1: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 16:54:39.94 ID:g4tj/rXd.net
璃奈「昨日、テレビでバーベキューの特集を見たの」
璃奈「自然に囲まれた川のそばで家族皆が揃ってバーベキューしてた」
璃奈「お父さんが子供達に一生懸命お肉を焼いててね」
璃奈「串に刺さったお肉や野菜、とてもおいしそうだった……璃奈ちゃんボード『じゅるり』」
かすみ「バーベキューかぁ、私も小さい頃家族でやったっけ」
璃奈「いいよね、ねぇ私達もバーベキューやろうよ~」グイグイ
かすみ「ちょっと待ってよ、いきなりそんな事言われても……2人だけでやるのもおかしいでしょ。他にも誰か誘わないと」
ガラッ
彼方「おっす~」
エマ「2人でなんの話をしてたの?」
璃奈「これはまさにナイスタイミング。かすみちゃん、4人なら出来るよね」
かすみ「まるで狙いすましたかのように……」
彼方「お?なにかの計画でも立てていたのかな?」
エマ「私達も混ぜて~」
璃奈「あのねあのね」
7: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 17:06:29.80 ID:g4tj/rXd.net
彼方「ほほう、バーベキューとな」
彼方「山は涼しいし、ゆっくり出来そうだねぇ」
エマ「いいねぇ~、私も故郷にいる時は毎年家族でやったよ」
璃奈「彼方さんとエマさんが来てくれるなら心強い、おいしいごちそうが食べられる事間違いなし」
かすみ「ちょっとちょっと、私だって料理得意なんだから期待してよね」
かすみ「彼方先輩にもエマ先輩にも負けないごちそう作ってあげる♪」
璃奈「なぜ自らハードルをあげてしまうのか、まぁほどほどに期待しておくよ」
かすみ「むぅ~りな子生意気、その言葉絶対後悔させてやるから」
エマ「せっかくやるならスイス式のバーベキューを教えてあげるよ」
璃奈「スイス式……それは気になる」
彼方「ははは、楽しいバーベキューになりそうだね」
彼方「それじゃ、各自必要な物を用意して今度のお休みにでかけようか」
璃奈「うわ~い!!バーベキュー♪バーベキュー♪」ピョンピョン
かすみ「すっかりはしゃいじゃって、まったく子供だなぁ~」
エマ「なにを持って行こうかなぁ、あれと……あれと……あとあれも持って行こう♪」
彼方「ここにもはしゃいでる娘がいるねぇ、ふふふ」
日曜日
璃奈「おぉ~見渡す限りの木、木、木……」
璃奈「すご~い!!山だぁ~、璃奈ちゃんボード『テンアゲー!!』」
かすみ「木って……もう少し言いようがないの?」
エマ「う~ん、緑がキレイだね~。故郷を思い出すよ」
かすみ「近くにこんな自然豊かな場所があったなんて」キョロキョロ
かすみ「彼方先輩、よく知ってましたね。彼方先輩は家でお昼寝してるイメージがあるから意外でした」
彼方「彼方ちゃんはこう見えて結構おでかけしているんだよ」
彼方「木にハンモックをぶら下げて風に吹かれながらするお昼寝は最高なのだ~」
かすみ「結局お昼寝するんですね……」
かすみ「さて皆さん、なにを持って来ましたか?私はパンを焼こうと思ったのでパン生地を」
エマ「私は故郷から送ってもらったソーセージとお肉」
彼方「私はお野菜とグリルを、重かったぜ……」
璃奈「私、マシュマロ持って来た」
かすみ「ふむふむ、それなりに食べられそう。てかりな子、マシュマロって」
璃奈「マシュマロを焼いて食べるとおいしいって愛さんが言ってた『インスタ映え』するって」
エマ「いんすた?なにそれ?」
璃奈「あとで教えてあげる」
かすみ「よーし、それじゃ準備開始!!」
彼方「張り切ってるねぇ~、あとはかすみちゃんにお任せしようかな。―すやぁ」
かすみ「って、寝ないでください‼」
かすみ「ダメですよ、私と彼方先輩はバーベキューの下準備です」
彼方「わかってるよ~、ちょっとしたすやぴジョークじゃないか」
エマ「璃奈ちゃんは私と枝を集めに行こうか」
璃奈「枝?なにに使うの?炭なら彼方さんが持って来たじゃない」
エマ「それは、あとのお楽しみ」
かすみ「ふふふんふんふ~ん♪」トントントン
彼方「お~かすみちゃん、なかなかの包丁さばき。いいぞいいぞ~」
かすみ「当然ですぅ、かわいいアイドルは料理が必須科目。これくらい出来ないと、むふぅ」
彼方「うむうむ、確かにかわいくて料理上手なアイドルは人気出るだろうねぇ」
かすみ「もーっと褒めてくれていいですよ」トントントントン
