1: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:06:15.00 ID:51R7z9yO.net
凛「かーよちん!」
凛「朝だよー起きてー」ユサユサ
花陽「ん………ふぅ……」
凛「はーやーくー。外、雪積もってるよー?」
花陽「ふぁ………凛…ちゃん…」
4: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:08:53.92 ID:51R7z9yO.net
花陽「あけまして……おめでとう……」
凛「それは昨日聞いたよー?」
凛「それよりも、起きてよー。外で遊ぼうよー」ユサユサ
花陽「ん……寒い…」
花陽「寒いよぅ……」
凛「大丈夫!体を動かしたらポカポカだにゃー」
花陽「………花陽はお布団の方が好きだなぁ」モゾモゾ
凛「ああっ!?布団に潜り込まないで―!」
花陽「お願い凛ちゃん…あと30分ゆっくりさせて」
凛「もー………こうなったら奥の手だにゃ」
凛「…………」ゴゾゴゾ
花陽「………この匂いは」
凛「こんな事もあろうかと、買っておいてよかったにゃ」
凛「GOHAN-YA数量限定の超爆弾おにぎり」
凛「ちょこーっと寄ってみたら売ってたにゃ」
花陽「あ……あ……!」
花陽「凛ちゃん…それもっとこっちに…!」
凛「だーめっ。お布団から出たら食べてもいいよ」
花陽「え……でも…」
凛「早く出ないと、凛が食べちゃうよー?」
凛「ほらほら。5秒数えるからそれまでにでてよねー?」
凛「いーち、にー、さーん……」
花陽「だ…めっ。お願い……もう少し待って…!」
凛「よーん」
花陽「凛ちゃ…!」
凛「ごー。終了ー。残念だけど、凛が全部食べちゃうにゃー」
凛「いただきまー―――」チラッ
花陽「う……うっ…」ポロポロ
凛「かよちん!?」
花陽「おにぎりが……とっても美味しそうなおにぎりが…!」
凛「ご、ごめんね。食べるつもりないから。ゆっくりでいいから」
凛「ゆっくりでいいから、お布団から出よ?出たらおにぎり食べよ?」
――――――――――――――――
花陽「ぷはぁ~………やっぱりあそこのご飯はとっても美味しいなぁ」
凛「かよちんが幸せそうで凛は嬉しいにゃ」
花陽「ごめんね。いつも我儘ばっかり…」
凛「ううん。全然気にしてないよ」
花陽「えへへ…ありがと凛ちゃん」
凛「えへへー」ニコニコ
花陽「ものすごく冷えると思ったら雪積もってたんだね」
凛「そうだよー。来る途中雪だるま作ったりしちゃったにゃ」
花陽「ふふ、凛ちゃんはお外で遊ぶの好きだもんね」
凛「うん。かよちんも一緒に外で遊ぼうよ」
凛「雪なんて1年でそう何度も積もったりしないよ?」
花陽「花陽は……家でゆっくり―――」
凛「ダメだよー。油断してるとすぐお腹周りにお肉ついちゃうよー?」
花陽「うっ……」
花陽「でも……また練習始まったら…」
凛「かーよちん?昨日と今日でお餅いくつ食べた?」
花陽「ふぇ…!?お、お餅…!?」
凛「うん。昨日と今日で」
花陽「その……2個…」
凛「本当?」
花陽「ほ、本当…だよっ…!」モジモジ
凛(また指もじもじしてる……)
凛「かよちんそのクセ早く治した方がいいよー?」
花陽「え?……あわあっ」バッ
花陽「そ………その、あのね。最初に2個食べたのは本当だよ…?」
花陽「お雑煮で食べたの。とーっても美味しくて、ついおかわりしちゃった」
花陽「お昼にね、お母さんが黄粉を持ってきてくれたから」
花陽「お餅を黄粉につけて食べたの。甘くて美味しかったぁ」
凛「………」
花陽「それでね!お父さんが閉まっていた七輪取り出してね」
花陽「砂糖醤油で食べたの!あぁ…あれはよかったぁ」キラキラ
凛「………かよちん?体動かそっか?」
花陽「………………………はい」
ガチャ
花陽「うひゃあぁー………」ブルブル
凛「ほらほら、早く―」タタタッ
花陽「ま、待ってぇー…」
凛「よーし。やっとかよちんが外に出たところで――――」
凛「次は真姫ちゃんの家に行くにゃ。もちろん走って」
花陽「…えっ!?」
花陽「携帯で連絡とって来てもらった方が――」
凛「そんなのに頼ってちゃダメだよ?」
凛「それにかよちんの体動かないじゃん」
凛「走ったら楽しくなるし、体も温まっておまけに痩せれるんだよ?」
凛「いいこと尽くしだにゃ」
花陽「で、でも、真姫ちゃん家少し遠い――――」
凛「よーし。さっそくレッツゴーにゃー」グイ
花陽「え、うわああああぁぁぁぁっ!?」
花陽「ちょ、凛ちゃ……はやっ、転んじゃ……!」ハァハァ
花陽「い、息が……!///」
凛「あははー、気分乗ってきたにゃー!」
凛「もっとペース上げるよー?」
花陽「だ、誰かたすけてぇー…!///」
――――――――――――――――
凛「まーきちゃん!」
凛「朝だよー起きてー」ユサユサ
真姫「……なによもう」
凛「あけましておめでとう!」
真姫「それは昨日したでしょ」ムクッ
凛「おお、寝惚けてない!」
真姫「……ていうかどうして凛と花陽が家にあがりこんでるのよ?」
真姫「いえ、その前にどうして花陽は力尽きてるのよ?」
花陽「ひゃ……っ……はぁ……はぁ……!///」
凛「一緒に外で遊ぶにゃー」
真姫「私の質問にはスルーなのね」
花陽「おてっ……お手伝いさん……にあけっ……けほっけほっ」
真姫「花陽は無理しないの」
凛「早く早く―。雪積もってるよー?」
真姫「別に、雪ではしゃぐ歳でもないでしょ」モゾモゾ
凛「そう言いながら布団出ても…」
真姫「そ、そろそろ起きようかと思っただけよっ!」
真姫「………」チラッ
凛「『わぁ……綺麗。まるで私みたい』とか思ってる?」
真姫「思ってないわよ!」
凛「またまたー。真姫ちゃん素直になっていいんだよー?」
真姫「素直って…別にそこまで感じてないわよ。綺麗ねって思っただけ」
凛「『私』が?」
真姫「りーんー!」
凛「あはは、ごめんなさーい」
真姫「こらー待ちなさーい!」
凛「あははー」
バタバタ
花陽「はぁ……はぁ……ふぅ…」
花陽「やっと……落ち着いた…」
花陽「それで……なんで真姫ちゃん、凛ちゃんとイチャイチャしてるの?」
真姫「イチャイチャしてなーい!」
ガチャ
花陽「うぅ………寒いよぉ」
凛「かよちんそればっかり」
花陽「だってぇ……」
真姫「それで、何するのよ?」
凛「うーんとね。なにしよっか?」
真姫「はぁ?」
花陽「もしかして、何も決めてなかったの?」
凛「うん。せっかく雪積もってるから雪だるま作ったりー。もよかったんだけど」
凛「それだとかよちんの為にならないでしょ?」
真姫「花陽の為?」
花陽「な、なんでもないよ!?」アセアセ
真姫「なんでもないって、そういう風にみえないんだけど」
凛「えっとね。かよちん、ごめんね」ギュ
花陽「え、うぇえっ!?」
凛「真姫ちゃん。かよちんのお腹触って」
花陽「やめてぇっ……!」ジタバタ
真姫「………なるほど」サワサワ
真姫「これは重症ね」
花陽「ひぐっ…!」
真姫「まぁ冗談よ。それで花陽のダイエットも兼ねての運動よね」
真姫「雪合戦とかどうかしら?体動かすし良い運動になるんじゃないかしら?」
凛「真姫ちゃん雪合戦やりたいんだー」
真姫「違うわよっ」
花陽「あはは…。でも楽しそうだね。雪合戦」
凛「でも3人だと少し寂しいよね」
花陽「そう、かな?花陽別に――――」
凛「というわけであと一人誘いに行くにゃ」
凛「2対2でちょうどよくなるし」
凛「うーん………穂乃果ちゃん誘ってみよっか」
真姫「穂乃果?忙しいんじゃない?」
凛「行ってみないとわからないにゃ」
花陽「あの、メールで確認したらいいんじゃ……」
凛「というわけで穂乃果ちゃん家に向かってレッツゴー!」グイ
ガラッ
穂乃果「いらっしゃーい。って凛ちゃんに真姫ちゃんに花陽ちゃんだー」
凛「穂乃果ちゃんあけましておめでとー」
穂乃果「おめでとー。今年もよろしくねー」
凛「よろしくだにゃー」
穂乃果「………後ろのふたり大丈夫?」
りんぱな「はぁ……はぁ……」
真姫「花陽が……ああなってた理由分かったわ…」ゼーゼー
花陽「真姫ちゃん…‥花陽…だめ……」ギュ
真姫「ちょ……抱き付かないでよ……私だって…だめなのに…」
凛「あー!なんかふたりずるーい!凛もー」ギュー
穂乃果「あはは……。とにかく上あがってて、もう少しで家のお手伝い終わるから」
ガラッ
花陽「はぁ……温かい……やっと座れる…」
真姫「本当、凛は無茶し過ぎ。止まってって何度言っても聞かないんだから」
凛「でも楽しかったでしょ?」
真姫「楽しそうにしてたのは凛だけよ」
真姫「しっかり手握ってるし、何度転びかけたのかしら」
花陽「はぁー……もう疲れたよぉ…」グデー
真姫「花陽ほどじゃないけど、同感」
凛「もー。ふたりともだらしないなー」
凛「そんなんだからすぐ体重気にしたりするんだよー?」
真姫「別にそれほど気にしたりは……」
凛「ホントー?凛知ってるよー?」
凛「この前ひとり部室にいた時――――」
真姫「あわあっ!」ガバッ
凛「むぐっ!んー!」
真姫「何で知ってるのよー!」
花陽「え、なになに?凛ちゃん教えて」
真姫「花陽は知らなくていいわっ」
穂乃果「お待たせー。ってあれ?」ガラッ
穂乃果「もしかしてお楽しみ中だった…?」
真姫「違うわよっ!」
りんぱな「そうだよ!」
真姫「違うわよーっ!もーっ!」
穂乃果「ふふ、仲が良くて羨ましいなぁ」
穂乃果「はい。寒かったでしょ?お茶と、お店のお饅頭やお団子。少しだけ持ってきちゃった」
花陽「お団子っ!?」
穂乃果「おお、花陽ちゃん食いつきいいねぇ」
穂乃果「ちょっと待っててねー」ゴソゴソ
穂乃果「はい、花陽ちゃんあーんっ」
花陽「あー」ハッ
花陽(だ、だめ。せっかくいっぱい運動したのに、ここでお団子食べたら)
花陽(でもとっても美味しそうだし、穂乃果ちゃんが差し出してくれんだし)
花陽(ここで1本だけ食べてもたいして問題には――――)
花陽(だ、だめっ!こんなんだからいつも後で後悔しちゃうんだっ!)
