1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 17:40:57.29 ID:P4v0y0qQ.net
絵里「希ー、早いわねー」
希「主催が一番乗りじゃないっていうのはどうかと思うけどなー」
絵里「ごめんごめん」
希「まったく急にμ’sのメンバーで飲み会したいなんて」
絵里「だってしたかったんだもん」
希「幹事うちに任せきりっていうのも……」
絵里「本当にすみませんでした」
希「完全個室で9人って割と面倒なんよ?」
3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 17:46:21.18 ID:P4v0y0qQ.net
絵里「あー、もうわかったわよー、半分ほどおごらせていただきます!」
希「なら、今日は飲もうかなー♪」
絵里「ぐ……」
花陽「ここかな……?」
絵里「花陽ー!」
花陽「お、お久しぶりです」
絵里「なんで敬語なのよー」
花陽「つ、つい、ごめんね」
希「適当に座ってええよ、凛ちゃんとかは?」
花陽「んー、もう来ると思うけど」
海未「すみません、遅くなりました」
希「海未ちゃん、おひさ、おー、また綺麗になっとるね」
海未「い、いきなりからかわないでください///」
絵里「そういえば珍しいわね、海未が一番乗りじゃないっていうのも」
海未「就活でいろいろと」
絵里「そういえば4年生かー、え?就職するの?」
海未「ええ、家を継ぐにしても両親はまだ元気ですし、人生経験は必要かと」
希「真面目やねー」
花陽「うぅ、今そういう話は頭が痛いです……」
絵里「花陽もそろそろよー、あっという間よー?」
真姫「こんばんは、いきなり花陽がいじられてるわね」
絵里「真姫女医登場ね」
真姫「まだ医学部の学生よ……絵里、もう酔ってるの?」
希「楽しみだったんよ、こうやって集まるの久しぶりだし」
絵里「ホントよ、1年組がお酒飲めるようになるの待ってたんだから」
設定の時期としては5年後のビールがおいしい8月頃で
凛「こんばんはー!」
花陽「凛ちゃん!」
凛「かよちん久しぶりー!」
真姫「あら?2人とも久しぶりなの?」
凛「えーっと、春休みに会って以来かな?」
花陽「大学でいろいろと忙しくて……」
希「なんか意外やねー、もっと会ってると」
凛「前は頻繁に会ってたけど、なかなか……」
絵里「なるほど、凛もお姉さんっぽくなっちゃってー」
凛「そ、そうかな?」
絵里「ん?」
凛「ん?……あ、そ、そうかにゃ?」
絵里「それでこそ凛ね!」
希「えりち……」
真姫「絵里、絶対一杯どこかでやってきたでしょ……」
海未「テンションの高さがすごいですね……」
絵里「そ、そんなことは」
希「ほんまや、認められないわぁ!って言ってたころが懐かs」
絵里「わー!もうその頃の話はなし!」
花陽「残り3人遅いね」
絵里「そろそろ時間……」
にこ「いやー、待たせたわねー、ファンに見つからないように来たから時間が」
凛「あ、にこちゃん」
にこ「……あ、にこちゃんじゃないわよ!もっとねー……ってまだ来てないのがいるの!?」
希「まあまあ、座って座って」
にこ「せっかく最後に派手に登場しようと……」
真姫「あと二人ね」
海未「す、すみません二年組が……」
絵里「いいのよ、別に気にしないで?」
にこ「ちょーっと待ちなさいよ!」
希「なーに?」
にこ「もうちょっと私に質問あってもいいでしょ!?今どんな仕事してるのとか!!」
凛「だってー」
真姫「毎日ブログとツイッターで書いてるじゃない」
凛「全然久しぶりな感じしないにゃー、写真もしょっちゅう見てるし」
にこ「ぐっ……」
花陽「この前深夜番組で走ってたよね!」
にこ「そ、そうよ!全国ネットよ!全国ネット!」
真姫「早くゴールデン番組で見たいわ」
にこ「み、見てなさい!もう少しだからっ!!」
希「でも、最近はにこっちも本業だけで稼げてるんよ?」
凛「え!?」
にこ「当たり前でしょ!」
絵里「アルバイト時代長かったわねぇ……」
にこ「絵里も余計なこと言わなくていいから!」
ことり「ご、ごめんねー、遅くなっちゃったー」
海未「ことりー!」
ことり「海未ちゃーん!1年ぶりー!」
絵里「ことり、今日はきてくれてありがとう、こっちにはいつ?」
ことり「今は向こうも夏休みだから、三日前に戻ってきたよ」
真姫「留学してからなかなかことりとは会えなかったものね」
凛「向こうはどんな生活してるの?」
にこ「ちょーっと!なんで私より盛り上がるのよ!」
花陽「ことりちゃんとは本当に久しぶりだし……」
真姫「近況としてはことりの方が気になるわ」
にこ「このっ……、もう少しアップする頻度下げようかしら……」
ことり「あれ?穂乃果ちゃんは?」
海未「……」
希「……あ、5分遅れるってー」
海未「集合時間の5分後に5分遅れる連絡いれる子がいますか……まったく」
ことり「相変わらずだね、穂乃果ちゃん」
凛「さすがにゃー」
ことり「あ、アイドルさんだー」フリフリ
にこ「いいわよ!もう!」
希「まあまあ」
絵里「そういえば、今日ってのみほ?」
希「考えたけど、フリーにした、時間気にするのもあれやし」
穂乃果「おっまったせー!」
海未「遅いです!!」
穂乃果「あぅ……ごめん、海未ちゃん……」
ことり「懐かしいぃぃ♪」
真姫「この3人の関係って変わらないのね」
凛「いいバランスだねー」
