1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:14:20.42 ID:TLjs0Xuf0
マミ「いたた…変な光に包まれたかと思えば…此処はどこかしら…」
さやか「いってててー…超背中打った…何これ、ワープってやつ?」
ほむら「ワープ…前例が無いわ…しかも5人揃ってなんて」
杏子「ったく何なんだよ!せっかく5人でミセスドーナツ行こうと思ってたのにさぁ。マミの奢りで」
マミ「あら、私はそんなにお金持ちじゃないわよ?…それより困ったわ…お財布も携帯も持ってない」
さやか「あ、あたしも携帯持ってない…ど、どうしようマミさん!帰れなくなったら…っ!」
ほむら「とりあえず落ち着きましょう、まずはここが何処なのか探る必要があるわ」
さやか「まったく冷静だね、転校生は。んーと、看板とか無いのかな」
マミ「…あら、鹿目さん?どうかしたの?」
まどか「…、ぃやっ…うそ…」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:15:05.33 ID:TLjs0Xuf0
さやか「ど、どうしたんだよまどか!何か見えたの?魔女?」
まどか「違うの…!ねぇみんな、アレを見て!!」
ほむさやあんまみ「??…!!!!!」
杏子「どういう事だオイ…何なんだよあれ…」
マミ「考えられないわ…」
ほむら「あんなに大きくデカデカと…ポスターになってる…」
まどか「『魔法少女まどか☆マギカ』…あれ間違いなく私達の事だよ!!」
さやか「イラストになってるね、アニメ…みたいだ…」
マミ「あれは鹿目さん、あの端っこが私ね…よく見ればキュゥべえまでいるじゃない!」
まどか「こんなのありえないよ!みんなはキュゥべえの事なんて見えていないはず!」
ほむら「…ということはつまり、ここは私たちが元居た世界とは違うって事かしら」
マミ「そうなるのかもしれないわね…」
さやか「あたし達がアニメになるなんて、元の世界だったら気付かないはずがない。そもそも…」
杏子「魔法少女、なんてものは、一般人は知りゃしねーんだからな…」
ほむら「私たちがアニメになっている世界、…此処はどこなのかしら…」
杏子「あっ、ミスドだ!」
マミ「…ミスタードーナッツ…?私たちの世界では、ミセスドーナツよ」
まどか「あれはワクドナルドじゃない?エム…M…まくど、なるど…?」
さやか「こりゃ間違いなく別世界ワープしちゃってるわ…」
ほむら「困ったわ…こんな事今までなかったもの」
杏子「どうすんだよ、交番にでも駆け込むか?」
さやか「馬鹿、そんな事できるわけないじゃん」
マミ「そうね…とりあえずあのポスターのある店へ入りましょう」
まどか「怖いけど…そうするしかないみたいですね…」
ウィイーン…
店員A「いらっs…!?!」
マミ「……ずいぶん驚かれてるわね、私達」
まどか「そうですね…」
店員A.B「ナァオイアレコスプレカ?」「スゲーレベルタケ―…ゼンインソロッテビショウジョジャン」ヒソヒソ
さやか「コスプレじゃないっての!」
まどか「さやかちゃん!聞こえちゃうよ…」
さやか「もー…なんなの全く…」
杏子「アニメイト秋葉原店…?」
マミ「秋葉原?秋葉原なら、私たちの世界にも存在する場所よ?」
ほむら「きっと、私たちがいた世界とは違う世界の秋葉原、なんだと思うわ」
まどか「美滝原からは遠い場所だね…」
杏子「そもそも世界が違うけどな」
マミ「困ったわね…ってあれ、私達じゃない?」
さやか「うおっ!ほんとだ!!」タタタッ
まどか「まどか☆マギカコーナー…すっごい!私達だよ!」
マミ「マグカップにTシャツ、携帯カバー…クリアファイルにお守りまであるわ」
さやか「私のお守り、恋愛成就…だって。皮肉…」
杏子「このファイル、あたし映ってねーんだけど」
さやか「あんたのグッズ、少ないね…」
ほむら「その前に、美樹さやかのグッズだけ売れ残りが激しいわね」
さやか「う、うるさい!」
まどか「わぁ…自分がアニメになってる…」
さやか「改めて思うと凄い感覚だね。不思議っていうか、ちょっと気持ち悪いっていうか」
マミ「私は素直に嬉しいわ。そりゃ少しは怖いけれど、こうして皆買っていってくれるんだもの」
杏子「この世界じゃ、あたしらはアイドルみたいなモンなのか?」
まどか「アニメのキャラクターだもん。きっと手の届かない存在、って感じなんだと思うよ」
マミ「ふふ、そうね。…あっ…このキュゥべえかわいい」モフ
