SS速報VIP:テッラ「たまには自分でパンを作ってみますかねー」
1: トマト 2011/07/18(月) 22:02:33.67 ID:KIRt6EzAO
・テッラさん主役のSSです。
・そんなに長くなりません
・時系列ガン無視です。
・「あれ?これテッラじゃなくね?」と思うかもしれませんがご容赦下さい。
では始まります。
2: トマト 2011/07/18(月) 22:03:34.81 ID:KIRt6EzAO
テッラ「…今日もそろそろ神の血肉である葡萄酒とパンを摂取しないといけませんねー」
テッラ「それでは、いただきますか」パクッ
テッラ「……」モグモグ
テッラ「……」グビグビ
テッラ「ふぅ…ごちそうさまです」プハ-
テッラ「……にしても」
テッラ「毎回こればっかりだといい加減飽きてきちゃいましたね」ハァッ
テッラ「本来、食というものは楽しむべきものです。
いくら術式の制御のためとはいえ、これではたまったもんじゃないですねー」
テッラ「何か打開策はないのでしょうか…?」
テッラ「……」ウ-ン
テッラ「…そうだ!」
テッラ「たまには自分でパンを作ってみましょう!」
テッラ「いつもパンは市販の物かシスターの方々に頂いた物で済ませてましたが…」
テッラ「たまには自分で作るというのも悪くないかもしれませんねー」
テッラ「思い立ったが吉日です。早速、厨房に向かいましょう」
――厨房
テッラ「すいませーん」
シ-ン…
テッラ「…誰もいないようですね」
テッラ「ま、良いでしょう。勝手に使っちゃいましょう」
テッラ「パンを作るのに必要な道具や材料は…だいたいありますね」
テッラ「初めてですし今回は簡単なチーズトーストでも作ってみますか」
『とろとろチーズトースト』の作り方
材料
・食パン
1枚
・ピザ用チーズ
25g(約大さじ3)
・マヨネーズ
大さじ1
・あんずジャム(お好みのジャムでOK。なくても可)
小さじ1
テッラ「まずはチーズ、マヨネーズ、ジャムをよく混ぜます」マゼマゼ
テッラ「なぜマヨネーズかというと、チーズをマヨネーズで和えてから焼くと、とろけるようになるんですよねー」トロ-リ
テッラ「ちなみにジャムはあんずでなくても結構です。チーズとマヨだけだと、とがった味になるので、まろやかにさせるための隠し味なんです」
テッラ「あ、あとチーズとマヨネーズの量はお好みで増減して下さって構いませんので」
テッラ「よく混ぜたら、パンの上に乗せてオーブンで焼き上げます。
そしてお好みの焼き具合になったら…」
テッラ「チーズトーストの完成でーす」ジャ-ン
テッラ「それでは早速頂きますk」ヴェント「あっ何か美味そうなもん発見」パクッ
テッラ「あっ」
テッラ「ちょっとヴェント!何ですかいきなり現れて!?しかもトースト食ってるし!」
ヴェント「あっ居たの?」
テッラ「最初から居ましたよ!ていうかヴェントこそ何でこんな所に居るんですか?」
ヴェント「いや、腹減ったから冷蔵庫漁りに来たのよ。そしたら美味そうなものが目に写ってね…」
テッラ「それが私のトーストだったってわけですか…」
ヴェント「正・解☆」
テッラ「うわー今のイラッと来ますねー」
ヴェント「私に悪意を向けたらアンタは死ぬわよ?」ニヤリ
テッラ「…もう何も言いませんよ」ハァッ
ヴェント「あっでも結構美味かったわよ、あのトースト」
テッラ「今さら褒められたって…」
ヴェント「いや、ほんとほんと。もしかしたら才能あんじゃない?」
テッラ「…ま、まぁ今回は多目に見ますかねー」テレッ
ヴェント(単純ね)ニヤリ
ヴェント(ま、美味かったってのは本当だけど…)
――次の日
テッラ「さて、今日も作ってみますかねー」
テッラ「今日は本格的にクロワッサンでも作ってみますか」
テッラ「まずは材料ですねー」
『クロワッサン』の作り方
材料( 握り拳サイズ8~10個分 )
強力粉
140g
薄力粉
60g
塩
小さじ1/2
砂糖
20g
ドライイースト
4g
お湯
100g
溶き卵
20g
無塩バター
10g
無塩バター(生地に折り込む用)
100g