花陽「あはは……」
絵里「ま、待って、穂乃果スーツってことは……」
穂乃果「今日面接だったんだー、暑いねー!」
絵里「ほ、穂乃果が就活!?」
希「あかん、これは占いになかった……」
真姫「今日傘忘れたわ」
にこ「洗濯物が……」
穂乃果「失礼じゃないっ!?」
絵里「ま、まあ聞きたいこと多いけど、乾杯しないと」ピンポーン
店員「お集まりですか?」
希「あ、はい、とりあえず飲み物どうする?」
絵里「とりあえず生かしら?」
海未「あ、えっと、私炭酸が……」
絵里「海未はいつもは何飲んでるの?」
海未「その、飲み会はほとんど参加してもウーロン茶で」
希「ウーロン茶にしとく?」
海未「い、いえ!飲めないわけではないです!飲みたいです!」
穂乃果「海未ちゃんと飲む機会あんまりなかったからなぁー」
海未「だからこそです、このメンバーなら飲みたいです!」
絵里「じゃあ日本酒?」
ことり「お酒初心者に日本酒は……」
にこ「はいはい、とりあえず生以外は海未だけ?」
真姫「あー……まあいいわ、乾杯だし」
にこ「生中8つで」
海未「えーっと……」
穂乃果「海未ちゃん、もしかして、成人式の時に3人で飲んで以来?」
海未「は、はい……まともに飲むのは……
穂乃果「じゃあ、ウーロンハイかな」
海未「ではそれで」
絵里「カシオレとかじゃなくていいの?」
穂乃果「どれくらい強いかわからないし、カシオレだと知らずにグイグイ飲んじゃうでしょ?」
絵里「なるほどね」
希「お酒に関しては穂乃果ちゃんがお姉さんやね」
穂乃果「えへへー」
希「えりちとはよく飲むけど、他の子がどれくらい飲めるか楽しみやなー」
真姫「ちょっとー学生と社会人なんだから比べないでよ?」
店員「お待たせしましたー、お飲み物と、お通しになります」
希「ありがとうございます、ほい、皆回して回してー」
穂乃果「はーい」
絵里「さあ、皆いったわねー」
にこ「じゃあ絵里、乾杯」
絵里「え、私?」
にこ「あんたでしょ、集めたのは」
絵里「そ、そうね、うん」
絵里「では、μ’sのメンバーの再会を祝して乾杯!」
カンパーイ
希「んーちょっと、かたくない?」
絵里「い、いいでしょ、別に」
にこ「んぐ……んぐ……ぷはー」
絵里&希「はやっ!」
穂乃果「お、にこちゃんやるねー、ごく……ごく……」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、張り合わなくても……」
真姫「そういうことりもすでに半分以上ないじゃない……」
海未「ふ、2人とも強いのですね……」
花陽「ビール飲むのが早くてもお酒が強いとは限らないよ?」
海未「そうなのですね、奥が深いです」
真姫「んー、やっぱりあんまり好きじゃないわね」
凛「真姫ちゃん、ビール苦手だっけ」
真姫「味は好みじゃないわ」
希「ビールはな、舌で飲んじゃあかんよ」
真姫「どういうこと?」
にこ&穂乃果「おかわり!」
希「……えっとな、喉で飲んじゃうんよ、のどごしってよく言うけど」
絵里「……はぁー、私も何か頼も♪」
真姫「こういうことかしら……っく……ごく……」
希「そうそう」
真姫「なるほど……けぷっ、……///」
希「炭酸やからね」
凛「勉強になるにゃー」
にこ「穂乃果、次も生?」
穂乃果「んーいいよー」
にこ「絵里は?」
絵里「私はねー……ウィスキーロックで!」
希「ぶーっ!!」
凛「大人にゃー!」
海未「す、すごいです……」チビチビ
絵里「ふふん、私はロシアの血が流れてるからね」
希「……」テクテク
希「あ、すみません……」
店員「はい、なんでしょう?」
希「さっきの注文なんですけど……」
希「ウィスキーロックをハイボールにしといてください……」
店員「よろしいのですか?」
希「は、はい、ただ、持ってくる時にはハイボールとは言わずに……」
店員「え、えーっと、かなり違いますが……」
希「だ、大丈夫なので……すみません……」
店員「かしこまりました」
希「……はぁ」
穂乃果「それより何か食べ物ー」
絵里「希が戻らないけど、何か適当に頼んでおきましょうか」
海未「こ、こんなにメニューがあるのですね」
ことり「日本の居酒屋さんやっぱりいいなぁー」
にこ「そうね、とりあえず」
花陽「ご、ご飯、食べたいです」
にこ「……ま、まだシメには早いわよ?」
凛「かよちん、飲み会だとなかなかご飯食べれないっていつも言ってたから……」
穂乃果「さすが、花陽ちゃん!」
にこ「わかったわ、じゃあ普通のご飯、頼んどいてあげるわ」
花陽「ありがとうー!!」
にこ「……コースじゃなくて正解ね……」
穂乃果「んー、とりあえずポテトフライかな」
真姫「サラダ、なんでもいいから頼んで」
凛「じゃあシーザーサラダー」
ことり「あ、これ、これ食べたい、なんこつのから揚げ!日本の定番!」
海未「ことり、日本が恋しくなるほど離れてはないでしょう」
ことり「えへへ」
絵里「ん?これなに、……なめろう?」
穂乃果「お、絵里ちゃん渋いねー」
にこ「すごいもの選ぶわね」ピンポーン
絵里「や、えっと」
店員「はい!」
にこ「えーっと……」
真姫「あ、トマトとチーズのピザも」
絵里(ど、どうしよう、なめろうってなにかしら……)
絵里(壁に貼ってあったからつい口に出しちゃったけど……)
希「あ、食べ物頼んだの?」
穂乃果「うん、これとね」
絵里(なめろう……、あ、そうよ、メニューの写真を見ればいいんじゃない!)
