4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:25:12.25 ID:EjmeVz1VO
照「菫。交際を前提に結婚をするというのはおかしい」
菫「おかしい? どこがおかしいんだ?」
照「全部」
菫「・・・はぁ」
照「?」
菫「やれやれ・・・知らないのか、照」
照「なにが?」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:26:49.44 ID:EjmeVz1VO
菫「今の時代、恋人になるまえに結婚するのとか当たり前のことなんだぞ?」
照「…え?」
照「そうなの?」
菫「ああ、そうなんだよ。
だから交際を前提に私と結婚してくれ」
照「……でも」
菫「まだ何か問題があるのか?」
照「…私たちは女同士」
菫「…? それがどうしたんだ?」
照「…女同士は結婚できない」
菫「……」
照「…?」
菫「良いか、照。今はIPS細胞の技術などの急速な発展により、同性同士の間でも子供を作れることになったんだ…」
照「…え?」
菫「そして、それに伴い、この日本でも同性間の婚姻が認められるようになったんだよ…」
照「……」
菫「だから私たちは結婚できる。というわけで結婚してくれ」
照「何が“というわけで”なのか分からない。それに私はノンケだから・・・」
菫「…照。もしかして私のことをレズビアンだと勘違いしてないか?」
照「違うの?」
菫「違うに決まってるだろう。私はレズビアンなどではない。好きになった人がたまたま女の子だっただけだ」ふんす
照「……」
照(それをレズビアンって言うんじゃ…)
菫「そう、言うなれば私はレズビアンではなく、テルビアンなのだよ」ドヤァ
照「……」
照(別に上手くないよ)
淡「かくいう私もテルビアンでね」ドヤァ
照「……」
菫「そんなわけで私と交際を前提に」
照「無理」
菫「!?」
菫「な、なぜだ!」
照「さっきも言ったと思うけど私はノンケ。だから菫の気持ちには答えられない」
菫「そんな……」
菫「………グスッ」ぽろぽろ
照「!?」
淡「あー! テルがスミレのことを泣かせてるー! いーけないんだー♪いけないんだー♪」
照「あ、いや、その、あの」おろおろ
菫「うぅ・・・」ぽろぽろ
照「え? あ、す、菫! 私は別に菫のことは(友達として)好きだよ! だから泣かないで」あたふた
菫「…ほんと?」うるうる
照「あ、ああ! もちろん」
照(……なんか可愛い)
菫「…それじゃあここにハンコ押して」ピラッ
照「わ、分かった。だからもう泣かないで…」ハンコをピトッ
照(…ん? ハンコ……?)
菫「ふぅ・・・ありがとう、照。婚姻届に自ら印鑑を押してくれて」ニコッ
照「す…みれ…まさか…」サァアアア
菫「ああ、嘘泣きに決まってるだろう」ニヤリ
淡「まさに演技派腹黒麻雀師だね、スミレ」
照「……菫」
菫「なんだ?」
照「…それを渡してほしい」
菫「役所にか?」
照「違う。それをこっちに渡して」
菫「…断る」
照「菫、なんでこんなことするの?」
菫「さっきも言っただろ。おまえのことが好きなんだよ」キリッ
照「私は・・・こんなことする菫は嫌い」
菫「!?」
照「いつもの私の大好きな菫に戻って…」
菫「照………」
照「菫………」
淡「スミレ……」
菫「……確かに照の気持ちを考えてなかったかもしれないな…」
淡「ホントだよ」
照「すみれ…」パアッ
菫「そうだよな。済まない、照。盲目になりすぎていた」ペコッ
照「ううん、分かってくれたならいいよ」
菫「…お詫びに私の体で償うことにするよ」ヌギヌギ
照「!? ちょ、ちょっと!なにしてるの!」
淡「ktkr」
菫「? 悪いことをしたら償いが必要だろう? だから」バサッ
照「べ、別に怒ってない。だからやめて、菫!」あたふた
菫「いや、ダメだ!照が怒らなくても私が自分自身に憤りを感じているんだ!」スルッ
淡「<〇><〇>」ジー
照「わ、分かった! 菫は別に何も悪いことなんてしてないよ。あと、誠子! 淡を始末しろ」
誠子「はいっ!」ドスッ
淡「うっ!……なん……だと…」ガクッ
誠子「安心しろ。峰打ちだ」ボソッ
尭深(…手刀に峰なんてあるのかな?)ズズーゴキュゴキュ
誠子「撤収!」ガシッ←淡を肩に担ぎ、隣の部屋に戻る
