1: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 16:29:50.61 ID:DquMnZx2.net
にこ「良いわよ、別に?」
花陽「ピャアアアアアア!?」
そんなお話。
3: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 16:44:33.56 ID:VtCenyce.net
前回のラブライブ!(語り:花陽)
合宿に行くことになった私達、そんな中提案されたのはメンバーとの絆をより深めるための『先輩禁止』令でした!
私達1年生組も少しずつ呼び方に慣れていき、今まで一歩引いたような態度だった真姫ちゃんにも何か変化があったみたい。
無事合宿は大成功!……だったのですが……
私には入部以来、どうしても言い出せてないことがあったりするのです……!
~放課後・部室~
にこ「悪いわね、ちょっと遅れたわ。絵里と希だけど、今日……あれ、花陽だけ?」
花陽「こんにちはにこちゃん。凛ちゃんと真姫ちゃんは日直のお仕事があるから私だけ先に来たの」
にこ「そういうことね、じゃあその二人はその内来るのかしら。絵里と希は生徒会だって言ってたわ」
花陽「じゃあ今日来られないの?」
にこ「終わり次第顔を出すって言ってたけど、厳しいかもね……ほら、学校祭も近いし」
花陽「そっか……穂乃果ちゃん達はどこ行ったんだろ?」
にこ「2年生の教室の前を通ったけど、クラスの出し物決めやってたみたいだったわ」
花陽「じゃ、私達だけ?」
にこ「しばらくはそうなるわね」
花陽(私達だけ……これはもしかして、チャンスなのでしょうか)
にこ「しっかし暇ね……雑誌でも読んで待ってましょうか」
花陽(アイドル研究部に入部して以来、ずっと言い出せてなかったこと……)
にこ「今週のシングルランキングは……あら、このアイドルなかなか良い順位着けてるじゃない」
花陽(でもでも、最初はあっさり断られちゃったし、やっぱり……)
にこ「花陽確かこのアイドル推してたわよね?見る目あるじゃない」
花陽(でも、やっぱり、どうしても……!)
にこ「……花陽?」
花陽「ははははははい!どどどどどうしたのにこちゃん!」
にこ「アンタの推してたアイドル、今週のランキング良いとこまで行ってるわよ……って、アンタこそどうしたのよ」
花陽「え、えーっと……何でもないよ」
にこ「そう?ボーっとしてたわよ」
花陽「ほんとに何でもないの、何でも……」
にこ「気をつけなさい。私達はプライベートでもアイドルである自覚を持っていなくちゃいけないの」
花陽「う、うん」
花陽(……言い出せないよね、やっぱり)
花陽「はぁ……伝伝伝見たいなぁ……」
にこ「良いわよ、別に?」
花陽「ピャアアアアアア!?」
にこ「わっ、びっくりした……何よ、その反応」
花陽「私今口に出して、ってそれよりにこちゃん、今良いわよって……」
にこ「言ったわよ」
花陽「どどどどどうして!?だってあれは保存用だって……」
にこ「あの時アンタが手に持ってたのは、ね。保存用があるならあると思わなかったの?」
にこ「布教用」
花陽「布教、用……」
にこ「そ。もちろん誰にでもホイホイ見せたりしないけどね」
にこ「ま、うちの部員になら大歓迎よ」
花陽「にこ、ちゃん……!」
にこ「せっかくだから私が色々解説してあげたいところだけど、部室のパソコンじゃ画面が小さすぎるかしら。花陽、アンタの家のテレビで……」
花陽「にこちゃああああああん!」ガシッ
にこ「花陽!?」
花陽「にこちゃんありがとおおおおおおおお!」ブンブン
にこ「ちょ、花陽、落ち着きなさい!」
花陽「私ね、入部してからずーっと伝伝伝が見たかったの!」クルクル
にこ「わかった、わかったからあんまり引っ張らないで、転んだら危な……きゃっ!」ツルッ
花陽「あっ……」ドサッ
にこ「うう……だから言ったのよ……花陽、頭打ってない?」
花陽「うん、大丈夫……ごめんなさい、私嬉しくて……」
にこ「アンタに怪我がないならそれでいいわ……ほら、立てる?って、私が上なんだからまず私が立たなきゃか……」
花陽「あっ……」
にこ「どうしたのよ?」
凛「にこちゃん……!」
真姫「あなた、花陽に何をしてるのよ……!」
凛「にこちゃん!かよちんをイジめたらダメにゃああああ!」グイグイ
にこ「痛い痛い、放しなさい!花陽がはしゃいで二人して転んだだけよ!」
真姫「にこちゃん、吐くならもっとマシな嘘にしなさい。花陽が転ぶほどはしゃぐわけないじゃない」