穂乃果「あと、これ」
希「ふむふむ、渋いなぁー」
絵里(うぅ……見れない)
ことり「海未ちゃん、どう?飲めそう?」
海未「はい、そこまで嫌ではないですね」
ことり「弱くはないのかなー」
絵里(前にういろうは教わったけど……仲間かしら)
真姫「ごめん、花陽、ビールの残り飲んでもらっていい?」
花陽「いいよ?やっぱり苦手?」
真姫「苦い」
花陽「慣れないとねー」
凛「かよちん、同い年だよね……?」
絵里(まさか、なめろうもお菓子!?でも渋いとかいうかしら……)
にこ「ごくごく……」
穂乃果「にこちゃん、お酒強いねー」
にこ「強くないけど、飲めるようになったのよ、仕事柄ね」
ことり「アイドルの?」
にこ「飲み会だらけよ、付き合い、仕事いろいろと」
絵里(なめろう、漢字にすればわかるかしら、滑狼……狼?)
絵里(いえ、そんなわけないわ、うーん、あ、駿河産って書いてあるわ!)
穂乃果「えー、でもにこちゃんのことだから」
花陽「にこー、そんなお酒なんて飲めないにこー」
真姫「って感じで対応するんじゃないの?」
にこ「なんで、私のモノマネクオリティあげてんのよ」
凛「それはおいといて」
絵里(駿河産だから……駿河……桜エビとかかしら?)
にこ「そうは言っても、まったく飲めないと盛り下がるのよ」
希「そうなんや」
にこ「結局、勧められたら飲んでいく程度は飲めないと仕方ないのよ」
穂乃果「えっと、それってつまり……」
にこ「下手すれば結構飲むわよー、最初は辛かったけどね、でもこれも仕事よ、仕事」
真姫「にこちゃん……」
希「今日は好きに飲んでええからねー」ギュー
絵里(なめろうって響きから…・・エビのペーストしたもの……?)
にこ「わかってるわよ、好きに飲むわ」
凛「やっぱり社会人は大変にゃ……」
ことり「希ちゃんも?」
希「うちもそうやねー、ビールには慣れたかな、そこまでお酒強要する職場やないけど」
穂乃果「はぁー……大変そうだな……」
絵里(そうね、きっと、桜エビをペーストにした、ピンクの可愛い食べ物ね、ういろうみたいな)
ことり「絵里ちゃんは?」
絵里「え?」
海未「絵里?」
絵里「……そうね、私も同じかな」
穂乃果「やっぱりかー」
花陽「社会人だもんねー」
絵里(何の話かしら……)
穂乃果「あ、食べ物きたよー、はい、花陽ちゃん、ご飯」
花陽「ありがとうー!!」
凛「サラダ、サラダ」
希「ええよ?そんな分けるとかせんでも」
凛「あ……、つい癖になってて……」
穂乃果「結構飲み会多いとみた!」
凛「入ったゼミが飲み会多いとこなのと、こういうのうるさくて、あはは……」
にこ「皆少しずつ変わるものねー」
希「変わるっていうと寂しいから、成長、にしとこ?」
穂乃果「はい、絵里ちゃん、なめろう!一口目どうぞ!」
絵里「……ん?」
ことり「どうしたの?」
絵里「なめろう……?」
絵里(……ど、どうしよう、想像していた色とまったく違うものがきたわ……)
にこ「まさか、絵里、なめろうって知らずに頼んだ?」
絵里「そ、そんなわけないでしょー、大好きなのよーこれ」パク
希(えりち……)
絵里「……ん……うーん……?」
海未「穂乃果、気のせいでしょうか、絵里が異国の料理を食べた外国人に見えるのですが」
穂乃果「私もそう見える」
ことり「向こうの友達に佃煮をあげたときと同じ表情だよ……」
希「えりち、正直に言った方がええよ?」
絵里「……あの、これはなんでしょうか……」
絵里「な、なめろうって、ういろうみたいなものじゃ……エビじゃないの?」
絵里以外(なんだこの子可愛い)
絵里「な、なるほど、アジなのね」
にこ「そう、アジをね……」
真姫「意外と絵里って抜けてるわよね」
穂乃果「あはは……」
海未「あの、絵里がさきほどから飲んでいるのはウィスキーなのですか?」
ことり「どうみてもハイボールだけど……」
凛「でも、絵里ちゃん、ウィスキーロックって……」
花陽「絵里ちゃんは何も言わずに飲んでるよ?」
希「えりち、あれで酒弱いんよ、その癖に知らない強そうなお酒飲みたがるんよ……」ボソッ
海未「希、大変ですね……」
希「わかってくれて嬉しい……」
ことり「でも、お仕事の飲み会は大丈夫なの?」
希「そこはビールだけでやり過ごしてるらしいんよ、基本的に自由に頼めるようなもんやないし」
穂乃果「はー……」
真姫「私たちも他頼みましょう?」
ことり「そうだね、じゃあ私……カルーアミルク」
凛「あ、凛もそれー」
海未「かるーあみるく……」
真姫「私は……あ、サングリアあるのね、サングリアで」
海未「さんぐりあ……」
穂乃果「私も頼むよー、ファジーネーブル!」
にこ「私もそれ追加、……それで味噌でね」
希「うちはモヒートかな」
海未「もひーと……」
花陽「私は日本酒にしようかな」
海未「にほんしゅ……」
凛「おぉー」
穂乃果「さすがお米の申し子ー」
花陽「私、検査したらアルコール強いみたいで……」
穂乃果「海未ちゃんは?」
海未「え、えーっと……」
ことり「お酒の種類よくわからないかな?」
海未「す、すみません」
穂乃果「炭酸入ってないのは、このあたりのカクテルと……果実酒?」
海未「果実酒……、これおいしそうですね」
ことり「梅酒かぁ、ロックなら大丈夫だね」
穂乃果「じゃあ頼んでみよ、ダメそうなら私飲むよ」ピンポーン
