ピタピタ
――その足音にならない音は彼女の後ろ、約10メートルを付かず離れずついてくる
――まるで、私に気がついてと叫ぶかのように
智絵里(んー、藍子ちゃんじゃないな)
(で、ここまで気配を殺せるってなると、あやめちゃんか真奈美さんぐらいだし……)
(さっきのあかりちゃんといい、何かしようとしているよね)
(……誕生日だから?)
――彼女がそう思っている間にもそれは構わずついてきていた
ピタピタ
?「ふふっ。そう、それでいい……」
2: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)21:23:22 ID:Ehd
――その日。緒方智絵里の誕生日のファーストコンタクトは辻野あかりであった
あかり「お、おは、おはようございます、智絵里様」
智絵里「……何か悪いものでも食べましたか?」
あかり「い、いえ、智絵里様におかれてはもったいなくもかしくも……」
智絵里「……ふぅ。まず、目が泳いでるよ。それから手先。余りにこねごねと動かしていると、話している相手に対して主導権を奪われているってわかっちゃうからね」
あかり「あぅ……」
智絵里「口癖も出ないし、もしドッキリとかしかけるならもうちょっとうまくいかないと」
あかり「やむ……」
?(ちょ!それはぼくのアイデンティティだ!よ!)
?(りあむさん……今出るとバレバレデスよ)
智絵里「ふーん……何をやろうとしているかな?」ヒョイ
りあむ「うわっ!智絵里ちゃん力持ち!!」ブラブラ
あきら「きらりさんみたいに、片腕で人を持ち上げるなんて……」ブラブラ
智絵里「……で、私に何か用なの?」
あかり「あの……その……」
りあむ「あ、えと……そう、智絵里ちゃんに後ろからストーカーして気がつかれないかの特訓で……」
あきら「んなわけないデス」
智絵里「そうだね、ストーカーなら、私よりゆかりちゃんが得意だもんね」
あきら「# まゆさんじゃないとは」
智絵里「まゆちゃんはストーカーじゃなくて、逃げられないように追い込んで、最後に有無を言わさない形で食べる……落とすから」
あかり「た、食べるんご……」
りあむ「あ、それ、わかるよ!性的に食べ(パコッ)痛いよ!」
あきら「それ以上はNGデスよ。りあむさんのセリフが全部抜けることになるデス」
智絵里「ふーん、台詞かぁ……」
あきら「あ……」
智絵里「ここにスイカがあります」
「まだ早生で皮がかなり厚いです」コンコン
りあむ「(コンコン)ホントだ!何か厚い!」
あかり「でもこれをどうするんご?」
智絵里「……」
我が名は緒方智絵里
国父倭の赤子にして、皇軍の兵士なり
勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん
‘虎徹’秋水一閃!
スパッ
ゴトン
ゴロゴロ
あかり「」ガクガクブルブル
(皮があんなに厚いんご)
あきら「」ガクガクブルブル
(普通の人では包丁を使っても難しいそうデス……)
りあむ「」ガクガクブルブル
(え?ひょっとして、これって次はお前の番ってやつ?)ガクガクブルブル
智絵里「違うよ、ちゃんと理由を言えば」
あきら「実は……」
智絵里「……私の誕生会か」
りあむ『智絵里ちゃんの誕生会があるから』
あかり『時間稼ぎのために来たんご』
あきら『すみません……』
智絵里「ふふっ、いつもみんなを驚かしているから、脅かされるのもいいかもね」
(……ん?)
(後ろの方、誰かいるね……殺気はないけど)
――冒頭に戻る
智絵里(ということは、誕生会に行かせないため?……予想より準備が遅れているのかな?)
(なら……誘いだしてみるかな)
?「そろでいい。どうやら気がついたみたいだな」
シュタッシュタッ
智絵里(っ!動いた……!)