尭深「………」ズズーゴキュゴキュ←誠子の後に続いて隣の部屋に戻る
菫「……そうなのか?」ピタッ
照「うん、菫は全然悪いことをしてない! だからきちんと服を着て」アセアセ
菫「そうか。それは良かった」ホッ
照「ふ、服を」
菫「ということでこの婚姻届を役所に提出してくる」
照「なんで!?」
菫「…? 別に悪いことではないんだろう?」ニコッ
照「うっ…」
菫「…?」
照(結婚を断れば菫が脱いで迫ってくる。逆に断らなければそのままゴールイン…か。その二者択一。だったら私は―――)
照「はぁー……分かった」
菫「それじゃあ!」
照「うん、いいよ。結婚しよう、菫」
菫「あ、ああ! 交際を前提に結婚しよう、照」
―カン―
―後日談―
菫「私は宮永菫が良い…」
照「確かに弘世照だと微妙に語呂が悪い。その点、宮永の姓は両方に合っている」
菫「ということは私が宮永家に嫁げばいいんだな」
照「そうなる」
菫「―――というわけだ。これからよろしくな、咲ちゃん」ニコッ
照「咲、紹介する。彼女は弘s――宮永菫。私のお嫁さんだ」
咲「………」
咲(私のお姉ちゃんをたぶらかすとは……………赦さない)ゴッ
―カン!―
―後日談Ⅱ―
菫「照、デートするぞ」
照「………」ペラッ
菫「………」むっ
照「………」ペラッ
菫「……ふっ」
照「ひゃっ!」ビクッ
菫「照……」
照「菫! いきなり耳元に息を吹きかけてこないで!」
淡「スミレはムッツリだねぇ」
咲「だよねぇ、淡ちゃん。流石は泥棒ねk―――菫お義姉さんだよ」ニコニコ
菫「……」
―後日談Ⅲ―
照「私のプリンを食べたのは誰?」
菫「私は食べてないぞ」ピコピコ
[■]{ウィナー! スミレン
咲「わぁ、流石だねぇ。菫お義姉さん。」ニコニコ
咲(くっ、くそ!この私がまた負けただと………)ピコピコ
照「咲は?」
咲「…? 食べてないよぉ」ニコッ
淡「ちょっと待ってテル! この中に一人、嘘をついてる人がいるよ!」
照「………ほう」
菫「なぁ、淡」
淡「なに?」
菫「口元にプリンの破片がついてるぞ」ニコッ
淡「あ、やばっ! さっき食べたプリンの食べかすかな」ゴシゴシ
淡「―――ん? プリンの破片なんてついてないよ、スミレ!」
菫「ごめん、嘘だ、淡」
淡「え?」ゾクッ
淡(なんか悪寒が…)ゾクゾク
照「………淡」ゴゴゴゴゴゴ
淡「あ…わわわわ」がたがた
アワァアアアアア
―後日談Ⅳ―
淡「あーわ!あーわ!あわ!不思議な子ぉ♪白糸台からやってくるぅ♪」ルンルン
エイスリン「………」キョロキョロ
淡「あっ! エイスリンー! こんなところでなにしてるの?」
エイスリン「…♪」カキカキ
エイスリン【迎えにいくところの絵】
淡「迎えにきてくれたんだ♪ ありがとー♪」ダキッ
エイスリン「……////」カァアアア
菫「あの子は淡の知り合いなのか?」ギュッ
照「知らない。それから暑苦しい。離れて」
―後日談Ⅴ―
菫「照」
照「なに?」
菫「私たちは夫婦になったんだよな?」
照「うん」
菫「だったらやることが一つあるよな」
照「・・・」
菫「子作りをしy」
照「まだ早い」
菫「・・・グスッ」
照「嘘泣きしても無駄」
菫「くっ」
―後日談Ⅵ―
菫「なぁ、照。今日、駅前に政治家の原村さんがくるらしいぞ」
照「??」
菫「知らないのか、照。原村議員はIPS細胞の実用化に一躍買い、さらには日本での同性間の婚姻などをありにした天才女子高生なんだよ」
照「興味ない」ペラッ
菫「そうか・・・」シュン
菫(はぁ・・・照とデートしたい)
―後日談Ⅶ―
菫「おい、淡」
淡「なに、スミレ」
菫「この間の女の子は淡の彼女なんだよな?」
淡「この間の女の子?」
菫「ほら、あの、校門の前にいた」
淡「…校門? ああ、エイスリンのことね。彼女ではないよー」
菫「じゃあなんだ?」
淡「通い妻」ドヤァ
菫「……は?」
淡「というのは冗談なんだけどね♪ エイスリンは昔ニュージーランドへ行った時に知り合った女の子なんだよ。」ニコニコ
菫「ほう」
淡「この間までは手紙のやり取りだけだったんだけどねー」
菫「今は?」
淡「普通に会ったり、会いに行ったり、遊んだり、電話したり、体を密着させたり、手繋いだり、お風呂入ったり、キスしたり―――」
菫「ふむふむ…なるほど」メモメモ
菫(これは使えるかもしれないな)
