過去作
P「…」カタカタカタ…
千夜「お疲れ様です」ガチャ
P「お、千夜。お疲れ様」カタカタカタ
千夜「お疲れ様です」
P「撮影、どうだった?」カタカタカタ
千夜「特に問題もなく、首尾よく終わりました」
P「そうか。…っと、これで終わり!」ッターン
千夜「お疲れ様でした。コーヒーでも煎れましょうか」
P「んー…いや、いいや」
千夜「そうですか。わかりました」
2: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:34:13 ID:qAq
P「千夜」
千夜「何でしょうか」
P「昼飯、食いにいかないか?」
千夜「…私は、構いませんが…」
P「決まりだな。何か食べたいものとかあるか?」スクッ
千夜「そうですね…さっぱりしたものが食べたいです」
P「んー…了解。じゃ、行くか」
千夜「待ってください。先に、水分補給を」
P「む、それもそうだな。こう暑いと、途中で体調を崩しかねない」
千夜「そこで座っていてください。持ってきます」スタスタ
P「ありがとう。恩に着る」
―――――
―――――
カッ!
P「あっ…ぢぃ~…」
千夜「今日は32度まで上がるそうです」
P「うせやろ!?そんなん聞いてへんわ…」
千夜「お前、関西弁になっています」
P「しゃあないやん…まだ6月やぞ…」
千夜「確信はありませんが…」
P「ん?」
千夜「今年の夏は、過去に類を見ないほどに気温が上がるような気がします」
P「…テレワークとか、させてくれないかな…」
千夜「事務員の方々は出来ても、お前は無理でしょう。仕事柄、機密文書が多いわけですし」
P「だよなぁ…っと見えたぞ」
千夜「これは…蕎麦?」
P「うどんだよ。個人経営の店だけど、ここのうどんはコシがしっかりしてて旨いんだ」
千夜「事務所の近くにうどん屋があったとは…蕎麦屋は多い印象だったのですが…」
P「うどん専門ってのも、こっちじゃ珍しいよな」ガラッ
店員「いらっしゃい。何名様ですか?」
P「二名です」
店員「そこのテーブル席へどうぞー」
P「さ、座って座って」
千夜「はい。…っと」
P「さて、何にしようかな」
千夜「お前、おすすめはありますか?」
P「いつもなら鴨汁うどんかかけうどんなんだが…今日は暑いからな…ざるか、おろし醤油か、釜玉かって所か」
千夜「意外とメニューも充実しているのですね…」ペラッ
P「俺はざるにしようかな。千夜は?」
千夜「私もざるでお願いします」
P「了解。すいませーん!」
店員「はい!ご注文、承ります」
P「ざるの大と中をお願いします」
千夜「すみません。この店の大は、どのくらいの大きさですか?」
店員「そうですね…だいたい小の二倍、うどん2玉分ですね」
千夜「では、ざるうどん大を2つでお願いします」
店員「ざるの大をお2つでよろしいですか?」
P「はい、お願いします」
店員「ありがとうございます。少々お待ちください。お冷やの方はセルフサービスとなっておりますので、レジ横の給水機をお使いください」
千夜「はい」
店員「ごゆっくりどうぞー」
P「…良かったのか?大で」
千夜「余裕です」
P「そうか…それならいいんだが」
千夜「お冷やを取ってきます」ガタッ
P「いや、俺が行くよ」ガタッ
千夜「…お願いします」
P「あいよ」スタッスタッ
千夜「ふぅ…」
千夜(今年の夏も日差しが強い)
千夜(アイドルになってから、七年目の夏)
千夜(皆に様々なことを教わり、人生に色がついた、この七年間)
千夜(ここからどうなっていくのかは、皆目見当もつかない)
千夜(このまま、平穏で充実した日々が…)
千夜「…」
P「どうした千夜、考え事か?」コトッ
千夜「…えぇ。このまま、平穏な日々が続けばいいと、そう考えていました」
P「平穏な日々ね…」ガタッ
P「…このまま、何事もなく平穏な日々が続くことはない」
千夜「…」ズズ
P「多かれ少なかれ、荒波や理不尽にぶつかることにはなると思う」
P「けど、それを何とかするのが、俺の仕事だ」
千夜「…」
P「だからまぁ…何だ。心配するな」
千夜「…随分と、キザなことを言うのですね」
P「言うな…自分でもちょっと恥ずかしいんだから」
千夜「お嬢さまに聞かせるために録音するべきでした」
P「それやられると俺の理性が消し飛ぶからやめなさい」
千夜「それとも動画…?」
P「やめんか」
千夜「冗談です」
P「タチが悪すぎるわ…」
店員「お待たせしました。ざる大2つです。」ゴトッ
P「おっ、来たな」
千夜「っ…」
店員「ごゆっくりどうぞー」
P「どうした?怯んでるのか?」
千夜「まさか。食べ応えがありそうで、食欲を押さえきれません」
P「そうか。じゃあ…」
「「いただきます」」
P「…」カチャ
千夜「…」ズズッ
P「うん、うまい」
千夜「このつゆ…煮干から取っているのですか」
P「手間はかかるけど、その分昆布やかつおよりも旨くなるって店主が言ってたな」
千夜「確かに、これは…」ツルッ
P「わさび…はまだ早いな。ネギを…」ズッ
P「やはり旨い。暑い季節にぴったりだ」
