1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:17:15.75 ID:nb3vcewxO
コニー「あぁ…どうやら頭を打ったらしいぜ」
ジャン「危機管理意識が足りなかったんだ…仮にも教官がよ」
マルコ「お…おいジャン!教官への敬意を…」
ジャン「相変わらずのイイコちゃんだなぁ、お前はよ!」
エレン「それで、物覚えが悪いって…?」
コニー「訓練兵の名前を間違えてるんだよ」
ライナー「ああ…ベルトルトが落ち込んでんだ」
エレン「は…何で?」
ライナー「教官がベルトルトのことベルトルトルトって呼んだんだ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:19:06.68 ID:nb3vcewxO
ライナー「すぐにベルトルトが名前を訂正したんだけどな…」
ジャン「今度はベロベルト・ブーバーンって呼んでたな」
アルミン「それでベルトルト寝込んでたのか…」
ライナー「あぁ…だから皆も元気づけてやってくれ」
コニー「俺なんかコニー・スプリンクラーって呼ばれたけどな」
ジャン「俺はジョンって呼ばれた…やってられねーぜ、まったくよ」
エレン(だからジャンはさっきから機嫌悪いのか)
ベルトルト「………」
エレン「ベルトルト、元気出せよ…」
ベルトルト「…エレン、アルミン……」
アルミン「教官も悪気があって名前を間違えてるわけじゃないんだ」
ベルトルト「それは分かってるよ…でも名前を何回も言い間違えられて、僕の名前って何なんだろうって…」
アルミン「…何回も?」
ベルトルト「うん…何度も訂正したんだけど……レトルトとかベトベトンとかで直らなくて…」
ベルトルト「最後には『貴様の名前は覚えにくいんだ!』って怒られちゃってさ…」
ベルトルト「僕…名前変えた方が良いのかな…」
エレン「なっ…!そんな必要ねぇよ!」
アルミン「そうだよ…ベルトルトの名前は悪くないよ!ただ、教官は頭を打って混乱してるんだ……」
エレン「それに名前間違えられたのはベルトルトだけじゃないだろ?ベルトルトの名前が悪いなんて、絶対にないぜ?」
――――翌日、兵站行進訓練
アルミン「ハァ…ハァ……」
教官「どうしたアルブミン・アレルレレッ…アルレルト!貴様だけ遅れているぞ!」
アルミン「ハァ…ハァッ…!」
ライナー「アルミン、大丈夫か?」ボソッ
アルミン「大…丈夫…」
ライナー「しかし教官…名前を間違えただけじゃなく、噛んだな…滑舌まで悪くなったのか…?」
アルミン(頭打って滑舌まで悪くなることなんてあるのか…?)
エレン「…アルミン大丈夫かな」
マルコ「ライナーが見てくれてるよ…オレたちは走ろう」
ジャン「ハァ…行進で精一杯のお前と違って、人の面倒を見れる余裕があるんだよライナーは…いつもミカサにおんぶに抱っこなお前と違ってなぁ!」
エレン「…息切れてるくせにそんなに長くしゃべって、無理すんなよ!」
ジャン「これは余裕ってやつだ…」
エレン「てか、何でミカサをいっつも絡めてくるんだよ!」
ジャン「この野郎!!羨ましいんだよ!!!」ガッ
エレン「何言ってるんだよ!」
教官「ほぅ…行進中に口論とは、随分余裕があるな?」
エレンジャン「!」ビクッ
教官「ジュン・キルミーベイベー、マツモト・イェーゴー…貴様らは装備を増やしてやろう」
エレン(ひょっとしてマツモトって俺のことなのか…?)
ジャン「名前言い間違えられてやんの!…ははは!!」
エレン「お前もキルしか合ってなかったぞ…」
エレン(言い間違えるってレベルじゃないぞ…それほどに教官は物覚えが悪くなっちゃったって言うのか…?)