彼方「世界一かわいいからその調子で頑張っておくれ」
彼方「私も負けていられないな、―よいしょ、これでグリルのセットはよし」ガチャッ
彼方「早いうちから火を点けておけばすぐに食材が焼けるからね」カチッ
かすみ「彼方先輩もやりますね、私にはそんな煤にまみれてグリルをセットするなんて出来ませんよ。か~っこいい」
彼方「ふっ、ワイルドだろぉ~」ニヤリ
エマ「ある~日、森の~中、熊さ~んと、ボーリング♪」テクテク
璃奈「縁起でもない上に歌詞が間違ってるような……」
エマ「あはは、千歌ちゃんの替え歌が移っちゃった」
エマ「それなら……」
エマ「あ~る晴れた、ひ~る下がり、い~ち~ばへ続~く道♪」
璃奈「ドナドナド~ナ~ドォ~ナ~♪」
璃奈「―だから、選曲のチョイスがおかしい。ドナドナとか悲しくなるからやめて」
エマ「ごめん、つい口ずさんじゃった」
エマ「それにしても、気持ちいいね~」
璃奈「私、普段こんな山になんて来ないからすごいワクワクしてる」
璃奈「エマさんのおうちもこんな感じなの?」
エマ「うちはもっともっとすごいよ、どこまでも広がっていく空と山と大地。空気もすごくおいしいの」
璃奈「へぇ、私もスイス行ってみたいな」
璃奈「エマさんが里帰りする時ついて行っちゃっおうかな、璃奈ちゃんボード『なんてね』」
エマ「その時は私の家族を紹介させてね」
エマ「璃奈ちゃんも私の妹にしてあげるよ、うふふ」ナデナデ
璃奈「えへへ、エマお姉ちゃん♪」スリスリ
エマ「戻ったよ~」
璃奈「おぉ、すでにバーベキューの支度が整ってる。2人共お疲れ様」
彼方「璃奈ちゃん達こそお疲れ様、たくさん枝を拾って来たね」
エマ「さっそくこれを燃やしてたきぎにしよう」
璃奈「グリルとは別にまた作るんだ」
かすみ「どれどれ……」ガサッ
かすみ「うん、これいいかも。こっちも悪くないかな」
璃奈「なにしてるの?」
かすみ「ふふ~ん、この枝を使ってとびきりスペシャルなごちそうを作るんだ~」
かすみ「ね~エマ先輩」
エマ「そうそう、スイス式のバーベキューにはこの枝が欠かせないんだよ」
彼方「ほう、かすみちゃんとエマちゃんのコラボメニューか。一体なにが出来るのやら」
璃奈「楽しみ~♪」
かすみ「はいりな子、この枝にパン生地を巻きつけて」スッ
璃奈「枝にパンを?もしかして」
エマ「そう、それをたきぎで焼くんだよ」
彼方「へぇ~、スイスにはこういうパンの焼き方があるのかぁ」
かすみ「私も色々なパンを作ってきたけど、スイスのパンは初めて」
璃奈「面白いねこれ~」ペタペタ
璃奈「う~ん、いい匂いがしてきた」
エマ「軽く叩いてみて固かったら食べ頃だよ」
かすみ「そろそろいいかな」ポンポン
かすみ「うん、いい感じに焼けました」
彼方「こっちのソーセージも焼けたよ~」
エマ「ありがとう彼方ちゃん」
エマ「枝を抜いて真ん中の穴にソーセージを差し込めば……」グイッ
エマ「完成、スイス式のホットドッグだよ」
璃奈「す、すごい……この為に枝でパンを焼いたんだ」
かすみ「かすみんのパンとエマ先輩のソーセージ、ここでしか食べられませんね」
エマ「それじゃ、召し上がれ」
璃奈「いただきま~す♪」
璃奈「―あちゅっ、はふはふ……」
璃奈「あぁ……香ばしくてほんのり甘いパンにジューシーなソーセージがなんとも」
彼方「こりゃあイケるね、最高」モグモグ
かすみ「外で食べるってのがまたいいですよね~」
エマ「うんうん、この味この味。かすみちゃんの手作りパンはやっぱりボーノ♪ソーセージとの相性もバッチリ」
璃奈「もう1個作って食べよ」ペタペタ
彼方「おいおい、このあとにメインディッシュが控えてるんだからほどほどにしなよ」
彼方「とか言いつつ彼方ちゃんも作っちゃお」ペタペタ
エマ「パンもソーセージもまだまだあるからいっぱい食べようね」
かすみ「なんだか太りそうですね~、あむあむ」
璃奈「はぁ~おいしかった」
璃奈「このままバーベキューにいきたいところだけど……今は入らないかも」チラッ
璃奈「―ねぇかすみちゃん、一緒に川で遊ばない?」
かすみ「しょうがないなぁ~、付き合ってあげる」
璃奈「やった、実はこんな事もあろうかと水着を持って来た」
かすみ「くふふ、りな子の考えはお見通し。私もちゃーんと水着用意してきたもんね」
璃奈「流石かすみちゃん、璃奈ちゃんボード『心の友よ』」
彼方「お子様達だけでは心配だから私もついて行こうかな」
かすみ「彼方先輩も水着持って来たんですかぁ?」
