6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 00:48:11.75 ID:BpR5t/6e0

 
菫「こ、ここに彼女が……」ゴク

玄「おそうじおそうじー、あっ」

菫「こんにちは」

玄「ようこそ松実館へ。ご足労いただきありがとうございます」ペコリ

菫(確か妹の玄さんだったか)

菫「二泊お世話になる弘世です」

玄「はい、弘世様ですね。どうぞ中へ」

菫「あ、掃除途中じゃなかった?」

玄「いえいえ、この寒い中お客様をお待たせすることなどできません!」

菫「……そうか」

菫(くそっ、妹さんもかわいいなあっ)



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 00:54:27.72 ID:BpR5t/6e0

 
ガラガラ

宥「玄ちゃーん、お掃除ありが、」

菫「ど、どうも」

宥「失礼いたしました。松実館の仲居を務めさせていただいております、松実宥です。この度は」フカブカ

菫「そんなにかしこまらなくても」アタフタ

宥「ごめんなさい。少しテンパっちゃって……。お久しぶりですね、弘世さん」ニコ

菫「ああ。インハイで会ったのが最後だから、」

宥「三ヶ月ぶり、です」

玄「? ……――!」

玄「あっ、白糸台の部長さん!」

宥「こらっ、お客様に失礼だよ」

玄「ご、ごめんなさい」

菫「いいんだ。できれば友人として扱って欲しいな。欲を言えば、」

玄「弘世様、私がお部屋まで案内いたします! 荷物持ちますね」ふん゛ん゛ー

菫「う、うん……。ありがとう」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 00:58:20.11 ID:BpR5t/6e0

 
菫「風流があっていい旅館だね」

玄「お褒めいただきありがとうございます」

菫「久しぶりの旅行にここを選んでよかった」

玄「……」

菫「どうかした?」

玄「んーっと、あ、失礼しました。……いえ、若い女性のお客様は珍しいもので」

菫「っ、」

玄「べ、別に全然いないってわけじゃないですよ? 紅葉を撮りに来たり、渓流でボートレジャーなんかもあるし、」

玄「ちょっと気になっただけです」

菫(まずい)

菫(インハイで気になった女の子が忘れられなくて、旅館を調べてまで追ってきただなんて)

菫(はたから見ればただのストーカーだ)

玄「……はっ、」

菫「……」ダラダラ

玄「大丈夫ですか?」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:05:02.06 ID:BpR5t/6e0

 
菫「受験勉強の気分転換にね。このあたりは空気もいいし、それでここを選んだんだよ。うん。他意はない」

玄「そ、そうですか。あ、こちらです。部屋の説明をいたします――

  @

玄「フロントへは001です。何かわからないことはございますか?」

菫「夕飯の時間は?」

玄「お客様のご希望する時間に合わせることができます。いかがなさいましょう」

菫「じゃあ七時で」

玄「わかりました。それともう一つ、当旅館はマッサージを提供しています。御代はいただきませんので、よろしければ、」

菫「ぶふぉっ!! ……ごほごほ、今なんて?」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:10:38.67 ID:BpR5t/6e0

 
玄「御代は頂かないと」

菫「その前」

玄「マッサージを」

菫「」

菫「なるほど――」

菫「マッサージね――」

菫「後で伝えるよ。説明ありがとう」

玄「?? ごゆっくりしていってください」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:16:31.41 ID:BpR5t/6e0

 
◇◆◇◆◇◆

玄「怪しいっ」ゴシゴシ

玄「なんでわざわざこんな田舎に来たんだろ」ゴシゴシキュッキュ

玄「友達割引もお姉ちゃんのことだから断ってることだろうし、うちを選ぶメリットはないのだけど、」

玄「別に仲がいいってわけでもない」ゴシ

玄「そもそも次鋒で戦っただけだったし……」ゴシゴシゴシ

玄「お礼参り?」

玄「……まさかね」ジャー

玄「おし、お風呂掃除終わり~」

 「くろちゃーん、休憩いれよー」

玄「はーい」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:20:59.40 ID:BpR5t/6e0

宥「玄ちゃん、ごめんね、私が寒がりなばかりに」

玄「いいんだよ。お姉ちゃんは接客に集中してもらえれば」

宥「今お茶淹れるよ」

玄「うん」

玄「……お姉ちゃん」

宥「なに?」

玄「今日来た白糸台の――弘世さん、知り合いだよね、久しぶりって言ってたし」

宥「うん、そうだよ」

玄「なんでこっち来たのかな」

宥「気分転換で、って」

玄「うちを選んだ理由は?」

宥「偶然って言ってたよ」

玄(すごい確率……)