教官「そしてマンコ・ポット」
マルコ「!?」
ジャン「ぶっ!!」
教官「訓練中の二人の口論を近くに居ながら止めなかった貴様も同罪だ…貴様も装備追加だ」
マルコ「は…はい!」
ジャン「…ゲホッゲホッ!」
教官「どうしたキルミーベイベー!もう限界が来たか?」
ジャン(誰のせいだと…)
―――対人格闘訓練
コニー「やーーーっ!」
サシャ「ケェーーー!!」
教官「ハニー・スプリングフィールド、ソーニャ・ブラジャー!また貴様らか!」
コニーサシャ「…!!」
アニ「教官、昨日から訓練兵全員の名前間違えてるね」
アルミン「アニは何て言われたの」
アニ「…アゴ・メロンパン」
アルミン(何でもれなく間違えるんだ…何か腑に落ちないぞ……)
―――――
教官「ライニャー・ブラン!マツモト・クーガー!訓練中に何をしゃべっている!」
エレン(げっ!)
ライナー(嫌なタイミングで見られたな)
教官「訓練に励め」
ミカサ「…教官!」
教官「…どうしたミサカ・シーマン」
ミカサ「彼の名前はエレン・イェーガーです!マツモト・クーガーという名前ではありません!」
ライナー(自分の名前は気にしないのにエレンの名前の間違えは訂正するのか…)
ジョン(羨ましい…)
教官「そうかウレン・イエーガーだったな!だがシーマン…人の名前を気にして訓練を中断するなど…それで巨人を殺す気があるのか?」ゴン!
ミカサ「くっ…!」
エレン「大丈夫かミカサ…」
ライナー「教官の頭突きは痛いからな…」
ミカサ「エレンの名前を間違えた…あのハゲ…!」
エレン「お、おい!ミカサ…何するつもりだ!」
アニ(教官…エレンの名前を間違えたのか)
アルミン「アニ…怒ってる?」
アニ「別に」
―――夕食
ジャン「ったくやってらんねーぜ、変に名前を間違えられて訓練に集中できやしねぇ!」
マルコ「オレもずっとマンコって呼ばれて、凄く恥ずかしかったよ」
クリスタ「………」
コニー「クリスタは何でずっと顔真っ赤にして俯いているんだ?」
ユミル「教官がクリスタのことクリトリスタって呼んだんでな」
サシャ「食が進んでないですねクリスタ…私が代わりに食べましょうか?」
ジャン「教官なんだからよ、訓練兵の名前くらいちゃんと覚えろよな」
エレン「…お前、教官に名前間違えられて寂しいだけなんじゃないのか?」
ジャン「何だと?」
エレン「教官は頭を打ったんだ…仕方がないだろ。それに実戦中に名前を言い間違えられたくらいで動揺してるようじゃ、巨人は駆逐できない」
ジャン「俺キルミーベイベーって言われたんだぞ!?キルミーベイベーって何だよ!」
ライナー「落ち着けジャン…エレンの言う通りだ」
ジャン「ライナー…」
ライナー「名前を間違えられようが、揺るがぬ信念を持ち続ける……それが兵士としての意志だと、俺は思う」
ベルトルト「ライナーの言う通りだよ」
ジャン「ベルトルト…」
ベルトルト「僕も名前を何回も間違えられたけど、落ち込んでなんかいられないと思った」
ジャン「チッ…仕方ねぇな。名前が間違えられるなら、何度でも覚え直してもらうだけだ」
マルコ「その意気だよ、ジャン!」
コニー「そうだな…」
エレン「あぁ…明日からも訓練頑張ろうぜ!」
一同「「「おおおっ!!」」」
アルミン「…僕、トイレ行ってくるよ」
ガチャ
アルミン「…あ」
教官「………」
アルミン「…教官、やっぱり聞いてたんですね」
アルミン「…本当は名前を忘れてなんていないんですよね?」
教官「…アルミン・アルレルト、何故そう思う?」
アルミン「間違え方に意図的なものを感じました…それに頭を打った、という情報を流すのもわざとらしい」
教官「流石だな…アルレルト。洞察力に優れている」
アルミン「一体何故こんなことを?」
教官「それは明日話そう…」
―――翌朝
ドヨドヨ
