1: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:29:37.23 ID:fec/eh5f.net

ルビィ(今日からルビィが生徒会長…気合いを入れて、頑張るビィ!)

ルビィ「うゆ、所信表明演説ってすごく緊張するなあ…」

善子「今のアンタなら大丈夫でしょ。自信を持っていきなさい」

花丸「そうだよルビィちゃん。昨日文章もしっかり考えたんだから、きっと問題ないずら」

ルビィ「そうだね。ありがとう、2人とも。ルビィ頑張るよ」



3: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:31:47.49 ID:fec/eh5f.net

静真高校講堂

ザワザワ

スタスタ

月「静粛にお願いします」

シーン

月「えー、ではこれから新しい生徒会長に意気込みを語ってもらいたいと思います。それではルビィちゃん、お願いするよ」

スタスタ

ルビィ「えー、皆さんこんにちは。黒澤ルビィです。先の選挙ではルビ…あ、いや、私を生徒会長として選出していただきありがとうございます」

ルビィ「会長選挙の際にもお話しさせていただいた通り、私は生徒のみなさんから幅広く意見を集めて、よりよい学校にしていくつもりです」

ルビィ「ですので、ぜひみなさんには学校をより良くするための意見、提案を積極的にしてほしいです。静真高校を、私たちの手でよりよい学校にしていきましょう」

ルビィ「これから1年間、生徒会長黒澤ルビィをよろしくお願いいたします」

パチパチパチ

スタスタ

善子「よかったわよ。お疲れ様」

花丸「さすがルビィちゃん。すごくいい所信表明演説だったずら」

ルビィ「ふぅぅーー、緊張したよぉ…」

花丸「よしよし」ナデナデ

ルビィ(こうしてルビィの生徒会長としての1年が始まった)



4: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:34:28.20 ID:fec/eh5f.net

ルビィ(まずは主に新入生向けの企画や各部活動の新歓に向けた調整がルビィたちの仕事だ)

ルビィ(静真高校は部活動に非常に力を入れていることもあり、毎年この時期は新歓ポスターのチェックやステージの使用申請許可などですごく忙しい)

ルビィ「えっと、バスケ部はこれでよくて、次はバドミントン部かー…」

花丸「卓球部と弓道部のチェックは終わったずら」

ルビィ「あっ、花丸ちゃんありがとう。それなら今度は文化部のステージ使用申請を見てくれる?」

花丸「了解ずら」

善子「ソフトボール部とテニス部も終わったわよ」

ルビィ「ありがとう善子ちゃん。それならあとは花丸ちゃんの方を手伝ってて」

善子「わかったわ。でもルビィ、あなたも1人であまり無理するんじゃないわよ」

ルビィ「うん、わかった。でもルビィは大丈夫だから…」

ルビィ(善子ちゃんは生徒会の副会長、花丸ちゃんは書記になってもらった)

ルビィ(スクールアイドル活動と生徒会の仕事の両立はすごく大変だ。でも、この3人ならやり遂げられるとルビィは確信している)



5: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:38:34.21 ID:fec/eh5f.net

ルビィ(結局、生徒会長に就任してから4月の新入生が入ってくる時期までは、生徒会による新入生向けイベントの企画の進行や各部活動に関するチェックなどの仕事で追われ、生徒会としてやりたいことはなかなかできなかった)

5月、GW明け。生徒会室にて

ルビィ「そろそろ新入生も高校生活に慣れてきたくらいだと思います。そこで、生徒会としても、全校生徒にとって静真高校が快適だと感じてもらえるよう、いろいろ取り組んでいかなくちゃいけないと思うの」

