1: ◆Tina2b6i.2 2013/09/07(土) 21:34:16.74 ID:dM6OBTuY0
-向日葵の家-
ピンポーン
櫻子「向日葵ー! 開けろー!」ドンドン
櫻子「ピンポーン!」ドンドン
櫻子「開ーけーろー!」ドンドンドン
ガチャ
向日葵「あーもう! うるっさいですわね!」
向日葵「少しくらい待…」
櫻子「祝われに来たぞ!」
向日葵「…」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 21:38:06.42 ID:dM6OBTuY0
向日葵(少しからかってみようかしら)
向日葵「…あれ? 今日って何かありましたっけ?」
櫻子「ほら、あれだよあれ!」
向日葵「あっ、そういえば…」
櫻子「そうそう!」
向日葵「スーパーの安売りでしたわね!」
櫻子「アホか!」
向日葵(アホって…)
櫻子「ちげーだろ! 今日は9月7日だぞ!」
向日葵「そうですわね…9月7日、9月7日…」
櫻子「お、おい…冗談だろ…?」
向日葵「んー、全く心当たりが無いですわね…」
櫻子「……」
向日葵「だから、何の日か教えてくれたら祝ってあげない事もな…」
櫻子「……ぐすっ」
向日葵「! さ、櫻子!?」
櫻子「向日葵のバカーーー!!」ダッ
向日葵「ちょっ…!」
向日葵「……」
―
-向日葵の家、リビング-
向日葵(…きっと櫻子の事だから、すぐに戻ってくるに決まってますわ!)
向日葵(ケーキも用意したし、プレゼントも用意したし…)
向日葵(うん、完璧ですわ!)
向日葵(…出来るだけ、早く戻ってきてくれればいいのですけど…)
―
向日葵(…もう3時ですわね…)
向日葵(櫻子が走って行ってから1時間…)
向日葵(……)
向日葵(少しからかいすぎたかしら…)
向日葵(…いえ、もうすぐ戻って来るはずですわ!)
向日葵(だって、今日は櫻子の誕生日…ですものね)
―
向日葵(……)
向日葵(…4時)
向日葵(…まったく、いつまで待たせる気ですの…?)
向日葵(私をこんなに待たせるなんて…)
向日葵(本当に…)
向日葵「…バカ櫻子」
向日葵「……」
向日葵「はぁ…」
―
-大室家-
ピンポーン
向日葵(ま、まぁ…非は私の方にありましたし…)
向日葵(仕方ないから、迎えにきてあげましたわ)
ガチャ
撫子「あれ、ひま子? どうしたの?」
向日葵「こんにちは、撫子さん」
向日葵「えっと…櫻子を迎えに来ました」
撫子「まだ櫻子は帰って来てないよ?」
向日葵「え…?」
撫子「ひま子の家行ってくるって言って、それっきりだけど…」
向日葵「……」
向日葵「そう、ですの…」
―
タッタッ
向日葵「はぁっ、はぁっ…」
向日葵(一回も帰ってないという事は、2時間以上も…)
向日葵(どこに行きましたの…!?)
向日葵(櫻子…!)
―
向日葵(どこにもいないですわ…)
向日葵(電話も出てくれませんし…)
ポツポツ…
向日葵「!」
ザー…
向日葵(雨!? こんな時に…)
向日葵(櫻子が傘なんて持ってるはずないですわ!)
向日葵(急がないと!)タッ
―
ザー…
タッタッ
向日葵(どんどん雨が強くなってきましたわ…)
向日葵(……)
向日葵(どうしよう…)
向日葵(もしあの子に何かあったら…)
向日葵(…お願い! 無事でいて…櫻子っ!)