海未「でも穂乃果は」
穂乃果「そしたら私のファジーネーブル飲んでみなよ」
海未「ふぁじーねーぶる……」
希「海未ちゃんがまるで魔法の呪文を聞いたように復唱しとるのが可愛いなー」
真姫「希……ほら、そろそろにこちゃんのお料理教室が終わるわよ」
絵里「なるほど、ハラショーよ、にこ」
にこ「駿河産だけでそこまで想像できるあんたもハラショーよ、まったく」
希「えりちは飲み物ええの?」
絵里「ええ、ウィスキーあるもの」
にこ「何も言わないけど、いつか真実は教えなさい」ボソッ
希「わ、わかっとるよ……」
海未「いろんなお酒の名前があるのですね」
ことり「そこに載ってるのは本当に一部だよ?」
海未「そ、そうなのですか」
ことり「うん、ビールでもたくさんあるよ、青りんごとか、ココナッツとか」
海未「なるほど……」カキカキ
穂乃果「わざわざメモらなくても」
にこ「そういえば、穂乃果、あんた就職するの?」
穂乃果「え、うん、そうだよー」
凛「穂むらは?」
穂乃果「……えーっと、最初はね、卒業して継ぐ気だったんだけどね」
絵里「だけど?」
穂乃果「私が和菓子を作るにしろ、事務的なことをやるにしろ……」
ことり「ん?」
穂乃果「先に外で結婚相手見つけて来いって」ボソッ
絵里「あ、あー……」
希「なるほどなー……」
穂乃果「店継いじゃったら出会いなんてないぞーってさー」
真姫「じゃあ結婚相手見つけるために就活してるの?」
穂乃果「ち、違うよっ!結局、まだ好きにやらせてもらえてるってだけど、仕事はしないと」
絵里「まあそうよねー、それで?どの辺り受けてるの?」
穂乃果「まったく無関係なところもあれだし、一応食品関係」
希「いい感じのところは?」
穂乃果「今日のところと、あと一つが次で3次面接」
凛「にゃー……」
穂乃果「これでダメなら、製菓学校でも行っちゃおうかな……」
絵里「穂乃果がここまで真剣に考えてるとなんだか感慨深いわねー」
希「もう家事手伝い的なノリで穂むら継ぐもんやと……」
穂乃果「私だって少しは成長してるよー!!」
にこ「ほら、幼馴染二人もなんか言いなさいよ」
海未「あ、す、すみません、なんだか大人になったのだなと……」
ことり「結婚かぁ……」
穂乃果「い、いや、すぐにするわけじゃないよ!?いずれね、いずれ」
にこ「あー、この流れ恋バナになるわー……」ゴクゴク
絵里「はーい、じゃあ彼氏いる人ー」
真姫「絵里、酔ってるわね……」
絵里「ちょっとー隠すのなしよー」
希「そういうえりちは?」
絵里「私はー……」
絵里「いませーん……はぁ……」
花陽(うまい)
穂乃果「って、えぇー!?海未ちゃんも就活中なの!?」
海未「なんですか、その反応は」
穂乃果「だって、家は!?」
海未「穂乃果と似たような理由です」
穂乃果「結婚!?」
海未「そこじゃないです!」
ことり「海未ちゃんは何を」
海未「私は、その……今は公務員の結果待ちです」
穂乃果「ふぇ……うぇぇぇ!?」
ことり「そうなの!?」
真姫「なんで、そこの2人は知らないのよ、連絡とったりしてるんでしょ?」
穂乃果「あんまりこういう話しなくて……」
ことり「最近のおいしいお菓子とかそんなことばかりで……」
真姫「そこは変わらないのね……」
希「公務員っていろいろあるけど?」
穂乃果「警察!?」
海未「それは両親に反対されました」
ことり「そ、そうなんだ」
海未「行政事務ですよ、役所です」
絵里「じゃあー今は緊張してる時ねー」
海未「え、ええ、だからこそ、今日くらいお酒を飲んで楽しみます!」グイッ
ことり「あー、それはちょっとずつ……」
海未「おいしいですね、これ、おかわり欲しいです」
絵里「私もーおかわりー!」
希「えっと、梅酒ロックとハイボールを」
絵里「ん?ハイボールー?」
にこ「ことりは卒業時期ずれるんだっけ」
ことり「うん、だからまだ就活時期じゃないんだ」
花陽「でも、ことりちゃんは夢は変わらずなんだよね?」
ことり「ここまできたし、うん、引き続き頑張ります」ケイレイ
凛「就活かぁー……」
穂乃果「穂乃果も1年前はそんなだったよ、実感なんてなかったし」
海未「今じゃ、スーツで面接ですね」
穂乃果「あはは……なんとなく大人になるんだなーって」
絵里「ねぇー、ハイボールってなーに?」ユサユサ
希「えりち、お酒飲んでる時に揺らすのやめてってー」
希「真姫ちゃーん、えりち、引き取ってー」
真姫「ヴェェェ!?な、なんでよ!」
穂乃果「それじゃあ席替えターイム!」
真姫「ホントに引き取ることになったわ……」
希「ねぇ、もしかして、穂乃果ちゃん、もしかして結構合コンとか行ってる?」
穂乃果「え、あー、うん、付き合いというか……」
海未「そ、そんな、破廉恥ですっ!」
穂乃果「なんで!?」
絵里「ねぇー、真姫、ハイボールって何なのよー」
真姫「今飲んでるのがそうでしょ……」
絵里「ふふん、知らないのー?これはねーウィスキーよ、ウィスキー!」
真姫「……」
海未「し、しかし……」
穂乃果「飲み会みたいなもんだよー、そんな深く考えないでよー」
にこ「まあ男側は結構本気なんでしょうけどね」
花陽「元スクールアイドルの合コンだもんねー」
ことり「そ、それで合コンの結果は……」
穂乃果「え、うーん、連絡先交換した人はいるにはいるけどー、特に何もかなー」
ことり「そ、そっかぁ……」