凛「そうだよにこちゃん!かよちんがそんなことするわけないよ!」
花陽「あのね、凛ちゃん、真姫ちゃん……」
凛「大丈夫だよかよちん、にこちゃんに何されたの?」
真姫「私達に話してみなさい」
花陽「……私がはしゃいで、二人で転んだの……」
凛&真姫「……え?」
にこ「アンタ達、私に何か言うことがあるんじゃないかしら……」
凛「ごめんなさーい!」
にこ「ったく……」
真姫「何よ、あんな体勢でいたら誤解したって仕方ないじゃない!」
にこ「そうよね、二人とも全く私が悪者であることを疑ってなかったものね……」
真姫「に、にこちゃん……?」
にこ「真姫ちゃんの中では、きっと私はいつまでも、出会った頃の意地悪な先輩のままなのね……」ポロッ
真姫「え、ちょっと、にこちゃん!?」
凛「あー!真姫ちゃんがにこちゃん泣かせたー!」
真姫「え、う、嘘、嘘泣きでしょこんなの!?」
花陽「……にこちゃん?」
にこ「(いいから合わせなさい花陽……良い事思いついたわ)」
花陽「(う、うん……)」
花陽「真姫ちゃん酷いよ、にこちゃん泣いてるよ」
真姫「え、えぇ!?も、元はと言えば花陽が……わ、わかったわよ!私が悪かったわ!」
にこ「……ほんとに悪かったと思ってる?」
真姫「思ってるわよ!」
にこ「反省、してくれてる?」
真姫「してるわよ!」
にこ「……じゃあ、真姫ちゃん家のおっきなテレビ、今度の休みに貸してくれる!」
真姫「貸してあげるわよ!」
真姫「……え?」
にこ「……聞いたわね、花陽?」
花陽「うん、バッチリ!」
真姫「ちょっと、どういうことよ!」
にこ「花陽が伝伝伝を見たいって言うからね、二人で見られる場所を探してたのよ。真姫ちゃん家ならきっと、大きなテレビがあるのよね?」
真姫「あるけど……」
にこ「貸してくれるのよね?」
真姫「そ、そう言ったけど……」
にこ「諦めなさい……こういう時真姫ちゃんの味方をしてくれる花陽は、既にこちらの手よ」
花陽「ごめんね真姫ちゃん」
真姫「花陽まで……」
凛「ねぇねぇにこちゃん、凛も行っていい?」
にこ「構わないわよ」
真姫「私の家なんだけど!?」
にこ「よーし、今度の休みは真姫ちゃん家で伝伝伝観賞会よ!」
花陽&凛「おーっ!」
真姫「はぁ……」カミノケクルクル
真姫「って、やっぱり嘘泣きなんじゃない!」
~次の休み~
真姫「……いらっしゃい」
凛「ほぇ~……」
にこ「……マジ、これ……?」
花陽「……そっか。二人は真姫ちゃん家、初めてだっけ?」
凛「……うん」
真姫「何やってるのよ、早く入って」
花陽「おじゃましまーす」
凛「あっ、待ってかよちん!」
にこ「な、何よ私だって……私だってねぇ……って、待ちなさいよ!」
真姫「パパがシアタールームを貸してくれたわ。普段は映画とか見たり、クラシック聴いたりする部屋なのよ」
にこ「しあたー……るーむ……?」
真姫「完全防音よ。感謝しなさいよね」
にこ「あ、うん……ありがと、真姫ちゃん」
凛「あまりのショックににこちゃんが素直になってるにゃ……」
花陽「じゃあ、早速……!」
にこ「そうね」
にこ「じゃあ早速再生、スタートよ!」
~Disc1~
花陽「はぁ……これが伝伝伝……!」
にこ「……これ、凄いわね。何度も見てる私でも全然違うわ……」
花陽「あ、この人達!」
にこ「最初は、誰もが知ってる国民的アイドルね」
凛「この人達なら凛でもわかるよ!」
花陽「あ、でもセンターの娘……」
にこ「このDVD自体が少し前のだからね。卒業する前だったのよ」
花陽「好きだったんだけどなぁ、この娘」
にこ「ま、アイドルに卒業は付き物よ。それに、芸能界からいなくなったわけでもないんだし」
花陽「うん、そうだよね」
真姫「ママがお菓子とお茶を用意してくれたわよ」
花陽「ありがと真姫ちゃん」
凛「後でお礼を言っておかないとだね!」
にこ「あら真姫ちゃん、お母さんのことママなんて呼んでるの?」
真姫「何よ、悪いわけ!?」
にこ「べっつにー。いつもクールな真姫ちゃんにしては可愛いと思っただけよ」
真姫「どうせ普段は可愛くなんかないわよ」
凛「真姫ちゃん、これすっごく美味しいよ!」
花陽「ほんとだ、こんなの初めて食べる……!」
真姫「でっしょー?私だって滅多に食べられないやつなんだから」
にこ「どれどれ……うわ美味しい!」
真姫「ふふん、どうよ」
にこ「ぐぬぬ……」
~Disc2~
にこ「次はスクールアイドルね」
花陽「あ、A-RISE!」
にこ「この頃は、今のメンバーになったばかりの頃かしら」
