1: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 01:03:27.34 ID:MQa8w98B.net
真姫「!」
モブ一年(わっ…綺麗な人だなぁ……)
真姫「ねぇ貴方」ファサァ
モブ「は、はいっ!」ドキッ
真姫「このリボンあげるから、髪をツインテールにしてもらえる?」
モブ「えっ?」
真姫「早く」
モブ「は、はい…こうですか…?」モゾモゾ
真姫「もうちょっと上」
モブ「え、あ、はい………」モゾモゾ
真姫「…まぁ、そんなものね」
モブ「あの、これは一体…?」
真姫「次、にっこにっこにーってやって見て」
モブ「へ?に…?」
真姫「にっこにっこにーよ、ホラ、早く」
モブ「え、え…?」フルフル
真姫「こうよ!手を上げて!指の形はこう!」グイッ
モブ「や、嫌…!」ブルブル
真姫「ホラ!にっこにっこにーしなさいよ!!」
モブ「いっ、嫌あああああああっ!!!」ダダッ
5: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 01:15:21.26 ID:MQa8w98B.net
真姫「にこちゃん… にこちゃん……」ウロウロ
海未(……アレは大丈夫なのでしょうか)コソコソ
凛(どう見ても頭おかしい人だにゃ)コソコソ
穂乃果(真姫ちゃん……)コソコソ
真姫「……」ピタッ
穂乃果(鏡見てるよ)
海未(アレは…リボン…?)
凛(ツインテにしてるにゃ)
真姫「……にっこにっこにー♪」
穂乃果(うわぁ……)
凛(……いたたまれないにゃ)
凛「……ってな感じだったにゃー」
花陽「大変だったね……」
凛「キチガイの相手は疲れるにゃ」
花陽「あ、はは……ね、ねぇ、にこちゃんとは連絡取れないのかな」
凛「にこちゃんは週末しか会えないって言ってるにゃ」
花陽「えっ?」
凛「アルバイトが忙しくて、土曜日しか会えないらしいにゃ」
花陽「えっ…それって……」
凛「?」
花陽「週一回は会ってる…んだよね…?」
凛「そうにゃ」
花陽「えっ」
凛「電話は毎日してるらしいにゃ」
花陽「えっ」
真姫ちゃん自宅
真姫「にこちゃん……にこちゃん………」ブルブル
ガチャッ
真姫「にこちゃん!?」ガタッ
真姫「にこちゃ……」
パパン「真姫……」
真姫「………」パタン
パパ「ま、真姫!」
真姫「…何?」カチャ
パパ「まぁ、その、何だ…… 二年生になってから、成績が落ちているようじゃないか」
真姫「だから……?」
パパ「…そこで思ったんだが、どうもお前は病気なんじゃないかと思ってな」
真姫「私の問題よ…放っておいて……」
パパ「そういうわけにはいかん」
パパ「お前、このままでは――」
prrrr
真姫「!」
パパ「?」
にこ『にっこにっこにー! 真姫ちゃん?』
真姫「…にこちゃん」ポロポロ
パパ「……」
にこ『…?真姫ちゃん?』
真姫「ナ、ナニヨ!ナイテナンカナイワヨ!!」
にこ『え?』
真姫「な、なんでもないわよ! …それで、何のよう?」
真姫「! もしかして、急にお休みになったとか? 私ならいつでも……」
にこ『なワケないでしょー、逆よ逆』
真姫「?」
にこ『今度の土曜日だけど、急にシフト入っちゃったのよ』
真姫「………えっ」
にこ『だから悪いけど、今度の土曜日は会えないの』
真姫「えっ… だっ、代休はあるのよね!?」
にこ『アルバイトにそんなのあるわけないでしょー、こっちは時給で働いてんのよ』
真姫「……」ペタン
にこ『? もしもーし?』
真姫「………」
パパ「………」
にこ『もーしもーし』
パパ「……」ヒョイ
真姫「あっ!?」
パパ「もしもし」
真姫「返してっ!パパっ!返してよっ!!!」ボコボコ
パパ「」グイッ
真姫「んむっ…! んー!んー!!!」ジタバタ
パパ「もしもし」
にこ『…どちら様?』
パパ「真姫の父親です」
にこ『えっ、あっ、どうも…』
真姫パパ「これから話をしたいんだがいいかね」
にこ『あ、はい』
真姫パパ「電話ではなんだ、今から君のところへ行こう」
にこ『えっ?』
真姫パパ「君は今どこにいるのかな?」
にこ『あの……家ですけど……』
真姫パパ「じゃあ今すぐそちらに伺うよ」
パパ「今からこの矢澤君のところへ行く、真姫、案内しなさい」
真姫「ハァ!? 何言ってるのよ!イミワカンナイ!!」
パパ「矢澤君に会いたかったんじゃないのか?」
真姫「……」
真姫パパ「……まだか?」
真姫「ちょっとまってよ!にこちゃんに会うのにこんな格好で会えるわけないでしょ!!」
ブロロロロ…
真姫「……あそこ、あのマンション」
パパ「そうか」
真姫「…にこちゃんに会って、何を言うつもり?」
パパ「今のお前の事だ」