―
-向日葵の家-
ガチャ
向日葵「ただいま…」
向日葵(結局…見つからなかった…)
向日葵(ごめんなさい、櫻子…)
向日葵(私があんな事しなければ…)
櫻子「おせーよ向日葵!」
向日葵「…え?」
櫻子「ってビチャビチャじゃん! 何やってんだよ…」
向日葵「さく…らこ…?」
櫻子「そういえば、鍵開けっ放しだったぞ! ちゃんと鍵くらい…」
向日葵「櫻子ー!」タッ
ギュッ
櫻子「お、おい! 冷たっ!」
向日葵「良かった! 無事で…本当にっ!」
櫻子「無事って何の事だよ…」
向日葵「あなた、さっきまでどこに行ってましたの?」
櫻子「あかりちゃんとちなつちゃんの家だけど」
向日葵「…は?」
櫻子「これ!」ガサッ
櫻子「プレゼントを回収してきた!」
向日葵「回収って…」
櫻子「……今日は私の誕生日なんだ」
向日葵「知ってますわよ、そんなの」
櫻子「はぁ!? さっき知らないって言ってたじゃん!」
向日葵「ただの冗談じゃありませんの…」
櫻子「なんで冗談言うんだよ!」
向日葵「そ、それは……なんとなく…」
櫻子「なんとなく!?」
向日葵「だって、まさか櫻子が泣くとは思わなかったんですもの!」
櫻子「なな、泣いてねーよ!」
向日葵「泣きながら走っていったじゃないですの!」
櫻子「泣いてねーって!」
向日葵「まったく、誕生日を忘れたぐらいで…」
櫻子「…ぐらいってなんだよ」
向日葵「え?」
櫻子「私はな、向日葵に誕生日を忘れられたって本気で思ったんだぞ!」
櫻子「本当に…寂しかったのにっ…」
櫻子「それなのに…ぐすっ、それなのに冗談とか…意味わかんねーよ…!」
向日葵「……」
ギュッ
向日葵「ごめんなさい」
向日葵「少し、悪ふざけが過ぎましたわね」
櫻子「…ううん」
向日葵「それに、あなたの誕生日を私が忘れる訳ないでしょう?」
櫻子「…そうだったね」
櫻子「……」
櫻子「あのさ、向日葵」
向日葵「なんですの?」
櫻子「とりあえず、着替えてきたら?」
向日葵「…あ」
―
櫻子「ケーキうめぇ!」モグモグ
向日葵「それは良かったですわ」
櫻子「あ、そうだ!」
櫻子「向日葵、明日出かけるぞ!」
向日葵「出かけるって…どこにですの?」
櫻子「さぁ?」
向日葵「さぁ?って…」
櫻子「どっか行こうよ!」
櫻子「二人で!」
向日葵「仕方ないですわね…」
櫻子「よっし! 私の誕生日なんだから、色々おごってね!」
向日葵「はぁー!?」
櫻子「だめ?」
向日葵「うっ…だ、だめじゃないですけど…」
櫻子「じゃ、決まり! 楽しみになって来たー!」
向日葵「でも晴れたら、ですわよ?」
櫻子「絶対晴れる! そんな気がする!」
向日葵「……」
向日葵(たしかに、なぜかそんな気がしてきましたわ…)
―
-翌日-
櫻子「晴れた!」
櫻子「太陽が出てる!」
櫻子「雨もあがってる!」
櫻子「なのに…」
向日葵「くしゅん!」
櫻子「風邪引いたら意味ないだろ!」
ピピッ
櫻子「んー…」ヒョイ
櫻子「37.8度…」
櫻子「バカか!」
向日葵「ごめんなさい…けほっ」
櫻子「あーもういいから!」
向日葵「でも…」
櫻子「仕方ないから私が看病してやるよっ!」
櫻子「えーっと、おかゆ作ってー、タオル濡らしてー…」
向日葵「……ありがとう、櫻子」
櫻子「……」
櫻子「治ったら、二人で遊びに行こうな」
向日葵「…ええ」
終わり
ありがとでした!
櫻子ちゃん誕生日おめでとう!
