1: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:30:22.55 ID:WJaqqQlK.net

11月

海未「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

花陽「暴れないで!これは海未ちゃんの為なの!」

雪穂「亜里沙、凛さん!もっとしっかり足を抑えないと!」

亜里沙「Я сильная…」

凛「真姫ちゃん速く!」

穂乃果「このケーブルは?」

真姫「変換ケーブル。抜いていいわ」

穂乃果「うん」ブチッ

海未「わぁぁぁぁぁぁ!!!」

穂乃果「これは?」

真姫「電源ケーブルね。それも抜いていいわ」

海未「ま、待ってください!スリープモードなんです!今抜いたらデータが…!」

ことり「電源切ったから大丈夫。10秒経ったしいいよ」

穂乃果「うん」ブチッ

海未「ぁ…」ポロポロ

時は10月に遡る



2: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:33:27.99 ID:WJaqqQlK.net

10月

海未「推薦であっさり受験が終わってしまいました…」

穂乃果「いやぁ、ラブライブ優勝は伊達じゃないね!」

真姫「優勝に加えて廃校を無くしたんだもの。反則じみたアピールポイントよね。落ちる方が難しいわよ」


穂乃果「幸せだねぇ…これから半年も自由なんだよ!漫画読むでしょ、テレビも見るでしょ、それにライブの練習も出来る!時間が多すぎて逆に困っちゃうかも」

海未「確かに最近は余暇が多すぎますね…日がな一日弓道や日舞に打ち込むのも悪くはありませんが…」

ことり「あ、それなら一緒にゲームやらない?apexって言うんだけど」

海未「えーぺっくす?ことりがゲームなんて珍しいですね」

ことり「私も最近始めたの。fpsなんだけど奥深くてすっごく面白いんだよ」

穂乃果「えふぴーえすって?」

ことり「銃で撃ち合うジャンルのことかな」

海未「な…いけません!そんな残虐なゲームは人格に…」


真姫「ゲームの話でしょ?そんなに頭でっかちにならなくてもいいじゃない」

海未「む…」

亜里沙「そうですよ。それに確かapexってお姉ちゃんもやってるゲームだったような…」

海未「あの絵里がですか…?」

ことり「3人まで一緒に出来るから海未ちゃんもやろうよ!おねがぁい!」

海未「…でも私はゲーム機なんて持ってないし…カセットも買わなくちゃいけないんでしょう?」

ことり「ふふ、何とapexは無料でインストール出来ちゃうの!それにゲーム機は私が貸しちゃいますっ!通常版とpro版の二つがあるから後でどっちか持ってくね」

海未「はぁ…なら一度くらいはやってみます」



3: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:34:29.93 ID:WJaqqQlK.net

ことり「やった!穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「雪穂雪穂、ウチにps4なんてあった?」

雪穂「合格祝いで私が買って貰ったの覚えてないの?最近やれてないしあげるよ」

穂乃果「ホント!?私もオッケーだよ!」

ことり「うん!それじゃあ今夜連絡するね。インストールだけしておいてくれるかな?」

穂乃果「了解!」

真姫「本番も近いんだから程々にね。特に海未なんてまだ新しい歌詞作れてないでしょ」

海未「冬予選には十分間に合うと思います。心配ご無用です」

穂乃果「それじゃあ今日は帰るね~。また明日練習で!」



5: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:37:54.38 ID:WJaqqQlK.net

海未「もしもし?聞こえてますか?」

穂乃果「バッチリ!」

海未「今のぴこぴこは凄いですね…イヤホンを刺すだけで通話が出来るなんて…!」

穂乃果「未来だね!」

ピロンッ!

ことり「お待たせ!それじゃ始めよっか!やりながら色々教えていくね!」

穂乃果「お願いします教官!」


穂乃果「ことりちゃんのレベル300越えてるんだけど…最近始めたって絶対嘘だよね」

ことり「す、すぐよ…?300なんて…」

海未「何してるんですか…」


ことり「初めはキャラを選んで…試合が始まったらまずは武器とかアーマーを…」

穂乃果「ふむふむ」


海未「た、助けてください!敵に見つかっちゃいました!」

ことり「任せて!」カチカチカチカチカチカチ

海未「屈伸しながら射撃を…!?」

穂乃果「動き気持ち悪っ!」


ことり「追い詰めた!やっちゃって!」

海未「はい!」カチッ

穂乃果「やった!倒せたよことりちゃん!」

海未「これは…癖になるかもしれません…」トローン

ことり「あ…漁夫来てる…」



海未「また負けた…もう一度です!」

穂乃果「ごめ…限界…zzz」

ことり「すぴー…」

海未「あ…」

海未「私も寝ないとですね…」



6: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:38:58.02 ID:WJaqqQlK.net

『…をノックダウン!』

『…を撃破!』

海未『これは…癖になるかもしれません…』トローン


海未「…あと一度だけ」カチッ

朝4時

『apexは遊びじゃない!』

海未「何様ですか!もう一回です!」

朝5時

『学校を辞めるくらいミジメにやれってこと』

海未「さっきから暴言ばかり…ボイスチャットは切った方がいいんでしょうか…悔しいのでもう一回!」

朝6時

『おめぇもがんばんだよ!!』

海未「は、はい…!」カチカチ

チュンチュン!

海未「んぁ…朝…!?練習はっ!?」チラッ

海未「待ち合わせにはギリギリ間に合いますね…急がないと…」



7: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:41:01.17 ID:WJaqqQlK.net

穂乃果「おふぁよー…」

ことり「おはよう穂乃果ちゃん」

穂乃果「ねむ…あれ、海未ちゃんは?」

ことり「まだ来てな…あ、丁度来たみたい」

海未「すみません!遅れました…」

穂乃果「最後に来るなんて珍しいね」

海未「それが実はあの後徹夜で…」

穂乃果「え、徹夜!?」

海未「つい止め時を見失っちゃって…」

ことり「トランプも勝つまで止めないもんね…意外とゲーマーさんだったり?」

海未「うぅ…不覚です…」

穂乃果「あはは…あ、エナジードリンクって言うのを飲むと眠気が覚めるんだって。コンビニにあるみたい」スマホスッスッ

海未「そうなんですか?なら少し寄って行きます…」

穂乃果「うん。行こ行こ!」



8: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:44:21.67 ID:WJaqqQlK.net

海未「エナジードリンク…エナジードリンク…これですか?モンスターとか書いてますけど」

穂乃果「それそれ!効くらしいよ~」

ことり(あれ、それ炭酸じゃ)

海未「どんな味なんでしょうか…」ワクワク

海未「んん…げほっ!」ビシャッ

穂乃果「うわぁ!?」

海未「これ、炭酸…けぷっ!」

ことり「…」キュン

穂乃果「あわわ…捨てる?」

海未「…口をつけた以上は飲みます。んぐっ…おえっ!!」ビシャッ

ことり「うわぁ!?」

穂乃果「吐くなら飲まないでよ!」

海未「けぷっ…鼻が…鼻が…」

神社

海未「…」グッタリ

真姫「それで海未があんな状態ってわけ」

穂乃果「うん。寝不足にも慣れてないみたいだから体調があんまり…」

花陽「そんなに面白かったの?」

雪穂「夜中まで叫び声が聞こえて眠れないくらいには熱中してましたよ」

凛「のめり込んでるにゃ~」

穂乃果「えへへ…もう虜だよぉ。今日もやるよことりちゃん!」

ことり「もちろん!」

穂乃果「海未ちゃんも!お昼寝すれば夜も出来るよ!」

海未「典型的な昼夜逆転じゃないですか!私はいいです。今日はゆっくり休みます」

穂乃果「そっか…それじゃあまた今度だね」



9: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:47:58.09 ID:WJaqqQlK.net

夕方

海未「何故手がゲーム機に伸びてるのですか園田海未…!」ブルブル

海未「うぅ…我慢です…穂乃果たちにあぁ言った手前またやるのも…」

海未「動画でも見て気分転換しますか…日舞でも…おや?」


『あなたへのオススメ!』

・元プレデター兼アイドルのツバサがapexやってみたwww

・信者と行く、ヨハネゲームの旅

・ぽき力講座 実践編


海未「ツバサさんが…!?」ポチッ

ツバサ『ハローユーチューブ!元プレデター兼アイドルのツバサよ!今日は公式公認のネタ武器、モザンビークでドン勝していくわ!』

英玲奈『アシスタントの英玲奈だ。毎度の事だがあんじゅは出血描写で気絶してしまうため一人は野良になっている』

海未「あんじゅさん…」

ツバサ『お、初動で見つかるなんてついてるわね!ならまずは一人…!』

海未「…!? 上手い…!」

ツバサ『はっ!これで5キル目!屈伸死体撃ちは気持ちいいですねぇ…』

海未「しかも滅茶苦茶に煽るじゃないですか…」

ツバサ『検証結果!上手くやれば11キルでドン勝まで辿り着ける、でした!』

ツバサ『ここまで見てくれてありがとう!コーチングもやってますのでご依頼はこちらの垢まで!アデュー!』

海未「コーチング…指導のことですよね…」

海未(今のプレイングは相当上手かった…教われば力になるかもしれませんが…)

海未「うぅん…」



10: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:50:48.86 ID:WJaqqQlK.net

海未「もしもし。先ほど連絡を差し上げました園田です」

ツバサ「そんな固くならないでよ、知り合いなんだし。にしてもまさかあなたから連絡が来るなんてね。思わずすぐに返信しちゃったわ」

海未「最近始めて興味があったんです。それで少し学んでみたいんですけど…」

ツバサ「新規ユーザーが増えるのは良いことだもの。それは構わないんだけど…コーチングって有料なのよ?そこは理解してる?」

海未「はい。貯金もありますし大丈夫です!」

ツバサ「…ま、知り合い引きくらいはしてあげるわ。去年はお世話になったしね」

海未「そんな…いいんですか?」

ツバサ「えぇ。好きでやってるから気にしないでいいのよ。それでいつからやれる?」

海未「い、何時でもいけます!」

ツバサ「グッド。ps4版だったわね。今から起動するわ」

海未「はい!」パァァ



11: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 18:57:31.32 ID:WJaqqQlK.net

ツバサ「さて、まずは撃ち合いのコツでも教えましょうか。詳しく言えば1vs1の制し方ね」

海未「それは是非とも聞きたいです!反射には自信があったんですけどどうしても勝てなくて…」

ツバサ「まず前提だけど1vs1はしない方がいいわ」

海未「え…!?」

ツバサ「勘違いしがちだけど積極的に仕掛けるものじゃないのよ。これを踏まえて話を聞いてね。いざという時のお守りくらいに思ってちょうだい」

海未「…わかりました」


ツバサ「それじゃ指導を始めるわ。fpsにおいて1vs1はエイム力と先手の奪い合いで成り立つの」

海未「エイムと先手の差ですか…」ゴクリ

ツバサ「例えばある程度以上の腕前になると曲がり道の先に前もって照準を合わせてるの」

海未「曲がる前にですか…!?」

ツバサ「そうよ。曲がってから構えるんじゃなくて曲がる前に体の向きをある程度調整してるの。それだけでもやらない場合と比べてかなりの差が生まれるからね」

海未「ふむふむ…」

ツバサ「ただし、事前準備で差がつくのは初心者まで。中級者からはほぼ同時に射撃に移るわ。だからこそキャラコンとエイムで差をつける」

海未「エイムは照準を合わせる力ですよね。キャラコンとは…?」


ツバサ「プレイヤースキルとほぼ同義だけど…聞くより体験するのが速いわ。少し撃ち合ってみましょ。英玲奈、合図お願い」

英玲奈「あぁ。用意…ドンッ!」


海未「よし…」カチカチ

ツバサ「…」カチカチカチカチカチカチ

海未(左右に体を振ってる…!?それだけなのに全然当たらない!)

umimiがノックダウン!

海未「あ、呆気ない…」


ツバサ「これがレレレ撃ちよ。左右に体を反復移動させて相手の射撃を避けながら攻撃するテクニックね。今のあなたみたいに棒立ちだとすぐにやられちゃうのよ」

海未「な、なるほど…」

ツバサ「幾らか練習したら実戦で磨いていくわよ」

※ワンマガ マガジンひとつ分。

海未「頑張ります!」



12: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:00:36.85 ID:WJaqqQlK.net

一方その頃

穂乃果「今日は二人でやる感じ?」

ことり「ううん、私が一人スペシャルゲストを呼んじゃいましたっ」

穂乃果「ゲスト…?」

ピロンッ!