善子「なるほどね。やっと生徒会らしい感じが出てきたわね」

花丸「でも全校生徒が快適にって、具体的に何をすればいいのかな?」

ルビィ「うーん、そうだなあ…まずはこの前とったアンケートがここにあるから、それを見てみよう」

善子「ふむふむ、えーと、階段にゴミが多い、廊下がきたない、昇降口の掃除をしてもすぐに汚れてしまう…なるほど、学校美化の問題ね」

花丸「昇降口に関しては、校庭を使った人たちがちゃんと砂を払わずに入ってくるからだと思うずら」

善子「階段のゴミはあれね。ゴミ箱にしっかりいれない人が多いからね」

ルビィ「廊下も似たような感じだね。ゴミ箱にゴミを捨てても、そのゴミがあふれてくるから…」

花丸「ゴミ箱のゴミ袋の交換もこまめにやってるけど、それでもゴミがすぐに溜まってきちゃうずら」



6: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:41:11.20 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「よし。それならゴミに関するルール決めをしよう」

善子「ルール?」花丸「ずら?」

ルビィ「うん、ルールを決めて、守れない人は罰するの。そうすればみんなルールを守るようになって、学校がきれいな状態が保たれる」

花丸「なるほど。でも罰するって言ったって、具体的にどんなことをするずら?」

ルビィ「たとえば砂を払わずに昇降口に入っていった人がいるとするよ。それを見かけた人がいます」

善子「それで?」

ルビィ「見かけた人にはそのことを生徒会に報告してもらうの。そしたら生徒会でその人を呼び出して奉仕活動をさせるんだよ」

花丸「でも、結局報告しない人もいるかもしれないよ?」

ルビィ「その辺はきちんと考えてあるんだ。報告してくれた人には報酬を与えるの」

善子「報酬?」

ルビィ「うん。たとえば、報酬をポイント制にして、一定のポイントが貯まったらプレゼントをあげるとか」

花丸「なんだか面白そうずら」

善子「乗ったわ、それ。名付けて静真クリーンエンジェル作戦ね!」

花丸「エンジェルはどこから来たずら?」

善子「な、なんとなくよ!」

ルビィ「じゃあこれを生徒会からの新ルールとして次の全校集会の時にみんなに伝えるね」



7: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:43:05.75 ID:fec/eh5f.net

全校生徒集会終了後

生徒A「また生徒会長も面白いこと思いついたなあ」

生徒B「でも"奉仕活動"ってなにさせられるんだろう…変なことじゃなければいいけど」

生徒C「私はそれよりも"プレゼント"の内容が気になるわね。黒澤さんのことだし、結構豪華なものがもらえちゃったりして」


善子「思ったよりも生徒の反応はいい感じね」

花丸「これなら学校もすぐ綺麗になりそうずら」

ルビィ「せっかくルールを作ったんだから、頑張って運用しないと…!」



8: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:46:02.82 ID:fec/eh5f.net

ルール運用開始から数日のある日

昇降口

ソフト部員「ふうー、練習疲れたなあ。教室に荷物取りに行かないと…」


生徒C「…」ジー


翌日

ルビィ「ついに報告が?」

花丸「うん。昨日の放課後、ソフト部の◯◯さんが昇降口で砂を払わずに入っていくのを見たって、Cさんから」

ルビィ「わかった。それなら◯◯さんを今日の昼休みに生徒会室に呼んで」

花丸「わかったずら」


昼休み

ソフト部員「あー、つい忘れてしまって…すみません」

ルビィ「まあ新しくできたルールだし、そういうこともあるのは仕方ないよ」

ソフト部員「いやー、私の意識が低いせいです…」

ルビィ「ん。まあとりあえずルール通り、奉仕活動は行ってもらうから、お願いね」

ソフト部員「はい…」

善子「あなたには、今日の放課後、生徒会の雑用をしてもらいます。そんなに時間をかけさせるつもりはないから、そこは安心して」

ソフト部員「わかりました」



10: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:48:38.67 ID:fec/eh5f.net