元スレ
向日葵(少しからかってみようかしら)
向日葵「…あれ? 今日って何かありましたっけ?」
櫻子「ほら、あれだよあれ!」
向日葵「あっ、そういえば…」
櫻子「そうそう!」
向日葵「スーパーの安売りでしたわね!」
櫻子「アホか!」
向日葵(アホって…)
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 21:42:53.42 ID:dM6OBTuY0
櫻子「ちげーだろ! 今日は9月7日だぞ!」
向日葵「そうですわね…9月7日、9月7日…」
櫻子「お、おい…冗談だろ…?」
向日葵「んー、全く心当たりが無いですわね…」
櫻子「……」
向日葵「だから、何の日か教えてくれたら祝ってあげない事もな…」
櫻子「……ぐすっ」
向日葵「! さ、櫻子!?」
櫻子「向日葵のバカーーー!!」ダッ
向日葵「ちょっ…!」
向日葵「……」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 21:46:33.49 ID:dM6OBTuY0
―
-向日葵の家、リビング-
向日葵(…きっと櫻子の事だから、すぐに戻ってくるに決まってますわ!)
向日葵(ケーキも用意したし、プレゼントも用意したし…)
向日葵(うん、完璧ですわ!)
向日葵(…出来るだけ、早く戻ってきてくれればいいのですけど…)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 21:51:05.32 ID:dM6OBTuY0
―
向日葵(…もう3時ですわね…)
向日葵(櫻子が走って行ってから1時間…)
向日葵(……)
向日葵(少しからかいすぎたかしら…)
向日葵(…いえ、もうすぐ戻って来るはずですわ!)
向日葵(だって、今日は櫻子の誕生日…ですものね)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 21:56:30.16 ID:dM6OBTuY0
―
向日葵(……)
向日葵(…4時)
向日葵(…まったく、いつまで待たせる気ですの…?)
向日葵(私をこんなに待たせるなんて…)
向日葵(本当に…)
向日葵「…バカ櫻子」
向日葵「……」
向日葵「はぁ…」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:02:42.77 ID:dM6OBTuY0
―
-大室家-
ピンポーン
向日葵(ま、まぁ…非は私の方にありましたし…)
向日葵(仕方ないから、迎えにきてあげましたわ)
ガチャ
撫子「あれ、ひま子? どうしたの?」
向日葵「こんにちは、撫子さん」
向日葵「えっと…櫻子を迎えに来ました」
撫子「まだ櫻子は帰って来てないよ?」
向日葵「え…?」
撫子「ひま子の家行ってくるって言って、それっきりだけど…」
向日葵「……」
向日葵「そう、ですの…」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:05:21.08 ID:dM6OBTuY0
―
タッタッ
向日葵「はぁっ、はぁっ…」
向日葵(一回も帰ってないという事は、2時間以上も…)
向日葵(どこに行きましたの…!?)
向日葵(櫻子…!)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:09:18.13 ID:dM6OBTuY0
―
向日葵(どこにもいないですわ…)
向日葵(電話も出てくれませんし…)
ポツポツ…
向日葵「!」
ザー…
向日葵(雨!? こんな時に…)
向日葵(櫻子が傘なんて持ってるはずないですわ!)
向日葵(急がないと!)タッ
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:13:05.05 ID:dM6OBTuY0
―
ザー…
タッタッ
向日葵(どんどん雨が強くなってきましたわ…)
向日葵(……)
向日葵(どうしよう…)
向日葵(もしあの子に何かあったら…)
向日葵(…お願い! 無事でいて…櫻子っ!)