32: >>31 読んでくれてありがとうございます 2012/12/11(火) 01:26:35.60 ID:BpR5t/6e0

 
宥「なんだか運命感じるよ~」

玄「はっ!?」

宥「だって、インハイ決勝で戦った人とまた巡り合うなんて、よっぽどだもん」

玄「そ、そうだね」タハハ

玄(……お姉ちゃんなんか変)

玄「弘世さんとは全く繋がりないわけだよね?」

宥「うん、予約のお電話をもらった時におしゃべりしたのが最初のまともな会話だったから」

玄「その時はどういう……?」

宥「普通だよ? 少し緊張していたけど、――一人旅行だし、そういうのも初めてだったんだろーね」

玄「ふ、ふーん」

宥「大会中はビシっとしてたから、可愛いななんて思っちゃったり」フフ

玄(むぅ)

宥「はい、お茶どうぞ」

玄「ありがとう」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:32:57.50 ID:BpR5t/6e0

 
宥「あったかーい」

玄「あれ? いつもとちがう。このお茶おいしいね。どうしたの?」

宥「弘世さんから貰ったんだよ。お土産だって」

玄「へー」ズズ

  『お礼参り……まさかね』

玄「」ダラー

玄「お姉ちゃん! 飲んじゃ駄目!」ガシ

宥「え? え?」

玄「毒入ってる!」

宥「毒? 何言ってるの玄ちゃ、」

玄「あ゛っっ」ズル

バシャーン

宥「あったかーい」

玄「うわわわわ」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:37:55.26 ID:BpR5t/6e0

 
玄「ごめんなしゃい」フキフキ

宥「もー、びっくりしたよー。突然、『毒が』なんて」フフッ

玄「だってだって、弘世さん、なんか怪しいし、決勝でもお姉ちゃんに手こずってたし、それで復讐というか、」

宥「……玄ちゃん、弘世さんはそんな事する人じゃないよ」

玄「……うっ」ビクッ

宥「でもありがとう。お姉ちゃんのこと心配してくれたんだね。玄ちゃんはちょっと感受性豊かだから。……だけど毒殺はないと思うよ?」

玄「……反省します」

宥「んー、弘世さん、何かしらの理由はありそうだけどね」

玄「偶然じゃないってこと? それってどんな理由?」

宥「それは秘密~」ルンルン

玄「えー?」



45: 鬱はないです 2012/12/11(火) 01:45:13.81 ID:BpR5t/6e0

 
◇◆◇◆◇◆

菫(マッサージってなんだろう)

菫(そういやこの前、淡が登校中に拾ってきたDVDに『せいかn)

菫「うぁああ、何考えてんだっ。あれAVだろ!」ゴロゴロ

菫「……」ゴロン

菫(……普通、旅館がマッサージなんて提供するかな)

菫(実は松実館は経営難に陥っていて、地元の地上げ屋に先代の残した借金を返せずにいて
  どなりこむヤクザ、妹さんにいますぐここを売り払えと脅すも、「お母さんの残した旅館だから」
  と一歩も引かず、ついにはヤクザはその姿勢に折れて支払い期限を延ばして去っていくのであった。
  「お姉ちゃん怖かったよう」「うん、ごめん私がこんな病弱なばっかりに」美しい姉妹愛に読者は涙。
  それでも、借金が消えたわけではない。迫る期限。姉、松実宥は決断を下す。
  体を、売るしかない
  妹に内緒で客と体を重ね、返済の足しにしていく。順調に金が溜まっていく一方、自身の汚れと
  後戻りできない現状に加速度的に精神が蝕まれていく。こうして借金をようやく返しきるも
  一度快楽を知った身体は理性を振り切り、ついには性欲を満たすためだけに客と無償で寝てしまうまでに至る。
  ある日の夜遅く、最近夜歩きする姉に不信感を覚えた妹は、淫猥な衣装を身に着けた姉の姿を、て……あ)

菫「何考えてんだ死ね! 死ね私!」ガンガン

菫(照の書いた小説に影響されたんだ。そうだそうだ、あいつがあんなもの書いて私に読ませるから!)



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:51:47.30 ID:BpR5t/6e0

 
菫「で、でも、無料って言ってたし、最近やけに肩がこる気もするから受けてみて損はない」ブツブツ

菫(可能性として、さっきの妄想がないとも言い切れない。そしたら私が相談に乗ってあわよくば、)