彼方「いや、私が持って来たのはこれ」スッ
璃奈「釣り竿?彼方さん釣りやるんだ」
彼方「私は川と聞いたら釣りが浮かんでね、いっちょ魚を釣り上げて食卓に華を添えるとしよう」
エマ「私はここで火の番をしてるね、3人共気を付けて」
璃奈「はーい、行ってきまーす」ヌギヌギポイッ
璃奈「きゃははは♪」ザブザブ
かすみ「りな子テンション高いね~、転んで溺れないでよ」
璃奈「そのセリフ、そのまま返すよ」
かすみ「はぁ?かすみんが溺れるなんてある訳」ズルッ
かすみ「きゃあっ!?」ズデン
璃奈「ほらね、ふふふ」
かすみ「も~笑うなぁ~!!えいっ」バシャッ
璃奈「わっぷ!?」
かすみ「へへっ、笑った罰だよ~」
かすみ「―って、なにそれ?」
璃奈「じゃん、璃奈ちゃんボード『水中仕様』なのだ」
かすみ「ボードっていうかゴーグルじゃない」
璃奈「とにかく私には利かない、お返し」バシャバシャ
かすみ「ちょ、りな子やめてよ~」
キャッキャッウフフ~
彼方「いやぁ青春だねぇ、若いってのはいいもんだ」
彼方「こっちはなかなかかからないけど釣りは忍耐、気長にボーッとして待ってようか」
彼方「あ~……なんだか気持ちよくなってきたぞ」ウトウト
彼方「―すやぁ……」
かすみ「待て~りな子~」
璃奈「へへーん、ここまでおいで~」
かすみ「もう、そんな所まで行って!!危ないから戻って来なよ‼」
璃奈「平気平気、かすみちゃんもおいでよ。足がつくよここ」
璃奈「―ひゃっ!?」ドボンッ
かすみ「りな子!?大変だ‼」
璃奈「た、助けてかすみちゃ~ん!!」
かすみ「いやぁ~!!彼方先輩~エマ先輩~!!」
彼方「―はっ!?」パチッ
彼方「今の声は、かすみちゃん。んん?」
彼方「璃奈ちゃんが溺れてる‼マズイ‼」
かすみ「りな子ぉ~」
シュバババババッ!! ザバーンッ‼
かすみ「うわ!?彼方先輩!?」
彼方「はぁっ、はぁっ、はぁっ!!」ジャバジャバ
璃奈「か、彼方さん……」
彼方「―ふぅ~、璃奈ちゃん捕まえた」ガシッ
彼方「よっこいしょ」ザバァ
璃奈「けほっ、けほっ」
かすみ「あぁよかった、もぉ~りな子のバカ‼だから危ないって言ったのに‼」
璃奈「ぐすっ、ごめんなさい……」
彼方「まぁまぁかすみちゃん、そのくらいで許してあげな。溺れるってのはとっても怖いんだ、璃奈ちゃんも身をもって知った事でしょう」
璃奈「うん……すごく怖かった」
璃奈「彼方さんも、ごめんなさい」
かすみ「彼方先輩すごい勢いで飛び込みましたね、あんな素早く動く姿初めて見ましたよ」
彼方「璃奈ちゃんの命がかかっていたからね、リミッターを解除したのだよ」
かすみ「すごくかっこよかったですぅ、流石彼方先輩」
エマ「おーい、大丈夫~?」
彼方「璃奈ちゃんが溺れちゃってね、無事救出したところだよ」
エマ「よかった~、かすみちゃんの悲鳴が聞こえたから何事かと思ったよ」
璃奈「エマさんにまで心配かけて……私……」シュン
彼方「もう過ぎた事だ、忘れなさい」ナデナデ
璃奈「彼方さん……ありがとう」
彼方「エマちゃん、バーベキューの準備はどうだい」
エマ「あともう少しかな」
かすみ「それなら私も手伝います」
エマ「本当?わぁ、助かるな」
彼方「ではそちらは2人に任せて彼方ちゃんは釣りを再開させてもらおうかね」
璃奈「私も付き合う」
彼方「おや、川が怖くないのかい?」
璃奈「彼方さんと一緒なら、怖くないよ」
彼方「せめて人数分は釣りたいねぇ」
璃奈「彼方さんびしょ濡れ、着替えとか持って来てないよね」
彼方「私は水遊びするつもりはなかったからね、まぁでも心配ないよ。今日は天気がいいからそのうち乾くさ」
彼方「それによく言うでしょ、『水も滴るいい女』って」
璃奈「そうだね……でもスケスケでちょっと目のやり場に困る、かも……」カァァ
彼方「ははは、こんな山の中に覗く人もいないから平気だよ」ピクピク
彼方「―お、キタキタ」キュルキュルキュル
璃奈「まるで彼方さんの姿につられたかのように」
彼方「だとしたらこの魚はえっちな魚だねぇ、うふふ~」
エマ「お肉と野菜を串に刺していって」
かすみ「はーい」グッグッグッ
エマ「水遊び楽しかった?」
かすみ「りな子が溺れた事以外は楽しかったですよ」
エマ「川で遊ぶ時は気を付けないとね、浅いと思っても急に深くなる所もあるから」
かすみ「なんかあんなにはしゃいで溺れるなんてりな子らしくないなって思うんですよね」
エマ「確かに今日の璃奈ちゃんすごく楽しそうだね」
エマ「多分今までこういう事やった事なかったから少し浮かれているんじゃないかな」