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:17:14.46 ID:dM6OBTuY0
―
-向日葵の家-
ガチャ
向日葵「ただいま…」
向日葵(結局…見つからなかった…)
向日葵(ごめんなさい、櫻子…)
向日葵(私があんな事しなければ…)
櫻子「おせーよ向日葵!」
向日葵「…え?」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:22:07.97 ID:dM6OBTuY0
櫻子「ってビチャビチャじゃん! 何やってんだよ…」
向日葵「さく…らこ…?」
櫻子「そういえば、鍵開けっ放しだったぞ! ちゃんと鍵くらい…」
向日葵「櫻子ー!」タッ
ギュッ
櫻子「お、おい! 冷たっ!」
向日葵「良かった! 無事で…本当にっ!」
櫻子「無事って何の事だよ…」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:27:43.52 ID:dM6OBTuY0
向日葵「あなた、さっきまでどこに行ってましたの?」
櫻子「あかりちゃんとちなつちゃんの家だけど」
向日葵「…は?」
櫻子「これ!」ガサッ
櫻子「プレゼントを回収してきた!」
向日葵「回収って…」
櫻子「……今日は私の誕生日なんだ」
向日葵「知ってますわよ、そんなの」
櫻子「はぁ!? さっき知らないって言ってたじゃん!」
向日葵「ただの冗談じゃありませんの…」
櫻子「なんで冗談言うんだよ!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:32:39.20 ID:dM6OBTuY0
向日葵「そ、それは……なんとなく…」
櫻子「なんとなく!?」
向日葵「だって、まさか櫻子が泣くとは思わなかったんですもの!」
櫻子「なな、泣いてねーよ!」
向日葵「泣きながら走っていったじゃないですの!」
櫻子「泣いてねーって!」
向日葵「まったく、誕生日を忘れたぐらいで…」
櫻子「…ぐらいってなんだよ」
向日葵「え?」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:36:14.74 ID:dM6OBTuY0
櫻子「私はな、向日葵に誕生日を忘れられたって本気で思ったんだぞ!」
櫻子「本当に…寂しかったのにっ…」
櫻子「それなのに…ぐすっ、それなのに冗談とか…意味わかんねーよ…!」
向日葵「……」
ギュッ
向日葵「ごめんなさい」
向日葵「少し、悪ふざけが過ぎましたわね」
櫻子「…ううん」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:39:12.48 ID:dM6OBTuY0
向日葵「それに、あなたの誕生日を私が忘れる訳ないでしょう?」
櫻子「…そうだったね」
櫻子「……」
櫻子「あのさ、向日葵」
向日葵「なんですの?」
櫻子「とりあえず、着替えてきたら?」
向日葵「…あ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:45:05.05 ID:dM6OBTuY0
―
櫻子「ケーキうめぇ!」モグモグ
向日葵「それは良かったですわ」
櫻子「あ、そうだ!」
櫻子「向日葵、明日出かけるぞ!」
向日葵「出かけるって…どこにですの?」
櫻子「さぁ?」
向日葵「さぁ?って…」
櫻子「どっか行こうよ!」
櫻子「二人で!」
向日葵「仕方ないですわね…」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:49:20.10 ID:dM6OBTuY0
櫻子「よっし! 私の誕生日なんだから、色々おごってね!」
向日葵「はぁー!?」
櫻子「だめ?」
向日葵「うっ…だ、だめじゃないですけど…」
櫻子「じゃ、決まり! 楽しみになって来たー!」
向日葵「でも晴れたら、ですわよ?」
櫻子「絶対晴れる! そんな気がする!」
向日葵「……」
向日葵(たしかに、なぜかそんな気がしてきましたわ…)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:52:55.39 ID:dM6OBTuY0
―
-翌日-
櫻子「晴れた!」
櫻子「太陽が出てる!」
櫻子「雨もあがってる!」
櫻子「なのに…」
向日葵「くしゅん!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 22:56:37.41 ID:dM6OBTuY0
櫻子「風邪引いたら意味ないだろ!」
ピピッ
櫻子「んー…」ヒョイ
櫻子「37.8度…」
櫻子「バカか!」
向日葵「ごめんなさい…けほっ」
櫻子「あーもういいから!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/07(土) 23:00:37.85 ID:dM6OBTuY0
向日葵「でも…」
櫻子「仕方ないから私が看病してやるよっ!」
櫻子「えーっと、おかゆ作ってー、タオル濡らしてー…」
向日葵「……ありがとう、櫻子」
櫻子「……」
櫻子「治ったら、二人で遊びに行こうな」
向日葵「…ええ」
終わり
50: ◆Tina2b6i.2 2013/09/07(土) 23:01:17.04 ID:dM6OBTuY0
ありがとでした!
櫻子ちゃん誕生日おめでとう!
櫻子「向日葵のバカー!」