1: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:06:03.00 ID:e8TUpXVB.net
―部室
絵里「じゃあ明日は―」
海未「そうですね、わかりました」
希「…」
ことり「今度の休みに―」
花陽「・・・うん!」
凛「…」
にこ「足りないわ!もっと笑顔で!」
穂乃果「にっこにっこにー!!」
真姫「…」
のぞまきりん「はぁ…」
のぞまきりん「ん?」
3: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:13:11.82 ID:e8TUpXVB.net
希「随分と寂しそうやん、真姫ちゃん」
凛「にこちゃん と穂乃果ちゃん、仲良くやってるもんねー」
真姫「な、何でそこで にこちゃん の名前が出てくるのよ!」
凛「穂乃果ちゃんの名前も出てるよ?」
希「にこっち限定なんやね」
真姫「な゙っ…」
希「でもあのままやと にこっちは穂乃果ちゃんと付き合っちゃうんやない?」
真姫「付き… って、そんなの私には関係ないわよ」
凛「頑固だにゃー」
希「もうバレバレやからそういうのええのに」
真姫「べ、別に誰と誰が仲良くしようと勝手でしょ、好きにすればいいじゃない!」
のぞりん「…」
凛「真姫ちゃんが冷たいよー希ちゃーん」
希「おーよしよし、悲しいなぁ」ギュー
凛「…でも、希ちゃんは凄くあったかいや…」
希「凛ちゃん…」
凛「希ちゃん…」
真姫(何なのこの二人…)
――
絵里「流石海未ね!」
海未「いえ、このくらい―」
真姫「…」
ことり「凄く可愛いよーっ!」
花陽「て、照れちゃうよぉ…」
真姫「…」
にこ「いい感じよ!そのままハートに!」
穂乃果「にっこにっこにー!!!」
真姫「……」
希「凛ちゃん…」
凛「希ちゃん…」
真姫「…」
真姫「…ちょっと」トントン
のぞりん「?」
真姫「3人で会話してたじゃない、なのに急に2人でいちゃつかなくてもいいでしょ」
希「…つまり?」
真姫「…ひとりにしないで」
のぞりん「♪」
希「ではこれより、のぞりんまき同盟の作戦会議を始めます!」
凛「いえーい!」シャカシャカシャカシャカ
真姫(こういう流れだったのね…)
希「まず、ウチらの目的を明確にしておきましょう!」
希「と言っても単純!それぞれの意中の人と付き合うこと!そのためにお互い協力し合いましょー」
希「凛ちゃんは花陽ちゃんと!」
凛「かよちんは誰にも渡さないよ!」
希「そして真姫ちゃんはにこっちと!」
真姫「うっ…そ、そうよ!」
真姫「で!希は絵里と付き合いたい って事でいいのよね」
希「えっ、あ、うん…」
真姫「?」
希「ま、まあ…/// そういうことに…// なるかな…///」モジモジ
真姫「何でそこで照れるのよ!!!」
凛「希ちゃんこういうところシャイだからねー」
真姫「とは言っても、アナタ達二人に こんなことする必要あるの?」
真姫「凛と花陽、希と絵里、付き合ってるんじゃないかって噂が出てもいいくらいの仲じゃない」
真姫「普通に告白したらどうなの?」
のぞりん「…」
真姫「?」
希「そ、そんな大胆なこと…///」
凛「照れるにゃー///」
真姫「あぁぁぁぁもう面倒くさい人達ね!」
希「まあ気を取り直して…」
希「まずは真姫ちゃんの好感度アップから目指しましょう!」
真姫「私から? 別にいいけど」
希「にこっちの好きな物といえば…まあやっぱりアイドルやんな」
凛「最高のアイドルになればにこちゃんは振り向いてくれる!?」
真姫「ハードル高すぎるわよ」
希「ウチは昔はアイドル全然興味なかったなあ、他の趣味も全然女の子らしくなかったし―」
希「…そこや!」
りんまき「?」
希「小悪魔だったりオチ担当だったりするにこっち やけど、その根っこにあるのはピュアな乙女心やと思う!」
凛「にゃるほどー、そこを突くんだね!」
真姫「乙女心を突くって言われても…」
希「ピュアな乙女が恋しちゃうといえば、やっぱり白馬の王子様やん!」
凛「真姫ちゃんかっこいいしピッタリだよ!」
真姫「抽象的すぎてどうすればいいのかわかんないわよ…」
希「それはご心配なく」
希「日本には昔から伝わる、好きな子にカッコイイ所を見せる方法があるのだよ…!」
―――――
―――
放課後 秋葉原
にこ「」テクテク
にこ(今日の夜は何作ろうかしらねー)
「Hey!そこのキミ!」
にこ(え?ナンパ…)
「キミ可愛いにゃー」
「ウチらとスピリチュアルなことしなーい?」
にこ(…)
にこ「何やってんのよアンタ達、あとそのサングラス似合ってないわよ」
希「こ、このイカしたサングラスの良さがわからんやとぉー!?」
凛「こいつぁ生意気な子猫ちゃんだにゃあぁぁぁぁ!」
にこ(猫はアンタでしょ)
「待ちなさい!!」
にこ(この声、真姫ちゃ…)
にこ(何あのタキシード仮面みたいなメガネ…)
真姫「女の子に嫌がらせなんて最低ね!この私が許さないわ!」
希「なんやカッコ良く登場して!まるでヒーローか白馬の王子様やん!しかもあのメガネ、ウチらのよりイカしてるやん!」
凛「滅茶苦茶カッコ良いにゃあぁぁぁぁぁ!!!」
にこ( うわすっごく関わりたくない…)
真姫「大丈夫?私が来たからにはもう安心よ」
にこ「あのーどちら様でしょうか…」
真姫「私? フフ…」
真姫「私は誰でしょう?知りたくなったでしょう?」~♪
真姫「な ら ば、こ・い・か・も♪」
にこ「何言ってんのよバカじゃないの!!?」
絵里「何やってるのよ貴方達…」
のぞりんまき「」
――
絵里「いい?私達は学校の名を背負って活動しているのよ?それをもっと自覚してもらわないと…」
のぞりんまき「反省しております」
絵里「まったくもう… それに希、元とはいえ副会長だったんだから、貴方がしっかりしないと…」
希「面目ないです…」
真姫(希…)
――
―――翌日
希「さーて次の作戦やけど」
真姫「アナタ絵里のこと好きなの!?嫌いなの!?」
希「え…好きって…//そりゃあ…//もちろ 真姫「もういいわよそれは」
凛「でもまた絵里ちゃん怒らせちゃったら…恐ろしいにゃ…」
希「まぁとりあえず学校の外は止めておいた方がええね」
真姫「大丈夫なの?元生徒会としてしっかりしろって言われたばかりじゃない」
希「そう、そこ!あの頃はいつもえりちと一緒やったなぁ…」
真姫(今も変わらないじゃない)
希「やっぱりあの頃に比べてウチはスピリチュアルなオーラが抜けているのかも…」
凛「確かにあの頃の希ちゃん、何でもお見通しなクール系のお姉さんだったね」
真姫「今は親しみやすい上級生って感じね」
凛「凛はこっちの希ちゃんも好きだよ!」
希「ありがと、凛ちゃん。でも今回はウチのスピリチュアルでクールな所をえりちに見せたいと思う!協力して!」
昼休み
絵里「…」テクテク
絵里(ん? あれは…)
凛「うわぁぁぁぁん、取れないにゃぁぁぁぁ!!」
希「どうしたん?凛ちゃん」
凛「あ、希ちゃん。 あのね、凛の風船が木に引っかかって取れないんだにゃー」
ふわ… ふわ…
希「ふむふむ、なるほどね。よし!ウチに任しとき!」
凛「希ちゃん、頼もしいにゃ! …でもどうやって?」
希「まあ見てなさい、ムムム… はーい、プシュッ!」
近くの茂みに隠れ、延ばした風船の糸の先を引っ張る真姫ちゃん「…」クイックイッ
ふわ…ふわ…
凛「あ、風船が動いて… 希ちゃんの方に…!」
真姫「」クイックイッ…
希「ふふっ、これが、スピリチュアルパワーや…!」
真姫「」クイックイッ…
凛「凄いにゃあぁぁぁぁぁあああ!!」ゴロゴロゴロゴロー
真姫「…」クイックイッ
希「よっと… はい、凛ちゃん。今度は手を離したらあかんよ?」
凛「ありがとう希ちゃん!」
凛「あの優しさ、あの包容力、そしてスピリチュアルなパワー…凄いなー憧れちゃうにゃー」
絵里「二人ともー」
凛「あ、絵里ちゃん!今の見てた!凄いよね!」
絵里「もうすぐ授業始まるわよ、早く教室に戻りなさい」
のぞりん「はい」
絵里「あとその風船の空気はちゃんと抜いておくのよ」
凛「はぁい…」
真姫「」ガサガサ
凛「行こ、真姫ちゃん」
絵里(何で茂みから真姫が…)
絵里「私達も行きましょ、希」
希「あ、うん…」
希(…)テクテク
絵里「ねえ」ヒソヒソ
希「ん?」
絵里「あれどうやったの?凄いわね」ヒソヒソ
希「」
――放課後
希「意外とウケてました…」
りんまき「Maji!?」エンジェー
真姫「絵里…」
凛「絵里ちゃんも結構ぴゅあぴゅあだよねー」
希「まあ今回はおっけー ってことで。 次凛ちゃんいってみようか!」
凛「はい!お願いします!」
真姫「とはいっても…凛と花陽も相当仲いいし、凛なんていつもベタベタしにいってるじゃない」
希「うーん、それが問題なのかもしれんな」
凛「だ、だめなの?」
希「小さい頃からいつも一緒で、いつもくっついてるから、花陽ちゃんの方も家族みたいな感情なんやないかな」
真姫「親友としての好き、家族としての好き、って感じなのね。そこをどうにかしないと」
真姫「って言ったらもう大胆な手しか…」
凛「そ、それはまだ凛には早いよ///」
希「でもな、ウチには見える。花陽ちゃんの心の、本人も気づいていないくらい奥にある凛ちゃんへの恋心が!」
凛「ほ、ほんと!?わかるの!?」
希「もちろん、スピリチュアルですから」
希「そしてその奥にある気持ちに気づかせるには…」
希「嫉妬や…」
りんまき「嫉妬!?」
希「そう、うちらでイチャイチャするところを花陽ちゃんに見せつけるんや!」
希「そしてそれに嫉妬しちゃった花陽ちゃんは気づくんや『あれ、私、こんなに凛ちゃんのこと…』ってね」
りんまき「なるほどにゃー」
凛「よーし!早速放課後実行するにゃ!」
――放課後 部室
花陽「コンコンコーン」コンコンコーン
花陽「こんにちはー」ガチャ
凛「まきちゃーん!まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃーん!!」スリスリ
真姫「ま、まったくもー凛ったら可愛いわねー」ナデナデ
希「ホンマになあ、ウチにもギュッてさせてー」ギュー
凛「希ちゃん柔らかくて気持ちいいにゃ~」
のぞりんまき「」チラッ
花陽「エッ!?」
のぞりんまき「…」
希「おーかわいいなー、よーしよしよしよしよしよしよしよしよし」ヨシヨシ
真姫「可愛いわねー、なーでなでなでなでなでなでなでなでなで」ナデナデ
凛「気持ちいいにゃー、すーりすりすりすりすりすりすりすりすり」スリスリ
のぞりんまき「」チラッ
花陽「エッ!?」
花陽「あ、あの…そのー」
花陽「仲、良いね?」
のぞりんまき「…」
のぞりんまき「もちろん!」
真姫「ちょっと!効果薄くない!?」ヒソヒソ
凛「むしろちょっと引かれてるにゃー…」
希「か、かくなるうえは!」
希「あー本当に凛ちゃんは可愛いなあ」
希「…キスしちゃいたいくらい♪」ンー
凛「え、ちょ、ちょっと! ///」
真姫(フリだろうけどやり過ぎじゃない!?)
ドンッ!!
のぞりんまき「!?」ビクッ
花陽「希ちゃん…」
希「はほははい…」
花陽「屋上行こ?」
希「練習しにですか?」
花陽「………………」
花陽「うん」ニッコリ
―――数時間後
希「凛ちゃん、安心して、君は愛されてるよ…」ガタガタブルブル
凛「希ちゃあぁぁぁぁぁん!!」
真姫「何されたのよ…」
――翌日
真姫「とりあえずこれで一巡したけど…ドタバタした数日だったわね…」
凛「どっと疲れたにゃー…」
希「ごめんな、真姫ちゃんだけイマイチな結果で…」
真姫「別に、あれで本気でおとそうなんて思ってないわよ」
真姫「ただ…たまにはこういうのも楽しいのかなって思ったのよ。全力で馬鹿やるっていうのかしら…」
真姫「大体、絵里に対しての作戦だって、ほとんど遊びでやってたでしょ?」
希「あらら、全部わかってたんやね」
真姫「ホント、三文芝居の数日間だったわね…」
希「あはは…」
真姫「でも楽しかったのは本当よ」
のぞりん「まきちゃん…!」
希「でもな、ウチは真姫ちゃんの性格、本当にカッコイイと思ってるんよ?」
希「皆でスノハレの歌詞を考えた日とかね。あの時の真姫ちゃん、凄く強引やったなぁ」
凛「かよちんをμ'sに入らせようとした時も結構強引だったって聞いたにゃ」
真姫「…褒めてるの?」
希「真姫ちゃんは素直じゃない所あるけど、根は正直というか、自分に嘘はつかないって感じがする」
凛「カッコイイよ!真姫ちゃん!」
真姫「そう………そっか」ニコッ
真姫「なら私は逆に、希にスピリチュアルパワーなんていらないと思ってるわ」
希「無くても十分魅力的!って褒めてくれるん?いやー照れるやん」
真姫「初めての合宿であなたと話した時に思ったの、あなたは凄くお節介で、皆のことをいつも気にしている優しい人」
真姫「いつもカードとかパワーとか言って誤魔化してるけどね。まあ、それは絵里だってわかってるはずよ」
希「…///」(本当に褒めてくれるんだ…///)
凛「それにしても…」
真姫「? どうしたのよ、凛」
凛「まさか今までの作戦が遊び半分だったなんて…」
真姫「え、今そこ?」
凛「凛は真剣だったのにー!凛とは遊びだったのね!?」
真姫「いや、遊び半分と言うか、作戦内容聞いて『あ、これ遊んでるんだな』って」
凛「全然気づかなかったにゃ…」
真姫「…」
真姫「ありがとうね、凛」ギュッ
凛「え、真姫ちゃん…?」
真姫「凛は私達のために真剣になってくれてたのね」
凛「でも…それはただ凛が鈍かったから…」
希「でも凛ちゃんがウチらの為に頑張ってくれたのは事実やん。ありがとう、凛ちゃん」
真姫「そうよ。他人の幸せの為に真剣になれるって素敵な事よ」
凛「べ、別に凛はそんな凄い人じゃ…」
真姫「何言ってるの。 …とっても素敵よ、凛」
凛「え、えぇ……////」
凛「…じゃあ、凛のお願い、聞いてくれる?」
真姫「? 何よ」
希「凛ちゃんの頼みなら何でも♪」
凛「またこうやって何かやりたいな。 今度は皆いい結果になるように」
のぞまき「…」
凛「あ、あれ?」
希「もう本当可愛いなあ凛ちゃんは!」ギュー
真姫「全くね…」ナデナデ
凛「く、くすぐったいにゃ~!」
穂乃果「さあー!今日も練習頑張ろーっ!」ガチャ
穂乃果「って……何やってるの?」
ことり「…ふふ、三人とも、なんだか楽しそうだね」
海未「こんなところで三人で抱き合って…」
海未「随分と仲良さそうですね?」
のぞまきりん「…」
のぞまきりん「もっちろん!」
おわり
2年生も絡ませたいけど、キリがいいので一旦ここで終わりにします
読んでくれた人ありがとう
元スレ
希「随分と寂しそうやん、真姫ちゃん」
凛「にこちゃん と穂乃果ちゃん、仲良くやってるもんねー」
真姫「な、何でそこで にこちゃん の名前が出てくるのよ!」
凛「穂乃果ちゃんの名前も出てるよ?」
希「にこっち限定なんやね」
真姫「な゙っ…」
4: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:19:15.76 ID:e8TUpXVB.net
希「でもあのままやと にこっちは穂乃果ちゃんと付き合っちゃうんやない?」
真姫「付き… って、そんなの私には関係ないわよ」
凛「頑固だにゃー」
希「もうバレバレやからそういうのええのに」
真姫「べ、別に誰と誰が仲良くしようと勝手でしょ、好きにすればいいじゃない!」
のぞりん「…」
凛「真姫ちゃんが冷たいよー希ちゃーん」
希「おーよしよし、悲しいなぁ」ギュー
凛「…でも、希ちゃんは凄くあったかいや…」
希「凛ちゃん…」
凛「希ちゃん…」
真姫(何なのこの二人…)
5: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:24:23.72 ID:e8TUpXVB.net
――
絵里「流石海未ね!」
海未「いえ、このくらい―」
真姫「…」
ことり「凄く可愛いよーっ!」
花陽「て、照れちゃうよぉ…」
真姫「…」
にこ「いい感じよ!そのままハートに!」
穂乃果「にっこにっこにー!!!」
真姫「……」
希「凛ちゃん…」
凛「希ちゃん…」
真姫「…」
真姫「…ちょっと」トントン
のぞりん「?」
真姫「3人で会話してたじゃない、なのに急に2人でいちゃつかなくてもいいでしょ」
希「…つまり?」
真姫「…ひとりにしないで」
のぞりん「♪」
6: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:29:51.04 ID:e8TUpXVB.net
希「ではこれより、のぞりんまき同盟の作戦会議を始めます!」
凛「いえーい!」シャカシャカシャカシャカ
真姫(こういう流れだったのね…)
希「まず、ウチらの目的を明確にしておきましょう!」
希「と言っても単純!それぞれの意中の人と付き合うこと!そのためにお互い協力し合いましょー」
希「凛ちゃんは花陽ちゃんと!」
凛「かよちんは誰にも渡さないよ!」
希「そして真姫ちゃんはにこっちと!」
真姫「うっ…そ、そうよ!」
真姫「で!希は絵里と付き合いたい って事でいいのよね」
希「えっ、あ、うん…」
真姫「?」
希「ま、まあ…/// そういうことに…// なるかな…///」モジモジ
真姫「何でそこで照れるのよ!!!」
凛「希ちゃんこういうところシャイだからねー」
7: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:34:29.18 ID:e8TUpXVB.net
真姫「とは言っても、アナタ達二人に こんなことする必要あるの?」
真姫「凛と花陽、希と絵里、付き合ってるんじゃないかって噂が出てもいいくらいの仲じゃない」
真姫「普通に告白したらどうなの?」
のぞりん「…」
真姫「?」
希「そ、そんな大胆なこと…///」
凛「照れるにゃー///」
真姫「あぁぁぁぁもう面倒くさい人達ね!」
8: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:44:50.17 ID:e8TUpXVB.net
希「まあ気を取り直して…」
希「まずは真姫ちゃんの好感度アップから目指しましょう!」
真姫「私から? 別にいいけど」
希「にこっちの好きな物といえば…まあやっぱりアイドルやんな」
凛「最高のアイドルになればにこちゃんは振り向いてくれる!?」
真姫「ハードル高すぎるわよ」
希「ウチは昔はアイドル全然興味なかったなあ、他の趣味も全然女の子らしくなかったし―」
希「…そこや!」
りんまき「?」
9: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 03:52:04.74 ID:e8TUpXVB.net
希「小悪魔だったりオチ担当だったりするにこっち やけど、その根っこにあるのはピュアな乙女心やと思う!」
凛「にゃるほどー、そこを突くんだね!」
真姫「乙女心を突くって言われても…」
希「ピュアな乙女が恋しちゃうといえば、やっぱり白馬の王子様やん!」
凛「真姫ちゃんかっこいいしピッタリだよ!」
真姫「抽象的すぎてどうすればいいのかわかんないわよ…」
希「それはご心配なく」
希「日本には昔から伝わる、好きな子にカッコイイ所を見せる方法があるのだよ…!」
10: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 04:01:10.93 ID:e8TUpXVB.net
―――――
―――
放課後 秋葉原
にこ「」テクテク
にこ(今日の夜は何作ろうかしらねー)
「Hey!そこのキミ!」
にこ(え?ナンパ…)
「キミ可愛いにゃー」
「ウチらとスピリチュアルなことしなーい?」
にこ(…)
にこ「何やってんのよアンタ達、あとそのサングラス似合ってないわよ」
希「こ、このイカしたサングラスの良さがわからんやとぉー!?」
凛「こいつぁ生意気な子猫ちゃんだにゃあぁぁぁぁ!」
にこ(猫はアンタでしょ)
「待ちなさい!!」
にこ(この声、真姫ちゃ…)
にこ(何あのタキシード仮面みたいなメガネ…)
11: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 04:07:35.24 ID:e8TUpXVB.net
真姫「女の子に嫌がらせなんて最低ね!この私が許さないわ!」
希「なんやカッコ良く登場して!まるでヒーローか白馬の王子様やん!しかもあのメガネ、ウチらのよりイカしてるやん!」
凛「滅茶苦茶カッコ良いにゃあぁぁぁぁぁ!!!」
にこ( うわすっごく関わりたくない…)
真姫「大丈夫?私が来たからにはもう安心よ」
にこ「あのーどちら様でしょうか…」
真姫「私? フフ…」
真姫「私は誰でしょう?知りたくなったでしょう?」~♪
真姫「な ら ば、こ・い・か・も♪」
にこ「何言ってんのよバカじゃないの!!?」
絵里「何やってるのよ貴方達…」
のぞりんまき「」
13: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 04:29:19.24 ID:e8TUpXVB.net
――
絵里「いい?私達は学校の名を背負って活動しているのよ?それをもっと自覚してもらわないと…」
のぞりんまき「反省しております」
絵里「まったくもう… それに希、元とはいえ副会長だったんだから、貴方がしっかりしないと…」
希「面目ないです…」
真姫(希…)
――
―――翌日
希「さーて次の作戦やけど」
真姫「アナタ絵里のこと好きなの!?嫌いなの!?」
21: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 11:48:10.52 ID:e8TUpXVB.net
希「え…好きって…//そりゃあ…//もちろ 真姫「もういいわよそれは」
凛「でもまた絵里ちゃん怒らせちゃったら…恐ろしいにゃ…」
希「まぁとりあえず学校の外は止めておいた方がええね」
真姫「大丈夫なの?元生徒会としてしっかりしろって言われたばかりじゃない」
希「そう、そこ!あの頃はいつもえりちと一緒やったなぁ…」
真姫(今も変わらないじゃない)
希「やっぱりあの頃に比べてウチはスピリチュアルなオーラが抜けているのかも…」
凛「確かにあの頃の希ちゃん、何でもお見通しなクール系のお姉さんだったね」
真姫「今は親しみやすい上級生って感じね」
凛「凛はこっちの希ちゃんも好きだよ!」
希「ありがと、凛ちゃん。でも今回はウチのスピリチュアルでクールな所をえりちに見せたいと思う!協力して!」
22: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 11:54:07.08 ID:e8TUpXVB.net
昼休み
絵里「…」テクテク
絵里(ん? あれは…)
凛「うわぁぁぁぁん、取れないにゃぁぁぁぁ!!」
希「どうしたん?凛ちゃん」
凛「あ、希ちゃん。 あのね、凛の風船が木に引っかかって取れないんだにゃー」
ふわ… ふわ…
希「ふむふむ、なるほどね。よし!ウチに任しとき!」
凛「希ちゃん、頼もしいにゃ! …でもどうやって?」
希「まあ見てなさい、ムムム… はーい、プシュッ!」
近くの茂みに隠れ、延ばした風船の糸の先を引っ張る真姫ちゃん「…」クイックイッ
ふわ…ふわ…
凛「あ、風船が動いて… 希ちゃんの方に…!」
真姫「」クイックイッ…
希「ふふっ、これが、スピリチュアルパワーや…!」
真姫「」クイックイッ…
凛「凄いにゃあぁぁぁぁぁあああ!!」ゴロゴロゴロゴロー
23: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 11:57:10.68 ID:e8TUpXVB.net
真姫「…」クイックイッ
希「よっと… はい、凛ちゃん。今度は手を離したらあかんよ?」
凛「ありがとう希ちゃん!」
