【モバマス】P「....」ブルブル 凛「緊張してる?」
モバP「ナチュラル同棲佐久間まゆ」【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」【前編】
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」
幸子「(昨日は見事にドッキリを成功させることができました!)」
幸子「(女優さん顔負けの演技力と、豊富なドッキリを経験してきたボクだからこそ成せる技です!)」
幸子「(今日も張り切っていきましょう!)」
何をする? >>469
469: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/29(金) 21:31:34.75 ID:+fkYi3jy0
分裂してみる
471: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 21:35:31.98 ID:g9Gst0l30
幸子「(....)」
幸子「(カワイイボクが2人になったらPさんは幸せなのでは!?)」
幸子「(....いえ)」
幸子「(Pさんだけではなく)」
幸子「(世界も幸せになるのでは!?)」
幸子「(名案が産まれてしまいました....)」
幸子「(これを成し遂げれば)」
幸子「(国別の幸福度調査なんてランキングの価値は消えますね!)」
幸子「(だって、全ての国々全ての人々が等しく幸せになるんですから!)」
幸子「....」
幸子「(しかし分裂....)」
幸子「(さすがのボクも経験はないですねぇ....)」
幸子「(幽体離脱ならできますけど、あれは違いますし....)」
幸子「(誰かに聞いてみましょうか....)」
誰に聞く? >>473
光
幸子「ということなんです」
光「ということって....」
光「なんでアタシなの?」
幸子「特撮モノって分裂とか分身とか結構してませんか?」
光「確かにしてるかもしれないけど....」
光「それを見てるだけで分裂ができてたら」
光「世界中大騒ぎだよ」
幸子「もちろん、光さんが分裂をできるとは思ってません!」
光「....」
幸子「しかしそれを言ったら」
幸子「分裂なんてできる人は誰もいないかもしれないじゃないですか!」
光「そりゃそうでしょ」
幸子「いやもしかしたらこの事務所にはいるかもしれませんけど....」
幸子「まあつまりですね」
幸子「助言に期待しているのではなく」
幸子「一緒に考えて欲しい、ということでして」
光「真面目に考える意味あるのかな~」
幸子「お願いしますよ~、同い年のよしみで~」
光「いいけどさ、あんまり期待しないでね?」
幸子「は~い」
光「....」
幸子「それで、何か思いつきましたか?」
光「う~ん....」
幸子「なんでもいいですよ?」
幸子「ダメ元ですから!」バーン
光のアイデア >>477
晶葉に相談
晶葉「それで私に相談か....」
幸子「天才の池袋晶葉さんなら」
光「なんとかできるかなって」
晶葉「ふむふむ....」
晶葉「2人とも、なかなかわかってるじゃないか」ニヤリ
晶葉「同い年のよしみだ、私も協力しよう」
幸子「ありがとうございます!」
光「それで、何か当てはあるのか?」
晶葉「ないこともないな」
幸子「本当ですか!」
晶葉「ああ」
晶葉の策 >>480
ヒューマギア作ったからラーニングさせてくれるなら使っていいぞ
滅亡迅雷.netに接続しても知らんが(小声)
晶葉「こんなこともあろうかと」スッ
晶葉「作っておいたんだ」
幸子ギア「....」
幸子「!?!!??!?」
光「こ、これは!?」
晶葉「幸子ギアだ」
幸子・光「「幸子ギア!?」」
晶葉「幸子をモデルにしたヒューマギア、アンドロイドだな」
光「ヒューマギアってあの!?」
晶葉「ああ、あれを見て私も作ってみたくなったんだ」
幸子「いやいや、作るのは結構ですけど」
幸子「ボクを勝手にモデルにしないでくださいよ!」
晶葉「ああ、安心してくれ」
晶葉「幸子だけじゃなく、全員分作ってあるからな」
幸子「それをどう安心につなげろと?」
光「す、すごいなこれ....」
幸子「ええ、ボクほどではありませんが」
幸子「この地球上でボクの次にボクに近い存在かもしれません」
晶葉「これは幸子を完璧に再現しているから、近いというか同じはずだが」
幸子「いえ、見た目は同じでも」
幸子「中身がボクレベルにカワイくないとダメなんです」
晶葉「ふむ....」
幸子「あれ?」
幸子「そういえばこれ、中身はどうなっているんですか?」
晶葉「ない」
光「え?」
晶葉「今は見た目だけの空っぽだ」
晶葉「だからこれ被ってくれ」ヒョイ
幸子「帽子ですか?」カブリ
幸子「被りましたけど」
晶葉「スイッチオン」ポチ
幸子「ぁ゛っ」ビクン
幸子「」チョロチョロ
光「ちょっ!?」
光「幸子ちゃんが昏倒してるぞ!?」
晶葉「問題ない、ちょっと意識を抜いただけだ」
光「それは本当に問題ないのか....?」
晶葉「あの帽子型の機器を使って、脳内から意識を無理やり抜きとった」
光「ということは....?」
晶葉「今の幸子の身体は死体と同じだな」
光「問題しかないじゃないか!」
晶葉「問題ない」
晶葉「確かに今、幸子の身体は生命活動を停止している」
晶葉「それは脳から意識を抜いたからだ、わかるか?」
光「わかるけど....」
晶葉「体中に指示を出す脳が空っぽになっているから」
晶葉「当然幸子は死んだんだが」
晶葉「数十秒で脳に意識を戻せばすぐ生き返る、心配しなくていい」
光「そんな重大なことを明かさずにしちゃダメだろ....」
晶葉「あの帽子を使って取り出した意識は」
晶葉「自動的にこの端末に転送される」
晶葉「これを複製して」
晶葉「1個を幸子に戻し、もう1個をこの幸子ギアに入れる」
幸子「うわっ!?」ガバッ
光「あ、生き返った」
幸子「し、死んだかと思いました....」
光「いや、死んでたらしいぞ」
幸子「こういうことするなら事前に言ってください!」プンスカ
晶葉「何も問題なかったんだから別にいいじゃないか」
幸子「パンツがビショビショなんですよ!」
光「そこ?」
晶葉「あっちに着替えを用意してあるから、それで我慢してくれ」
幸子「もう、次からはキチンと説明してからにしてください....」
光「説明されたらそれでいいのか....」
晶葉「さて、これで準備は整ったな」
光「早く起動させてみてよ!」
幸子「当初考えていた物とは違う気もしますが」
幸子「これだけ見た目が似ていて」
幸子「かつ意識もボクと同じなら」
幸子「分裂と言えなくもないのかもしれません!」
晶葉「それじゃあ起動するぞ」ポチッ
晶葉「....」
晶葉「滅亡迅雷.netに接続しても知らんが(小声)」ボソッ
幸子ギア「....」
幸子ギア「....」パチリ
幸子「起きました!」
晶葉「当然だ」フフン
光「すごいなぁ」
幸子ギア「....」
幸子ギア「滅亡迅雷ネットに接続」
晶葉「あ」
光「!?」
幸子「....?」
幸子「幸子ギアが何か言っていますよ?」
晶葉「おかしいな、なぜ起動したてなのにこうなるんだ?」ムムム
光「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!?」
晶葉「ああ、そうだったな」
幸子「え?どうしたんですか?」
晶葉「私もよく知らないんだが」
晶葉「どうやら幸子ギアはハッキングされたらしい」
幸子「!?」
幸子「数十秒前に起動したところですよね!?」
晶葉「そうだな、私にもよくわからん」
幸子「ハッキングされるとどうなるんですか?」
晶葉「幸子ギアが殺戮マシンになる」
幸子「!!?!??!?!?!??!?!??」
幸子「殺戮マシン!?」
光「だから!のんきに話してる場合じゃないって!」
光「早く逃げないと!」
幸子ギア「....」
幸子ギア「コロス」
光「ほらぁ~....」
晶葉「唯一の出口を塞がれてしまったな」アハハ
幸子「困りましたねぇ」
幸子ギア「....」テク
幸子ギア「....」テク
光「こ、こっちにくるぞ!」
幸子ギア「....」
幸子ギア「フフーン」ビシッ
光「!?」
光「え?」
幸子ギア「....」
幸子ギア「フフーン」ビシッ
晶葉「なんだこいつ」
晶葉「突然キメ顔でキメポーズし始めたぞ」
幸子「....」
幸子「....こ、これは!」
光「知っているのか幸子ちゃん!」
幸子「はい....」
幸子「これは....」
光「っ....!」ゴクリ
幸子「....」
幸子「カワイイです!」
光「....」
光「何を言っているんだ?」
晶葉「....」フフッ
晶葉「なるほど、そういうことか」
幸子「晶葉さんも気づきましたか」フフーン
晶葉「ああ」
光「2人だけズルいぞ!アタシにも早く教えてくれ!」
幸子「....」
幸子「ボクが人を殺す、一番簡単な手段は」
幸子「....」
幸子「このカワイイ姿を使うことなんです!」バーン
晶葉「うむうむ」ウンウン
光「??????????」
幸子「光さん」
光「?」
幸子「見ての通りボク、カワイイんですよ」
光「....」
光「それはそうかもしれないけど」
幸子「ありがとうございます」
光「ああ、どういたしまして....」
光「幸子ちゃんはカワイさで人を殺したことあるのか?」
光「ないだろ?」
幸子「....ありません」
光「だったら
幸子「しかし!」
幸子「それはボクが、普段は全力を出していないからなんです!」ババーン
光「....」
幸子「ボクはカワイイ、いえ」
幸子「カワイすぎるんです....」
幸子「それに生まれた時から気付いていたボクは」
幸子「生後間もないころから、この力を抑えてきました」
光「えぇ....」
幸子「今ではもう意識せずとも、本来の力の10%程しか出しません」
光「はぁ」
幸子「しかしこの幸子ギアは!」
幸子「既に80%まで力を引き出しています!」
晶葉「しかも、どんどん上昇している」
光「幸子ちゃんはまだしも、晶葉はわからないだろ」
晶葉「ふっふっふ」
晶葉「今かけているのは眼鏡ではなくカワイイスカウターだからな」
晶葉「具体的な数値でカワイイを測ることができている」
光「もう何が何だか....」
幸子「カワイイで殺せる!」
幸子「ということなんですよ....」
光「カワイイは作れる!みたいに言われても」
幸子「ボクたちは女の子ですし」
幸子「アイドルをやっている、即ちカワイイ側の人間ですから」
幸子「ギリギリ耐えられていますが....」ゴクリ
晶葉「外に出たら脅威になるぞ....」ゴクリ
光「そういうのいいからさもう」
光「早く幸子ギアを連れてプロデューサーのところへ遊びに行こうよ」
幸子「光さん、そんなことしたら
ガチャリ
P「おーい幸子いるか~」
幸子「あ゛っ!」
晶葉「終わったな」
光「?」
幸子ギア「....」
P「幸子、ちょっとこの後の仕事のことで話が....」
幸子ギア「....」
幸子ギア「フフーン」ビシッ
ドクンッ
P「!?」
P「ウッ....!」
バタリ
P「」チーン
光「!?!!?!??!?!?!!??!」
晶葉「ほらな、言った通りだろう?」
幸子「ボク、恐ろしい子....」
光「そんなこといいから早くプロデューサーを助けないと!」
ちひろ「もうこんなことしたらダメですよ!」
幸子「すみません....」ショボン
光「完全に巻き込まれ損だ....」
晶葉「天才には、いつの時代も逆風が吹いているものだ....」
幸子ギア「スミマセン....」ショボン
ちひろ「幸子ちゃん!反省しているんですか!?」
幸子「え?」
幸子ギア「エ?」
ちひろ「反省していたら分裂したままお説教なんて受けませんよね!?」
幸子「えぇ....」
幸子ギア「エェ....」
P「ちひろさん、そのくらいで」
P「幸子たちも悪気があったわけじゃないんです」
ちひろ「そういう問題じゃありませんよ....」
ちひろ「晶葉ちゃんが未知の機械で応急処置をしなければ」
ちひろ「そのまま死んでいたかもしれないんですよ!?」
P「まあそれはそうなんですけど」
P「結局無事だったからいいじゃないですか」フリフリ
ちひろ「....」
ちひろ「もうPさんのことは心配してあげませんからね....!」スタスタ
P「なんだかんだ優しいなあ....」アハハ
P「....」
P「....」チラ
幸子「....」ショボン
幸子ギア「....」ショボン
P「....」
P「説明を頼めるか?」
P「....」
P「なるほどな」
P「いやなるほどって言えるほどわかってないんだが」
P「まあさっきのことは別にいいんだが」
P「この子はどうするんだ?」
晶葉「一度こうなったヒューマギアは破壊するしかないんだ」
光「えっ!?」
光「それじゃあこの子も....?」
幸子ギア「....」ショボン
幸子「....」
幸子「とりあえずりん子ちゃんと同室でいいですか?」
P「おっけー」
光「話聞いてた!?」
P「りん子ちゃんと同じように」
P「男性となるべく関わらないようにしておけば大丈夫だろ」
P「俺じゃなきゃ死ぬからな」
幸子「だそうです」
幸子「わかりましたか?」
幸子ギア「....」
幸子ギア「コロス」ウンウン
P「ならばよし」
光「いや全然わかってないだろ!?」
晶葉「こういうやつなんだよ」アハハ
10日目に続く
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」
幸子「(事務所に幸子ギアが加わりましたが)」
幸子「(ボクという稀有なカワイさを持つ存在の価値は全く変わりません!)」
幸子「(むしろ全人類幸福計画が前進したとすら言えます!)」
幸子「(しかしあくまでボクの目標は....)」チラ
P「....」カタカタ
幸子「(Pさんに構うことです!)」
何をする? >>515
釣りに誘う
幸子「(釣りに誘いましょう!)」
幸子「すぅ」
幸子「釣りー!」
七海「今釣りって聞こえました」ニュ
幸子「現れましたね七海さん」
七海「幸子さんが七海を呼ぶために大声で『釣り』と叫んだのはわかっていました」
幸子「!?」
幸子「ということは!?」
七海「ええ、釣られてあげたんれす」
七海「釣りだけに」ババーン
幸子「マズイ!」
ガシッ
七海「?」
幸子「七海さんもドアを抑えてください!」
七海「?」ギュッ
ガチャガチャ
楓「ギャグ....ギャグ....」フラフラ
楓「ギャグ....ギャグ....」ヨタヨタ
幸子「ギャグの亡者に捕まるところでした」
七海「どんな存在なんれすか」
幸子「Pさん、釣りに行きましょう!」
七海「行きましょう!」
P「釣り?」
P「別に行ってもいいけど」
P「いつ?」
幸子「当然今からです!」
七海「れす!」
P「今からって....」
P「お前ら、俺を見て何か思うことはないか」
幸子「....」
幸子「ちょっと太りました?」
P「そうだな、最近運動不足でやや体重が増えてきたんだよ」
P「違うわ!」
P「確かにちょっと太ったけどそこじゃねえよ!」
七海「....」
七海「昨日の晩御飯、サバの味噌煮れした?」
P「そうそう、昨日はちょっと時間があったから久しぶりにサバを煮込んだんだよ」
P「やっぱり自作は美味いな」
P「違うわ!」
P「確かに昨日の晩御飯はサバの味噌煮だったけどそこでもねえよ!」
P「てかなんでわかるんだよ!」
七海「あまり七海を舐めないでもらいたいれす」ニヤリ
P「そうじゃなくて!」
P「俺!今!仕事中なの!」
幸子・七海「「....」」
幸子「いつ終わります?」
P「いつって言われてもなあ」
P「まだ思いっきり昼過ぎだぞ」
P「少なくとも定時まではかかる」
七海「なるほど、プロデューサーは夕まずめをご希望と」
P「え、俺仕事終わりで釣りに直行しなきゃいけないの....」
P「明日も仕事だし、それはちょっときついなあ....」
七海「とかなんとか嘘ついてますけどどうします?」
P「嘘じゃねーよ」
幸子「そうですねえ....」
>>523
コンマが奇数:引きずってでも連れていく
コンマが偶数:室内で釣りをする
疑似釣り?
幸子「Pさんは、仕事中だから外へ出られないと」
P「そうだな」
P「まあここででも釣りができるってんならやってもいいが」
P「そんなの無理だろ?」
七海「できますよ」
P「!?」
七海「周りを見渡すんれす」
七海「獲物が潜んでいそうな場所が」
七海「たくさんありますよ」
P「?」
P「どういうことだ、幸子」
幸子「さあ....」
七海「竿をどうぞ」スッ
P「どうも」
幸子「ありがとうございます」
七海「さて、釣りで大事なのは」
七海「狙っている獲物に合わせて、エサや場所等々」
七海「考えることれす」
P「そりゃそうだな」
七海「では幸子さん」
幸子「はい?」
七海「今回の釣りではどんなエサを使いますか?」
幸子「エサ....」
幸子「ボク、あまり釣りには詳しくありませんけど」
幸子「エビとかじゃないんですか?」
七海「....ふっ」クスリ
七海「全然ダメれすね」ニヤ
幸子「....」
七海「プロデューサーは?」
P「えー?」
P「オキアミ!」
七海「....はぁ」
七海「2人とも、話を聞いてましたか?」
幸子・P「「....」」
七海「海で釣りするんじゃないんれすよ!」
七海「今日の釣り場はここ!」
七海「この事務所なんれす!」
七海「室内でエビやオキアミを撒き散らしたらちひろさんに怒られますよ!」
幸子「たしかに....」
P「考えるだけでゾッとするわ」
七海「では次の問題れす」
七海「事務所内で釣りをする場合、獲物は何を狙いますか?」
七海「幸子さん」
幸子「....」
幸子「なるほど、わかってしまいましたよ!」
幸子「答えは....」
幸子「人、ですね」
P「人?」
七海「....」
七海「よろしいれす」
幸子「よし!」
七海「だって事務所にはお魚たちはいませんし」
七海「それなら人を釣るしかないんれす」
P「それは飛躍しすぎだろ」
七海「ではそれぞれ、自分の狙う獲物が食いつきそうなエサを見つけてください」
幸子「エサ....」
P「そんなもんあるのか....?」
七海「エサなんてなんでもいいんれすよ」
七海「獲物が食いつきさえすれば」
七海「もちろんエサは食べ物とは限りません」
七海「魚だって食べられない疑似餌に食いつくんれすから」
幸子「ふむ....」
エサ① >>532
エサ② >>533
エサ③ >>534
(それぞれのコンマの数字の小さい順に幸子、P、七海に当てはめます)
脱ぎたてのPのシャツ
キャッツ選手のサイン入りプレミアボール
ちとせの手
七海「用意できましたか?」
幸子「はい!」
P「まあ一応」
七海「では幸子さんからどうぞ!」
幸子「....」
幸子「Pさん、脱いでもらっていいですか?」
P「え、幸子、お前こんなところで....////」ポッ
幸子「頬を赤らめないでください」
P「脱がせといて酷いやつだな」ヌギヌギ
幸子「これを使います」
【脱ぎたてのPのシャツ】
七海「なるほど、これはいいれすよ」
幸子「ですよね!」
P「これに人が群がるような光景はあまり見たくないんだが」
七海「七海の予想では入れ食い状態になるので」
七海「多めに用意しておいた方がいいれすよ」
幸子「ということでPさん、次のエサ用に新しいシャツを着てください」
P「えぇ....」
P「俺はこれを使う」
【ちとせの手】
七海「なんれすかこれ?」
七海「マネキンにしてはリアルで気持ち悪いんれすけど....」
P「わからん」
P「なんかキッチンに落ちてた」
七海「そんなの持ってきちゃダメれす」
幸子「(絶対ちとせさんの手じゃないですか....)」
七海「作り物れすよね?」
P「作り物だと思うんだが」
P「生温かいし、たまに動くんだよな」
七海「なぜそれで作りものだと思えるんれすか....」
七海「七海がお手本を見せなければいけませんね」
七海「これれす!」
【キャッツ選手のサイン入りプレミアボール】
P「あーなるほど」
幸子「完全に一本釣り狙いですか」
七海「はい、これは七海の実家にあった」
七海「キャッツのレジェンド、なかしましけお元選手のサインボールです」
幸子「間違いないです」
P「まあ俺もちょっと欲しいけどな」
七海「釣られときますか?」
P「遠慮しとくよ」
七海「ポイントは....」
七海「七海はここにします!」
P「窓の外?」
七海「ここから下に垂らして、地面を這わせるんれす」
P「根魚かな?」
七海「ボールを転がっているように見せることで、違和感なく獲物に拾わせ」
七海「そこを一気に釣り上げます!」
七海「この部屋からなら下、つまり獲物の様子が見やすいのも良いれすね」
幸子「さすが七海さん、意外と練られています」
P「俺はどうしよっかな....」
チトセテ「....」ズリ
チトセテ「....」ズリ
P「お、手が勝手に動き始めたぞ」
七海「なるほど、泳がせ釣りれすか」
P「泳がせ釣り?」
七海「小魚などを生きたままエサにすることで」
七海「それを食べる大型の魚を狙うんれす」
七海「そしてエサは文字通り生きた動きをするので」
七海「獲物にバレにくいという利点もあります」
幸子「まあこの手(チトセテ)が生餌かどうかは議論の余地がありますけど....」
幸子「ボクはそうですねぇ」
幸子「オーソドックスに廊下でいいでしょう」
七海「廊下は、確実に獲物が通りますからね」
七海「いい選択だと思います」
七海「ということで始めましょう」
幸子「第1回 チキチキ 屋内釣り大会~!」
P「いえーい」
誰の竿に何がHITした? >>545
幸子にまゆ
幸子「さて、それじゃあ早速....」
幸子「あれ?」
七海「どうしました?」
幸子「いえ、ボクの竿につけていたはずのPさんのシャツがないんです」
幸子「Pさん取りました?」
P「いや取ってないぞ」
幸子「どこかに落としましたかね....?」
七海「....!」
七海「これを見てください」
幸子「?」
七海「糸の先、ちょうどシャツが付いていた部分に」
七海「何者かの体液がベットリ付いています」
幸子「!?」
P「....ということは」
七海「はい」
七海「幸子さんが目を離した僅かな隙に」
七海「獲物にエサを取られてしまったようれす」
幸子「まさかそんな....」
七海「....幸子さんが狙っている獲物たちは」
七海「相当手ごわいのかもしれません....」
幸子「....」
幸子「気合を入れます....!」
P「俺が一番怖いんだが」
~数時間後~
P「....この釣果はどうなんだ?」
七海「上々じゃないれすか?」
七海「七海は狙い通りの獲物が釣れましたし」
七海「プロデューサーも立派な獲物を釣ってるじゃないれすか」
P「ま、まあそうなんだけどな....」
友紀「ねえ七海ちゃん!本当にこれ貰っていいの!?」
七海「いいれすよ」
七海「実家に飾ってあっただけで、七海は価値がよく分かりません」
友紀「ボール拾ったと思ったら手に針が食い込んでて何事かと思ったけど」
友紀「痛い思いした甲斐があったよ~」
P「....」
P「....」チラ
千夜「ちゅばちゅば」
P「....」
P「....なあ千夜」
千夜「集中しているので話しかけないでもらえますか」
千夜「....ちゅばちゅば」
P「七海ぃ」
P「獲物がエサに食いついたまま離れないんだが」
七海「....」
七海「今回の釣りは食用目的ではありませんし」
七海「もう糸を切って、エサごとリリースすればいいんじゃないれすか?」
P「それもそうだな」
P「....」チョキン
P「王蟲、森へおかえり」
千夜「誰が王蟲ですか」
千夜「ちゅばちゅば」テクテク
千夜「ちゅばちゅば」テクテク
P「....」
P「吸いながら帰るのか....」
七海「よっぽどあの手が気に入ったんれすね」
P「クールでポーカーフェイスな千夜をあそこまで引きつけるあの手」
P「一体何なんだ....」
七海「世の中には、知らない方が良いこともあるのかもしれません....」
P「....しかし」
P「幸子、大丈夫かな」
七海「そうれすね」
七海「海や川で釣りをしていて、獲物に水中に引きずり込まれた」
七海「これは大事件れす、命の危険がありますから」
七海「でもここは事務所れす」
七海「幸子さんは無事でしょうし」
七海「きっと今は、獲物に連れていかれた後」
七海「そのままお話でもしているんじゃないれすか?」
P「まあ獲物って言ってもこの事務所にいる人だからな」
七海「そういうことれす」
七海「でも消化不良れすよ~」
P「そうなのか?」
七海「当たり前じゃないれすか」
七海「釣りの真似事をするなんて」
七海「釣りをしないよりキツイれす」
P「腹減ってる時に美味そうな匂いだけ嗅がされるようなもんか」
七海「次は本当の釣りに付き合ってくださいよ?」
P「わかったわかった」
幸子「んー!んー!」ジタバタ
まゆ「暴れないでください、今取ってあげますから」シュルリ
幸子「ちょっと!いきなり何をするんですか!」
幸子「こんなところまで連れてきて!」
幸子「ってここどこですか!?」
まゆ「....」
仮面①「ここは事務所内オークションの会場です!」
仮面②「これから珠玉のPグッズの数々が出品されるから」
仮面③「ゆっくり見ていくといいよ★」
仮面④「Прекрасно!」
仮面⑤「ここで出品されるものは凄く質がいいんです....」
仮面⑥「私もここで購入したものには、いつもお世話になっているんですよー♪」
幸子「(まゆさん以外は全員仮面をつけていて)」
幸子「(誰かわからないようになっているんですね....)」
幸子「(一体誰なんでしょう....)」
幸子「(まあこんな場にくるような人たちに顔を晒すのは、リスクしかありませんから)」
幸子「(顔を隠すのは当然ですが)」
幸子「そういえばまゆさんは仮面つけないんですか?」
まゆ「まゆは顔を隠す必要がありません」
幸子「強い」
まゆ「良質なPさんのシャツを大量に提供してくれた幸子ちゃんの」
まゆ「オークション参加を」
仮面's「「「「「「歓迎します」」」」」」
パチパチ....
パチパチ....
幸子「え?ボクは別に....」
まゆ「ここで皆さんのシャツの楽しみ方を聞いてみましょう」
幸子「いらないです....」
仮面①「私のおすすめは煮込み!」
仮面①「濃厚な出汁が出て、シャツを隅から隅まで楽しめますよ♪」
仮面②「鮮度がいいんだから生一択でしょ」
仮面②「最高級品じゃないと無理なんだし」
仮面③「アタシは密閉した状態で部屋に飾って、たまに嗅ぐかな~」
仮面③「長く楽しめるよ★」
仮面④「細かく刻んで、ウォッカに入れて飲むと....」
仮面④「Очень вкусно!」
仮面⑤「私は....着ます....」
仮面⑤「全身でPさんプロデューサーを....感じるんです....」
仮面⑥「乾燥させたものを粉末にして、鼻から吸うのが一番気持ちイイですよー?」
幸子「(ここにいちゃいけない気がビンビンしますよ....)」
まゆ「どうですか幸子ちゃん?」
幸子「ボク帰りま
まゆ「さあ」
仮面's「「「「「「さあ」」」」」」
幸子「」
11日目に続く
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(つい乗せられて購入してしまいましたが)」
幸子「(Pさんを見ながら嗅ぐPシャツはなかなかのものですね....)」ウットリ
幸子「(たまらない....)」ジュワ
P「....」カタカタ
幸子「(ハッ)」
幸子「(危ない危ない)」
幸子「(戻れなくなるところでした....)」
何をする? >>571
もう一人くらいアイドル候補を捕まえてりん子と幸子ギアとのユニット結成してびっくりさせる
幸子「(そういえば)」
幸子「(ボクがPさんに構い始めたから早12日)」
幸子「(りん子ちゃんと幸子ギア)」
幸子「(なぜか2人もアイドル候補が加入しました)」
幸子「....」
幸子「(もう1人捕まえれば)」
幸子「(新ユニットが結成できるのでは....?)」
幸子「(そしてそれを)」
幸子「(ボクがプロデュースしてしまいましょう!)」
幸子「(人気となったアイドル自身が新たなグループをプロデュースするのは歴史的に必然)」
幸子「(そしてPさんをビックリさせましょう!)」
幸子「(これは楽しくなりますよ....!)」フフーン
幸子「(しかし、新たなアイドル候補を探すといってもどうしましょうか)」
幸子「(Pさんをビックリさせたいわけですから)」
幸子「(この計画は秘密裏に進めないといけません)」
幸子「(なので、大々的にオーディションを行うなんてことはできないわけです)」
幸子「(どうしましょうかねぇ....)」
どうする? >>574
小梅のあの子に頼む
幸子「小梅さ~ん」
小梅「....?」
小梅「どうしたの、幸子ちゃん....」
幸子「あの子いますか?」
小梅「うん、幸子ちゃんの身体に一体化して遊んでる....」ニコ
幸子「!?」
幸子「ちょっと、無許可でやめてくださいよ!」
幸子「ビックリするじゃないですか!」
小梅「幸子ちゃん、気づいてなかったから別にいいんじゃ....」
幸子「そういう問題じゃないんです....」
小梅「それで、あの子に何の用事....?」
幸子「実はですね....」
小梅「?」
幸子「あの子さ~ん」
幸子「アイドルやりませんか~?」
小梅「???」
幸子「こういうことです」
小梅「アイドル....?」
幸子「はい」
幸子「これは内緒なので黙っておいて欲しいんですけど」
幸子「ボク、新たなアイドルユニットをプロデュースしようと思っているんです」
小梅「幸子ちゃんが参加するんじゃないの....?」
幸子「見た目だけならボクが参加する、と言えなくもないんですが」
幸子「幸子ギアはボクではないので、このボクは参加しません」
幸子「ボクはあくまでプロデューサーですよ!」
小梅「そうなんだ....」
小梅「でもどうして、あの子を....?」
幸子「実はですねぇ」
幸子「ユニットメンバーとして内定している他の2人の」
幸子「個性がかなり強いんですよ」
幸子「なので!」
幸子「それに負けない個性を持つあの子さんはどうかなと思いまして」フフーン
小梅「わかった、ちょっと聞いてみるね....」
幸子「お願いします!」
あの子の返答
(安価のコンマが偶数なら加入,奇数ならお断り) >>580
姿を見せられないからと断るが、代わりに小梅が昔作った人間の女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせたアイドル志望のバケモノ美少女の現在地を教えてくれる
せっかくなので採用します
小梅「うん....うん....」
小梅「やってみたいって言ってる....」
幸子「そうですか!」
幸子「それじゃあ早速....」
幸子「姿を現してもらってもいいですか?」
小梅「....」
小梅「あの子はまだ霊力が足りないから、それは難しい....かも」
幸子「あ、そうなんですか....」
幸子「どうしましょうかねぇ」
幸子「アイドルはファンの方々の前に立って、歌ったり踊ったりすることが前提ですから....」
幸子「あの子さんは写真にしか写れませんね....」
小梅「....?」
小梅「....」
小梅「そっか....」
小梅「え?」
小梅「....」
小梅「でも、いいの?」
幸子「どうしたんですか?」
小梅「あの子がね」
小梅「やってみたかったけど、それなら仕方ないって....」
幸子「すみません....」
幸子「その気にさせておいてこんな....」
小梅「大丈夫だって言ってる....」
幸子「ありがとうございます....」
幸子「しかし、あの子さんの加入は取り消しませんよ!」ババーン
小梅「?」
幸子「写真には写れるんですよね?」
小梅「うん、それならなんとか霊力は足りると思う....」
幸子「取材の時や写真を取るような仕事の時だけの限定メンバーという形にはなりますが」
幸子「それでもいいですか?」
パァン
パキッ
ガシャーン
ドタドタドタ
幸子「ひぃっ!?」ビクッ
小梅「喜んでる....」クスクス
幸子「ラップ音で返事するのはやめてください!」
小梅「え?」
小梅「あ、そうだね、うん、いいかも....」
幸子「?」
小梅「私ね、昔女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせた異形を作ったの....」
幸子「いきなり何を言い出すんですか?」
小梅「色々あって今は独立して、1人暮らしをしてるんだけど....」
幸子「子供が1人立ちした親風のコメントが全く入ってきません」
小梅「その子、アイドル志望でね....」
幸子「アイドル死亡の間違いでは?」
小梅「死体出身で動物とのハーフ、そして....」
小梅「美少女だよ....」
幸子「話を聞きましょう」
異形の美少女の居場所 >>591
山梨
幸子「その子は今、どこにいるんですか?」
小梅「えぇっと....」ポチポチ
小梅「....ここ」ユビサシ
幸子「ここは?」
小梅「山梨県の河口湖町と鳴沢村に跨ってる森だよ....」
幸子「へぇ~、森に住んでるんですか!」
幸子「アウトドア派なんでしょうか」
小梅「アウトドア派なのかな....?」
小梅「私も何回か言ったことがあるけど」
小梅「すごくいいところだよ....」ニッコリ
幸子「それは楽しみです!」
幸子「今から行くのでアポを取ってもらってもいいですか?」
小梅「わかった....」
小梅「そうだ、幸子ちゃん....」
幸子「はい?」
小梅「道に迷わないように気をつけて....」
幸子「山梨はボクの故郷、そんな心配は無用です!」
小梅「それなら大丈夫だね....」
~富士の樹海~
幸子「騙しましたね小梅さん....!」
小梅『騙してないよ....?』
小梅『だって....』
小梅『みんないるから....』
幸子「....」
小梅『渡した地図のルートから少しでも外れると迷うから気をつけて....』
幸子「迷ったらどうなるんですか?」
小梅『森や山で遭難したらどうなるかなんて....』
幸子「ですよねー」
幸子「まさか住んでいる場所が樹海だっただなんて....」
幸子「でもせっかくここまで来たんです」
幸子「いやここまでって言っても山梨なんですけど」
幸子「....」
幸子「あまり気は進みませんが....」
幸子「とにかく、行きましょうか....」
幸子「(えーっと、ここでしょうか)」
幸子「(整備された遊歩道を、自分から外れるのは気が進みませんねぇ....)」
幸子「(一応GPSと小梅さんからもらった地図はありますし、大丈夫でしょうか....)」
幸子「(はぁ....)」
幸子「(どうしてボクはこんなところに....)」
幸子「....」ザッ
幸子「(....しかし)」
幸子「....」ザッ
幸子「(ずっと同じ景色ばかり....)」
幸子「(本当にこの方向であっているんでしょうか....)」
....テ....ルヨ....