――気配を感じ、回避の体勢を取る……しかし
「待ってくれ。音もなく近付いたのは謝罪しよう……しかし、君に是非お願いしたいことがあって」
智絵里「って、真奈美さん?」
真奈美「やぁ、驚かせてすまない」
智絵里「で、私に何を」
真奈美「まだ、警戒してるな。何、智絵里君の友人の仲裁をして欲しいのだよ」
智絵里「友人……」
「かな子ちゃんがありすちゃんのいちごのショートケーキ食べ過ぎたか」
「志希ちゃんか、杏ちゃんが部屋を汚し過ぎてきらりちゃんや響子ちゃんを怒らせたか」
「美穂ちゃんがお昼寝し過ぎて、卯月ちゃんも一緒に寝ちゃったか」
「芳乃ちゃんが菜帆ちゃんのまんじゅうをつまみ食いし過ぎたとか」
「李衣菜ちゃんがみくちゃんに作ったハンバーグの中に、魚肉が入っていたとか」
「加蓮ちゃんのポテトをこずえちゃんが食べちゃったとか」
「まゆちゃんのプロデューサーさんを……」
真奈美「最後のだが……実は」
智絵里「うわぁ……死にたいのかなぁ」
ウネウネウネ
ガキィィィン
まゆ「はぁはぁはぁ……い、いい加減にしてください」
ありす「……それはこちらの台詞です」
「さぁ、罰として頭から足先まで、いちごパスタにまみれてもらいますよ」
千枝「ふぇーん!何で千枝も巻き込まれているんですかぁ!」ウネウネ
「というか」
「いちごパスタなんか、触手化させちゃダメなんだから!!」ウネウネウネ
智絵里「うわぁ……」
――数刻前
まゆP「」ピクピクピク
ありす「お腹が空いたというから、絶品ないちごパスタを提供しましたが、あまりのおいしさに失神するとは」
バァン
まゆ「プロデューサーさんっ!」
「あ……」
「遅かった……」ヘナヘナ
ありす「どうしたんですか、まゆさん?」
まゆ「プロデューサーのバイタルをチェックしていましたら、急に胃腸の数字が悪化したので駆け付けたのですが……」
ありす「つまり、私のせいと?」
まゆ「ふふふ……」
?「おっとぉーっ!どんな麺類でも触手化する薬が転んで零しちゃった!」ツルン
ザバー
ムクムクムク
いちごパスタ「キシャァァァァァ!!」
まゆ「触手というか……ビオラ○テ?!」
ありす「いちごは薔薇科ですからね」
智絵里「というより……変ですね」
真奈美「……変とは?」
智絵里「昔のありすちゃんならともかく、今はいちごパスタを本当においしいと言ってくれる人か、相手への牽制にしか作りません」
真奈美「ほぅ……」
智絵里「話を聞く限り、わざわざまゆちゃんのプロデューサーさんに食べさせる必要がありません」
真奈美「……つまり?」
智絵里「何の為かわかりませんが、私をここに来させる為の罠でしょうね」
真奈美「ふぅ……さすがだな」
智絵里「……真奈美さんもですか?」
真奈美「許してくれとは言わないさ……ある目的があってな」
智絵里「とりあえず千枝ちゃんは助けないと」
千枝「ふぇーん、智絵里さんお願いします~」
ありす「……もう生娘じゃないのですから、いっそ全身いちごパスタまみれになれば、私の気持ちもわかるかと」
まゆ「ち、千枝ちゃんって……そうなんですかぁ?」
千枝「……」プイッ
智絵里「はいはい、そういう話はまた後で」ザクッ
ガラッ
モバP(以下P)「それは俺から説明しよう」
智絵里「プロデューサーさん?!」
「あれ?今、ガラッって窓から?」
P「そんなことは後で」
P「実は、次のイベントでチームリーダーをやってもらいたくて……試してしまったようで悪いが」
智絵里「え?えと、次のいべ、イベントって夏のフェスティバルですか??」
P「うん。新人達はお前をよく慕ってるし、今みたいに些細な変化すら違いを判断することができた」
千枝(些細……?)