かすみ「りな子の家、親が忙しくてバーベキューとかやらなそうですもんね」
エマ「本当は家族でやりたかったのかもね」
かすみ「りな子……」
エマ「今日は私達が璃奈ちゃんの家族になってあげようか」
かすみ「それならもちろんかすみんがお姉さんですよね?」
エマ「そうだね、ちゃんと妹の事はかわいがってあげないとダメだよ」
エマ「―よし、出来た」
かすみ「私、2人を呼んで来ます‼」
彼方「やぁやぁお待たせ」
璃奈「見て見て、彼方さんいっぱい魚釣ったんだよ」
エマ「おぉ~すごいねぇ、このお魚もたきぎで焼いて食べようね」
かすみ「りな子おいで、私がお肉焼いてあげる」
璃奈「うん‼」
かすみ「はいりな子、あーん」
璃奈「あーん、―はむっ、あむあむ……」
璃奈「お肉柔らか~い♪おいし~♪」ホワワ~ン
かすみ「でしょでしょ、かすみんが串に刺したんだよ~♪」
彼方「どうしたのかすみちゃん、急にお姉さんぶって」
エマ「それはね……」
彼方「―ははぁ、なるほど。そうそう事かぁ」
彼方「家族ねぇ、いいじゃないの」
彼方「かすみちゃんがお姉さんだとすると私達はなにになるのかな」
エマ「私がママで彼方ちゃんはパパ、かな」
彼方「ありゃ、いつの間にかエマちゃんと夫婦に。参ったねぇ~」
彼方「よーし、かわいいお嫁さんと娘達の為にパパ張り切っちゃうぞ~」
彼方「ほーら魚も焼けたよ~」
璃奈「これ、どうやって食べればいいの?」
彼方「思い切ってがぶりといけばいい、内蔵は取り除いてあるから食べてごらん」
璃奈「よし……はむっ‼」
璃奈「―んぐっ、お、おいしい‼」
彼方「たきぎで焼いたからグリルで焼くのとはまた違う味でしょ」
かすみ「本当、こんなに違うんですねぇ」モグモグ
エマ「彼方ちゃんに感謝していただかないとね~」モグモグ
彼方「私じゃなくてお魚に感謝、だね」
璃奈「お肉も野菜もお魚もおいしかったけど」
璃奈「やっぱりシメはこれを食べないと、璃奈ちゃんボード『マシュマロ~』」
璃奈「これを枝に刺して……」スッ パチパチ プクーッ
エマ「わ、すごーい。おもちみたいに膨らんでる~」
かすみ「焼くと表面がカリカリ、中はふわふわ。これは病み付きになるぅ~」
彼方「インスタ映えする訳だこりゃ」
璃奈「そうだ、インスタ。写真撮らないと」
璃奈「皆ポーズを取って、いくよ」
かすみ「はい、かすみ~ん♪」パシャッ
璃奈「かすみちゃん、その掛け声は正直ないと思う」
かすみ「んなっ!?」ガーン
彼方「まぁ私は好きだよ」
エマ「写真撮れてよかったね~璃奈ちゃん」
璃奈「えへへ、あとで愛さんに写真送ってあげよ」
かすみ「暗くなってきましたね」
彼方「最近日が短くなったからね、山の中ならなおさらだ」
エマ「そろそろ片付けして帰ろうか」
璃奈「うん。皆、今日は私に付き合ってくれてありがとう」
璃奈「はしゃぎ過ぎて迷惑もかけたけど、それも含めて忘れられない思い出になった」
かすみ「りな子、今度はりな子の家にお泊まりしようよ」
かすみ「かすみんお姉さんがいっぱいお世話してあげる♪」
璃奈「本当?ぜひ来てぜひ来て♪」
彼方「すっかりお姉さんに目覚めてしまったようだねぇ」ニヤニヤ
エマ「2人共かわいいね~」ニコニコ
璃奈「彼方さんとエマさんも泊まりに来て、いっその事ずっといてもらっても構わない」
彼方「その時はぜひお父さんと呼んでくれたまえ」
エマ「今度は璃奈ちゃんの家にお泊まりか~楽しみだなぁ」
璃奈「私も楽しみ~、この4人は家族みたい」
璃奈「かすみお姉ちゃん、エママ、彼方パパ」
璃奈「み~んな、大好き♪」
終わりです。支援、最後まで読んでいただきありがとうございました。
元スレ
彼方「ほほう、バーベキューとな」
彼方「山は涼しいし、ゆっくり出来そうだねぇ」
エマ「いいねぇ~、私も故郷にいる時は毎年家族でやったよ」
璃奈「彼方さんとエマさんが来てくれるなら心強い、おいしいごちそうが食べられる事間違いなし」
かすみ「ちょっとちょっと、私だって料理得意なんだから期待してよね」
かすみ「彼方先輩にもエマ先輩にも負けないごちそう作ってあげる♪」
璃奈「なぜ自らハードルをあげてしまうのか、まぁほどほどに期待しておくよ」
かすみ「むぅ~りな子生意気、その言葉絶対後悔させてやるから」
エマ「せっかくやるならスイス式のバーベキューを教えてあげるよ」
璃奈「スイス式……それは気になる」
彼方「ははは、楽しいバーベキューになりそうだね」