―後日談Ⅷ―
菫「なぁ、照」
照「なに?」
菫「一緒にお風呂入ろう」
照「無理」
菫「なんで?」
照「恥ずかしい」ペラッ
菫「そうか…」シュン
咲「お姉ちゃん!私とは一緒に入ってくれるよね!」ニコ
照「無理」
咲「なっ!? なんで! 私たちは姉妹なんだよ!」
照「咲と入るのは私の貞操が危ない」
咲「そんなぁ」
衣「てるー! 一緒にお風呂入ろう!」
照「いいよ」
菫「!?」
咲「!?」
―後日談Ⅸ―
淡「エイスリンー!お味噌汁おかわり」
エイスリン「ハイ」
淡「ん、ありがと」
エイスリン「……」ニコッ
淡「はふぅ…今日も平和だねぇ」
尭深「平和だねぇ」ズズズー
菫「今は部活中だ。真面目に練習しろ、淡。それと尭深、お茶のおかわりいるか?」
―後日談Ⅹ―
菫「なぁ、照」
照「なに?」
菫「正直に答えてくれ」
照「?」
菫「私のこと…本当はどう思ってるんだ?」
照「菫のこと? 好きだよ」
菫「嘘だ!」
照「!」ビクッ
菫「ならなんでキスもしてくれないんだ!」
照「え?」
菫「本当は私のこと…嫌いなんだろ…」グスッ
照「菫、もしかして不安なの?」
菫「…」ゴシゴシ
照「菫のバーカ」
菫「っ!」ビクッ
照「そもそも…嫌いな人とは結婚なんかしないよ」なでなで
菫「……ん」
照「ただ、学校を卒業するまでは子供を作るのはダメ」
菫「それは…分かってるけど…」
照「だから…」
チュッ
菫「!?」
照「今はこれだけ…続きは学校を無事卒業してからね」ニコッ
―最後の後日談―
淡「ダブルデートしようよ、スミレ」
菫「ダブルデート?」
淡「そ、ダブルデート! 私とエイスリン、スミレとテルで一緒にデートするの」
菫「……それで照と仲良くなれるのか?」
淡「もちろんだよ! ダブルデートして仲良くならなかった人はいないんだよ、スミレ」
菫「それは本当なのか!?」
淡「うん」
淡(嘘だけどね)
翌日
菫「照、今から遊びに行くぞ」
照「…? 別に良いけどどこに行くの?」
菫「ん? どこに行くんだろうな」
照「……菫が決めることじゃないの?」
菫「……こまけえことは」
照「よくない」
菫「………」
原村議員の銅像前
エイスリン「……」キョロキョロ
淡「まだ来てないみたいだねぇ」
エイスリン「……」カキカキ
エイスリン【待ち合わせ時間を指す時計の絵】
淡「ん、確かに家を出るのが早すぎたよ。まだ待ち合わせの時間まで30分ある」
エイスリン「…♪」
淡「あ! スミレたち来たね」
エイスリン「ハイ♪」ニコッ
菫「すまない、遅くなった」
照「淡? それに確か…」
エイスリン「エイスリンです♪」
照「あ、そうだった。淡の恋人のエイスリンさん」
エイスリン「……////」ニコッ
照「…それで? 菫、これは」
菫「こ、これはダブr」
淡「それは私が説明するよ!」
カクカクシカジカ
照「なるほど、そういうこと」
淡「というわけで早速行こうよ」
菫「そういえば、どこに行くかは聞いてないんだが」
淡「ん? どこに行くかはまだ決めてないよ」ニコッ
照「……」
菫「……」
エイスリン「♪♪」
―その頃―
尭深「ねぇ、誠子」
誠子「なんだー?」
尭深「見て……茶柱立ってる」
誠子「あ…ホントだ」
尭深「………」
誠子「………」
尭深「平和だね」ズズー
誠子「そうだな」ズズー
―カン!―
元スレ
菫「今の時代、恋人になるまえに結婚するのとか当たり前のことなんだぞ?」
照「…え?」
照「そうなの?」
菫「ああ、そうなんだよ。
だから交際を前提に私と結婚してくれ」
照「……でも」
菫「まだ何か問題があるのか?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:29:17.52 ID:EjmeVz1VO
照「…私たちは女同士」
菫「…? それがどうしたんだ?」
照「…女同士は結婚できない」
菫「……」
照「…?」
菫「良いか、照。今はIPS細胞の技術などの急速な発展により、同性同士の間でも子供を作れることになったんだ…」
照「…え?」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:30:46.40 ID:EjmeVz1VO
菫「そして、それに伴い、この日本でも同性間の婚姻が認められるようになったんだよ…」