菫「……なんかもう駄目だな。勉強しよう」

プルルル プルルル

菫「はい、もしもし」

宥『もしもし、四時から露天風呂がご利用できますので、それを伝えにお電話させてもらいました」

菫「ああ、ありがとう」

宥『何かご不便がございましたらご連絡ください。では、』

菫「あ、あの!」

宥『はい』



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 01:57:02.81 ID:BpR5t/6e0

 
菫「妹さんが、えっと、マ、マッサージを受けられる言って、その、……っ、」ゴクッ

宥『はい、無償で承らせてもらっています。ご利用なられます?』

菫「うんっ」

宥『お時間のほうは』

菫「夕食食べた後がいいから、じゃあ9時ごろに」

宥『ありがとうございます。では後ほど』

ガチャン

菫「~~~~~~っ! やったー!」

菫「こっちまで来たかいがあったな」

菫「そしてこれはお近づきになるチャンス。最悪アドレス交換でもしておかないとっ」フンス



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:04:23.86 ID:BpR5t/6e0

 
松実館前 ハイエース車内

 「疲れたー」グッタリ

 「お疲れタカミー。お礼におもみもみしてあげよう」

尭深「い、いいよ淡ちゃん。しかもそこ胸だし……」

淡「にしてもおかしい! こんな面白いイベントに誰も参加しようとしないなんて絶対おかしい!」モミモミ

尭深「連休だしね。部活もあるから」

淡「ふーむふむ。確かに部活は大切だよ? でもね偉大な元部長の色恋事情のほうがだんちさ」モミモミ

尭深「車走らせて来た手前、否定できない」

淡「タカミーにもびっくりしたよ。まさか車の免許を持っていたとはね」モミモミ

尭深「ん?」

淡「あれ?」モミ!?

尭深「車のは持ってないよ。ほら私十七だし」

淡「ええ? でも免許持ってるかって聞いたら『あるよ』って、」

尭深「原付だよ免許は」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:10:25.01 ID:BpR5t/6e0

 
淡「てことは……今まで無免?」

尭深「うん」

淡(あれれー、おっかしいなー。じゃあなんで当たり前に運転してんだ)
  
淡「この車誰の?」

尭深「私のだよ」

淡「ふぅーむ、なるほどなるほどー」

淡(深く考えるとまずいねこれは)

尭深「あの人、」

淡「ん? あっ」

尭深「阿知賀の先鋒の人だ」

淡「やっぱりね。大当たりだ」

尭深「まだ弘世先輩がここに泊まっているっていう確証はないよ」

淡「あるよ――私の直感がそう囁くんだ」ウチュウドバー



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:16:45.09 ID:BpR5t/6e0

 
淡「まぁまぁ実際にはいろいろ論証は用意してたんだよ」

尭深「てことはまるで物証なしでここまで?」

淡「うん、まぁそうなる」

尭深「なかなか無茶苦茶だね」ハァ

淡「一つ目は、今年最後のOG会を休んだこと」

尭深「それって受験勉強っていう免罪符があるし、そもそも宮永先輩しか出てなかったような」

淡「甘いねタカミー。部会含め今までのスミレの出席率は100パー。責任感の強いスミレがクッソくだらないOG会と言えど、休むなんてありえない」

尭深「……確かに、弘世先輩は既に狙いの大学は安全圏内らしいけど……、でも、旅行に結びつけるのはちょっと」

淡「それだけ重要ってことさ」

淡「次に、松実宥の存在」

尭深「なんだかそれ核心ぽい」

淡「落ち着きなされ。テルーの証言によればここ最近、変にカレンダーを眺めそわそわして、乙女らしかったの事」

尭深(宮永先輩、彼氏いたことないはずなのに、そんなことわかるかなぁ)



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:23:28.08 ID:BpR5t/6e0

 
淡「あの堅物ハンターが恋する乙女へと変貌を遂げたのが、」

尭深「インハイの後?」

淡「そうなのである。私は名門白糸台の部長から解放されて、肩の荷が下りたのかと思ったんだけど違ったみたい」

尭深「それに気付いたのも宮永先輩?」

淡「うん。二人とも付き合い長いからね。微小な変化にも気付けるらしいよ」

尭深「……」

淡「信じてないな。なんだかんだで信憑性あると思うんだけど」

尭深「それはいいけど、なぜ松実さんに」

淡「むふっ。いい質問ですよ」

淡「スミレの団体大会の収支に唯一傷がついたのが準決勝のマイナス8800だけなのさ」

淡「んで、卓を囲った一人が松実宥」

淡「『プライドを傷つけられた菫、しかしそこには新たな感情が芽生える。それは恋(ドッヤァアアッッギュルルゥオオン』byテルー」

淡「真面目に説明すると、スミレの癖を看破してたのは松実宥だけだったしね。何かしら思うことはあったはず」

尭深「ふーん」



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:30:27.15 ID:BpR5t/6e0

 
淡「三つ目、この時期への旅行に奈良って選択はすごい正解だってこと」

淡「紅葉のシーズンで客が賑わい、旅館の娘であれば間違いなく仕事に借り出される」

淡「客:従業員として自然と会える上、奥手なスミレはそれを言い訳にできる」

尭深「それって二つ目の論証が成立してなければなんとも言えないよ」

淡「好きなのは間違いないさ。テルーの太鼓判もあるよ」

尭深(宮永先輩の……。うーん)

