1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:20:29.057 ID:cCpI5AyG0.net
父「今日はジェシカの誕生日だろう?プレゼントがあるんだ」
ロリお嬢様「本当!?お父様だーいすきですわ!」
父「はは…おい、こっちに来なさい」
ショタ奴隷「……」
ロリお嬢様「…男の子?」
父「これは奴隷の子だよ。同じ人間でも私たちとは違うんだ」
ロリお嬢様「お友達になれますの?」
父「お友達ではなく、ペットだと思えばいい。ジェシカはなんでもこれに命令していいんだよ」
ロリお嬢様「それじゃあ私のお友達になりなさい!命令ですわ!」
父「おやおや、ははは…」
ショタ奴隷「……」
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:21:34.614 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様「お名前はなんて言うんですの?」
父「そんなものないさ。ジェシカが好きに呼べばいいんだ」
ロリお嬢様「うーん…それじゃあ、レイ!あなたは今日からレイですわ!」
ショタ奴隷「レイ…」
父「おいおい、そんな人間らしい名前を…」
母「まあまあ、いいじゃありませんか。子供のうちはそんなものです」
ロリお嬢様「それでね!レイったらとっても器用なのですわ!」
父「気に入って貰えて何よりだ。うん、今度は大人の奴隷も買ってみるか」
ロリお嬢様「今日のお夕食はシチューですのね!私シチューだーいすき!レイもシチューは好きかしら?」
ロリお嬢様「そういえば、レイはお夕食になるといなくなってしまいますのね…」
父「あれにはパンとスープを与えているから心配しなくていい」
ロリお嬢様「それだけ?私、シチューもレイと一緒に食べたいですわ!」
父「…食べ物を粗末にすることはできないんだよ」
ロリお嬢様「……」
ロリお嬢様「レイ、しーっ、ですわ」
ショタ奴隷「……?」
ロリお嬢様「今夜は私、お腹いっぱいになってしまいましたの。でもお夕食を残すとお父様に叱られてしまいますわ。代わりにあなたが食べなさい?」
ショタ奴隷「……はい、ご主人様」
ロリお嬢様「えへへ…内緒ですわよ?」
ロリお嬢様(今日はお客様がおうちに来てますわ!)コソッ
奴隷商人「うちの奴隷は非常に芸達者でして…おい!あれを見せろ!」
奴隷「……はい」
父「ふん…ジャグリングなんぞ珍しくもない」
奴隷商人「チッ…おい!今度はこのナイフでやるんだ!」
奴隷「……そ、それは」
奴隷商人「いいからやれ!!」
奴隷「……やらせていただきます」
父「ほう…これはなかなか」
奴隷「…あっ」
ロリお嬢様(きゃっ!)
奴隷「ひぃぃぃいいいい!!!いでぇぇぇあああああ!!!!」
奴隷商人「何失敗してやがんだこのウスノロが!!」
父「……我が家を薄汚い血で穢すのはご勘弁願いたいね。帰ってくれ」
ロリお嬢様「でも凄かったですわぁ。レイはああいうことできますの?」
ショタ奴隷「……やらせていただきます」
ロリお嬢様「す、すごーい!!!レイは失敗しませんのね!」
ショタ奴隷「……」
貴族「お父様はどちらにいらっしゃるかな?」
ロリお嬢様「お父様なら書斎に!でも、なんだか忙しそうでしたわ?」
貴族「ふむ、それじゃあ用事が済むまで客間で待たせてもらおうか。……おや、君も豚を飼っているのかい?」
ショタ奴隷「……」
ロリお嬢様「豚?…レイのことですの?」
貴族「レイ?まさか、豚の名前かい?随分面白い子だねぇ君は」
ロリお嬢様「面白い?……面白いんですの?」
貴族「僕みたいに呼ぶ人も珍しいけどさ。奴隷なんてみんな、"それ"とか"おまえ"とか、そんな風にしか呼ばないよ」
ロリお嬢様「……」
ロリお嬢様「おまえ、今日はまた随分服が汚れましたわね?」
ショタ奴隷「畑仕事をしていましたので……」
ロリお嬢様「あんまり汚れていると私が恥ずかしいですわ。綺麗にして差し上げますから、早く脱ぎなさい」
ショタ奴隷「……はい」
貴族クソガキ「おい女ぁ!wおまえの豚全然汚れてねーじゃんwwwだっせーwwwwチビだし、弱そーww」
ロリお嬢様「あなたのように下品に扱っていないだけですわ」
貴族クソガキ「うわぁ、この女、豚を庇ってるぜ。きっしょくわるぅ~。将来豚と結婚すんのかよwww」
ロリお嬢様「~~っ/// 何を勝手なことを!!」
ロリお嬢様「…元はと言えばおまえが馴れ馴れしいせいで勘違いされるんですわ!豚のくせに!!」バシン!
