【モバマス】P「....」ブルブル 凛「緊張してる?」
モバP「ナチュラル同棲佐久間まゆ」【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」【前編】
【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」2ndSeason【前編】
【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」完結編
P「さて、貯まった依頼をじゃんじゃんこなしていくぞ!」
P「なんでもこい!」
本日2人目の顧客 >>485
485: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 14:31:10.24 ID:VELB6X3M0
茜
486: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:34:24.50 ID:rfKe6EUe0
P「茜か!!!」
P「夏らしくなってきたじゃねえか!」
P「一体どんな内容なんだ!!!」
依頼内容 >>487
絶望的にやる気が出ないからどうにかしてほしい
P「なになに....」
P「....」ヨミヨミ
P「....?」
P「ど、どういうことなんだ....?」
P「茜に限ってはそんなことあり得ないし....」
P「まあとりあえず行ってみるか」
P「今日の茜は....」
P「ちょうどレッスンが終わる頃か」
ちひろ「Pさん」
P「はい?」
ちひろ「茜ちゃん、今日はお休みみたいですよ」
P「え?」
P「でもここにレッスンって書いてますけど」
ちひろ「なんでも調子が悪いらしくて....」
P「そうですか、だったら俺、ちょっと様子を見てきますよ」
P「茜からの依頼内容も気になりますし」
ちひろ「すみません、よろしくお願いします」
P「ええ、任せてください!」
~茜宅~
ピンポーン
P「....」
P「....出ないな、家にはいないのか?」
ピンポーン
P「....」
P「....他をあたるか」
茜『開いてますよー』
P「!?」
P「茜?いるのか?」
茜『あ、プロデューサーでしたか』
茜『ドア開いてますよ』
P「えぇ....」
ガチャリ
P「お前なあ、年頃のアイドルが家のドアの鍵を閉めないなんて狂気の沙汰だぞ?」
シーン
P「あれ?茜?どこだ?」
茜『トイレです』
P「トイレ?そりゃ失礼」
茜『あ、いえ、一々トイレに行くのが面倒なのでずっと座っているだけです』
P「!?」
P「どのくらいそうしてるんだ?」
茜『えーっと、朝起きてからずっとですね』
P「はぁっ!?」
P「お前!とにかく話があるから出てきてくれ!」
茜『えー、でもあとちょっとしたら出るかもしれませんし』
P「ドア越しじゃ話しづらいだろ!早く出てこい!」
茜『はーい』
P「(どうしたんだ茜....)」
P「(いつもはトイレにも意気揚々と向かって出した物の色や形まで報告してくれるのに....)」
P「(まさか依頼内容に書いてあったことは本当なのか....?)」
ジャーッ
P「....」ジー
茜「....」ヨレヨレ
P「どうしたんだ、髪ぼさぼさじゃないか」
茜「起きてからずっとトイレにいたので」
P「今はもう昼前だぞ?飯は?」
茜「お腹が空きません」
茜「ご飯を食べるのが面倒ですし身体が適応したのかもしれません....」
P「ご飯を食べるのがめんどくさいだと....?」
P「....どうやら本当らしいな、依頼内容にあったことは」
茜「ああ、見てくれたんですね」
茜「あれを入れた時はまだ辛うじて事務所に行く気力があったんです」
茜「でも今はとても....」
茜「勝手にレッスンを休んですみ....」
茜「謝るのもめんどくさい」
P「....」
P「まさか茜がこんなことになるなんてな....」
P「もしかして、何かあったのか?」
絶望的にやる気が出なくなってしまった理由 >>497
生理
茜「生理です」
P「....」
P「....そ、そうか」
P「....」
P「なんかすまん、デリカシーがない質問だった」
茜「いえ、私もこの状況を....」
茜「....」
P「やる気ないからって途中で話をやめないでくれ....」
P「まあ茜本人からの依頼ってことだから」
P「俺もお前の問題解決を手伝うよ」
P「だからある程度細かく質問するのを許してくれ」
茜「はいー」
P「その、普段はこういうわけではないのか?」
茜「うーん....」
茜「生理はあまり重くない方ですし、今回もそうだったんです」
茜「ただなぜかそれからやる気が出なくなってしまって」
P「つまり、症状が普段と違うわけではなく」
P「あくまでそれが起点になってそこからって感じなのか」
茜「そうですねー」
茜「....」
茜「疲れたので寝転がってもいいですか?」
P「あ、あぁ....」
P「(こりゃかなり深刻なのかもしれんな....)」
P「何か心当たりはあるのか?」
茜「絶望的にやる気が出なくなったのが生理と同時に始まったというくらいで」
茜「それ以上のことは....」
P「そうか....」
P「じゃあ原因の追及はひとまず置いといて」
P「茜のやる気が出るようなことを色々やってみるか」
P「これとかどう?」
茜「フラフープですか?」
P「さっき貰ったんだ」
茜「....」
茜「室内でやるんですか?」
P「(普段なら室内だろうがなんだろうが即挑戦しそうなもんなのになぁ)」
P「まあ俺もこれで解決できるとは思ってないさ」
茜「そうですか....」
P「どうすっかなぁ」
茜のやる気を出させるための策 >>503
性行
P「まずは性行について考えるか」
茜「性交?」
茜「....」
茜「いきなりですね」
茜「でも抵抗する気もないですし、私としてもプロデューサーさんとならやぶさかでもないのでどうぞー」
P「?」
茜「性交するんですよね?」
P「あのな....」
P「言葉を知らないみたいだから教えてやろう」
P「性交というのはな」
P「〘名〙 性質と品行。うまれつきの性質と、平生の行ない。身持ち。」
P「だ」
茜「なるほど....?」
茜「難しい言葉なのでよくわかりません」
P「つまり、茜にとっての性行は」
P「元気で前向きでパワフルで」
P「常にやる気が満ち溢れてる太陽ガールってこった」
茜「そうですね、これまでの私はそうでした」
P「その性行を取り戻すには....」
性行を取り戻す策 >>507
一緒に小梅おすすめのホラー映画を見る
P「茜よ」
茜「はい」
P「お前はやる気というのは何だと思ってる」
茜「やる気ですか?」
茜「....」
茜「やる気はやる気じゃないんですか?」
P「それはそうなんだが」
P「俺はやる気というのは」
P「生きたいという気持ちだと思ってる」
茜「生きたいという気持ち....?」
P「人は生きている、全ての行動は結局」
P「生のためだ」
P「今お前のやる気が絶望的に出ないなら」
P「生への渇望を呼び起こせばいい」
茜「?」
P「生への渇望、執着を呼び起こさせるには」
P「うってつけの方法がある」
P「これだ」カチカチッ
小梅おすすめのホラー映画のタイトル(既存作はなし) >>528
>>525
今後も同じことやるくせに反省したフリしてんじゃねーよ
茜「『今後も同じことやるくせに反省したフリしてんじゃねーよ』?」
P「ああ、これはな」
P「小梅おすすめのホラー映画だ」
茜「ホラー映画....」
P「ホラー映画はどうだ?」
茜「ホラー映画」
茜はホラー映画をよく見る or たまに見る or あまり見ない or 絶対見ない >>531
あまり見ない
茜「ホラー映画....」
茜「私から進んでみることはないです」
茜「事務所内の鑑賞会に呼ばれたこともありましたね」
P「茜を?」
茜「はい、叫び声要員だったらしいんですけど」
茜「求めている叫び声とは違ったらしいです」
P「まあうちのホラー部が求めるのは甲高いキャー!であって」
P「うおおおおおおおお!!!!!!!!!」
P「じゃないだろうしな」
茜「ところで、この映画はどういう映画なんですか?」
P「俺も小梅から勧められただけで見たことはないんだ」
P「なんでも」
P「自らの衝動に従って、毎月1人を必ず嬲り殺してしまう殺人鬼から逃げ回るパニックホラーらしい」
茜「内容自体は普通のシリアルキラーものなんですね」
茜「タイトルがかなり特徴的だったので気になりまして」
P「パッケージのあらすじを見るに、タイトルの由来は」
P「被害者を殺したあと我に返った殺人鬼が、涙を流しながら遺体に向かって謝罪するけど」
P「結局衝動に負けてまた人を殺していくって設定から来ているみたいだな」
茜「怖いですねぇ」
P「よし、じゃあとりあえず観てみるか」
茜「....」
茜「....」ギュッ
P「どうした?」
茜「怖そうなので....」
P「おぉそうか、無理そうだったら言ってくれ」
茜「はい....」
この映画は A級ホラー(本当に怖い) or B級ホラー(やや拙いが笑える) or C級ホラー(酷い) or Z級ホラー(とんでもない)
>>537
z
殺人鬼『....』ザシュッ
殺人鬼『....』ザシュッ
遺体『』チーン
茜「....」ビクッ
茜「....」ギュッ
P「....」
殺人鬼『....うぅっ』グスン
殺人鬼『すまないっ....』ポロポロ
殺人鬼『俺はまた....』グスグス
『そこまでだっ!』
殺人鬼『....』ギロリ
スーパーヒーロー『お前がこの辺りで数年に渡って殺人事件を起こしているシリアルキラーだな!』
殺人鬼『....そうだと言ったら?』
スーパーヒーロー『....』
スーパーヒーロー『言い訳も命乞いも聞く気はない』
スーパーヒーロー『己の心に従って、正義を執行するだけだ!』
殺人鬼『....』
殺人鬼『もう耐えられないんだ、終わりにしてくれ』フッ
スーパーヒーロー『言われなくてもっ!』ダッ
茜「....!」
P「(そうだ茜、お前の心の中の炎を再び燃やせ!)」
スーパーヒーロー『』チーン
茜「!?」
P「Oh....」
殺人鬼『うぅっ、すまない、世界の希望なのにっ、俺なんかが殺しちまってっ....』グスングスン
殺人鬼『あぁ、美味い、美味いよスーパーヒーロー....』ポロポロ
殺人鬼『誰か、俺を終わらせてくれよ....』
大統領『おはよう、諸君』
茜「誰ですか?」
P「さぁ....」
大統領『一時間後には、諸君は文字通り世界中のパイロットとともに、人類史上空前の規模の戦闘を行うことになる』
大統領『人類といったが、この言葉は今日以降、新しい意味を持つ』
大統領『民族などという些細な違いには構っていられなくなる』
大統領『我々は共通の目的のために結ばれた』
大統領『ここに結集している世界軍が、何よりの証拠だろう』
民衆『『『『『『ワー!』』』』』』
大統領『奇しくも、今日が7月4日であるのも、何かの運命だ』
茜「7月4日って何ですか?」
P「アメリカの独立記念日だ」
茜「そうなんですね....!」
大統領『我々は再び、自由のために戦う』
大統領『圧政や弾圧から逃れるためではなく、生存をかけてだ』
大統領『人類がこの地球に生きる権利を、アイツから守るために』
大統領『今日の戦いに勝利すれば、7月4日は単にアメリカの祝日ではなく』
大統領『地球人類が確固たる決意を示した日として記憶される一日となるであろう』
大統領『我々は戦わずして、滅びはしない。我々は勝利し、生存し続ける』
大統領『今日こそが、我々人類の』
大統領『独立記念日なのだ』
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
P「(インデペンデンスデイの丸パクリじゃねえか)」
P「....」
P「....」チラ
茜「....!」フンス
茜「カッコいい....!」ギュッ
P「(いいぞ大統領もっとやれ!)」
P「(茜を乗せてくれ!)」
バタバタバタバタバタバタバタ
殺人鬼『?』チラ
ヘリコプターズ『ババババババババババババババッ』
戦車ズ『キャタピラキャタピラキャタピラ』
歩兵ズ『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!』
殺人鬼『....おやおや』
殺人鬼『随分と豪勢な葬式を開いてくれたみたいだ』ニッコリ
殺人鬼『ありがとう大統領....』ホロリ
全軍『』チーン
大統領『』チーン
茜「」チーン
P「」チーン
殺人鬼『なんでだっ、なんでこうなっちまうんだよぅ....』ポロポロ
殺人鬼『俺は俺を否定しているのに、世界が俺を肯定しているっ....』グスン
殺人鬼『どうしてっ!どうしてだっ....』ポロポロ
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ
殺人鬼『!?』
殺人鬼『あ、あれは....』
殺人鬼『巨大隕石!?』
巨大隕石『ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
殺人鬼『....あのデカさじゃ、地球もろともか』ニッコリ
殺人鬼『フハハッ、なんてド派手な花火なんだ!』
殺人鬼『でもありがとよ世界!』
殺人鬼『そしてサヨナラだ!』
茜「....!!!」
茜「殺人鬼さん!」
P「....」
~終了後~
P「(とんでもない映画だったな....)」
P「(B級、C級ホラーなんて目じゃない)」
P「(これはまさしくZ級....)」
P「(茜のやる気を取り戻すために観たはずだったのに)」
P「(これじゃあ....)」チラ
茜「Pさん!!!最後の爆発凄かったですね!!!!」
P「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
P「あ、茜?お前
茜「いやー凄い!凄いです!」
茜「隕石が地球にぶつかって大爆発を起こしたかと思ったら!」
茜「まさか殺人鬼さんがそれを手なずけて宇宙への長距離遠征に出るとは!!!」
茜「そして最後は太陽とのラストバトル!」
茜「太陽大爆発なんて見たことありませんよ!!!!!!」
茜「まさにあれこそ」
茜「ボンバーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
茜「ですね!!!!!!」ボンバー!
P「....」
P「そうだな!」
P「ボンバー!!!」
茜「ボンバーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
P「ボンバーーーー!!!!」
茜「ボンバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
P「ボン
茜「ボンバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
茜「あ!報酬でしたね!」
P「ああ、まあ形式的なものだから適当なものでいいよ」
茜「それではこれをどうぞ!」
P「ペットボトルに入ったお茶か?」
P「ちょうど喉が渇いてたんだ」
P「お茶好きの茜が飲んでるやつなら味も期待できるな」ゴクゴク
茜「それはやる気が絶望的に出なかったときにトイレに行くのをめんどくさがってペットボトルに入れた私のおしっこです!」
P「」チーン
本日の依頼完了!
P「茜のやる気が取り戻せてよかった!」
P「んっ、んっ、んっ」ゴクゴク
P「プハァ!」
P「さぁ、次行くぞ!」
本日3人目の顧客 >>559
聖
P「聖か!」
P「どんとこいだ!」
依頼内容 >>561
歌おうとすると声変わりの男子みたいなきたない声になる
ガチャリ
バーン
P「聖ィッ!」
聖「....」
P「ここに書いてあることは本当なのか!?」
聖「....はい」コクリ
P「今の声は普通に聞こえるが....」
聖「....」フルフル
P「....歌ってみてもらえるか?」
聖「....」
聖「....すぅ」
~歌唱後~
聖「....」
P「....」
聖「こんな風に....歌うと声変わりの男子みたいな声に....」
P「....」
P「声変わりの男子というか大滝秀治だったな」
聖「おおたき....?」
P「ちょっとやずや、やずやって言ってみてくれ」
聖「やずや、やずや....」
P「あ、歌わないとだめなのか」
P「ミュージカル風のやずや、やずやを頼む」
聖「....すぅ」
聖「大滝秀治「やずや、やずや~♪」」
P「完全に大滝秀治だ....」
P「歌声が誰に似ているかはさておき」
P「これはかなり深刻な問題だな....」
聖「うん....」ショボン
P「どうしてこんなことになったんだ?」
歌声が声変わりの大滝秀治になった理由 >>566
声の幅を広げたいと思い…
聖「声の幅を広げようと思って....」
P「確かに、歌を歌う上では大事かもしれないが....」
聖「ずっとCMを見て勉強してたの....」
P「CM?まさか....」
聖「うん、メットライフアリコのCM....」
P「平泉成じゃねえか!」
P「やずやじゃないのかよ!」
聖「できるだけ、私と離れてる声の方が幅が広がると思ったんだけど....」
P「にしても離れ過ぎだろ....随分と無茶をしたなあ....」
聖「プロデューサーさん....どうしよう....」
P「うーむ....」
どうする? >>570
志希にゃん特性のど飴を舐める
1か8か志希の所へ
P「病院には行ったのか?」
聖「行ったけど、手の施しようがない、一生歌声秀治だって....」
P「そうか....」
P「なら寺社仏閣には?」
聖「秀治が強すぎてダメでした....」
P「神も仏もダメか....」
P「....」
P「....1つ、心当たりがある」
聖「....!」
P「だが正直、あまりこの手段を使いたくはない」
聖「どうして....?」
P「あいつは危険すぎる」
聖「....?」
P「事務所の地下にだけは絶対に近づくな」
P「聞いたことはないか?」
聖「ここに入った時にきつく言われました....」
聖「それと月に1回、中学生以下のアイドルはみんな集められて」
聖「地下に近付いちゃダメ講習会もあります....」
P「....地下にあるのはな」
P「志希のラボなんだ」
聖「志希さん....?」
P「....あぁ」
P「ああ、お前たちの知ってる志希はアイドルだろう」
P「確かにそのとおりだ」
P「だが、あのラボにいる志希はアイドルではない」
P「あそこに足を踏み入れた者は、誰もがそう思うだろう」
聖「よくわからない....」
P「でも志希なら、聖の喉も治せるかもしれない」
P「....だが逆に志希の手にかかれば、もっと大変なことになる可能性もないとはいえない」
聖「....」
聖「これが治るなら....私は行きたい....です....」
P「!」
聖「歌声を取り戻したい....!」
P「....」
P「わかった」
P「だが聖、これだけは忘れないでくれ」
P「....あいつは」
P「決して正義の味方ではない」
P「悪の怪人でもない」
P「....」
P「一之瀬志希だということを」
聖「....」コクリ
P「....行こう」
~地下深く~
聖「事務所の地下ってこんなに広かったんだ....」
P「元々は普通のビルと同じくらいだったらしいんだが」
P「志希が勝手に拡張していったらしい」
P「おかげでうちの耐震強度はガバガバだ」
ピタ
P「ここだ」
聖「....」ゴクリ
P「覚悟はいいか?」
P「俺はできてる」
聖「私も....」コクリ
P「開けるぞ」
ガチャ
キィー
志希は何をしている? >>582
プロデューサーのシャツの匂い成分を取り出してる
ポタッ
ポタッ
志希「....」ジー
P「志希」
志希「....」ジー
聖「志希さん....?」
P「これはちょっと待った方がいいな」
P「今は話を聞いてもらえなさそうだ」
聖「そう....ですか....」
~小一時間後~
志希「ふぃ~」
P「志希」
志希「あれ?こんなところでどうしたの~?」
P「実は」
聖「....」オズオズ
P「聖のことで話があるんだ」
志希「....ふーん」
志希「あたしを頼るってことは」
志希「よっぽどってことかな~」ニヤリ
P「....まあな」
志希「へ~、へ~~」
志希「それじゃあこれ嗅いでみて」ヒョイ
P「これは?」
志希「さっきまであたしが抽出してたエキス」
P「....何のだよ」
志希「まあまあ、はい、聖ちゃんもどうぞ~」
聖「あ、ありがとうございます....」
P「聖、無理しなくていいぞ」
聖「いえ、これは私の問題ですから....」
聖「....」クン
聖「ん゛っ」
聖「ぁ゛ぁ゛ぁ゛....」
聖「プロデューサーさんがっ、あっ、あっ、プロデューサーさんがっ」
聖「いっぱいいます....」
P「聖!?」
聖「....」
聖「ぅぇっ」ゲロゲロゲロ
P「ちょっ!?大丈夫か!?」
聖「大丈夫ろろろろろろろろろろろろ」ゲロゲロゲロゲロゲロ
P「おい志希!お前何嗅がせたんだ!!」
志希「キミのシャツから取り出した匂い成分を濃縮したエキスだよ?」
P「なんてもん作ってんだお前は....」
志希「耐性がない子には強すぎたかな?」
P「誰が嗅いでもこうなるんじゃねえのか....?」
P「というわけなんだが」
P「何か手はあるか?」
志希「そうだにゃ~....」
志希「あたしもよくわからないし、とりあえず色々試してみよう~!」
聖「お、お~」
P「お前、人体実験をしたいだけじゃねえのか....?」
志希「なんのことかにゃ?」ケロケロリ
志希の提案 >>590
地獄突き
志希「まずは地獄突きとかしてみる?」
P「なぜそうなる」
聖「地獄突きってなんですか....?」
志希「アブドラザブッチャーの必殺技で」
志希「こう、手の指を真っ直ぐ伸ばして~」
志希「指先で相手の喉を」
志希「えいっ!」ドシュッ
聖「う゛っ」
P「おい志希!お前何してんだ!?」
志希「地獄突き」
P「みりゃわかるわ!」
聖「げほっ、げほ....」
P「だ、大丈夫か聖?」
聖「う、うん、大丈夫....」
志希「じゃあ早速歌ってみよう!」
P「この状況で!?」
聖「すぅ....」
どうなった? >>594
楓さんみたいな声になった
~歌唱後~
聖「ハァ、ハァ....」
P「....これは」
志希「ね?」
P「す、すごいぞ聖!」
P「今目の前に、爽やかな風が木々の隙間を吹き抜ける光景が浮かんだ!」
P「まるで楓の歌声みたいだ!」
聖「ほ、本当ですか....?」
P「ああ本当だ!試しにやずや歌ってくれ!」
志希「やずや?」
聖「すぅ....」
聖「やずや、やずや~♪」
P「グラミー賞!」
志希「....それでどうするの~?」
P「どうするって?」
志希「この声でいいの?」
P「え、逆にダメな理由があるのか?」
聖「....」
志希「わかんないけど、聖ちゃんは自分の声を取り戻したいのかな~って」
P「あぁ、それもそうか....」
聖「うん....ごめんなさい....」
P「いやいいんだ、俺こそちょっと考えが足りなかった」
P「ということで志希、他の策はないか?」
志希「試したいことたくさんあるし大丈夫~♪」
P「....本当にいいのか?」
聖「うん、さっきも間違いなく効果はあったから....」
P「まあそれはそうなんだが....」
志希の提案② >>598
[たぬき]に出てくる舐めると歌声が変わるドロップ(聖のも作成済み)
志希「それなら~?」
志希「あのアニメに出てくるひみつ道具を再現したやつがああるよ~?」
P「ま、まさか、あの飴か!?」
志希「ふふふふふふ」
志希「うらめしドロップ~」
P「いやドロップはドロップでもそれはなめて寝ると魂が抜けだして一時的にユーレイになることができるやつ!」
志希「どうぶつドロップ~」
P「いやそれは動物の形をした飴で食べるとその動物と同じ能力を得られるやつ!」
志希「声紋キャンデー製造機~」
P「いやそれは本体につながっているマイクに声を吹き込むと声紋を解析して作られた声のキャンディーが1つ出てきて」
P「なめると30分のあいだその声紋と同じ声になるやつ!!!」
P「それじゃん!」
志希「ちなみにこれ、うちの事務所のアイドルの分は全部作成済みで~」
志希「30分じゃなくて一生その声のままでいられるようにしてあるよ~♪」
P「お前無敵か」
聖「本当にそれを舐めれば....元に戻るんですか....?」
志希「うん、色んな人で実験したから間違いなく戻るよ」
聖「よかった...」ホッ
P「志希、本当なんだろうな?」
志希「うん、声は戻るよ~」
P「そうか....」
聖「っ....」パクッ
聖の歌声はどうなる? >>603
戻った
聖「やずや、やずや~♪」
P「!!!!!」
P「これは!紛れもなく聖の歌声だ!」
聖「プロデューサーさんっ!」ギュッ
P「聖っ!」ギュッ
志希「これにて、一件落着~」
聖「志希さんもありがとうございました....!」ギュッ
志希「いえいえ、お礼はキミに払ってもらうからね♪」ニコ
P「へ?俺!?」
志希「だって、依頼には対価が必要なんでしょ?」
P「それは俺のやってることであって、志希には....」
志希「自分だけなんてズルいよね~?」
P「いやそれは
志希「払ってもらうよ?」
志希「カラダで」ニッコリ
P「....」
P「聖、お前は見ない方がいいから先に帰っててくれ」
聖「え、でも....」
P「先に帰ることが、俺への依頼の報酬ってことにしよう」
聖「わかりました....」
ガチャリ
志希「潔いんだにゃ~」
P「お前のラボに来た時点で、覚悟はできてたからな」
P「それに、お前の言うことも一応筋は通ってる」
志希「ふーん」
P「さあ、煮るなり焼くなり好きにしろ!」
志希「おっけ~♪」
P「あ、死ぬのはなしで」
志希「?」キョトン
P「オイオイオイ、死んだわ俺」
本日の依頼完了!