「なんだ?朝から訓練兵全員集めて、何が始まるんだ?」
「抜き打ちの試験じゃないのか?」
「おい!教官が来たぞ!」
教官「本日訓練兵諸君に集まってもらったのは他でもない…私が貴様らに秘密裏に行っていた訓練の結果についてだ!」
一同「!!」
教官「その訓練とは、私が貴様ら全員の名前を意図的に間違え、その反応を見るというものであった!」
教官「その目的は、自らの誇りである名前を踏みにじられても、貴様らが耐え抜き強い意志を持ち続けることができるかどうかを問うためだ!」
教官「…その結果、貴様らは最初は戸惑いはしたものの、真っ直ぐ進み続ける姿勢を昨晩の夕食の時に見せた!」
ライナー「…教官……」ブワッ
ベルトルト「うぅ…」
アニ(なんか泣き始めた…)
教官「…私は訓練中、貴様らの本当の名前を忘れたことはなかった!」
マルコ「うぁぁ…」
ユミル(夕食の時に盗聴してたのには誰も突っ込まないのか)
教官「諸君の鋼鉄の意志は確かに私に届いた!」
エレン「……教官…!」
ジャン「……」グス…
コニー「うわぁぁぁ」
アルミン「うっ…」
ミカサ(みんな泣いてる…)
アニ(男子って馬鹿だな)
サシャ「……」モグモグ
教官「…私は貴様らのことを誇りに思う!」
クリスタ「……」ジワ…
ユミル(泣いてるクリスタ可愛いな)
男子一同(教官…俺達ずっと貴方についていきます!!)
教官「今日からもその強靭な意志で訓練に励め!以上だ!」
男子一同「「「はい!!!」」」
おわり
元スレ
ライナー「すぐにベルトルトが名前を訂正したんだけどな…」
ジャン「今度はベロベルト・ブーバーンって呼んでたな」
アルミン「それでベルトルト寝込んでたのか…」
ライナー「あぁ…だから皆も元気づけてやってくれ」
コニー「俺なんかコニー・スプリンクラーって呼ばれたけどな」
ジャン「俺はジョンって呼ばれた…やってられねーぜ、まったくよ」
エレン(だからジャンはさっきから機嫌悪いのか)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:21:52.87 ID:nb3vcewxO
ベルトルト「………」
エレン「ベルトルト、元気出せよ…」
ベルトルト「…エレン、アルミン……」
アルミン「教官も悪気があって名前を間違えてるわけじゃないんだ」
ベルトルト「それは分かってるよ…でも名前を何回も言い間違えられて、僕の名前って何なんだろうって…」
アルミン「…何回も?」
ベルトルト「うん…何度も訂正したんだけど……レトルトとかベトベトンとかで直らなくて…」
ベルトルト「最後には『貴様の名前は覚えにくいんだ!』って怒られちゃってさ…」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:27:02.53 ID:nb3vcewxO
ベルトルト「僕…名前変えた方が良いのかな…」
エレン「なっ…!そんな必要ねぇよ!」
アルミン「そうだよ…ベルトルトの名前は悪くないよ!ただ、教官は頭を打って混乱してるんだ……」
エレン「それに名前間違えられたのはベルトルトだけじゃないだろ?ベルトルトの名前が悪いなんて、絶対にないぜ?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:31:08.14 ID:nb3vcewxO
――――翌日、兵站行進訓練
アルミン「ハァ…ハァ……」
教官「どうしたアルブミン・アレルレレッ…アルレルト!貴様だけ遅れているぞ!」
アルミン「ハァ…ハァッ…!」
ライナー「アルミン、大丈夫か?」ボソッ
アルミン「大…丈夫…」
ライナー「しかし教官…名前を間違えただけじゃなく、噛んだな…滑舌まで悪くなったのか…?」
アルミン(頭打って滑舌まで悪くなることなんてあるのか…?)