真姫「っ……」
パパ「今のお前の現状を話し、協力してもらうつもりだ」
真姫「協力ってなによ…… 私とにこちゃんをどうするつもりなのっ!!」
パパ「……真姫は、このままでは駄目だと思わないのか?」
真姫「私はにこちゃんさえいればいいの!!にこちゃんがいなかったら生きてる意味なんて無いの!!!」
パパ「……」
パパ「では行ってくる。真姫は待っていなさい」バタム
真姫「えっ?」
ピンポーン
にこ「はい」ガチャッ
真姫パパ(おや?中学生かな)
真姫パパ「こんにちはお嬢さん、お兄さんはいるかな」
にこ「え? 私に兄はいませんけど…」
真姫パパ「? おかしいな、真姫の友達の大学生と会う約束をしていたんだが……」
にこ「あ、はい、私です」
真姫パパ「」
こころ「どうぞ、お義父さま」コトッ
真姫パパ「ありがとう」
真姫パパ(女の子だったのか……しかも小さい……)
にこ「あの、はじめまして、真姫ちゃんの友達の矢澤にこです」ペコッ
真姫パパ(ニコチャンというのもあだ名か何かかと思っていたが……)
にこ「あの、それで……」
真姫パパ「あ、いや、んん、あぁ、うん」
真姫パパ「…君は、今の真姫を知っているかい?」
にこ「え…まぁ…毎週会ってますから…」
真姫パパ「ハッキリ言って、今の真姫は正常じゃない」
真姫パパ「学校からの話では、課題も提出しない、授業もまともに受けていない、他の生徒には迷惑をかける。 とにかくひどい有様らしい」
にこ「! あの真姫ちゃんが…そんな……?」
真姫パパ「そして……その原因はおそらく君にあると思っている」
真姫パパ「そこで、君に話しておきたいことがある」
真姫パパ「」フウトウドサッ
にこ「…?」
真姫パパ「…中を見てもらえばわかると思う」
にこ「…… ! お金…!?」
真姫パパ「……」
――――――――
真姫「なによこれ!何で開かないのよ!」ドスンバタン
真姫「にこちゃん!今行くから!!」ガツンガツン
真姫「にこちゃん!にこちゃん!!!」
ナンヤアノクルマー
真姫「にこちゃん!! にこ……」
「メッチャ揺れてるやん」
真姫「…?」
希「あれ、真姫ちゃんやん」
真姫「希!?」
希「えらい久しぶりやねー、これ真姫ちゃんの車やったんか」
真姫「希!開けて!!」バンバン
希「え?」
――――――――――――――――
真姫パパ「…聞けば、君は兄妹も多く、アルバイトをして家計を支えているようだね」
にこ「…はい」
真姫「その境遇をつらいと思ったことはないかな?」
にこ「……」
真姫パパ「アルバイトに時間が取られれば、君の目指すアイドルとしての活動もやりにくいだろう」
真姫パパ「君のお母さんにも、少しは楽をさせてあげられるんじゃないかい?」
にこ「……」
真姫パパ「…それに、何も一生ということじゃない。真姫が高校を卒業し、大学へ進学するまで…」
真姫パパ「いや、大学を卒業するまで、8年間だけでいい」
真姫パパ「金額が不足なら、そう言ってくれても構わない」
にこ「……」
にこ「……」ずいぶん、私一人にお金をかけるんですね」
真姫パパ「それが親の愛と言う物だよ、私なりのね」
にこ「……」
にこ「……分かりました」
真姫パパ「…ありがとう」
にこ「……この話は、真姫ちゃんは――」
ダンダンダンダン
にこ「!?」
真姫「にこちゃん!開けて!!」ドンドンドンピンポピンポピンポ
にこ「真姫ちゃん!?」
真姫パパ「!! …」
希「真姫ちゃん落ち着きーや!」
真姫「にこちゃん!にこちゃん!!!!」ドンドンドンドン
希(アカン)
真姫『にこちゃん!にこちゃん!!!!』ドンドンドンドン
虎太郎「ビェェェェ!!」
にこ「あっ!」
こころ「お、お姉さま!お義姉さまが!」
真姫『にこちゃん!!!!開けて!!にこちゃん!!!!』ドンドンドンガンガンガン
希『近所迷惑!近所迷惑やから!ちっちゃい子もおるから!』
真姫パパ「……開けてやってくれないか」
にこ「あの…でも…」
希『あ、開いてるやん』ガチャッ
真姫「!?」
真姫「にこちゃん!にこ……」
真姫パパ「真姫……」
にこ「真姫ちゃん」
希(どういう状況なんよ……)
真姫「…にこちゃん…それ…何……?」
にこ「えっ?あっ」
真姫「何なのよそれ……お金……?」ガクガク
真姫パパ「真姫、今日は帰ろう」
真姫「うるさい!!! なんなのよ!お金なの!?私よりもお金がいいの!!?」
真姫パパ「真姫、落ち着け」
真姫「なによ!!!お金なんて!!!お金…払うから!!私もにこちゃんにお金あげるから!!!!」ボロボロ
希(うわぁ)
にこ「ちょっと真姫ちゃん、落ち着きなさいよ」
真姫「一人にしないで!!何でもするから!!!」ボロボロ
にこ「落ち着けって言ってるのよ」チョップ!