まゆ(もっとこう……)
智絵里「で、でも……私、また16歳で……若年で……」
P「心配するな。そこの千枝ちゃんなんか、20歳もいる半数以上自分より年上のユニットのリーダーなんだからな」
ありす「頼りにしてます」
千枝「えへへ……」
真奈美「もし、それでも心配なら私も手を貸そう」
智絵里「真奈美さん……ありがとうございます。はい……でも大丈夫です」
「私が頼りにされているってことは、みんな私を信用しているから……」
「だから、私は逃げません。そして負けません。だって、まだ……」
アイドルという名の物語は、まだ始まったばかりだから
――後日
――サマーフェスティバル
ワーワー
智絵里「最後までありがとうございました!」
「私たちのライブは終わりますが、皆さんとの時間をいただいたことは誇りに思います」
「また、GOOD NEIGHBOR となるよう頑張っていきます!」
ワーワー
オツカレサマデシタ
オツカレー
ボンバー
ムーリィー
智絵里「……」
「ふぅ……」
「うん、大変だったけど……やれたよね」
P「そうだな。満点は上げられないが、合格間違いなしだな」
智絵里「えへへー……」
「って、ここ更衣室ですよ!」
P「おっと、櫂の二の舞をするとこだった」
智絵里「もう……」
「私、やれましたよね」
P「あぁ」
智絵里「最後まで頑張れましたよね」
P「あぁ」
智絵里「少しミスはありましたが、大丈夫ですよね……見捨てられませんよね?」
P「あぁ」
智絵里「あかりちゃん達に声がつきましたね」
P「あぁ」
智絵里「私、みんなを引っ張っていけましたよね」
P「あぁ」
智絵里「笑顔……卯月ちゃんにも負けませんでした?」
P「あぁ!」
智絵里「じゃあ、Pさんのお嫁さんにしてくれますか?」
P「それはまだ早い」
智絵里「ちぇー」
P「でも……一肌脱げた智絵里にご飯を誘うぐらいはするぞ」
智絵里「一肌脱げた……」
「えっち……」
P「まってちがう」
智絵里「ふふっ」
P「たく……」
P「じゃあ、いくぞ。智絵里にはまだまだ頑張ってもらわないとな」
智絵里「なら頑張ったら……」
「永遠に……私を貰ってくれませんか?」
HAPPY BIRTHDAY
緒方智絵里、お誕生日おめでとう
以上になります
誕生日から三日でようやく完成か
一日、15時間労働が連続の後はSSなんて無理です。寝オチが続き申し訳ありませんなすみませんなどうしようもありませんな
あと、ちえりんだけでなく、奥山さんも誕生日おめでとうございました
元スレ
――その日。緒方智絵里の誕生日のファーストコンタクトは辻野あかりであった
あかり「お、おは、おはようございます、智絵里様」
智絵里「……何か悪いものでも食べましたか?」
あかり「い、いえ、智絵里様におかれてはもったいなくもかしくも……」
智絵里「……ふぅ。まず、目が泳いでるよ。それから手先。余りにこねごねと動かしていると、話している相手に対して主導権を奪われているってわかっちゃうからね」
あかり「あぅ……」
智絵里「口癖も出ないし、もしドッキリとかしかけるならもうちょっとうまくいかないと」
あかり「やむ……」
?(ちょ!それはぼくのアイデンティティだ!よ!)
?(りあむさん……今出るとバレバレデスよ)
智絵里「ふーん……何をやろうとしているかな?」ヒョイ
りあむ「うわっ!智絵里ちゃん力持ち!!」ブラブラ
あきら「きらりさんみたいに、片腕で人を持ち上げるなんて……」ブラブラ
3: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)21:29:39 ID:Ehd
智絵里「……で、私に何か用なの?」
あかり「あの……その……」
りあむ「あ、えと……そう、智絵里ちゃんに後ろからストーカーして気がつかれないかの特訓で……」
あきら「んなわけないデス」
智絵里「そうだね、ストーカーなら、私よりゆかりちゃんが得意だもんね」
あきら「# まゆさんじゃないとは」
智絵里「まゆちゃんはストーカーじゃなくて、逃げられないように追い込んで、最後に有無を言わさない形で食べる……落とすから」
あかり「た、食べるんご……」
りあむ「あ、それ、わかるよ!性的に食べ(パコッ)痛いよ!」
あきら「それ以上はNGデスよ。りあむさんのセリフが全部抜けることになるデス」
智絵里「ふーん、台詞かぁ……」
あきら「あ……」
4: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)21:31:35 ID:Ehd
智絵里「ここにスイカがあります」
「まだ早生で皮がかなり厚いです」コンコン
りあむ「(コンコン)ホントだ!何か厚い!」
あかり「でもこれをどうするんご?」
智絵里「……」
5: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)21:32:26 ID:Ehd
我が名は緒方智絵里
国父倭の赤子にして、皇軍の兵士なり
勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん
‘虎徹’秋水一閃!