彼方「それじゃ、各自必要な物を用意して今度のお休みにでかけようか」
璃奈「うわ~い!!バーベキュー♪バーベキュー♪」ピョンピョン
かすみ「すっかりはしゃいじゃって、まったく子供だなぁ~」
エマ「なにを持って行こうかなぁ、あれと……あれと……あとあれも持って行こう♪」
彼方「ここにもはしゃいでる娘がいるねぇ、ふふふ」
11: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 17:23:18.01 ID:g4tj/rXd.net
日曜日
璃奈「おぉ~見渡す限りの木、木、木……」
璃奈「すご~い!!山だぁ~、璃奈ちゃんボード『テンアゲー!!』」
かすみ「木って……もう少し言いようがないの?」
エマ「う~ん、緑がキレイだね~。故郷を思い出すよ」
かすみ「近くにこんな自然豊かな場所があったなんて」キョロキョロ
かすみ「彼方先輩、よく知ってましたね。彼方先輩は家でお昼寝してるイメージがあるから意外でした」
彼方「彼方ちゃんはこう見えて結構おでかけしているんだよ」
彼方「木にハンモックをぶら下げて風に吹かれながらするお昼寝は最高なのだ~」
かすみ「結局お昼寝するんですね……」
かすみ「さて皆さん、なにを持って来ましたか?私はパンを焼こうと思ったのでパン生地を」
エマ「私は故郷から送ってもらったソーセージとお肉」
彼方「私はお野菜とグリルを、重かったぜ……」
璃奈「私、マシュマロ持って来た」
かすみ「ふむふむ、それなりに食べられそう。てかりな子、マシュマロって」
璃奈「マシュマロを焼いて食べるとおいしいって愛さんが言ってた『インスタ映え』するって」
エマ「いんすた?なにそれ?」
璃奈「あとで教えてあげる」
かすみ「よーし、それじゃ準備開始!!」
彼方「張り切ってるねぇ~、あとはかすみちゃんにお任せしようかな。―すやぁ」
かすみ「って、寝ないでください‼」
14: 名無しで叶える物語(ほうとう) 2020/09/05(土) 17:40:50 ID:g4tj/rXd.net
かすみ「ダメですよ、私と彼方先輩はバーベキューの下準備です」
彼方「わかってるよ~、ちょっとしたすやぴジョークじゃないか」
エマ「璃奈ちゃんは私と枝を集めに行こうか」
璃奈「枝?なにに使うの?炭なら彼方さんが持って来たじゃない」
エマ「それは、あとのお楽しみ」
かすみ「ふふふんふんふ~ん♪」トントントン
彼方「お~かすみちゃん、なかなかの包丁さばき。いいぞいいぞ~」
かすみ「当然ですぅ、かわいいアイドルは料理が必須科目。これくらい出来ないと、むふぅ」
彼方「うむうむ、確かにかわいくて料理上手なアイドルは人気出るだろうねぇ」
かすみ「もーっと褒めてくれていいですよ」トントントントン
彼方「世界一かわいいからその調子で頑張っておくれ」
彼方「私も負けていられないな、―よいしょ、これでグリルのセットはよし」ガチャッ
彼方「早いうちから火を点けておけばすぐに食材が焼けるからね」カチッ
かすみ「彼方先輩もやりますね、私にはそんな煤にまみれてグリルをセットするなんて出来ませんよ。か~っこいい」
彼方「ふっ、ワイルドだろぉ~」ニヤリ
16: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 18:00:08.55 ID:g4tj/rXd.net
エマ「ある~日、森の~中、熊さ~んと、ボーリング♪」テクテク
璃奈「縁起でもない上に歌詞が間違ってるような……」
エマ「あはは、千歌ちゃんの替え歌が移っちゃった」
エマ「それなら……」
エマ「あ~る晴れた、ひ~る下がり、い~ち~ばへ続~く道♪」
璃奈「ドナドナド~ナ~ドォ~ナ~♪」
璃奈「―だから、選曲のチョイスがおかしい。ドナドナとか悲しくなるからやめて」
エマ「ごめん、つい口ずさんじゃった」
エマ「それにしても、気持ちいいね~」
璃奈「私、普段こんな山になんて来ないからすごいワクワクしてる」
璃奈「エマさんのおうちもこんな感じなの?」
エマ「うちはもっともっとすごいよ、どこまでも広がっていく空と山と大地。空気もすごくおいしいの」
璃奈「へぇ、私もスイス行ってみたいな」
璃奈「エマさんが里帰りする時ついて行っちゃっおうかな、璃奈ちゃんボード『なんてね』」
エマ「その時は私の家族を紹介させてね」
エマ「璃奈ちゃんも私の妹にしてあげるよ、うふふ」ナデナデ
璃奈「えへへ、エマお姉ちゃん♪」スリスリ