花陽(ここは心を鬼にして――――)
穂乃果「ほらほらー。早くしないと逃げちゃうよー?」
花陽「あーんっ」
花陽(花陽……心の弱い子でごめんなさいっ)モグモグ
穂乃果「どうかな?」
花陽「すっごく……美味しいです」ポロポロ
穂乃果「わぁー。涙が出るほど美味しいんだ。よかったー嬉しいなー」
真姫「多分別の意味で涙が出てるんだと思うんだけど」
穂乃果「こっちの鶯饅頭も食べて食べて」
花陽「うんっ」ポロポロ
真姫「でも……疲れた体に甘いものって沁みるわね」
凛「凛の思った通りだにゃ」
真姫「今思いついたでしょ?」
凛「年末も忙しそうだったけど、年始も忙しいんだね」
真姫「都合の悪い事はスルーしないの」グリグリ
凛「あいだだだっ…!」
穂乃果「あはは、そうだね。でもあと数日でこの忙しさも落ち着いてくるだろうし」
穂乃果「雪穂も手伝ってくれてるから、今日はゆっくりできそうだなぁ」
凛「そんな穂乃果ちゃんにー」
凛「遊びのお誘い!一緒に雪合戦しようよ!」
穂乃果「雪合戦かぁ……」
穂乃果「いいね。ずっと店番だったから体動かしたいかも」
真姫「いいの?店の手伝い大変だったんでしょ。疲れてないの?」
穂乃果「大丈夫!楽しい事には全力投球、だよ!」
真姫「なんだかある意味羨ましいわね」
花陽「だね」モグモグ
穂乃果「それじゃあ準備するからちょっと待って――――」
「おねーちゃーん!おかーさん呼んでるよー!」
穂乃果「ん?雪穂?なんだろ……?ごめんちょっと下行ってくるね」ガラッ
花陽「花陽はもう出なくてもいいと思うんだけど…」
凛「だーめっ。かよちんお団子いくつ食べた?」
花陽「え……2個…くらい。かな?」
真姫「串が3本あるんだけど」
凛「お饅頭も食べてたよね?」
花陽「うぅ……頑張ります…」
ガラッ
穂乃果「ごめーん。お母さんにお使いとか色々頼まれちゃって…」
凛「ええーっ!」
穂乃果「ごめん!埋め合わせは今度必ずするから!」
真姫「別にいいわよ。本当大変そうね」
穂乃果「慣れてるから」
穂乃果「っと、そろそろ行かなきゃ。本当にごめんねー」ガラッ
真姫「行っちゃったわね」
凛「うーん……なかなか人が集まらないにゃ」
真姫「もう3人でいいんじゃない?」
凛「次は海未ちゃん誘ってみるにゃ」
花陽「3人は嫌なのかな…?」
真姫「単純に私の言葉聞いてないだけな気がするけど」
花陽「それじゃあ、さっそくメールで――――」
凛「ほらほら、真姫ちゃんかよちん出発するよ!」
まきぱな「えっ?」
真姫「メールの返事が来てからでもいいんじゃないの?」
凛「そんな事してたら雪が解けちゃうよー!」
真姫「いや、解けないから」
花陽「もしかしてなんだけど……凛ちゃん。海未ちゃんの家までは…」
凛「もちろん走って行くにゃー」ニッコリ
花陽「」
――――――――――――――――
凛「海未ちゃーん!」
海未「凛ではありませんか。どうかしました?」
凛「あけましておめでとー!」
海未「それは昨日したはずですよ?」クスッ
凛「おめでたい事は何回してもいいんだよー?」
海未「そうなのですか?」
凛「わぁー。海未ちゃんの着物すっごく綺麗だにゃ」
海未「ふふ、ありがとうございます。母のお気に入りなんです」
凛「なんだか……お人形さんみたい」
海未「褒めても何も出ませんよ?」
凛「希ちゃんと違って出てる物ないもんね!」
海未「凛、後で覚えておいてくださいね?」ニッコリ
凛「ところで家の前で何してたの?」
海未「いえ、年賀状を回収しただけですが………って」
海未「あの遠くにいるのは真姫と………花陽?」
真姫「ほらぁ……しっかり……あともう少しだから…」ゼーゼー
花陽「はぁ……はぁ……!」ゼーゼー
凛「ほらほらー、ふたりとも遅ーい!」
海未「新年早々なにやってるんですか」
凛「雪合戦!」
海未「………はぁ」
凛「のメンバー集め!」
海未「すいません。よくわからないのですが」
凛「つまり、海未ちゃん一緒に雪合戦しよっ!」
海未「ああ、なるほど」
海未「申し訳ありません。午後には親戚が来ますので今日は……」
凛「そうなんだ?残念だにゃ」
海未「私でよければまた誘ってください」
花陽「真姫ちゃ……だめ……」ヘナヘナ
真姫「わ、私にじゃなく……凛に言って…」ヘナヘナ
凛「ふたりとも次はことりちゃんの家に行くよー!」
まきぱな「」
海未「あ、もうすぐお昼ですし、よろしければうちで食べていきませんか?」
海未「せっかく来たんですし、母も喜ぶと思います」
凛「えっ、そんな。急にお邪魔したら悪いよー」
海未「そうですか……ならしかたありませんね」
真姫「ちょっと待ちなさい!」ガシッ
花陽「そうだよっ!」
凛「えっ!?」
真姫「なんでそんなに他人行儀なのよー!?」
花陽「凛ちゃんはもと厚かましい方が凛ちゃんらしくていいと思うよっ!」
凛「えっ、えっ!?」
海未「どうしたのですか。花陽も真姫も」
真姫「だって、これ逃したらすぐにことりの家よ!?」
花陽「もう足ガクガクで動かないよぉ…!」
真姫「お願いだから……お願いだから少し休ませてっ…!」
海未「……………凛?少しお話しがあります。よろしいですね?」
――――――――――――――――
凛「うえええええんっ!」
凛「かよちんごめんにゃー!」ポロポロ
花陽「花陽こそごめんなさぁい」ポロポロ
真姫「どうして花陽まで泣いてるのよ」
花陽「だって……だってぇ……」
花陽「海未ちゃんすっごく怖いし……花陽のせいなのに…凛ちゃんが怒られて…」
りんぱな「うわああん」
真姫「だって言ってるわよ、海未」
海未「わ、私そんなに怖かったですか?」
真姫「そうね。鬼みたいだったわ」
海未「う……反省します」
真姫「ほらほら、いつまでも泣かないの。子どもじゃないんだから」
りんぱな「真姫ちゃーん!」ギュー
真姫「うぇえっ!?」
凛「真姫ちぁゃーん!」
真姫「ちょ…離れ……」
真姫「はぁ……まったく。大きな子どもね」ナデナデ
――――――――――――――――
凛「はぁ~………とーっても美味しかったにゃー」
花陽「ご馳走様でした。とっても美味しかったよ。海未ちゃん」
海未「お粗末様でした」
真姫「本当、子どもね」
海未「ふふ、お茶入れてきますね」
真姫「いいの?ゆっくりしても」
海未「なにがですか?」
真姫「親戚、来るんでしょ?」
海未「………あっ!」
海未「そう言えばそうでした」
真姫「いつも思うのだけど、海未ってどこか抜けてるわよね」
海未「いたって普通だと思うのですが」
凛「またまたー。海未ちゃんの突拍子のない行動にいつも手を焼いてるにゃ」
凛「この前もユニット練習の時に『茶道です!和の心を得てこそ、真のアイドルに近づけるのです!』なんて言うんだよ?」
海未「いえ、だからそれは……あの…」
花陽「ああ、だから希ちゃん茶道部の人と話してたんだね」
真姫「うーみー?。数少ない常識人なんだから、もっとしっかりしてよね」
海未「私はしっかりしているつもりなのですが……」
凛「まぁ、そういうところも含めて海未ちゃんなんだからいいんだけどね」
花陽「そうだねっ」
凛「だよね?真姫ちゃん?」
真姫「私に振らないでよ。………まぁそうね。抜けてない海未なんてなんだか変な気がしちゃうわ」
海未「私の評価ってこんなのなんですか……?」
真姫「そうね。凛々しくてかっこよくて、真面目な大和撫子で」
真姫「でもどこかが抜けてる可愛い先輩って評価よ」
海未「かわっ……!?」カアァ
海未「…………///」ウツムキ
凛「おお、愛の告白にゃ!」
真姫「ちがうわよっ!」
花陽「真姫ちゃん真姫ちゃん。録音するからもう一回って」
真姫「言わないわよーっ!」
――――――――――――――――
ピンポーン
「はぁーい」
ガチャ
ことり「あれ?凛ちゃんに真姫ちゃんに花陽ちゃん。どうしたの?」
凛「あけましておめ――――」
真姫「それはもういいって」
ことり「おめでと~」
真姫「ことりもいいってば」
凛「ことりちゃんことりちゃん。あーそぼっ?」
ことり「え?」
真姫「全然伝わってないじゃない」
花陽「えと、ね。もし暇ならなんだけど、外で雪合戦しない?」
ことり「あー……ごめんね。いま親戚が来てて…」
凛「むぅー…ことりちゃんもだめかぁー」
真姫「むしろ暇してる私たちが異常なのよ」
花陽「あはは……」
ことり「ことりも…?」
花陽「海未ちゃんと穂乃果ちゃんも誘ったんだけど、忙しくて…」
ことり「あー。なるほど、ふたりとも家が大変だもんね」
ことり「ちょっと待っててくれる?」
タタタ
「おかーさーん。ちょっと30分くらい外散歩してくるねー」
タタタ
ことり「おまたせぇ。いこっか?」
真姫「……いいの?」
ことり「うんっ。せっかく来てくれたんだし、少しだけなら大丈夫だよ?」
ことり「それに外の空気吸いたいし」
凛「ことりちゃんありがとー」ギュー
ことり「ええっ!?」
凛「もうなんていうか、凛のお嫁さんに来てほしいにゃー」スリスリ
ことり「うえぇっ!?ちょ、ちょっと凛ちゃん!?」
真姫「はいはい。そういうのはそこまでにしておきなさい。ことりが困ってるわよ」
凛「あれー?真姫ちゃん嫉妬してるのー?」
真姫「してないから」
ことり「ふふ、でも凛ちゃんあったかーい」ギュー
ことり「花陽ちゃんも真姫ちゃんもこっちおいで?」
ことり「ことりがモフモフしてあげます」
花陽「え、ええ…!?」
真姫「結構よ。先に行くわ」スタスタ
ことり「もー…素直じゃないんだからー」
ことり「………あ、そうだ♪」
真姫「うぅ……寒い」
花陽「周りに風を遮る物がないからね」
真姫「見事に私たちしかいないし」
花陽「か、貸し切りだって思えば……」
凛「よぅし、公園についたし、さっそく始めるにゃー」ウキウキ
真姫「すっごくウキウキしてるわね」
花陽「あはは…。楽しみにしてたもんね」
ことり「あ、ことり真姫ちゃんと組みたいなー」
真姫「え?」
凛「じゃあ凛はかよちんとだね」
花陽「頑張ろうね凛ちゃん」
真姫「私がことりと?」
ことり「だめ、かな?」
真姫「べ、別にいいけど――――」
凛「それじゃあ、スタート!」ビュン
真姫「きゃっ!?」
真姫「ちょっと、まだ話してる途中――――」
ビュン
真姫「きゃあっ!?」
凛「やったー!かよちんもヒットしたにゃー!」
花陽「わぁい、やったよ凛ちゃん!」
ことり「真姫ちゃん大丈夫?」
真姫「………私を狙うなんていい度胸じゃない。凛、花陽?」
真姫「いいわ。やってやろうじゃない。本気でやるんだから、覚悟しなさいよっ!」ビュン
凛「にゃー」ヒョイ
凛「そんなんじゃ当たんないよー?」
真姫「うぐぐ………!」
凛「真姫ちゃん怒ってるし、かよちん頑張って避けてね」
花陽「う、うんっ」
真姫「ことり!なにぼさっとしてるの、ことりも投げる!」
ことり「ふぇ?う、うんっ!」
――――――――――――――――
真姫「うぐぐ………全然当たらないじゃない!」ビュン
凛「おっと」ヒョイ
花陽「わぷっ!」
ことり「流れ弾が全部花陽ちゃんに当たってる……」
凛「真姫ちゃんコントロールわるーい」
真姫「あーもー!」
ことり(さぁて、そろそろかなー?)
