14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 11:42:35.70 ID:EBSi1QOKP

照「38度もある……重症だね」

咲「お姉ちゃん……もう行っていいよ、1限入ってるんでしょ?」

照「いいよ、一回くらいサボっても問題ないから」

咲「ダメだよ、私なら一人で大丈夫だから」

咲「私だってもう子供じゃないんだよ?」

照「咲……」

照「わかった、あったかくして寝てるんだぞ」

咲「うん……」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 11:47:25.42 ID:EBSi1QOKP

咲「こほっ……こほ」

咲(頭が……ボーっとする……)

咲(鼻が詰まって、息苦しいし……)

咲(あー……一昨日こたつで寝ちゃったのが悪かったのかな)

咲(昨日も調子悪かったし)

咲(だるい……喉も痛い……)

咲「…………」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

咲「ごほっ! ごほっ! ぅう~……」

咲(苦しくて寝られないよぉ……)ハァハァ

咲(寝ながら、本でも読もうかな……)



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 11:52:48.87 ID:EBSi1QOKP

咲(西野圭吾の新作……まだ読んでなかったし……)モゾ

咲(リビングの方に、置いてあったはず……)フラフラ

咲(あれ……ないなぁ……)フラフラ

咲(おねえちゃんの部屋、かな?)フラフラ

咲「お姉ちゃん……入るよ……」コンコン

咲「お姉ちゃ……あ、そっか……」

咲(さっき出かけたんだった……)

咲(あ、やっぱり……)

咲(積んであるし……上の本をどけないと……)



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 11:57:51.39 ID:EBSi1QOKP

咲(ハードカバーは、重いなぁ……あ)

ドサドサドサ

咲「あぁ!」

咲「落とし……ちゃった……」

咲(拾わないと……お姉ちゃん、ごめんなさい……)

咲(しゃがむの……しんど……あ)フラ

バタッ

咲(あ……起き上がらない、と……)ググ

咲「んっ……くっ」

咲(ダメ……力入んな……)ヘタッ

咲(床……冷たくて気持ちい……)

咲(おね……ちゃ……)



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:02:27.24 ID:EBSi1QOKP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

咲(……あったかい)

咲(……ここ、あれ?)

咲(私の部屋じゃ……お姉ちゃんの……)

咲(あ、そういえば本を取りに来て……倒れて……)

咲(でも、なんでベッドに……)

ガチャ

照「……っ! 咲!」

咲「あ、おねえちゃ 照「このバカっ!!」

咲「っえ?」ビク

照「ちゃんと寝てろって言ったでしょ!?」

照「心配になって、今日の授業全部代筆頼んで、帰ってきたから良かったものの……」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:07:22.67 ID:EBSi1QOKP

照「私が帰ってこなかったら、昼過ぎまであのまんまだったんだよ!?」

照「暖房もついてない部屋で、床に倒れて……」ポロ

照「どれだけ心配したと、思って……うぅ」ポロポロ

咲「……ごめんなさい」

照「……もうダメ、咲はまだまだ子供だよ」グスッ

照「咲が治るまで、私も学校行かないから」

咲「そ、それは……ダメだよ……」

照「言う事を聞かない悪い子が、何を言ってるの」ギロリ

咲「うぅ……」

照「とにかく……ゆっくり寝てること」

照「今温かいもの作ってきてあげるから、それ食べて」

咲「うん……」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:12:53.24 ID:EBSi1QOKP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

シュンシュンシュンシュン

咲「……こほ…………」

照「……」ペラ

咲「お姉ちゃん……いつまでここに居るの?」

照「ここは私の部屋、いつまでいても問題はない」

咲「じゃあ……私が自分の部屋にもど」

照「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

咲「……やっぱり寝てるね」ゾク

照「……」ペラ

咲「…………」

シュンシュンシュンシュン

咲(苦しいけど、なんかいいかも……)



