかなぁ~って思ったの」
梨子「あぁ、なるほど......」
梨子(正直、罰ゲームになってないんだけど......)
千歌「それにね...」
梨子「?」
千歌「私、曜ちゃんや果南ちゃんには昔からハグし慣れてるの。だけど梨子ちゃんにはほとんどハグしたことないからかな?なんかこう、私もちょっと恥ずかしくて///」エヘヘ
梨子(千歌ちゃん///)
千歌「あっ!もちろん本当に嫌ならしなくてもいいんだよ?罰ゲームだなんて気にしなくていいからね?」アセアセ
梨子「ふふ、嫌なわけないじゃない。もちろん、私もちょっぴり恥ずかしいよ?でも、千歌ちゃんとなら、嫌なわけない。だから...しよっ?ハグ」
千歌「ホントに!?梨子ちゃんありがとう!大好き!」ギュ~
梨子「ちょっ!?千歌ちゃん!?まだ心の準備が///」アセアセ
千歌「わわっ!?ゴ、ゴメン......やっぱり恥ずかしいよね?」
梨子「う、うん。ちょっとだけね」
千歌「じゃあ明かりを暗くしよっか。そうすれば恥ずかしさもマシになるよね?」カチッ
梨子(あっ、豆球になった)
梨子(なんか暗くなったせいで余計に変なムードができちゃった気がする......)
千歌「準備はいい、梨子ちゃん?」ニコッ
梨子「う、うん。もう大丈夫だよ」ドキドキ
千歌「それじゃあ抱きしめるね」
梨子(......)ゴクリ
千歌「......梨子ちゃん」ギュ
梨子(......)バックンバックン
千歌「......梨子ちゃんの体、あったかい......」ギュー
梨子(あぁ、ダメだ...これ......)バックンバックン
梨子(体が動かない......それなのに胸の鼓動は大きくなる一方で)バックンバックン
梨子(確実に千歌ちゃんにも伝わってる......)バックンバックン
梨子(やっぱり恥ずかしい)カアァァァァ
千歌「えへへ、梨子ちゃん、ドキドキしてるね///」
梨子「もうっ!そういう千歌ちゃんもでしょ?」
千歌「うぅ...やっぱりばれてたかぁ///」
梨子(千歌ちゃんのも私のと同じくらいドキドキしているのを肌に感じる......)バックンバックン
梨子(なんだか......とっても嬉しい)
千歌「ねぇ、梨子ちゃん?」
梨子「なに?」
千歌「ずっと立ちっぱなしなのもつかれるし、ベッドに移らない?」
梨子「ベッドに!?」ビクッ
梨子(そ、それは流石にアウトじゃ......)バックンバックン
千歌「ダメ......かな......?」
梨子(うぅ......そんな目で見ないでよ......)
梨子(結局承諾してしまった......)
千歌「あ、さっき私が抱いてた抱き枕の方を頭にしてね」
梨子「えぇ......」
千歌「えへへ、それではちかちーのベッドに一名様ご案内~」
梨子「お、お邪魔します......」オズオズ
梨子(入って、しまった...)ドキドキ
千歌「えへへ、こうして二人で密着して布団に入ってるとポカポカするね///」
梨子「うぅ~恥ずかしい///」
千歌「梨子ちゃんギュー」ギュー
梨子「///」
千歌「梨子ちゃ~ん」スリスリ
梨子(なっ!?千歌ちゃん、足を絡めて......)
千歌「横になってると足でも触れられるね~」スリスリ
梨子「うぅ///今日の千歌ちゃんは積極的過ぎるよ///」
千歌「言ったでしょ?梨子ちゃんは今日、私に思う存分ハグされますって」
梨子「もう確実にハグの域を超えてるよ......」カアァァァァァ
千歌「えへへ、そうだね///」
千歌「うふふ!梨子ちゃん、顔がりんごみたい!梨子なのに!」
梨子「もうっ!千歌ちゃんは曜ちゃんとこういうことし慣れれてるだろうけど、私は初めてなんだから!」
千歌「......」
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「......しないよ」
梨子「えっ?」
梨子(千歌ちゃん、急に真剣な表情になって......)
千歌「曜ちゃんとだってこんなことしない。梨子ちゃんとだからするんだよ」
千歌「それとね。今は他の女の子の話はしたくないかも」
梨子(千歌ちゃん、怒ってる......)
梨子「あ、あの......ごめんなさい......その......私......」
千歌「あはは、もういいよ。変な空気にしてゴメンね。今日はせっかく二人きりなんだし、二人きりを楽しもうね」ニコッ
梨子「え、えぇ......」
梨子(良かった......笑顔に戻ってくれた)
千歌「では!気を取り直しまして!梨子ちゃんハグされ放題の刑の執行を再開したいと思います!」ギュー
梨子「千歌ちゃん苦しいよ~///」
梨子(あぁ、千歌ちゃん可愛いなぁ)
千歌「足も絡めちゃうよ~!スリスリ~!」
梨子「えへへ、千歌ちゃ~ん///」
千歌「梨子ちゃんの太もも、スベスベだね~」
梨子「千歌ちゃんのもスベスベだよ~............あっ♡」
梨子(!?)
千歌「......梨子ちゃん?」
梨子(どうしよう///千歌ちゃんの太ももが私のアレに当たって声が///)
千歌「梨子ちゃん今もしかして......」
梨子(やめて!言わないで千歌ちゃん!)
千歌「その......感じてた?」
梨子「」
梨子「」カアァァァァ
梨子(終わった......)
千歌「ご、ごめんね?変なとこ触っちゃって!私のせいで......」
梨子「いいのよ......千歌ちゃんのせいじゃないから......」
千歌「......」
梨子「......」
梨子(気まずい......)
梨子「あっ、あはは。もうそろそろ12時だしそろそろ寝よっか?」
千歌「......」
梨子「あの~千歌ちゃん?」
千歌「ねぇ梨子ちゃん」
梨子「な、何かしら?」
千歌「あの、もしかして、もしかしてなんだけど......」
梨子「?」
千歌「梨子ちゃん......私で興奮してたの?」
梨子「!!?」
梨子(え!?えぇ!?その話題ぶりかえすの!?)
梨子「え、えと千歌ちゃん?明日も朝早いしもう寝たほうがいいんじゃ......」
千歌「梨子ちゃん、質問に答えて」
梨子(うぅ~///そんなのどうやって答えればいいのよ///)
千歌「私は......してるよ」
梨子「え?」
千歌「だから!私は......うぅ///私は梨子ちゃんで興奮してるよ///」
梨子「」
梨子「」
梨子「え」
梨子(ええぇぇぇ!!?うそ!うそでしょ!?)
千歌「ほら、梨子ちゃん」ギュ
梨子(!?)
ドクンドクンドクン
千歌「聞こえるでしょ?私の音。さっきよりずっと激しくなってるの。梨子ちゃんのせいだよ」
梨子(ち、千歌ちゃんの胸が!?私の顔に!?)バックンバックンバックン
千歌「だからね」ゴソゴソ
梨子(え?千歌ちゃんが仰向けの私の上に馬乗りになって...)
千歌「梨子ちゃんに責任をとってもらいたいな///」
梨子(なに?なんなの?この状況)バックンバックン
千歌「嫌なら嫌って言ってね。すぐやめるから」
梨子(千歌ちゃん、私の唇をじっと見つめて...)バックンバックンバックン
千歌「梨子ちゃん、目を閉じて...」
梨子(あぁ......もう全部千歌ちゃんに委ねちゃおうかな)バックンバックンバックン
千歌「梨子ちゃん、大好きだよ」
梨子「私も......大好き」
梨子「千歌ちゃん...」
千歌「梨子ちゃん...」スー
キャー!!
千歌梨子「!?」
梨子「今の......悲鳴?」
千歌「志満ねぇだ!」ダッ
梨子「あぁ!千歌ちゃん!待って!」
高海家玄関
梨子「待って!千歌ちゃん、危ないよ!」
千歌「志満ねぇ!大丈夫!?」
志満「あぁ!千歌ちゃん!大変なの!曜ちゃんが!曜ちゃんが!」
梨子「!?」
曜「あ...はは、千歌ちゃん......起こしちゃった......かな」
梨子(曜ちゃん、お腹のあたりが血まみれになってる!?)
志満「曜ちゃん!喋らないで!いま救急車がこっちきてるから!」
千歌「曜ちゃん!!うぅっ......なんで!グスッ どうして、こんなぁ......」
曜「ねぇ......千歌......ちゃ......」
千歌「ダメ!!曜ちゃん!喋らないで!」
曜「手......握って......」
千歌「手握ればいいんだね?ほらっ握ってるよ?曜ちゃん!」ガシッ
曜「あぁ......嬉し............」
千歌「!?曜ちゃん!曜ちゃん!!」
志満「曜ちゃん!救急隊の人が来たよ!」
救急隊1「患者を運びます。離れてください」
千歌「あぁ!曜ちゃん!!曜ちゃん!!」
救急隊1「申し訳ありません。患者の親族の方以外同乗できないことになっています。離れてください」ガシッ
千歌「いやぁぁぁ!!曜ちゃんが!!曜ちゃんが私に手を握ってって言ったの!
離して!!」
梨子(千歌ちゃん......)
救急隊2「おい、一刻を争うんだ、乗せてやれ」
救急隊1「......わかりました」
千歌「曜ちゃん、私がずっとそばにいるからね...グスッ だから、頑張って!」
曜「......」
救急隊2「通報ありがとうございました。おい、早く出発するぞ!」
ピーポーピーポー
志満「梨子ちゃん!私たちも車で病院にむかいましょう!」
梨子「......はい」
ピッピッピッ
曜「......」
曜「......」
曜「......あ......れ......」
曜(知らない天井だ)
曜(うぅ...意識がはっきりしないし体が動かない)
曜(......私どうしたんだっけ)
曜(............)
曜(そうだ、思い出した)
先週
ダイヤ「はい!今日の練習はここまで!
」
花丸「あぁ......疲れたズラ......」ハァハァ
ルビィ「マルちゃん、もうちょっと頑張って......お姉ちゃん、スクフェスのイベントが始まるとそっちに夢中になるから」ハァハァ
花丸「ずらぁ......」
喜子「堕天するぅ.........」ハァハァ
曜「1年組はみんな死にかけてるね」
千歌「曜ちゃんと果南ちゃんが体力お化け過ぎるだけだよ......」ハァハァ
ダイヤ「まったく、だらしありませんわね!」
果南「まぁまぁ。ムチばかりでアメなしじゃ逆効果だよ、ダイヤ。そろそろ休みを入れてもいいんじゃない?ね?」
ダイヤ「......果南さんがそう言うなら仕方ありませんわね。ラブライブに使う曲も順調な仕上がりですし、来週の日曜日は久々に全休にしますわ」
千歌「ほんと!?やったぁ!!」
曜(!)
曜「日曜休みかぁ......千歌ちゃん、久々に映画でもいかない?新しい映画が......」
千歌「あっ......曜ちゃんゴメンね、日曜はやりたいことがあるんだ」
曜「そ、そうなんだ......残念!」
千歌「また今度行こうね」
曜「うん......」
曜(やりたいことってなんなんだろう......私、最近千歌ちゃんが休日になにやってるのか全然知らないな......)
曜(私......もしかして避けられてるのかな......)
鞠莉「ねぇ、曜?」
曜「なに?鞠莉ちゃん?」
鞠莉「日曜暇なら私に付き合ってくれないかしら?」
曜「いいけど......なにするの?」
鞠莉「ひ♡み♡つ」
日曜 沼津駅
鞠莉「チャオ!お待たせ!」
曜「おはヨーソロー!鞠莉ちゃん!で、今日はなにするの?」
鞠莉「なにって、デートで行くとこなんてだいたい決まってるでしょ?」
曜「デートって......じゃあ完全ノープランってこと?」
鞠莉「まぁメインはこれね、ジャーン!」
曜「あ!それ今流行ってるアニメ映画のチケット!」
鞠莉「これ、前から見たかったの」
鞠莉「それじゃあ映画が始まるまでショッピングでもして時間を潰しましょ!」
曜「そうだね」
曜(できれば千歌ちゃんと一緒に見に行きたかったなぁ......)
曜(ダメだダメだ、こんなこと考えちゃ!鞠莉ちゃんは絡みが少ない私と仲良くなろうと思って誘ってくれたのに!)ブンブン
曜(取り敢えず今は千歌ちゃんのことは忘れよう)
鞠莉「ふふっ」
鞠莉「あははっ!太鼓の達人ってとってもエキサイティングね!」
曜「でしょ?100円で3回もプレイできるし、結構体力つかうんだよね~」
曜(Aqoursができるまではよく千歌ちゃんと一緒にやってたなぁ)
曜「あっ!もうこんな時間だ!そろそろ映画館のあるフロアに行こっか?」
鞠莉「ちょっと待ってね......」チラッ
曜(?)
鞠莉「ええ、それじゃあ行きましょ?」
曜「うん!」
映画館
曜(流石に人気の映画っていっても公開から2ヶ月以上経ってるし、あんまり人はいないね)
鞠莉「あっ!私ゲームセンターにカバン置きっ放しだわ!ちょっと取りに行ってくるから曜は席で待ってて」
曜「うん、もうすぐ始まるから急いでね」
鞠莉「ええ!hurry upよ!私!」タッタッタ
曜(やっぱり鞠莉ちゃんはそそっかしいなぁ、千歌ちゃんみたい)
曜(周り見渡してみた感じ、やっぱりカップルばっかり)
曜(あっ!でもあそこに女の子二人で来てる人も......え?)
梨子「あっ千歌ちゃんポップコーンこぼしてる!」
千歌「え?どこどこ?」
曜(なんで......千歌ちゃんと梨子ちゃんが......)
千歌「あ~コーラ飽きた~、梨子ちゃんのメロンソーダちょっと貰うね」チュー
梨子「ちょ///千歌ちゃん///」
曜(千歌ちゃん私が映画に誘った時、日曜はやりたいことがあるって......)
鞠莉「お待たせ~、あっ暗くなった。ちょうど始まるみたいね......曜どうしたの?」
曜(なんで......なんで......)
曜(全然映画の内容が頭に入ってこない)
曜(暗くて見えないけどあそこには千歌ちゃんが梨子ちゃんと二人でいるんだ)
曜(二人きりで、楽しそうに、まるで......カップルみたいに......)プルプル
鞠莉「曜?エンドロールに入ったけどもう出る?」
曜「......私はエンドロールも見る派......かな」
曜(嘘、いつもは千歌ちゃんも私もエンドロールなんて見ないよ。でも、今千歌ちゃんに会ったら......私、耐えられないよ......)
曜「......」
鞠莉「エンドロール終わったわね。お客さんもみんな出て行っちゃった」
曜「そ、そうだね!私たちも出よっか!」
鞠莉「ちょっと待って」
曜「えっ?」
鞠莉「曜、無理してるでしょ」
曜「な、なんの......」
鞠莉「さっき千歌と梨子が二人で出て行くのが見えたわ。それに曜、声が震えてるよ」
曜「そ、そんな...グスッ...そんなこと......」
鞠莉「曜」ギュ
曜「ちょ...うぅ...鞠莉ちゃ......」
鞠莉「もういいのよ」
鞠莉「もう我慢しなくていいの」ギュー
曜「うっ...グスッ うぅ......千歌ちゃんがぁ...千歌ちゃんがぁぁぁ!!」ギュー
鞠莉「よしよし、よく頑張ったね」ナデナデ
曜「グスッ......ありがと、鞠莉ちゃん。泣いたらちょっとスッキリした」
鞠莉「ふふ、いつでもお姉さんを頼っていいのよ」
曜「......うん」
鞠莉「それにしても千歌は鈍感ね、曜にこんなに思われてるっていうのに!」
曜「ううん、私が悪いの。私が自分の気持ちを伝えないから......」
鞠莉「いいえ、曜は悪くないわ。それに、曜が嫉妬ファイヤーする気持ちもすごくわかる」
曜「へへっ、鞠莉ちゃんも果南ちゃんのこと大好きだもんね」
鞠莉「ええ、私は果南のストーカーだもの」
曜「ストーカーって......」
鞠莉「冗談じゃないのよ?」
曜「えっ?」
鞠莉「ふふっ、曜、ちょっと私の家に来てもらってもいいかしら」
曜「いいけど......」
曜(なんなんだろう......)
マリーハウス
鞠莉「いらっしゃい、曜ちゃん」
曜「お邪魔します」
鞠莉「紅茶でいいかしら」カチャ
曜「うん、ありがと」
曜(鞠莉ちゃんの家、初めて来たけどなんかお城みたいだなぁ。あ、紅茶おいしい)
鞠莉「では!今日は頑張った曜ちゃんにご褒美をあげます!」
曜「え?ご褒美?」
鞠莉「じゃじゃーん!」
曜「......なにこれ?」
鞠莉「盗聴器」
曜「」ブフッ
鞠莉「ああもう!曜きたな~い!」
曜「ゴホッゴホッ! と、盗聴器ってホンモノなの!?」
鞠莉「ホンモノよ、まだ使ったことはないけどね」
曜「鞠莉ちゃん、ガチのストーカーじゃん......」
鞠莉「言ったでしょ、私は果南のストーカーだって。果南に悪い虫がくっつくのが許せないの。この気持ち、曜ならわかるでしょ?」
曜「う......」
鞠莉「千歌と梨子は家がお隣だよ?ほうっておいたらいつの間にか次のステップに進んじゃうかもね」
曜「そ、それは......」
鞠莉「でも、これがあればいざという時に役に立つ」
曜「それでも......」
鞠莉「いいから!これはマリーからのプレゼントなんだからもらっておきなさい!使わないならそれでいいじゃない!」
曜「ちょ!鞠莉ちゃん!?」
鞠莉「使い方は説明書に書いてあるからちゃんと読むのよ?あっ!あとで感想も教えてね?」
鞠莉「じゃーあ、私はこれから果南とデートの約束があるから、グッバイ!」バタン
曜(追い出された......)
曜「どうしよう......これ」
曜「......一応使い方だけ読んでおこう」
取扱説明書
・この録音機に保存された録音データはこの録音機をインターネットに接続することにより、スマートフォンなどでリアルタイムで再生可能です。
・録音はリアルタイムでの再生時及び指定した時間帯のみされます。
・一回の充電で約3時間継続的に動作します。
・充電する際はコードを本体に挿してください。
曜(千歌ちゃんの家のWiFiはいつも使ってるから簡単にインターネットに接続できる)
曜(でも充電は3時間しかもたないのか......不便だな)
曜「って!なんで使う前提でかんがえてるの!私!」ブンブン
曜「とりあえずうちに帰ろう......」ブブブ
曜「あっLINEの通知だ」
曜「!?」
千歌「あっ!よーちゃん!お邪魔してるよ~」フリフリ
曜「はぁはぁ、千歌ちゃん、来るなら事前に言ってよ......バス停から走って来ちゃった」ゼェゼェ
曜(千歌ちゃんが私の家に来てくれた!ヤッホー!!えへへ///嬉しいな~)
千歌「別にそんなに急がなくてもいいのに、ちょっと寄っただけだよ?」
曜(っあ、でも......)