穂乃果「も、もうこの話いいからー、あ、食べ物何か頼もうよー」
海未「逃げましたね……」
穂乃果「穂乃果、これ食べたいな、これ手作りつくね」
希「なら、串何本か頼もうか」
絵里「でも、そのうち穂乃果もお持ち帰りされちゃうのかなぁー……」
穂乃果「ぶっ!!」
希「えりち……、というか話聞いてたんやね」
海未「は、破廉恥ですよ!絵里!」
絵里「なによー、もう社会人なんだからー」
穂乃果「だーかーらー、穂乃果の話はもういいの!」
絵里「よくないでしょー、穂乃果の大事な」
真姫「ほら、エリーチカ、お酒よ」
絵里「わーい♪」
穂乃果「た、助かった……」
希「ごめんねー、えりち、酔うとこうなっちゃうんよ」
にこ「仕事の飲み会大丈夫なの、あれで」
希「そこはほら、μ’s入る前のえりちモードでいるらしいから」
ことり「認められないわ!って感じだね!」
希「そうそう、それそれ」
真姫「また無理してるのね」
絵里「そうなのー、エリーチカつらいのー」ギュッ
真姫「あーもうー……」
花陽「社会人って大変なんだなぁ……」
にこ「そうよ、大変よー」
凛「はぁ……」
穂乃果「凛ちゃんと花陽ちゃんはどうするの?」
花陽「え、えーっと……私はまだ就職じゃなくて院まで行こうかなって……」
穂乃果「院って、大学院!?」
凛「は、初めて聞いたよ?」
真姫「私もよ、研究好きとは言ってたけど、相当だったのね」
花陽「もっともっと、勉強してお米を中心に研究したいなって……」
海未「農学部、本当に花陽に合ってたんですね」
花陽「うん!」
凛「うー……にゃ!」ポカ
花陽「いたっ、り、凛ちゃん?」
凛「ずるいよ!いつの間にかかよちん進路決めてて……」
花陽「なかなか言い出すきっかけが、ね?」
凛「むー……」
穂乃果「凛ちゃんはまだ考え中?」
海未「でも、凛は確か教育学部では……」
真姫「教師は考え中なのよね、凛は」
凛「う、うん……、自信というか……本当にやりたいのか、わからなくなって」
ことり「ゆっくり決めるといいよ、大事なことだもん」
凛「うん……」ゴクゴク
凛「でも焦るにゃー……、皆ちゃんと将来のことちゃんと考えてて……」
希「そんなことないよ、うちは少なくともそこまで将来のことは考えとらんし」
ことり「え?でも働いて……」
希「そうやね、今の職場にそこまで不満はないよ、いい職場やと思う」
海未「では……」
希「うち、ここで何が出来るのかなーって、なんとなく就職しちゃったから……」
花陽「なんとなく……」
希「もちろん、面接はすごい立派なことを言ったよ?」
希「でも働いて思った、何のために働いてるのかなって」
希「えりちみたいに自分の能力を活かして仕事決めたとかそういうんじゃないから……」
希「……って、うちもちょっと酔っとるね」
にこ「働いてて不安なのは皆一緒だから大丈夫よ」
希「にこっち……」
にこ「私だっていつも不安よ、明日になったら仕事ゼロもあり得るもの」
真姫「そんなこと……」
にこ「芸能の仕事なんてそんなもんよ、にこにーのキャラもそろそろ変えていけって言われたし」
凛「きっついにゃ……」
にこ「でも仕事が来るうちは必死にやるだけよ」
にこ「まあ、もちろん、料理の出来るアイドルキャラも出来るように日々腕は磨いたりしてるけど」
花陽「なるほど、そういう番組あるもんね!」
にこ「いざとなったらなんとかするわ、希は器用なんだから、いざとなればなんとでもなるでしょ」
希「にこっち……」
にこ「まあ、まずは3年くらいは働いてみなさい、ブラックじゃないならね、社会人の先輩からのアドバイスよ」
希「あぁー、もう」ゴクゴク
希「大好きやー!」ギュー
にこ「はいはい」
絵里「エリーチカ、お酒たりなーい」
真姫「ちょっと、飲み過ぎよ、いい加減に……」
絵里「なによー、後輩の癖に生意気よー」
真姫「先輩後輩、禁止なんじゃないの?」
絵里「いいから飲めー!」
真姫「ちょっ、わ、わかったから」ゴクゴク
にこ「絵里ってあんなに悪酔いするの?」
希「んー、まあ今日は特別やね」
穂乃果「はぁー
穂乃果「はぁー!私ももう一杯飲もうー、次はねー、モスコミュール!」
ことり「あんまりいろいろ飲むのはよくないよー?」
穂乃果「えーだって、いろんな味の飲みたいんだもんー」
海未「私もこの梅酒ロックを」
花陽「海未ちゃん、やっぱり結構飲めるのかな?」
海未「そうかもしれませんねー」
凛「あれ、でも海未ちゃん、それ梅酒3杯目……?」
海未「おいしいですねー」フワフワ
ことり「う、海未ちゃん!?酔ってる!?」
海未「酔ってませんよー、ことりー、ことりは可愛いですねー」
ことり「あー……酔ってるよー……」
海未「ふぅ……気持ちいいですねー」クテー
ことり「う、海未ちゃん……」
希「海未ちゃんの酔い方なんかエロいなー」
花陽「ことりちゃんの肩にもたれかかちゃってるね」
にこ「この場だからいいけど、男がいる飲み会であれはアウトよ」
穂乃果「あー海未ちゃん甘えてるー!ずるーい!」
にこ「穂乃果は予想通りというか……」
穂乃果「ぷはぁー、暑いねー!」
花陽「わー!穂乃果ちゃん脱いじゃダメ!!」
凛「さすがに待つにゃー!」
穂乃果「えー!暑いよー」
にこ「ちょっと、2年組の酔い方なんとかならないの……」
ことり「ごめんねー、海未ちゃん重いよー、起きてー」