にこ「お久」

穂乃果「にこちゃん!?」

にこ「ふふん、今日は私がきっちりキャリーしてあげるわ!」

ことり「実は時々にこちゃんともやってたの。すっごく上手くて今はダイヤ帯なんだよ」

穂乃果「ダイヤ帯?」

ことり「apexには7つのランクがあるの。下からブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤ、マスター、プレデターだね」

穂乃果「ということは…上から3つ目?何かいまいちピンと来ないけど凄いの?」

ことり「割合で言うとダイヤは上位2%よ」

穂乃果「えぇ!?にこちゃんが!?」

にこ「そうよ!もっと驚きなさいよね。ここまで来るのに絵里と希には大分苦労を掛けたわ…」

穂乃果「絵里ちゃんがやってるのはこの前亜里沙ちゃんから聞いたけど希ちゃんもやってたんだ」

にこ「私が誘ったのよ。どっちもかなり上手いわ。絵里なんてハマりすぎて大学の単位を幾つか落としたそうよ。亜里沙には隠してるみたいだけど」

穂乃果「絵里ちゃん…」

ことり「あはは…それじゃ始めよっか」

にこ「えぇ」



13: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:05:04.66 ID:WJaqqQlK.net

~キングスキャニオン~

にこ「ちょっと遠いけど…砲台降りね」

ことり「オッケー。えっと…別パ2つ。右に固まってるかも」

にこ「ん。左に寄せるわ。合流早めを意識して」

穂乃果「よーし、今日こそ私がキルリーダーで優勝するからね!」

にこ「縦ハンの私に勝てるかしら?」

穂乃果「…縦ハン?」

ことり「apexは試合や通算記録に応じてバッジが貰えるの。縦ハンは一試合で3500ダメージを与えると貰えるんだよ」

穂乃果「3500って…どのくらいなの?」

ことり「敵一人あたり200くらいしか体力がないから単純計算で約18キル分のダメージだね。本当に一握りのプレイヤーしか持ってないかも」

※一ゲームには60人参加しています


穂乃果「本当に強いんだねぇ…」

にこ「でしょ!あ、下にガスおじ。うーん…青の60、やれる?」カチッ

※青 アーマーの色。白→青→紫→金→赤の順で強い。

>>60 与えたダメージ量


ことり「…割った、激ロー…あちゃぁ…やれなかった」

※割 アーマーを破壊したの意。
※激ロー 瀕死に追いつめたの意。


穂乃果「え、何語?」

にこ「略語。幾つか覚えておくと役立つわよ。スムーズに情報伝達出来ると気持ちいいしね」

穂乃果「ほぇぇ…」



14: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:06:55.61 ID:WJaqqQlK.net

一方その頃

海未「やりました!一人ノックダウンです!」

ツバサ「ナイス。だけど私たちの装備は良くないしここは引くわよ。予備弾薬すらないなんてシケてるわ」

海未「そんなっ…キルがとれるんですよ!?」

ツバサ「はぁ…そういえば言ってなかったわね。fpsの心構えを」

海未「心構え?」



穂乃果「あのガスおじ倒してくるね!倒せそうなんでしょ?」

にこ「絶対ダメよ」

穂乃果「何で!」

にこ「まだ他の二人は全快でしょ。私たちは二人もアーマー無いし殺りきれる程の弾もない。ここは逃げね」

穂乃果「せっかく追い詰めたのにいいの!?」

にこ「突撃したいの?」

穂乃果「うん!殺るったら殺る!」

にこ「はぁ…そんなあなたにfps界屈指の名言を贈るわ」



ツバサ「退くこと覚えろカス!」
にこ「退くこと覚えろカス!」


穂乃果「!」
海未「!」



15: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:12:57.28 ID:WJaqqQlK.net

ツバサ「元はリロードしないで突っ込むプレイヤーに向けて言われたものだけどね。この言葉はfpsの真髄を突いてるのよ」

ツバサ「不利な勝負は仕切り直す。無謀な突撃はしない。一時後退を選択する勇気を持つ。どれもfpsの鉄則中の鉄則よ。これを弁えずにさっさと死ぬ味方は地雷極まりないわ」

海未「なるほど…すみませんでした」


ツバサ「わかればいいのよ。さて、他の建物を漁ってから…うん、収容所あたりを回りましょ」

英玲奈「賛成だ。あのあたりには敵が降りていなかったしな」

海未「よく見えてますね」

英玲奈「初めから最後まで気を張るのも大切だ。fpsに暇な時間は1秒だってないのさ」



にこ「今はことりと私の射撃がプレッシャーになって敵は動きにくいはず。離脱するなら今よ」

穂乃果「そうなんだ…じゃあここは退かないとだね」

ことり「うん。とりあえず移動しながら物資を集めましょ?」

にこ「そうね…小さい建物を漁りつつ収容所あたりを抑えようかしら」



16: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:16:00.69 ID:WJaqqQlK.net

英玲奈「ん…三人来てるな。パス、ジブにガスおじだ」

海未「どうやってそんなに早く見つけてるんですか?」

英玲奈「そうだな…それが全てと言うわけではないが経験が大きいと思う」

海未「経験ですか…?」

英玲奈「何度も何度も試合を繰り返しているうちにわかり始めてくる。今は回数を重ねるしかない」

海未「はい!」

英玲奈「それと探したいところを画面の中心に持ってくるように。発見後スムーズに射撃に移れるからな」

海未「わかりました!」

ツバサ「さて、ジップを張ってくるか迂回するか…緊張の一瞬ね」

※ジップ ジップライン。二点を繋ぐ紐のことで、それを伝って移動できる。パスファインダーのウルトに当たる。

※ウルト 各キャラクターの持つ超必殺技。



にこ「あの家いるわね」

ことり「うん。建物はとられちゃってるね…」

穂乃果「どうするの?」

にこ「迂回して裏を突かれるのが最悪の展開…幾らか物資は集まってるしここはカットするわよ」

穂乃果「カット…?」

ことり「倒しに行くってこと!」

穂乃果「!」

にこ「ジップ張るわ!隣の建物から撃ち合うわよ!」



17: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:19:23.52 ID:WJaqqQlK.net

バシュ…


ツバサ「ジップ音…やる気ね!」

海未「緊張します…!」

英玲奈「こういう勝負を制することで脳汁が出るんだ。気張るぞ!」

海未「はい!」

ツバサ「レヴのウルトでこっちから詰めるわよ。気合いで敵のアーマー割りに行きなさい!」カチッ


ことり「レヴのウルト!来るよ!」

にこ「げ、いたの?めんどくさいわね…」

穂乃果「どういう効果なの!?」

にこ「一回死んでも復活させる効果よ。以前まではもう少し弱かったんだけど最近のアップデートで大幅強化されてね…ホント運営は雑な強化をしてくれたものだわ!」

ことり「今では必須キャラの中の必須キャラにまで昇格しちゃったんだよねぇ…何処にいってもレヴナントレヴナントでもう懲り懲り…」

穂乃果「凄い恨みがあるのは伝わったよ!」


ツバサ(裏取りはせず正面から突撃で乱戦しましょ。誰かのアーマー割って起点を作りたいわね)

ツバサ「英玲奈!ヒットボックスの大きいコースティックから潰すわよ!」

英玲奈「合点だ!」

バババババ…バリン!

ことり「う…!」

にこ「カバー入る!」

にこ(ん…!こいつら当て勘良すぎっ…!)カチカチカチカチ

シュゥン…

ことり「ふぅ…何とか追い返せたね…」

にこ「だけど私まで割られたわね…詰めてくるわよ!」



英玲奈「全員一度やられたか…」

ツバサ「ま、さっきの状態はやられやすくなってるからね。でも起点は作れたわ」

海未「二人割りましたからね。詰めますか?」

ツバサ「当然」



18: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:22:18.93 ID:WJaqqQlK.net

穂乃果「わわ!またこっち来てるよ!」

にこ(こういう時は咄嗟にジブのウルト投げてほしいけどまだ無理よね…)

※ジブのウルト 空爆を要請し、一定範囲にランダムで爆撃が落ちる。攻撃は勿論のこと、足止めにも使える便利なウルト。

にこ「私たちが回復してる間牽制しといて!当たらなくてもいいから!」

穂乃果「うんっ…」カチカチ


海未「あのジブ突出してる…!私がやります!」

ツバサ「練習には持ってこいね。私たちは裏から攻めるから頼んだわよ」


穂乃果「き、来た…」

海未「すぅぅ…」


海未(左右にスティックを切って反復移動。決して単調にはならないように不規則を意識…)カチカチカチカチ

海未(エイムは覗かず腰撃ち。ブレる中心は感覚で調整…!)カチカチカチカチカチカチ

honoがノックダウン!

穂乃果「強…!?」

海未「よし!」

ツバサ「ナイスよ海未さん!」


にこ「…」

にこ(裏からも来てる…ことりのガスで籠城してもグレで潰されるのがオチね。撤退しようにもガスおじには逃げスキルがないし…ここは一か八か!)

にこ「屋上上がって乱戦するわよ!」

ことり「うん!」


ツバサ「逃げが速い…」

海未「追います!」

ツバサ「あ、一人は駄目よ!」



19: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:26:45.99 ID:WJaqqQlK.net

にこ「一人…?カモが来たわね!」カチッ

海未(さっきのようにすれば勝てるはず…!)

にこ「ふっ…」カチッ


カシュッ!


海未「ヒモ…!?」

ツバサ「…!」

ツバサ(角度ドンピシャ。さっきのエイムといいこのグラップル捌きといい間違いなく強者ね)


※グラップル 移動に特化したパスファインダーのアビリティ。紐を射出し、立体機動装置じみた動きをする。とても速い。

※アビリティ 各キャラクターはウルトとは別にアビリティを保有している。ウルトが超必殺技、アビリティは必殺技のイメージ。


にこ「パスはこんな動きも出来るのよっ!」


海未「な!?」

海未(高速で弧を描いてパスが後ろに…!)

にこ「はい終わり!」カチッ


umimiがノックダウン!

海未「こんなのありですか!?」

ツバサ「だから単独行動は駄目なのよ…残りは何とかするから見てなさい。英玲奈、パスお願い。私は右から寄せる」

英玲奈「あぁ。左は任せろ」


にこ「足音真下…来るわよ、集中!」
ことり「うんっ!」



20: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:29:54.43 ID:WJaqqQlK.net

ツバサ(エイムは悪くないけどコースティックは体が大きく弾が当たりやすい。つまりインファイトには滅法弱いのよ!)カチカチ

ことり「ぐ…」

(・8・)がノックダウン!


にこ(ヘッショを意識して高速で削る!)

英玲奈(撃ち負けてるか…だが易々とはやらせないさ…!)

にこ「もう!跳ねないでよ!弾が外れるじゃない!」

robocoがノックダウン!