真姫「あうっ」ベシンッ
―――――――――
にこ「落ち着いた?話できる?」
真姫「うん……」グスッ
真姫パパ「ふぅ……」
希(ウチおってええんかな)
にこ「聞きたいんだけど、真姫ちゃん、学校の成績落ちたって本当なの」
真姫「…うん」グスグス
にこ「周りにも迷惑かけてるらしいじゃない」
真姫「うん…」
にこ「なんでそんなことになってんのよ」
真姫「だって、だってにこちゃんが……」グスグス
にこ「私が何したっていうのよ」
真姫「だってにこちゃん……土曜日しか会ってくれないし……」グスッ
にこ「金曜の夜から一緒に居るじゃないのよ」
真姫「朝電話しても出てくれないし…」
にこ「夜1時まで喋って、朝4時に電話くれても出られないわよ」
真姫「ラインも既読スルーするし……」
にこ「それは…悪かったわね……」
真姫「えっちも私が言わないとしてくれないし……」メソメソ
にこ「ちょっ!///」
真姫パパ「……あ、いや、…続けて?」
希(…にこちゃんも真姫ちゃん大好きやねんなぁ)
にこ「それじゃ、学校で私に会えないから、学校の勉強が身に入らないって言うの?」
真姫「……」コクリ
真姫パパ「……」
にこ「…はぁー」
にこ「……」ジロッ
真姫「」ビクッ
真姫「だ、だって…しょうがないじゃない!!私にこちゃんの事が好きなのっ!!」ガタッ
真姫パパ「真姫」
真姫「にこちゃんが居ないから!私はにこちゃんが居ないと駄目なのっっ!!!」
真姫「ハァ…ハァ……」グスッ
にこ「…終わり?」
真姫「・・…」
真姫パパ「…… もう時間も遅い、今日は帰ろう」
真姫「…………嫌」ボロボロ
真姫パパ「あんまり矢澤君を困らせるんじゃない」
真姫「………」
にこ「…今日はもう帰んなさいよ、また話聞いてあげるから」
真姫「………」
真姫パパ「君も送ろうか?」
希「あ、ウチは平気です」
―――――――
希「…真姫ちゃん、どうかしたん?」
にこ「聞いての通りよ、にこにあえなくて寂しいって」
希「難儀やね… …にこっちは今何してるん?」
にこ「……………………………」
にこ「………………………聞く?」
希「……やめとこかな」
にこ「ま、フリーターみたいなものよー」
希「忙しいん?」
にこ「まぁね」
希「そしたらもう…アレやん?」
にこ「何よ?」
希「にこっちと真姫ちゃんが一緒に住んだったらええんとちゃう?」
にこ「……」
―――――――――――
パパ「真姫、落ち着いたか」
真姫「………」
パパ「……お前が彼女の事をどれだけ思っているのかはよく分かった」
真姫「……」
パパ「………」
パパ「……お前が入ってくる前に、矢澤君と話をしたんだが――」
真姫「………そうよ」ポツリ
パパ「?」
真姫「あのお金…にこちゃんが受け取ったの……?」
パパ「…そうだ」
真姫「お金……」ポロポロ
真姫「お金なの…?私より、グスッ…お金……」ボロボロ
パパ「落ち着きなさい」
真姫「なんであんなことしたのよ……意味分かんない……」ボロボロ
パパ「お前の事を思った結果だ」
真姫「嘘よ!! なにが私の為よ!!!」グイッ
パパ「うぉっ!? お、落ち着きなさい!」キキィ
真姫「もういいわよ!にこちゃんに会えないなら死んじゃったほうがマシよ!!」
パパ「真姫!!違う、あのお金は――」
――――――――――
prrrrrr
にこ「真姫ちゃん?」
真姫『……』
にこ「もしもしー」
真姫『…にこちゃん』
にこ「なぁに」
真姫『……』
にこ「…パパさんから聞いた?」
真姫『……うん』
にこ「あとは真姫ちゃん次第よ」
真姫『…うん』
にこ「ま、よく考えたら? 今料理作ってるから、一回切るわよ」
真姫『……にこちゃんは…』
にこ「?」
真姫『にこちゃんは……嫌じゃない…?』
にこ「………」
真姫『………』
にこ「……はぁー」
真姫『』ビクッ
にこ「聞かなきゃ駄目なの?」