ショタ奴隷「うあっ…申し訳ございませんご主人様……!」
父「……ジェシカ、ちょっといいかな?」
ロリお嬢様「……何ですの?」
父「ジェシカ、あれにこっそり餌をやっているだろう?」
ロリお嬢様「……! し、知りませんわ……」
父「小さいうちによくあるお遊びかと思ったが、いつまで続けるつもりだ…?」
ロリお嬢様「……」
父「母さんがジェシカのためにって作ってくれたせっかくのごはんだぞ?あんな風に無駄にするものじゃない」
ロリお嬢様「無駄だなんて、そんな……」
父「二度と勝手に餌をやらないと誓ってくれ」
ロリお嬢様「……」
父「約束できるね?」
ロリお嬢様「はい、お父様…」
父「こいつめ…!恩を仇で返しやがって!」ピシャッ
ショタ奴隷「ううっ!」
ロリお嬢様「お父様!?それは私の奴隷ですわよ!?」
母「ジェシカ…今日ね、あれが私たちの夕食を盗み食いしていたのよ」
ロリお嬢様「あっ……」
ロリお嬢様(私が残り物を与えなくなったから……!)
父「ジェシカ、おまえが無駄に舌を肥えさせた責任でもあるんだぞ」
ロリお嬢様「はい…!申し訳ございません、お父様…」
父「ジェシカにもそろそろ大人になってもらわないとな……」
ロリお嬢様「な、何をするつもりですの……?」
父「奴隷が貴族に盗みを働くことは大罪だ。これの片目を焼き、領地から追放するしかない」
父「片目を焼くのはおまえの役目だよ、ジェシカ」
ロリお嬢様「……っ!」
ロリお嬢様「い、嫌ですわ、そんな……」
母「ジェシカならやれるはずよ。ジェシカは強い子ですからね」
ロリお嬢様「いやぁっ!!!」
父「……ジェシカ、あまり私を失望させないでくれ」
ロリお嬢様「……お父様っ」
父「……やれるね?」
ロリお嬢様「……」
父「いい子だ、ジェシカ」
ショタ奴隷「やだ……助けて…………!」
ロリお嬢様「…ごめんなさい」
ショタ奴隷「あああああああああああああえあああ!!!!!」
お嬢様「ああああああああああああああああ!!!!!!!」
男「……やっとお目覚めかい?お嬢ちゃん」
お嬢様「こ、ここはどこですの……?あなたは……?」
お嬢様(暗くて顔が見えない……)
男「今は誰も住んでない廃屋さ。俺のこと、忘れちまったか?」
お嬢様「……生憎ですけど、こんな強引にアプローチしてくださる殿方の知り合いはいませんわ」
男「ははっ、まあ貴族様にとっちゃ俺らなんざ、取るに足らない存在ってことなんだろうな」
お嬢様(片目に、眼帯……?)
