1: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:02:27.51 ID:J3zMvL/l.net
にこ「いつもの恨みを晴らしてやるわ!」
真姫「うまく行きそうな気がしないからやめといた方がいいんじゃない?……どうでもいいけど」
にこ「もっちろん真姫ちゃんも手伝ってくれるにこよねー?」
真姫「はあぁ?なんで私が……イミワカンナイ」
にこ「あっれぇ~?もしかして真姫ちゃん、怖いの~?」
真姫「なっ……」
にこ「どぉ~しても希のお仕置きが怖いなら仕方ないにこね~。残念だけど、にこが一人でぇ~……」
真姫「怖いなんて言ってないでしょ!?いいわ、やってやろうじゃない!」
にこ(ちょろかわいい)
3: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:06:30.99 ID:J3zMvL/l.net
真姫「で、具体的にどうするのよ」
にこ「うーん、隙をねらって背後から……とか?」
真姫「そうね、正面から挑んでも逆にこっちがわしわしされそうね」
にこ「そうと決まれば早速希を探すわよ!
三年生の教室前の廊下
にこ「いたわ、希よ」コソコソ
真姫「普通に歩いてるわね、どこに行くのかしら」コソコソ
にこ「もしかしてこれ、チャンスじゃないの?」
真姫「そうね……いや、待って!」
にこ「あれは……絵里!?」
絵里「……」ジリジリ
真姫「どうやらこっそり後ろから近づいて希を驚かそうとしているみたいね」
にこ「すごくかしこくない顔してるわね」
絵里「……」ガバッ!!(一気に希との距離を詰める)
希「!!」シュババッ,スターン!!(咄嗟に振り向き絵里を組み伏せる)
絵里「ハラァ…………」
希「あ、えりちやったんか、ごめんな。背後に気配がしたから、咄嗟にやってもうたんよ」
絵里「のっ、希……ハラショーよ……」ガクガク
希「もうえりち、ウチが八歩蟷螂拳の使い手ってことは知ってるやろ?後ろから驚かそうとしたらあかんよ」
絵里「わ、わかったわ希……ごめんなさい」ブルブル
希「んもう、えりちはかわいいなあ」ナデナデ
真姫「な……何アレ」
にこ「何よ八歩蟷螂拳て……ていうか絵里……」
真姫「どうやら隙をつく作戦は無理のようね」
にこ「そうね……となると」
真姫「睡眠薬を一服盛るとか?」
にこ「なんで悪戯でそこまでしなきゃいけないのよ……大体、眠ってるところをわしわしなんて変態みたいじゃない」
真姫「そういう問題?」
にこ「そういう問題よ。こうなったら……そうね、仲間を増やすしかないわ、私たちだけでは希には対抗できない」
にこ「ということで、海未。あなたの力が必要よ」
海未「どういうことですか!私はやりませんよ!」
真姫「希の八歩蟷螂拳に対抗できるのは武道の達人であるあなたしかいないわ」
にこ「もしかして海未ちゃん、負けるのが怖いにこ~?」
海未「そうじゃありません!そんな悪戯のために武道の心得を用いる訳にはいかない、と言ってるんです!」
にこ(むむ、手強い)
真姫「ねえ、海未」
海未「なんでしょう」
真姫「この間穂乃果がウチに泊まったんだけどね」
海未「……それがどうしたというのですか」
真姫「本当は一年生三人でお泊りの予定だったんだけどね、話を聞いた穂乃果が来たいって言い出したのよ。で、急な話だったから、穂乃果が歯ブラシを忘れて……」
海未「……続けて!」
真姫「仕方がないからウチにあった新品を貸してあげたのよ。困った人よね」
海未「そ、それで、今その穂乃果の使用済み歯ブラシはどこに……」
真姫「まだウチに置きっぱなしよ、置いていかれても困るのにね」
海未「分かりました。力を貸しましょう。ただし……言わなくても分かりますね?」
真姫「交渉成立ね」ニヤリ
にこ「真姫ちゃん……恐ろしい子……」
真姫「ということで、勝負よ希!」
海未「勝負です!」
にこ「勝負するにこ!」
希「ええ……?話が見えへんのやけど……」
真姫「海未が勝負に勝ったらわしわしさせなさい、簡単でしょ?」
希「い……意味わかんない……」
