1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 20:57:04.03 ID:Dd4umy1u0

さやか「」

和子「はい、それじゃ始め!」

さやか「」

和子「………」

さやか「」

ほむら『美樹さやか?』

さやか「はっ!?」

ほむら『どうかしたのかしら?動きが止まっていたけれど』



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:00:45.37 ID:Dd4umy1u0

さやか『てっ、転校生!?』

ほむら『早く問題を解かないと、時間がなくなるわよ?』

さやか『い、いやそりゃわかってるけどさ……』ペラッ

さやか『うぅっ、なんでいきなり抜き打ちテストなんてするのさ……』

ほむら『それは、事前に予告していたら抜き打ちテストにはならないでしょう?』

さやか『ダメだ、あたしには無理なんだ……』

ほむら『諦めるの早すぎるでしょう……』

さやか『そ、そうだ!せっかくこうしてテレパシーで会話出来るんだし!』

ほむら『カンニングに加担するつもりはないわ』

さやか『そこをどうにかっ!!』



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:05:11.92 ID:Dd4umy1u0

さやか『くっ、ならまどかっ!』

まどか「………」カリカリ

さやか『あ、あれっ?まどか?まどかああああぁぁぁっ?』

ほむら『無理よ、美樹さやか』

さやか『な、何がさ?』

ほむら『今、この町にキュゥべえはいないの。魔法少女同士ならキュゥべえがいなくてもテレパシーで会話出来るけれど』

ほむら『魔法少女の契約をしていないまどかに、あなたの声は届かないしまどかの声もあなたには届かないわ』

さやか『ぐぬぬ……糞の役にも立たんインキュベーターめっ……!』

ほむら『悪だくみは済んだかしら?なら次は悪あがきの番ね』

さやか『て、てんこうせぇ~……』

ほむら『媚びるような声を上げても無駄よ。せいぜい足掻いて見せなさい』



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:09:56.17 ID:Dd4umy1u0

さやか『くっ……いいじゃん、やれるだけやってみせようじゃんっ!』

ほむら『テレパシーで強がりを言ってどうにかなるものでもないでしょうに……』

~~~

さやか『うーん……これは、二番……かな……』

ほむら『本当にそれでいいのかしら?』

さやか『ちょっとっ!人の心の声を盗聴しないでよっ!』

ほむら『別に盗聴しているわけではないわ。聞こえるんだもの、仕方ないでしょう?』

さやか『これで赤点だったら転校生のせいにしてやるーっ!』

ほむら『わたしのせいでもなんでもいいから、とにかく問題を解くのに集中した方がいいんじゃないのかしら?』

さやか『余裕見せつけてるつもり!?』

ほむら『ええ、もちろん、ふふ……』

さやか『くぁ~っ!!にくったらし~!!』



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:13:52.28 ID:Dd4umy1u0

さやか『こうなったら、奥の手だ!』

ほむら『ほむ?何か考えでもあるのかしら?』

さやか『マミさーんっ!』

ほむら「!?」ピクン

和子「暁美さん?どうかした?」

ほむら「い、いえ、なんでもありません」

ほむら『ちょっと、美樹さやか!!』

さやか『な、何さ?』

ほむら『なぜ巴マミに助けを求めるのかしら!?』

さやか『いや~、マミさんならきっと……!って思うんだけど』

ほむら『同じ答案用紙を持ってるわけでもないのに、無理に決まっているでしょう!?あなた、どこまで愚かなの!?』



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:18:51.74 ID:Dd4umy1u0

さやか『ぐぐっ……万策尽きたか……!!』

ほむら『万策と言えるほど手を尽くしているとは思えないのだけれど……』

さやか『何さ!ちょっとくらい答え教えてくれたっていいじゃん!』

ほむら『今度は開き直ったわね……』

さやか『減るモンじゃなし!誰が損するわけでもないじゃん!』

ほむら『あなたに答えを提供することでわたしに益はあるのかしら?』

さやか『そ、それはえーっと……ほ、ほら!あたしの中の転校生の評価がウナギ登り~!みたいな……?』

ほむら『………』

さやか『あの、なんかすんません……』

ほむら『やはり自力で頑張ってもらうしかなさそうね』

さやか『転校生~!!』



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:24:34.98 ID:Dd4umy1u0

ほむら『ほら、こんなことをしているウチに時間の半分が過ぎたわよ』

さやか『うそっ!?まだ表の半分も終わってないのにっ!?』

ほむら『愚か、本当に愚かね、美樹さやか!滑稽だわ!』

さやか『は、腹立つなぁその言い方っ……!』

ほむら『悔しいのなら足掻いて見せなさい!わたしはあなたに手を差し伸べるつもりはないわ!』

さやか『あんた、まさかあたしの状況を楽しんでるんじゃないでしょうね?』