18: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 18:16:16.61 ID:g4tj/rXd.net
エマ「戻ったよ~」
璃奈「おぉ、すでにバーベキューの支度が整ってる。2人共お疲れ様」
彼方「璃奈ちゃん達こそお疲れ様、たくさん枝を拾って来たね」
エマ「さっそくこれを燃やしてたきぎにしよう」
璃奈「グリルとは別にまた作るんだ」
かすみ「どれどれ……」ガサッ
かすみ「うん、これいいかも。こっちも悪くないかな」
璃奈「なにしてるの?」
かすみ「ふふ~ん、この枝を使ってとびきりスペシャルなごちそうを作るんだ~」
かすみ「ね~エマ先輩」
エマ「そうそう、スイス式のバーベキューにはこの枝が欠かせないんだよ」
彼方「ほう、かすみちゃんとエマちゃんのコラボメニューか。一体なにが出来るのやら」
璃奈「楽しみ~♪」
かすみ「はいりな子、この枝にパン生地を巻きつけて」スッ
璃奈「枝にパンを?もしかして」
エマ「そう、それをたきぎで焼くんだよ」
彼方「へぇ~、スイスにはこういうパンの焼き方があるのかぁ」
かすみ「私も色々なパンを作ってきたけど、スイスのパンは初めて」
璃奈「面白いねこれ~」ペタペタ
19: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 18:30:17.24 ID:g4tj/rXd.net
璃奈「う~ん、いい匂いがしてきた」
エマ「軽く叩いてみて固かったら食べ頃だよ」
かすみ「そろそろいいかな」ポンポン
かすみ「うん、いい感じに焼けました」
彼方「こっちのソーセージも焼けたよ~」
エマ「ありがとう彼方ちゃん」
エマ「枝を抜いて真ん中の穴にソーセージを差し込めば……」グイッ
エマ「完成、スイス式のホットドッグだよ」
璃奈「す、すごい……この為に枝でパンを焼いたんだ」
かすみ「かすみんのパンとエマ先輩のソーセージ、ここでしか食べられませんね」
エマ「それじゃ、召し上がれ」
璃奈「いただきま~す♪」
璃奈「―あちゅっ、はふはふ……」
璃奈「あぁ……香ばしくてほんのり甘いパンにジューシーなソーセージがなんとも」
彼方「こりゃあイケるね、最高」モグモグ
かすみ「外で食べるってのがまたいいですよね~」
エマ「うんうん、この味この味。かすみちゃんの手作りパンはやっぱりボーノ♪ソーセージとの相性もバッチリ」
璃奈「もう1個作って食べよ」ペタペタ
彼方「おいおい、このあとにメインディッシュが控えてるんだからほどほどにしなよ」
彼方「とか言いつつ彼方ちゃんも作っちゃお」ペタペタ
エマ「パンもソーセージもまだまだあるからいっぱい食べようね」
かすみ「なんだか太りそうですね~、あむあむ」
21: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 18:41:54.73 ID:g4tj/rXd.net
璃奈「はぁ~おいしかった」
璃奈「このままバーベキューにいきたいところだけど……今は入らないかも」チラッ
璃奈「―ねぇかすみちゃん、一緒に川で遊ばない?」
かすみ「しょうがないなぁ~、付き合ってあげる」
璃奈「やった、実はこんな事もあろうかと水着を持って来た」
かすみ「くふふ、りな子の考えはお見通し。私もちゃーんと水着用意してきたもんね」
璃奈「流石かすみちゃん、璃奈ちゃんボード『心の友よ』」
彼方「お子様達だけでは心配だから私もついて行こうかな」
かすみ「彼方先輩も水着持って来たんですかぁ?」
彼方「いや、私が持って来たのはこれ」スッ
璃奈「釣り竿?彼方さん釣りやるんだ」
彼方「私は川と聞いたら釣りが浮かんでね、いっちょ魚を釣り上げて食卓に華を添えるとしよう」
エマ「私はここで火の番をしてるね、3人共気を付けて」
璃奈「はーい、行ってきまーす」ヌギヌギポイッ
24: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 18:55:38.53 ID:g4tj/rXd.net
璃奈「きゃははは♪」ザブザブ
かすみ「りな子テンション高いね~、転んで溺れないでよ」
璃奈「そのセリフ、そのまま返すよ」
かすみ「はぁ?かすみんが溺れるなんてある訳」ズルッ
かすみ「きゃあっ!?」ズデン
璃奈「ほらね、ふふふ」
かすみ「も~笑うなぁ~!!えいっ」バシャッ
璃奈「わっぷ!?」
かすみ「へへっ、笑った罰だよ~」
かすみ「―って、なにそれ?」