曜(梨子ちゃんはどうしたんだろう......)
曜「ねぇ、千歌ちゃん」
千歌「なに?」
曜「今日はなにしてたの?」
千歌「......えっと...ちょっと、ね?全然大したことないよ」
曜「......ふーん、そうなんだ」
曜(駄目だよ、私......これじゃあ誘いを断られたのを根に持ってるみたいじゃん......)
曜「そうだ!せっかく来てくれたんだしお茶でもいれるね」
千歌「うん、ありがと」
曜(千歌ちゃん、こないだKonozamaで買った抱き枕をずっと抱いてる......)
千歌「曜ちゃんの抱き枕ってすっごく抱きごごちいいね~」
千歌「フカフカでちょうどいいサイズだし、私の体にぴったりだよ~」ダキ~
曜(あぁ!千歌ちゃんが抱き枕をギューッて抱きしめて、ほっぺたスリスリしてる!代われ!私と!)
曜「千歌ちゃんと私は体格ほとんど一緒だしね。私もその抱き枕気に入ってるんだ~」
千歌「やっぱり?私もこの抱き枕欲しいな~。どこで売ってたの?」
曜「あぁ、これはこないだKonozamaで......」
曜(......待てよ、千歌ちゃんかなりこの抱き枕を気に入ってるみたいだし、あの中に盗聴器を仕込んでそれを千歌ちゃんにあげれば......)
曜(って駄目だ!なに考えてるの!私!そんなの犯罪じゃん!)
曜(......でもさっきも千歌ちゃん、私に本当のことを教えてくれなかった......)
曜(このまま何もしなかったら、千歌ちゃんは本当に......)
曜「......」
千歌「曜ちゃん?」
曜「ええとね、それ昔から持ってるやつだからどこで買ったか忘れちゃった」
千歌「え~。残念」ガクッ
曜(私......最低だ......)
翌日夜 渡辺ハウス
曜「本当にあの盗聴器入りの枕を千歌ちゃんにあげちゃったよ......」
曜「後は専用のスマホアプリの再生ボタンを押すだけでリアルタイムで千歌ちゃんの私生活が赤裸々になっちゃう......」
曜「......」
曜「......ちょっとだけ......ちょっとだけ試してみよう」
曜「......」
曜「えいっ!」
ポチッ
リアルタイムで音声を再生します
曜「......」
『んっ♡ああっ♡あん♡』ハァハァ
曜「!!??」
曜「ちょちょちょちょ!?」ポチィ
シーン
曜(ヴェェェ!?千歌ちゃんが!?千歌ちゃんが!?千歌ちゃんがぁぁぁっ!!?)
曜(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ)
曜(一旦落ち着け渡辺曜、深呼吸深呼吸)スーハースーハー
曜(......)
曜(どうしよう)
曜(どうしよう、知り合いがシテる音なんて初めて聴いた......しかもよりにもよって千歌ちゃんの......)
曜(......)
曜(千歌ちゃん何をオカズにしてるんだろう)
曜(というかそもそも千歌ちゃんは一人じゃないという可能性も......)
曜(まさか!誰かに襲われて!)
曜(そ、そうだよ!もしそうなら今すぐ千歌ちゃんを助けに行かないと!そのためにはまずは事実関係を確認する必要があるよね!)ムラムラ
曜「うん。私は千歌ちゃんを守るために盗聴するんだよ!決してやましい気持ちじゃない!」ムラムラ
曜「......」
曜「誰に対して言い訳してるんだろ、
私......」
曜「とりあえず再生ボタンを......」ムラムラ
ポチ
『ふぅ。あ、スクフェスやらなきゃ、LP漏れてるかも』
曜「......」
曜「やってしまった......」ガクッ
『あぁっ!ライブ失敗しちゃった~』
曜「一応千歌ちゃんは一人みたいだし、最悪の事態には至っていない......かな」
曜「はぁ......」
『どうしよ、今日曜ちゃんにいつものお礼のプレゼント買ったから今月はもう課金できないのに......』
曜「え?」
曜「今私にプレゼントを買ったって......」
『曜ちゃん喜んでくれるかなぁ』
曜「もしかして今日千歌ちゃんが梨子ちゃんと一緒にいたのは私へのプレゼントを選ぶため......?」
曜「そんなっ!......それなのに私、こんな......」
曜「......もうやめよう、こんな最低なこと」
曜「千歌ちゃんなら大丈夫だよ、きっと」
ポチ
『んっ♡ああっ♡あん♡』
曜「!?」
曜「あ、あぁビックリした。間違えて過去のデータを再生しちゃったのか、リアルタイムで聴いてる部分は自動で保存されてるんだね」
曜「......」
曜「......」
ポチ
『んっ♡ああっ♡あん♡』
曜「......」
ポチ
『んっ♡ああっ♡あん♡』
曜「......」
曜「......」
曜「......」ヌギヌギ
翌日
曜「もうっ!最近の千歌ちゃんは果南ちゃん以上のハグ魔だよ///」
千歌「ゴメンってばぁ」
梨子「あれ、曜ちゃん、それイヤホン?曜ちゃんって音楽とか聞くんだ」
曜「ううん、今までのAqoursの曲を復習しようと思って」
曜(盗聴した音声を聴くためとは口が裂けてもいえない)
千歌「曜ちゃん偉い!私たちも負けてられないね!」
曜(ごめんね千歌ちゃん、私全然エラくないよ、エロいけど)
梨子「千歌ちゃんはその前に歌詞出してね」
千歌「それは......もうちょっと待って頂きたいかなぁと......」
梨子「ち、か、ちゃ、ん?」
千歌「だ、出します!今週中に出します!」
曜「あはは...それじゃあ、バス来たから私は帰るね」
千歌「またね!曜ちゃん!」フリフリ
梨子「また明日、曜ちゃん」
曜「うん、また明日」
プー ハッシャシマース
ヨーチャーン マタアシター
曜「......」フリフリ
曜「......」
曜「......」テクテク
曜「......」チョコン
曜「ええと、イヤホンはっと......」ウキウキ
バス内
曜(うふふ、千歌ちゃん早く部屋に戻ってこないかなぁ~)ニヤニヤ
曜(今日も二人だけのGuilty Nightを楽しもうね、千歌ちゃん♪)ハァハァ
曜(あーでも流石に私でも2日連続ではシないかな?)
曜(これから夜は毎日録音しないと)
『えーっと、抱きまくら抱きまくら』
曜(きた!)
『あったあった、よいしょっと』
曜(あれ、どこかに持っていくのかな?)
『あっハンバーグだ!やったぁ!』
曜(あぁ、今から晩御飯食べるんだ)
『もうすぐできるから座って待っててね』
曜(志満ねぇの声だ。志満ねぇの作るハンバーグってとっても美味しいんだよね~、私もお腹空いてきちゃった)
『あぁ~もう待ちきれないよ~』
曜(ふふっ、食いしん坊の千歌ちゃんも可愛いなぁ)
曜(今からはしばらく晩御飯みたいだね。美味しそうにハンバーグを食べる千歌ちゃんもいいけど充電ももったいないし、しばらくは盗聴しないでいいかな...)
『ふふっ、千歌ちゃんってハンバーグが大好きなのね』
曜(え?)
『むぅ~!梨子ちゃん、今私のこと子供みたいって思ったでしょ!』
曜(なんでまだ梨子ちゃんが......)
『そんなことないよ。あっ!そういえば私の分の晩御飯ってないわよね......』
『だいじょうぶ!朝のうちから志満ねぇと梨子ちゃんのお母さんには梨子ちゃんが今日泊まるって言っといたから』
曜(え?梨子ちゃん、今日泊まるの?私がいるときはそんなこと何も言ってなかったのに......)
『それなら私にも先に言っといてくれれば良かったのに......』
『いったでしょ?今日は二人きりがいいって。だから梨子ちゃんと二人きりになるまで言わなかったの』
曜「......」
曜「......」ピンポーン ツギトマリマス
ちかちーハウス前
ザアアアァァァァ
曜(雨だ......)
『曜ちゃん大丈夫かなぁ。雨で濡れてなきゃいいけど』
『多分、もう家に着いてる頃じゃない?それより、千歌ちゃんは目の前の自分の仕事に集中しよ?」』
『梨子ちゃんは音楽のこととなると厳しすぎるよ......』
『千歌ちゃん相手だとこれくらいで丁度いいのよ』
『そういえばさっきから気になってたんだけど、その枕、なに?』
曜(......)
曜(私と千歌ちゃんは幼馴染で、私は千歌ちゃんのことならなんでも知ってるつもりでいた)
曜(私は、千歌ちゃんにとって特別な存在だと思ってた、そう思い込んでたんだ)
曜(でも、梨子ちゃんと出会ってから千歌ちゃんは私の知らない表情を見せるようになった)
曜(照れたり、怒ったり、泣いたり、どれも言葉にすれば他愛もないものだけど、私に向けられる表情とは微妙に違う)
曜(そんな千歌ちゃんの新しい一面を引き出せる梨子ちゃんは、千歌ちゃんにとって特別な存在なんだなって思う)
曜(私はただの幼馴染で、千歌ちゃんにとっては友達のうちの一人に過ぎないんだって痛感させられる)
曜(私なんかが二人の関係を邪魔しちゃいけないってわかってる、わかってるはずなのに......)
曜(私はなんでここにいるんだろう.....)
『さてさて、それでは罰ゲームのお時間です!!』
『もう煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃない......』
『梨子ちゃんにはこれから私に思う存分ハグされて貰います!!///』
『えっ///』
曜「えっ」
『えっ///ハグって///そんなことのために私を呼んだの!?』アセアセ
『そんなこととは失礼だな~。私にとっては一大事だよ?」』
『だって、ほら、千歌ちゃん何の前触れもなく曜ちゃんに抱きついたりするでしょ?それなのに、なんで私にはこんな周りくどい方法で......』
『私、曜ちゃんや果南ちゃんには昔からハグし慣れてるの。だけど梨子ちゃんにはほとんどハグしたことないからかな?なんかこう、私もちょっと恥ずかしくて///エヘヘ 』
曜(やっぱり......梨子ちゃんは特別なんだね......)
『準備はいい、梨子ちゃん?』
『う、うん。もう大丈夫だよ』
『それじゃあ抱きしめるね』
曜(っ......)
『......梨子ちゃん』ギュ
『......梨子ちゃんの体、あったかい......』ギュー
曜「...っう、グスッ うぅ.........」
『えへへ、梨子ちゃん、ドキドキしてるね///』
『もうっ!そういう千歌ちゃんもでしょ?』
『うぅ...やっぱりばれてたかぁ///』
曜「うぅ...グスッ...嫌だよ......」
『えへへ、こうして二人で密着して布団に入ってるとポカポカするね///」』
『うぅ~恥ずかしい///』
『梨子ちゃんギュー!』
『ちょ///』
『梨子ちゃ~ん』スリスリ
『横になってると足でも触れられるね~』スリスリ
『うぅ///今日の千歌ちゃんは積極的過ぎるよ///』
曜「うぐっ...グスッ ぅぅ千歌ちゃん......わたしのことも見て......私を一人にしないで......」
『うふふ!梨子ちゃん、顔がりんごみたい!梨子なのに!』
『もうっ!千歌ちゃんは曜ちゃんとこういうことし慣れれてるだろうけど、私は初めてなんだから!』
『......』
『千歌ちゃん?』
『......しないよ』
『えっ?』
『曜ちゃんとだってこんなことしない。梨子ちゃんとだからするんだよ』
『それとね。今は他の女の子の話はしたくないかも』
曜(っ!)
『あ、あの......ごめんなさい......その......私......』
『あはは、もういいよ。変な空気にしてゴメンね。今日はせっかく二人きりなんだし、二人きりを楽しもうね』ニコッ
曜「嫌......」
『では!気を取り直しまして!梨子ちゃんハグされ放題の刑の執行を再開したいと思います!ギュー 』
『千歌ちゃ......///』ブチィ!
曜「もう......嫌......耐えられない」
曜(梨子ちゃんは特別で私は特別じゃない。そう思ってたけど違った)
曜(もうとっくに千歌ちゃんの中に私の居場所なんてなかったんだ......)
曜(ははっ、馬鹿だなぁわたし、盗聴なんてしなければ幸せな夢を見続けられたのに......)
曜(こんなことした天罰......なのかな)
曜(それなら......仕方ないよね......)
曜「......」
曜「......」
曜「......うぅ」
曜「やっぱり......嫌だ......嫌だよ......千歌ちゃん、わたしのことも見てよ......」
曜「......」
曜「......」
曜「......私が死んだら、千歌ちゃん、私のことも見てくれるかな」
曜「手持ちの刃物は工作用のナイフだけだけど、これでも多分死ねるよね」
曜「やっぱり痛いのかな......そりゃそうだよね」
曜「はぁ......」
曜「......短い人生だったなぁ」
曜「......」
曜「お父さん、私、立派な船乗りになれないや、ごめんね」
曜「お母さん、いままで私を育ててくれてありがとう」
曜「千歌ちゃん......こんな終わり方になっちゃったけど、千歌ちゃんのおかげで私の人生は幸せな思い出に溢れてるよ」
曜「......」
曜「......うっ....グスッ...うぅ」
曜「......結局、最後まで言えなかったなぁ」
曜(......大好きだよ、千歌ちゃん)
グサッ
ワンワンワン ワンワンワン
志満「あれ、しいたけが騒がしいわね、どうしたのかしら」
ワンワンワン ワンワンワン
志満「しいたけ~、ご近所迷惑になるから静かにしなさーい」ガラララ
しいたけ「くぅん、くぅん」ペロペロ
志満「こら!しいた......!?」
あぁ......ちょっとずつ意識が遠くなっていく。
もう、しいたけ顔舐めすぎだよ。唾液まみれになっちゃう
あれ
あそこにいるのは......千歌ちゃん?なんで......
千歌「曜ちゃん!!」
曜「あ...はは、千歌ちゃん......起こしちゃった......かな」
志満「曜ちゃん!喋らないで!いま救急車がこっちきてるから!」
千歌「曜ちゃん!!うぅっ......なんで!グスッ どうして、こんなぁ......」
みんな泣いてる、どうしたんだろう。泣かないで千歌ちゃん、千歌ちゃんには笑顔の方が似合うから。
血の匂いがする......あっ、そっか、私......死ぬんだ。それなら......
曜「ねぇ......千歌......ちゃ......」
千歌「ダメ!!曜ちゃん!喋らないで!」
曜「手......握って......」
千歌「手握ればいいんだね?ほらっ握ってるよ?曜ちゃん!」ガシッ
曜「あぁ......嬉し............」
千歌「!?曜ちゃん!曜ちゃん!!」
千歌ちゃんの手......あったかいなぁ
志満「曜ちゃん!救急隊の人が来たよ!」
救急隊1「患者を運びます。離れてください」
千歌「あぁ!曜ちゃん!!曜ちゃん!!」
救急隊1「申し訳ありません。患者の親族の方以外同乗できないことになっています。離れてください」ガシッ
千歌「いやぁぁぁ!!曜ちゃんが!!曜ちゃんが私に手を握ってって言ったの!
離して!!」
救急隊2「おい、一刻を争うんだ、乗せてやれ」
救急隊1「......わかりました」
千歌「曜ちゃん、私がずっとそばにいるからね...グスッ だから、頑張って!」
あぁ......千歌ちゃん......ずっと......一緒に............
曜「......」
......一緒に......いたい
病院
ピッピッピッ
曜(そうだ....私、死のうとしたんだ......)
曜(今、私はベッドの上にいるみたいだから......助かっちゃったのかな?)
曜(情けないなぁ。死ぬこともできないなんて)
曜(ああ......だんだん全身の感覚がはっきりしてきた......あれ?)ギュー
曜「!」
千歌「Zzz...ん~むにゃむにゃ」ギュー
曜(千歌ちゃんが私の手を握って......!)
看護師「あぁ、渡辺さん、やっと意識が戻ったのね」
曜「え......あの......」
看護師「あなた、丸3日間も眠ってたのよ」
曜「丸3日間も!?」
看護師「それとね」
曜「?」
看護師「その子......高海千歌さんだったかしら、あなたが眠っているあいだずっとあなたの側を離れようとしなくて大変だったんだから」
曜「え......」
看護師「曜ちゃんと約束したんだ!って言って聞かなかったのよ。食事もほとんど摂ってないし」
曜「千歌ちゃんが......」
『曜ちゃん、私がずっとそばにいるからね...グスッ だから、頑張って!』
曜(......千歌ちゃん、本当にずっと側に
いてくれたんだ......)
曜(丸3日間も......それってAqoursの練習にも行ってないってことだよね......)