花陽「それでもやっぱり、凄いね……」
にこ「精鋭ひしめくUTXの、さらにトップだからね。なるだけで相当大変なんだから」
凛「あれ?A-RISEって今のメンバーの前にもいたの?」
にこ「A-RISEってのはUTXが誇るトップスクールアイドルのことよ。学校設立当時からいて、毎年選抜されてるわ。常識よ」
凛「へぇ~……」
真姫「常識って、今のμ'sでそれを知ってるのって何人いるのよ」
花陽「私とにこちゃんと……他にいる?」
にこ「希……も知らないか。……あれ?」
真姫「ほんとに常識なの?」
にこ「当たり前じゃない!」
真姫「じゃあ、私達のグループって相当知識不足なんじゃない?」
にこ「い、言えてる……これはさらなる指導が必要かしら……」
花陽「やっぱりA-RISE、カッコいい……!」
~Disc3~
花陽「!」ピクッ
にこ「……来たわね」スクッ
花陽「……うん、そうだね」スクッ
真姫「どうしたのよ、二人とも急に立ち上がって」
にこ「行くわよ、花陽!」バッ
花陽「うん、にこちゃん!」バッ
真姫「ちょっと、何で突然踊りだしてるわけ!?」
凛「二人ともキレッキレだにゃ……」
にこ「……やるじゃない、花陽。まさかアンタが……」
花陽「私は信じてたよ。にこちゃんのこと」
真姫「ちょっと、説明しなさいよ!」
花陽「あの曲はね。ファンがアイドルと会場で一緒に踊ろう、って企画が作られた曲なんだ」
にこ「いわゆるフリコピってやつね」
花陽「ファンが踊りやすいようにつけられてる簡易版と、アイドルが踊ってるそのままの完全版があるけど」
にこ「初めてよ……完全版をフルで踊れる人に出会ったのは」スッ
花陽「伊達にスクールアイドル、やってませんから!」ガシッ
凛「二人ともすっごーい!」
真姫「はぁ……意味わかんない」
~Disc4~
真姫「……!」
真姫「ちょっと、ピアノ弾いてきてもいいかしら」
花陽「ピアノを?」
真姫「うん。海未にもらった歌詞に、いい曲がつけられそうなの」
花陽「そっか、いってらっしゃい」
真姫「お客さんなのに悪いわね。くつろいでていいから」バタン
にこ「何何、先輩アイドルに触発でもされちゃったかしら」
凛「興味ない、みたいな顔してたけど意外と真剣に見てたんだね!」
花陽「真姫ちゃんらしいや」
-------------------------------------------------------
真姫ママ「あら真姫ちゃん、お友達はいいの?」
真姫「うん、ちょっとピアノ弾くだけ……それにこれも、皆のための曲だから」
真姫ママ「そう、ならいいの。……真姫ちゃん、最近ほんとに楽しそうにピアノ弾くようになったわね」
真姫「うえぇ!?べ、別に変わらないわよ!……私は昔から、音楽が好きだったんだから」
真姫ママ「そうね、そうだったわね」
真姫「そろそろ作曲始めるから向こう行っててよ、恥ずかしいじゃない」
真姫ママ「あらあら、気がつかなかったわ。それじゃ失礼しようかしら」
真姫「まったく……さて、始めようかしら」
-------------------------------------------------------
真姫『~♪』
真姫ママ「……うふふ」
花陽「お夕飯を頂きました!」
凛「すっごく美味しかった!」
にこ「お風呂にも入ったわ!」
凛「すっごく広かった!」
花陽「再生!」
にこ「再開!」
~Disc5~
花陽「うう……」ウルウル
にこ「……やっぱりいいわねぇ、バラードは」
花陽「普段、明るい曲やちょっと電波な曲が多い分、こういう曲が沁みるよね……」
にこ「そうね。けどね、花陽。ほんとに凄いアイドルは、明るい曲で泣かせるわ」
花陽「明るい曲で……?」
にこ「ええ。もちろん、曲が良い事が前提だけどね。その娘達が持つバックボーンや歌に乗せた想い……そんなのが重なってね、会場は盛り上がってるのに、涙を流してるファンがいる。そういうことって、あるのよ」
花陽「へぇー……」
にこ「そうなれたら、アイドルとしては一流ね」
凛「うんうん、なるほどにゃあ」
真姫「凛はそれ、わかって頷いてるのよね……?」
~Disc6~
凛「ふわぁ……」
花陽「凛ちゃん!寝ちゃダメだよ!」
にこ「そうよ凛!アンタここを見ずしてこのDVDの何を見るって言うのよ!」
凛「眠いにゃぁ……」
真姫「……いや寝かせてあげなさいよ」
花陽「真姫ちゃんまで何言ってるの!?」
にこ「そうよ!昭和のアイドルブームを支えた、伝説のアイドル達……こんな映像が残ってること自体奇跡なのよ!?」