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:36:00.63 ID:nb3vcewxO
エレン「…アルミン大丈夫かな」
マルコ「ライナーが見てくれてるよ…オレたちは走ろう」
ジャン「ハァ…行進で精一杯のお前と違って、人の面倒を見れる余裕があるんだよライナーは…いつもミカサにおんぶに抱っこなお前と違ってなぁ!」
エレン「…息切れてるくせにそんなに長くしゃべって、無理すんなよ!」
ジャン「これは余裕ってやつだ…」
エレン「てか、何でミカサをいっつも絡めてくるんだよ!」
ジャン「この野郎!!羨ましいんだよ!!!」ガッ
エレン「何言ってるんだよ!」
教官「ほぅ…行進中に口論とは、随分余裕があるな?」
エレンジャン「!」ビクッ
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:46:13.44 ID:nb3vcewxO
教官「ジュン・キルミーベイベー、マツモト・イェーゴー…貴様らは装備を増やしてやろう」
エレン(ひょっとしてマツモトって俺のことなのか…?)
ジャン「名前言い間違えられてやんの!…ははは!!」
エレン「お前もキルしか合ってなかったぞ…」
エレン(言い間違えるってレベルじゃないぞ…それほどに教官は物覚えが悪くなっちゃったって言うのか…?)
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:52:57.40 ID:nb3vcewxO
教官「そしてマンコ・ポット」
マルコ「!?」
ジャン「ぶっ!!」
教官「訓練中の二人の口論を近くに居ながら止めなかった貴様も同罪だ…貴様も装備追加だ」
マルコ「は…はい!」
ジャン「…ゲホッゲホッ!」
教官「どうしたキルミーベイベー!もう限界が来たか?」
ジャン(誰のせいだと…)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 20:56:17.53 ID:nb3vcewxO
―――対人格闘訓練
コニー「やーーーっ!」
サシャ「ケェーーー!!」
教官「ハニー・スプリングフィールド、ソーニャ・ブラジャー!また貴様らか!」
コニーサシャ「…!!」
アニ「教官、昨日から訓練兵全員の名前間違えてるね」
アルミン「アニは何て言われたの」
アニ「…アゴ・メロンパン」
アルミン(何でもれなく間違えるんだ…何か腑に落ちないぞ……)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:00:25.66 ID:nb3vcewxO
―――――
教官「ライニャー・ブラン!マツモト・クーガー!訓練中に何をしゃべっている!」
エレン(げっ!)
ライナー(嫌なタイミングで見られたな)
教官「訓練に励め」
ミカサ「…教官!」
教官「…どうしたミサカ・シーマン」
ミカサ「彼の名前はエレン・イェーガーです!マツモト・クーガーという名前ではありません!」
ライナー(自分の名前は気にしないのにエレンの名前の間違えは訂正するのか…)
ジョン(羨ましい…)
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:04:40.10 ID:nb3vcewxO
教官「そうかウレン・イエーガーだったな!だがシーマン…人の名前を気にして訓練を中断するなど…それで巨人を殺す気があるのか?」ゴン!