男「これを見ても思い出さねぇか?」
お嬢様「火傷跡…まさか……っ!」
お嬢様「…………レイ、ですの?」
男「俺も驚いたぜ。偶然襲った馬車の中にてめぇがいるなんてな」
お嬢様「生きていたんですのね…」
男「俺はさあ、なんだかんだ感謝してんだぜ?おまえが無理やり仕込んだナイフ芸のおかげで、今は立派に盗賊だ」
お嬢様「私は無理やりなんて……」
男「時々恵んでくれる残飯もよぉ、まあ惨めでも腹は膨れたしな」
お嬢様「……」
盗賊「レイ、何してやがんだ」
男「まあ待てよ。お楽しみを邪魔すんな」
お嬢様「……仲間もいらっしゃるのね」
男「ああ。あの頃とは大違いだ」
盗賊「随分と気に入ったみたいだがよぉ。足手まといはどうせ殺しちまうんだぜ?とっととヤることヤって処分しろよ」
お嬢様「……お友達、少しばかりお下品ですのね」
男「お嬢ちゃんが上品すぎるだけだろ?w」
ビリビリッ
お嬢様「あっ……お気に入りでしたのに」
男「どうせすぐ死ぬじゃねぇか」
お嬢様「あは、それもそうですわね…」
男「……なんでそんなに余裕なんだよ」
男「てめぇは今から俺が犯す!ボロクズにして殺す!…怖いだろうがよ」
お嬢様「多分、自業自得だから……」
男「……ふざけんなよ。変わんねぇな、おまえ」
男「てめぇのせいでどんだけ俺が苦しんだかわかるか?」
男「てめぇがほんの気まぐれで与えた希望が、優しさが……裏切りが!!」
お嬢様「……」
男「てめぇみたいなブス、犯す気にもなんねぇよ」
盗賊「レイよぉ……まさか、その女連れて逃げるつもりじゃあねぇよなぁ?」
男「ははっ、まさか」
お嬢様「……私に、そんな価値ありませんわ」
盗賊「俺は信じてるぜ。てめぇは裏切ったりしないってよ」
男「……お嬢ちゃん、今ならあの時のあんたの気持ちが、よーくわかるぜ」
男「……最後に言いたいことあったら聞いてやる」
お嬢様「…………ねぇ、生まれ変わったら貴族になりたい?奴隷になりたい?」
男「決まってんだろ。奴隷だけは二度とごめんだね」
お嬢様「私も、貴族だけは二度とごめんですわ」
男の突き立てたナイフが心臓を抉る瞬間、お嬢様は夢を見た。
遠い将来、貴族も奴隷もいない時代。
ジェシカとレイは普通の家庭のお隣同士。
夢の中で二人は、毎日普通に遊んで、普通に喧嘩して、普通に大人になって、普通に恋をした。
おわり
元スレ
ロリお嬢様「お名前はなんて言うんですの?」
父「そんなものないさ。ジェシカが好きに呼べばいいんだ」
ロリお嬢様「うーん…それじゃあ、レイ!あなたは今日からレイですわ!」
ショタ奴隷「レイ…」
父「おいおい、そんな人間らしい名前を…」
母「まあまあ、いいじゃありませんか。子供のうちはそんなものです」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:22:40.129 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様「それでね!レイったらとっても器用なのですわ!」
父「気に入って貰えて何よりだ。うん、今度は大人の奴隷も買ってみるか」
ロリお嬢様「今日のお夕食はシチューですのね!私シチューだーいすき!レイもシチューは好きかしら?」
ロリお嬢様「そういえば、レイはお夕食になるといなくなってしまいますのね…」
父「あれにはパンとスープを与えているから心配しなくていい」
ロリお嬢様「それだけ?私、シチューもレイと一緒に食べたいですわ!」
父「…食べ物を粗末にすることはできないんだよ」
ロリお嬢様「……」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:23:30.309 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様「レイ、しーっ、ですわ」
ショタ奴隷「……?」
ロリお嬢様「今夜は私、お腹いっぱいになってしまいましたの。でもお夕食を残すとお父様に叱られてしまいますわ。代わりにあなたが食べなさい?」
ショタ奴隷「……はい、ご主人様」
ロリお嬢様「えへへ…内緒ですわよ?」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:24:27.643 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様(今日はお客様がおうちに来てますわ!)コソッ
奴隷商人「うちの奴隷は非常に芸達者でして…おい!あれを見せろ!」
奴隷「……はい」
父「ふん…ジャグリングなんぞ珍しくもない」
奴隷商人「チッ…おい!今度はこのナイフでやるんだ!」
奴隷「……そ、それは」
奴隷商人「いいからやれ!!」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:25:18.461 ID:cCpI5AyG0.net
奴隷「……やらせていただきます」
父「ほう…これはなかなか」
奴隷「…あっ」
ロリお嬢様(きゃっ!)