淡「総括。OG会を休んでまで、松実宥に会うために、ここまで来た。おーけい?」

尭深「一応」

淡「よっし、それでは渋谷隊員、張り込み開始だっ」

尭深「らじゃー」

尭深「で、最終的にどうなるの?」

淡「ニヨニヨしながら行く末を眺める、でいいんじゃないかな!」

尭深「本当に興味本意なんだね……」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:35:07.74 ID:BpR5t/6e0

 
玄「……」

玄「あのワゴン、お客様のかな」

玄「だったら駐車場入れてもらわないと」



尭深「隊長、三時の方向からマルイモが本艦に接近しています」

淡「まずい、十二時に黒十で発進」

尭深「りょーかい」


ブロロロロ


玄「あ、人乗ってたんだ。なんだったんだろ」

玄(一瞬ちらっと見えたけど、女の子だったような……)



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:41:11.66 ID:BpR5t/6e0

 
菫「ふへえええ、いい湯だな~」

カポーン

菫(いいところだやっぱり)

菫(どうせだったら照も誘って……)

菫(そうしたら本筋がずれてたか。目的は宥さんと会うためだったしなぁ)

菫(慰安会も大阪なんかじゃなくてこういうところ来ればいいのに)

菫(ちょっと年寄り臭いかな)

菫(亦野は喜びそう。ハゼ釣りできるみたいだし)ザプー

菫「……」

菫(なんだかずっと部のことだけ考えてる気がする)

菫(せっかくしがらみから逃れたのに……)



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:48:13.44 ID:BpR5t/6e0

 
二十分後

菫(危ない、のぼせるとこだった)

ガラガラ

菫「あ」

宥「あ」

菫「」カクシカクシ

宥「すいません、ちょっと空調の調子が悪くて……、すぐ終わりますので」

菫「う、うん。きにしてないきにしてない」

菫(早く浴衣着ないとっ)チラ

宥「うーん」グラグラ

菫(なんか危なっかしいなぁ)



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 02:54:58.87 ID:BpR5t/6e0

 
菫「……」ソワソワ

宥「一回外したほうがいいかな」

菫「ゆ、宥――松実さんっ」

宥「は、はい?」

菫「下、押さえてましょうか? なんだか危なそうで」

宥「ありがたいのですが、服を……」

菫「あっ、すぐ着るから」

宥「、浴衣を着るときはし――」グラリ

菫「危ないっ」

ドスン

菫「うぐっ」

宥「あ、あ、だいじょうぶですか!?」



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:02:51.35 ID:BpR5t/6e0

 
菫「結構身体頑丈だから大丈夫……、宥さんは?」

宥「はいこちらも、なんともないです」

菫「良かった」ホッ

宥「私、運動神経悪くて……、弘世さんがいなかったら怪我していたかもしれないです。本当にありがとうございます」

菫「この程度なんともないよ」

ガラ

玄「おねーちゃん、直っ」

宥「」

菫「あ、これはだね」

玄「あれ? こんなところで何してるのってナニしてるのか。あはは私何言ってんだろ」

宥「玄ちゃん誤解してる、だから話を」

玄「お客さんくるからそういうことは部屋でヤってね」

玄「じゃ」

宥・菫「」



96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:13:59.58 ID:BpR5t/6e0

 
宥「玄ちゃん……」

菫「申し訳ない、私がさっさと浴衣を着ていれば」

宥「いえ、全面的に私が悪いので……そんなことは……」

菫(ううっ、こんなときどうしたらいいんだろう)

菫(『一緒に誤解を解きに行こう』、そして身体を抱き寄せる)

菫(駄目だ駄目だ、そこを見られたら私は淫行変態女だと思われ、将来の義姉として認知してもらえなくなってしまう)

菫(打算するな)

菫「ちゃんと説明すればわかってもらえるはずです。二人で」

宥「いえ、お客様の手は煩わせません、私一人で行きます」

宥「それでは」

菫「あっ」

菫「行っちゃった……」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:25:27.59 ID:BpR5t/6e0