にこ「普段のお返しよ!海未、やっておしまい!」
海未「合点承知!」バッ
希「ま、待って!」
海未「何ですか」
希「勝負って、一体何をするつもりなん?武道の試合みたいなことするにしても、ウチらスクールアイドルやし、膝とか擦りむいたらマズいやん?」
にこ「む、確かに……」
海未「ですが、それでは勝負が……」
真姫「私達には希をわしわしする使命が……」
希「なんなんその執念…………ええよ、分かった。それなら……じゃんけんで勝負や!」
にこ「じゃ、じゃんけん!?それじゃ海未を雇った意味がないじゃない!」
希「三対一でええよ。ウチが一回でも負けたらにこっち達の勝ち。ウチは大人しくわしわしを受け入れる」
海未「さ、三対一!?いいのですか?」
にこ「ということは私達が勝つ確率は……真姫ィ!」
真姫「87.5%……いくらなんでも希が不利すぎるわ……一体……?」
希「その代わり、ウチが勝ったら三人に対しての無期限永久わしわしし放題権を要求する!」
真姫「!?……成程、あえて不利な勝負を持ち掛けてきたのは、自分が勝った時の報酬を大きくするため……」
海未「ど、どうするんです?」
にこ「……いいわ、やってやろうじゃない。希を正面から相手取るからには、これくらいのリスクは覚悟して当然……勝負よ!希!」
希「さすがにこっち。よく言った!でも、ウチのラッキーパワーを舐めたらあかんよ?ウチ、こういう本当に勝ちたい時のじゃんけんで負けたことないんよ」
にこ「ぬかしなさい!先鋒・海未!出番よ!」
海未「私からですか!?……まぁいいでしょう。やるからには必ず勝ちます!歯ブラシのために!」
希「歯ブラシ?」
真姫「気にしないで」
歯ブラシは非売品です。
海未「破ぁぁぁぁぁぁぁッ!」ドドドドドドド
にこ「見える……海未ちゃんの周りに……オーラが!」
真姫「なんて気迫なの……動機は下らないけど」
海未「じゃんけんとて真剣勝負!気持ちの強い者に勝利の女神は微笑むのです!私は負けません!」ドドドドドドド
支援感謝
希「さすがやね海未ちゃん……相手にとって不足無し!あ、ところでウチはパーを出そうかな」
海未「えっ?」スンッ
にこ「し、心理戦、ですって……?」
真姫「きたないわねさすが希きたないわ……自分のペースに持ち込むと同時に海未の集中力を削いだわ」
希「いっくよー?じゃーん……」
海未「えっ?ええっ?」アセアセ
希「けーん……」
海未(のっ、希がパーを出すなら私はチョキを……いえ、希がそのまま正直に出すとは……いや、そのさらに裏をかいてくるという可能性も……ええい、ままよ!)
希「ぽーん!」チョキ
海未「くっ……」パー
真姫「希の勝ち……ッ!」
希「海未ちゃん、海未ちゃんはウチに心理戦を仕掛けられて混乱したね。そして考えることを放棄した。それはウチにとって勝負を放棄するに同じ。勝負を放棄した人に、ウチは絶対に負けない」
海未「そ、そんな……」
希「ぶっちゃけると大抵の人は咄嗟に判断を迫られるとパーを出しがちなんよ。海未ちゃんが焦ってくれてよかったわぁ」
海未「くっ、見事です……」
希「一度海未ちゃんを心ゆくまでわしわししてみたかったんよ。海未ちゃんはお仕置きされるようなことせんからなぁ」
真姫「まだ勝った気になるのは早いわよ」
にこ「そう、奴はしてんの……三天王の中でも最弱……!真姫ちゃんが相手よ!」
希が三人全員に勝つ確率は1/2*1/2*1/2=1/8=12.5%
真姫「にこちゃんが大将なのね……まあいいけど。私は海未のようには行かないわよ」
希「次鋒は真姫ちゃんやね。…………あーっ!あんなところに美味しそうなトマトが!」
真姫「えっ?」
希「じゃんけんぽい!」パー
真姫「えっ?……あ……」グー
希「ウチの勝ち~!」
真姫「ちょっ……ずるいわよ希!そんな急に……」
希「ウチを前にして他のことに気を取られる方が悪いんよ。別にじゃんけんをするタイミングやスピードに決まりがあるわけでもないやん?」
真姫「そんな屁理屈が通る訳……」
海未「いいえ真姫、残念ですがあなたの負けです」
にこ「海未!?」