奴隷「ひぃぃぃいいいい!!!いでぇぇぇあああああ!!!!」
奴隷商人「何失敗してやがんだこのウスノロが!!」
父「……我が家を薄汚い血で穢すのはご勘弁願いたいね。帰ってくれ」
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:26:19.929 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様「でも凄かったですわぁ。レイはああいうことできますの?」
ショタ奴隷「……やらせていただきます」
ロリお嬢様「す、すごーい!!!レイは失敗しませんのね!」
ショタ奴隷「……」
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:29:13.079 ID:cCpI5AyG0.net
貴族「お父様はどちらにいらっしゃるかな?」
ロリお嬢様「お父様なら書斎に!でも、なんだか忙しそうでしたわ?」
貴族「ふむ、それじゃあ用事が済むまで客間で待たせてもらおうか。……おや、君も豚を飼っているのかい?」
ショタ奴隷「……」
ロリお嬢様「豚?…レイのことですの?」
貴族「レイ?まさか、豚の名前かい?随分面白い子だねぇ君は」
ロリお嬢様「面白い?……面白いんですの?」
貴族「僕みたいに呼ぶ人も珍しいけどさ。奴隷なんてみんな、"それ"とか"おまえ"とか、そんな風にしか呼ばないよ」
ロリお嬢様「……」
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:29:56.421 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様「おまえ、今日はまた随分服が汚れましたわね?」
ショタ奴隷「畑仕事をしていましたので……」
ロリお嬢様「あんまり汚れていると私が恥ずかしいですわ。綺麗にして差し上げますから、早く脱ぎなさい」
ショタ奴隷「……はい」
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:31:27.915 ID:cCpI5AyG0.net
貴族クソガキ「おい女ぁ!wおまえの豚全然汚れてねーじゃんwwwだっせーwwwwチビだし、弱そーww」
ロリお嬢様「あなたのように下品に扱っていないだけですわ」
貴族クソガキ「うわぁ、この女、豚を庇ってるぜ。きっしょくわるぅ~。将来豚と結婚すんのかよwww」
ロリお嬢様「~~っ/// 何を勝手なことを!!」
ロリお嬢様「…元はと言えばおまえが馴れ馴れしいせいで勘違いされるんですわ!豚のくせに!!」バシン!
ショタ奴隷「うあっ…申し訳ございませんご主人様……!」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:32:43.209 ID:cCpI5AyG0.net
父「……ジェシカ、ちょっといいかな?」
ロリお嬢様「……何ですの?」
父「ジェシカ、あれにこっそり餌をやっているだろう?」
ロリお嬢様「……! し、知りませんわ……」
父「小さいうちによくあるお遊びかと思ったが、いつまで続けるつもりだ…?」
ロリお嬢様「……」
父「母さんがジェシカのためにって作ってくれたせっかくのごはんだぞ?あんな風に無駄にするものじゃない」
ロリお嬢様「無駄だなんて、そんな……」
父「二度と勝手に餌をやらないと誓ってくれ」
ロリお嬢様「……」
父「約束できるね?」
ロリお嬢様「はい、お父様…」
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:34:09.166 ID:cCpI5AyG0.net
父「こいつめ…!恩を仇で返しやがって!」ピシャッ
ショタ奴隷「ううっ!」
ロリお嬢様「お父様!?それは私の奴隷ですわよ!?」
母「ジェシカ…今日ね、あれが私たちの夕食を盗み食いしていたのよ」
ロリお嬢様「あっ……」
ロリお嬢様(私が残り物を与えなくなったから……!)
父「ジェシカ、おまえが無駄に舌を肥えさせた責任でもあるんだぞ」
ロリお嬢様「はい…!申し訳ございません、お父様…」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:35:06.180 ID:cCpI5AyG0.net
父「ジェシカにもそろそろ大人になってもらわないとな……」
ロリお嬢様「な、何をするつもりですの……?」
父「奴隷が貴族に盗みを働くことは大罪だ。これの片目を焼き、領地から追放するしかない」
父「片目を焼くのはおまえの役目だよ、ジェシカ」
ロリお嬢様「……っ!」
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:36:19.692 ID:cCpI5AyG0.net
ロリお嬢様「い、嫌ですわ、そんな……」
母「ジェシカならやれるはずよ。ジェシカは強い子ですからね」
ロリお嬢様「いやぁっ!!!」
父「……ジェシカ、あまり私を失望させないでくれ」
ロリお嬢様「……お父様っ」
父「……やれるね?」
ロリお嬢様「……」
父「いい子だ、ジェシカ」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:38:43.194 ID:cCpI5AyG0.net
ショタ奴隷「やだ……助けて…………!」
ロリお嬢様「…ごめんなさい」
ショタ奴隷「あああああああああああああえあああ!!!!!」
お嬢様「ああああああああああああああああ!!!!!!!」
男「……やっとお目覚めかい?お嬢ちゃん」
お嬢様「こ、ここはどこですの……?あなたは……?」
27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:39:29.364 ID:cCpI5AyG0.net
お嬢様(暗くて顔が見えない……)
男「今は誰も住んでない廃屋さ。俺のこと、忘れちまったか?」
お嬢様「……生憎ですけど、こんな強引にアプローチしてくださる殿方の知り合いはいませんわ」
男「ははっ、まあ貴族様にとっちゃ俺らなんざ、取るに足らない存在ってことなんだろうな」
お嬢様(片目に、眼帯……?)