英玲奈「パス激ロー!」
ことり「レヴ激ロー!」

にこ(最後に弾使わされたわ……サブ武器もリロード待ち…負けた)

ツバサ「アデュー!」カチッ

2525を撃破
(・8・)を撃破
honoを撃破

ツバサ「はぁぁ…たまんないわね。この快感こそfpsの花だわ」

英玲奈「あぁ。脳汁がドバドバだ!」

ツバサ「さて、これで海未さんも単独行動の危なさがわかった?」

海未「はい…もうしません…」

ツバサ「そんな落ち込まないの。ゲームなんだし楽しくいきましょ」

ツバサ「キルログの見方、強ポジの条件、回復のタイミングに枚数不利の立ち回り…まだまだ教えることはたくさんあるわ」

海未「は、はい!お願いします!」



にこ「負けたわね…」

穂乃果「ごめん…」

ことり「あれは相手の人が上手かったから…仕方ないよ」

にこ「そうよ。それにfps界隈にはこんな言葉があるわ。僕たちには勝つか学ぶしかなく負けはありません、ってね。これもまた経験よ」

穂乃果「か、カッコいい!」

にこ「毎回勝てるわけでもないわ。気を取り直して次いきましょ」

穂乃果「うんっ!次こそ勝とうね!」

そうして穂乃果たちの生活にapexが加わり、1ヶ月が流れた…



21: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:32:26.63 ID:WJaqqQlK.net

穂乃果「今日も練習頑張ろう!」

ことり「うん!」

海未(この道は射線が通りすぎてます。遮蔽を意識しないと進むことも退くことも出来ない)

穂乃果「…何で中腰なの?」

海未「ぁぇっ?」


穂乃果「それであのステップがね…」

ことり「だよね…家で何回も転んじゃって…」

海未(曲がり道…)スッ

ことり「どうして蟹歩きを…?」

海未「あ…その、つ、躓いてしまって…」

穂乃果「…?そうなんだ」

神社

花陽「それじゃあリズム取りお願い!」

海未「はい」

海未「1,2,3,4…」


雪穂「たぁっ!」クルッ

亜里沙「やっ!」クルッ

海未(二人は動きが小さくてヘッショしやすそうですね)

凛「にゃっ!にゃっ!」ズバッ

海未(凛は流石のキレです…上手く狙いが定まらない…)

海未「5(キル)6(キル)7(キル)8(キル)…」

真姫「ほっ…と、これで終わりね。どうだった?ちょっといまいちだったかしら…」

海未「ぅぁ…?よ、よかったと思います!」

真姫「そ、そう?」

真姫(何か様子がおかしいような…いえ、私の勝手な推測で皆を混乱させたくはないわね。暫く様子見かしら)



22: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:35:05.73 ID:WJaqqQlK.net

更に一週間後

海未「…」ゴクゴク

穂乃果「それってモンスター…!?」

海未「けぷ…克服しました。これがないと始まらないので」ゲッソリ

ことり「そ、そうなの…でも最近隅も酷いしちゃんと寝れてないんじゃ…エナジードリンクに頼ってたら体壊しちゃうよ」

海未「平気~大丈夫よ~」

穂乃果(テンションおかしくない…?)コソコソ

ことり(うん…全然平気じゃないと思う…)コソコソ

海未「心の波が~…あれ?穂乃果、顔に赤いゴミがついてますよ」

穂乃果「え、やだ!とってとって!」

海未「まったく…」カリカリ

穂乃果「いたたっ!痛い痛い!」

海未「む、頑固ですね…」カリカリ

ことり「ゴミなんてついてなくない?」

海未「え…?いや、ことりにもついてるじゃないですか」

穂乃果「え、どこに?」

海未「うん…!?」

海未(よく見るとこれってスコープのドットに似ているような…)

海未「ふふ…あははっ!」

穂乃果「!?」
ことり「!?」


穂乃果「という感じで…最近少しおかしいの」

真姫「話だけ聞くとまるで狂人ね。幻覚見えてるじゃない」

ことり「真姫ちゃんからも少し言ってみてくれないかな。私たちが言っても大丈夫の一点張りで…突然歌い出しちゃうし…」

真姫「深刻ね…私としても少し気になってたし勿論引き受けるわ」

穂乃果「お願い!」



23: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:37:56.85 ID:WJaqqQlK.net

海未「は?私がゲーム中毒に…?」

真姫「そうよ。穂乃果もことりも心配してるわ」

海未「…別に中毒になんてなってないと思いますけど」

真姫「はぁ…はっきり言って最近あなたの動きにはキレがないわよ。よくよろけるし集中力もない。寝不足なんじゃない?」

海未「ぐ…」

真姫「大方ゲームのやりすぎで生活リズムが崩れてるってとこでしょ。少しやる時間を減らしなさい」

海未「崩れてません。大丈夫です!」

真姫「朝もエナドリ飲んでたそうじゃない。その理由は?」

海未「う…」

真姫「別に禁止なんてしたい訳じゃないわ。少し控えてくれればいいのよ」

海未「…わかりました…」

真姫「信じてるからね」



海未「はぁ…何でそこにいるんですか!?カバーも出来ないのにダイヤ帯に来るとは…!!」

海未「やれやれ…もう一度です」カチカチ

真姫『信じてるからね』

海未「…後3勝したらやめましょう!ストレートで勝てば耐えます」カチカチ



24: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:42:05.45 ID:WJaqqQlK.net

海未(結局朝5時まで…エナドリダブルでギリギリ動けてますが眠い…)

真姫「海未!!」

海未「はいっ!?」ビクッ

真姫「あなたまた遅くまでやってたでしょ!」

海未「な、何のことですか?」

ことり「ごめんね海未ちゃん…フレンドのログイン記録で見えちゃって…」

海未「…!」

海未(ぬかった…私としたことがそんなミスを…!)

真姫「こうなったら強行手段よ。皆、話した通りに!」

全員「ラジャ!!」

海未「な、何を…!?」



25: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:45:18.17 ID:WJaqqQlK.net

海未の家

海未「あぁぁぁぁぁぁ!!!」

花陽「暴れないで!これは海未ちゃんの為なの!」ガシッ

雪穂「亜里沙、凛さん!もっとしっかり足を抑えないと!」

亜里沙「ち、力が強くて…」

凛「真姫ちゃん!速く!」

穂乃果「このケーブルは?」

真姫「変換ケーブル。抜いていいわ」

穂乃果「うん」ブチッ

海未「わぁぁぁぁぁぁ!!!」

穂乃果「これは?」

真姫「電源ケーブルね」

海未「ま、待ってください!スリープモードなんです!今抜いたらデータが…!」

ことり「電源切ったから大丈夫。10秒経ったからいいよ」

穂乃果「ん」ブチッ

海未「ぁ…」ポロポロ

亜里沙「や、やっぱりやりすぎだったんじゃ…」

真姫「し、仕方ないでしょ!?言っても聞いてくれなかったんだから!」



26: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:50:39.07 ID:WJaqqQlK.net

海未「あなたたちは悪魔です…何の権利があってそのps4を持っていくんですか…!」

真姫「あなたのお母さんから許可を貰ってるし…」

凛「出来れば矯正して欲しいって」

海未「んなっ…」

ことり「それにこれってもともと私のだし…」

海未「…」プルプル

海未「ぅぁぁ…」ガシッ

ことり「!?」

海未「返して…返してよぉ…私のブラウミュートス…」ポロポロ

凛「名前までつけてたの?ちょっと寒くないかにゃ?」

海未「あ゛あ゛!」パシーン

凛「痛い!」


ことり「うーん…困っちゃうなぁ…」

真姫「駄目に決まってるでしょ!」

海未「そんな…」

真姫「生活リズムさえ戻せば返すから…お願いだから元のあなたに戻ってよ…」

海未「…帰ってください。もう何も気力が湧きません…こんな思いをするのなら花や草に生まれたかった…」

穂乃果「…今日は帰ろう。また明日来るからね」ガチャッ

亜里沙「げ、元気だしてくださいね…」



28: 名無しで叶える物語 2020/07/28(火) 19:53:23.84 ID:WJaqqQlK.net

次の日 海未の家

凛「真姫ちゃん、それは?」

真姫「ほむまん詰め合わせ。流石に昨日はやり過ぎたと思って…」

花陽「あはは…だよね…」コンコン

花陽「あれ、返事がない」

穂乃果「まだ拗ねてるのかな…海未ちゃん?入るよ…って…」

PC「ふぉぉぉんwwwww」

海未「…」カチカチ

雪穂「ば、馬鹿な…!」

真姫「揃っているっ…ゲーミングPCが…!」



44: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 18:57:49.79 ID:nHpBXgVa.net

亜里沙「何してるんですか海未さん!?」

海未「…」カチカチ

亜里沙「む、無視…!?」

ことり「ヘッドホンで聞こえてないんじゃ…」

穂乃果「もう!」カポッ

海未「何ですか騒々しい。今はルーティンの訓練中ですのでお静かに」

穂乃果「お静かに、じゃないよ!何これ!?」

海未「ゲーミングPC以外の何に見えるんですか?」

雪穂「確か安くても20万はしますよね!?どこからそんな…」

海未「親戚だけは多いもので…お年玉を全て絞りました。これで私のfps生活は新たなるステージへと到達したんです」

花陽「新たなステージ?」

海未「えぇ。今日から私はプロゲーマーumimiとして生きていきます。目指すは世界一のfpsプレイヤーですよ!」

全員「…!?」

真姫「何それ…本気で言ってるの!?昨日のことで拗ねてるならこれあげるから機嫌直しなさいよ!」スッ

海未「別に拗ねてこうしたわけではないです。遅かれ早かれ目指していたと思いますよ」モグモグ

花陽「あ、アイドルはどうするの…?」

海未「…誰があなたたちのような悪魔と!お断りします!」

ことり「やっぱり引きずってるじゃん!」

海未「知りませんっ!とにかく帰ってください!集中出来ないでしょう!」グイグイ

穂乃果「わわわ!」

花陽「お、追い出されちゃった…」

亜里沙「今度のライブ…どうしましょう…」

真姫「一先ず海未抜きでやるしかないでしょ…」

凛「もう…このアイドルグループは終わりにゃ!」

穂乃果「不吉なこと言わないでよ…」

全員「はぁ…」

そして海未がいなくなってから数週間が過ぎた。冬予選直前のライブは何とかこなしたものの、どこか集中仕切れず不本意な結果に終わった。

ラブライブに弾みをつけるために是が非でも成功させたかっただけにこの失敗は大きい。だが全員が落ち込む中、ある人物から穂乃果たちは呼び出しを受ける…



45: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 19:02:49.35 ID:nHpBXgVa.net

マック

絵里「ねぇ、どういうことなの?」スッ


『あなたへのオススメ!』

・プレデターうみみが撃ち抜くぞ~!2000ハンマー講座。G7スカウト編

・密着黒澤家24時

・新古今ギャル集


希「たまたまYouTube開いたら見つけたんやけど…一番上のって海未ちゃんだよね?」

真姫「…実は…」カクカクシカジカ

にこ「はぁぁ…悪手この上ないわね。廃人からゲームを奪うのは危険なのよ。医者の娘なんだから知っときなさいよね」

真姫「う…」

ツバサ「この前のライブも全体3位だったわよね。だいぶ不味いんじゃないの?」

花陽「ご、ごめんなさい…」

花陽(ん、あれ!?)

希「はいはい、そこまでよ。攻めに来た訳じゃないやん?」

絵里「むしろ何でもっと速く相談しなかったのかを聞きたいわ。そんなに頼りなかった?」

穂乃果「そうじゃないよ!そうじゃないんだけど…自分たちの問題だなって思って…」

にこ「それで抱え込んだら世話ないわ。変な遠慮しないの」

ツバサ「そうよ。私たちは1つの光、でしょ?」

凛「うん…そうだったね…でも絵里ちゃんたちでもこれはどうしようもないんじゃ…」

ツバサ「任せなさい。とっておきの作戦があるわ」

穂乃果「おぉ、流石!流石…ツバサさん!?」

全員「…!?」

ツバサ「話は聞かせてもらったわ。どうやら海未さんが大変みたいじゃない」



46: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 19:04:41.01 ID:nHpBXgVa.net

ことり「そ、そうですけど…」

ツバサ「私にも責任があるからね。その話に混ぜてもらえる?」

穂乃果「責任?」

ツバサ「実はね…あの子の師匠は私なのよ!!」ババーン

穂乃果「ツバサさんが師匠…!?どういうことですか!?」

ツバサ「詳しくは後で話すわ。とにかく弟子を矯正するのも師匠の務めよ。それで、早速海未さんの家に行きたいんだけど大丈夫?」

絵里「え、いきなりですか?」

ツバサ「作戦があるって言ったでしょ。歩きながら説明するわ」

凛「頼もしすぎるにゃ…!」



47: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 19:11:58.71 ID:nHpBXgVa.net

海未の部屋

ツバサ「散らばる尿入りボトル、エナドリの山、骨ばった腕。廃人の理想像ね」

絵里「久しぶりの再会がこんな形になるなんてね…残念だわ」

海未「絵里に希…それにツバサさんまで…穂乃果たちの差し金ですか?いい加減しつこいですね…帰ってください」


絵里「まぁ聞きなさい。話があって来たの」

海未「話?」

絵里「率直に言うわ。apexで私たちと勝負しなさい」

海未「は?」

絵里「私たちが勝てばあなたはゲームを止めてアイドルに復帰すること!」ビシッ

海未「何を勝手なことを…登録者も伸びてきて軌道に乗ってきてるんですからそんな話乗るわけ…」

絵里「逆に!」

海未「!」

絵里「私たちが負ければ二度とあなたの邪魔をしない。むしろ全力であなたをサポートするわ。宣伝なんかでね」

海未「宣伝?」

ツバサ「私が時折動画で紹介してあげるわ。金盾のユーチューバーって結構影響力あるのよ?」

真姫「元μ'sのメンバーってことで私たちもライブのMCとかで協力するわ。これもかなりの宣伝になると思わない?」

海未「むむむ…それは魅力的ですが…」

真姫「PCは私が揃えるわ。カスタムマッチの開催はツバサがしてくれる。勝負の条件はもう整えてある」

※カスタムマッチ 好きなマップで、そして特定の相手とだけ試合する形式のこと。公式大会等はカスタムマッチを利用して行う。
apexは公式に選ばれた有名プレイヤーのみカスタムマッチを開催できる。



48: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 19:20:35.73 ID:nHpBXgVa.net

海未「うーん…」

希(畳み掛けよか!ごめんね海未ちゃん!)