海未「過程はどうあれ真姫が真剣勝負を前にして油断したのは事実。それに希のしたことは感情的にはNGですが、私達は論理的に希の反則を非難出来ません。じゃんけんに詳細なルールなどないのですから」
真姫「そんな……」
海未「恐るべきは希ッ……!勝つためならあらゆる手段を厭わない。一体何がそこまで希を駆り立てるのでしょう……」
にこ「本当よね……じゃんけんで不意打ちなんて、アイドルとしてあるまじき行為よ。A○Bのじゃんけん大会でやったら多分炎上ものよ?そんなにわしわしが嫌なのかしら。……まあ、嫌だけど……」
希「わかってないなあにこっち。ウチにとってわしわしは人生。ウチは『持てる者』として常にわしわしする側で無ければならない!それがにこっちのような『持たざる者』への礼儀なんよ。だから、どんな手を使ったとしてもウチは勝つ!」
にこ「ちょっとどういう意味よそれ」
希「見たまんまの意味やん?」
にこ「上等よ……あんたのその目障りな肉塊、揉みしだいて溶かしてくれるわ!」
希「いい顔やにこっち。やっと面白い勝負が出来そうやね」
にこ「いくわよ……じゃーん!けーん!」
希「ぽん!チョキ」
にこ「ぽん!」チョキ
希「あーいーこーでー……」
にこ「ぽん!」チョキ
希「ぽん!」チョキ
―以下エンドレス―
≻22 すまん、分からん
海未「こ、これは……!?」
真姫「膠着状態……!って、なんでグーを出さないのよ」イミワカンナイ
海未「真姫、違います……これはお互いに機を見ているのです……不用意に仕掛ければ逆にやられてしまう事をお互い理解しているのです!」
真姫「ヴェェエ……?」
希「にこっち、中々やるやん……」
にこ「希、アンタもね……でも、そろそろ終わりにするわよ……宣言するわ!私は次にチョキを出す!そして勝つ!」
希「ここで心理戦……でもにこっち、ウチはその手には乗らへんよ?ならウチもチョキを出す。」
にこ「いいわ。勝負よ!あーいーこーでー……」
希(普段のにこっちならここで正直にチョキを出しそうなもんやけど……今のにこっちは違う。ウチと同じで勝つためならなんでもする。その『覚悟』があるッ!ならウチはその上を行くだけや!)
にこ「……ぽん!」チョキ
希「……ぽん!」パー
希「あ…………」
にこ「私の勝ちよ。言ったでしょ。チョキで勝つって」
希「なんで……なんでここに来て正直に……?」
にこ「私もね、他の手で膠着状態になっていたら宣言なんてしなかったわ。でも、チョキは私の手だから。アイドル、矢澤にこのね」
希「そうか、チョキは……にこっちの…………ウチの負けや」
海未「素晴らしい勝負でしたね……」
真姫「そう……海未?なんか私もう、ついていけてないんだけど……」
希「さあにこっち、敗者は勝者の物や。わしわしでもなんでも好きにしたらええよ」
にこ「ついに……この時が!」
海未「にこ、私達の悲願を果たしてください!」
真姫「海未、あなた目的……なんか急に馬鹿らしくなってきたんだけど」ヴェエ
希「にこっち……や、優しくしてな?」
にこ「なんか気持ち悪いわね……行くわよっ!」ワシィ!
希「あっ…………///」
にこ「こ、これは……同じ生物とは思えないわ……」ワシワシ
希「ん……に、にこっち……く、くすぐった……ひゃっ」
にこ「なんて反応してんのよ……しかし、一体何食べたらこんなになるのよ」ワシワシワシ
希「ちょ、ちょお待ってにこっち!そこは……あひゃひゃひゃ!」
にこ「すごいわねこれ。何だろう、感触は饅頭、サイズはメロンって感じ?」ワシワシワシワシ
希「待って待って待って!これ以上はダメ!あかん、ウチ……あひゃひゃひゃひゃ!」
にこ「これ以上やるとどうなるってのよ?……まだまだ行くわよ」ワシワシワシワシワシ
希「あっ……にこっち……ウチ……ウチ……やめ……あぁっ!」
オチない
以下各自で脳内補完してくれ
元スレ
真姫「で、具体的にどうするのよ」
にこ「うーん、隙をねらって背後から……とか?」
真姫「そうね、正面から挑んでも逆にこっちがわしわしされそうね」
にこ「そうと決まれば早速希を探すわよ!