男「これを見ても思い出さねぇか?」
お嬢様「火傷跡…まさか……っ!」
お嬢様「…………レイ、ですの?」
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:40:27.215 ID:cCpI5AyG0.net
男「俺も驚いたぜ。偶然襲った馬車の中にてめぇがいるなんてな」
お嬢様「生きていたんですのね…」
男「俺はさあ、なんだかんだ感謝してんだぜ?おまえが無理やり仕込んだナイフ芸のおかげで、今は立派に盗賊だ」
お嬢様「私は無理やりなんて……」
男「時々恵んでくれる残飯もよぉ、まあ惨めでも腹は膨れたしな」
お嬢様「……」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:41:09.140 ID:cCpI5AyG0.net
盗賊「レイ、何してやがんだ」
男「まあ待てよ。お楽しみを邪魔すんな」
お嬢様「……仲間もいらっしゃるのね」
男「ああ。あの頃とは大違いだ」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:41:48.560 ID:cCpI5AyG0.net
盗賊「随分と気に入ったみたいだがよぉ。足手まといはどうせ殺しちまうんだぜ?とっととヤることヤって処分しろよ」
お嬢様「……お友達、少しばかりお下品ですのね」
男「お嬢ちゃんが上品すぎるだけだろ?w」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:43:22.588 ID:cCpI5AyG0.net
ビリビリッ
お嬢様「あっ……お気に入りでしたのに」
男「どうせすぐ死ぬじゃねぇか」
お嬢様「あは、それもそうですわね…」
男「……なんでそんなに余裕なんだよ」
男「てめぇは今から俺が犯す!ボロクズにして殺す!…怖いだろうがよ」
お嬢様「多分、自業自得だから……」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:44:05.892 ID:cCpI5AyG0.net
男「……ふざけんなよ。変わんねぇな、おまえ」
男「てめぇのせいでどんだけ俺が苦しんだかわかるか?」
男「てめぇがほんの気まぐれで与えた希望が、優しさが……裏切りが!!」
お嬢様「……」
男「てめぇみたいなブス、犯す気にもなんねぇよ」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:44:43.810 ID:cCpI5AyG0.net
盗賊「レイよぉ……まさか、その女連れて逃げるつもりじゃあねぇよなぁ?」
男「ははっ、まさか」
お嬢様「……私に、そんな価値ありませんわ」
盗賊「俺は信じてるぜ。てめぇは裏切ったりしないってよ」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:45:17.218 ID:cCpI5AyG0.net
男「……お嬢ちゃん、今ならあの時のあんたの気持ちが、よーくわかるぜ」
男「……最後に言いたいことあったら聞いてやる」
お嬢様「…………ねぇ、生まれ変わったら貴族になりたい?奴隷になりたい?」
男「決まってんだろ。奴隷だけは二度とごめんだね」
お嬢様「私も、貴族だけは二度とごめんですわ」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:46:19.548 ID:cCpI5AyG0.net
男の突き立てたナイフが心臓を抉る瞬間、お嬢様は夢を見た。
遠い将来、貴族も奴隷もいない時代。
ジェシカとレイは普通の家庭のお隣同士。
夢の中で二人は、毎日普通に遊んで、普通に喧嘩して、普通に大人になって、普通に恋をした。
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2017/08/19(土) 18:46:31.507 ID:cCpI5AyG0.net
おわり
男「復讐だ」お嬢様「ごめんなさい、ごめんなさい……」