曜(......私......なんて馬鹿なことしたんだろう)
曜(私のほうこそ千歌ちゃんのことを全然見てないじゃん......千歌ちゃんは......こんなにも私のことを見てくれているのに)
千歌「う~ん、曜ちゃ~ん...むにゃむにゃ」Zzz
曜「千歌ちゃん......」
千歌「ん~......あれ......」
曜「千歌ちゃん!」ダキッ
千歌「うわっ!?曜ちゃん!目が覚めたの!?」
曜「うっ.....グスッ...うぅ......うわ~ん!!」ギュー
千歌「ちょちょ!曜ちゃんどうしたの?」
曜「ちがぢゃんゴメンね!...グスッ...本当にゴメンね!」ボロボロ
千歌「ちょっと曜ちゃん!鼻水ついちゃう!......もうっ仕方ないな~」ナデナデ
曜「ぢがぢゃん!ぢがぢゃ~ん!!」ギュー
しばらく千歌ちゃんの胸の中で思いっきり泣いた後、私は自分の悪行の全てを暴露しました。
千歌ちゃんは今後何か悩みがあったらすぐに相談すること、梨子ちゃんにも謝ること、いままでの録音の全てを消去することの3つを条件にこれを不問にしてくれました。
事実上、盗聴の自白という最悪の形での愛の告白になり、もちろん千歌ちゃんには丁重にお断りされました。ただし、今後の反省次第では親友からの昇格もできるそうです。
もっとも、盗聴のおかげで梨子ちゃんとの間にはトリプルスコアはついてるとのこと。
それでも、千歌ちゃんはちゃんと私のことも見てくれてる。
だから、
曜「ねぇ、千歌ちゃん。」
千歌「ん?なに?」
曜「大好きだよ。愛してる」
私は千歌ちゃんを諦めないよ
終わり
おまけ
鞠莉「ん......着信?誰からかしら」ピッ
鞠莉「ハァーイ、マリーですけど、どなたかしら」
鞠莉「......あぁ、あなたね、なんで携帯からかけてこなかったの?」
鞠莉「......あいかわらずね。ちゃんと充電しとかないといざという時困っちゃうよ?」
鞠莉「......良かったわね。曜がハラキリしたって聞いたときは本当にどうなることかと思ったわ」
鞠莉「......ところで、こっちはちゃんと仕事したんだから、果南の家に仕掛けるときは頼んだわよ」
鞠莉「......いやいや果南は盗聴なんてしないでしょ」
鞠莉「それに、私はあなたと違って上げて落とすを繰り返して楽しむゲスい趣味なんてないから。ただ、果南に悪いムシがつくのを防ぎたいだけ」
鞠莉「......どこが可愛いのよ......普通好きな人にそんなことしないって
鞠莉「曜は抱き枕に仕掛けたんでしょ?せっかく小さめの盗聴器を用意したんだがら他に何かなかったのかしらね」
鞠莉「......えぇw 居間に持って行って抱きながらご飯食べたの?滅茶苦茶不自然じゃないw 梨子に怪しまれなかった?」
鞠莉「......へぇ、梨子がそんなこと言ってたんだ?やっぱり結構するどいわね、あの子。あなたは少なくとも表面上は明るくて前向きないい子なのに、」
鞠莉「......はぁ.......正直あなたのこんな一面知りたくなかったわ」
鞠莉「......どの口が言うのよ。じゃあ今から私も曜のお見舞いに行くわ、またね」ピッ
鞠莉「ほんっと、理解に苦しむわ」
『ふふふ、わたしも愛してるよ、曜ちゃん』
今度こそ終わり
>>1です。
ちょっとした続編のようなものを書きます。
千歌「私の、本当の気持ち」
屋上
曜「千歌ちゃんのおかげで退院できたよ。本当にありがとね、千歌ちゃん」
千歌「そんな!私は何もしてないよ?」
曜「そんなことないよ、きっと千歌ちゃんがずっと一緒にいてくれたから手術も頑張れたんだ」
曜「えへへ、千歌ちゃ~ん!愛してるよ~!大好き!」スリスリ
千歌「ちょ、曜ちゃん!もう!」
千歌「みんな見てるからやめてよ~!」
曜「千歌ちゃんが私と付き合ってくれたらやめる~」ギュ~
千歌「それはないかな」
曜「うぐっ!そんなスッパリと......」ガクッ
曜「でも私は諦めないからね!千歌ちゃん!」
ダイヤ「ちょ!?あれ、どうしたんですの!?」ヒソヒソ
ダイヤ「曜さんの様子が変ですわ!まさかこのあいだの交通事故で頭を......」ヒソヒソ
喜子「確かに、なんか渡辺っぽくない曜さんね......」ヒソヒソ
ルビィ「渡辺っぽくない? それどう意味?」ヒソヒソ
花丸「ルビィちゃんは知らなくていいズラ」
果南「ほらほら、練習始めるよ。曜は病み上がりだから千歌と一緒に基礎練習ね」
曜「ヨーソロー!また千歌ちゃんと一緒だ!ひゃっほー!!」
千歌「うーん、この2週間はずっと曜ちゃんと一緒だったし、私はもういいかな」
曜「千歌ちゃん!?」
千歌「ふふっ、冗談だよ。ずっと一緒だからね、曜ちゃん」
曜「千歌ちゃん......」ジーン
梨子「......」
曜「千歌ちゃ~ん!!私とヨーソローしよ~!!」フヒヒ
千歌「うわっ、曜ちゃんすきあらば抱きつこうとするんだから!」ヒョイ
千歌「梨子ちゃん助けて~」ダキッ
梨子「っ!......」
千歌「......梨子ちゃん?」
梨子「わ、私はむこうでダンス練習だから、ゴメンね?」タッタッタ
千歌「あぁ......行っちゃった」
曜「どうしたんだろ?梨子ちゃん、なんか様子が変だったね」
千歌「......」
千歌「ふふっ」
ダイヤ「はい!それでは今から10分間休憩!」
梨子「......」ハァハァ
梨子「......」ゴクゴク
梨子「......」
梨子(曜ちゃん、元気になってよかったな)
梨子(千歌ちゃんにも笑顔が戻って本当に良かった)
梨子(曜ちゃんが千歌ちゃんの部屋に盗聴器を仕掛けてたって聞いたときは正直ドン引きしたけど......)
梨子(それでも二人の仲は疎遠になるどころか以前よりも深まっているような気がする)
梨子(まるで恋人みたいに......)
梨子(......)
梨子(......私って千歌ちゃんにとって何なのかな)
梨子(最近の千歌ちゃんは私に何か隠してる......)
梨子(それってやっぱり、私がまだ東京からきたお客さん扱いだから?)
「ねえ、梨子ちゃん」
梨子(私も曜ちゃんみたいに千歌ちゃんの幼馴染だったら......)
果南「梨子ちゃん!」
梨子「は、はい!」ビクッ
果南「どうしたの?最近なんかボーっとしてること多いよ」
梨子「す、すみません。練習に集中します」
果南「なんか悩みでもあるの?よかったら相談のるよ?」
カナーンハウス
果南「いらっしゃい、梨子ちゃんがうちにくるのは二度目だね」
梨子「あのときはお世話になりました」
果南「よかったらまたどう?もっとも、今の時期は休業中だから今日はもぐれないけどね」
梨子「はい、ありがとうございます」
梨子「あの、今日はいったいなんの用で
......」
果南「ああ、大したことないよ。梨子ちゃんがなんか悩んでるみたいだからさ。それについて話したかっただけ」
梨子「別に悩みなんて......」
果南「......もしかして曜がやらかしちゃったことと何か関係ある?」
梨子「!? ......知ってるんですか?」
果南「一応ね」
梨子「なんで......あれはあそこにいた私達と曜ちゃんの御両親しか知らないはずなのに....」
果南「私が何年あの二人の幼馴染やってると思ってるの?曜の入院中に二人の様子がおかしかったから問い詰めたら吐いたよ。詳細は知らないけどね」
梨子「そうだったんですか......」
果南「正直、曜ならやりかねないって思ったけどね。あの子、昔から千歌のことになると必死だから」
梨子「......」ピク
果南「ふふっ、やっぱり千歌のことでしょ?」
梨子「!?」
梨子「ち、違います!!千歌ちゃんは関係ないです!」
果南「図星だって顔に書いてるよ」
梨子「......」カアァァァ
果南「曜の入院中、千歌がずっと一緒にいたから曜に嫉妬してるんだよね?」
梨子「......」
果南「安心して。梨子は曜ほど分かりやすくないから多分誰も気づいてないよ」
梨子「私......」
果南「誰にも言わないからさ。話してみてよ。きっと力になれるよ」
梨子(......果南さんは千歌ちゃんの幼馴染だし、信用もできる)
梨子(果南さんになら、話してもいいかな)
梨子「......確かに、曜ちゃんの入院中、千歌ちゃんにはほとんど会えなかったから寂しかったです」
梨子「電話したくても千歌ちゃんは携帯の電源を切ってるし、ずっと千歌ちゃんにそばにいてもらえる曜ちゃんに嫉妬してたかもしれません」
果南「うん」
梨子「でも、それ以上に......」
果南「?」
梨子「あの......千歌ちゃんってとっても優しいんです」
梨子「ふざけてるようにみえるけど、実は引っ込み思案な私が周りに馴染めるよう考えてくれてて......」
梨子「私が悩んでる時は私の手を引いてリードしてくれるんです」
果南「梨子ちゃんが海に潜りに来てくれたときもそうだったね」
梨子「はい。ラブライブの予備予選とピアノのコンクールの日程が被っちゃったときも何も言わずに私の背中を押してくれて......」
梨子「......それなのに、私は千歌ちゃんに何もしてあげられないんです」
梨子「私が千歌ちゃんの役に立てるのは曲を作る時だけ......」
梨子「私と千歌ちゃんを繋いでいるものはたったそれだけで......」
梨子「幼馴染の曜ちゃんと千歌ちゃんとの間にある何かが私には欠けているのを前から感じてたんです......」
果南「うん」
梨子「曜ちゃんが入院してからは 、二人は今まで以上にお互いを理解しあってるみたいで......私、なんだか......置いていかれてるみたいで......」
梨子「それに、最近は千歌ちゃん......私に何か隠し事してるみたいで......」
梨子「それとなく聞いてみても何も答えてくれなくて......」
梨子「もしかしたら......グス......千歌ちゃんは私が作曲ができるから仲良くしてくれているだけなんじゃないかって......」
梨子「本当は......うぅ......千歌ちゃんにとって............私なんか必要ないんじゃないかって......」
果南「......」
梨子「ウグッ......こんな地味な私なんか......千歌ちゃんは......」
果南「千歌はほんっとに馬鹿千歌だね、大事な友達をほったらかしにしてさ」
梨子「そんな!千歌ちゃんは悪くないんです!私が.....私が千歌ちゃんに何もしてあげられないから......」
果南「ううん、梨子ちゃんは何も悪くないよ」
梨子「違うの!私が!......私が......」
梨子「!?」
果南「梨子ちゃん......」ギュ
梨子「ちょ......果南さ......」
果南「梨子ちゃんは何も悪くないよ」ギュー
梨子「うぐ...グス...でも......果南さん.....」
果南「言ったでしょ、梨子ちゃんの力になるって」
梨子「...果南さん、私......」
果南「大丈夫だよ、梨子ちゃん」ギュー
果南「私は梨子ちゃんの味方だから」
梨子「グス.....うぅ......果南さん......果南さん!」ギュー
果南「よしよし、本当に2年組は手がかかるなぁ」ナデナデ
数分後
果南「落ち着いた?」
梨子「はい......ありがとうございます」
果南「ははっ、いいっていいって。ハグは私の専売特許だからね」
梨子「その......果南さんはやっぱりカッコいいです///」
果南「ほんとに?梨子ちゃんみたいな美人さんに言われると照れるなぁ~///」
果南「梨子ちゃんがさっき言ってたことだけどさ。千歌は損得勘定で友達を選ぶようなやつじゃないから安心しなよ。幼馴染の私が保証する」
梨子「はい、果南さんのおかげで勇気が出ました。私、一回千歌ちゃんとじっくり話をしてみようと思います」
果南「その意気だ」
果南「ほら、善は急げだよ。早くいったいった!」
梨子「はい!」
梨子「あ、あの......」
梨子「今度またハグしてもらっていいですか?///」
果南「ははは/// もちろん、お安い御用だよ」
果南「あっ、でもこのことは鞠莉には絶対内緒にしてね。鞠莉は梨子ちゃん以上に嫉妬深いから」
梨子「ちょ!私以上にってなんですか!?」
果南「ああ、そうだ。ついでにこれ千歌に返しといてよ」
梨子「え?これって千歌ちゃんのエビさん抱き枕ですよね?」
果南「そ、昨日千歌がくれたんだけどさ。ちょうど良い反発力を維持するためにいちいち充電しなくちゃいけなくて面倒なんだ」
梨子「それ、そんな機能あったんだ......」
果南「私には合わないから返すって言っといて」
梨子「わかりました、じゃあ行ってきます」
果南「またいつでもおいでよ~」フリフリ
果南「......」
果南「ふふっ、やっぱり梨子ちゃんは可愛いなぁ。千歌が羨ましい」
果南「『果南さんはやっぱりカッコいいです』かぁ.....///」
鞠莉「あら、えらくご機嫌ね」
果南「!!?」ビクゥ!!
果南「ま、鞠莉......なんでここに......」
鞠莉「なんで?そんなことより、果南には他に気にすべきことがあるんじゃないかしら?」
黒服1、2、3「......」ヌッ
果南「あ、あの......私......」
鞠莉「早くしないと、私、『梨子ちゃん以上に嫉妬深い』から何しちゃうかわかんないよ?」
果南「違うんだよ、鞠莉!これには深い訳があって......」アセアセ
鞠莉「深い訳、ねぇ。まぁ、梨子ちゃんとっても美人だし、私をほったらかしてちちくり合いたくなる気持ちも分からなくはないわね」
果南「そ、そうじゃなくて......」
鞠莉「......連れて行きなさい」
黒服1、2、3「......」ガシッ
果南「ヒィィィィ!?お願い鞠莉!あれはもう嫌なの!」
鞠莉「ふふっ、今夜はとってもエキサイティングになりそうね♪」
果南「鞠莉ぃぃぃ!!」
ちかちーハウス前
梨子「よし、一旦家に帰って千歌ちゃんの好きなみかんも持ってきたし、準備は万端!」
イヤダァァ!!
梨子「今果南さんの声が聞こえたような......まぁいいや」
梨子「お邪魔しまーす」ガララッ
千歌「あれっ?梨子ちゃんどうしたの?」
梨子「あっ千歌ちゃん、ちょっと話したいことがあるんだけど......今いい?」
千歌「ごめん今店番中なんだ~。まだ1時間はかかるから先に私の部屋に行っといて」
梨子「うん、上で待ってるね」
千歌「......梨子ちゃんどうしたんだろ」
ちかちーの部屋
梨子「......そういえば、千歌ちゃんの部屋に自分だけって初めてかもしれない」
梨子「......」
梨子「やっぱり、千歌ちゃんの部屋って千歌ちゃんの匂いがしておちつくなぁ」
千歌ちゃんベッド『おいで』
梨子「......」ゴクリ
梨子「ちょっとだけ......ちょっとだけなら...いいよね?」
梨子「......」モゾモゾ
梨子「......」
梨子(幸せ......)
梨子(体全体に千歌ちゃんを感じる......)
梨子(......でもあの日はもっとすごかった)
梨子(だって、本物の千歌ちゃんがいたから)
梨子(私があの日のことを何回もオカズにしてることを千歌ちゃんが知ったら、きっとドン引きされるだろうな......)
梨子(いたずら好きの千歌ちゃんのことだから、きっと冗談のつもりだったんだろうけど......)
『嫌なら嫌って言ってね。すぐやめるから』
『梨子ちゃん、目を閉じて...』
『梨子ちゃん、大好きだよ』
梨子「///」
梨子「......」
梨子(思い出したらまた興奮してきた)
梨子(......)
梨子(いやいやダメでしょ!ここ、千歌ちゃんのベッドよ!)
梨子(......)
梨子(......でもここでしたらすっごく気持ち良いだろうなぁ)
梨子(......)
梨子(......)
梨子(服着たまますればバレないよね)
『梨子ちゃんギュー!』
梨子(えへへ、千歌ちゃん、あったかい......)
『横になってると足でも触れられるね~スリスリ 』
梨子(あぁ、千歌ちゃんを感じるよ......)
『梨子ちゃんの太もも、スベスベだね~ サワサワ』
梨子(ああっ///千歌ちゃんに触られて......あっ♡)
『......もしかして、梨子ちゃん感じちゃった?』
梨子(そ、それは///)
『私で興奮しちゃったんだ、梨子ちゃんはいけない子だなぁ』
梨子(うぅ///恥ずかしい///)
『大丈夫だよ、梨子ちゃん』ギュ
梨子(あぁ......千歌ちゃんに抱き寄せられて......)
『私の音、聞こえるでしょ?さっきよりずっと激しくなってる。梨子ちゃんのせいだよ』
梨子(千歌ちゃん......嬉しい///)
『だからね』ゴソゴソ
梨子(千歌ちゃんが仰向けの私の上に馬乗りになって...)
『梨子ちゃんに責任とってもらうよ』
梨子(はい///)
『梨子ちゃん、目を閉じて...』
梨子(千歌ちゃん......)
『大好きだよ』スー
梨子「私も......好き......」
チュ
『......梨子ちゃん』
梨子「千歌ちゃん......」
梨子(ついにしちゃった///千歌ちゃ
と///)
『梨子ちゃん......ん、ちゅ、ちゅむ』
梨子「ん...ちゅ、ちゅぷ」
梨子(もっと......もっと欲しいよ...)
梨子「あっ......千歌ちゃん...もっ
と///」ハァハァ
梨子「そんなところ......ダメだよ、千歌ちゃん///」
梨子「だめぇ///...脱がさないでぇ///」ヌギヌギ
梨子「千歌ちゃん/// 千歌ちゃん///」スッポンポン
梨子「あっ♡ダメ♡イきそう♡」
ジー
梨子「もうっ、千歌ちゃんのいじわ......」
ジー
梨子「」ビクッ
梨子(ふ、襖の奥から視線を感じる......)
梨子(どうしよ......いつもより興奮してたせいで全然気づかなかった......)
梨子(まさか......)
しいたけ「......」ジー
梨子「なんだ、しいたけちゃんか......」ホッ
梨子「ってしいたけちゃん!?」
しいたけ「わうん!わうん!」フリフリ
梨子「こっちにきた!?」
梨子「まさか全裸でしいたけちゃんに追い掛け回されるなんて......」
梨子「取り敢えず早く出て服を......」
千歌「梨子ちゃーん」ガチャ
梨子「!?」
千歌「あれ?いない......」
梨子「......」
梨子(ヤバイ)
千歌「おっかしいなぁ、さっき上に上がるって言ってたような気がするんだけど......」
梨子(こんな格好で押入れに隠れているのが見つかったらドン引きじゃすまない)
千歌「あっ!みかんだ!梨子ちゃんがおいて行ってくれたのかな?」
梨子(だ、大丈夫!運良く私の服は掛け布団で隠れてる!)
千歌「まぁ、いいや。そんなことよりも......よかったぁ」ホッ
梨子(どうしたんだろ?)
千歌「ほんとにうっかりしてたなぁ。これを机の上に置きっぱなしで梨子ちゃんをあげちゃうなんて」
梨子(私に見られちゃいけないもの?すごい気になる......)
千歌「取り敢えず押入れにでも隠しておこう」ザザッ
梨子「!?」
梨子(まずい!)ササッ
美渡「こら千歌!あんたまだ店番終わってないでしょ!」
千歌「うわっ!美渡ねぇ!」
千歌「ゴメン!すぐ行くから!」ポイッ
梨子(......)
梨子(助かった......)
美渡「たくっ、あの子は目を離すといつもこうなんだから」
梨子(まだ、美渡さんがいるから出れない......)
美渡「あーあ、掛け布団もぐちゃぐちゃ......服も脱ぎっぱなしじゃん!」
梨子「!?」
美渡「友達が来る時くらいちゃんと押入れにでも片付けときなさいよね、全く!」ザザッ
梨子「......」
美渡「......」
梨子「......」
美渡「......」
美渡「こ、これ......もしかして......梨子ちゃんの?」
梨子「はい」
美渡「......わ、私は何も見てないから」
梨子「はい」
美渡「......」ザザッ
美渡「......」ガチャ
梨子「......」
梨子(服着よう)
梨子(はぁ......美渡さん誤解してないかなぁ......誤解じゃないけど......)ハキハキ
梨子(そういえばこれ......)
ちかちーの日記『こんちかー!』
梨子(千歌ちゃん日記とかつけてたんだ......)
梨子(......ゴクリ)
梨子(だ、ダメよわたし!日記なんてプライバシーの塊じゃない!)
梨子(......でも千歌ちゃん、私にみられたらまずいって言ってたな......)
梨子(もしかしたら、私の感じてた違和感の答えがここに書いてあるかもしれない......)
梨子(......)
梨子(ゴメンね、千歌ちゃん......)