照「……」
菫「だから私たちは結婚できる。というわけで結婚してくれ」
照「何が“というわけで”なのか分からない。それに私はノンケだから・・・」
菫「…照。もしかして私のことをレズビアンだと勘違いしてないか?」
照「違うの?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:33:43.11 ID:EjmeVz1VO
菫「違うに決まってるだろう。私はレズビアンなどではない。好きになった人がたまたま女の子だっただけだ」ふんす
照「……」
照(それをレズビアンって言うんじゃ…)
菫「そう、言うなれば私はレズビアンではなく、テルビアンなのだよ」ドヤァ
照「……」
照(別に上手くないよ)
淡「かくいう私もテルビアンでね」ドヤァ
照「……」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:35:24.79 ID:EjmeVz1VO
菫「そんなわけで私と交際を前提に」
照「無理」
菫「!?」
菫「な、なぜだ!」
照「さっきも言ったと思うけど私はノンケ。だから菫の気持ちには答えられない」
菫「そんな……」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:37:21.79 ID:EjmeVz1VO
菫「………グスッ」ぽろぽろ
照「!?」
淡「あー! テルがスミレのことを泣かせてるー! いーけないんだー♪いけないんだー♪」
照「あ、いや、その、あの」おろおろ
菫「うぅ・・・」ぽろぽろ
照「え? あ、す、菫! 私は別に菫のことは(友達として)好きだよ! だから泣かないで」あたふた
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:39:37.99 ID:EjmeVz1VO
菫「…ほんと?」うるうる
照「あ、ああ! もちろん」
照(……なんか可愛い)
菫「…それじゃあここにハンコ押して」ピラッ
照「わ、分かった。だからもう泣かないで…」ハンコをピトッ
照(…ん? ハンコ……?)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:41:42.64 ID:EjmeVz1VO
菫「ふぅ・・・ありがとう、照。婚姻届に自ら印鑑を押してくれて」ニコッ
照「す…みれ…まさか…」サァアアア
菫「ああ、嘘泣きに決まってるだろう」ニヤリ
淡「まさに演技派腹黒麻雀師だね、スミレ」
照「……菫」
菫「なんだ?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:43:13.97 ID:EjmeVz1VO
照「…それを渡してほしい」
菫「役所にか?」
照「違う。それをこっちに渡して」
菫「…断る」
照「菫、なんでこんなことするの?」
菫「さっきも言っただろ。おまえのことが好きなんだよ」キリッ
照「私は・・・こんなことする菫は嫌い」
菫「!?」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:45:53.29 ID:EjmeVz1VO
照「いつもの私の大好きな菫に戻って…」
菫「照………」
照「菫………」
淡「スミレ……」
菫「……確かに照の気持ちを考えてなかったかもしれないな…」
淡「ホントだよ」
照「すみれ…」パアッ
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:48:35.23 ID:EjmeVz1VO
菫「そうだよな。済まない、照。盲目になりすぎていた」ペコッ
照「ううん、分かってくれたならいいよ」
菫「…お詫びに私の体で償うことにするよ」ヌギヌギ
照「!? ちょ、ちょっと!なにしてるの!」
淡「ktkr」
菫「? 悪いことをしたら償いが必要だろう? だから」バサッ
照「べ、別に怒ってない。だからやめて、菫!」あたふた
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:50:28.52 ID:EjmeVz1VO
菫「いや、ダメだ!照が怒らなくても私が自分自身に憤りを感じているんだ!」スルッ