放課後

ソフト部員「えっ?もうこれで終わりですか?」

ルビィ「うん。そんなに仕事があるわけじゃなかったし。それに◯◯さん部活あるんだよね?そっちの方も大事だから」

ソフト部員「え、でも、私、ここに来て花丸さんのいれてくれたお茶を1杯飲んだだけ…」

ルビィ「でも◯◯さんと少し話せてルビィたちも楽しかったし、時間取らせたのは事実だから」

ソフト部員「そ、そんな、楽しかったなんて恐縮です」

ルビィ「ううん、◯◯さん、とてもルールをわざと破る人には見えないし、これからはもう大丈夫かなって」

ルビィ「だからルビィたちの目的としてもこれでいいんだ。きっとこれからはルールを守ってくれるよね」

ソフト部員「はいっ!あの、なんか今日はいろいろありがとうございました!」

ルビィ「こちらこそありがとう」

ソフト部員「いえいえ、それでは会長、お疲れ様です!」

ルビィ「お疲れ様、部活頑張ってね」


ルビィ(しかし、その後もルールを破る者は続出した)

ルビィ(どうやら、"奉仕活動"が大したことがないという話が広まって、果てには"報酬"目当ての人が別の人にルール破りをさせるケースまで発生した)

ルビィ(ルール導入後、あろうことか学校は以前よりも汚くなってしまっていた)



11: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:50:17.46 ID:fec/eh5f.net

善子「まずいわね」

花丸「まずいずらね」

ルビィ(生徒会には苦情のアンケートが殺到した)

ルビィ「ルビィが甘かったせいだ…2人ともごめんなさい」

善子「ルビィが謝ることじゃないわ」

花丸「そうずら。これは生徒会3人の責任だよ。ルビィちゃん1人のせいじゃない」

ルビィ「うぅ…失敗しちゃったよぉ」


ルビィ(ルビィのせいで花丸ちゃんと善子ちゃんに責任を感じさせてしまった。ルビィにはそれがとても悔しかった)

ルビィ(ルビィが心を鬼にして学校を変えるんだ。そしたら花丸ちゃんも善子ちゃんも誰からも責められなくなる)



12: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:52:59.83 ID:fec/eh5f.net

次の日

善子「また、ね」

花丸「今度は階段のところのゴミ箱ずら」

善子「2年B組の△△さんがゴミ箱がいっぱいにもかかわらず、無理矢理ゴミを入れようとしたわ。そしたら案の定ゴミが溢れることになって、また階段のところにゴミが散らかった」

花丸「これを報告して来た2年B組クラスメイトの◻◻さんのポイントが貯まったから、またプレゼントも必要ずらね」

ルビィ「わかった、花丸ちゃん。プレゼントは用意しておくよ」

ルビィ「善子ちゃんは△△さんを放課後ここに呼び出して」

ルビィ(もうこれまでのルビィとは違うんだから)


放課後

生徒D(=△△さん)「すみません。ゴミを捨てる場所がなくて、つい」

ルビィ「話は聞いてるよ。△△さんには、奉仕活動を行ってもらいます」

生徒D「はい」(どうせ大したことさせられないんでしょ)

ルビィ「ちょっとついて来てもらえる?」

生徒D「え?あ、わかりました」(あれ?生徒会室じゃないの??)



13: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:55:46.20 ID:fec/eh5f.net

体育倉庫

ルビィ「それじゃあ、△△さんにはここの掃除をしてもらいます」

生徒D「え?あ、あのここを1人でですか??」

ルビィ「うん、そうだけど」

生徒D「え、いや、えーと、それはいくらなんでも日が暮れるというか、ちょっときつくないですかね?」

ルビィ「やって」ギロッ

生徒D「ひっ!は、はい…」(会長ってこんなに怖かったっけ…)

ルビィ「それじゃあ終わったら生徒会室にいるから声かけて。ちゃんとできてなかったら明日もやってもらうことになるからね」

生徒D「が、頑張ります…」


ルビィ(それ以降もしばしば報告が来たので、ルビィは厳しめの"奉仕活動"を言い渡すようにしていた)



14: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:58:16.83 ID:fec/eh5f.net

生徒E「え、これを私が…?」

ルビィ「不満?」

生徒E「い、いえ!やります!…」

ルビィ(この日はちょうど部活の大会の時期で関連の書類が生徒会室に溜まっていたので、その仕分けをやらせることにした)

生徒E「お、終わりました!それでは私はこれで…」

ルビィ「待って」

生徒E「…」ピタ

ルビィ「この部分、全然できてないよね?」

善子「ちょ、ちょっとルビィ、そこはわかりづらい部分なんだし、仕方ないわよ」

ルビィ「善子ちゃんは黙ってて」

善子「でも…」

ルビィ「でもなに?」ギロ

善子「うっ」

ルビィ「本当に反省してる?とにかく、ちゃんとできるまでやってもらうからね」

生徒E「…はい」


ルビィ(ルビィが厳しくするようになってから、学校のゴミ問題は一気に解決へと向かった)

ルビィ(お姉ちゃん…ルビィ、ちゃんと生徒会長できてるよね…?)



15: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 09:59:54.43 ID:fec/eh5f.net

花丸「なんだか最近」

善子「学校の雰囲気が重いわよね」

ルビィ「…?そうかなあ。ルビィは別に普通だと思うけど」

善子(アンタが原因作ってるのよとは)

花丸(言えない雰囲気ずら…)



16: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:01:49.80 ID:fec/eh5f.net

善子(ピリピリした雰囲気はスクールアイドル部にも伝播していた)

後輩A「ルビィ部長、ここのステップなんですけど…」

ルビィ「え?ここのステップについては前も教えたはずだよね。なんでできないの?」

後輩B「この部分でどうしてもうまく連携できなくて」

ルビィ「そこはそんなに難しくないはずだよ。ラブライブで勝ちたいなら私に頼るだけじゃなくて、自分たちで考えることもしないとだよ」

後輩C「それはもうしました。でも考えてもなかなかうまくいかなくて、だから部長の助言をいただきたいです!」

ルビィ「本当かなあ!?ルビィにはみんなただ甘えてるようにしか見えないよ!」ダンッ

後輩たち「ひっ!」

善子「ちょ、ちょっとルビィ厳しすぎよ」

ルビィ「善子ちゃんたちが甘すぎるんじゃないかな?」

ピリピリ

後輩たち(い、いづらい…)



17: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:04:21.29 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「ゴミ問題はかなりのところ解決できました。そのため、次は別の課題について対策できるルールづくりをしていきたいと考えています」

善子「ちょっと気負いすぎじゃないかしらルビィ」

ルビィ「そんなことないよ。善子ちゃんはいいからこの前のアンケート結果を」

善子「…わかったわよ。これがこの前集めたアンケートね」

花丸「えー、どれどれ…教室にものを放置している人がいる…なるほど」

善子「いわゆる置き勉ってやつね」

花丸「ただ置き勉する分には別に構わないんだけど、机の上に置きっぱなしにしているのとかはさすがに…って思う人が多いみたい」

ルビィ「これについてもルールが必要だね。ゴミ問題の時のを参考に新しいルールを考えてみるね」

花丸「マルも一緒に考えるずら」

善子「…私も」


ルビィ(こうして生徒会の提案によって2つめのルール、教室への置き勉に関するルールが定められた)

ルビィ(ゴミの時と同じく違反者には奉仕活動をさせる。報告者には報酬を与える)

ルビィ(そのほかに、生徒会による抜き打ちチェックと、その際に置き勉したものの生徒会一時預かりも行うこととした)



18: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:07:16.42 ID:fec/eh5f.net