ほむら『あら、ばれたかしら?』

さやか『くっ……もういい!自力でやれるとこまでやってやるっ!』

ほむら『いい心掛けね。でも、今から頑張ったとして果たして時間内に終わるかしら?』

さやか『そういう転校生の方はどうなのさ!?』

ほむら『わたしは優秀な生徒ですもの、もう全問解答終了しているわ』

さやか『なん……だと……?』



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:30:44.35 ID:Dd4umy1u0

ほむら『ほら、急ぎなさい美樹さやか。時間は待ってはくれないわよ?』

さやか『ぐぅっ……こうして話している相手は既に終わっていると思うと……なんか、こう……もやもやするなぁっ!!』

ほむら『そうね、わたしがひとつひとつ答えを言って行けば、あなたも難なく答案を埋めることが出来るものね?』

さやか『! ま、まさか転校生……?』

ほむら『何を期待しているのかしら?教える気などハナからないわよ?』

さやか『い、いじわるだぁ~っ!!?』

ほむら『いじけている暇があるならひとつでも解答を埋めなさい』

さやか『ちくしょう、転校生!覚えとけよ~!』カリカリッ

ほむら『ほ~ら、あと18分~♪』

さやか『めっちゃ楽しんでる!?くそっ、腹立つっ!!』



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:34:41.70 ID:Dd4umy1u0

さやか「」

ほむら『美樹さやか?』

さやか「」

ほむら『とうとう力尽きたのかしら……』

さやか「はっ!?」ピクン

和子「今度は美樹さん?どうかしたの?」

さやか「あ、ああいえなんでもありません!」

ほむら『そのまま教室を出てトイレに逃げれば楽になれるわよ、美樹さやか?』

さやか『それ、死刑的な意味での楽になるだよね!?』

ほむら『今のあなたには相応しいと思うのだけれど?』

さやか『まだだ!まだ終わらないよっ!』

ほむら『それ、もうほぼやられている状態じゃないのかしら……』



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:40:43.23 ID:Dd4umy1u0

さやか「うぅ……グス」

ほむら『何も泣きべそをかくことはないでしょう……』

さやか『泣きたくもなるよ!いきなりテストとか言われて、しかもこうして話してる相手はもう終わってる状態だなんて!』

ほむら『あら、もしかして本格的に追い詰められているのかしら?』

さやか『あたしは最初から追い詰められてるっての!』

ほむら『……ほむ、仕方ないわね』

さやか『え?』

ほむら『記号問題を全て埋めれば、とりあえず赤点は回避できると思うわよ?』

さやか『で、でも間違ってたらどうするんのさ!?』

ほむら『それはあなたの勘頼りね。最初に言った通り、わたしはカンニングに加担する気はないわ』

ほむら『赤点を回避する手段だけ、提示してあげたのだから感謝なさい』



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:46:07.47 ID:Dd4umy1u0

さやか『よ、よしっ……なら、記号問題だけでも……!』

ほむら『まさか本当にその手段を使うとは思いもしなかったわね』

さやか『あんたはあたしを助けたいのか貶めたいのかどっちさ!?』

ほむら『ギリギリ状態のあなたの後ろ姿を眺めて楽しんでいるだけよ、わたしは』

さやか『性格悪っ!!』

ほむら『なんとでも言いなさい。ほら、路線が決まったのならさくさく行動する!』

さやか『ちくしょ~、もうヤケだ!!』コロコロ

ほむら『……ちょっと、美樹さやか?何をしているのかしら?』

さやか『鉛筆ルーレット!』

ほむら『………あなた、どこまで愚かなの?』

さやか『う、うるさいうるさいっ!あたしは困った時は運に全てを任すのだぁ~!』コロコロ

ほむら『涙が出て来そうな光景ね……』



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:51:48.59 ID:Dd4umy1u0

さやか『と、とりあえず記号問題は全部完了っ……』

ほむら『ロクに問題分を読まずに鉛筆ルーレットに全てを任せれば、5分もかからないでしょうね……』

さやか『さて、これで安心だぁ~♪』

ほむら『……まさかそれで解答終了とは言わないでしょうね?』

さやか『え?終わりだよ?』

ほむら『まだ10分以上残っているでしょう!?』

さやか『思わぬところで睡眠時間を確保出来たさやかちゃんは、今から夢の世界に旅立つのだぁ~!』

さやか『てことで、おやすみ転校生』ガクッ

ほむら『本気なの、美樹さやか!?』

さやか「……Zzz」

ほむら(こいつ……!)



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 21:57:10.25 ID:Dd4umy1u0

マミ『……ええと、とりあえず落ち着いたみたいね』

ほむら「っ!?」ガタンッ

和子「!? あ、暁美さんっ?」

ほむら「す、すみません、消しゴムを落としてしまって……」ヒョイ

和子「あら、そうなの……ならいいけれど……あまり音を立てないようにね?」