希「何で渋るん?こんなに美味しい話なのに」

海未「え?」

希「腕に自信があるなら渋る必要ないやん。少しでも負けると思ってるからそうなるんやない?」

海未「は?」

希「それとも…自分を心配して皆が来てくれる今の環境は手放したくないとか?勝手やねぇ」

海未「…」ブチッ

海未「いいでしょう!受けて立ちます!日時は!?」

ツバサ「一週間後の今日。土曜日よ」

海未「土曜日ですね…!」

真姫「どんな手を使ってでも勝ちにいくから。来週会いましょう」ガチャッ

海未「何をしても構いませんがそれで負けるべくもありません。ごきげんよう」


海未「…さて、それはともかくとして知り合いがほとんどいないんですよね…」ポチポチ

海未「あ、もしもし。英玲奈さんですか?はい、え?別件?あ、そうなんですか…」ピッ

海未「えっと…他に知り合いのゲーム仲間は…」カタカタ

\知り合い 0人/

海未「…ひょっとしてかなり不味いのでは…」



49: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 19:31:10.65 ID:nHpBXgVa.net

『チームメンバー募集する枠』

海未「うーん…動きが遅い。没ですね。生放送で自信のあるリスナーから選別するという発想は良いと思うんですけど…」

海未「もうかなり試合してますよ…流石に体に堪えますね…」

その後…5試合経過

海未「む、私の射線を…!あなたの頭はハッピーセットですか!?」

16試合経過

海未「はぁ…このレイスは一生虚空から出てこないで欲しいですね。没」

26試合経過

海未「退くこと覚えなさいこの塵芥!」

31試合目

『てやっ!』カチカチ

海未「おや…?」

海未(鮮やかなカバーです。リロードの隙をしっかりと埋めてくれてる)

海未(回復中の牽制も率先してますね。それにダウンも中々取られていない…)

海未「大当たりです…!」

海未「『是非パーティーに入って欲しいです』…っと」カタカタ



51: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 19:32:31.06 ID:nHpBXgVa.net

善子「あわわ…本当にあのumimiさんに誘われちゃった…」

善子「いざ選ばれると緊張するわ…」


ピロリロリン!

『えっと…ヨハネと言います!お願いします!』

海未「ヨハネさんですね。こちらこそお願いします」


海未「それで、いきなりで申し訳ないんですけど何時間ほどシフト入れますか?もう一人メンバーを選ばないといけないんです」

善子「明日は日曜日ですからオールいけます!」

海未「あなたは最高です!敬語もいいですから気楽にどうぞ」

善子「え、いやそんな…」

海未「どうせ切羽詰まったら敬語を話す余裕なんてなくなります。でしたら今のうちに慣れておいたほうがいいでしょう?」

善子「は、…えぇ!わかったわ!」

海未「ふふ、その意気です」



52: 名無しで叶える物語(しうまい) 2020/07/29(水) 19:45:28 ID:nHpBXgVa.net

数十試合後

海未「応募して来てくれた人も残り僅か…妥協候補者から選別することも考慮しないとですね…」

善子「ぜぇ…ぜぇ…何回チャンプいった?」

海未「20を越してからは数えてません…次で一度休憩しましょう」

善子「そうね…いくら堕天使と言えど休息は必要だもの…」

海未「次は…pipoさんと言うのですね」カチカチ

海未「…!?」

海未(この人…爪痕ダブハン…!しかもマスターランク!)

海未「…pipoさん。配信見てくれてありがとうございます!」

『こちらこそいつも楽しく見させてもらってます。今日はお願いします』

海未「はい、お願いします!」カチカチ


璃奈「よし、頑張ろう…璃奈ちゃんボード『むんっ』」

『ワン殺り』

海未(単発ヘムロックをよく当てる…エイムは及第点ですね。少なくとも2000ダメージは出てるようです)

※ヘムロック 三点バーストと単発撃ちの切り替えが可能なライフル。現在中遠距離最強の一角を担う強武器。

海未「さて、残り3部隊ですか。先に潰しあった方が負けますね。ここは我慢…」

『ここは攻めた方がいい。キルログ見てたけど多分どっちか枚数かけてる。建て直される前にやっちゃおう』

善子「え」

『それに…見つけた。あそこに一人とダウンが二人。気づいてないし奇襲もいける、と思う』

海未「…やりましょう。あれを狩って返す刀でもう片方を落としますよ」

『了解』

バババババ!

『You Are Champion』

善子「やった!」

海未(…終盤のキルログの重要性はツバサさんから習っていましたがどうしても見落としがちになるところ)

海未(それをここまでしっかりと把握しているとは…索敵もかなり速い。決まりですね)

海未「すみません。是非メンバーに入っては頂けないでしょうか。素晴らしい動きでした…!」

『凄く嬉しい。よろしくお願いします』

海未(文句なしのメンバーが集まったかもしれません…勝ちましたね)



53: 一旦落ちます 2020/07/29(水) 19:52:13.31 ID:nHpBXgVa.net

一方その頃

西木野邸

凛「お邪魔しまーす!」

希「ウチは生搾りシークワーサージュースでええよ」

真姫「あいにく品切れよ。それより配線とか機材運びとか手伝ってよね」バタバタ

希「うぇぇ…シークワーサー…」

真姫「泣かないでよ!後で用意するから!」

ツバサ「ごめん、ちょっと準備しててね。あ、もしもし英玲奈?今度の土曜日…え、用事!?」ポチポチ

ツバサ「先約って…あなたはその用と私、どっちが大切なの!?チッ、わかったわよ。またね!」ピッ

穂乃果「何かあったんですか?」

ツバサ「頼れる助っ人を呼ぼうとしたんだけど用事があるみたいでね…気にしなくていいわ。それより西木野さん、首尾は?」


真姫「ゲームに使えそうなPCは8台集まったわ。2チームと2人分ね」

ツバサ「私は自前のでやるから合計3チームか…そしたらまずは面子分けね」

絵里「ツバサさん、私、希、にこ、ことり
は確定として…後は誰がいいかしら」

穂乃果「そういえば二人とも上手いんだよね。にこちゃんから聞いたよ!」

希「まぁね。ウチはシーズン4でダイヤの2やよ。それで絵里ちが…」

絵里「マスターランクよ」

ツバサ「へぇ…」

穂乃果「おぉ、流石!落単しただけはあるね!」

にこ「あ、馬鹿…!」

亜里沙「お姉ちゃん…?落単ってどういうこと?」

絵里「ち、違うのよ亜里沙!穂乃果、どうしてそんな嘘をつくの?勘違いさせちゃうじゃない…」アタフタ

穂乃果「…」

にこ「…こほん。穂乃果は経験者だから面子に入れるべきね。これで5人だから後3人よ」

真姫「私もやるわ。こうなったのは私が強引すぎたせいでもあるし」

絵里「やれるの?」

真姫「…まぁね。足は引っ張らないわ」



56: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 21:24:36.76 ID:nHpBXgVa.net

ツバサ「これで後二人だけど…」

雪穂「あの、すみません…私自信ないです…」

花陽「ごめんなさい…私もゲームはあんまり…」

ツバサ「なるほど…凛さんと亜里沙さんは?」

凛「凛はやります!」
亜里沙「私も!海未さんを放ってはおけません!」

ツバサ「なるほど…なら雪穂さんには全体の位置管理とキルログの監視をしてもらうわ。不正ギリギリの行為だけどね」

雪穂「わ、わかりました!」

ツバサ「それで花陽さんは海未さんの分析をお願い。幸い動画資料はごまんとあるわ。何か弱点を見つけて欲しいの」

花陽「り、了解です!」

ツバサ「チーム分けは私がするわね。各チーム上級者に教わりながら練習すること!」

全員「はい!」



57: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 21:26:58.22 ID:nHpBXgVa.net

試合当日 真姫の家

花陽「試合開始前に海未ちゃんのプレイングについておさらいします!こちらの動画をご覧下さい!」ピッ

・umiガキ

『またumiだ!』


穂乃果「これ別のfps?」

真姫「子供の声がうるさいわね…今時の小学生にはこういうゲームが流行ってるのかしら」

『坂道発進しなくていいんだよ!』

にこ「あははははっ…!」バンバン

花陽「笑うのもわかるけど話は聞いて欲しいかな…」

にこ「ご、ごめん…」

花陽「改めまして…海未ちゃんのプレイングにおいて常軌を逸したエイム力こそが最大の特徴なんです!こうやって他のfpsにも手を出して日々精進してるみたい」

雪穂「素人目でもヤバイことしてるってわかりますね…まるで機械みたいに照準が吸い付いてる…」

花陽「そんな一方で立ち回りは今一つな所があるの。例えばこのシーン!」ポチッ


・umimiの神プレイ切り抜き

海未「あーダメージ稼ぎ放題でたまりません…頭馬鹿になっちゃいまあぇ!?」

海未「く、空爆頂きました…無念…」



花陽「と、言う風にダメージ稼ぎに夢中になりすぎる傾向があります。これは何処かで役立つかも!」

ツバサ「退くこと覚えてないカスね。あれだけ言ったのに…」



58: 名無しで叶える物語(しうまい) 2020/07/29(水) 21:43:08 ID:nHpBXgVa.net

絵里「協調性は?確かあの子急造チームを作ってたわよね?」

花陽「それが意外なほどに連携力があるの。これを見て。今さっき海未ちゃんのチームがやってた練習動画だよ」


・試合前の練習枠

海未「璃奈さんって暇なとき何してるんですか?」

璃奈「靴下をSNSにアップしてるよ。一人ダウン」カチカチ

海未「そ、そうなんですね…中々独特でいいと思います…ヨハネさんは?」

善子「これといって無いわね…でも最近は配信者に少し憧れがあって…そのうち始めてみるかもね」

海未「楽しいですよ。バッテリー3本落とします」

璃奈「貰うね」

海未「はい。そろそろ移動しましょうか」

善子「Nの方向に敵。ピン刺しとくわ」

海未「おけです」


にこ「何というか…和やかね」

希「うん。しっかりピン出して報連相しとるね。物資の分配もきっちりしてるし凄い熟練のパーティー感あるやん…」

亜里沙「ハラショー!流石海未さんです!」

花陽「うん。だから一人になったところを狙う、なんて戦法は難しいかも…」

花陽「そして最後…海未ちゃんの作ったチームがあるの。名前は蒼の神話!」

凛「ダサいにゃー…」

真姫(蒼の神話…)

──从廿_廿从──!