4: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:08:04.08 ID:J3zMvL/l.net
三年生の教室前の廊下
にこ「いたわ、希よ」コソコソ
真姫「普通に歩いてるわね、どこに行くのかしら」コソコソ
にこ「もしかしてこれ、チャンスじゃないの?」
真姫「そうね……いや、待って!」
にこ「あれは……絵里!?」
5: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:09:12.27 ID:J3zMvL/l.net
絵里「……」ジリジリ
真姫「どうやらこっそり後ろから近づいて希を驚かそうとしているみたいね」
にこ「すごくかしこくない顔してるわね」
絵里「……」ガバッ!!(一気に希との距離を詰める)
希「!!」シュババッ,スターン!!(咄嗟に振り向き絵里を組み伏せる)
絵里「ハラァ…………」
希「あ、えりちやったんか、ごめんな。背後に気配がしたから、咄嗟にやってもうたんよ」
絵里「のっ、希……ハラショーよ……」ガクガク
希「もうえりち、ウチが八歩蟷螂拳の使い手ってことは知ってるやろ?後ろから驚かそうとしたらあかんよ」
絵里「わ、わかったわ希……ごめんなさい」ブルブル
希「んもう、えりちはかわいいなあ」ナデナデ
6: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:10:24.30 ID:J3zMvL/l.net
真姫「な……何アレ」
にこ「何よ八歩蟷螂拳て……ていうか絵里……」
真姫「どうやら隙をつく作戦は無理のようね」
にこ「そうね……となると」
真姫「睡眠薬を一服盛るとか?」
にこ「なんで悪戯でそこまでしなきゃいけないのよ……大体、眠ってるところをわしわしなんて変態みたいじゃない」
真姫「そういう問題?」
にこ「そういう問題よ。こうなったら……そうね、仲間を増やすしかないわ、私たちだけでは希には対抗できない」
7: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:11:35.05 ID:J3zMvL/l.net
にこ「ということで、海未。あなたの力が必要よ」
海未「どういうことですか!私はやりませんよ!」
真姫「希の八歩蟷螂拳に対抗できるのは武道の達人であるあなたしかいないわ」
にこ「もしかして海未ちゃん、負けるのが怖いにこ~?」
海未「そうじゃありません!そんな悪戯のために武道の心得を用いる訳にはいかない、と言ってるんです!」
にこ(むむ、手強い)
8: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:13:37.86 ID:J3zMvL/l.net
真姫「ねえ、海未」
海未「なんでしょう」
真姫「この間穂乃果がウチに泊まったんだけどね」
海未「……それがどうしたというのですか」
真姫「本当は一年生三人でお泊りの予定だったんだけどね、話を聞いた穂乃果が来たいって言い出したのよ。で、急な話だったから、穂乃果が歯ブラシを忘れて……」
海未「……続けて!」
真姫「仕方がないからウチにあった新品を貸してあげたのよ。困った人よね」
海未「そ、それで、今その穂乃果の使用済み歯ブラシはどこに……」
真姫「まだウチに置きっぱなしよ、置いていかれても困るのにね」
海未「分かりました。力を貸しましょう。ただし……言わなくても分かりますね?」
真姫「交渉成立ね」ニヤリ
にこ「真姫ちゃん……恐ろしい子……」
9: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:15:00.92 ID:J3zMvL/l.net
真姫「ということで、勝負よ希!」
海未「勝負です!」
にこ「勝負するにこ!」
希「ええ……?話が見えへんのやけど……」
真姫「海未が勝負に勝ったらわしわしさせなさい、簡単でしょ?」
希「い……意味わかんない……」
10: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:16:35.00 ID:J3zMvL/l.net
にこ「普段のお返しよ!海未、やっておしまい!」
海未「合点承知!」バッ
希「ま、待って!」
海未「何ですか」
希「勝負って、一体何をするつもりなん?武道の試合みたいなことするにしても、ウチらスクールアイドルやし、膝とか擦りむいたらマズいやん?」
にこ「む、確かに……」
海未「ですが、それでは勝負が……」
真姫「私達には希をわしわしする使命が……」
希「なんなんその執念…………ええよ、分かった。それなら……じゃんけんで勝負や!」
12: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:18:43.71 ID:J3zMvL/l.net