P「次で4人目か....」
P「さすがに疲れたが、まだまだ依頼は貯まってるからな!」
P「休まず行くぞ!」
本日4人目の依頼者 >>614
千夜
P「千夜か....」
P「あいつが俺に自分から頼み事....?」
P「そんなことありえるのか....?」
P「ちょっと怖いが行くしかないな....」
依頼内容 >>616
お嬢様へ夜食提供
P「お嬢様に夜食提供....?」
P「....」
P「確かに、俺は多少料理の心得があるが」
P「あいつはそれ以上にできるはず....」
P「なぜわざわざ俺に頼むんだ....?」
P「....」
P「とりあえず呼ぶか....」
~数十分後~
千夜「....」
P「....」
千夜「髪が短くなりましたね」
P「ああ、短くなったっていうか丸坊主だな」
千夜「イメージチェンジですか」
P「色々あってな....」
P「正直坊主くらいで済んで良かったよ」
千夜「そうですか....」
千夜「ところで」
千夜「何の用ですか、お前」
P「いや何の用ですかじゃねえよ」
P「お前がこれ書いたんだろ」ペラッ
千夜「....」
千夜「....ああ、これですか」
千夜「随分前に入れたので忘れていました」
P「ったく....」
P「で、なんなんだこの依頼は」
P「ちとせへの夜食くらいお前が作ればいいんじゃないのか?」
千夜「....」
Pに依頼した理由 >>621
血を混ぜないと飯が喉を通らなくなった
千夜「....お嬢様は近頃」
千夜「血を混ぜなければ、食事が喉を通らなくなってしまいました....」
P「....」
P「えーっと、血って言うのはトマトジュースか何かの比喩か?」
千夜「いえ、正真正銘動物の血です」
P「....」
P「ちとせは本当に吸血鬼なのか?」
千夜「いえ、お嬢様は正真正銘人間です」
P「....」
P「じゃあなんで血を混ぜないと食べられなくなってるんだ?」
千夜「....お嬢様はアイドルという職業に全身全霊を注がれています」
千夜「吸血鬼というのも、全てはアイドルのために生み出された設定」
千夜「しかし」
千夜「アイドルであること、即ち吸血鬼であることに熱を入れ過ぎた結果」
千夜「血液以外の食事を摂ることを」
千夜「体が受け付けなくなってしまったのです」
P「えぇ....」
千夜「始めのうちは私もご冗談かと思っていました」
千夜「....しかし」
千夜「いつしか本当に、血の入っていない食事を摂られなくなってしまいました」
千夜「徐々に体調を崩されていくお嬢様の頼みは断れず」
千夜「食用とされている動物の血を少しずつ食事に混ぜるようになりました」
千夜「思えば、あの時に正しい対処を取れていればこのような事態には....」クッ
P「どうなったんだ....?」
千夜「お嬢様の要求する血液の量は増えてゆきました」
千夜「始めは一滴でも満足していたのですが、今では洗面器一杯の豚の血を飲み干してしまうのです」
千夜「....そして遂に」
千夜「今晩の夜食には、人間の血を求めておられます」
P「....」
P「....あのさ」
千夜「なんですか」
P「それはもう、俺の手には負えないんじゃ....?」
千夜「....」
P「精神科とかそういうとこじゃないと無理じゃないか....?」
千夜「....」
千夜「お前えええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
P「はいっ!?」
千夜「....私もそれは考えています」
P「お、おう」
千夜「しかしお嬢様はアイドルであることを何より大切にされています」
千夜「身内だけで、穏便に済ませられるに越したことはないのです」
P「まあそれはそうだが....」
千夜「....お前が最後の望みです」
千夜「お願いします、お嬢様を」
千夜「お嬢様を助けてください....!」ペコリ
P「(思ったよりシリアスなやつやん....)」ビクビク
Pはどうする? >>629
Pの血とエナドリを混ぜたスペシャルドリンクで治療
P「....俺も医者じゃないから、あくまで素人の戯言だと思ってくれ」
P「話を聞くに」
P「ちとせは適応障害に近い状況になっているんじゃないかと思う」
千夜「適応障害?」
P「ある特定の状況や出来事がとてもつらく耐えがたく感じてしまい」
P「そのせいで気分や行動面に症状が現れるんだ」
P「ちとせの場合は、アイドル=吸血鬼という設定に重きを置くあまり」
P「吸血鬼になれない状況が強いストレスになっているんだろう」
P「そしてそれに関連して、摂食障害の症状も出ているな」
千夜「それは、そうかもしれません....」
P「摂食障害は副次的なものだから」
P「まずは適応障害の原因となっているストレスから離れなきゃいけないんだろうな」
千夜「....」
千夜「しかし、ストレスに感じると同時に」
千夜「お嬢様にとっては大切なものなんです」
千夜「一体どうすれば....」
P「....」
P「....こうなったら」
千夜「何か手があるんですか....?」
P「....」
P「俺の血とエナドリを混ぜたスペシャルドリンクを飲ませるしかないな」
千夜「....」
千夜「お前、ふざけているのですか?」イライラ
P「いいや、全くふざけていないぞ俺は」
千夜「ではお前の頭に問題があるようですね」
P「....千夜、ちとせにはまだ」
P「人の血は飲ませていないんだよな」
千夜「....はい」
千夜「さすがに飲ませるわけにはいきませんから」
千夜「.....にもかかわらず、それを要求されたから困っているのです」
P「....」
P「....だから俺は」
P「あえて飲ませる」
千夜「....ですからそれは」
P「まあ聞いてくれ」
千夜「....」
P「知っての通り、ちとせは本当の吸血鬼ではない」
P「人の血なんてものを舌が受け付けるはずはないんだ」
P「だから」
P「一度あえて飲ませてみて、人間の血なんて飲むものじゃないと」
P「体にわからせてやるんだ」
千夜「....」
千夜「しかし、これまでに摂取していた動物の血液も味が良いものではありません」
千夜「そんなものをお嬢様は平気に摂っているのですよ」
P「ああ、血とエナドリを混ぜただけでは万が一がありえるから」
P「俺の血とエナドリの他に、大量の激マズ食材を混ぜまくる」
千夜「!」
P「これによってちとせは吸血鬼になることは無理だと悟り」
P「吸血鬼になれないことがストレスではなくなるはずだ!」
千夜「....」
千夜「もしお嬢様が、目指す吸血鬼には絶対になれないことに気付き」
千夜「それがさらなるストレスになる可能性は?」
P「その時は大人しく病院に行こう」
千夜「....」
P「いや、俺としてはこんなことするより早めに病院に行った方がいいと思うんだけどな....」
千夜「....」
千夜「お嬢様の夜食の時間が近いです」
千夜「お嬢様のところへ行きましょう」
P「え?まだ夕方だけど?」
千夜「夜食の準備には万全を期さなければなりませんから」
P「早すぎんか」
千夜「行きますよ」
P「あいあい」
~千夜とちとせの住処~
千夜「ということで」
P「定番のセリフだが千夜が言うと違和感が凄い」
千夜「家中から癖の強い食材を集めてきました」
P「これと俺の血とエナドリを混ぜれば....」
千夜「作業に取り掛かりましょう」
食材① >>645
食材② >>646
食材③ >>647
輝子の育てたキノコ(虹色)
杏の食べかけ飴
骨
千夜「これです」
【輝子の育てたキノコ(虹色)】
【杏の食べかけ飴】
【骨】
P「....すまん、どれも常識からかけ離れすぎてて」
P「パッと名前が出てこない食材ばかりなんだが」
千夜「仕方ありませんね、私が1つずつ解説してやりましょう」
千夜「まずこちらは」
千夜「輝子さんが育てたキノコです」
千夜「先日体にいいからといただきました」
P「いやいや、こういう派手な色のキノコって危険なのがほとんどじゃないか?」
千夜「これを育てた輝子さんが食用だとおっしゃっていたので問題ないはずですが」
P「ま、まあ輝子本人が言ってるなら流石に大丈夫なのか....」
千夜「こちらは杏さんの食べかけの飴です」
P「....」
P「なんでそんなもんが家にあるんだよ」
千夜「先日現場で一緒になった際、ステージの直前に」
千夜「体にいいからといただきました」
P「それは飴舐めたままステージに上がれないからお前に押し付けただけじゃないのか」
千夜「いえ、杏さんはそのような方ではありませんから」
P「そのような方だと思うが....」
千夜「こちらは骨です」
P「骨?」
P「え?豚骨とか?」
千夜「不明です」
P「なんで謎の骨が家にあるんだよ」
千夜「不明です」
千夜「ただ骨を食べて体に害が起こるとは考え難いので」
千夜「飲みやすいよう粉末にしたうえで」
千夜「これも入れます」
P「千夜なんかおかしくなってない!?」
千夜「お嬢様を救うためです」
P「あ、千夜ちゃんも結構キてるなこれ」
千夜「さあ、作りましょうか」
~夜~
コンコン
ガチャリ
千夜「お嬢様、夜食をお持ちしました」
ちとせ「....」ボー
ちとせ「....ちゃんと、作ってくれた?」
千夜「....はい」
千夜「こちらです」スッ
ちとせ「....」ニコ
ちとせ「これは?」
千夜「人間の血で作った特製ドリンクです」
ちとせ「....ありがとう、千夜ちゃん」
千夜「....」
ちとせ「それじゃあ、いただきます」
ちとせ「....」ゴクッ
ちとせはどうなる? >>656
千夜の体液を欲しがるようになった
ちとせ「....」ゴクゴク
千夜「....!」
ちとせ「....」
ちとせ「....ゴボッ」
ちとせ「ゥェ」
ちとせ「....」
ちとせ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ」
千夜「お嬢様!?」
~扉の外~
P「味に関して予定通りに行ったみたいだな」
P「....しかし」
P「まさか連続で嘔吐回が続くとは....」
P「世界ってのは不思議なもんだ」
P「さて」
P「あとはちとせがどう感じるかだな....」
~翌朝~
千夜「おはようございます」
ちとせ「おはよう♪」
P「おお2人とも、おはよう」
ちとせ「昨日のこと、聞いたよ」
P「黙っていてすまなかったな」
ちとせ「....ううん」
ちとせ「私のせいで苦しんでいた千夜ちゃん」
ちとせ「そして私も助けてもらっちゃった....」
ちとせ「ありがとう」
P「いいんだ、少しでも助けになれたならそれで」
P「ということはもう大丈夫なのか?」
千夜「大丈夫、大丈夫といいますか....」
P「?」
ちとせ「実は....ウッ!!!」
P「ちとせ!?」
千夜「お嬢様!!!」
ちとせ「千夜ちゃん、お腹すいちゃった....」ハァハァ
ちとせ「またあれ、して欲しい....」ハァハァ
千夜「し、しかしここでは人の目が....」
ちとせ「ウウウッ....!」
P「お、おい、ちとせはどうしたんだ!?」
千夜「....お前」
千夜「これから起こることを口外してはいけませんよ」
P「はぁ?」
千夜「....」
千夜「....んちゅ」
ちとせ「ん....」
P「!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
クチュ....
チュルチュル....
ズズルズル....
ビチャビチャ....
ちとせ「ぷはぁ!」
千夜「....////」
P「????????????」
ちとせ「....」
ちとせ「じゃあね♪」
P「待て待て待て!!!」
P「突然目の前で繰り広げられた過激シーンについての説明は!?」
千夜「お、お前、それについてはあまり触れないでください....////」
P「いや触れないとか無理だろ!あんなん!」
ちとせ「....実はね」
ちとせ「昨日の美味しくない夜食で、血液への欲求はなくなったんだけど」
ちとせ「体液はまだ身体が欲しがったままなの」
P「うん」
ちとせ「だから定期的に千夜ちゃんの唾液を口から貰うことにしたんだ♪」
P「....」
P「それはお前の趣味ではないんだよな?」
ちとせ「さあ?」ニコ
P「あ、はい」
本日の依頼完了!
P「....さて」
P「ちとせの症状も改善したことだし」
P「今日もバンバンこなしていくか!」
本日の依頼者 >>672
ありさ先生
P「亜里沙か」
P「俺に頼ってくるなんて何があったんだ?」
依頼内容 >>674
部屋に盗聴器が仕掛けられていた
~亜里沙宅~
P「亜里沙、家に来てほしいというのはどういうことなんだ?」
亜里沙「実は....」
亜里沙「先日、この部屋に盗聴器が仕掛けられていることがわかったんです....」
P「と、盗聴器!?」
亜里沙「うん....」
P「いつから仕掛けられてたんだ?」
亜里沙「それがわからなくて....」
亜里沙「ここに刺さっていた電源タップが盗聴器だったみたいなんですけど」
亜里沙「そんなものを買った覚えはないの....」
P「誰かがこっそり部屋に紛れ込ませていたということですか....?」
亜里沙「たぶん....」
P「それを亜里沙は気づかず使っていたと....」
亜里沙「うん....」
P「....」
P「そこまでするということは」
P「犯人は誰でもいいというわけじゃなく」
P「間違いなく亜里沙をターゲットにしていると思う」
亜里沙「....」
P「盗聴器の存在に気付いてからいろいろ考えただろうけど」
P「何か手掛かりはなかったか?」
亜里沙「全く....心当たりがなくて....」
P「困ったな....」
P「亜里沙の依頼は、その犯人を見つけて欲しいってことでいいのか?」
亜里沙「....」コクリ
P「部屋に盗聴器が仕掛けられた直後ならまだ証拠があったかもしれないが」
P「時間が経っているどころかいつから仕掛けられているかもわからないと....」
P「俺なんかで解決できるか....?」
亜里沙「....」ウツムキ
P「いや、亜里沙のためにも俺が解決しないとダメだ....!」
P「まず簡単なところから詰めていこう」
P「この電源タップが盗聴器であることに気付いていなかった以上」
P「もしかしたら前の部屋から持ってきた可能性もあるが」
P「一応ここにはいつから住んでいるか聞いてもいいか?」
今の部屋にいつから住んでいるか >>681
半月前から
亜里沙「ここに引っ越してきたのは半月前くらい?」
P「かなり最近だな....」
P「引っ越しの時にこれは?」
亜里沙「あんまりこういうのは使わないから、あったら気付くのかなって思うけど」
亜里沙「絶対になかったとは言えないかなぁ」
P「うーん....」
P「とりあえず暫定的に、仕掛けられたのは引っ越してきてからってことにしよう」
P「ここに引っ越してきてから誰か家に入れたことはあったか?」
亜里沙「え?」
P「もちろん亜里沙がいない時に忍び込んでってこともあるかもしれないが」
P「亜里沙が自分から誰かを入れた時なら、犯人にとってはそっちの方がリスクは低いからな」
亜里沙「えーっと....」
亜里沙が部屋に入れた人は いた or いない >>684
いない
亜里沙「うん、いない」
亜里沙「この部屋に入った他の人は」
亜里沙「プロデューサーくんが初めてだよ」
P「ふむ....」
P「やっぱりそう簡単にはいかないか....」
他の亜里沙への質問 >>687
早苗さんあたりには相談したのか?
P「この話、警察には相談したのか?」
P「それがし辛いって話なら早苗さんでもいいし」
亜里沙の回答 >>689
早苗さんに相談したら晶葉ちゃんに頼んで盗聴機解析してもらえばって言われました
亜里沙「早苗さんに相談したら」
亜里沙「晶葉ちゃんに頼んで盗聴器を解析してもらえばって言われました」
P「おお、いいじゃないか」
P「あいつならどうにかなるだろたぶん!」
亜里沙「そうだと思ったんだけど....」
P「?」
亜里沙「その盗聴器、晶葉ちゃんが作ったものだったらしいの」
P「はぁ!?」
P「それじゃ晶葉が犯人ってことか!?」
亜里沙「ううん、誰かが晶葉ちゃんのところから勝手に持ち出してたみたい」
P「あいつのところから....?」
P「....」
P「今時、盗聴器なんていくらでも入手する方法はあるのに」
P「なぜわざわざあんな魔窟から手に入れようと思ったんだ....?」
亜里沙「たしかに....」
ガチャリ
??「ただいま~」
P「!?」
亜里沙「おかえり~」
P「え?亜里沙お前誰も入れたことないって言ってなかった?」
亜里沙「家族は入れてるよ?」
P「あ、家族か....」ホッ
P「親御さんは長野だから、姉妹とかか?」
亜里沙「ううん」
ウサコ「亜里沙ただいまウサ~」
P「!!?!?!?!??!??!?!?!??!?」
ウサコ「あれ?お客さんウサー?」
亜里沙「うん、プロデューサーくんに相談に乗ってもらってたの」
ウサコ「ふーん」
ウサコ「こんにちは、ウサコですウサー」
P「いや知ってるけど!」
P「知ってるけどお前は知らんわ!」
ウサコ「?」
P「ウ、ウサコってあの、亜里沙が右手にはめてる人形だよな?」
亜里沙「うん、そうだよ」
P「なんかデカくない!?」
亜里沙「そうかな?」
ウサコ「普通ウサ」
P「いやいやいやいや!」
P「俺の知ってるウサコって右手にはまるサイズだぞ!?」
P「このウサコ俺と同じくらいデケエじゃねえか!」
亜里沙「耳まで含めると1m70cmあるよ」
ウサコ「成長期ウサー!」
P「怖いわ!いくらなんでもデカすぎるだろ!」
P「というかウサコは人形であって」
P「巨大化して自我を持って生活してるってどうなってんだよ!」
亜里沙「この間家に帰ってきたらね」
亜里沙「ウサコがこの姿になって部屋で待っててくれたんだ~」
ウサコ「愛が通じたウサー」
P「....」
P「....なぜ盗聴器の入手方法が晶葉だったのか」
P「....なぜ誰も入れていないはずの」
P「引っ越したばかりの部屋に」
P「盗聴器が仕掛けられていたのか」
亜里沙「それを今考えてたところだよね?」
P「....」
P「....なぜ巨大化した、ちょうど人間大のウサコが現れたのか」
ウサコ「....」
ウサコ「愛ウサ」
P「....」
P「お前、ちょっと後ろ向け」
ウサコ「ウサ?」クルリ
P「なんだこのチャックは」
ウサコ「....」
ウサコ「刺青ウサー」
P「随分とリアルな刺青だなぁ!」
P「リアル過ぎてチャックが飛び出して見えるぞ!」ジジジッ
ウサコ「あっ!!!」
中身 >>700
穂乃香
穂乃香「....」
P「....」
P「なんでお前がこんなところにいるんだ?」
穂乃香「私は亜里沙さんの右手ウサ」
P「それは厳しい」
穂乃香「すみませんでした....」
亜里沙「ううん、盗聴器の犯人が穂乃香ちゃんなら安心だよ」
穂乃香「亜里沙さん....!」
P「亜里沙、騙されちゃダメだ」
亜里沙「?」
P「いくら穂乃香が身内だからといって」
P「盗聴器を仕掛けたり、ウサコのフリをして同居したり」
P「相当にヤベー」
P「身内だからといってヤバさが薄れるわけじゃない」
穂乃香「....」
亜里沙「....そうだね」
亜里沙「穂乃香ちゃん、どうしてこんなことしたの?」
穂乃香「....」
亜里沙「怒らないから、おねえさんに言ってみて?」
穂乃香「....」
P「これは怒るべきだと思う」
穂乃香の動機 >>704
亜里沙さんの子供になりたかったから
穂乃香「....私」
穂乃香「亜里沙さんの子供になりたいんです」
P「おおっと?」
亜里沙「子供に?」
穂乃香「はい」
穂乃香「亜里沙さんは21歳ですが」
穂乃香「その年齢の女性では世界でナンバーワンの母性を持っています」
亜里沙「そ、そうかな....?」
P「まあ世界でナンバーワンかはさておき母性はすごい」
穂乃香「それは事務所でも遺憾なく発揮されています」
P「事務所には小さい子も多いからな」
P「そういう環境だと、自ずと亜里沙の役割もそういうところに落ち着くんだろう」
亜里沙「みんな可愛い子たちですから」ニコニコ
穂乃香「でも私は!」
穂乃香「亜里沙さんの母性には永遠にありつけないんです!」
P「なんで?」
穂乃香「私はもう....」
穂乃香「17歳なんです!!!」ババーン
穂乃香「17歳は子供と大人、どちらかといえばどちらですか?」
P「うーん....大人?」
穂乃香「そう!大人なんです!」
穂乃香「私は事務所で、小さな子たちが亜里沙さんの母性を独占している状況を目の当たりにしてきました」
穂乃香「....」
穂乃香「ズルいですよ!」
亜里沙「....」
P「いや、子供ってそういうもんだから....」
穂乃香「だから私は亜里沙さんの部屋に盗聴器を仕掛けることにしました」
P「突然話飛んだな」
穂乃香「それを行っている最中に亜里沙さんが帰ってきてしまったんです」
穂乃香「たまたまウサコちゃんきぐるみを着て来ていたので」
P「たまたまの概念破壊するな」
穂乃香「なんとか誤魔化そうとしたら....」
穂乃香「なぜか同居することになってしまって....」
亜里沙「そう、だったんだ....」
P「持ち前の表現力をそんなところで活かすんじゃないよ....」
P「つまり同居をするつもりはなくて、目的は盗聴だけだったと」
穂乃香「....はい」
P「現在の法律で盗聴器の設置も、盗聴という行為自体も犯罪ではない」
P「だが不法侵入は犯罪なんだぞ?」
穂乃香「....ごめんなさい」
P「ごめんで済んだら警察は
亜里沙「プロデューサーくん」
P「?」
亜里沙「穂乃香ちゃんは悪くないの」
亜里沙「全ては、穂乃香ちゃんに母性を与えられなかった」
亜里沙「ありさ先生が悪いの....」
P「そうはならないと思うんだが....」
亜里沙「だから!」
P「!?」
亜里沙の提案 >>713
ユニットを組みましょう!
亜里沙「ユニットを組みましょう!」
P「へぇっ!?」
穂乃香「!!!」
亜里沙「穂乃香ちゃん、寂しい思いをさせてごめんなさい」
亜里沙「だからこれからは」
亜里沙「同じユニットで活動して、穂乃香ちゃんにも精一杯の母性を注ぎます!」
穂乃香「で、でも私、亜里沙さんに酷いことを....」
亜里沙「....」
亜里沙「....」ギュッ
穂乃香「あ、亜里沙さん!?」
亜里沙「そんなのお互いさまだよ」ギュッ
穂乃香「....」
穂乃香「....いいんですか」
亜里沙「うん、いいよ」
P「わけわからん」
亜里沙「母性を求めて同じユニットになるなら....」
亜里沙「はいこれ」スッ
穂乃香「これは?」
亜里沙「養子縁組届だよ」
亜里沙「私の娘になってもらうね」ニコ
穂乃香「!」
穂乃香「はい!」
亜里沙「実の親や親戚とは一切の縁を切るんだよ」ニコ
穂乃香「はい!」
P「....」
P「本日の依頼完了!」
本日の依頼完了!
ウサコ「....」
ウサコ(in P)「報酬にウサコきぐるみを貰ったんだが....」
ウサコ(in P)「こんなのどうせいと....」
本日2人目の依頼者 >>722
早苗
ウサコ(in P)「早苗さんか....」
ウサコ(in P)「一体何を頼まれるんだか....」
依頼内容 >>724
なぜか20歳ほど若返ってしまった(胸はそのまま)
P「それじゃあ早苗さんのところに....」
ガチャリ
P「?」
謎のロリ少女S「....」
P「おお早苗さん、ちょうどいいところに」
早苗「この状態のあたしを一瞬で早苗だと認識する!?」
P「え?」ジー
P「あーよく見たらなんか普段よりやや小さいか?」ジロジロ
P「いやでも胸のサイズは寸分の狂いなく全く一緒だし変わってないか」
早苗「プロデューサー君、あたしのこと胸で判別してるわけ?」ジトッ
P「それだけってわけでもないんですけどね」
P「まあ一番見ちゃうとこではあります」
早苗「正直ね....」
早苗「ほら!全身くまなくよーく見て!」
P「....」
P「心なしか肌のツヤやハリがいいような....」
P「でも早苗さんいつもその辺はいいからなあ....」
早苗「あ、ありがとう....////」
早苗「じゃなくて!」
早苗「身長とか顔つきとか結構違うでしょ!」
P「....」
P「若干?」
早苗「はぁ....」
P「早苗さん、実年齢からするとかなりお若いですから」
P「正直目ん玉が飛び出るほどの違いといわれるとあまりないんですよ」
早苗「にしても20歳若返ってるのよ?」
早苗「さすがに全然違ってくると思うけど」
P「まあいくらガワは変わっても荒んで疲れてくたびれきった中身は変わってませんからね」
早苗「なんですって?」ピキピキ
P「って-20歳!?」
P「人間って普通若返りませんよね」
早苗「ええ、だから古来より権力者たちは」
早苗「若返りや不老不死という叶わない夢を追い求めてきたの」
P「一体何があったんです?」
早苗「それがね....」
身体が縮んだ理由(不明でも可) >>732
志希の実験の警備をしてたらうっかり薬が気化してそれを浴びた
早苗「昨日、志希ちゃんの実験の警備を頼まれてね?」
早苗「そしたらよく分からない薬が大量に気化しちゃったらしくて」
早苗「部屋の中の換気扇から排出された空気が一挙に流れ込むところにいた私が」
早苗「それをたっぷり浴びちゃったわけ」
P「あいつの管理体制どうなってるんだ....」
P「とても科学者とは思えないガバガバ具合....」
早苗「その時は何事もなかったんだけど」
早苗「朝起きたら身体が縮んでたの」
P「体が?」
早苗「うん、家の柱に毎年身長を刻んでたんだけど」
早苗「それと比べてみたら、ちょうど8歳の頃に戻ってたわ」
P「8歳....?」
P「え、早苗さんって8歳でバスト92もあったんですか!?」
早苗「あるわけないでしょ!」
P「よく見ると確かに、全体的に幼くなってますけど」
P「胸だけはどう見ても幼くなってませんよ」
P「アニメにそんなロリが出てきたら逆にロリコンの怒り買いそうですし」
早苗「そんな奴らは捨て置けばいいと思うけど」
P「確かに」
P「んで早苗さんはどうして欲しいんですか?」
早苗「そりゃ元の姿に戻りたいわよ!」
P「え?なんでですか?」
早苗「なんでって....」
P「だって今の早苗さんって精神は28歳のまま」
P「体は8歳なんですよね?」
P「疲弊した内臓もピカピカにリフレッシュ」
P「しかも胸は据え置きそのまま」
P「こんなの強くてニューゲームじゃないですか」
P「戻る理由あります?」
早苗「そ、それは....」
早苗さんはどうする? >>737
酒が飲めないからギリギリ20歳まで戻りたい
早苗「プロデューサーくんの言うとおりだわ....」
早苗「この姿、デメリットなんてほとんどないもの」
早苗「でも!!!」
早苗「1つだけ、これらのメリットを全て投げ出してでも戻りたい理由があるの!」
P「理由?」
早苗「....そう」
早苗「この姿ではお酒が飲めない!!!!」
P「....」
P「早苗さんのことだからそんなことだろうとは思ってましたけど」
P「でも考えてみたら」
P「体は若返っていても、戸籍上は28歳のままですし」
P「胸もそんなですからお酒飲めるんじゃないですか?」
早苗「もう既に試したわ」
P「さすがです」
早苗「結論から言うと」
早苗「この身体じゃダメね」
早苗「アルコールに弱すぎて1杯も飲め切れないし」
早苗「何より舌がアルコールを美味しいと感じてくれないのよ....」
P「味覚が敏感な子供が飲むもんじゃないですからねえ」
P「ある程度歳を重ねて味覚が劣化してからじゃないと」
早苗「まさか身体が受け付けないとは思わなかったわ....」
早苗「だからせめて!」
早苗「お酒を普通に飲める年齢まで戻りたい!」
早苗「もちろんお酒が飲めるなら元の年齢まで戻ってもOKよ!」
P「人類の夢である若返りをお酒程度のことで捨てていいんですか....?」
早苗「....」
早苗「....これを見て」
P「....?」
早苗「....」ブルブルブル
早苗「....」ガクガクガク
P「!?」
P「手がめちゃくちゃ震えてるじゃないですか!」
早苗「それどころか全身がもれなく震えているわ!」
早苗「これは長時間アルコールを取っていないことによる離脱症状」
早苗「要するにアルコールが切れて気が狂いそうなの」
P「いよいよ終わってんなこの人」
早苗「でも身体は受け付けてくれないから飲むことができない....」
早苗「元に戻れなかったら、そう遠くないうちにあたし死ぬわ」
P「えぇ....」
P「というか身体が若返ってるのになんでアル中はそのままなんですか」
早苗「....プロデューサーくん、アル中っていうのはね」
早苗「アルコールが脳の神経系に作用して症状が起こるのよ」
早苗「つまり、あたしの記憶がそのままということは」
P「イカれた脳だけは若返っていない....!」
早苗「だから早くアルコールを飲ませて....」ハァハァ
P「これを機に治療プログラムを受けてアルコールを断った方が....」
早苗「無理ね」ブルブルブル
P「ですよね」
P「早苗さんの望みは分かりました」
P「どうかと思いますけど、アイドルの依頼を達成するというのが趣旨なので協力します」
早苗「ありがと♪」
P「ただ....」
早苗「?」
P「元に戻るための手段なんて1つしかないと思うんですよ」