真姫(そういえばドイツ語で蒼はブラウで神話はミュートスだったわね…まだ引きずってるの…)


花陽「個人の戦闘力も連携力も本当に高いから気をつけて。内二人が爪痕ダブハン、もう一人も縦ハンです。しかもチームワーク10キルを達成してて…」


にこ「最難関バッジのオンパレードね…」

※ダブハン 正式名称は(キャラ名)の怒り。その見た目からダブハン(ダブルハンマー)、または4000ハンマーと言われている。

※爪痕 正式名称は(キャラ名)の爪痕。ダブハンと並ぶ最難関バッジョの1つ。実力に加え運の要素も必須となるため見方によってはダブハンよりも難易度は上である。

※チームワーク(10キル) 恐らく最も取得が難しいバッジ。チームメンバーである3人がそれぞれ10キルを達成しなくてはならない。合計で30キルになる。

爪痕ダブハンが個人最難関とするならチームワーク(10キル)は団体最難関と言える。



59: 名無しで叶える物語(しうまい) 2020/07/29(水) 21:44:35 ID:nHpBXgVa.net

雪穂「そんなに凄いんですか?」

絵里「現在apexにおける有名な最難関称号はこの三つよ。どれか持ってるだけでも崇拝と畏怖の眼差しを浴びるわ。例えばダブハンだけど…」

にこ「一試合で4000ダメージが獲得の条件よ」

穂乃果「にこちゃんの縦ハンが3500だから…なんだ、500しか差がないや」

ツバサ「┐(´∀`)┌」

穂乃果「…」イラッ

にこ「その500の壁に泣くプレイヤーが何人いることか…そりゃ0から500なんて簡単よ。だけど3500まで稼いだあと更に500増やすのは半端なく難しいわ。だって敵がもう残ってないんだもの」

穂乃果「あ…そっか」

ツバサ「だからあえて倒せる敵を泳がせて削る→回復のループを作ってやる必要があるわ。勿論その途中で返り討ちされることもあり得るし横取りもされる」

雪穂「き、きつい…!」


ツバサ「同じ敵と百回やって百回勝つような絶対的実力を要求されるわ。とどのつまり無双の称号なのよ」

雪穂「な、なら爪痕は!?」

ことり「一試合で20キルの達成が条件だよ」

雪穂「自分のチームを入れて60人参加してるから…」

絵里「参加者の三分の一を一人で殲滅する、と言い換えられるわね。それだけの敵に出会う運は勿論、出会ったもの全てを皆殺しにするだけの圧倒的強さが必要なの」

真姫「両方持ってるってことは正真正銘の化け物ってことね…」

ツバサ「そうなるわね…ま、私と絵里さんも爪痕ダブハンだし一方的に負けてるわけじゃないわ。安心しなさい」



60: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 21:47:10.43 ID:nHpBXgVa.net

にこ「まだ問題点があるわよ。このpipoって奴、現役のマスターなんだから」

凛「絵里ちゃんと同じ…上から二番目の階級だけどどのくらい凄いの?」

絵里「マスターからは上位0.2%…一流配信者やプロゲーマーがはびこる魔境よ」

穂乃果「0.2…!?」

にこ「ちなみにプレデターはマスターランクの中でのポイント上位500人が昇格するわ。勿論負ければポイントは減るし下の人に抜かされて降格するから皆必死よ」

ツバサ「プレデター帯の維持は現代に存在する賽の河原と例えた人もいるわ」

凛「0.2%の上位500って…頭がクラクラするにゃ…」

希「もっと恐ろしいのは上位500は日本やなくて世界でってことや。もう本業の人かニートでないとカスリもしないんよ」

ツバサ「昔はもう少しプレデターにもなりやすかったんだけどね。上位500人制になってからは時間が足りなすぎて私ですらプレデターには成れてないのよ」

ことり「でも海未ちゃんはそのレベルにいるんだよね…」

真姫「…そんな世界に始めて数ヶ月でいけるものなの?」

ツバサ「普通はあり得ないわ。ただ、あの子には尋常じゃない集中力と才能があったんでしょ」

亜里沙「…勝てるんでしょうか…」

希「今さら強さに怯えても仕方ないよ。ここはドンと構えて行こ!花陽も雪穂ちゃんもサポートよろしくね!」

花陽「うん!皆頑張って!」



61: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 21:54:46.94 ID:nHpBXgVa.net

チーム希

穂乃果 プラチナ4 ジブラルタル
バッジ
射撃の名手
迅速排除
フルキット

亜里沙 ゴールド2 バンガロール
バッジ
ロングショット名人
チームワーク(3キル)
apexプレデター

希 ダイヤ2(ps4) ブラッドハウンド
バッジ
ブラッドハウンドの怒り(3000ハンマー)
マスターオブオール
ロングショット名人


チームにこ

真姫 プラチナ4 ライフライン
バッジ
司令塔
ゼイタク暮らし
射撃の名手

凛 ゴールド3 オクタン
バッジ
迅速排除
援軍排除
破竹

にこ ダイヤ3(ps4) パスファインダー
バッジ
パスファインダーの怒り(3500ハンマー)
ヘッドショット名人
アサシン(100回)



62: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 21:55:35.89 ID:nHpBXgVa.net

チームツバサ

ことり ダイヤ4 コースティック
バッジ
コースティックの怒り(3000ハンマー)
トリプルトリプル
目撃者なし

絵里 マスター(ps4) レイス
バッジ
レイスの怒り(4000ハンマー)
レイスの爪痕
一人二役

ツバサ マスター(元プレデター) レヴナント
バッジ
プレデター(ランク)
レヴナントの怒り(4000ハンマー)
レヴナントの爪痕



蒼の神話

善子 ダイヤ3 レイス
バッジ
レイスの怒り(3500ハンマー)
レイスの爪痕
チームワーク(10キル)

璃奈 マスター コースティック
バッジ
コースティックの爪痕
コースティックの怒り(4000ハンマー)
チームワーク(10キル)

海未 プレデター パスファインダー
バッジ
パスファインダーの怒り(4000ハンマー)
パスファインダーの爪痕
チームワーク(10キル)



63: 名無しで叶える物語 2020/07/29(水) 21:58:41.36 ID:nHpBXgVa.net

予告編

雪穂「降下開始!!!」

花陽「赤色の噴射煙…!」

にこ「グラップルに追いエイム…ですって…!?」

真姫「ブーストチート起動、ウォールハック起動、自動エイム起動…!」カタカタカタカタ

凛「くっさ!」


璃奈「毒ガスを決めているときが一番生を実感するね」

亜里沙「もわもわいきます!」

希「あれー?」

穂乃果「昔から運だけはいいんだよね!」

海未「頭つるつるになっちゃいますよ!!」


ツバサ「師匠越えにはまだ早いわね」

善子「電撃戦よ!」

ことり「ここが勝負所…!特攻します!」

絵里「あ、リロード忘れてた」

全員「あほーーーーっ!!!」


海未ママ「こんなPC!」

海未「あぁぁぁぁぁ!!!!!」


『世界が壊れたので死にます。さようなら』


穂乃果「待ってる、ずっと待ってる。この歌詞は海未ちゃんのSOSだったんだね…わかるよ…」

海未「?」



72: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:10:41.33 ID:HxhPp9mq.net

『チャンピオン部隊です』
yohane
pipo
umimi

花陽「umimi…海未ちゃんだね」

亜里沙「あれ、コースティック、レイス、レヴナントってお姉ちゃん達と同じ構成ですね」

絵里「どのキャラも独特の強みがあって面白いけど突き詰めていくと構成はだいたい被るのよ」

ツバサ「俗にいう強キャラね。ジブラルタル、レイス、レヴナント、ライフライン、パスファインダーの中から二人。そしてコースティックとワットソンのどっちかを一人入れればおおむね環境構成になるわ」

にこ「ま、能力だけで勝てるほど甘いゲームじゃないし構成で気圧されてちゃ駄目よ」


~ワールズエッジ~

雪穂「降下開始です!」

雪穂「進路でアツいのは…ミラージュボヤージュ、ハーベスター、列車庫、東西のフラグメント、それに列車も進路上に走ってます!」

にこ「ハーベスター」
希「車庫」
ツバサ「西のフラグメント」

※ ハーベスター 物資の多いスポットの1つ。巨大な建物と高廊下が組合わさった立体的なフィールド。

※列車庫 激戦区の1つ。物資の量が多く、レアアイテムを積んだ列車が止まるという特徴がある。(列車庫に着く前に漁られていることが多いためメリットにはならない)

フラグメント ミラージュボヤージュと並ぶ最高の激戦区。ビル群が東西に別れており、それぞれから非常に多くの物資が手に入る。ここを制せば非常に勝ちやすくなる。


雪穂「程よくバラけていると思います!それで行ってください!」



73: 若干ハッタリの入った戦法もあります 2020/07/30(木) 22:14:20.58 ID:HxhPp9mq.net

sideにこ

ゴォォォォォ…

花陽「あれは…赤色の噴射煙…!」

にこ「…プレデターね」

※噴射煙 前シーズン終了時にマスターなら青、プレデターは赤色の噴射煙に変更できる。

ツバサ「参加者の中にプレデター経験者は私と海未さんだけ。そして私はそっちには行っていない。つまり…」

凛「いきなり海未ちゃんと勝負…」

真姫「運の要素が強い初動なら勝ち目も十二分にあるわ!これは流れがある…!」

シュゴオオオオオオ…

にこ(海未とあえて着地を重ねる!物資を散らしてあげるわ!)


海未「ん、こいつ…!」


にこ「あ、紫アーマー…!」

絵里「初動紫で負けることなんて滅多にない…本当に勝っちゃうんじゃないの!?」

希「絵里ち、そういうことは言ったらアカンよ」


にこ(銃は手羽先にEVA8…一戦交えるならこれで十分!)

※手羽先 オルタネーターというマシンガン。安定した反動で扱いやすい。

※EVA8 平均的なショットガン。飛び抜けた強さはない。



74: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:16:28.21 ID:HxhPp9mq.net

海未(逃げた先には白アーマーとマスティフ、それに99…武器運は最高ですね)

海未(さて、ヨハネさんたちは離れた所に降りています。合流を待つにしても時間がかかりすぎる…)

海未(それに待つのは性に合いません。扉を開けて挑発しますか)カチカチ

ガシャガシャ

にこ「ふぅん…やる気ね」

にこ(ここからは先手の奪い合い…扉を開けたってことは壁一枚向こうにいるわよね。エイムはもう扉に合わせてるだろうから普通に出れは滅多撃ち…)


にこ「だからこそつけ入る隙があるのよ!」

カシュッ!

海未「グラップル…!」

にこ(地面に突き刺し大旋回!視界外に飛び出る!!)カカカカカッ

海未「…!!!」スッ

バババババ!…バリン!

にこ「何とぉ!?」

雪穂「あの速さに…!?人の反応じゃない!」

海未「思考を凌駕した反応こそエイムの極みです。私に奇襲は通用しません」


にこ(馬鹿じゃないの!?そんなのチーターとやってること変わらないじゃない…!)

花陽「切り替えて!」

にこ「く…」カチカチ


海未「ん…下に逃げましたか。無論追いです」

海未(初戦こそ圧倒しましたがこの判断の速さ…ガチ勢ですね。気を引き締めねば)



75: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:18:32.05 ID:HxhPp9mq.net

にこ(逃げ込んだ場所はバレてる。それにグラップルのクールタイムはまだ20秒以上、多分キャラコンも負けてるわ。どうする…どうする…)

海未「ふんっ」カチッ

シュポッ!

雪穂「奥にテルミットグレネードで逃げ道塞ぎ…どこまでも徹底してる…」

※テルミットグレネード 着弾点に炎の壁を作る。突き抜けることも可能だが触れると継続ダメージを受けるため近寄らないのが原則。


海未「まず一人…ん?」

タッタッタッ

海未(足音…しかもアドレナリンの音がします。オクタンですね)

※アドレナリン オクタンのアビリティのこと。薬を注射して移動速度を上げる効果を持つ。

凛「希パワーマシマシでただいま見参にゃ!助けに来たよにこちゃん!」

にこ「ナイスタイミング!本当に助かるわ!」


海未(ふむ。後ろにオクタン、前にパスファ。挟まれてクロス組まれたら即死しますね)

カシュッ!