にこ「じゃ、じゃんけん!?それじゃ海未を雇った意味がないじゃない!」
希「三対一でええよ。ウチが一回でも負けたらにこっち達の勝ち。ウチは大人しくわしわしを受け入れる」
海未「さ、三対一!?いいのですか?」
にこ「ということは私達が勝つ確率は……真姫ィ!」
真姫「87.5%……いくらなんでも希が不利すぎるわ……一体……?」
14: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:21:03.45 ID:J3zMvL/l.net
希「その代わり、ウチが勝ったら三人に対しての無期限永久わしわしし放題権を要求する!」
真姫「!?……成程、あえて不利な勝負を持ち掛けてきたのは、自分が勝った時の報酬を大きくするため……」
海未「ど、どうするんです?」
にこ「……いいわ、やってやろうじゃない。希を正面から相手取るからには、これくらいのリスクは覚悟して当然……勝負よ!希!」
希「さすがにこっち。よく言った!でも、ウチのラッキーパワーを舐めたらあかんよ?ウチ、こういう本当に勝ちたい時のじゃんけんで負けたことないんよ」
にこ「ぬかしなさい!先鋒・海未!出番よ!」
海未「私からですか!?……まぁいいでしょう。やるからには必ず勝ちます!歯ブラシのために!」
希「歯ブラシ?」
真姫「気にしないで」
歯ブラシは非売品です。
15: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:22:34.96 ID:J3zMvL/l.net
海未「破ぁぁぁぁぁぁぁッ!」ドドドドドドド
にこ「見える……海未ちゃんの周りに……オーラが!」
真姫「なんて気迫なの……動機は下らないけど」
海未「じゃんけんとて真剣勝負!気持ちの強い者に勝利の女神は微笑むのです!私は負けません!」ドドドドドドド
支援感謝
17: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:24:40.39 ID:J3zMvL/l.net
希「さすがやね海未ちゃん……相手にとって不足無し!あ、ところでウチはパーを出そうかな」
海未「えっ?」スンッ
にこ「し、心理戦、ですって……?」
真姫「きたないわねさすが希きたないわ……自分のペースに持ち込むと同時に海未の集中力を削いだわ」
希「いっくよー?じゃーん……」
海未「えっ?ええっ?」アセアセ
希「けーん……」
海未(のっ、希がパーを出すなら私はチョキを……いえ、希がそのまま正直に出すとは……いや、そのさらに裏をかいてくるという可能性も……ええい、ままよ!)
18: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:28:14.19 ID:J3zMvL/l.net
希「ぽーん!」チョキ
海未「くっ……」パー
真姫「希の勝ち……ッ!」
希「海未ちゃん、海未ちゃんはウチに心理戦を仕掛けられて混乱したね。そして考えることを放棄した。それはウチにとって勝負を放棄するに同じ。勝負を放棄した人に、ウチは絶対に負けない」
海未「そ、そんな……」
希「ぶっちゃけると大抵の人は咄嗟に判断を迫られるとパーを出しがちなんよ。海未ちゃんが焦ってくれてよかったわぁ」
海未「くっ、見事です……」
希「一度海未ちゃんを心ゆくまでわしわししてみたかったんよ。海未ちゃんはお仕置きされるようなことせんからなぁ」
真姫「まだ勝った気になるのは早いわよ」
にこ「そう、奴はしてんの……三天王の中でも最弱……!真姫ちゃんが相手よ!」
希が三人全員に勝つ確率は1/2*1/2*1/2=1/8=12.5%
19: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:29:51.25 ID:J3zMvL/l.net
真姫「にこちゃんが大将なのね……まあいいけど。私は海未のようには行かないわよ」
希「次鋒は真姫ちゃんやね。…………あーっ!あんなところに美味しそうなトマトが!」
真姫「えっ?」
希「じゃんけんぽい!」パー
真姫「えっ?……あ……」グー
希「ウチの勝ち~!」
真姫「ちょっ……ずるいわよ希!そんな急に……」
21: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:31:51.49 ID:J3zMvL/l.net
希「ウチを前にして他のことに気を取られる方が悪いんよ。別にじゃんけんをするタイミングやスピードに決まりがあるわけでもないやん?」
真姫「そんな屁理屈が通る訳……」
海未「いいえ真姫、残念ですがあなたの負けです」
にこ「海未!?」