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:16:04.92 ID:EBSi1QOKP

咲「お姉ちゃん」

照「なに?」

咲「買い物とか、大丈夫なの?」

照「今日は大丈夫、明日は……誰かに頼んで買ってきてもらう」

咲「え、そんな……」

照「勝手に姉の部屋に入って、ブッ倒れてるバカな妹がいるせいで、外に出られないし」

咲「う……」

照「早く寝て、寝ないと治らないよ」

咲「うん……」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:19:57.35 ID:EBSi1QOKP

シュンシュンシュンシュン

咲(……頭がポヤポヤする)

咲(風邪のせいかな……)

咲(眠くなってるのかも……)

照「……」ペラ

シュンシュンシュンシュン

カッチ カッチ カッチ

ブロロロロ

ペラ

咲(ねむ、く……)

シュンシュンシュン

カッチ カッチ

咲(…………おね、ちゃ)



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:36:10.82 ID:EBSi1QOKP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


咲「ごちそうさま」

照「おそまつさま」

咲(クリームソースのファルファッレ、美味しかったな)

照「さて、ご飯も食べ終わったし」

照「体、拭こうか」

咲「え、いいよ……今日は……」

照「私のじっとり濡れたシーツを見る限り、とても大丈夫とは思えない」

咲「う……」

照「ベッドシーツ換えてから、お湯持ってくる」

咲「うぅー……」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:42:39.58 ID:EBSi1QOKP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ゴシ ゴシ

咲(きもちい……)

照(咲の背中……綺麗だなぁ……)ザブザブ

咲(でも……ちょっと優しすぎ……もうちょっと強くしてもらわないと……)

照(咲の首筋……はぅ……ダメダメ……咲は病人咲は病人咲は病人)ゴシ

咲(ん……)ゾクゾク

照「……じゃあ、次は前で」

咲「えっ!?」ビクン



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:48:32.84 ID:EBSi1QOKP

照「何を驚いてるの?」

咲「いや、前は自分で拭くからいいよ……?」

照「咲には任せられない、いいから私に任せて」

咲「あ! 見ないで!」

照「今更何を、さあその手をどけ……」グイ

照(…………おもちのさくらんぼが大きくなってる)

咲「うぁ……///」カァァ

照「じゃあ、拭こうか……」

咲(す、スルーしてくれた?)

照「…………」サワサワ

咲「んあっ!?」ビクン

咲(さっきまでより微妙な加減でっ……)



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 12:56:46.36 ID:EBSi1QOKP

咲「おねえちゃ……そこはいいから……」モジモジ

照「どうして? ちゃんと拭かないと」サワ サワ

咲「んっ……もっ……そこは、やめ、てぇ……」ピクン

照「何を言っているのか、よくわからない」フキフキ ポイッ

照「私は病気で苦しんでいる妹の体を拭いているだけ、何も問題はない」クリクリ

咲「っ!? いまっ……タオル、投げ……」ビクビク

照「体を拭くときは手で直接拭いたほうがいいというMITからの研究報告がある」

咲「色々おかしっ……ふぁ! や!」ビビクン

照「あと、たくさん汗をかくのも風邪には良い」クリクリコリコリ



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:02:25.99 ID:EBSi1QOKP

咲「あっ……あっ……」ビクビク

照「……上ばっかり拭いてても意味ない」

照「下も拭かないと」グイッ

咲「! だめっ……それはだめ!」ガシ

照「病人は素直に言う事を聞かないとだめ」ギュルルル

咲「あっ!」

照「ふむふむ、なるほどなるほど、なるほどー」グチュ

照「やっぱりコッチも相当じっとりしてる……これはすぐに丁寧に拭いてあげないと」

咲「あ、だめっ……ひゃあ! ふぅう……んあぁ……」ビクビク

照「咲……ん」チュウ

咲「んむ!? む……」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:08:25.34 ID:EBSi1QOKP