梨子(日記が始まったのは私が転校してきてきた頃ね)
『また梨子ちゃんにふられちゃった~。前途多難過ぎるよ~』
梨子(ふふっ......千歌ちゃん可愛い)
梨子(あっ、私がAqoursに加入したみたい......千歌ちゃんとっても喜んでくれてる)
梨子(......6月まできたけど何の変哲もない。やっぱり私の思い過ごしだったのかな......)
『曜ちゃんと梨子ちゃん、最近とっても仲が良くなってるみたい。私を一人にしないでよ』
梨子(あっ......私と曜ちゃんが仲良くなって嫉妬してる。可愛いなぁ)
梨子(これは二人で曜ちゃんにプレゼントを買いに行った日ね。今思えば二人きりでまるでデートみたいだっなぁ///」
梨子(あれっ日付がだいぶとんでる......そっか曜ちゃんが入院しちゃったんだ)
梨子(えっと...次は一昨日ね。内容は......)
梨子(え......)
○がつ◯日 火曜日
今日はやっと曜ちゃんが退院できました。曜ちゃん、ホントに心配したんだよ。もうあんなことしないでね。
そういえばあの日は梨子ちゃんと大変なことしちゃったなぁ。あのときはなんだか夢中で、もし曜ちゃんがいなかったら......
あぁ、梨子ちゃん本当に可愛かったなぁ。思い出したらドキドキしてきちゃった。梨子ちゃん、またうちに来てほしいなぁ。
梨子(千歌ちゃん///)
梨子(千歌ちゃんも私と同じ気持ちだったんだ......)
梨子(昨日の分で最後ね......)
◯月◯日
曜ちゃんも退院したし、明日は久しぶりにAqoursの練習に出れます。梨子ちゃんと会うのは梨子ちゃんが曜ちゃんのお見舞に来た時以来だね。
早く梨子ちゃんに会いたいなぁ。メールはしてるけどやっぱり直接会って話したい。
梨子ちゃんはこの間の夜のことはどう思ってるんだろう、今まで隠してた私の気持ち、もうバレバレだよね。そう思うと明日会うのが恥ずかしいなぁ。
梨子ちゃん、大好きだよ。
梨子「こ、これって///」
梨子「嘘でしょ///」
梨子(千歌ちゃん、私のこと......)
オワッタオワッタ~♪
梨子(ヤバイ!千歌ちゃん帰ってきた)
千歌「みかんみかん~ってあれ?梨子ちゃん?てっきりもう帰っちゃったのかと思ってた」
梨子「あ、あはは。ちょっとお手洗いにね///」
梨子(ダメだ、千歌ちゃんの顔直視できない)
千歌「そうだったんだ。あれ、それ私のエビさん抱き枕じゃん、どうしてそれを梨子ちゃんが......」
梨子「えっとね、ちょっと用事があって果南さんの家に行ってたんだけど、いらないからついでに返しといてって言われたの」
千歌「え~!せっかくあげたのに酷いな~。そうだ!梨子ちゃんこの子もらってくれる?」
梨子「え、いいの?」
千歌「うん、曜ちゃんからもらったのがあるから。その子も梨子ちゃんにもらってもらえたら喜ぶと思うな~」
梨子「ありがとう、大事に使うね」
梨子(やったー!千歌ちゃんの使ってた抱き枕をもらえちゃった。うふふ......)
千歌「あ、そういえば梨子ちゃん今日はなんの曜だったの?」
梨子(千歌ちゃんからどう思われてるのか不安だったけど、さっきの日記を見る限り杞憂だったみたいね)
梨子「ううん、なんでもないの。それじゃあもう遅いし私帰るね」
梨子(早くこれを使ってシたい)
千歌「え~!せっかくだからもっとゆっくりしてってよ~!そうだ!今日泊まっていかない?」
梨子「え゛!?お泊り!?」
梨子(こ、こ、こ、これってもしかして誘われてる!?誘われちゃってるの!?)
梨子「で、でもそんないきなり///」
千歌「いきなりでもいいでしょ?最近はあんまり会えてなかったし......それに......」
千歌「この間の続きも、ね///」
梨子「」
梨子「」
千歌「梨子ちゃん?」
梨子「」
千歌「梨子ちゃんてば~」ユサユサ
梨子「」ブランブラン
梨子「はっ!」
千歌「ね~え~、梨子ちゃ~ん、いいでしょ~」ギュー
梨子「ちょ!?千歌ちゃん!?」
梨子(ち、千歌ちゃんの顔が目の前に......)カアァァァァ
千歌「えへへ///こうやって抱き合ってるとやっぱり気持ちいいね///」
梨子(も......だめ......)
千歌「梨子ちゃ......」
梨子「ご、ごめんなさ~い!!」ガチャ!
千歌「あぁ!梨子ちゃ~ん!」
リリーハウス
梨子「えへへ、千歌ちゃんのエビさん抱き枕~///」
梨子「千歌ちゃんが毎日これを抱いて寝てたんだよね......」ゴクリ
梨子「はぁ......千歌ちゃんの匂いがする......」スーハー
梨子「......」
梨子「......」ヌギヌギ
梨子「千歌ちゃん......」
梨子「ん......あ......」
『千歌ちゃん......んっ......』
『千歌ちゃん......あっ......だめ......』
『ん......あ......すき......すき......』ハァハァ
ブー ブー
千歌「あれ、誰だろ、今いいとこなのに」
千歌「はい、高海です」
千歌「......あぁ、鞠莉ちゃんか」
千歌「......うん、本当に助かったよ。もうこっちのは私が勝手に使っていいんだよね?」
千歌「......え?なんて?果南ちゃんの声がうるさくて聞こえない」モウイギダグナイ~
千歌「......うん、分かってるって。鞠莉ちゃんがやったら絶対に警戒されるもんね。」
千歌「......大丈夫だって、梨子ちゃんもう私にメロメロだから」
千歌「......前言ってた日記を使ったの。二人分書くのは大変だったけど」
千歌「......鞠莉ちゃんもなかなかだと思うよ。それじゃあ今忙しいから切るね」プッ
千歌「ふんふんふふ~ん」
『千歌ちゃん......大好き』
千歌「私も大好きだよ、梨子ちゃん」
以上です。どんでん返しを期待していた人、すみません。
本編を自分で読み返してみて千歌が梨子をただ利用しただけのようになってしまっていたので書き足しました。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。
元スレ
千歌「あっ!もうこんな時間!?バス来ちゃう!またね、曜ちゃん」タッタッタ
曜「うん、また明日」
曜「......」
曜「......」ギュ~ギュ~
曜「......」スーハースーハー
曜「......」
曜「......」ヌギヌギ
曜「ん......千歌ちゃん......」
曜「ん......あっ......ん......」
曜「あっ......ん...ダメっ......あっ......あぁっ!!」ビクンビクン
曜「......」
曜「裁縫道具持ってこないと」
7: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 00:06:46.90 ID:6cfjxSgH.net
翌日
千歌「やっぱり、きもちいい~。なんかこう、眠たくなっちゃうね~」ギュ~
曜「そうだね」
千歌「それにね、この抱き枕曜ちゃんの匂いがして安心するんだ~」クンクン
曜「......」ギクッ
曜「あはは、恥ずかしいよ~千歌ちゃん」
曜「千歌ちゃんは本当にその抱き枕が好きだね」
千歌「うん!もういつものエビさん抱き枕には戻れないよ~」ギュ~
10: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 00:13:41.37 ID:6cfjxSgH.net
曜「よかったらその抱き枕あげよっか?」
千歌「え!?いいの!?ホントに!?」
曜「うん、千歌ちゃんに使ってもらったら私も嬉しいよ」
千歌「ありがと~!!曜ちゃん大好き~」ギュ~
曜「えへへ、苦しいよ~千歌ちゃん」
曜「そうだ、千歌ちゃん。その抱き枕の使い方なんだけど...」
千歌「使い方?抱き枕に使い方なんてあるの?」
13: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 00:22:24.42 ID:6cfjxSgH.net
曜「うん、その抱き枕はちょうどいい反発力を維持するために定期的に充電しないといけないんだ」
千歌「え?枕なのに充電しなきゃいけないの?」
曜「ここにコードの差し込み口があるでしょ?充電するときだけここにコードをつなげばいいから」
千歌「あ、ほんとだ。昨日まで全然気づかなかった」
曜「使い方はそれだけ。大事に使ってあげてね」
千歌「うん!本当にありがとう!寂しいときは曜ちゃんだと思って抱きしめるよ!」
曜「あはは、それはちょっと恥ずかしいかな~」
17: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 00:35:58.46 ID:6cfjxSgH.net
翌日
ダイヤ「はい、1、2、3、4、5、6、7、8」
ダイヤ「千歌さん!ちょっと遅れてますわよ!」
千歌「はい!」
ダイヤ「今日はここまで!千歌さん!あなたは今日は居残り練習ですわ!」
千歌「ええぇ!?そんなぁ~」
曜「千歌ちゃん、わたしも付き合うよ」
千歌「ホントに?ゴメンね、迷惑かけて」
曜「千歌ちゃんと一緒なら全然大丈夫だよ。でもね千歌ちゃん、夜更かしは体に悪いよ」
千歌「え?」
曜「昨日夜遅くまでスクフェスやってたでしょ?それじゃあ練習中に眠くなっちゃうよ」
千歌「え......なんで曜ちゃんがそれ知って......」
22: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 00:44:24.69 ID:6cfjxSgH.net
曜「イベントポイントランキングってあるでしょ?千歌ちゃんのポイントが昨日の夜に比べて凄く高くなってたからわかったんだ」
千歌「あぁ~なるほど。実は今回の報酬2枚取りギリギリでさ~」
ダイヤ「千歌さん!!」
千歌「ひっ!?ダイヤさん!ごめんなさい!今すぐ練習します!」
ダイヤ「2枚取りギリギリとはいったいどういうことですの!?スクールアイドルたる者、イベントは3枚どりが基本中の基本でしょうに!!」
千歌「あっはい」
曜「あはは......」
梨子「......」
50: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:04:47.06 ID:6cfjxSgH.net
梨子(......変ね。確か曜ちゃんはダイヤさんに半強制でインストールさせられたけどほとんどプレイしてなかったはず......)
梨子(それなのに朝の忙しい時間にわざわざイベントポイントのチェックなんて
するのかしら......)
梨子(一応曜ちゃんのログイン履歴を確認しとこう、ええっとスマホは...)ゴソゴソ
52: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:09:08.05 ID:6cfjxSgH.net
曜「......」チラッ
曜「......」ササッ
曜「うわっすご!ダイヤさん、楽ランもイベランも100位きってる!」
千歌「す、凄い......」ドンビキ
ダイヤ「当然ですわ!!私を誰だと心得ていますの?」ドヤアァァァ
梨子「あっ......」
みかん×ヨーソロー RANK28 最終ログイン1分前
梨子「......気のせいよね」
曜「......」
54: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:18:42.99 ID:6cfjxSgH.net
千歌「疲れたぁ~。もう親指が動かないよ~」
曜「まさか練習メニューがダイヤさんのアカウントで石50個消費するまでノンストップマカロンとはね...」
梨子「なぜか私まで参加させられるし......」
千歌「なんかいいように利用されたような気がしてきた......」
千歌「あっ二人とも、今日お客さん少ないからうちの大浴場使ってもいいみたいなんだけど入ってかない?」
梨子「せっかくだし、お邪魔しちゃおうかな」
曜「じゃあ私も!千歌ちゃんちのお風呂おっきくて気持ちいいんだよね~」
プー イズミトシーパラダイスマエ~
57: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:29:48.70 ID:6cfjxSgH.net
高海家風呂
千歌「ふぅ~生き返るぅ~」グデー
曜「ふぁ~このために生きてるって感じだねぇ~」グデー
梨子「二人ともはしたないよ......」
千歌「いいじゃん、私たちしかいないんだしさぁ~」グデー
曜「梨子ちゃんもさぁ~。もっとこう、自分を解放しちゃいなよぉ~」グデー
梨子「遠慮しとくわ......」
千歌「......」ジー
曜「?」
60: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:38:15.36 ID:6cfjxSgH.net
千歌「......」ジー
曜「千歌ちゃん、あんまり見られると恥ずかしいんだけど......」
千歌「曜ちゃん、またおっきくなった?」
曜「な!?」カアァァァ
千歌「うん!絶対おっきくなってるよ!」
千歌「ちょっと失礼」ギュ~
曜「ちょっ!?千歌ちゃん!?私たち今裸だよ!?」///
千歌「うんうん、全体的に引き締まっていて弾力がある。それでいて柔らかいところは柔らかい」ギュ~
曜「うぅ~」///
64: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:48:30.36 ID:6cfjxSgH.net
梨子(うわぁぁ)///
千歌「ふぅ~満足した。ありがと曜ちゃん」
曜「」
千歌「あっ」チラッ
梨子「え゛!?な、なに?」
梨子(ま、まさか次は私なの!?私がイタダキマスされちゃうの!?)
梨子「ちょっ!?千歌ちゃん!?私まだ心の準備が......」
千歌「梨子ちゃんすっごく顔赤いよ?のぼせちゃった?」
梨子「へ?」
千歌「あんまりあったまり過ぎると体に悪いよ。そろそろあがっろか」
梨子「え、ええ......」
梨子(......なんか複雑な気分)
68: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 22:57:53.71 ID:6cfjxSgH.net
曜「もうっ!最近の千歌ちゃんは果南ちゃん以上のハグ魔だよ///」
千歌「ゴメンってばぁ」
梨子「あれ、曜ちゃん、それイヤホン?曜ちゃんって音楽とか聞くんだ」
曜「ううん、今までのAqoursの曲を復習しようと思って」
千歌「曜ちゃん偉い!私たちも負けてられないね!」
梨子「千歌ちゃんはその前に歌詞出してね」
千歌「それは......もうちょっと待って頂きたいかなぁと......」
梨子「ち、か、ちゃ、ん?」
千歌「だ、出します!今週中に出します!」
曜「あはは...それじゃあ、バス来たから私は帰るね」
千歌「またね!曜ちゃん!」フリフリ
梨子「また明日、曜ちゃん」
曜「うん、また明日」
プー ハッシャシマース
69: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 23:01:13.43 ID:6cfjxSgH.net
ヨーチャーン マタアシター
曜「......」フリフリ
曜「......」
曜「......」テクテク
曜「......」チョコン
曜「ええと、イヤホンはっと......」
70: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 23:14:51.69 ID:6cfjxSgH.net
千歌「曜ちゃんまた明日ー!」フリフリ
梨子「じゃあ、曜ちゃん帰ったし私もそろそろ帰るね」
千歌「あっ、梨子ちゃん、その......今日は泊まってかない?」
梨子「え?でももう曜ちゃん帰っちゃったわよ?」
千歌「えと、いま作詞で行き詰まっちゃっててさ、作曲担当の梨子ちゃんからアドバイスを貰えると嬉しいなぁ~って。それに曜ちゃんもいたらまた遊んじゃうし」
梨子「......」
千歌「あの~、梨子さん?」
梨子「なにか企んでる?」
千歌「え!?ひ、ひ、ヒドイなぁ~梨子ちゃん!なにも、な~んにも企んでないって」アセアセ
梨子「......」ジー
千歌「え、えへへ」アセアセ
梨子「まぁ、いいわ。今夜はいい詩がでるまでミッチリ絞ってあげる」ニコッ
千歌「ヒィィィィィ!?」
73: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/03(月) 23:21:53.01 ID:6cfjxSgH.net
高海家居間
ちかりこ「ごちそうさまでした」
志満「お粗末様でした~」
梨子「じゃあ千歌ちゃんの部屋行って早速作詞始めよっか」
千歌「え~!?いまご飯食べたばっかりだよ?もうちょっとテレビでもみてゆっくりしよーよー」
梨子「言ったでしょ?今日はもう出ないってくらい絞るって」
千歌「うぅ...梨子ちゃんのイジワル...」
78: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 05:49:20.52 ID:YRQCahV+.net
ピカッザアアァァァァ
千歌「曜ちゃん大丈夫かなぁ。雨で濡れてなきゃいいけど」
梨子「多分、もう家に着いてる頃じゃない?それより、千歌ちゃんは目の前の自分の仕事に集中しよ?」
千歌「梨子ちゃんは音楽のこととなると厳しすぎるよ......」
梨子「千歌ちゃん相手だとこれくらいで丁度いいのよ。」
梨子「そういえばさっきから気になってたんだけど」
千歌「?」
『その枕、なに?』
ザアアァァァァ
曜「............」ボタボタ
98: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 22:09:50.74 ID:YRQCahV+.net
千歌「これ?お気に入りの抱き枕なんだ~」ギュ~
梨子「なにも居間にまでもってこなくても......」
千歌「居間にまでもってきたくなるほどの魅力があるんだよ。そんなことより、もうすぐNステはじまるよ!」
梨子「却下」
千歌「そんなぁ~」ガクッ
99: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 22:18:46.19 ID:YRQCahV+.net
ちかっちの部屋
千歌「こんなのどうかな?」
梨子「うーん、悪くはないんだけどちょっと直接的すぎるかも。もっと捻りが欲しいわね」
千歌「これもダメかぁ......結構自信あったんだけどなぁ~」
梨子「千歌ちゃんらしい、明るくて前向きな気持ちは伝わってくるよ。なんか元気がもらえる気がする」
梨子「でもね、何故かはわからないんだけど、これじゃ未完成なの。千歌ちゃんの本当の気持ちの半分しか表現できてない気がする」
千歌「......難しいなぁ」
ザアアァァァァァァァァァァァ
千歌「雨、止まないね」
梨子「天気予報じゃ明日までずっとこの調子みたいよ」
100: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 22:26:46.33 ID:YRQCahV+.net
千歌「あ~もう飽きた~!ねぇねぇ梨子ちゃん、もう10時だよ?そろそろ、やめにしてもいいんじゃ......」ゴマスリ
梨子「......仕方ないわね。今日はいつもより頑張ってたみたいだし」
千歌「ホントにぃ!?やったぁ~!ついに解放されたぁ~!」
梨子「解放って......まだ始めてから3時間ちょっとよ。これじゃ大学受験が思いやられるわね」
千歌「いいもーん!私はうちの旅館継ぐから!」
梨子「そういう問題じゃないよ......」
102: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 22:34:36.91 ID:YRQCahV+.net
千歌「ねぇねぇ梨子ちゃん?気分転換にゲームしない?」
梨子「もう、急に元気になったわね。で、なんのゲームをするの?」
千歌「これこれ!スマ○ラ!」
梨子「あっ懐かしい!私も小学生のころ友達とよくやってたわ。ゲームキューブのだけど」
千歌「甘いよ、梨子ちゃん。ゲームは日々進歩してるんだよ!」
千歌「じゃーん!!WiiU!」
梨子「あ、一番新しいやつ!」
千歌「凄いでしょ~。みとねぇがビンゴ大会の景品で貰ったんだ~。ゲームキューブのコントローラーもちゃんとあるよ」
千歌「そして!ただゲームするだけでは面白くないので、本日は特別ルールを設けたいと思います!」
梨子「特別ルール?」
103: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 22:48:56.70 ID:YRQCahV+.net
千歌「名づけて!負けたら相手の言うことをなんでも一つ聞かなければいけないゲーム!」
梨子「そのまんまね......って、もしかして私を泊まらせたのってそれが目的じゃ!?」
千歌「ギクッ ど、どうするの、梨子ちゃん?受けて立つ?」
梨子(なんか千歌ちゃんの思い通りになるのは癪にさわるけど......)