花陽「ファンでさえ持ってなかったって、当時大騒ぎだったんだから!」
真姫「……あ、そ……そんなに凄いのね……」
凛「むにゃむにゃ……zzz……」
真姫「凛。りーんー」
真姫「……ダメね。完全に寝てるわ……風邪ひかない内に、毛布持ってきてあげないと」スタスタ
花陽「あはは。凛ちゃんにはちょっと長かったかな?」
にこ「何だかんだ、一日がかりだしね。……さ、ラストよ」
花陽「さっきのディスクが伝説のアイドルで……このディスクは?」
にこ「新旧も知名度も立場も問わず……とにかく編集部がベストだと思ったライブパフォーマンスが詰まってるわ」
花陽「……凄いね、これ」
にこ「当たり前じゃない……あの伝伝伝よ」
花陽「……にこちゃん」
にこ「……何よ」
花陽「きょうはありがとね。すっごく楽しかった」
にこ「ううん。こっちこそ、ありがと」
花陽「え……?」
にこ「アイドルのこと話せる友達、ずっといなかったから。今日一日、凄く楽しかったわ」
花陽「私も、にこちゃんのお話いっぱい聞けて楽しかったよ。私でよかったら、またいつでも聞かせてよ」
にこ「花陽でいいなんて、とんでもないわ。アンタだから良いのよ」
花陽「にこちゃん……」
にこ「アンタのアイドルへの想いは本物よ。きっといつか、それがメンバーを救う力になってくれるわ」
花陽「うん……ありがと、にこちゃん」
にこ「これからもずっとつき合っていけたら嬉しいな。よろしくね、花陽」
花陽「もちろんですっ!」
凛「凛も凛もー!」
花陽「って凛ちゃん!?起きてたの!?」
凛「さっき起きた!」
にこ「ふふ」
凛「にこちゃん!凛はかよちんとずーっと一緒だからね!にこちゃんとかよちんが一緒なら、凛もそこに一緒だよ!」
にこ「そうね、それがいいわ。よろしくね、凛」
凛「うん!」
にこ「さ、もうすぐエンディングね。最後まで見逃しちゃだめよ?」
花陽「はいっ!」
--------------------------------------------
真姫「毛布探すのにだいぶ手間取っちゃったわ……って、あら」
凛「ぐぅ……」
花陽「すぅすぅ……」
にこ「……むにゃむにゃ」
真姫「……見終わってすぐ、寝ちゃったのかしら。まったく、子供みたいなんだから……」ファサッ
真姫「さ、私も部屋に戻って寝ましょう。明日も練習があるんだから」
真姫「……そうよね、明日は早く起きないとなのよね」
真姫「私が起こしてあげないと、三人とも寝坊しそうね……」
真姫「そうよ、起こしてあげるためなんだから」ゴソゴソ
真姫「……おやすみなさい」
~翌日~
海未「それで4人とも寝過ごして来た、というわけですか?」
真姫「……ええ」
凛「あはは」
花陽「ごめんなさい……」
海未「まったく、真姫がついていながら何たることですか」ハァ
にこ「ちょっと、ここに最上級生がいるんだけど!?」
海未「それなら遅刻しないように来てください!」
にこ「面目ない……」
穂乃果「真姫ちゃん家でお泊りしたの?いいないいなー、私も行きたーい!」
真姫「嫌よ、しばらくはごめんだわ」
穂乃果「えー、そんなー!」
真姫「それより海未。貰ってた歌詞、曲書けたわよ」
海未「そうなのですか?難航してると聞いていましたが……」
真姫「……ま、色々あったのよ。色々ね」
穂乃果「新曲!?聞かせて聞かせて!」
真姫「じゃあ穂乃果も一緒に音楽室に来なさいよ」
穂乃果「うん!」
花陽「……真姫ちゃん!」
真姫「何よ?」
にこ「昨日は言いそびれちゃったからね。昨日は楽しかったわ、ありがと」
真姫「え、うん……どういたしまして」
凛「真姫ちゃんもずっと一緒だからね!」
真姫「何それ、何の話よ!」
花陽「なーいしょ!」
真姫「……意味わかんない……まぁ、また来たくなったら言いなさい」
にこ「ありがと真姫ちゃん!」
どっとはらい。
これにて完結です。オチなんてない。
一年生四人組がワイワイしてるのを書きたかっただけ……と思いつつ、一期13話のグループ結成に少し伏線を張りつつ。
嬉しそうな真姫ちゃんは各所に散りばめた感じで一つ……
最後までお付き合いありがとうございました。
元スレ
前回のラブライブ!(語り:花陽)
合宿に行くことになった私達、そんな中提案されたのはメンバーとの絆をより深めるための『先輩禁止』令でした!
私達1年生組も少しずつ呼び方に慣れていき、今まで一歩引いたような態度だった真姫ちゃんにも何か変化があったみたい。
無事合宿は大成功!……だったのですが……
私には入部以来、どうしても言い出せてないことがあったりするのです……!