淡「<〇><〇>」ジー
照「わ、分かった! 菫は別に何も悪いことなんてしてないよ。あと、誠子! 淡を始末しろ」
誠子「はいっ!」ドスッ
淡「うっ!……なん……だと…」ガクッ
誠子「安心しろ。峰打ちだ」ボソッ
尭深(…手刀に峰なんてあるのかな?)ズズーゴキュゴキュ
誠子「撤収!」ガシッ←淡を肩に担ぎ、隣の部屋に戻る
尭深「………」ズズーゴキュゴキュ←誠子の後に続いて隣の部屋に戻る
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:52:05.33 ID:EjmeVz1VO
菫「……そうなのか?」ピタッ
照「うん、菫は全然悪いことをしてない! だからきちんと服を着て」アセアセ
菫「そうか。それは良かった」ホッ
照「ふ、服を」
菫「ということでこの婚姻届を役所に提出してくる」
照「なんで!?」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:56:25.55 ID:EjmeVz1VO
菫「…? 別に悪いことではないんだろう?」ニコッ
照「うっ…」
菫「…?」
照(結婚を断れば菫が脱いで迫ってくる。逆に断らなければそのままゴールイン…か。その二者択一。だったら私は―――)
照「はぁー……分かった」
菫「それじゃあ!」
照「うん、いいよ。結婚しよう、菫」
菫「あ、ああ! 交際を前提に結婚しよう、照」
―カン―
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:57:48.66 ID:EjmeVz1VO
―後日談―
菫「私は宮永菫が良い…」
照「確かに弘世照だと微妙に語呂が悪い。その点、宮永の姓は両方に合っている」
菫「ということは私が宮永家に嫁げばいいんだな」
照「そうなる」
菫「―――というわけだ。これからよろしくな、咲ちゃん」ニコッ
照「咲、紹介する。彼女は弘s――宮永菫。私のお嫁さんだ」
咲「………」
咲(私のお姉ちゃんをたぶらかすとは……………赦さない)ゴッ
―カン!―
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:08:54.54 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅱ―
菫「照、デートするぞ」
照「………」ペラッ
菫「………」むっ
照「………」ペラッ
菫「……ふっ」
照「ひゃっ!」ビクッ
菫「照……」
照「菫! いきなり耳元に息を吹きかけてこないで!」
淡「スミレはムッツリだねぇ」
咲「だよねぇ、淡ちゃん。流石は泥棒ねk―――菫お義姉さんだよ」ニコニコ
菫「……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:27:55.48 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅲ―
照「私のプリンを食べたのは誰?」
菫「私は食べてないぞ」ピコピコ
[■]{ウィナー! スミレン
咲「わぁ、流石だねぇ。菫お義姉さん。」ニコニコ
咲(くっ、くそ!この私がまた負けただと………)ピコピコ
照「咲は?」
咲「…? 食べてないよぉ」ニコッ
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:35:38.33 ID:EjmeVz1VO
淡「ちょっと待ってテル! この中に一人、嘘をついてる人がいるよ!」
照「………ほう」
菫「なぁ、淡」
淡「なに?」
菫「口元にプリンの破片がついてるぞ」ニコッ
淡「あ、やばっ! さっき食べたプリンの食べかすかな」ゴシゴシ
淡「―――ん? プリンの破片なんてついてないよ、スミレ!」
菫「ごめん、嘘だ、淡」
淡「え?」ゾクッ
淡(なんか悪寒が…)ゾクゾク
照「………淡」ゴゴゴゴゴゴ
淡「あ…わわわわ」がたがた
アワァアアアアア
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:50:09.73 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅳ―