ほむら「……まどかが…っまどかがいっぱい…!!!!!くそっ…財布さえあれば…!」
マミ「お財布があればいくつか買って帰るのもよかったかもしれないわね」
さやか「そもそも帰れるかどうか…」
まどか「や、やめてよさやかちゃん…帰れるように頑張ろう?」
杏子「ひとまず店員に聞こうぜ?」
ほむら「そうね…あぁ…まどかクッション…まどかキーホルダー…フィギュア…!!!!」
さやか「おーい。いい加減そこから離れろー」
マミ「あの、すいません」
店員「はい、どうかされましt…!!?!」
さやか「また驚かれた…」
マミ「あの、私達道に迷ってしまったんですけど…」
杏子「美滝原ってとっから来たんだ。兄ちゃん知らねえか?」
店員「あっ…それはまた…あの…手の込んだコスプレで…」
まどか「コスプレ…まぁそう思われても仕方ないのかな…」
さやか「とにかく駅とか、そういう場所探してるんです」
店員「え、駅…ですね、えっと…ゴニョゴニョ
マミ「丁寧にありがとうございます。助かりました」ペコ
店員「マミさんだ…おっぱいだ…」
マミ「?」
まどか「道は分かったし、とりあえず駅に行こっか」
ほむら「そうね。…にしても人通りが多いのね…」
さやか「うわっ!みんな頭真っ黒!」
マミ「あら、本当だわ。ほとんどの人が黒髪や茶髪なのね」
杏子「こりゃあたし達が浮いちまうわけだわ」
さやか「うぅう…だからコスプレだとか言われたのかぁ…」
まどか「仕方ないよ、だって世界が違うんだもん…」
マミ「皆じろじろ見てるわね…」
通行人A「ねぇあれまどマギのコスじゃない?」
通行人B「あっほんとだ!すっげー!超ハイレベルじゃん!」
通行人A「写真撮らせてもらっちゃう?」
通行人B「あのーすいませーん」
マミ「は、はい!」
通行人A「まどマギのコスプレですよね?写真撮らせてほしいんですけどー」
さやか「あ、そうやって略すんだ。まどマギ…」
まどか「写真だって。どうする?」
杏子「いいじゃん写真くらい、減るもんじゃねんだから」
マミ「あ、じゃあ一枚だけなら…」
通行人A「よっしゃ!じゃあいきますねー!はいチーズ!」
カシャッ
通行人B「ありがとうございましたー!いやー、超かわいいっすよ!」
さやか「そりゃ美少女さやかちゃんだからねー!にゃはは!」
杏子「あからさまに気分良くしてんじゃねーよ馬鹿!」
まどか「もう説明するのめんどくさいし、コスプレってことにしといたほうがよさそうだね…」
ほむら「それも色々面倒だけれど…服だけは私服を着ていてよかったわ」
まどか「髪色はどうしようもないもんね」
マミ「やっぱり皆じろじろ見てる…」
さやか「いちいち気にしてちゃ埒あかないっすよマミさん、無視無視!」
杏子「お、メイドだ」
まどか「わぁ、メイド服かわいい!」
ほむら「あんなちんちくりんより、まどかの方がよっぽど似合うわ」
まどか「わ、私にはまだ早いよ…」
マミ「メイドカフェね、私たちの世界にもあるわ」
杏子「メイドって事はさ、あたし達のためにいろいろご奉仕してくれんだろ?」
さやか「まぁ、そういう事だね」
杏子「じゃあ財布持ってなくてもとことん奉仕してもらえば、タダで腹満たせるじゃんか!」
まどか「きょ、杏子ちゃん…そういうわけじゃないんだよ…」
マミ「メイドカフェっていうのはね、メイドとは謳っていても結局のところ普通の喫茶店なのよ」
杏子「なん…だと…?タダで何でもあたしのために働いてくれるんじゃないのかよ…?」
さやか「そんな店、商売にならないでしょ。いくらあんたでも分かるだろ…」
杏子「何なんだよ…畜生…一瞬のときめきを返せよ…」
ほむら「お財布があれば、入ってみるのも面白そうだけれど」
メイド「…?あれぇ、そこのコスプレのお嬢様、メイド喫茶に興味があるにゃん?」ピョコッ
まどか「ひえぇ!」
さやか「うはぁ…っ本物だぁ…」
杏子「にゃん?猫なのか?」
メイド「私達メイドが一生懸命ご奉仕しますにゃん♪入っていきますにゃん?」
ほむら「すみません…私達、お金が無いんです」
まどか「そもそも、お財布すらなくって…」
メイド「そうなんですにゃん…でもこんな可愛いコスプレのお嬢様、きっと皆喜びますにゃん…」
マミ「ごめんなさい、またお金のある時に来ますから」
メイド「…むう…じゃあお金が無くてもいいですにゃん!少しだけ遊んで行ってくださいにゃん!」
さやか「え!?そ、そんなのだめっすよ!」
メイド「大丈夫ですにゃん。今うちでも、まどマギフェアをやってますにゃん!