6: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 16:58:47.25 ID:VtCenyce.net
~放課後・部室~
にこ「悪いわね、ちょっと遅れたわ。絵里と希だけど、今日……あれ、花陽だけ?」
花陽「こんにちはにこちゃん。凛ちゃんと真姫ちゃんは日直のお仕事があるから私だけ先に来たの」
にこ「そういうことね、じゃあその二人はその内来るのかしら。絵里と希は生徒会だって言ってたわ」
花陽「じゃあ今日来られないの?」
にこ「終わり次第顔を出すって言ってたけど、厳しいかもね……ほら、学校祭も近いし」
花陽「そっか……穂乃果ちゃん達はどこ行ったんだろ?」
にこ「2年生の教室の前を通ったけど、クラスの出し物決めやってたみたいだったわ」
花陽「じゃ、私達だけ?」
にこ「しばらくはそうなるわね」
7: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 17:12:56.95 ID:VtCenyce.net
花陽(私達だけ……これはもしかして、チャンスなのでしょうか)
にこ「しっかし暇ね……雑誌でも読んで待ってましょうか」
花陽(アイドル研究部に入部して以来、ずっと言い出せてなかったこと……)
にこ「今週のシングルランキングは……あら、このアイドルなかなか良い順位着けてるじゃない」
花陽(でもでも、最初はあっさり断られちゃったし、やっぱり……)
にこ「花陽確かこのアイドル推してたわよね?見る目あるじゃない」
花陽(でも、やっぱり、どうしても……!)
にこ「……花陽?」
花陽「ははははははい!どどどどどうしたのにこちゃん!」
にこ「アンタの推してたアイドル、今週のランキング良いとこまで行ってるわよ……って、アンタこそどうしたのよ」
花陽「え、えーっと……何でもないよ」
にこ「そう?ボーっとしてたわよ」
花陽「ほんとに何でもないの、何でも……」
にこ「気をつけなさい。私達はプライベートでもアイドルである自覚を持っていなくちゃいけないの」
花陽「う、うん」
花陽(……言い出せないよね、やっぱり)
花陽「はぁ……伝伝伝見たいなぁ……」
8: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 17:20:49.71 ID:VtCenyce.net
にこ「良いわよ、別に?」
花陽「ピャアアアアアア!?」
にこ「わっ、びっくりした……何よ、その反応」
花陽「私今口に出して、ってそれよりにこちゃん、今良いわよって……」
にこ「言ったわよ」
花陽「どどどどどうして!?だってあれは保存用だって……」
にこ「あの時アンタが手に持ってたのは、ね。保存用があるならあると思わなかったの?」
にこ「布教用」
花陽「布教、用……」
にこ「そ。もちろん誰にでもホイホイ見せたりしないけどね」
にこ「ま、うちの部員になら大歓迎よ」
花陽「にこ、ちゃん……!」
にこ「せっかくだから私が色々解説してあげたいところだけど、部室のパソコンじゃ画面が小さすぎるかしら。花陽、アンタの家のテレビで……」
花陽「にこちゃああああああん!」ガシッ
にこ「花陽!?」
10: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 17:28:34.56 ID:VtCenyce.net
花陽「にこちゃんありがとおおおおおおおお!」ブンブン
にこ「ちょ、花陽、落ち着きなさい!」
花陽「私ね、入部してからずーっと伝伝伝が見たかったの!」クルクル
にこ「わかった、わかったからあんまり引っ張らないで、転んだら危な……きゃっ!」ツルッ
花陽「あっ……」ドサッ
にこ「うう……だから言ったのよ……花陽、頭打ってない?」
花陽「うん、大丈夫……ごめんなさい、私嬉しくて……」
にこ「アンタに怪我がないならそれでいいわ……ほら、立てる?って、私が上なんだからまず私が立たなきゃか……」
花陽「あっ……」
にこ「どうしたのよ?」
凛「にこちゃん……!」
真姫「あなた、花陽に何をしてるのよ……!」
12: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 17:36:43.14 ID:VtCenyce.net
凛「にこちゃん!かよちんをイジめたらダメにゃああああ!」グイグイ
にこ「痛い痛い、放しなさい!花陽がはしゃいで二人して転んだだけよ!」
真姫「にこちゃん、吐くならもっとマシな嘘にしなさい。花陽が転ぶほどはしゃぐわけないじゃない」
凛「そうだよにこちゃん!かよちんがそんなことするわけないよ!」
花陽「あのね、凛ちゃん、真姫ちゃん……」
凛「大丈夫だよかよちん、にこちゃんに何されたの?」
真姫「私達に話してみなさい」
花陽「……私がはしゃいで、二人で転んだの……」
凛&真姫「……え?」
19: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 18:24:49.53 ID:VtCenyce.net