6: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)23:14:43 ID:Ehd
スパッ
ゴトン
ゴロゴロ
あかり「」ガクガクブルブル
(皮があんなに厚いんご)
あきら「」ガクガクブルブル
(普通の人では包丁を使っても難しいそうデス……)
りあむ「」ガクガクブルブル
(え?ひょっとして、これって次はお前の番ってやつ?)ガクガクブルブル
智絵里「違うよ、ちゃんと理由を言えば」
あきら「実は……」
7: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)23:25:54 ID:Ehd
智絵里「……私の誕生会か」
りあむ『智絵里ちゃんの誕生会があるから』
あかり『時間稼ぎのために来たんご』
あきら『すみません……』
智絵里「ふふっ、いつもみんなを驚かしているから、脅かされるのもいいかもね」
(……ん?)
(後ろの方、誰かいるね……殺気はないけど)
8: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/11(木)23:29:58 ID:Ehd
――冒頭に戻る
智絵里(ということは、誕生会に行かせないため?……予想より準備が遅れているのかな?)
(なら……誘いだしてみるかな)
?「そろでいい。どうやら気がついたみたいだな」
10: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)11:35:28 ID:ycq
シュタッシュタッ
智絵里(っ!動いた……!)
――気配を感じ、回避の体勢を取る……しかし
「待ってくれ。音もなく近付いたのは謝罪しよう……しかし、君に是非お願いしたいことがあって」
智絵里「って、真奈美さん?」
真奈美「やぁ、驚かせてすまない」
11: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)11:42:24 ID:ycq
智絵里「で、私に何を」
真奈美「まだ、警戒してるな。何、智絵里君の友人の仲裁をして欲しいのだよ」
智絵里「友人……」
「かな子ちゃんがありすちゃんのいちごのショートケーキ食べ過ぎたか」
「志希ちゃんか、杏ちゃんが部屋を汚し過ぎてきらりちゃんや響子ちゃんを怒らせたか」
「美穂ちゃんがお昼寝し過ぎて、卯月ちゃんも一緒に寝ちゃったか」
「芳乃ちゃんが菜帆ちゃんのまんじゅうをつまみ食いし過ぎたとか」
「李衣菜ちゃんがみくちゃんに作ったハンバーグの中に、魚肉が入っていたとか」
「加蓮ちゃんのポテトをこずえちゃんが食べちゃったとか」
「まゆちゃんのプロデューサーさんを……」
真奈美「最後のだが……実は」
智絵里「うわぁ……死にたいのかなぁ」
12: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)11:47:35 ID:ycq
ウネウネウネ
ガキィィィン
まゆ「はぁはぁはぁ……い、いい加減にしてください」
ありす「……それはこちらの台詞です」
「さぁ、罰として頭から足先まで、いちごパスタにまみれてもらいますよ」
千枝「ふぇーん!何で千枝も巻き込まれているんですかぁ!」ウネウネ
「というか」
「いちごパスタなんか、触手化させちゃダメなんだから!!」ウネウネウネ
智絵里「うわぁ……」
13: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)11:53:49 ID:ycq
――数刻前
まゆP「」ピクピクピク
ありす「お腹が空いたというから、絶品ないちごパスタを提供しましたが、あまりのおいしさに失神するとは」
バァン
まゆ「プロデューサーさんっ!」
「あ……」
「遅かった……」ヘナヘナ
ありす「どうしたんですか、まゆさん?」
まゆ「プロデューサーのバイタルをチェックしていましたら、急に胃腸の数字が悪化したので駆け付けたのですが……」
ありす「つまり、私のせいと?」
まゆ「ふふふ……」
?「おっとぉーっ!どんな麺類でも触手化する薬が転んで零しちゃった!」ツルン
ザバー
ムクムクムク
いちごパスタ「キシャァァァァァ!!」
まゆ「触手というか……ビオラ○テ?!」
ありす「いちごは薔薇科ですからね」
14: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)18:23:35 ID:ycq
智絵里「というより……変ですね」
真奈美「……変とは?」
智絵里「昔のありすちゃんならともかく、今はいちごパスタを本当においしいと言ってくれる人か、相手への牽制にしか作りません」
真奈美「ほぅ……」
智絵里「話を聞く限り、わざわざまゆちゃんのプロデューサーさんに食べさせる必要がありません」
真奈美「……つまり?」
智絵里「何の為かわかりませんが、私をここに来させる為の罠でしょうね」
真奈美「ふぅ……さすがだな」
15: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)18:28:29 ID:ycq
智絵里「……真奈美さんもですか?」
真奈美「許してくれとは言わないさ……ある目的があってな」
智絵里「とりあえず千枝ちゃんは助けないと」
千枝「ふぇーん、智絵里さんお願いします~」
ありす「……もう生娘じゃないのですから、いっそ全身いちごパスタまみれになれば、私の気持ちもわかるかと」
まゆ「ち、千枝ちゃんって……そうなんですかぁ?」
千枝「……」プイッ
智絵里「はいはい、そういう話はまた後で」ザクッ
16: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)23:44:56 ID:ycq
ガラッ
モバP(以下P)「それは俺から説明しよう」
智絵里「プロデューサーさん?!」
「あれ?今、ガラッって窓から?」
P「そんなことは後で」
17: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)23:47:53 ID:ycq
P「実は、次のイベントでチームリーダーをやってもらいたくて……試してしまったようで悪いが」
智絵里「え?えと、次のいべ、イベントって夏のフェスティバルですか??」
P「うん。新人達はお前をよく慕ってるし、今みたいに些細な変化すら違いを判断することができた」
千枝(些細……?)