海未「気持ちいいですー……」
希「こんな楽しい飲み会はじめてやなー」
絵里「はぁー、本当に楽しい、こんなに楽しいの高校生の頃以来かしら……」グデー
真姫「ちょっと、だらしないわよ」
絵里「いいのー……、戻りたいなー……」
希「えりち、そろそろお酒やめよっか」
絵里「また、皆でライブしましょうか!」
花陽「え、絵里ちゃん?」
絵里「あの頃みたいに、ことりの衣装を着て、練習もして」
ことり「絵里ちゃん……」
絵里「μ’s再結成!どう?いい考えじゃない?」
にこ「絵里」
絵里「……ごめんなさい……、ちょっとお手洗い行ってくるわね」
穂乃果「絵里ちゃんどうしたんだろ、酔ってるにしても……」
にこ「大丈夫よ、ただ」
希「戻ってきたらお説教やね」
凛「でも絵里ちゃんの気持ちわかるかも」
花陽「凛ちゃん?」
凛「凛も、あの頃に戻りたいなって、思う時あるから……」
花陽「凛ちゃん……」
海未「そんな辛気臭い話はなしですっ!凛、お酒を飲みましょうー!」
凛「わわ、う、海未ちゃん!?」
ことり「う、海未ちゃん!いま結構真面目なところだからー!」
海未「離してください!ことりー!」
穂乃果「海未ちゃん落ち着いてー!」
希「あ、店員さーん、お冷お願いしまーす」
海未「すー……すー……」
真姫「一通り暴れて寝たわね……」
ことり「お騒がせしました……」
真姫「初めて会ったときはしっかりした真面目な人だと思ったんだけど」
穂乃果「意外と抜けてるよねー海未ちゃんって」
真姫「海未も穂乃果には言われたくないと思うけど……」
絵里「……ごめんなさい、ちょっと酔いも冷ましてきたわ」
希「ん、ほら、座った座った」
絵里「うん、えーっと、その……」
にこ「えい」デコピン
希「えい」デコピン
絵里「いたっ!?」
にこ「はい、これでよし、そんな顔しないの」
希「せやでー」
絵里「なんというか……お恥ずかしいところを……」
穂乃果「いいよーいいよー穂乃果もまだ酔ってるし」
ことり「珍しい絵里ちゃんが見れたね」
希「珍しくなんかないよ、えりちは結構こんな感じ」
絵里「の、希」
花陽「お仕事大変なの?」
絵里「え、えっとー……」
にこ「今更恥ずかしがることはないでしょー」
絵里「う、うぅ……んっ!」グイッ ゴク
希(それお冷やけど……)
絵里「大変とかじゃないのよ、なんで私この仕事してるんだろうって」
凛「でも絵里ちゃんが選んで入ったんじゃないのかにゃ?」
絵里「ええ、でもやりたかった仕事なんてまだ出来てないわ、当たり前なんだけどね」
絵里「毎日が同じことの繰り返し、飲み会なんてほとんど接待みたいなもの」
絵里「休みの日も疲れて家でたまってた家事すませておしまい……」
絵里「……高校生の頃はあんなに楽しかった毎日が今はすごいつまらないの」
花陽「絵里ちゃん……」
絵里「戻れるなら、あの頃に……」
にこ「戻れないわよ」
真姫「ちょっと、にこちゃん」
にこ「戻れないからこうして大人になってるんでしょ」
絵里「わかってる……」
にこ「つまらない日ばっかり?そんなの高校の時から私は思ってたわよ」
ことり「高校の?」
にこ「ええ、穂乃果たちが部室のドアを開けるまでね」
穂乃果「あ」
にこ「つまらなくてつまらなくて、それでもあの日からはすごい楽しかった、絵里だってそうでしょ」
絵里「……確かに、そうね」
希「それまではえりち、なんか張りつめてたもんね」
絵里「そうね……」
にこ「社会人になって少しつまらないからって何よ、元生徒会長様はそんなものだったの?」
絵里「ん……、ごめんなさい、ちょっと弱気になってたわ」
海未「絵里なら大丈夫ですよぉ……」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「絵里はなんでもこなせますから、大丈夫ですよぉ……」
ことり「寝言、かな?」
絵里「……ありがと」ナデナデ
絵里「はぁ……なんだか恥ずかしいわね、私」
穂乃果「そんなことないよ!」
絵里「穂乃果?」
穂乃果「私も大学に入って、海未ちゃんやことりちゃんとバラバラになってから不安だったから」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「今までずっと頼ってばっかりだったからかな、急に寂しくなって」
真姫「それを言うなら皆もあるでしょ、そんなふうに思ったこと」
凛「……うん」
ことり「そう、だね」
穂乃果「あのラストライブの後、4月になったらまた穂乃果は2年生で、μ’sで活動する」
穂乃果「そんなことも何度も考えた」
希「夢みたいやな」
穂乃果「……でもね、きっとそんなことになってもあんなふうに輝くことは多分ないんだろうなて」
穂乃果「廃校になりかけて、なんとかしなくちゃって思った気持ち」
ことり「穂乃果ちゃんがスクールアイドルをやるって言ってことりと海未ちゃん、海未ちゃん起きてー」
海未「ん……はい……?」
ことり「海未ちゃんを誘って初めて歌った楽しさ」
海未「……3人での初めてのステージ……」
花陽「私も、そのライブで感動して……それで」
凛「μ’sに入った時の思い出、だね」
真姫「穂乃果に音楽室で強引に誘われたんだったわ」
穂乃果「あの時はーあはは……」
真姫「でもその強引さで私はμ’sに入れた」
にこ「……その後にあんたたちが部室に来た時のなんとも言えない気持ち」