淡「あーわ!あーわ!あわ!不思議な子ぉ♪白糸台からやってくるぅ♪」ルンルン
エイスリン「………」キョロキョロ
淡「あっ! エイスリンー! こんなところでなにしてるの?」
エイスリン「…♪」カキカキ
エイスリン【迎えにいくところの絵】
淡「迎えにきてくれたんだ♪ ありがとー♪」ダキッ
エイスリン「……////」カァアアア
菫「あの子は淡の知り合いなのか?」ギュッ
照「知らない。それから暑苦しい。離れて」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:48:44.74 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅴ―
菫「照」
照「なに?」
菫「私たちは夫婦になったんだよな?」
照「うん」
菫「だったらやることが一つあるよな」
照「・・・」
菫「子作りをしy」
照「まだ早い」
菫「・・・グスッ」
照「嘘泣きしても無駄」
菫「くっ」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:07:22.48 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅵ―
菫「なぁ、照。今日、駅前に政治家の原村さんがくるらしいぞ」
照「??」
菫「知らないのか、照。原村議員はIPS細胞の実用化に一躍買い、さらには日本での同性間の婚姻などをありにした天才女子高生なんだよ」
照「興味ない」ペラッ
菫「そうか・・・」シュン
菫(はぁ・・・照とデートしたい)
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:24:51.39 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅶ―
菫「おい、淡」
淡「なに、スミレ」
菫「この間の女の子は淡の彼女なんだよな?」
淡「この間の女の子?」
菫「ほら、あの、校門の前にいた」
淡「…校門? ああ、エイスリンのことね。彼女ではないよー」
菫「じゃあなんだ?」
淡「通い妻」ドヤァ
菫「……は?」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:43:02.80 ID:EjmeVz1VO
淡「というのは冗談なんだけどね♪ エイスリンは昔ニュージーランドへ行った時に知り合った女の子なんだよ。」ニコニコ
菫「ほう」
淡「この間までは手紙のやり取りだけだったんだけどねー」
菫「今は?」
淡「普通に会ったり、会いに行ったり、遊んだり、電話したり、体を密着させたり、手繋いだり、お風呂入ったり、キスしたり―――」
菫「ふむふむ…なるほど」メモメモ
菫(これは使えるかもしれないな)
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:57:36.48 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅷ―
菫「なぁ、照」
照「なに?」
菫「一緒にお風呂入ろう」
照「無理」
菫「なんで?」
照「恥ずかしい」ペラッ
菫「そうか…」シュン
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:58:20.47 ID:EjmeVz1VO
咲「お姉ちゃん!私とは一緒に入ってくれるよね!」ニコ
照「無理」
咲「なっ!? なんで! 私たちは姉妹なんだよ!」
照「咲と入るのは私の貞操が危ない」
咲「そんなぁ」
衣「てるー! 一緒にお風呂入ろう!」
照「いいよ」
菫「!?」
咲「!?」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:05:47.25 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅸ―
淡「エイスリンー!お味噌汁おかわり」
エイスリン「ハイ」
淡「ん、ありがと」
エイスリン「……」ニコッ
淡「はふぅ…今日も平和だねぇ」
尭深「平和だねぇ」ズズズー