凛「あの優しさ、あの包容力、そしてスピリチュアルなパワー…凄いなー憧れちゃうにゃー」
絵里「二人ともー」
凛「あ、絵里ちゃん!今の見てた!凄いよね!」
絵里「もうすぐ授業始まるわよ、早く教室に戻りなさい」
のぞりん「はい」
24: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2014/12/30(火) 12:02:22.51 ID:e8TUpXVB.net
絵里「あとその風船の空気はちゃんと抜いておくのよ」
凛「はぁい…」
真姫「」ガサガサ
凛「行こ、真姫ちゃん」
絵里(何で茂みから真姫が…)
絵里「私達も行きましょ、希」
希「あ、うん…」
希(…)テクテク
絵里「ねえ」ヒソヒソ
希「ん?」
絵里「あれどうやったの?凄いわね」ヒソヒソ
希「」
――放課後
希「意外とウケてました…」
りんまき「Maji!?」エンジェー
32: 遅くてごめんね(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 15:44:46.19 ID:c7F7oFA6.net
真姫「絵里…」
凛「絵里ちゃんも結構ぴゅあぴゅあだよねー」
希「まあ今回はおっけー ってことで。 次凛ちゃんいってみようか!」
凛「はい!お願いします!」
真姫「とはいっても…凛と花陽も相当仲いいし、凛なんていつもベタベタしにいってるじゃない」
希「うーん、それが問題なのかもしれんな」
凛「だ、だめなの?」
希「小さい頃からいつも一緒で、いつもくっついてるから、花陽ちゃんの方も家族みたいな感情なんやないかな」
真姫「親友としての好き、家族としての好き、って感じなのね。そこをどうにかしないと」
真姫「って言ったらもう大胆な手しか…」
凛「そ、それはまだ凛には早いよ///」
33: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 15:51:11.05 ID:c7F7oFA6.net
希「でもな、ウチには見える。花陽ちゃんの心の、本人も気づいていないくらい奥にある凛ちゃんへの恋心が!」
凛「ほ、ほんと!?わかるの!?」
希「もちろん、スピリチュアルですから」
希「そしてその奥にある気持ちに気づかせるには…」
希「嫉妬や…」
りんまき「嫉妬!?」
希「そう、うちらでイチャイチャするところを花陽ちゃんに見せつけるんや!」
希「そしてそれに嫉妬しちゃった花陽ちゃんは気づくんや『あれ、私、こんなに凛ちゃんのこと…』ってね」
りんまき「なるほどにゃー」
凛「よーし!早速放課後実行するにゃ!」
35: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:18:43.80 ID:c7F7oFA6.net
――放課後 部室
花陽「コンコンコーン」コンコンコーン
花陽「こんにちはー」ガチャ
凛「まきちゃーん!まきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃんまきちゃーん!!」スリスリ
真姫「ま、まったくもー凛ったら可愛いわねー」ナデナデ
希「ホンマになあ、ウチにもギュッてさせてー」ギュー
凛「希ちゃん柔らかくて気持ちいいにゃ~」
のぞりんまき「」チラッ
花陽「エッ!?」
のぞりんまき「…」
希「おーかわいいなー、よーしよしよしよしよしよしよしよしよし」ヨシヨシ
真姫「可愛いわねー、なーでなでなでなでなでなでなでなでなで」ナデナデ
凛「気持ちいいにゃー、すーりすりすりすりすりすりすりすりすり」スリスリ
のぞりんまき「」チラッ
花陽「エッ!?」
花陽「あ、あの…そのー」
花陽「仲、良いね?」
のぞりんまき「…」
のぞりんまき「もちろん!」
36: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 16:36:49.96 ID:c7F7oFA6.net
真姫「ちょっと!効果薄くない!?」ヒソヒソ
凛「むしろちょっと引かれてるにゃー…」
希「か、かくなるうえは!」
希「あー本当に凛ちゃんは可愛いなあ」
希「…キスしちゃいたいくらい♪」ンー
凛「え、ちょ、ちょっと! ///」
真姫(フリだろうけどやり過ぎじゃない!?)
ドンッ!!
のぞりんまき「!?」ビクッ
花陽「希ちゃん…」
希「はほははい…」
花陽「屋上行こ?」
希「練習しにですか?」
花陽「………………」
花陽「うん」ニッコリ
―――数時間後
希「凛ちゃん、安心して、君は愛されてるよ…」ガタガタブルブル
凛「希ちゃあぁぁぁぁぁん!!」
真姫「何されたのよ…」
37: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/01(木) 17:04:03.46 ID:c7F7oFA6.net
――翌日
真姫「とりあえずこれで一巡したけど…ドタバタした数日だったわね…」
凛「どっと疲れたにゃー…」
希「ごめんな、真姫ちゃんだけイマイチな結果で…」
真姫「別に、あれで本気でおとそうなんて思ってないわよ」
真姫「ただ…たまにはこういうのも楽しいのかなって思ったのよ。全力で馬鹿やるっていうのかしら…」
真姫「大体、絵里に対しての作戦だって、ほとんど遊びでやってたでしょ?」
希「あらら、全部わかってたんやね」
真姫「ホント、三文芝居の数日間だったわね…」
希「あはは…」
真姫「でも楽しかったのは本当よ」
のぞりん「まきちゃん…!」
41: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:20:48.63 ID:VulxOMz5.net
希「でもな、ウチは真姫ちゃんの性格、本当にカッコイイと思ってるんよ?」
希「皆でスノハレの歌詞を考えた日とかね。あの時の真姫ちゃん、凄く強引やったなぁ」
凛「かよちんをμ'sに入らせようとした時も結構強引だったって聞いたにゃ」
真姫「…褒めてるの?」
希「真姫ちゃんは素直じゃない所あるけど、根は正直というか、自分に嘘はつかないって感じがする」
凛「カッコイイよ!真姫ちゃん!」
真姫「そう………そっか」ニコッ
42: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:27:38.02 ID:VulxOMz5.net
真姫「なら私は逆に、希にスピリチュアルパワーなんていらないと思ってるわ」
希「無くても十分魅力的!って褒めてくれるん?いやー照れるやん」
真姫「初めての合宿であなたと話した時に思ったの、あなたは凄くお節介で、皆のことをいつも気にしている優しい人」
真姫「いつもカードとかパワーとか言って誤魔化してるけどね。まあ、それは絵里だってわかってるはずよ」
希「…///」(本当に褒めてくれるんだ…///)
45: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:33:04.30 ID:VulxOMz5.net
凛「それにしても…」
真姫「? どうしたのよ、凛」
凛「まさか今までの作戦が遊び半分だったなんて…」
真姫「え、今そこ?」
凛「凛は真剣だったのにー!凛とは遊びだったのね!?」
真姫「いや、遊び半分と言うか、作戦内容聞いて『あ、これ遊んでるんだな』って」
凛「全然気づかなかったにゃ…」
真姫「…」
真姫「ありがとうね、凛」ギュッ
凛「え、真姫ちゃん…?」
46: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:40:42.00 ID:VulxOMz5.net
真姫「凛は私達のために真剣になってくれてたのね」
凛「でも…それはただ凛が鈍かったから…」
希「でも凛ちゃんがウチらの為に頑張ってくれたのは事実やん。ありがとう、凛ちゃん」
真姫「そうよ。他人の幸せの為に真剣になれるって素敵な事よ」
凛「べ、別に凛はそんな凄い人じゃ…」
真姫「何言ってるの。 …とっても素敵よ、凛」
凛「え、えぇ……////」
47: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:45:30.53 ID:VulxOMz5.net
凛「…じゃあ、凛のお願い、聞いてくれる?」
真姫「? 何よ」
希「凛ちゃんの頼みなら何でも♪」
凛「またこうやって何かやりたいな。 今度は皆いい結果になるように」
のぞまき「…」
凛「あ、あれ?」
希「もう本当可愛いなあ凛ちゃんは!」ギュー
真姫「全くね…」ナデナデ
凛「く、くすぐったいにゃ~!」
48: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:50:57.93 ID:VulxOMz5.net
穂乃果「さあー!今日も練習頑張ろーっ!」ガチャ
穂乃果「って……何やってるの?」
ことり「…ふふ、三人とも、なんだか楽しそうだね」
海未「こんなところで三人で抱き合って…」
海未「随分と仲良さそうですね?」
のぞまきりん「…」
のぞまきりん「もっちろん!」
おわり
49: 名無しで叶える物語(すだち)@\(^o^)/ 2015/01/02(金) 17:55:23.00 ID:VulxOMz5.net
2年生も絡ませたいけど、キリがいいので一旦ここで終わりにします
読んでくれた人ありがとう
希「三文芝居と」
>真姫「可愛いわねー、なーでなでなでなでなでなでなでなでなで」ナデナデ
>凛「気持ちいいにゃー、すーりすりすりすりすりすりすりすりすり」スリスリ
これ明らかにセッコとチョコラータの荒木絵になってるよね…