希「えりちとの対立ももちろん入るよね?」
絵里「そ、その時のことは……///」
穂乃果「絶対にスクールアイドルとして活動して廃校を阻止するんだって気持ちが強くなった」
絵里「……その後よね、穂乃果が私を誘ってくれて……」
絵里「うん、そう、そこから私はあんなに輝いた高校生活を送れたんだわ……」
海未「穂乃果が倒れて弱気になったり」
ことり「私を穂乃果ちゃんが連れ戻してくれたり」
希「あの時のライブの写真まだ飾ってあるよ」
にこ「ラブライブ出場も決まった時、本当に嬉しかったわ……」
花陽「そのあと、μ’sをおしまいにするって決めたときは本当に寂しかった……」
穂乃果「全部、ぜーんぶ!私たちをたった一度の思い出!2回目なんて考えられないなって」
真姫「そうね、あんなに色々あって、色んな気持ちになれたから楽しかったんだと思う」
凛「……でも、続けられてそのままだったらもっと楽しかったかも……」
絵里「……ううん、きっと違うわ」
凛「絵里ちゃん……?」
絵里「一歩一歩進んで、終わりがあったからあんなに楽しかったんだわ、きっと」
希「あのままってことは成長しないでずっとそのままってことやからね」
にこ「そんなの、私はごめんだわ」
穂乃果「うん、私も前には進みたい、あの頃みたいに全速力じゃないけど」
凛「そ、そうだよね、いつまでもそんなことばかり言っててもダメだよね……」
海未「でも思い出して振り返ることは自由ですよ、その後進めばいいんです」
ことり「はい、海未ちゃん、お水」
海未「……いただきます」
絵里「……ん」
にこ「……あああああ、もう何飲み会でこんな話してんのよ!」
穂乃果「そうだった!ここ居酒屋さんだ!」
にこ「絵里!あんたが急に弱るからよ!」
絵里「う……ごめんなさい」
にこ「罰として、全員分の飲み物注文しなさい!」
絵里「……ええ、じゃあ全員ウォッカで!」
にこ「んなもん、あるわけないでしょ!!」
穂乃果「ぷはーっ、やっぱりお酒おいしいねー」
ことり「海未ちゃん、もう飲みすぎちゃ駄目だよ?」
海未「わ、わかってますよ」
絵里「希ー、にこー、ごめんねー」ダキッ
希「もうええって」ナデナデ
にこ「冷めるのも早かったけど、ホント酔うの早いんだから」ナデナデ
真姫「まったく困った先輩たちよね」
花陽「あはは……、あれ?凛ちゃん?」
凛「……決めたにゃ!!」ゴクゴク
穂乃果「り、凛ちゃん?」
凛「凛、高校の先生になる、そこでスクールアイドルの顧問をやるにゃ!!」
絵里「ハラショー!いいわね、それ!」
凛「もしかしたらまだ部活もないかもしれない、でも一歩踏み出せない子がいるはずにゃ……」
真姫「凛……」
凛「だからそんな子たちの手助けをしてあげたい、……あの時希ちゃんがしてくれたみたいに」
希「う、うちはそんな……」
絵里「影で最初からμ’sを支えてたのは希だものね」
花陽「実質アイドル研究部の顧問の先生だね」
凛「凛も希ちゃんみたいに踏み出せない子の背中を押してあげるにゃ!」
ことり「うん、すごいいい目標だね!」
真姫「だったら、もうちょっと勉強しないとね」
凛「う、うん……、うん!」
絵里「よし、それなら乾杯よ、乾杯!」
海未「またですか!?」
絵里「何度やってもいいのよ!」
穂乃果「かんぱーい!かんぱーい!」
絵里「では、これからの新しい一歩に」
μ’s「かんぱーーーーーい!」
間空けて申し訳ない、これで終わりで
元スレ
絵里「あー、もうわかったわよー、半分ほどおごらせていただきます!」
希「なら、今日は飲もうかなー♪」
絵里「ぐ……」
花陽「ここかな……?」
絵里「花陽ー!」
花陽「お、お久しぶりです」
絵里「なんで敬語なのよー」
花陽「つ、つい、ごめんね」
希「適当に座ってええよ、凛ちゃんとかは?」
花陽「んー、もう来ると思うけど」
海未「すみません、遅くなりました」
希「海未ちゃん、おひさ、おー、また綺麗になっとるね」
海未「い、いきなりからかわないでください///」
5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 17:51:24.00 ID:P4v0y0qQ.net
絵里「そういえば珍しいわね、海未が一番乗りじゃないっていうのも」
海未「就活でいろいろと」
絵里「そういえば4年生かー、え?就職するの?」
海未「ええ、家を継ぐにしても両親はまだ元気ですし、人生経験は必要かと」
希「真面目やねー」
花陽「うぅ、今そういう話は頭が痛いです……」
絵里「花陽もそろそろよー、あっという間よー?」
真姫「こんばんは、いきなり花陽がいじられてるわね」
絵里「真姫女医登場ね」
真姫「まだ医学部の学生よ……絵里、もう酔ってるの?」
希「楽しみだったんよ、こうやって集まるの久しぶりだし」
絵里「ホントよ、1年組がお酒飲めるようになるの待ってたんだから」
6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 17:54:10.14 ID:P4v0y0qQ.net
設定の時期としては5年後のビールがおいしい8月頃で
7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 17:58:57.60 ID:P4v0y0qQ.net