凛「あ、グラップル!」

花陽「逃げられちゃった…無理に撃ち合ってくれたらよかったのになぁ…」

にこ「上級者はとにかく被弾しないしダウンしないのよ。そう簡単にはいかないでしょ」

タッタッタッ…

真姫「お待たせ。ようやく合流出来たわね」

にこ「よし、三人揃った所であいつら潰すわよ!」



76: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:21:02.57 ID:HxhPp9mq.net

善子「お帰り」

海未「ライトとショットガン」

璃奈「ちょうど余ってる」ドサドサ

海未「ありがたいです。構成はオクタンとパスファ、それとライフラが見えました」

璃奈「オクタン?大会なのに珍しいね。それは放置してライフラ一択かな」

善子「深淵より魂を連れ戻す奥義を修めているものね」

海未「えぇ。あれはかなり厄介です」

璃奈(時々、ついていけないかも。自動蘇生って言えばいいのに)

※自動蘇生 ライフラインのスキル。通常蘇生している間は動けないがライフラインだけは自動で味方を蘇生することができる。前線の枚数を減らさずに蘇生が可能になるためかなりの壊れ性能。

善子「で、どうする?凸?」

璃奈「ううん、私に考えがあるの」

海未「聞きましょう」



璃奈「…って作戦だよ」

海未「fpsらしくはありませんが…決まったらさぞ脳汁が出るでしょうね!」ワクワク

善子「決まりね。あなたは先回りして待ち構える。私たちは後ろから追いかけて圧を掛ける。つまり挟み撃ちの形になるわ…」キリッ



77: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:23:21.92 ID:HxhPp9mq.net

バシュ…

にこ「ジップ!?」

真姫「奇襲よっ!」


善子「食らいなさい!ヨハネの聖なる弾丸をね!」

パパパパパンッ!

にこ(五点バースト…プラウラーね)


※プラウラー 弾を5発同時に放つのが特徴なマシンガン。この状態でも強力だが、セレクトファイアという付属装備をつけることでフルオート射撃が可能になる。フルオート時の火力はapexの中でもトップクラス。


にこ(ジップで一気に後ろをとられた…あっちは遮蔽があるけどこっちにはない。撃ち合いは無謀ね)

にこ「撤退!一度下にある長家で体勢を整えるわよ!」


善子「計画通り…」

海未「えぇ。見事にハマってますね」


凛「はぁ…危なかったにゃぁ…」カチカチ

ブシュ…

にこ「くっさ!」
凛「くっさ!」
真姫「くっさ!」


※毒ガス コースティックのアビリティ。敵が近づくと作動する毒ガスの罠を置ける。効果は継続ダメージ、視界悪化、移動速度低下の三つでかなり凶悪。ガスおじというあだ名の由来はここにある。



78: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:24:23.98 ID:HxhPp9mq.net

凛「ガストラップ…!?」

にこ(ここにあるってことはあいつらここに誘導してたわね…!)

海未「入り口確保!」

善子「もうしてるわよ!」

璃奈「ウルトいくね」

※コースティックのウルト。毒ガスの入ったグレネードを投げる。範囲は広く逃げ場のない室内においては最強クラスの制圧力を誇る。

ボシュ!

にこ(あ、終わったわねこれ)

璃奈「ふふ、毒ガスを決めているときが一番生を実感する…」

海未「間髪入れずに突撃です!」

善子「乱れ撃ちよ!」

2525がノックダウン!
necorinがノックダウン!

海未「無論確殺」カチッ

2525を撃破!
necorinを撃破!

海未「あへぇ…こんなにうまくいくなんて…」トローン

にこ「く…」

海未「あは…紫を来てるのに白アーマーに負けるなんて顔真っ赤ですね!」クネクネ

にこ「あぁぁぁ!!!煽られてる!煽られてるわ!!」

雪穂「暴れないで下さいよ!」ガシッ

璃奈「うん…?あと一人は?確かに家の中に入ってたよね」

海未「…!?」

善子「…いた!外よ!」



79: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:26:51.54 ID:HxhPp9mq.net

真姫「危ないところだったわ…」

海未「馬鹿な…いつの間に外に…!」

善子「それはわからないけどどのみち3vs1なんだから勝ちでしょ!」

にこ「よく逃げたわ!ここを離脱して体勢を…」

真姫「その前にお返しはしないとね」

凛「ま、真姫ちゃん…?」

真姫「ブーストチート起動、ウォールハック起動、自動エイム起動…!」カタカタカタカタ

ツバサ「え」
絵里「え」
希「え」
にこ「え」
ことり「え」

真姫「…」

カサカサカサカサ…

花陽「は、速い!」


海未「…!!!」スッ

バババババ!

にこ「当たって…ない!?」

真姫「一枚!」カチカチ

タタタタタッ!

yohaneがノックダウン!

善子「んなっ…!」

真姫「弾もないからこれで一度お別れね」カチカチ


海未「…あの速さ、そしてどこか人を小馬鹿にしたような単発の射撃音…!!」

善子「確実にヤってるわアイツ。チーターよ」

璃奈「…しかも途中までは普通だったよね。高級チートかな。璃奈ちゃんボード『カッチーン』」

海未「…外道め…万死に値します…」ゴゴゴ



80: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:30:21.98 ID:HxhPp9mq.net

希「や、やりおった…!チートや…!」

にこ「越えちゃいけない一線ってもんがあるでしょうが!試合が終われば確実にbanよ!?最近はTwitterで運営に直接通報することも出来るんだから!」

ことり「そうだよ!この前だってそれで世界4位の人がbanされちゃったんだよ!?」

真姫「承知の上よ。海未さえ倒せれば後悔はないわ」

絵里「真姫…この際強い味方を得たと思いましょう!割りきりなさい!」

ツバサ「ぺっ…外道な行為には変わりないけどね」

雪穂(その後、ツバサさんたちはフラグメントを、お姉ちゃんたちは列車庫を制圧。潤沢な物資を確保して他のパーティー狩りを始めました)

雪穂(そのかいもあってツバサさんたちは何と全員が赤アーマー。穂乃果さんたちも紫2つと金1つを確保。真姫さんも死体漁りをしつつ装備を整え、残り部隊も5つにまで減りました!)



81: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:35:23.16 ID:HxhPp9mq.net

にこ「海未は現在ミラージュボヤージュ下の家を物色中。ピン刺しの方向からして次は車庫ね。海未の装備は紫アマにマスティフと99よ」


※R99 超高速の連射により最高クラスのDPS(=攻撃力とだいたい同義)を誇るマシンガン。近距離向けではあるが上級者は中遠距離でも当ててくる。

※マスティフ ナーフされてなお最強クラスのショットガン。R99とマスティフの組み合わせはプロゲーマーもよく採用する型の1つ。

ツバサ「定番の組み合わせね…他は?」

にこ「yohaneがプラウラーとG7ね。そしてpipoはトリプルテイクと…クレーバーよ」

全員「…!」

希「スナイパー特化!?」

ことり「しかもクレーバー持ってるんだ…いいなぁ…」

絵里「いくらクレーバーとはいえスナイパー2つだなんて…舐めプされてるのかしら」

※クレーバー ケアパから出る最強のスナイパーライフル。紫アーマーでもボディで8割、ヘッドショットなら1撃でキルされる程の威力を秘める強武器。

※ケアパ ケアパッケージの略。ステージに数個降下する箱でレアアイテムが手に入る。ここからしか取れない武器が3つ存在する。クレーバーはその一つ。


パン…

璃奈「初めてスナイパー二丁持ちしたけど意外と面白いね。遠距離戦も中々奥深いかも」

善子「ヘムロックも上手かったし流石のエイムねぇ…」

璃奈「うん、練習したから」

海未「鎧袖一触とはこのことです。この調子でいきますよ」



凛「向かうところ敵無しにゃ…瞬殺ばっかりで全然物資も減ってないよ!」

希(うぅん…ウチらがやるより絵里ちたちの方が確実。ここは…)

希「ウチらが捨て石になるよ。場所も近いし接敵出来る」

ツバサ「頼めるかしら。出来る限り弾薬を削っておいてほしいわ。特にクレーバー」

希「任しとき。やるよ二人とも!遠距離武器は持っとるね?」

亜里沙「はい!スカピロングボウがあります!」

※スカピ スカルピアサー ヘッドショットの威力を高める付属装備。

穂乃果「私もヘムロック持ってるよ!」

希「うむ。列車庫に戻って陣取るよ」



82: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:43:11.48 ID:HxhPp9mq.net

ドゥッ…バリン!

海未「…!?」

璃奈「この音…スカピロングボウ」

海未「私たち相手に遠距離戦を…いい度胸ですね」

善子「範囲縮小まで残り1分と15秒。まだ安置は遠いから動きたいけど無理に突っ切ると上から潰されるわね…」

海未「えぇ、ですから徹底抗戦です。クレーバーに金スコもありますしね」

璃奈「わかった…すぅぅ…」カチッ

ダァン…

honoがノックダウン!

穂乃果「ヘッショ!?」


亜里沙「リロードは長いはず…ここは強気に撃ち返しますよ!」

ドンッ…バリンッ!

亜里沙「よし!」


海未(hono…相手は穂乃果ですか)

璃奈「顔出しすぎちゃった」

善子「あの一瞬でヘッショ決めるあたり相手はかなり遠距離が得意みたいね」

海未「ふふ、歯ごたえがありそうで何よりです」



83: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:45:51.67 ID:HxhPp9mq.net

1分後

璃奈「クレーバー枯らされた…慣れないと意外と当てられないね」

善子「それに中々崩せないわね…もう範囲も縮むわよ」

海未「むむ…範囲を背負って走るのは良くないですが…仕方ありませんね」



真姫「円の縮小が始まるわ!」

希(射線切りは流石に完璧や…たまに撃ち返してもくる…だけど簡単には通さへんよ!)

希「よし、亜里沙ちゃん!あのコンビネーションで行くよ!ここで粘って範囲に相手を飲み込む!」

亜里沙「了解です!モワモワいきますね!」

ボフッ…

雪穂「煙幕?これだとどっちの視界も遮られるんじゃ…?」

にこ「いえ、考えたわね希っ!」

花陽「ブラッドハウンドのウルトは索敵能力の特化…!煙幕越しでも一方的に敵が見えるんです!」

希「ふふ…これでじっくりエイムさせてもら…」

バシュン…

nontanがノックダウン!

希「あれー?」

凛「ど、どうして!?」

にこ「…金スコープ!拾っていたのは見逃していたわ…」

希「あぁ…そういえば金スコ持ってたら煙幕も透過出来るんやったね…」


善子「堕天使の瞳から逃れることは出来ぬ…トリプルテイク返すわ」

璃奈「うん」

海未「相手も油断しましたね…この間隙を縫って一気に詰めますよ!」

善子「電撃戦ってわけね!」



84: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:53:23.94 ID:HxhPp9mq.net

亜里沙「な、何とか蘇生しましたけど…」

希「もう足元近くまで寄っとるね…ま、限界まで嫌がらせするけど!爆撃の用意!」

穂乃果「了解!」

希「それと持ち物はここに置いていこう。ウチらからは何も取らせないようにね」

亜里沙「はいっ!」

ツバサ(性格悪っ)


璃奈「降りてきた…あれ、こっち向かってに来てる」

海未(何を考えて…ここは安置へ向けて動く場面では…)

ブォォォン…

海未「爆撃音…これを当てるための特攻ですか!生き残るつもりがない万歳突撃なんて…!」

善子「後ろに逃げ場はないわよ!」

海未(こんなの予想できませんよ…)


希「絶対に屋根のあるところにいかせたらアカンよ!!それとジブのドームは利用されるから止めて!」カチカチ

※ドーム ジブラルタルのアビリティ。外からのいかなる攻撃も無効にするドームを展開する。

穂乃果「わかってる!」


海未「…仕方ありません。当たらないことを祈って撃ち合いますよ。誰かしらは生き残るはずです」

ドン!!

robocoがノックダウン!
yohaneがノックダウン!
nontanがノックダウン!
aritikaがノックダウン!

にこ「信じられない…穂乃果には一発も当たってないわよ…」

穂乃果「昔から運だけはいいんだよね!」

海未(アーマー全損…しかも相手はジブラルタル。やってくれますね穂乃果!)