テッラ「まずは30℃位のお湯に砂糖(分量外)をひとつまみ入れてドライイーストを加えて溶かしておきます(約10分ほど)。
バターは電子レンジに30秒かけて柔らかくしておきましょう」
テッラ「次はボウルに強力粉・薄力粉・塩・砂糖・無塩バターを入れ、溶かしたドライイーストと卵を注ぎ入れます」カチャカチャ
テッラ「指を立てて円を描くように混ぜて、まとまったらボールから取り出しましょう」マゼマゼ
テッラ「生地がしっかりとし、弾力が出るようになるまで、台にうちつけながらこねます」コネコネ
テッラ「表面がザラザラしている位が調度良いですねー。
生地端を中に入れ込むようにして丸くしたら、表面に張りをもたせましょう」
テッラ「次にボールにサラダ油かバターを薄くぬり、生地を入れ、ラップをして30~40℃で40分ほど発酵させます(生地が2倍になるまで)。
レンジの発酵機能、もしくは鍋などにお湯を張り、生地を入れたボールがお湯に触れないように湯せんをします」
テッラ「生地を取り出したら、手で押さえてガスを抜き、ラップに包んで冷蔵庫で20分ほど休ませます」
テッラ「休ませたら折り込み用のバターを丈夫なビニールに入れ、麺棒で叩き20cm×20cmぐらいの大きさに伸ばし、冷蔵庫で冷やします」グニグニ
テッラ「冷蔵庫から取り出した生地に強力粉で打ち粉して、30cm×30cmぐらいに伸ばし、先ほどのバターを45度傾けてダイヤ型にして置きましょう」
テッラ「空気が入らないようにして、風呂敷を包むように4隅の生地を引っ張って指でつまんでピッタリ閉じます。
閉じた所は麺棒で押さえつけておきましょう」
テッラ「そして20cm×30cm位に伸ばし、奥から1/3折り、手前から1/3折ります。生地をラップに包んで冷蔵庫でまた20分ほど休ませます」
テッラ「先ほどと生地の向きを90度変えて、20cm×30cmくらいに伸ばします。
奥から1/3折り、手前から1/3折って生地をラップに包んだら冷蔵庫でまたまた20分休ませ…」
テッラ「休ませたら↑の工程をもう1度繰り返します。 (計3回、三つ折りをした事になります)。
最後に30分冷蔵庫で休ませましょう」
テッラ「生地を17cm×42cmくらいに伸ばし、周囲を5mmくらい切り落とします(切り口は出来るだけ触らない)」
テッラ「そしたら8~10個の高さ17cmの二等辺三角形に切り分けましょう」
テッラ「三角形の底辺の中心に1cmの切り込みをいれ、その切り込みを横に開くようにして、手前から巻いていきます。
巻き終わりが下になるようにして、少し内側へ折り曲げて(「く」の字にする)」
テッラ「天板にオーブンシートを敷き、間隔をあけて並べて、25度位の暖かい所において2倍の大きさになるまで発酵させましょう( >>30度以上になるとバターが溶けだして失敗の原因になります)」
テッラ「最後に刷毛で溶き卵を塗り、200℃のオーブンで13分焼いて完成です!(温度はオーブンの特徴によって調整してください)」
※注意
生地にバターを包む時、空気が入らないように注意してください。
生地を伸ばしているとき、バターが折れないように生地が冷えたら冷蔵庫から出します。
我が家の冷蔵庫なら15分程度でOKでした。
最後の発酵は温度が高いとバターが溶けるので注意が必要です。
テッラ「うん、今回も良い出来ですねー」
アックア「む、そんな所で何をしているのだテッラ」
テッラ「あっアックア、調度良いです。
私の作ったクロワッサン味見しませんか?」
アックア「毒とか入ってないであるよな?」
テッラ「どんだけ私のこと疑ってんですか。いいから食べてみて下さい」
アックア「では頂くである」パクッ
アックア「……」モグモグ
アックア「…美味いであるな」ビックリ
テッラ「でしょ」ドヤッ
アックア「だがそのドヤ顔だけは頂けないな」
テッラ「い、良いじゃないですか別に!」
テッラ「もしかしたら私、本当にパン作りの才能があるのかもしれませんねー」
アックア「確かに貴様にしては意外であるな」パクッ
テッラ「って、何また食ってんですか私の分無くなるでしょ」
アックア「これが最後のやつである」モグモグ