幸子「?」
幸子「(人の声がしますね)」
幸子「(見学ツアーの方でしょうか?)」
幸子「(それともパトロールの方?)」
幸子「(見つかると厄介なことになりそうですし、バレないように隠れながら進みましょう....)」
幸子「....」ソッ
幸子「....」チラ
裸の男「たかが20万の元金で、まさか....」
裸の男「まさかはないですよね....」
幸子「!?」
幸子「(な、なんですかあれ!?)」
幸子「(裸の男の人が吊るされてます!?)」
ガタイのいい男「蚊がよ....」
ガタイのいい男「ちょっと血を吸ったくれーで殺すだろ?」
ガタイのいい男「今、そんな気分」
ガタイのいい男「気持ち伝わった?」
幸子「(こんなところで何をやっているんでしょう....)」
幸子「(しかし森の中で裸って....)」
幸子「(なんだかチクチクしそうで嫌ですねぇ....)」
ドボドボ
ベチャベチャ
幸子「(!?)」
幸子「(頭から何かかけられてますよ....)」
幸子「(あれなんでしょうか、ぶどうジュース?)」
幸子「(ネットリした液体まで....)」
幸子「(大人も大変ですねぇ)」パキッ
幸子「(パキッ....?)」
ガタイのいい男「....」チラ
ガタイのいい男「....柄崎」
もう1人のガタイのいい男「はい」ダッ
幸子「(マ、マズい!こっちに来ます!)」
幸子「(どどどどうしましょう!)」
幸子「(見つかったら家に連れ戻されてしまうかもしれません!)」
ツンツン
幸子「?」チラ
??「こっちに来て」
幸子「うわぁむぐ」ムグ
??「声出しちゃダメ!」
幸子「....!」コクコク
??「早くっ!」ダッ
幸子「!」ダッ
ガタイのいい男「どうだった....」
もう1人のガタイのいい男「別に何もいませんよ?」
もう1人のガタイのいい男「ウサギじゃないですか?」
ガタイのいい男「....」
幸子「はぁ....はぁ....」
幸子「足元の悪い場所を走るのは疲れますねぇ....」
??「大丈夫?」
??「はい水」スッ
幸子「あ、どうも」
幸子「んっ....んっ....」ゴクゴク
幸子「ぷはぁっ!」
幸子「....」
幸子「....あのー」
??「どうしたの?」
幸子「....今更なんですけど」
幸子「どなたですか?」
??「....」
??「私はあなたのこと知ってるよ」ニカッ
幸子「え?」
??「輿水幸子ちゃんでしょ」
幸子「ふむ....」
幸子「こんな山奥でもボクのファンに巡り合えるなんて」
幸子「有名になったものです!」
??「あ、いやそういうことじゃなくて」
??「小梅ちゃんから聞いてるよ」
??「私に会いに来たんだよね」
幸子「....」
幸子「....ということは」
??「うん」
異形の美少女の名前 >>611
アゲハ
アゲハ「私、アゲハ」
幸子「アゲハさん」
幸子「いやー!よかったぁ....」ヘナヘナ
アゲハ「ど、どうしたの?」
幸子「色々な企画で、色々なことをしましたが」
幸子「1人で樹海を歩くのはトップクラスの怖さでしたよ....」
アゲハ「あはは、幸子ちゃんくらいの女の子が1人歩きなんて聞いたことないよ」クスクス
幸子「本当ですよ....」
幸子「それだけの苦労をしたのに会えませんでした!」
幸子「こんなことになったらどうしようかと....」
幸子「....」チラチラ
アゲハ「....」
アゲハ「....別に普通だって思ったでしょ」
幸子「あ....」
幸子「すみません....」
アゲハ「ううん、全然いいよ」
アゲハ「むしろ、小梅ちゃんから話を聞いてるはずなのに」
アゲハ「幸子ちゃんは、普通に接してくれるんだね」
幸子「?」
幸子「普通も何も」
幸子「同世代くらいの女の子と話すときはいつもこんな感じですよ?」
アゲハ「....」
アゲハ「....そっか」
アゲハ「....いつまでも立ち話してちゃあれだし」
アゲハ「とりあえず上がってって」
幸子「お邪魔しまーす」
アゲハ「まあ洞窟なんだけど」
幸子「上がるところないじゃないですか!」
アゲハ「どこまで聞いてるのかわからないけど」
アゲハ「改めて自己紹介しとくね」
幸子「お願いします」
アゲハ「私はアゲハ」
アゲハ「5年位前、小梅ちゃんに作られたんだ」
幸子「確か、女の子の死体をベースに作られたとか」
アゲハ「そこまで聞いてたんだ」
アゲハ「....うん、そうだよ」
幸子「小梅ちゃんがホラー大好き少女ってのは知ってましたけど」
幸子「まさか幼い頃からそんなことをしていたとは....」
アゲハ「....作られた、っていうのはちょっと違うかも」
幸子「え?」
アゲハ「....」
アゲハ「....私がまだ生きてた頃の話」
幸子「....」
アゲハ「小梅ちゃんとは家が近所でね」
アゲハ「小梅ちゃんは家に1人でいることが多かったから」
アゲハ「私も自然と面倒見るようになってたし」
アゲハ「だから」
アゲハ「小さい頃から小梅ちゃんは」
アゲハ「私のことをおねえちゃんおねえちゃんって、慕ってくれてたんだ....」
幸子「近所のお姉さんですかぁ」
幸子「こんなに素敵なお姉さんがいたら、小さな女の子はみんなイチコロでしょうねー」
アゲハ「ふふっ、ありがと」
アゲハ「....」
アゲハ「でも私、死んじゃったんだ」
幸子「....」
アゲハ「事故で即死だったみたいだから」
アゲハ「全然覚えてないけどね」
アゲハ「身体もバラバラで、お葬式でも棺桶の蓋は閉まったままだったんだって」
幸子「....」
幸子「....それで、小梅さんが?」
アゲハ「....うん」
アゲハ「火葬される前に、私の遺体を棺桶ごと盗み出したの」
幸子「えぇ....」
幸子「幼い小梅さんがどうやってそんなこと....」
アゲハ「さあ....」
アゲハ「もしかしたら、近くにいたあの子たちに手伝ってもらったんじゃないかな....」
幸子「小梅さんならあり得ますねぇ....」
アゲハ「それで小梅ちゃんは私の身体をかき集めて、くっつけて」
アゲハ「足りないところはなるべく違和感のないような動物の身体を使って」
アゲハ「そうして出来上がった身体に」
アゲハ「あの世から取り返してきた私の魂を入れた」
幸子「サラッと説明してますけど、とんでもないことをやっていますね小梅さん」
アゲハ「私が言うのもなんだけど、常人じゃないよね」
幸子「本当ですよ!」
幸子「こう言っちゃなんですけど」
幸子「見た目はほとんど普通の人と変わりませんね」
幸子「確かに、傷跡?のようなものもありますが」
幸子「美少女なのでそんなところ全く気になりません!」
アゲハ「....気にならない、か」
幸子「....」
幸子「....あの」
アゲハ「?」
幸子「....なぜ、こちらに住んでいるんですか」
アゲハ「....」
幸子「....すみません、初対面のボクが聞くようなことではありませんでした」
アゲハ「....ううん
アゲハ「....ちょっと嬉しい、かも」
幸子「え?」
アゲハ「死んだ時のこととか、身体のこととか」
アゲハ「好奇心に駆られてそういうことを聞く人ばっかりだったのに」
アゲハ「幸子ちゃんは、住んでいる理由なんてものを一番に聞いてくれたから」
幸子「だって、美少女が樹海に住んでいる理由なんて気になるじゃないですか!」
アゲハ「....そうかな」
幸子「そうですよ!」
アゲハ「....」
アゲハ「幸子ちゃんが私を普通に扱ってくれるから、ちょっとだけ昔を思いだしちゃった」クスリ
幸子「....」
アゲハ「....」
アゲハ「....一度死んだ人間が生き返ったら」
アゲハ「そこに居場所はないの」
幸子「え....?」
アゲハ「だって、死人の居場所はお墓の下か、あの世のどちらかだけなんだもん」
アゲハ「それ以外の選択肢なんて、用意されていないし」
アゲハ「誰も望んでいない」
幸子「....」
アゲハ「....これでもね、私の家は絵にかいたような幸せな家族だったんだよ」
アゲハ「両親や姉妹、友達....」
アゲハ「周りの人たちからたくさんの愛情をもらって生きてた」
アゲハ「でも、1回死んだらそれはもう終わり」
アゲハ「当たり前だよね」
アゲハ「私は死んだんだから」
幸子「....」
アゲハ「ゾンビ映画に出てくるゾンビって、みんなに怖がられて、逃げられて」
アゲハ「最後は殺される」
アゲハ「もちろん私の周りの人たちはそんなことしなかったけど」
アゲハ「....でも」
アゲハ「生きている時と同じ、なんてことは無理だった」
幸子「そんな....」
アゲハ「....」
アゲハ「....周囲の人たちの視線から逃げて、私はここに来たの」
アゲハ「それからはもう何年も樹海を出てない」
アゲハ「私はご飯もいらないしね」
幸子「....」
アゲハ「あ、でもこの自然の中での1人暮らしも案外楽しいよ?」
アゲハ「人間ってあんなに窮屈で狭いところで生きてたんだな~って実感する」
アゲハ「って私は死んでるから生きてないか!」
幸子「....」
アゲハ「でも今は、これでよかったんだと思う」
アゲハ「あのまま家にいたところで」
アゲハ「誰も幸せにはなれなかったから」
幸子「....」
アゲハ「....ごめんね、いきなりこんな話しちゃって」
アゲハ「気まずいよね」
幸子「そうですねぇ、かなり気まずいです」
アゲハ「あはは、正直!」
アゲハ「これで自己紹介は終わり!」
アゲハ「それでは幸子ちゃん、お話をどうぞ!」
幸子「アイドルやりませんか?」
アゲハ「は?」
幸子「アイドルやりませんか?」
アゲハ「聞こえてるけど....」
アゲハ「....」
アゲハ「....冷やかしってわけじゃ」
アゲハ「....」
アゲハ「ないか」
幸子「えぇ、ボクは本気ですよ」
幸子「このような美少女が樹海の奥底に眠ったままなんて」
幸子「世界の損失ですよ!」
アゲハ「....そんなこと言ってもらえると、嬉しいな」
アゲハ「....でも私は、もう死んだ人間だから」
アゲハ「みんなに迷惑をかけちゃう」
幸子「....」
幸子「....アゲハさん」
幸子「生きていて、周りに迷惑をかけない人なんて誰もいません」
幸子「それに従うと」
幸子「迷惑をかけてしまうのは」
幸子「アゲハさんが生きている証拠であるとも言えます」
アゲハ「何言ってるの?」
アゲハ「私はもう何年も前に死んでいて、今ここにいるのは
幸子「生物学上の生き死になんてどうでもいいんですよ!」
アゲハ「!」
幸子「....ボクは」
幸子「あなたの心が生きていると」
幸子「確信しています」ニコ
アゲハ「....」
幸子「あなたは先ほど、これでよかったと言っていました」
幸子「自分がいると誰も幸せになれないから、と」
アゲハ「....」
幸子「人のことを考えて、あなたが不幸になったらダメじゃないですか」
アゲハ「....」
アゲハ「....でも私、アイドルなんてできないよ」
アゲハ「そもそも人がたくさんいる所で暮らすの事態もうずっとやってないし....」
幸子「そこは全く問題ありません!」
アゲハ「なんで?」
幸子「うちの事務所なので!」ババーン
アゲハ「えぇ....?」
幸子「まあとにかく一回来て見てくださいよ!」
幸子「無理そうならそのまま帰ってもらって結構ですから!」
アゲハ「押しが強い....」
~事務所~
アゲハ「....」モジモジ
幸子「ということでアゲハさんはこういう方なんですが」
幸子「りん子ちゃん、幸子ギアと3人でアイドルユニットを組ませようと思っています」
幸子「で、そのために寮で暮らしてもらいたいんですけど」
幸子「いいですか?」
P「おっけー」
アゲハ「!!?!?!?!?!?!??」
アゲハ「あの、話聞いてました!?」
P「うん」
アゲハ「私、異形の存在なんですよ!?」
P「だってこの事務所、そんなのウヨウヨいるし」
アゲハ「えぇ....?」アキレ
P「何より美少女だし」
アゲハ「そんな....////」
幸子「ほら、言ったとおりでしょ?」
アゲハ「....」
アゲハ「....いいの」
幸子「?」
アゲハ「....生きても、いいのかな」ウルッ
幸子「もちろん!」ギュッ
アゲハ「ありがとうっ....」ポロ
P「うんうん」ニコニコ
幸子「これにて一件落着ですねぇ~」フフーン
小梅「幸子ちゃん」ヌッ
幸子「うわっ!?」
幸子「って小梅さんですか....」
幸子「樹海より怖かったですよ....」
小梅「よしっ」ガッツポ
幸子「それで、何の用ですか?」
小梅「....」
小梅「....アゲハちゃんを連れてきてくれたこと」
小梅「お礼を言いたくて....」
小梅「....」
小梅「ありがとう....」ペコ
幸子「....」
幸子「まったく、全て小梅さんの手のひらの上なんですか?」
小梅「ふふふ....どうかなぁ....」クスクス
ドンッドンッ
バキバキバキバキッ
ドンガラガッシャン
幸子「ひぃっ!?」
小梅「あの子もお礼を言ってる....」
幸子「だから!ラップ音コミュニケーションはやめてください!」
幸子「まあお礼を言われる筋合いはありませんけどね」
小梅「?」
幸子「ボクとしても、アイドルユニットの強力なメンバーを補強できたわけですから!」
幸子「見ていてください、すぐにボクと並び立つ存在になりますよ!」
小梅「....」
小梅「....そっか」ニコ
幸子「....ええ」ニコ
12日目に続く
幸子「今日は
P「暇か?」
幸子「身体測定ですか?」
P「話が早い」
P「それでだな」
P「りん子の時と同じだ」
P「アゲハのプロフィールを埋めてきてくれ」
幸子「身長、体重、スリーサイズでいいんですよね」
P「そうだな」
幸子「他に、アゲハさんのことで何か調べておくことってありますか?」
P「他?そうだな....」
他に調べることは? >>649
特技やら
幸子「昨日は眠れましたか?」
アゲハ「うん、岩の上で眠るのには慣れたつもりだったけど」
アゲハ「やっぱりこっちの方がいいや」クスリ
幸子「何よりです」
幸子「それはそうと」
幸子「アゲハさんもアイドルを目指すわけなので」
幸子「今から身体測定をさせてもらいます」
アゲハ「はーい」
アイドルの名前(5人分)
>>651
>>652
>>653
>>654
>>655
(それぞれのコンマの数字の小さい順に身長、体重、B、W、Hに当てはめます)
(ついでに>>651,>>653,>>655のコンマの数字をそれぞれR,G,Bの%に当てはめて髪色にします)
こずえ
双葉杏
龍崎薫
日下部若葉
成宮由愛
幸子「身長は....」
幸子「130cmですね」
アゲハ「やっぱり伸びてないか」
幸子「伸びるんですか?」
アゲハ「死んだ時点で成長は止まっているはずだから、伸びないかなぁ」
アゲハ「まあ足のパーツを付け替えればいくらでも伸ばせると思うよ」
幸子「そういうシステムなんですか!?」
幸子「体重は....」
幸子「よ、40kg!?」
アゲハ「重いでしょ?」
アゲハ「生きてる時はここまで重くなかったはずなんだけど」
アゲハ「小梅ちゃんが色々とくっつけすぎちゃったのかな」
幸子「見た目は小柄なのにどうなってるのかと思いましたよ....」
幸子「バストウエストヒップ!」
幸子「65cm!51cm!不明!」
幸子「ちょっと!アゲハさんまで認識阻害を使うんですか!?」
アゲハ「人の目から逃げて、隠れて暮らしてきたから」
アゲハ「身についちゃった♪」
幸子「理由が理由だけにツッコみづらい....」
幸子「しかし、かなり小柄ですねぇ....」
アゲハ「中身はもう女子高生くらいだけどね~」
幸子「....」
幸子「....鮮やかな青い髪の毛を持つ正統派美少女にして」
幸子「中身は女子高生、そして亡くなってから蘇った動物とのハーフのアイドル」
幸子「これは人気が出ますよ!」
アゲハ「しばらく人間社会から離れてた私が言うのもなんだけど」
アゲハ「設定盛りすぎじゃない?」
幸子「これでナナさんやりあむさんみたいなイレギュラーなキャラクターだったら」
幸子「胸やけを起こしてしまうかもしれませんが」
幸子「アゲハさんの中身はごく普通の女の子なのでバランスはとれていると思いますよ」
アゲハ「そういうものかなぁ....」
幸子「せっかくなので、ユニットメンバーの2人も呼んできますね!」ダッ
アゲハ「....」
アゲハ「....緊張する」
アゲハ「どんな子たちなんだろう....」
アゲハ「....」
アゲハ「....私のこと知ったら、ビックリするかな」
アゲハ「....受け入れてくれるかな」
アゲハ「....」
幸子「連れてきましたよ!」
幸子「入ってくださ~い!」
りん子「....」トテトテ
幸子ギア「....」スタスタ
アゲハ「この子たちが....」
幸子「まずこの子は山梨りん子ちゃんです」
アゲハ「よろしく!」
りん子「....」
りん子「....」ニコ
アゲハ「ウ゛っ!」
幸子「一見すると素朴な見た目ですが」
幸子「その表情や仕草には全ての人間を強く魅了するフェロモンがムンムンしています」
アゲハ「これは....凄いね....」
幸子「ちなみに生後10日ほどです」
アゲハ「!!?!??!?!???」
幸子「ボクたちが人体錬成を行って生み出した人造人間なので」
幸子「まだ生まれたばかりでも、ある程度歳を重ねているように見えるんですよ」
アゲハ「え?え?」
幸子「こちらは幸子ギアです」
アゲハ「幸子ギア?」
アゲハ「幸子ちゃんと見た目がそっくり....」
アゲハ「というか瓜二つだけど、双子とか姉妹じゃないの?」
幸子「こちらはですね」
幸子「ボクを基に作られたボディに」
幸子「ボクの脳から抜き取った心をコピーしたものを入れたアンドロイドです」
アゲハ「あ、アンドロイド....」
アゲハ「....私が樹海にこもっている間に、科学技術はそんなに進歩したの?」
幸子「いえ、この事務所限定です」
アゲハ「えぇ....」
アゲハ「まあいいや、とりあえずよろしく!」
幸子ギア「....」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「!?」
アゲハ「幸子ちゃん、私この子の気に障るようなことしちゃったかな....」
幸子「大丈夫です」
幸子「言い忘れていましたが、幸子ギアは起動直後に悪の組織からハッキングを受けまして」
幸子「殺戮マシーンに変貌しています」
アゲハ「!!?!?!??!????!?」
アゲハ「それ、アイドル活動なんてさせて大丈夫なの!?」
幸子「この子の身体能力はボクと同程度なので、暴力は振るいませんよ」
幸子「カワイイ力で世界中の男を殺戮する可能性はありますが」
幸子「その辺りは幸子ギアのオリジナルかつプロデューサーのボクが」
幸子「矯正させて見せます!」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「大丈夫かなぁ....」
ドコドコドコドコ
デンッ!
ジャー ジャー
ドスン
アゲハ「?」
アゲハ「何の音?」
幸子「最後のメンバー、あの子さんです」
アゲハ「あの子さん?」
幸子「あの子さんは幽霊ですから、姿は見えません」
幸子「ファンの方々の前でパフォーマンスをすることはできないので」
幸子「写真撮影の際のみの参加となります」
アゲハ「それってただの心霊写真だよね!?」
幸子「斬新なアイドルでしょう!」
アゲハ「メンバーが人造人間、アンドロイド、幽霊、死人って....」
アゲハ「斬新過ぎて引かれない....?」
幸子「この相反する個性の爆弾をまとめるリーダーとしての役割」
幸子「期待しています!」
アゲハ「私!?」
幸子「だって、今のところアゲハさんしか、まともにコミュニケーションを取れませんから」
アゲハ「それはメンバーを集めた幸子ちゃんの責任でもあるよね!?」
幸子「大丈夫です」
幸子「人間性なんてアイドルにとっては二の次三の次」
幸子「そんなものは、後から身に着ければいいだけの話です」
幸子「それよりもよっぽど重要な」
幸子「『スター性』を、あなたたちは全員持ち合わせています」
幸子「アイドルとしての素質は物凄いですよ!」
アゲハ「どうなっても知らないからね....」
幸子「ちなみにこの事務所には」
幸子「この子たち以外にも普通の人間ではない人たちが、まだ大勢いますよ」
アゲハ「....なんか私、やっていける気がしてきた」
幸子「その意気です!」
13日目に続く
幸子「聞き忘れていたんですが」
アゲハ「?」
幸子「特技ってありますか?」
アゲハ「特技か....」
アゲハの特技 >>691
体内で様々な毒を生成する
アゲハ「特技って程でもないんだけど」
アゲハ「私、体内で様々な毒を生成できるんだよ」
幸子「えぇ....」
アゲハ「森林暮らしが長かったからさ」
アゲハ「暇つぶしに、毒の有りそうな生物を手あたり次第身体の中に取り込んでたんだ」
幸子「何やってるんですか....」
アゲハ「小梅ちゃんが私の身体の材料に使った生物の死体の中にも」
アゲハ「毒を持つのが含まれてたみたいで」
アゲハ「今ではもうどんな毒も自由自在」
幸子「異能2つ持ちは反則ですよ」
アゲハ「例えば....」
アゲハ「あむ」カプリ
幸子「!?」
幸子「ちょっ」
幸子「いきなりなんですぅ゛ぅ゛ぅ゛....」ジタバタ
幸子「く゛る゛し゛ぃ゛....」ジタバタ
幸子「や゛は゛....」
幸子「しん、死んじゃう゛だずげで....」
アゲハ「あむ」カプリ
幸子「治りました....」
アゲハ「ね?」
幸子「『ね?』じゃないですよ!」
アゲハ「毒だけじゃなくて、血清も作れるから安心して」
幸子「安心できるわけないでしょう!」
幸子「死ぬかと思いましたよ!」
アゲハ「まあ血清なしじゃ致死率100%の強さと世界屈指の即効性を持った私のオリジナル毒だから」
アゲハ「幸子ちゃんの予想は当たってるよ」
幸子「」
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(先ほどは酷い目に遭いましたよ....)」
幸子「(....しかし、アイドルユニットのプロデュースをすると言ったのに)」
幸子「(Pさん全く驚きませんでしたね)」
幸子「(もっと構い力を上げなければ....)」
何をする? >>699
ちょっと異世界に行って新たな力を手に入れる
幸子「ちょっと異世界に行って新たな力を手に入れてきますか....!」
幸子「でも異世界ってどうやって行くんですかねぇ」
幸子「誰かー!異世界に詳しい人いませんかー?」
誰に聞く? >>702
泰葉
泰葉「それで私を選ぶ意味がわかりません」
幸子「芸歴長いので」
泰葉「芸歴が長い人は異世界に行けるんですか?」
泰葉「それならテレビの大御所の方々は皆さん行っているはずです」
幸子「そんなに固いこと言わないでくださいよ~」
幸子「ボク、どうしても異世界に行かなきゃならないんです~」
泰葉「どうしても異世界に行かなきゃいけない人なんて」
泰葉「現時点で人生が終了していて逆転の目が全くない人くらいじゃないですか」
泰葉「幸子ちゃんはそんな人たちとは真逆ですよ?」
幸子「お願いします先輩!」
泰葉「話聞いてくださいよ....」
泰葉のアイデア >>705
よしのんに頼む
幸子「泰葉さんの紹介でやってきました!」
幸子「輿水幸子です!」
芳乃「幸子さん、なんでしょうかー」
幸子「穴の専門家だとか」
芳乃「その名は捨てましたー」
幸子「そうですか....」
幸子「芳乃さんは、異世界、というものをご存知ですか?」
芳乃「異世界とは読んで字の如く、異なる世界」
芳乃「その名の通りではー」
幸子「ええ、本来の意味ではそうですね」
幸子「最近は『異世界=都合のいいところだけ中世のファンタジー世界』となっていますが」
芳乃「それで、異世界がどうかしたのですかー?」
幸子「ボク、異世界に行きたいんです!」
幸子「芳乃さんは、ボクたちとは違う世界が見えているようなので」
幸子「異世界に行く方法に心当たりはないかと」
芳乃「ふむ....」
芳乃の提案 >>708
ちょうど近くに異世界に通じる穴がある
芳乃「....先ほど、穴の専門家の名は捨てたといいましたが」
芳乃「....」
芳乃「あれは嘘ですー」
幸子「ウワァァァァァァァァァ....」
芳乃「こちらですー」
幸子「これは....穴?」
幸子「底が全く見えませんね....」
芳乃「詳しくは過去作を参照すればよいでしょうー」
幸子「?」
芳乃「幸子さんも一度入っているのですが、穴自体の消失によって記憶が消えているようですねー」
幸子「何を言っているのかよくわかりませんが、これが異世界への手掛かりなんですか?」
芳乃「手がかりというか、直接繋がっているのですー」
幸子「なんと!」
幸子「こんなに都合の良い穴がすぐそばにあったなんて!」
芳乃「ですが、無事に帰って来られるかは
幸子「行ってきまーす!」ピョン
芳乃「....」
芳乃「この度胸....」
芳乃「幸子さんなら問題なく帰って来られるでしょうー....」
異世界の世界観 >>714
お空
幸子「zzz....」
幸子「....ハッ!?」パチクリ
幸子「ここはっ!」
~お空(おから)~
幸子「どこですか!?」
幸子「一面真っ白なんですけど....」チラ
幸子「いえ、真っ白なのかも定かではありません」
幸子「この空間、とにかく空っぽです!」
幸子「壁も床も、空も大地も、海も山も」
幸子「そして果ても....」
幸子「ただただ何もない空間が、延々と広がっているように見えます」
幸子「果たしてこれを空間と呼んでいいんでしょうか」
幸子「....」
幸子「まあ来てしまったものは仕方ありませんし」
幸子「とりあえず、当てもなく歩いてみましょう」
~数時間後~
幸子「....」トボ
幸子「....」トボ
幸子「....まさかここまで何もないとは」
幸子「さすがのボクも、少しだけ焦ってきた気がしないでもないですね....」
幸子「出口もわかりませんし、食料も水もない....」
幸子「新たな力を手に入れる前に、ボクの身体が持ちませんよ....」
幸子「そもそもボクは、本当に歩いているんでしょうか....」
幸子「周りの景色が一切変わらないので、それすらも不安になります....」
幸子「はぁ....」トボ
幸子「....」トボ
幸子「....ん?」
幸子「あれは?」
幸子の見た物は? >>727
巨大ヒョウ君
幸子「....」ジー
幸子「....これは一体?」
幸子「なんだかとてつもなく大きいものということはわかるんですが」
幸子「あまりにも大きすぎて、先の方がよく見えません」
幸子「しかし、この世界に来て初めて見つけたものです!」
幸子「手がかりを見つけなければ....!」
幸子「全体が緑色ですねぇ」
幸子「表面は固くてザラザラしています」
幸子「高さはボク4~5人分、7~8メートルといったところでしょうか」
幸子「これだけでも十分大きいのに」
幸子「長さはとても測れないくらいですねぇ」
幸子「先が見えませんよ」
巨大ヒョウ君「こんにちは」
幸子「!!?!?!????」
幸子「えっ、喋るんですか!?」
幸子「というか生物なんですか!?」
巨大ヒョウ君「うん」
巨大ヒョウ君「ところで君」
巨大ヒョウ君「虫?」
幸子「え゛っ!?」
幸子「ボ、ボクは....」
幸子の返答 >>730
コンマが偶数なら虫,奇数なら虫ではない
かわいい
幸子「ボクはヒトなので、生物学上の虫ではありませんが」
幸子「あなたくらいの大きさの生物から見れば、虫のように見えるのかもしれませんね!」
巨大ヒョウ君「いただきます」パクリ
幸子「」
巨大ヒョウ君の胃の中の世界観 >>732
体のパーツを分解してカワイイ虫に変化させられる。食べられたらパーツを補充する必要がある
幸子「zzz....」
幸子「....ハッ!?」
幸子「ここは!?」
カワイイ虫's「「「「「「「カワイイ!」」」」」」」
幸子「!!!??!?!?!??!?!?!??!?!??」
幸子「人間の背丈くらいの虫たちが行進しています!?」
幸子「人間の背丈くらいのハエ、人間の背丈くらいのアブ、人間の背丈くらいのカ、人間の背丈くらいのムカデ....」
幸子「よく見たらどの虫も害虫じゃないですか!?」
カワイイバエ「カワイイ!」
カワイイアブ「カワイイ!」
カワイイカ「カワイイ!」
カワイイムカデ「カワイイ!」
幸子「....」
幸子「....カワイイ」ボソッ
幸子「!?」
幸子「か、カワイくなんかないですよ!」
幸子「巨大な害虫にカワイイ要素なんて一切ありません!」
幸子「....」
幸子「それなのに....」
幸子「なぜこんなにも!」
幸子「カワイく見えてしまうんでしょうか!?」
幸子「....!?」
幸子「これが....ボク....!?」
幸子は何の昆虫になった? >>736
トゲアリトゲナシトゲトゲ
幸子「トゲアリトゲナシトゲトゲになってます!?」
幸子「あ、皆さん今、トゲアリトゲナシトゲトゲって変わった名前だなあと思いました?」
幸子「これはですね、色々と流れがありまして」
幸子「トゲハムシ亜科というのがありまして」
幸子「それの和名がトゲトゲなんです」
幸子「そんなトゲハムシ亜科に属している、ハムシという種に」
幸子「トゲの無いハムシがいたんですね」
幸子「トゲのない=トゲナシ」
幸子「ハムシ=トゲトゲ」
幸子「これがトゲナシトゲトゲです」
幸子「そしてなんと!」
幸子「トゲナシトゲトゲの仲間に」
幸子「トゲのある種がいたんです!」
幸子「トゲのあるトゲナシトゲトゲ」
幸子「これがどう呼ばれるのか」
幸子「賢い皆さんなら、もうお分かりですね?」
幸子「そう!」
幸子「トゲアリトゲナシトゲトゲです!」
幸子「由来はさておき....」ジー
幸子「....」