早苗「何?」
P「張本人である志希に頼むしかないですよ」
早苗「ああ....」
P「人知を超越した若返りなんて、俺には荷が重すぎます」
P「どうしようもないです」
早苗「それがね....」
P「?」
志希に頼めない理由 >>748
自分の代わりに雫と裕子と北海道ロケに行った
早苗「もちろんあたしもそう考えたのよ」
早苗「ただ、今日からセクギルで北海道ロケの予定だったんだけど」
P「そうでしたね」
早苗「あたしがこの状態でしょ?」
早苗「だから欠席ってことになってたの」
早苗「そしたら今朝、なぜか志希ちゃんが代わりに着いていっちゃったらしいのよ」
P「あいつが?」
早苗「『早苗ちゃんがこうなったのはあたしの責任だから~』って」
P「絶対面白いこと思いついたから着いてっただけですよそれ」
早苗「だよね~」
早苗「そういうわけだから、志希ちゃんに頼むなら」
早苗「帰ってくる1週間後じゃないとダメなのよ」
P「随分長いロケですねえ」
早苗「1週間で北海道の鉄道全駅制覇するってロケなの」
P「体張らされてますねえ相変わらず」
P「ちなみに志希が帰ってくるのを待つって選択肢は?」
早苗「その間にあたしは廃人よ」
P「....」
P「とりあえず、ダメ元ですけど戻る方法を考えますか」
早苗「そうね~」
戻る方法(P案) >>752
戻る方法(早苗案) >>753
もう一度寝る
依田家の謎パワー
P「俺の案はこちら!」
【もう一度寝る】
早苗「....」
早苗「あのプロデューサーくん」
早苗「さっきも言ったと思うけど、あたしが若返ったのは寝たからじゃないと思うのよ」
P「それなら毎日若返ることになりますからね」
早苗「だからその案はちょっと厳しくない?」
P「でも早苗さん、若返ってから一度も寝てないでしょう」
P「やってないことなら試す価値はありますよ」
早苗「そうかしら....」
P「はいじゃあ全身の力を抜いてリラ~ックスリラ~ックス」
早苗「え、何?」
P「この光をずぅ~っと目で追ってみてください」スッ
スッ
早苗「....」ジー
P「これから3つ数えると、あなたの意識は深い深い海の底へと落ちていきます」
P「いち、に」
P「さん」
早苗「」ガクッ
P「これでよしと」
P「あとはしばらく寝ててもらって、変化を見るか」
早苗さんはどうなる? >>756
17歳になる(飲酒できる)
~数時間後~
早苗「....ん」パチクリ
早苗「あれ、あたし寝てた....?」
P「おはようございます早苗さん」
P「なんだか服が凄いことになってますよ」
早苗「え!?」チラッ
早苗「な、何これ....」
早苗「プロデューサーくん、あたしが寝てる間に一回り小さいサイズの服に着替えさせたの!?」
P「逆ですよ逆」
早苗「逆?」
P「早苗さんの肉体が戻ってるんです」
早苗「嘘っ!?」
早苗「ふむふむ」
P「どうですか?」
早苗「見たところ、これはあたしが17歳ごろの肉体だと思うわ」
早苗「全盛期ね」
P「ほら、やっぱり効果あったじゃないですか」
早苗「結果を見せられるとそうとしか言えないわね....」
P「いい感じに戻りましたし、試しにお酒飲んでみたらどうですか?」
早苗「んっんっんっんっんっんっんっ」ゴキュゴキュゴキュ
P「試しに飲んでみるってペースじゃない」
早苗「プァッ!!!!」
早苗「美味い!!!」
P「お」
P「その歳ならもうお酒飲めるんですね」
早苗「当時は飲んだことはなかったけど、肉体的には幼児期と比べれば今に近いからかしら」
早苗「....」ガブガブガブガブ
P「....」
早苗「ん~美味しい!数時間ぶりのお酒は最高ね!!!」
P「で、どうするんですか?」
早苗「へ?」
P「いや、もうその年齢に満足して元に戻る作戦はやめるのか」
P「それともキッチリ元の年齢まで戻るのを目指すのか」
P「お酒を飲めるようになるって目標自体は達成してますしどうするのかなと」
早苗「うーん....」
早苗さんの選択 >>762
このまま
早苗「このままで!」
P「OKでーす」
P「いやーでも完璧じゃないですか?」
P「老いた身体は若返る、胸はそのまま、記憶や経験もそのまま」
P「そして遂に酒も飲めるようになったなんて」
早苗「そうねぇ、上手く行き過ぎて怖いわよ!」
P「まあお酒は断った方が良いと思いますけど」
早苗「無理無理」ゲラゲラ
早苗「さ!お祝いに昼から飲みまくるわよ!」
P「俺仕事中なんですけど....」
早苗「これも依頼よ!一緒に飲みなさい!」
P「勘弁してくださいよ....」
数時間後、薬の効果が完全に切れた早苗さんは
ただの28歳のアルコール中毒お姉さんへ戻ってしまった
ぬか喜びをさせられ精神が疲弊した早苗さんの酒量が増えたことは言うまでもない
P「真昼間からどんだけ飲むんだあの人は....」
P「俺もアル中には気をつけなきゃいけないな....」
本日3人目の依頼者 >>770
ナターリア
P「ナターリアか」
P「まだ酒が抜け切ってないけどまあどうにかなるだろ!」
依頼内容 >>772
寿司の握り方を教えて欲しい
~キッチン~
P「ナターリアに連絡したらキッチンに呼び出されたんだが....」
ナターリア「プロデューサー!きたナ!」
P「やあやあナターリア」
P「んで、何するんだ?」
ナターリア「....プロデューサーに」
ナターリア「スシの握り方を教えて欲しいヨ!」
P「寿司の握り方....?」
P「お前が寿司を好きなのは知ってるが」
ナターリア「うん、スシ好き!」
P「ナターリアよ、俺はプロデューサーであって寿司職人じゃないんだよ」
P「だから寿司の握り方を教えてくれって言われても教えられるようなものはなくてだな....」
ナターリア「ナターリアもそう思ったヨ」
ナターリア「だからおスシやさんに教えてもらおうと思って頼んでみたけど....」
ナターリア「オンナには無理だって....」
P「マジか....」
ナターリア「....」ショボン
P「寿司業界は昔気質の職人の世界だからな....」
P「今では女性職人も増えてきているらしいが、そういうのを良しとしない人も多いんだろう」
ナターリア「オンナがスシを握っちゃダメなのか....?」
P「....」
P「いや、料理に性別なんて関係ないはずだ!」
P「それこそ着物の裾がまな板についたり、絆創膏をしたまま寿司を握ったり」
P「商品画像を他のところから盗用したりしなきゃ問題はない!」
ナターリア「プロデューサー....!」
P「まかせろ!俺が寿司の握り方を教えてやる!」
P「俺も知らんけど!」
ナターリア「ガンバるぞ!」オー
~魚屋~
P「まずはネタの準備からして行こう」
ナターリア「うん!」
P「なんかサクの状態で買っても雰囲気でないし、せっかく魚屋に来たんだから」
P「1匹丸々買って行こう!」
ナターリア「魚捌けるノカ?」
P「まあ一応な」
P「キッチンの大きさ考えると、あんまり大きいのは無理だけど」
P「こんな街中の魚屋にそんなデカい魚なんてないから大丈夫だろ!」
P「ナターリアの好きな魚を選んでいいぞ!」
ナターリア「ヤッター!」
魚① >>778
魚② >>779
魚③ >>780
さわら
サーモン
はまち
ナターリア「コレ!」
P「これはサワラだな」
ナターリア「サワラ!食べたことある!」
P「漢字では木へんに春と書いて鰆なんだが」
P「そんな名前をしているくせに旬が春ではないのが面白いところだな」
P「冬の時期の鰆は脂の乗りが良い」
P「今の時期は逆に身が締まってサッパリとしているかもしれないな」
P「ここを見てみろ」
ナターリア「?」
ナターリア「テンテン....」
P「鰆の選び方はこの黒い点々がポイントでな」
P「新鮮なものはこれがクッキリ鮮やかに表れているんだ」
ナターリア「じゃあコレはOKだね!」
P「ああ、これはいい鰆だ」
P「鰆は淡泊で癖のない味わいが魅力だが」
P「普通のネタともう1つ、皮目を炙ったものも用意してみよう」
ナターリア「?」
P「炙ると身の持つ旨みがより厚く重くなるんだ」
ナターリア「よくわからないけど美味しそう!」
P「鰆の小型魚のサゴシは捌いたことがあるんだが、鰆はデカくて高いから経験がないんだよなあ」
P「まあでもせっかくだし挑戦してみるか!」
ナターリア「コレは?」
P「これは鮭だな」
ナターリア「サーモン?」
P「うん、まあサケだのマスだのの説明はややこしいから割愛するが」
P「ここにあるのは正真正銘の鮭だな」
P「ただこれは寿司には使いづらいな」
ナターリア「サーモンおいしいヨ?」
P「美味いは美味いんだが、天然物の鮭は寄生虫が心配でな....」
P「今から捌いて一旦冷凍してる暇もないし」
P「サーモンが食べたいならこっちのサクにしようか」
ナターリア「うん!」
ナターリア「これも!」
P「ハマチだな」
P「これは養殖物だから脂がしっかり乗ってて美味いぞ」
P「ナターリアも食べたことがあると思うが、ハマチとブリは同じ魚なんだ」
ナターリア「同じ!?でも名前は違うヨ!」
P「出世魚って言ってな、成長していくにつれて名前や大きさ、そして味が変わる魚なんだ」
P「ブリは最も成長した段階で、ハマチはそれの手前」
P「スーパーなんかではその前段階のツバスなんかも安くで売ってるな」
ナターリア「へー、ナターリアも成長したら別の名前にしたい!」
P「いやそれは活動に支障が出そうだからやめてくれ....」
ナターリア「だったらプロデューサーとケッコンすればいいナ♪」
P「確かに、誰かと結婚したら苗字は変わるかもしれないな」アハハ
ナターリア「....」プクー
P「どうした?ハリセンボンの真似か?」
ナターリア「もう!早く帰ってスシスシ!」
P「はいはい」
P「ハマチの選び方としてはこの真ん中を通る黄色い線だ」
P「これが鮮やかな物が新鮮」
P「あとは背中の青さや腹の透明感も見てみたらいいかもしれない」
ナターリア「うーん、全部綺麗で迷うヨ....」
P「あくまで目安だ、綺麗なやつなら好きなのを選んでくれ」
ナターリア「じゃあ....コレ!」
P「うんうん、いい目利きだ」
~再びキッチン~
P「さて戻ってきたところで早速始めようか」
P「まずは」
P「これだ!」スッ
ナターリア「何コレ?」
ナターリア「四角くて、ゴム?でできてるヨ」
P「これはうろこ取りだ」
ナターリア「ウロコトリ?」
P「魚の表面は、こういう風にビッシリとうろこで覆われているだろう?」
P「まずはこれを取ってから魚を捌くんだ」
ナターリア「これ全部剥がすのは大変だ....」
P「そこで出てくるのがこれ」
ナターリア「変なヤツ!」
P「これ、日曜の19時からやってる某番組で紹介されてたから買ったんだが」
P「ウロコが飛び散らない、簡単に剥がせる、魚に傷が付かない」
P「取っ手が高い位置にあるからヒレが手に刺さらない等々」
P「めちゃくちゃすげーやつなんだよ」
ナターリア「そうなのカ?」
P「実際見せた方が早いな、こういう風に」スルスルスルッ
ナターリア「おお~」パチパチ
P「ゴムだから怪我の心配も少ないし、ナターリアもやってみるか?」
ナターリア「ヤルヤル!」
P「さて、ウロコを剥がし終わったらいよいよ魚を捌いていく」
P「鰆は細長い体をしている」
P「狭い腹というのがサワラという名前の由来にもなったという説もあるくらいだ」
P「特徴的な形だが、捌き方としては普通の魚と変わらないスタンダードな三枚おろしで問題ない」
P「まず胸ビレから斜めに切り込んで....」ザシュッ
P「頭を落とす」ゴリゴリ
P「....」ゴトンッ
ナターリア「血....血がイッパイ出てる....」
P「ああ、頭を落としたり内臓を出したりするときはどうしてもな」
P「こう、流水で濯いでやったら大丈夫だ」
ナターリア「ぅぅ....」
P「腹を肛門まで開いて」スパー
P「包丁の先で内臓を取りだす」ブチュルビュル
ナターリア「ウワー....」
P「血合いに包丁を入れたらそれも」グチュグチュ
P「そしたらこれを流水で洗って綺麗にする」シャコシャコ
ナターリア「....」
P「ここから捌きだ」
P「鰆は身が崩れやすいから丁寧に扱おう」
ナターリア「うん....」
P「まずは腹から包丁を入れて、次は背中から」
P「この時、包丁の先で背骨を認識しながら、それに沿って包丁を進めような」
ナターリア「ハーイ....」
P「ほい、これで2枚おろし」
ナターリア「オォ!さっきまで魚だったのが食べ物になったヨ!」
P「ここまでくるともう魚の形もないからな」
P「反対側も同じようにおろしたら3枚おろし!」
P「この後は腹骨をすき取り....」
P「今回は寿司にしなきゃいけないから皮を剥いていくぞ」
P「これを皮引きっていうんだ」
ナターリア「カワヒキ」
P「こう皮と身の間に包丁を入れて、皮の端を布巾でつかみ、ゆっくりと引っ張っていく」
P「包丁はあまり動かさず、皮の方を引っ張るんだ」
P「鰆は特に身が崩れやすいから慎重に....」
シュルシュル
ナターリア「凄い!」
P「まあこんなもんよ!」
P「今回は皮目を炙る用に半分は皮を残しておこう」
P「あとは1本ずつ骨を取ったら....」
P「サクの状態が完成だ!」
P「ハマチもこんな感じで捌いていくぞ!」
ナターリア「....」
P「どうした?」
ナターリア「....うん」
ナターリア「魚を捌くのって大変なんだナ....」
P「....そうだなぁ」
P「手間がかかるし、何より生き物を解体するのに抵抗がある人はきついかもな」
P「でもやってみると意外と簡単だし、サクで買うよりずっと安くて美味しく食べられるから」
P「挑戦してみるのも悪くないかもしれないな」
ナターリア「スシ職人になるには避けられない道だネ....!」
P「いやお前が行きつく先はアイドルであって寿司職人じゃないから」
P「ここにたどり着くまでに随分とかかってしまったが」
P「ようやく寿司だ!」
ナターリア「スシ!」
P「と言っても、俺も寿司に関しては素人だから」
P「ここからは俺が教えるというより、2人で二人三脚でやっていこう」アハハ
ナターリア「初めての共同作業ダ!」
P「共同作業なんてこれまでも散々やってるだろ」
P「まずは米、魚を捌く前にセットしといた」
P「よくわからんから水は少なめで炊いたぞ」
ナターリア「なんで?」
P「俺の酢飯レシピは完全におふくろ踏襲だから、細かい理由はわからないが」
P「おそらくこの後寿司酢、水分を混ぜるから固めにするんじゃないか?」
P「普通の水加減だと水分が多すぎてベチャベチャになるのかもしれない」
ナターリア「なるほど~」
P「ここからはスピード勝負だから覚悟しといてくれ」
ナターリア「ウン....!」
P「まずはこの熱々ご飯を大きなバットに移す!」ドサドサッ
フワァ
ナターリア「炊き立ての匂い!」
P「そこに作っておいた寿司酢(お酢と砂糖と塩を混ぜたもの)を全体にいきわたるように回しかけ」タラタラ
P「しゃもじで切るように混ぜる!」シャッシャッ
P「ナターリア!そこにあるうちわで扇ぎ続けてくれ!」
ナターリア「ワカッタ!」パタパタ
ナターリア「....」パタパタ
P「....」シャッシャッ
P「もちろん、それぞれの動作にもちゃんと意味があるんだ」
ナターリア「?」パタパタ
P「まず平たいバットを使っているのは」シャッシャッ
P「底が丸い器を使ってしまうと、下に水分が溜まってしまうからだ」
P「切るように混ぜることで、お米を潰さず食感を維持したままにできる」シャッシャッ
P「潰してしまうとどうしてもベチャベチャになっちゃうんだ」
P「うちわで扇ぐのは」シャッシャッ
ナターリア「オマツリだから!」パタパタ
P「このうちわそれっぽいけど気分だけじゃなくて」
P「扇ぐことで水分が飛び、これも食感の維持に役立つ」シャッシャッ
P「また人肌程度に冷ますことで」
P「強すぎず弱すぎず、酢飯の風味がちょうどよくなるんだ」
ナターリア「扇風機じゃダメなのカ?」パタパタ
P「扇風機の風だと強すぎるんだよ」シャッシャッ
P「人の手で扇ぐのが一番」
ナターリア「なるほど~」パタパタ
P「酢飯が出来たわけだが」パクッ
ナターリア「....」パクッ
P「....ちょうどいい」
ナターリア「うん!スメシも早くスシになりたがってるネ!」
P「酢飯の声を聞く女」
P「まずは手の洗浄、殺菌を徹底するんだぞ」
P「寿司は火を通さないからこの辺りは気をつけないといけない」シュコシュコ
ナターリア「ハーイ」シュコシュコ
P「よし、じゃあ最初にシャリをつかもう」
P「この量はまあ、普段食べているくらいでいいはずだ」
ナターリア「このくらいカナ」ヒョイ
P「寿司はあんまり強く何度も握りすぎちゃダメらしい」
ナターリア「ナンデ?」
P「シャリはほろほろふんわり、柔らかい口どけの方が美味しいみたいだぞ」
ナターリア「なるほど!」フワッ
P「ネタを左手で持って、その上にワサビをつける」ペタ
ナターリア「フンフン!」ペタ
P「右手に持っていたシャリをネタの上にのせて」
P「シャリを人差し指で押して、底面を作る」
ナターリア「ンッ!」
P「寿司をひっくり返してネタを上に、そしたら横を親指と中指で押さえる」
ナターリア「ヨコ....!」サワ
P「ネタの上から人差し指で軽く押さえ、形を整える」
ナターリア「ウエ....!」サワ
P「寿司の前後を回転させ、横、上から押さえる動作を繰り返したら」
ナターリア「ヨコ!ウエ!」
P「寿司屋でネタを出すときの木の板みたいなやつ(買ってきた)の上に置いたら....」ポス
ナターリア「ッ....!」ポス
P「完成だ!」
ナターリア「スシ!プロデューサー!これスシだよ!ナターリアにも出来た!」
P「....」
P「....ナターリア」
ナターリア「?」
P「食べるまでが寿司だ!!!」ババーン
ナターリア「タシカニ!!!」ハッ
ナターリア「いただきます....!」
P「いただきます....」
ナターリア「....あむ」パクリ
P「....」パクッ
ナターリア「....」モグモグ
P「....」モグモグ
ナターリア「....おいしい!」
P「うん、美味いな」
ナターリア「職人さんのスシには敵わない」
ナターリア「スーパーの半額スシや」
ナターリア「回転ズシで長い時間回ってたスシには絶対勝ってるヨ!」
P「そこは嘘でも『自分で作ったから今までのどのスシより美味しいヨ!』とかさ....」
ナターリア「スシのことはウソつけない」
P「お、おう....」
P「シャリの力加減も悪くない、これがおにぎりみたいに固まっちゃったら台無しだ」
ナターリア「プロデューサー!」
ナターリア「まだシャリもネタもたっぷり残ってるヨ!」
P「おう!じゃんじゃん握っていこう!」
P「と言いたいところだが」
ナターリア「ン?」
P「この量、2人じゃ食べきれなくね?」
ナターリア「えーっと」
ナターリア「サワラとハマチが1匹マルマル」
ナターリア「サーモンが1キロくらい」
ナターリア「シャリが5合カ?」
ナターリア「....」
ナターリア「無理だナ!」
P「よし、事務所にいるやつ全員招集してから握ろう!」
ナターリア「ウンッ!」
その日事務所では、所属アイドル・従業員の垣根を超えた盛大な寿司パーティーが開催された
ネタはサワラ、サワラ(炙り)、ハマチ、サーモン、サーモン(炙り)、サーモン(炙りマヨ)、サーモン(炙りチーズ)、サ-モン(炙りマヨチーズ)
ナターリアはスシ職人歴30分であったが、彼女の持つベリーダンスで鍛えた繊細な力加減と、スシに対する情熱によって
職人歴の浅さを感じさせない上等なスシ(スーパーの半額寿司以上ちょっと高めの回転寿司未満)へと仕上がっていた
事務所にいたほぼ全員が殺到したため、大量にあったはずのスシはめちゃくちゃ早くに無くなった
~数時間後~
P「ふぅ....」
ナターリア「....どうぞ」スッ
P「お、お茶」
ナターリア「アガリ、だよ」ニコ
P「ふふっ、詳しいな」
P「....」ズズ
ナターリア「....」
ナターリア「....プロデューサー」
P「ん?」
ナターリア「アリガト」
ナターリア「ナターリア、楽しかった」
P「そう言ってもらえるなら、俺も嬉しいよ」
ナターリア「ウン!ナターリア、プロデューサーのことスシよりスキ!」
P「!」
P「てことは食べ物界じゃ俺が一番か!」
P「って俺は食べ物じゃないわ!」ビシッ
P「今度は全部含めた一番になってやるぞ!なんてな!」アハハ
ナターリア「....」
ナターリア「....そんなのもう」
この味がいいネとナターリアが言ったから 八月三十日はスシ記念日
本日の依頼完了!
P「さあ!」
P「今日もレンタルされるぞ!」
本日の依頼者 >>839
ありす
P「ありすゥ!?」
P「あいつが俺に素直に頼るなんて珍しいじゃないか....」
P「何かはわからないが存分に答えてやろう!」
依頼内容 >>841
いちごパスタ以外、料理が下手
~キッチン~
P「2日連続でここか....」
ありす「お待ちしていました」
P「おう」
ありす「話をする前に、まずはこちらを」スッ
P「?」チラ
【いちごパスタ】
P「ゲッ」
ありす「これを食べてもらわないと本題に入れませんから」
P「そんな複雑な過程踏まないと入れない本題なんてあるか?」
ありす「あります」
P「わかったよ....」シブシブ
P「....」パク
P「....」モグ
P「....」ピタ
P「(美味しくない)」
ありす「どうでしたか」
P「....うん、まあ」
ありす「そうでしょう」
ありす「プロデューサー、私」
ありす「悩みがあるんです」
P「悩み....?」
ありす「はい」
ありす「今食べていただいた通り」
ありす私の作るいちごパスタは絶品なんですが」
P「ぜ、絶品....?」
ありす「それ以外の料理が上手く作れないんです」
P「なるほど....」
ありす「どうしたらいいでしょうか....」
P「(いちごパスタは上手く作れているつもりなのか....)」
P「(いや、そもそもこんな料理は誰が作ってもマズくなるだろうし)」
P「(これもいちごパスタ界では相当上位存在なのかもしれない....)」
P「....まあこのいちごパスタはさておき」
P「普通の料理をレシピに沿って普通に作るだけなら」
P「上手く作れないなんてことは有り得ないんだ」
ありす「そんなはずありません!」
ありす「私も、その、経験の浅さは自覚しているので、レシピには無難に従っているつもりです!」
P「えぇ....?」
ありす「調味料はミリ単位まで正しさを求めています!」
P「ふーむ」
P「じゃあ簡単なものでいいから今から料理を作ってみてくれないか?」
P「俺も一応料理の心得はあるから、それを見ながら適宜アドバイスをしていく」
ありす「いいでしょう、受けて立ちます」
P「別に勝負したいわけじゃないんだが....」
作る料理 >>850
お好み焼き
ありす「プロデューサーの好きなものでいいですよ!」
P「それなら....」
P「お好み焼きでどうだ」
ありす「そんな簡単なものでいいんですか?」
P「どの口が言ってるんだ....」
ありすのお好み焼きの特徴 >>853
P的には絶品
ありす「ではまずこのホットケーキミックスに牛乳、卵を入れます」
P「待て」
ありす「なんですか?」
ありす「今料理中で忙しいんです」
P「俺はさっきなんて言った?」
ありす「お好み焼きと言いました」
P「だよな?聞こえてたんだよな?」
ありす「プロデューサー....」ヤレヤレ
ありす「称賛も文句も、全ては完成してから受け付けます」
P「適宜アドバイスをするって言っただろ!」
ありす「いいから黙って座っていてください!」
P「聞く耳もたねぇ....」
ありす「ホットケーキのタネができたら」
P「ホットケーキって言ってるじゃねえか」
ありす「焼く前にトッピング用のチョコレートを湯煎で溶かします」
P「お好み焼きの口だったのに....」
ありす「使うのはブラックチョコレートとホワイトチョコレートの2色です」
ありす「チョコレートの準備が出来たので、ホットケーキを焼いていきます」
P「もうツッコまないぞ」
ありす「お玉ですくって」ヨイショ
ありす「綺麗な丸になるようにフライパンに垂らします」
ありす「ここからが腕の見せ所です!」
ありす「....スゥ」
ありす「はいっ!」クルン
P「返すのは上手いけど俺はそれをお好み焼きでやるありすが見たかった」
ありす「橘です」
ありす「上手に焼けました!」
ありす「ではこの上に溶かしたチョコレート、まずはソースに見立てたブラックを均等に塗り広げて....」ヌリヌリ
ありす「その上からマヨネーズに見立てたホワイトチョコレートを絞り袋から格子状に絞りだします」
ありす「その上から青のりの代わりの抹茶と鰹節の代わりの木くずを振りかけて....」
ありす「最後にいちご!いちごをたくさんのせます!」
ありす「どうぞ」スッ
ありす「いちごお好み焼きです」
P「どこが!?」
P「いちごを使いたいがためにお好み焼きという存在そのものを捻じ曲げてるじゃねーか!」
P「これはもうお好み焼きじゃなくてただの美味しそうなホットケーキだよね!」
P「トッピングたっぷりの!」
ありす「....プロデューサー」
P「なんだよ!」
ありす「全ての称賛、文句は食べ終わってから受け付けます」
P「どんどん後回しになっていくな苦情受付が」
P「というか完食しなきゃ受け付けないとか酷いな、コールセンターだけ外国にあるのか?」
ありす「どうぞ」
P「有無を言わさない圧力」
ありす「どうでしたか」
P「めっちゃ美味い」
ありす「当然です」
P「ホットケーキに2種のチョコレートに抹茶に木くずにいちご」
P「マズくなる要素がなかったわ」
P「特にこのブラックチョコレートと抹茶がいいな」
ありす「はい、全体として味のバランスを考えた時に」
ありす「ホットケーキの生地やいちごと、とにかく甘いことに気が付いたので」
ありす「あえて普通のチョコレートではなくブラックを使ってビターに」
ありす「抹茶も同じ理由です」
P「でもこれお好み焼きではないよね」
ありす「お好み焼きです」
P「お好み焼きの定義ってなんだと思ってるんだ?」
P「味だろ味!」
P「出汁のきいた生地に野菜や肉、魚が盛りだくさん!」
P「ソースとマヨネーズをべったり塗って!」
P「アツアツの鉄板の上で踊る鰹節を見ながらハフハフ食べる!」
P「これがお好み焼きだ!」
ありす「違います」
ありす「お好み焼きい限らず料理は見た目です」
ありす「私の作ったこれを見てください、どう見てもお好み焼きです」
ありす「だからこれはお好み焼きなんです」
ありす「完成に至るまでの材料や工程は関係ありません」
ありす「全ては見た目、それが料理です!」フンス
P「ありすらしくないガバガバ詭弁以下の主張なのになんでこんなに自信満々なんだ....」
ありす「さあプロデューサー!敗北を認め、その口で」
ありす「『本日の依頼完了!』と言ってください!」
P「いや本日の依頼全く達成できてないし....」
ありす「....」
ありす「わかっています、わかっているんです....」
ありす「これはお好み焼きではないことも」
ありす「私がいちごパスタ以外の料理を上手く作れないことも....」
P「じゃあなんで
ありす「いちご!」
P「いちご?」
ありす「いちごを見ると、それを料理に使わずにはいられないんです....」
P「いちごを....?」
ありす「どんな料理を作ろうとしても、いちごを見るとそれを入れてしまう」
ありす「いちごが合わない料理なら、料理の方を調整して入れてしまう」
P「(いちごパスタは?)」
ありす「いちごを断とうにも、いちごが常にポケットに入っていないと落ち着かない体になってしまいました」
ありす「プロデューサー、私はどうしたらいいんでしょうか....」
P「ありす....」
Pの考える解決策 >>869
桃華とか友達に作るつもりで作ればいいんじゃないか?
P「....ありすよ」
ありす「?」
P「料理はな、心だ」
ありす「そういう精神論は
P「お前は料理をする時、どこを見ている」
ありす「え....?」
P「いちごを、見ているんじゃないか」
ありす「....」
P「お前がいちごを見ている時、いちごもまたお前を見ているんだ」
ありす「....?」
P「お前の想いがいちごを向いているから、いちごもお前を誘惑してくる」
P「だったら、いちごの方を見ないで料理を作るんだ」
ありす「いちごの方を見ずに....?」
ありす「でも、いちごがないと落ち着かなくて
P「それも結局、いちごに囚われているだけだ」
P「常に大切な人のことを思い浮かべろ」
P「そしてその人と、いちごを天秤にかけてみろ」
P「どちらが大切かは、自ずとわかるはずだ」
ありす「大切な人....」
P「その人の方を向いて料理を作る」
P「そうしたらいちごの呪縛から」
P「解き放たれるぞ」ニコ
ありす「....」
ありす「....桃華さんの方を向いて」
ありす「....料理を」
ありす「どうぞ」スッ
P「!」
ありす「桃のケーキ、桃のパフェ、桃のパイです」
P「いや桃華のこと想い過ぎて今度は桃料理になってるじゃねーか!」
ありす「本望です」
P「ダメだこりゃ」
本日の依頼完了!