梨子「その勝負受けて立つわ。その代わり、私が勝ったら千歌ちゃんが干からびるまで詩を搾り取るからね」ニコッ
千歌「ヒィィィィ!?こ、これは絶対に負けられない......」
104: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 22:57:11.19 ID:YRQCahV+.net
キャラクター設定画面
梨子(うわぁ......知らないキャラクターばっかり......あっ!)
梨子「私はゼルダでプレイするわ」
千歌「じゃあ私はソニックで!」
梨子「え?ソニックって任天堂のキャラクターじゃないわよね?」
千歌「細かいことは気にしないの!ルールは1対1、2ストック アイテムあり、ステージは終点の一回勝負でいいよね?」
梨子「終点ね、オーケーよ」
千歌「梨子ちゃん、女に二言はないよ!よぉし!ゲームスタート!」
105: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:04:57.22 ID:YRQCahV+.net
千歌 「フハハ、どこからでもかかってこーい!」
梨子「じゃあお言葉に甘えて」ヘンシン
千歌「あっ、ヤッパリ変身す......」
梨子「......」ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
ドオオーン
千歌「」残り2機→1機
梨子「あれ、千歌ちゃんその程度?」
106: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:16:36.57 ID:YRQCahV+.net
千歌「ええぇぇ!!?梨子ちゃんイメージと違いすぎるよ!?」
梨子「ふふ、こう見えても小学生のころはブイブイ言わせてたんだから」
千歌「ま、まずい......」
梨子「今夜は楽しくなりそうね、千歌ちゃん」
千歌「ヒィィィィ!?こうなったらあれを使うしかない......きた!」
107: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:21:35.40 ID:YRQCahV+.net
梨子(あの丸いアイテムは何かしら?)
スマッシュボール『やぁ』
千歌「とった!」パリーン キメテヤル
梨子(変身した!?)
ボコッボコッボコッドオオーン
梨子「え!?何なの、今の!?」残り2機→1機
千歌「あっれぇぇ~??梨子ちゃんスマッシュボールも知らないの?あのボールを壊すと必殺技がだせるんだよ~」フフン
梨子(くっ!あの顔はわざとね......)
梨子「でもこれで条件は互角!勝負はこれからよ、千歌ちゃん!」
千歌「望むところだよ!梨子ちゃん!」
111: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:26:45.34 ID:YRQCahV+.net
ヒョイ ボコッ ヒョイヒョイ ボコッ
梨子(くっ!千歌ちゃん、真っ向勝負は勝てないと踏んで明らかに守りに入ってる......)ガチャガチャガチャガチャガチャ
ヒョイ ヒョイ ヒョイ
梨子(また必殺技をされたら次は負ける!)ガチャガチャガチャガチャガチャ
スマッシュボール『やぁ』
梨子(きた!!)
梨子「」ガチャガチャガチャガチャガチャ パリーン
梨子「とった!」
梨子「......」
梨子「あれ?」
113: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:33:17.44 ID:YRQCahV+.net
梨子「千歌ちゃん?これってどうやって使うの?」
千歌「......」ガチャガチャガチャガチャガチャ
梨子「ねぇ!?千歌ちゃん!?千歌ちゃんってば!?」
千歌「......」ガチャガチャガチャガチャガチャ
梨子(くうぅぅぅ!こんのぉぉぉぉ!!)
千歌「あ、スマッシュボール」パリーン キメテヤル
114: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:39:38.20 ID:YRQCahV+.net
千歌「勝った~!勝った~!」ピース
梨子「」ズーン
千歌「ふふふ、これぞ作戦勝ちってやつだね」フフン
梨子「あんなの卑怯だわ!もう1回よ!」
千歌「言ったよね、梨子ちゃん。一回勝負だって」
梨子「うぅ......あんな約束するんじゃなかった......」
千歌「今更遅いよ~」
115: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:52:11.79 ID:YRQCahV+.net
千歌「さてさて、それでは罰ゲームのお時間です!!」
梨子「もう煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃない......」
千歌「も~、そんなヒドイことしないよ~」
梨子「じゃあ私は何をすればいいの?」
千歌「ううん、梨子ちゃんはなにもしなくてもいいよ」
梨子「え?どういうこと?」
千歌「ええとね///」
千歌「梨子ちゃんにはこれから私に思う存分ハグされて貰います!!///」
梨子「」
梨子「えっ///」
曜「えっ」
119: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/04(火) 23:59:38.73 ID:YRQCahV+.net
梨子「えっ///ハグって///そんなことのために私を呼んだの!?」アセアセ
千歌「そんなこととは失礼だな~。私にとっては一大事だよ?」
梨子「だって、ほら、千歌ちゃん何の前触れもなく曜ちゃんに抱きついたりするでしょ?それなのに、なんで私にはこんな回りくどいこと......」
千歌「なんでって、私がハグしようとしたら梨子ちゃん逃げちゃうじゃん。でも罰ゲームって形式なら梨子ちゃんも観念してくれるかなぁ~って思ったの」
梨子「あぁ、なるほど......」
梨子(正直、罰ゲームになってないんだけど......)
120: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 00:08:49.42 ID:X7Iwjh24.net
千歌「それにね...」
梨子「?」
千歌「私、曜ちゃんや果南ちゃんには昔からハグし慣れてるの。だけど梨子ちゃんにはほとんどハグしたことないからかな?なんかこう、私もちょっと恥ずかしくて///」エヘヘ
梨子(千歌ちゃん///)
千歌「あっ!もちろん本当に嫌ならしなくてもいいんだよ?罰ゲームだなんて気にしなくていいからね?」アセアセ
梨子「ふふ、嫌なわけないじゃない。もちろん、私もちょっぴり恥ずかしいよ?でも、千歌ちゃんとなら、嫌なわけない。だから...しよっ?ハグ」
122: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 00:14:26.08 ID:X7Iwjh24.net
千歌「ホントに!?梨子ちゃんありがとう!大好き!」ギュ~
梨子「ちょっ!?千歌ちゃん!?まだ心の準備が///」アセアセ
千歌「わわっ!?ゴ、ゴメン......やっぱり恥ずかしいよね?」
梨子「う、うん。ちょっとだけね」
千歌「じゃあ明かりを暗くしよっか。そうすれば恥ずかしさもマシになるよね?」カチッ
梨子(あっ、豆球になった)
143: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 22:14:04.72 ID:X7Iwjh24.net
梨子(なんか暗くなったせいで余計に変なムードができちゃった気がする......)
千歌「準備はいい、梨子ちゃん?」ニコッ
梨子「う、うん。もう大丈夫だよ」ドキドキ
千歌「それじゃあ抱きしめるね」
梨子(......)ゴクリ
千歌「......梨子ちゃん」ギュ
梨子(......)バックンバックン
千歌「......梨子ちゃんの体、あったかい......」ギュー
梨子(あぁ、ダメだ...これ......)バックンバックン
梨子(体が動かない......それなのに胸の鼓動は大きくなる一方で)バックンバックン
梨子(確実に千歌ちゃんにも伝わってる......)バックンバックン
梨子(やっぱり恥ずかしい)カアァァァァ
146: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 22:25:15.89 ID:X7Iwjh24.net
千歌「えへへ、梨子ちゃん、ドキドキしてるね///」
梨子「もうっ!そういう千歌ちゃんもでしょ?」
千歌「うぅ...やっぱりばれてたかぁ///」
梨子(千歌ちゃんのも私のと同じくらいドキドキしているのを肌に感じる......)バックンバックン
梨子(なんだか......とっても嬉しい)
147: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 22:31:49.33 ID:X7Iwjh24.net
千歌「ねぇ、梨子ちゃん?」
梨子「なに?」
千歌「ずっと立ちっぱなしなのもつかれるし、ベッドに移らない?」
梨子「ベッドに!?」ビクッ
梨子(そ、それは流石にアウトじゃ......)バックンバックン
千歌「ダメ......かな......?」
梨子(うぅ......そんな目で見ないでよ......)
150: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 22:38:03.89 ID:X7Iwjh24.net
梨子(結局承諾してしまった......)
千歌「あ、さっき私が抱いてた抱き枕の方を頭にしてね」
梨子「えぇ......」
千歌「えへへ、それではちかちーのベッドに一名様ご案内~」
梨子「お、お邪魔します......」オズオズ
梨子(入って、しまった...)ドキドキ
千歌「えへへ、こうして二人で密着して布団に入ってるとポカポカするね///」
梨子「うぅ~恥ずかしい///」
151: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 22:55:31.01 ID:X7Iwjh24.net
千歌「梨子ちゃんギュー」ギュー
梨子「///」
千歌「梨子ちゃ~ん」スリスリ
梨子(なっ!?千歌ちゃん、足を絡めて......)
千歌「横になってると足でも触れられるね~」スリスリ
梨子「うぅ///今日の千歌ちゃんは積極的過ぎるよ///」
千歌「言ったでしょ?梨子ちゃんは今日、私に思う存分ハグされますって」
梨子「もう確実にハグの域を超えてるよ......」カアァァァァァ
千歌「えへへ、そうだね///」
153: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:02:37.25 ID:X7Iwjh24.net
千歌「うふふ!梨子ちゃん、顔がりんごみたい!梨子なのに!」
梨子「もうっ!千歌ちゃんは曜ちゃんとこういうことし慣れれてるだろうけど、私は初めてなんだから!」
千歌「......」
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「......しないよ」
梨子「えっ?」
梨子(千歌ちゃん、急に真剣な表情になって......)
155: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:09:19.16 ID:X7Iwjh24.net
千歌「曜ちゃんとだってこんなことしない。梨子ちゃんとだからするんだよ」
千歌「それとね。今は他の女の子の話はしたくないかも」
梨子(千歌ちゃん、怒ってる......)
梨子「あ、あの......ごめんなさい......その......私......」
千歌「あはは、もういいよ。変な空気にしてゴメンね。今日はせっかく二人きりなんだし、二人きりを楽しもうね」ニコッ
梨子「え、えぇ......」
梨子(良かった......笑顔に戻ってくれた)
156: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:14:30.59 ID:X7Iwjh24.net
千歌「では!気を取り直しまして!梨子ちゃんハグされ放題の刑の執行を再開したいと思います!」ギュー
梨子「千歌ちゃん苦しいよ~///」
梨子(あぁ、千歌ちゃん可愛いなぁ)
千歌「足も絡めちゃうよ~!スリスリ~!」
梨子「えへへ、千歌ちゃ~ん///」
千歌「梨子ちゃんの太もも、スベスベだね~」
梨子「千歌ちゃんのもスベスベだよ~............あっ♡」
梨子(!?)
159: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:23:54.62 ID:X7Iwjh24.net
千歌「......梨子ちゃん?」
梨子(どうしよう///千歌ちゃんの太ももが私のアレに当たって声が///)
千歌「梨子ちゃん今もしかして......」
梨子(やめて!言わないで千歌ちゃん!)
千歌「その......感じてた?」
梨子「」
梨子「」カアァァァァ
163: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:29:31.37 ID:X7Iwjh24.net
梨子(終わった......)
千歌「ご、ごめんね?変なとこ触っちゃって!私のせいで......」
梨子「いいのよ......千歌ちゃんのせいじゃないから......」
千歌「......」
梨子「......」
梨子(気まずい......)
165: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:37:23.17 ID:X7Iwjh24.net
梨子「あっ、あはは。もうそろそろ12時だしそろそろ寝よっか?」
千歌「......」
梨子「あの~千歌ちゃん?」
千歌「ねぇ梨子ちゃん」
梨子「な、何かしら?」
千歌「あの、もしかして、もしかしてなんだけど......」
梨子「?」
千歌「梨子ちゃん......私で興奮してたの?」
梨子「!!?」
169: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:44:32.06 ID:X7Iwjh24.net
梨子(え!?えぇ!?その話題ぶりかえすの!?)
梨子「え、えと千歌ちゃん?明日も朝早いしもう寝たほうがいいんじゃ......」
千歌「梨子ちゃん、質問に答えて」
梨子(うぅ~///そんなのどうやって答えればいいのよ///)
千歌「私は......してるよ」
梨子「え?」
千歌「だから!私は......うぅ///私は梨子ちゃんで興奮してるよ///」
梨子「」
梨子「」
梨子「え」
172: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:53:39.17 ID:X7Iwjh24.net
梨子(ええぇぇぇ!!?うそ!うそでしょ!?)
千歌「ほら、梨子ちゃん」ギュ
梨子(!?)
ドクンドクンドクン
千歌「聞こえるでしょ?私の音。さっきよりずっと激しくなってるの。梨子ちゃんのせいだよ」
梨子(ち、千歌ちゃんの胸が!?私の顔に!?)バックンバックンバックン
千歌「だからね」ゴソゴソ
梨子(え?千歌ちゃんが仰向けの私の上に馬乗りになって...)
千歌「梨子ちゃんに責任をとってもらいたいな///」
175: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/05(水) 23:59:14.41 ID:X7Iwjh24.net
梨子(なに?なんなの?この状況)バックンバックン
千歌「嫌なら嫌って言ってね。すぐやめるから」
梨子(千歌ちゃん、私の唇をじっと見つめて...)バックンバックンバックン
千歌「梨子ちゃん、目を閉じて...」
梨子(あぁ......もう全部千歌ちゃんに委ねちゃおうかな)バックンバックンバックン
千歌「梨子ちゃん、大好きだよ」
梨子「私も......大好き」
梨子「千歌ちゃん...」
千歌「梨子ちゃん...」スー
キャー!!
千歌梨子「!?」
梨子「今の......悲鳴?」
千歌「志満ねぇだ!」ダッ
梨子「あぁ!千歌ちゃん!待って!」
178: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 00:05:02.97 ID:U/sYbw7b.net
高海家玄関
梨子「待って!千歌ちゃん、危ないよ!」
千歌「志満ねぇ!大丈夫!?」
志満「あぁ!千歌ちゃん!大変なの!曜ちゃんが!曜ちゃんが!」
梨子「!?」
曜「あ...はは、千歌ちゃん......起こしちゃった......かな」
梨子(曜ちゃん、お腹のあたりが血まみれになってる!?)
志満「曜ちゃん!喋らないで!いま救急車がこっちきてるから!」
千歌「曜ちゃん!!うぅっ......なんで!グスッ どうして、こんなぁ......」
182: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 00:10:28.92 ID:U/sYbw7b.net
曜「ねぇ......千歌......ちゃ......」
千歌「ダメ!!曜ちゃん!喋らないで!」
曜「手......握って......」
千歌「手握ればいいんだね?ほらっ握ってるよ?曜ちゃん!」ガシッ
曜「あぁ......嬉し............」
千歌「!?曜ちゃん!曜ちゃん!!」
187: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 00:21:32.24 ID:U/sYbw7b.net
志満「曜ちゃん!救急隊の人が来たよ!」
救急隊1「患者を運びます。離れてください」
千歌「あぁ!曜ちゃん!!曜ちゃん!!」
救急隊1「申し訳ありません。患者の親族の方以外同乗できないことになっています。離れてください」ガシッ
千歌「いやぁぁぁ!!曜ちゃんが!!曜ちゃんが私に手を握ってって言ったの!
離して!!」
梨子(千歌ちゃん......)
救急隊2「おい、一刻を争うんだ、乗せてやれ」
救急隊1「......わかりました」
千歌「曜ちゃん、私がずっとそばにいるからね...グスッ だから、頑張って!」
曜「......」
救急隊2「通報ありがとうございました。おい、早く出発するぞ!」
ピーポーピーポー
志満「梨子ちゃん!私たちも車で病院にむかいましょう!」
梨子「......はい」
188: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 00:29:45.17 ID:U/sYbw7b.net
ピッピッピッ
曜「......」
曜「......」
曜「......あ......れ......」
曜(知らない天井だ)
曜(うぅ...意識がはっきりしないし体が動かない)
曜(......私どうしたんだっけ)
曜(............)
曜(そうだ、思い出した)
209: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 21:55:08.22 ID:U/sYbw7b.net
先週
ダイヤ「はい!今日の練習はここまで!
」
花丸「あぁ......疲れたズラ......」ハァハァ
ルビィ「マルちゃん、もうちょっと頑張って......お姉ちゃん、スクフェスのイベントが始まるとそっちに夢中になるから」ハァハァ
花丸「ずらぁ......」
喜子「堕天するぅ.........」ハァハァ
曜「1年組はみんな死にかけてるね」
千歌「曜ちゃんと果南ちゃんが体力お化け過ぎるだけだよ......」ハァハァ
210: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:01:43.98 ID:U/sYbw7b.net
ダイヤ「まったく、だらしありませんわね!」
果南「まぁまぁ。ムチばかりでアメなしじゃ逆効果だよ、ダイヤ。そろそろ休みを入れてもいいんじゃない?ね?」
ダイヤ「......果南さんがそう言うなら仕方ありませんわね。ラブライブに使う曲も順調な仕上がりですし、来週の日曜日は久々に全休にしますわ」
千歌「ほんと!?やったぁ!!」
曜(!)
曜「日曜休みかぁ......千歌ちゃん、久々に映画でもいかない?新しい映画が......」
千歌「あっ......曜ちゃんゴメンね、日曜はやりたいことがあるんだ」
曜「そ、そうなんだ......残念!」
千歌「また今度行こうね」
曜「うん......」
曜(やりたいことってなんなんだろう......私、最近千歌ちゃんが休日になにやってるのか全然知らないな......)
曜(私......もしかして避けられてるのかな......)
鞠莉「ねぇ、曜?」
曜「なに?鞠莉ちゃん?」
鞠莉「日曜暇なら私に付き合ってくれないかしら?」
曜「いいけど......なにするの?」
鞠莉「ひ♡み♡つ」
211: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:13:13.70 ID:U/sYbw7b.net
日曜 沼津駅
鞠莉「チャオ!お待たせ!」
曜「おはヨーソロー!鞠莉ちゃん!で、今日はなにするの?」
鞠莉「なにって、デートで行くとこなんてだいたい決まってるでしょ?」
曜「デートって......じゃあ完全ノープランってこと?」
鞠莉「まぁメインはこれね、ジャーン!」
曜「あ!それ今流行ってるアニメ映画のチケット!」
鞠莉「これ、前から見たかったの」
鞠莉「それじゃあ映画が始まるまでショッピングでもして時間を潰しましょ!」
曜「そうだね」
曜(できれば千歌ちゃんと一緒に見に行きたかったなぁ......)
