1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:10:41.95 ID:sbHBAUSwO

────放課後・學舎



まどか「…そうして、ほむらちゃんが仰るにはね。『早乙女先生には、翳が足りぬ』という事だよ。」

さやか「はゝあ、為る程。道理で、先生にも寂しい夜が続く訳ね。」

まどか「媚びを売る已に留まらず、時には、ふっ、と悲しみを匂わすような表情をも要する、と云う具合だね。」

さやか「恋慕とは、此の様に複雑なもので有ったかなあ。」

まどか「さやかちゃん、あなた、此れを訓示に、是非上条君と宜しくやらねば、ね。」

さやか「心懸けては居る、然れど、そう簡単ではない様に思えるよ。」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:12:27.49 ID:sbHBAUSwO

さやか「おや。彼方に見えるのは、マミさんでは無いの。」

まどか「其の様ね。」

さやか「おうい、マミさあん。」

マミ「あ。御無沙汰だったわね。」

まどか「御機嫌よう。」

さやか「わたし達久しぶりに、カッフェでも如何でしょう?」

マミ「それならばあなた達、今から私の部屋へいらっしゃいな。」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:14:31.26 ID:sbHBAUSwO

まどか「わあ、嬉しい!マミさんのお茶って素敵ですもの。」

マミ「有難う。丁度、ケークも有るわよ。」

さやか「何て僥倖なんだろう?早く、参りましょう!」

マミ「ふゝ。可哀らしい後輩達ね。」


────巴部屋



マミ「后後なので、お茶はロヰアルミルクティにしましょうね。」

まどか「うわあ、綺儷なチーズケーク。」

さやか「わたし、お皿まで食べちまうわ!」

マミ「ふゝ。二人とも、どうぞ召し上がって頂戴。」
まどかさやか「頂きまあす!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:16:14.65 ID:sbHBAUSwO

マミ「お話を聞くに、美樹さんと上条君との仲は、何やら停滞している様ね。」

さやか「その件についてひとつ、巴女史に御教示与りたいのです。」

まどか「マミさん。色の話にかけては海仟山仟の事でしょう。」

マミ「あら。そんな事、無いわ。」

さやか「そんな、小粋なモガの形振りして、どの口が仰いますか。」

マミ「闘いの中に有っては、美意識を忘れがちになるの。私、そう為らない様に心懸けているだけよ。」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:18:59.12 ID:sbHBAUSwO

マミ「でも。美樹さんの、やゝ積極性を欠いている事は解るわ。」

さやか「うゝむ、今ひとつ、踏み込みに躊躇う癖が有るのは確かです。」

マミ「美樹さん。ちょっと、此方へ。」

さやか「え。はあ。」

マミ「鹿目さんには、毒に為るやも知れない話だから。」

まどか「ウヱヒ?」



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:21:22.14 ID:sbHBAUSwO

マミ「美樹さん、いい事?」

マミ「速やかに同衾なさい。大体の殿方とは、其れで巧くゆくわ。」

さやか「え、え。そんな、」

マミ「ふゝ、意気地無し。直ぐに近付かないと、愛人は、他の狐に奪取われてしまうものよ。」

さやか「う。うむゝ。確かに、狐とやらに心辺りが無くはありません。」

マミ「話は、終わったわ。戻りましょう。」

さやか「あ。はい。」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:24:22.83 ID:sbHBAUSwO

まどか「あ。二人共、何を話していたんです?」

マミ「失礼。すこうし、大人のお話。」

さやか「む…。」

まどか「さやかちゃんとわたし、同窓の友なのになあ。」

マミ「愛人を慕う、覚悟を要するお話よ。」

さやか「…。ようし、決めた。今から、それで往ってみます!」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:27:16.38 ID:sbHBAUSwO

マミ「あら、素晴らしい勢いね!」

さやか「二人共、また學校で会いましょう!」

まどか「あ。…往っちゃった。」

マミ「うふゝ。弁えの有る後輩だから。でも、ちょっと、背中を強く圧し過ぎたかしら?」

まどか「…。」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:29:57.72 ID:sbHBAUSwO

まどか「マミさん。実はわたしにも、慕う人が居るのです。」

マミ「あゝら、あらあら!鹿目さんにも、もうそういう事情が有るのね。」

まどか「然し、恐らくですが。其の方とわたしとは、慕い合って居る様に思います。」

マミ「素敵じゃない!でも、何故そう思うの。」

まどか「それは、その。相手方は、熱烈と云うべきか、時折わたしの肌着を盗んだりして往くのです。」

マミ「其れは、大変ね。嬉しいやら恥ずかしいやら。」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:32:26.43 ID:sbHBAUSwO

まどか「同窓の友人なのですが、ふとした拍子に見る機会が有りました。」

まどか「わたしの名前の書いた肌着を、身に着けて居るのを。」

マミ「まあ、…何て事。」
まどか「然し、向こうはそんな事おくびにも出さず、平静にわたしと顔を合わせるのです。」

マミ「と、云う事は、あくまで内密に事が進んでいるものと勘違いしていらっしゃるのね。」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:37:52.02 ID:sbHBAUSwO

まどか「凜として、背のしゃんと伸びな方で、出来ればわたしは、全うに近づきたい。」

まどか「でも其の方は、わたしの出した塵を漁ったり、隠れて写真を撮るばかりなのです。」

マミ「何か、倒錯した性分なのかしら。」

まどか「マミさん。わたしは、如何すべきでしょうか。アドバイスを戴きたく、思います。」

マミ「そうねえ。」

マミ「速やかに同衾なさい。其れで巧くゆくわ。」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:42:00.48 ID:sbHBAUSwO

まどか「え、え。そんな、」

マミ「ふゝ、意気地無し。どちらかが一歩踏まないと、関係が進展しないのよ。」

まどか「然し…。」

マミ「私、今の話では、あなたが大人に為る事が得策の様に思えるわ。」

まどか「…大人…。う、うむ。わたしも、もう大人です。其の様に、してみます!」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:44:49.13 ID:sbHBAUSwO

マミ「愈々、本調子の様ね。しっかり!」

まどか「じゃあ、早々に。有り難うございました!お茶も、ケークも、素晴らしかったです!」

マミ「うふゝ。佳い結果を心待ちにしているわね。」

マミ「…と、もう既に居ないわ。」

QB「やあ、マミ。」

マミ「あら。御機嫌よう、QB。」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:50:52.16 ID:sbHBAUSwO

QB「まどかとさやかが来ていた様だけれど、珍しく早く帰ったのだね。」

マミ「彼女達、其れ処じゃ無くなったもの。ふゝ。」

QB「よく解らないが、君の方は良いのかい?」

マミ「…わたしは。」

マミ「良いのよ。そんな人も、生憎居なくて。」

QB「そうかい。では、日頃の様に、また将朞でも。」

マミ「良いわね。」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 15:55:19.70 ID:sbHBAUSwO

─────


QB「やれやれ。相掛かりだと雀刺しにされるし。」

QB「飛車を振れば、穴熊だ。」

QB「君の其のべらぼうな強さには、何か、香車と因果が有る模様だな。」

マミ「…そうね。好きよ、香車は。」

マミ「彼女、真っ直ぐにしか進まないの。」




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:01:29.22 ID:sbHBAUSwO

QB「彼女、だって?」

マミ「そうよ。」

QB「可笑しな事を言うね、人間とは。」

QB「では、差し詰め、君は金将と言った所かな。」

マミ「何故。」

QB「守りもするが、此処一番では、最大の攻めを見せて呉れる。」

マミ「あ、良かったわ。図体の事を云われてたら、私、怒り狂っていたわよ。」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:06:56.81 ID:sbHBAUSwO

QB「さあて。将朞では、君に敵わないんだ。つまらないので、僕は良い加減にするよ。」

マミ「あら、其れでは私の暇が潰れないわ。」

QB「後輩達に言説を垂れるなら、先ず己の心に従ってはどうかな。」

マミ「従っては不味いわ。彼女、私みたいに、倒錯しては居ないもの。」

QB「…億劫な人だな。好きにすると良い。」

マミ「あ。QB。」

マミ「往ってしまったわ。」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:11:22.89 ID:sbHBAUSwO

マミ「…香車か。槍だもの。道理で、真っ直ぐな筈よ。」

マミ「私は、彼女に貫かれたいのかしら?」

マミ「ふゝ。愈々、変態だわ!」

マミ「後輩達は、どうしたかしらね。」

マミ「……。」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:16:27.77 ID:sbHBAUSwO

─────ゲエム・センタ


杏子「…糞、又落とした。手強い人形だ。」

マミ「御機嫌よう…。」

杏子「あ。マミ。」

杏子「久し振りだな。何か、用が有ったかい?」

マミ「いえ。その、只、顔を見に。」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:22:05.07 ID:sbHBAUSwO

杏子「何だよ、変な奴だな。そら、食り給え。」

マミ「あ。有り難う。」

杏子「つい先刻も、さやかとまどかに会ったのだ。」

マミ「え。彼女達、誰かと一緒でなかった?」

杏子「否や。二人とも、各々独りで有ったさ。」

杏子「何か、考え事をしていた様でね。」

マミ「恋の話、では無いかしら。」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:26:21.84 ID:sbHBAUSwO

杏子「内容迄は訊いてないが。二人共、迷って居る様で有ったから。」

杏子「云ってやったのさ。遠回りして居ても、今から真っ直ぐに往けば、屹度間に合う。ってな。」

マミ「真っ直ぐに。」

杏子「あゝ。そうしたら、奴らも標が定まった様で、直ぐに消えちまった。」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:30:58.47 ID:sbHBAUSwO

マミ「二人共が、今日私に相談して来たわ。」

マミ「其れは、恋慕の迷い事だったのよ。」

杏子「そうなのか。まあ、何にせよ、出来る事をするしか無いのに変わりは無いだろう。」

マミ「そう。そうよね。」
杏子「あ。おい、見給えよ。彼処に、さやかが居るぞ。」

マミ「本当ね。上条君も伴っているわ。」

杏子「では、上手くやった様子だな。」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:36:53.46 ID:sbHBAUSwO

杏子「あ。あ。押し込み宿に入って往くぜ。不埒な奴らだ!」

マミ「それで、良いのよ。私、其の様に助言したの。」

杏子「何てこった…。あんなモーテル、子供が使っちゃ不可ないんだぜ。」

マミ「鹿目さんの方は今頃、どの様な具合かしら。」

マミ「…でも、屹度心配は不要ね。あなたが導いて呉れたもの。」

杏子「こっちはそんなつもりじゃあ無かったんだが。まあ、佳いや。」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:41:59.00 ID:sbHBAUSwO

マミ「(何処までも真っ直ぐなあなたは、周りに光を示せる人なの。)」

マミ「…。」

マミ「実は私、あなたにお話が有って来たのよ。」

杏子「…ん。何だい、そのお話とは。」

マミ「…。」

マミ「(素敵な佐倉さん。私、あなたともっと、近く在りたい。)」

マミ「…わ、私、と。」



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:44:07.00 ID:sbHBAUSwO

杏子「…ん。」

マミ「わ。私と!」












マミ「先ずは将朞友達から、お付き合いして下さい!!」



終い



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:45:51.43 ID:sbHBAUSwO

終いです。

以下、将朞スレ



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:47:15.54 ID:mDudECak0

穴熊って字面がエロいよね



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/15(水) 16:52:22.37 ID:sbHBAUSwO

もう何もテイロ・フヰナアレ。
7六歩


元スレ
マミ「魔法少女達に於ける恋慕の事情について。」