P「次に行こう」
本日2人目の依頼者 >>880
あかり
P「あかりか!」
P「存分に喋れ!」
依頼内容 >>883
リンゴジュース(に見た目と味が似ている志希特性薬)を飲んだら胸がりあむ以上に大きくなった
ンゴーンゴー
P「アポを取るまでもなくあかりの鳴き声が聞こえるな!」
P「行ってみよう!」
~都内某所~
あかり「んご~」ユッサ
あかり「んご~」ユッサ
民衆たち「「「「「「わああああああああああああああああ」」」」」」
民衆たち「「「「「「逃げろおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」
P「あ、あかりが巨大化している!?」
あかり「んご~」ノッシ
あかり「んご~」ノッシ
P「一体どうなってるんだ....?」
P「あかりの身長は160cm」
P「そのはずなのに、今の身長は....」
志希「160m」
P「志希っ!?」
志希「巨大化に伴って3サイズも」
志希「80m - 60m - 86mになってるよ~」
P「胸がりあむ以上に大きくなってるじゃないか....」
P「巨大化したあかりに詳しいということは....」
志希「うん、シキちゃんが原因♪」
P「文字通り大ごとになってるじゃねえか!」
志希「さすがシキちゃん製特効薬~」
あかり「んご~」ドカン
あかり「んご~」グシャア
民衆「「「「「「「「「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」
P「一体何があったんだ?」
志希「昨日実験中に偶然出来た特効薬があってね」
P「それの効果がこの巨大化か?」
志希「ううん、あの薬の効果は」
志希「それを摂取したものから『C』を奪う」
P「『C』を?」
P「なるほど、つまりあかりは『cm』から『c』を奪われた結果」
P「身体のあらゆる長さの単位が『m』になってしまったということか」
志希「正解~」
志希「ちなみにあかりちゃんの様子を見て分かったのは」
志希「副作用は理性の喪失ってこと」
P「なんてもの作ってんだよお前は」
志希「飲みやすいようにりんごジュース味にしてりんごジュースの瓶に詰めておいたら」
志希「偶然あかりちゃんが飲んじゃったみたい~♪」
P「それはもう騙す気満々っていうんだぞ、未必の故意だ」
P「どうせ偶然を装って人体実験するつもりだったんだろ」
志希「ふんふんふ~ん」
P「で、現在進行形で街に被害が出まくってるんだが」
P「あかりはどうやったら元に戻るんだ?」
あかりを元に戻す方法 >>892
時間経過
志希「時間経過しかないんだよね~」
P「何分?」
志希「1時間♪」
P「その間に街は崩壊するぞ!?」
志希「うん、だから~」
志希「これを使ってあかりちゃんを止めてよ」スッ
P「これは?」
志希「これは~」
P「スゥ....」
P「変身ッ!」
志希「説明しよう~」
志希「シキちゃんが開発したこの腕輪を腕につけて変身ッ!と叫ぶと~」
志希「理性を失うことなく巨大化することが出来るのだ~」
P『こんなもの作ってる暇があったらもっとまともなもの作ってくれ』
志希「でもでも、これのおかげであかりちゃんを止められるでしょ?」
P『あかりをこんな状態にしたのもお前じゃねえか!』
P『とんだマッチポンプだよ!』
民衆「うわーーー!!!!!!!巨大な女の子に加えて頭がPの形をした怪物まで出たぞ!!!」
民衆「助けてくれええええええええええええええ!!!!!!!!!」
P『....』
P『....ぴえん』
あかり「んご~」ドンガラ
あかり「んご~」ガッシャン
志希「ほらほら、早くあかりちゃんを止めないと」
P『止めるったってどうするんだ?』
P『あかりを傷つけるわけにもいかないし....』
志希「今までは巨大化したあかりちゃんの目に入らなかったけど」
志希「対等な大きさになった今なら、目に入るし声も届くかもね~」
P『....つまり』
P『体を使って無理やり拘束するだけじゃない....?』
P考案あかりの止め方 >>897
あおもりんごを食わせる
P『志希!』
志希「?」
P『俺のカバンの中に入っているものに』
P『例の薬をかけたあとすぐに投げてくれ!』
志希「カバンの中~、これ?」スッ
P『それだ!』
志希「は~い」ドバドバ
志希「パ~ス!」ヒョイ
あおもりんご「ムクムクムクッ!」
P『あおもりんご、キョダイマックスだ!』
P『あかり、これを喰らえ~!!!!!!!!』ダダダダダダダッ
あかり「んご!?」
P『お前の天敵だあああああああ!!!!!!!!!!!!!』ガボッ
あかり「んんんんんんんんんんんごごごごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!!!!!!」モガモガ
あかりはどうなる? >>900
倒れる
あかり「ん....ご....」バタリ
あかり「」ドスーン!
P『ああ!街が!!!』
志希「必要な犠牲だよ、しょうがない」
P『お前が言うな!』
~1時間後~
あかり「んごッ....!」
P「あかり、目が覚めたか」
あかり「プロデューサーさん....!」
あかり「私、どうして....」
あかり「って裸!?」
P「まあまあ、落ち着いたら説明するよ」
あかり「????」
志希『もういい~?』
P「まだだ、お前が原因なんだからしっかり働け!」
あかり「!!?!??!!?!?」
あかり「志希さん、なんでおっきいんご!?」
P「これも落ち着いたら説明するから」
あかり「説明されても理解できる気がしないです....」
志希「疲れた~」
P「コラ志希!復興活動の手伝いのためにわざわざ巨大化したんだろ!」
P「真面目にやれ!」
志希「休憩~」ドシン
民衆「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ」
民衆「綺麗な女のデカイケツに踏まれて死ぬなんてえええええええええええええええええええええ」
P「これじゃいつまでたっても終わらねえなあ....」
あかり「なにがなにやらんご....」
本日の依頼完了!
P「はてさて、今日はどんな依頼が」
ガチャリ
専務「....」
P「!?」
P「せ、専務!?」
専務「少しいいか」
P「はいっ!」
専務「君に仕事を頼みたい」
P「!!???!?!?」
P「俺にですか?」
専務「なんでも、最近アイドル達の問題を解決して回っているらしいじゃないか」
P「ああ、まあ一応そんなことをやってます」
P「そのせいで仕事は滞り気味になっているのは申し訳ありません」ペコペコ
専務「私はそんな言葉を聞きに来たわけではないから安心してくれ」
P「?」
専務「君が問題を解決したアイドル達に話を聞いた」
専務「皆非常に満足している用だった」
P「そうですか....」エヘヘ
専務「その手腕を見込んで頼みたいことがある」
P「俺に、ですか....?」
専務「....ああ」
専務「....」
専務「この事務所創業以来の危機が」
専務「迫っている」
P「!?」
P「そ、そんなことが....」ゴクリ
P「....」
P「一体どういうことなんですか....?」
専務「....」
依頼内容 >>922
卯月が笑顔から表情が変わらない
専務「....社長についてだ」
P「社長....」
P「卯月に何かあったんですか?」
専務「フッ、島村社長のことを名前で呼び捨てにする社員は君くらいだな」
P「卯月は社長にはなりましたが、同時にまだアイドルでもありますから」
専務「....それもそうか」
専務「デビューしてから僅かな時間でトップアイドルへと駆け上がり」
専務「その勢いと持ち前のカリスマ性で」
専務「今では看板アイドル兼任社長として日々活躍している島村卯月社長」
専務「彼女に重大なトラブルが生じている」
P「ということは即ち」
P「この事務所自体の危機....」
専務「あぁ....」
専務「彼女の問題を解決できるのは彼女自身か」
専務「....君くらいのものだろう」
P「俺が....」
専務「とにかく、すぐに社長室へ向かってくれ」
P「....わかりました」ダッ
ガチャリ
専務「....頼んだぞ」
~社長室~
コンコン
卯月『どうぞ』
ガチャリ
P「失礼します」
卯月「プロデューサーさん!」ニコ
卯月「どうしたんですか?わざわざこんなところまで?」
P「....元気そうだな、安心したよ」
卯月「え?私はずっと元気ですよ?」ニコ
P「そ、そうか....」
P「実はな、専務に言われて来たんだ」
卯月「専務に?」ニコ
P「....」
P「卯月に重大なトラブルが発生してるって」
卯月「....」ニコニコ
P「何か心当たりはあるか....?」
卯月「....」ニコ
卯月「....はい」ニコッ
P「....」
卯月「そうですよね、社長の私がこんな状態じゃ」ニコ
卯月「皆さんに心配と迷惑をかけてしまっていますよね....」ニコニコ
P「....差支えなければ、俺にそのことを教えてくれないか」
P「そして、問題解決を手伝わせてほしい」
卯月「プロデューサーさん....」ニコ
笑顔から表情が変わらなくなった原因 >>930
輝子のきのこ盗み食いしたらワライタケだった
卯月「実は私....」ニコ
卯月「笑顔から表情が変わらなくなってしまったんです!」ニッコリ
P「笑顔から!?」
P「だからさっきからずっと満面の笑みだったのか....」
卯月「はい....」ニコ
P「どうしてそんなことになったんだ?」
P「何か精神的な要因とか....?」
卯月「....」ニコ
卯月「その、私、忙しいんです」ニコ
P「え?まあそうだよな」
P「アイドルやりながら社長もやってるわけだし」
卯月「それで、ご飯を食べる暇がなかなかなくて」ニコ
卯月「ちょっと時間が出来た時に、食べちゃったんです」ニコ
P「何を?」
卯月「事務所に置いてあった、輝子ちゃんのきのこを....」ニコ
P「....」
P「....まさかそれで?」
卯月「はい....ワライタケだったらしいんです」ニッコリ
P「....」
P「何してんだお前....」
卯月「本当にその通りで....」ニコニコ
P「というか、それっておかしくないか?」
P「ワライタケで笑ってしまうのは、幻覚症状を起こすシロビシンが含まれているからだが」
P「それが含まれるキノコの中ではワライタケは毒成分が少ないんだ」
P「しかも、ワライタケという名前だが別に表情筋を操って無理やり笑い顔にさせるわけじゃなくて」
P「知覚の変化や不安感の低下、幸福感や一体感を感じることで笑ってしまう」
P「だから、それらの症状がなく顔だけ笑顔になって治らないはずはない」
卯月「....それが」ニコ
卯月「私が食べたのは一般的なワライタケではなく」ニコ
卯月「輝子ちゃんが独自に交配させて作り上げた」ニコ
卯月「毒性はゼロ、薬理的・心理的作用もほとんどない」ニコ
卯月「表情筋を笑顔で支配することだけに特化した人造ワライタケみたいで....」ニコ
卯月「その作用が笑顔の固定なんです」ニコッ
P「この事務所はとんでもないことやってるやつが多すぎる」
P「キノコの異種交配とか15歳の少女がやることじゃないだろ....」
卯月「この症状が出てからお医者さんにも行って」ニコ
卯月「活性炭の投与や胃の洗浄もしてもらったんですけど」ニコ
卯月「全く効果がなくて....」ニコニコ
P「輝子はなんて言ってたんだ?」
P「人造ワライタケを作った張本人なら、何か知ってるかもしれないし」
輝子の反応 >>937
毎日、幸子相手に泣きはらしている
卯月「輝子ちゃんもここまで効果が続くはずはないと言っていたんですけど」ニコ
卯月「対処法はわからないらしくて....」ニコ
P「そうか....」
卯月「毎日幸子ちゃん相手に泣きはらしているみたいです」ニコ
P「輝子が?自分のせいでって責任を感じてるのか....」
卯月「いえ、泣きはらしているのは責任を感じているからじゃなくて」ニコ
卯月「幸子ちゃんの指捌きに輝子ちゃんが耐えられなくて、毎晩泣かされているからみたいです」ニコニコ
P「指捌き?それはどういう
卯月「プロデューサーさん!」ニコッ
P「なんだ!」
卯月「何か方法はありませんか....?」ニコ
卯月「このままじゃ、アイドル活動にも社長業務にも影響が出てしまいそうなんです....」ニコ
P「作った本人ですらよくわかってない人造ワライタケがイレギュラー過ぎてな....」
P「俺もどこまで力になれるかはわからんが」
P「とりあえず思いつく方法を試してみるか」
卯月「頑張りましょう!」ニコッ
Pの思いついた方法 >>940
凛に壁ドンしてもらう
P「ということで連れてきました」
凛「卯月」フーッ
卯月「んっ////」ゾクゾクッ
卯月「凛ちゃん!」ニコッ
P「俺は、今の卯月に残っている症状は精神的なものじゃないかと考えている」
卯月「どうしてですか?」
P「いくら輝子がキノコに詳しいといっても」
P「これだけの時間、身体に限定的に作用するものを作れるとは思えない」
P「始めのうちはキノコによる症状だったが、じきそれは治まった」
P「しかし長時間強制的に笑顔にさせられていたことが」
P「卯月の心にそれを刻み込んでしまったのではないかと」
卯月「そう、なんでしょうか....?」ニコ
P「そこで登場するのが凛」
凛「卯月、私に任せて」
卯月「凛ちゃんが何をしてくれるんですか?」ニコ
凛「....」
卯月「凛ちゃん....?」ニコ
ドンッ
卯月「!!!」
卯月「ど、どうしたんですか....////」ドキドキ
凛「....」
凛「 >>944 」
貸したお金返して
凛「貸したお金返して」ニコ
卯月「っっっっっ............////////」ジョボジョボ
P「こうかは ばつぐんだ!」
卯月の症状は >>946
イキ顔から戻らなくなった
卯月「」
P「なんで殺し文句が『貸してたお金返して』だったんだ?」
凛「卯月、ドMなんだけど」
凛「謂れのない理由で不当にお金を搾取されるのが一番好きなんだって前に言ってたから」
P「どういう性癖!?」
卯月のイキ顔どんな顔? >>948
白目で涎垂らしてる
卯月「はぁ、はぁ....」アヘ
卯月「どうでしょう、戻ってますか?」アヘ
P「....」
凛「....どうするの、これ」
P「....」カシャ
P「卯月、今こんな感じなんだけどどうする?」スッ
卯月「....」
卯月「 >>950 」
アッ(絶頂)
卯月「....」
卯月「アッ(絶頂)」アヘ
P・凛「「卯月いいいいいいい!!!!!!」」
卯月「すみません....」アヘ
P「強い刺激を与えれば或いはと思ったんだが....」
凛「刺激が強すぎたね....」
P「どうすりゃいいんだ....」
凛の思いついた方法 >>952
L.M.B.Gとまぐわわす
~L.M.B.G専用休憩室~
卯月「んー!んー!」ジタバタ
P「....これは?」
凛「ここはL.M.B.G専用の休憩室」
凛「L.M.B.Gの子たちしか使わない」
P「それは知ってるが」
P「なぜ卯月を縛って猿轡をした状態でそこに放置してるんだ?」
凛「私の作戦は」
凛「卯月をL.M.B.Gをまぐわわせること」
P「!!!」
P「いやでもな、いくら卯月が白目で涎垂らしてて」
P「見かけた人みんなに欲情を催させる据え膳状態だからって」
P「L.M.B.Gの子たちがそんなことするわけないだろ」
P「ほとんどが小中学生だぞ」
凛「....逆だよプロデューサー、そこを利用する」
P「そこを?」
凛「小学校高学年から中学生って思春期真っ盛りでしょ」
凛「そんな女子たちはもれなく、性に興味津々」
P「偏見じゃねえか?」
凛「私の経験上これは全ての女子に当てはまるよ」
P「えぇ....」
凛「とにかく、私たちは一旦この場を離れよう」
P「まあどうせ何も起こらないだろうし大丈夫か」
P「ここはL.M.B.Gの子たちしか来ないからな」アハハ
凛「....」
卯月「んー!んー!!!」ジタバタ
数時間後の卯月 >>956
フルーツ女体盛りにされありす・桃華・梨沙に美味しくいただかれていた
~数時間後~
凛「卯月~」
P「よく考えたら数時間拘束ってそれだけでキツイな」
P「大丈夫か?」
卯月「」チーン
P「!?」
凛「ほら」
ありす「これは凛さんの仕業ですか?」パクパク
桃華「....」モグモグゴクン
桃華「先に頂いていますわ」
梨沙「遅かったじゃない、もう美味しいところは全部食べちゃったわ!」
P「お、お前ら....」
凛「ね?言った通りでしょ?」
P「俺の中の純真無垢で穢れなきL.M.B.Gのイメージが....」
卯月「」チーン
卯月「戻りました!」
P「あれで戻るのか....」
凛「結局ワライタケのことは謎のままだけど」
凛「戻ったならそれでいいんじゃない?」
卯月「そうですよ!」
卯月「プロデューサーさん、ありがとうございました!」
P「いや、こちらこそあんまり力になれなくて悪かったな」
卯月「そんなことありません!」
卯月「私はプロデューサーさんにいつも助けてもらっています」
卯月「私だけじゃありません」
卯月「アイドルの子たちはみんなそう思っているはずです!」
卯月「ね、凛ちゃん?」ニコ
凛「....まあね」
P「....ありがとな」
卯月「じゃあ凛ちゃん、さっきの続きをお願いします!」
凛「も~卯月は仕方ないなあ、仕事はいいの?」
卯月「先にしてもらった方が捗りますから」
P「....ふっ」クスリ
本日の依頼完了!
P「ふー....」フー
P「....」
ちひろ「....お疲れ様です」コトッ
P「ああちひろさん、ありがとうございます」
P「....」ズズ
P「....」
ちひろ「....」
ちひろ「専務から聞きましたよ」
P「....そうですか、なんて言ってました?」
ちひろ「よくやってくれた、って」
P「....」
P「卯月と凛からも言われました」
ちひろ「みんな言ってますよ?Pさんには感謝してるって」
P「....それなら嬉しいなぁ」
ちひろ「?」
ちひろ「どうしたんですか?元気がないですよ?」
P「そう見えますか?別に元気がないわけじゃないんです」
P「....ただ」
P「少し考えてしまって」
ちひろ「何をですか?」
P「....」
P「....しばらく仕事の量を増やさず」
P「プロデューサーレンタルを中心にやってきました」
P「それでですね、結局どっちの方がアイドル達に貢献できるのかなって」
P「考えても結論が出ないんですよね」アハハ
ちひろ「今まで通り普通に働くことと、アイドルからの依頼に直接応えることですか?」
P「はい....」
ちひろ「うーん....」
ちひろ「....」
ちひろ「私は、会社が許すなら」
ちひろ「Pさんの好きな方を選べばいいと思いますよ」ニコッ
P「えー?適当だなあ」
ちひろ「適当なんかじゃありません」
ちひろ「だってアイドルのみんなは」
ちひろ「どっちの時も同じように、いい笑顔をしていますから」
ちひろ「私たちにとってはそれが全て、でしょう?」
P「....」
P「....ありがとうございます」
ちひろ「いえいえ、本当のことを言っただけです♪」
P「....」ニコ
~翌日~
P「さて、今日もバリバリ依頼こなしていくぞ!」
P「今日のファースト依頼は....」
P「未央か!」
P「内容は....」
P「『弟に性的好奇心を抱いてしまったから対処法を教えて欲しい』だと....?」
P「....」
P「とりあえず行ってみよう!」ダッ
P「ちひろさん、ちょっと未央のとこ行ってきます!」
ちひろ「いってらっしゃい」
P「(何が正しいのかはまだわからない)」
P「(でも)」
P「(彼女たちが見せてくれた表情、言葉、そして渡してくれた報酬)」
P「(それらはみんな、本物だったんだと思う)」
P「(あいつらが俺に与えてくれたものを)」
P「(これからも少しずつ返していけるなら)」
P「(いくらでもレンタルされてやる)」
P「俺のレンタルプロデューサーライフはまだまだ始まったばかりだ!」
【完】
最後までお付き合いいただきありがとうございました
時間がかかりましたが今回も1000レス近くまで続けられました
毎回のことですが、とても楽しいスレになったのは皆さんの安価のおかげです
心からの感謝を込めてお礼を申し上げます、本当にありがとうございました
今回のスレはまだまだ続けられそうなので、いずれ同じ形式でまた書きたいです
前作、前前作から数えてかれこれ丸5か月、安価スレを書き続けてきましたが
さすがにそろそろ気が触れそうなので休みます
またどこかでお会いできれば嬉しいです
過去作次回作共によろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
元スレ
P「茜か!!!」
P「夏らしくなってきたじゃねえか!」
P「一体どんな内容なんだ!!!」
依頼内容 >>487
487: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 14:35:42.60 ID:e4s4gGBc0
絶望的にやる気が出ないからどうにかしてほしい
488: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:44:29.92 ID:rfKe6EUe0
P「なになに....」
P「....」ヨミヨミ
P「....?」
P「ど、どういうことなんだ....?」
P「茜に限ってはそんなことあり得ないし....」
P「まあとりあえず行ってみるか」
P「今日の茜は....」
P「ちょうどレッスンが終わる頃か」
489: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:45:22.54 ID:rfKe6EUe0
ちひろ「Pさん」
P「はい?」
ちひろ「茜ちゃん、今日はお休みみたいですよ」
P「え?」
P「でもここにレッスンって書いてますけど」
ちひろ「なんでも調子が悪いらしくて....」
P「そうですか、だったら俺、ちょっと様子を見てきますよ」
P「茜からの依頼内容も気になりますし」
ちひろ「すみません、よろしくお願いします」
P「ええ、任せてください!」
490: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:46:30.99 ID:rfKe6EUe0
~茜宅~
ピンポーン
P「....」
P「....出ないな、家にはいないのか?」
ピンポーン
P「....」
P「....他をあたるか」
茜『開いてますよー』
P「!?」
491: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:46:59.34 ID:rfKe6EUe0
P「茜?いるのか?」
茜『あ、プロデューサーでしたか』
茜『ドア開いてますよ』
P「えぇ....」
492: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:47:31.61 ID:rfKe6EUe0
ガチャリ
P「お前なあ、年頃のアイドルが家のドアの鍵を閉めないなんて狂気の沙汰だぞ?」
シーン
P「あれ?茜?どこだ?」
茜『トイレです』
P「トイレ?そりゃ失礼」
茜『あ、いえ、一々トイレに行くのが面倒なのでずっと座っているだけです』
P「!?」
493: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:48:04.02 ID:rfKe6EUe0
P「どのくらいそうしてるんだ?」
茜『えーっと、朝起きてからずっとですね』
P「はぁっ!?」
P「お前!とにかく話があるから出てきてくれ!」
茜『えー、でもあとちょっとしたら出るかもしれませんし』
P「ドア越しじゃ話しづらいだろ!早く出てこい!」
茜『はーい』
P「(どうしたんだ茜....)」
P「(いつもはトイレにも意気揚々と向かって出した物の色や形まで報告してくれるのに....)」
P「(まさか依頼内容に書いてあったことは本当なのか....?)」
ジャーッ
494: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:51:54.53 ID:rfKe6EUe0
P「....」ジー
茜「....」ヨレヨレ
P「どうしたんだ、髪ぼさぼさじゃないか」
茜「起きてからずっとトイレにいたので」
P「今はもう昼前だぞ?飯は?」
茜「お腹が空きません」
茜「ご飯を食べるのが面倒ですし身体が適応したのかもしれません....」
P「ご飯を食べるのがめんどくさいだと....?」
496: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:53:27.14 ID:rfKe6EUe0
P「....どうやら本当らしいな、依頼内容にあったことは」
茜「ああ、見てくれたんですね」
茜「あれを入れた時はまだ辛うじて事務所に行く気力があったんです」
茜「でも今はとても....」
茜「勝手にレッスンを休んですみ....」
茜「謝るのもめんどくさい」
P「....」
P「まさか茜がこんなことになるなんてな....」
P「もしかして、何かあったのか?」
絶望的にやる気が出なくなってしまった理由 >>497
497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 14:53:40.89 ID:svq1vTwWo
生理
498: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 14:59:56.37 ID:rfKe6EUe0
茜「生理です」
P「....」
P「....そ、そうか」
P「....」
P「なんかすまん、デリカシーがない質問だった」
茜「いえ、私もこの状況を....」
茜「....」
P「やる気ないからって途中で話をやめないでくれ....」
499: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:00:46.48 ID:rfKe6EUe0
P「まあ茜本人からの依頼ってことだから」
P「俺もお前の問題解決を手伝うよ」
P「だからある程度細かく質問するのを許してくれ」
茜「はいー」
P「その、普段はこういうわけではないのか?」
茜「うーん....」
茜「生理はあまり重くない方ですし、今回もそうだったんです」
500: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:03:56.35 ID:rfKe6EUe0
茜「ただなぜかそれからやる気が出なくなってしまって」
P「つまり、症状が普段と違うわけではなく」
P「あくまでそれが起点になってそこからって感じなのか」
茜「そうですねー」
茜「....」
茜「疲れたので寝転がってもいいですか?」
P「あ、あぁ....」
P「(こりゃかなり深刻なのかもしれんな....)」
501: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:04:28.44 ID:rfKe6EUe0
P「何か心当たりはあるのか?」
茜「絶望的にやる気が出なくなったのが生理と同時に始まったというくらいで」
茜「それ以上のことは....」
P「そうか....」
P「じゃあ原因の追及はひとまず置いといて」
P「茜のやる気が出るようなことを色々やってみるか」
502: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:05:09.31 ID:rfKe6EUe0
P「これとかどう?」
茜「フラフープですか?」
P「さっき貰ったんだ」
茜「....」
茜「室内でやるんですか?」
P「(普段なら室内だろうがなんだろうが即挑戦しそうなもんなのになぁ)」
P「まあ俺もこれで解決できるとは思ってないさ」
茜「そうですか....」
P「どうすっかなぁ」
茜のやる気を出させるための策 >>503
503: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 15:05:41.50 ID:XzY9y/1io
性行
505: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:15:40.54 ID:rfKe6EUe0
P「まずは性行について考えるか」
茜「性交?」
茜「....」
茜「いきなりですね」
茜「でも抵抗する気もないですし、私としてもプロデューサーさんとならやぶさかでもないのでどうぞー」
P「?」
茜「性交するんですよね?」
P「あのな....」
506: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:16:49.40 ID:rfKe6EUe0
P「言葉を知らないみたいだから教えてやろう」
P「性交というのはな」
P「〘名〙 性質と品行。うまれつきの性質と、平生の行ない。身持ち。」
P「だ」
茜「なるほど....?」
茜「難しい言葉なのでよくわかりません」
P「つまり、茜にとっての性行は」
P「元気で前向きでパワフルで」
P「常にやる気が満ち溢れてる太陽ガールってこった」
茜「そうですね、これまでの私はそうでした」
P「その性行を取り戻すには....」
性行を取り戻す策 >>507
518: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 15:34:56.76 ID:VELB6X3M0
一緒に小梅おすすめのホラー映画を見る
526: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:42:07.70 ID:rfKe6EUe0
P「茜よ」
茜「はい」
P「お前はやる気というのは何だと思ってる」
茜「やる気ですか?」
茜「....」
茜「やる気はやる気じゃないんですか?」
P「それはそうなんだが」
527: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:42:45.63 ID:rfKe6EUe0
P「俺はやる気というのは」
P「生きたいという気持ちだと思ってる」
茜「生きたいという気持ち....?」
P「人は生きている、全ての行動は結局」
P「生のためだ」
P「今お前のやる気が絶望的に出ないなら」
P「生への渇望を呼び起こせばいい」
茜「?」
P「生への渇望、執着を呼び起こさせるには」
P「うってつけの方法がある」
P「これだ」カチカチッ
小梅おすすめのホラー映画のタイトル(既存作はなし) >>528
528: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 15:43:43.03 ID:sRqsWKTX0
>>525
今後も同じことやるくせに反省したフリしてんじゃねーよ
531: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:46:56.63 ID:rfKe6EUe0
茜「『今後も同じことやるくせに反省したフリしてんじゃねーよ』?」
P「ああ、これはな」
P「小梅おすすめのホラー映画だ」
茜「ホラー映画....」
P「ホラー映画はどうだ?」
茜「ホラー映画」
茜はホラー映画をよく見る or たまに見る or あまり見ない or 絶対見ない >>531
532: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 15:47:17.36 ID:f5vSIvnuo
あまり見ない
534: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:54:25.24 ID:rfKe6EUe0
茜「ホラー映画....」
茜「私から進んでみることはないです」
茜「事務所内の鑑賞会に呼ばれたこともありましたね」
P「茜を?」
茜「はい、叫び声要員だったらしいんですけど」
茜「求めている叫び声とは違ったらしいです」
P「まあうちのホラー部が求めるのは甲高いキャー!であって」
P「うおおおおおおおお!!!!!!!!!」
P「じゃないだろうしな」
535: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:55:43.94 ID:rfKe6EUe0
茜「ところで、この映画はどういう映画なんですか?」
P「俺も小梅から勧められただけで見たことはないんだ」
P「なんでも」
P「自らの衝動に従って、毎月1人を必ず嬲り殺してしまう殺人鬼から逃げ回るパニックホラーらしい」
茜「内容自体は普通のシリアルキラーものなんですね」
茜「タイトルがかなり特徴的だったので気になりまして」
P「パッケージのあらすじを見るに、タイトルの由来は」
P「被害者を殺したあと我に返った殺人鬼が、涙を流しながら遺体に向かって謝罪するけど」
P「結局衝動に負けてまた人を殺していくって設定から来ているみたいだな」
茜「怖いですねぇ」
536: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 15:57:57.48 ID:rfKe6EUe0
P「よし、じゃあとりあえず観てみるか」
茜「....」
茜「....」ギュッ
P「どうした?」
茜「怖そうなので....」
P「おぉそうか、無理そうだったら言ってくれ」
茜「はい....」
この映画は A級ホラー(本当に怖い) or B級ホラー(やや拙いが笑える) or C級ホラー(酷い) or Z級ホラー(とんでもない)
>>537
537: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/16(日) 16:01:18.60 ID:K8BMzPICo
z
538: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:08:36.55 ID:rfKe6EUe0
殺人鬼『....』ザシュッ
殺人鬼『....』ザシュッ
遺体『』チーン
茜「....」ビクッ
茜「....」ギュッ
P「....」
539: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:09:20.61 ID:rfKe6EUe0
殺人鬼『....うぅっ』グスン
殺人鬼『すまないっ....』ポロポロ
殺人鬼『俺はまた....』グスグス
『そこまでだっ!』
殺人鬼『....』ギロリ
スーパーヒーロー『お前がこの辺りで数年に渡って殺人事件を起こしているシリアルキラーだな!』
殺人鬼『....そうだと言ったら?』
スーパーヒーロー『....』
540: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:10:37.27 ID:rfKe6EUe0
スーパーヒーロー『言い訳も命乞いも聞く気はない』
スーパーヒーロー『己の心に従って、正義を執行するだけだ!』
殺人鬼『....』
殺人鬼『もう耐えられないんだ、終わりにしてくれ』フッ
スーパーヒーロー『言われなくてもっ!』ダッ
茜「....!」
P「(そうだ茜、お前の心の中の炎を再び燃やせ!)」
541: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:20:02.97 ID:rfKe6EUe0
スーパーヒーロー『』チーン
茜「!?」
P「Oh....」
殺人鬼『うぅっ、すまない、世界の希望なのにっ、俺なんかが殺しちまってっ....』グスングスン
殺人鬼『あぁ、美味い、美味いよスーパーヒーロー....』ポロポロ
殺人鬼『誰か、俺を終わらせてくれよ....』
542: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:21:22.22 ID:rfKe6EUe0
大統領『おはよう、諸君』
茜「誰ですか?」
P「さぁ....」
大統領『一時間後には、諸君は文字通り世界中のパイロットとともに、人類史上空前の規模の戦闘を行うことになる』
大統領『人類といったが、この言葉は今日以降、新しい意味を持つ』
大統領『民族などという些細な違いには構っていられなくなる』
大統領『我々は共通の目的のために結ばれた』
大統領『ここに結集している世界軍が、何よりの証拠だろう』
民衆『『『『『『ワー!』』』』』』
543: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:22:54.78 ID:rfKe6EUe0
大統領『奇しくも、今日が7月4日であるのも、何かの運命だ』
茜「7月4日って何ですか?」
P「アメリカの独立記念日だ」
茜「そうなんですね....!」
大統領『我々は再び、自由のために戦う』
大統領『圧政や弾圧から逃れるためではなく、生存をかけてだ』
大統領『人類がこの地球に生きる権利を、アイツから守るために』
大統領『今日の戦いに勝利すれば、7月4日は単にアメリカの祝日ではなく』
大統領『地球人類が確固たる決意を示した日として記憶される一日となるであろう』
大統領『我々は戦わずして、滅びはしない。我々は勝利し、生存し続ける』
大統領『今日こそが、我々人類の』
大統領『独立記念日なのだ』
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
544: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:23:51.97 ID:rfKe6EUe0
P「(インデペンデンスデイの丸パクリじゃねえか)」
P「....」
P「....」チラ
茜「....!」フンス
茜「カッコいい....!」ギュッ
P「(いいぞ大統領もっとやれ!)」
P「(茜を乗せてくれ!)」
545: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:25:57.18 ID:rfKe6EUe0
バタバタバタバタバタバタバタ
殺人鬼『?』チラ
ヘリコプターズ『ババババババババババババババッ』
戦車ズ『キャタピラキャタピラキャタピラ』
歩兵ズ『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!』
殺人鬼『....おやおや』
殺人鬼『随分と豪勢な葬式を開いてくれたみたいだ』ニッコリ
殺人鬼『ありがとう大統領....』ホロリ
546: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:30:14.78 ID:rfKe6EUe0
全軍『』チーン
大統領『』チーン
茜「」チーン
P「」チーン
殺人鬼『なんでだっ、なんでこうなっちまうんだよぅ....』ポロポロ
殺人鬼『俺は俺を否定しているのに、世界が俺を肯定しているっ....』グスン
殺人鬼『どうしてっ!どうしてだっ....』ポロポロ
547: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:31:02.50 ID:rfKe6EUe0
ゴオオオオオオオオオオオオオオオ
殺人鬼『!?』
殺人鬼『あ、あれは....』
殺人鬼『巨大隕石!?』
巨大隕石『ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』
殺人鬼『....あのデカさじゃ、地球もろともか』ニッコリ
殺人鬼『フハハッ、なんてド派手な花火なんだ!』
殺人鬼『でもありがとよ世界!』
殺人鬼『そしてサヨナラだ!』
茜「....!!!」
茜「殺人鬼さん!」
P「....」
548: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:36:06.96 ID:rfKe6EUe0
~終了後~
P「(とんでもない映画だったな....)」
P「(B級、C級ホラーなんて目じゃない)」
P「(これはまさしくZ級....)」
P「(茜のやる気を取り戻すために観たはずだったのに)」
P「(これじゃあ....)」チラ
茜「Pさん!!!最後の爆発凄かったですね!!!!」
P「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
549: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:36:39.25 ID:rfKe6EUe0
P「あ、茜?お前
茜「いやー凄い!凄いです!」
茜「隕石が地球にぶつかって大爆発を起こしたかと思ったら!」
茜「まさか殺人鬼さんがそれを手なずけて宇宙への長距離遠征に出るとは!!!」
茜「そして最後は太陽とのラストバトル!」
茜「太陽大爆発なんて見たことありませんよ!!!!!!」
茜「まさにあれこそ」
茜「ボンバーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
茜「ですね!!!!!!」ボンバー!