 
玄「お姉ちゃんが裸の弘世さんの上に乗っかってた……」

玄「そういう関係だったんだ」

玄「いや、あれは弘世さんに誘われて……。うん絶対そう。お姉ちゃんはあんな節操ないことしない!」

玄「でも応じたってことは結局変わらないか」


玄「……あっ、灯篭に明かりつけておかないと」

ブッブー

玄「あれ? またあの車だ」



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:38:28.27 ID:BpR5t/6e0

 
淡「全っ然出てこないねぇ」

尭深「いまごろ先輩たちは、ちょ、チョメチョメを」カァァ

淡「恥ずかしいんだったら言わない!」

尭深「でも、好きになったらそれしかないよ」

淡「そんなことないと思うけどー。それに従業員だからまだ仕事中だよ」

尭深「し、仕事。そうかそういう仕事もあるよねっ、弘世先輩お金いっぱい持ってそうだし」

淡「むっつりですなー」

尭深「メモしよっ。……あれ?電気がつかない」

淡「まーさーかー?」

尭深「バッテリーあがちゃったのかも☆」

淡「やばいっしょ」



104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:46:05.97 ID:BpR5t/6e0

 
ギッタンギッタン

玄「ひえええ、なんか揺れてる~」

玄「あれが、噂のホテルカー、いやカーホテルだっけ。どっちでもいいや」

玄「こんなときは――

~~回想in~~

 穏乃「玄さん、今日の夜、アベック襲撃やりましょうよっ」

 玄「どういう遊び?」

 穏乃「この前赤土先生から教えてもらったんすけど、夜中変に揺れてるワゴンあるじゃないですか」

 玄「うんうん」

 穏乃「そいつの下にですね、こう爆竹を設置して」

 玄「ふぅーむ、なるほどなるほどー」

~~回想out~~

玄「これで街の治安は守られるって穏乃ちゃん言ってたけど……」

玄「爆竹は近隣に迷惑だから、」

玄「そうだ、注意しに行かないとっ」フンスッス



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 03:56:21.51 ID:BpR5t/6e0

 
尭深「淡ちゃん、なんでまた揉むの~」

淡「暴れるでない! こいつは罰じゃー」

尭深「あっあっ」

淡「フヒヒ!」

コンコン

淡・尭深「」ビクッ

玄「あのー、誰かいらっしゃいますかー」

尭深(メーデー! マルイモがレッドゾーンに侵入!)ボソボソ

淡(見れば分かるよ! それにメーデーは遭難信号)

玄「あれー?」

ガチャ

玄「あっ」

淡「確保」



109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:07:28.67 ID:BpR5t/6e0

 
玄「わーっ」バタバタ

淡「タカミっ、例の嗅ぐと眠くなる化学薬品Xを! 早く!」

尭深「そんなのないよっ!」

玄「誰かー、助けt、もごご」

淡「しーっ」

玄「うぐうぐ」グスッ

淡「落ち着いて、ほら」

玄「うがっ、うごうぐもがが!」

淡「うんうんそうだよ白糸台の大星淡だよ」

尭深「よくわかるね」

淡「この人とは通じるものがあるのさ」



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:20:04.54 ID:BpR5t/6e0

 
玄「急に取り押さえるなんてひどいです」グスッグスッ

淡「ごめんごめん、ちょっとテンパちゃってね」

玄「それよりも、ここで何を?」

淡「あー、ちょっと旅行を、」

尭深「弘世先輩の恋路を調べに来ました」

淡「えー!? 言っちゃうの!?」

尭深「隠したところでどうしようもないよ。下手な嘘ついてもバレるだろうしさ」

玄「恋路……? じゃあやっぱり……」

淡「えーなになに?」

玄「何でもっ、ないです」ポロ

淡「……泣いてる?」

尭深「淡ちゃん、そっとしてあげよう」



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:28:00.45 ID:BpR5t/6e0

 
菫「どうしよ、本当どうしよう」アタマカカエ

菫「うまく説明してもらえたらいいんだけど……」

菫「あれ、どうみても、」ボッ

菫「~~~~~」


菫「……ふぅ、迷惑かけるのは良くない」

菫「やっぱり私も謝りに行こう」

ガラ

宥「うあっ」

菫「わ、――松実さん、どうしました?」

宥「こっちに玄ちゃん来ませんでした?」

菫「玄さん? いえ見てませんが」



118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:37:47.20 ID:BpR5t/6e0

 
宥「あのときから姿が見えなくて、携帯も部屋におきっぱで、」フルフル

菫「落ち着いてください。以前からそういうことは?」

宥「でかける時は携帯電話を持ち歩いてましたし、こんなことは初めてです」

菫(脱衣所の件、やっぱりショックだったのだろうか)

菫「一緒に探します」

宥「迷惑でなければ」

菫「はい、客ではなく友人として頼ってください」

宥「ありがとう、菫さん」ギュ

菫「はうっ」

菫「と、とにかく心当たりのありそうな場所へ行きましょう」

宥「うん」



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 04:48:42.31 ID:BpR5t/6e0

 
淡「もどらなくていいの?」

玄「うん、今日はお姉ちゃんの顔みたくない」

淡(うあー、スミレのやつ何やらかしたんだよ)