ことり「アー、アシガスベッチャッター」
真姫「え?」
バタン
真姫「ちょ、ことり。早くどいてちょうだい」
ことり「アー、テモスベッチャッタナー」サワサワ
真姫「なんで服の中に手を入れて……ひゃあっ!」
ことり「ふふ、暴れちゃうともっと奥までいっちゃうよ?」
真姫「奥、奥ってなによーっ///」
りんぱな「…………」
りんぱな「凛(花陽)もやるー!」
真姫「うええっ!?」
凛「凛も手が滑ったにゃー」
花陽「は、花陽もっ」
サワサワ
サワサワ
真姫「や、やめっ……///」
真姫「こ、公園っ!ここ公園だからーっ!///」
――――――――――――――――
ことり「それじゃあ、ことりはそろそろ帰るね」
花陽「ごめんね。時間もだいぶたっちゃったし…」
ことり「ううん、いいよ。新年から良いもの拝めたし」
ことり「本当は写真か動画で撮っておきたかったかな?」
花陽「あー…それわかるなぁ」
ことり「ふふ、次は部室でしよっか?」
花陽「だねっ」
凛「ほら、ことりちゃん帰るってさ」
凛「いつまでも落ち込まないの」
真姫「………なんかもう、大事な物失った気分よ」
ことり「凛ちゃん花陽ちゃん今日はありがとうね。特に真姫ちゃん」
凛「こっちこそありがとうだにゃ」
花陽「全然避けれなかったけど、とっても楽しかったよ」
ことり「ふふ、今度は皆でしようね。それじゃあ学校でねー」
凛「さぁて、目標の雪合戦も終わったんだけど」
真姫「…………」ボー
凛「真姫ちゃんがこんなんだし、にこちゃんに会いに行ってみる?」
花陽「え?なんでにこちゃん?」
凛「流れ的には次はにこちゃんかなー?って」
凛「それに、にこちゃんならなんとかしてくれそうだし」
花陽「あはは……。『とりあえずにこに丸投げっていうのは止めなさい!』って怒られちゃいそうだね」
SID版の矢澤一家しか書いたことないので、キャラ崩壊あるかも
多目にみてください。
矢澤家
にこ「よーし、後はオーブンで焼き上がった生地に、ホイップをつけるだけよ」
こころ「さすがお姉さま。手際がとても素晴らしいです」
にこ「こころが手伝ってくれたおかげよ?ありがとね」ナデナデ
こころ「えへへ……」
ここあ「にこおねーちゃんまだー?」
こころ「ここあもたまには手伝ってください。いつも食べてばっかりなんだから」
ここあ「虎太郎も食べてばっかじゃん」
虎太郎「ケーキー」
にこ「虎太郎はいーの。今はね」
こころあ「今は……?」
にこ「包丁が持てる年齢になったら、にこのすべてを伝授するわ」
にこ「今は男子も料理する時代なんだから、虎太郎もできなくちゃね」
にこ「そのうち三人の手料理、振舞ってちょうだいね」ニコッ
こころ「……はいっ!」
こころ「ここあ、虎太郎。頑張りましょうね!」
ここあ「はぁ…。もう簡単なの担当させてよー?」
虎太郎「がんばるー」
にこ「ふふ、さぁて、この空いた時間使って、洗物片付けるわよ」
こころ「はぁーい」
にこ(やっぱり妹たちと一緒に料理作るのって楽しいわ)
にこ(でも正月にケーキって世界中探してもにこ達だけかもね)クスッ
ピンポーン
にこ「ん……?宅配便かな?」
にこ「ちょっといってくるわね。お皿拭くのよろしくね、ここあ」
ここあ「はーい」
ピンポーン
にこ「はいはい、今出ますよー」
ガチャ
凛「ハッピーニュー――――」
バタン
凛「にこちゃーん?どうして急に閉めるのかなー?」
にこ「りーん?どうして扉の間に靴をはさんでるのかなー?」
凛「あけおめ!」
にこ「昨日したでしょ!?」
凛「遊びに来たよっ!」
にこ「急すぎるわよ!せめて連絡とりなさいよっ!」
凛「人生にはサプライズが大事だって希ちゃん言ってたにゃ!」
にこ「サプライズすぎるわよっ!」
凛「中にいーれてっ?」
にこ「お帰りください」ニコッ
凛「お土産持ってきたからさー」
にこ「お土産…?」
花陽「イチゴ買ってきたんだ。こころちゃん達好きって前言ってたから」
にこ(花陽いたんだ……ていうかイチゴ……!)
にこ「……しょ、しょうがないわね」ギィー
凛(ちょろい)
花陽「お邪魔しまーす」
凛「こころちゃーん、ここあちゃーん、虎太郎くーん。お土産持ってきたにゃー」
にこ「まったく…」
真姫「………」ヌッ
にこ「わぁっ!?ま、真姫ちゃんいたのっ!?」
真姫「………」コクン
にこ「何よテンション低いわよ」
真姫「………そうね」
にこ「………?」
花陽「わぁー。ケーキ焼いてたんだぁ」
こころ「はい、お姉さまと一緒に作ってました」
凛「それじゃあこのイチゴケーキの上に乗せようよ」
ここあ「わーい。いっちごーいっちごー♪」
にこ「ねぇ、凛花陽。真姫ちゃんどうなってるの?なんだか心抜けちゃってるんだけど」
凛「あー…それはにこちゃんのお仕事にゃ」
虎太郎「しごとー?」
にこ「仕事ってなによ?」
凛「ここは凛とかよちんに任せて、真姫ちゃんよろしくね」
にこ「だから仕事ってなによ?」
花陽「にこちゃんにしかできない事なの。お願いにこちゃん」
にこ「せめて説明しなさいよ」
こころ「お姉さま頑張ってください!」
ここあ「なんだかよくわからないけど頑張れー」
虎太郎「がんばー」
にこ「ああもう……ほんっとよく分からないけど、とりあえず真姫ちゃん来なさい。二者面談よ」
――――――――――――――――
ここあ「美味しーい!」
虎太郎「おいしー」
こころ「さすがお姉さまです…!」
花陽「ふふ、皆可愛いなぁ」
凛「凛もこんな妹や弟が欲しいにゃー」
凛「それにしてもにこちゃん達まだ帰ってこないね」
花陽「にこちゃんの部屋で何話してるんだろう?」
凛「だいぶ時間経ってるし……気になる」
花陽「確かに気になるけど……ダメだよ?凛ちゃん」
凛「わ、わかってるよ。盗み聞ぎなんてしないよ」
ガラッ
にこ「ふぅ~……疲れた」
花陽「にこちゃん。どうだった?」
にこ「どうって……」
真姫「…………」スッ
凛「真姫ちゃーん!」ギュ
真姫「ちょ、いきなり抱き付かないで!」
にこ「いつも通りに戻しておいたわ」
凛「真姫ちゃんはやっぱりこっちの方が好きだにゃ」スリスリ
真姫「意味わかんない。ていうか離れなさいよー」
にこ「深くきくつもりはないんだけど、どうしてこうなったのよ?」
花陽「え?そ、それは……」
凛「元をたどればかよちんの正月太りが原因にゃ」
花陽「ええっ!?」
――――――――――――――――
凛「こころちゃんここあちゃん虎太郎君またねー」
花陽「こ、今度はババ抜き負けないから」
ここあ「ふふん、次も負けないよー」
虎太郎「ばいばーい」
真姫「ごめんなさいね。今日は急に押しかけちゃって」
にこ「ホントそうよ。来る時は前もって連絡入れなさいよね。ご飯くらい用意するから」
にこ「にこの手料理が食べられないなんて、その日一日を無駄にしてるようなもんなのよ?」
花陽「うん。じゃあ次は連絡いれるね」
真姫「花陽を甘やかせないでよね。にこちゃん」
にこ「さぁねー。花陽が後で絶叫をあげるくらい美味しい料理、たくさん食べさせるんだから」
バタン
花陽「うひゃー……寒いぃ…」
凛「ずっと室内にいたもんね」
真姫「日も落ちかけてるし、帰りましょう」
凛「えー。まだもうちょっと遊べそうだよ?」
真姫「別に今日が最後ってわけじゃないでしょ?」
凛「てことは真姫ちゃん明日も凛たちと――――」
真姫「はいはい、違うから」
花陽「明日は何しよっか?」テクテク
真姫「花陽まで……私忙しいんだけど」テクテク
凛「ホント?」テクテク
真姫「そうね……夏休みの穂乃果くらいには忙しいわ」
凛「それって暇ってことじゃん」
真姫「どうせ断っても来るんでしょ?」
凛「うん」
真姫「はぁ…冬休み。少しゆっくりしたかったんだけどなぁ」
花陽「ところで………」
花陽「真姫ちゃん、にこちゃんと何話してたの?」
真姫「………別に」
凛「凛知ってるよ」
凛「あれだよね。絵里ちゃんと希ちゃんのデーデッデーみたいなことしてたんでしょ?」
凛「なーんてねっ」
真姫「…………」スタスタ
凛「……え、ええっ!ちょ、ちょちょちょちょっと!真姫ちゃんいつもみたいに否定しないの!?」
真姫「………」スタスタ
凛「はやっ…!真姫ちゃんそんなに早く歩くと滑って転んじゃうよー?」
花陽「あの、真姫ちゃん!そのね、ずっと言おうか迷ったんだけどね」
花陽「ボタンずれてる…よ?」
真姫「うえっ!?」バッ
花陽「ごめん……嘘」
真姫「………っ!///」カアァ
ダッ
凛「ああっ!真姫ちゃんが逃げた!待つにゃー!」
――――――――――――――――
凛「わ、わかってるよ。にこちゃんと楽しく話してたら暑くなって上着脱いだんだよね?」
凛「で、その時に偶然ボタンが外れたんだよね?」
真姫「だ、だから何度もそうって言ってるでしょ‥!」ウルウル
凛(本当だったらあんな反応しないよね)
タタタッ
花陽「はぁ……はぁ……」
花陽「やっと……追いついた……」
花陽「………ってあれ?」
花陽「ここ…絵里ちゃんの住んでるマンションだ」
真姫「行くわよっ!」
凛「行くってどこに?」
真姫「ついでよ!絵里にも挨拶するの!」
凛(話題反らそうとしてる…)
凛「凛は別にいいけど」
花陽「花陽もいいよ。それで真姫ちゃんにこちゃんと――――」
真姫「だあああっ!」
凛「かよちん。きっとかよちんの想像通りだからもう……」
花陽「そ、そうだね」
ピンポーン
凛「………でないね」
花陽「いないのかな?」
真姫「親戚のところにいってるのかしら?」
凛「うーん…しょうがないけど次は希ちゃんの家に――――」
ガチャ
絵里「…………」ボー
花陽「あ、絵里ちゃん」
絵里「あはー…花陽『ちゃん』だぁー」
真姫「ちゃん‥?」
絵里「えへー…」ダキッ
花陽「え?ええっ!?」
絵里「花陽ちゃんちゅめたぁーい」グデー
凛「なんか絵里ちゃんの様子がおかしいにゃ」
真姫「クンクン………これってもしかして…」
凛「お邪魔しまーす」
真姫「うわっ…これ」
凛「お酒の瓶がいっぱい…!」
真姫「宴会でもしてたのかしら」
花陽「ふたりとも待ってー……絵里ちゃん重たいよぉ…」
絵里「えりちか重たくないもーん」
真姫「全体重花陽にかけてるからでしょ」
真姫「とにかく、絵里をそこのソファに座らせるわよ」
凛「ほら、絵里ちゃんこっちきて?」
絵里「いやぁ…えりちか花陽ちゃんと一緒がいーい」ギュー
真姫「子どもじゃないんだから、我儘言わないの」
絵里「いーやー」
真姫「はぁ…花陽。絵里と一緒にソファ座って」
花陽「う、うんっ」
真姫「で、どうして飲酒してるのよ?」
絵里「えりちか悪くないもん。おじさんが『絵里もそろそろ二十歳になるんだし、どうだ?』って言うから…」
真姫「それで飲んだの?」
絵里「うん。でもお酒ってたいした事ないのね」
絵里「ぜんぜん酔ってないわぁ……」ポー
凛「全然酔ってるよ?」
真姫「そのおじさんってどこにいるのよ?」
絵里「かえったー。ぱぱやありちかはお見送りー。えりちかおるすばーん」
花陽「あはは……さすがに外には出れないよね」
凛「なんだかめんどくさい時にきちゃったみたいだにゃ」
凛「どうする?帰る?」
真姫「まさか、絵里をこのまま野放しに帰れるわけないじゃない」
真姫「放っていたら何しでかすかわからないわ」
凛「だね。全裸で外に出ちゃったりしそう」
真姫「それはさすがにないって。とにかく亜里沙ちゃんと連絡とりましょう」
絵里「喉乾いた…」スッ
花陽「絵里ちゃん…?」
フラフラ
絵里「ふふ、おいしーい」ゴクゴク
花陽「あの……絵里ちゃん?その、何飲んでるのかな…?」
絵里「んー…?これよー?」
花陽(英語…?よくわからいけどきっとお酒だよねあれ)
花陽(真姫ちゃん達に言って飲むの止めさせなきゃ…!)
絵里「花陽ちゃんも飲んでみてよー」フラフラ
花陽「ええっ!?」
絵里「ほらほらぁー……花陽ちゃんももうすぐ二十歳なんだからぁ」
花陽「は、花陽はまだまだ先だし……」
絵里「なによぉ…えりちかのお酒飲めないっていうのぉ?」
花陽「そ、そういうのじゃなくて…」
絵里「飲みなさいよぉ…先輩命令よぉ」
花陽「せ、先輩命令!?」
絵里「それともー…ひとりじゃ飲めないのかなぁ」
絵里「えりちかが手伝ってあげるわぁ」ゴクゴク
花陽「え……?」
絵里「んー………」
花陽(こ、ここここここれって、もしかして!)
絵里「んー……」ズズズ
花陽(やっ、どんどん近づいてくるっ!)
花陽「やぁっ、だ、だめっ…!」
絵里「んーんー…!」
花陽(だめぇっ、絵里ちゃん力つよっ…!)
花陽(ま、真姫ちゃん凛ちゃん助けてー!)チラッ
真姫「だめね。電話にでないわ」
凛「じゃあ、メールにする?アドレス知らないけど」
真姫「雪穂ちゃんのは知ってる?」
凛「雪穂ちゃんのは知ってるよ」
真姫「だったら、雪穂ちゃん経由で連絡とりましょう」
花陽(ぜんぜんこっちに気付いていないよぉー!)
絵里「ん~…」
花陽(だ、だめっ……もう腕が限界っ)
ズルッ
花陽(あっ)
凛「あ、返信きたにゃ。えっとね……」
凛「ごめんなさい。布団にでも縛っておいてください。だって」
真姫「やっぱりそうした方がいいのね」
絵里「えへへー……」ニコニコ
真姫「なんかすごく機嫌いいわね。ってなに飲んでるのよっ!」
絵里「おさけー」
真姫「お酒ー。じゃないわよっ」グイ
絵里「ああーっ。えりちかのおさけぇ返してぇー…」
真姫「だめよ。没収よ」
絵里「えりちかのおさけぇ………」シュン
凛「かよちんどうしたのー?」
花陽「うぅ………三年生怖いよぉ」シクシク
凛「?」
凛「とにかく早いとこ絵里ちゃん縛ろっか?」
凛「そのうち何かしでかすにゃ」
真姫「そうね。何かしでかす前に絵里を縛るわよ」
絵里「やぁー。ほどいてー。えりちかのおさけぇー」
真姫「はいはい。亜里沙ちゃん達が帰ってからもらいなさい」
絵里「本当?ありちか帰ってきたら、えりちか飲んでいい?」
真姫「そうね。亜里沙ちゃんに任せるわ」
凛「亜里沙ちゃんに丸投げしてるにゃ!」
真姫「さて、何か起こる前に帰るわよ。花陽、凛」
凛「絵里ちゃんお酒は二十歳になってからだよー?」
絵里「はぁーい」
真姫「絶対覚えてないわね」
凛「だね」
花陽(この出来事は忘れよう。正月に絵里ちゃんちには行ってない)
花陽(うん…行ってない。それで大丈夫…きっと)
ガチャ
真姫「はぁ……どっと疲れがたまったわ」
凛「こころちゃんや虎太郎君より子どもみたいだったよね」
真姫「絵里は二十歳になってもお酒を飲ませちゃだめよ?」
凛「もちろんわかってるにゃ」
花陽「………」
真姫「花陽?どうしたの?なんだか静かね」
花陽「……え?なんだか急に疲れが出ちゃったみたい」
花陽「少し眠たい…かな」
凛「うーん……すぐ近いし希ちゃんちに行こっか」
真姫「そうね。疲れたわ」
ピンポーン
真姫「………出ないわね」
花陽「明かりもついてないし、留守かな?」
凛「うーん……じゃあ…」スッ
ガチャ
凛「さ、中はいろ」
真姫「ちょーっと待ちなさい。どうして凛が希の家の鍵持ってるのよ?」
凛「え?希ちゃんから貰ったよ?」
凛「いつでも遊びにおいでって言って合鍵をくれたけど」
真姫「まったく、希は……。鍵の管理甘すぎるわよ」
真姫「女子高生のひとり暮らしなんだから、後できつく言っておかないといけないわね」
凛「やっぱり留守みたいだね」
凛「こたつ入ってテレビ観て待ってようか」モゾモゾ
真姫「それはさすがにくつろぎすぎ」
凛「そうかな?ほら、かよちんも」
花陽「………うん」ポー
モゾモゾ
花陽「はぁ………温まるよぉ」
真姫「花陽まで……」
凛「ほーら。真姫ちゃんも。寒いでしょ?」
真姫「……まったくもう」
――――――――――――――――
希「いやー……これは困ったなぁ」
希「冬もあったかお鍋セット一家4人前かぁ」
希「福引でまさかこれが当たるとは…」
希「本当は4等のトイレットペーパーが欲しかったんやけどなぁ」
希「うーん……さすがにウチひとりで全部は食べられないし」
希「皆呼ぶかな?」
希「でもそうしたら足りないだろうし……」
希「3日に分けて食べるしかないかなぁ」
希「1日目は普通に食べて、2日目は豆乳鍋、3日目はキムチ鍋にするとかアレンジして……」
希「…ん?ウチの部屋の明かりついてる」
希「凛ちゃん来てるんかな?」
ガチャ
希「ただいまー」
希「凛ちゃーん?遊びに来てるんー?」
希「返事ないな。なんかあったんかな?」
ガラッ
まきりんぱな「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
希「凛ちゃんだけかと思ったら、真姫ちゃんと花陽ちゃんも来てるやん」
凛「えへへ……のぞ…み…ちゃん…」スヤスヤ
希「………ふふっ」クスッ
希「さぁて、皆が起きる前にご飯の支度済ませんとな」
希「なんだか新年から良い事ばっかりでウチ幸せ者やね♪」
おしまい
やっぱり何も考えずに始めるんじゃないなって後悔
ずっと言ってなかったけど、>>14の佐藤醤油ってなんだよ砂糖醤油だよ。
とにかく最後までみてくれてありがとうございました。
元スレ
花陽「あけまして……おめでとう……」
凛「それは昨日聞いたよー?」
凛「それよりも、起きてよー。外で遊ぼうよー」ユサユサ
花陽「ん……寒い…」
5: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:11:38.17 ID:51R7z9yO.net
花陽「寒いよぅ……」
凛「大丈夫!体を動かしたらポカポカだにゃー」
花陽「………花陽はお布団の方が好きだなぁ」モゾモゾ
凛「ああっ!?布団に潜り込まないで―!」
花陽「お願い凛ちゃん…あと30分ゆっくりさせて」
凛「もー………こうなったら奥の手だにゃ」
8: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:17:31.90 ID:51R7z9yO.net
凛「…………」ゴゾゴゾ
花陽「………この匂いは」
凛「こんな事もあろうかと、買っておいてよかったにゃ」
凛「GOHAN-YA数量限定の超爆弾おにぎり」
凛「ちょこーっと寄ってみたら売ってたにゃ」
花陽「あ……あ……!」
花陽「凛ちゃん…それもっとこっちに…!」
凛「だーめっ。お布団から出たら食べてもいいよ」
9: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:26:58.46 ID:51R7z9yO.net
花陽「え……でも…」
凛「早く出ないと、凛が食べちゃうよー?」
凛「ほらほら。5秒数えるからそれまでにでてよねー?」
凛「いーち、にー、さーん……」
花陽「だ…めっ。お願い……もう少し待って…!」
凛「よーん」
花陽「凛ちゃ…!」
凛「ごー。終了ー。残念だけど、凛が全部食べちゃうにゃー」
凛「いただきまー―――」チラッ
10: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:34:08.54 ID:51R7z9yO.net
花陽「う……うっ…」ポロポロ
凛「かよちん!?」
花陽「おにぎりが……とっても美味しそうなおにぎりが…!」
凛「ご、ごめんね。食べるつもりないから。ゆっくりでいいから」
凛「ゆっくりでいいから、お布団から出よ?出たらおにぎり食べよ?」
11: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:39:18.66 ID:51R7z9yO.net
――――――――――――――――
花陽「ぷはぁ~………やっぱりあそこのご飯はとっても美味しいなぁ」
凛「かよちんが幸せそうで凛は嬉しいにゃ」
花陽「ごめんね。いつも我儘ばっかり…」
凛「ううん。全然気にしてないよ」
花陽「えへへ…ありがと凛ちゃん」
凛「えへへー」ニコニコ
12: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:49:12.15 ID:51R7z9yO.net
花陽「ものすごく冷えると思ったら雪積もってたんだね」
凛「そうだよー。来る途中雪だるま作ったりしちゃったにゃ」
花陽「ふふ、凛ちゃんはお外で遊ぶの好きだもんね」
凛「うん。かよちんも一緒に外で遊ぼうよ」
凛「雪なんて1年でそう何度も積もったりしないよ?」
13: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 00:55:46.23 ID:51R7z9yO.net
花陽「花陽は……家でゆっくり―――」
凛「ダメだよー。油断してるとすぐお腹周りにお肉ついちゃうよー?」
花陽「うっ……」
花陽「でも……また練習始まったら…」
凛「かーよちん?昨日と今日でお餅いくつ食べた?」
花陽「ふぇ…!?お、お餅…!?」
凛「うん。昨日と今日で」
花陽「その……2個…」
凛「本当?」
花陽「ほ、本当…だよっ…!」モジモジ
14: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 01:13:45.57 ID:51R7z9yO.net
凛(また指もじもじしてる……)
凛「かよちんそのクセ早く治した方がいいよー?」
花陽「え?……あわあっ」バッ
花陽「そ………その、あのね。最初に2個食べたのは本当だよ…?」
花陽「お雑煮で食べたの。とーっても美味しくて、ついおかわりしちゃった」
花陽「お昼にね、お母さんが黄粉を持ってきてくれたから」
花陽「お餅を黄粉につけて食べたの。甘くて美味しかったぁ」
凛「………」
花陽「それでね!お父さんが閉まっていた七輪取り出してね」
花陽「砂糖醤油で食べたの!あぁ…あれはよかったぁ」キラキラ
凛「………かよちん?体動かそっか?」
花陽「………………………はい」
16: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 01:45:45.05 ID:51R7z9yO.net
ガチャ
花陽「うひゃあぁー………」ブルブル
凛「ほらほら、早く―」タタタッ
花陽「ま、待ってぇー…」
凛「よーし。やっとかよちんが外に出たところで――――」
凛「次は真姫ちゃんの家に行くにゃ。もちろん走って」
花陽「…えっ!?」
22: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 02:04:50.09 ID:51R7z9yO.net
花陽「携帯で連絡とって来てもらった方が――」
凛「そんなのに頼ってちゃダメだよ?」
凛「それにかよちんの体動かないじゃん」
凛「走ったら楽しくなるし、体も温まっておまけに痩せれるんだよ?」
凛「いいこと尽くしだにゃ」
花陽「で、でも、真姫ちゃん家少し遠い――――」
凛「よーし。さっそくレッツゴーにゃー」グイ
花陽「え、うわああああぁぁぁぁっ!?」
花陽「ちょ、凛ちゃ……はやっ、転んじゃ……!」ハァハァ
花陽「い、息が……!///」
凛「あははー、気分乗ってきたにゃー!」
凛「もっとペース上げるよー?」
花陽「だ、誰かたすけてぇー…!///」
27: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 11:59:46.00 ID:51R7z9yO.net
――――――――――――――――
凛「まーきちゃん!」
凛「朝だよー起きてー」ユサユサ
真姫「……なによもう」
凛「あけましておめでとう!」
真姫「それは昨日したでしょ」ムクッ
凛「おお、寝惚けてない!」
真姫「……ていうかどうして凛と花陽が家にあがりこんでるのよ?」
真姫「いえ、その前にどうして花陽は力尽きてるのよ?」
花陽「ひゃ……っ……はぁ……はぁ……!///」
28: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 14:07:21.69 ID:51R7z9yO.net
凛「一緒に外で遊ぶにゃー」
真姫「私の質問にはスルーなのね」
花陽「おてっ……お手伝いさん……にあけっ……けほっけほっ」
真姫「花陽は無理しないの」
凛「早く早く―。雪積もってるよー?」
真姫「別に、雪ではしゃぐ歳でもないでしょ」モゾモゾ
凛「そう言いながら布団出ても…」
真姫「そ、そろそろ起きようかと思っただけよっ!」
29: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 14:21:31.42 ID:51R7z9yO.net
真姫「………」チラッ
凛「『わぁ……綺麗。まるで私みたい』とか思ってる?」
真姫「思ってないわよ!」
凛「またまたー。真姫ちゃん素直になっていいんだよー?」
真姫「素直って…別にそこまで感じてないわよ。綺麗ねって思っただけ」
凛「『私』が?」
真姫「りーんー!」
凛「あはは、ごめんなさーい」
30: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 15:14:09.08 ID:51R7z9yO.net
真姫「こらー待ちなさーい!」
凛「あははー」
バタバタ
花陽「はぁ……はぁ……ふぅ…」
花陽「やっと……落ち着いた…」
花陽「それで……なんで真姫ちゃん、凛ちゃんとイチャイチャしてるの?」
真姫「イチャイチャしてなーい!」
35: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 16:41:19.65 ID:51R7z9yO.net
ガチャ
花陽「うぅ………寒いよぉ」
凛「かよちんそればっかり」
花陽「だってぇ……」
真姫「それで、何するのよ?」
凛「うーんとね。なにしよっか?」
真姫「はぁ?」
36: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 16:50:18.12 ID:51R7z9yO.net
花陽「もしかして、何も決めてなかったの?」
凛「うん。せっかく雪積もってるから雪だるま作ったりー。もよかったんだけど」
凛「それだとかよちんの為にならないでしょ?」
真姫「花陽の為?」
花陽「な、なんでもないよ!?」アセアセ
真姫「なんでもないって、そういう風にみえないんだけど」
37: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:03:34.66 ID:51R7z9yO.net
凛「えっとね。かよちん、ごめんね」ギュ
花陽「え、うぇえっ!?」
凛「真姫ちゃん。かよちんのお腹触って」
花陽「やめてぇっ……!」ジタバタ
真姫「………なるほど」サワサワ
38: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:11:28.35 ID:51R7z9yO.net
真姫「これは重症ね」
花陽「ひぐっ…!」
真姫「まぁ冗談よ。それで花陽のダイエットも兼ねての運動よね」
真姫「雪合戦とかどうかしら?体動かすし良い運動になるんじゃないかしら?」
凛「真姫ちゃん雪合戦やりたいんだー」
真姫「違うわよっ」
花陽「あはは…。でも楽しそうだね。雪合戦」
39: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:30:29.27 ID:51R7z9yO.net
凛「でも3人だと少し寂しいよね」
花陽「そう、かな?花陽別に――――」
凛「というわけであと一人誘いに行くにゃ」
凛「2対2でちょうどよくなるし」
凛「うーん………穂乃果ちゃん誘ってみよっか」
真姫「穂乃果?忙しいんじゃない?」
凛「行ってみないとわからないにゃ」
花陽「あの、メールで確認したらいいんじゃ……」
凛「というわけで穂乃果ちゃん家に向かってレッツゴー!」グイ
42: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 18:04:36.38 ID:51R7z9yO.net
ガラッ
穂乃果「いらっしゃーい。って凛ちゃんに真姫ちゃんに花陽ちゃんだー」
凛「穂乃果ちゃんあけましておめでとー」
穂乃果「おめでとー。今年もよろしくねー」
凛「よろしくだにゃー」
穂乃果「………後ろのふたり大丈夫?」
りんぱな「はぁ……はぁ……」
真姫「花陽が……ああなってた理由分かったわ…」ゼーゼー
43: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 18:09:37.17 ID:51R7z9yO.net
花陽「真姫ちゃん…‥花陽…だめ……」ギュ
真姫「ちょ……抱き付かないでよ……私だって…だめなのに…」
凛「あー!なんかふたりずるーい!凛もー」ギュー
穂乃果「あはは……。とにかく上あがってて、もう少しで家のお手伝い終わるから」
44: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 18:16:35.34 ID:51R7z9yO.net
ガラッ
花陽「はぁ……温かい……やっと座れる…」
真姫「本当、凛は無茶し過ぎ。止まってって何度言っても聞かないんだから」
凛「でも楽しかったでしょ?」
真姫「楽しそうにしてたのは凛だけよ」
真姫「しっかり手握ってるし、何度転びかけたのかしら」
48: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 21:00:54.02 ID:51R7z9yO.net
花陽「はぁー……もう疲れたよぉ…」グデー
真姫「花陽ほどじゃないけど、同感」
凛「もー。ふたりともだらしないなー」
凛「そんなんだからすぐ体重気にしたりするんだよー?」
真姫「別にそれほど気にしたりは……」
凛「ホントー?凛知ってるよー?」
凛「この前ひとり部室にいた時――――」
49: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 21:06:49.81 ID:51R7z9yO.net
真姫「あわあっ!」ガバッ
凛「むぐっ!んー!」
真姫「何で知ってるのよー!」
花陽「え、なになに?凛ちゃん教えて」
真姫「花陽は知らなくていいわっ」
50: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 21:10:52.29 ID:51R7z9yO.net
穂乃果「お待たせー。ってあれ?」ガラッ
穂乃果「もしかしてお楽しみ中だった…?」
真姫「違うわよっ!」
りんぱな「そうだよ!」
真姫「違うわよーっ!もーっ!」
51: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 21:20:01.40 ID:51R7z9yO.net
穂乃果「ふふ、仲が良くて羨ましいなぁ」
穂乃果「はい。寒かったでしょ?お茶と、お店のお饅頭やお団子。少しだけ持ってきちゃった」
花陽「お団子っ!?」
穂乃果「おお、花陽ちゃん食いつきいいねぇ」
穂乃果「ちょっと待っててねー」ゴソゴソ
穂乃果「はい、花陽ちゃんあーんっ」
52: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 21:27:57.30 ID:51R7z9yO.net
花陽「あー」ハッ
花陽(だ、だめ。せっかくいっぱい運動したのに、ここでお団子食べたら)
花陽(でもとっても美味しそうだし、穂乃果ちゃんが差し出してくれんだし)
花陽(ここで1本だけ食べてもたいして問題には――――)
花陽(だ、だめっ!こんなんだからいつも後で後悔しちゃうんだっ!)
花陽(ここは心を鬼にして――――)
穂乃果「ほらほらー。早くしないと逃げちゃうよー?」
花陽「あーんっ」
花陽(花陽……心の弱い子でごめんなさいっ)モグモグ
53: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 21:52:04.99 ID:51R7z9yO.net
穂乃果「どうかな?」
花陽「すっごく……美味しいです」ポロポロ
穂乃果「わぁー。涙が出るほど美味しいんだ。よかったー嬉しいなー」
真姫「多分別の意味で涙が出てるんだと思うんだけど」
穂乃果「こっちの鶯饅頭も食べて食べて」
花陽「うんっ」ポロポロ
57: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/03(土) 00:04:36.21 ID:MZX8IlaA.net
真姫「でも……疲れた体に甘いものって沁みるわね」
凛「凛の思った通りだにゃ」
真姫「今思いついたでしょ?」
凛「年末も忙しそうだったけど、年始も忙しいんだね」
真姫「都合の悪い事はスルーしないの」グリグリ
凛「あいだだだっ…!」
穂乃果「あはは、そうだね。でもあと数日でこの忙しさも落ち着いてくるだろうし」
穂乃果「雪穂も手伝ってくれてるから、今日はゆっくりできそうだなぁ」
58: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/03(土) 00:14:02.56 ID:MZX8IlaA.net
凛「そんな穂乃果ちゃんにー」
凛「遊びのお誘い!一緒に雪合戦しようよ!」
穂乃果「雪合戦かぁ……」
穂乃果「いいね。ずっと店番だったから体動かしたいかも」
真姫「いいの?店の手伝い大変だったんでしょ。疲れてないの?」
穂乃果「大丈夫!楽しい事には全力投球、だよ!」
真姫「なんだかある意味羨ましいわね」
花陽「だね」モグモグ
59: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/03(土) 00:22:34.09 ID:MZX8IlaA.net
穂乃果「それじゃあ準備するからちょっと待って――――」
「おねーちゃーん!おかーさん呼んでるよー!」
穂乃果「ん?雪穂?なんだろ……?ごめんちょっと下行ってくるね」ガラッ
花陽「花陽はもう出なくてもいいと思うんだけど…」
凛「だーめっ。かよちんお団子いくつ食べた?」
花陽「え……2個…くらい。かな?」
真姫「串が3本あるんだけど」
凛「お饅頭も食べてたよね?」
花陽「うぅ……頑張ります…」
60: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/03(土) 00:39:06.08 ID:MZX8IlaA.net
ガラッ
穂乃果「ごめーん。お母さんにお使いとか色々頼まれちゃって…」
凛「ええーっ!」
穂乃果「ごめん!埋め合わせは今度必ずするから!」
真姫「別にいいわよ。本当大変そうね」
穂乃果「慣れてるから」
穂乃果「っと、そろそろ行かなきゃ。本当にごめんねー」ガラッ
真姫「行っちゃったわね」
61: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/03(土) 00:46:43.34 ID:MZX8IlaA.net
凛「うーん……なかなか人が集まらないにゃ」
真姫「もう3人でいいんじゃない?」
凛「次は海未ちゃん誘ってみるにゃ」
花陽「3人は嫌なのかな…?」
真姫「単純に私の言葉聞いてないだけな気がするけど」
花陽「それじゃあ、さっそくメールで――――」
凛「ほらほら、真姫ちゃんかよちん出発するよ!」
62: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/03(土) 00:53:55.23 ID:MZX8IlaA.net
まきぱな「えっ?」
真姫「メールの返事が来てからでもいいんじゃないの?」
凛「そんな事してたら雪が解けちゃうよー!」
真姫「いや、解けないから」
花陽「もしかしてなんだけど……凛ちゃん。海未ちゃんの家までは…」
凛「もちろん走って行くにゃー」ニッコリ
花陽「」
68: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 16:04:26.22 ID:ON0nuyVY.net
――――――――――――――――
凛「海未ちゃーん!」
海未「凛ではありませんか。どうかしました?」
凛「あけましておめでとー!」
海未「それは昨日したはずですよ?」クスッ
凛「おめでたい事は何回してもいいんだよー?」
海未「そうなのですか?」
69: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 16:17:59.57 ID:ON0nuyVY.net
凛「わぁー。海未ちゃんの着物すっごく綺麗だにゃ」
海未「ふふ、ありがとうございます。母のお気に入りなんです」
凛「なんだか……お人形さんみたい」
海未「褒めても何も出ませんよ?」
凛「希ちゃんと違って出てる物ないもんね!」
海未「凛、後で覚えておいてくださいね?」ニッコリ
70: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 16:34:43.59 ID:ON0nuyVY.net
凛「ところで家の前で何してたの?」
海未「いえ、年賀状を回収しただけですが………って」
海未「あの遠くにいるのは真姫と………花陽?」
真姫「ほらぁ……しっかり……あともう少しだから…」ゼーゼー
花陽「はぁ……はぁ……!」ゼーゼー
凛「ほらほらー、ふたりとも遅ーい!」
海未「新年早々なにやってるんですか」
72: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 16:48:50.26 ID:ON0nuyVY.net
凛「雪合戦!」
海未「………はぁ」
凛「のメンバー集め!」
海未「すいません。よくわからないのですが」
凛「つまり、海未ちゃん一緒に雪合戦しよっ!」
海未「ああ、なるほど」
73: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 16:55:47.55 ID:ON0nuyVY.net
海未「申し訳ありません。午後には親戚が来ますので今日は……」
凛「そうなんだ?残念だにゃ」
海未「私でよければまた誘ってください」
花陽「真姫ちゃ……だめ……」ヘナヘナ
真姫「わ、私にじゃなく……凛に言って…」ヘナヘナ
凛「ふたりとも次はことりちゃんの家に行くよー!」
まきぱな「」
74: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 17:53:39.78 ID:ON0nuyVY.net
海未「あ、もうすぐお昼ですし、よろしければうちで食べていきませんか?」
海未「せっかく来たんですし、母も喜ぶと思います」
凛「えっ、そんな。急にお邪魔したら悪いよー」
海未「そうですか……ならしかたありませんね」
真姫「ちょっと待ちなさい!」ガシッ
花陽「そうだよっ!」
凛「えっ!?」
75: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 18:11:23.44 ID:ON0nuyVY.net
真姫「なんでそんなに他人行儀なのよー!?」
花陽「凛ちゃんはもと厚かましい方が凛ちゃんらしくていいと思うよっ!」
凛「えっ、えっ!?」
海未「どうしたのですか。花陽も真姫も」
真姫「だって、これ逃したらすぐにことりの家よ!?」
花陽「もう足ガクガクで動かないよぉ…!」
真姫「お願いだから……お願いだから少し休ませてっ…!」
海未「……………凛?少しお話しがあります。よろしいですね?」
77: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 21:59:23.97 ID:ON0nuyVY.net
――――――――――――――――
凛「うえええええんっ!」
凛「かよちんごめんにゃー!」ポロポロ
花陽「花陽こそごめんなさぁい」ポロポロ
真姫「どうして花陽まで泣いてるのよ」
花陽「だって……だってぇ……」
花陽「海未ちゃんすっごく怖いし……花陽のせいなのに…凛ちゃんが怒られて…」
りんぱな「うわああん」
78: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 22:12:11.06 ID:ON0nuyVY.net
真姫「だって言ってるわよ、海未」
海未「わ、私そんなに怖かったですか?」
真姫「そうね。鬼みたいだったわ」
海未「う……反省します」
真姫「ほらほら、いつまでも泣かないの。子どもじゃないんだから」
りんぱな「真姫ちゃーん!」ギュー
真姫「うぇえっ!?」
凛「真姫ちぁゃーん!」
真姫「ちょ…離れ……」
真姫「はぁ……まったく。大きな子どもね」ナデナデ
79: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 22:23:45.34 ID:ON0nuyVY.net
――――――――――――――――
凛「はぁ~………とーっても美味しかったにゃー」
花陽「ご馳走様でした。とっても美味しかったよ。海未ちゃん」
海未「お粗末様でした」
真姫「本当、子どもね」
海未「ふふ、お茶入れてきますね」
真姫「いいの?ゆっくりしても」
海未「なにがですか?」
真姫「親戚、来るんでしょ?」
80: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 22:42:35.80 ID:ON0nuyVY.net
海未「………あっ!」
海未「そう言えばそうでした」
真姫「いつも思うのだけど、海未ってどこか抜けてるわよね」
海未「いたって普通だと思うのですが」
凛「またまたー。海未ちゃんの突拍子のない行動にいつも手を焼いてるにゃ」
凛「この前もユニット練習の時に『茶道です!和の心を得てこそ、真のアイドルに近づけるのです!』なんて言うんだよ?」
海未「いえ、だからそれは……あの…」
花陽「ああ、だから希ちゃん茶道部の人と話してたんだね」
81: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 22:50:50.30 ID:ON0nuyVY.net
真姫「うーみー?。数少ない常識人なんだから、もっとしっかりしてよね」
海未「私はしっかりしているつもりなのですが……」
凛「まぁ、そういうところも含めて海未ちゃんなんだからいいんだけどね」
花陽「そうだねっ」
凛「だよね?真姫ちゃん?」
真姫「私に振らないでよ。………まぁそうね。抜けてない海未なんてなんだか変な気がしちゃうわ」
海未「私の評価ってこんなのなんですか……?」
82: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/04(日) 22:57:48.23 ID:ON0nuyVY.net
真姫「そうね。凛々しくてかっこよくて、真面目な大和撫子で」
真姫「でもどこかが抜けてる可愛い先輩って評価よ」
海未「かわっ……!?」カアァ
海未「…………///」ウツムキ
凛「おお、愛の告白にゃ!」
真姫「ちがうわよっ!」
花陽「真姫ちゃん真姫ちゃん。録音するからもう一回って」
真姫「言わないわよーっ!」
87: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/05(月) 23:12:59.47 ID:bjCZ948v.net
――――――――――――――――
ピンポーン
「はぁーい」
ガチャ
ことり「あれ?凛ちゃんに真姫ちゃんに花陽ちゃん。どうしたの?」
凛「あけましておめ――――」
真姫「それはもういいって」
ことり「おめでと~」
真姫「ことりもいいってば」
88: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/05(月) 23:58:39.72 ID:bjCZ948v.net
凛「ことりちゃんことりちゃん。あーそぼっ?」
ことり「え?」
真姫「全然伝わってないじゃない」
花陽「えと、ね。もし暇ならなんだけど、外で雪合戦しない?」
ことり「あー……ごめんね。いま親戚が来てて…」
凛「むぅー…ことりちゃんもだめかぁー」
真姫「むしろ暇してる私たちが異常なのよ」
花陽「あはは……」
89: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 00:08:36.84 ID:4OiWdPBq.net
ことり「ことりも…?」
花陽「海未ちゃんと穂乃果ちゃんも誘ったんだけど、忙しくて…」
ことり「あー。なるほど、ふたりとも家が大変だもんね」
ことり「ちょっと待っててくれる?」
タタタ
「おかーさーん。ちょっと30分くらい外散歩してくるねー」
タタタ
ことり「おまたせぇ。いこっか?」
90: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 00:31:11.96 ID:4OiWdPBq.net
真姫「……いいの?」
ことり「うんっ。せっかく来てくれたんだし、少しだけなら大丈夫だよ?」
ことり「それに外の空気吸いたいし」
凛「ことりちゃんありがとー」ギュー
ことり「ええっ!?」
凛「もうなんていうか、凛のお嫁さんに来てほしいにゃー」スリスリ
ことり「うえぇっ!?ちょ、ちょっと凛ちゃん!?」
91: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 00:58:56.30 ID:4OiWdPBq.net
真姫「はいはい。そういうのはそこまでにしておきなさい。ことりが困ってるわよ」
凛「あれー?真姫ちゃん嫉妬してるのー?」
真姫「してないから」
ことり「ふふ、でも凛ちゃんあったかーい」ギュー
ことり「花陽ちゃんも真姫ちゃんもこっちおいで?」
ことり「ことりがモフモフしてあげます」
花陽「え、ええ…!?」
真姫「結構よ。先に行くわ」スタスタ
ことり「もー…素直じゃないんだからー」
ことり「………あ、そうだ♪」
92: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 01:22:01.27 ID:4OiWdPBq.net
真姫「うぅ……寒い」
花陽「周りに風を遮る物がないからね」
真姫「見事に私たちしかいないし」
花陽「か、貸し切りだって思えば……」
凛「よぅし、公園についたし、さっそく始めるにゃー」ウキウキ
真姫「すっごくウキウキしてるわね」
花陽「あはは…。楽しみにしてたもんね」
ことり「あ、ことり真姫ちゃんと組みたいなー」
93: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 01:36:19.79 ID:4OiWdPBq.net
真姫「え?」
凛「じゃあ凛はかよちんとだね」
花陽「頑張ろうね凛ちゃん」
真姫「私がことりと?」
ことり「だめ、かな?」
真姫「べ、別にいいけど――――」
凛「それじゃあ、スタート!」ビュン
真姫「きゃっ!?」
94: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 01:55:27.46 ID:4OiWdPBq.net
真姫「ちょっと、まだ話してる途中――――」
ビュン
真姫「きゃあっ!?」
凛「やったー!かよちんもヒットしたにゃー!」
花陽「わぁい、やったよ凛ちゃん!」
ことり「真姫ちゃん大丈夫?」
真姫「………私を狙うなんていい度胸じゃない。凛、花陽?」
真姫「いいわ。やってやろうじゃない。本気でやるんだから、覚悟しなさいよっ!」ビュン
凛「にゃー」ヒョイ
95: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 02:11:04.71 ID:4OiWdPBq.net
凛「そんなんじゃ当たんないよー?」
真姫「うぐぐ………!」
凛「真姫ちゃん怒ってるし、かよちん頑張って避けてね」
花陽「う、うんっ」
真姫「ことり!なにぼさっとしてるの、ことりも投げる!」
ことり「ふぇ?う、うんっ!」
97: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 02:58:51.39 ID:4OiWdPBq.net
――――――――――――――――
真姫「うぐぐ………全然当たらないじゃない!」ビュン
凛「おっと」ヒョイ
花陽「わぷっ!」
ことり「流れ弾が全部花陽ちゃんに当たってる……」
凛「真姫ちゃんコントロールわるーい」
真姫「あーもー!」
ことり(さぁて、そろそろかなー?)
98: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 03:13:43.65 ID:4OiWdPBq.net
ことり「アー、アシガスベッチャッター」
真姫「え?」
バタン
真姫「ちょ、ことり。早くどいてちょうだい」
ことり「アー、テモスベッチャッタナー」サワサワ
真姫「なんで服の中に手を入れて……ひゃあっ!」
ことり「ふふ、暴れちゃうともっと奥までいっちゃうよ?」
真姫「奥、奥ってなによーっ///」
99: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 03:20:10.45 ID:4OiWdPBq.net
りんぱな「…………」
りんぱな「凛(花陽)もやるー!」
真姫「うええっ!?」
凛「凛も手が滑ったにゃー」
花陽「は、花陽もっ」
サワサワ
サワサワ
真姫「や、やめっ……///」
真姫「こ、公園っ!ここ公園だからーっ!///」
102: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 16:15:49.89 ID:4OiWdPBq.net
――――――――――――――――
ことり「それじゃあ、ことりはそろそろ帰るね」
花陽「ごめんね。時間もだいぶたっちゃったし…」
ことり「ううん、いいよ。新年から良いもの拝めたし」
ことり「本当は写真か動画で撮っておきたかったかな?」
花陽「あー…それわかるなぁ」
ことり「ふふ、次は部室でしよっか?」
花陽「だねっ」
103: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 16:26:54.46 ID:4OiWdPBq.net
凛「ほら、ことりちゃん帰るってさ」
凛「いつまでも落ち込まないの」
真姫「………なんかもう、大事な物失った気分よ」
ことり「凛ちゃん花陽ちゃん今日はありがとうね。特に真姫ちゃん」
凛「こっちこそありがとうだにゃ」
花陽「全然避けれなかったけど、とっても楽しかったよ」
ことり「ふふ、今度は皆でしようね。それじゃあ学校でねー」
104: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/06(火) 16:38:30.19 ID:4OiWdPBq.net
凛「さぁて、目標の雪合戦も終わったんだけど」
真姫「…………」ボー
凛「真姫ちゃんがこんなんだし、にこちゃんに会いに行ってみる?」
花陽「え?なんでにこちゃん?」
凛「流れ的には次はにこちゃんかなー?って」
凛「それに、にこちゃんならなんとかしてくれそうだし」
花陽「あはは……。『とりあえずにこに丸投げっていうのは止めなさい!』って怒られちゃいそうだね」
107: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 16:26:30.12 ID:SJeHHs4U.net
SID版の矢澤一家しか書いたことないので、キャラ崩壊あるかも
多目にみてください。
108: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 16:39:41.72 ID:SJeHHs4U.net
矢澤家
にこ「よーし、後はオーブンで焼き上がった生地に、ホイップをつけるだけよ」
こころ「さすがお姉さま。手際がとても素晴らしいです」
にこ「こころが手伝ってくれたおかげよ?ありがとね」ナデナデ
こころ「えへへ……」
ここあ「にこおねーちゃんまだー?」
こころ「ここあもたまには手伝ってください。いつも食べてばっかりなんだから」
110: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 16:48:37.75 ID:SJeHHs4U.net
ここあ「虎太郎も食べてばっかじゃん」
虎太郎「ケーキー」
にこ「虎太郎はいーの。今はね」
こころあ「今は……?」
にこ「包丁が持てる年齢になったら、にこのすべてを伝授するわ」
にこ「今は男子も料理する時代なんだから、虎太郎もできなくちゃね」
にこ「そのうち三人の手料理、振舞ってちょうだいね」ニコッ
111: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 16:56:32.25 ID:SJeHHs4U.net
こころ「……はいっ!」
こころ「ここあ、虎太郎。頑張りましょうね!」
ここあ「はぁ…。もう簡単なの担当させてよー?」
虎太郎「がんばるー」
にこ「ふふ、さぁて、この空いた時間使って、洗物片付けるわよ」
こころ「はぁーい」
にこ(やっぱり妹たちと一緒に料理作るのって楽しいわ)
にこ(でも正月にケーキって世界中探してもにこ達だけかもね)クスッ
112: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 17:00:01.93 ID:SJeHHs4U.net
ピンポーン
にこ「ん……?宅配便かな?」
にこ「ちょっといってくるわね。お皿拭くのよろしくね、ここあ」
ここあ「はーい」
ピンポーン
にこ「はいはい、今出ますよー」
ガチャ
凛「ハッピーニュー――――」
バタン
113: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 17:07:46.17 ID:SJeHHs4U.net
凛「にこちゃーん?どうして急に閉めるのかなー?」
にこ「りーん?どうして扉の間に靴をはさんでるのかなー?」
凛「あけおめ!」
にこ「昨日したでしょ!?」
凛「遊びに来たよっ!」
にこ「急すぎるわよ!せめて連絡とりなさいよっ!」
凛「人生にはサプライズが大事だって希ちゃん言ってたにゃ!」
にこ「サプライズすぎるわよっ!」
114: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 17:44:44.47 ID:SJeHHs4U.net
凛「中にいーれてっ?」
にこ「お帰りください」ニコッ
凛「お土産持ってきたからさー」
にこ「お土産…?」
花陽「イチゴ買ってきたんだ。こころちゃん達好きって前言ってたから」
にこ(花陽いたんだ……ていうかイチゴ……!)
にこ「……しょ、しょうがないわね」ギィー
凛(ちょろい)
115: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 18:08:05.77 ID:SJeHHs4U.net
花陽「お邪魔しまーす」
凛「こころちゃーん、ここあちゃーん、虎太郎くーん。お土産持ってきたにゃー」
にこ「まったく…」
真姫「………」ヌッ
にこ「わぁっ!?ま、真姫ちゃんいたのっ!?」
真姫「………」コクン
にこ「何よテンション低いわよ」
真姫「………そうね」
にこ「………?」
116: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 18:54:34.70 ID:SJeHHs4U.net
花陽「わぁー。ケーキ焼いてたんだぁ」
こころ「はい、お姉さまと一緒に作ってました」
凛「それじゃあこのイチゴケーキの上に乗せようよ」
ここあ「わーい。いっちごーいっちごー♪」
にこ「ねぇ、凛花陽。真姫ちゃんどうなってるの?なんだか心抜けちゃってるんだけど」
凛「あー…それはにこちゃんのお仕事にゃ」
虎太郎「しごとー?」
117: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 19:03:30.35 ID:SJeHHs4U.net
にこ「仕事ってなによ?」
凛「ここは凛とかよちんに任せて、真姫ちゃんよろしくね」
にこ「だから仕事ってなによ?」
花陽「にこちゃんにしかできない事なの。お願いにこちゃん」
にこ「せめて説明しなさいよ」
こころ「お姉さま頑張ってください!」
ここあ「なんだかよくわからないけど頑張れー」
虎太郎「がんばー」
にこ「ああもう……ほんっとよく分からないけど、とりあえず真姫ちゃん来なさい。二者面談よ」
118: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 21:40:44.56 ID:SJeHHs4U.net
――――――――――――――――
ここあ「美味しーい!」
虎太郎「おいしー」
こころ「さすがお姉さまです…!」
花陽「ふふ、皆可愛いなぁ」
凛「凛もこんな妹や弟が欲しいにゃー」
119: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 21:54:50.98 ID:SJeHHs4U.net
凛「それにしてもにこちゃん達まだ帰ってこないね」
花陽「にこちゃんの部屋で何話してるんだろう?」
凛「だいぶ時間経ってるし……気になる」
花陽「確かに気になるけど……ダメだよ?凛ちゃん」
凛「わ、わかってるよ。盗み聞ぎなんてしないよ」
ガラッ
にこ「ふぅ~……疲れた」
120: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 22:04:36.49 ID:SJeHHs4U.net
花陽「にこちゃん。どうだった?」
にこ「どうって……」
真姫「…………」スッ
凛「真姫ちゃーん!」ギュ
真姫「ちょ、いきなり抱き付かないで!」
にこ「いつも通りに戻しておいたわ」
121: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 22:11:22.96 ID:SJeHHs4U.net
凛「真姫ちゃんはやっぱりこっちの方が好きだにゃ」スリスリ
真姫「意味わかんない。ていうか離れなさいよー」
にこ「深くきくつもりはないんだけど、どうしてこうなったのよ?」
花陽「え?そ、それは……」
凛「元をたどればかよちんの正月太りが原因にゃ」
花陽「ええっ!?」
122: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/07(水) 22:40:09.86 ID:SJeHHs4U.net
――――――――――――――――
凛「こころちゃんここあちゃん虎太郎君またねー」
花陽「こ、今度はババ抜き負けないから」
ここあ「ふふん、次も負けないよー」
虎太郎「ばいばーい」
真姫「ごめんなさいね。今日は急に押しかけちゃって」
にこ「ホントそうよ。来る時は前もって連絡入れなさいよね。ご飯くらい用意するから」
にこ「にこの手料理が食べられないなんて、その日一日を無駄にしてるようなもんなのよ?」
花陽「うん。じゃあ次は連絡いれるね」
真姫「花陽を甘やかせないでよね。にこちゃん」
にこ「さぁねー。花陽が後で絶叫をあげるくらい美味しい料理、たくさん食べさせるんだから」
124: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 00:29:36.07 ID:mraS8BxX.net
バタン
花陽「うひゃー……寒いぃ…」
凛「ずっと室内にいたもんね」
真姫「日も落ちかけてるし、帰りましょう」
凛「えー。まだもうちょっと遊べそうだよ?」
真姫「別に今日が最後ってわけじゃないでしょ?」
凛「てことは真姫ちゃん明日も凛たちと――――」
真姫「はいはい、違うから」
125: 名無しで叶える物語(豚)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 00:48:28.34 ID:mraS8BxX.net
花陽「明日は何しよっか?」テクテク
真姫「花陽まで……私忙しいんだけど」テクテク
凛「ホント?」テクテク
真姫「そうね……夏休みの穂乃果くらいには忙しいわ」
凛「それって暇ってことじゃん」
真姫「どうせ断っても来るんでしょ?」
凛「うん」
真姫「はぁ…冬休み。少しゆっくりしたかったんだけどなぁ」
126: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 12:15:24.19 ID:mraS8BxX.net
花陽「ところで………」
花陽「真姫ちゃん、にこちゃんと何話してたの?」
真姫「………別に」
凛「凛知ってるよ」
凛「あれだよね。絵里ちゃんと希ちゃんのデーデッデーみたいなことしてたんでしょ?」
凛「なーんてねっ」
真姫「…………」スタスタ
凛「……え、ええっ!ちょ、ちょちょちょちょっと!真姫ちゃんいつもみたいに否定しないの!?」
127: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 15:41:27.07 ID:mraS8BxX.net
真姫「………」スタスタ
凛「はやっ…!真姫ちゃんそんなに早く歩くと滑って転んじゃうよー?」
花陽「あの、真姫ちゃん!そのね、ずっと言おうか迷ったんだけどね」
花陽「ボタンずれてる…よ?」
真姫「うえっ!?」バッ
花陽「ごめん……嘘」
真姫「………っ!///」カアァ
ダッ