こんなにかわいくて本物みたいなコスプレイヤー様が来たら、きっと皆喜びますにゃん!」キラキラ
杏子「なぁ、入ろうぜ?メイドもこういってるんだし」
ほむら「でも…飲み物も何も頼めないわよ?」
メイド「それは大丈夫ですにゃん!サービスサービスにゃん!」
さやか「まじで!?やった!」
杏子「入ろうぜ!」
ウイーン
「おかえりなさいませ、お嬢様♪」
杏子「うっひゃ、お嬢様だってよ!」
まどか「すっごいねぇ…ふりふりのお洋服、かわいい!」
さやか「うわっ、あれあたしらじゃん!」
ほむら「!あのボードに書かれた絵…まさに私達ね」
マミ「この世界では、相当な有名人のようよ、私達」
杏子「なんかアイドルみてーだな!」
メイド「コスプレでのご来店、ありがとうございます!ちょうど今まどマギ週間なんです!」
まどか「どんな週間なんですか?」
メイド「たとえばこのジュース、ソウルジェム風のオリジナルドリンクになってます!」
マミ「ソウルジェム!?」
さやか「ソウルジェム…ほんとだ、ちゃんと5色ある」
メイド「それとこちらは、キュゥべえのイラスト付きパンケーキですよっ♪」
まどか「わぁ…キュゥべえそっくり…」
マミ「本当に不思議な感覚ね…夢をみているような気分だわ」
メイド(うわ…口調と声まで完璧…本物じゃねーのこの子ら)
杏子「で、何頼むわけ?」
マミ「そうねぇ…サービスしてもらうんだから、あまり高価なものは図々しいし」
ほむら「ソウルジェムドリンクでいいんじゃないかしら」
メイド「ソウルジェムドリンクですね!それぞれのお味をご用意しましょうか?」
まどか「お、お願いします」
メイド「かしこまりました!それじゃ少しお待ちくださいね、まどかお嬢様♪」
まどか「うわぁ!は、はぃぃ!」
メイド「お待たせしましたぁ♪ソウルジェムドリンクになりまぁす」
さやか「すっげー!私のやつ超綺麗!」
メイド「お嬢様、本当にアニメから出てきたみたいですね!私まどマギ好きなんですよぉ」
杏子「あん?だってほんとn…―」
マミ「佐倉さん!!……ほ、褒めてくれているのなら光栄です」
メイド「声や口調までそっくりですよぉ!」
まどか「わぁ、私のジュース、もも味だぁ」
さやか「あたしのはソーダだ!おいしー」
杏子「ぷはぁっ、あたしのはイチゴだぜ!」
マミ「私のはパイナップルね、色も綺麗だわ」
ほむら「私はブドウ…おいしいわ」
猫メイド「今日は私のサービスですにゃん!」
杏子「嬉しいけどさ、なんでそこまでしてくれんだ?」
猫メイド「私、まどマギが本当に大好きなんですにゃん…それに、ほかのご主人様も皆喜ぶと思ったからですにゃん♪」
まどか「そうなんですね、嬉しいですっ!」
猫メイド「もしよければ、一緒にチェキを取ってほしいんですにゃん…」
マミ「チェキ?わぁ、一回600円もするんですか」
さやか「た、高い…」
猫メイド「もちろん無料ですにゃん!」
まどか「で、でもそんなの悪いです」
猫メイド「店長もメイドも、皆お嬢様たちの事を大歓迎してましたにゃん!問題ないですにゃん!」
マミ「そ、そうなの…じゃあ、お言葉にあまえて」
猫「やったですにゃん!じゃあさっそく、チェキスペースにいきますにゃん♪」
杏子「なぁさやか、チェキってなんだ?」
さやか「写真だよ、その場で写真もらえるやつ」
ほむら「あれ、乾かす間が待ち遠しいのよね」
メイド「じゃあ、取りますよ!」
まどか「は、はいっ」
猫メイド「わぁ、まどかたちと一緒にお写真、嬉しいにゃん!」
ほむら(私のまどかを軽々しく呼び捨て…初対面のくせに…)
メイド「はいチーズっ」
カシャッ…―
ピカッ!!!