千夜「麺も主張が出来ていて、つゆの味に負けていません。薬味のねぎも合わさって、食が進みます」ズッ
P「ここのは食べきったあとの蕎麦湯もいいんだ」
千夜「煮干つゆで蕎麦湯?」
P「あぁ。ちょうどいい塩梅でな。食後にぴったりだぞ」
千夜「それは楽しみです」ズズッ
P「とまぁ、それは置いておいて。まずは目の前のご馳走だな」
千夜「んっ…」ツルッ
P「はふっ…うまい」ズズッ
―――――
―――――
ガラッ
店員「ありがとうございましたー」
P「あっ…ぢぃー…」
千夜「先程も同じ事を言っていました」
P「しょうがないだろ…暑いものは暑いんだし…」
千夜「…あのうどん屋、他のメニューも美味しそうでした」
P「あそこは鴨汁うどんも旨くてな…秋口の脂が乗った鴨にうどんとネギを絡めて食べるんだ」
千夜「っ…」ゴクッ
P「まぁ、それはまた今度にしよう。千夜、午後は雑誌の取材じゃなかったか?」
千夜「はい。お嬢さまは先に現場へ向かわれているはずですので、私もここで失礼します」
P「分かった。おっ、そうだ」
千夜「どうかしましたか」
P「これやるよ」ポイッ
千夜「これは…缶の麦茶?」
P「会計の時にあそこの店主がくれてな。移動の時にでも飲んでくれ」
千夜「…ありがとうわございます」
P「ん、じゃあな。取材終わったら直帰でいいぞ」
千夜「いえ、一度事務所に戻ります。置いたままの荷物がありますので」
P「了解。じゃあ、また後で」
千夜「お疲れ様です」
以上です
夏場のざるうどんは
いいぞ
前作です
設定を引き継いでいます
元スレ
P「千夜」
千夜「何でしょうか」
P「昼飯、食いにいかないか?」
千夜「…私は、構いませんが…」
P「決まりだな。何か食べたいものとかあるか?」スクッ
千夜「そうですね…さっぱりしたものが食べたいです」
P「んー…了解。じゃ、行くか」
千夜「待ってください。先に、水分補給を」
P「む、それもそうだな。こう暑いと、途中で体調を崩しかねない」
千夜「そこで座っていてください。持ってきます」スタスタ
P「ありがとう。恩に着る」
―――――
3: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:34:33 ID:qAq
―――――
カッ!
P「あっ…ぢぃ~…」
千夜「今日は32度まで上がるそうです」
P「うせやろ!?そんなん聞いてへんわ…」
千夜「お前、関西弁になっています」
P「しゃあないやん…まだ6月やぞ…」
千夜「確信はありませんが…」
P「ん?」
千夜「今年の夏は、過去に類を見ないほどに気温が上がるような気がします」
P「…テレワークとか、させてくれないかな…」
4: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:34:48 ID:qAq
千夜「事務員の方々は出来ても、お前は無理でしょう。仕事柄、機密文書が多いわけですし」
P「だよなぁ…っと見えたぞ」
千夜「これは…蕎麦?」
P「うどんだよ。個人経営の店だけど、ここのうどんはコシがしっかりしてて旨いんだ」
千夜「事務所の近くにうどん屋があったとは…蕎麦屋は多い印象だったのですが…」
P「うどん専門ってのも、こっちじゃ珍しいよな」ガラッ
店員「いらっしゃい。何名様ですか?」
P「二名です」
店員「そこのテーブル席へどうぞー」
5: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:35:31 ID:qAq
P「さ、座って座って」
千夜「はい。…っと」
P「さて、何にしようかな」
千夜「お前、おすすめはありますか?」
P「いつもなら鴨汁うどんかかけうどんなんだが…今日は暑いからな…ざるか、おろし醤油か、釜玉かって所か」
千夜「意外とメニューも充実しているのですね…」ペラッ
P「俺はざるにしようかな。千夜は?」
千夜「私もざるでお願いします」
P「了解。すいませーん!」
6: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:35:51 ID:qAq
店員「はい!ご注文、承ります」
P「ざるの大と中をお願いします」
千夜「すみません。この店の大は、どのくらいの大きさですか?」
店員「そうですね…だいたい小の二倍、うどん2玉分ですね」
千夜「では、ざるうどん大を2つでお願いします」
店員「ざるの大をお2つでよろしいですか?」
P「はい、お願いします」
店員「ありがとうございます。少々お待ちください。お冷やの方はセルフサービスとなっておりますので、レジ横の給水機をお使いください」
千夜「はい」
店員「ごゆっくりどうぞー」
7: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:36:10 ID:qAq
P「…良かったのか?大で」
千夜「余裕です」
P「そうか…それならいいんだが」
千夜「お冷やを取ってきます」ガタッ
P「いや、俺が行くよ」ガタッ
千夜「…お願いします」
P「あいよ」スタッスタッ
千夜「ふぅ…」
千夜(今年の夏も日差しが強い)
千夜(アイドルになってから、七年目の夏)
千夜(皆に様々なことを教わり、人生に色がついた、この七年間)
千夜(ここからどうなっていくのかは、皆目見当もつかない)
千夜(このまま、平穏で充実した日々が…)
8: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:36:30 ID:qAq
千夜「…」
P「どうした千夜、考え事か?」コトッ
千夜「…えぇ。このまま、平穏な日々が続けばいいと、そう考えていました」
P「平穏な日々ね…」ガタッ
P「…このまま、何事もなく平穏な日々が続くことはない」
千夜「…」ズズ
P「多かれ少なかれ、荒波や理不尽にぶつかることにはなると思う」
P「けど、それを何とかするのが、俺の仕事だ」
千夜「…」
P「だからまぁ…何だ。心配するな」
9: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:36:44 ID:qAq
千夜「…随分と、キザなことを言うのですね」
P「言うな…自分でもちょっと恥ずかしいんだから」
千夜「お嬢さまに聞かせるために録音するべきでした」
P「それやられると俺の理性が消し飛ぶからやめなさい」
千夜「それとも動画…?」
P「やめんか」
千夜「冗談です」
P「タチが悪すぎるわ…」
10: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:37:05 ID:qAq
店員「お待たせしました。ざる大2つです。」ゴトッ
P「おっ、来たな」
千夜「っ…」
店員「ごゆっくりどうぞー」
P「どうした?怯んでるのか?」
千夜「まさか。食べ応えがありそうで、食欲を押さえきれません」
P「そうか。じゃあ…」
「「いただきます」」
P「…」カチャ
千夜「…」ズズッ
P「うん、うまい」
11: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:37:23 ID:qAq
千夜「このつゆ…煮干から取っているのですか」
P「手間はかかるけど、その分昆布やかつおよりも旨くなるって店主が言ってたな」
千夜「確かに、これは…」ツルッ
P「わさび…はまだ早いな。ネギを…」ズッ
P「やはり旨い。暑い季節にぴったりだ」
千夜「麺も主張が出来ていて、つゆの味に負けていません。薬味のねぎも合わさって、食が進みます」ズッ
P「ここのは食べきったあとの蕎麦湯もいいんだ」
12: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:37:42 ID:qAq
千夜「煮干つゆで蕎麦湯?」
P「あぁ。ちょうどいい塩梅でな。食後にぴったりだぞ」
千夜「それは楽しみです」ズズッ
P「とまぁ、それは置いておいて。まずは目の前のご馳走だな」
千夜「んっ…」ツルッ
P「はふっ…うまい」ズズッ
―――――
13: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:38:02 ID:qAq
―――――
ガラッ
店員「ありがとうございましたー」
P「あっ…ぢぃー…」
千夜「先程も同じ事を言っていました」
P「しょうがないだろ…暑いものは暑いんだし…」
千夜「…あのうどん屋、他のメニューも美味しそうでした」
P「あそこは鴨汁うどんも旨くてな…秋口の脂が乗った鴨にうどんとネギを絡めて食べるんだ」
千夜「っ…」ゴクッ
14: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:38:22 ID:qAq
P「まぁ、それはまた今度にしよう。千夜、午後は雑誌の取材じゃなかったか?」
千夜「はい。お嬢さまは先に現場へ向かわれているはずですので、私もここで失礼します」
P「分かった。おっ、そうだ」
千夜「どうかしましたか」
P「これやるよ」ポイッ
千夜「これは…缶の麦茶?」
P「会計の時にあそこの店主がくれてな。移動の時にでも飲んでくれ」
千夜「…ありがとうわございます」
P「ん、じゃあな。取材終わったら直帰でいいぞ」
千夜「いえ、一度事務所に戻ります。置いたままの荷物がありますので」
P「了解。じゃあ、また後で」
千夜「お疲れ様です」
15: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:38:56 ID:qAq
以上です
夏場のざるうどんは
いいぞ
16: 名無しさん@おーぷん 20/06/11(木)23:43:38 ID:qAq
前作です
設定を引き継いでいます
【モバマス】千夜「ここに来てから、もう6年です」
https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1583425095/
【デレマス】白雪千夜「私もざるでお願いします」