にこ「アンタ達、私に何か言うことがあるんじゃないかしら……」
凛「ごめんなさーい!」
にこ「ったく……」
真姫「何よ、あんな体勢でいたら誤解したって仕方ないじゃない!」
にこ「そうよね、二人とも全く私が悪者であることを疑ってなかったものね……」
真姫「に、にこちゃん……?」
にこ「真姫ちゃんの中では、きっと私はいつまでも、出会った頃の意地悪な先輩のままなのね……」ポロッ
真姫「え、ちょっと、にこちゃん!?」
凛「あー!真姫ちゃんがにこちゃん泣かせたー!」
真姫「え、う、嘘、嘘泣きでしょこんなの!?」
花陽「……にこちゃん?」
にこ「(いいから合わせなさい花陽……良い事思いついたわ)」
花陽「(う、うん……)」
花陽「真姫ちゃん酷いよ、にこちゃん泣いてるよ」
真姫「え、えぇ!?も、元はと言えば花陽が……わ、わかったわよ!私が悪かったわ!」
にこ「……ほんとに悪かったと思ってる?」
真姫「思ってるわよ!」
にこ「反省、してくれてる?」
真姫「してるわよ!」
にこ「……じゃあ、真姫ちゃん家のおっきなテレビ、今度の休みに貸してくれる!」
真姫「貸してあげるわよ!」
真姫「……え?」
23: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 18:48:41.10 ID:VtCenyce.net
にこ「……聞いたわね、花陽?」
花陽「うん、バッチリ!」
真姫「ちょっと、どういうことよ!」
にこ「花陽が伝伝伝を見たいって言うからね、二人で見られる場所を探してたのよ。真姫ちゃん家ならきっと、大きなテレビがあるのよね?」
真姫「あるけど……」
にこ「貸してくれるのよね?」
真姫「そ、そう言ったけど……」
にこ「諦めなさい……こういう時真姫ちゃんの味方をしてくれる花陽は、既にこちらの手よ」
花陽「ごめんね真姫ちゃん」
真姫「花陽まで……」
凛「ねぇねぇにこちゃん、凛も行っていい?」
にこ「構わないわよ」
真姫「私の家なんだけど!?」
にこ「よーし、今度の休みは真姫ちゃん家で伝伝伝観賞会よ!」
花陽&凛「おーっ!」
真姫「はぁ……」カミノケクルクル
真姫「って、やっぱり嘘泣きなんじゃない!」
27: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 19:12:37.20 ID:VtCenyce.net
~次の休み~
真姫「……いらっしゃい」
凛「ほぇ~……」
にこ「……マジ、これ……?」
花陽「……そっか。二人は真姫ちゃん家、初めてだっけ?」
凛「……うん」
真姫「何やってるのよ、早く入って」
花陽「おじゃましまーす」
凛「あっ、待ってかよちん!」
にこ「な、何よ私だって……私だってねぇ……って、待ちなさいよ!」
真姫「パパがシアタールームを貸してくれたわ。普段は映画とか見たり、クラシック聴いたりする部屋なのよ」
にこ「しあたー……るーむ……?」
真姫「完全防音よ。感謝しなさいよね」
にこ「あ、うん……ありがと、真姫ちゃん」
凛「あまりのショックににこちゃんが素直になってるにゃ……」
花陽「じゃあ、早速……!」
にこ「そうね」
にこ「じゃあ早速再生、スタートよ!」
35: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 20:25:50.73 ID:VtCenyce.net
~Disc1~
花陽「はぁ……これが伝伝伝……!」
にこ「……これ、凄いわね。何度も見てる私でも全然違うわ……」
花陽「あ、この人達!」
にこ「最初は、誰もが知ってる国民的アイドルね」
凛「この人達なら凛でもわかるよ!」
花陽「あ、でもセンターの娘……」
にこ「このDVD自体が少し前のだからね。卒業する前だったのよ」
花陽「好きだったんだけどなぁ、この娘」
にこ「ま、アイドルに卒業は付き物よ。それに、芸能界からいなくなったわけでもないんだし」
花陽「うん、そうだよね」
真姫「ママがお菓子とお茶を用意してくれたわよ」
花陽「ありがと真姫ちゃん」
凛「後でお礼を言っておかないとだね!」
にこ「あら真姫ちゃん、お母さんのことママなんて呼んでるの?」
真姫「何よ、悪いわけ!?」
にこ「べっつにー。いつもクールな真姫ちゃんにしては可愛いと思っただけよ」
真姫「どうせ普段は可愛くなんかないわよ」
凛「真姫ちゃん、これすっごく美味しいよ!」
花陽「ほんとだ、こんなの初めて食べる……!」
真姫「でっしょー?私だって滅多に食べられないやつなんだから」
にこ「どれどれ……うわ美味しい!」
真姫「ふふん、どうよ」
にこ「ぐぬぬ……」
36: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 20:39:35.58 ID:VtCenyce.net
~Disc2~
にこ「次はスクールアイドルね」
花陽「あ、A-RISE!」
にこ「この頃は、今のメンバーになったばかりの頃かしら」
花陽「それでもやっぱり、凄いね……」