まゆ(もっとこう……)
18: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)23:54:08 ID:ycq
智絵里「で、でも……私、また16歳で……若年で……」
P「心配するな。そこの千枝ちゃんなんか、20歳もいる半数以上自分より年上のユニットのリーダーなんだからな」
ありす「頼りにしてます」
千枝「えへへ……」
真奈美「もし、それでも心配なら私も手を貸そう」
智絵里「真奈美さん……ありがとうございます。はい……でも大丈夫です」
「私が頼りにされているってことは、みんな私を信用しているから……」
「だから、私は逃げません。そして負けません。だって、まだ……」
19: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/13(土)23:55:04 ID:ycq
アイドルという名の物語は、まだ始まったばかりだから
20: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:11:01 ID:d69
――後日
――サマーフェスティバル
ワーワー
智絵里「最後までありがとうございました!」
「私たちのライブは終わりますが、皆さんとの時間をいただいたことは誇りに思います」
「また、GOOD NEIGHBOR となるよう頑張っていきます!」
ワーワー
21: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:15:20 ID:d69
オツカレサマデシタ
オツカレー
ボンバー
ムーリィー
智絵里「……」
「ふぅ……」
「うん、大変だったけど……やれたよね」
P「そうだな。満点は上げられないが、合格間違いなしだな」
智絵里「えへへー……」
「って、ここ更衣室ですよ!」
P「おっと、櫂の二の舞をするとこだった」
22: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:20:01 ID:d69
智絵里「もう……」
「私、やれましたよね」
P「あぁ」
智絵里「最後まで頑張れましたよね」
P「あぁ」
智絵里「少しミスはありましたが、大丈夫ですよね……見捨てられませんよね?」
P「あぁ」
智絵里「あかりちゃん達に声がつきましたね」
P「あぁ」
智絵里「私、みんなを引っ張っていけましたよね」
P「あぁ」
智絵里「笑顔……卯月ちゃんにも負けませんでした?」
P「あぁ!」
智絵里「じゃあ、Pさんのお嫁さんにしてくれますか?」
P「それはまだ早い」
智絵里「ちぇー」
23: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:21:37 ID:d69
P「でも……一肌脱げた智絵里にご飯を誘うぐらいはするぞ」
智絵里「一肌脱げた……」
「えっち……」
P「まってちがう」
智絵里「ふふっ」
P「たく……」
24: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:23:18 ID:d69
P「じゃあ、いくぞ。智絵里にはまだまだ頑張ってもらわないとな」
智絵里「なら頑張ったら……」
「永遠に……私を貰ってくれませんか?」
25: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:24:22 ID:d69
HAPPY BIRTHDAY
緒方智絵里、お誕生日おめでとう
26: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:24:42 ID:d69
以上になります
27: ◆Vysj.4B9aySt 20/06/14(日)00:29:37 ID:d69
28: 名無しさん@おーぷん 20/06/14(日)00:32:37 ID:d69
誕生日から三日でようやく完成か
一日、15時間労働が連続の後はSSなんて無理です。寝オチが続き申し訳ありませんなすみませんなどうしようもありませんな
あと、ちえりんだけでなく、奥山さんも誕生日おめでとうございました
【モバマス】棺桶と生足