ミカサ「くっ…!」
エレン「大丈夫かミカサ…」
ライナー「教官の頭突きは痛いからな…」
ミカサ「エレンの名前を間違えた…あのハゲ…!」
エレン「お、おい!ミカサ…何するつもりだ!」
アニ(教官…エレンの名前を間違えたのか)
アルミン「アニ…怒ってる?」
アニ「別に」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:06:51.12 ID:nb3vcewxO
―――夕食
ジャン「ったくやってらんねーぜ、変に名前を間違えられて訓練に集中できやしねぇ!」
マルコ「オレもずっとマンコって呼ばれて、凄く恥ずかしかったよ」
クリスタ「………」
コニー「クリスタは何でずっと顔真っ赤にして俯いているんだ?」
ユミル「教官がクリスタのことクリトリスタって呼んだんでな」
サシャ「食が進んでないですねクリスタ…私が代わりに食べましょうか?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:09:05.14 ID:nb3vcewxO
ジャン「教官なんだからよ、訓練兵の名前くらいちゃんと覚えろよな」
エレン「…お前、教官に名前間違えられて寂しいだけなんじゃないのか?」
ジャン「何だと?」
エレン「教官は頭を打ったんだ…仕方がないだろ。それに実戦中に名前を言い間違えられたくらいで動揺してるようじゃ、巨人は駆逐できない」
ジャン「俺キルミーベイベーって言われたんだぞ!?キルミーベイベーって何だよ!」
ライナー「落ち着けジャン…エレンの言う通りだ」
ジャン「ライナー…」
ライナー「名前を間違えられようが、揺るがぬ信念を持ち続ける……それが兵士としての意志だと、俺は思う」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:13:41.23 ID:nb3vcewxO
ベルトルト「ライナーの言う通りだよ」
ジャン「ベルトルト…」
ベルトルト「僕も名前を何回も間違えられたけど、落ち込んでなんかいられないと思った」
ジャン「チッ…仕方ねぇな。名前が間違えられるなら、何度でも覚え直してもらうだけだ」
マルコ「その意気だよ、ジャン!」
コニー「そうだな…」
エレン「あぁ…明日からも訓練頑張ろうぜ!」
一同「「「おおおっ!!」」」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:14:48.53 ID:nb3vcewxO
アルミン「…僕、トイレ行ってくるよ」
ガチャ
アルミン「…あ」
教官「………」
アルミン「…教官、やっぱり聞いてたんですね」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:16:41.94 ID:nb3vcewxO
アルミン「…本当は名前を忘れてなんていないんですよね?」
教官「…アルミン・アルレルト、何故そう思う?」
アルミン「間違え方に意図的なものを感じました…それに頭を打った、という情報を流すのもわざとらしい」
教官「流石だな…アルレルト。洞察力に優れている」
アルミン「一体何故こんなことを?」
教官「それは明日話そう…」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:18:37.26 ID:nb3vcewxO
―――翌朝
ドヨドヨ
「なんだ?朝から訓練兵全員集めて、何が始まるんだ?」
「抜き打ちの試験じゃないのか?」
「おい!教官が来たぞ!」
教官「本日訓練兵諸君に集まってもらったのは他でもない…私が貴様らに秘密裏に行っていた訓練の結果についてだ!」
一同「!!」
教官「その訓練とは、私が貴様ら全員の名前を意図的に間違え、その反応を見るというものであった!」
教官「その目的は、自らの誇りである名前を踏みにじられても、貴様らが耐え抜き強い意志を持ち続けることができるかどうかを問うためだ!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:20:24.37 ID:nb3vcewxO
教官「…その結果、貴様らは最初は戸惑いはしたものの、真っ直ぐ進み続ける姿勢を昨晩の夕食の時に見せた!」
ライナー「…教官……」ブワッ
ベルトルト「うぅ…」
アニ(なんか泣き始めた…)
教官「…私は訓練中、貴様らの本当の名前を忘れたことはなかった!」
マルコ「うぁぁ…」
ユミル(夕食の時に盗聴してたのには誰も突っ込まないのか)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:22:30.00 ID:nb3vcewxO
教官「諸君の鋼鉄の意志は確かに私に届いた!」
エレン「……教官…!」
ジャン「……」グス…
コニー「うわぁぁぁ」
アルミン「うっ…」
ミカサ(みんな泣いてる…)
アニ(男子って馬鹿だな)
サシャ「……」モグモグ
教官「…私は貴様らのことを誇りに思う!」
クリスタ「……」ジワ…
ユミル(泣いてるクリスタ可愛いな)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/04(土) 21:23:41.25 ID:nb3vcewxO
男子一同(教官…俺達ずっと貴方についていきます!!)
教官「今日からもその強靭な意志で訓練に励め!以上だ!」
男子一同「「「はい!!!」」」
おわり
エレン「教官の物覚えが悪くなった?」