にこ「精鋭ひしめくUTXの、さらにトップだからね。なるだけで相当大変なんだから」
凛「あれ?A-RISEって今のメンバーの前にもいたの?」
にこ「A-RISEってのはUTXが誇るトップスクールアイドルのことよ。学校設立当時からいて、毎年選抜されてるわ。常識よ」
凛「へぇ~……」
真姫「常識って、今のμ'sでそれを知ってるのって何人いるのよ」
花陽「私とにこちゃんと……他にいる?」
にこ「希……も知らないか。……あれ?」
真姫「ほんとに常識なの?」
にこ「当たり前じゃない!」
真姫「じゃあ、私達のグループって相当知識不足なんじゃない?」
にこ「い、言えてる……これはさらなる指導が必要かしら……」
花陽「やっぱりA-RISE、カッコいい……!」
39: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 20:48:18.47 ID:VtCenyce.net
~Disc3~
花陽「!」ピクッ
にこ「……来たわね」スクッ
花陽「……うん、そうだね」スクッ
真姫「どうしたのよ、二人とも急に立ち上がって」
にこ「行くわよ、花陽!」バッ
花陽「うん、にこちゃん!」バッ
真姫「ちょっと、何で突然踊りだしてるわけ!?」
凛「二人ともキレッキレだにゃ……」
にこ「……やるじゃない、花陽。まさかアンタが……」
花陽「私は信じてたよ。にこちゃんのこと」
真姫「ちょっと、説明しなさいよ!」
花陽「あの曲はね。ファンがアイドルと会場で一緒に踊ろう、って企画が作られた曲なんだ」
にこ「いわゆるフリコピってやつね」
花陽「ファンが踊りやすいようにつけられてる簡易版と、アイドルが踊ってるそのままの完全版があるけど」
にこ「初めてよ……完全版をフルで踊れる人に出会ったのは」スッ
花陽「伊達にスクールアイドル、やってませんから!」ガシッ
凛「二人ともすっごーい!」
真姫「はぁ……意味わかんない」
43: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:04:06.87 ID:VtCenyce.net
~Disc4~
真姫「……!」
真姫「ちょっと、ピアノ弾いてきてもいいかしら」
花陽「ピアノを?」
真姫「うん。海未にもらった歌詞に、いい曲がつけられそうなの」
花陽「そっか、いってらっしゃい」
真姫「お客さんなのに悪いわね。くつろいでていいから」バタン
にこ「何何、先輩アイドルに触発でもされちゃったかしら」
凛「興味ない、みたいな顔してたけど意外と真剣に見てたんだね!」
花陽「真姫ちゃんらしいや」
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真姫ママ「あら真姫ちゃん、お友達はいいの?」
真姫「うん、ちょっとピアノ弾くだけ……それにこれも、皆のための曲だから」
真姫ママ「そう、ならいいの。……真姫ちゃん、最近ほんとに楽しそうにピアノ弾くようになったわね」
真姫「うえぇ!?べ、別に変わらないわよ!……私は昔から、音楽が好きだったんだから」
真姫ママ「そうね、そうだったわね」
真姫「そろそろ作曲始めるから向こう行っててよ、恥ずかしいじゃない」
真姫ママ「あらあら、気がつかなかったわ。それじゃ失礼しようかしら」
真姫「まったく……さて、始めようかしら」
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真姫『~♪』
真姫ママ「……うふふ」
44: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:13:29.09 ID:VtCenyce.net
花陽「お夕飯を頂きました!」
凛「すっごく美味しかった!」
にこ「お風呂にも入ったわ!」
凛「すっごく広かった!」
花陽「再生!」
にこ「再開!」
~Disc5~
花陽「うう……」ウルウル
にこ「……やっぱりいいわねぇ、バラードは」
花陽「普段、明るい曲やちょっと電波な曲が多い分、こういう曲が沁みるよね……」
にこ「そうね。けどね、花陽。ほんとに凄いアイドルは、明るい曲で泣かせるわ」
花陽「明るい曲で……?」
にこ「ええ。もちろん、曲が良い事が前提だけどね。その娘達が持つバックボーンや歌に乗せた想い……そんなのが重なってね、会場は盛り上がってるのに、涙を流してるファンがいる。そういうことって、あるのよ」
花陽「へぇー……」
にこ「そうなれたら、アイドルとしては一流ね」
凛「うんうん、なるほどにゃあ」
真姫「凛はそれ、わかって頷いてるのよね……?」
45: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:18:10.79 ID:VtCenyce.net
~Disc6~
凛「ふわぁ……」
花陽「凛ちゃん!寝ちゃダメだよ!」
にこ「そうよ凛!アンタここを見ずしてこのDVDの何を見るって言うのよ!」
凛「眠いにゃぁ……」
真姫「……いや寝かせてあげなさいよ」
花陽「真姫ちゃんまで何言ってるの!?」