真姫『……』
にこ「……そんなの……」
にこ「…嫌なワケ…ないじゃない……///」
―――――――――――
ピンポーン
こころ「はーい」ガチャッ
真姫「あっ…」
こころ「あっ、お義姉様……」
真姫「……」
こころ「…」ドキドキ
真姫「あの……この前は、その……ごめんなさい」ペコッ
こころ「あっ!い、いえそんな!」
真姫「…にこちゃんは…」
にこ「居るわよー」
――――――――
in喫茶店
にこ「…それで、本当に良いワケね?」
真姫「えぇ、もう決めたの」
にこ「贅沢はできないわよ」
真姫「知ってるわ」
にこ「…それはそれでヤな感じね」
真姫「フフッ」
にこ「これから私の家に住むんだから、矢澤家のルールに従ってもらうわよ!」
にこ「部屋は私と相部屋ね」
真姫「」グッ
にこ「ベッド二台も置けないから布団になるわよ」
真姫(もぐり込みやすくなるわね)
にこ「あと、教育に良くないからエッチな事も家では禁止」
真姫「ヴェエ!?」
にこ「(ビクッ) …なんて声出してんのよ」
真姫「だ、だって大事でしょ!?せっかく毎晩一緒に寝られるのに!」
にこ「仕方ないじゃない、こころ達が変なこと覚えたらどうすんのよ」
真姫「うっ…!」
にこ「真姫ちゃんの分の家賃はパパさんから頂いてるけど、バイトだって辞められないし」
真姫「……」
にこ「ま、でも、パパさんとの約束もあるし、シフトを減らせて貰えるよう交渉してみるわよ、そしたら――」
真姫「…?」
にこ「……お休みの時は、外でなら付き合ってあげるにこ?」ニコー
真姫「」
にこ「……」
真姫「」
にこ「…真姫ちゃん?」
真姫「」ガシッ
にこ「え?」ビクッ
真姫「にこちゃん…今日お休みよね?」
にこ「」
真姫「…幸せな家庭を作りましょう」グイィ
にこ「あっ、ちょ!」ズルズル
――――――――――――
希「……こうして、真姫ちゃんはにこっちの家に居候することになったみたいやで」
海未「それで……、学校での真姫の奇行も目立たなくなりました」
凛「毎日ノロケ話を聞かされるぐらいにゃ」
花陽「なんか、凄い話だね……真姫ちゃんのお父さんも、にこちゃんも……」
希「にこちゃんも表には出さなかっただけで、真姫ちゃんの事大好きだったんよ」
穂乃果「そうじゃなかったら、毎日何時間も電話なんてできないもんね」
凛「それでたまの休みは一日中拘束されるなんて、普通ならとっくに捨てられてるにゃ」
希「にこっちも会えへんときは『真姫ちゃん…真姫ちゃん…』いうてたりしてなぁ」
一同「ドッ ワハハ」
――――――――――――
アサチュンチュン
真姫「ねぇ、にこちゃん……」
にこ「…何?」
真姫「……赤ちゃんって、欲しい?」
にこ「…真姫ちゃんがいれば、それでいいわ」
真姫「…そう」
にこ「……なによ」
真姫「にこちゃん」
にこ「なぁに」
真姫「…好き」
にこ「知ってるわよ」
真姫「にこちゃんはどうなの?」
にこ「……いまさら聞くの?」
真姫「聞かせて…?」
にこ「……」
真姫「……」
にこ「……好きよ///」
真姫「」ガバッ
にこ「あっ!」
真姫「」ワシワシワシワシワシ
にこ「真姫ちゃん今日学校…!ひっ、あっ…♥」
真姫「にこちゃん…… にこちゃん……」ハァハァ
こうして真姫ちゃんは、にこちゃんと週2でラブホに行きながら同居し、医者になると同時に双方の親の同意を得て事実婚
後に真姫ちゃんの「にこちゃんとの子供が欲しい」というキチガイじみた情熱により生み出された細胞が
人類史を大きく狂わせることになるのはまた別のお話
終わり
元スレ
真姫「にこちゃん… にこちゃん……」ウロウロ
海未(……アレは大丈夫なのでしょうか)コソコソ
凛(どう見ても頭おかしい人だにゃ)コソコソ
穂乃果(真姫ちゃん……)コソコソ
真姫「……」ピタッ
穂乃果(鏡見てるよ)
海未(アレは…リボン…?)