テッラ「早っ!もう8個食ったんですか?」
アックア「聖人によればこの程度、造作ないのである」フンスッ
テッラ「いや、褒めてねーよ。私の分無くなっちゃったじゃないですか!」
アックア「また作ればよかろう」
テッラ「嫌ですよ!一人で作るのめっちゃ時間掛かったんですからね?」
アックア「なら我輩が手伝おう」
テッラ「…それなら、まぁ」
アックア「あっ」バキャ
アックア「ぬ?」ベキッ
アックア「ふん」グシャ
アックア「えいっ」ボキッ
テッラ「帰れよもぉぉぉぉぉぉ!!」
ここまでです。
最初のトーストと比べてクロワッサンが本格的すぎて正直自分でも読みづらい。
次回でメロンパンの作り方やって最後です。
ではまた。
――次の日
テッラ「さぁ今日も作って行きますか」
テッラ「今回はメロンパン行ってみましょう」
テッラ「あれ?冷蔵庫に卵が無いですね…」ゴソゴソ
テッラ「…仕方ない、卵なしで作りましょう」
『卵なし・簡単メロンパン』の作り方
材料 ( 8個分 )
■ パン生地
強力粉
200g
塩
3g
砂糖
25g
マーガリン
25g
牛乳
130ml
ドライイースト
3g
■ クッキー生地
薄力粉
170g
砂糖
50g
マーガリン
50g
牛乳
60ml
■ 仕上げ
グラニュー糖
適量
テッラ「まずはパン生地の材料を全てHBにセットして、一次発酵させます」
テッラ「その間にクッキー生地の材料を、ボールに入れてよく混ぜときましょう」
テッラ「生地がまとまったら、8等分にして丸め、ラップをして冷蔵庫で冷やし生地を落ち着かせます」
テッラ「パン生地の一次発酵が終了したら、打粉(分量外)をした台に取り出し、こちらも8等分して、10分ほどベンチタイムします」
テッラ「パン生地は、ガス抜きして丸め直しましょう。
クッキー生地は、2枚のラップで挟み、めん棒で真ん中分厚め、端っこ薄めに伸ばします」
テッラ「そしたらクッキー生地の上のラップを外し、パン生地をのせ、下のラップごとクッキー生地で包んじゃいます(この時、パン生地を完全に包んではいけません)」
テッラ「お好みでナイフなどで模様を軽く付け、お皿に入れたグラニュー糖を表面に付けます。
これを8回ほど繰り返しましょう」
テッラ「並べてラップをかけ、二次発酵します。
オーブン40度で20分ほどしますがお好きなやり方で結構です」
テッラ「二次発酵後、オーブン180度で12分ほど焼き上げます。
私は焼き色は薄らが好きなので、こんがりがお好きな方は、15分までを目安にして下さいね」
テッラ「そして最後に焼き上がれば…完成です」
※注意
・焼き上がって、クッキー生地がひび割れないように、クッキー生地をめん棒で伸ばす時に真ん中は分厚く、端っこは薄く。
・クッキー生地でパン生地を包む時、完全に包み込んでしまわないように。
・表面に模様を付ける時、きつく付けすぎない。
テッラ「んー今回も美味しそうに出来上がりましたねー」
フィアンマ「ん?テッラ、そんな所で何してるんだ?」
テッラ「おやフィアンマ、貴方こそどうしてここに?」
フィアンマ「ちょっとアックアの奴を探していてな…で?
何で貴様は厨房なんかにいるんだ?」
テッラ「実は私、最近パン作りにハマってるんですよ」
フィアンマ「パン作りだと?」
テッラ「えぇ、良かったらおひとつ食べてみませんか?」スッ
フィアンマ「これは…メロンパンか」
テッラ「結構、自信作ですよ?」
フィアンマ「まぁせっかくだしな、頂くか」
フィアンマ「」パクッ
フィアンマ「……」モグモグ
フィアンマ「…ほぉ、なかなかだな」
テッラ「でしょ?ヴェントとアックアの二人も絶賛してくれたんですよ」
フィアンマ「この味なら店出せるんじゃないか?」
テッラ「いやーさすがにそれは…」
フィアンマ「よし、出そう」
テッラ「えっ」
フィアンマ「お前の店、出そう」
テッラ「すいません、話の流れについてけないです」
フィアンマ「よし、そうと決まれば早速、教皇おどして資金調達するか」
テッラ「いや、待って下さいよ。私パン屋やるなんて一言も言ってませんよ?」
フィアンマ「ふざけやがって!