幸子「....ボク、すっごくカワイイですね!」ウットリ
幸子「もしや、アイドルとしての極致に辿り着いてしまったのでは!?」
??「嬢ちゃん」
幸子「?」
幸子「喋れる虫さんもいたんですね!」
幸子「でもボクはもう言葉なんていらないんです」
幸子「だって虫は喋りませんから!」
??「....」
幸子「純粋な虫になって、もっと」
幸子「もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと」
幸子「カワイくなりたいので」
幸子「あなたも黙ってくれませんか?」
??「.....ハァ」
??「あんたも、もうそこまで進行してるんだな」
幸子「進行?」
??「ここにいるやつら、みんな前は人間だった」
??「でもな、虫になっちまうとそうはいかねえ」
??「虫ってのは人間と比べて、極端に脳が小さいんだ」
??「それに加えて、ここに来た時に」
??「誰もが身体のパーツを一つ失っている」
??「小さい脳を補うために、虫は身体の至る所にある神経節を使って情報を処理しているんだが」
??「それの一部も失ってるってことだ」
幸子「つまりどういうことなんですか?」
??「人間性を喪失していくんだよ」
幸子「人間性?そんなもの枷でしかありません」
幸子「カワイくなれるなら人間なんて捨ててあげますよ!」
??「虫に近づいていってるから気づけねえんだろうが」
幸子「何を言ってるんですかねぇこの人、いや虫は」
幸子「ボクのカワイさに世界中が気付いているというのに」
??「....冥土の土産に教えてやるよ」
??「今のアンタ」
??「全くカワイくねえぜ」
幸子「カワイくない!?」
幸子「じゃあこんなの要りませんよ!早く人間に戻してください!」
??「!?」
幸子「どうしたんですか?」
??「驚いた、あの状態から一瞬で人間性を取り戻すとは....」
幸子「何を言ってるんですか?えーっと....」
??「ああすまん、まだ名乗ってなかったな」
??「俺の名はバグズライフ」
幸子「いや虫じゃないですか」
バグズライフ「親が映画に影響されたらしくてな」
幸子「えぇ....」
バグズライフ「せっかく人間性を取り戻したところ悪いが」
バグズライフ「昆虫の処理能力じゃ、それも長くはもたんぞ」
幸子「えー?」
バグズライフ「さっさとかけたパーツの代わりを見つけな」
バグズライフ「そうすりゃ帰れるぜ」
幸子「はぁ....」
幸子「ボクのパーツ、どこが欠けてます?」
バグズライフ「ん、ちょっと待っててくれ....」ジロジロ
どこのパーツが欠けている? >>747
胸
バグズライフ「胸部の辺りが少し削れてる気がするな」
幸子「うわ本当だ!?」
幸子「頭の真下の辺りなので気づきませんでした!」
バグズライフ「まあもうほぼ昆虫になってるしな、そりゃ気づかんだろう」
幸子「これをどうすればいいんですか?」
バグズライフ「自分の胸部を見つけられればそれが一番だが、もう時間がねえ」
バグズライフ「その辺に落ちてるのを適当にくっつけてみな」
バグズライフ「そうすりゃなんとかいけるだろ」
幸子「そんな適当でいいんですか?」
バグズライフ「疑問ぶつけてる暇はねえぞ」
幸子「はぁい」
何の虫の胸部で補う? >>751
目の前のおっさん
幸子「あ、バグズライフさんの胸部、ピッタリはまりそうなので貰ってもいいですか?」
バグズライフ「お前、俺をアンパンマンか何かと勘違いしてねえか?」
バグズライフ「俺はあくまで助言を与えるだけの存
幸子「....」ベリベリベリベリ
バグズライフ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛っっっっっっ!!!!!!!!」
幸子「すみません、先を急ぐので失礼します!」ペコ
バグズライフ「....」
バグズライフ「....カワイイ」
バグズライフ「虫最高!害虫最高!じゃーなねーちゃん!」モゾモゾ
幸子「ボクもああなってたんですねぇ....」
幸子「早く帰りましょう!」
幸子「という過酷な旅をしてきました」
P「....」
P「悪夢でもみたのか?」
幸子「ええ、ボクも最初はただの悪夢だと思ったんです」
幸子「目が覚めたら事務所にいて、体も元に戻っていました」
P「やっぱり悪夢じゃねえか」
幸子「しかし!」
幸子「ボクの胸が」
幸子「新しい力を得たんです!」
P「胸ぇ?」
P「パッと見何も変わってないが?」
幸子「ちょっと!ジロジロ見ないでください!」
P「理不尽だなぁ」
幸子「フッフッフ」
幸子「ボクの胸が手に入れた新たな力....」
幸子「それは....!」
幸子の胸が手に入れた新たな力 >>754
可変サイズ
幸子「なんと!」
幸子「むむむ....!」
幸子「ハイッ!」
パァン
幸子「このように、胸のサイズを自由自在に操れるようになりました!」
P「幸子、出てるぞ」
幸子「!」ガバッ
幸子「....」
幸子「....ど、どうですか?」チラ
P「....」
P「俺は普段通りの幸子が好きだな」
幸子「じゃああまり使わないようにします////」シュルシュル
14日目に続く
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「(....胸の可変)」
幸子「(女性として、そしてアイドルとしては非常に有用な能力です)」
幸子「(....しかし、Pさんにはあまり響かなかったようですね)」
幸子「(まだまだ構い道を邁進しなければ....)」
何をする? >>761
料理を作る
幸子「(料理を作りましょう!)」
幸子「(お弁当の時はPさんの評価も最高でした!)」
幸子「(ボクの手料理でPさんの胃を破裂させちゃいますよ!)」
幸子「....」
幸子「(しかし、あの時もかなり行き当たりばったりで大変でしたし....)」
幸子「(ボク単独で、確実に美味しい料理を作れる自信もまだありません....)」
幸子「(人手も多い方が良いですから)」
幸子「(今回も助っ人を呼びましょう!)」
助っ人 >>763
ありす
幸子「再登場ですねよろしくお願いします!」
幸子「ありすさん!」
ありす「....」
幸子「どうしましたか?」
ありす「い、いえ、今回はあまりにもまともな頼みだったので」
幸子「失礼ですねぇ!」
幸子「ボクはいつでもまともですよ!」フフーン
ありす「初回からPを撲殺しかけた人の言うことですか?」
幸子「あれは不幸な事故でしたね....」
ありす「故意ではない方が心配になりますよ....」
幸子「それはそうと」
幸子「ありすさんって料理が得意なんですよね?」
ありす「!!!」
ありす「ま、まあそれほどでもないですよ!」
ありす「ですが、そこまで言うならお手伝いしましょう」
幸子「ありがとうございます!」
ありす「それで、何を作るんですか?」
幸子「決まっていません!」
ありす「材料は何を使うんですか?」
幸子「決まっていません!」
ありす「....」
ありす「あの、帰っていいですか?」
幸子「どうしてですか!?」
ありす「当然の感想だと思います」
幸子「お金を借りたりブラックジャックを作るよりマシでしょう!?」
ありす「自分でそれを言いますか」
幸子「ありすさん!」
幸子「この冷蔵庫の中の物で作れる料理を考えてください!」
ありす「せめてそのくらいは用意してから私を呼んでください!」
幸子「善処します」
ありす「全く響いていませんね」
冷蔵庫の中身① >>768
冷蔵庫の中身② >>769
冷蔵庫の中身③ >>770
花
輝子のキノコ
人肉味のいちご
ありす「....」ジー
ありす「....」スッ
幸子「それは?」
ありす「花です」
幸子「....ありすさん」
幸子「花はカワイイですけど食べられませんよ?」
ありす「これはエディブルフラワーです」
幸子「エディブルフラワー?」
ありす「食用の花のことを英語でそういいます」
幸子「花って見るものじゃないんですか?」
幸子「今ありすさんが出したのだって、普通に花屋さんで売っている種類に見えますけど」
ありす「はい、これはバラ、カーネーション、デージー、ペチュニア」
ありす「どれも花屋さんで売っていたり、園芸で育てられたりしています」
ありす「でも花は毒がない種類なら食べられますよ」
幸子「確かに植物ですもんねぇ」
ありす「パッケージにエディブルフラワーとしっかり書かれているので」
ありす「これは体に害のある農薬を使わず、元々食べる用に作られた花でしょう」
ありす「問題なく食べられると思います」
幸子「なるほど~」
幸子「花ってどんな味がするんですか?」
ありす「私も実際に食べたことはないのでわかりません」
ありす「でも、ただ食べられるというだけで味自体は売りではないかもしれません」
幸子「見栄え重視ってことですか?」
ありす「おそらく」
ありす「でも料理に見た目は重要ですよ」
幸子「その通りです!」
ありす「....他に使えそうな食材は」チラチラ
ありす「?」
ありす「これはなんでしょう?」スッ
幸子「あぁ、それですか」
ありす「知っているんですか?」
幸子「はい」
幸子「輝子さんのキノコです」
ありす「これキノコなんですか?」
ありす「変わった形だったので、何かわかりませんでした」
幸子「始めて見るなら仕方ないですよ」
ありす「輝子さんが大切に育てたキノコなら、私たちが食べるわけにはいきません」
ありす「これは冷蔵庫に戻しておきましょう」
幸子「食べて大丈夫ですよ?」
ありす「え?」
ありす「でも、人の物を許可も取らず勝手に食べるなんて、ダメですよ!」
幸子「そのキノコはもう輝子さんの物ではないです」
ありす「???」
ありす「....あの、もう少しわかりやすく言ってもらえますか」
幸子「そのキノコは輝子さんのちんちんです」
ありす「!!?!?!??!?!??!?!?!?!?!???!?!?」
ありす「あなたは何を言っているんですか!?」
幸子「....」
幸子「そのキノコは輝子さんのちんちんです」
ありす「わかりました!わかりましたから!」
ありす「....」
ありす「....輝子さんって、男の子なんですか?」
幸子「いえ、れっきとした女の子ですよ」
ありす「だったらなんで!その、ぉ...,ん....んがあるんですか!」
幸子「おちんちんですか?」
ありす「....はい」
幸子「輝子さんはですね、キノコを愛しすぎるあまり」
幸子「自身のお股にキノコが生えてくるようになったんです」
ありす「行間飛ばしてませんか!?」
ありす「どうやってもキノコを愛することと、それが股間に生えてくることが結びつきません!?」
幸子「確かに、いつも冷静沈着、クールオブクールのありすさんが動揺するのも無理はありません」
幸子「でも」
幸子「愛は、時に常識を、理屈を超え」
幸子「奇跡を起こしてしまうんです....」
ありす「何の説明にもなっていないんですけど....」
幸子「ある時から、輝子さんのお股にはキノコ」
幸子「もといちんちんが生えるようになりました」
幸子「そしてそれは」
幸子「3か月ごとに生え変わるんです!」
ありす「もうわけがわかりません....」
幸子「この前生え変わったと聞いていましたが、こんなところで保管していたんですねぇ」
ありす「股間に生えた物を冷蔵庫に入れないでほしいです」
ありす「しかし、そんなものならとても食べられません」
ありす「これは冷蔵庫に戻して....」
幸子「そう決めつけるのはまだ早いですよ」
ありす「え?」
幸子「とあるバラエティー番組で食べたんですが」
幸子「世界には、ウシのペニスを使った料理があります」
ありす「....」
ありす「そ、そうかもしれませんけど、ウシは食材としてポピュラーじゃないですか!」
ありす「ペニスだとしても、ギリギリ食材として見られなくはありません!」
ありす「同じペニスでも、輝子さんのものは嫌ですよ!」
輝子「私のちんちん、食べてくれないのか....?」
ありす「」
輝子「一生懸命育てたんだ....」
輝子「毎日撫でて、撫でて、撫でて....」
輝子「たくさん亜鉛を摂って....」
輝子「それなのに、ありすちゃんは食べてくれないのか....?」
輝子「ありすちゃんは、牛と私のちんちんを差別するのか....?」
ありす「ぅぅ....」
幸子「ありすさん、生産者さんがこう言っているんですし」
幸子「美味しく料理して、食べてあげましょう....?」
ありす「そんな言い方、ズルいですよ....」
幸子「まあまあありすさん、これでも見て元気出してください」コトッ
ありす「....」チラ
ありす「!!!」
ありす「いちご!」
幸子「これも料理に使いましょう!」
幸子「でもその前に....」
幸子「味見をどうぞ」
ありす「いいんですかっ!」
幸子「ええ、お手伝いしてくれてるんですからこのくらいは当然ですよ」
ありす「そういうことなら、ここはお言葉に甘えておきます」
ありす「いただきます!」パクッ
ありす「オロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!!!!」ゲロゲロ
幸子「ありすさん!?」
ありす「なんですかこれっ!?」
ありす「見た目はいちご!いちご以上にいちご!」
ありす「それなのに味は血生臭くて、食感は変にグニュグニュしていて....」
ありす「なんですかこれ!私に何を食べさせたんですか!」
幸子「えぇ....?」
幸子「ボクもこれただのいちごだと思ったんですけど....」パクッ
幸子「うぇっ!?」ペー
幸子「これは酷いですね....」
ありす「でしょう!」
ありす「目をつぶって食べれば、こういう味の食材なんだと認識できる可能性もありますが」
ありす「いちごにしか見えないフォルムを見てから食べると、脳が混乱して」
ありす「より酷い味に感じます!」
ありす「これはいちごへの冒涜です!」
ありす「絶対に許せません!」
幸子「いちごと思わず、癖の強いお肉だと思って調理しましょう!」
ありす「使うんですか!?」
幸子「そういうルールなので」
ありす「Pさん、どうかご無事で....」
作る料理 >>786
スーパーいちごパスタ
幸子「さてありすさん」
ありす「はい」
幸子「何を作りますか?」
ありす「....今回は」
ありす「スーパーいちごパスタを作ります!」
幸子「!!!」
ありす「正直に言って、これをいちごと呼ぶのは気が進みませんが」
ありす「味以外は完璧ないちご、いちごの極致、到達点なので」
ありす「便宜上いちごと呼ぶことにしますっ....」グググッ
幸子「そんな苦しそうな顔で言わなくても」
ありす「まず、この生臭いお肉のような味のするいちごをなるべく細かく刻んで」
ありす「りんご、パイナップルと一緒にワインに漬け込みます」
幸子「いちごの味じゃないのに、フルーツと合わせるんですか?」
ありす「いえ、これは臭み取りです」
ありす「こんなもの、臭みを取らないとまともな味にはなりませんよ」
幸子「へぇ~」
ありす「その間に、輝子さんのキノコと玉ねぎ、にんにくをみじん切りにしてください」
幸子「またみじん切りですか....」モタモタ
ありす「終わりましたか?」
幸子「なんとか....」
ありす「そしたら、このお鍋にオリーブオイルを引いて熱します」
ありす「油が全体に回ったら、先ほどみじん切りにしたものを全て入れて」
ありす「水気がなくなるまで炒めてください」
幸子「....」ジャッジャッ
幸子「もういい匂いがしてきましたね~」
ありす「使っている食材を考えると複雑です....」
ありす「臭み取りをしていたいちごを取り出して」
ありす「フードプロセッサーで細かくします」ヴィーン
ありす「....」ヴィーン
ありす「できました!」
幸子「味を考えると、ほぼひき肉ですね」
ありす「そのように使うつもりです」
ありす「いちごの見た目を残すことだけは絶対にしたくないので」
幸子「さすがです、いちごに賭ける思いが違います」
ありす「それほどでもあります」
幸子「もう良さそうですよ~」
ありす「わかりました」
ありす「このひき肉を投入して、さらに炒めます」
幸子「ひき肉って言っちゃいました」
ありす「フォルムのことはもう忘れます」
ありす「色が変わってきましたね」
幸子「ここに、ワイン、トマト缶、ケチャップ、コンソメスープですか」
ありす「はい、入れ終わったら弱火にして、15~20分ほど煮込みます」
ありす「同時にパスタも茹でておきましょう」
幸子「はーい」
ありす「完成です!」
ありす「これがスーパーいちごパスタ!」
幸子「これもうほとんどミートスパゲティじゃないですか!?」
ありす「いちごパスタの新境地です!」
幸子「食べる人は誰も、いちご要素に気付きませんよ」
ありす「そうでしょうね」
ありす「....しかしその人は、確かにいちごパスタを食べているんです」
ありす「非常に愉快です」
幸子「???」
P「....」カタカタ
幸子「Pさんっ!」
P「幸子、どうした?」
幸子「またお料理を作ってきました!」
P「マジか!」
P「この前の奴も美味かったからな~」
P「今回は何を作ったんだ?」
幸子「こちらになります」
幸子「オープン!」パカッ
P「ミートスパゲティじゃないか!」
幸子「ちっちっち」
幸子「Pさん、これはミートスパゲティなんてものじゃありませんよ」
P「?」
幸子「....これは」
幸子「スーパーいちごパスタです!」
P「あっ....」
P「....ありすか」
幸子「よくわかりましたね」
P「ありすが絡んでるのか~....」
P「見た目は美味そうなんだけどな」
幸子「安心してください、今回は味も保証できます」
P「本当か?」
幸子「ええ」
幸子「なんてったって、このボクが作ったんですから!」
P「はぁ....」
P「まあせっかく作ってくれたし、食ってみるかぁ」
幸子「どうぞ!」
P「いただきます....」
P「....」パクッ
P「....」モグモグ
幸子「どうですか?」
P「....なかなか美味いな」
幸子「そうでしょうそうでしょう!」
P「なんだか懐かしい味がするな....」
幸子「そうなんですか?」
P「子供の頃、お袋がよく作ってくれたんだ」
幸子「いい話ですねぇ」
P「しかしこのミートソース、独特な風味だな」
幸子「生臭いいちごと輝子ちゃんのキノコをたっぷり使っています!」
P「生臭いいちご???」
幸子「ボクたちもあれが何なのかはよくわかっていません!」
P「お前、そんなもの食わせるなよ....」
P「でも、これを食ってると昔を思い出すよ」
幸子「お母さんのことですか?」
P「それもだが」
P「昔金に困ってた頃、よく食ってた肉の味にちょっとだけ似てるんだよ」
幸子「へぇ~」
P「その辺で自分で捕まえてな、捌いて食べてたんだ」
幸子「狩猟免許を持っているんですか!?」
幸子「凄いじゃないですか」
P「狩猟....まあそんな感じだ」
幸子「何のお肉なんですか?」
幸子「鹿?猪?まさか熊ですか?」
P「....」
P「....懐かしいなぁ」
P「久しぶりにまた、食いたくなってきた」ニコニコ
幸子「Pさんに喜んでもらえてよかったです!」フフーン
P「ああ、次があるのかはわからんが楽しみにしてる」
幸子「任せてください!」
15日目に続く
幸子「Pさん....」
P「ん?」
幸子「昨日の忘れ物を届けにきました....」
P「昨日?」
P「料理は美味かったけど、まだ何かあったのか?」
幸子「はい、これです」ブワサ
P「花束?」
幸子「食べてください」
P「....」
P「貰ってください!じゃなくて?」
幸子「食べてください」
P「....」
P「いただきます」
P「....」パクリ
P「....」モッシャモッシャ
P「....」ポソポソ
P「....」ゴックン
P「花束を食べるってのはレアな経験だな」
幸子「味はどうですか?」
P「うーん....」
P「人が食べる用に品種改良され続けて、今の姿になった野菜や果物とは違って」
P「花は見た目重視でここまできてるからな」
P「味らしい味はそんなにないかもしれん」
P「やや苦みや辛みを感じるくらいか」
幸子「そうですよね....」
幸子「本当は、昨日のパスタの彩り用に使う予定だったんです」
幸子「でも載せるのを忘れてしまって....」
幸子「すみません、花束ごと食べさせてしまって....」
P「....」
P「幸子」
P「元気出してくれ」
P「お前の料理は十分美味しかったよ」
幸子「でもボクはプロです」
P「プロではないぞ」
幸子「やっぱりベストの状態で食べて欲しかった....!」
P「....」
P「....幸子」
P「....俺の顔をよく見ていてくれ」
幸子「?」
P「ふんっ....!」
ニュルニュル
幸子「Pさんの眼球が飛び出しています!?」
幸子「だ、大丈夫なんですか!?」
P「まだまだぁ....」
P「本番はここからだっ!」
ポロン ポロン
幸子「ヒッ!?」
幸子「眼球が落ちました!?」
P「これはなかなか....疲れるな....」
幸子「疲れるで済むんですか!?」
P「オチはこれだぁ!」
フラワッ フラワッ
幸子「Pさんの両目から!」
幸子「さっき食べた花が咲き誇りました!!!」
P「幸子の笑顔を取り戻すためには....」
P「俺自身が」
P「花瓶になることだ」
幸子「Pさん....////」キュンキュンマックス
P「鼻と口と耳からも出すか?」
幸子「いえ、もう元気になりました!」
幸子「今日は2本立てなのでまた来ますね!」
P「おう!待ってるぞ!」
何をする? >>817
3人のレッスン
幸子「3人のレッスンをします!」
幸子「集合してくださ~い!」
りん子「....」フラフラ
幸子ギア「コロス」
アゲハ「はぁい....」
幸子「皆さん、お疲れ様です」
幸子「寮に入ってからは基礎トレーニングを積んでいると思いますが」
幸子「今日からはユニット単位でのレッスンも行います」
幸子「初回なので、今回はボクも見学しますね」
りん子「....」
幸子ギア「....」
アゲハ「....」
アゲハ「幸子ちゃん....」
幸子「なんでしょう?」
アゲハ「私、この2人のことをまったく掴めないんだけど....」
幸子「....」
幸子「リーダーであるアゲハさんがそれでは、ユニットの完成度は上がりません」
幸子「これはよくありませんね」
アゲハ「....」
幸子「でも、この2人は決してアゲハさんに懐いていないわけではないと思いますよ」
幸子「そうですよね、りん子ちゃん?」
りん子「....」
りん子「アゲハ」
りんこ「すき」ニコニコ
アゲハ「!?」
アゲハ「りん子、話せるようになったの!?」
幸子「まだ練習中ですけどね」
幸子「りん子ちゃんはまだ生後1ヵ月も経っていませんが」
幸子「成長スピードは人間なんてメじゃありません」
幸子「それに彼女は」
幸子「早く周りの人たちと話をしたい、その一心で」
幸子「ずっと文字や言葉の勉強をしてきています」
アゲハ「tonight....」
アゲハ「りん子....!」
幸子「....そしてそれは」
幸子「りん子ちゃんだけではありませんよ」
アゲハ「まさか....!」
幸子ギア「....」
幸子ギア「すこ」
アゲハ「!!!?!?!?」
アゲハ「幸子ギアがコロス以外の言葉を!?」
幸子ギア「COCO'S」
アゲハ「ファミリーレストランチェーン!?」
幸子ギア「ロス」
アゲハ「海外進出!?」
幸子ギア「ROTHCO」
アゲハ「ミリタリー、タクティカル、サバイバル、アウトドア製品を提供するトップカンパニー!?」
幸子ギア「コス」
アゲハ「コスプレ!?」
幸子ギア「スロ」
アゲハ「ギャンブルにも手を!?」
幸子ギア「ココロ」
アゲハ「!!!」
アゲハ「幸子ギアにも心が....?」
幸子「幸子ギアは元々、コロス以外の発生は不可能でした」
幸子「しかし、血の滲むような努力の結果」
幸子「『コ』と『ロ』と『ス』を自由に組み合わせて、言葉を発することができるようになったんです!」
幸子ギア「♪」フフーン
アゲハ「凄い....凄いよ幸子ギア....!」
幸子「アゲハさん、うかうかしていられませんね?」ニヤリ
アゲハ「うん、2人がこんなに頑張ってるんだもん」
アゲハ「リーダーの私は、もっと頑張って」
アゲハ「ユニットを引っ張っていけるようになりたい!」
幸子「その意気です!」
レッスンの内容 >>825
NGに指導してもらう
幸子「初回のレッスンで地味なことをしてもつまらないので」
幸子「今日は偉大なる先輩方に指導してもらうことにしましょう!」
幸子「お願いします!」
ガチャリ
卯月「こんにちは~」
凛「よろしく」
未央「超大人気アイドルニュージェネレーションがアイドルのいろはを教えちゃうよ~!」
りん子「....」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「わ、わぁー....」
NG「「「....」」」
卯月「あ、あれ?」
卯月「この子たちみんなアイドルになるんですよね?」
未央「なんか反応薄くない?」
凛「....」
幸子「すみません、この子たち右から」
幸子「生後2週間、アンドロイド、5年間山に籠っていて数日前に帰ってきた」
幸子「という事情があるので、皆さんのことを知らないんです」
凛「どういうことなの....」
未央「これは、なかなか手強い相手だね....!」
卯月「でも、すっごくかわいいです!」
幸子「そうなんですよ、経験はまだまだですが」
幸子「次のアイドル界を背負うことになる逸材たちだと」
幸子「ボクは自信を持って言えます!」
凛「ふーん、幸子がそこまでいうんだ」
卯月「期待されているんですね~」
幸子「ということで」
幸子「今日はこの3人とニュージェネレーションの皆さんが」
幸子「それぞれ1人ずつペアになり、マンツーマンでレッスンをしてもらいます!」
幸子「くじ引きを引いて同じ番号同士で組んでください!」
りん子「....」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「大丈夫かなぁ....」
りん子 >>831
幸子ギア >>832
アゲハ >>833
(それぞれのコンマの数字が小さい順に、相手が卯月、凛、未央となります)
Cu
あ
あ
卯月「一緒に頑張りましょう!」
りん子「....」
島村卯月 VS 山梨りん子
アゲハ「よ、よろしくお願いします!」
凛「うん、こちらこそ」ニコ
渋谷凛 VS アゲハ
未央「いやーほんと、見れば見るほどさっちーにそっくりだね~」
未央「とてもアンドロイド?には見えないなー」
幸子ギア「コロス」
未央「」
本田未央 VS 幸子ギア
幸子「レディー....」
幸子「ファイッ!」
カーン
卯月りん子side
卯月「りん子ちゃん、綺麗な髪です~」ナデナデ
りん子「////」
卯月「うふふ、見た目は大人っぽいのに」
卯月「仕草や表情は幼くてかわいい~」ヨシヨシ
りん子「////」
卯月「なんでも聞いてくださいね?」
卯月「私の教えられることならなんでも教えてあげます!」
りん子「....」
りん子の聞きたいこと >>836
食べたらどんな味がする?
りん子「....たべたら」
卯月「?」
りん子「たべたら、どんなあじ?」
卯月「???」
卯月「え、ええっと....」
卯月「りん子ちゃん、何を食べた時の味を聞いてるのかな?」
りん子「....」ユビサシ
卯月「私ですか!?」
卯月「私は食べられませんよ?」
りん子「....おっぱい」
卯月「へ?」
りん子「....まま、おっぱい」
卯月「私はママじゃないですよ....?」
幸子「いえ、りん子ちゃんはこの事務所に所属する全アイドルのフェロモンから作られているので」
幸子「卯月さんもママの1人であるといえます」
卯月「えぇっ!?」
幸子「この子はそのことをまだよくわかっていないようですが」
幸子「本能で感じるものがあったんでしょう....」
卯月「で、でも私おっぱいは出ませんし....」
幸子「お願いします、りん子ちゃんに」
幸子「ママの温かみを与えてくれませんか」
幸子「少しの時間でいいんです....!」
卯月「....」
幸子「りん子ちゃんは、試験管の中で生まれたので、ママを知りません」
幸子「どうか....!」
卯月「....」
卯月「....わかりました」
幸子「卯月さん!」
卯月「島村卯月!がんばって母乳を出します!」
幸子「!?」
幸子「いやあのボクは胸を触らせるとか吸わせるとかそういうことを
卯月「うううううううっっっっ!!!!!!」グググッ
卯月「待っててくださいねりん子ちゃん!!!!」グヌヌッ
卯月「今、出しますから!!!!!」グギギギギギッ
りん子「....?」
幸子「あ、あの....」
卯月「....」
卯月「....もうこれで終わってもいい」
卯月「だから....母乳を....!」
幸子「卯月さん!」
凛「卯月!私も飲ませて!」
りん子「!」
卯月「....がんばりますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
プシャッ
幸子「母乳が!」
凛「出た!」
卯月「はぁ....はぁ....」
卯月「10年後の母乳を、前借りしました....!」
りん子「んぅっ....んぅっ....」チュパ
卯月「....いい子いい子」ナデナデ
りん子「....」ニコニコ
凛「ジュブルルルルッズッズッ!!!!!!」
卯月「ひぁっ!凛ちゃん!こ、こんなところでっ!?」
卯月「それは2人きりの時にっ!!!」
凛「ジャブレロレルルリヴヴァヴァヴァッヴァヴェロックス!!!!!!!!」
卯月「あぁっ!!!!!」プシャー!