にこ「そうよ!昭和のアイドルブームを支えた、伝説のアイドル達……こんな映像が残ってること自体奇跡なのよ!?」
花陽「ファンでさえ持ってなかったって、当時大騒ぎだったんだから!」
真姫「……あ、そ……そんなに凄いのね……」
凛「むにゃむにゃ……zzz……」
47: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:38:35.52 ID:VtCenyce.net
真姫「凛。りーんー」
真姫「……ダメね。完全に寝てるわ……風邪ひかない内に、毛布持ってきてあげないと」スタスタ
花陽「あはは。凛ちゃんにはちょっと長かったかな?」
にこ「何だかんだ、一日がかりだしね。……さ、ラストよ」
花陽「さっきのディスクが伝説のアイドルで……このディスクは?」
にこ「新旧も知名度も立場も問わず……とにかく編集部がベストだと思ったライブパフォーマンスが詰まってるわ」
花陽「……凄いね、これ」
にこ「当たり前じゃない……あの伝伝伝よ」
花陽「……にこちゃん」
にこ「……何よ」
花陽「きょうはありがとね。すっごく楽しかった」
にこ「ううん。こっちこそ、ありがと」
花陽「え……?」
にこ「アイドルのこと話せる友達、ずっといなかったから。今日一日、凄く楽しかったわ」
花陽「私も、にこちゃんのお話いっぱい聞けて楽しかったよ。私でよかったら、またいつでも聞かせてよ」
にこ「花陽でいいなんて、とんでもないわ。アンタだから良いのよ」
花陽「にこちゃん……」
にこ「アンタのアイドルへの想いは本物よ。きっといつか、それがメンバーを救う力になってくれるわ」
花陽「うん……ありがと、にこちゃん」
にこ「これからもずっとつき合っていけたら嬉しいな。よろしくね、花陽」
花陽「もちろんですっ!」
48: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:43:18.56 ID:VtCenyce.net
凛「凛も凛もー!」
花陽「って凛ちゃん!?起きてたの!?」
凛「さっき起きた!」
にこ「ふふ」
凛「にこちゃん!凛はかよちんとずーっと一緒だからね!にこちゃんとかよちんが一緒なら、凛もそこに一緒だよ!」
にこ「そうね、それがいいわ。よろしくね、凛」
凛「うん!」
にこ「さ、もうすぐエンディングね。最後まで見逃しちゃだめよ?」
花陽「はいっ!」
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真姫「毛布探すのにだいぶ手間取っちゃったわ……って、あら」
凛「ぐぅ……」
花陽「すぅすぅ……」
にこ「……むにゃむにゃ」
真姫「……見終わってすぐ、寝ちゃったのかしら。まったく、子供みたいなんだから……」ファサッ
真姫「さ、私も部屋に戻って寝ましょう。明日も練習があるんだから」
真姫「……そうよね、明日は早く起きないとなのよね」
真姫「私が起こしてあげないと、三人とも寝坊しそうね……」
真姫「そうよ、起こしてあげるためなんだから」ゴソゴソ
真姫「……おやすみなさい」
50: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:52:33.80 ID:VtCenyce.net
~翌日~
海未「それで4人とも寝過ごして来た、というわけですか?」
真姫「……ええ」
凛「あはは」
花陽「ごめんなさい……」
海未「まったく、真姫がついていながら何たることですか」ハァ
にこ「ちょっと、ここに最上級生がいるんだけど!?」
海未「それなら遅刻しないように来てください!」
にこ「面目ない……」
穂乃果「真姫ちゃん家でお泊りしたの?いいないいなー、私も行きたーい!」
真姫「嫌よ、しばらくはごめんだわ」
穂乃果「えー、そんなー!」
真姫「それより海未。貰ってた歌詞、曲書けたわよ」
海未「そうなのですか?難航してると聞いていましたが……」
真姫「……ま、色々あったのよ。色々ね」
穂乃果「新曲!?聞かせて聞かせて!」
真姫「じゃあ穂乃果も一緒に音楽室に来なさいよ」
穂乃果「うん!」
花陽「……真姫ちゃん!」
真姫「何よ?」
にこ「昨日は言いそびれちゃったからね。昨日は楽しかったわ、ありがと」
真姫「え、うん……どういたしまして」
凛「真姫ちゃんもずっと一緒だからね!」
真姫「何それ、何の話よ!」
花陽「なーいしょ!」
真姫「……意味わかんない……まぁ、また来たくなったら言いなさい」
にこ「ありがと真姫ちゃん!」
51: 名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/ 2015/04/05(日) 21:56:14.45 ID:VtCenyce.net
どっとはらい。
これにて完結です。オチなんてない。
一年生四人組がワイワイしてるのを書きたかっただけ……と思いつつ、一期13話のグループ結成に少し伏線を張りつつ。
嬉しそうな真姫ちゃんは各所に散りばめた感じで一つ……
最後までお付き合いありがとうございました。
花陽「はぁ……伝伝伝見たいなぁ……」