凛(ツインテにしてるにゃ)
真姫「……にっこにっこにー♪」
穂乃果(うわぁ……)
凛(……いたたまれないにゃ)
8: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 01:26:25.45 ID:MQa8w98B.net
凛「……ってな感じだったにゃー」
花陽「大変だったね……」
凛「キチガイの相手は疲れるにゃ」
花陽「あ、はは……ね、ねぇ、にこちゃんとは連絡取れないのかな」
凛「にこちゃんは週末しか会えないって言ってるにゃ」
花陽「えっ?」
凛「アルバイトが忙しくて、土曜日しか会えないらしいにゃ」
花陽「えっ…それって……」
凛「?」
花陽「週一回は会ってる…んだよね…?」
凛「そうにゃ」
花陽「えっ」
凛「電話は毎日してるらしいにゃ」
花陽「えっ」
13: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 01:46:45.01 ID:MQa8w98B.net
真姫ちゃん自宅
真姫「にこちゃん……にこちゃん………」ブルブル
ガチャッ
真姫「にこちゃん!?」ガタッ
真姫「にこちゃ……」
パパン「真姫……」
真姫「………」パタン
パパ「ま、真姫!」
真姫「…何?」カチャ
パパ「まぁ、その、何だ…… 二年生になってから、成績が落ちているようじゃないか」
真姫「だから……?」
パパ「…そこで思ったんだが、どうもお前は病気なんじゃないかと思ってな」
真姫「私の問題よ…放っておいて……」
パパ「そういうわけにはいかん」
21: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 02:01:45.94 ID:MQa8w98B.net
パパ「お前、このままでは――」
prrrr
真姫「!」
パパ「?」
にこ『にっこにっこにー! 真姫ちゃん?』
真姫「…にこちゃん」ポロポロ
パパ「……」
にこ『…?真姫ちゃん?』
真姫「ナ、ナニヨ!ナイテナンカナイワヨ!!」
にこ『え?』
真姫「な、なんでもないわよ! …それで、何のよう?」
22: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 02:07:36.01 ID:MQa8w98B.net
真姫「! もしかして、急にお休みになったとか? 私ならいつでも……」
にこ『なワケないでしょー、逆よ逆』
真姫「?」
にこ『今度の土曜日だけど、急にシフト入っちゃったのよ』
真姫「………えっ」
にこ『だから悪いけど、今度の土曜日は会えないの』
真姫「えっ… だっ、代休はあるのよね!?」
にこ『アルバイトにそんなのあるわけないでしょー、こっちは時給で働いてんのよ』
真姫「……」ペタン
にこ『? もしもーし?』
真姫「………」
パパ「………」
25: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 02:12:45.90 ID:MQa8w98B.net
にこ『もーしもーし』
パパ「……」ヒョイ
真姫「あっ!?」
パパ「もしもし」
真姫「返してっ!パパっ!返してよっ!!!」ボコボコ
パパ「」グイッ
真姫「んむっ…! んー!んー!!!」ジタバタ
パパ「もしもし」
にこ『…どちら様?』
パパ「真姫の父親です」
にこ『えっ、あっ、どうも…』
44: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 20:39:49.43 ID:MQa8w98B.net
真姫パパ「これから話をしたいんだがいいかね」
にこ『あ、はい』
真姫パパ「電話ではなんだ、今から君のところへ行こう」
にこ『えっ?』
真姫パパ「君は今どこにいるのかな?」
にこ『あの……家ですけど……』
真姫パパ「じゃあ今すぐそちらに伺うよ」
45: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 20:44:26.55 ID:MQa8w98B.net
パパ「今からこの矢澤君のところへ行く、真姫、案内しなさい」
真姫「ハァ!? 何言ってるのよ!イミワカンナイ!!」
パパ「矢澤君に会いたかったんじゃないのか?」
真姫「……」
真姫パパ「……まだか?」
真姫「ちょっとまってよ!にこちゃんに会うのにこんな格好で会えるわけないでしょ!!」
47: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 21:46:03.26 ID:MQa8w98B.net
ブロロロロ…
真姫「……あそこ、あのマンション」
パパ「そうか」
真姫「…にこちゃんに会って、何を言うつもり?」
パパ「今のお前の事だ」
真姫「っ……」
パパ「今のお前の現状を話し、協力してもらうつもりだ」
真姫「協力ってなによ…… 私とにこちゃんをどうするつもりなのっ!!」
パパ「……真姫は、このままでは駄目だと思わないのか?」
真姫「私はにこちゃんさえいればいいの!!にこちゃんがいなかったら生きてる意味なんて無いの!!!」
パパ「……」
48: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 21:56:11.74 ID:MQa8w98B.net
パパ「では行ってくる。真姫は待っていなさい」バタム
真姫「えっ?」
ピンポーン
にこ「はい」ガチャッ
真姫パパ(おや?中学生かな)
真姫パパ「こんにちはお嬢さん、お兄さんはいるかな」
にこ「え? 私に兄はいませんけど…」
真姫パパ「? おかしいな、真姫の友達の大学生と会う約束をしていたんだが……」
にこ「あ、はい、私です」
真姫パパ「」