菫「今は部活中だ。真面目に練習しろ、淡。それと尭深、お茶のおかわりいるか?」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:10:45.86 ID:EjmeVz1VO
―後日談Ⅹ―
菫「なぁ、照」
照「なに?」
菫「正直に答えてくれ」
照「?」
菫「私のこと…本当はどう思ってるんだ?」
照「菫のこと? 好きだよ」
菫「嘘だ!」
照「!」ビクッ
菫「ならなんでキスもしてくれないんだ!」
照「え?」
菫「本当は私のこと…嫌いなんだろ…」グスッ
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:17:46.32 ID:EjmeVz1VO
照「菫、もしかして不安なの?」
菫「…」ゴシゴシ
照「菫のバーカ」
菫「っ!」ビクッ
照「そもそも…嫌いな人とは結婚なんかしないよ」なでなで
菫「……ん」
照「ただ、学校を卒業するまでは子供を作るのはダメ」
菫「それは…分かってるけど…」
照「だから…」
チュッ
菫「!?」
照「今はこれだけ…続きは学校を無事卒業してからね」ニコッ
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:53:11.42 ID:EjmeVz1VO
―最後の後日談―
淡「ダブルデートしようよ、スミレ」
菫「ダブルデート?」
淡「そ、ダブルデート! 私とエイスリン、スミレとテルで一緒にデートするの」
菫「……それで照と仲良くなれるのか?」
淡「もちろんだよ! ダブルデートして仲良くならなかった人はいないんだよ、スミレ」
菫「それは本当なのか!?」
淡「うん」
淡(嘘だけどね)
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:58:38.44 ID:EjmeVz1VO
翌日
菫「照、今から遊びに行くぞ」
照「…? 別に良いけどどこに行くの?」
菫「ん? どこに行くんだろうな」
照「……菫が決めることじゃないの?」
菫「……こまけえことは」
照「よくない」
菫「………」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:04:23.82 ID:EjmeVz1VO
原村議員の銅像前
エイスリン「……」キョロキョロ
淡「まだ来てないみたいだねぇ」
エイスリン「……」カキカキ
エイスリン【待ち合わせ時間を指す時計の絵】
淡「ん、確かに家を出るのが早すぎたよ。まだ待ち合わせの時間まで30分ある」
エイスリン「…♪」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:11:37.81 ID:EjmeVz1VO
淡「あ! スミレたち来たね」
エイスリン「ハイ♪」ニコッ
菫「すまない、遅くなった」
照「淡? それに確か…」
エイスリン「エイスリンです♪」
照「あ、そうだった。淡の恋人のエイスリンさん」
エイスリン「……////」ニコッ
照「…それで? 菫、これは」
菫「こ、これはダブr」
淡「それは私が説明するよ!」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:16:22.94 ID:EjmeVz1VO
カクカクシカジカ
照「なるほど、そういうこと」
淡「というわけで早速行こうよ」
菫「そういえば、どこに行くかは聞いてないんだが」
淡「ん? どこに行くかはまだ決めてないよ」ニコッ
照「……」
菫「……」
エイスリン「♪♪」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:21:23.91 ID:EjmeVz1VO
―その頃―
尭深「ねぇ、誠子」
誠子「なんだー?」
尭深「見て……茶柱立ってる」
誠子「あ…ホントだ」
尭深「………」
誠子「………」
尭深「平和だね」ズズー
誠子「そうだな」ズズー
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:22:39.28 ID:EjmeVz1VO
―カン!―
菫「照、交際を前提に結婚してくれ!」照「!?」