尭深「松実さん、この車バッテリーあがっちゃったから、その、よければでいいんですけどバッテリー借りられないですか?」

玄「旅館の裏にうちの業務用の軽トラがありますので、それでできますか?」

尭深「ええ、でも私MTは運転できないです」

玄「あ、じゃあ私が運転してきますね」

淡「一応聞くけど、無免だよね?」

玄「?? そうだよ?」

淡(大人しい子ほど進んでるってのは本当なのかな)

玄「じゃあ行って参ります」シュタッ

スタタタタ



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 05:02:42.92 ID:BpR5t/6e0

 
淡「む、」

尭深「ん?」

淡「スミレだ」

尭深「あ、本当。淡ちゃんの推理は正しかったね」

淡「まあ、さっきクロから聞いてたし――」

尭深「あれ、宥さん?」

淡「しかも手をつないでるよっ!!」

尭深「ちょっ、騒がないで。ばれちゃうから」

淡「ひえー、やっぱりできてたんだね。そして私のゴーストによれば彼女らは既に大人の関係」

淡「その場を見てしまったクロが、あんなショックを受けてたんだよ」

尭深「淡ちゃんもたいがいだよね」

淡「にゃんだとぉ」



124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 05:10:03.62 ID:BpR5t/6e0

 
尭深「何か探してる?」

淡「かな? キョロキョロしてるし」

尭深「どっか行くみたい」

淡「クロのことかも。あの様子だと何も伝えてないんじゃないかな」

尭深「私らのこと伝えられても困るけど……」

淡「あっちって何かあった?」

尭深「夕方行ったコンビニぐらい」

淡「てことは本格的にクロのこと探してるぽいねー」

ブロロロ キキッ

ガチャ

玄「ただいま戻りました! 松実玄ですっ」

尭深「あ、松実さん、さっきおn」

淡「ちょっと待って、面白いこと考えた」



126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 05:21:26.83 ID:BpR5t/6e0

 
菫「こっちは?」

宥「24時間営業のコンビニがあります」

菫(コンビニって普通24時間じゃないのか?)

菫「そこにいなければ……」

宥「もしいなかったら玄ちゃんの友達や部員に電話して、それでも見つからなかったら」ゾクッ

菫「大丈夫、絶対見つかる」ギュ

宥「……菫さんの手、あったかい」

菫「え、そうかな、そんなこと言われたの初めてだよ」

宥「私が初めてなんだ……うれしい」ボソ

菫「え? え?」

宥「そこを曲がった通りの先です」

菫「え、あ、はい」



131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 05:34:19.63 ID:BpR5t/6e0

 
淡「――作戦の全容は以上だ。質問は?」

尭深(いいのかなつっこんで)

玄「はい」スッ

淡「どうぞミス松実」

玄「目的に私と弘世さんとの関係の修復ってあったけど、失敗のケースとは?」

淡「この脅しにスミレがびびったらだよミス松実。ついでに東京へ帰ったら死ぬほどいじり倒す」

玄「なるほど」ニヤリ

淡「所詮それまでの女だったってことだ。屈せず現れればミス松実、君もスミレとお姉さんの交遊を認めるのだろう」

玄「認めましょう」

尭深(絶対バレるよこれー)

淡「なんだその不服そうな目は、意見があるなら言いたまへ」

尭深「いえいえ、滅相もございません」

淡「それではミッションスタート!」



133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 05:40:38.59 ID:BpR5t/6e0

 
ファーイト! タタカウーキミーノウータヲー♪

宥「あ、電話」

菫「玄さん?」

宥「非通知、です」フルフル

菫「私が出ましょうか」

宥「だ、大丈夫です」

ピッ

宥「もしもし」

 『あーもしもし、チミ、松実宥さんだね』

宥「は、はい。そうですが」

 『今、チミの妹さんがそばにいるんだがね、』

宥「く、玄ちゃんが!? 無事なんですか?」



136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 05:55:16.30 ID:BpR5t/6e0

 
 『うーん、それはチミの今後の行動にかかっているかな』

宥「え? それってどういう、」

 『ほら、いい声で鳴きたまえ、  オネーチャーン タスケテー  ……くふふ、聞こえたかね?』

宥「そんな、玄、ちゃん」ガクリ

菫「ゆ、宥さん!? どうした?」

 『実は私は少々、恨みを持った相手がいてね、さしずめこの子は交換材料といったところかな』

宥「だ、誰ですか、その相手って」

 『君の隣にいる、弘世くんだよ。これは取引だ。弘世くんをこちらに引き渡せば、妹さんを解放しよう』

宥「そんなの私に選べません!」

 『おやおや、君のたった一人の大事な妹だろう? それにね、判断は弘世くんに任せたほうが賢明だと思うよ』

宥「っ、……」ポロポロ

菫「電話、貸してください」



141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 06:04:55.68 ID:BpR5t/6e0

 
菫「お前、誰だ」

 『チミチミィ、お前はないんじゃないかな』ウラゴエ

菫「宥さんに何て言った」

 『それは本人に聞きたまえ』

菫「答えろっ!!」

宥「……その人、玄ちゃんをっ、誘拐してっ、菫さんを、」

菫「私を?」

宥「玄ちゃんを解放させてほしかったら、菫さんが代わりに」

菫「なんだって?」

菫「おい、私に何の恨みがある」

 『そいつは言えない質問でごぜーますわ』

菫「はぁ?」



145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 06:11:14.23 ID:BpR5t/6e0

 
菫(なんかズレてるな)

菫(わざわざ奈良に来てまで報復ってのもおかしい)

菫(東京にいる間、やろうと思えばできるんじゃないか? そもそも玄さんまで巻き込んで足もつきやすい)

菫(ただのイタズラ……か? 可能性は高いな。――だけど、)

菫(宥さんを泣かせた罪は死で償わせてやる)

菫「玄さんを解放してほしい。そちらの要求を飲もう」

 『聡明ですぞ』

菫「もし、これがイタズラでも、私は絶対に許さないからな」ゴゴゴゴ

 『ほ、ほー脅してきちゃうかー。スミレにしてはなかなかだね』

菫「スミレ……?」

 『あっ……、とにかく○×公園へ松実宥と二人で来い。警察は呼ぶな。わかったね?』

菫「ああ、わかったよ……!」

ピッ

宥「菫さん……」

菫「大丈夫。たぶん」



150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 06:25:12.78 ID:BpR5t/6e0

 
淡「やべえ」

尭深「……」

淡「ばれたかも」ビクビク

淡「あっ! タカミー、やっぱりねって顔してる!」

尭深「うん」

玄「そんなことないよ! 淡ちゃんの演技は完璧だったよ」

淡「そ、そうかな」テレテレ

玄「自信持っていいと思うのです」

淡「ほんとー? 私演技派なのかな」

玄「うんうん!」

尭深(そっか、この二人……、――同レベル!)



153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 06:37:24.97 ID:BpR5t/6e0

 
淡「じゃあ○×公園行っちゃいますかー」

尭深「一つ聞きたいことが」

淡「ほいほい」

尭深「拉致った弘世先輩ってどうするの?」

玄「ふむふむ」

淡「……」

尭深「えっ……、考えてなかったの?」

淡「やーん、ひかないでよタカミー。ばっちり考えているよ」

淡(額に肉でも書いて旅館の前に放り出せばいいか)

玄「なんだかワクワクするねっ」

淡「でしょー?」

尭深(遺書でも書いておこうかな)



157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 06:49:21.21 ID:BpR5t/6e0

◇◆◇◆◇◆
○×公園

菫「ここか」

チカッ チカッ

宥「あ、あの車!、旅館から出て行くときに止まってたやつです」

菫「……」

菫「……なるほど」

ガチャ

玄「おねーちゃー!!」ダダッ

宥「玄ちゃんっ!!」

宥「大丈夫? 怪我してない?」ダキッ

玄「大丈夫だよ。ごめんね、心配かけて、お姉ちゃんの話も聞かなくてっ」

菫(そういうことか)

菫「玄さん、私の信用は回復したかな?」

玄「はいっ、あっ」

宥「玄ちゃん?」



160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 06:58:04.44 ID:BpR5t/6e0

 
宥「これってもう、逃げたほうが、」

菫「いや、ちゃんと私は出向こう。君たちにこれ以上迷惑かけられないからな」

宥「ううん、何されるかわからないのに、大切な人をそんな危険なところへ行かせられませんっ」

菫「安心してちゃんと帰ってくるから」ニコ

宥「でも、」

菫「本当に大丈夫」ポンポン

宥「……そこまでいうなら……」ボッ

菫「玄さん、何か要求は?」

玄「目隠しと耳栓、それとタオルで後ろで腕を縛るようにといわれました」

宥「それじゃあ抵抗できないよ」

菫「問題ない」



163: >>162 すまんな 2012/12/11(火) 07:06:09.03 ID:BpR5t/6e0

 
淡「ひゅーっ、スミレのやつ恋人に縛られてるよ! 録画は?」

尭深「ばっちり」

尭深(乗りかかった船だ。どうとでもなれ)

淡「……終わったようだね」

スタスタ

淡「怖っ、迷わずこっち迫ってきてるよ。目隠しされてるのに」

尭深(あれは今、殺意で動くマシーンだから、たぶん獲物の匂いに嗅ぎ取ってるのだろう)

菫「おい」

尭深「ひっ」

淡「大丈夫、耳栓は確認したから。手を取って乗せて」ボソボソ

尭深「うん」ボソ



ガチャ ブロロロ

宥「行っちゃった……どうしよう、私」ポロポロ

玄(お姉ちゃん、本当にあの人のこと――好きなんだ)



165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 07:19:04.65 ID:BpR5t/6e0

 
菫「お前らに言っておく、いますぐ旅館に直行しろ」

淡「あれ? 今、お前『ら』って言った?」ボソボソ

尭深「……」

菫「今なら許してやる」

淡「ほー、こんな状況なのに余裕しゃくしゃくだねー」

菫「五秒以内に後ろのタオルをはずせ、さもなくば」

淡「さもなくばー?」

菫「殺す」

菫「5……4」

尭深「淡ちゃん、外そう! 私達殺されちゃうっ」ボソボソ

菫「3……2」

淡「大丈夫だよ。こんなガッチリ結んであるもん」

尭深「淡ちゃん!」

菫「1……」



168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 07:24:08.07 ID:BpR5t/6e0

菫「0」

菫「残念だよ。淡……」ゴゴゴゴ

ブチンブチン

淡「は?」

菫「もう一人は渋谷か……。意外だったな。てっきり照かと」スッ

尭深「ひいいいっ」

菫「覚悟はいいか」

淡「す、スミレ落ち着こ? ほらこれ、ジョークだよジョーク」

菫「宥さんを泣かすことがか?」

淡「うっ」

菫「言い訳は見苦しいぞ」ニコ

菫「彼女を悲しませることは、とてもとても――罪深いんだ」


お母さんとお父さんへ
先立つ不幸をお許しください
原因は全て自分にあります。誰も恨まないでください
短い人生でしたが楽しかったです
P.S 机の引き出しに入ったノートは全て焼却処分でお願いします    尭深                  



181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 08:13:11.94 ID:BpR5t/6e0

◇◆◇◆◇◆
菫「後輩たちがとんだご迷惑を。申し訳ない」

菫「ほらお前らも」

淡「もうひわけありまへんれひた」ドゲザ

尭深「れひた」ドゲザ

宥「大星さんと渋谷さん……ですよね」

淡「れす」

菫「ああ、気にしないで欲しい。痕にならないように頬にしかしてないから。だからこんなパンパンなんだ」

宥「そ、そうなんですか……、いや、でも女の子の顔は、」

淡「い、いいんれす! この程度で許してもらへて菫せんはいはお優しい」アセアセ

玄「」ビクビク

宥「く~ろ~ちゃん」

玄「ごめんなさいごめんなさい!」ドゲザ

菫「玄さんはこいつらに騙されていたわけだし、それに元々の原因は誤解だから許してやって欲しい」

宥「菫さんがそう言うなら……。でもこれからは私を心配させたら怒るからねっ」

玄「おねえちゃ~」ウルウル



185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 08:17:27.58 ID:BpR5t/6e0

菫「そろそろ夕食かな。お前ら今日どうするつもりだった?」

淡「てきとう」

尭深「こんびにでしゅ」

菫「……松実さん、夕食二人分追加できないかな? 代金は私が支払うから」

宥「いいですけど、その呼び方、やめてもらえませんかっ」

菫「えっ」

宥「私、今菫さんって呼んでます。菫さんもさっき私のこと、ゆ、宥さんって、」

菫「――宥さん」

宥「はい、菫さん♪」

宥「じゃ、部屋戻っていてください。すぐにもお持ちいたしますので」

菫「あ、ああ」マッカッカ


玄「なるほどなるほどー」

淡(あれ? 結局私達の行動って正解だったんじゃねー?)

尭深「わはひはひのぎへいでだれかがしあわせになっはんらよ。それへいいじゃない」

淡(何言ってんだかわかんねぇ)



189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/11(火) 08:24:00.90 ID:BpR5t/6e0

to 宮永先輩
sub 報告
面白映像はあまり撮れませんでした。
お気に召すかわかりませんが、弘世先輩がマッサージ(意味深)を受けている音声があります。とりあえず送っておきますね。
それと、マイクを回収する際、弘世先輩に蹴り飛ばされたのでその分も報酬上乗せお願いします。
細かい出来事と弘世先輩の動向については次のメールで報告させてもらいます。
最後に、淡ちゃんが口を滑らせて宮永先輩が黒幕だと吐いてしまったので、東京に帰ってきたら覚悟してください。
マジでやばいです。


照「……」

パシン

誠子「どうしたんですか?」

照「長野、帰ろうかな」



槓!


元スレ
菫「ここが松実館か」ドキドキ