52: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 22:02:00.92 ID:MQa8w98B.net
こころ「どうぞ、お義父さま」コトッ
真姫パパ「ありがとう」
真姫パパ(女の子だったのか……しかも小さい……)
にこ「あの、はじめまして、真姫ちゃんの友達の矢澤にこです」ペコッ
真姫パパ(ニコチャンというのもあだ名か何かかと思っていたが……)
にこ「あの、それで……」
真姫パパ「あ、いや、んん、あぁ、うん」
54: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 22:14:43.53 ID:MQa8w98B.net
真姫パパ「…君は、今の真姫を知っているかい?」
にこ「え…まぁ…毎週会ってますから…」
真姫パパ「ハッキリ言って、今の真姫は正常じゃない」
真姫パパ「学校からの話では、課題も提出しない、授業もまともに受けていない、他の生徒には迷惑をかける。 とにかくひどい有様らしい」
にこ「! あの真姫ちゃんが…そんな……?」
真姫パパ「そして……その原因はおそらく君にあると思っている」
57: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 22:25:58.64 ID:MQa8w98B.net
真姫パパ「そこで、君に話しておきたいことがある」
真姫パパ「」フウトウドサッ
にこ「…?」
真姫パパ「…中を見てもらえばわかると思う」
にこ「…… ! お金…!?」
真姫パパ「……」
58: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 22:32:06.25 ID:MQa8w98B.net
――――――――
真姫「なによこれ!何で開かないのよ!」ドスンバタン
真姫「にこちゃん!今行くから!!」ガツンガツン
真姫「にこちゃん!にこちゃん!!!」
ナンヤアノクルマー
真姫「にこちゃん!! にこ……」
「メッチャ揺れてるやん」
真姫「…?」
希「あれ、真姫ちゃんやん」
真姫「希!?」
希「えらい久しぶりやねー、これ真姫ちゃんの車やったんか」
真姫「希!開けて!!」バンバン
希「え?」
60: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 22:37:09.27 ID:MQa8w98B.net
――――――――――――――――
真姫パパ「…聞けば、君は兄妹も多く、アルバイトをして家計を支えているようだね」
にこ「…はい」
真姫「その境遇をつらいと思ったことはないかな?」
にこ「……」
真姫パパ「アルバイトに時間が取られれば、君の目指すアイドルとしての活動もやりにくいだろう」
真姫パパ「君のお母さんにも、少しは楽をさせてあげられるんじゃないかい?」
にこ「……」
真姫パパ「…それに、何も一生ということじゃない。真姫が高校を卒業し、大学へ進学するまで…」
真姫パパ「いや、大学を卒業するまで、8年間だけでいい」
真姫パパ「金額が不足なら、そう言ってくれても構わない」
にこ「……」
にこ「……」ずいぶん、私一人にお金をかけるんですね」
真姫パパ「それが親の愛と言う物だよ、私なりのね」
にこ「……」
61: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/18(月) 22:42:52.58 ID:MQa8w98B.net
にこ「……分かりました」
真姫パパ「…ありがとう」
にこ「……この話は、真姫ちゃんは――」
ダンダンダンダン
にこ「!?」
真姫「にこちゃん!開けて!!」ドンドンドンピンポピンポピンポ
にこ「真姫ちゃん!?」
真姫パパ「!! …」
希「真姫ちゃん落ち着きーや!」
真姫「にこちゃん!にこちゃん!!!!」ドンドンドンドン
希(アカン)
74: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/19(火) 01:13:32.33 ID:94l2rZXP.net
真姫『にこちゃん!にこちゃん!!!!』ドンドンドンドン
虎太郎「ビェェェェ!!」
にこ「あっ!」
こころ「お、お姉さま!お義姉さまが!」
真姫『にこちゃん!!!!開けて!!にこちゃん!!!!』ドンドンドンガンガンガン
希『近所迷惑!近所迷惑やから!ちっちゃい子もおるから!』
真姫パパ「……開けてやってくれないか」
にこ「あの…でも…」
希『あ、開いてるやん』ガチャッ
真姫「!?」
75: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/19(火) 01:16:21.23 ID:94l2rZXP.net
真姫「にこちゃん!にこ……」
真姫パパ「真姫……」
にこ「真姫ちゃん」
希(どういう状況なんよ……)
真姫「…にこちゃん…それ…何……?」
にこ「えっ?あっ」
真姫「何なのよそれ……お金……?」ガクガク
78: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/19(火) 01:25:15.79 ID:94l2rZXP.net
真姫パパ「真姫、今日は帰ろう」
真姫「うるさい!!! なんなのよ!お金なの!?私よりもお金がいいの!!?」
真姫パパ「真姫、落ち着け」
真姫「なによ!!!お金なんて!!!お金…払うから!!私もにこちゃんにお金あげるから!!!!」ボロボロ
希(うわぁ)
にこ「ちょっと真姫ちゃん、落ち着きなさいよ」
真姫「一人にしないで!!何でもするから!!!」ボロボロ
にこ「落ち着けって言ってるのよ」チョップ!