そんなつまんねえことはどうでもいい!!」
テッラ「…は?」
フィアンマ「たった一つだけ答えろ、テッラ!!
テメェはその手でパンを作りたいんじゃないのかよ!?」
テッラ「キャラ変わってません?」
フィアンマ「お前ずっと待ってたんだろ?
自分だけのパンを作る、
自分の作ったパンでみんなに笑顔になってもらう、
そんな誰もが笑って誰もが望む最っ高なハッピーエンドってヤツを!!」
フィアンマ「今まで待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!
何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?
テメェのその手で、たった一つのパンを作り上げてみせると誓ってきたんじゃねえのかよ!?」
テッラ「何か始まりましたね」
フィアンマ「お前だって主人公の方がいいだろ!脇役なんかで満足してんじゃねえ!!
腕を懸けて…たった一つのパンを作りたいんじゃねえのかよ!?」
フィアンマ「…だったらそれは全然終わってねえ!
…始まってすらいねえ!
ちっとぐらい長いプロローグで、絶望してんじゃねえよ!!
…手を伸ばせば届くんだ!
いい加減に始めようぜ!テッラ!!」
テッラ「!!」
テッラ「私は…私は…」
フィアンマ「分かってくれたか?」
テッラ「はい、私はパン屋を…」
フィアンマ「あぁ…」
テッラ「って、ノせられませんよ!!」
フィアンマ「ですよねー」
テッラ「私はパン屋はやりません!」キッパリ
フィアンマ「まぁ当の本人が言うなら仕方ないよな」ヤレヤレ
テッラ「…ですが」
フィアンマ「?」
テッラ「これからもパン作りは続けていきたいと思います!」
フィアンマ「……」
フィアンマ「…良かったらまた俺様に味見させてくれよな」
テッラ「もちろんです」ニコッ
その後、テッラのパンがローマ正教内で人気を得るようになるのはまた別の話。
おしまい
これでテッラのパン屋さんは終了…と言いたいところだけど、後日談を二つほど。
どうぞー。
――後日談①
アックア「む、テッラ、またパンを作っているのか?」
テッラ「はい、パンの中にゼリー状にした葡萄酒を入れることで一度で術式の制御を済ませられるパンを現在製作中です」
アックア「それは楽しみであるなー」
テッラ「いや、食べる気満々ですか貴方」
――後日談②
青ピ「あれ?店長、どうしはったんです?そのパン」
店長「あぁ、学園都市の外に居る知り合いから送られて来たんだ。
なかなか美味いと評判だそうだ。
良かったら一つ食べてみるかね?」
青ピ「あっ良いんですか?
じゃあ頂きます」パクッ
青ピ「…うっ!」
店長「な、何だ?どうした!」
青ピ「うまーーー!!」ピカッ
店長「うわっ!何だ?青髪くんが光って…」
ダルシム「……」
店長「…誰?」
これでこのSSはおしまいです。
とても短かったけど最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
寝て起きたらHTML化依頼に出してきます。
それでは、また会う日まで(^^)ノ
元スレ
テッラ「…今日もそろそろ神の血肉である葡萄酒とパンを摂取しないといけませんねー」
テッラ「それでは、いただきますか」パクッ
テッラ「……」モグモグ
テッラ「……」グビグビ
テッラ「ふぅ…ごちそうさまです」プハ-
テッラ「……にしても」
テッラ「毎回こればっかりだといい加減飽きてきちゃいましたね」ハァッ
テッラ「本来、食というものは楽しむべきものです。
いくら術式の制御のためとはいえ、これではたまったもんじゃないですねー」
テッラ「何か打開策はないのでしょうか…?」
テッラ「……」ウ-ン
テッラ「…そうだ!」
テッラ「たまには自分でパンを作ってみましょう!」
3: トマト 2011/07/18(月) 22:04:07.89 ID:KIRt6EzAO
テッラ「いつもパンは市販の物かシスターの方々に頂いた物で済ませてましたが…」
テッラ「たまには自分で作るというのも悪くないかもしれませんねー」
テッラ「思い立ったが吉日です。早速、厨房に向かいましょう」
4: トマト 2011/07/18(月) 22:05:00.35 ID:KIRt6EzAO
――厨房
テッラ「すいませーん」
シ-ン…
テッラ「…誰もいないようですね」
テッラ「ま、良いでしょう。勝手に使っちゃいましょう」
テッラ「パンを作るのに必要な道具や材料は…だいたいありますね」