凛「こんばんはー!」
花陽「凛ちゃん!」
凛「かよちん久しぶりー!」
真姫「あら?2人とも久しぶりなの?」
凛「えーっと、春休みに会って以来かな?」
花陽「大学でいろいろと忙しくて……」
希「なんか意外やねー、もっと会ってると」
凛「前は頻繁に会ってたけど、なかなか……」
絵里「なるほど、凛もお姉さんっぽくなっちゃってー」
凛「そ、そうかな?」
絵里「ん?」
凛「ん?……あ、そ、そうかにゃ?」
絵里「それでこそ凛ね!」
希「えりち……」
10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:04:21.96 ID:P4v0y0qQ.net
真姫「絵里、絶対一杯どこかでやってきたでしょ……」
海未「テンションの高さがすごいですね……」
絵里「そ、そんなことは」
希「ほんまや、認められないわぁ!って言ってたころが懐かs」
絵里「わー!もうその頃の話はなし!」
花陽「残り3人遅いね」
絵里「そろそろ時間……」
にこ「いやー、待たせたわねー、ファンに見つからないように来たから時間が」
凛「あ、にこちゃん」
にこ「……あ、にこちゃんじゃないわよ!もっとねー……ってまだ来てないのがいるの!?」
希「まあまあ、座って座って」
にこ「せっかく最後に派手に登場しようと……」
真姫「あと二人ね」
海未「す、すみません二年組が……」
絵里「いいのよ、別に気にしないで?」
13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:09:22.52 ID:P4v0y0qQ.net
にこ「ちょーっと待ちなさいよ!」
希「なーに?」
にこ「もうちょっと私に質問あってもいいでしょ!?今どんな仕事してるのとか!!」
凛「だってー」
真姫「毎日ブログとツイッターで書いてるじゃない」
凛「全然久しぶりな感じしないにゃー、写真もしょっちゅう見てるし」
にこ「ぐっ……」
花陽「この前深夜番組で走ってたよね!」
にこ「そ、そうよ!全国ネットよ!全国ネット!」
真姫「早くゴールデン番組で見たいわ」
にこ「み、見てなさい!もう少しだからっ!!」
希「でも、最近はにこっちも本業だけで稼げてるんよ?」
凛「え!?」
にこ「当たり前でしょ!」
17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:15:16.48 ID:P4v0y0qQ.net
絵里「アルバイト時代長かったわねぇ……」
にこ「絵里も余計なこと言わなくていいから!」
ことり「ご、ごめんねー、遅くなっちゃったー」
海未「ことりー!」
ことり「海未ちゃーん!1年ぶりー!」
絵里「ことり、今日はきてくれてありがとう、こっちにはいつ?」
ことり「今は向こうも夏休みだから、三日前に戻ってきたよ」
真姫「留学してからなかなかことりとは会えなかったものね」
凛「向こうはどんな生活してるの?」
にこ「ちょーっと!なんで私より盛り上がるのよ!」
花陽「ことりちゃんとは本当に久しぶりだし……」
真姫「近況としてはことりの方が気になるわ」
にこ「このっ……、もう少しアップする頻度下げようかしら……」
ことり「あれ?穂乃果ちゃんは?」
海未「……」
19: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:20:18.19 ID:P4v0y0qQ.net
希「……あ、5分遅れるってー」
海未「集合時間の5分後に5分遅れる連絡いれる子がいますか……まったく」
ことり「相変わらずだね、穂乃果ちゃん」
凛「さすがにゃー」
ことり「あ、アイドルさんだー」フリフリ
にこ「いいわよ!もう!」
希「まあまあ」
絵里「そういえば、今日ってのみほ?」
希「考えたけど、フリーにした、時間気にするのもあれやし」
穂乃果「おっまったせー!」
海未「遅いです!!」
穂乃果「あぅ……ごめん、海未ちゃん……」
20: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:31:17.74 ID:P4v0y0qQ.net
ことり「懐かしいぃぃ♪」
真姫「この3人の関係って変わらないのね」
凛「いいバランスだねー」
花陽「あはは……」
絵里「ま、待って、穂乃果スーツってことは……」
穂乃果「今日面接だったんだー、暑いねー!」
絵里「ほ、穂乃果が就活!?」
希「あかん、これは占いになかった……」
真姫「今日傘忘れたわ」
にこ「洗濯物が……」
穂乃果「失礼じゃないっ!?」
絵里「ま、まあ聞きたいこと多いけど、乾杯しないと」ピンポーン
店員「お集まりですか?」
希「あ、はい、とりあえず飲み物どうする?」
22: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:46:47.49 ID:P4v0y0qQ.net
絵里「とりあえず生かしら?」
海未「あ、えっと、私炭酸が……」
絵里「海未はいつもは何飲んでるの?」
海未「その、飲み会はほとんど参加してもウーロン茶で」
希「ウーロン茶にしとく?」
海未「い、いえ!飲めないわけではないです!飲みたいです!」
穂乃果「海未ちