1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:30:12 ID:AB1jYGOc

アルミン「そんなこと出来ないよ」

クリスタ「どうしても?」

アルミン「ごめん」

クリスタ「そっか、わかった」



2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:31:28 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「空が綺麗だね」

クリスタ「曇りだよ?」

アルミン「曇りでもさ。この空も外の世界に繋がってるのかと思うとね」

クリスタ「だけど曇りだよ?」

アルミン「うん」



3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:32:59 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「寒い?」

アルミン「いや…」

クリスタ「わたしも」

アルミン「それより、そろそろ眠いかな」

クリスタ「まだ起きててよ?」

アルミン「…君が眠くなるまで?」

クリスタ「うん」

アルミン「…善処するよ」



4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:34:40 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「クリスタのこと、ヒストリアって呼んだ方がいい?」

クリスタ「わたしはクリスタ・レンズだよ」

アルミン「…そうだね」



5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:35:35 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「ちょっと楽しかった」

アルミン「ん?」

クリスタ「クリスタになれて」

アルミン「辛かったって言ってたじゃないか」

クリスタ「だから、ちょっとだけだよ」

アルミン「だったら、ちょっとだけお疲れ様」

クリスタ「…うん」



6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:38:03 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「アニは、どんな人だった?」

クリスタ「優しい人だったよ」

アルミン「うん。それだけは知ってるんだ」

クリスタ「じゃあ、それで十分だよ」

アルミン「…そうだね」



8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:42:43 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「…ユミル」

クリスタ「待ってるかな?」

アルミン「待ってないよ」

クリスタ「酷い」

アルミン「だからまだ話してようよ」

クリスタ「…うん」



9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:44:31 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「一人ぼっちは、寂しい」

クリスタ「……」

アルミン「周りから非難されるのも、嫌われるのも、蔑まれるのも。それってすごく辛いことだ」

クリスタ「……」

アルミン「だから…良かった」

クリスタ「……」

アルミン「ずっとあの頃のままじゃなくて良かった」

クリスタ「……」



10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:46:10 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「ユミルはね、よく頭をぽんぽんってするの」

アルミン「……」

クリスタ「サシャはお腹が空いて騒ぐと、ミカサが首の後ろをつかんで止めるの」

アルミン「……」

クリスタ「アニはね、よく星を見に行ってたんだ」

アルミン「……」

クリスタ「綺麗だねって言うと、別にって言ってたけど…すごく柔らかい表情だった」

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「…ありがとう」

アルミン「うん」



12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:50:52 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「眠い」

クリスタ「もうちょっと待っててよ」

アルミン「でも眠いんだ」

クリスタ「…一人で起きとくのは」

アルミン「寂しい、もんね」

クリスタ「……」

アルミン「もうちょっと頑張るよ」



13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:52:53 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「アルミンは」

アルミン「ん」

クリスタ「怖く、ないの?」

クリスタ「わたしは怖いよ。今だって、そう」

アルミン「僕じゃ頼りない?」

クリスタ「うーん…ちょっとね」

アルミン「そこは否定してよ」



14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:56:26 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「怖くないよ」

クリスタ「……」

アルミン「今までの方が、ずっと怖かったから…今は平気」

クリスタ「…どうして」

アルミン「もう、夢でアニやベルトルトに会わなくてすむから」

クリスタ「……」

アルミン「やっと、終わったから」

クリスタ「……」



15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 18:58:51 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「それって、やっぱり変だよ」

アルミン「そうかな」

クリスタ「うん。すっごく変」

アルミン「……」

クリスタ「だって二人とも、最後はほっとした顔してたから」

アルミン「……」

クリスタ「アルミンが気付いてあげたおかげ」

アルミン「……」



16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:00:28 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「アニは、傷つくよって言ってた」

クリスタ「……」

アルミン「ベルトルトは、悪魔の末裔めって」

クリスタ「……」

アルミン「だから、夢で見ないわけない」

クリスタ「……」

アルミン「人類のために最善を尽くした」

クリスタ「……」

アルミン「だけど、二人には…」

アルミン「二人のために、何か少しは考えられたかも」

クリスタ「……」



17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:06:51 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「トロスト区で」

アルミン「……」

クリスタ「ユミルが死ななくて良かった。みんなも」

アルミン「…マルコは、死んだ」

アルミン「僕が提案した作戦で」

クリスタ「……」

アルミン「もしかしたら…クリスタ「わたし達も死んでたかも」

クリスタ「そんなの勝手だよ」

クリスタ「マルコがなんのために死んだかも知らないくせに」

クリスタ「その思いを無駄にしちゃダメだよ」

アルミン「……」



18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:08:09 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「けど、死んだのは事実だ」

クリスタ「……」

アルミン「誰も僕を責めないかもしれない」

クリスタ「……」

アルミン「でも」

アルミン「僕だけは許してくれない」

クリスタ「……」

アルミン「理屈じゃないんだよ」

クリスタ「……」



19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:08:55 ID:ZrBUNeWE

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「ズルいよ」

アルミン「?」

クリスタ「なんて言えばいいか思いつかない」

クリスタ「…ズルい」

クリスタ「わたしだって、さっきのアルミンみたいにカッコいいこと言いたいのに」

アルミン「…っ//」

クリスタ「すぐに言い返してくるんだもん。ズルいよ。わたしだってアルミンにありがとうって言われたいのに」

アルミン「…クリスタの方がズルいよ」

クリスタ「え?なんで」

アルミン「……わかってないんだから」プイッ

クリスタ「?」



20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:15:03 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「もう、夜だね」

クリスタ「寒い?」

アルミン「もう大丈夫」

クリスタ「…じゃあ眠い?」

アルミン「すごく」

クリスタ「……」

クリスタ「わたしも」

アルミン「…そっか」



21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:17:23 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「…仕方ないよ」

アルミン「……」

アルミン「うん」

クリスタ「……」



22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:19:04 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「…まだ殺して欲しい?」

クリスタ「……」

クリスタ「ううん」

クリスタ「もう」

クリスタ「平気」

アルミン「…そっか」



23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:22:26 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「空、綺麗だね」

アルミン「うん。晴れたね」

クリスタ「綺麗な夜空…星も、大きな満月も」

アルミン「冬は空が綺麗に見えるんだよ」

クリスタ「うん…」

クリスタ「本当に、綺麗…」

アルミン「……」



24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:25:21 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「ごめんね」