璃奈「じゃん、璃奈ちゃんボード『水中仕様』なのだ」
かすみ「ボードっていうかゴーグルじゃない」
璃奈「とにかく私には利かない、お返し」バシャバシャ
かすみ「ちょ、りな子やめてよ~」
キャッキャッウフフ~
彼方「いやぁ青春だねぇ、若いってのはいいもんだ」
彼方「こっちはなかなかかからないけど釣りは忍耐、気長にボーッとして待ってようか」
彼方「あ~……なんだか気持ちよくなってきたぞ」ウトウト
彼方「―すやぁ……」
25: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 19:06:54.45 ID:g4tj/rXd.net
かすみ「待て~りな子~」
璃奈「へへーん、ここまでおいで~」
かすみ「もう、そんな所まで行って!!危ないから戻って来なよ‼」
璃奈「平気平気、かすみちゃんもおいでよ。足がつくよここ」
璃奈「―ひゃっ!?」ドボンッ
かすみ「りな子!?大変だ‼」
璃奈「た、助けてかすみちゃ~ん!!」
かすみ「いやぁ~!!彼方先輩~エマ先輩~!!」
彼方「―はっ!?」パチッ
彼方「今の声は、かすみちゃん。んん?」
彼方「璃奈ちゃんが溺れてる‼マズイ‼」
かすみ「りな子ぉ~」
シュバババババッ!! ザバーンッ‼
かすみ「うわ!?彼方先輩!?」
彼方「はぁっ、はぁっ、はぁっ!!」ジャバジャバ
璃奈「か、彼方さん……」
彼方「―ふぅ~、璃奈ちゃん捕まえた」ガシッ
32: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 20:20:47.87 ID:g4tj/rXd.net
彼方「よっこいしょ」ザバァ
璃奈「けほっ、けほっ」
かすみ「あぁよかった、もぉ~りな子のバカ‼だから危ないって言ったのに‼」
璃奈「ぐすっ、ごめんなさい……」
彼方「まぁまぁかすみちゃん、そのくらいで許してあげな。溺れるってのはとっても怖いんだ、璃奈ちゃんも身をもって知った事でしょう」
璃奈「うん……すごく怖かった」
璃奈「彼方さんも、ごめんなさい」
かすみ「彼方先輩すごい勢いで飛び込みましたね、あんな素早く動く姿初めて見ましたよ」
彼方「璃奈ちゃんの命がかかっていたからね、リミッターを解除したのだよ」
かすみ「すごくかっこよかったですぅ、流石彼方先輩」
エマ「おーい、大丈夫~?」
彼方「璃奈ちゃんが溺れちゃってね、無事救出したところだよ」
エマ「よかった~、かすみちゃんの悲鳴が聞こえたから何事かと思ったよ」
璃奈「エマさんにまで心配かけて……私……」シュン
彼方「もう過ぎた事だ、忘れなさい」ナデナデ
璃奈「彼方さん……ありがとう」
33: 名無しで叶える物語(ほうとう) 2020/09/05(土) 20:37:00 ID:g4tj/rXd.net
彼方「エマちゃん、バーベキューの準備はどうだい」
エマ「あともう少しかな」
かすみ「それなら私も手伝います」
エマ「本当?わぁ、助かるな」
彼方「ではそちらは2人に任せて彼方ちゃんは釣りを再開させてもらおうかね」
璃奈「私も付き合う」
彼方「おや、川が怖くないのかい?」
璃奈「彼方さんと一緒なら、怖くないよ」
彼方「せめて人数分は釣りたいねぇ」
璃奈「彼方さんびしょ濡れ、着替えとか持って来てないよね」
彼方「私は水遊びするつもりはなかったからね、まぁでも心配ないよ。今日は天気がいいからそのうち乾くさ」
彼方「それによく言うでしょ、『水も滴るいい女』って」
璃奈「そうだね……でもスケスケでちょっと目のやり場に困る、かも……」カァァ
彼方「ははは、こんな山の中に覗く人もいないから平気だよ」ピクピク
彼方「―お、キタキタ」キュルキュルキュル
璃奈「まるで彼方さんの姿につられたかのように」
彼方「だとしたらこの魚はえっちな魚だねぇ、うふふ~」
35: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 20:53:18.37 ID:g4tj/rXd.net
エマ「お肉と野菜を串に刺していって」
かすみ「はーい」グッグッグッ
エマ「水遊び楽しかった?」
かすみ「りな子が溺れた事以外は楽しかったですよ」
エマ「川で遊ぶ時は気を付けないとね、浅いと思っても急に深くなる所もあるから」
かすみ「なんかあんなにはしゃいで溺れるなんてりな子らしくないなって思うんですよね」
エマ「確かに今日の璃奈ちゃんすごく楽しそうだね」