テッラ「初めてですし今回は簡単なチーズトーストでも作ってみますか」
5: トマト 2011/07/18(月) 22:06:07.25 ID:KIRt6EzAO
『とろとろチーズトースト』の作り方
材料
・食パン
1枚
・ピザ用チーズ
25g(約大さじ3)
・マヨネーズ
大さじ1
・あんずジャム(お好みのジャムでOK。なくても可)
小さじ1
テッラ「まずはチーズ、マヨネーズ、ジャムをよく混ぜます」マゼマゼ
テッラ「なぜマヨネーズかというと、チーズをマヨネーズで和えてから焼くと、とろけるようになるんですよねー」トロ-リ
テッラ「ちなみにジャムはあんずでなくても結構です。チーズとマヨだけだと、とがった味になるので、まろやかにさせるための隠し味なんです」
テッラ「あ、あとチーズとマヨネーズの量はお好みで増減して下さって構いませんので」
6: トマト 2011/07/18(月) 22:07:09.70 ID:KIRt6EzAO
テッラ「よく混ぜたら、パンの上に乗せてオーブンで焼き上げます。
そしてお好みの焼き具合になったら…」
テッラ「チーズトーストの完成でーす」ジャ-ン
テッラ「それでは早速頂きますk」ヴェント「あっ何か美味そうなもん発見」パクッ
テッラ「あっ」
7: トマト 2011/07/18(月) 22:08:22.39 ID:KIRt6EzAO
テッラ「ちょっとヴェント!何ですかいきなり現れて!?しかもトースト食ってるし!」
ヴェント「あっ居たの?」
テッラ「最初から居ましたよ!ていうかヴェントこそ何でこんな所に居るんですか?」
ヴェント「いや、腹減ったから冷蔵庫漁りに来たのよ。そしたら美味そうなものが目に写ってね…」
テッラ「それが私のトーストだったってわけですか…」
ヴェント「正・解☆」
テッラ「うわー今のイラッと来ますねー」
ヴェント「私に悪意を向けたらアンタは死ぬわよ?」ニヤリ
テッラ「…もう何も言いませんよ」ハァッ
8: トマト 2011/07/18(月) 22:08:57.89 ID:KIRt6EzAO
ヴェント「あっでも結構美味かったわよ、あのトースト」
テッラ「今さら褒められたって…」
ヴェント「いや、ほんとほんと。もしかしたら才能あんじゃない?」
テッラ「…ま、まぁ今回は多目に見ますかねー」テレッ
ヴェント(単純ね)ニヤリ
ヴェント(ま、美味かったってのは本当だけど…)
14: トマト 2011/07/18(月) 23:07:17.98 ID:KIRt6EzAO
――次の日
テッラ「さて、今日も作ってみますかねー」
テッラ「今日は本格的にクロワッサンでも作ってみますか」
テッラ「まずは材料ですねー」
『クロワッサン』の作り方
材料( 握り拳サイズ8~10個分 )
強力粉
140g
薄力粉
60g
塩
小さじ1/2
砂糖
20g
ドライイースト
4g
お湯
100g
溶き卵
20g
無塩バター
10g
無塩バター(生地に折り込む用)
100g
15: トマト 2011/07/18(月) 23:08:10.57 ID:KIRt6EzAO
テッラ「まずは30℃位のお湯に砂糖(分量外)をひとつまみ入れてドライイーストを加えて溶かしておきます(約10分ほど)。
バターは電子レンジに30秒かけて柔らかくしておきましょう」
テッラ「次はボウルに強力粉・薄力粉・塩・砂糖・無塩バターを入れ、溶かしたドライイーストと卵を注ぎ入れます」カチャカチャ
テッラ「指を立てて円を描くように混ぜて、まとまったらボールから取り出しましょう」マゼマゼ
16: トマト 2011/07/18(月) 23:09:18.83 ID:KIRt6EzAO
テッラ「生地がしっかりとし、弾力が出るようになるまで、台にうちつけながらこねます」コネコネ
テッラ「表面がザラザラしている位が調度良いですねー。
生地端を中に入れ込むようにして丸くしたら、表面に張りをもたせましょう」
テッラ「次にボールにサラダ油かバターを薄くぬり、生地を入れ、ラップをして30~40℃で40分ほど発酵させます(生地が2倍になるまで)。
レンジの発酵機能、もしくは鍋などにお湯を張り、生地を入れたボールがお湯に触れないように湯せんをします」
17: トマト 2011/07/18(月) 23:10:36.41 ID:KIRt6EzAO
テッラ「生地を取り出したら、手で押さえてガスを抜き、ラップに包んで冷蔵庫で20分ほど休ませます」