クリスタ「え」

アルミン「もし、ここにいたのがエレンやミカサだったら…クリスタ「うるさい」

クリスタ「そんなこと、言わないで」

アルミン「……」

クリスタ「…言わないでよ」

アルミン「……」

アルミン「……」

アルミン「…ありがとう」

クリスタ「うん」



25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:26:47 ID:AB1jYGOc

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「今が冬で良かったなあ」

アルミン「…うん」

クリスタ「夏は嫌いなの。一人ぼっちでお家にいると、どうかしちゃいそうになるから」

アルミン「……」

クリスタ「だから」


クリスタ「死ぬのが、冬で良かった」


アルミン「……」

アルミン「うん」



26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:30:22 ID:CE/cZTTw

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「僕たち、頑張ったよね」

クリスタ「そうだよ。こんなに体力もないのにね」

アルミン「うん。卒業できるなんて、誰も思わなかっただろうな」

クリスタ「わたしは、馬術も立体機動も得意だったよ?」

アルミン「…そうだった」



27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:33:07 ID:CE/cZTTw

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「アルミンは、座学がずっと一位だったね」

アルミン「…慰めてくれてありがとう」

クリスタ「えへへ、二回もありがとうって言われちゃった」

アルミン「……」

アルミン「…ふふ」

アルミン「そうだね」



28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:35:38 ID:CE/cZTTw

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「みんな、気付いてくれるかな」

クリスタ「……」

アルミン「こんな冬の雪山で、岩の下なんかにいる僕たちのこと」

クリスタ「……」

アルミン「自分の命なんて、必要な時は捨ててやるって思ってたのに」

アルミン「……」

アルミン「やっぱり」

アルミン「恐い、みたい…」

クリスタ「……」



29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:38:44 ID:CE/cZTTw

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「気付いてくれるよ」

アルミン「でも」

クリスタ「わたし達ね」

クリスタ「自分が思ってるより、みんなに大切にされてるみたいなんだ」

アルミン「……」

クリスタ「さっき」

クリスタ「アルミンが、教えてくれたんだよ」ニコッ

アルミン「……」

アルミン「……」

アルミン「そうだったね」ニコッ



30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:40:34 ID:CE/cZTTw

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「そろそろ、だね」

クリスタ「うん」

アルミン「もう…話したい事はない?」

クリスタ「…うん」

アルミン「……」

アルミン「……」

アルミン「…僕もだよ」



31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:45:55 ID:ukEwOhJI

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「もう、どこも痛くないね」

アルミン「うん」

クリスタ「みんなこんな感じだったのかな」

アルミン「……」

クリスタ「ユミルも、アニも、ミーナも、マルコも、ライナーも、ベルトルトも」

アルミン「…だとしたら」

アルミン「そんなに、悪くないね」

クリスタ「……」

クリスタ「うん。そうだね」



32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:48:26 ID:ukEwOhJI

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「嘘」

アルミン「……」

クリスタ「わたし、まだ一つだけ大切なこと言ってない」

アルミン「……」

クリスタ「アルミン…わたしね」 

アルミン「……」

クリスタ「アルミンのこと…」

アルミン「……」

クリスタ「……アルミン?」

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「…嘘つき」



33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:51:00 ID:8vPZMe8s

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「……」

クリスタ「わたし達、訓練場で走ってるとき、いつも一番後ろだったね」

アルミン「……」

クリスタ「座学ではアルミンに追い付けないし、馬術ではいつもわたしがずっと前にいたっけ」

アルミン「……」

クリスタ「立体機動でも、格闘訓練でも、技巧でも」

クリスタ「わたし達、バラバラだったね」

アルミン「……」

クリスタ「でも」

クリスタ「走る時は、いつも隣だった」

アルミン「……」

クリスタ「アルミン」



34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:54:45 ID:8vPZMe8s

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「何も話さなかったよね」

クリスタ「だけど」

クリスタ「ずっと隣」

クリスタ「そんなの、おかしいよ」

アルミン「……」

クリスタ「変だよ。体調が悪い時も、良い時もあるのに」

アルミン「……」

クリスタ「…ずっと隣で」

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「……」

クリスタ「わたしだって、本当はもうちょっとだけ速かったんだから」



35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:57:00 ID:8vPZMe8s

アルミン「……」

クリスタ「…アルミン」
 
アルミン「……」

クリスタ「解散式の次の日」

クリスタ「何を、言おうとしてたの?」

アルミン「……」

クリスタ「明日話したいことがあるって」

クリスタ「言ってたよね」

アルミン「……」

クリスタ「あんなに緊張して」

アルミン「……」

クリスタ「わたし達、全然話したことなかったのに」

アルミン「……」

クリスタ「……」



36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 19:58:42 ID:8vPZMe8s

アルミン「……」

クリスタ「…何回も話しかけようとしたんだけどな」

アルミン「……」

クリスタ「馬鹿だね、わたし」

アルミン「……」

クリスタ「…アルミン」

アルミン「……」

クリスタ「アルミン」

アルミン「……」

クリスタ「アル、ミン…」

アルミン「……」

クリスタ「……」

クリスタ「……」



クリスタ「…おやすみ」



37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 20:00:18 ID:8vPZMe8s

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「……」



アルミン「…おや、すみ」



38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 20:01:44 ID:8vPZMe8s

アルミン「……」

クリスタ「……」

アルミン「……」

クリスタ「……」



39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 20:06:25 ID:8vPZMe8s





「―おい」

「おい」

「ここに誰かいるぞ」

「子どもが二人!?」

「……」

「……」

「…これはーー」 













40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/21(火) 20:07:23 ID:8vPZMe8s

以上。バッドエンドですまなかった
短いけど見てくれてありがとう


元スレ
SS深夜VIP:クリスタ「死にたいって言ったら殺してくれるの?」アルミン「いや」