エマ「多分今までこういう事やった事なかったから少し浮かれているんじゃないかな」
かすみ「りな子の家、親が忙しくてバーベキューとかやらなそうですもんね」
エマ「本当は家族でやりたかったのかもね」
かすみ「りな子……」
エマ「今日は私達が璃奈ちゃんの家族になってあげようか」
かすみ「それならもちろんかすみんがお姉さんですよね?」
エマ「そうだね、ちゃんと妹の事はかわいがってあげないとダメだよ」
エマ「―よし、出来た」
かすみ「私、2人を呼んで来ます‼」
36: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 21:14:45.09 ID:g4tj/rXd.net
彼方「やぁやぁお待たせ」
璃奈「見て見て、彼方さんいっぱい魚釣ったんだよ」
エマ「おぉ~すごいねぇ、このお魚もたきぎで焼いて食べようね」
かすみ「りな子おいで、私がお肉焼いてあげる」
璃奈「うん‼」
かすみ「はいりな子、あーん」
璃奈「あーん、―はむっ、あむあむ……」
璃奈「お肉柔らか~い♪おいし~♪」ホワワ~ン
かすみ「でしょでしょ、かすみんが串に刺したんだよ~♪」
彼方「どうしたのかすみちゃん、急にお姉さんぶって」
エマ「それはね……」
彼方「―ははぁ、なるほど。そうそう事かぁ」
彼方「家族ねぇ、いいじゃないの」
彼方「かすみちゃんがお姉さんだとすると私達はなにになるのかな」
エマ「私がママで彼方ちゃんはパパ、かな」
彼方「ありゃ、いつの間にかエマちゃんと夫婦に。参ったねぇ~」
彼方「よーし、かわいいお嫁さんと娘達の為にパパ張り切っちゃうぞ~」
37: 名無しで叶える物語 2020/09/05(土) 21:38:12.25 ID:g4tj/rXd.net
彼方「ほーら魚も焼けたよ~」
璃奈「これ、どうやって食べればいいの?」
彼方「思い切ってがぶりといけばいい、内蔵は取り除いてあるから食べてごらん」
璃奈「よし……はむっ‼」
璃奈「―んぐっ、お、おいしい‼」
彼方「たきぎで焼いたからグリルで焼くのとはまた違う味でしょ」
かすみ「本当、こんなに違うんですねぇ」モグモグ
エマ「彼方ちゃんに感謝していただかないとね~」モグモグ
彼方「私じゃなくてお魚に感謝、だね」
璃奈「お肉も野菜もお魚もおいしかったけど」
璃奈「やっぱりシメはこれを食べないと、璃奈ちゃんボード『マシュマロ~』」
璃奈「これを枝に刺して……」スッ パチパチ プクーッ
エマ「わ、すごーい。おもちみたいに膨らんでる~」
かすみ「焼くと表面がカリカリ、中はふわふわ。これは病み付きになるぅ~」
彼方「インスタ映えする訳だこりゃ」
璃奈「そうだ、インスタ。写真撮らないと」
璃奈「皆ポーズを取って、いくよ」
かすみ「はい、かすみ~ん♪」パシャッ
璃奈「かすみちゃん、その掛け声は正直ないと思う」
かすみ「んなっ!?」ガーン
彼方「まぁ私は好きだよ」
エマ「写真撮れてよかったね~璃奈ちゃん」
璃奈「えへへ、あとで愛さんに写真送ってあげよ」
40: 名無しで叶える物語(ほうとう) 2020/09/05(土) 21:56:17 ID:g4tj/rXd.net
かすみ「暗くなってきましたね」
彼方「最近日が短くなったからね、山の中ならなおさらだ」
エマ「そろそろ片付けして帰ろうか」
璃奈「うん。皆、今日は私に付き合ってくれてありがとう」
璃奈「はしゃぎ過ぎて迷惑もかけたけど、それも含めて忘れられない思い出になった」
かすみ「りな子、今度はりな子の家にお泊まりしようよ」
かすみ「かすみんお姉さんがいっぱいお世話してあげる♪」
璃奈「本当?ぜひ来てぜひ来て♪」
彼方「すっかりお姉さんに目覚めてしまったようだねぇ」ニヤニヤ
エマ「2人共かわいいね~」ニコニコ
璃奈「彼方さんとエマさんも泊まりに来て、いっその事ずっといてもらっても構わない」
彼方「その時はぜひお父さんと呼んでくれたまえ」
エマ「今度は璃奈ちゃんの家にお泊まりか~楽しみだなぁ」
璃奈「私も楽しみ~、この4人は家族みたい」
璃奈「かすみお姉ちゃん、エママ、彼方パパ」
璃奈「み~んな、大好き♪」
41: 名無しで叶える物語(ほうとう) 2020/09/05(土) 21:57:15 ID:g4tj/rXd.net
終わりです。支援、最後まで読んでいただきありがとうございました。
璃奈「私、どうしてもやりたい事があるの」かすみ「なに?」
エマ「ブレイクだったらシャッドが定番じゃないの?」
かすみ「…なにいってるのかさっぱりわからない」