P「....」
550: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:37:13.20 ID:rfKe6EUe0
P「そうだな!」
P「ボンバー!!!」
茜「ボンバーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
P「ボンバーーーー!!!!」
茜「ボンバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
P「ボン
茜「ボンバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
551: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/16(日) 16:40:03.64 ID:rfKe6EUe0
茜「あ!報酬でしたね!」
P「ああ、まあ形式的なものだから適当なものでいいよ」
茜「それではこれをどうぞ!」
P「ペットボトルに入ったお茶か?」
P「ちょうど喉が渇いてたんだ」
P「お茶好きの茜が飲んでるやつなら味も期待できるな」ゴクゴク
茜「それはやる気が絶望的に出なかったときにトイレに行くのをめんどくさがってペットボトルに入れた私のおしっこです!」
P「」チーン
本日の依頼完了!
558: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 22:11:48.66 ID:1kokCXs70
P「茜のやる気が取り戻せてよかった!」
P「んっ、んっ、んっ」ゴクゴク
P「プハァ!」
P「さぁ、次行くぞ!」
本日3人目の顧客 >>559
559: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/17(月) 22:12:05.35 ID:/vS4ziEq0
聖
560: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 22:20:29.92 ID:1kokCXs70
P「聖か!」
P「どんとこいだ!」
依頼内容 >>561
561: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/17(月) 22:21:34.74 ID:BeP2D4AP0
歌おうとすると声変わりの男子みたいなきたない声になる
563: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 22:35:37.94 ID:1kokCXs70
ガチャリ
バーン
P「聖ィッ!」
聖「....」
P「ここに書いてあることは本当なのか!?」
聖「....はい」コクリ
P「今の声は普通に聞こえるが....」
聖「....」フルフル
P「....歌ってみてもらえるか?」
聖「....」
聖「....すぅ」
564: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 22:36:09.57 ID:1kokCXs70
~歌唱後~
聖「....」
P「....」
聖「こんな風に....歌うと声変わりの男子みたいな声に....」
P「....」
P「声変わりの男子というか大滝秀治だったな」
聖「おおたき....?」
P「ちょっとやずや、やずやって言ってみてくれ」
聖「やずや、やずや....」
P「あ、歌わないとだめなのか」
565: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 22:36:45.95 ID:1kokCXs70
P「ミュージカル風のやずや、やずやを頼む」
聖「....すぅ」
聖「大滝秀治「やずや、やずや~♪」」
P「完全に大滝秀治だ....」
P「歌声が誰に似ているかはさておき」
P「これはかなり深刻な問題だな....」
聖「うん....」ショボン
P「どうしてこんなことになったんだ?」
歌声が声変わりの大滝秀治になった理由 >>566
566: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/17(月) 22:41:26.82 ID:ExapKuA9o
声の幅を広げたいと思い…
569: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 22:50:04.10 ID:1kokCXs70
聖「声の幅を広げようと思って....」
P「確かに、歌を歌う上では大事かもしれないが....」
聖「ずっとCMを見て勉強してたの....」
P「CM?まさか....」
聖「うん、メットライフアリコのCM....」
P「平泉成じゃねえか!」
P「やずやじゃないのかよ!」
聖「できるだけ、私と離れてる声の方が幅が広がると思ったんだけど....」
P「にしても離れ過ぎだろ....随分と無茶をしたなあ....」
聖「プロデューサーさん....どうしよう....」
P「うーむ....」
どうする? >>570
570: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/17(月) 22:51:14.12 ID:/vS4ziEq0
志希にゃん特性のど飴を舐める
571: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/17(月) 22:51:41.82 ID:Cz/IF4Fk0
1か8か志希の所へ
572: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 23:12:05.44 ID:1kokCXs70
P「病院には行ったのか?」
聖「行ったけど、手の施しようがない、一生歌声秀治だって....」
P「そうか....」
P「なら寺社仏閣には?」
聖「秀治が強すぎてダメでした....」
P「神も仏もダメか....」
P「....」
573: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 23:12:35.36 ID:1kokCXs70
P「....1つ、心当たりがある」
聖「....!」
P「だが正直、あまりこの手段を使いたくはない」
聖「どうして....?」
P「あいつは危険すぎる」
聖「....?」
574: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 23:13:04.88 ID:1kokCXs70
P「事務所の地下にだけは絶対に近づくな」
P「聞いたことはないか?」
聖「ここに入った時にきつく言われました....」
聖「それと月に1回、中学生以下のアイドルはみんな集められて」
聖「地下に近付いちゃダメ講習会もあります....」
P「....地下にあるのはな」
P「志希のラボなんだ」
聖「志希さん....?」
P「....あぁ」
575: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 23:14:26.75 ID:1kokCXs70
P「ああ、お前たちの知ってる志希はアイドルだろう」
P「確かにそのとおりだ」
P「だが、あのラボにいる志希はアイドルではない」
P「あそこに足を踏み入れた者は、誰もがそう思うだろう」
聖「よくわからない....」
P「でも志希なら、聖の喉も治せるかもしれない」
P「....だが逆に志希の手にかかれば、もっと大変なことになる可能性もないとはいえない」
聖「....」
576: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 23:15:35.26 ID:1kokCXs70
聖「これが治るなら....私は行きたい....です....」
P「!」
聖「歌声を取り戻したい....!」
P「....」
P「わかった」
577: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/17(月) 23:16:37.95 ID:1kokCXs70
P「だが聖、これだけは忘れないでくれ」
P「....あいつは」
P「決して正義の味方ではない」
P「悪の怪人でもない」
P「....」
P「一之瀬志希だということを」
聖「....」コクリ
P「....行こう」
580: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:01:44.04 ID:yz9uw4+80
~地下深く~
聖「事務所の地下ってこんなに広かったんだ....」
P「元々は普通のビルと同じくらいだったらしいんだが」
P「志希が勝手に拡張していったらしい」
P「おかげでうちの耐震強度はガバガバだ」
581: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:02:32.04 ID:yz9uw4+80
ピタ
P「ここだ」
聖「....」ゴクリ
P「覚悟はいいか?」
P「俺はできてる」
聖「私も....」コクリ
P「開けるぞ」
ガチャ
キィー
志希は何をしている? >>582
582: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/18(火) 22:03:35.85 ID:ks9HUWdkO
プロデューサーのシャツの匂い成分を取り出してる
584: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:23:30.71 ID:yz9uw4+80
ポタッ
ポタッ
志希「....」ジー
P「志希」
志希「....」ジー
聖「志希さん....?」
P「これはちょっと待った方がいいな」
P「今は話を聞いてもらえなさそうだ」
聖「そう....ですか....」
585: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:24:02.81 ID:yz9uw4+80
~小一時間後~
志希「ふぃ~」
P「志希」
志希「あれ?こんなところでどうしたの~?」
P「実は」
聖「....」オズオズ
P「聖のことで話があるんだ」
志希「....ふーん」
586: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:24:44.41 ID:yz9uw4+80
志希「あたしを頼るってことは」
志希「よっぽどってことかな~」ニヤリ
P「....まあな」
志希「へ~、へ~~」
志希「それじゃあこれ嗅いでみて」ヒョイ
P「これは?」
志希「さっきまであたしが抽出してたエキス」
P「....何のだよ」
587: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:25:41.82 ID:yz9uw4+80
志希「まあまあ、はい、聖ちゃんもどうぞ~」
聖「あ、ありがとうございます....」
P「聖、無理しなくていいぞ」
聖「いえ、これは私の問題ですから....」
聖「....」クン
聖「ん゛っ」
聖「ぁ゛ぁ゛ぁ゛....」
聖「プロデューサーさんがっ、あっ、あっ、プロデューサーさんがっ」
聖「いっぱいいます....」
P「聖!?」
588: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:26:22.39 ID:yz9uw4+80
聖「....」
聖「ぅぇっ」ゲロゲロゲロ
P「ちょっ!?大丈夫か!?」
聖「大丈夫ろろろろろろろろろろろろ」ゲロゲロゲロゲロゲロ
P「おい志希!お前何嗅がせたんだ!!」
志希「キミのシャツから取り出した匂い成分を濃縮したエキスだよ?」
P「なんてもん作ってんだお前は....」
志希「耐性がない子には強すぎたかな?」
P「誰が嗅いでもこうなるんじゃねえのか....?」
589: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:27:18.39 ID:yz9uw4+80
P「というわけなんだが」
P「何か手はあるか?」
志希「そうだにゃ~....」
志希「あたしもよくわからないし、とりあえず色々試してみよう~!」
聖「お、お~」
P「お前、人体実験をしたいだけじゃねえのか....?」
志希「なんのことかにゃ?」ケロケロリ
志希の提案 >>590
590: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/18(火) 22:29:38.28 ID:byXP99Xw0
地獄突き
592: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:48:31.51 ID:yz9uw4+80
志希「まずは地獄突きとかしてみる?」
P「なぜそうなる」
聖「地獄突きってなんですか....?」
志希「アブドラザブッチャーの必殺技で」
志希「こう、手の指を真っ直ぐ伸ばして~」
志希「指先で相手の喉を」
志希「えいっ!」ドシュッ
聖「う゛っ」
593: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 22:49:21.40 ID:yz9uw4+80
P「おい志希!お前何してんだ!?」
志希「地獄突き」
P「みりゃわかるわ!」
聖「げほっ、げほ....」
P「だ、大丈夫か聖?」
聖「う、うん、大丈夫....」
志希「じゃあ早速歌ってみよう!」
P「この状況で!?」
聖「すぅ....」
どうなった? >>594
594: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/18(火) 22:50:33.01 ID:kMl4soZm0
楓さんみたいな声になった
595: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:05:59.71 ID:yz9uw4+80
~歌唱後~
聖「ハァ、ハァ....」
P「....これは」
志希「ね?」
P「す、すごいぞ聖!」
P「今目の前に、爽やかな風が木々の隙間を吹き抜ける光景が浮かんだ!」
P「まるで楓の歌声みたいだ!」
聖「ほ、本当ですか....?」
P「ああ本当だ!試しにやずや歌ってくれ!」
志希「やずや?」
聖「すぅ....」
596: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:06:45.19 ID:yz9uw4+80
聖「やずや、やずや~♪」
P「グラミー賞!」
志希「....それでどうするの~?」
P「どうするって?」
志希「この声でいいの?」
P「え、逆にダメな理由があるのか?」
聖「....」
597: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:07:28.57 ID:yz9uw4+80
志希「わかんないけど、聖ちゃんは自分の声を取り戻したいのかな~って」
P「あぁ、それもそうか....」
聖「うん....ごめんなさい....」
P「いやいいんだ、俺こそちょっと考えが足りなかった」
P「ということで志希、他の策はないか?」
志希「試したいことたくさんあるし大丈夫~♪」
P「....本当にいいのか?」
聖「うん、さっきも間違いなく効果はあったから....」
P「まあそれはそうなんだが....」
志希の提案② >>598
598: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/18(火) 23:09:29.93 ID:R3DFTRh50
[たぬき]に出てくる舐めると歌声が変わるドロップ(聖のも作成済み)
600: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:19:16.85 ID:yz9uw4+80
志希「それなら~?」
志希「あのアニメに出てくるひみつ道具を再現したやつがああるよ~?」
P「ま、まさか、あの飴か!?」
志希「ふふふふふふ」
志希「うらめしドロップ~」
P「いやドロップはドロップでもそれはなめて寝ると魂が抜けだして一時的にユーレイになることができるやつ!」
志希「どうぶつドロップ~」
P「いやそれは動物の形をした飴で食べるとその動物と同じ能力を得られるやつ!」
601: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:21:44.39 ID:yz9uw4+80
志希「声紋キャンデー製造機~」
P「いやそれは本体につながっているマイクに声を吹き込むと声紋を解析して作られた声のキャンディーが1つ出てきて」
P「なめると30分のあいだその声紋と同じ声になるやつ!!!」
P「それじゃん!」
志希「ちなみにこれ、うちの事務所のアイドルの分は全部作成済みで~」
志希「30分じゃなくて一生その声のままでいられるようにしてあるよ~♪」
P「お前無敵か」
602: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:24:21.07 ID:yz9uw4+80
聖「本当にそれを舐めれば....元に戻るんですか....?」
志希「うん、色んな人で実験したから間違いなく戻るよ」
聖「よかった...」ホッ
P「志希、本当なんだろうな?」
志希「うん、声は戻るよ~」
P「そうか....」
聖「っ....」パクッ
聖の歌声はどうなる? >>603
603: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/18(火) 23:31:39.69 ID:kMl4soZm0
戻った
604: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:39:35.32 ID:yz9uw4+80
聖「やずや、やずや~♪」
P「!!!!!」
P「これは!紛れもなく聖の歌声だ!」
聖「プロデューサーさんっ!」ギュッ
P「聖っ!」ギュッ
志希「これにて、一件落着~」
聖「志希さんもありがとうございました....!」ギュッ
志希「いえいえ、お礼はキミに払ってもらうからね♪」ニコ
P「へ?俺!?」
605: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:40:04.78 ID:yz9uw4+80
志希「だって、依頼には対価が必要なんでしょ?」
P「それは俺のやってることであって、志希には....」
志希「自分だけなんてズルいよね~?」
P「いやそれは
志希「払ってもらうよ?」
志希「カラダで」ニッコリ
P「....」
606: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:40:54.39 ID:yz9uw4+80
P「聖、お前は見ない方がいいから先に帰っててくれ」
聖「え、でも....」
P「先に帰ることが、俺への依頼の報酬ってことにしよう」
聖「わかりました....」
ガチャリ
607: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/18(火) 23:42:03.38 ID:yz9uw4+80
志希「潔いんだにゃ~」
P「お前のラボに来た時点で、覚悟はできてたからな」
P「それに、お前の言うことも一応筋は通ってる」
志希「ふーん」
P「さあ、煮るなり焼くなり好きにしろ!」
志希「おっけ~♪」
P「あ、死ぬのはなしで」
志希「?」キョトン
P「オイオイオイ、死んだわ俺」
本日の依頼完了!
613: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:14:03.71 ID:hneVKVY70
P「次で4人目か....」
P「さすがに疲れたが、まだまだ依頼は貯まってるからな!」
P「休まず行くぞ!」
本日4人目の依頼者 >>614
614: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/20(木) 22:14:14.00 ID:wuB64GhQ0
千夜
615: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:18:06.46 ID:hneVKVY70
P「千夜か....」
P「あいつが俺に自分から頼み事....?」
P「そんなことありえるのか....?」
P「ちょっと怖いが行くしかないな....」
依頼内容 >>616
616: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/20(木) 22:20:39.88 ID:UcW94ehro
お嬢様へ夜食提供
617: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:30:24.30 ID:hneVKVY70
P「お嬢様に夜食提供....?」
P「....」
P「確かに、俺は多少料理の心得があるが」
P「あいつはそれ以上にできるはず....」
P「なぜわざわざ俺に頼むんだ....?」
P「....」
P「とりあえず呼ぶか....」
618: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:31:54.20 ID:hneVKVY70
~数十分後~
千夜「....」
P「....」
千夜「髪が短くなりましたね」
P「ああ、短くなったっていうか丸坊主だな」
千夜「イメージチェンジですか」
P「色々あってな....」
P「正直坊主くらいで済んで良かったよ」
千夜「そうですか....」
619: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:32:21.39 ID:hneVKVY70
千夜「ところで」
千夜「何の用ですか、お前」
P「いや何の用ですかじゃねえよ」
P「お前がこれ書いたんだろ」ペラッ
千夜「....」
620: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:32:51.41 ID:hneVKVY70
千夜「....ああ、これですか」
千夜「随分前に入れたので忘れていました」
P「ったく....」
P「で、なんなんだこの依頼は」
P「ちとせへの夜食くらいお前が作ればいいんじゃないのか?」
千夜「....」
Pに依頼した理由 >>621
621: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/20(木) 22:35:39.68 ID:wuB64GhQ0
血を混ぜないと飯が喉を通らなくなった
622: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:52:04.13 ID:hneVKVY70
千夜「....お嬢様は近頃」
千夜「血を混ぜなければ、食事が喉を通らなくなってしまいました....」
P「....」
P「えーっと、血って言うのはトマトジュースか何かの比喩か?」
千夜「いえ、正真正銘動物の血です」
P「....」
623: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:52:58.45 ID:hneVKVY70
P「ちとせは本当に吸血鬼なのか?」
千夜「いえ、お嬢様は正真正銘人間です」
P「....」
P「じゃあなんで血を混ぜないと食べられなくなってるんだ?」
千夜「....お嬢様はアイドルという職業に全身全霊を注がれています」
千夜「吸血鬼というのも、全てはアイドルのために生み出された設定」
千夜「しかし」
624: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:53:48.30 ID:hneVKVY70
千夜「アイドルであること、即ち吸血鬼であることに熱を入れ過ぎた結果」
千夜「血液以外の食事を摂ることを」
千夜「体が受け付けなくなってしまったのです」
P「えぇ....」
625: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:55:09.67 ID:hneVKVY70
千夜「始めのうちは私もご冗談かと思っていました」
千夜「....しかし」
千夜「いつしか本当に、血の入っていない食事を摂られなくなってしまいました」
千夜「徐々に体調を崩されていくお嬢様の頼みは断れず」
千夜「食用とされている動物の血を少しずつ食事に混ぜるようになりました」
千夜「思えば、あの時に正しい対処を取れていればこのような事態には....」クッ
P「どうなったんだ....?」
626: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:56:22.56 ID:hneVKVY70
千夜「お嬢様の要求する血液の量は増えてゆきました」
千夜「始めは一滴でも満足していたのですが、今では洗面器一杯の豚の血を飲み干してしまうのです」
千夜「....そして遂に」
千夜「今晩の夜食には、人間の血を求めておられます」
P「....」
627: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:57:08.75 ID:hneVKVY70
P「....あのさ」
千夜「なんですか」
P「それはもう、俺の手には負えないんじゃ....?」
千夜「....」
P「精神科とかそういうとこじゃないと無理じゃないか....?」
千夜「....」
千夜「お前えええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
P「はいっ!?」
千夜「....私もそれは考えています」
P「お、おう」
628: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/20(木) 22:58:04.28 ID:hneVKVY70
千夜「しかしお嬢様はアイドルであることを何より大切にされています」
千夜「身内だけで、穏便に済ませられるに越したことはないのです」
P「まあそれはそうだが....」
千夜「....お前が最後の望みです」
千夜「お願いします、お嬢様を」
千夜「お嬢様を助けてください....!」ペコリ
P「(思ったよりシリアスなやつやん....)」ビクビク
Pはどうする? >>629
629: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/20(木) 23:16:55.91 ID:Dg2PUmChO
Pの血とエナドリを混ぜたスペシャルドリンクで治療
635: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:15:35.83 ID:w+B9IG0f0
P「....俺も医者じゃないから、あくまで素人の戯言だと思ってくれ」
P「話を聞くに」
P「ちとせは適応障害に近い状況になっているんじゃないかと思う」
千夜「適応障害?」
P「ある特定の状況や出来事がとてもつらく耐えがたく感じてしまい」
P「そのせいで気分や行動面に症状が現れるんだ」
636: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:16:19.64 ID:w+B9IG0f0
P「ちとせの場合は、アイドル=吸血鬼という設定に重きを置くあまり」
P「吸血鬼になれない状況が強いストレスになっているんだろう」
P「そしてそれに関連して、摂食障害の症状も出ているな」
千夜「それは、そうかもしれません....」
P「摂食障害は副次的なものだから」
P「まずは適応障害の原因となっているストレスから離れなきゃいけないんだろうな」
千夜「....」
637: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:16:54.97 ID:w+B9IG0f0
千夜「しかし、ストレスに感じると同時に」
千夜「お嬢様にとっては大切なものなんです」
千夜「一体どうすれば....」
P「....」
P「....こうなったら」
千夜「何か手があるんですか....?」
P「....」
638: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:18:27.85 ID:w+B9IG0f0
P「俺の血とエナドリを混ぜたスペシャルドリンクを飲ませるしかないな」
千夜「....」
千夜「お前、ふざけているのですか?」イライラ
P「いいや、全くふざけていないぞ俺は」
千夜「ではお前の頭に問題があるようですね」
P「....千夜、ちとせにはまだ」
P「人の血は飲ませていないんだよな」
千夜「....はい」
千夜「さすがに飲ませるわけにはいきませんから」
639: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:19:14.59 ID:w+B9IG0f0
千夜「.....にもかかわらず、それを要求されたから困っているのです」
P「....」
P「....だから俺は」
P「あえて飲ませる」
千夜「....ですからそれは」
P「まあ聞いてくれ」
千夜「....」
640: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:19:45.14 ID:w+B9IG0f0
P「知っての通り、ちとせは本当の吸血鬼ではない」
P「人の血なんてものを舌が受け付けるはずはないんだ」
P「だから」
P「一度あえて飲ませてみて、人間の血なんて飲むものじゃないと」
P「体にわからせてやるんだ」
千夜「....」
641: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:20:10.35 ID:w+B9IG0f0
千夜「しかし、これまでに摂取していた動物の血液も味が良いものではありません」
千夜「そんなものをお嬢様は平気に摂っているのですよ」
P「ああ、血とエナドリを混ぜただけでは万が一がありえるから」
P「俺の血とエナドリの他に、大量の激マズ食材を混ぜまくる」
千夜「!」
P「これによってちとせは吸血鬼になることは無理だと悟り」
P「吸血鬼になれないことがストレスではなくなるはずだ!」
千夜「....」
642: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:26:00.37 ID:w+B9IG0f0
千夜「もしお嬢様が、目指す吸血鬼には絶対になれないことに気付き」
千夜「それがさらなるストレスになる可能性は?」
P「その時は大人しく病院に行こう」
千夜「....」
P「いや、俺としてはこんなことするより早めに病院に行った方がいいと思うんだけどな....」
千夜「....」
643: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:28:18.62 ID:w+B9IG0f0
千夜「お嬢様の夜食の時間が近いです」
千夜「お嬢様のところへ行きましょう」
P「え?まだ夕方だけど?」
千夜「夜食の準備には万全を期さなければなりませんから」
P「早すぎんか」
千夜「行きますよ」
P「あいあい」
644: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:31:43.73 ID:w+B9IG0f0
~千夜とちとせの住処~
千夜「ということで」
P「定番のセリフだが千夜が言うと違和感が凄い」
千夜「家中から癖の強い食材を集めてきました」
P「これと俺の血とエナドリを混ぜれば....」
千夜「作業に取り掛かりましょう」
食材① >>645
食材② >>646
食材③ >>647
645: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/22(土) 22:32:47.69 ID:OAWR6Zaf0
輝子の育てたキノコ(虹色)
646: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/22(土) 22:33:02.64 ID:W8FHHtju0
杏の食べかけ飴
647: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/22(土) 22:33:07.84 ID:O62rnaS8o
骨
649: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:50:14.04 ID:w+B9IG0f0
千夜「これです」
【輝子の育てたキノコ(虹色)】
【杏の食べかけ飴】
【骨】
P「....すまん、どれも常識からかけ離れすぎてて」
P「パッと名前が出てこない食材ばかりなんだが」
千夜「仕方ありませんね、私が1つずつ解説してやりましょう」
650: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:50:56.68 ID:w+B9IG0f0
千夜「まずこちらは」
千夜「輝子さんが育てたキノコです」
千夜「先日体にいいからといただきました」
P「いやいや、こういう派手な色のキノコって危険なのがほとんどじゃないか?」
千夜「これを育てた輝子さんが食用だとおっしゃっていたので問題ないはずですが」
P「ま、まあ輝子本人が言ってるなら流石に大丈夫なのか....」
651: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:51:27.81 ID:w+B9IG0f0
千夜「こちらは杏さんの食べかけの飴です」
P「....」
P「なんでそんなもんが家にあるんだよ」
千夜「先日現場で一緒になった際、ステージの直前に」
千夜「体にいいからといただきました」
P「それは飴舐めたままステージに上がれないからお前に押し付けただけじゃないのか」
千夜「いえ、杏さんはそのような方ではありませんから」
P「そのような方だと思うが....」
652: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:52:16.50 ID:w+B9IG0f0
千夜「こちらは骨です」
P「骨?」
P「え?豚骨とか?」
千夜「不明です」
P「なんで謎の骨が家にあるんだよ」
千夜「不明です」
653: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 22:52:58.29 ID:w+B9IG0f0
千夜「ただ骨を食べて体に害が起こるとは考え難いので」
千夜「飲みやすいよう粉末にしたうえで」
千夜「これも入れます」
P「千夜なんかおかしくなってない!?」
千夜「お嬢様を救うためです」
P「あ、千夜ちゃんも結構キてるなこれ」
千夜「さあ、作りましょうか」
654: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:03:23.65 ID:w+B9IG0f0
~夜~
コンコン
ガチャリ
千夜「お嬢様、夜食をお持ちしました」
ちとせ「....」ボー
ちとせ「....ちゃんと、作ってくれた?」
千夜「....はい」
655: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:04:13.28 ID:w+B9IG0f0
千夜「こちらです」スッ
ちとせ「....」ニコ
ちとせ「これは?」
千夜「人間の血で作った特製ドリンクです」
ちとせ「....ありがとう、千夜ちゃん」
千夜「....」
ちとせ「それじゃあ、いただきます」
ちとせ「....」ゴクッ
ちとせはどうなる? >>656
656: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/22(土) 23:05:28.33 ID:TzfcnhGCO
千夜の体液を欲しがるようになった
657: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:10:35.50 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「....」ゴクゴク
千夜「....!」
ちとせ「....」
ちとせ「....ゴボッ」
ちとせ「ゥェ」
ちとせ「....」
ちとせ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ」
千夜「お嬢様!?」
658: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:11:18.06 ID:w+B9IG0f0
~扉の外~
P「味に関して予定通りに行ったみたいだな」
P「....しかし」
P「まさか連続で嘔吐回が続くとは....」
P「世界ってのは不思議なもんだ」
P「さて」
P「あとはちとせがどう感じるかだな....」
659: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:27:19.64 ID:w+B9IG0f0
~翌朝~
千夜「おはようございます」
ちとせ「おはよう♪」
P「おお2人とも、おはよう」
ちとせ「昨日のこと、聞いたよ」
P「黙っていてすまなかったな」
ちとせ「....ううん」
660: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:28:12.67 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「私のせいで苦しんでいた千夜ちゃん」
ちとせ「そして私も助けてもらっちゃった....」
ちとせ「ありがとう」
P「いいんだ、少しでも助けになれたならそれで」
P「ということはもう大丈夫なのか?」
千夜「大丈夫、大丈夫といいますか....」
P「?」
661: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:28:47.37 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「実は....ウッ!!!」
P「ちとせ!?」
千夜「お嬢様!!!」
ちとせ「千夜ちゃん、お腹すいちゃった....」ハァハァ
ちとせ「またあれ、して欲しい....」ハァハァ
千夜「し、しかしここでは人の目が....」
ちとせ「ウウウッ....!」
P「お、おい、ちとせはどうしたんだ!?」
千夜「....お前」
662: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:29:19.89 ID:w+B9IG0f0
千夜「これから起こることを口外してはいけませんよ」
P「はぁ?」
千夜「....」
千夜「....んちゅ」
ちとせ「ん....」
P「!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
663: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:31:19.34 ID:w+B9IG0f0
クチュ....