曜(ダメだダメだ、こんなこと考えちゃ!鞠莉ちゃんは絡みが少ない私と仲良くなろうと思って誘ってくれたのに!)ブンブン
曜(取り敢えず今は千歌ちゃんのことは忘れよう)
鞠莉「ふふっ」
213: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:22:39.50 ID:U/sYbw7b.net
鞠莉「あははっ!太鼓の達人ってとってもエキサイティングね!」
曜「でしょ?100円で3回もプレイできるし、結構体力つかうんだよね~」
曜(Aqoursができるまではよく千歌ちゃんと一緒にやってたなぁ)
曜「あっ!もうこんな時間だ!そろそろ映画館のあるフロアに行こっか?」
鞠莉「ちょっと待ってね......」チラッ
曜(?)
鞠莉「ええ、それじゃあ行きましょ?」
曜「うん!」
214: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:27:41.64 ID:U/sYbw7b.net
映画館
曜(流石に人気の映画っていっても公開から2ヶ月以上経ってるし、あんまり人はいないね)
鞠莉「あっ!私ゲームセンターにカバン置きっ放しだわ!ちょっと取りに行ってくるから曜は席で待ってて」
曜「うん、もうすぐ始まるから急いでね」
鞠莉「ええ!hurry upよ!私!」タッタッタ
曜(やっぱり鞠莉ちゃんはそそっかしいなぁ、千歌ちゃんみたい)
曜(周り見渡してみた感じ、やっぱりカップルばっかり)
曜(あっ!でもあそこに女の子二人で来てる人も......え?)
219: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:34:06.11 ID:U/sYbw7b.net
梨子「あっ千歌ちゃんポップコーンこぼしてる!」
千歌「え?どこどこ?」
曜(なんで......千歌ちゃんと梨子ちゃんが......)
千歌「あ~コーラ飽きた~、梨子ちゃんのメロンソーダちょっと貰うね」チュー
梨子「ちょ///千歌ちゃん///」
曜(千歌ちゃん私が映画に誘った時、日曜はやりたいことがあるって......)
鞠莉「お待たせ~、あっ暗くなった。ちょうど始まるみたいね......曜どうしたの?」
曜(なんで......なんで......)
224: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:44:53.83 ID:U/sYbw7b.net
曜(全然映画の内容が頭に入ってこない)
曜(暗くて見えないけどあそこには千歌ちゃんが梨子ちゃんと二人でいるんだ)
曜(二人きりで、楽しそうに、まるで......カップルみたいに......)プルプル
鞠莉「曜?エンドロールに入ったけどもう出る?」
曜「......私はエンドロールも見る派......かな」
曜(嘘、いつもは千歌ちゃんも私もエンドロールなんて見ないよ。でも、今千歌ちゃんに会ったら......私、耐えられないよ......)
226: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 22:52:48.52 ID:U/sYbw7b.net
曜「......」
鞠莉「エンドロール終わったわね。お客さんもみんな出て行っちゃった」
曜「そ、そうだね!私たちも出よっか!」
鞠莉「ちょっと待って」
曜「えっ?」
鞠莉「曜、無理してるでしょ」
曜「な、なんの......」
鞠莉「さっき千歌と梨子が二人で出て行くのが見えたわ。それに曜、声が震えてるよ」
曜「そ、そんな...グスッ...そんなこと......」
鞠莉「曜」ギュ
曜「ちょ...うぅ...鞠莉ちゃ......」
鞠莉「もういいのよ」
鞠莉「もう我慢しなくていいの」ギュー
曜「うっ...グスッ うぅ......千歌ちゃんがぁ...千歌ちゃんがぁぁぁ!!」ギュー
鞠莉「よしよし、よく頑張ったね」ナデナデ
232: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:02:21.32 ID:U/sYbw7b.net
曜「グスッ......ありがと、鞠莉ちゃん。泣いたらちょっとスッキリした」
鞠莉「ふふ、いつでもお姉さんを頼っていいのよ」
曜「......うん」
鞠莉「それにしても千歌は鈍感ね、曜にこんなに思われてるっていうのに!」
曜「ううん、私が悪いの。私が自分の気持ちを伝えないから......」
鞠莉「いいえ、曜は悪くないわ。それに、曜が嫉妬ファイヤーする気持ちもすごくわかる」
曜「へへっ、鞠莉ちゃんも果南ちゃんのこと大好きだもんね」
鞠莉「ええ、私は果南のストーカーだもの」
曜「ストーカーって......」
鞠莉「冗談じゃないのよ?」
曜「えっ?」
鞠莉「ふふっ、曜、ちょっと私の家に来てもらってもいいかしら」
曜「いいけど......」
曜(なんなんだろう......)
234: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:12:06.40 ID:U/sYbw7b.net
マリーハウス
鞠莉「いらっしゃい、曜ちゃん」
曜「お邪魔します」
鞠莉「紅茶でいいかしら」カチャ
曜「うん、ありがと」
曜(鞠莉ちゃんの家、初めて来たけどなんかお城みたいだなぁ。あ、紅茶おいしい)
鞠莉「では!今日は頑張った曜ちゃんにご褒美をあげます!」
曜「え?ご褒美?」
鞠莉「じゃじゃーん!」
曜「......なにこれ?」
鞠莉「盗聴器」
曜「」ブフッ
235: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:20:35.22 ID:U/sYbw7b.net
鞠莉「ああもう!曜きたな~い!」
曜「ゴホッゴホッ! と、盗聴器ってホンモノなの!?」
鞠莉「ホンモノよ、まだ使ったことはないけどね」
曜「鞠莉ちゃん、ガチのストーカーじゃん......」
鞠莉「言ったでしょ、私は果南のストーカーだって。果南に悪い虫がくっつくのが許せないの。この気持ち、曜ならわかるでしょ?」
曜「う......」
鞠莉「千歌と梨子は家がお隣だよ?ほうっておいたらいつの間にか次のステップに進んじゃうかもね」
曜「そ、それは......」
鞠莉「でも、これがあればいざという時に役に立つ」
曜「それでも......」
鞠莉「いいから!これはマリーからのプレゼントなんだからもらっておきなさい!使わないならそれでいいじゃない!」
曜「ちょ!鞠莉ちゃん!?」
鞠莉「使い方は説明書に書いてあるからちゃんと読むのよ?あっ!あとで感想も教えてね?」
鞠莉「じゃーあ、私はこれから果南とデートの約束があるから、グッバイ!」バタン
曜(追い出された......)
238: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:33:07.46 ID:U/sYbw7b.net
曜「どうしよう......これ」
曜「......一応使い方だけ読んでおこう」
取扱説明書
・この録音機に保存された録音データはこの録音機をインターネットに接続することにより、スマートフォンなどでリアルタイムで再生可能です。
・録音はリアルタイムでの再生時及び指定した時間帯のみされます。
・一回の充電で約3時間継続的に動作します。
・充電する際はコードを本体に挿してください。
曜(千歌ちゃんの家のWiFiはいつも使ってるから簡単にインターネットに接続できる)
曜(でも充電は3時間しかもたないのか......不便だな)
曜「って!なんで使う前提でかんがえてるの!私!」ブンブン
曜「とりあえずうちに帰ろう......」ブブブ
曜「あっLINEの通知だ」
曜「!?」
239: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:40:14.14 ID:U/sYbw7b.net
千歌「あっ!よーちゃん!お邪魔してるよ~」フリフリ
曜「はぁはぁ、千歌ちゃん、来るなら事前に言ってよ......バス停から走って来ちゃった」ゼェゼェ
曜(千歌ちゃんが私の家に来てくれた!ヤッホー!!えへへ///嬉しいな~)
千歌「別にそんなに急がなくてもいいのに、ちょっと寄っただけだよ?」
曜(っあ、でも......)
曜(梨子ちゃんはどうしたんだろう......)
曜「ねぇ、千歌ちゃん」
千歌「なに?」
曜「今日はなにしてたの?」
千歌「......えっと...ちょっと、ね?全然大したことないよ」
曜「......ふーん、そうなんだ」
曜(駄目だよ、私......これじゃあ誘いを断られたのを根に持ってるみたいじゃん......)
曜「そうだ!せっかく来てくれたんだしお茶でもいれるね」
千歌「うん、ありがと」
242: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:50:38.94 ID:U/sYbw7b.net
曜(千歌ちゃん、こないだKonozamaで買った抱き枕をずっと抱いてる......)
千歌「曜ちゃんの抱き枕ってすっごく抱きごごちいいね~」
千歌「フカフカでちょうどいいサイズだし、私の体にぴったりだよ~」ダキ~
曜(あぁ!千歌ちゃんが抱き枕をギューッて抱きしめて、ほっぺたスリスリしてる!代われ!私と!)
曜「千歌ちゃんと私は体格ほとんど一緒だしね。私もその抱き枕気に入ってるんだ~」
千歌「やっぱり?私もこの抱き枕欲しいな~。どこで売ってたの?」
曜「あぁ、これはこないだKonozamaで......」
曜(......待てよ、千歌ちゃんかなりこの抱き枕を気に入ってるみたいだし、あの中に盗聴器を仕込んでそれを千歌ちゃんにあげれば......)
曜(って駄目だ!なに考えてるの!私!そんなの犯罪じゃん!)
243: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/06(木) 23:58:54.23 ID:U/sYbw7b.net
曜(......でもさっきも千歌ちゃん、私に本当のことを教えてくれなかった......)
曜(このまま何もしなかったら、千歌ちゃんは本当に......)
曜「......」
千歌「曜ちゃん?」
曜「ええとね、それ昔から持ってるやつだからどこで買ったか忘れちゃった」
千歌「え~。残念」ガクッ
曜(私......最低だ......)
245: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:06:59.01 ID:tVS16ove.net
翌日夜 渡辺ハウス
曜「本当にあの盗聴器入りの枕を千歌ちゃんにあげちゃったよ......」
曜「後は専用のスマホアプリの再生ボタンを押すだけでリアルタイムで千歌ちゃんの私生活が赤裸々になっちゃう......」
曜「......」
曜「......ちょっとだけ......ちょっとだけ試してみよう」
246: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:16:21.84 ID:tVS16ove.net
曜「......」
曜「えいっ!」
ポチッ
リアルタイムで音声を再生します
曜「......」
『んっ♡ああっ♡あん♡』ハァハァ
曜「!!??」
曜「ちょちょちょちょ!?」ポチィ
シーン
曜(ヴェェェ!?千歌ちゃんが!?千歌ちゃんが!?千歌ちゃんがぁぁぁっ!!?)
曜(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ)
曜(一旦落ち着け渡辺曜、深呼吸深呼吸)スーハースーハー
曜(......)
曜(どうしよう)
248: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:24:12.81 ID:tVS16ove.net
曜(どうしよう、知り合いがシテる音なんて初めて聴いた......しかもよりにもよって千歌ちゃんの......)
曜(......)
曜(千歌ちゃん何をオカズにしてるんだろう)
曜(というかそもそも千歌ちゃんは一人じゃないという可能性も......)
曜(まさか!誰かに襲われて!)
曜(そ、そうだよ!もしそうなら今すぐ千歌ちゃんを助けに行かないと!そのためにはまずは事実関係を確認する必要があるよね!)ムラムラ
曜「うん。私は千歌ちゃんを守るために盗聴するんだよ!決してやましい気持ちじゃない!」ムラムラ
曜「......」
曜「誰に対して言い訳してるんだろ、
私......」
曜「とりあえず再生ボタンを......」ムラムラ
ポチ
『ふぅ。あ、スクフェスやらなきゃ、LP漏れてるかも』
曜「......」
曜「やってしまった......」ガクッ
249: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:31:05.10 ID:tVS16ove.net
『あぁっ!ライブ失敗しちゃった~』
曜「一応千歌ちゃんは一人みたいだし、最悪の事態には至っていない......かな」
曜「はぁ......」
『どうしよ、今日曜ちゃんにいつものお礼のプレゼント買ったから今月はもう課金できないのに......』
曜「え?」
252: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:39:09.71 ID:tVS16ove.net
曜「今私にプレゼントを買ったって......」
『曜ちゃん喜んでくれるかなぁ』
曜「もしかして今日千歌ちゃんが梨子ちゃんと一緒にいたのは私へのプレゼントを選ぶため......?」
曜「そんなっ!......それなのに私、こんな......」
曜「......もうやめよう、こんな最低なこと」
曜「千歌ちゃんなら大丈夫だよ、きっと」
ポチ
『んっ♡ああっ♡あん♡』
曜「!?」
曜「あ、あぁビックリした。間違えて過去のデータを再生しちゃったのか、リアルタイムで聴いてる部分は自動で保存されてるんだね」
曜「......」
曜「......」
ポチ
『んっ♡ああっ♡あん♡』
曜「......」
ポチ
『んっ♡ああっ♡あん♡』
曜「......」
曜「......」
曜「......」ヌギヌギ
255: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:52:14.27 ID:tVS16ove.net
翌日
曜「もうっ!最近の千歌ちゃんは果南ちゃん以上のハグ魔だよ///」
千歌「ゴメンってばぁ」
梨子「あれ、曜ちゃん、それイヤホン?曜ちゃんって音楽とか聞くんだ」
曜「ううん、今までのAqoursの曲を復習しようと思って」
曜(盗聴した音声を聴くためとは口が裂けてもいえない)
千歌「曜ちゃん偉い!私たちも負けてられないね!」
曜(ごめんね千歌ちゃん、私全然エラくないよ、エロいけど)
梨子「千歌ちゃんはその前に歌詞出してね」
千歌「それは......もうちょっと待って頂きたいかなぁと......」
梨子「ち、か、ちゃ、ん?」
千歌「だ、出します!今週中に出します!」
曜「あはは...それじゃあ、バス来たから私は帰るね」
千歌「またね!曜ちゃん!」フリフリ
梨子「また明日、曜ちゃん」
曜「うん、また明日」
プー ハッシャシマース
256: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 00:53:07.89 ID:tVS16ove.net
ヨーチャーン マタアシター
曜「......」フリフリ
曜「......」
曜「......」テクテク
曜「......」チョコン
曜「ええと、イヤホンはっと......」ウキウキ
276: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 20:46:52.70 ID:tVS16ove.net
バス内
曜(うふふ、千歌ちゃん早く部屋に戻ってこないかなぁ~)ニヤニヤ
曜(今日も二人だけのGuilty Nightを楽しもうね、千歌ちゃん♪)ハァハァ
曜(あーでも流石に私でも2日連続ではシないかな?)
曜(これから夜は毎日録音しないと)
『えーっと、抱きまくら抱きまくら』
曜(きた!)
『あったあった、よいしょっと』
曜(あれ、どこかに持っていくのかな?)
279: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:03:29.13 ID:tVS16ove.net
『あっハンバーグだ!やったぁ!』
曜(あぁ、今から晩御飯食べるんだ)
『もうすぐできるから座って待っててね』
曜(志満ねぇの声だ。志満ねぇの作るハンバーグってとっても美味しいんだよね~、私もお腹空いてきちゃった)
『あぁ~もう待ちきれないよ~』
曜(ふふっ、食いしん坊の千歌ちゃんも可愛いなぁ)
曜(今からはしばらく晩御飯みたいだね。美味しそうにハンバーグを食べる千歌ちゃんもいいけど充電ももったいないし、しばらくは盗聴しないでいいかな...)
『ふふっ、千歌ちゃんってハンバーグが大好きなのね』
曜(え?)
282: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:13:43.55 ID:tVS16ove.net
『むぅ~!梨子ちゃん、今私のこと子供みたいって思ったでしょ!』
曜(なんでまだ梨子ちゃんが......)
『そんなことないよ。あっ!そういえば私の分の晩御飯ってないわよね......』
『だいじょうぶ!朝のうちから志満ねぇと梨子ちゃんのお母さんには梨子ちゃんが今日泊まるって言っといたから』
曜(え?梨子ちゃん、今日泊まるの?私がいるときはそんなこと何も言ってなかったのに......)
『それなら私にも先に言っといてくれれば良かったのに......』
『いったでしょ?今日は二人きりがいいって。だから梨子ちゃんと二人きりになるまで言わなかったの』
曜「......」
曜「......」ピンポーン ツギトマリマス
283: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:21:50.50 ID:tVS16ove.net
ちかちーハウス前
ザアアアァァァァ
曜(雨だ......)
『曜ちゃん大丈夫かなぁ。雨で濡れてなきゃいいけど』
『多分、もう家に着いてる頃じゃない?それより、千歌ちゃんは目の前の自分の仕事に集中しよ?」』
『梨子ちゃんは音楽のこととなると厳しすぎるよ......』
『千歌ちゃん相手だとこれくらいで丁度いいのよ』
『そういえばさっきから気になってたんだけど、その枕、なに?』
曜(......)
曜(私と千歌ちゃんは幼馴染で、私は千歌ちゃんのことならなんでも知ってるつもりでいた)
曜(私は、千歌ちゃんにとって特別な存在だと思ってた、そう思い込んでたんだ)
284: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:33:14.76 ID:tVS16ove.net
曜(でも、梨子ちゃんと出会ってから千歌ちゃんは私の知らない表情を見せるようになった)
曜(照れたり、怒ったり、泣いたり、どれも言葉にすれば他愛もないものだけど、私に向けられる表情とは微妙に違う)
曜(そんな千歌ちゃんの新しい一面を引き出せる梨子ちゃんは、千歌ちゃんにとって特別な存在なんだなって思う)
曜(私はただの幼馴染で、千歌ちゃんにとっては友達のうちの一人に過ぎないんだって痛感させられる)
曜(私なんかが二人の関係を邪魔しちゃいけないってわかってる、わかってるはずなのに......)
曜(私はなんでここにいるんだろう.....)
285: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:41:18.18 ID:tVS16ove.net
『さてさて、それでは罰ゲームのお時間です!!』
『もう煮るなり焼くなり好きにすればいいじゃない......』
『梨子ちゃんにはこれから私に思う存分ハグされて貰います!!///』
『えっ///』
曜「えっ」
『えっ///ハグって///そんなことのために私を呼んだの!?』アセアセ
『そんなこととは失礼だな~。私にとっては一大事だよ?」』
『だって、ほら、千歌ちゃん何の前触れもなく曜ちゃんに抱きついたりするでしょ?それなのに、なんで私にはこんな周りくどい方法で......』
『私、曜ちゃんや果南ちゃんには昔からハグし慣れてるの。だけど梨子ちゃんにはほとんどハグしたことないからかな?なんかこう、私もちょっと恥ずかしくて///エヘヘ 』
曜(やっぱり......梨子ちゃんは特別なんだね......)
286: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:46:18.85 ID:tVS16ove.net
『準備はいい、梨子ちゃん?』
『う、うん。もう大丈夫だよ』
『それじゃあ抱きしめるね』
曜(っ......)