テッラ「休ませたら折り込み用のバターを丈夫なビニールに入れ、麺棒で叩き20cm×20cmぐらいの大きさに伸ばし、冷蔵庫で冷やします」グニグニ
テッラ「冷蔵庫から取り出した生地に強力粉で打ち粉して、30cm×30cmぐらいに伸ばし、先ほどのバターを45度傾けてダイヤ型にして置きましょう」
18: トマト 2011/07/18(月) 23:11:27.77 ID:KIRt6EzAO
テッラ「空気が入らないようにして、風呂敷を包むように4隅の生地を引っ張って指でつまんでピッタリ閉じます。
閉じた所は麺棒で押さえつけておきましょう」
テッラ「そして20cm×30cm位に伸ばし、奥から1/3折り、手前から1/3折ります。生地をラップに包んで冷蔵庫でまた20分ほど休ませます」
20: トマト 2011/07/18(月) 23:12:48.88 ID:KIRt6EzAO
テッラ「先ほどと生地の向きを90度変えて、20cm×30cmくらいに伸ばします。
奥から1/3折り、手前から1/3折って生地をラップに包んだら冷蔵庫でまたまた20分休ませ…」
テッラ「休ませたら↑の工程をもう1度繰り返します。 (計3回、三つ折りをした事になります)。
最後に30分冷蔵庫で休ませましょう」
テッラ「生地を17cm×42cmくらいに伸ばし、周囲を5mmくらい切り落とします(切り口は出来るだけ触らない)」
21: トマト 2011/07/18(月) 23:14:00.11 ID:KIRt6EzAO
テッラ「そしたら8~10個の高さ17cmの二等辺三角形に切り分けましょう」
テッラ「三角形の底辺の中心に1cmの切り込みをいれ、その切り込みを横に開くようにして、手前から巻いていきます。
巻き終わりが下になるようにして、少し内側へ折り曲げて(「く」の字にする)」
テッラ「天板にオーブンシートを敷き、間隔をあけて並べて、25度位の暖かい所において2倍の大きさになるまで発酵させましょう( >>30度以上になるとバターが溶けだして失敗の原因になります)」
22: トマト 2011/07/18(月) 23:14:57.04 ID:KIRt6EzAO
テッラ「最後に刷毛で溶き卵を塗り、200℃のオーブンで13分焼いて完成です!(温度はオーブンの特徴によって調整してください)」
※注意
生地にバターを包む時、空気が入らないように注意してください。
生地を伸ばしているとき、バターが折れないように生地が冷えたら冷蔵庫から出します。
我が家の冷蔵庫なら15分程度でOKでした。
最後の発酵は温度が高いとバターが溶けるので注意が必要です。
23: トマト 2011/07/18(月) 23:15:44.52 ID:KIRt6EzAO
テッラ「うん、今回も良い出来ですねー」
アックア「む、そんな所で何をしているのだテッラ」
テッラ「あっアックア、調度良いです。
私の作ったクロワッサン味見しませんか?」
アックア「毒とか入ってないであるよな?」
テッラ「どんだけ私のこと疑ってんですか。いいから食べてみて下さい」
アックア「では頂くである」パクッ
アックア「……」モグモグ
アックア「…美味いであるな」ビックリ
テッラ「でしょ」ドヤッ
アックア「だがそのドヤ顔だけは頂けないな」
テッラ「い、良いじゃないですか別に!」
24: トマト 2011/07/18(月) 23:16:40.36 ID:KIRt6EzAO
テッラ「もしかしたら私、本当にパン作りの才能があるのかもしれませんねー」
アックア「確かに貴様にしては意外であるな」パクッ
テッラ「って、何また食ってんですか私の分無くなるでしょ」
アックア「これが最後のやつである」モグモグ
テッラ「早っ!もう8個食ったんですか?」
アックア「聖人によればこの程度、造作ないのである」フンスッ
テッラ「いや、褒めてねーよ。私の分無くなっちゃったじゃないですか!」
アックア「また作ればよかろう」
テッラ「嫌ですよ!一人で作るのめっちゃ時間掛かったんですからね?」
アックア「なら我輩が手伝おう」
テッラ「…それなら、まぁ」
25: トマト 2011/07/18(月) 23:17:08.49 ID:KIRt6EzAO
アックア「あっ」バキャ
アックア「ぬ?」ベキッ
アックア「ふん」グシャ
アックア「えいっ」ボキッ
テッラ「帰れよもぉぉぉぉぉぉ!!」
26: トマト 2011/07/18(月) 23:19:02.99 ID:KIRt6EzAO
ここまでです。