海未(バッテリー巻いてアーマー全快させたいですが味方を確殺されるのが一番困る…セル1つ巻いて凸ですね。私なら勝てます)

※セル アーマーを少し回復する。バッテリーはその上位互換でアーマーを全回復するが、時間が掛かる。
体力とアーマーを全回復するフェニックスキットというのもあるが更に時間が掛かり使いにくい。

穂乃果「何処に!?」

にこ「Nの向き!セル巻いてるわ!」

ツバサ「こういう時は焦らずバッテリーでしょうに…判断が甘いわね。回復が万全でないなら勝ち目あるわよ!」

穂乃果「頑張る!」



85: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 22:56:15.23 ID:HxhPp9mq.net

海未「来ましたか…!」

花陽「1vs1…!」

穂乃果「ふぅぅ…」
海未「すぅぅ…」

穂乃果(左右の平行移動は基本…それに併せて連打しない程度にしゃがみを混ぜる!)カチカチカチカチ

にこ「屈伸レレレ撃ち…中々上手いわよ穂乃果!」

海未(む、まあまあ弾を散らされてますね…ですが)カカカカカッ

カシュッ!

穂乃果「うん…!?」

雪穂「あれはさっきにこさんがやっていた大旋回…!」

海未「0距離マスティフで御仕舞いです」

ドシュッ!

honoを撃破!
nontanを撃破!
aritikaを撃破!

海未「ふぅ…」


穂乃果「ごめーん!!」

希「ううん、よく頑張ったよ!」

亜里沙「そうですよ!ほら、もうこんなに範囲が迫ってます!」

ツバサ「弾はかなり削ったはず!大健闘だわ!」

ことり「後は任せて!」

穂乃果「うん!」


海未「もう縮小に呑まれますね…急いで物資を漁りますよ!」

善子「は…あれ!?」

璃奈「どうしたの?」

善子「こ、この人たち…アーマーとちょっとの弾以外持ってない…回復物資の1つもないの!」

海未「何ですって!?」

海未(まさか…わざわざ物資をどこかに隠して…!?)

海未「はぁぁ…!頭がつるつるになっちゃいますよ!こんな嫌がらせするとは…!!」

璃奈「とんでもない戦法だね…さっきのはもう生き残るつもりがなかったんだ…」

希「にしし!焦ってる焦ってる!」



86: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:00:43.59 ID:HxhPp9mq.net

ツバサ(残りは4部隊。私たち、チーター、海未さん、それと近くにいる1つ。先にこいつら潰して場を整えておこうかしら)

ツバサ「最終安置はフラグメントになりそうね。近くに陣取ってるやつらをさっさと潰すわよ。レヴのウルト張るからポータルお願い」

絵里「えぇ」カチカチ

ツバサ「よし。レディ…ゴー!」

ことり「ジブ、ライフラ、レイス。ライフラ割。ウルト投げたけど戻されちゃった」
ツバサ「ナイス、ライフラダウン。戻ったから回復打って詰め直す」
絵里「ん。プレッシャー掛けとくわ」
ことり「復帰…ジブ紫80!バッテリー巻きます」
絵里「戻った。速攻で復帰する」
ツバサ「焦らず。ことりさんカバーいく」
ことり「うん」
絵里「レイス虚空。追うわ」
ことり「ツバサさんそこでクロス組める?うん、そう。ジブやり」
絵里「こっちも終わるわよ」カチカチカチカチ
ツバサ「あー金ノックいるわ。念のためレイスも確殺いれといて」カチッ

『部隊全滅!』

花陽「あ、鮮やか!」

雪穂「強すぎますよこのチーム!」

凛「勝ったにゃ…」

穂乃果「ちょっとお水でも飲んでこようかな」

にこ「これで残りは真姫に絵里たち…実質4vs3だしかなりいい展開ね」

真姫「そうね…そしたら海未を削ってくるわ。後は頼んだわよ」

ツバサ「あらいいの?あなたを最後に置いた方が勝率高いと思うけど。チートしてるし」

真姫「チーターが優勝したらあなたの面子丸潰れでしょ」

ツバサ「確かに…気遣ってくれてたのね。チーターなのに」

花陽「さっきから真姫ちゃんに当たりが強いね…」

絵里「上のレートほどチーターに泣かされてるから。特に闇堕ち勢なんかにはほぼ勝てないし怨みが積もってるのよ…」

※闇落ち勢 普通にやっても上位層で戦える腕前を持ちながらもチート面に堕ちてしまったプレイヤーのこと。強い。



87: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:09:39.89 ID:HxhPp9mq.net

真姫(さて…ウォールハックで位置はわかってる。そこね)

璃奈「…高速で接近する敵影。多分チーター」

海未「ここで来ましたか…!」

善子「ぐ…当たらない!」カチカチ

海未「…加速持ちには室外だと私でもほぼ負けます。勝つには何とかして足を止めるか速度が活かせない室内に呼び込むしかないですよ」

璃奈「とにかく窓枠から牽制してみて。ただすぐに引いてね。一瞬で溶けちゃうと思うから」

善子「そーっと、そーっと…」

ババババ!

善子「な…もう体力がミリ…」

璃奈「それどころか弾がホーミングしてるね…窓枠に近づくことも出来ないかも…」

海未「それにこの音…ウイングマンをフルオートにしてますね。リボルバーの概念が壊れてる…!」

※ウイングマン 一撃の火力が高い単発リボルバー。上級者御用達の武器である。

璃奈「困った。ちょっと勝てない…」

海未「ここはバレずに離れたいですね…出来れば一旦残りのもう一部隊に押し付けたいところですが…」


真姫(…全員降りてきた!移動するのね。後ろから狩らせてもらうわよ!)

善子「嘘っ!来てるわよこっち!?」

璃奈「ウォールハックしてるっ…」

海未「チートのデパートのような敵ですねっ!」

ダダダダダンッ!

yohaneがノックダウン!

善子「もう!反則よ!」

海未(エイムに入って足を止めましたね!)カチカチ

バババ!

真姫「かすり傷よ!」

カサカサカサカサ…

海未「当たった…けど全然仕留めきれない…」

璃奈「走り出すと当てるのは難しいね…」

善子「私は置いていきなさい!蘇生する暇がない!」

海未「…すみません!一度引きますよ!」



88: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:12:02.86 ID:HxhPp9mq.net

にこ「かなりいい感じよ!」

真姫「えぇ!リトライするわ!」カチカチ


璃奈「また来たっ」

海未(不味い…幾らなんでも速すぎるでしょう…)

璃奈「うぅ…」

pipoがノックダウン!

真姫「チャンス…!」

善子「あ」

ダダダダダンッ!

yohaneを撃破!

海未「っ…」

海未(さっき仕留めきれなかったばかりに…この私がチーターに負ける…?)

海未「そんな不条理!」


グラ…

ピロリロリン!

『緊急地震速報です!』

凛「うわわわっ!凄い大きいにゃ!」

真姫「こんな時に…!?」

ツバサ「馬鹿!地震ごときでfpsを止めない!」


海未「…天はこの私に味方してくれています…」カチカチ

シュッ…バリン!

花陽「不味いです!アークスター刺さってるよ!」

希「直撃すると移動速度の低下とアーマーに大ダメージ…しかもそこから爆発のダメージも加算…!」

ドンッ!


海未「fpsやめれないんですけどwww」カチカチカチカチ

makimakiを撃破!

真姫「そ、そんな…」



89: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:20:56.71 ID:HxhPp9mq.net

善子「マップ的に蘇生は無理そう?」

海未「残念ながら…璃奈さん。二人でやるしかありません」

璃奈「だね。ヨハネさんの分まで頑張る。璃奈ちゃんボード『ムンッ』」

海未「残りは…あぁ、見つけました。ジップ張って牽制します」

バシュ…

ツバサ「ジップ?ことりさん」

ことり「罠置きました。もし来たら着地狩り出来ると思います」

絵里「どう来るの…海未…」


善子「二人とも。普通に攻めたら多分負けるわよ。こいつら主催者チーム」

海未(ツバサさんのチームですか…)

善子「ジップ先にもガス置いてるわ。迂闊には突撃できないと思う」

海未「八方塞がりですか…」

善子「ふふ、でもヨハネにお任せよ!突き崩す策を閃いちゃったんだから!」

海未「何と!」

璃奈「流石」

善子「まずは…で…最後に飛び降り…」ゴニョゴニョ



海未「それで行きます。準備は良いですね!」

璃奈「うん」



90: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:25:41.77 ID:HxhPp9mq.net

カシュッ!

ツバサ「ん…グラップル音…1人で!?」

海未「…」カチカチカチカチカチカチカチカチ

バババババ!…バリン!

ことり「くっ…何処!?」

絵里「もう下!グラップルを使った高速のヒットアンドアウェイね!」

ツバサ「チッ…ジップは陽動ってわけね」


海未「首尾は!?」

璃奈「大丈夫。一階は毒ガスでがちがちに固めた」


花陽「三人とも、一階は毒ガスで抑えられてるよ!気をつけて!」

ツバサ「…」
ことり「…」
絵里「…」

にこ「もう集中して聞こえてないわ。黙って見守るわよ」


ツバサ「グレネード投げてガストラップを潰すわよ。ありったけ投げ込みなさい」

ことり「り」
絵里「り」


海未「まぁ、当然そう来ますよね…」

璃奈「でも作戦通り。毒ガスは20秒吹き出し続けるからその後だね」

海未「えぇ。そこからの1分で勝負は決まります」



91: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:29:43.79 ID:HxhPp9mq.net

グレネードa「カシコイカワイイ?」ドンッ

グレネードb「エリーチカ!」ドンッ

シュウウ…

ツバサ「ガス止むまで3,2,1…突撃!」

バババババ!

海未「ぐ…流石に当て勘がいい!」カチカチ

絵里「ロープ伝って屋上に上がった!一気に詰めるわ!」


璃奈「…来てるね」

海未「えぇ。後は計画通りに。御武運を」


ことり「いた…!」

璃奈「…」カチカチ
海未「…」カチカチ

絵里「やっぱり飛び降りた…!追うわよ!」

ことり「うんっ!」

ツバサ(何か違和感…まさか!)

ツバサ「止まりなさい!」

ことり「え…もう降りちゃった…」

カシュッ!

絵里「な…グラップル!?海未が上に…!」

ツバサ「まんまと釣られたってわけ…」

海未「レヴナント…ツバサさんとタイマンですか」



92: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:34:25.87 ID:HxhPp9mq.net

ツバサ「ふふ…私とタイマンなんて偉くなったものね。師匠越えにはまだ早いわよ」

海未(腕前は多分五分五分…勝てるかどうかは綱渡りですね…)

ツバサ(私はマスティフにウイングマン。初手にどれだけ当てられるかに懸かっている…)

海未(思い出しなさい、毎日の鍛練を…きっと指がついてくる)

ツバサ(集中…単発リボルバーはフリック撃ちが命。何千何万と撃った経験は裏切らない!)

バババババ!…バシュッ…バシュッ…

海未(左右のレレレでどれだけ散らせるか…このレベルだと気休めにもならない!)カチカチ

ツバサ(切り返し挟んでもきっちり当ててくる…キチガイじみた反射ね!)カチカチ

バババ…バリンッ!

にこ「同時割れ!」

花陽「サブ武器は!?」

海未「…」カチ
ツバサ「…」カチ

希「どっちもマスティフ…!速撃ちエイム勝負や!」

ツバサ「…!」カチッ

ドシュッ!

花陽「…耐えられた!」

海未「焦りましたね…ADS挟まないと集弾が落ちるって教えたのはあなたでしょうに!」

ドシュッ!

ツバサ「ぐ…」カチカチ

海未「む」

雪穂「スライディングでいなした!」

ツバサ(私の残り体力はミリ…次が無い…)

ツバサ「なら最期っ屁よ!」

ドカッ!

にこ「格闘…」

海未「往生際が悪いっ…!」

ドシュッ!

wingwomanをノックダウン!

海未「際どい勝負でした…」

ツバサ「もう一歩が足りなかった…パスファ激ローよ!」



93: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:42:16.38 ID:HxhPp9mq.net

一方その頃

璃奈(終盤のガスおじの仕事はただひとつ。何としても相手のガスおじを倒すこと)

ボシュッ

絵里「ガスグレ!」

ことり「私がやるよ!」

璃奈「ガスが効かないのは同じガスおじだけ。この煙が特設リング、だよ」

絵里「全然見えない…」

ことり「時間が無いの…ここが勝負所!特攻するね!」

ことり(幾ら煙があってもゼロ距離なら見えるもん。走り回ってゼロ距離についた瞬間にマスティフを撃ち込む!)