『......梨子ちゃん』ギュ
『......梨子ちゃんの体、あったかい......』ギュー
曜「...っう、グスッ うぅ.........」
288: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 21:53:20.94 ID:tVS16ove.net
『えへへ、梨子ちゃん、ドキドキしてるね///』
『もうっ!そういう千歌ちゃんもでしょ?』
『うぅ...やっぱりばれてたかぁ///』
曜「うぅ...グスッ...嫌だよ......」
『えへへ、こうして二人で密着して布団に入ってるとポカポカするね///」』
『うぅ~恥ずかしい///』
『梨子ちゃんギュー!』
『ちょ///』
『梨子ちゃ~ん』スリスリ
『横になってると足でも触れられるね~』スリスリ
『うぅ///今日の千歌ちゃんは積極的過ぎるよ///』
曜「うぐっ...グスッ ぅぅ千歌ちゃん......わたしのことも見て......私を一人にしないで......」
289: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:01:11.57 ID:tVS16ove.net
『うふふ!梨子ちゃん、顔がりんごみたい!梨子なのに!』
『もうっ!千歌ちゃんは曜ちゃんとこういうことし慣れれてるだろうけど、私は初めてなんだから!』
『......』
『千歌ちゃん?』
『......しないよ』
『えっ?』
『曜ちゃんとだってこんなことしない。梨子ちゃんとだからするんだよ』
『それとね。今は他の女の子の話はしたくないかも』
曜(っ!)
『あ、あの......ごめんなさい......その......私......』
『あはは、もういいよ。変な空気にしてゴメンね。今日はせっかく二人きりなんだし、二人きりを楽しもうね』ニコッ
曜「嫌......」
『では!気を取り直しまして!梨子ちゃんハグされ放題の刑の執行を再開したいと思います!ギュー 』
『千歌ちゃ......///』ブチィ!
曜「もう......嫌......耐えられない」
292: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:11:24.14 ID:tVS16ove.net
曜(梨子ちゃんは特別で私は特別じゃない。そう思ってたけど違った)
曜(もうとっくに千歌ちゃんの中に私の居場所なんてなかったんだ......)
曜(ははっ、馬鹿だなぁわたし、盗聴なんてしなければ幸せな夢を見続けられたのに......)
曜(こんなことした天罰......なのかな)
曜(それなら......仕方ないよね......)
曜「......」
曜「......」
曜「......うぅ」
曜「やっぱり......嫌だ......嫌だよ......千歌ちゃん、わたしのことも見てよ......」
曜「......」
曜「......」
曜「......私が死んだら、千歌ちゃん、私のことも見てくれるかな」
294: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:18:01.60 ID:tVS16ove.net
曜「手持ちの刃物は工作用のナイフだけだけど、これでも多分死ねるよね」
曜「やっぱり痛いのかな......そりゃそうだよね」
曜「はぁ......」
曜「......短い人生だったなぁ」
曜「......」
曜「お父さん、私、立派な船乗りになれないや、ごめんね」
曜「お母さん、いままで私を育ててくれてありがとう」
曜「千歌ちゃん......こんな終わり方になっちゃったけど、千歌ちゃんのおかげで私の人生は幸せな思い出に溢れてるよ」
曜「......」
曜「......うっ....グスッ...うぅ」
曜「......結局、最後まで言えなかったなぁ」
曜(......大好きだよ、千歌ちゃん)
グサッ
295: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:21:05.44 ID:tVS16ove.net
ワンワンワン ワンワンワン
志満「あれ、しいたけが騒がしいわね、どうしたのかしら」
ワンワンワン ワンワンワン
志満「しいたけ~、ご近所迷惑になるから静かにしなさーい」ガラララ
しいたけ「くぅん、くぅん」ペロペロ
志満「こら!しいた......!?」
297: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:45:48.08 ID:tVS16ove.net
あぁ......ちょっとずつ意識が遠くなっていく。
もう、しいたけ顔舐めすぎだよ。唾液まみれになっちゃう
あれ
あそこにいるのは......千歌ちゃん?なんで......
千歌「曜ちゃん!!」
曜「あ...はは、千歌ちゃん......起こしちゃった......かな」
志満「曜ちゃん!喋らないで!いま救急車がこっちきてるから!」
千歌「曜ちゃん!!うぅっ......なんで!グスッ どうして、こんなぁ......」
みんな泣いてる、どうしたんだろう。泣かないで千歌ちゃん、千歌ちゃんには笑顔の方が似合うから。
299: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:52:18.89 ID:tVS16ove.net
血の匂いがする......あっ、そっか、私......死ぬんだ。それなら......
曜「ねぇ......千歌......ちゃ......」
千歌「ダメ!!曜ちゃん!喋らないで!」
曜「手......握って......」
千歌「手握ればいいんだね?ほらっ握ってるよ?曜ちゃん!」ガシッ
曜「あぁ......嬉し............」
千歌「!?曜ちゃん!曜ちゃん!!」
千歌ちゃんの手......あったかいなぁ
301: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 22:56:20.92 ID:tVS16ove.net
志満「曜ちゃん!救急隊の人が来たよ!」
救急隊1「患者を運びます。離れてください」
千歌「あぁ!曜ちゃん!!曜ちゃん!!」
救急隊1「申し訳ありません。患者の親族の方以外同乗できないことになっています。離れてください」ガシッ
千歌「いやぁぁぁ!!曜ちゃんが!!曜ちゃんが私に手を握ってって言ったの!
離して!!」
救急隊2「おい、一刻を争うんだ、乗せてやれ」
救急隊1「......わかりました」
千歌「曜ちゃん、私がずっとそばにいるからね...グスッ だから、頑張って!」
あぁ......千歌ちゃん......ずっと......一緒に............
曜「......」
......一緒に......いたい
305: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 23:04:43.30 ID:tVS16ove.net
病院
ピッピッピッ
曜(そうだ....私、死のうとしたんだ......)
曜(今、私はベッドの上にいるみたいだから......助かっちゃったのかな?)
曜(情けないなぁ。死ぬこともできないなんて)
曜(ああ......だんだん全身の感覚がはっきりしてきた......あれ?)ギュー
306: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 23:17:15.83 ID:tVS16ove.net
曜「!」
千歌「Zzz...ん~むにゃむにゃ」ギュー
曜(千歌ちゃんが私の手を握って......!)
看護師「あぁ、渡辺さん、やっと意識が戻ったのね」
曜「え......あの......」
307: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 23:26:48.05 ID:tVS16ove.net
看護師「あなた、丸3日間も眠ってたのよ」
曜「丸3日間も!?」
看護師「それとね」
曜「?」
看護師「その子......高海千歌さんだったかしら、あなたが眠っているあいだずっとあなたの側を離れようとしなくて大変だったんだから」
曜「え......」
看護師「曜ちゃんと約束したんだ!って言って聞かなかったのよ。食事もほとんど摂ってないし」
曜「千歌ちゃんが......」
309: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 23:40:17.64 ID:tVS16ove.net
『曜ちゃん、私がずっとそばにいるからね...グスッ だから、頑張って!』
曜(......千歌ちゃん、本当にずっと側に
いてくれたんだ......)
曜(丸3日間も......それってAqoursの練習にも行ってないってことだよね......)
曜(......私......なんて馬鹿なことしたんだろう)
曜(私のほうこそ千歌ちゃんのことを全然見てないじゃん......千歌ちゃんは......こんなにも私のことを見てくれているのに)
312: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 23:48:21.89 ID:tVS16ove.net
千歌「う~ん、曜ちゃ~ん...むにゃむにゃ」Zzz
曜「千歌ちゃん......」
千歌「ん~......あれ......」
曜「千歌ちゃん!」ダキッ
千歌「うわっ!?曜ちゃん!目が覚めたの!?」
曜「うっ.....グスッ...うぅ......うわ~ん!!」ギュー
千歌「ちょちょ!曜ちゃんどうしたの?」
曜「ちがぢゃんゴメンね!...グスッ...本当にゴメンね!」ボロボロ
千歌「ちょっと曜ちゃん!鼻水ついちゃう!......もうっ仕方ないな~」ナデナデ
曜「ぢがぢゃん!ぢがぢゃ~ん!!」ギュー
313: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/07(金) 23:57:32.98 ID:tVS16ove.net
しばらく千歌ちゃんの胸の中で思いっきり泣いた後、私は自分の悪行の全てを暴露しました。
千歌ちゃんは今後何か悩みがあったらすぐに相談すること、梨子ちゃんにも謝ること、いままでの録音の全てを消去することの3つを条件にこれを不問にしてくれました。
事実上、盗聴の自白という最悪の形での愛の告白になり、もちろん千歌ちゃんには丁重にお断りされました。ただし、今後の反省次第では親友からの昇格もできるそうです。
もっとも、盗聴のおかげで梨子ちゃんとの間にはトリプルスコアはついてるとのこと。
それでも、千歌ちゃんはちゃんと私のことも見てくれてる。
だから、
曜「ねぇ、千歌ちゃん。」
千歌「ん?なに?」
曜「大好きだよ。愛してる」
私は千歌ちゃんを諦めないよ
終わり
323: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/08(土) 00:11:27.85 ID:9COyB9lC.net
おまけ
鞠莉「ん......着信?誰からかしら」ピッ
鞠莉「ハァーイ、マリーですけど、どなたかしら」
鞠莉「......あぁ、あなたね、なんで携帯からかけてこなかったの?」
鞠莉「......あいかわらずね。ちゃんと充電しとかないといざという時困っちゃうよ?」
鞠莉「......良かったわね。曜がハラキリしたって聞いたときは本当にどうなることかと思ったわ」
324: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/08(土) 00:17:32.02 ID:9COyB9lC.net
鞠莉「......ところで、こっちはちゃんと仕事したんだから、果南の家に仕掛けるときは頼んだわよ」
鞠莉「......いやいや果南は盗聴なんてしないでしょ」
鞠莉「それに、私はあなたと違って上げて落とすを繰り返して楽しむゲスい趣味なんてないから。ただ、果南に悪いムシがつくのを防ぎたいだけ」
鞠莉「......どこが可愛いのよ......普通好きな人にそんなことしないって
326: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/08(土) 00:24:49.99 ID:9COyB9lC.net
鞠莉「曜は抱き枕に仕掛けたんでしょ?せっかく小さめの盗聴器を用意したんだがら他に何かなかったのかしらね」
鞠莉「......えぇw 居間に持って行って抱きながらご飯食べたの?滅茶苦茶不自然じゃないw 梨子に怪しまれなかった?」
鞠莉「......へぇ、梨子がそんなこと言ってたんだ?やっぱり結構するどいわね、あの子。あなたは少なくとも表面上は明るくて前向きないい子なのに、」
鞠莉「......はぁ.......正直あなたのこんな一面知りたくなかったわ」
鞠莉「......どの口が言うのよ。じゃあ今から私も曜のお見舞いに行くわ、またね」ピッ
鞠莉「ほんっと、理解に苦しむわ」
『ふふふ、わたしも愛してるよ、曜ちゃん』
今度こそ終わり
398: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:11:16.28 ID:HPfhKvp6.net
>>1です。
ちょっとした続編のようなものを書きます。
400: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:12:36.26 ID:HPfhKvp6.net
千歌「私の、本当の気持ち」
401: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:25:57.58 ID:HPfhKvp6.net
屋上
曜「千歌ちゃんのおかげで退院できたよ。本当にありがとね、千歌ちゃん」
千歌「そんな!私は何もしてないよ?」
曜「そんなことないよ、きっと千歌ちゃんがずっと一緒にいてくれたから手術も頑張れたんだ」
曜「えへへ、千歌ちゃ~ん!愛してるよ~!大好き!」スリスリ
千歌「ちょ、曜ちゃん!もう!」
402: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:34:27.39 ID:HPfhKvp6.net
千歌「みんな見てるからやめてよ~!」
曜「千歌ちゃんが私と付き合ってくれたらやめる~」ギュ~
千歌「それはないかな」
曜「うぐっ!そんなスッパリと......」ガクッ
曜「でも私は諦めないからね!千歌ちゃん!」
403: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:41:47.09 ID:HPfhKvp6.net
ダイヤ「ちょ!?あれ、どうしたんですの!?」ヒソヒソ
ダイヤ「曜さんの様子が変ですわ!まさかこのあいだの交通事故で頭を......」ヒソヒソ
喜子「確かに、なんか渡辺っぽくない曜さんね......」ヒソヒソ
ルビィ「渡辺っぽくない? それどう意味?」ヒソヒソ
花丸「ルビィちゃんは知らなくていいズラ」
405: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:50:17.21 ID:HPfhKvp6.net
果南「ほらほら、練習始めるよ。曜は病み上がりだから千歌と一緒に基礎練習ね」
曜「ヨーソロー!また千歌ちゃんと一緒だ!ひゃっほー!!」
千歌「うーん、この2週間はずっと曜ちゃんと一緒だったし、私はもういいかな」
曜「千歌ちゃん!?」
千歌「ふふっ、冗談だよ。ずっと一緒だからね、曜ちゃん」
曜「千歌ちゃん......」ジーン
梨子「......」
407: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 22:58:46.41 ID:HPfhKvp6.net
曜「千歌ちゃ~ん!!私とヨーソローしよ~!!」フヒヒ
千歌「うわっ、曜ちゃんすきあらば抱きつこうとするんだから!」ヒョイ
千歌「梨子ちゃん助けて~」ダキッ
梨子「っ!......」
千歌「......梨子ちゃん?」
梨子「わ、私はむこうでダンス練習だから、ゴメンね?」タッタッタ
千歌「あぁ......行っちゃった」
曜「どうしたんだろ?梨子ちゃん、なんか様子が変だったね」
千歌「......」
千歌「ふふっ」
408: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 23:07:14.15 ID:HPfhKvp6.net
ダイヤ「はい!それでは今から10分間休憩!」
梨子「......」ハァハァ
梨子「......」ゴクゴク
梨子「......」
梨子(曜ちゃん、元気になってよかったな)
梨子(千歌ちゃんにも笑顔が戻って本当に良かった)
梨子(曜ちゃんが千歌ちゃんの部屋に盗聴器を仕掛けてたって聞いたときは正直ドン引きしたけど......)
梨子(それでも二人の仲は疎遠になるどころか以前よりも深まっているような気がする)
梨子(まるで恋人みたいに......)
梨子(......)
梨子(......私って千歌ちゃんにとって何なのかな)
411: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 23:14:05.29 ID:HPfhKvp6.net
梨子(最近の千歌ちゃんは私に何か隠してる......)
梨子(それってやっぱり、私がまだ東京からきたお客さん扱いだから?)
「ねえ、梨子ちゃん」
梨子(私も曜ちゃんみたいに千歌ちゃんの幼馴染だったら......)
果南「梨子ちゃん!」
梨子「は、はい!」ビクッ
果南「どうしたの?最近なんかボーっとしてること多いよ」
梨子「す、すみません。練習に集中します」
果南「なんか悩みでもあるの?よかったら相談のるよ?」
412: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 23:24:04.48 ID:HPfhKvp6.net
カナーンハウス
果南「いらっしゃい、梨子ちゃんがうちにくるのは二度目だね」
梨子「あのときはお世話になりました」
果南「よかったらまたどう?もっとも、今の時期は休業中だから今日はもぐれないけどね」
梨子「はい、ありがとうございます」
梨子「あの、今日はいったいなんの用で
......」
果南「ああ、大したことないよ。梨子ちゃんがなんか悩んでるみたいだからさ。それについて話したかっただけ」
梨子「別に悩みなんて......」
414: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 23:31:17.30 ID:HPfhKvp6.net
果南「......もしかして曜がやらかしちゃったことと何か関係ある?」
梨子「!? ......知ってるんですか?」
果南「一応ね」
梨子「なんで......あれはあそこにいた私達と曜ちゃんの御両親しか知らないはずなのに....」
果南「私が何年あの二人の幼馴染やってると思ってるの?曜の入院中に二人の様子がおかしかったから問い詰めたら吐いたよ。詳細は知らないけどね」
梨子「そうだったんですか......」
果南「正直、曜ならやりかねないって思ったけどね。あの子、昔から千歌のことになると必死だから」
梨子「......」ピク
415: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 23:42:22.98 ID:HPfhKvp6.net
果南「ふふっ、やっぱり千歌のことでしょ?」
梨子「!?」
梨子「ち、違います!!千歌ちゃんは関係ないです!」
果南「図星だって顔に書いてるよ」
梨子「......」カアァァァ
果南「曜の入院中、千歌がずっと一緒にいたから曜に嫉妬してるんだよね?」
梨子「......」
417: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/10(月) 23:48:33.57 ID:HPfhKvp6.net
果南「安心して。梨子は曜ほど分かりやすくないから多分誰も気づいてないよ」
梨子「私......」
果南「誰にも言わないからさ。話してみてよ。きっと力になれるよ」
梨子(......果南さんは千歌ちゃんの幼馴染だし、信用もできる)
梨子(果南さんになら、話してもいいかな)
419: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:00:06.02 ID:4DHvbIz5.net
梨子「......確かに、曜ちゃんの入院中、千歌ちゃんにはほとんど会えなかったから寂しかったです」
梨子「電話したくても千歌ちゃんは携帯の電源を切ってるし、ずっと千歌ちゃんにそばにいてもらえる曜ちゃんに嫉妬してたかもしれません」
果南「うん」
梨子「でも、それ以上に......」
果南「?」
梨子「あの......千歌ちゃんってとっても優しいんです」
421: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:10:57.67 ID:4DHvbIz5.net
梨子「ふざけてるようにみえるけど、実は引っ込み思案な私が周りに馴染めるよう考えてくれてて......」
梨子「私が悩んでる時は私の手を引いてリードしてくれるんです」
果南「梨子ちゃんが海に潜りに来てくれたときもそうだったね」
梨子「はい。ラブライブの予備予選とピアノのコンクールの日程が被っちゃったときも何も言わずに私の背中を押してくれて......」
梨子「......それなのに、私は千歌ちゃんに何もしてあげられないんです」
422: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:17:47.99 ID:4DHvbIz5.net
梨子「私が千歌ちゃんの役に立てるのは曲を作る時だけ......」
梨子「私と千歌ちゃんを繋いでいるものはたったそれだけで......」
梨子「幼馴染の曜ちゃんと千歌ちゃんとの間にある何かが私には欠けているのを前から感じてたんです......」
果南「うん」
423: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:29:57.25 ID:4DHvbIz5.net
梨子「曜ちゃんが入院してからは 、二人は今まで以上にお互いを理解しあってるみたいで......私、なんだか......置いていかれてるみたいで......」
梨子「それに、最近は千歌ちゃん......私に何か隠し事してるみたいで......」
梨子「それとなく聞いてみても何も答えてくれなくて......」
梨子「もしかしたら......グス......千歌ちゃんは私が作曲ができるから仲良くしてくれているだけなんじゃないかって......」
梨子「本当は......うぅ......千歌ちゃんにとって............私なんか必要ないんじゃないかって......」
果南「......」
424: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:32:19.08 ID:4DHvbIz5.net
梨子「ウグッ......こんな地味な私なんか......千歌ちゃんは......」
果南「千歌はほんっとに馬鹿千歌だね、大事な友達をほったらかしにしてさ」
梨子「そんな!千歌ちゃんは悪くないんです!私が.....私が千歌ちゃんに何もしてあげられないから......」
果南「ううん、梨子ちゃんは何も悪くないよ」
梨子「違うの!私が!......私が......」
梨子「!?」
425: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:35:49.95 ID:4DHvbIz5.net
果南「梨子ちゃん......」ギュ
梨子「ちょ......果南さ......」
果南「梨子ちゃんは何も悪くないよ」ギュー
梨子「うぐ...グス...でも......果南さん.....」
果南「言ったでしょ、梨子ちゃんの力になるって」
梨子「...果南さん、私......」
果南「大丈夫だよ、梨子ちゃん」ギュー
果南「私は梨子ちゃんの味方だから」
梨子「グス.....うぅ......果南さん......果南さん!」ギュー
果南「よしよし、本当に2年組は手がかかるなぁ」ナデナデ
426: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:44:55.35 ID:4DHvbIz5.net
数分後
果南「落ち着いた?」
梨子「はい......ありがとうございます」
果南「ははっ、いいっていいって。ハグは私の専売特許だからね」
梨子「その......果南さんはやっぱりカッコいいです///」
果南「ほんとに?梨子ちゃんみたいな美人さんに言われると照れるなぁ~///」
427: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:47:46.58 ID:4DHvbIz5.net
果南「梨子ちゃんがさっき言ってたことだけどさ。千歌は損得勘定で友達を選ぶようなやつじゃないから安心しなよ。幼馴染の私が保証する」
梨子「はい、果南さんのおかげで勇気が出ました。私、一回千歌ちゃんとじっくり話をしてみようと思います」
果南「その意気だ」
果南「ほら、善は急げだよ。早くいったいった!」
梨子「はい!」
梨子「あ、あの......」
梨子「今度またハグしてもらっていいですか?///」
果南「ははは/// もちろん、お安い御用だよ」
果南「あっ、でもこのことは鞠莉には絶対内緒にしてね。鞠莉は梨子ちゃん以上に嫉妬深いから」
梨子「ちょ!私以上にってなんですか!?」
430: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 00:54:48.67 ID:4DHvbIz5.net
果南「ああ、そうだ。ついでにこれ千歌に返しといてよ」
梨子「え?これって千歌ちゃんのエビさん抱き枕ですよね?」
果南「そ、昨日千歌がくれたんだけどさ。ちょうど良い反発力を維持するためにいちいち充電しなくちゃいけなくて面倒なんだ」
梨子「それ、そんな機能あったんだ......」
果南「私には合わないから返すって言っといて」
梨子「わかりました、じゃあ行ってきます」
432: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 01:03:49.52 ID:4DHvbIz5.net
果南「またいつでもおいでよ~」フリフリ
果南「......」
果南「ふふっ、やっぱり梨子ちゃんは可愛いなぁ。千歌が羨ましい」
果南「『果南さんはやっぱりカッコいいです』かぁ.....///」
鞠莉「あら、えらくご機嫌ね」
果南「!!?」ビクゥ!!