真姫「あうっ」ベシンッ
79: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/19(火) 01:30:49.83 ID:94l2rZXP.net
―――――――――
にこ「落ち着いた?話できる?」
真姫「うん……」グスッ
真姫パパ「ふぅ……」
希(ウチおってええんかな)
にこ「聞きたいんだけど、真姫ちゃん、学校の成績落ちたって本当なの」
真姫「…うん」グスグス
にこ「周りにも迷惑かけてるらしいじゃない」
真姫「うん…」
にこ「なんでそんなことになってんのよ」
真姫「だって、だってにこちゃんが……」グスグス
にこ「私が何したっていうのよ」
83: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/19(火) 02:33:51.08 ID:94l2rZXP.net
真姫「だってにこちゃん……土曜日しか会ってくれないし……」グスッ
にこ「金曜の夜から一緒に居るじゃないのよ」
真姫「朝電話しても出てくれないし…」
にこ「夜1時まで喋って、朝4時に電話くれても出られないわよ」
真姫「ラインも既読スルーするし……」
にこ「それは…悪かったわね……」
真姫「えっちも私が言わないとしてくれないし……」メソメソ
にこ「ちょっ!///」
真姫パパ「……あ、いや、…続けて?」
希(…にこちゃんも真姫ちゃん大好きやねんなぁ)
160: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/26(火) 01:04:27.56 ID:VrAHJLRM.net
にこ「それじゃ、学校で私に会えないから、学校の勉強が身に入らないって言うの?」
真姫「……」コクリ
真姫パパ「……」
にこ「…はぁー」
にこ「……」ジロッ
真姫「」ビクッ
真姫「だ、だって…しょうがないじゃない!!私にこちゃんの事が好きなのっ!!」ガタッ
真姫パパ「真姫」
真姫「にこちゃんが居ないから!私はにこちゃんが居ないと駄目なのっっ!!!」
真姫「ハァ…ハァ……」グスッ
にこ「…終わり?」
真姫「・・…」
161: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/26(火) 01:07:33.83 ID:VrAHJLRM.net
真姫パパ「…… もう時間も遅い、今日は帰ろう」
真姫「…………嫌」ボロボロ
真姫パパ「あんまり矢澤君を困らせるんじゃない」
真姫「………」
にこ「…今日はもう帰んなさいよ、また話聞いてあげるから」
真姫「………」
真姫パパ「君も送ろうか?」
希「あ、ウチは平気です」
165: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/26(火) 01:39:13.23 ID:VrAHJLRM.net
―――――――
希「…真姫ちゃん、どうかしたん?」
にこ「聞いての通りよ、にこにあえなくて寂しいって」
希「難儀やね… …にこっちは今何してるん?」
にこ「……………………………」
にこ「………………………聞く?」
希「……やめとこかな」
にこ「ま、フリーターみたいなものよー」
希「忙しいん?」
にこ「まぁね」
希「そしたらもう…アレやん?」
にこ「何よ?」
希「にこっちと真姫ちゃんが一緒に住んだったらええんとちゃう?」
にこ「……」
166: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/05/26(火) 02:10:32.54 ID:VrAHJLRM.net
―――――――――――
パパ「真姫、落ち着いたか」
真姫「………」
パパ「……お前が彼女の事をどれだけ思っているのかはよく分かった」
真姫「……」
パパ「………」
パパ「……お前が入ってくる前に、矢澤君と話をしたんだが――」
真姫「………そうよ」ポツリ
パパ「?」
真姫「あのお金…にこちゃんが受け取ったの……?」
パパ「…そうだ」
真姫「お金……」ポロポロ
真姫「お金なの…?私より、グスッ…お金……」ボロボロ
パパ「落ち着きなさい」
真姫「なんであんなことしたのよ……意味分かんない……」ボロボロ
パパ「お前の事を思った結果だ」
真姫「嘘よ!! なにが私の為よ!!!」グイッ
パパ「うぉっ!? お、落ち着きなさい!」キキィ
真姫「もういいわよ!にこちゃんに会えないなら死んじゃったほうがマシよ!!」
パパ「真姫!!違う、あのお金は――」
186: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 20:29:54.52 ID:5uK96zi5.net
――――――――――
prrrrrr
にこ「真姫ちゃん?」
真姫『……』
にこ「もしもしー」
真姫『…にこちゃん』
にこ「なぁに」
真姫『……』
にこ「…パパさんから聞いた?」
真姫『……うん』
190: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 20:42:17.35 ID:5uK96zi5.net
にこ「あとは真姫ちゃん次第よ」
真姫『…うん』
