7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:37:16.40 ID:+lyvTYidO
初美「いつもニコニコしていますよー」
小蒔「違う表情が見たいんです」
初美「ドッキリでもしかけますかー?」
巴「笑顔で怒る未来しか見えないよ」
初美「もしかしたら降ろすかもしれないですねー」
春「……姫様が仕掛ければ大丈夫」
小蒔「私ですか?」
春「姫様にはきっと怒れない……」ポリポリ
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:42:03.90 ID:+lyvTYidO
巴「でもあの人が慌てるようなドッキリなんて無いんじゃない?」
小蒔「喜んで驚くのが見たいのでドッキリとは……」
春「驚かすことでメジャーなのはその人の苦手なもので驚かす……」
小蒔「それは嫌がらせじゃ……」
初美「嫌いな食べ物とか無いんですかー?」
巴「あの人何でも食べるじゃないですか」
春「食べられると嫌いは違う……」
初美「慌てる様子というより笑顔以外の表情が見たいですー」
小蒔「霞ちゃんの嫌いな食べ物……」
巴「そういえば姫様は霞さんと小さい時から知り合いでしたよね。何か心当たりは?」
巴「小さい時に嫌いなものって結構ひきずりますし」
小蒔(好きなものならきっと和食全般なんだろうな)
小蒔「小さい時から霞ちゃんは何でも食べてました」
巴「やっぱり教育されてるかー」
小蒔「よく私の嫌いなものを食べて貰いましたから」
巴「何か意外ですね。そういう事はしなさそうに見えますけど」
小蒔「食べられなくて私が泣く事が多かったのでそれを見かねたんじゃないでしょうか」
初美「一族の方は食事の作法に厳しいですからねー」
春「黒糖食べさせて貰えない……」ポリポリ
巴「食事中に黒糖はまずいよ」
小蒔「よくこっそり食べて貰って、お礼に私の好きな食べ物をあげたりもしました」
巴「……ダメだ、完璧すぎる」
春「あの人は昔から大人……」
初美「姫の苦手な食べ物は何ですかー?」
小蒔「わ、私ですか?」
小蒔「………」
巴「流石に克服しちゃいました?」
小蒔「その……ナス……とかあまり好きでは無いです」
巴「あー、あの食感が嫌いって人居ますよね」
小蒔「い、今はそこまで嫌いじゃないですよ!本当です!」
初美「本当の本当ですかー?」
小蒔「むしろ大好きです!」
春「良かった」
小蒔「え?」
初美「今日はナス祭りですー」
小蒔「え?」
巴「二回戦敗退ですし、今日は残念会にしようって3人で相談してたんです」
小蒔「そ、それならもっと色々な食べ物の方が……」
春「……姫の好きなものにする」ポリポリ
巴「今日は姫様の大好きなナスで英気を養ってまた明日から頑張りましょう!」
小蒔「……」
巴「あと他に姫様の好きなものは?」
小蒔「……銀杏とか好きです」
初美「霞ちゃんの好きなものは知りませんかー?」
巴「あ、霞ちゃんの好きなものサプライズで出せば喜んでくれるかも」
小蒔「霞ちゃんの好きなもの……」
初美「好きなものならあるはずですー」
小蒔(小さい時霞ちゃん何食べてたかな……あっ)
小蒔「確か小さい時……」
――――――――――
霞「どうして今日はこんなにナスが多いの?」
春「残念会」
霞「残念会……は分かるんだけれど」
巴「姫がナス大好きらしいので思い切って今日はナス祭りなんです」
霞「小蒔ちゃんが?」
霞(克服したのかしら?)
巴「ナス料理って沢山ありますね意外に」
初美「新発見ですねー」
霞「小蒔ちゃん、ナス好きになったの?」
小蒔「は、はい。今は大好きです!」
霞(ふんふむ)
小蒔(どうしよう……)
初美「麻婆茄子美味しいですー」
巴「春ちゃん、ナスに黒糖は合わないんじゃない?」
春「そんな事ない。黒糖は万能」
小蒔(全部ナス……)
霞「……」
初美「姫様食べないのですかー?」
小蒔「た、食べます」
小蒔(ナスを食べるなんて何年振りだろう……)
小蒔(うう……)パクッ
グニュッ
小蒔(食感が……)モグモグ
小蒔(飲み込めないよ……)モグモグ
春「ナスの唐揚げ」
初美「それは唐揚げじゃなくてナスですかー」ヒョイッ
小蒔「……」モグモグ
春「黒糖かけておいたから」
初美「ぐふっ」
巴「春ちゃん黒糖は自分だけにして!」
小蒔「……」モグモグ
小蒔(飲み込めない……)ジワッ
霞(小蒔ちゃんが涙目だわ)
霞(やっぱり嫌いなままなのね。変な所で意地っぱりなんだから)
小蒔(いちにのさんで飲み込もう)
巴「何にでも黒糖かけるの止めようよ」
春「私だけだから問題ない」
初美「糖尿病になりますよー」
小蒔(何とか……一口……)
巴「姫様進んでませんよー?」
初美「ちゃんと食べないと大きくなれませんー」ドサッ
小蒔「あっ」
霞(あら)
巴「ハッちゃんが言う事じゃないよ」
小蒔(好きだなんて言うんじゃなかった……)ジワッ
霞「……」
霞「小蒔ちゃん」
小蒔「な、なに?」
霞「小蒔ちゃんのそれ分けてくれないかしら?」
小蒔「……だ、大丈夫。もう克服したから」ジワッ
霞(意地っぱりね)クスッ
霞「唐揚げが食べたいのだけれど大皿にあるのは黒糖がかかっているのよ」
小蒔「……じゃ、じゃあ半分こにしようか」
霞「ありがとう」ニコニコ
――――――――
小蒔「」ジワッ
霞「それも分けてくれない?」
――――――――――
霞「それとこのお肉、交換してくれると嬉しいのだけれど」
―――――――――
霞「小蒔ちゃん、食べないならそれ貰っていいかしら?」
――――――――――
小蒔(霞ちゃんに殆ど食べて貰ってるよ……)
小蒔(これじゃ小さい頃と変わらない……)
初美「もうナスの味しかしませんー」
巴「黒糖のせいで唐揚げだけ不人気だよ」
春「黒糖じゃなくてナスが不人気。黒糖は悪くない」ポリポリ
巴「もう黒糖直に食べてる!?」
霞「……」モグモグ
霞(正直私もナスは好きでは無いんだけど……)チラッ
小蒔(なるべく自分で食べないと)モグモグモグモグ
小蒔(喉が飲み込むの拒否するよ……)ジワァッ
霞(小蒔ちゃんが泣いちゃうくらいなら……ね)
―――――――――
小蒔母「ちゃんと好き嫌いしないで食べなきゃダメよ」
一族の人「おや、姫様はナスがお嫌いですか」
小蒔母「好き嫌いが多くて。私も苦労してるの」
幼小蒔(皆の前じゃ残せない……頑張って食べなきゃ……)
幼霞(……姫様ナスが嫌いなんだ)
幼小蒔「」モグモグモグモグ
幼霞(私もナス嫌いだけど……でも…でも)
幼小蒔「」グスッ
幼霞「姫様」
幼小蒔「霞ちゃん?」
幼霞「姫様様はナスがお嫌いですか?」
一族の人「それにしても姫様は母親似ですなあ」
一族の人「愛らしく育ってらっしゃる」
小蒔母「もう、皆さん冗談がお上手なんですから」
幼小蒔「……飲み込めないの」
幼霞「じゃあ私にくれませんか?」
幼小蒔「え?」
幼霞「私,ナスが好きなんです」
幼小蒔「じゃ、じゃあ、はい」
幼霞「ありがとうございます」モグモグ
幼小蒔「ありがとう、霞ちゃん」
幼霞(やっぱりあんまり美味しくない……)
幼霞(で、でも姫様は喜んでくれたし)
幼霞(それに私は姫様の嫌なもの引き受けなきゃいけないんだから)
幼小蒔「あ、じゃあ霞ちゃんにこれあげる!」
幼霞「銀杏……」
幼小蒔「小蒔、これ大好きなの。だから半分あげる!」ニコニコ
幼霞(どうしようナスは食べられるけど銀杏は無理だよ……)チラッ
幼小蒔「はいあーん!」ニコニコ
幼霞「え」
幼霞(これで断ったら……えーい!)パクッ
幼霞「……ありがとうございます」モグモグ
幼霞(息しないで早く飲み込もう)
幼小蒔「美味しい?」
幼霞「はいとっても」
幼小蒔「霞ちゃんも銀杏好き?」
幼霞「……えっとですね」
幼小蒔「あんまり好きじゃない?」ションボリ
幼霞「大好きです!」
幼小蒔「じゃあ小蒔と一緒だね!今度一緒に銀杏食べようね!」ニコニコ
幼霞「はい……」
―――――――――
霞(あれ以来後に引けなくなって食べ続ける羽目になったのよね)
霞(ナスはまだしも未だに銀杏は克服できず……私も小蒔ちゃんのこと言えないわ)
初美「もうナス食べられませんー」
巴「ナス唐揚げは春ちゃんが責任持って食べてね」
春「……」
初美「もうナス食べたくないですー」
巴「そろそろ姫様の好きなもののもう1つを食べましょうか」
小蒔「え?」
巴「あ、あと霞ちゃんの好きなものでもあります!」
霞「私?」
初美「姫様から好きなものを聞いておいたんですよー」
巴「じゃーん!銀杏です!」
霞「」
小蒔「わぁー!」キラキラ
巴「茶碗蒸しですけど、特製で銀杏超増量にしてもらいました」
初美「やっとメインがナスじゃないのが出ましたねー」
春「茶碗蒸しは黒糖かけると尚美味しい」
初美「もう黒糖はいいですー」
小蒔「小さい時、霞ちゃんが銀杏好きって言ってたでしょ?」
霞「覚えていてくれたの?」
霞(……それはすごーく嬉しいんだけど)
霞(銀杏だけは……回避したいわねぇ……)
霞「……私もうお腹g」
小蒔「霞ちゃん、あーん」
霞「え?」
小蒔「あーん」
霞「こ、小蒔ちゃんも銀杏好きでしょう?私になんか……」
小蒔「さっきのお礼だよ。はい」ニコニコ
霞「……えっとね」
小蒔「あ、もうお腹いっぱいかな?」ションボリ
霞「……、まだ大丈夫」
小蒔「じゃあ、あーん」
霞「あーん」
霞(結局私は小さい頃から何も変わってないのね)
霞(銀杏が嫌いなのも、小蒔ちゃんに弱いのも)
霞(……それにしてもやっぱり銀杏はちょっと……口に合わないわね)モグモグ
小蒔「美味しい?」
霞「とってもね」
春「ここでサプライズ」
霞「え?」
小蒔「霞ちゃんに喜んで欲しくて」
霞「……私が喜ぶもの?」
巴「霞ちゃんスペシャル仕様の銀杏茶碗蒸でーす」
春「姫様提案」
初美「銀杏が更に増量してますよー」
巴「まあ増量しすぎて9割が銀杏になっちゃったんだけど」
小蒔「沢山食べてね!」
霞「」
おわり
二回戦は永水勝ち抜け
準決勝は永水の回想が入り霞と姫が掘り下げられ霞×姫の人気が鰻登り
そう信じていた時期がありました
元スレ
巴「でもあの人が慌てるようなドッキリなんて無いんじゃない?」
小蒔「喜んで驚くのが見たいのでドッキリとは……」
春「驚かすことでメジャーなのはその人の苦手なもので驚かす……」
小蒔「それは嫌がらせじゃ……」
初美「嫌いな食べ物とか無いんですかー?」
巴「あの人何でも食べるじゃないですか」
春「食べられると嫌いは違う……」
初美「慌てる様子というより笑顔以外の表情が見たいですー」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:44:37.40 ID:+lyvTYidO
小蒔「霞ちゃんの嫌いな食べ物……」
巴「そういえば姫様は霞さんと小さい時から知り合いでしたよね。何か心当たりは?」
巴「小さい時に嫌いなものって結構ひきずりますし」
小蒔(好きなものならきっと和食全般なんだろうな)
小蒔「小さい時から霞ちゃんは何でも食べてました」
巴「やっぱり教育されてるかー」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:47:44.50 ID:+lyvTYidO
小蒔「よく私の嫌いなものを食べて貰いましたから」
巴「何か意外ですね。そういう事はしなさそうに見えますけど」
小蒔「食べられなくて私が泣く事が多かったのでそれを見かねたんじゃないでしょうか」
初美「一族の方は食事の作法に厳しいですからねー」
春「黒糖食べさせて貰えない……」ポリポリ
巴「食事中に黒糖はまずいよ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:50:10.10 ID:+lyvTYidO
小蒔「よくこっそり食べて貰って、お礼に私の好きな食べ物をあげたりもしました」
巴「……ダメだ、完璧すぎる」
春「あの人は昔から大人……」
初美「姫の苦手な食べ物は何ですかー?」
小蒔「わ、私ですか?」
小蒔「………」
巴「流石に克服しちゃいました?」
小蒔「その……ナス……とかあまり好きでは無いです」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:54:03.89 ID:+lyvTYidO
巴「あー、あの食感が嫌いって人居ますよね」
小蒔「い、今はそこまで嫌いじゃないですよ!本当です!」
初美「本当の本当ですかー?」
小蒔「むしろ大好きです!」
春「良かった」
小蒔「え?」
初美「今日はナス祭りですー」
小蒔「え?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 00:59:53.30 ID:+lyvTYidO
巴「二回戦敗退ですし、今日は残念会にしようって3人で相談してたんです」
小蒔「そ、それならもっと色々な食べ物の方が……」
春「……姫の好きなものにする」ポリポリ
巴「今日は姫様の大好きなナスで英気を養ってまた明日から頑張りましょう!」
小蒔「……」
巴「あと他に姫様の好きなものは?」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:04:42.11 ID:+lyvTYidO
小蒔「……銀杏とか好きです」
初美「霞ちゃんの好きなものは知りませんかー?」
巴「あ、霞ちゃんの好きなものサプライズで出せば喜んでくれるかも」
小蒔「霞ちゃんの好きなもの……」
初美「好きなものならあるはずですー」
小蒔(小さい時霞ちゃん何食べてたかな……あっ)
小蒔「確か小さい時……」
――――――――――
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:08:39.92 ID:+lyvTYidO
霞「どうして今日はこんなにナスが多いの?」
春「残念会」
霞「残念会……は分かるんだけれど」
巴「姫がナス大好きらしいので思い切って今日はナス祭りなんです」
霞「小蒔ちゃんが?」
霞(克服したのかしら?)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:11:49.11 ID:+lyvTYidO
巴「ナス料理って沢山ありますね意外に」
初美「新発見ですねー」
霞「小蒔ちゃん、ナス好きになったの?」
小蒔「は、はい。今は大好きです!」
霞(ふんふむ)
小蒔(どうしよう……)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:15:01.95 ID:+lyvTYidO
初美「麻婆茄子美味しいですー」
巴「春ちゃん、ナスに黒糖は合わないんじゃない?」
春「そんな事ない。黒糖は万能」
小蒔(全部ナス……)
霞「……」
初美「姫様食べないのですかー?」
小蒔「た、食べます」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:21:35.09 ID:+lyvTYidO
小蒔(ナスを食べるなんて何年振りだろう……)
小蒔(うう……)パクッ
グニュッ
小蒔(食感が……)モグモグ
小蒔(飲み込めないよ……)モグモグ
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:25:49.35 ID:+lyvTYidO
春「ナスの唐揚げ」
初美「それは唐揚げじゃなくてナスですかー」ヒョイッ
小蒔「……」モグモグ
春「黒糖かけておいたから」
初美「ぐふっ」
巴「春ちゃん黒糖は自分だけにして!」
小蒔「……」モグモグ
小蒔(飲み込めない……)ジワッ
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:29:06.49 ID:+lyvTYidO
霞(小蒔ちゃんが涙目だわ)
霞(やっぱり嫌いなままなのね。変な所で意地っぱりなんだから)
小蒔(いちにのさんで飲み込もう)
巴「何にでも黒糖かけるの止めようよ」
春「私だけだから問題ない」
初美「糖尿病になりますよー」
小蒔(何とか……一口……)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:35:49.00 ID:+lyvTYidO
巴「姫様進んでませんよー?」
初美「ちゃんと食べないと大きくなれませんー」ドサッ
小蒔「あっ」
霞(あら)
巴「ハッちゃんが言う事じゃないよ」
小蒔(好きだなんて言うんじゃなかった……)ジワッ
霞「……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:43:43.72 ID:+lyvTYidO
霞「小蒔ちゃん」
小蒔「な、なに?」
霞「小蒔ちゃんのそれ分けてくれないかしら?」
小蒔「……だ、大丈夫。もう克服したから」ジワッ
霞(意地っぱりね)クスッ
霞「唐揚げが食べたいのだけれど大皿にあるのは黒糖がかかっているのよ」
小蒔「……じゃ、じゃあ半分こにしようか」
霞「ありがとう」ニコニコ
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:51:08.34 ID:+lyvTYidO
――――――――
小蒔「」ジワッ
霞「それも分けてくれない?」
――――――――――
霞「それとこのお肉、交換してくれると嬉しいのだけれど」
―――――――――
霞「小蒔ちゃん、食べないならそれ貰っていいかしら?」
――――――――――
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 01:57:06.95 ID:+lyvTYidO
小蒔(霞ちゃんに殆ど食べて貰ってるよ……)
小蒔(これじゃ小さい頃と変わらない……)
初美「もうナスの味しかしませんー」
巴「黒糖のせいで唐揚げだけ不人気だよ」
春「黒糖じゃなくてナスが不人気。黒糖は悪くない」ポリポリ
巴「もう黒糖直に食べてる!?」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:00:21.16 ID:+lyvTYidO
霞「……」モグモグ
霞(正直私もナスは好きでは無いんだけど……)チラッ
小蒔(なるべく自分で食べないと)モグモグモグモグ
小蒔(喉が飲み込むの拒否するよ……)ジワァッ
霞(小蒔ちゃんが泣いちゃうくらいなら……ね)
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:04:23.36 ID:+lyvTYidO
―――――――――
小蒔母「ちゃんと好き嫌いしないで食べなきゃダメよ」
一族の人「おや、姫様はナスがお嫌いですか」
小蒔母「好き嫌いが多くて。私も苦労してるの」
幼小蒔(皆の前じゃ残せない……頑張って食べなきゃ……)
幼霞(……姫様ナスが嫌いなんだ)
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:07:29.04 ID:+lyvTYidO
幼小蒔「」モグモグモグモグ
幼霞(私もナス嫌いだけど……でも…でも)
幼小蒔「」グスッ
幼霞「姫様」
幼小蒔「霞ちゃん?」
幼霞「姫様様はナスがお嫌いですか?」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:12:29.63 ID:+lyvTYidO
一族の人「それにしても姫様は母親似ですなあ」
一族の人「愛らしく育ってらっしゃる」
小蒔母「もう、皆さん冗談がお上手なんですから」
幼小蒔「……飲み込めないの」
幼霞「じゃあ私にくれませんか?」
幼小蒔「え?」
幼霞「私,ナスが好きなんです」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:15:27.27 ID:+lyvTYidO
幼小蒔「じゃ、じゃあ、はい」
幼霞「ありがとうございます」モグモグ
幼小蒔「ありがとう、霞ちゃん」
幼霞(やっぱりあんまり美味しくない……)
幼霞(で、でも姫様は喜んでくれたし)
幼霞(それに私は姫様の嫌なもの引き受けなきゃいけないんだから)
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:18:46.91 ID:+lyvTYidO
幼小蒔「あ、じゃあ霞ちゃんにこれあげる!」
幼霞「銀杏……」
幼小蒔「小蒔、これ大好きなの。だから半分あげる!」ニコニコ
幼霞(どうしようナスは食べられるけど銀杏は無理だよ……)チラッ
幼小蒔「はいあーん!」ニコニコ
幼霞「え」
幼霞(これで断ったら……えーい!)パクッ
幼霞「……ありがとうございます」モグモグ
幼霞(息しないで早く飲み込もう)
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:23:41.32 ID:+lyvTYidO
幼小蒔「美味しい?」
幼霞「はいとっても」
幼小蒔「霞ちゃんも銀杏好き?」
幼霞「……えっとですね」
幼小蒔「あんまり好きじゃない?」ションボリ
幼霞「大好きです!」
幼小蒔「じゃあ小蒔と一緒だね!今度一緒に銀杏食べようね!」ニコニコ
幼霞「はい……」
―――――――――
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:28:14.40 ID:+lyvTYidO
霞(あれ以来後に引けなくなって食べ続ける羽目になったのよね)
霞(ナスはまだしも未だに銀杏は克服できず……私も小蒔ちゃんのこと言えないわ)
初美「もうナス食べられませんー」
巴「ナス唐揚げは春ちゃんが責任持って食べてね」
春「……」
初美「もうナス食べたくないですー」
巴「そろそろ姫様の好きなもののもう1つを食べましょうか」
小蒔「え?」
巴「あ、あと霞ちゃんの好きなものでもあります!」
霞「私?」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:34:47.35 ID:+lyvTYidO
初美「姫様から好きなものを聞いておいたんですよー」
巴「じゃーん!銀杏です!」
霞「」
小蒔「わぁー!」キラキラ
巴「茶碗蒸しですけど、特製で銀杏超増量にしてもらいました」
初美「やっとメインがナスじゃないのが出ましたねー」
春「茶碗蒸しは黒糖かけると尚美味しい」
初美「もう黒糖はいいですー」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:39:49.72 ID:+lyvTYidO
小蒔「小さい時、霞ちゃんが銀杏好きって言ってたでしょ?」
霞「覚えていてくれたの?」
霞(……それはすごーく嬉しいんだけど)
霞(銀杏だけは……回避したいわねぇ……)
霞「……私もうお腹g」
小蒔「霞ちゃん、あーん」
霞「え?」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:46:47.85 ID:+lyvTYidO
小蒔「あーん」
霞「こ、小蒔ちゃんも銀杏好きでしょう?私になんか……」
小蒔「さっきのお礼だよ。はい」ニコニコ
霞「……えっとね」
小蒔「あ、もうお腹いっぱいかな?」ションボリ
霞「……、まだ大丈夫」
小蒔「じゃあ、あーん」
霞「あーん」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 02:53:37.39 ID:+lyvTYidO
霞(結局私は小さい頃から何も変わってないのね)
霞(銀杏が嫌いなのも、小蒔ちゃんに弱いのも)
霞(……それにしてもやっぱり銀杏はちょっと……口に合わないわね)モグモグ
小蒔「美味しい?」
霞「とってもね」
春「ここでサプライズ」
霞「え?」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 03:04:50.93 ID:+lyvTYidO
小蒔「霞ちゃんに喜んで欲しくて」
霞「……私が喜ぶもの?」
巴「霞ちゃんスペシャル仕様の銀杏茶碗蒸でーす」
春「姫様提案」
初美「銀杏が更に増量してますよー」
巴「まあ増量しすぎて9割が銀杏になっちゃったんだけど」
小蒔「沢山食べてね!」
霞「」
おわり
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/11(水) 03:07:59.21 ID:+lyvTYidO
二回戦は永水勝ち抜け
準決勝は永水の回想が入り霞と姫が掘り下げられ霞×姫の人気が鰻登り
そう信じていた時期がありました
小蒔「霞ちゃんが喜ぶのが見たい」