チュルチュル....
ズズルズル....
ビチャビチャ....
664: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:32:41.28 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「ぷはぁ!」
千夜「....////」
P「????????????」
ちとせ「....」
ちとせ「じゃあね♪」
P「待て待て待て!!!」
P「突然目の前で繰り広げられた過激シーンについての説明は!?」
千夜「お、お前、それについてはあまり触れないでください....////」
P「いや触れないとか無理だろ!あんなん!」
ちとせ「....実はね」
665: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/22(土) 23:36:02.97 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「昨日の美味しくない夜食で、血液への欲求はなくなったんだけど」
ちとせ「体液はまだ身体が欲しがったままなの」
P「うん」
ちとせ「だから定期的に千夜ちゃんの唾液を口から貰うことにしたんだ♪」
P「....」
P「それはお前の趣味ではないんだよな?」
ちとせ「さあ?」ニコ
P「あ、はい」
本日の依頼完了!
671: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 16:50:47.48 ID:SbvYUOOb0
P「....さて」
P「ちとせの症状も改善したことだし」
P「今日もバンバンこなしていくか!」
本日の依頼者 >>672
672: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 17:07:09.63 ID:znH8X9aV0
ありさ先生
673: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:17:41.45 ID:SbvYUOOb0
P「亜里沙か」
P「俺に頼ってくるなんて何があったんだ?」
依頼内容 >>674
674: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 17:19:20.81 ID:EsAF82QeO
部屋に盗聴器が仕掛けられていた
676: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:38:56.48 ID:SbvYUOOb0
~亜里沙宅~
P「亜里沙、家に来てほしいというのはどういうことなんだ?」
亜里沙「実は....」
亜里沙「先日、この部屋に盗聴器が仕掛けられていることがわかったんです....」
P「と、盗聴器!?」
亜里沙「うん....」
677: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:39:23.62 ID:SbvYUOOb0
P「いつから仕掛けられてたんだ?」
亜里沙「それがわからなくて....」
亜里沙「ここに刺さっていた電源タップが盗聴器だったみたいなんですけど」
亜里沙「そんなものを買った覚えはないの....」
P「誰かがこっそり部屋に紛れ込ませていたということですか....?」
亜里沙「たぶん....」
P「それを亜里沙は気づかず使っていたと....」
亜里沙「うん....」
678: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:39:57.50 ID:SbvYUOOb0
P「....」
P「そこまでするということは」
P「犯人は誰でもいいというわけじゃなく」
P「間違いなく亜里沙をターゲットにしていると思う」
亜里沙「....」
P「盗聴器の存在に気付いてからいろいろ考えただろうけど」
P「何か手掛かりはなかったか?」
亜里沙「全く....心当たりがなくて....」
P「困ったな....」
679: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:40:48.07 ID:SbvYUOOb0
P「亜里沙の依頼は、その犯人を見つけて欲しいってことでいいのか?」
亜里沙「....」コクリ
P「部屋に盗聴器が仕掛けられた直後ならまだ証拠があったかもしれないが」
P「時間が経っているどころかいつから仕掛けられているかもわからないと....」
P「俺なんかで解決できるか....?」
亜里沙「....」ウツムキ
P「いや、亜里沙のためにも俺が解決しないとダメだ....!」
680: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:41:24.35 ID:SbvYUOOb0
P「まず簡単なところから詰めていこう」
P「この電源タップが盗聴器であることに気付いていなかった以上」
P「もしかしたら前の部屋から持ってきた可能性もあるが」
P「一応ここにはいつから住んでいるか聞いてもいいか?」
今の部屋にいつから住んでいるか >>681
681: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 17:42:10.02 ID:fZWgXs3m0
半月前から
682: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:51:56.31 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「ここに引っ越してきたのは半月前くらい?」
P「かなり最近だな....」
P「引っ越しの時にこれは?」
亜里沙「あんまりこういうのは使わないから、あったら気付くのかなって思うけど」
亜里沙「絶対になかったとは言えないかなぁ」
P「うーん....」
683: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 17:52:24.78 ID:SbvYUOOb0
P「とりあえず暫定的に、仕掛けられたのは引っ越してきてからってことにしよう」
P「ここに引っ越してきてから誰か家に入れたことはあったか?」
亜里沙「え?」
P「もちろん亜里沙がいない時に忍び込んでってこともあるかもしれないが」
P「亜里沙が自分から誰かを入れた時なら、犯人にとってはそっちの方がリスクは低いからな」
亜里沙「えーっと....」
亜里沙が部屋に入れた人は いた or いない >>684
684: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 18:12:15.79 ID:7eH4NLgEO
いない
686: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:10:12.03 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「うん、いない」
亜里沙「この部屋に入った他の人は」
亜里沙「プロデューサーくんが初めてだよ」
P「ふむ....」
P「やっぱりそう簡単にはいかないか....」
他の亜里沙への質問 >>687
687: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 21:10:41.05 ID:GQe31ZR90
早苗さんあたりには相談したのか?
688: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:14:17.31 ID:SbvYUOOb0
P「この話、警察には相談したのか?」
P「それがし辛いって話なら早苗さんでもいいし」
亜里沙の回答 >>689
689: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 21:27:49.02 ID:gFWvA1NbO
早苗さんに相談したら晶葉ちゃんに頼んで盗聴機解析してもらえばって言われました
690: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:41:13.71 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「早苗さんに相談したら」
亜里沙「晶葉ちゃんに頼んで盗聴器を解析してもらえばって言われました」
P「おお、いいじゃないか」
P「あいつならどうにかなるだろたぶん!」
亜里沙「そうだと思ったんだけど....」
P「?」
691: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:41:57.12 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「その盗聴器、晶葉ちゃんが作ったものだったらしいの」
P「はぁ!?」
P「それじゃ晶葉が犯人ってことか!?」
亜里沙「ううん、誰かが晶葉ちゃんのところから勝手に持ち出してたみたい」
P「あいつのところから....?」
P「....」
692: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:42:22.72 ID:SbvYUOOb0
P「今時、盗聴器なんていくらでも入手する方法はあるのに」
P「なぜわざわざあんな魔窟から手に入れようと思ったんだ....?」
亜里沙「たしかに....」
ガチャリ
??「ただいま~」
693: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:42:55.38 ID:SbvYUOOb0
P「!?」
亜里沙「おかえり~」
P「え?亜里沙お前誰も入れたことないって言ってなかった?」
亜里沙「家族は入れてるよ?」
P「あ、家族か....」ホッ
694: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:43:29.98 ID:SbvYUOOb0
P「親御さんは長野だから、姉妹とかか?」
亜里沙「ううん」
ウサコ「亜里沙ただいまウサ~」
P「!!?!?!?!??!??!?!?!??!?」
ウサコ「あれ?お客さんウサー?」
亜里沙「うん、プロデューサーくんに相談に乗ってもらってたの」
ウサコ「ふーん」
695: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:44:36.85 ID:SbvYUOOb0
ウサコ「こんにちは、ウサコですウサー」
P「いや知ってるけど!」
P「知ってるけどお前は知らんわ!」
ウサコ「?」
P「ウ、ウサコってあの、亜里沙が右手にはめてる人形だよな?」
亜里沙「うん、そうだよ」
P「なんかデカくない!?」
696: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:45:24.97 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「そうかな?」
ウサコ「普通ウサ」
P「いやいやいやいや!」
P「俺の知ってるウサコって右手にはまるサイズだぞ!?」
P「このウサコ俺と同じくらいデケエじゃねえか!」
亜里沙「耳まで含めると1m70cmあるよ」
ウサコ「成長期ウサー!」
P「怖いわ!いくらなんでもデカすぎるだろ!」
697: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:45:58.21 ID:SbvYUOOb0
P「というかウサコは人形であって」
P「巨大化して自我を持って生活してるってどうなってんだよ!」
亜里沙「この間家に帰ってきたらね」
亜里沙「ウサコがこの姿になって部屋で待っててくれたんだ~」
ウサコ「愛が通じたウサー」
P「....」
698: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:49:01.74 ID:SbvYUOOb0
P「....なぜ盗聴器の入手方法が晶葉だったのか」
P「....なぜ誰も入れていないはずの」
P「引っ越したばかりの部屋に」
P「盗聴器が仕掛けられていたのか」
亜里沙「それを今考えてたところだよね?」
P「....」
P「....なぜ巨大化した、ちょうど人間大のウサコが現れたのか」
ウサコ「....」
ウサコ「愛ウサ」
P「....」
699: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:50:42.97 ID:SbvYUOOb0
P「お前、ちょっと後ろ向け」
ウサコ「ウサ?」クルリ
P「なんだこのチャックは」
ウサコ「....」
ウサコ「刺青ウサー」
P「随分とリアルな刺青だなぁ!」
P「リアル過ぎてチャックが飛び出して見えるぞ!」ジジジッ
ウサコ「あっ!!!」
中身 >>700
700: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 21:51:14.14 ID:H9aNuOil0
穂乃香
701: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 21:59:58.40 ID:SbvYUOOb0
穂乃香「....」
P「....」
P「なんでお前がこんなところにいるんだ?」
穂乃香「私は亜里沙さんの右手ウサ」
P「それは厳しい」
穂乃香「すみませんでした....」
亜里沙「ううん、盗聴器の犯人が穂乃香ちゃんなら安心だよ」
穂乃香「亜里沙さん....!」
702: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:00:43.44 ID:SbvYUOOb0
P「亜里沙、騙されちゃダメだ」
亜里沙「?」
P「いくら穂乃香が身内だからといって」
P「盗聴器を仕掛けたり、ウサコのフリをして同居したり」
P「相当にヤベー」
P「身内だからといってヤバさが薄れるわけじゃない」
穂乃香「....」
703: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:01:33.64 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「....そうだね」
亜里沙「穂乃香ちゃん、どうしてこんなことしたの?」
穂乃香「....」
亜里沙「怒らないから、おねえさんに言ってみて?」
穂乃香「....」
P「これは怒るべきだと思う」
穂乃香の動機 >>704
704: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 22:02:20.18 ID:GQe31ZR90
亜里沙さんの子供になりたかったから
706: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:16:25.95 ID:SbvYUOOb0
穂乃香「....私」
穂乃香「亜里沙さんの子供になりたいんです」
P「おおっと?」
亜里沙「子供に?」
穂乃香「はい」
707: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:17:15.07 ID:SbvYUOOb0
穂乃香「亜里沙さんは21歳ですが」
穂乃香「その年齢の女性では世界でナンバーワンの母性を持っています」
亜里沙「そ、そうかな....?」
P「まあ世界でナンバーワンかはさておき母性はすごい」
穂乃香「それは事務所でも遺憾なく発揮されています」
P「事務所には小さい子も多いからな」
708: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:17:51.31 ID:SbvYUOOb0
P「そういう環境だと、自ずと亜里沙の役割もそういうところに落ち着くんだろう」
亜里沙「みんな可愛い子たちですから」ニコニコ
穂乃香「でも私は!」
穂乃香「亜里沙さんの母性には永遠にありつけないんです!」
P「なんで?」
穂乃香「私はもう....」
穂乃香「17歳なんです!!!」ババーン
709: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:18:20.69 ID:SbvYUOOb0
穂乃香「17歳は子供と大人、どちらかといえばどちらですか?」
P「うーん....大人?」
穂乃香「そう!大人なんです!」
穂乃香「私は事務所で、小さな子たちが亜里沙さんの母性を独占している状況を目の当たりにしてきました」
穂乃香「....」
穂乃香「ズルいですよ!」
亜里沙「....」
P「いや、子供ってそういうもんだから....」
710: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:19:46.45 ID:SbvYUOOb0
穂乃香「だから私は亜里沙さんの部屋に盗聴器を仕掛けることにしました」
P「突然話飛んだな」
穂乃香「それを行っている最中に亜里沙さんが帰ってきてしまったんです」
穂乃香「たまたまウサコちゃんきぐるみを着て来ていたので」
P「たまたまの概念破壊するな」
穂乃香「なんとか誤魔化そうとしたら....」
穂乃香「なぜか同居することになってしまって....」
亜里沙「そう、だったんだ....」
P「持ち前の表現力をそんなところで活かすんじゃないよ....」
711: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:20:19.16 ID:SbvYUOOb0
P「つまり同居をするつもりはなくて、目的は盗聴だけだったと」
穂乃香「....はい」
P「現在の法律で盗聴器の設置も、盗聴という行為自体も犯罪ではない」
P「だが不法侵入は犯罪なんだぞ?」
穂乃香「....ごめんなさい」
P「ごめんで済んだら警察は
亜里沙「プロデューサーくん」
P「?」
712: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:21:21.35 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「穂乃香ちゃんは悪くないの」
亜里沙「全ては、穂乃香ちゃんに母性を与えられなかった」
亜里沙「ありさ先生が悪いの....」
P「そうはならないと思うんだが....」
亜里沙「だから!」
P「!?」
亜里沙の提案 >>713
713: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/27(木) 22:24:08.93 ID:H9aNuOil0
ユニットを組みましょう!
714: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:30:44.14 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「ユニットを組みましょう!」
P「へぇっ!?」
穂乃香「!!!」
亜里沙「穂乃香ちゃん、寂しい思いをさせてごめんなさい」
亜里沙「だからこれからは」
亜里沙「同じユニットで活動して、穂乃香ちゃんにも精一杯の母性を注ぎます!」
穂乃香「で、でも私、亜里沙さんに酷いことを....」
亜里沙「....」
715: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:31:17.95 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「....」ギュッ
穂乃香「あ、亜里沙さん!?」
亜里沙「そんなのお互いさまだよ」ギュッ
穂乃香「....」
穂乃香「....いいんですか」
亜里沙「うん、いいよ」
P「わけわからん」
716: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/27(木) 22:31:50.80 ID:SbvYUOOb0
亜里沙「母性を求めて同じユニットになるなら....」
亜里沙「はいこれ」スッ
穂乃香「これは?」
亜里沙「養子縁組届だよ」
亜里沙「私の娘になってもらうね」ニコ
穂乃香「!」
穂乃香「はい!」
亜里沙「実の親や親戚とは一切の縁を切るんだよ」ニコ
穂乃香「はい!」
P「....」
P「本日の依頼完了!」
本日の依頼完了!
721: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 20:51:33.67 ID:Kucpo+By0
ウサコ「....」
ウサコ(in P)「報酬にウサコきぐるみを貰ったんだが....」
ウサコ(in P)「こんなのどうせいと....」
本日2人目の依頼者 >>722
722: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 20:52:05.80 ID:+s/G19o20
早苗
723: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:00:09.50 ID:Kucpo+By0
ウサコ(in P)「早苗さんか....」
ウサコ(in P)「一体何を頼まれるんだか....」
依頼内容 >>724
724: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 21:01:01.29 ID:YMEtPAyz0
なぜか20歳ほど若返ってしまった(胸はそのまま)
727: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:19:15.38 ID:Kucpo+By0
P「それじゃあ早苗さんのところに....」
ガチャリ
P「?」
謎のロリ少女S「....」
P「おお早苗さん、ちょうどいいところに」
早苗「この状態のあたしを一瞬で早苗だと認識する!?」
P「え?」ジー
728: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:19:49.85 ID:Kucpo+By0
P「あーよく見たらなんか普段よりやや小さいか?」ジロジロ
P「いやでも胸のサイズは寸分の狂いなく全く一緒だし変わってないか」
早苗「プロデューサー君、あたしのこと胸で判別してるわけ?」ジトッ
P「それだけってわけでもないんですけどね」
P「まあ一番見ちゃうとこではあります」
早苗「正直ね....」
729: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:20:16.43 ID:Kucpo+By0
早苗「ほら!全身くまなくよーく見て!」
P「....」
P「心なしか肌のツヤやハリがいいような....」
P「でも早苗さんいつもその辺はいいからなあ....」
早苗「あ、ありがとう....////」
早苗「じゃなくて!」
早苗「身長とか顔つきとか結構違うでしょ!」
P「....」
730: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:22:54.51 ID:Kucpo+By0
P「若干?」
早苗「はぁ....」
P「早苗さん、実年齢からするとかなりお若いですから」
P「正直目ん玉が飛び出るほどの違いといわれるとあまりないんですよ」
早苗「にしても20歳若返ってるのよ?」
早苗「さすがに全然違ってくると思うけど」
P「まあいくらガワは変わっても荒んで疲れてくたびれきった中身は変わってませんからね」
早苗「なんですって?」ピキピキ
P「って-20歳!?」
731: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:24:37.87 ID:Kucpo+By0
P「人間って普通若返りませんよね」
早苗「ええ、だから古来より権力者たちは」
早苗「若返りや不老不死という叶わない夢を追い求めてきたの」
P「一体何があったんです?」
早苗「それがね....」
身体が縮んだ理由(不明でも可) >>732
732: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 21:25:37.12 ID:+s/G19o20
志希の実験の警備をしてたらうっかり薬が気化してそれを浴びた
733: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:32:45.70 ID:Kucpo+By0
早苗「昨日、志希ちゃんの実験の警備を頼まれてね?」
早苗「そしたらよく分からない薬が大量に気化しちゃったらしくて」
早苗「部屋の中の換気扇から排出された空気が一挙に流れ込むところにいた私が」
早苗「それをたっぷり浴びちゃったわけ」
P「あいつの管理体制どうなってるんだ....」
P「とても科学者とは思えないガバガバ具合....」
734: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:33:23.54 ID:Kucpo+By0
早苗「その時は何事もなかったんだけど」
早苗「朝起きたら身体が縮んでたの」
P「体が?」
早苗「うん、家の柱に毎年身長を刻んでたんだけど」
早苗「それと比べてみたら、ちょうど8歳の頃に戻ってたわ」
P「8歳....?」
735: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:33:50.19 ID:Kucpo+By0
P「え、早苗さんって8歳でバスト92もあったんですか!?」
早苗「あるわけないでしょ!」
P「よく見ると確かに、全体的に幼くなってますけど」
P「胸だけはどう見ても幼くなってませんよ」
P「アニメにそんなロリが出てきたら逆にロリコンの怒り買いそうですし」
早苗「そんな奴らは捨て置けばいいと思うけど」
P「確かに」
736: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:34:19.32 ID:Kucpo+By0
P「んで早苗さんはどうして欲しいんですか?」
早苗「そりゃ元の姿に戻りたいわよ!」
P「え?なんでですか?」
早苗「なんでって....」
P「だって今の早苗さんって精神は28歳のまま」
P「体は8歳なんですよね?」
P「疲弊した内臓もピカピカにリフレッシュ」
P「しかも胸は据え置きそのまま」
P「こんなの強くてニューゲームじゃないですか」
P「戻る理由あります?」
早苗「そ、それは....」
早苗さんはどうする? >>737
737: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 21:38:20.03 ID:YMEtPAyz0
酒が飲めないからギリギリ20歳まで戻りたい
739: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 21:59:31.06 ID:Kucpo+By0
早苗「プロデューサーくんの言うとおりだわ....」
早苗「この姿、デメリットなんてほとんどないもの」
早苗「でも!!!」
早苗「1つだけ、これらのメリットを全て投げ出してでも戻りたい理由があるの!」
P「理由?」
早苗「....そう」
早苗「この姿ではお酒が飲めない!!!!」
P「....」
740: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:01:23.93 ID:Kucpo+By0
P「早苗さんのことだからそんなことだろうとは思ってましたけど」
P「でも考えてみたら」
P「体は若返っていても、戸籍上は28歳のままですし」
P「胸もそんなですからお酒飲めるんじゃないですか?」
早苗「もう既に試したわ」
P「さすがです」
741: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:01:55.67 ID:Kucpo+By0
早苗「結論から言うと」
早苗「この身体じゃダメね」
早苗「アルコールに弱すぎて1杯も飲め切れないし」
早苗「何より舌がアルコールを美味しいと感じてくれないのよ....」
P「味覚が敏感な子供が飲むもんじゃないですからねえ」
P「ある程度歳を重ねて味覚が劣化してからじゃないと」
早苗「まさか身体が受け付けないとは思わなかったわ....」
742: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:03:44.32 ID:Kucpo+By0
早苗「だからせめて!」
早苗「お酒を普通に飲める年齢まで戻りたい!」
早苗「もちろんお酒が飲めるなら元の年齢まで戻ってもOKよ!」
P「人類の夢である若返りをお酒程度のことで捨てていいんですか....?」
早苗「....」
早苗「....これを見て」
P「....?」
743: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:04:13.56 ID:Kucpo+By0
早苗「....」ブルブルブル
早苗「....」ガクガクガク
P「!?」
P「手がめちゃくちゃ震えてるじゃないですか!」
早苗「それどころか全身がもれなく震えているわ!」
早苗「これは長時間アルコールを取っていないことによる離脱症状」
早苗「要するにアルコールが切れて気が狂いそうなの」
P「いよいよ終わってんなこの人」
744: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:04:52.07 ID:Kucpo+By0
早苗「でも身体は受け付けてくれないから飲むことができない....」
早苗「元に戻れなかったら、そう遠くないうちにあたし死ぬわ」
P「えぇ....」
P「というか身体が若返ってるのになんでアル中はそのままなんですか」
早苗「....プロデューサーくん、アル中っていうのはね」
早苗「アルコールが脳の神経系に作用して症状が起こるのよ」
745: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:05:18.27 ID:Kucpo+By0
早苗「つまり、あたしの記憶がそのままということは」
P「イカれた脳だけは若返っていない....!」
早苗「だから早くアルコールを飲ませて....」ハァハァ
P「これを機に治療プログラムを受けてアルコールを断った方が....」
早苗「無理ね」ブルブルブル
P「ですよね」
746: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:09:58.89 ID:Kucpo+By0
P「早苗さんの望みは分かりました」
P「どうかと思いますけど、アイドルの依頼を達成するというのが趣旨なので協力します」
早苗「ありがと♪」
P「ただ....」
早苗「?」
P「元に戻るための手段なんて1つしかないと思うんですよ」
早苗「何?」
747: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:10:29.88 ID:Kucpo+By0
P「張本人である志希に頼むしかないですよ」
早苗「ああ....」
P「人知を超越した若返りなんて、俺には荷が重すぎます」
P「どうしようもないです」
早苗「それがね....」
P「?」
志希に頼めない理由 >>748
748: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 22:11:27.65 ID:+s/G19o20
自分の代わりに雫と裕子と北海道ロケに行った
749: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:21:03.98 ID:Kucpo+By0
早苗「もちろんあたしもそう考えたのよ」
早苗「ただ、今日からセクギルで北海道ロケの予定だったんだけど」
P「そうでしたね」
早苗「あたしがこの状態でしょ?」
早苗「だから欠席ってことになってたの」
早苗「そしたら今朝、なぜか志希ちゃんが代わりに着いていっちゃったらしいのよ」
P「あいつが?」
750: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:22:12.26 ID:Kucpo+By0
早苗「『早苗ちゃんがこうなったのはあたしの責任だから~』って」
P「絶対面白いこと思いついたから着いてっただけですよそれ」
早苗「だよね~」
早苗「そういうわけだから、志希ちゃんに頼むなら」
早苗「帰ってくる1週間後じゃないとダメなのよ」
P「随分長いロケですねえ」
早苗「1週間で北海道の鉄道全駅制覇するってロケなの」
P「体張らされてますねえ相変わらず」
751: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:22:57.72 ID:Kucpo+By0
P「ちなみに志希が帰ってくるのを待つって選択肢は?」
早苗「その間にあたしは廃人よ」
P「....」
P「とりあえず、ダメ元ですけど戻る方法を考えますか」
早苗「そうね~」
戻る方法(P案) >>752
戻る方法(早苗案) >>753
752: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 22:25:53.20 ID:lj/qi3P30
もう一度寝る
753: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 22:26:13.91 ID:ty17c0lm0
依田家の謎パワー
754: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:34:29.89 ID:Kucpo+By0
P「俺の案はこちら!」
【もう一度寝る】
早苗「....」
早苗「あのプロデューサーくん」
早苗「さっきも言ったと思うけど、あたしが若返ったのは寝たからじゃないと思うのよ」
P「それなら毎日若返ることになりますからね」
早苗「だからその案はちょっと厳しくない?」
P「でも早苗さん、若返ってから一度も寝てないでしょう」
P「やってないことなら試す価値はありますよ」
早苗「そうかしら....」
755: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:35:21.12 ID:Kucpo+By0
P「はいじゃあ全身の力を抜いてリラ~ックスリラ~ックス」
早苗「え、何?」
P「この光をずぅ~っと目で追ってみてください」スッ
スッ
早苗「....」ジー
P「これから3つ数えると、あなたの意識は深い深い海の底へと落ちていきます」
P「いち、に」
P「さん」
早苗「」ガクッ
P「これでよしと」
P「あとはしばらく寝ててもらって、変化を見るか」
早苗さんはどうなる? >>756
756: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 22:36:18.89 ID:t9sRdhoDO
17歳になる(飲酒できる)
757: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:46:02.61 ID:Kucpo+By0
~数時間後~
早苗「....ん」パチクリ
早苗「あれ、あたし寝てた....?」
P「おはようございます早苗さん」
P「なんだか服が凄いことになってますよ」
早苗「え!?」チラッ
早苗「な、何これ....」
758: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:46:36.81 ID:Kucpo+By0
早苗「プロデューサーくん、あたしが寝てる間に一回り小さいサイズの服に着替えさせたの!?」
P「逆ですよ逆」
早苗「逆?」
P「早苗さんの肉体が戻ってるんです」
早苗「嘘っ!?」
759: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:47:05.62 ID:Kucpo+By0
早苗「ふむふむ」
P「どうですか?」
早苗「見たところ、これはあたしが17歳ごろの肉体だと思うわ」
早苗「全盛期ね」
P「ほら、やっぱり効果あったじゃないですか」
早苗「結果を見せられるとそうとしか言えないわね....」
P「いい感じに戻りましたし、試しにお酒飲んでみたらどうですか?」
早苗「んっんっんっんっんっんっんっ」ゴキュゴキュゴキュ
P「試しに飲んでみるってペースじゃない」
760: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:48:02.58 ID:Kucpo+By0
早苗「プァッ!!!!」
早苗「美味い!!!」
P「お」
P「その歳ならもうお酒飲めるんですね」
早苗「当時は飲んだことはなかったけど、肉体的には幼児期と比べれば今に近いからかしら」
早苗「....」ガブガブガブガブ
P「....」
761: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 22:48:31.34 ID:Kucpo+By0
早苗「ん~美味しい!数時間ぶりのお酒は最高ね!!!」
P「で、どうするんですか?」
早苗「へ?」
P「いや、もうその年齢に満足して元に戻る作戦はやめるのか」
P「それともキッチリ元の年齢まで戻るのを目指すのか」
P「お酒を飲めるようになるって目標自体は達成してますしどうするのかなと」
早苗「うーん....」
早苗さんの選択 >>762
762: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/29(土) 22:53:17.59 ID:hws/PXR00
このまま
763: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/29(土) 23:06:01.38 ID:Kucpo+By0
早苗「このままで!」
P「OKでーす」
P「いやーでも完璧じゃないですか?」
P「老いた身体は若返る、胸はそのまま、記憶や経験もそのまま」
P「そして遂に酒も飲めるようになったなんて」
早苗「そうねぇ、上手く行き過ぎて怖いわよ!」
P「まあお酒は断った方が良いと思いますけど」
早苗「無理無理」ゲラゲラ
早苗「さ!お祝いに昼から飲みまくるわよ!」
P「俺仕事中なんですけど....」
早苗「これも依頼よ!一緒に飲みなさい!」
P「勘弁してくださいよ....」
数時間後、薬の効果が完全に切れた早苗さんは
ただの28歳のアルコール中毒お姉さんへ戻ってしまった
ぬか喜びをさせられ精神が疲弊した早苗さんの酒量が増えたことは言うまでもない
768: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 15:45:46.62 ID:fc8Vbky50
P「真昼間からどんだけ飲むんだあの人は....」
P「俺もアル中には気をつけなきゃいけないな....」
本日3人目の依頼者 >>770
770: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/30(日) 15:47:13.06 ID:ceJlDlH1o
ナターリア
771: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 15:59:54.79 ID:fc8Vbky50
P「ナターリアか」
P「まだ酒が抜け切ってないけどまあどうにかなるだろ!」
依頼内容 >>772
772: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/30(日) 16:00:41.54 ID:y6TUd9bI0
寿司の握り方を教えて欲しい
773: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 16:08:53.04 ID:fc8Vbky50
~キッチン~
P「ナターリアに連絡したらキッチンに呼び出されたんだが....」
ナターリア「プロデューサー!きたナ!」
P「やあやあナターリア」
P「んで、何するんだ?」
ナターリア「....プロデューサーに」
ナターリア「スシの握り方を教えて欲しいヨ!」
P「寿司の握り方....?」
774: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 16:21:14.52 ID:fc8Vbky50
P「お前が寿司を好きなのは知ってるが」
ナターリア「うん、スシ好き!」
P「ナターリアよ、俺はプロデューサーであって寿司職人じゃないんだよ」
P「だから寿司の握り方を教えてくれって言われても教えられるようなものはなくてだな....」
ナターリア「ナターリアもそう思ったヨ」
ナターリア「だからおスシやさんに教えてもらおうと思って頼んでみたけど....」
ナターリア「オンナには無理だって....」
P「マジか....」
ナターリア「....」ショボン
775: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 16:21:57.05 ID:fc8Vbky50
P「寿司業界は昔気質の職人の世界だからな....」
P「今では女性職人も増えてきているらしいが、そういうのを良しとしない人も多いんだろう」
ナターリア「オンナがスシを握っちゃダメなのか....?」
P「....」
P「いや、料理に性別なんて関係ないはずだ!」
P「それこそ着物の裾がまな板についたり、絆創膏をしたまま寿司を握ったり」
P「商品画像を他のところから盗用したりしなきゃ問題はない!」
ナターリア「プロデューサー....!」
P「まかせろ!俺が寿司の握り方を教えてやる!」
P「俺も知らんけど!」
ナターリア「ガンバるぞ!」オー
776: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 16:27:23.26 ID:fc8Vbky50
~魚屋~
P「まずはネタの準備からして行こう」
ナターリア「うん!」
P「なんかサクの状態で買っても雰囲気でないし、せっかく魚屋に来たんだから」
P「1匹丸々買って行こう!」
ナターリア「魚捌けるノカ?」
P「まあ一応な」
777: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 16:28:00.87 ID:fc8Vbky50
P「キッチンの大きさ考えると、あんまり大きいのは無理だけど」
P「こんな街中の魚屋にそんなデカい魚なんてないから大丈夫だろ!」
P「ナターリアの好きな魚を選んでいいぞ!」
ナターリア「ヤッター!」
魚① >>778
魚② >>779
魚③ >>780
778: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/30(日) 16:29:21.17 ID:wXXfsK5R0
さわら
779: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/30(日) 16:29:23.45 ID:Ev1+YSr0O
サーモン
780: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/08/30(日) 16:37:37.69 ID:wXXfsK5R0
はまち
782: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:43:44.71 ID:fc8Vbky50
ナターリア「コレ!」
P「これはサワラだな」
ナターリア「サワラ!食べたことある!」
P「漢字では木へんに春と書いて鰆なんだが」
P「そんな名前をしているくせに旬が春ではないのが面白いところだな」
P「冬の時期の鰆は脂の乗りが良い」
P「今の時期は逆に身が締まってサッパリとしているかもしれないな」
P「ここを見てみろ」
ナターリア「?」
783: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:45:44.81 ID:fc8Vbky50
ナターリア「テンテン....」
P「鰆の選び方はこの黒い点々がポイントでな」
P「新鮮なものはこれがクッキリ鮮やかに表れているんだ」
ナターリア「じゃあコレはOKだね!」
P「ああ、これはいい鰆だ」
784: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:46:17.37 ID:fc8Vbky50
P「鰆は淡泊で癖のない味わいが魅力だが」
P「普通のネタともう1つ、皮目を炙ったものも用意してみよう」
ナターリア「?」
P「炙ると身の持つ旨みがより厚く重くなるんだ」
ナターリア「よくわからないけど美味しそう!」
P「鰆の小型魚のサゴシは捌いたことがあるんだが、鰆はデカくて高いから経験がないんだよなあ」
P「まあでもせっかくだし挑戦してみるか!」
785: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:46:45.58 ID:fc8Vbky50
ナターリア「コレは?」
P「これは鮭だな」
ナターリア「サーモン?」
P「うん、まあサケだのマスだのの説明はややこしいから割愛するが」
P「ここにあるのは正真正銘の鮭だな」
P「ただこれは寿司には使いづらいな」
ナターリア「サーモンおいしいヨ?」
P「美味いは美味いんだが、天然物の鮭は寄生虫が心配でな....」
P「今から捌いて一旦冷凍してる暇もないし」
P「サーモンが食べたいならこっちのサクにしようか」
ナターリア「うん!」
786: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:47:26.25 ID:fc8Vbky50
ナターリア「これも!」
P「ハマチだな」
P「これは養殖物だから脂がしっかり乗ってて美味いぞ」
P「ナターリアも食べたことがあると思うが、ハマチとブリは同じ魚なんだ」
ナターリア「同じ!?でも名前は違うヨ!」
P「出世魚って言ってな、成長していくにつれて名前や大きさ、そして味が変わる魚なんだ」
787: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:50:17.71 ID:fc8Vbky50
P「ブリは最も成長した段階で、ハマチはそれの手前」
P「スーパーなんかではその前段階のツバスなんかも安くで売ってるな」
ナターリア「へー、ナターリアも成長したら別の名前にしたい!」
P「いやそれは活動に支障が出そうだからやめてくれ....」
ナターリア「だったらプロデューサーとケッコンすればいいナ♪」
P「確かに、誰かと結婚したら苗字は変わるかもしれないな」アハハ
ナターリア「....」プクー
P「どうした?ハリセンボンの真似か?」
ナターリア「もう!早く帰ってスシスシ!」
P「はいはい」
788: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:50:50.06 ID:fc8Vbky50
P「ハマチの選び方としてはこの真ん中を通る黄色い線だ」
P「これが鮮やかな物が新鮮」
P「あとは背中の青さや腹の透明感も見てみたらいいかもしれない」
ナターリア「うーん、全部綺麗で迷うヨ....」
P「あくまで目安だ、綺麗なやつなら好きなのを選んでくれ」
ナターリア「じゃあ....コレ!」
P「うんうん、いい目利きだ」
789: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:51:25.96 ID:fc8Vbky50
~再びキッチン~
P「さて戻ってきたところで早速始めようか」
P「まずは」
P「これだ!」スッ
ナターリア「何コレ?」
ナターリア「四角くて、ゴム?でできてるヨ」
P「これはうろこ取りだ」
ナターリア「ウロコトリ?」
790: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:52:02.33 ID:fc8Vbky50
P「魚の表面は、こういう風にビッシリとうろこで覆われているだろう?」
P「まずはこれを取ってから魚を捌くんだ」
ナターリア「これ全部剥がすのは大変だ....」
P「そこで出てくるのがこれ」
ナターリア「変なヤツ!」
P「これ、日曜の19時からやってる某番組で紹介されてたから買ったんだが」
P「ウロコが飛び散らない、簡単に剥がせる、魚に傷が付かない」
P「取っ手が高い位置にあるからヒレが手に刺さらない等々」
P「めちゃくちゃすげーやつなんだよ」
ナターリア「そうなのカ?」
791: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:52:43.25 ID:fc8Vbky50
P「実際見せた方が早いな、こういう風に」スルスルスルッ
ナターリア「おお~」パチパチ
P「ゴムだから怪我の心配も少ないし、ナターリアもやってみるか?」
ナターリア「ヤルヤル!」
792: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:53:26.68 ID:fc8Vbky50
P「さて、ウロコを剥がし終わったらいよいよ魚を捌いていく」
P「鰆は細長い体をしている」
P「狭い腹というのがサワラという名前の由来にもなったという説もあるくらいだ」
P「特徴的な形だが、捌き方としては普通の魚と変わらないスタンダードな三枚おろしで問題ない」
P「まず胸ビレから斜めに切り込んで....」ザシュッ
P「頭を落とす」ゴリゴリ
P「....」ゴトンッ
ナターリア「血....血がイッパイ出てる....」
P「ああ、頭を落としたり内臓を出したりするときはどうしてもな」
P「こう、流水で濯いでやったら大丈夫だ」
ナターリア「ぅぅ....」
793: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:54:05.67 ID:fc8Vbky50
P「腹を肛門まで開いて」スパー
P「包丁の先で内臓を取りだす」ブチュルビュル
ナターリア「ウワー....」
P「血合いに包丁を入れたらそれも」グチュグチュ
P「そしたらこれを流水で洗って綺麗にする」シャコシャコ
ナターリア「....」
794: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:54:55.80 ID:fc8Vbky50
P「ここから捌きだ」
P「鰆は身が崩れやすいから丁寧に扱おう」
ナターリア「うん....」
P「まずは腹から包丁を入れて、次は背中から」
P「この時、包丁の先で背骨を認識しながら、それに沿って包丁を進めような」
ナターリア「ハーイ....」
795: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:55:31.07 ID:fc8Vbky50
P「ほい、これで2枚おろし」
ナターリア「オォ!さっきまで魚だったのが食べ物になったヨ!」
P「ここまでくるともう魚の形もないからな」
P「反対側も同じようにおろしたら3枚おろし!」
P「この後は腹骨をすき取り....」
P「今回は寿司にしなきゃいけないから皮を剥いていくぞ」
P「これを皮引きっていうんだ」
ナターリア「カワヒキ」
796: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:56:04.44 ID:fc8Vbky50
P「こう皮と身の間に包丁を入れて、皮の端を布巾でつかみ、ゆっくりと引っ張っていく」
P「包丁はあまり動かさず、皮の方を引っ張るんだ」
P「鰆は特に身が崩れやすいから慎重に....」
シュルシュル
ナターリア「凄い!」
P「まあこんなもんよ!」
P「今回は皮目を炙る用に半分は皮を残しておこう」
797: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:56:38.19 ID:fc8Vbky50
P「あとは1本ずつ骨を取ったら....」
P「サクの状態が完成だ!」
P「ハマチもこんな感じで捌いていくぞ!」
ナターリア「....」
P「どうした?」
ナターリア「....うん」
ナターリア「魚を捌くのって大変なんだナ....」
P「....そうだなぁ」
798: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 17:57:29.42 ID:fc8Vbky50
P「手間がかかるし、何より生き物を解体するのに抵抗がある人はきついかもな」
P「でもやってみると意外と簡単だし、サクで買うよりずっと安くて美味しく食べられるから」
P「挑戦してみるのも悪くないかもしれないな」
ナターリア「スシ職人になるには避けられない道だネ....!」
P「いやお前が行きつく先はアイドルであって寿司職人じゃないから」
806: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:18:06.37 ID:fc8Vbky50
P「ここにたどり着くまでに随分とかかってしまったが」
P「ようやく寿司だ!」
ナターリア「スシ!」
P「と言っても、俺も寿司に関しては素人だから」
P「ここからは俺が教えるというより、2人で二人三脚でやっていこう」アハハ
ナターリア「初めての共同作業ダ!」
P「共同作業なんてこれまでも散々やってるだろ」
807: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:18:47.00 ID:fc8Vbky50
P「まずは米、魚を捌く前にセットしといた」
P「よくわからんから水は少なめで炊いたぞ」
ナターリア「なんで?」
P「俺の酢飯レシピは完全におふくろ踏襲だから、細かい理由はわからないが」
P「おそらくこの後寿司酢、水分を混ぜるから固めにするんじゃないか?」
P「普通の水加減だと水分が多すぎてベチャベチャになるのかもしれない」
ナターリア「なるほど~」
808: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:19:15.42 ID:fc8Vbky50
P「ここからはスピード勝負だから覚悟しといてくれ」
ナターリア「ウン....!」
P「まずはこの熱々ご飯を大きなバットに移す!」ドサドサッ
フワァ
ナターリア「炊き立ての匂い!」
809: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:19:49.95 ID:fc8Vbky50
P「そこに作っておいた寿司酢(お酢と砂糖と塩を混ぜたもの)を全体にいきわたるように回しかけ」タラタラ
P「しゃもじで切るように混ぜる!」シャッシャッ
P「ナターリア!そこにあるうちわで扇ぎ続けてくれ!」
ナターリア「ワカッタ!」パタパタ
ナターリア「....」パタパタ
P「....」シャッシャッ
P「もちろん、それぞれの動作にもちゃんと意味があるんだ」
ナターリア「?」パタパタ
810: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:20:59.09 ID:fc8Vbky50
P「まず平たいバットを使っているのは」シャッシャッ
P「底が丸い器を使ってしまうと、下に水分が溜まってしまうからだ」
P「切るように混ぜることで、お米を潰さず食感を維持したままにできる」シャッシャッ
P「潰してしまうとどうしてもベチャベチャになっちゃうんだ」
P「うちわで扇ぐのは」シャッシャッ
ナターリア「オマツリだから!」パタパタ
P「このうちわそれっぽいけど気分だけじゃなくて」
811: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:21:25.12 ID:fc8Vbky50
P「扇ぐことで水分が飛び、これも食感の維持に役立つ」シャッシャッ
P「また人肌程度に冷ますことで」
P「強すぎず弱すぎず、酢飯の風味がちょうどよくなるんだ」
ナターリア「扇風機じゃダメなのカ?」パタパタ
P「扇風機の風だと強すぎるんだよ」シャッシャッ
P「人の手で扇ぐのが一番」
ナターリア「なるほど~」パタパタ
812: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:21:58.49 ID:fc8Vbky50
P「酢飯が出来たわけだが」パクッ
ナターリア「....」パクッ
P「....ちょうどいい」
ナターリア「うん!スメシも早くスシになりたがってるネ!」
P「酢飯の声を聞く女」
813: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:22:33.70 ID:fc8Vbky50
P「まずは手の洗浄、殺菌を徹底するんだぞ」
P「寿司は火を通さないからこの辺りは気をつけないといけない」シュコシュコ
ナターリア「ハーイ」シュコシュコ
P「よし、じゃあ最初にシャリをつかもう」
P「この量はまあ、普段食べているくらいでいいはずだ」
ナターリア「このくらいカナ」ヒョイ
P「寿司はあんまり強く何度も握りすぎちゃダメらしい」
ナターリア「ナンデ?」
814: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:23:04.20 ID:fc8Vbky50
P「シャリはほろほろふんわり、柔らかい口どけの方が美味しいみたいだぞ」
ナターリア「なるほど!」フワッ
P「ネタを左手で持って、その上にワサビをつける」ペタ
ナターリア「フンフン!」ペタ
P「右手に持っていたシャリをネタの上にのせて」
P「シャリを人差し指で押して、底面を作る」
ナターリア「ンッ!」
P「寿司をひっくり返してネタを上に、そしたら横を親指と中指で押さえる」
ナターリア「ヨコ....!」サワ
815: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:23:38.83 ID:fc8Vbky50
P「ネタの上から人差し指で軽く押さえ、形を整える」
ナターリア「ウエ....!」サワ
P「寿司の前後を回転させ、横、上から押さえる動作を繰り返したら」
ナターリア「ヨコ!ウエ!」
P「寿司屋でネタを出すときの木の板みたいなやつ(買ってきた)の上に置いたら....」ポス
ナターリア「ッ....!」ポス
P「完成だ!」
ナターリア「スシ!プロデューサー!これスシだよ!ナターリアにも出来た!」
P「....」
816: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:24:04.22 ID:fc8Vbky50
P「....ナターリア」
ナターリア「?」
P「食べるまでが寿司だ!!!」ババーン
ナターリア「タシカニ!!!」ハッ
817: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:24:38.48 ID:fc8Vbky50
ナターリア「いただきます....!」
P「いただきます....」
ナターリア「....あむ」パクリ
P「....」パクッ
ナターリア「....」モグモグ
P「....」モグモグ
818: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:26:20.82 ID:fc8Vbky50
ナターリア「....おいしい!」
P「うん、美味いな」
ナターリア「職人さんのスシには敵わない」
ナターリア「スーパーの半額スシや」
ナターリア「回転ズシで長い時間回ってたスシには絶対勝ってるヨ!」
P「そこは嘘でも『自分で作ったから今までのどのスシより美味しいヨ!』とかさ....」
ナターリア「スシのことはウソつけない」
P「お、おう....」
819: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:26:51.99 ID:fc8Vbky50
P「シャリの力加減も悪くない、これがおにぎりみたいに固まっちゃったら台無しだ」
ナターリア「プロデューサー!」
ナターリア「まだシャリもネタもたっぷり残ってるヨ!」
P「おう!じゃんじゃん握っていこう!」
P「と言いたいところだが」
ナターリア「ン?」
P「この量、2人じゃ食べきれなくね?」
ナターリア「えーっと」
820: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:27:27.96 ID:fc8Vbky50
ナターリア「サワラとハマチが1匹マルマル」
ナターリア「サーモンが1キロくらい」
ナターリア「シャリが5合カ?」
ナターリア「....」
ナターリア「無理だナ!」
P「よし、事務所にいるやつ全員招集してから握ろう!」
ナターリア「ウンッ!」
821: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:31:17.01 ID:fc8Vbky50
その日事務所では、所属アイドル・従業員の垣根を超えた盛大な寿司パーティーが開催された
ネタはサワラ、サワラ(炙り)、ハマチ、サーモン、サーモン(炙り)、サーモン(炙りマヨ)、サーモン(炙りチーズ)、サ-モン(炙りマヨチーズ)
ナターリアはスシ職人歴30分であったが、彼女の持つベリーダンスで鍛えた繊細な力加減と、スシに対する情熱によって
職人歴の浅さを感じさせない上等なスシ(スーパーの半額寿司以上ちょっと高めの回転寿司未満)へと仕上がっていた
事務所にいたほぼ全員が殺到したため、大量にあったはずのスシはめちゃくちゃ早くに無くなった
822: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:37:16.77 ID:fc8Vbky50
~数時間後~
P「ふぅ....」
ナターリア「....どうぞ」スッ
P「お、お茶」
ナターリア「アガリ、だよ」ニコ
P「ふふっ、詳しいな」
P「....」ズズ
ナターリア「....」
823: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:38:24.28 ID:fc8Vbky50
ナターリア「....プロデューサー」
P「ん?」
ナターリア「アリガト」
ナターリア「ナターリア、楽しかった」
P「そう言ってもらえるなら、俺も嬉しいよ」
ナターリア「ウン!ナターリア、プロデューサーのことスシよりスキ!」
P「!」
P「てことは食べ物界じゃ俺が一番か!」
P「って俺は食べ物じゃないわ!」ビシッ
P「今度は全部含めた一番になってやるぞ!なんてな!」アハハ
ナターリア「....」
ナターリア「....そんなのもう」
824: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:39:02.47 ID:fc8Vbky50
この味がいいネとナターリアが言ったから 八月三十日はスシ記念日
825: ◆bL5b7ovQmQ 2020/08/30(日) 22:39:31.77 ID:fc8Vbky50
本日の依頼完了!
838: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:10:36.25 ID:BfohOI/20
P「さあ!」
P「今日もレンタルされるぞ!」
本日の依頼者 >>839
839: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/03(木) 22:10:47.87 ID:aEjAwKwv0
ありす
840: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:12:55.10 ID:BfohOI/20
P「ありすゥ!?」
P「あいつが俺に素直に頼るなんて珍しいじゃないか....」
P「何かはわからないが存分に答えてやろう!」
依頼内容 >>841
843: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/03(木) 22:27:29.52 ID:HSZusgRDO
いちごパスタ以外、料理が下手
844: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:51:24.06 ID:BfohOI/20
~キッチン~
P「2日連続でここか....」
ありす「お待ちしていました」
P「おう」
ありす「話をする前に、まずはこちらを」スッ
P「?」チラ
【いちごパスタ】
P「ゲッ」
845: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:51:50.25 ID:BfohOI/20
ありす「これを食べてもらわないと本題に入れませんから」
P「そんな複雑な過程踏まないと入れない本題なんてあるか?」
ありす「あります」
P「わかったよ....」シブシブ
P「....」パク
P「....」モグ
P「....」ピタ
P「(美味しくない)」
846: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:52:20.89 ID:BfohOI/20
ありす「どうでしたか」
P「....うん、まあ」
ありす「そうでしょう」
ありす「プロデューサー、私」
ありす「悩みがあるんです」
P「悩み....?」
ありす「はい」
847: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:53:31.61 ID:BfohOI/20
ありす「今食べていただいた通り」
ありす私の作るいちごパスタは絶品なんですが」
P「ぜ、絶品....?」
ありす「それ以外の料理が上手く作れないんです」
P「なるほど....」
ありす「どうしたらいいでしょうか....」
P「(いちごパスタは上手く作れているつもりなのか....)」
848: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:54:15.60 ID:BfohOI/20
P「(いや、そもそもこんな料理は誰が作ってもマズくなるだろうし)」
P「(これもいちごパスタ界では相当上位存在なのかもしれない....)」
P「....まあこのいちごパスタはさておき」
P「普通の料理をレシピに沿って普通に作るだけなら」
P「上手く作れないなんてことは有り得ないんだ」
ありす「そんなはずありません!」
ありす「私も、その、経験の浅さは自覚しているので、レシピには無難に従っているつもりです!」
P「えぇ....?」
849: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 22:54:44.06 ID:BfohOI/20
ありす「調味料はミリ単位まで正しさを求めています!」
P「ふーむ」
P「じゃあ簡単なものでいいから今から料理を作ってみてくれないか?」
P「俺も一応料理の心得はあるから、それを見ながら適宜アドバイスをしていく」
ありす「いいでしょう、受けて立ちます」
P「別に勝負したいわけじゃないんだが....」
作る料理 >>850
850: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/03(木) 22:57:22.62 ID:yQfPhavm0
お好み焼き
852: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:00:17.50 ID:BfohOI/20
ありす「プロデューサーの好きなものでいいですよ!」
P「それなら....」
P「お好み焼きでどうだ」
ありす「そんな簡単なものでいいんですか?」
P「どの口が言ってるんだ....」
ありすのお好み焼きの特徴 >>853
853: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/03(木) 23:01:21.12 ID:zKxc8nILo
P的には絶品
854: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:12:41.32 ID:BfohOI/20
ありす「ではまずこのホットケーキミックスに牛乳、卵を入れます」
P「待て」
ありす「なんですか?」
ありす「今料理中で忙しいんです」
P「俺はさっきなんて言った?」
ありす「お好み焼きと言いました」
P「だよな?聞こえてたんだよな?」
855: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:13:11.84 ID:BfohOI/20
ありす「プロデューサー....」ヤレヤレ
ありす「称賛も文句も、全ては完成してから受け付けます」
P「適宜アドバイスをするって言っただろ!」
ありす「いいから黙って座っていてください!」
P「聞く耳もたねぇ....」
856: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:13:43.40 ID:BfohOI/20
ありす「ホットケーキのタネができたら」
P「ホットケーキって言ってるじゃねえか」
ありす「焼く前にトッピング用のチョコレートを湯煎で溶かします」
P「お好み焼きの口だったのに....」
ありす「使うのはブラックチョコレートとホワイトチョコレートの2色です」
857: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:14:27.53 ID:BfohOI/20
ありす「チョコレートの準備が出来たので、ホットケーキを焼いていきます」
P「もうツッコまないぞ」
ありす「お玉ですくって」ヨイショ
ありす「綺麗な丸になるようにフライパンに垂らします」
858: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:15:14.58 ID:BfohOI/20
ありす「ここからが腕の見せ所です!」
ありす「....スゥ」
ありす「はいっ!」クルン
P「返すのは上手いけど俺はそれをお好み焼きでやるありすが見たかった」
ありす「橘です」
859: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:16:13.56 ID:BfohOI/20
ありす「上手に焼けました!」
ありす「ではこの上に溶かしたチョコレート、まずはソースに見立てたブラックを均等に塗り広げて....」ヌリヌリ
ありす「その上からマヨネーズに見立てたホワイトチョコレートを絞り袋から格子状に絞りだします」
ありす「その上から青のりの代わりの抹茶と鰹節の代わりの木くずを振りかけて....」
ありす「最後にいちご!いちごをたくさんのせます!」
860: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:16:56.73 ID:BfohOI/20
ありす「どうぞ」スッ
ありす「いちごお好み焼きです」
P「どこが!?」
P「いちごを使いたいがためにお好み焼きという存在そのものを捻じ曲げてるじゃねーか!」
P「これはもうお好み焼きじゃなくてただの美味しそうなホットケーキだよね!」
P「トッピングたっぷりの!」
ありす「....プロデューサー」
P「なんだよ!」
861: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:18:15.11 ID:BfohOI/20
ありす「全ての称賛、文句は食べ終わってから受け付けます」
P「どんどん後回しになっていくな苦情受付が」
P「というか完食しなきゃ受け付けないとか酷いな、コールセンターだけ外国にあるのか?」
ありす「どうぞ」
P「有無を言わさない圧力」
862: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:26:42.10 ID:BfohOI/20
ありす「どうでしたか」
P「めっちゃ美味い」
ありす「当然です」
P「ホットケーキに2種のチョコレートに抹茶に木くずにいちご」
P「マズくなる要素がなかったわ」
P「特にこのブラックチョコレートと抹茶がいいな」
863: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:28:22.42 ID:BfohOI/20
ありす「はい、全体として味のバランスを考えた時に」
ありす「ホットケーキの生地やいちごと、とにかく甘いことに気が付いたので」
ありす「あえて普通のチョコレートではなくブラックを使ってビターに」
ありす「抹茶も同じ理由です」
P「でもこれお好み焼きではないよね」
ありす「お好み焼きです」
864: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:29:17.04 ID:BfohOI/20
P「お好み焼きの定義ってなんだと思ってるんだ?」
P「味だろ味!」
P「出汁のきいた生地に野菜や肉、魚が盛りだくさん!」
P「ソースとマヨネーズをべったり塗って!」
P「アツアツの鉄板の上で踊る鰹節を見ながらハフハフ食べる!」
P「これがお好み焼きだ!」
ありす「違います」
865: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:36:57.78 ID:BfohOI/20
ありす「お好み焼きい限らず料理は見た目です」
ありす「私の作ったこれを見てください、どう見てもお好み焼きです」
ありす「だからこれはお好み焼きなんです」
ありす「完成に至るまでの材料や工程は関係ありません」
ありす「全ては見た目、それが料理です!」フンス
P「ありすらしくないガバガバ詭弁以下の主張なのになんでこんなに自信満々なんだ....」
ありす「さあプロデューサー!敗北を認め、その口で」
ありす「『本日の依頼完了!』と言ってください!」
P「いや本日の依頼全く達成できてないし....」
ありす「....」
866: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:38:11.26 ID:BfohOI/20
ありす「わかっています、わかっているんです....」
ありす「これはお好み焼きではないことも」
ありす「私がいちごパスタ以外の料理を上手く作れないことも....」
P「じゃあなんで
ありす「いちご!」
P「いちご?」
867: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:39:11.55 ID:BfohOI/20
ありす「いちごを見ると、それを料理に使わずにはいられないんです....」
P「いちごを....?」
ありす「どんな料理を作ろうとしても、いちごを見るとそれを入れてしまう」
ありす「いちごが合わない料理なら、料理の方を調整して入れてしまう」
P「(いちごパスタは?)」
ありす「いちごを断とうにも、いちごが常にポケットに入っていないと落ち着かない体になってしまいました」
ありす「プロデューサー、私はどうしたらいいんでしょうか....」
P「ありす....」
Pの考える解決策 >>869
868: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/03(木) 23:40:05.83 ID:aEjAwKwv0
桃華とか友達に作るつもりで作ればいいんじゃないか?