生徒F「失礼します」

善子「これの持ち主かしら?」

生徒F「はい、そうです。返してもらいにきました」

ルビィ「ん。それなら授業が始まるまでにあそこの廊下の雑巾掛けをやってもらうよ」

生徒F「はい…」

ルビィ「時間中に終わらなくても教科書は返すけど、そのかわり奉仕活動の内容は厳しくするからね。頑張って」

生徒F「わかりました」


ルビィ(これについてもルール導入後は大きく改善された)

ルビィ(ルール違反する者には厳しい罰を奉仕活動という形で与え、それでも繰り返す者がいればさらに奉仕活動の内容を厳しくした)



19: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:10:23.63 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「またあなた、今度はゴミに関するルール違反だね」

生徒G「すみません」

ルビィ「さすがに4度目ともなると、ルビィとしても甘くはできないよ」

生徒G「はい」

ルビィ「それじゃあ、こっちきて」


生徒G「えっ?体育館トイレ清掃って、体育館を使用する部活の担当では?」

ルビィ「普段はそうだけど、あなたは特別」

生徒G「そんなぁ」

体育館トイレ、体育館使用部活の担当となっているが、大会があるこの時期では各部とも忙しく清掃が行き届いてないため、非常に汚いのである


ルビィ(最初は正義感とか責任感だった。学校をより良くするためにルビィが厳しくならなくちゃという思いだった)

ルビィ(でも最近は違う感情が芽生えてきてしまっていた)

ルビィ(ルビィはそれを必死に否定しようとする。それでもその感情は日に日に大きくなっていって…)

ルビィ(もう誤魔化せない。ルビィの中のくろい感情、誰かをこき使うことが"楽しい"という感情)



20: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:13:19.41 ID:fec/eh5f.net

生徒H「失礼します」

ルビィ「昨日これ、机の上に置きっぱなしだったよね?よくないなあ…」

生徒H「すみません。それで、その、私は何をすれば…?」

ルビィ「とりあえず今はいいかな。今日の昼休みここに来て。教科書は返しておくね」

生徒H「はあ」


そして、昼休み

生徒会室にはルビィだけ

生徒H「失礼します」

ルビィ「きたね。それじゃあルビィの肩を揉んで」

生徒H「……は?」



21: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:15:44.89 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「ん?聞こえなかったの?ルビィ肩を揉んでって言ったんだよ」

生徒H「え、いや聞こえてましたけど、それってお言葉ですけど、会長が私腹を肥やそうとしてるだけでは…?」

ルビィ「はあ~~……」ダンッ

生徒H「…」ピク

ルビィ「あのね?ルビィは生徒会長なの。それでね、すっごく仕事も多くて、それで疲れてるんだよ」

ルビィ「みんなのために精一杯仕事してすごく疲れてるの。ルビィが疲れてると仕事の効率も悪くなっちゃう。わかる?」

ルビィ「だからルビィは労られなくちゃいけないの。それがこの学校のためにもなるの。だからあなたがルビィの肩を揉むのも立派な学校のための奉仕活動に当たるんだよ。わかったらさっさとお願いね」

生徒H「…はい、わかりました」モミモミ

ルビィ「あー、きもちいい」


ルビィ「あ、あとこのことは他言無用だから。わかった?」

生徒H「え?でも立派な奉仕活動なら別に秘密にする必要もないんじゃ?」

ルビィ「他 言 無 用 だ か ら」ニッコリ

生徒H「は、はい」ゾクッ

ルビィ(こうしてルビィによる奉仕活動はどんどんエスカレートしていき…)



23: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2020/05/01(金) 10:19:19 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「グラウンド使用後の片付けはこの前決めたルール通りにやってもらうって言ったよね?」