果南「ま、鞠莉......なんでここに......」
434: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 01:11:51.55 ID:4DHvbIz5.net
鞠莉「なんで?そんなことより、果南には他に気にすべきことがあるんじゃないかしら?」
黒服1、2、3「......」ヌッ
果南「あ、あの......私......」
鞠莉「早くしないと、私、『梨子ちゃん以上に嫉妬深い』から何しちゃうかわかんないよ?」
435: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/11(火) 01:20:13.39 ID:4DHvbIz5.net
果南「違うんだよ、鞠莉!これには深い訳があって......」アセアセ
鞠莉「深い訳、ねぇ。まぁ、梨子ちゃんとっても美人だし、私をほったらかしてちちくり合いたくなる気持ちも分からなくはないわね」
果南「そ、そうじゃなくて......」
鞠莉「......連れて行きなさい」
黒服1、2、3「......」ガシッ
果南「ヒィィィィ!?お願い鞠莉!あれはもう嫌なの!」
鞠莉「ふふっ、今夜はとってもエキサイティングになりそうね♪」
果南「鞠莉ぃぃぃ!!」
452: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:33:32.39 ID:F6cqdoo5.net
ちかちーハウス前
梨子「よし、一旦家に帰って千歌ちゃんの好きなみかんも持ってきたし、準備は万端!」
イヤダァァ!!
梨子「今果南さんの声が聞こえたような......まぁいいや」
梨子「お邪魔しまーす」ガララッ
千歌「あれっ?梨子ちゃんどうしたの?」
梨子「あっ千歌ちゃん、ちょっと話したいことがあるんだけど......今いい?」
千歌「ごめん今店番中なんだ~。まだ1時間はかかるから先に私の部屋に行っといて」
梨子「うん、上で待ってるね」
千歌「......梨子ちゃんどうしたんだろ」
454: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:46:27.85 ID:F6cqdoo5.net
ちかちーの部屋
梨子「......そういえば、千歌ちゃんの部屋に自分だけって初めてかもしれない」
梨子「......」
梨子「やっぱり、千歌ちゃんの部屋って千歌ちゃんの匂いがしておちつくなぁ」
千歌ちゃんベッド『おいで』
梨子「......」ゴクリ
梨子「ちょっとだけ......ちょっとだけなら...いいよね?」
梨子「......」モゾモゾ
梨子「......」
梨子(幸せ......)
458: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 00:57:14.13 ID:F6cqdoo5.net
梨子(体全体に千歌ちゃんを感じる......)
梨子(......でもあの日はもっとすごかった)
梨子(だって、本物の千歌ちゃんがいたから)
梨子(私があの日のことを何回もオカズにしてることを千歌ちゃんが知ったら、きっとドン引きされるだろうな......)
梨子(いたずら好きの千歌ちゃんのことだから、きっと冗談のつもりだったんだろうけど......)
459: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:09:30.11 ID:F6cqdoo5.net
『嫌なら嫌って言ってね。すぐやめるから』
『梨子ちゃん、目を閉じて...』
『梨子ちゃん、大好きだよ』
梨子「///」
梨子「......」
梨子(思い出したらまた興奮してきた)
460: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:15:45.63 ID:F6cqdoo5.net
梨子(......)
梨子(いやいやダメでしょ!ここ、千歌ちゃんのベッドよ!)
梨子(......)
梨子(......でもここでしたらすっごく気持ち良いだろうなぁ)
梨子(......)
梨子(......)
梨子(服着たまますればバレないよね)
462: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:22:52.85 ID:F6cqdoo5.net
『梨子ちゃんギュー!』
梨子(えへへ、千歌ちゃん、あったかい......)
『横になってると足でも触れられるね~スリスリ 』
梨子(あぁ、千歌ちゃんを感じるよ......)
『梨子ちゃんの太もも、スベスベだね~ サワサワ』
梨子(ああっ///千歌ちゃんに触られて......あっ♡)
463: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:30:40.85 ID:F6cqdoo5.net
『......もしかして、梨子ちゃん感じちゃった?』
梨子(そ、それは///)
『私で興奮しちゃったんだ、梨子ちゃんはいけない子だなぁ』
梨子(うぅ///恥ずかしい///)
『大丈夫だよ、梨子ちゃん』ギュ
梨子(あぁ......千歌ちゃんに抱き寄せられて......)
『私の音、聞こえるでしょ?さっきよりずっと激しくなってる。梨子ちゃんのせいだよ』
梨子(千歌ちゃん......嬉しい///)
『だからね』ゴソゴソ
梨子(千歌ちゃんが仰向けの私の上に馬乗りになって...)
『梨子ちゃんに責任とってもらうよ』
梨子(はい///)
464: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:41:40.15 ID:F6cqdoo5.net
『梨子ちゃん、目を閉じて...』
梨子(千歌ちゃん......)
『大好きだよ』スー
梨子「私も......好き......」
チュ
『......梨子ちゃん』
梨子「千歌ちゃん......」
梨子(ついにしちゃった///千歌ちゃ
と///)
『梨子ちゃん......ん、ちゅ、ちゅむ』
梨子「ん...ちゅ、ちゅぷ」
梨子(もっと......もっと欲しいよ...)
465: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:47:00.81 ID:F6cqdoo5.net
梨子「あっ......千歌ちゃん...もっ
と///」ハァハァ
梨子「そんなところ......ダメだよ、千歌ちゃん///」
梨子「だめぇ///...脱がさないでぇ///」ヌギヌギ
梨子「千歌ちゃん/// 千歌ちゃん///」スッポンポン
梨子「あっ♡ダメ♡イきそう♡」
ジー
梨子「もうっ、千歌ちゃんのいじわ......」
ジー
梨子「」ビクッ
梨子(ふ、襖の奥から視線を感じる......)
梨子(どうしよ......いつもより興奮してたせいで全然気づかなかった......)
梨子(まさか......)
466: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:53:22.56 ID:F6cqdoo5.net
しいたけ「......」ジー
梨子「なんだ、しいたけちゃんか......」ホッ
梨子「ってしいたけちゃん!?」
しいたけ「わうん!わうん!」フリフリ
梨子「こっちにきた!?」
467: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 01:59:28.29 ID:F6cqdoo5.net
梨子「まさか全裸でしいたけちゃんに追い掛け回されるなんて......」
梨子「取り敢えず早く出て服を......」
千歌「梨子ちゃーん」ガチャ
梨子「!?」
千歌「あれ?いない......」
梨子「......」
梨子(ヤバイ)
468: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:05:38.18 ID:F6cqdoo5.net
千歌「おっかしいなぁ、さっき上に上がるって言ってたような気がするんだけど......」
梨子(こんな格好で押入れに隠れているのが見つかったらドン引きじゃすまない)
千歌「あっ!みかんだ!梨子ちゃんがおいて行ってくれたのかな?」
梨子(だ、大丈夫!運良く私の服は掛け布団で隠れてる!)
千歌「まぁ、いいや。そんなことよりも......よかったぁ」ホッ
梨子(どうしたんだろ?)
469: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:12:20.59 ID:F6cqdoo5.net
千歌「ほんとにうっかりしてたなぁ。これを机の上に置きっぱなしで梨子ちゃんをあげちゃうなんて」
梨子(私に見られちゃいけないもの?すごい気になる......)
千歌「取り敢えず押入れにでも隠しておこう」ザザッ
梨子「!?」
梨子(まずい!)ササッ
美渡「こら千歌!あんたまだ店番終わってないでしょ!」
千歌「うわっ!美渡ねぇ!」
千歌「ゴメン!すぐ行くから!」ポイッ
梨子(......)
梨子(助かった......)
470: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:14:31.48 ID:F6cqdoo5.net
美渡「たくっ、あの子は目を離すといつもこうなんだから」
梨子(まだ、美渡さんがいるから出れない......)
美渡「あーあ、掛け布団もぐちゃぐちゃ......服も脱ぎっぱなしじゃん!」
梨子「!?」
美渡「友達が来る時くらいちゃんと押入れにでも片付けときなさいよね、全く!」ザザッ
梨子「......」
美渡「......」
471: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/12(水) 02:20:09.42 ID:F6cqdoo5.net
梨子「......」
美渡「......」
美渡「こ、これ......もしかして......梨子ちゃんの?」
梨子「はい」
美渡「......わ、私は何も見てないから」
梨子「はい」
美渡「......」ザザッ
美渡「......」ガチャ
梨子「......」
梨子(服着よう)
488: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:47:27.06 ID:WCWqqMCe.net
梨子(はぁ......美渡さん誤解してないかなぁ......誤解じゃないけど......)ハキハキ
梨子(そういえばこれ......)
ちかちーの日記『こんちかー!』
梨子(千歌ちゃん日記とかつけてたんだ......)
梨子(......ゴクリ)
梨子(だ、ダメよわたし!日記なんてプライバシーの塊じゃない!)
梨子(......でも千歌ちゃん、私にみられたらまずいって言ってたな......)
梨子(もしかしたら、私の感じてた違和感の答えがここに書いてあるかもしれない......)
梨子(......)
梨子(ゴメンね、千歌ちゃん......)
490: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:54:04.55 ID:WCWqqMCe.net
梨子(日記が始まったのは私が転校してきてきた頃ね)
『また梨子ちゃんにふられちゃった~。前途多難過ぎるよ~』
梨子(ふふっ......千歌ちゃん可愛い)
梨子(あっ、私がAqoursに加入したみたい......千歌ちゃんとっても喜んでくれてる)
梨子(......6月まできたけど何の変哲もない。やっぱり私の思い過ごしだったのかな......)
『曜ちゃんと梨子ちゃん、最近とっても仲が良くなってるみたい。私を一人にしないでよ』
梨子(あっ......私と曜ちゃんが仲良くなって嫉妬してる。可愛いなぁ)
491: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:55:41.23 ID:WCWqqMCe.net
梨子(これは二人で曜ちゃんにプレゼントを買いに行った日ね。今思えば二人きりでまるでデートみたいだっなぁ///」
梨子(あれっ日付がだいぶとんでる......そっか曜ちゃんが入院しちゃったんだ)
梨子(えっと...次は一昨日ね。内容は......)
梨子(え......)
492: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:56:41.84 ID:WCWqqMCe.net
○がつ◯日 火曜日
今日はやっと曜ちゃんが退院できました。曜ちゃん、ホントに心配したんだよ。もうあんなことしないでね。
そういえばあの日は梨子ちゃんと大変なことしちゃったなぁ。あのときはなんだか夢中で、もし曜ちゃんがいなかったら......
あぁ、梨子ちゃん本当に可愛かったなぁ。思い出したらドキドキしてきちゃった。梨子ちゃん、またうちに来てほしいなぁ。
梨子(千歌ちゃん///)
梨子(千歌ちゃんも私と同じ気持ちだったんだ......)
493: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:57:41.04 ID:WCWqqMCe.net
梨子(昨日の分で最後ね......)
◯月◯日
曜ちゃんも退院したし、明日は久しぶりにAqoursの練習に出れます。梨子ちゃんと会うのは梨子ちゃんが曜ちゃんのお見舞に来た時以来だね。
早く梨子ちゃんに会いたいなぁ。メールはしてるけどやっぱり直接会って話したい。
梨子ちゃんはこの間の夜のことはどう思ってるんだろう、今まで隠してた私の気持ち、もうバレバレだよね。そう思うと明日会うのが恥ずかしいなぁ。
梨子ちゃん、大好きだよ。
梨子「こ、これって///」
梨子「嘘でしょ///」
梨子(千歌ちゃん、私のこと......)
494: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:58:29.36 ID:WCWqqMCe.net
オワッタオワッタ~♪
梨子(ヤバイ!千歌ちゃん帰ってきた)
千歌「みかんみかん~ってあれ?梨子ちゃん?てっきりもう帰っちゃったのかと思ってた」
梨子「あ、あはは。ちょっとお手洗いにね///」
梨子(ダメだ、千歌ちゃんの顔直視できない)
千歌「そうだったんだ。あれ、それ私のエビさん抱き枕じゃん、どうしてそれを梨子ちゃんが......」
梨子「えっとね、ちょっと用事があって果南さんの家に行ってたんだけど、いらないからついでに返しといてって言われたの」
千歌「え~!せっかくあげたのに酷いな~。そうだ!梨子ちゃんこの子もらってくれる?」
495: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:59:25.50 ID:WCWqqMCe.net
梨子「え、いいの?」
千歌「うん、曜ちゃんからもらったのがあるから。その子も梨子ちゃんにもらってもらえたら喜ぶと思うな~」
梨子「ありがとう、大事に使うね」
梨子(やったー!千歌ちゃんの使ってた抱き枕をもらえちゃった。うふふ......)
千歌「あ、そういえば梨子ちゃん今日はなんの曜だったの?」
梨子(千歌ちゃんからどう思われてるのか不安だったけど、さっきの日記を見る限り杞憂だったみたいね)
梨子「ううん、なんでもないの。それじゃあもう遅いし私帰るね」
梨子(早くこれを使ってシたい)
496: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 00:59:59.79 ID:WCWqqMCe.net
千歌「え~!せっかくだからもっとゆっくりしてってよ~!そうだ!今日泊まっていかない?」
梨子「え゛!?お泊り!?」
梨子(こ、こ、こ、これってもしかして誘われてる!?誘われちゃってるの!?)
梨子「で、でもそんないきなり///」
千歌「いきなりでもいいでしょ?最近はあんまり会えてなかったし......それに......」
千歌「この間の続きも、ね///」
梨子「」
497: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 01:00:37.34 ID:WCWqqMCe.net
梨子「」
千歌「梨子ちゃん?」
梨子「」
千歌「梨子ちゃんてば~」ユサユサ
梨子「」ブランブラン
梨子「はっ!」
千歌「ね~え~、梨子ちゃ~ん、いいでしょ~」ギュー
梨子「ちょ!?千歌ちゃん!?」
梨子(ち、千歌ちゃんの顔が目の前に......)カアァァァァ
千歌「えへへ///こうやって抱き合ってるとやっぱり気持ちいいね///」
梨子(も......だめ......)
千歌「梨子ちゃ......」
梨子「ご、ごめんなさ~い!!」ガチャ!
千歌「あぁ!梨子ちゃ~ん!」
498: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 01:01:49.01 ID:WCWqqMCe.net
リリーハウス
梨子「えへへ、千歌ちゃんのエビさん抱き枕~///」
梨子「千歌ちゃんが毎日これを抱いて寝てたんだよね......」ゴクリ
梨子「はぁ......千歌ちゃんの匂いがする......」スーハー
梨子「......」
梨子「......」ヌギヌギ
梨子「千歌ちゃん......」
梨子「ん......あ......」
499: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 01:03:03.79 ID:WCWqqMCe.net
『千歌ちゃん......んっ......』
『千歌ちゃん......あっ......だめ......』
『ん......あ......すき......すき......』ハァハァ
ブー ブー
千歌「あれ、誰だろ、今いいとこなのに」
千歌「はい、高海です」
千歌「......あぁ、鞠莉ちゃんか」
千歌「......うん、本当に助かったよ。もうこっちのは私が勝手に使っていいんだよね?」
千歌「......え?なんて?果南ちゃんの声がうるさくて聞こえない」モウイギダグナイ~
千歌「......うん、分かってるって。鞠莉ちゃんがやったら絶対に警戒されるもんね。」
500: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 01:03:37.10 ID:WCWqqMCe.net
千歌「......大丈夫だって、梨子ちゃんもう私にメロメロだから」
千歌「......前言ってた日記を使ったの。二人分書くのは大変だったけど」
千歌「......鞠莉ちゃんもなかなかだと思うよ。それじゃあ今忙しいから切るね」プッ
千歌「ふんふんふふ~ん」
『千歌ちゃん......大好き』
千歌「私も大好きだよ、梨子ちゃん」
502: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2016/10/14(金) 01:11:40.65 ID:WCWqqMCe.net
以上です。どんでん返しを期待していた人、すみません。
本編を自分で読み返してみて千歌が梨子をただ利用しただけのようになってしまっていたので書き足しました。
ここまで読んでくれた人、ありがとうございました。
千歌「曜ちゃんの抱き枕ってすっごく抱きごごちいいね~」