海未「過程はどうあれ真姫が真剣勝負を前にして油断したのは事実。それに希のしたことは感情的にはNGですが、私達は論理的に希の反則を非難出来ません。じゃんけんに詳細なルールなどないのですから」
真姫「そんな……」
海未「恐るべきは希ッ……!勝つためならあらゆる手段を厭わない。一体何がそこまで希を駆り立てるのでしょう……」
にこ「本当よね……じゃんけんで不意打ちなんて、アイドルとしてあるまじき行為よ。A○Bのじゃんけん大会でやったら多分炎上ものよ?そんなにわしわしが嫌なのかしら。……まあ、嫌だけど……」
23: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:33:56.70 ID:J3zMvL/l.net
希「わかってないなあにこっち。ウチにとってわしわしは人生。ウチは『持てる者』として常にわしわしする側で無ければならない!それがにこっちのような『持たざる者』への礼儀なんよ。だから、どんな手を使ったとしてもウチは勝つ!」
にこ「ちょっとどういう意味よそれ」
希「見たまんまの意味やん?」
にこ「上等よ……あんたのその目障りな肉塊、揉みしだいて溶かしてくれるわ!」
希「いい顔やにこっち。やっと面白い勝負が出来そうやね」
にこ「いくわよ……じゃーん!けーん!」
24: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:36:20.52 ID:J3zMvL/l.net
希「ぽん!チョキ」
にこ「ぽん!」チョキ
希「あーいーこーでー……」
にこ「ぽん!」チョキ
希「ぽん!」チョキ
―以下エンドレス―
≻22 すまん、分からん
25: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:37:54.46 ID:J3zMvL/l.net
海未「こ、これは……!?」
真姫「膠着状態……!って、なんでグーを出さないのよ」イミワカンナイ
海未「真姫、違います……これはお互いに機を見ているのです……不用意に仕掛ければ逆にやられてしまう事をお互い理解しているのです!」
真姫「ヴェェエ……?」
希「にこっち、中々やるやん……」
にこ「希、アンタもね……でも、そろそろ終わりにするわよ……宣言するわ!私は次にチョキを出す!そして勝つ!」
希「ここで心理戦……でもにこっち、ウチはその手には乗らへんよ?ならウチもチョキを出す。」
にこ「いいわ。勝負よ!あーいーこーでー……」
希(普段のにこっちならここで正直にチョキを出しそうなもんやけど……今のにこっちは違う。ウチと同じで勝つためならなんでもする。その『覚悟』があるッ!ならウチはその上を行くだけや!)
26: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:39:36.25 ID:J3zMvL/l.net
にこ「……ぽん!」チョキ
希「……ぽん!」パー
希「あ…………」
にこ「私の勝ちよ。言ったでしょ。チョキで勝つって」
希「なんで……なんでここに来て正直に……?」
28: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:40:45.69 ID:J3zMvL/l.net
にこ「私もね、他の手で膠着状態になっていたら宣言なんてしなかったわ。でも、チョキは私の手だから。アイドル、矢澤にこのね」
希「そうか、チョキは……にこっちの…………ウチの負けや」
海未「素晴らしい勝負でしたね……」
真姫「そう……海未?なんか私もう、ついていけてないんだけど……」
希「さあにこっち、敗者は勝者の物や。わしわしでもなんでも好きにしたらええよ」
にこ「ついに……この時が!」
海未「にこ、私達の悲願を果たしてください!」
真姫「海未、あなた目的……なんか急に馬鹿らしくなってきたんだけど」ヴェエ
29: 名無しで叶える物語(芋)@\(^o^)/ 2015/05/04(月) 23:47:07.29 ID:J3zMvL/l.net
希「にこっち……や、優しくしてな?」
にこ「なんか気持ち悪いわね……行くわよっ!」ワシィ!
希「あっ…………///」
にこ「こ、これは……同じ生物とは思えないわ……」ワシワシ
希「ん……に、にこっち……く、くすぐった……ひゃっ」
にこ「なんて反応してんのよ……しかし、一体何食べたらこんなになるのよ」ワシワシワシ
希「ちょ、ちょお待ってにこっち!そこは……あひゃひゃひゃ!」
にこ「すごいわねこれ。何だろう、感触は饅頭、サイズはメロンって感じ?」ワシワシワシワシ
希「待って待って待って!これ以上はダメ!あかん、ウチ……あひゃひゃひゃひゃ!」
にこ「これ以上やるとどうなるってのよ?……まだまだ行くわよ」ワシワシワシワシワシ
希「あっ……にこっち……ウチ……ウチ……やめ……あぁっ!」
オチない
以下各自で脳内補完してくれ
にこ「希にわしわしする」