幸子「....良かったですね、りん子ちゃん」ウルウル
凛アゲハside
凛「ただいま」
アゲハ「お、おかえりなさい、です....」
凛「じゃあ、こっちも始めようか」
アゲハ「(....この人)」
アゲハ「(どうして数秒前まで人の胸を下品な音を立てて貪っていたのに)」
アゲハ「(こんなに綺麗な顔で冷静に話せるんだろう....)」
アゲハ「(....もしかしてこれが)」
アゲハ「(トップアイドルの成せる技....?)」ジー
凛「私の顔に何かついてる?」
アゲハ「母乳しかついていません」
凛に教えて欲しいこと >>844
媚薬について興味ないか聞く
凛「何か質問はある?」
アゲハ「質問....」
アゲハ「媚薬について興味ありますか?」
凛「....」
アゲハ「あ゛」
アゲハ「すすすすみません....変なこと聞いちゃって....」
アゲハ「昨日テレビでそういうのを見たのが頭に残って、気になってたんです....」
凛「....」
凛「媚薬を使ってでも落としたい人がいるの?」
アゲハ「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
アゲハ「凛さんのようなトップアイドルは、そういうものに興味はあるのかなって....」
アゲハ「....忘れてください」
凛「あるよ」
アゲハ「!?」
アゲハ「あるんですか!?」
凛「ある」
アゲハ「も、もしかして、それを使ってでも気を引きたい人が
凛「それは違う」
アゲハ「え....?」
凛「媚薬、そんなものが本当にあるとしたらっていう話ね」
凛「私は、相手の興味を引くために使ったりは絶対にしない」
アゲハ「....?」
凛「自分が欲しいものは、自分の力で手に入れないと意味がないから」
アゲハ「!!!」
凛「媚薬のことを聞かれたから媚薬で例えたけど」
凛「こういう気持ちは、アイドルにとっても大切」
アゲハ「どういうことですか?」
凛「今の芸能界には、アイドルが星の数ほどいる」
凛「その中でトップアイドルになれるのはほんの一握り」
凛「そうなるためには、『我』がないと絶対に無理だよ」
アゲハ「『我』....」
凛「待っているだけじゃ誰も迎えには来てくれない、応援してくれない」
凛「じゃあどうすればいいと思う?」
アゲハ「....」
アゲハ「....自分から、ですか」
凛「そう」
凛「逆に、その心構えさえあれば」
凛「絶対に上に行けるよ」フッ
アゲハ「....!」
凛「私が言えるのはこれくらいかな」
アゲハ「....」
アゲハ「....凛さん」
アゲハ「そこで待っていてください!」
アゲハ「必ず追いつきます!」
凛「!」
凛「その言葉、忘れないでね」ニコッ
アゲハ「はいっ!」
アゲハ「そういえば、相手の興味を引くのに使わないなら」
アゲハ「どうして媚薬自体は欲しいんですか?」
凛「可愛い女の子性欲を高めるだけ高めてから」
凛「監禁したいでしょ?」
アゲハ「えぇ....」
凛「ただの監禁にもちょっと飽きてきたところだしさ」
凛「それに」
凛「その状態で何日も放っておくのを想像するだけで」
凛「....」
凛「いい」ニコォ
アゲハ「」
未央幸子ギアside
未央「え、えーっと....」チラ
幸子ギア「....」
未央「何を教えようかな....」
幸子ギア「コロス」
未央「うーん....」
未央が教える内容 >>855
必殺技の出し方
未央「アンドロイド....ロボット....?」
未央「ロボットといえば....」
未央「必殺技!」
幸子ギア「?」
未央「未央ちゃんが必殺技の出し方を教えてあげよう!」
幸子ギア「コロス?」
未央「うん、相手を一瞬で骨抜きにしちゃうよ!」
幸子ギア「!!!」
幸子ギア「すこ!すこ!」
未央「落ち着いて落ち着いて」
未央の必殺技 >>857
計算され尽くした自然なボディタッチ
未央「必殺!」
未央「計算され尽された自然なボディタッチ!」
幸子ギア「???」
未央「ギアッチョ、そこに座って」
幸子ギア「?」
未央「いいから!」
幸子ギア「....」ストン
未央「いくよ~」
未央「....あ、ギアッチョ!」
幸子ギア「コロス」
未央「隣いい?」
幸子ギア「コ
未央「よいしょ」コツン
未央「....ごめん」ニコ
幸子ギア「コ....コ....」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその①」
未央「隣に座る時に肩をほんの少しだけ当てる!」
幸子ギア「すこ....////」
未央「次、コンボ行くよ!」
未央「はいこのスマホ持って!」
幸子ギア「コロス!」
未央「ギアッチョ、何見てるの?」
幸子ギア「コロス」
未央「私にも見せて」チョン
幸子ギア「」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその②」
未央「スマホを覗きこむ時に胸を軽く当てる!」
未央「うわ~これいつのやつ?」
未央「もっと近くで見せて~」サワ
幸子ギア「コロッ!?」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその③」
未央「スマホを取ろうとして指を触る!」
未央「そうだ、私たちも撮ろうよ!」
未央「ほら、もっと寄って!」ギュゥ
幸子ギア「」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその④」
未央「写真を撮ろうとして大胆に身体全体を押し付ける!」
幸子ギア「すこ....////」
幸子ギア「コロス!コロス!」
未央「続きは....」
未央「ギアッチョがレッスン頑張ったらやってあげる!」ギュッ
幸子ギア「すっ」
未央「応援してるぞ~!」ポンポン
幸子ギア「」プシュー
幸子「3人とも、どうでしたか?」
りん子「....ママ」
アゲハ「凛さん、色々凄い人だった....」
幸子ギア「」プスプス
幸子「じゃあお礼を言いましょうか」
幸子「ありがとうございました!」
アゲハ「ありがとうございました!」ペコ
りん子「....」ペコ
幸子ギア「すこ」ペコ
卯月「いえいえ、こちらこそいい刺激になりました!」
凛「卯月、ああいうのが好きなの?」
卯月「え゛っ!?ちちち違いますよ!刺激というのはそういうことじゃなくて!」
凛「わかってるって、卯月は欲しがりなんだから」ニヤ
卯月「////」
未央「みんな、トップアイドル目指して頑張ってね!」
ドンガラガッシャン
ニュージェネレーション「「「!?」」」
幸子「あの子さんもお礼を言っています!」
アゲハ「いたの!?」
卯月「4人組だったんですね....」
未央「4人って数えていいのかな?」
凛「この激しい個性のぶつかり合い、幸子があれだけ自信満々なのもわかるかも」
幸子「フッフッフ....」
幸子「あなたたち3人は、とんでもないルーキーを生み出しましたよ!」
卯月「はい!応援してます!」
幸子「ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」
幸子「いやー」
幸子「今日は3人にとって、とてもいい勉強になったみたいですね~」
幸子「アイドルユニットとしての第一歩....」
幸子「これからが楽しみです!」
幸子「....」
幸子「今日Pさんに絡んでいないんですけど!?」
16日目に続く
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(3人は大きく成長しました....)」
幸子「(....次はボクの番ですね!)」
幸子「(Pさんに構ってあげましょう....!)」
何をする? >>877
一緒にホラーゲームプレイ
幸子「(一緒にホラーゲームをプレイしましょう!)」
幸子「....」
幸子「(....怖そうです)」ブルッ
幸子「(しかし、あの3人の成長を目の当たりにしたら)」
幸子「(ボクも怖がってなんかいられません!)」
幸子「(頑張りましょう!)」
幸子「(でも、ホラーゲームなんてやったことがありません....)」
幸子「(誰か詳しい人はいないでしょうか....)」
小梅「言うまでもなく、私だね....」
幸子「ですよね」
幸子「思考を読まれていたなら話が早いです」
幸子「小梅さん、何かおすすめのホラーゲームはありますか?」
小梅「....」
小梅「色々あるけど....」
小梅「普通のホラーゲームと、普通じゃないホラーゲーム」
小梅「どっちがいい....?」
幸子「どっちもいやですけど....」
幸子「....」
幸子「ここはあえて、普通じゃないホラーゲームで!」
小梅「幸子ちゃん、いい....////」
幸子「とんでもない地雷を踏み抜いてしまった気がします....」
小梅「Pさんを連れて、着いてきて....」
幸子「えっ!?」
幸子「ここにテレビがありますよ?」
小梅「ううん、ここじゃダメだから....」
幸子「?」
小梅「この部屋....」
P「幸子、俺はわざわざ有給取って早退して来たんだが大丈夫なんだろうな?」
幸子「え、ええ....おそらく....」
P「なんで俺は有休を消化したのに社内にいるんだろ....」
幸子「どうせ使えずに消えていくんだからいいじゃないですか」
P「まあな」
P「こういうアイドル絡みの用事じゃないと許可でないし」
幸子「この事務所が一番のホラーだったっていうオチになりそうですね」
P「やめてくれよ....」
小梅「普通じゃないホラーゲームは、これ....」
P「デッカ!?」
幸子「こ、これゲーム機なんですか!?」
幸子「MRIかなにかにしか見えませんけど!?」
小梅「これは、私が制作にかかわった新しい没入型ゲーム機だよ....」
幸子「没入型ゲーム機?」
小梅「このカプセルに入ると、自動的に意識がゲームの世界へと転送されて....」
小梅「今までのゲーム機、例えばVRですら全く比べ物にならない現実感を楽しめる....」
幸子「ホラーゲームでそんなことしたら、ボク死んじゃいませんか....?」
小梅「その時はこれが生命維持装置にもなるから大丈夫....」
P「気軽に技術革新起こしてるんじゃねえよ」
ゲームのタイトル >>883
無
小梅「ゲームのタイトルは....」
小梅「『無』」
幸子「『無』?」
幸子「小梅ちゃんの前で言うのはあれですけど」
幸子「ホラーゲームなのにそんなにシンプルなタイトルでいいんですか?」
幸子「あまり恐怖を感じないタイトルですけど」
P「....おそらくそうする必要がないんだろう」
小梅「正解....」
幸子「どういうことですか?」
P「....」
P「ゲームの内容自体に自信があるから、タイトルはシンプルでも問題ないんだ」
幸子「....」
幸子「ゲームの内容に自信があって、ジャンルはホラーってことは....」
P「....めちゃくちゃに怖いんだろうな」
幸子「」
小梅「それじゃあいくよ....」
小梅「お2人様、ごあんな~い....」バタン
幸子「タスケテ....」
P「腹括れ....」
ゲームの大まかな内容 >>886
夜の街で化け物から逃げるゲーム
P「幸子!」
幸子「!?」パチクリ
幸子「Pさん...?」
P「ヤバい、マジでヤバいぞこれ」
幸子「え?」
P「見てみろ!」
幸子「....」チラ
幸子「!?」
幸子「これは一体....」
P「現実世界にしか見えないからとても信じられないが」
P「今俺たちは、ゲームをやっているらしい....」
幸子「一応言っておきます」
幸子「なんでもありですねこの事務所」
P「本当だよ....」
幸子「しかしここはどこなんでしょう....」
P「周りの様子を見る限り」
P「どことなく1980年代後半の東京に似ているような気がするな」
幸子「というと?」
P「バブル真っ只中の頃だ」
幸子「テレビで見たことがある気がしますね」
P「まあ似せているだけで、現実と一緒ではないんだろう」
幸子「なるほど....」
幸子「....ただ」
P「あぁ」
P「俺達以外、誰もいないな」
幸子「街中に明かりが灯っていて、煌びやかなネオンは目が痛いくらいなのに」
幸子「誰もいません」
幸子「こんなに明るいのに、あまりにも不気味です」
幸子「それに、一切音もありません」
P「ホラーゲームだからな」
幸子「はぁ....」
P「そういえば俺達、何の説明もなしに放り込まれたけど」
P「これ、何をすればクリアなんだろうな」
幸子「そこの看板に書いてありますよ」
P「本当だ」
P「なになに....」
【街の中に散らばった4つの鍵を集めたらゲームクリア!】
P「タイトルと一緒でえらくシンプルだな....」
幸子「それで済めばいいんですけどね....」
P「とりあえず、適当に探しに行くか....」
幸子「そうですね....」
....ロ....
ロロ.........
....................
ロ
幸子・P「?」
P「何の音だ?」
幸子「妙ですね、さっきまで何の音もしなかったのに」
幸子「とりあえず行きましょうか」
P「そうだな」
幸子「....」スタスタ
P「....」ピタ
幸子「?」
幸子「Pさん?早く行きましょうよ」
P「....先に行っといてくれ」
幸子「え?」
P「幸子逃げろ!」
幸子「!?」
ブチッ
ボトリ
幸子「?」
幸子「Pさんの足が」
幸子「下に落ちて....?」
P「幸子....何かいる....」ドロッ
P「早く逃げろ」
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
幸子「ぁ」
P「いそげ」
幸子「っ!!!」ダッ
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
幸子「はぁっ、はぁっ....」ゼェゼェ
幸子「(一体何が、起こったんでしょうか....)」
幸子「(突然Pさんの動きが止まったと思ったら)」
幸子「(次の瞬間には、Pさんの足がちぎれて)」
幸子「(下に落ちて....)」
幸子「う゛ぶっ....」オエッ
幸子「ぉぇっ」ゲロッ
幸子「(なんなんですか、なんなんですか)」フキフキ
幸子「(意味が分かりませんよ!?)」
幸子「(何もなかったはずなのに、どうしてあんなこと....)」
幸子「(Pさんはどうなったんでしょうか....)」
幸子「....」
幸子「....」スック
幸子「(とにかく、鍵を探さないと....)」
幸子「....」スタスタ
幸子「(さっきボクたちがいたのは、大きな交差点の真ん中でした)」
幸子「(視界を遮るものは何もなく、半径数十メートル、360度全て見えていたはずです)」
幸子「(それなのに、Pさんが突然あんな風に....)」
幸子「....」
幸子「(もしや、早くゲームオーバーになった方が楽なのでは?)」
幸子「....」
幸子「(いや、それは怖いです)」
幸子「(だって小梅ちゃんが)」
小梅『もし意識が戻ってこられなくなったら』
小梅『バックアップしてる幸子ちゃんの意識を体に入れるだけだよ....』
幸子『それ今の僕は死んでません!?』
小梅『えへ....』
幸子「(って言ってましたし)」
幸子「(もちろん、クリアしないと戻ってこられないようなゲームを)」
幸子「(友人である小梅ちゃんがボクにさせるはずはありませんが....)」
幸子「(小梅ちゃんが死を重く見ていない人格破綻者である可能性もないとは言えません....)」
幸子「(....つまり)」
幸子「(クリアして戻るのが確実!)」
幸子「(....しかし)」
幸子「(この決して狭くはない街の中のどこを探せばいいんでしょうか)」
幸子「(今のところ説明されたのは、ゲームのタイトル『無』と簡単なルールのみ....)」
幸子「(でも、何の手掛かりもなく街を探す....)」
幸子「(そんなはずはないんです....)」
幸子「(これはホラーだけではなく、ホラーゲーム)」
幸子「(そんなゲーム性皆無ということはないはず....)」
幸子「(何か、何か手掛かりが....)」
幸子「....」
幸子「....このゲームのタイトル」
幸子「....『無』」
幸子「(現状提示されている唯一のヒントは、これくらいしかありません....)」
幸子「(無、に関する場所を探してみましょうか....)」
幸子「....」
幸子「(1人で探し回らなきゃいけないんですね....)」
幸子「(怖すぎますよ....)」
無に関する場所 >>903
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
労基
幸子「....」トボトボ
幸子「....」チラ
幸子「(....ここは!)」
幸子「(労働基準監督署!)」
幸子「....」
幸子「(労働基準監督署といえば....)」
幸子「(無能!!!)」
幸子「(ここに鍵があるかもしれませんっ!)」ダッ
幸子「....」ガサゴソ
幸子「....」ガサゴソ
幸子「(....ありませんね)」
幸子「(いやでも、労働基準監督署は無能で間違いないはず....)」
幸子「(『無』というタイトルに意味があるなら)」
幸子「(ここにあってもおかしくはないんです....)」
幸子「(それとも、労働基準監督署は無能ではない....?)」
幸子「(それもありえません)」
幸子「(彼らが無能でないなら、Pさんのような労働者は根絶されているはずですから)」
~数時間後~
幸子「ハァハァ....やっとみつけましたハァハァ....」
幸子「こんなに手こずらせるなんて、やっぱり無能ですね労働基準監督署は」
幸子「次の『無』を探しに行きましょう....」トボトボ
無に関する場所 >>907
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
廃屋
幸子「....」スタスタ
幸子「(....あれは!)」
幸子「(はいおくランキング第2位の単語でお馴染み)」
幸子「(廃屋!!!)」
幸子「(ちなみに1位はハイオクです)」
幸子「(廃屋は様々な『無』がありますからね!)」
幸子「(無人、無常、無一文、虚無、無頼....)」
幸子「(無の集う場所といっても差し支えありません!)」
幸子「(勝ちましたね)」フフーン
~数分後~
幸子「(ありました!)」
幸子「(やはり『無』ー度(通称:ムード)が高い場所には鍵がある、ということで間違いないでしょう!)」
幸子「(さっさとクリアして帰りましょう!)」
無に関する場所 >>911
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
心の中
幸子「....」スタスタ
幸子「(....あれは!?)」
心「よ☆」
幸子「心さん!?」
幸子「こんなところで何をしているんですか!?」
心「....そんなことよりさ~」
心「入ってけよ☆」パカッ
幸子「ヒッ」
心「ようこそ、はぁとの中へ~」
幸子「....」チラ
幸子「....」チラ
幸子「(心さんはボクたちと一緒にゲームの世界に入ってはいません)」
幸子「(つまり、さっきの人は本物の心さんではない....?)」
幸子「(でも、なぜ突然出てきて)」
幸子「(パカっと割れてボクを飲み込んだんでしょう....)」
幸子「(....ハッ!?)」
幸子「(ここ、真っ暗です....)」
幸子「(何も見えない....)」
幸子「....」
幸子「(もしかして、ここも『無』....?)」
幸子「(何もかもがわかりませんが)」
幸子「(飲み込まれてしまった以上は)」
幸子「(この空間を探すしかありませんね)」
~数十分後~
幸子「(ありました....)」
幸子「(これだけ何もない空間だと、鍵が隠れるような場所もないので比較的探しやすかったですね)」
幸子「....」
幸子「(しかしなぜ、心さんの中が無だったんでしょうか....)」
幸子「(いつも明るくて元気な心さんに無要素なんて皆無のはずなのに....)」
心「幸子ちゃん」
幸子「うわぁビックリした」
心「理想と現実の狭間で苦しむ、あっちのはぁとを」
心「助けてあげて」スゥ
サラサラ
幸子「なんか謎のお願いを託したと思ったら消えてしまったんですけど....」
幸子「....」
幸子「(....鍵もあと1つ)」
幸子「(次行きましょうか....)」
無に関する場所 >>919
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
墓場
幸子「....」スタスタ
幸子「(....ここは!?)」
幸子「(墓場!!!)」
幸子「(感じますよ....無ードを....)」
幸子「....」
幸子「(お墓の中でも、最も無が濃い場所....)」
幸子「(あそこですね....)」
幸子「(....ありました)」
幸子「(無縁仏....)」
幸子「(無縁とは、死者を弔う縁者がいないこと)」
幸子「(ここにいらっしゃるのは、供養をしてくれる人がいない方々です)」
幸子「(あまり気は進みませんが、探しましょうか....)」
~数十分後~
幸子「(まさか墓荒らしのようなことをする羽目になるとは....)」
幸子「(ここはゲームの中で、おそらくこのお墓の中には誰もいないんでしょうけど....)」
幸子「(手を合わせておきましょう)」ナムナム
幸子「(さて、これで鍵は集まりました!)」フフーン
幸子「....」
幸子「....」
幸子「....」
幸子「(何も起こりませんね)」
幸子「(集めたら終わり、というわけではないんでしょうか....?)」
ロ
ロ
................ロ
ロ....ロロロ....
幸子「!!!」
幸子「(この音....!)」
幸子「(何かはわかりませんが、確かなことが1つだけあります)」
幸子「(これを聞いた直後に、Pさんはああなりました)」
幸子「(つまり!)」
幸子「(この音に何かが....)」
幸子「(あります!)」
幸子「(しかし対処法がまだ分からないので逃げましょうあれ足が動かない)」
ブチッ
ボトリ
幸子「....あ」
幸子「え?」チラ
幸子「あ....あ....」
幸子「ボクの足....」
幸子「ぅ゛ぅ゛ぁ゛....い゛だいっ....いたい....」
幸子「何かがっ....ボクの足を....」
幸子「周りには、何もいないのにどうして....」ドロドロ
幸子「....これもまさか」
幸子「『無』!」
幸子「....」
幸子「....集中」
幸子「すぅ、はぁ」スーハー
幸子「この痛みはまやかし、現実のものではないんです」
幸子「敵は『無』、こちらから接触する術がないなら」
幸子「相手からの接触に」ガシッ
幸子「カウンター!!!」
幸子「手持ちのアイテムはこれくらいしかないのでとりあえず鍵をぶつけてみる!!!」ペシッ
................ロ
........
....
幸子「....!」ガバッ
小梅「あ、起きた....」
P「おはよう幸子」
幸子「....」
幸子「....おはようございます」
幸子「....」
幸子「....クリアですか?」
小梅「うん....」
幸子「....」
幸子「なんってゲームをやらせてるんですか!?」
幸子「というかあれもうゲームじゃないでしょう!?」
小梅「ゲームだよ....?」
幸子「楽しくもなんともないですよ!」
幸子「Pさんとやるはずだったのにさっさといなくなっちゃうし」
P「いやいや、俺は俺で結構大変だったんだぞ?」
幸子「そうなんですか?ボクも最後は物凄く痛かったですよ?」
P「化け物に捕まった後は、手足を順に1本ずつちぎられて」
P「その後は耳と鼻を削がれ、眼球をくりぬかれ、乳首を食べられ、尿道カテーテルされた後陰茎を切断されて」
P「最後に首を落とされたら帰って来られた」
幸子「」
幸子「小梅さん!あなた、やっぱり異常者じゃないんですか!?」
小梅「化け物の行動は私じゃなくて、外国の凶悪殺人犯の行動データを学習させたAIが担当してるから....」
幸子「それを担当に据える時点で怖いですよ....」
P「まああんなの、常人がやったらショック死してるかもな」
P「痛みに慣れてる俺だったから大丈夫だったけど」
幸子「呪いのゲームなんてものじゃないですよ....」
P「起きたら手足目耳鼻乳首陰茎から結構な量出血しててビビったわ」ゲラゲラ
幸子「ほらー、没入感が強すぎたせいで」
幸子「身体にも影響出てるじゃないですか」
P「よし!」
P「『無』、発禁!」
小梅「ぶーぶー....」プクー
幸子「....そういえばボクたちって」
幸子「本当に帰って来られてるんですよね?」
小梅「?」
幸子「いや、今のボクの意識は小梅さんの言っていたバックアップに残してあったコピーの方で」
幸子「本当のボクの意識はまだゲームの中に取り残されてる、なんてことはないですよね?」
小梅「....」
小梅「どっちの意識でも内容は同じだよ....?」ニッコリ
幸子「冗談でもやめてくださいよ....」
17日目に続く
お世話になっております、投稿者です
本日最終回を更新する予定でしたが、スレが埋まってしまいました
埋まりきる前に1つご報告を
ということで最終回の予定は取りやめて、次スレで継続ということにいたします
理由としては、スレの内容を考えると、安価でお題を提供してくださる方々さえいれば
まだ続けられるのではないかと考えたからです
また、なぜかオリジナルキャラも幾人か生まれてしまい、終わらせるのは名残惜しいということもあります
どれくらい読者の方が残っているかはわかりませんが、また来ていただけると有り難いです
数日中に次スレを立てて再開できればと思っています
スレのタイトルは今作とほとんど変わらないものになる予定です
その時はまた、よろしくお願いいたします
乙でした
新スレ待ってます
おつおつ
次もよろしくお願いします
幸子「(....)」
幸子「(カワイイボクが2人になったらPさんは幸せなのでは!?)」
幸子「(....いえ)」
幸子「(Pさんだけではなく)」
幸子「(世界も幸せになるのでは!?)」
幸子「(名案が産まれてしまいました....)」
幸子「(これを成し遂げれば)」
幸子「(国別の幸福度調査なんてランキングの価値は消えますね!)」
幸子「(だって、全ての国々全ての人々が等しく幸せになるんですから!)」
472: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 21:36:42.19 ID:g9Gst0l30
幸子「....」
幸子「(しかし分裂....)」
幸子「(さすがのボクも経験はないですねぇ....)」
幸子「(幽体離脱ならできますけど、あれは違いますし....)」
幸子「(誰かに聞いてみましょうか....)」
誰に聞く? >>473
473: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/29(金) 21:37:17.10 ID:f2W6c4Wlo
光
474: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 21:49:42.80 ID:g9Gst0l30
幸子「ということなんです」
光「ということって....」
光「なんでアタシなの?」
幸子「特撮モノって分裂とか分身とか結構してませんか?」
光「確かにしてるかもしれないけど....」
光「それを見てるだけで分裂ができてたら」
光「世界中大騒ぎだよ」
幸子「もちろん、光さんが分裂をできるとは思ってません!」
光「....」
475: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 21:50:22.17 ID:g9Gst0l30
幸子「しかしそれを言ったら」
幸子「分裂なんてできる人は誰もいないかもしれないじゃないですか!」
光「そりゃそうでしょ」
幸子「いやもしかしたらこの事務所にはいるかもしれませんけど....」
幸子「まあつまりですね」
幸子「助言に期待しているのではなく」
幸子「一緒に考えて欲しい、ということでして」
光「真面目に考える意味あるのかな~」
幸子「お願いしますよ~、同い年のよしみで~」
光「いいけどさ、あんまり期待しないでね?」
幸子「は~い」
476: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 21:51:15.90 ID:g9Gst0l30
光「....」
幸子「それで、何か思いつきましたか?」
光「う~ん....」
幸子「なんでもいいですよ?」
幸子「ダメ元ですから!」バーン
光のアイデア >>477
477: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/29(金) 21:57:12.90 ID:AxTs0R600
晶葉に相談
478: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:10:04.92 ID:g9Gst0l30
晶葉「それで私に相談か....」
幸子「天才の池袋晶葉さんなら」
光「なんとかできるかなって」
晶葉「ふむふむ....」
晶葉「2人とも、なかなかわかってるじゃないか」ニヤリ
晶葉「同い年のよしみだ、私も協力しよう」
幸子「ありがとうございます!」
479: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:11:15.09 ID:g9Gst0l30
光「それで、何か当てはあるのか?」
晶葉「ないこともないな」
幸子「本当ですか!」
晶葉「ああ」
晶葉の策 >>480
480: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/29(金) 22:11:34.22 ID:f2W6c4Wlo
ヒューマギア作ったからラーニングさせてくれるなら使っていいぞ
滅亡迅雷.netに接続しても知らんが(小声)
481: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:38:52.44 ID:g9Gst0l30
晶葉「こんなこともあろうかと」スッ
晶葉「作っておいたんだ」
幸子ギア「....」
幸子「!?!!??!?」
光「こ、これは!?」
晶葉「幸子ギアだ」
幸子・光「「幸子ギア!?」」
482: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:39:32.65 ID:g9Gst0l30
晶葉「幸子をモデルにしたヒューマギア、アンドロイドだな」
光「ヒューマギアってあの!?」
晶葉「ああ、あれを見て私も作ってみたくなったんだ」
幸子「いやいや、作るのは結構ですけど」
幸子「ボクを勝手にモデルにしないでくださいよ!」
晶葉「ああ、安心してくれ」
晶葉「幸子だけじゃなく、全員分作ってあるからな」
幸子「それをどう安心につなげろと?」
483: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:40:16.04 ID:g9Gst0l30
光「す、すごいなこれ....」
幸子「ええ、ボクほどではありませんが」
幸子「この地球上でボクの次にボクに近い存在かもしれません」
晶葉「これは幸子を完璧に再現しているから、近いというか同じはずだが」
幸子「いえ、見た目は同じでも」
幸子「中身がボクレベルにカワイくないとダメなんです」
晶葉「ふむ....」
幸子「あれ?」
幸子「そういえばこれ、中身はどうなっているんですか?」
晶葉「ない」
光「え?」
484: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:40:41.17 ID:g9Gst0l30
晶葉「今は見た目だけの空っぽだ」
晶葉「だからこれ被ってくれ」ヒョイ
幸子「帽子ですか?」カブリ
幸子「被りましたけど」
晶葉「スイッチオン」ポチ
幸子「ぁ゛っ」ビクン
幸子「」チョロチョロ
光「ちょっ!?」
485: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:44:23.03 ID:g9Gst0l30
光「幸子ちゃんが昏倒してるぞ!?」
晶葉「問題ない、ちょっと意識を抜いただけだ」
光「それは本当に問題ないのか....?」
晶葉「あの帽子型の機器を使って、脳内から意識を無理やり抜きとった」
光「ということは....?」
晶葉「今の幸子の身体は死体と同じだな」
光「問題しかないじゃないか!」
晶葉「問題ない」
486: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:45:15.79 ID:g9Gst0l30
晶葉「確かに今、幸子の身体は生命活動を停止している」
晶葉「それは脳から意識を抜いたからだ、わかるか?」
光「わかるけど....」
晶葉「体中に指示を出す脳が空っぽになっているから」
晶葉「当然幸子は死んだんだが」
晶葉「数十秒で脳に意識を戻せばすぐ生き返る、心配しなくていい」
光「そんな重大なことを明かさずにしちゃダメだろ....」
487: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:46:31.37 ID:g9Gst0l30
晶葉「あの帽子を使って取り出した意識は」
晶葉「自動的にこの端末に転送される」
晶葉「これを複製して」
晶葉「1個を幸子に戻し、もう1個をこの幸子ギアに入れる」
幸子「うわっ!?」ガバッ
光「あ、生き返った」
幸子「し、死んだかと思いました....」
光「いや、死んでたらしいぞ」
488: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:47:22.39 ID:g9Gst0l30
幸子「こういうことするなら事前に言ってください!」プンスカ
晶葉「何も問題なかったんだから別にいいじゃないか」
幸子「パンツがビショビショなんですよ!」
光「そこ?」
晶葉「あっちに着替えを用意してあるから、それで我慢してくれ」
幸子「もう、次からはキチンと説明してからにしてください....」
光「説明されたらそれでいいのか....」
489: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:47:51.87 ID:g9Gst0l30
晶葉「さて、これで準備は整ったな」
光「早く起動させてみてよ!」
幸子「当初考えていた物とは違う気もしますが」
幸子「これだけ見た目が似ていて」
幸子「かつ意識もボクと同じなら」
幸子「分裂と言えなくもないのかもしれません!」
晶葉「それじゃあ起動するぞ」ポチッ
晶葉「....」
晶葉「滅亡迅雷.netに接続しても知らんが(小声)」ボソッ
490: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 22:50:26.34 ID:g9Gst0l30
幸子ギア「....」
幸子ギア「....」パチリ
幸子「起きました!」
晶葉「当然だ」フフン
光「すごいなぁ」
幸子ギア「....」
幸子ギア「滅亡迅雷ネットに接続」
晶葉「あ」
光「!?」
幸子「....?」
491: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:14:13.98 ID:g9Gst0l30
幸子「幸子ギアが何か言っていますよ?」
晶葉「おかしいな、なぜ起動したてなのにこうなるんだ?」ムムム
光「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!?」
晶葉「ああ、そうだったな」
幸子「え?どうしたんですか?」
晶葉「私もよく知らないんだが」
晶葉「どうやら幸子ギアはハッキングされたらしい」
幸子「!?」
492: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:14:41.99 ID:g9Gst0l30
幸子「数十秒前に起動したところですよね!?」
晶葉「そうだな、私にもよくわからん」
幸子「ハッキングされるとどうなるんですか?」
晶葉「幸子ギアが殺戮マシンになる」
幸子「!!?!??!?!?!??!?!??」
幸子「殺戮マシン!?」
光「だから!のんきに話してる場合じゃないって!」
光「早く逃げないと!」
幸子ギア「....」
493: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:15:28.80 ID:g9Gst0l30
幸子ギア「コロス」
光「ほらぁ~....」
晶葉「唯一の出口を塞がれてしまったな」アハハ
幸子「困りましたねぇ」
幸子ギア「....」テク
幸子ギア「....」テク
光「こ、こっちにくるぞ!」
幸子ギア「....」
494: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:15:54.86 ID:g9Gst0l30
幸子ギア「フフーン」ビシッ
光「!?」
光「え?」
幸子ギア「....」
幸子ギア「フフーン」ビシッ
晶葉「なんだこいつ」
晶葉「突然キメ顔でキメポーズし始めたぞ」
幸子「....」
495: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:16:26.48 ID:g9Gst0l30
幸子「....こ、これは!」
光「知っているのか幸子ちゃん!」
幸子「はい....」
幸子「これは....」
光「っ....!」ゴクリ
幸子「....」
幸子「カワイイです!」
光「....」
光「何を言っているんだ?」
497: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:18:55.71 ID:g9Gst0l30
晶葉「....」フフッ
晶葉「なるほど、そういうことか」
幸子「晶葉さんも気づきましたか」フフーン
晶葉「ああ」
光「2人だけズルいぞ!アタシにも早く教えてくれ!」
幸子「....」
幸子「ボクが人を殺す、一番簡単な手段は」
幸子「....」
幸子「このカワイイ姿を使うことなんです!」バーン
晶葉「うむうむ」ウンウン
光「??????????」
498: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:19:43.47 ID:g9Gst0l30
幸子「光さん」
光「?」
幸子「見ての通りボク、カワイイんですよ」
光「....」
光「それはそうかもしれないけど」
幸子「ありがとうございます」
光「ああ、どういたしまして....」
499: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:20:09.12 ID:g9Gst0l30
光「幸子ちゃんはカワイさで人を殺したことあるのか?」
光「ないだろ?」
幸子「....ありません」
光「だったら
幸子「しかし!」
幸子「それはボクが、普段は全力を出していないからなんです!」ババーン
光「....」
幸子「ボクはカワイイ、いえ」
幸子「カワイすぎるんです....」
500: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:21:01.82 ID:g9Gst0l30
幸子「それに生まれた時から気付いていたボクは」
幸子「生後間もないころから、この力を抑えてきました」
光「えぇ....」
幸子「今ではもう意識せずとも、本来の力の10%程しか出しません」
光「はぁ」
幸子「しかしこの幸子ギアは!」
幸子「既に80%まで力を引き出しています!」
晶葉「しかも、どんどん上昇している」
光「幸子ちゃんはまだしも、晶葉はわからないだろ」
晶葉「ふっふっふ」
501: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:21:52.09 ID:g9Gst0l30
晶葉「今かけているのは眼鏡ではなくカワイイスカウターだからな」
晶葉「具体的な数値でカワイイを測ることができている」
光「もう何が何だか....」
幸子「カワイイで殺せる!」
幸子「ということなんですよ....」
光「カワイイは作れる!みたいに言われても」
502: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:22:22.54 ID:g9Gst0l30
幸子「ボクたちは女の子ですし」
幸子「アイドルをやっている、即ちカワイイ側の人間ですから」
幸子「ギリギリ耐えられていますが....」ゴクリ
晶葉「外に出たら脅威になるぞ....」ゴクリ
光「そういうのいいからさもう」
光「早く幸子ギアを連れてプロデューサーのところへ遊びに行こうよ」
幸子「光さん、そんなことしたら
ガチャリ
P「おーい幸子いるか~」
幸子「あ゛っ!」
晶葉「終わったな」
光「?」
幸子ギア「....」
503: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:23:03.67 ID:g9Gst0l30
P「幸子、ちょっとこの後の仕事のことで話が....」
幸子ギア「....」
幸子ギア「フフーン」ビシッ
ドクンッ
P「!?」
P「ウッ....!」
バタリ
P「」チーン
光「!?!!?!??!?!?!!??!」
晶葉「ほらな、言った通りだろう?」
幸子「ボク、恐ろしい子....」
光「そんなこといいから早くプロデューサーを助けないと!」
504: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:28:17.07 ID:g9Gst0l30
ちひろ「もうこんなことしたらダメですよ!」
幸子「すみません....」ショボン
光「完全に巻き込まれ損だ....」
晶葉「天才には、いつの時代も逆風が吹いているものだ....」
幸子ギア「スミマセン....」ショボン
ちひろ「幸子ちゃん!反省しているんですか!?」
幸子「え?」
幸子ギア「エ?」
505: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:29:36.64 ID:g9Gst0l30
ちひろ「反省していたら分裂したままお説教なんて受けませんよね!?」
幸子「えぇ....」
幸子ギア「エェ....」
P「ちひろさん、そのくらいで」
P「幸子たちも悪気があったわけじゃないんです」
ちひろ「そういう問題じゃありませんよ....」
ちひろ「晶葉ちゃんが未知の機械で応急処置をしなければ」
ちひろ「そのまま死んでいたかもしれないんですよ!?」
P「まあそれはそうなんですけど」
P「結局無事だったからいいじゃないですか」フリフリ
ちひろ「....」
506: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:30:53.64 ID:g9Gst0l30
ちひろ「もうPさんのことは心配してあげませんからね....!」スタスタ
P「なんだかんだ優しいなあ....」アハハ
P「....」
P「....」チラ
幸子「....」ショボン
幸子ギア「....」ショボン
P「....」
P「説明を頼めるか?」
507: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:33:02.79 ID:g9Gst0l30
P「....」
P「なるほどな」
P「いやなるほどって言えるほどわかってないんだが」
P「まあさっきのことは別にいいんだが」
P「この子はどうするんだ?」
晶葉「一度こうなったヒューマギアは破壊するしかないんだ」
光「えっ!?」
光「それじゃあこの子も....?」
幸子ギア「....」ショボン
幸子「....」
幸子「とりあえずりん子ちゃんと同室でいいですか?」
P「おっけー」
光「話聞いてた!?」
508: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/29(金) 23:36:08.23 ID:g9Gst0l30
P「りん子ちゃんと同じように」
P「男性となるべく関わらないようにしておけば大丈夫だろ」
P「俺じゃなきゃ死ぬからな」
幸子「だそうです」
幸子「わかりましたか?」
幸子ギア「....」
幸子ギア「コロス」ウンウン
P「ならばよし」
光「いや全然わかってないだろ!?」
晶葉「こういうやつなんだよ」アハハ
10日目に続く
514: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:02:54.61 ID:VSaw8IPQ0
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」
幸子「(事務所に幸子ギアが加わりましたが)」
幸子「(ボクという稀有なカワイさを持つ存在の価値は全く変わりません!)」
幸子「(むしろ全人類幸福計画が前進したとすら言えます!)」
幸子「(しかしあくまでボクの目標は....)」チラ
P「....」カタカタ
幸子「(Pさんに構うことです!)」
何をする? >>515
515: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/30(土) 21:09:12.39 ID:qvaOBM2n0
釣りに誘う
518: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:27:47.02 ID:VSaw8IPQ0
幸子「(釣りに誘いましょう!)」
幸子「すぅ」
幸子「釣りー!」
七海「今釣りって聞こえました」ニュ
幸子「現れましたね七海さん」
七海「幸子さんが七海を呼ぶために大声で『釣り』と叫んだのはわかっていました」
幸子「!?」
幸子「ということは!?」
七海「ええ、釣られてあげたんれす」
七海「釣りだけに」ババーン
幸子「マズイ!」
519: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:28:41.94 ID:VSaw8IPQ0
ガシッ
七海「?」
幸子「七海さんもドアを抑えてください!」
七海「?」ギュッ
ガチャガチャ
楓「ギャグ....ギャグ....」フラフラ
楓「ギャグ....ギャグ....」ヨタヨタ
幸子「ギャグの亡者に捕まるところでした」
七海「どんな存在なんれすか」
520: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:29:30.49 ID:VSaw8IPQ0
幸子「Pさん、釣りに行きましょう!」
七海「行きましょう!」
P「釣り?」
P「別に行ってもいいけど」
P「いつ?」
幸子「当然今からです!」
七海「れす!」
P「今からって....」
P「お前ら、俺を見て何か思うことはないか」
幸子「....」
521: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:30:48.41 ID:VSaw8IPQ0
幸子「ちょっと太りました?」
P「そうだな、最近運動不足でやや体重が増えてきたんだよ」
P「違うわ!」
P「確かにちょっと太ったけどそこじゃねえよ!」
七海「....」
七海「昨日の晩御飯、サバの味噌煮れした?」
P「そうそう、昨日はちょっと時間があったから久しぶりにサバを煮込んだんだよ」
P「やっぱり自作は美味いな」
P「違うわ!」
P「確かに昨日の晩御飯はサバの味噌煮だったけどそこでもねえよ!」
P「てかなんでわかるんだよ!」
七海「あまり七海を舐めないでもらいたいれす」ニヤリ
522: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:31:31.74 ID:VSaw8IPQ0
P「そうじゃなくて!」
P「俺!今!仕事中なの!」
幸子・七海「「....」」
幸子「いつ終わります?」
P「いつって言われてもなあ」
P「まだ思いっきり昼過ぎだぞ」
P「少なくとも定時まではかかる」
七海「なるほど、プロデューサーは夕まずめをご希望と」
P「え、俺仕事終わりで釣りに直行しなきゃいけないの....」
P「明日も仕事だし、それはちょっときついなあ....」
七海「とかなんとか嘘ついてますけどどうします?」
P「嘘じゃねーよ」
幸子「そうですねえ....」
>>523
コンマが奇数:引きずってでも連れていく
コンマが偶数:室内で釣りをする
523: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/30(土) 21:31:51.68 ID:2ASpnfKJ0
疑似釣り?