ほむら「す、すみません……」

ほむら『巴マミ!?まさか、今までの会話全て聞いていたのかしら!?』

マミ『最初っからずっと筒抜けだったわよ……』

ほむら『なら、寝ている美樹さやかになんとか言ってあげてちょうだい!』

マミ『うーん……でも……』

さやか「Zzz……」

マミ『起きる気配が欠片もしないのだけれど……?』

ほむら『………』



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 22:01:07.74 ID:Dd4umy1u0

ほむら『ほむ!美樹さやか!』

さやか「っ!あぁぁはい、はいっ!な、なんですか!?」ガタンッ

和子「……美樹さん?」

さやか「え?あれ?」キョロキョロ

和子「……時間まで廊下に立っていなさい。あなたの答案は先に回収します」

さやか「………」

ほむら『………』

マミ『暁美さん、状況はよくわからないのだけれど……なんだか、美樹さんが可哀想な目にあっていない?』

ほむら『たった今、美樹さやかが教室から追放されたわ』

さやか『ちょっと!あたしにも筒抜けなんだから、もっとオブラートに包んだ物言いをしてよっ!?』



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 22:06:56.46 ID:Dd4umy1u0

マミ『それじゃわたしも授業の最中だから、こちらに集中することにするわね』プツン

ほむら『……そうか。美樹さやかが巴マミにコンタクトを取ろうとした時に繋がっていて、そのままだったのね……』

ほむら『そうよね。魔法少女同士のテレパシーが全て筒抜けなんてこと、あるはずないわ』

さやか『いや、なんか説明口調っぽくなってない?』

ほむら『うるわいわね。教室から追放されたのだから少しは黙りなさい』

さやか『はいはい……ま、これで赤点はないだろうし、ひと安心かな!』

ほむら『あなたのそのお気楽至高、見習いたいわ……』

さやか『一朝一夕じゃ身につけられないよ~?』

ほむら『褒めてるわけでもないのになぜ嬉しそうなのかしら……』



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 22:11:56.69 ID:Dd4umy1u0

テスト終了後―――

まどか「さやかちゃん、何かあったの?テスト中にいきなり立ち上がったりして」

さやか「い、いやぁ色々とねっ!」

まどか「? そう言えばほむらちゃんもなんかソワソワしてたみたいだけど……」

ほむら「そ、そんなことはないわよっ?」

まどか「そうかな……」

まどか「まさか、魔法少女なのを利用してお互いにテストの答えを教え合ってたりなんか……」

ほむら「わたしが美樹さやかに教えるのならともかく、美樹さやかがわたしに答えを教えることが可能だと思う?まどか」

さやか「ちょっ、どういう意味さそれっ!?」

ほむら「言ったままの意味に決まっているでしょう」

さやか「ぐぬぅ……」

まどか「あ、あはは……それじゃ、不正行為はなかったんだね」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 22:19:14.60 ID:Dd4umy1u0

まどか「それで?二人とも、テストはどうだったの?」

さやか「とりあえず赤点回避は出来そうかな!」フンッ

ほむら「根拠のない自信ね」

さやか「根拠がなくったって、赤点回避は出来ているとあたしは信じるっ!!」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃんは?」

ほむら「わたしはいつも通りよ」

まどか「それじゃ、完璧だったんだね。わたし、今回はちょっと不調だったよ……」

さやか「抜き打ちテストだしね~、それはしょうがないよ。もしかしたら、あたしの方が点数は上か~?」ニヤニヤ

ほむら「それだけは絶対にありえないと誓えるわね」

まどか「うーん、どうだろ。もしかしたら、負けるかもしれないね」

ほむら(絶対ありえないと思うのだけれど……)



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 22:33:23.78 ID:Dd4umy1u0

翌日、テスト返却―――

さやか「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!??」

ほむら「ど、どうしたの美樹さやか?」

さやか「ジャンッ!!」

『31点』

ほむら「!?」

さやか「あたしの豪運を見たかぁぁぁ!!!」

ほむら「そんな、馬鹿な……」

さやか「ちなみに、転校生とまどか何点だったのさ?」

ほむら「ほむ!」 『86点』

まどか「はい!」 『72点』

まどか「やっぱり不調だったよ………」

さやか「赤点回避して喜んでるあたしって、ホントバカ」

ほむら「いや、鉛筆ルーレットで赤点回避出来るだけで相当すごいと思うのだけれど……」


終わり



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/24(金) 22:33:58.54 ID:Dd4umy1u0

これで勘弁してくださいお願いします


元スレ
さやか「抜き打ちテスト……だと……?」