最初のトーストと比べてクロワッサンが本格的すぎて正直自分でも読みづらい。
次回でメロンパンの作り方やって最後です。
ではまた。
34: トマト 2011/07/19(火) 01:55:43.83 ID:gUz3muGAO
――次の日
テッラ「さぁ今日も作って行きますか」
テッラ「今回はメロンパン行ってみましょう」
テッラ「あれ?冷蔵庫に卵が無いですね…」ゴソゴソ
テッラ「…仕方ない、卵なしで作りましょう」
『卵なし・簡単メロンパン』の作り方
材料 ( 8個分 )
■ パン生地
強力粉
200g
塩
3g
砂糖
25g
マーガリン
25g
牛乳
130ml
ドライイースト
3g
■ クッキー生地
薄力粉
170g
砂糖
50g
マーガリン
50g
牛乳
60ml
■ 仕上げ
グラニュー糖
適量
35: トマト 2011/07/19(火) 01:56:14.31 ID:gUz3muGAO
テッラ「まずはパン生地の材料を全てHBにセットして、一次発酵させます」
テッラ「その間にクッキー生地の材料を、ボールに入れてよく混ぜときましょう」
テッラ「生地がまとまったら、8等分にして丸め、ラップをして冷蔵庫で冷やし生地を落ち着かせます」
36: トマト 2011/07/19(火) 01:56:57.88 ID:gUz3muGAO
テッラ「パン生地の一次発酵が終了したら、打粉(分量外)をした台に取り出し、こちらも8等分して、10分ほどベンチタイムします」
テッラ「パン生地は、ガス抜きして丸め直しましょう。
クッキー生地は、2枚のラップで挟み、めん棒で真ん中分厚め、端っこ薄めに伸ばします」
37: トマト 2011/07/19(火) 01:57:50.99 ID:gUz3muGAO
テッラ「そしたらクッキー生地の上のラップを外し、パン生地をのせ、下のラップごとクッキー生地で包んじゃいます(この時、パン生地を完全に包んではいけません)」
テッラ「お好みでナイフなどで模様を軽く付け、お皿に入れたグラニュー糖を表面に付けます。
これを8回ほど繰り返しましょう」
38: トマト 2011/07/19(火) 01:58:40.01 ID:gUz3muGAO
テッラ「並べてラップをかけ、二次発酵します。
オーブン40度で20分ほどしますがお好きなやり方で結構です」
テッラ「二次発酵後、オーブン180度で12分ほど焼き上げます。
私は焼き色は薄らが好きなので、こんがりがお好きな方は、15分までを目安にして下さいね」
39: トマト 2011/07/19(火) 01:59:06.34 ID:gUz3muGAO
テッラ「そして最後に焼き上がれば…完成です」
※注意
・焼き上がって、クッキー生地がひび割れないように、クッキー生地をめん棒で伸ばす時に真ん中は分厚く、端っこは薄く。
・クッキー生地でパン生地を包む時、完全に包み込んでしまわないように。
・表面に模様を付ける時、きつく付けすぎない。
40: トマト 2011/07/19(火) 01:59:57.25 ID:gUz3muGAO
テッラ「んー今回も美味しそうに出来上がりましたねー」
フィアンマ「ん?テッラ、そんな所で何してるんだ?」
テッラ「おやフィアンマ、貴方こそどうしてここに?」
フィアンマ「ちょっとアックアの奴を探していてな…で?
何で貴様は厨房なんかにいるんだ?」
テッラ「実は私、最近パン作りにハマってるんですよ」
フィアンマ「パン作りだと?」
テッラ「えぇ、良かったらおひとつ食べてみませんか?」スッ
フィアンマ「これは…メロンパンか」
テッラ「結構、自信作ですよ?」
フィアンマ「まぁせっかくだしな、頂くか」
41: トマト 2011/07/19(火) 02:00:33.26 ID:gUz3muGAO
フィアンマ「」パクッ
フィアンマ「……」モグモグ
フィアンマ「…ほぉ、なかなかだな」
テッラ「でしょ?ヴェントとアックアの二人も絶賛してくれたんですよ」
フィアンマ「この味なら店出せるんじゃないか?」
テッラ「いやーさすがにそれは…」
フィアンマ「よし、出そう」
テッラ「えっ」
フィアンマ「お前の店、出そう」
テッラ「すいません、話の流れについてけないです」
42: トマト 2011/07/19(火) 02:01:13.64 ID:gUz3muGAO
フィアンマ「よし、そうと決まれば早速、教皇おどして資金調達するか」
テッラ「いや、待って下さいよ。私パン屋やるなんて一言も言ってませんよ?」
フィアンマ「ふざけやがって!