璃奈(…なんて考えてるのかな。私も同じ作戦だけど)

タッタッタッ…

璃奈「見つけた」カチッ

ことり「ぁ…」

ドシュッ…バリンッ!

璃奈「もう一発…!」

絵里「煙はもう晴れるわよッ!」カチカチ

バババババ…!

璃奈「っ…私だけが死ぬわけにはいかない。このガスおじも、一緒に連れて逝く」カチカチカチカチ

ことり「うぅっ…後はお願い!」

(・8・)がノックダウン!
pipoがノックダウン!

絵里「確殺入れる!」

璃奈(頑張ってうみみさん。勝負は最後の5分間にあるから)

pipoを撃破!



94: 名無しで叶える物語 2020/07/30(木) 23:45:20.04 ID:HxhPp9mq.net

絵里「希!海未は!?」

希「ツバサさんと屋上で激闘中!」

wingwomanがノックダウン!

ツバサ「パスファ激ローよ!」

絵里「!」

にこ「海未はフェニキ巻いてる!そこからなら詰めれば絶対に間に合うわ!」

絵里「わかってる!」カチカチ


海未(来るな…来るな…来たら負ける…!)

絵里「見つけたっ!」

海未「ぁ…」

絵里「これで…終わりよっ!!」カチカチ

ガシュッ…

海未「え」

絵里「あ、リロード忘れてた」

全員「あほーーーーっ!!!」

海未「何が何だかよくわかりませんが…獲った…!」カチカチ

『Game Over』

絵里「チカァ…」



101: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:22:16.68 ID:bV4ipH8w.net

希「馬鹿絵里ち!信じてたのに…!」

絵里「あぐっ…」

ことり「後でおやつにするからね…本当に怒ってるから!」

絵里「ひぅっ…」

ツバサ「ポンコツって噂は聞いてたけどここまでとはね…後一発だったのに」

絵里「あ、亜里沙ぁ…」ポロポロ

亜里沙「知らないっ!」

絵里「…」

ピロンッ!

全員「…!」

穂乃果「海未ちゃんからだ…もしもし?」

海未「惜しかったですが…勝ちは勝ちです。約束は覚えてますね」

穂乃果「…うん。もう止めないよ」

海未「…以前話していた新曲の歌詞だけは最後に作っておきました。それを持って終わりとしましょう」

穂乃果「…」

海未「話は終わりです」ピッ

穂乃果「…」フリフリ

全員「はぁ…」



102: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:24:57.69 ID:bV4ipH8w.net

通算成績

穂乃果 2キル 400ダメージ

亜里沙 2キル1アシスト 967ダメージ

希 4キル2アシスト 1478ダメージ

にこ 0キル 178ダメージ

凛 0キル 97ダメージ

真姫 1キル 668ダメージ

ツバサ 7キル4アシスト 2612ダメージ

ことり 3キル2アシスト 1337ダメージ

絵里 5キル1アシスト 1696ダメージ


善子 3キル3アシスト 1068ダメージ

璃奈 4キル2アシスト 2541ダメージ

海未 12キル5アシスト 3026ダメージ



103: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:27:05.63 ID:bV4ipH8w.net

善子「よく最後勝ったわ!」

璃奈「うん。凄かった」

海未「ありがとうございます…これも二人の尽力のお陰です」

璃奈「これで大会は終わりだけど…また、やってくれる?」

海未「えぇ。このチームは永遠です。また今度大会があればお呼びしますよ」

善子「またね!楽しかったわ!」ピッ

璃奈「次も楽しみにしてるね」ピッ

海未「はい、お疲れさまでした。さて、流石に疲れましたね…寝ますか…」スピー



104: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:28:03.30 ID:bV4ipH8w.net

次の日 朝

ガタッ…

海未「ん…」ガバッ

海未ママ「こんなPC…」ガタガタ

海未「…何をしているんですかお母様!?」

海未ママ「PCの撤去ですが」

海未「…!?!!?」

海未「な、何で!?どうしてですか!?」

海未ママ「毎晩暴言奇声に夜更かし夜更かし…日舞も弓道も剣道の鍛練も一切しないでこの乱れよう…堪忍袋の緒が切れました」

海未「だ、だからといって…」

海未ママ「言語道断ですっ!これは暫く預かります!」

モニター「ウミチャン…」

マザーボード「タスケテ…」

海未「ほ、ほら!パーツたちも嫌がってます!」

海未ママ「…何も聞こえませんが。そもそも機械が話すわけないでしょう」

海未「ぐ…覚悟ッ!!」ダッ

海未ママ「む」



105: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:30:10.51 ID:bV4ipH8w.net

海未(体が重い…ですが何としてもPCを取り返さねば…!)

海未「あぁぁぁぁぁ!!!」ダッ

海未ママ「…」ポイッ

海未ママ「ふんっ!」ドカッ

海未「ぐはっ!」

ガシャンッ!

海未ママ「蹴り見てからでもアッパー余裕です」

海未「うぅ……う?」


PC「」


海未「はぇ…?」

海未ママ「いきなり手を出してくるから放ってしまいました…ですがいっそこの方が徹底的で良いのかもしれません。自省しなさい」スタスタ

海未「あ…あが…あがが…」

海未「…」ガサ

\貯金315円/

海未「」



106: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:31:49.15 ID:bV4ipH8w.net

夕方

穂乃果「海未ちゃん…歌詞を貰いに来たよ」コンコン

シーン…

穂乃果「…入るよ?」ガラッ

穂乃果「誰も…いない…!?ううん、PCもない!」

ヒュウウ…ヒラリ…

穂乃果「窓も開けっ放しだし…紙が飛んでるじゃ…ん…!?」ヒョイッ

『世界が壊れたので死にます。さようなら』

穂乃果「…は…?」


apexグループ(11人)

凛『グループ通話なんて珍しいにゃ。どうしたの?』

穂乃果「その、落ち着いて聞いてほしいんだけど…」

にこ『勿体ぶらずに早く言いなさいよ。新曲の歌詞が何かヤバかったの?』

穂乃果「海未ちゃんが遺書を残して姿を消しちゃった…」

全員「…え?」

絵里『う、嘘でしょ…!?』

希『遺書ってホントのホントに!?歌詞と見間違えてない!?』

穂乃果「中を読んだけどしっかりとした遺書だった…あんなの歌ったら集団自殺と思われちゃうよ…」

花陽「何があったの!?」

穂乃果「海未ちゃんのお母さんがPCを壊しちゃったみたいで…」

真姫「ゲーム廃人からゲームを奪うのは危険なのに…」

にこ「あなたがそれを言わないの!警察には連絡したの!?」

穂乃果「おばさんが連絡したって!私はもう外回ってる!」

真姫「ホント面倒くさい人なんだから!希!」

希「かしこみ給へ~清め給へ~…」ピラッ

希「…神田明神や!」


穂乃果「ここから近い…先に行ってるね!」ピッ



107: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:33:13.59 ID:bV4ipH8w.net

神田明神

海未「…」ヨロヨロ

穂乃果「本当にいた…」

海未「穂乃果…よくここに来られましたね」

穂乃果「そんなロープ離してこっちに来てよ…お願いだからさ」

海未「嫌です…もう私には何も残っていないんですから…」

穂乃果「嘘だ!それは海未ちゃんの本心なんかじゃない!」

海未「何を根拠に…」

穂乃果「この歌詞が教えてくれたんだよ!」ピラッ

海未「それが何か…?」

穂乃果「待ってる、ずっと待ってる…この歌詞は海未ちゃんのSOSだったんだね…わかるよ」

海未「?」

穂乃果「信じたものを求め地の果てまで行く日…これは海未ちゃんがapexに意地になってることを言ってるんだよね」

海未「…?」

穂乃果「それでも助けてって祈りを捧げてるんだよね…わかる、私にはわかるよ」

海未「えぇ…?」

穂乃果「隙あり!」ガバッ

海未「あっ!」ドサッ

穂乃果「捕まえた!これでもう死ねないね!」

海未「は、離して…あのとち狂った解釈はこのための布石ですか…!卑怯ですよ!」

穂乃果「あれは本気!」

海未「嘘だといってください…」

穂乃果「…痩せたよね。いつもなら力負けしちゃうのにこんなに簡単に抑えられるんだもん」

海未「ぐ…」

穂乃果「もう一度考え直して!死んじゃ嫌だよ…」



108: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:34:40.50 ID:bV4ipH8w.net

海未「…穂乃果…あなたは起きたら何を考えますか…」

穂乃果「え…?学校のこととかアイドルのこととか…」

海未「私はapexです」

穂乃果「…!」

海未「プロゲーマーの寿命は短いんです。私の全盛期は今なんですよ…!!」

穂乃果「う、海未ちゃん…」

海未「しかしPCは粉砕の憂き目に…貯金はもう底を尽きています…配信はまだ収益化出来てないですしね…」

海未「あなたは私に何か代わりを与えられるのですか…?ゲーミングPCを買えるのですか?」

穂乃果「いやそれは…」

海未「ふん!」ガバッ

穂乃果「あ!」

海未「さようなら、あの世で応援していますよ」


希「いた!あそこや!」

にこ「突撃!」

穂乃果「皆!?」

凛「真姫ちゃん!あれやっちゃって!」

真姫「はっ!」シュルル

海未「り、リボン…!?どこでこんな曲芸を…!」

絵里「海未ぃ…!」ベチャッ

海未「冷たっ…鼻水!?」

絵里「リロード忘れてごめんねぇ…でも死ぬのは駄目よぉぉ…」グリグリ

花陽「ぜっ…ぜっ…海未ちゃん、死んだら駄目だよ…!これ、元気が出るから食べて。ほら、ほら!」グイグイ

海未「や、止め…ぐぇ…」ポロポロ

ことり「…」キュン

穂乃果「た、助かった…」



109: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:38:27.23 ID:bV4ipH8w.net

海未「よってたかって何なんですか…最期くらい華々しく見送って下さいよ…」

ことり「海未ちゃん。幾らなんでもゲームをやれなくなったくらいで死のうとするなんておかしいよ」

海未「…」

真姫「ゲームはゲーム。真剣にやるのは良いことだけどあなたの熱は行き過ぎよ。プロを目指すにしてもね」

海未「ぐぅ…」

ことり「でも大丈夫っ。これからは私たちが海未ちゃんの夢を応援するって約束したもんね?しっかりと矯正してあげます」

海未「え?」

ツバサ「ゲームをやるには長時間座り続けてもへこたれないスタミナが必要だわ。ジムに通うゲーマーが実際いるしね」

希「それに体が資本の仕事だもん。健康に気を使ったご飯を食べないと。他にもまだまだアイデアあるよ~」

真姫「皆であなたを鍛え上げてあげるわ。プロになれるようにね」

海未「み、皆さん…でもPCがありません…」

ことり「これあげるっ!」

・メイド喫茶新人募集中!

海未「…」

ことり「最近ここって時給がいいの。一度やったことあるしいいよねっ。掛け持ちも併せれば多分3ヶ月くらいで貯まると思う!」

にこ「ここまでお膳立てされてやらないなんて言わせないわよ。どうせなら世界一位になりなさいよね!」

海未「あ、ありがとうございます…ありがとうございます…!」ポロポロ

穂乃果「か、解決…したの?」

海未「はい…まだ頑張ってみます…!」

穂乃果「はぁぁ…よかったぁ…」


穂乃果(その後、警察の人とか捜査を手伝ってくれた人とかに謝って回って…終わる頃にはもう日も沈んじゃった)

穂乃果(家族の人に泣いて怒られてる海未ちゃんを見られて少し新鮮だったかも!凄く気まずそうだったなぁ…でもすっごく反省してたしこれでもう大丈夫なのかな!)



110: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:41:51.28 ID:bV4ipH8w.net

数日後

海未「はぁ、暫くapexも出来ませんし生活に潤いが足りません…何かないですかね…」

TV『ルールはない、戦え!』

海未「うん?CM…?」

『何、俺を倒したい?』

海未「…」

『じゃあ"荒野行動"やろうよ…!』

海未「へぇ…!」





111: 名無しで叶える物語 2020/07/31(金) 23:43:28.36 ID:bV4ipH8w.net

駆け足ぎみになっちゃったけどおしまいです。もし興味があったらapexやってみてね


元スレ
海未「えーぺっくす?」