にこ「ま、よく考えたら? 今料理作ってるから、一回切るわよ」
真姫『……にこちゃんは…』
にこ「?」
真姫『にこちゃんは……嫌じゃない…?』
にこ「………」
真姫『………』
にこ「……はぁー」
真姫『』ビクッ
にこ「聞かなきゃ駄目なの?」
真姫『……』
にこ「……そんなの……」
にこ「…嫌なワケ…ないじゃない……///」
192: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 20:54:10.93 ID:5uK96zi5.net
―――――――――――
ピンポーン
こころ「はーい」ガチャッ
真姫「あっ…」
こころ「あっ、お義姉様……」
真姫「……」
こころ「…」ドキドキ
真姫「あの……この前は、その……ごめんなさい」ペコッ
こころ「あっ!い、いえそんな!」
真姫「…にこちゃんは…」
にこ「居るわよー」
193: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 21:03:21.34 ID:5uK96zi5.net
――――――――
in喫茶店
にこ「…それで、本当に良いワケね?」
真姫「えぇ、もう決めたの」
にこ「贅沢はできないわよ」
真姫「知ってるわ」
にこ「…それはそれでヤな感じね」
真姫「フフッ」
にこ「これから私の家に住むんだから、矢澤家のルールに従ってもらうわよ!」
197: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 21:19:52.95 ID:5uK96zi5.net
にこ「部屋は私と相部屋ね」
真姫「」グッ
にこ「ベッド二台も置けないから布団になるわよ」
真姫(もぐり込みやすくなるわね)
にこ「あと、教育に良くないからエッチな事も家では禁止」
真姫「ヴェエ!?」
にこ「(ビクッ) …なんて声出してんのよ」
真姫「だ、だって大事でしょ!?せっかく毎晩一緒に寝られるのに!」
にこ「仕方ないじゃない、こころ達が変なこと覚えたらどうすんのよ」
真姫「うっ…!」
199: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 21:26:59.24 ID:5uK96zi5.net
にこ「真姫ちゃんの分の家賃はパパさんから頂いてるけど、バイトだって辞められないし」
真姫「……」
にこ「ま、でも、パパさんとの約束もあるし、シフトを減らせて貰えるよう交渉してみるわよ、そしたら――」
真姫「…?」
にこ「……お休みの時は、外でなら付き合ってあげるにこ?」ニコー
真姫「」
にこ「……」
真姫「」
にこ「…真姫ちゃん?」
真姫「」ガシッ
にこ「え?」ビクッ
真姫「にこちゃん…今日お休みよね?」
にこ「」
真姫「…幸せな家庭を作りましょう」グイィ
にこ「あっ、ちょ!」ズルズル
202: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 21:42:07.40 ID:5uK96zi5.net
――――――――――――
希「……こうして、真姫ちゃんはにこっちの家に居候することになったみたいやで」
海未「それで……、学校での真姫の奇行も目立たなくなりました」
凛「毎日ノロケ話を聞かされるぐらいにゃ」
花陽「なんか、凄い話だね……真姫ちゃんのお父さんも、にこちゃんも……」
希「にこちゃんも表には出さなかっただけで、真姫ちゃんの事大好きだったんよ」
穂乃果「そうじゃなかったら、毎日何時間も電話なんてできないもんね」
凛「それでたまの休みは一日中拘束されるなんて、普通ならとっくに捨てられてるにゃ」
希「にこっちも会えへんときは『真姫ちゃん…真姫ちゃん…』いうてたりしてなぁ」
一同「ドッ ワハハ」
――――――――――――
203: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 21:53:19.23 ID:5uK96zi5.net
アサチュンチュン
真姫「ねぇ、にこちゃん……」
にこ「…何?」
真姫「……赤ちゃんって、欲しい?」
にこ「…真姫ちゃんがいれば、それでいいわ」
真姫「…そう」
にこ「……なによ」
真姫「にこちゃん」
にこ「なぁに」
真姫「…好き」
にこ「知ってるわよ」
204: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2015/06/01(月) 21:57:24.86 ID:5uK96zi5.net
真姫「にこちゃんはどうなの?」
にこ「……いまさら聞くの?」
真姫「聞かせて…?」
にこ「……」
真姫「……」
にこ「……好きよ///」
真姫「」ガバッ
にこ「あっ!」
真姫「」ワシワシワシワシワシ
にこ「真姫ちゃん今日学校…!ひっ、あっ…♥」
真姫「にこちゃん…… にこちゃん……」ハァハァ
こうして真姫ちゃんは、にこちゃんと週2でラブホに行きながら同居し、医者になると同時に双方の親の同意を得て事実婚
後に真姫ちゃんの「にこちゃんとの子供が欲しい」というキチガイじみた情熱により生み出された細胞が
人類史を大きく狂わせることになるのはまた別のお話
終わり
真姫(2年)「にこちゃん…… にこちゃん……」フラフラ