マミ「!?!」
さやか「まぶしっ!!」
杏子「な、なんだオイ!?」
ピカッ…―
まどか「…あれ…?」
ほむら「ここは…っ」
杏子「あれ?メイドは?写真撮ったんじゃなかったのかよ?」
さやか「なんなの…ってちょいまち、あれ美滝原駅じゃない?」
マミ「…!!ほ、本当だわ!」
まどか「じゃ、じゃあ…私達また戻ってきたってこと?」
マミ「そうね…そうみたい。なんだったのかしら…」
ほむら「あの世界…私たちがアニメになっている世界…パラレルワールドかしら?」
マミ「光に包まれて向こうへトリップして、また光に包まれて此方へ舞い戻ってきた…不思議だわ」
そのあと、私たちは不思議に思いながらそれぞれの家に帰りました。
マミさんはなんだか小難しい事をいいながら目をギラギラさせていて、
ほむらちゃんは何故か必死に携帯カメラのフラッシュをたいていました。
さやかちゃんはあの後、杏子ちゃんに連れられて駅前のメイド喫茶に行ったみたいです。
本当に、なんだったのかな。
おわり。
最後までお付き合いありがとうございました。
締め方どうしようか迷ったんだけど、>>41のいう通り白昼夢的な感じにしようかと思って。
元スレ
さやか「ど、どうしたんだよまどか!何か見えたの?魔女?」
まどか「違うの…!ねぇみんな、アレを見て!!」
ほむさやあんまみ「??…!!!!!」
杏子「どういう事だオイ…何なんだよあれ…」
マミ「考えられないわ…」
ほむら「あんなに大きくデカデカと…ポスターになってる…」
まどか「『魔法少女まどか☆マギカ』…あれ間違いなく私達の事だよ!!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:15:32.38 ID:TLjs0Xuf0
さやか「イラストになってるね、アニメ…みたいだ…」
マミ「あれは鹿目さん、あの端っこが私ね…よく見ればキュゥべえまでいるじゃない!」
まどか「こんなのありえないよ!みんなはキュゥべえの事なんて見えていないはず!」
ほむら「…ということはつまり、ここは私たちが元居た世界とは違うって事かしら」
マミ「そうなるのかもしれないわね…」
さやか「あたし達がアニメになるなんて、元の世界だったら気付かないはずがない。そもそも…」
杏子「魔法少女、なんてものは、一般人は知りゃしねーんだからな…」
ほむら「私たちがアニメになっている世界、…此処はどこなのかしら…」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:16:08.96 ID:TLjs0Xuf0
杏子「あっ、ミスドだ!」
マミ「…ミスタードーナッツ…?私たちの世界では、ミセスドーナツよ」
まどか「あれはワクドナルドじゃない?エム…M…まくど、なるど…?」
さやか「こりゃ間違いなく別世界ワープしちゃってるわ…」
ほむら「困ったわ…こんな事今までなかったもの」
杏子「どうすんだよ、交番にでも駆け込むか?」
さやか「馬鹿、そんな事できるわけないじゃん」
マミ「そうね…とりあえずあのポスターのある店へ入りましょう」
まどか「怖いけど…そうするしかないみたいですね…」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:16:42.32 ID:TLjs0Xuf0
ウィイーン…
店員A「いらっs…!?!」
マミ「……ずいぶん驚かれてるわね、私達」
まどか「そうですね…」
店員A.B「ナァオイアレコスプレカ?」「スゲーレベルタケ―…ゼンインソロッテビショウジョジャン」ヒソヒソ
さやか「コスプレじゃないっての!」
まどか「さやかちゃん!聞こえちゃうよ…」
さやか「もー…なんなの全く…」
杏子「アニメイト秋葉原店…?」
マミ「秋葉原?秋葉原なら、私たちの世界にも存在する場所よ?」
ほむら「きっと、私たちがいた世界とは違う世界の秋葉原、なんだと思うわ」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:17:41.44 ID:TLjs0Xuf0
まどか「美滝原からは遠い場所だね…」
杏子「そもそも世界が違うけどな」
マミ「困ったわね…ってあれ、私達じゃない?」
さやか「うおっ!ほんとだ!!」タタタッ
まどか「まどか☆マギカコーナー…すっごい!私達だよ!」
マミ「マグカップにTシャツ、携帯カバー…クリアファイルにお守りまであるわ」
さやか「私のお守り、恋愛成就…だって。皮肉…」
杏子「このファイル、あたし映ってねーんだけど」
さやか「あんたのグッズ、少ないね…」
ほむら「その前に、美樹さやかのグッズだけ売れ残りが激しいわね」
さやか「う、うるさい!」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:18:49.92 ID:TLjs0Xuf0
まどか「わぁ…自分がアニメになってる…」
さやか「改めて思うと凄い感覚だね。不思議っていうか、ちょっと気持ち悪いっていうか」
マミ「私は素直に嬉しいわ。そりゃ少しは怖いけれど、こうして皆買っていってくれるんだもの」
杏子「この世界じゃ、あたしらはアイドルみたいなモンなのか?」
まどか「アニメのキャラクターだもん。きっと手の届かない存在、って感じなんだと思うよ」
マミ「ふふ、そうね。…あっ…このキュゥべえかわいい」モフ
ほむら「……まどかが…っまどかがいっぱい…!!!!!くそっ…財布さえあれば…!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:19:25.60 ID:TLjs0Xuf0
マミ「お財布があればいくつか買って帰るのもよかったかもしれないわね」
さやか「そもそも帰れるかどうか…」
まどか「や、やめてよさやかちゃん…帰れるように頑張ろう?」
杏子「ひとまず店員に聞こうぜ?」
ほむら「そうね…あぁ…まどかクッション…まどかキーホルダー…フィギュア…!!!!」
さやか「おーい。いい加減そこから離れろー」
マミ「あの、すいません」
店員「はい、どうかされましt…!!?!」
さやか「また驚かれた…」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:20:32.25 ID:TLjs0Xuf0
マミ「あの、私達道に迷ってしまったんですけど…」
杏子「美滝原ってとっから来たんだ。兄ちゃん知らねえか?」
店員「あっ…それはまた…あの…手の込んだコスプレで…」
まどか「コスプレ…まぁそう思われても仕方ないのかな…」
さやか「とにかく駅とか、そういう場所探してるんです」
店員「え、駅…ですね、えっと…ゴニョゴニョ
マミ「丁寧にありがとうございます。助かりました」ペコ
店員「マミさんだ…おっぱいだ…」
マミ「?」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:21:21.58 ID:TLjs0Xuf0
まどか「道は分かったし、とりあえず駅に行こっか」
ほむら「そうね。…にしても人通りが多いのね…」
さやか「うわっ!みんな頭真っ黒!」
マミ「あら、本当だわ。ほとんどの人が黒髪や茶髪なのね」
杏子「こりゃあたし達が浮いちまうわけだわ」
さやか「うぅう…だからコスプレだとか言われたのかぁ…」
まどか「仕方ないよ、だって世界が違うんだもん…」
マミ「皆じろじろ見てるわね…」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:22:24.02 ID:TLjs0Xuf0
通行人A「ねぇあれまどマギのコスじゃない?」
通行人B「あっほんとだ!すっげー!超ハイレベルじゃん!」
通行人A「写真撮らせてもらっちゃう?」
通行人B「あのーすいませーん」
マミ「は、はい!」
通行人A「まどマギのコスプレですよね?写真撮らせてほしいんですけどー」
さやか「あ、そうやって略すんだ。まどマギ…」
まどか「写真だって。どうする?」
杏子「いいじゃん写真くらい、減るもんじゃねんだから」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:22:54.20 ID:TLjs0Xuf0
マミ「あ、じゃあ一枚だけなら…」
通行人A「よっしゃ!じゃあいきますねー!はいチーズ!」
カシャッ
通行人B「ありがとうございましたー!いやー、超かわいいっすよ!」
さやか「そりゃ美少女さやかちゃんだからねー!にゃはは!」
杏子「あからさまに気分良くしてんじゃねーよ馬鹿!」
まどか「もう説明するのめんどくさいし、コスプレってことにしといたほうがよさそうだね…」
ほむら「それも色々面倒だけれど…服だけは私服を着ていてよかったわ」
まどか「髪色はどうしようもないもんね」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:23:51.53 ID:TLjs0Xuf0
マミ「やっぱり皆じろじろ見てる…」
さやか「いちいち気にしてちゃ埒あかないっすよマミさん、無視無視!」
杏子「お、メイドだ」
まどか「わぁ、メイド服かわいい!」
ほむら「あんなちんちくりんより、まどかの方がよっぽど似合うわ」
まどか「わ、私にはまだ早いよ…」
マミ「メイドカフェね、私たちの世界にもあるわ」
杏子「メイドって事はさ、あたし達のためにいろいろご奉仕してくれんだろ?」
さやか「まぁ、そういう事だね」
杏子「じゃあ財布持ってなくてもとことん奉仕してもらえば、タダで腹満たせるじゃんか!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:25:09.57 ID:TLjs0Xuf0
まどか「きょ、杏子ちゃん…そういうわけじゃないんだよ…」
マミ「メイドカフェっていうのはね、メイドとは謳っていても結局のところ普通の喫茶店なのよ」
杏子「なん…だと…?タダで何でもあたしのために働いてくれるんじゃないのかよ…?」
さやか「そんな店、商売にならないでしょ。いくらあんたでも分かるだろ…」
杏子「何なんだよ…畜生…一瞬のときめきを返せよ…」
ほむら「お財布があれば、入ってみるのも面白そうだけれど」
メイド「…?あれぇ、そこのコスプレのお嬢様、メイド喫茶に興味があるにゃん?」ピョコッ
まどか「ひえぇ!」
さやか「うはぁ…っ本物だぁ…」
杏子「にゃん?猫なのか?」
メイド「私達メイドが一生懸命ご奉仕しますにゃん♪入っていきますにゃん?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:26:09.73 ID:TLjs0Xuf0
ほむら「すみません…私達、お金が無いんです」
まどか「そもそも、お財布すらなくって…」
メイド「そうなんですにゃん…でもこんな可愛いコスプレのお嬢様、きっと皆喜びますにゃん…」
マミ「ごめんなさい、またお金のある時に来ますから」
メイド「…むう…じゃあお金が無くてもいいですにゃん!少しだけ遊んで行ってくださいにゃん!」
さやか「え!?そ、そんなのだめっすよ!」
メイド「大丈夫ですにゃん。今うちでも、まどマギフェアをやってますにゃん!
こんなにかわいくて本物みたいなコスプレイヤー様が来たら、きっと皆喜びますにゃん!」キラキラ
杏子「なぁ、入ろうぜ?メイドもこういってるんだし」
ほむら「でも…飲み物も何も頼めないわよ?」
メイド「それは大丈夫ですにゃん!サービスサービスにゃん!」
さやか「まじで!?やった!」
杏子「入ろうぜ!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:27:29.30 ID:TLjs0Xuf0
ウイーン
「おかえりなさいませ、お嬢様♪」
杏子「うっひゃ、お嬢様だってよ!」
まどか「すっごいねぇ…ふりふりのお洋服、かわいい!」
さやか「うわっ、あれあたしらじゃん!」
ほむら「!あのボードに書かれた絵…まさに私達ね」
マミ「この世界では、相当な有名人のようよ、私達」
杏子「なんかアイドルみてーだな!」
メイド「コスプレでのご来店、ありがとうございます!ちょうど今まどマギ週間なんです!」
まどか「どんな週間なんですか?」
メイド「たとえばこのジュース、ソウルジェム風のオリジナルドリンクになってます!」
マミ「ソウルジェム!?」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:28:36.00 ID:TLjs0Xuf0
さやか「ソウルジェム…ほんとだ、ちゃんと5色ある」
メイド「それとこちらは、キュゥべえのイラスト付きパンケーキですよっ♪」
まどか「わぁ…キュゥべえそっくり…」
マミ「本当に不思議な感覚ね…夢をみているような気分だわ」
メイド(うわ…口調と声まで完璧…本物じゃねーのこの子ら)
杏子「で、何頼むわけ?」
マミ「そうねぇ…サービスしてもらうんだから、あまり高価なものは図々しいし」
ほむら「ソウルジェムドリンクでいいんじゃないかしら」
メイド「ソウルジェムドリンクですね!それぞれのお味をご用意しましょうか?」
まどか「お、お願いします」
メイド「かしこまりました!それじゃ少しお待ちくださいね、まどかお嬢様♪」
まどか「うわぁ!は、はぃぃ!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:29:22.29 ID:TLjs0Xuf0
メイド「お待たせしましたぁ♪ソウルジェムドリンクになりまぁす」
さやか「すっげー!私のやつ超綺麗!」
メイド「お嬢様、本当にアニメから出てきたみたいですね!私まどマギ好きなんですよぉ」
杏子「あん?だってほんとn…―」
マミ「佐倉さん!!……ほ、褒めてくれているのなら光栄です」
メイド「声や口調までそっくりですよぉ!」
まどか「わぁ、私のジュース、もも味だぁ」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:30:15.09 ID:TLjs0Xuf0
さやか「あたしのはソーダだ!おいしー」
杏子「ぷはぁっ、あたしのはイチゴだぜ!」
マミ「私のはパイナップルね、色も綺麗だわ」
ほむら「私はブドウ…おいしいわ」
猫メイド「今日は私のサービスですにゃん!」
杏子「嬉しいけどさ、なんでそこまでしてくれんだ?」
猫メイド「私、まどマギが本当に大好きなんですにゃん…それに、ほかのご主人様も皆喜ぶと思ったからですにゃん♪」
まどか「そうなんですね、嬉しいですっ!」
猫メイド「もしよければ、一緒にチェキを取ってほしいんですにゃん…」
マミ「チェキ?わぁ、一回600円もするんですか」
さやか「た、高い…」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:31:14.99 ID:TLjs0Xuf0
猫メイド「もちろん無料ですにゃん!」
まどか「で、でもそんなの悪いです」
猫メイド「店長もメイドも、皆お嬢様たちの事を大歓迎してましたにゃん!問題ないですにゃん!」
マミ「そ、そうなの…じゃあ、お言葉にあまえて」
猫「やったですにゃん!じゃあさっそく、チェキスペースにいきますにゃん♪」
杏子「なぁさやか、チェキってなんだ?」
さやか「写真だよ、その場で写真もらえるやつ」
ほむら「あれ、乾かす間が待ち遠しいのよね」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:32:03.91 ID:TLjs0Xuf0
メイド「じゃあ、取りますよ!」
まどか「は、はいっ」
猫メイド「わぁ、まどかたちと一緒にお写真、嬉しいにゃん!」
ほむら(私のまどかを軽々しく呼び捨て…初対面のくせに…)
メイド「はいチーズっ」
カシャッ…―
ピカッ!!!
マミ「!?!」
さやか「まぶしっ!!」
杏子「な、なんだオイ!?」
ピカッ…―
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:32:27.39 ID:TLjs0Xuf0
まどか「…あれ…?」
ほむら「ここは…っ」
杏子「あれ?メイドは?写真撮ったんじゃなかったのかよ?」
さやか「なんなの…ってちょいまち、あれ美滝原駅じゃない?」
マミ「…!!ほ、本当だわ!」
まどか「じゃ、じゃあ…私達また戻ってきたってこと?」
マミ「そうね…そうみたい。なんだったのかしら…」
ほむら「あの世界…私たちがアニメになっている世界…パラレルワールドかしら?」
マミ「光に包まれて向こうへトリップして、また光に包まれて此方へ舞い戻ってきた…不思議だわ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:32:56.62 ID:TLjs0Xuf0
そのあと、私たちは不思議に思いながらそれぞれの家に帰りました。
マミさんはなんだか小難しい事をいいながら目をギラギラさせていて、
ほむらちゃんは何故か必死に携帯カメラのフラッシュをたいていました。
さやかちゃんはあの後、杏子ちゃんに連れられて駅前のメイド喫茶に行ったみたいです。
本当に、なんだったのかな。
おわり。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/23(日) 01:34:42.27 ID:TLjs0Xuf0
最後までお付き合いありがとうございました。
締め方どうしようか迷ったんだけど、>>41のいう通り白昼夢的な感じにしようかと思って。
まどか「『魔法少女まどか☆マギカ』…まさか、私の事?!」