526: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:49:15.94 ID:VSaw8IPQ0
幸子「Pさんは、仕事中だから外へ出られないと」
P「そうだな」
P「まあここででも釣りができるってんならやってもいいが」
P「そんなの無理だろ?」
七海「できますよ」
P「!?」
七海「周りを見渡すんれす」
七海「獲物が潜んでいそうな場所が」
七海「たくさんありますよ」
P「?」
P「どういうことだ、幸子」
幸子「さあ....」
527: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:50:28.04 ID:VSaw8IPQ0
七海「竿をどうぞ」スッ
P「どうも」
幸子「ありがとうございます」
七海「さて、釣りで大事なのは」
七海「狙っている獲物に合わせて、エサや場所等々」
七海「考えることれす」
P「そりゃそうだな」
七海「では幸子さん」
幸子「はい?」
528: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:50:54.27 ID:VSaw8IPQ0
七海「今回の釣りではどんなエサを使いますか?」
幸子「エサ....」
幸子「ボク、あまり釣りには詳しくありませんけど」
幸子「エビとかじゃないんですか?」
七海「....ふっ」クスリ
七海「全然ダメれすね」ニヤ
幸子「....」
七海「プロデューサーは?」
P「えー?」
P「オキアミ!」
七海「....はぁ」
529: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:52:40.29 ID:VSaw8IPQ0
七海「2人とも、話を聞いてましたか?」
幸子・P「「....」」
七海「海で釣りするんじゃないんれすよ!」
七海「今日の釣り場はここ!」
七海「この事務所なんれす!」
七海「室内でエビやオキアミを撒き散らしたらちひろさんに怒られますよ!」
幸子「たしかに....」
P「考えるだけでゾッとするわ」
530: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:53:20.42 ID:VSaw8IPQ0
七海「では次の問題れす」
七海「事務所内で釣りをする場合、獲物は何を狙いますか?」
七海「幸子さん」
幸子「....」
幸子「なるほど、わかってしまいましたよ!」
幸子「答えは....」
幸子「人、ですね」
P「人?」
七海「....」
七海「よろしいれす」
幸子「よし!」
531: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 21:53:57.66 ID:VSaw8IPQ0
七海「だって事務所にはお魚たちはいませんし」
七海「それなら人を釣るしかないんれす」
P「それは飛躍しすぎだろ」
七海「ではそれぞれ、自分の狙う獲物が食いつきそうなエサを見つけてください」
幸子「エサ....」
P「そんなもんあるのか....?」
七海「エサなんてなんでもいいんれすよ」
七海「獲物が食いつきさえすれば」
七海「もちろんエサは食べ物とは限りません」
七海「魚だって食べられない疑似餌に食いつくんれすから」
幸子「ふむ....」
エサ① >>532
エサ② >>533
エサ③ >>534
(それぞれのコンマの数字の小さい順に幸子、P、七海に当てはめます)
532: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/30(土) 21:54:08.19 ID:ts85kmzBO
脱ぎたてのPのシャツ
533: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/30(土) 21:54:32.72 ID:qJnR1XI+o
キャッツ選手のサイン入りプレミアボール
534: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/30(土) 21:55:18.52 ID:tUoLwPCdo
ちとせの手
536: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:11:09.96 ID:VSaw8IPQ0
七海「用意できましたか?」
幸子「はい!」
P「まあ一応」
七海「では幸子さんからどうぞ!」
幸子「....」
幸子「Pさん、脱いでもらっていいですか?」
P「え、幸子、お前こんなところで....////」ポッ
幸子「頬を赤らめないでください」
P「脱がせといて酷いやつだな」ヌギヌギ
537: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:11:40.79 ID:VSaw8IPQ0
幸子「これを使います」
【脱ぎたてのPのシャツ】
七海「なるほど、これはいいれすよ」
幸子「ですよね!」
P「これに人が群がるような光景はあまり見たくないんだが」
七海「七海の予想では入れ食い状態になるので」
七海「多めに用意しておいた方がいいれすよ」
幸子「ということでPさん、次のエサ用に新しいシャツを着てください」
P「えぇ....」
538: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:12:48.33 ID:VSaw8IPQ0
P「俺はこれを使う」
【ちとせの手】
七海「なんれすかこれ?」
七海「マネキンにしてはリアルで気持ち悪いんれすけど....」
P「わからん」
P「なんかキッチンに落ちてた」
七海「そんなの持ってきちゃダメれす」
幸子「(絶対ちとせさんの手じゃないですか....)」
七海「作り物れすよね?」
P「作り物だと思うんだが」
P「生温かいし、たまに動くんだよな」
七海「なぜそれで作りものだと思えるんれすか....」
539: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:13:33.38 ID:VSaw8IPQ0
七海「七海がお手本を見せなければいけませんね」
七海「これれす!」
【キャッツ選手のサイン入りプレミアボール】
P「あーなるほど」
幸子「完全に一本釣り狙いですか」
七海「はい、これは七海の実家にあった」
七海「キャッツのレジェンド、なかしましけお元選手のサインボールです」
幸子「間違いないです」
P「まあ俺もちょっと欲しいけどな」
七海「釣られときますか?」
P「遠慮しとくよ」
541: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:21:36.89 ID:VSaw8IPQ0
七海「ポイントは....」
七海「七海はここにします!」
P「窓の外?」
七海「ここから下に垂らして、地面を這わせるんれす」
P「根魚かな?」
七海「ボールを転がっているように見せることで、違和感なく獲物に拾わせ」
七海「そこを一気に釣り上げます!」
七海「この部屋からなら下、つまり獲物の様子が見やすいのも良いれすね」
幸子「さすが七海さん、意外と練られています」
542: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:22:59.86 ID:VSaw8IPQ0
P「俺はどうしよっかな....」
チトセテ「....」ズリ
チトセテ「....」ズリ
P「お、手が勝手に動き始めたぞ」
七海「なるほど、泳がせ釣りれすか」
P「泳がせ釣り?」
543: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:23:32.87 ID:VSaw8IPQ0
七海「小魚などを生きたままエサにすることで」
七海「それを食べる大型の魚を狙うんれす」
七海「そしてエサは文字通り生きた動きをするので」
七海「獲物にバレにくいという利点もあります」
幸子「まあこの手(チトセテ)が生餌かどうかは議論の余地がありますけど....」
544: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:23:59.85 ID:VSaw8IPQ0
幸子「ボクはそうですねぇ」
幸子「オーソドックスに廊下でいいでしょう」
七海「廊下は、確実に獲物が通りますからね」
七海「いい選択だと思います」
七海「ということで始めましょう」
幸子「第1回 チキチキ 屋内釣り大会~!」
P「いえーい」
誰の竿に何がHITした? >>545
545: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/30(土) 22:24:24.27 ID:2ASpnfKJ0
幸子にまゆ
547: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:41:49.03 ID:VSaw8IPQ0
幸子「さて、それじゃあ早速....」
幸子「あれ?」
七海「どうしました?」
幸子「いえ、ボクの竿につけていたはずのPさんのシャツがないんです」
幸子「Pさん取りました?」
P「いや取ってないぞ」
幸子「どこかに落としましたかね....?」
七海「....!」
548: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:42:18.02 ID:VSaw8IPQ0
七海「これを見てください」
幸子「?」
七海「糸の先、ちょうどシャツが付いていた部分に」
七海「何者かの体液がベットリ付いています」
幸子「!?」
P「....ということは」
七海「はい」
549: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:42:46.27 ID:VSaw8IPQ0
七海「幸子さんが目を離した僅かな隙に」
七海「獲物にエサを取られてしまったようれす」
幸子「まさかそんな....」
七海「....幸子さんが狙っている獲物たちは」
七海「相当手ごわいのかもしれません....」
幸子「....」
幸子「気合を入れます....!」
P「俺が一番怖いんだが」
550: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:57:21.19 ID:VSaw8IPQ0
~数時間後~
P「....この釣果はどうなんだ?」
七海「上々じゃないれすか?」
七海「七海は狙い通りの獲物が釣れましたし」
七海「プロデューサーも立派な獲物を釣ってるじゃないれすか」
P「ま、まあそうなんだけどな....」
友紀「ねえ七海ちゃん!本当にこれ貰っていいの!?」
七海「いいれすよ」
七海「実家に飾ってあっただけで、七海は価値がよく分かりません」
友紀「ボール拾ったと思ったら手に針が食い込んでて何事かと思ったけど」
友紀「痛い思いした甲斐があったよ~」
P「....」
551: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:57:48.19 ID:VSaw8IPQ0
P「....」チラ
千夜「ちゅばちゅば」
P「....」
P「....なあ千夜」
千夜「集中しているので話しかけないでもらえますか」
千夜「....ちゅばちゅば」
P「七海ぃ」
P「獲物がエサに食いついたまま離れないんだが」
七海「....」
553: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:58:39.08 ID:VSaw8IPQ0
七海「今回の釣りは食用目的ではありませんし」
七海「もう糸を切って、エサごとリリースすればいいんじゃないれすか?」
P「それもそうだな」
P「....」チョキン
P「王蟲、森へおかえり」
千夜「誰が王蟲ですか」
千夜「ちゅばちゅば」テクテク
千夜「ちゅばちゅば」テクテク
P「....」
P「吸いながら帰るのか....」
七海「よっぽどあの手が気に入ったんれすね」
P「クールでポーカーフェイスな千夜をあそこまで引きつけるあの手」
P「一体何なんだ....」
七海「世の中には、知らない方が良いこともあるのかもしれません....」
555: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 22:59:23.42 ID:VSaw8IPQ0
P「....しかし」
P「幸子、大丈夫かな」
七海「そうれすね」
七海「海や川で釣りをしていて、獲物に水中に引きずり込まれた」
七海「これは大事件れす、命の危険がありますから」
七海「でもここは事務所れす」
七海「幸子さんは無事でしょうし」
七海「きっと今は、獲物に連れていかれた後」
七海「そのままお話でもしているんじゃないれすか?」
P「まあ獲物って言ってもこの事務所にいる人だからな」
七海「そういうことれす」
557: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:00:11.80 ID:VSaw8IPQ0
七海「でも消化不良れすよ~」
P「そうなのか?」
七海「当たり前じゃないれすか」
七海「釣りの真似事をするなんて」
七海「釣りをしないよりキツイれす」
P「腹減ってる時に美味そうな匂いだけ嗅がされるようなもんか」
七海「次は本当の釣りに付き合ってくださいよ?」
P「わかったわかった」
559: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:20:31.66 ID:VSaw8IPQ0
幸子「んー!んー!」ジタバタ
まゆ「暴れないでください、今取ってあげますから」シュルリ
幸子「ちょっと!いきなり何をするんですか!」
幸子「こんなところまで連れてきて!」
幸子「ってここどこですか!?」
まゆ「....」
560: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:21:00.39 ID:VSaw8IPQ0
仮面①「ここは事務所内オークションの会場です!」
仮面②「これから珠玉のPグッズの数々が出品されるから」
仮面③「ゆっくり見ていくといいよ★」
仮面④「Прекрасно!」
仮面⑤「ここで出品されるものは凄く質がいいんです....」
仮面⑥「私もここで購入したものには、いつもお世話になっているんですよー♪」
561: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:21:31.58 ID:VSaw8IPQ0
幸子「(まゆさん以外は全員仮面をつけていて)」
幸子「(誰かわからないようになっているんですね....)」
幸子「(一体誰なんでしょう....)」
幸子「(まあこんな場にくるような人たちに顔を晒すのは、リスクしかありませんから)」
幸子「(顔を隠すのは当然ですが)」
幸子「そういえばまゆさんは仮面つけないんですか?」
まゆ「まゆは顔を隠す必要がありません」
幸子「強い」
562: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:22:21.08 ID:VSaw8IPQ0
まゆ「良質なPさんのシャツを大量に提供してくれた幸子ちゃんの」
まゆ「オークション参加を」
仮面's「「「「「「歓迎します」」」」」」
パチパチ....
パチパチ....
幸子「え?ボクは別に....」
まゆ「ここで皆さんのシャツの楽しみ方を聞いてみましょう」
幸子「いらないです....」
563: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:24:25.05 ID:VSaw8IPQ0
仮面①「私のおすすめは煮込み!」
仮面①「濃厚な出汁が出て、シャツを隅から隅まで楽しめますよ♪」
仮面②「鮮度がいいんだから生一択でしょ」
仮面②「最高級品じゃないと無理なんだし」
仮面③「アタシは密閉した状態で部屋に飾って、たまに嗅ぐかな~」
仮面③「長く楽しめるよ★」
仮面④「細かく刻んで、ウォッカに入れて飲むと....」
仮面④「Очень вкусно!」
仮面⑤「私は....着ます....」
仮面⑤「全身でPさんプロデューサーを....感じるんです....」
仮面⑥「乾燥させたものを粉末にして、鼻から吸うのが一番気持ちイイですよー?」
564: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/30(土) 23:25:04.68 ID:VSaw8IPQ0
幸子「(ここにいちゃいけない気がビンビンしますよ....)」
まゆ「どうですか幸子ちゃん?」
幸子「ボク帰りま
まゆ「さあ」
仮面's「「「「「「さあ」」」」」」
幸子「」
11日目に続く
570: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 20:40:07.78 ID:pFPVZCg70
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(つい乗せられて購入してしまいましたが)」
幸子「(Pさんを見ながら嗅ぐPシャツはなかなかのものですね....)」ウットリ
幸子「(たまらない....)」ジュワ
P「....」カタカタ
幸子「(ハッ)」
幸子「(危ない危ない)」
幸子「(戻れなくなるところでした....)」
何をする? >>571
571: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/31(日) 20:40:53.77 ID:UIwnpb2t0
もう一人くらいアイドル候補を捕まえてりん子と幸子ギアとのユニット結成してびっくりさせる
572: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 20:48:51.62 ID:pFPVZCg70
幸子「(そういえば)」
幸子「(ボクがPさんに構い始めたから早12日)」
幸子「(りん子ちゃんと幸子ギア)」
幸子「(なぜか2人もアイドル候補が加入しました)」
幸子「....」
幸子「(もう1人捕まえれば)」
幸子「(新ユニットが結成できるのでは....?)」
幸子「(そしてそれを)」
幸子「(ボクがプロデュースしてしまいましょう!)」
幸子「(人気となったアイドル自身が新たなグループをプロデュースするのは歴史的に必然)」
幸子「(そしてPさんをビックリさせましょう!)」
幸子「(これは楽しくなりますよ....!)」フフーン
573: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 20:49:19.97 ID:pFPVZCg70
幸子「(しかし、新たなアイドル候補を探すといってもどうしましょうか)」
幸子「(Pさんをビックリさせたいわけですから)」
幸子「(この計画は秘密裏に進めないといけません)」
幸子「(なので、大々的にオーディションを行うなんてことはできないわけです)」
幸子「(どうしましょうかねぇ....)」
どうする? >>574
574: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/31(日) 20:49:54.74 ID:fq3BjVwS0
小梅のあの子に頼む
576: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 20:59:36.68 ID:pFPVZCg70
幸子「小梅さ~ん」
小梅「....?」
小梅「どうしたの、幸子ちゃん....」
幸子「あの子いますか?」
小梅「うん、幸子ちゃんの身体に一体化して遊んでる....」ニコ
幸子「!?」
幸子「ちょっと、無許可でやめてくださいよ!」
幸子「ビックリするじゃないですか!」
小梅「幸子ちゃん、気づいてなかったから別にいいんじゃ....」
幸子「そういう問題じゃないんです....」
577: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:00:24.86 ID:pFPVZCg70
小梅「それで、あの子に何の用事....?」
幸子「実はですね....」
小梅「?」
幸子「あの子さ~ん」
幸子「アイドルやりませんか~?」
小梅「???」
幸子「こういうことです」
小梅「アイドル....?」
幸子「はい」
578: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:01:16.17 ID:pFPVZCg70
幸子「これは内緒なので黙っておいて欲しいんですけど」
幸子「ボク、新たなアイドルユニットをプロデュースしようと思っているんです」
小梅「幸子ちゃんが参加するんじゃないの....?」
幸子「見た目だけならボクが参加する、と言えなくもないんですが」
幸子「幸子ギアはボクではないので、このボクは参加しません」
幸子「ボクはあくまでプロデューサーですよ!」
小梅「そうなんだ....」
579: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:02:26.17 ID:pFPVZCg70
小梅「でもどうして、あの子を....?」
幸子「実はですねぇ」
幸子「ユニットメンバーとして内定している他の2人の」
幸子「個性がかなり強いんですよ」
幸子「なので!」
幸子「それに負けない個性を持つあの子さんはどうかなと思いまして」フフーン
小梅「わかった、ちょっと聞いてみるね....」
幸子「お願いします!」
あの子の返答
(安価のコンマが偶数なら加入,奇数ならお断り) >>580
580: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/31(日) 21:02:51.60 ID:xeuJWsGJo
姿を見せられないからと断るが、代わりに小梅が昔作った人間の女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせたアイドル志望のバケモノ美少女の現在地を教えてくれる
582: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:04:16.26 ID:pFPVZCg70
せっかくなので採用します
586: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:17:12.19 ID:pFPVZCg70
小梅「うん....うん....」
小梅「やってみたいって言ってる....」
幸子「そうですか!」
幸子「それじゃあ早速....」
幸子「姿を現してもらってもいいですか?」
小梅「....」
小梅「あの子はまだ霊力が足りないから、それは難しい....かも」
幸子「あ、そうなんですか....」
587: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:17:41.20 ID:pFPVZCg70
幸子「どうしましょうかねぇ」
幸子「アイドルはファンの方々の前に立って、歌ったり踊ったりすることが前提ですから....」
幸子「あの子さんは写真にしか写れませんね....」
小梅「....?」
小梅「....」
小梅「そっか....」
小梅「え?」
小梅「....」
小梅「でも、いいの?」
幸子「どうしたんですか?」
588: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:18:10.27 ID:pFPVZCg70
小梅「あの子がね」
小梅「やってみたかったけど、それなら仕方ないって....」
幸子「すみません....」
幸子「その気にさせておいてこんな....」
小梅「大丈夫だって言ってる....」
幸子「ありがとうございます....」
589: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:18:38.68 ID:pFPVZCg70
幸子「しかし、あの子さんの加入は取り消しませんよ!」ババーン
小梅「?」
幸子「写真には写れるんですよね?」
小梅「うん、それならなんとか霊力は足りると思う....」
幸子「取材の時や写真を取るような仕事の時だけの限定メンバーという形にはなりますが」
幸子「それでもいいですか?」
パァン
パキッ
ガシャーン
ドタドタドタ
幸子「ひぃっ!?」ビクッ
小梅「喜んでる....」クスクス
幸子「ラップ音で返事するのはやめてください!」
590: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:19:27.69 ID:pFPVZCg70
小梅「え?」
小梅「あ、そうだね、うん、いいかも....」
幸子「?」
小梅「私ね、昔女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせた異形を作ったの....」
幸子「いきなり何を言い出すんですか?」
小梅「色々あって今は独立して、1人暮らしをしてるんだけど....」
幸子「子供が1人立ちした親風のコメントが全く入ってきません」
小梅「その子、アイドル志望でね....」
幸子「アイドル死亡の間違いでは?」
小梅「死体出身で動物とのハーフ、そして....」
小梅「美少女だよ....」
幸子「話を聞きましょう」
異形の美少女の居場所 >>591
591: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/31(日) 21:20:16.76 ID:3aRi5bTkO
山梨
593: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:33:00.84 ID:pFPVZCg70
幸子「その子は今、どこにいるんですか?」
小梅「えぇっと....」ポチポチ
小梅「....ここ」ユビサシ
幸子「ここは?」
小梅「山梨県の河口湖町と鳴沢村に跨ってる森だよ....」
幸子「へぇ~、森に住んでるんですか!」
幸子「アウトドア派なんでしょうか」
小梅「アウトドア派なのかな....?」
594: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:33:46.09 ID:pFPVZCg70
小梅「私も何回か言ったことがあるけど」
小梅「すごくいいところだよ....」ニッコリ
幸子「それは楽しみです!」
幸子「今から行くのでアポを取ってもらってもいいですか?」
小梅「わかった....」
595: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:34:55.58 ID:pFPVZCg70
小梅「そうだ、幸子ちゃん....」
幸子「はい?」
小梅「道に迷わないように気をつけて....」
幸子「山梨はボクの故郷、そんな心配は無用です!」
小梅「それなら大丈夫だね....」
597: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:58:42.08 ID:pFPVZCg70
~富士の樹海~
幸子「騙しましたね小梅さん....!」
小梅『騙してないよ....?』
小梅『だって....』
小梅『みんないるから....』
幸子「....」
小梅『渡した地図のルートから少しでも外れると迷うから気をつけて....』
幸子「迷ったらどうなるんですか?」
小梅『森や山で遭難したらどうなるかなんて....』
幸子「ですよねー」
598: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 21:59:29.87 ID:pFPVZCg70
幸子「まさか住んでいる場所が樹海だっただなんて....」
幸子「でもせっかくここまで来たんです」
幸子「いやここまでって言っても山梨なんですけど」
幸子「....」
幸子「あまり気は進みませんが....」
幸子「とにかく、行きましょうか....」
600: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:01:00.20 ID:pFPVZCg70
幸子「(えーっと、ここでしょうか)」
幸子「(整備された遊歩道を、自分から外れるのは気が進みませんねぇ....)」
幸子「(一応GPSと小梅さんからもらった地図はありますし、大丈夫でしょうか....)」
幸子「(はぁ....)」
幸子「(どうしてボクはこんなところに....)」
601: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:01:28.84 ID:pFPVZCg70
幸子「....」ザッ
幸子「(....しかし)」
幸子「....」ザッ
幸子「(ずっと同じ景色ばかり....)」
幸子「(本当にこの方向であっているんでしょうか....)」
....テ....ルヨ....
幸子「?」
幸子「(人の声がしますね)」
幸子「(見学ツアーの方でしょうか?)」
幸子「(それともパトロールの方?)」
幸子「(見つかると厄介なことになりそうですし、バレないように隠れながら進みましょう....)」
602: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:01:59.83 ID:pFPVZCg70
幸子「....」ソッ
幸子「....」チラ
裸の男「たかが20万の元金で、まさか....」
裸の男「まさかはないですよね....」
幸子「!?」
幸子「(な、なんですかあれ!?)」
幸子「(裸の男の人が吊るされてます!?)」
603: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:02:25.32 ID:pFPVZCg70
ガタイのいい男「蚊がよ....」
ガタイのいい男「ちょっと血を吸ったくれーで殺すだろ?」
ガタイのいい男「今、そんな気分」
ガタイのいい男「気持ち伝わった?」
幸子「(こんなところで何をやっているんでしょう....)」
幸子「(しかし森の中で裸って....)」
幸子「(なんだかチクチクしそうで嫌ですねぇ....)」
604: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:03:53.87 ID:pFPVZCg70
ドボドボ
ベチャベチャ
幸子「(!?)」
幸子「(頭から何かかけられてますよ....)」
幸子「(あれなんでしょうか、ぶどうジュース?)」
幸子「(ネットリした液体まで....)」
幸子「(大人も大変ですねぇ)」パキッ
幸子「(パキッ....?)」
605: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:04:20.94 ID:pFPVZCg70
ガタイのいい男「....」チラ
ガタイのいい男「....柄崎」
もう1人のガタイのいい男「はい」ダッ
幸子「(マ、マズい!こっちに来ます!)」
幸子「(どどどどうしましょう!)」
幸子「(見つかったら家に連れ戻されてしまうかもしれません!)」
606: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:06:22.67 ID:pFPVZCg70
ツンツン
幸子「?」チラ
??「こっちに来て」
幸子「うわぁむぐ」ムグ
??「声出しちゃダメ!」
幸子「....!」コクコク
??「早くっ!」ダッ
幸子「!」ダッ
607: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:09:02.57 ID:pFPVZCg70
ガタイのいい男「どうだった....」
もう1人のガタイのいい男「別に何もいませんよ?」
もう1人のガタイのいい男「ウサギじゃないですか?」
ガタイのいい男「....」
608: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:12:16.91 ID:pFPVZCg70
幸子「はぁ....はぁ....」
幸子「足元の悪い場所を走るのは疲れますねぇ....」
??「大丈夫?」
??「はい水」スッ
幸子「あ、どうも」
幸子「んっ....んっ....」ゴクゴク
幸子「ぷはぁっ!」
幸子「....」
609: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:13:04.92 ID:pFPVZCg70
幸子「....あのー」
??「どうしたの?」
幸子「....今更なんですけど」
幸子「どなたですか?」
??「....」
??「私はあなたのこと知ってるよ」ニカッ
幸子「え?」
??「輿水幸子ちゃんでしょ」
幸子「ふむ....」
610: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:13:36.06 ID:pFPVZCg70
幸子「こんな山奥でもボクのファンに巡り合えるなんて」
幸子「有名になったものです!」
??「あ、いやそういうことじゃなくて」
??「小梅ちゃんから聞いてるよ」
??「私に会いに来たんだよね」
幸子「....」
幸子「....ということは」
??「うん」
異形の美少女の名前 >>611
612: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/05/31(日) 22:14:02.18 ID:fq3BjVwS0
アゲハ
615: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:27:55.44 ID:pFPVZCg70
アゲハ「私、アゲハ」
幸子「アゲハさん」
幸子「いやー!よかったぁ....」ヘナヘナ
アゲハ「ど、どうしたの?」
幸子「色々な企画で、色々なことをしましたが」
幸子「1人で樹海を歩くのはトップクラスの怖さでしたよ....」
アゲハ「あはは、幸子ちゃんくらいの女の子が1人歩きなんて聞いたことないよ」クスクス
幸子「本当ですよ....」
幸子「それだけの苦労をしたのに会えませんでした!」
幸子「こんなことになったらどうしようかと....」
616: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:28:25.14 ID:pFPVZCg70
幸子「....」チラチラ
アゲハ「....」
アゲハ「....別に普通だって思ったでしょ」
幸子「あ....」
幸子「すみません....」
アゲハ「ううん、全然いいよ」
アゲハ「むしろ、小梅ちゃんから話を聞いてるはずなのに」
アゲハ「幸子ちゃんは、普通に接してくれるんだね」
幸子「?」
617: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:28:52.10 ID:pFPVZCg70
幸子「普通も何も」
幸子「同世代くらいの女の子と話すときはいつもこんな感じですよ?」
アゲハ「....」
アゲハ「....そっか」
アゲハ「....いつまでも立ち話してちゃあれだし」
アゲハ「とりあえず上がってって」
幸子「お邪魔しまーす」
アゲハ「まあ洞窟なんだけど」
幸子「上がるところないじゃないですか!」
618: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:41:37.41 ID:pFPVZCg70
アゲハ「どこまで聞いてるのかわからないけど」
アゲハ「改めて自己紹介しとくね」
幸子「お願いします」
アゲハ「私はアゲハ」
アゲハ「5年位前、小梅ちゃんに作られたんだ」
幸子「確か、女の子の死体をベースに作られたとか」
アゲハ「そこまで聞いてたんだ」
アゲハ「....うん、そうだよ」
619: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:42:06.75 ID:pFPVZCg70
幸子「小梅ちゃんがホラー大好き少女ってのは知ってましたけど」
幸子「まさか幼い頃からそんなことをしていたとは....」
アゲハ「....作られた、っていうのはちょっと違うかも」
幸子「え?」
アゲハ「....」
アゲハ「....私がまだ生きてた頃の話」
幸子「....」
620: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:45:30.73 ID:pFPVZCg70
アゲハ「小梅ちゃんとは家が近所でね」
アゲハ「小梅ちゃんは家に1人でいることが多かったから」
アゲハ「私も自然と面倒見るようになってたし」
アゲハ「だから」
アゲハ「小さい頃から小梅ちゃんは」
アゲハ「私のことをおねえちゃんおねえちゃんって、慕ってくれてたんだ....」
幸子「近所のお姉さんですかぁ」
幸子「こんなに素敵なお姉さんがいたら、小さな女の子はみんなイチコロでしょうねー」
アゲハ「ふふっ、ありがと」
アゲハ「....」
621: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:46:19.29 ID:pFPVZCg70
アゲハ「でも私、死んじゃったんだ」
幸子「....」
アゲハ「事故で即死だったみたいだから」
アゲハ「全然覚えてないけどね」
アゲハ「身体もバラバラで、お葬式でも棺桶の蓋は閉まったままだったんだって」
幸子「....」
622: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:46:58.50 ID:pFPVZCg70
幸子「....それで、小梅さんが?」
アゲハ「....うん」
アゲハ「火葬される前に、私の遺体を棺桶ごと盗み出したの」
幸子「えぇ....」
幸子「幼い小梅さんがどうやってそんなこと....」
アゲハ「さあ....」
アゲハ「もしかしたら、近くにいたあの子たちに手伝ってもらったんじゃないかな....」
幸子「小梅さんならあり得ますねぇ....」
623: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:47:26.64 ID:pFPVZCg70
アゲハ「それで小梅ちゃんは私の身体をかき集めて、くっつけて」
アゲハ「足りないところはなるべく違和感のないような動物の身体を使って」
アゲハ「そうして出来上がった身体に」
アゲハ「あの世から取り返してきた私の魂を入れた」
幸子「サラッと説明してますけど、とんでもないことをやっていますね小梅さん」
アゲハ「私が言うのもなんだけど、常人じゃないよね」
幸子「本当ですよ!」
625: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 22:59:35.14 ID:pFPVZCg70
幸子「こう言っちゃなんですけど」
幸子「見た目はほとんど普通の人と変わりませんね」
幸子「確かに、傷跡?のようなものもありますが」
幸子「美少女なのでそんなところ全く気になりません!」
アゲハ「....気にならない、か」
幸子「....」
626: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:00:09.66 ID:pFPVZCg70
幸子「....あの」
アゲハ「?」
幸子「....なぜ、こちらに住んでいるんですか」
アゲハ「....」
幸子「....すみません、初対面のボクが聞くようなことではありませんでした」
アゲハ「....ううん
アゲハ「....ちょっと嬉しい、かも」
幸子「え?」
627: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:01:45.61 ID:pFPVZCg70
アゲハ「死んだ時のこととか、身体のこととか」
アゲハ「好奇心に駆られてそういうことを聞く人ばっかりだったのに」
アゲハ「幸子ちゃんは、住んでいる理由なんてものを一番に聞いてくれたから」
幸子「だって、美少女が樹海に住んでいる理由なんて気になるじゃないですか!」
アゲハ「....そうかな」
幸子「そうですよ!」
アゲハ「....」
アゲハ「幸子ちゃんが私を普通に扱ってくれるから、ちょっとだけ昔を思いだしちゃった」クスリ
幸子「....」
628: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:02:38.07 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....」
アゲハ「....一度死んだ人間が生き返ったら」
アゲハ「そこに居場所はないの」
幸子「え....?」
アゲハ「だって、死人の居場所はお墓の下か、あの世のどちらかだけなんだもん」
アゲハ「それ以外の選択肢なんて、用意されていないし」
アゲハ「誰も望んでいない」
幸子「....」
629: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:03:15.80 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....これでもね、私の家は絵にかいたような幸せな家族だったんだよ」
アゲハ「両親や姉妹、友達....」
アゲハ「周りの人たちからたくさんの愛情をもらって生きてた」
アゲハ「でも、1回死んだらそれはもう終わり」
アゲハ「当たり前だよね」
アゲハ「私は死んだんだから」
幸子「....」
630: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:05:07.30 ID:pFPVZCg70
アゲハ「ゾンビ映画に出てくるゾンビって、みんなに怖がられて、逃げられて」
アゲハ「最後は殺される」
アゲハ「もちろん私の周りの人たちはそんなことしなかったけど」
アゲハ「....でも」
アゲハ「生きている時と同じ、なんてことは無理だった」
幸子「そんな....」
アゲハ「....」
631: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:05:34.88 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....周囲の人たちの視線から逃げて、私はここに来たの」
アゲハ「それからはもう何年も樹海を出てない」
アゲハ「私はご飯もいらないしね」
幸子「....」
アゲハ「あ、でもこの自然の中での1人暮らしも案外楽しいよ?」
アゲハ「人間ってあんなに窮屈で狭いところで生きてたんだな~って実感する」
アゲハ「って私は死んでるから生きてないか!」
幸子「....」
632: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:16:09.79 ID:pFPVZCg70
アゲハ「でも今は、これでよかったんだと思う」
アゲハ「あのまま家にいたところで」
アゲハ「誰も幸せにはなれなかったから」
幸子「....」
アゲハ「....ごめんね、いきなりこんな話しちゃって」
アゲハ「気まずいよね」
幸子「そうですねぇ、かなり気まずいです」
アゲハ「あはは、正直!」
633: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:16:39.47 ID:pFPVZCg70
アゲハ「これで自己紹介は終わり!」
アゲハ「それでは幸子ちゃん、お話をどうぞ!」
幸子「アイドルやりませんか?」
アゲハ「は?」
幸子「アイドルやりませんか?」
アゲハ「聞こえてるけど....」
アゲハ「....」
アゲハ「....冷やかしってわけじゃ」
アゲハ「....」
アゲハ「ないか」
幸子「えぇ、ボクは本気ですよ」
634: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:17:30.48 ID:pFPVZCg70
幸子「このような美少女が樹海の奥底に眠ったままなんて」
幸子「世界の損失ですよ!」
アゲハ「....そんなこと言ってもらえると、嬉しいな」
アゲハ「....でも私は、もう死んだ人間だから」
アゲハ「みんなに迷惑をかけちゃう」
幸子「....」
幸子「....アゲハさん」
幸子「生きていて、周りに迷惑をかけない人なんて誰もいません」
幸子「それに従うと」
幸子「迷惑をかけてしまうのは」
幸子「アゲハさんが生きている証拠であるとも言えます」
アゲハ「何言ってるの?」
635: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:18:02.99 ID:pFPVZCg70
アゲハ「私はもう何年も前に死んでいて、今ここにいるのは
幸子「生物学上の生き死になんてどうでもいいんですよ!」
アゲハ「!」
幸子「....ボクは」
幸子「あなたの心が生きていると」
幸子「確信しています」ニコ
アゲハ「....」
636: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:18:52.82 ID:pFPVZCg70
幸子「あなたは先ほど、これでよかったと言っていました」
幸子「自分がいると誰も幸せになれないから、と」
アゲハ「....」
幸子「人のことを考えて、あなたが不幸になったらダメじゃないですか」
アゲハ「....」
アゲハ「....でも私、アイドルなんてできないよ」
アゲハ「そもそも人がたくさんいる所で暮らすの事態もうずっとやってないし....」
幸子「そこは全く問題ありません!」
アゲハ「なんで?」
幸子「うちの事務所なので!」ババーン
アゲハ「えぇ....?」
幸子「まあとにかく一回来て見てくださいよ!」
幸子「無理そうならそのまま帰ってもらって結構ですから!」
アゲハ「押しが強い....」
637: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:20:28.72 ID:pFPVZCg70
~事務所~
アゲハ「....」モジモジ
幸子「ということでアゲハさんはこういう方なんですが」
幸子「りん子ちゃん、幸子ギアと3人でアイドルユニットを組ませようと思っています」
幸子「で、そのために寮で暮らしてもらいたいんですけど」
幸子「いいですか?」
P「おっけー」
アゲハ「!!?!?!?!?!?!??」
638: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:23:12.16 ID:pFPVZCg70
アゲハ「あの、話聞いてました!?」
P「うん」
アゲハ「私、異形の存在なんですよ!?」
P「だってこの事務所、そんなのウヨウヨいるし」
アゲハ「えぇ....?」アキレ
P「何より美少女だし」
アゲハ「そんな....////」
幸子「ほら、言ったとおりでしょ?」
アゲハ「....」
639: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:23:50.56 ID:pFPVZCg70
アゲハ「....いいの」
幸子「?」
アゲハ「....生きても、いいのかな」ウルッ
幸子「もちろん!」ギュッ
アゲハ「ありがとうっ....」ポロ
P「うんうん」ニコニコ
641: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:29:26.06 ID:pFPVZCg70
幸子「これにて一件落着ですねぇ~」フフーン
小梅「幸子ちゃん」ヌッ
幸子「うわっ!?」
幸子「って小梅さんですか....」
幸子「樹海より怖かったですよ....」
小梅「よしっ」ガッツポ
幸子「それで、何の用ですか?」
小梅「....」
642: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:29:56.29 ID:pFPVZCg70
小梅「....アゲハちゃんを連れてきてくれたこと」
小梅「お礼を言いたくて....」
小梅「....」
小梅「ありがとう....」ペコ
幸子「....」
幸子「まったく、全て小梅さんの手のひらの上なんですか?」
小梅「ふふふ....どうかなぁ....」クスクス
643: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:30:27.06 ID:pFPVZCg70
ドンッドンッ
バキバキバキバキッ
ドンガラガッシャン
幸子「ひぃっ!?」
小梅「あの子もお礼を言ってる....」
幸子「だから!ラップ音コミュニケーションはやめてください!」
幸子「まあお礼を言われる筋合いはありませんけどね」
小梅「?」
644: ◆bL5b7ovQmQ 2020/05/31(日) 23:30:57.53 ID:pFPVZCg70
幸子「ボクとしても、アイドルユニットの強力なメンバーを補強できたわけですから!」
幸子「見ていてください、すぐにボクと並び立つ存在になりますよ!」
小梅「....」
小梅「....そっか」ニコ
幸子「....ええ」ニコ
12日目に続く
648: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:00:48.52 ID:X7jUe6qf0
幸子「今日は
P「暇か?」
幸子「身体測定ですか?」
P「話が早い」
P「それでだな」
P「りん子の時と同じだ」
P「アゲハのプロフィールを埋めてきてくれ」
幸子「身長、体重、スリーサイズでいいんですよね」
P「そうだな」
幸子「他に、アゲハさんのことで何か調べておくことってありますか?」
P「他?そうだな....」
他に調べることは? >>649
649: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/01(月) 22:02:13.29 ID:3D51oSsLo
特技やら
650: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:07:23.70 ID:X7jUe6qf0
幸子「昨日は眠れましたか?」
アゲハ「うん、岩の上で眠るのには慣れたつもりだったけど」
アゲハ「やっぱりこっちの方がいいや」クスリ
幸子「何よりです」
幸子「それはそうと」
幸子「アゲハさんもアイドルを目指すわけなので」
幸子「今から身体測定をさせてもらいます」
アゲハ「はーい」
アイドルの名前(5人分)
>>651
>>652
>>653
>>654
>>655
(それぞれのコンマの数字の小さい順に身長、体重、B、W、Hに当てはめます)
(ついでに>>651,>>653,>>655のコンマの数字をそれぞれR,G,Bの%に当てはめて髪色にします)
651: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/01(月) 22:08:04.08 ID:sGEG3spao
こずえ
652: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/01(月) 22:08:19.93 ID:Jj/A3YOM0
双葉杏
653: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/01(月) 22:09:19.53 ID:/oL3fq2xO
龍崎薫
654: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/01(月) 22:09:22.29 ID:/uBkJz4l0
日下部若葉
655: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/01(月) 22:09:26.78 ID:E6cA3tbDO
成宮由愛
662: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:15:53.18 ID:X7jUe6qf0
663: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:50:15.35 ID:X7jUe6qf0
幸子「身長は....」
幸子「130cmですね」
アゲハ「やっぱり伸びてないか」
幸子「伸びるんですか?」
アゲハ「死んだ時点で成長は止まっているはずだから、伸びないかなぁ」
アゲハ「まあ足のパーツを付け替えればいくらでも伸ばせると思うよ」
幸子「そういうシステムなんですか!?」
664: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:50:43.65 ID:X7jUe6qf0
幸子「体重は....」
幸子「よ、40kg!?」
アゲハ「重いでしょ?」
アゲハ「生きてる時はここまで重くなかったはずなんだけど」
アゲハ「小梅ちゃんが色々とくっつけすぎちゃったのかな」
幸子「見た目は小柄なのにどうなってるのかと思いましたよ....」
665: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:51:14.75 ID:X7jUe6qf0
幸子「バストウエストヒップ!」
幸子「65cm!51cm!不明!」
幸子「ちょっと!アゲハさんまで認識阻害を使うんですか!?」
アゲハ「人の目から逃げて、隠れて暮らしてきたから」
アゲハ「身についちゃった♪」
幸子「理由が理由だけにツッコみづらい....」
667: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:52:20.58 ID:X7jUe6qf0
幸子「しかし、かなり小柄ですねぇ....」
アゲハ「中身はもう女子高生くらいだけどね~」
幸子「....」
幸子「....鮮やかな青い髪の毛を持つ正統派美少女にして」
幸子「中身は女子高生、そして亡くなってから蘇った動物とのハーフのアイドル」
幸子「これは人気が出ますよ!」
アゲハ「しばらく人間社会から離れてた私が言うのもなんだけど」
アゲハ「設定盛りすぎじゃない?」
幸子「これでナナさんやりあむさんみたいなイレギュラーなキャラクターだったら」
幸子「胸やけを起こしてしまうかもしれませんが」
幸子「アゲハさんの中身はごく普通の女の子なのでバランスはとれていると思いますよ」
アゲハ「そういうものかなぁ....」
668: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:53:27.23 ID:X7jUe6qf0
幸子「せっかくなので、ユニットメンバーの2人も呼んできますね!」ダッ
アゲハ「....」
アゲハ「....緊張する」
アゲハ「どんな子たちなんだろう....」
アゲハ「....」
アゲハ「....私のこと知ったら、ビックリするかな」
アゲハ「....受け入れてくれるかな」
アゲハ「....」
669: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:53:56.31 ID:X7jUe6qf0
幸子「連れてきましたよ!」
幸子「入ってくださ~い!」
りん子「....」トテトテ
幸子ギア「....」スタスタ
アゲハ「この子たちが....」
幸子「まずこの子は山梨りん子ちゃんです」
アゲハ「よろしく!」
りん子「....」
670: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:54:23.11 ID:X7jUe6qf0
りん子「....」ニコ
アゲハ「ウ゛っ!」
幸子「一見すると素朴な見た目ですが」
幸子「その表情や仕草には全ての人間を強く魅了するフェロモンがムンムンしています」
アゲハ「これは....凄いね....」
幸子「ちなみに生後10日ほどです」
アゲハ「!!?!??!?!???」
幸子「ボクたちが人体錬成を行って生み出した人造人間なので」
幸子「まだ生まれたばかりでも、ある程度歳を重ねているように見えるんですよ」
アゲハ「え?え?」
671: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:54:56.97 ID:X7jUe6qf0
幸子「こちらは幸子ギアです」
アゲハ「幸子ギア?」
アゲハ「幸子ちゃんと見た目がそっくり....」
アゲハ「というか瓜二つだけど、双子とか姉妹じゃないの?」
幸子「こちらはですね」
幸子「ボクを基に作られたボディに」
幸子「ボクの脳から抜き取った心をコピーしたものを入れたアンドロイドです」
アゲハ「あ、アンドロイド....」
672: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:55:25.73 ID:X7jUe6qf0
アゲハ「....私が樹海にこもっている間に、科学技術はそんなに進歩したの?」
幸子「いえ、この事務所限定です」
アゲハ「えぇ....」
アゲハ「まあいいや、とりあえずよろしく!」
幸子ギア「....」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「!?」
674: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:56:12.32 ID:X7jUe6qf0
アゲハ「幸子ちゃん、私この子の気に障るようなことしちゃったかな....」
幸子「大丈夫です」
幸子「言い忘れていましたが、幸子ギアは起動直後に悪の組織からハッキングを受けまして」
幸子「殺戮マシーンに変貌しています」
アゲハ「!!?!?!??!????!?」
アゲハ「それ、アイドル活動なんてさせて大丈夫なの!?」
幸子「この子の身体能力はボクと同程度なので、暴力は振るいませんよ」
幸子「カワイイ力で世界中の男を殺戮する可能性はありますが」
幸子「その辺りは幸子ギアのオリジナルかつプロデューサーのボクが」
幸子「矯正させて見せます!」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「大丈夫かなぁ....」
675: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:56:38.82 ID:X7jUe6qf0
ドコドコドコドコ
デンッ!
ジャー ジャー
ドスン
アゲハ「?」
アゲハ「何の音?」
幸子「最後のメンバー、あの子さんです」
アゲハ「あの子さん?」
676: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:57:07.22 ID:X7jUe6qf0
幸子「あの子さんは幽霊ですから、姿は見えません」
幸子「ファンの方々の前でパフォーマンスをすることはできないので」
幸子「写真撮影の際のみの参加となります」
アゲハ「それってただの心霊写真だよね!?」
幸子「斬新なアイドルでしょう!」
アゲハ「メンバーが人造人間、アンドロイド、幽霊、死人って....」
アゲハ「斬新過ぎて引かれない....?」
幸子「この相反する個性の爆弾をまとめるリーダーとしての役割」
幸子「期待しています!」
アゲハ「私!?」
680: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:58:28.56 ID:X7jUe6qf0
幸子「だって、今のところアゲハさんしか、まともにコミュニケーションを取れませんから」
アゲハ「それはメンバーを集めた幸子ちゃんの責任でもあるよね!?」
幸子「大丈夫です」
幸子「人間性なんてアイドルにとっては二の次三の次」
幸子「そんなものは、後から身に着ければいいだけの話です」
幸子「それよりもよっぽど重要な」
幸子「『スター性』を、あなたたちは全員持ち合わせています」
幸子「アイドルとしての素質は物凄いですよ!」
アゲハ「どうなっても知らないからね....」
681: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/01(月) 22:58:55.96 ID:X7jUe6qf0
幸子「ちなみにこの事務所には」
幸子「この子たち以外にも普通の人間ではない人たちが、まだ大勢いますよ」
アゲハ「....なんか私、やっていける気がしてきた」
幸子「その意気です!」
13日目に続く
690: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 21:46:14.96 ID:9UBRGi8W0
幸子「聞き忘れていたんですが」
アゲハ「?」
幸子「特技ってありますか?」
アゲハ「特技か....」
アゲハの特技 >>691
691: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 21:46:46.58 ID:NP7mRMxF0
体内で様々な毒を生成する
695: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 21:56:07.29 ID:9UBRGi8W0
アゲハ「特技って程でもないんだけど」
アゲハ「私、体内で様々な毒を生成できるんだよ」
幸子「えぇ....」
アゲハ「森林暮らしが長かったからさ」
アゲハ「暇つぶしに、毒の有りそうな生物を手あたり次第身体の中に取り込んでたんだ」
幸子「何やってるんですか....」
アゲハ「小梅ちゃんが私の身体の材料に使った生物の死体の中にも」
アゲハ「毒を持つのが含まれてたみたいで」
アゲハ「今ではもうどんな毒も自由自在」
幸子「異能2つ持ちは反則ですよ」
696: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 21:56:56.11 ID:9UBRGi8W0
アゲハ「例えば....」
アゲハ「あむ」カプリ
幸子「!?」
幸子「ちょっ」
幸子「いきなりなんですぅ゛ぅ゛ぅ゛....」ジタバタ
幸子「く゛る゛し゛ぃ゛....」ジタバタ
幸子「や゛は゛....」
幸子「しん、死んじゃう゛だずげで....」
697: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 21:57:49.77 ID:9UBRGi8W0
アゲハ「あむ」カプリ
幸子「治りました....」
アゲハ「ね?」
幸子「『ね?』じゃないですよ!」
アゲハ「毒だけじゃなくて、血清も作れるから安心して」
幸子「安心できるわけないでしょう!」
幸子「死ぬかと思いましたよ!」
アゲハ「まあ血清なしじゃ致死率100%の強さと世界屈指の即効性を持った私のオリジナル毒だから」
アゲハ「幸子ちゃんの予想は当たってるよ」
幸子「」
698: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 21:59:50.53 ID:9UBRGi8W0
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(先ほどは酷い目に遭いましたよ....)」
幸子「(....しかし、アイドルユニットのプロデュースをすると言ったのに)」
幸子「(Pさん全く驚きませんでしたね)」
幸子「(もっと構い力を上げなければ....)」
何をする? >>699
700: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:02:16.71 ID:EzhINU6Go
ちょっと異世界に行って新たな力を手に入れる
701: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:05:01.09 ID:9UBRGi8W0
幸子「ちょっと異世界に行って新たな力を手に入れてきますか....!」
幸子「でも異世界ってどうやって行くんですかねぇ」
幸子「誰かー!異世界に詳しい人いませんかー?」
誰に聞く? >>702
702: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:06:00.31 ID:OWOsKtQjo
泰葉
704: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:15:32.31 ID:9UBRGi8W0
泰葉「それで私を選ぶ意味がわかりません」
幸子「芸歴長いので」
泰葉「芸歴が長い人は異世界に行けるんですか?」
泰葉「それならテレビの大御所の方々は皆さん行っているはずです」
幸子「そんなに固いこと言わないでくださいよ~」
幸子「ボク、どうしても異世界に行かなきゃならないんです~」
泰葉「どうしても異世界に行かなきゃいけない人なんて」
泰葉「現時点で人生が終了していて逆転の目が全くない人くらいじゃないですか」
泰葉「幸子ちゃんはそんな人たちとは真逆ですよ?」
幸子「お願いします先輩!」
泰葉「話聞いてくださいよ....」
泰葉のアイデア >>705
705: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:16:04.52 ID:NP7mRMxF0
よしのんに頼む
706: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:23:22.49 ID:9UBRGi8W0
幸子「泰葉さんの紹介でやってきました!」
幸子「輿水幸子です!」
芳乃「幸子さん、なんでしょうかー」
幸子「穴の専門家だとか」
芳乃「その名は捨てましたー」
幸子「そうですか....」
707: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:23:56.89 ID:9UBRGi8W0
幸子「芳乃さんは、異世界、というものをご存知ですか?」
芳乃「異世界とは読んで字の如く、異なる世界」
芳乃「その名の通りではー」
幸子「ええ、本来の意味ではそうですね」
幸子「最近は『異世界=都合のいいところだけ中世のファンタジー世界』となっていますが」
芳乃「それで、異世界がどうかしたのですかー?」
幸子「ボク、異世界に行きたいんです!」
幸子「芳乃さんは、ボクたちとは違う世界が見えているようなので」
幸子「異世界に行く方法に心当たりはないかと」
芳乃「ふむ....」
芳乃の提案 >>708
708: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:24:39.87 ID:JY/c2Wa0o
ちょうど近くに異世界に通じる穴がある
711: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:31:52.16 ID:9UBRGi8W0
芳乃「....先ほど、穴の専門家の名は捨てたといいましたが」
芳乃「....」
芳乃「あれは嘘ですー」
幸子「ウワァァァァァァァァァ....」
712: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:32:27.07 ID:9UBRGi8W0
芳乃「こちらですー」
幸子「これは....穴?」
幸子「底が全く見えませんね....」
芳乃「詳しくは過去作を参照すればよいでしょうー」
幸子「?」
芳乃「幸子さんも一度入っているのですが、穴自体の消失によって記憶が消えているようですねー」
幸子「何を言っているのかよくわかりませんが、これが異世界への手掛かりなんですか?」
芳乃「手がかりというか、直接繋がっているのですー」
幸子「なんと!」
幸子「こんなに都合の良い穴がすぐそばにあったなんて!」
713: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:32:58.55 ID:9UBRGi8W0
芳乃「ですが、無事に帰って来られるかは
幸子「行ってきまーす!」ピョン
芳乃「....」
芳乃「この度胸....」
芳乃「幸子さんなら問題なく帰って来られるでしょうー....」
異世界の世界観 >>714
714: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:33:21.06 ID:ixLUrYFgO
お空
720: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:39:50.31 ID:9UBRGi8W0
幸子「zzz....」
幸子「....ハッ!?」パチクリ
幸子「ここはっ!」
~お空(おから)~
幸子「どこですか!?」
724: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:45:05.00 ID:9UBRGi8W0
幸子「一面真っ白なんですけど....」チラ
幸子「いえ、真っ白なのかも定かではありません」
幸子「この空間、とにかく空っぽです!」
幸子「壁も床も、空も大地も、海も山も」
幸子「そして果ても....」
幸子「ただただ何もない空間が、延々と広がっているように見えます」
幸子「果たしてこれを空間と呼んでいいんでしょうか」
幸子「....」
幸子「まあ来てしまったものは仕方ありませんし」
幸子「とりあえず、当てもなく歩いてみましょう」
725: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:46:21.56 ID:9UBRGi8W0
~数時間後~
幸子「....」トボ
幸子「....」トボ
幸子「....まさかここまで何もないとは」
幸子「さすがのボクも、少しだけ焦ってきた気がしないでもないですね....」
幸子「出口もわかりませんし、食料も水もない....」
幸子「新たな力を手に入れる前に、ボクの身体が持ちませんよ....」
幸子「そもそもボクは、本当に歩いているんでしょうか....」
幸子「周りの景色が一切変わらないので、それすらも不安になります....」
726: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:47:21.99 ID:9UBRGi8W0
幸子「はぁ....」トボ
幸子「....」トボ
幸子「....ん?」
幸子「あれは?」
幸子の見た物は? >>727
727: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:47:55.99 ID:NP7mRMxF0
巨大ヒョウ君
728: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:58:19.70 ID:9UBRGi8W0
幸子「....」ジー
幸子「....これは一体?」
幸子「なんだかとてつもなく大きいものということはわかるんですが」
幸子「あまりにも大きすぎて、先の方がよく見えません」
幸子「しかし、この世界に来て初めて見つけたものです!」
幸子「手がかりを見つけなければ....!」
幸子「全体が緑色ですねぇ」
幸子「表面は固くてザラザラしています」
幸子「高さはボク4~5人分、7~8メートルといったところでしょうか」
729: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 22:58:46.88 ID:9UBRGi8W0
幸子「これだけでも十分大きいのに」
幸子「長さはとても測れないくらいですねぇ」
幸子「先が見えませんよ」
巨大ヒョウ君「こんにちは」
幸子「!!?!?!????」
幸子「えっ、喋るんですか!?」
幸子「というか生物なんですか!?」
巨大ヒョウ君「うん」
巨大ヒョウ君「ところで君」
巨大ヒョウ君「虫?」
幸子「え゛っ!?」
幸子「ボ、ボクは....」
幸子の返答 >>730
コンマが偶数なら虫,奇数なら虫ではない
730: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 22:59:36.94 ID:xMmQ37g3O
かわいい
731: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:03:42.03 ID:9UBRGi8W0
幸子「ボクはヒトなので、生物学上の虫ではありませんが」
幸子「あなたくらいの大きさの生物から見れば、虫のように見えるのかもしれませんね!」
巨大ヒョウ君「いただきます」パクリ
幸子「」
巨大ヒョウ君の胃の中の世界観 >>732
732: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 23:04:56.52 ID:p2oAmI6Io
体のパーツを分解してカワイイ虫に変化させられる。食べられたらパーツを補充する必要がある
733: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:11:13.42 ID:9UBRGi8W0
幸子「zzz....」
幸子「....ハッ!?」
幸子「ここは!?」
カワイイ虫's「「「「「「「カワイイ!」」」」」」」
幸子「!!!??!?!?!??!?!?!??!?!??」
幸子「人間の背丈くらいの虫たちが行進しています!?」
幸子「人間の背丈くらいのハエ、人間の背丈くらいのアブ、人間の背丈くらいのカ、人間の背丈くらいのムカデ....」
幸子「よく見たらどの虫も害虫じゃないですか!?」
734: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:12:39.24 ID:9UBRGi8W0
カワイイバエ「カワイイ!」
カワイイアブ「カワイイ!」
カワイイカ「カワイイ!」
カワイイムカデ「カワイイ!」
幸子「....」
幸子「....カワイイ」ボソッ
幸子「!?」
735: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:13:06.29 ID:9UBRGi8W0
幸子「か、カワイくなんかないですよ!」
幸子「巨大な害虫にカワイイ要素なんて一切ありません!」
幸子「....」
幸子「それなのに....」
幸子「なぜこんなにも!」
幸子「カワイく見えてしまうんでしょうか!?」
幸子「....!?」
幸子「これが....ボク....!?」
幸子は何の昆虫になった? >>736
736: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 23:13:43.77 ID:PyB629xdo
トゲアリトゲナシトゲトゲ
738: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:21:33.24 ID:9UBRGi8W0
幸子「トゲアリトゲナシトゲトゲになってます!?」
幸子「あ、皆さん今、トゲアリトゲナシトゲトゲって変わった名前だなあと思いました?」
幸子「これはですね、色々と流れがありまして」
幸子「トゲハムシ亜科というのがありまして」
幸子「それの和名がトゲトゲなんです」
幸子「そんなトゲハムシ亜科に属している、ハムシという種に」
幸子「トゲの無いハムシがいたんですね」
幸子「トゲのない=トゲナシ」
幸子「ハムシ=トゲトゲ」
幸子「これがトゲナシトゲトゲです」
739: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:22:01.95 ID:9UBRGi8W0
幸子「そしてなんと!」
幸子「トゲナシトゲトゲの仲間に」
幸子「トゲのある種がいたんです!」
幸子「トゲのあるトゲナシトゲトゲ」
幸子「これがどう呼ばれるのか」
幸子「賢い皆さんなら、もうお分かりですね?」
幸子「そう!」
幸子「トゲアリトゲナシトゲトゲです!」
741: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:32:28.42 ID:9UBRGi8W0
幸子「由来はさておき....」ジー
幸子「....」
幸子「....ボク、すっごくカワイイですね!」ウットリ
幸子「もしや、アイドルとしての極致に辿り着いてしまったのでは!?」
??「嬢ちゃん」
幸子「?」
幸子「喋れる虫さんもいたんですね!」
幸子「でもボクはもう言葉なんていらないんです」
幸子「だって虫は喋りませんから!」
??「....」
742: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:32:57.71 ID:9UBRGi8W0
幸子「純粋な虫になって、もっと」
幸子「もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと」
幸子「カワイくなりたいので」
幸子「あなたも黙ってくれませんか?」
??「.....ハァ」
??「あんたも、もうそこまで進行してるんだな」
幸子「進行?」
743: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:33:26.93 ID:9UBRGi8W0
??「ここにいるやつら、みんな前は人間だった」
??「でもな、虫になっちまうとそうはいかねえ」
??「虫ってのは人間と比べて、極端に脳が小さいんだ」
??「それに加えて、ここに来た時に」
??「誰もが身体のパーツを一つ失っている」
??「小さい脳を補うために、虫は身体の至る所にある神経節を使って情報を処理しているんだが」
??「それの一部も失ってるってことだ」
幸子「つまりどういうことなんですか?」
744: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:34:54.67 ID:9UBRGi8W0
??「人間性を喪失していくんだよ」
幸子「人間性?そんなもの枷でしかありません」
幸子「カワイくなれるなら人間なんて捨ててあげますよ!」
??「虫に近づいていってるから気づけねえんだろうが」
幸子「何を言ってるんですかねぇこの人、いや虫は」
幸子「ボクのカワイさに世界中が気付いているというのに」
??「....冥土の土産に教えてやるよ」
??「今のアンタ」
??「全くカワイくねえぜ」
幸子「カワイくない!?」
745: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:35:22.65 ID:9UBRGi8W0
幸子「じゃあこんなの要りませんよ!早く人間に戻してください!」
??「!?」
幸子「どうしたんですか?」
??「驚いた、あの状態から一瞬で人間性を取り戻すとは....」
幸子「何を言ってるんですか?えーっと....」
??「ああすまん、まだ名乗ってなかったな」
??「俺の名はバグズライフ」
幸子「いや虫じゃないですか」
バグズライフ「親が映画に影響されたらしくてな」
幸子「えぇ....」
746: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:37:50.74 ID:9UBRGi8W0
バグズライフ「せっかく人間性を取り戻したところ悪いが」
バグズライフ「昆虫の処理能力じゃ、それも長くはもたんぞ」
幸子「えー?」
バグズライフ「さっさとかけたパーツの代わりを見つけな」
バグズライフ「そうすりゃ帰れるぜ」
幸子「はぁ....」
幸子「ボクのパーツ、どこが欠けてます?」
バグズライフ「ん、ちょっと待っててくれ....」ジロジロ
どこのパーツが欠けている? >>747
747: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 23:38:37.80 ID:NP7mRMxF0
胸
750: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:44:24.62 ID:9UBRGi8W0
バグズライフ「胸部の辺りが少し削れてる気がするな」
幸子「うわ本当だ!?」
幸子「頭の真下の辺りなので気づきませんでした!」
バグズライフ「まあもうほぼ昆虫になってるしな、そりゃ気づかんだろう」
幸子「これをどうすればいいんですか?」
バグズライフ「自分の胸部を見つけられればそれが一番だが、もう時間がねえ」
バグズライフ「その辺に落ちてるのを適当にくっつけてみな」
バグズライフ「そうすりゃなんとかいけるだろ」
幸子「そんな適当でいいんですか?」
バグズライフ「疑問ぶつけてる暇はねえぞ」
幸子「はぁい」
何の虫の胸部で補う? >>751
751: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 23:45:29.70 ID:p5YySHOY0
目の前のおっさん
752: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:49:26.48 ID:9UBRGi8W0
幸子「あ、バグズライフさんの胸部、ピッタリはまりそうなので貰ってもいいですか?」
バグズライフ「お前、俺をアンパンマンか何かと勘違いしてねえか?」
バグズライフ「俺はあくまで助言を与えるだけの存
幸子「....」ベリベリベリベリ
バグズライフ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛っっっっっっ!!!!!!!!」
幸子「すみません、先を急ぐので失礼します!」ペコ
バグズライフ「....」
バグズライフ「....カワイイ」
バグズライフ「虫最高!害虫最高!じゃーなねーちゃん!」モゾモゾ
幸子「ボクもああなってたんですねぇ....」
幸子「早く帰りましょう!」
753: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/02(火) 23:52:21.55 ID:9UBRGi8W0
幸子「という過酷な旅をしてきました」
P「....」
P「悪夢でもみたのか?」
幸子「ええ、ボクも最初はただの悪夢だと思ったんです」
幸子「目が覚めたら事務所にいて、体も元に戻っていました」
P「やっぱり悪夢じゃねえか」
幸子「しかし!」
幸子「ボクの胸が」
幸子「新しい力を得たんです!」
P「胸ぇ?」
P「パッと見何も変わってないが?」
幸子「ちょっと!ジロジロ見ないでください!」
P「理不尽だなぁ」
幸子「フッフッフ」
幸子「ボクの胸が手に入れた新たな力....」
幸子「それは....!」
幸子の胸が手に入れた新たな力 >>754
754: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/02(火) 23:53:26.15 ID:V+9fLXndo
可変サイズ
755: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 00:00:08.38 ID:GgOSm/700
幸子「なんと!」
幸子「むむむ....!」
幸子「ハイッ!」
パァン
幸子「このように、胸のサイズを自由自在に操れるようになりました!」
P「幸子、出てるぞ」
幸子「!」ガバッ
幸子「....」
幸子「....ど、どうですか?」チラ
P「....」
P「俺は普段通りの幸子が好きだな」
幸子「じゃああまり使わないようにします////」シュルシュル
14日目に続く
760: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:13:23.05 ID:GgOSm/700
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「(....胸の可変)」
幸子「(女性として、そしてアイドルとしては非常に有用な能力です)」
幸子「(....しかし、Pさんにはあまり響かなかったようですね)」
幸子「(まだまだ構い道を邁進しなければ....)」
何をする? >>761
761: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/03(水) 21:14:06.84 ID:yZ5qv1W80
料理を作る
762: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:20:56.16 ID:GgOSm/700
幸子「(料理を作りましょう!)」
幸子「(お弁当の時はPさんの評価も最高でした!)」
幸子「(ボクの手料理でPさんの胃を破裂させちゃいますよ!)」
幸子「....」
幸子「(しかし、あの時もかなり行き当たりばったりで大変でしたし....)」
幸子「(ボク単独で、確実に美味しい料理を作れる自信もまだありません....)」
幸子「(人手も多い方が良いですから)」
幸子「(今回も助っ人を呼びましょう!)」
助っ人 >>763
763: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/03(水) 21:21:56.33 ID:aGw8VVkbo
ありす
765: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:32:00.38 ID:GgOSm/700
幸子「再登場ですねよろしくお願いします!」
幸子「ありすさん!」
ありす「....」
幸子「どうしましたか?」
ありす「い、いえ、今回はあまりにもまともな頼みだったので」
幸子「失礼ですねぇ!」
幸子「ボクはいつでもまともですよ!」フフーン
ありす「初回からPを撲殺しかけた人の言うことですか?」
幸子「あれは不幸な事故でしたね....」
ありす「故意ではない方が心配になりますよ....」
766: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:32:28.89 ID:GgOSm/700
幸子「それはそうと」
幸子「ありすさんって料理が得意なんですよね?」
ありす「!!!」
ありす「ま、まあそれほどでもないですよ!」
ありす「ですが、そこまで言うならお手伝いしましょう」
幸子「ありがとうございます!」
ありす「それで、何を作るんですか?」
幸子「決まっていません!」
ありす「材料は何を使うんですか?」
幸子「決まっていません!」
ありす「....」
767: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:33:06.88 ID:GgOSm/700
ありす「あの、帰っていいですか?」
幸子「どうしてですか!?」
ありす「当然の感想だと思います」
幸子「お金を借りたりブラックジャックを作るよりマシでしょう!?」
ありす「自分でそれを言いますか」
幸子「ありすさん!」
幸子「この冷蔵庫の中の物で作れる料理を考えてください!」
ありす「せめてそのくらいは用意してから私を呼んでください!」
幸子「善処します」
ありす「全く響いていませんね」
冷蔵庫の中身① >>768
冷蔵庫の中身② >>769
冷蔵庫の中身③ >>770
768: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/03(水) 21:33:28.72 ID:G1KLULcrO
花
769: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/03(水) 21:33:51.27 ID:mToYuRjn0
輝子のキノコ
770: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/03(水) 21:34:17.76 ID:hwb51voCo
人肉味のいちご
771: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:49:34.19 ID:GgOSm/700
ありす「....」ジー
ありす「....」スッ
幸子「それは?」
ありす「花です」
幸子「....ありすさん」
幸子「花はカワイイですけど食べられませんよ?」
ありす「これはエディブルフラワーです」
幸子「エディブルフラワー?」
772: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:50:01.06 ID:GgOSm/700
ありす「食用の花のことを英語でそういいます」
幸子「花って見るものじゃないんですか?」
幸子「今ありすさんが出したのだって、普通に花屋さんで売っている種類に見えますけど」
ありす「はい、これはバラ、カーネーション、デージー、ペチュニア」
ありす「どれも花屋さんで売っていたり、園芸で育てられたりしています」
ありす「でも花は毒がない種類なら食べられますよ」
幸子「確かに植物ですもんねぇ」
ありす「パッケージにエディブルフラワーとしっかり書かれているので」
ありす「これは体に害のある農薬を使わず、元々食べる用に作られた花でしょう」
ありす「問題なく食べられると思います」
幸子「なるほど~」
773: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:50:41.46 ID:GgOSm/700
幸子「花ってどんな味がするんですか?」
ありす「私も実際に食べたことはないのでわかりません」
ありす「でも、ただ食べられるというだけで味自体は売りではないかもしれません」
幸子「見栄え重視ってことですか?」
ありす「おそらく」
ありす「でも料理に見た目は重要ですよ」
幸子「その通りです!」
774: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:51:09.13 ID:GgOSm/700
ありす「....他に使えそうな食材は」チラチラ
ありす「?」
ありす「これはなんでしょう?」スッ
幸子「あぁ、それですか」
ありす「知っているんですか?」
幸子「はい」
幸子「輝子さんのキノコです」
ありす「これキノコなんですか?」
ありす「変わった形だったので、何かわかりませんでした」
幸子「始めて見るなら仕方ないですよ」
775: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 21:51:55.29 ID:GgOSm/700
ありす「輝子さんが大切に育てたキノコなら、私たちが食べるわけにはいきません」
ありす「これは冷蔵庫に戻しておきましょう」
幸子「食べて大丈夫ですよ?」
ありす「え?」
ありす「でも、人の物を許可も取らず勝手に食べるなんて、ダメですよ!」
幸子「そのキノコはもう輝子さんの物ではないです」
ありす「???」
ありす「....あの、もう少しわかりやすく言ってもらえますか」
幸子「そのキノコは輝子さんのちんちんです」
ありす「!!?!?!??!?!??!?!?!?!?!???!?!?」
776: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:07:06.86 ID:GgOSm/700
ありす「あなたは何を言っているんですか!?」
幸子「....」
幸子「そのキノコは輝子さんのちんちんです」
ありす「わかりました!わかりましたから!」
ありす「....」
ありす「....輝子さんって、男の子なんですか?」
幸子「いえ、れっきとした女の子ですよ」
ありす「だったらなんで!その、ぉ...,ん....んがあるんですか!」
幸子「おちんちんですか?」
ありす「....はい」
777: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:07:37.36 ID:GgOSm/700
幸子「輝子さんはですね、キノコを愛しすぎるあまり」
幸子「自身のお股にキノコが生えてくるようになったんです」
ありす「行間飛ばしてませんか!?」
ありす「どうやってもキノコを愛することと、それが股間に生えてくることが結びつきません!?」
幸子「確かに、いつも冷静沈着、クールオブクールのありすさんが動揺するのも無理はありません」
幸子「でも」
幸子「愛は、時に常識を、理屈を超え」
幸子「奇跡を起こしてしまうんです....」
ありす「何の説明にもなっていないんですけど....」
778: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:08:40.59 ID:GgOSm/700
幸子「ある時から、輝子さんのお股にはキノコ」
幸子「もといちんちんが生えるようになりました」
幸子「そしてそれは」
幸子「3か月ごとに生え変わるんです!」
ありす「もうわけがわかりません....」
幸子「この前生え変わったと聞いていましたが、こんなところで保管していたんですねぇ」
ありす「股間に生えた物を冷蔵庫に入れないでほしいです」
779: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:09:13.84 ID:GgOSm/700
ありす「しかし、そんなものならとても食べられません」
ありす「これは冷蔵庫に戻して....」
幸子「そう決めつけるのはまだ早いですよ」
ありす「え?」
幸子「とあるバラエティー番組で食べたんですが」
幸子「世界には、ウシのペニスを使った料理があります」
ありす「....」
780: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:10:05.69 ID:GgOSm/700
ありす「そ、そうかもしれませんけど、ウシは食材としてポピュラーじゃないですか!」
ありす「ペニスだとしても、ギリギリ食材として見られなくはありません!」
ありす「同じペニスでも、輝子さんのものは嫌ですよ!」
輝子「私のちんちん、食べてくれないのか....?」
ありす「」
781: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:10:35.43 ID:GgOSm/700
輝子「一生懸命育てたんだ....」
輝子「毎日撫でて、撫でて、撫でて....」
輝子「たくさん亜鉛を摂って....」
輝子「それなのに、ありすちゃんは食べてくれないのか....?」
輝子「ありすちゃんは、牛と私のちんちんを差別するのか....?」
ありす「ぅぅ....」
幸子「ありすさん、生産者さんがこう言っているんですし」
幸子「美味しく料理して、食べてあげましょう....?」
ありす「そんな言い方、ズルいですよ....」
783: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:14:55.16 ID:GgOSm/700
幸子「まあまあありすさん、これでも見て元気出してください」コトッ
ありす「....」チラ
ありす「!!!」
ありす「いちご!」
幸子「これも料理に使いましょう!」
幸子「でもその前に....」
幸子「味見をどうぞ」
ありす「いいんですかっ!」
幸子「ええ、お手伝いしてくれてるんですからこのくらいは当然ですよ」
ありす「そういうことなら、ここはお言葉に甘えておきます」
ありす「いただきます!」パクッ
ありす「オロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!!!!」ゲロゲロ
幸子「ありすさん!?」
784: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:21:11.90 ID:GgOSm/700
ありす「なんですかこれっ!?」
ありす「見た目はいちご!いちご以上にいちご!」
ありす「それなのに味は血生臭くて、食感は変にグニュグニュしていて....」
ありす「なんですかこれ!私に何を食べさせたんですか!」
幸子「えぇ....?」
幸子「ボクもこれただのいちごだと思ったんですけど....」パクッ
幸子「うぇっ!?」ペー
幸子「これは酷いですね....」
ありす「でしょう!」
785: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:21:38.53 ID:GgOSm/700
ありす「目をつぶって食べれば、こういう味の食材なんだと認識できる可能性もありますが」
ありす「いちごにしか見えないフォルムを見てから食べると、脳が混乱して」
ありす「より酷い味に感じます!」
ありす「これはいちごへの冒涜です!」
ありす「絶対に許せません!」
幸子「いちごと思わず、癖の強いお肉だと思って調理しましょう!」
ありす「使うんですか!?」
幸子「そういうルールなので」
ありす「Pさん、どうかご無事で....」
作る料理 >>786
786: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/03(水) 22:22:14.37 ID:HJStz86H0
スーパーいちごパスタ
787: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:45:00.04 ID:GgOSm/700
幸子「さてありすさん」
ありす「はい」
幸子「何を作りますか?」
ありす「....今回は」
ありす「スーパーいちごパスタを作ります!」
幸子「!!!」
ありす「正直に言って、これをいちごと呼ぶのは気が進みませんが」
ありす「味以外は完璧ないちご、いちごの極致、到達点なので」
ありす「便宜上いちごと呼ぶことにしますっ....」グググッ
幸子「そんな苦しそうな顔で言わなくても」
788: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:45:43.02 ID:GgOSm/700
ありす「まず、この生臭いお肉のような味のするいちごをなるべく細かく刻んで」
ありす「りんご、パイナップルと一緒にワインに漬け込みます」
幸子「いちごの味じゃないのに、フルーツと合わせるんですか?」
ありす「いえ、これは臭み取りです」
ありす「こんなもの、臭みを取らないとまともな味にはなりませんよ」
幸子「へぇ~」
ありす「その間に、輝子さんのキノコと玉ねぎ、にんにくをみじん切りにしてください」
幸子「またみじん切りですか....」モタモタ
789: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:46:12.50 ID:GgOSm/700
ありす「終わりましたか?」
幸子「なんとか....」
ありす「そしたら、このお鍋にオリーブオイルを引いて熱します」
ありす「油が全体に回ったら、先ほどみじん切りにしたものを全て入れて」
ありす「水気がなくなるまで炒めてください」
幸子「....」ジャッジャッ
幸子「もういい匂いがしてきましたね~」
ありす「使っている食材を考えると複雑です....」
790: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:46:54.35 ID:GgOSm/700
ありす「臭み取りをしていたいちごを取り出して」
ありす「フードプロセッサーで細かくします」ヴィーン
ありす「....」ヴィーン
ありす「できました!」
幸子「味を考えると、ほぼひき肉ですね」
ありす「そのように使うつもりです」
ありす「いちごの見た目を残すことだけは絶対にしたくないので」
幸子「さすがです、いちごに賭ける思いが違います」
ありす「それほどでもあります」
792: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:47:28.98 ID:GgOSm/700
幸子「もう良さそうですよ~」
ありす「わかりました」
ありす「このひき肉を投入して、さらに炒めます」
幸子「ひき肉って言っちゃいました」
ありす「フォルムのことはもう忘れます」
793: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:47:54.47 ID:GgOSm/700
ありす「色が変わってきましたね」
幸子「ここに、ワイン、トマト缶、ケチャップ、コンソメスープですか」
ありす「はい、入れ終わったら弱火にして、15~20分ほど煮込みます」
ありす「同時にパスタも茹でておきましょう」
幸子「はーい」
794: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:48:56.50 ID:GgOSm/700
ありす「完成です!」
ありす「これがスーパーいちごパスタ!」
幸子「これもうほとんどミートスパゲティじゃないですか!?」
ありす「いちごパスタの新境地です!」
幸子「食べる人は誰も、いちご要素に気付きませんよ」
ありす「そうでしょうね」
ありす「....しかしその人は、確かにいちごパスタを食べているんです」
ありす「非常に愉快です」
幸子「???」
795: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:49:39.12 ID:GgOSm/700
P「....」カタカタ
幸子「Pさんっ!」
P「幸子、どうした?」
幸子「またお料理を作ってきました!」
P「マジか!」
P「この前の奴も美味かったからな~」
P「今回は何を作ったんだ?」
幸子「こちらになります」
796: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:50:11.01 ID:GgOSm/700
幸子「オープン!」パカッ
P「ミートスパゲティじゃないか!」
幸子「ちっちっち」
幸子「Pさん、これはミートスパゲティなんてものじゃありませんよ」
P「?」
幸子「....これは」
幸子「スーパーいちごパスタです!」
P「あっ....」
797: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:50:43.87 ID:GgOSm/700
P「....ありすか」
幸子「よくわかりましたね」
P「ありすが絡んでるのか~....」
P「見た目は美味そうなんだけどな」
幸子「安心してください、今回は味も保証できます」
P「本当か?」
幸子「ええ」
幸子「なんてったって、このボクが作ったんですから!」
P「はぁ....」
798: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:51:55.10 ID:GgOSm/700
P「まあせっかく作ってくれたし、食ってみるかぁ」
幸子「どうぞ!」
P「いただきます....」
P「....」パクッ
P「....」モグモグ
幸子「どうですか?」
P「....なかなか美味いな」
幸子「そうでしょうそうでしょう!」
800: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:58:54.67 ID:GgOSm/700
P「なんだか懐かしい味がするな....」
幸子「そうなんですか?」
P「子供の頃、お袋がよく作ってくれたんだ」
幸子「いい話ですねぇ」
P「しかしこのミートソース、独特な風味だな」
幸子「生臭いいちごと輝子ちゃんのキノコをたっぷり使っています!」
P「生臭いいちご???」
幸子「ボクたちもあれが何なのかはよくわかっていません!」
P「お前、そんなもの食わせるなよ....」
801: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 22:59:40.96 ID:GgOSm/700
P「でも、これを食ってると昔を思い出すよ」
幸子「お母さんのことですか?」
P「それもだが」
P「昔金に困ってた頃、よく食ってた肉の味にちょっとだけ似てるんだよ」
幸子「へぇ~」
P「その辺で自分で捕まえてな、捌いて食べてたんだ」
幸子「狩猟免許を持っているんですか!?」
幸子「凄いじゃないですか」
P「狩猟....まあそんな感じだ」
802: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/03(水) 23:00:22.94 ID:GgOSm/700
幸子「何のお肉なんですか?」
幸子「鹿?猪?まさか熊ですか?」
P「....」
P「....懐かしいなぁ」
P「久しぶりにまた、食いたくなってきた」ニコニコ
幸子「Pさんに喜んでもらえてよかったです!」フフーン
P「ああ、次があるのかはわからんが楽しみにしてる」
幸子「任せてください!」
15日目に続く
810: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:21:58.80 ID:Pe+COG9r0
幸子「Pさん....」
P「ん?」
幸子「昨日の忘れ物を届けにきました....」
P「昨日?」
P「料理は美味かったけど、まだ何かあったのか?」
幸子「はい、これです」ブワサ
P「花束?」
幸子「食べてください」
P「....」
811: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:22:29.20 ID:Pe+COG9r0
P「貰ってください!じゃなくて?」
幸子「食べてください」
P「....」
P「いただきます」
P「....」パクリ
P「....」モッシャモッシャ
P「....」ポソポソ
P「....」ゴックン
P「花束を食べるってのはレアな経験だな」
幸子「味はどうですか?」
P「うーん....」
812: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:22:59.37 ID:Pe+COG9r0
P「人が食べる用に品種改良され続けて、今の姿になった野菜や果物とは違って」
P「花は見た目重視でここまできてるからな」
P「味らしい味はそんなにないかもしれん」
P「やや苦みや辛みを感じるくらいか」
幸子「そうですよね....」
幸子「本当は、昨日のパスタの彩り用に使う予定だったんです」
幸子「でも載せるのを忘れてしまって....」
幸子「すみません、花束ごと食べさせてしまって....」
P「....」
813: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:23:31.54 ID:Pe+COG9r0
P「幸子」
P「元気出してくれ」
P「お前の料理は十分美味しかったよ」
幸子「でもボクはプロです」
P「プロではないぞ」
幸子「やっぱりベストの状態で食べて欲しかった....!」
P「....」
P「....幸子」
814: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:23:59.33 ID:Pe+COG9r0
P「....俺の顔をよく見ていてくれ」
幸子「?」
P「ふんっ....!」
ニュルニュル
幸子「Pさんの眼球が飛び出しています!?」
幸子「だ、大丈夫なんですか!?」
P「まだまだぁ....」
815: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:24:39.75 ID:Pe+COG9r0
P「本番はここからだっ!」
ポロン ポロン
幸子「ヒッ!?」
幸子「眼球が落ちました!?」
P「これはなかなか....疲れるな....」
幸子「疲れるで済むんですか!?」
816: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:25:22.80 ID:Pe+COG9r0
P「オチはこれだぁ!」
フラワッ フラワッ
幸子「Pさんの両目から!」
幸子「さっき食べた花が咲き誇りました!!!」
P「幸子の笑顔を取り戻すためには....」
P「俺自身が」
P「花瓶になることだ」
幸子「Pさん....////」キュンキュンマックス
P「鼻と口と耳からも出すか?」
幸子「いえ、もう元気になりました!」
幸子「今日は2本立てなのでまた来ますね!」
P「おう!待ってるぞ!」
何をする? >>817
817: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 21:26:08.59 ID:eExVGX1no
3人のレッスン
818: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:42:18.34 ID:Pe+COG9r0
幸子「3人のレッスンをします!」
幸子「集合してくださ~い!」
りん子「....」フラフラ
幸子ギア「コロス」
アゲハ「はぁい....」
幸子「皆さん、お疲れ様です」
幸子「寮に入ってからは基礎トレーニングを積んでいると思いますが」
幸子「今日からはユニット単位でのレッスンも行います」
幸子「初回なので、今回はボクも見学しますね」
りん子「....」
幸子ギア「....」
アゲハ「....」
819: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:42:51.56 ID:Pe+COG9r0
アゲハ「幸子ちゃん....」
幸子「なんでしょう?」
アゲハ「私、この2人のことをまったく掴めないんだけど....」
幸子「....」
幸子「リーダーであるアゲハさんがそれでは、ユニットの完成度は上がりません」
幸子「これはよくありませんね」
アゲハ「....」
820: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:43:25.44 ID:Pe+COG9r0
幸子「でも、この2人は決してアゲハさんに懐いていないわけではないと思いますよ」
幸子「そうですよね、りん子ちゃん?」
りん子「....」
りん子「アゲハ」
りんこ「すき」ニコニコ
アゲハ「!?」
アゲハ「りん子、話せるようになったの!?」
幸子「まだ練習中ですけどね」
821: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:43:54.78 ID:Pe+COG9r0
幸子「りん子ちゃんはまだ生後1ヵ月も経っていませんが」
幸子「成長スピードは人間なんてメじゃありません」
幸子「それに彼女は」
幸子「早く周りの人たちと話をしたい、その一心で」
幸子「ずっと文字や言葉の勉強をしてきています」
アゲハ「tonight....」
アゲハ「りん子....!」
幸子「....そしてそれは」
822: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:44:40.22 ID:Pe+COG9r0
幸子「りん子ちゃんだけではありませんよ」
アゲハ「まさか....!」
幸子ギア「....」
幸子ギア「すこ」
アゲハ「!!!?!?!?」
アゲハ「幸子ギアがコロス以外の言葉を!?」
823: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:45:16.23 ID:Pe+COG9r0
幸子ギア「COCO'S」
アゲハ「ファミリーレストランチェーン!?」
幸子ギア「ロス」
アゲハ「海外進出!?」
幸子ギア「ROTHCO」
アゲハ「ミリタリー、タクティカル、サバイバル、アウトドア製品を提供するトップカンパニー!?」
幸子ギア「コス」
アゲハ「コスプレ!?」
幸子ギア「スロ」
アゲハ「ギャンブルにも手を!?」
幸子ギア「ココロ」
アゲハ「!!!」
アゲハ「幸子ギアにも心が....?」
824: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:46:22.11 ID:Pe+COG9r0
幸子「幸子ギアは元々、コロス以外の発生は不可能でした」
幸子「しかし、血の滲むような努力の結果」
幸子「『コ』と『ロ』と『ス』を自由に組み合わせて、言葉を発することができるようになったんです!」
幸子ギア「♪」フフーン
アゲハ「凄い....凄いよ幸子ギア....!」
幸子「アゲハさん、うかうかしていられませんね?」ニヤリ
アゲハ「うん、2人がこんなに頑張ってるんだもん」
アゲハ「リーダーの私は、もっと頑張って」
アゲハ「ユニットを引っ張っていけるようになりたい!」
幸子「その意気です!」
レッスンの内容 >>825
825: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 21:46:44.73 ID:jYkpL6mF0
NGに指導してもらう
827: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:56:32.44 ID:Pe+COG9r0
幸子「初回のレッスンで地味なことをしてもつまらないので」
幸子「今日は偉大なる先輩方に指導してもらうことにしましょう!」
幸子「お願いします!」
ガチャリ
卯月「こんにちは~」
凛「よろしく」
未央「超大人気アイドルニュージェネレーションがアイドルのいろはを教えちゃうよ~!」
828: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:57:02.09 ID:Pe+COG9r0
りん子「....」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「わ、わぁー....」
NG「「「....」」」
卯月「あ、あれ?」
卯月「この子たちみんなアイドルになるんですよね?」
未央「なんか反応薄くない?」
凛「....」
829: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:57:41.96 ID:Pe+COG9r0
幸子「すみません、この子たち右から」
幸子「生後2週間、アンドロイド、5年間山に籠っていて数日前に帰ってきた」
幸子「という事情があるので、皆さんのことを知らないんです」
凛「どういうことなの....」
未央「これは、なかなか手強い相手だね....!」
卯月「でも、すっごくかわいいです!」
幸子「そうなんですよ、経験はまだまだですが」
幸子「次のアイドル界を背負うことになる逸材たちだと」
幸子「ボクは自信を持って言えます!」
830: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 21:58:59.08 ID:Pe+COG9r0
凛「ふーん、幸子がそこまでいうんだ」
卯月「期待されているんですね~」
幸子「ということで」
幸子「今日はこの3人とニュージェネレーションの皆さんが」
幸子「それぞれ1人ずつペアになり、マンツーマンでレッスンをしてもらいます!」
幸子「くじ引きを引いて同じ番号同士で組んでください!」
りん子「....」
幸子ギア「コロス」
アゲハ「大丈夫かなぁ....」
りん子 >>831
幸子ギア >>832
アゲハ >>833
(それぞれのコンマの数字が小さい順に、相手が卯月、凛、未央となります)
831: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:00:59.20 ID:jYkpL6mF0
Cu
832: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:03:35.69 ID:s217UvYVo
あ
833: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:03:41.27 ID:bmQJoTx+o
あ
834: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:08:22.86 ID:Pe+COG9r0
卯月「一緒に頑張りましょう!」
りん子「....」
島村卯月 VS 山梨りん子
アゲハ「よ、よろしくお願いします!」
凛「うん、こちらこそ」ニコ
渋谷凛 VS アゲハ
未央「いやーほんと、見れば見るほどさっちーにそっくりだね~」
未央「とてもアンドロイド?には見えないなー」
幸子ギア「コロス」
未央「」
本田未央 VS 幸子ギア
幸子「レディー....」
幸子「ファイッ!」
カーン
835: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:11:05.28 ID:Pe+COG9r0
卯月りん子side
卯月「りん子ちゃん、綺麗な髪です~」ナデナデ
りん子「////」
卯月「うふふ、見た目は大人っぽいのに」
卯月「仕草や表情は幼くてかわいい~」ヨシヨシ
りん子「////」
卯月「なんでも聞いてくださいね?」
卯月「私の教えられることならなんでも教えてあげます!」
りん子「....」
りん子の聞きたいこと >>836
836: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:12:42.71 ID:DT0l47mYo
食べたらどんな味がする?
837: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:25:04.15 ID:Pe+COG9r0
りん子「....たべたら」
卯月「?」
りん子「たべたら、どんなあじ?」
卯月「???」
卯月「え、ええっと....」
卯月「りん子ちゃん、何を食べた時の味を聞いてるのかな?」
りん子「....」ユビサシ
卯月「私ですか!?」
838: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:25:35.36 ID:Pe+COG9r0
卯月「私は食べられませんよ?」
りん子「....おっぱい」
卯月「へ?」
りん子「....まま、おっぱい」
卯月「私はママじゃないですよ....?」
幸子「いえ、りん子ちゃんはこの事務所に所属する全アイドルのフェロモンから作られているので」
幸子「卯月さんもママの1人であるといえます」
卯月「えぇっ!?」
839: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:26:36.00 ID:Pe+COG9r0
幸子「この子はそのことをまだよくわかっていないようですが」
幸子「本能で感じるものがあったんでしょう....」
卯月「で、でも私おっぱいは出ませんし....」
幸子「お願いします、りん子ちゃんに」
幸子「ママの温かみを与えてくれませんか」
幸子「少しの時間でいいんです....!」
卯月「....」
幸子「りん子ちゃんは、試験管の中で生まれたので、ママを知りません」
幸子「どうか....!」
卯月「....」
840: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:27:42.23 ID:Pe+COG9r0
卯月「....わかりました」
幸子「卯月さん!」
卯月「島村卯月!がんばって母乳を出します!」
幸子「!?」
幸子「いやあのボクは胸を触らせるとか吸わせるとかそういうことを
卯月「うううううううっっっっ!!!!!!」グググッ
卯月「待っててくださいねりん子ちゃん!!!!」グヌヌッ
卯月「今、出しますから!!!!!」グギギギギギッ
りん子「....?」
幸子「あ、あの....」
841: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:28:13.06 ID:Pe+COG9r0
卯月「....」
卯月「....もうこれで終わってもいい」
卯月「だから....母乳を....!」
幸子「卯月さん!」
凛「卯月!私も飲ませて!」
りん子「!」
卯月「....がんばりますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
842: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:29:36.37 ID:Pe+COG9r0
プシャッ
幸子「母乳が!」
凛「出た!」
卯月「はぁ....はぁ....」
卯月「10年後の母乳を、前借りしました....!」
りん子「んぅっ....んぅっ....」チュパ
卯月「....いい子いい子」ナデナデ
りん子「....」ニコニコ
凛「ジュブルルルルッズッズッ!!!!!!」
卯月「ひぁっ!凛ちゃん!こ、こんなところでっ!?」
卯月「それは2人きりの時にっ!!!」
凛「ジャブレロレルルリヴヴァヴァヴァッヴァヴェロックス!!!!!!!!」
卯月「あぁっ!!!!!」プシャー!
幸子「....良かったですね、りん子ちゃん」ウルウル
844: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:33:07.90 ID:Pe+COG9r0
凛アゲハside
凛「ただいま」
アゲハ「お、おかえりなさい、です....」
凛「じゃあ、こっちも始めようか」
アゲハ「(....この人)」
アゲハ「(どうして数秒前まで人の胸を下品な音を立てて貪っていたのに)」
アゲハ「(こんなに綺麗な顔で冷静に話せるんだろう....)」
アゲハ「(....もしかしてこれが)」
アゲハ「(トップアイドルの成せる技....?)」ジー
凛「私の顔に何かついてる?」
アゲハ「母乳しかついていません」
凛に教えて欲しいこと >>844
846: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:34:22.98 ID:jYkpL6mF0
媚薬について興味ないか聞く
847: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:46:46.83 ID:Pe+COG9r0
凛「何か質問はある?」
アゲハ「質問....」
アゲハ「媚薬について興味ありますか?」
凛「....」
アゲハ「あ゛」
アゲハ「すすすすみません....変なこと聞いちゃって....」
アゲハ「昨日テレビでそういうのを見たのが頭に残って、気になってたんです....」
凛「....」
848: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:47:12.50 ID:Pe+COG9r0
凛「媚薬を使ってでも落としたい人がいるの?」
アゲハ「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
アゲハ「凛さんのようなトップアイドルは、そういうものに興味はあるのかなって....」
アゲハ「....忘れてください」
凛「あるよ」
アゲハ「!?」
アゲハ「あるんですか!?」
凛「ある」
849: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:47:40.16 ID:Pe+COG9r0
アゲハ「も、もしかして、それを使ってでも気を引きたい人が
凛「それは違う」
アゲハ「え....?」
凛「媚薬、そんなものが本当にあるとしたらっていう話ね」
凛「私は、相手の興味を引くために使ったりは絶対にしない」
アゲハ「....?」
凛「自分が欲しいものは、自分の力で手に入れないと意味がないから」
アゲハ「!!!」
850: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:48:07.91 ID:Pe+COG9r0
凛「媚薬のことを聞かれたから媚薬で例えたけど」
凛「こういう気持ちは、アイドルにとっても大切」
アゲハ「どういうことですか?」
凛「今の芸能界には、アイドルが星の数ほどいる」
凛「その中でトップアイドルになれるのはほんの一握り」
凛「そうなるためには、『我』がないと絶対に無理だよ」
アゲハ「『我』....」
851: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:48:38.70 ID:Pe+COG9r0
凛「待っているだけじゃ誰も迎えには来てくれない、応援してくれない」
凛「じゃあどうすればいいと思う?」
アゲハ「....」
アゲハ「....自分から、ですか」
凛「そう」
凛「逆に、その心構えさえあれば」
凛「絶対に上に行けるよ」フッ
アゲハ「....!」
852: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:49:16.27 ID:Pe+COG9r0
凛「私が言えるのはこれくらいかな」
アゲハ「....」
アゲハ「....凛さん」
アゲハ「そこで待っていてください!」
アゲハ「必ず追いつきます!」
凛「!」
凛「その言葉、忘れないでね」ニコッ
アゲハ「はいっ!」
853: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:50:17.64 ID:Pe+COG9r0
アゲハ「そういえば、相手の興味を引くのに使わないなら」
アゲハ「どうして媚薬自体は欲しいんですか?」
凛「可愛い女の子性欲を高めるだけ高めてから」
凛「監禁したいでしょ?」
アゲハ「えぇ....」
凛「ただの監禁にもちょっと飽きてきたところだしさ」
凛「それに」
凛「その状態で何日も放っておくのを想像するだけで」
凛「....」
凛「いい」ニコォ
アゲハ「」
854: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:51:28.28 ID:Pe+COG9r0
未央幸子ギアside
未央「え、えーっと....」チラ
幸子ギア「....」
未央「何を教えようかな....」
幸子ギア「コロス」
未央「うーん....」
未央が教える内容 >>855
855: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:52:25.77 ID:6mwAcYvvo
必殺技の出し方
857: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 22:56:39.21 ID:Pe+COG9r0
未央「アンドロイド....ロボット....?」
未央「ロボットといえば....」
未央「必殺技!」
幸子ギア「?」
未央「未央ちゃんが必殺技の出し方を教えてあげよう!」
幸子ギア「コロス?」
未央「うん、相手を一瞬で骨抜きにしちゃうよ!」
幸子ギア「!!!」
幸子ギア「すこ!すこ!」
未央「落ち着いて落ち着いて」
未央の必殺技 >>857
859: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/04(木) 22:58:09.20 ID:t84ZuxP9o
計算され尽くした自然なボディタッチ
862: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:04:18.06 ID:Pe+COG9r0
未央「必殺!」
未央「計算され尽された自然なボディタッチ!」
幸子ギア「???」
未央「ギアッチョ、そこに座って」
幸子ギア「?」
未央「いいから!」
幸子ギア「....」ストン
未央「いくよ~」
863: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:05:00.28 ID:Pe+COG9r0
未央「....あ、ギアッチョ!」
幸子ギア「コロス」
未央「隣いい?」
幸子ギア「コ
未央「よいしょ」コツン
未央「....ごめん」ニコ
幸子ギア「コ....コ....」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその①」
未央「隣に座る時に肩をほんの少しだけ当てる!」
幸子ギア「すこ....////」
864: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:10:49.52 ID:Pe+COG9r0
未央「次、コンボ行くよ!」
未央「はいこのスマホ持って!」
幸子ギア「コロス!」
未央「ギアッチョ、何見てるの?」
幸子ギア「コロス」
未央「私にも見せて」チョン
幸子ギア「」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその②」
未央「スマホを覗きこむ時に胸を軽く当てる!」
未央「うわ~これいつのやつ?」
未央「もっと近くで見せて~」サワ
幸子ギア「コロッ!?」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその③」
未央「スマホを取ろうとして指を触る!」
未央「そうだ、私たちも撮ろうよ!」
未央「ほら、もっと寄って!」ギュゥ
幸子ギア「」
未央「計算され尽された自然なボディタッチその④」
未央「写真を撮ろうとして大胆に身体全体を押し付ける!」
幸子ギア「すこ....////」
865: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:12:13.99 ID:Pe+COG9r0
幸子ギア「コロス!コロス!」
未央「続きは....」
未央「ギアッチョがレッスン頑張ったらやってあげる!」ギュッ
幸子ギア「すっ」
未央「応援してるぞ~!」ポンポン
幸子ギア「」プシュー
866: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:19:56.35 ID:Pe+COG9r0
幸子「3人とも、どうでしたか?」
りん子「....ママ」
アゲハ「凛さん、色々凄い人だった....」
幸子ギア「」プスプス
幸子「じゃあお礼を言いましょうか」
幸子「ありがとうございました!」
アゲハ「ありがとうございました!」ペコ
りん子「....」ペコ
幸子ギア「すこ」ペコ
867: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:20:34.42 ID:Pe+COG9r0
卯月「いえいえ、こちらこそいい刺激になりました!」
凛「卯月、ああいうのが好きなの?」
卯月「え゛っ!?ちちち違いますよ!刺激というのはそういうことじゃなくて!」
凛「わかってるって、卯月は欲しがりなんだから」ニヤ
卯月「////」
未央「みんな、トップアイドル目指して頑張ってね!」
868: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:21:08.72 ID:Pe+COG9r0
ドンガラガッシャン
ニュージェネレーション「「「!?」」」
幸子「あの子さんもお礼を言っています!」
アゲハ「いたの!?」
卯月「4人組だったんですね....」
未央「4人って数えていいのかな?」
凛「この激しい個性のぶつかり合い、幸子があれだけ自信満々なのもわかるかも」
幸子「フッフッフ....」
幸子「あなたたち3人は、とんでもないルーキーを生み出しましたよ!」
卯月「はい!応援してます!」
幸子「ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」
869: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/04(木) 23:21:38.15 ID:Pe+COG9r0
幸子「いやー」
幸子「今日は3人にとって、とてもいい勉強になったみたいですね~」
幸子「アイドルユニットとしての第一歩....」
幸子「これからが楽しみです!」
幸子「....」
幸子「今日Pさんに絡んでいないんですけど!?」
16日目に続く
876: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 21:50:21.47 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」
幸子「....」チラ
P「....」カタカタ
P「....」カタカタ
幸子「....」チラ
幸子「....」スゥ
幸子「(3人は大きく成長しました....)」
幸子「(....次はボクの番ですね!)」
幸子「(Pさんに構ってあげましょう....!)」
何をする? >>877
877: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/06(土) 21:50:48.59 ID:eGAf3Ia+0
一緒にホラーゲームプレイ
878: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:05:01.64 ID:N2Urlqoq0
幸子「(一緒にホラーゲームをプレイしましょう!)」
幸子「....」
幸子「(....怖そうです)」ブルッ
幸子「(しかし、あの3人の成長を目の当たりにしたら)」
幸子「(ボクも怖がってなんかいられません!)」
幸子「(頑張りましょう!)」
幸子「(でも、ホラーゲームなんてやったことがありません....)」
幸子「(誰か詳しい人はいないでしょうか....)」
879: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:05:29.51 ID:N2Urlqoq0
小梅「言うまでもなく、私だね....」
幸子「ですよね」
幸子「思考を読まれていたなら話が早いです」
幸子「小梅さん、何かおすすめのホラーゲームはありますか?」
小梅「....」
小梅「色々あるけど....」
小梅「普通のホラーゲームと、普通じゃないホラーゲーム」
小梅「どっちがいい....?」
幸子「どっちもいやですけど....」
幸子「....」
880: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:05:56.84 ID:N2Urlqoq0
幸子「ここはあえて、普通じゃないホラーゲームで!」
小梅「幸子ちゃん、いい....////」
幸子「とんでもない地雷を踏み抜いてしまった気がします....」
小梅「Pさんを連れて、着いてきて....」
幸子「えっ!?」
幸子「ここにテレビがありますよ?」
小梅「ううん、ここじゃダメだから....」
幸子「?」
881: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:06:30.14 ID:N2Urlqoq0
小梅「この部屋....」
P「幸子、俺はわざわざ有給取って早退して来たんだが大丈夫なんだろうな?」
幸子「え、ええ....おそらく....」
P「なんで俺は有休を消化したのに社内にいるんだろ....」
幸子「どうせ使えずに消えていくんだからいいじゃないですか」
P「まあな」
P「こういうアイドル絡みの用事じゃないと許可でないし」
幸子「この事務所が一番のホラーだったっていうオチになりそうですね」
P「やめてくれよ....」
882: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:07:41.35 ID:N2Urlqoq0
小梅「普通じゃないホラーゲームは、これ....」
P「デッカ!?」
幸子「こ、これゲーム機なんですか!?」
幸子「MRIかなにかにしか見えませんけど!?」
小梅「これは、私が制作にかかわった新しい没入型ゲーム機だよ....」
幸子「没入型ゲーム機?」
小梅「このカプセルに入ると、自動的に意識がゲームの世界へと転送されて....」
小梅「今までのゲーム機、例えばVRですら全く比べ物にならない現実感を楽しめる....」
幸子「ホラーゲームでそんなことしたら、ボク死んじゃいませんか....?」
小梅「その時はこれが生命維持装置にもなるから大丈夫....」
P「気軽に技術革新起こしてるんじゃねえよ」
ゲームのタイトル >>883
883: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/06(土) 22:09:03.02 ID:kR9rYd8MO
無
884: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:14:54.53 ID:N2Urlqoq0
小梅「ゲームのタイトルは....」
小梅「『無』」
幸子「『無』?」
幸子「小梅ちゃんの前で言うのはあれですけど」
幸子「ホラーゲームなのにそんなにシンプルなタイトルでいいんですか?」
幸子「あまり恐怖を感じないタイトルですけど」
P「....おそらくそうする必要がないんだろう」
小梅「正解....」
幸子「どういうことですか?」
P「....」
885: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:15:24.95 ID:N2Urlqoq0
P「ゲームの内容自体に自信があるから、タイトルはシンプルでも問題ないんだ」
幸子「....」
幸子「ゲームの内容に自信があって、ジャンルはホラーってことは....」
P「....めちゃくちゃに怖いんだろうな」
幸子「」
小梅「それじゃあいくよ....」
小梅「お2人様、ごあんな~い....」バタン
幸子「タスケテ....」
P「腹括れ....」
ゲームの大まかな内容 >>886
886: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/06(土) 22:17:19.39 ID:eGAf3Ia+0
夜の街で化け物から逃げるゲーム
887: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:36:24.64 ID:N2Urlqoq0
P「幸子!」
幸子「!?」パチクリ
幸子「Pさん...?」
P「ヤバい、マジでヤバいぞこれ」
幸子「え?」
P「見てみろ!」
幸子「....」チラ
幸子「!?」
幸子「これは一体....」
888: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:37:40.95 ID:N2Urlqoq0
P「現実世界にしか見えないからとても信じられないが」
P「今俺たちは、ゲームをやっているらしい....」
幸子「一応言っておきます」
幸子「なんでもありですねこの事務所」
P「本当だよ....」
889: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:38:19.03 ID:N2Urlqoq0
幸子「しかしここはどこなんでしょう....」
P「周りの様子を見る限り」
P「どことなく1980年代後半の東京に似ているような気がするな」
幸子「というと?」
P「バブル真っ只中の頃だ」
幸子「テレビで見たことがある気がしますね」
P「まあ似せているだけで、現実と一緒ではないんだろう」
幸子「なるほど....」
890: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:38:49.39 ID:N2Urlqoq0
幸子「....ただ」
P「あぁ」
P「俺達以外、誰もいないな」
幸子「街中に明かりが灯っていて、煌びやかなネオンは目が痛いくらいなのに」
幸子「誰もいません」
幸子「こんなに明るいのに、あまりにも不気味です」
幸子「それに、一切音もありません」
P「ホラーゲームだからな」
幸子「はぁ....」
891: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:39:19.33 ID:N2Urlqoq0
P「そういえば俺達、何の説明もなしに放り込まれたけど」
P「これ、何をすればクリアなんだろうな」
幸子「そこの看板に書いてありますよ」
P「本当だ」
P「なになに....」
【街の中に散らばった4つの鍵を集めたらゲームクリア!】
P「タイトルと一緒でえらくシンプルだな....」
幸子「それで済めばいいんですけどね....」
P「とりあえず、適当に探しに行くか....」
幸子「そうですね....」
892: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:40:11.92 ID:N2Urlqoq0
....ロ....
ロロ.........
....................
ロ
幸子・P「?」
P「何の音だ?」
幸子「妙ですね、さっきまで何の音もしなかったのに」
幸子「とりあえず行きましょうか」
P「そうだな」
893: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:40:47.68 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」スタスタ
P「....」ピタ
幸子「?」
幸子「Pさん?早く行きましょうよ」
P「....先に行っといてくれ」
幸子「え?」
P「幸子逃げろ!」
幸子「!?」
ブチッ
ボトリ
894: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:42:05.25 ID:N2Urlqoq0
幸子「?」
幸子「Pさんの足が」
幸子「下に落ちて....?」
P「幸子....何かいる....」ドロッ
P「早く逃げろ」
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
幸子「ぁ」
P「いそげ」
幸子「っ!!!」ダッ
895: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 22:42:35.79 ID:N2Urlqoq0
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
ブチッ
ボトリ
896: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:07:04.73 ID:N2Urlqoq0
幸子「はぁっ、はぁっ....」ゼェゼェ
幸子「(一体何が、起こったんでしょうか....)」
幸子「(突然Pさんの動きが止まったと思ったら)」
幸子「(次の瞬間には、Pさんの足がちぎれて)」
幸子「(下に落ちて....)」
幸子「う゛ぶっ....」オエッ
幸子「ぉぇっ」ゲロッ
幸子「(なんなんですか、なんなんですか)」フキフキ
幸子「(意味が分かりませんよ!?)」
897: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:07:30.05 ID:N2Urlqoq0
幸子「(何もなかったはずなのに、どうしてあんなこと....)」
幸子「(Pさんはどうなったんでしょうか....)」
幸子「....」
幸子「....」スック
幸子「(とにかく、鍵を探さないと....)」
898: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:08:01.65 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」スタスタ
幸子「(さっきボクたちがいたのは、大きな交差点の真ん中でした)」
幸子「(視界を遮るものは何もなく、半径数十メートル、360度全て見えていたはずです)」
幸子「(それなのに、Pさんが突然あんな風に....)」
幸子「....」
幸子「(もしや、早くゲームオーバーになった方が楽なのでは?)」
幸子「....」
899: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:08:28.80 ID:N2Urlqoq0
幸子「(いや、それは怖いです)」
幸子「(だって小梅ちゃんが)」
小梅『もし意識が戻ってこられなくなったら』
小梅『バックアップしてる幸子ちゃんの意識を体に入れるだけだよ....』
幸子『それ今の僕は死んでません!?』
小梅『えへ....』
幸子「(って言ってましたし)」
900: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:09:50.68 ID:N2Urlqoq0
幸子「(もちろん、クリアしないと戻ってこられないようなゲームを)」
幸子「(友人である小梅ちゃんがボクにさせるはずはありませんが....)」
幸子「(小梅ちゃんが死を重く見ていない人格破綻者である可能性もないとは言えません....)」
幸子「(....つまり)」
幸子「(クリアして戻るのが確実!)」
901: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:10:23.08 ID:N2Urlqoq0
幸子「(....しかし)」
幸子「(この決して狭くはない街の中のどこを探せばいいんでしょうか)」
幸子「(今のところ説明されたのは、ゲームのタイトル『無』と簡単なルールのみ....)」
幸子「(でも、何の手掛かりもなく街を探す....)」
幸子「(そんなはずはないんです....)」
幸子「(これはホラーだけではなく、ホラーゲーム)」
幸子「(そんなゲーム性皆無ということはないはず....)」
幸子「(何か、何か手掛かりが....)」
幸子「....」
幸子「....このゲームのタイトル」
幸子「....『無』」
902: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:19:35.25 ID:N2Urlqoq0
幸子「(現状提示されている唯一のヒントは、これくらいしかありません....)」
幸子「(無、に関する場所を探してみましょうか....)」
幸子「....」
幸子「(1人で探し回らなきゃいけないんですね....)」
幸子「(怖すぎますよ....)」
無に関する場所 >>903
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
903: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/06(土) 23:22:35.99 ID:rOjUHIouo
労基
904: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:27:07.94 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」トボトボ
幸子「....」チラ
幸子「(....ここは!)」
幸子「(労働基準監督署!)」
幸子「....」
幸子「(労働基準監督署といえば....)」
幸子「(無能!!!)」
幸子「(ここに鍵があるかもしれませんっ!)」ダッ
905: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:29:21.68 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」ガサゴソ
幸子「....」ガサゴソ
幸子「(....ありませんね)」
幸子「(いやでも、労働基準監督署は無能で間違いないはず....)」
幸子「(『無』というタイトルに意味があるなら)」
幸子「(ここにあってもおかしくはないんです....)」
幸子「(それとも、労働基準監督署は無能ではない....?)」
幸子「(それもありえません)」
幸子「(彼らが無能でないなら、Pさんのような労働者は根絶されているはずですから)」
906: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:34:30.49 ID:N2Urlqoq0
~数時間後~
幸子「ハァハァ....やっとみつけましたハァハァ....」
幸子「こんなに手こずらせるなんて、やっぱり無能ですね労働基準監督署は」
幸子「次の『無』を探しに行きましょう....」トボトボ
無に関する場所 >>907
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
907: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/06(土) 23:35:25.27 ID:eGAf3Ia+0
廃屋
909: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:42:01.50 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」スタスタ
幸子「(....あれは!)」
幸子「(はいおくランキング第2位の単語でお馴染み)」
幸子「(廃屋!!!)」
幸子「(ちなみに1位はハイオクです)」
幸子「(廃屋は様々な『無』がありますからね!)」
幸子「(無人、無常、無一文、虚無、無頼....)」
幸子「(無の集う場所といっても差し支えありません!)」
幸子「(勝ちましたね)」フフーン
910: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:42:32.78 ID:N2Urlqoq0
~数分後~
幸子「(ありました!)」
幸子「(やはり『無』ー度(通称:ムード)が高い場所には鍵がある、ということで間違いないでしょう!)」
幸子「(さっさとクリアして帰りましょう!)」
無に関する場所 >>911
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
911: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/06(土) 23:43:07.70 ID:8NM2BtbaO
心の中
913: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:49:19.44 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」スタスタ
幸子「(....あれは!?)」
心「よ☆」
幸子「心さん!?」
幸子「こんなところで何をしているんですか!?」
心「....そんなことよりさ~」
心「入ってけよ☆」パカッ
幸子「ヒッ」
心「ようこそ、はぁとの中へ~」
915: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:52:07.28 ID:N2Urlqoq0
幸子「....」チラ
幸子「....」チラ
幸子「(心さんはボクたちと一緒にゲームの世界に入ってはいません)」
幸子「(つまり、さっきの人は本物の心さんではない....?)」
幸子「(でも、なぜ突然出てきて)」
幸子「(パカっと割れてボクを飲み込んだんでしょう....)」
幸子「(....ハッ!?)」
幸子「(ここ、真っ暗です....)」
幸子「(何も見えない....)」
幸子「....」
幸子「(もしかして、ここも『無』....?)」
916: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/06(土) 23:58:35.91 ID:N2Urlqoq0
幸子「(何もかもがわかりませんが)」
幸子「(飲み込まれてしまった以上は)」
幸子「(この空間を探すしかありませんね)」
917: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:01:18.85 ID:ybZqBjW/0
~数十分後~
幸子「(ありました....)」
幸子「(これだけ何もない空間だと、鍵が隠れるような場所もないので比較的探しやすかったですね)」
幸子「....」
幸子「(しかしなぜ、心さんの中が無だったんでしょうか....)」
幸子「(いつも明るくて元気な心さんに無要素なんて皆無のはずなのに....)」
918: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:01:45.63 ID:ybZqBjW/0
心「幸子ちゃん」
幸子「うわぁビックリした」
心「理想と現実の狭間で苦しむ、あっちのはぁとを」
心「助けてあげて」スゥ
サラサラ
幸子「なんか謎のお願いを託したと思ったら消えてしまったんですけど....」
幸子「....」
幸子「(....鍵もあと1つ)」
幸子「(次行きましょうか....)」
無に関する場所 >>919
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)
920: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/07(日) 00:03:40.19 ID:ckjNHrb60
墓場
922: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:08:49.17 ID:ybZqBjW/0
幸子「....」スタスタ
幸子「(....ここは!?)」
幸子「(墓場!!!)」
幸子「(感じますよ....無ードを....)」
幸子「....」
幸子「(お墓の中でも、最も無が濃い場所....)」
幸子「(あそこですね....)」
925: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:12:17.36 ID:ybZqBjW/0
幸子「(....ありました)」
幸子「(無縁仏....)」
幸子「(無縁とは、死者を弔う縁者がいないこと)」
幸子「(ここにいらっしゃるのは、供養をしてくれる人がいない方々です)」
幸子「(あまり気は進みませんが、探しましょうか....)」
926: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:21:06.81 ID:ybZqBjW/0
~数十分後~
幸子「(まさか墓荒らしのようなことをする羽目になるとは....)」
幸子「(ここはゲームの中で、おそらくこのお墓の中には誰もいないんでしょうけど....)」
幸子「(手を合わせておきましょう)」ナムナム
927: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:26:59.67 ID:ybZqBjW/0
幸子「(さて、これで鍵は集まりました!)」フフーン
幸子「....」
幸子「....」
幸子「....」
幸子「(何も起こりませんね)」
幸子「(集めたら終わり、というわけではないんでしょうか....?)」
ロ
ロ
928: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:27:49.38 ID:ybZqBjW/0
................ロ
ロ....ロロロ....
幸子「!!!」
幸子「(この音....!)」
幸子「(何かはわかりませんが、確かなことが1つだけあります)」
幸子「(これを聞いた直後に、Pさんはああなりました)」
幸子「(つまり!)」
幸子「(この音に何かが....)」
幸子「(あります!)」
幸子「(しかし対処法がまだ分からないので逃げましょうあれ足が動かない)」
929: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:29:52.34 ID:ybZqBjW/0
ブチッ
ボトリ
幸子「....あ」
幸子「え?」チラ
幸子「あ....あ....」
幸子「ボクの足....」
幸子「ぅ゛ぅ゛ぁ゛....い゛だいっ....いたい....」
幸子「何かがっ....ボクの足を....」
930: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:34:08.00 ID:ybZqBjW/0
幸子「周りには、何もいないのにどうして....」ドロドロ
幸子「....これもまさか」
幸子「『無』!」
幸子「....」
幸子「....集中」
幸子「すぅ、はぁ」スーハー
幸子「この痛みはまやかし、現実のものではないんです」
931: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:35:31.00 ID:ybZqBjW/0
幸子「敵は『無』、こちらから接触する術がないなら」
幸子「相手からの接触に」ガシッ
幸子「カウンター!!!」
幸子「手持ちのアイテムはこれくらいしかないのでとりあえず鍵をぶつけてみる!!!」ペシッ
................ロ
........
....
932: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:36:57.50 ID:ybZqBjW/0
幸子「....!」ガバッ
小梅「あ、起きた....」
P「おはよう幸子」
幸子「....」
幸子「....おはようございます」
幸子「....」
幸子「....クリアですか?」
小梅「うん....」
幸子「....」
933: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:45:55.95 ID:ybZqBjW/0
幸子「なんってゲームをやらせてるんですか!?」
幸子「というかあれもうゲームじゃないでしょう!?」
小梅「ゲームだよ....?」
幸子「楽しくもなんともないですよ!」
幸子「Pさんとやるはずだったのにさっさといなくなっちゃうし」
P「いやいや、俺は俺で結構大変だったんだぞ?」
幸子「そうなんですか?ボクも最後は物凄く痛かったですよ?」
934: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:46:48.17 ID:ybZqBjW/0
P「化け物に捕まった後は、手足を順に1本ずつちぎられて」
P「その後は耳と鼻を削がれ、眼球をくりぬかれ、乳首を食べられ、尿道カテーテルされた後陰茎を切断されて」
P「最後に首を落とされたら帰って来られた」
幸子「」
幸子「小梅さん!あなた、やっぱり異常者じゃないんですか!?」
小梅「化け物の行動は私じゃなくて、外国の凶悪殺人犯の行動データを学習させたAIが担当してるから....」
幸子「それを担当に据える時点で怖いですよ....」
P「まああんなの、常人がやったらショック死してるかもな」
P「痛みに慣れてる俺だったから大丈夫だったけど」
幸子「呪いのゲームなんてものじゃないですよ....」
935: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:47:19.98 ID:ybZqBjW/0
P「起きたら手足目耳鼻乳首陰茎から結構な量出血しててビビったわ」ゲラゲラ
幸子「ほらー、没入感が強すぎたせいで」
幸子「身体にも影響出てるじゃないですか」
P「よし!」
P「『無』、発禁!」
小梅「ぶーぶー....」プクー
936: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 00:48:24.32 ID:ybZqBjW/0
幸子「....そういえばボクたちって」
幸子「本当に帰って来られてるんですよね?」
小梅「?」
幸子「いや、今のボクの意識は小梅さんの言っていたバックアップに残してあったコピーの方で」
幸子「本当のボクの意識はまだゲームの中に取り残されてる、なんてことはないですよね?」
小梅「....」
小梅「どっちの意識でも内容は同じだよ....?」ニッコリ
幸子「冗談でもやめてくださいよ....」
17日目に続く
971: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 22:24:18.88 ID:ybZqBjW/0
お世話になっております、投稿者です
本日最終回を更新する予定でしたが、スレが埋まってしまいました
埋まりきる前に1つご報告を
972: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 22:25:04.16 ID:ybZqBjW/0
ということで最終回の予定は取りやめて、次スレで継続ということにいたします
理由としては、スレの内容を考えると、安価でお題を提供してくださる方々さえいれば
まだ続けられるのではないかと考えたからです
973: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 22:25:52.29 ID:ybZqBjW/0
また、なぜかオリジナルキャラも幾人か生まれてしまい、終わらせるのは名残惜しいということもあります
どれくらい読者の方が残っているかはわかりませんが、また来ていただけると有り難いです
974: ◆bL5b7ovQmQ 2020/06/07(日) 22:26:32.62 ID:ybZqBjW/0
数日中に次スレを立てて再開できればと思っています
スレのタイトルは今作とほとんど変わらないものになる予定です
その時はまた、よろしくお願いいたします
979: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/07(日) 22:32:39.97 ID:qMFuPaq20
乙でした
新スレ待ってます
980: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/06/07(日) 23:29:04.84 ID:mAVCV2Zxo
おつおつ
次もよろしくお願いします
元スレ
SS速報VIP:【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」