870: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:57:34.92 ID:BfohOI/20
P「....ありすよ」
ありす「?」
P「料理はな、心だ」
ありす「そういう精神論は
P「お前は料理をする時、どこを見ている」
ありす「え....?」
P「いちごを、見ているんじゃないか」
ありす「....」
871: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:58:08.90 ID:BfohOI/20
P「お前がいちごを見ている時、いちごもまたお前を見ているんだ」
ありす「....?」
P「お前の想いがいちごを向いているから、いちごもお前を誘惑してくる」
P「だったら、いちごの方を見ないで料理を作るんだ」
ありす「いちごの方を見ずに....?」
ありす「でも、いちごがないと落ち着かなくて
P「それも結局、いちごに囚われているだけだ」
872: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/03(木) 23:58:57.62 ID:BfohOI/20
P「常に大切な人のことを思い浮かべろ」
P「そしてその人と、いちごを天秤にかけてみろ」
P「どちらが大切かは、自ずとわかるはずだ」
ありす「大切な人....」
P「その人の方を向いて料理を作る」
P「そうしたらいちごの呪縛から」
P「解き放たれるぞ」ニコ
ありす「....」
ありす「....桃華さんの方を向いて」
ありす「....料理を」
873: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 00:00:35.74 ID:3s5CqDFX0
ありす「どうぞ」スッ
P「!」
ありす「桃のケーキ、桃のパフェ、桃のパイです」
P「いや桃華のこと想い過ぎて今度は桃料理になってるじゃねーか!」
ありす「本望です」
P「ダメだこりゃ」
本日の依頼完了!
879: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:07:53.25 ID:3s5CqDFX0
P「次に行こう」
本日2人目の依頼者 >>880
880: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/04(金) 22:08:05.89 ID:3DK1SlBu0
あかり
882: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:17:14.83 ID:3s5CqDFX0
P「あかりか!」
P「存分に喋れ!」
依頼内容 >>883
883: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/04(金) 22:18:21.62 ID:akabq9GB0
リンゴジュース(に見た目と味が似ている志希特性薬)を飲んだら胸がりあむ以上に大きくなった
884: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:28:43.87 ID:3s5CqDFX0
ンゴーンゴー
P「アポを取るまでもなくあかりの鳴き声が聞こえるな!」
P「行ってみよう!」
885: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:29:18.83 ID:3s5CqDFX0
~都内某所~
あかり「んご~」ユッサ
あかり「んご~」ユッサ
民衆たち「「「「「「わああああああああああああああああ」」」」」」
民衆たち「「「「「「逃げろおおおおおおおおおおおおおお」」」」」」
P「あ、あかりが巨大化している!?」
886: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:29:49.93 ID:3s5CqDFX0
あかり「んご~」ノッシ
あかり「んご~」ノッシ
P「一体どうなってるんだ....?」
P「あかりの身長は160cm」
P「そのはずなのに、今の身長は....」
志希「160m」
P「志希っ!?」
887: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:30:42.38 ID:3s5CqDFX0
志希「巨大化に伴って3サイズも」
志希「80m - 60m - 86mになってるよ~」
P「胸がりあむ以上に大きくなってるじゃないか....」
P「巨大化したあかりに詳しいということは....」
志希「うん、シキちゃんが原因♪」
P「文字通り大ごとになってるじゃねえか!」
志希「さすがシキちゃん製特効薬~」
888: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:38:23.00 ID:3s5CqDFX0
あかり「んご~」ドカン
あかり「んご~」グシャア
民衆「「「「「「「「「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」
P「一体何があったんだ?」
志希「昨日実験中に偶然出来た特効薬があってね」
P「それの効果がこの巨大化か?」
志希「ううん、あの薬の効果は」
889: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:39:07.50 ID:3s5CqDFX0
志希「それを摂取したものから『C』を奪う」
P「『C』を?」
P「なるほど、つまりあかりは『cm』から『c』を奪われた結果」
P「身体のあらゆる長さの単位が『m』になってしまったということか」
志希「正解~」
志希「ちなみにあかりちゃんの様子を見て分かったのは」
志希「副作用は理性の喪失ってこと」
P「なんてもの作ってんだよお前は」
890: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:39:46.29 ID:3s5CqDFX0
志希「飲みやすいようにりんごジュース味にしてりんごジュースの瓶に詰めておいたら」
志希「偶然あかりちゃんが飲んじゃったみたい~♪」
P「それはもう騙す気満々っていうんだぞ、未必の故意だ」
P「どうせ偶然を装って人体実験するつもりだったんだろ」
志希「ふんふんふ~ん」
891: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 22:40:28.59 ID:3s5CqDFX0
P「で、現在進行形で街に被害が出まくってるんだが」
P「あかりはどうやったら元に戻るんだ?」
あかりを元に戻す方法 >>892
892: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/04(金) 22:50:37.22 ID:gS8iU9Rk0
時間経過
893: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:00:26.49 ID:3s5CqDFX0
志希「時間経過しかないんだよね~」
P「何分?」
志希「1時間♪」
P「その間に街は崩壊するぞ!?」
志希「うん、だから~」
志希「これを使ってあかりちゃんを止めてよ」スッ
P「これは?」
志希「これは~」
894: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:08:21.26 ID:3s5CqDFX0
P「スゥ....」
P「変身ッ!」
志希「説明しよう~」
志希「シキちゃんが開発したこの腕輪を腕につけて変身ッ!と叫ぶと~」
志希「理性を失うことなく巨大化することが出来るのだ~」
P『こんなもの作ってる暇があったらもっとまともなもの作ってくれ』
志希「でもでも、これのおかげであかりちゃんを止められるでしょ?」
P『あかりをこんな状態にしたのもお前じゃねえか!』
P『とんだマッチポンプだよ!』
895: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:09:07.83 ID:3s5CqDFX0
民衆「うわーーー!!!!!!!巨大な女の子に加えて頭がPの形をした怪物まで出たぞ!!!」
民衆「助けてくれええええええええええええええ!!!!!!!!!」
P『....』
P『....ぴえん』
896: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:10:24.13 ID:3s5CqDFX0
あかり「んご~」ドンガラ
あかり「んご~」ガッシャン
志希「ほらほら、早くあかりちゃんを止めないと」
P『止めるったってどうするんだ?』
P『あかりを傷つけるわけにもいかないし....』
志希「今までは巨大化したあかりちゃんの目に入らなかったけど」
志希「対等な大きさになった今なら、目に入るし声も届くかもね~」
P『....つまり』
P『体を使って無理やり拘束するだけじゃない....?』
P考案あかりの止め方 >>897
897: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/04(金) 23:13:08.86 ID:CO2Sljyk0
あおもりんごを食わせる
898: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:23:14.65 ID:3s5CqDFX0
P『志希!』
志希「?」
P『俺のカバンの中に入っているものに』
P『例の薬をかけたあとすぐに投げてくれ!』
志希「カバンの中~、これ?」スッ
P『それだ!』
志希「は~い」ドバドバ
志希「パ~ス!」ヒョイ
あおもりんご「ムクムクムクッ!」
899: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:26:13.78 ID:3s5CqDFX0
P『あおもりんご、キョダイマックスだ!』
P『あかり、これを喰らえ~!!!!!!!!』ダダダダダダダッ
あかり「んご!?」
P『お前の天敵だあああああああ!!!!!!!!!!!!!』ガボッ
あかり「んんんんんんんんんんんごごごごごごごごごごごごごご!!!!!!!!!!!!!!!」モガモガ
あかりはどうなる? >>900
900: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/04(金) 23:28:14.85 ID:tNCdj3wgo
倒れる
902: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:38:28.79 ID:3s5CqDFX0
あかり「ん....ご....」バタリ
あかり「」ドスーン!
P『ああ!街が!!!』
志希「必要な犠牲だよ、しょうがない」
P『お前が言うな!』
903: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:39:01.33 ID:3s5CqDFX0
~1時間後~
あかり「んごッ....!」
P「あかり、目が覚めたか」
あかり「プロデューサーさん....!」
あかり「私、どうして....」
あかり「って裸!?」
P「まあまあ、落ち着いたら説明するよ」
あかり「????」
904: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:39:44.58 ID:3s5CqDFX0
志希『もういい~?』
P「まだだ、お前が原因なんだからしっかり働け!」
あかり「!!?!??!!?!?」
あかり「志希さん、なんでおっきいんご!?」
P「これも落ち着いたら説明するから」
あかり「説明されても理解できる気がしないです....」
905: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/04(金) 23:40:26.18 ID:3s5CqDFX0
志希「疲れた~」
P「コラ志希!復興活動の手伝いのためにわざわざ巨大化したんだろ!」
P「真面目にやれ!」
志希「休憩~」ドシン
民衆「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ」
民衆「綺麗な女のデカイケツに踏まれて死ぬなんてえええええええええええええええええええええ」
P「これじゃいつまでたっても終わらねえなあ....」
あかり「なにがなにやらんご....」
本日の依頼完了!
918: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:07:56.02 ID:jM0LU+W60
P「はてさて、今日はどんな依頼が」
ガチャリ
専務「....」
P「!?」
P「せ、専務!?」
専務「少しいいか」
P「はいっ!」
919: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:08:23.05 ID:jM0LU+W60
専務「君に仕事を頼みたい」
P「!!???!?!?」
P「俺にですか?」
専務「なんでも、最近アイドル達の問題を解決して回っているらしいじゃないか」
P「ああ、まあ一応そんなことをやってます」
P「そのせいで仕事は滞り気味になっているのは申し訳ありません」ペコペコ
専務「私はそんな言葉を聞きに来たわけではないから安心してくれ」
P「?」
920: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:09:01.98 ID:jM0LU+W60
専務「君が問題を解決したアイドル達に話を聞いた」
専務「皆非常に満足している用だった」
P「そうですか....」エヘヘ
専務「その手腕を見込んで頼みたいことがある」
P「俺に、ですか....?」
専務「....ああ」
921: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:09:37.74 ID:jM0LU+W60
専務「....」
専務「この事務所創業以来の危機が」
専務「迫っている」
P「!?」
P「そ、そんなことが....」ゴクリ
P「....」
P「一体どういうことなんですか....?」
専務「....」
依頼内容 >>922
922: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/12(土) 22:10:14.51 ID:j+J5vjO00
卯月が笑顔から表情が変わらない
923: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:17:39.98 ID:jM0LU+W60
専務「....社長についてだ」
P「社長....」
P「卯月に何かあったんですか?」
専務「フッ、島村社長のことを名前で呼び捨てにする社員は君くらいだな」
P「卯月は社長にはなりましたが、同時にまだアイドルでもありますから」
専務「....それもそうか」
924: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:18:14.76 ID:jM0LU+W60
専務「デビューしてから僅かな時間でトップアイドルへと駆け上がり」
専務「その勢いと持ち前のカリスマ性で」
専務「今では看板アイドル兼任社長として日々活躍している島村卯月社長」
専務「彼女に重大なトラブルが生じている」
P「ということは即ち」
P「この事務所自体の危機....」
専務「あぁ....」
925: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:18:45.14 ID:jM0LU+W60
専務「彼女の問題を解決できるのは彼女自身か」
専務「....君くらいのものだろう」
P「俺が....」
専務「とにかく、すぐに社長室へ向かってくれ」
P「....わかりました」ダッ
ガチャリ
専務「....頼んだぞ」
926: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:29:34.42 ID:jM0LU+W60
~社長室~
コンコン
卯月『どうぞ』
ガチャリ
P「失礼します」
卯月「プロデューサーさん!」ニコ
927: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:30:02.99 ID:jM0LU+W60
卯月「どうしたんですか?わざわざこんなところまで?」
P「....元気そうだな、安心したよ」
卯月「え?私はずっと元気ですよ?」ニコ
P「そ、そうか....」
P「実はな、専務に言われて来たんだ」
卯月「専務に?」ニコ
P「....」
928: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:30:37.86 ID:jM0LU+W60
P「卯月に重大なトラブルが発生してるって」
卯月「....」ニコニコ
P「何か心当たりはあるか....?」
卯月「....」ニコ
卯月「....はい」ニコッ
P「....」
929: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 22:31:12.37 ID:jM0LU+W60
卯月「そうですよね、社長の私がこんな状態じゃ」ニコ
卯月「皆さんに心配と迷惑をかけてしまっていますよね....」ニコニコ
P「....差支えなければ、俺にそのことを教えてくれないか」
P「そして、問題解決を手伝わせてほしい」
卯月「プロデューサーさん....」ニコ
笑顔から表情が変わらなくなった原因 >>930
930: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/12(土) 22:33:55.80 ID:zwDGBdI6O
輝子のきのこ盗み食いしたらワライタケだった
931: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:05:53.83 ID:jM0LU+W60
卯月「実は私....」ニコ
卯月「笑顔から表情が変わらなくなってしまったんです!」ニッコリ
P「笑顔から!?」
P「だからさっきからずっと満面の笑みだったのか....」
卯月「はい....」ニコ
P「どうしてそんなことになったんだ?」
P「何か精神的な要因とか....?」
卯月「....」ニコ
932: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:06:24.43 ID:jM0LU+W60
卯月「その、私、忙しいんです」ニコ
P「え?まあそうだよな」
P「アイドルやりながら社長もやってるわけだし」
卯月「それで、ご飯を食べる暇がなかなかなくて」ニコ
卯月「ちょっと時間が出来た時に、食べちゃったんです」ニコ
P「何を?」
卯月「事務所に置いてあった、輝子ちゃんのきのこを....」ニコ
P「....」
933: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:06:59.20 ID:jM0LU+W60
P「....まさかそれで?」
卯月「はい....ワライタケだったらしいんです」ニッコリ
P「....」
P「何してんだお前....」
卯月「本当にその通りで....」ニコニコ
934: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:08:15.75 ID:jM0LU+W60
P「というか、それっておかしくないか?」
P「ワライタケで笑ってしまうのは、幻覚症状を起こすシロビシンが含まれているからだが」
P「それが含まれるキノコの中ではワライタケは毒成分が少ないんだ」
P「しかも、ワライタケという名前だが別に表情筋を操って無理やり笑い顔にさせるわけじゃなくて」
P「知覚の変化や不安感の低下、幸福感や一体感を感じることで笑ってしまう」
P「だから、それらの症状がなく顔だけ笑顔になって治らないはずはない」
卯月「....それが」ニコ
935: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:10:20.71 ID:jM0LU+W60
卯月「私が食べたのは一般的なワライタケではなく」ニコ
卯月「輝子ちゃんが独自に交配させて作り上げた」ニコ
卯月「毒性はゼロ、薬理的・心理的作用もほとんどない」ニコ
卯月「表情筋を笑顔で支配することだけに特化した人造ワライタケみたいで....」ニコ
卯月「その作用が笑顔の固定なんです」ニコッ
P「この事務所はとんでもないことやってるやつが多すぎる」
P「キノコの異種交配とか15歳の少女がやることじゃないだろ....」
936: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:11:47.33 ID:jM0LU+W60
卯月「この症状が出てからお医者さんにも行って」ニコ
卯月「活性炭の投与や胃の洗浄もしてもらったんですけど」ニコ
卯月「全く効果がなくて....」ニコニコ
P「輝子はなんて言ってたんだ?」
P「人造ワライタケを作った張本人なら、何か知ってるかもしれないし」
輝子の反応 >>937
937: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/12(土) 23:14:14.67 ID:zYU623YDO
毎日、幸子相手に泣きはらしている
938: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:24:46.32 ID:jM0LU+W60
卯月「輝子ちゃんもここまで効果が続くはずはないと言っていたんですけど」ニコ
卯月「対処法はわからないらしくて....」ニコ
P「そうか....」
卯月「毎日幸子ちゃん相手に泣きはらしているみたいです」ニコ
P「輝子が?自分のせいでって責任を感じてるのか....」
卯月「いえ、泣きはらしているのは責任を感じているからじゃなくて」ニコ
卯月「幸子ちゃんの指捌きに輝子ちゃんが耐えられなくて、毎晩泣かされているからみたいです」ニコニコ
P「指捌き?それはどういう
卯月「プロデューサーさん!」ニコッ
P「なんだ!」
939: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:25:59.00 ID:jM0LU+W60
卯月「何か方法はありませんか....?」ニコ
卯月「このままじゃ、アイドル活動にも社長業務にも影響が出てしまいそうなんです....」ニコ
P「作った本人ですらよくわかってない人造ワライタケがイレギュラー過ぎてな....」
P「俺もどこまで力になれるかはわからんが」
P「とりあえず思いつく方法を試してみるか」
卯月「頑張りましょう!」ニコッ
Pの思いついた方法 >>940
940: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/12(土) 23:31:38.09 ID:ua9JWlRRO
凛に壁ドンしてもらう
941: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:43:30.88 ID:jM0LU+W60
P「ということで連れてきました」
凛「卯月」フーッ
卯月「んっ////」ゾクゾクッ
卯月「凛ちゃん!」ニコッ
P「俺は、今の卯月に残っている症状は精神的なものじゃないかと考えている」
卯月「どうしてですか?」
942: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:44:00.80 ID:jM0LU+W60
P「いくら輝子がキノコに詳しいといっても」
P「これだけの時間、身体に限定的に作用するものを作れるとは思えない」
P「始めのうちはキノコによる症状だったが、じきそれは治まった」
P「しかし長時間強制的に笑顔にさせられていたことが」
P「卯月の心にそれを刻み込んでしまったのではないかと」
卯月「そう、なんでしょうか....?」ニコ
943: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:44:46.36 ID:jM0LU+W60
P「そこで登場するのが凛」
凛「卯月、私に任せて」
卯月「凛ちゃんが何をしてくれるんですか?」ニコ
凛「....」
卯月「凛ちゃん....?」ニコ
ドンッ
卯月「!!!」
卯月「ど、どうしたんですか....////」ドキドキ
凛「....」
凛「 >>944 」
944: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/12(土) 23:47:47.27 ID:SwnNUtPCo
貸したお金返して
945: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/12(土) 23:54:57.72 ID:jM0LU+W60
凛「貸したお金返して」ニコ
卯月「っっっっっ............////////」ジョボジョボ
P「こうかは ばつぐんだ!」
卯月の症状は >>946
946: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/12(土) 23:59:37.91 ID:NhuvHnHy0
イキ顔から戻らなくなった
947: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 00:10:24.71 ID:Ml7A6H+b0
卯月「」
P「なんで殺し文句が『貸してたお金返して』だったんだ?」
凛「卯月、ドMなんだけど」
凛「謂れのない理由で不当にお金を搾取されるのが一番好きなんだって前に言ってたから」
P「どういう性癖!?」
卯月のイキ顔どんな顔? >>948
948: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/13(日) 00:16:33.33 ID:LW3j0Csz0
白目で涎垂らしてる
949: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 00:21:11.81 ID:Ml7A6H+b0
卯月「はぁ、はぁ....」アヘ
卯月「どうでしょう、戻ってますか?」アヘ
P「....」
凛「....どうするの、これ」
P「....」カシャ
P「卯月、今こんな感じなんだけどどうする?」スッ
卯月「....」
卯月「 >>950 」
950: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/13(日) 00:22:43.34 ID:nZcSE7aS0
アッ(絶頂)
951: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 00:28:49.80 ID:Ml7A6H+b0
卯月「....」
卯月「アッ(絶頂)」アヘ
P・凛「「卯月いいいいいいい!!!!!!」」
卯月「すみません....」アヘ
P「強い刺激を与えれば或いはと思ったんだが....」
凛「刺激が強すぎたね....」
P「どうすりゃいいんだ....」
凛の思いついた方法 >>952
952: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/13(日) 00:29:59.28 ID:4spWc9YDO
L.M.B.Gとまぐわわす
953: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 00:43:08.61 ID:Ml7A6H+b0
~L.M.B.G専用休憩室~
卯月「んー!んー!」ジタバタ
P「....これは?」
凛「ここはL.M.B.G専用の休憩室」
凛「L.M.B.Gの子たちしか使わない」
P「それは知ってるが」
P「なぜ卯月を縛って猿轡をした状態でそこに放置してるんだ?」
954: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 00:43:37.29 ID:Ml7A6H+b0
凛「私の作戦は」
凛「卯月をL.M.B.Gをまぐわわせること」
P「!!!」
P「いやでもな、いくら卯月が白目で涎垂らしてて」
P「見かけた人みんなに欲情を催させる据え膳状態だからって」
P「L.M.B.Gの子たちがそんなことするわけないだろ」
P「ほとんどが小中学生だぞ」
凛「....逆だよプロデューサー、そこを利用する」
P「そこを?」
955: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 00:44:57.46 ID:Ml7A6H+b0
凛「小学校高学年から中学生って思春期真っ盛りでしょ」
凛「そんな女子たちはもれなく、性に興味津々」
P「偏見じゃねえか?」
凛「私の経験上これは全ての女子に当てはまるよ」
P「えぇ....」
凛「とにかく、私たちは一旦この場を離れよう」
P「まあどうせ何も起こらないだろうし大丈夫か」
P「ここはL.M.B.Gの子たちしか来ないからな」アハハ
凛「....」
卯月「んー!んー!!!」ジタバタ
数時間後の卯月 >>956
956: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/09/13(日) 00:55:07.74 ID:LW3j0Csz0
フルーツ女体盛りにされありす・桃華・梨沙に美味しくいただかれていた
957: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:08:41.38 ID:Ml7A6H+b0
~数時間後~
凛「卯月~」
P「よく考えたら数時間拘束ってそれだけでキツイな」
P「大丈夫か?」
卯月「」チーン
P「!?」
凛「ほら」
958: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:09:29.10 ID:Ml7A6H+b0
ありす「これは凛さんの仕業ですか?」パクパク
桃華「....」モグモグゴクン
桃華「先に頂いていますわ」
梨沙「遅かったじゃない、もう美味しいところは全部食べちゃったわ!」
P「お、お前ら....」
凛「ね?言った通りでしょ?」
P「俺の中の純真無垢で穢れなきL.M.B.Gのイメージが....」
卯月「」チーン
959: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:10:41.43 ID:Ml7A6H+b0
卯月「戻りました!」
P「あれで戻るのか....」
凛「結局ワライタケのことは謎のままだけど」
凛「戻ったならそれでいいんじゃない?」
卯月「そうですよ!」
卯月「プロデューサーさん、ありがとうございました!」
P「いや、こちらこそあんまり力になれなくて悪かったな」
卯月「そんなことありません!」
960: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:11:07.09 ID:Ml7A6H+b0
卯月「私はプロデューサーさんにいつも助けてもらっています」
卯月「私だけじゃありません」
卯月「アイドルの子たちはみんなそう思っているはずです!」
卯月「ね、凛ちゃん?」ニコ
凛「....まあね」
P「....ありがとな」
卯月「じゃあ凛ちゃん、さっきの続きをお願いします!」
凛「も~卯月は仕方ないなあ、仕事はいいの?」
卯月「先にしてもらった方が捗りますから」
P「....ふっ」クスリ
本日の依頼完了!
962: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:28:19.51 ID:Ml7A6H+b0
P「ふー....」フー
P「....」
ちひろ「....お疲れ様です」コトッ
P「ああちひろさん、ありがとうございます」
P「....」ズズ
P「....」
ちひろ「....」
963: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:28:53.46 ID:Ml7A6H+b0
ちひろ「専務から聞きましたよ」
P「....そうですか、なんて言ってました?」
ちひろ「よくやってくれた、って」
P「....」
P「卯月と凛からも言われました」
ちひろ「みんな言ってますよ?Pさんには感謝してるって」
P「....それなら嬉しいなぁ」
ちひろ「?」
964: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:30:06.74 ID:Ml7A6H+b0
ちひろ「どうしたんですか?元気がないですよ?」
P「そう見えますか?別に元気がないわけじゃないんです」
P「....ただ」
P「少し考えてしまって」
ちひろ「何をですか?」
P「....」
965: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:30:43.32 ID:Ml7A6H+b0
P「....しばらく仕事の量を増やさず」
P「プロデューサーレンタルを中心にやってきました」
P「それでですね、結局どっちの方がアイドル達に貢献できるのかなって」
P「考えても結論が出ないんですよね」アハハ
ちひろ「今まで通り普通に働くことと、アイドルからの依頼に直接応えることですか?」
P「はい....」
ちひろ「うーん....」
966: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:31:28.73 ID:Ml7A6H+b0
ちひろ「....」
ちひろ「私は、会社が許すなら」
ちひろ「Pさんの好きな方を選べばいいと思いますよ」ニコッ
P「えー?適当だなあ」
ちひろ「適当なんかじゃありません」
ちひろ「だってアイドルのみんなは」
ちひろ「どっちの時も同じように、いい笑顔をしていますから」
ちひろ「私たちにとってはそれが全て、でしょう?」
P「....」
P「....ありがとうございます」
ちひろ「いえいえ、本当のことを言っただけです♪」
P「....」ニコ
967: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:33:24.35 ID:Ml7A6H+b0
~翌日~
P「さて、今日もバリバリ依頼こなしていくぞ!」
P「今日のファースト依頼は....」
P「未央か!」
P「内容は....」
P「『弟に性的好奇心を抱いてしまったから対処法を教えて欲しい』だと....?」
P「....」
P「とりあえず行ってみよう!」ダッ
P「ちひろさん、ちょっと未央のとこ行ってきます!」
ちひろ「いってらっしゃい」
968: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:33:57.69 ID:Ml7A6H+b0
P「(何が正しいのかはまだわからない)」
P「(でも)」
P「(彼女たちが見せてくれた表情、言葉、そして渡してくれた報酬)」
P「(それらはみんな、本物だったんだと思う)」
P「(あいつらが俺に与えてくれたものを)」
P「(これからも少しずつ返していけるなら)」
P「(いくらでもレンタルされてやる)」
P「俺のレンタルプロデューサーライフはまだまだ始まったばかりだ!」
【完】
969: ◆bL5b7ovQmQ 2020/09/13(日) 01:41:12.59 ID:Ml7A6H+b0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
時間がかかりましたが今回も1000レス近くまで続けられました
毎回のことですが、とても楽しいスレになったのは皆さんの安価のおかげです
心からの感謝を込めてお礼を申し上げます、本当にありがとうございました
今回のスレはまだまだ続けられそうなので、いずれ同じ形式でまた書きたいです
前作、前前作から数えてかれこれ丸5か月、安価スレを書き続けてきましたが
さすがにそろそろ気が触れそうなので休みます
またどこかでお会いできれば嬉しいです
過去作次回作共によろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
SS速報VIP:【モバマス安価】P「プロデューサーレンタル(社内向け)始めました」