生徒I「す、すみません。これまでと少しやり方が変わったので混乱してしまって…」

ルビィ「ふーん、言い訳するんだ…反省の色が見えないなら罰も厳しくしないと」ボソ

生徒I「…!い、いえ、決して反省していないわけでは…!」

ルビィ「言葉で言うだけじゃ信用できないなあ」

生徒I「わかりました!ちゃんと奉仕活動しますから…!」

ルビィ「ん。じゃあ購買でパンとジュース買ってきて」

生徒I「……へ?」

ルビィ「ああ、ごめん。この前出た新作のスイートポテトパンとイチゴミルクジュースって言わなきゃわからないよね。あれすごく人気でなかなか買えないんだ」

生徒I「いえ、そうではなく。それってただの使いっ走りなのでは…?」

ルビィ「いいから買ってきて」ギロ

生徒I「は、はい!」タッタッタッ



26: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2020/05/01(金) 10:23:12 ID:fec/eh5f.net

生徒J「ねえどう思う?」

生徒K「最近の生徒会長のこと?うーん、ちょっとやりすぎかなって思うかも」

生徒J「そうよね。最近はわざと生徒が違反しやすいルールまで新設してるし」

生徒K「奉仕活動の内容も会長の私服を肥やすみたいな感じのものが多いって噂だよ」

生徒J「正直こういう状況が続くんだったら生徒会長は変わるべきよ」

生徒K「私もいまの黒澤生徒会長は支持できないかな…って、あ」

ルビィ「楽しいお話してたみたいだね。ルビィも混ぜてもらっていいかな?」ニコ



27: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2020/05/01(金) 10:24:39 ID:fec/eh5f.net

生徒K「い、いえ、その…」

生徒J「…なによ」

生徒K「ちょっとJ…」

生徒J「あんたもおかしいことはおかしいって言いなさいよ。いまの黒澤生徒会長がやってることは独裁と同じだわ」

ルビィ「ふーん、そういうこと言うんだ」

生徒J「どう考えてもそうでしょ。おかしなルールつくって生徒従わせて、守れない生徒には嫌がらせまでして…!」

ルビィ「おかしなルールに嫌がらせかー。ルビィもとんでもない言いがかりをつけられるようになっちゃったね」

生徒J「どこが言いがかりよ!奉仕活動と称して自分の私服を肥やすような真似ばっかししてるくせに」

ルビィ「あー、わかったよ。ルビィが悪いんだよね」

生徒K「会長…!」

ルビィ「いまのやり方を浸透させられなかったルビィが悪いよ。ちゃんとやっていれば言いがかりをつけてくるいけない子も出てこなかったもんね」

生徒K「か、会長…?」

ルビィ「いけない子には指導が必要だよね」

生徒J・K「…」ゾク



28: 名無しで叶える物語(やわらか銀行) 2020/05/01(金) 10:27:51 ID:fec/eh5f.net

先生「なんてことやってるんだ!お前が目指してる◯◯大学の推薦もこんなことでは到底出せないぞ!」

生徒J「先生、違うんです!勘違いです!」

先生「そんな言い訳するようなやつとは思わなかったぞ。がっかりだ」

生徒J「そ、そんな…」

先生「だいたい勘違いなわけなかろう。黒澤生徒会長からの報告なんだからな」

生徒J「会長が…?」

先生「会長からお前が校則で違反してる化粧用品の持ち込みをしてると聞いてな。そして抜き打ちで持ち物検査をやったらこんなものが出てきた」

生徒J「だからそれは私のものじゃないんですってば!いつのまにか私の荷物と紛れてて…」

先生「もういい。校則違反は校則違反だ。あとの対応は生徒会に一任してあるが…」

生徒J(…こんなことで大学の推薦までダメになったらたまったものじゃないわよ)



30: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:31:24.92 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「校則違反者には罰としてここの階段の清掃を行ってもらいます。終わったら見に来るから声かけてね」

生徒J「待ちなさいよ」

ルビィ「んー、なに?ルビィ忙しいんだけどなあ」

生徒J「あんた私をはめたでしょ。化粧用品なんか私のカバンにまぎれさせて…!」

ルビィ「なんのことかなあ?証拠もないのにそんなこと言うなんて、反省の色が見えないよね。もっと厳しい奉仕活動がしたいの?」

生徒J「…!証拠はないわよ。でもこんなことする理由があるのはあんたくらいだわ」

ルビィ「理由?」

生徒J「あんた私が気に入らないんでしょ。生徒会長の自分に楯突く私のことがね」

ルビィ「ちょっとJさん勘違いしてない?」

生徒J「は?」

ルビィ「ルビィはね、別にあなたのことが気にくわないからこんなことをしたんじゃないの。この学校をよくするために必要なことなんだよ」

生徒J「どういうことよ!生徒にあらぬ罪を着せることのどこな学校をよくするために必要なことって言うわけ?」

ルビィ「わからないかなあ…?生徒会長として学校を良くしようとしているルビィとそれを邪魔するJさん。あなたは学校にとって良くない存在になってるの」

生徒J「はあ!?」



31: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:34:56.94 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「学校にとって良くないあなたには指導を受けてもらう必要があった。だからあなたのことは校則違反者として先生に報告させてもらったんだよ」

生徒J「…って、やっぱり私に濡れ衣を着せたことを認めるのね!」

ルビィ「濡れ衣じゃないよね。校則違反かどうかはともかく、学校にとって良くないことをしたのは事実なんだから」

生徒J「どっちが…!」

ルビィ「ん、まあいいよ。やっぱり反省の色が見えなかったってことで先生にも報告させてもらうから。先生も今回の件についてちゃんと反省してたら大学推薦はなんとかするって話してたけど…」ボソ

生徒J「……!」

ルビィ「残念だなあ、ルビィも別にJさんの大学進学の邪魔をしたいわけじゃなかったのに」

生徒J「……れば、いいんでしょ…」ボソ

ルビィ「ん?なにか言った?」

生徒J「…反省すればいいんでしょ」

ルビィ「そうだよ。もちろん言葉だけでは信用できないけど」

生徒J「…わかったわよ。ちゃんと奉仕活動もするし、あなたにも謝る。だから…」

ルビィ「ん。わかればいいんだよ。ちゃんと理解してくれてルビィもうれしいな」ニコニコ


生徒J「あの、会長。清掃終わりました。あとこれまでのこと、本当にすみませんでした」

ルビィ「ん。ちゃんと綺麗になってるね。別に怒ってないからいいよ」

生徒J「えーと、先生には…」

ルビィ「うん、わかってる。ちゃんと反省してたってこと伝えておくね!」

生徒J「……ありがとうございます」


ルビィ「………」



32: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:36:46.95 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「~~~~~!!!!!……」ゾクゾクッ

ルビィ(はあ~~♡♡、なんて、なんて気持ちいいの…!反抗的なJさんがあんなに…!!♡♡♡)

ルビィ(どうしよう、ルビィもう引き返せないよ…!お姉ちゃん、月ちゃん、こんな生徒会長になっちゃってごめんね…♪)



33: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:39:09.80 ID:fec/eh5f.net

善子(結局、ルビィは任期を全うするまでやり方を曲げることはなかった)

花丸(マルも善子ちゃんもルビィちゃんを止めることはできなかったずら)

善子(ルビィのやり方が良くないってことは私たちも理解しているつもりだった。それでも時折見せるルビィのあの高圧的な笑顔を前になにもできなかったのよ……)

花丸(そしてマルたちは卒業を迎えた)


スクールアイドル部後輩A「先輩方、ご卒業おめでとうございます!」

善子「ありがとう。これからはAたちが静真のスクールアイドル部を引っ張っていくのよ。期待してるわ」

後輩A「ええ、任せてください!先輩方の指導もあって激しめのダンスもいまは楽しいって思えるようになりましたし!」

花丸「善子ちゃんのダンス練習は入ったばっかりの頃には厳しすぎなくらいだったからね」

善子「なによ!こうしていま感謝されてるんだからいいじゃない!」

後輩B「本当にヨハネ先輩にもマル先輩にも感謝してるんですよ、私たち」

後輩C「ルビィ部長はちょっと怖かったので…」アハハ

後輩A「…でも、本当にすごい人ですよね、ルビィ部長」

善子「ええ、そうね…」チラ

善子(ルビィは式後すぐに先生方に囲まれてなにやら色々褒めてもらってるみたい)

善子(たしかにルビィが生徒会長を務めるようになってから学校のみんな本当に真面目になったものね)



34: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:42:01.21 ID:fec/eh5f.net

----------

ー沼津駅前の喫茶店

花丸「善子ちゃん、沼津戻ってたんだね」

善子「ええ、お盆休みだからね。また一週間したらすぐに東京に戻るわよ」

花丸「もうすっかり都会の人間ずら」

善子「そういう花丸もすっかりお寺の人間って感じよね」

花丸「それは元からだよ、善子ちゃん」

善子「ふふ、そうね。それよりも今度の選挙、出るんでしょ?」

花丸「うん、善子ちゃんは東京の人間だから選挙区が別だけどね。千歌ちゃんや果南ちゃんも一緒に応援を頼まれてるずら」

善子「あれはもう15年以上前になるのよね」

花丸「高校の生徒会長選挙のこと?随分昔の話をするね」

善子「あの頃は想像もつかなかったわ。まさかルビィが国会議員を目指すようになるなんて」

花丸「あれから本当に猛勉強したんだよ、ルビィちゃん。大学の頃もとにかく政治や経済の本を読み漁ってる感じで…」

善子「花丸は地元で同じ大学だものね。ルビィがどれだけ頑張ったのかよく知ってるはずだわ」

花丸「とにかく、今度の選挙も出るからには絶対勝つつもりだよ。善子ちゃんは投票できないけど、東京から応援してくれたらルビィちゃんもきっと喜ぶと思う」

善子「ま、お互い忙しくてなかなか会えないけどこれでも高校3年間はずっと一緒にいたような仲なんだし、もちろん応援してるわ」

花丸「ふふ、ありがとう善子ちゃん」

善子「なんで花丸が感謝してるのよ…」



35: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:44:32.46 ID:fec/eh5f.net

ルビィ「今度の選挙では絶対に勝つつもりよ。私がこの国を導いてあげるんだ…」

秘書「黒澤先生なら必ずこの国をよくできますよ」

ルビィ「最初のうちはじっくりやっていくつもりだけど…あ、そうだ◯◯(秘書の名前)、今度沼津駅前で街頭演説する件、あれあんたに任せてたけどちゃんと進んでる?」

秘書「場所の確保と演説内容の文書作成、それから当日のボランティアの確保も目処はつきました」

ルビィ「そう。あとこの前いってた駅前のケーキ、ちゃんと買ってきてくれた?」

秘書「あっ…ごめんなさい黒澤先生、昨日は演説の文書作成で手一杯でして…」

ルビィ「…はあ~~~、選挙に関係ないことになるとあんたは本当にダメになるわね。人が思い通りに動かないとイライラするわ」ギロ

秘書「ひっ、す、すみません…」

ルビィ「ま、いいわ。当選すれば優秀な官僚も使えるだろうし。今はイライラしていても仕方ないわね」

秘書「え、ええ、頑張りましょう、黒澤先生」

ルビィ「まああなたがもっと頑張ってくれないと困るのだけど…」

ルビィ(そう、ルビィは止まるわけにはいかないの。この国の優秀な人間をこき使って、ルビィの思うような国の形に変えていく。それがルビィにとっての夢なのだから…♡)

ーhappy endー



36: 名無しで叶える物語 2020/05/01(金) 10:46:42.21 ID:fec/eh5f.net

ルビィちゃんって人を従わせるのが上手そうだよねって思って書いた。反省はしてない


元スレ
ルビィ「生徒会長は遊びじゃない」