そんなつまんねえことはどうでもいい!!」
テッラ「…は?」
フィアンマ「たった一つだけ答えろ、テッラ!!
テメェはその手でパンを作りたいんじゃないのかよ!?」
テッラ「キャラ変わってません?」
43: トマト 2011/07/19(火) 02:02:02.06 ID:gUz3muGAO
フィアンマ「お前ずっと待ってたんだろ?
自分だけのパンを作る、
自分の作ったパンでみんなに笑顔になってもらう、
そんな誰もが笑って誰もが望む最っ高なハッピーエンドってヤツを!!」
フィアンマ「今まで待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!
何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?
テメェのその手で、たった一つのパンを作り上げてみせると誓ってきたんじゃねえのかよ!?」
テッラ「何か始まりましたね」
44: トマト 2011/07/19(火) 02:02:45.57 ID:gUz3muGAO
フィアンマ「お前だって主人公の方がいいだろ!脇役なんかで満足してんじゃねえ!!
腕を懸けて…たった一つのパンを作りたいんじゃねえのかよ!?」
フィアンマ「…だったらそれは全然終わってねえ!
…始まってすらいねえ!
ちっとぐらい長いプロローグで、絶望してんじゃねえよ!!
…手を伸ばせば届くんだ!
いい加減に始めようぜ!テッラ!!」
テッラ「!!」
45: トマト 2011/07/19(火) 02:03:33.93 ID:gUz3muGAO
テッラ「私は…私は…」
フィアンマ「分かってくれたか?」
テッラ「はい、私はパン屋を…」
フィアンマ「あぁ…」
テッラ「って、ノせられませんよ!!」
フィアンマ「ですよねー」
46: トマト 2011/07/19(火) 02:05:05.97 ID:gUz3muGAO
テッラ「私はパン屋はやりません!」キッパリ
フィアンマ「まぁ当の本人が言うなら仕方ないよな」ヤレヤレ
テッラ「…ですが」
フィアンマ「?」
テッラ「これからもパン作りは続けていきたいと思います!」
フィアンマ「……」
フィアンマ「…良かったらまた俺様に味見させてくれよな」
テッラ「もちろんです」ニコッ
その後、テッラのパンがローマ正教内で人気を得るようになるのはまた別の話。
おしまい
47: トマト 2011/07/19(火) 02:06:45.00 ID:gUz3muGAO
これでテッラのパン屋さんは終了…と言いたいところだけど、後日談を二つほど。
どうぞー。
48: トマト 2011/07/19(火) 02:08:18.82 ID:gUz3muGAO
――後日談①
アックア「む、テッラ、またパンを作っているのか?」
テッラ「はい、パンの中にゼリー状にした葡萄酒を入れることで一度で術式の制御を済ませられるパンを現在製作中です」
アックア「それは楽しみであるなー」
テッラ「いや、食べる気満々ですか貴方」
49: トマト 2011/07/19(火) 02:09:26.26 ID:gUz3muGAO
――後日談②
青ピ「あれ?店長、どうしはったんです?そのパン」
店長「あぁ、学園都市の外に居る知り合いから送られて来たんだ。
なかなか美味いと評判だそうだ。
良かったら一つ食べてみるかね?」
青ピ「あっ良いんですか?
じゃあ頂きます」パクッ
青ピ「…うっ!」
店長「な、何だ?どうした!」
青ピ「うまーーー!!」ピカッ
店長「うわっ!何だ?青髪くんが光って…」
ダルシム「……」
店長「…誰?」
50: トマト 2011/07/19(火) 02:12:10.21 ID:gUz3muGAO
これでこのSSはおしまいです。
とても短かったけど最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
寝て起きたらHTML化依頼に出してきます。
それでは、また会う日まで(^^)ノ
SS速報VIP:テッラ「たまには自分でパンを作ってみますかねー」