凛「ああっ!真姫ちゃんが逃げた!待つにゃー!」
128: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 16:07:04.35 ID:mraS8BxX.net
――――――――――――――――
凛「わ、わかってるよ。にこちゃんと楽しく話してたら暑くなって上着脱いだんだよね?」
凛「で、その時に偶然ボタンが外れたんだよね?」
真姫「だ、だから何度もそうって言ってるでしょ‥!」ウルウル
凛(本当だったらあんな反応しないよね)
タタタッ
花陽「はぁ……はぁ……」
花陽「やっと……追いついた……」
花陽「………ってあれ?」
花陽「ここ…絵里ちゃんの住んでるマンションだ」
129: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 18:34:16.24 ID:mraS8BxX.net
真姫「行くわよっ!」
凛「行くってどこに?」
真姫「ついでよ!絵里にも挨拶するの!」
凛(話題反らそうとしてる…)
凛「凛は別にいいけど」
花陽「花陽もいいよ。それで真姫ちゃんにこちゃんと――――」
真姫「だあああっ!」
凛「かよちん。きっとかよちんの想像通りだからもう……」
花陽「そ、そうだね」
132: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 21:46:59.44 ID:mraS8BxX.net
ピンポーン
凛「………でないね」
花陽「いないのかな?」
真姫「親戚のところにいってるのかしら?」
凛「うーん…しょうがないけど次は希ちゃんの家に――――」
ガチャ
絵里「…………」ボー
花陽「あ、絵里ちゃん」
133: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 21:51:30.19 ID:mraS8BxX.net
絵里「あはー…花陽『ちゃん』だぁー」
真姫「ちゃん‥?」
絵里「えへー…」ダキッ
花陽「え?ええっ!?」
絵里「花陽ちゃんちゅめたぁーい」グデー
凛「なんか絵里ちゃんの様子がおかしいにゃ」
真姫「クンクン………これってもしかして…」
134: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 21:55:25.59 ID:mraS8BxX.net
凛「お邪魔しまーす」
真姫「うわっ…これ」
凛「お酒の瓶がいっぱい…!」
真姫「宴会でもしてたのかしら」
花陽「ふたりとも待ってー……絵里ちゃん重たいよぉ…」
絵里「えりちか重たくないもーん」
136: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:00:06.11 ID:mraS8BxX.net
真姫「全体重花陽にかけてるからでしょ」
真姫「とにかく、絵里をそこのソファに座らせるわよ」
凛「ほら、絵里ちゃんこっちきて?」
絵里「いやぁ…えりちか花陽ちゃんと一緒がいーい」ギュー
真姫「子どもじゃないんだから、我儘言わないの」
絵里「いーやー」
真姫「はぁ…花陽。絵里と一緒にソファ座って」
花陽「う、うんっ」
138: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:05:44.68 ID:mraS8BxX.net
真姫「で、どうして飲酒してるのよ?」
絵里「えりちか悪くないもん。おじさんが『絵里もそろそろ二十歳になるんだし、どうだ?』って言うから…」
真姫「それで飲んだの?」
絵里「うん。でもお酒ってたいした事ないのね」
絵里「ぜんぜん酔ってないわぁ……」ポー
凛「全然酔ってるよ?」
139: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:09:34.62 ID:mraS8BxX.net
真姫「そのおじさんってどこにいるのよ?」
絵里「かえったー。ぱぱやありちかはお見送りー。えりちかおるすばーん」
花陽「あはは……さすがに外には出れないよね」
凛「なんだかめんどくさい時にきちゃったみたいだにゃ」
142: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:20:02.23 ID:mraS8BxX.net
凛「どうする?帰る?」
真姫「まさか、絵里をこのまま野放しに帰れるわけないじゃない」
真姫「放っていたら何しでかすかわからないわ」
凛「だね。全裸で外に出ちゃったりしそう」
真姫「それはさすがにないって。とにかく亜里沙ちゃんと連絡とりましょう」
絵里「喉乾いた…」スッ
花陽「絵里ちゃん…?」
フラフラ
絵里「ふふ、おいしーい」ゴクゴク
144: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:27:21.23 ID:mraS8BxX.net
花陽「あの……絵里ちゃん?その、何飲んでるのかな…?」
絵里「んー…?これよー?」
花陽(英語…?よくわからいけどきっとお酒だよねあれ)
花陽(真姫ちゃん達に言って飲むの止めさせなきゃ…!)
絵里「花陽ちゃんも飲んでみてよー」フラフラ
花陽「ええっ!?」
絵里「ほらほらぁー……花陽ちゃんももうすぐ二十歳なんだからぁ」
花陽「は、花陽はまだまだ先だし……」
146: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:37:55.51 ID:mraS8BxX.net
絵里「なによぉ…えりちかのお酒飲めないっていうのぉ?」
花陽「そ、そういうのじゃなくて…」
絵里「飲みなさいよぉ…先輩命令よぉ」
花陽「せ、先輩命令!?」
絵里「それともー…ひとりじゃ飲めないのかなぁ」
絵里「えりちかが手伝ってあげるわぁ」ゴクゴク
花陽「え……?」
147: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:43:52.63 ID:mraS8BxX.net
絵里「んー………」
花陽(こ、ここここここれって、もしかして!)
絵里「んー……」ズズズ
花陽(やっ、どんどん近づいてくるっ!)
花陽「やぁっ、だ、だめっ…!」
絵里「んーんー…!」
花陽(だめぇっ、絵里ちゃん力つよっ…!)
花陽(ま、真姫ちゃん凛ちゃん助けてー!)チラッ
148: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:47:27.40 ID:mraS8BxX.net
真姫「だめね。電話にでないわ」
凛「じゃあ、メールにする?アドレス知らないけど」
真姫「雪穂ちゃんのは知ってる?」
凛「雪穂ちゃんのは知ってるよ」
真姫「だったら、雪穂ちゃん経由で連絡とりましょう」
花陽(ぜんぜんこっちに気付いていないよぉー!)
絵里「ん~…」
花陽(だ、だめっ……もう腕が限界っ)
ズルッ
花陽(あっ)
149: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 22:54:35.69 ID:mraS8BxX.net
凛「あ、返信きたにゃ。えっとね……」
凛「ごめんなさい。布団にでも縛っておいてください。だって」
真姫「やっぱりそうした方がいいのね」
絵里「えへへー……」ニコニコ
真姫「なんかすごく機嫌いいわね。ってなに飲んでるのよっ!」
絵里「おさけー」
真姫「お酒ー。じゃないわよっ」グイ
絵里「ああーっ。えりちかのおさけぇ返してぇー…」
真姫「だめよ。没収よ」
絵里「えりちかのおさけぇ………」シュン
150: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 23:02:54.91 ID:mraS8BxX.net
凛「かよちんどうしたのー?」
花陽「うぅ………三年生怖いよぉ」シクシク
凛「?」
凛「とにかく早いとこ絵里ちゃん縛ろっか?」
凛「そのうち何かしでかすにゃ」
真姫「そうね。何かしでかす前に絵里を縛るわよ」
151: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 23:09:40.82 ID:mraS8BxX.net
絵里「やぁー。ほどいてー。えりちかのおさけぇー」
真姫「はいはい。亜里沙ちゃん達が帰ってからもらいなさい」
絵里「本当?ありちか帰ってきたら、えりちか飲んでいい?」
真姫「そうね。亜里沙ちゃんに任せるわ」
凛「亜里沙ちゃんに丸投げしてるにゃ!」
真姫「さて、何か起こる前に帰るわよ。花陽、凛」
凛「絵里ちゃんお酒は二十歳になってからだよー?」
絵里「はぁーい」
真姫「絶対覚えてないわね」
凛「だね」
花陽(この出来事は忘れよう。正月に絵里ちゃんちには行ってない)
花陽(うん…行ってない。それで大丈夫…きっと)
152: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/08(木) 23:17:41.50 ID:mraS8BxX.net
ガチャ
真姫「はぁ……どっと疲れがたまったわ」
凛「こころちゃんや虎太郎君より子どもみたいだったよね」
真姫「絵里は二十歳になってもお酒を飲ませちゃだめよ?」
凛「もちろんわかってるにゃ」
花陽「………」
真姫「花陽?どうしたの?なんだか静かね」
花陽「……え?なんだか急に疲れが出ちゃったみたい」
花陽「少し眠たい…かな」
凛「うーん……すぐ近いし希ちゃんちに行こっか」
真姫「そうね。疲れたわ」
154: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/09(金) 00:06:16.92 ID:UZ1YZ4tT.net
ピンポーン
真姫「………出ないわね」
花陽「明かりもついてないし、留守かな?」
凛「うーん……じゃあ…」スッ
ガチャ
凛「さ、中はいろ」
真姫「ちょーっと待ちなさい。どうして凛が希の家の鍵持ってるのよ?」
凛「え?希ちゃんから貰ったよ?」
凛「いつでも遊びにおいでって言って合鍵をくれたけど」
真姫「まったく、希は……。鍵の管理甘すぎるわよ」
真姫「女子高生のひとり暮らしなんだから、後できつく言っておかないといけないわね」
155: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/09(金) 00:15:37.61 ID:UZ1YZ4tT.net
凛「やっぱり留守みたいだね」
凛「こたつ入ってテレビ観て待ってようか」モゾモゾ
真姫「それはさすがにくつろぎすぎ」
凛「そうかな?ほら、かよちんも」
花陽「………うん」ポー
モゾモゾ
花陽「はぁ………温まるよぉ」
真姫「花陽まで……」
凛「ほーら。真姫ちゃんも。寒いでしょ?」
真姫「……まったくもう」
156: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/09(金) 00:19:09.35 ID:UZ1YZ4tT.net
――――――――――――――――
希「いやー……これは困ったなぁ」
希「冬もあったかお鍋セット一家4人前かぁ」
希「福引でまさかこれが当たるとは…」
希「本当は4等のトイレットペーパーが欲しかったんやけどなぁ」
157: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/09(金) 00:23:57.20 ID:UZ1YZ4tT.net
希「うーん……さすがにウチひとりで全部は食べられないし」
希「皆呼ぶかな?」
希「でもそうしたら足りないだろうし……」
希「3日に分けて食べるしかないかなぁ」
希「1日目は普通に食べて、2日目は豆乳鍋、3日目はキムチ鍋にするとかアレンジして……」
希「…ん?ウチの部屋の明かりついてる」
希「凛ちゃん来てるんかな?」
159: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/09(金) 00:29:56.39 ID:UZ1YZ4tT.net
ガチャ
希「ただいまー」
希「凛ちゃーん?遊びに来てるんー?」
希「返事ないな。なんかあったんかな?」
ガラッ
まきりんぱな「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
希「凛ちゃんだけかと思ったら、真姫ちゃんと花陽ちゃんも来てるやん」
凛「えへへ……のぞ…み…ちゃん…」スヤスヤ
希「………ふふっ」クスッ
希「さぁて、皆が起きる前にご飯の支度済ませんとな」
希「なんだか新年から良い事ばっかりでウチ幸せ者やね♪」
おしまい
160: 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2015/01/09(金) 00:32:41.58 ID:UZ1YZ4tT.net
やっぱり何も考えずに始めるんじゃないなって後悔
ずっと言ってなかったけど、>>14の佐藤醤油ってなんだよ砂糖醤油だよ。
とにかく最後までみてくれてありがとうございました。
凛「お宅訪問!」