咲「……っぷはぁ、だめ……風邪うつっちゃうよ」

照「他人にうつせば治る、つまりこれは最も効率的な治療法」

照「一晩あれば、さすがにうつるはず」

咲「いやぁ……お願い……おねえちゃ……」

照「っていうかもう無理、咲が私のことを誘ったのが悪い」

照「こんなに咲フェロモンの香りがムンムンな部屋で、色っぽい顔でおもちの先っぽを尖らせてる方が悪い」

照「いただきます」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

~翌日~

照「……げほっ! ……ぐぇっほ!」ゼーゼー

咲「……こほ…………」グッタリ



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:16:24.66 ID:EBSi1QOKP

照「ね゛? さ゛き゛の゛は゛か゛る゛く゛な゛った゛でし゛ょ?」

咲「……さいってー」ボソ

照(あんなに喘いでたくせに……それにしても喉が痛い)

照(っていうか、体の細胞すべてが死にそう……)

咲「もう……二人してダウンって……どうするの?」

照「た゛い゛し゛ょう゛ふ゛  も゛う゛た゛の゛ん゛で゛あ゛る゛か゛ら゛」

ピンポーン

照「あ゛い゛て゛る゛ー」

ガチャ

玄「おじゃましまーす」

照「ま゛って゛た゛よ゛く゛ろ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」

玄「うおっ!? なんですかこの禍々しい声は……?」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:23:10.53 ID:EBSi1QOKP

咲「あ……玄さん」

玄「おはよう咲ちゃん……じゃあさっきの声は」

照「あ゛り゛か゛と゛う゛く゛ろ゛」

玄「…………風邪をひいてるのは咲ちゃんだって聞いたんですけど」

咲「まぁその……私のがうつっちゃって」

玄「はぁ……大変だねー」

玄「ってことは、二人共ご飯まだだよね?」

玄「栄養満点の雑炊作ってあげるから、待っててね」

玄「あ、その前に、シーツ変えちゃおうか」テキパキ



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:29:25.23 ID:EBSi1QOKP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

咲「何か色々、ごめんなさい」

玄「こういう時は、いつでもこの松実玄におまかせあれ!」フンス

咲「でも、すごく手馴れてたね」

玄「料理の方は、一応旅館の娘だし」

玄「それに、病人の看病は慣れてるから」ハハハ

咲「ああ、怜さん……」

玄「もう一緒に暮らし始めてから、両手じゃ数え切れないくらい風邪ひいてて」

玄「それでもだんだん頻度は下がってきてるんだけどね」

咲「そっかー……良かったですね」

玄「それにしても……」チラ

照「ぐぇっほ!! げぇっほ!」ゼコー ゼコー

玄(呼吸音が濁ったダースベーダーのように……)



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:36:56.31 ID:EBSi1QOKP

玄「咲ちゃん……一緒のベッドで寝るのは大変だとおもうから、咲ちゃんの部屋に戻ろうよ」

照「!?」

咲「そうですね……うんしょっ……」グググ

玄「だ、大丈夫? ほら、私につかまって……」ダキッ

照「お゛い゛く゛ろ゛ ま゛た゛あ゛と゛か゛た゛も゛な゛く゛と゛は゛さ゛れ゛た゛い゛の゛か゛?」ゴゴゴゴゴ

玄「ひっ」ビク

照「い゛ま゛す゛ぐ゛そ゛の゛て゛を゛は゛な゛し゛て゛さ゛き゛を゛お゛い゛て゛い゛け゛」グオオオオオオオ

玄「あ……あ…」ガタガタ

咲「お ね え ち ゃ ん ?」GOGOGOGOGOGOGOGOGOGOGOGO……

照「う゛……」

咲「玄さん、行きましょう」スッ

玄「う、うん……」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:44:08.20 ID:EBSi1QOKP

玄「あ、そうだ……照さん」

照「あ゛?」

玄「と……怜さんが「代筆1回500円やからな」って……」ビク

照(は? 500? えっと…………あれ? ヤバくね?)

咲「玄さん、行きましょう?」

玄「あ、じゃ、じゃあそういうことで」

バタン

『さ゛き゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛』

玄「……大変だね」

咲「……わかりますか」







71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/25(火) 13:45:21.76 ID:EBSi1QOKP

>>31までは綺麗な照々で通して イイハナシダナー にするつもりだった
乗っ取り即興だし、場の空気に流されるのは仕方ないよね!


元スレ
咲「お姉ちゃん…なんか体が熱いよ…」照「!!」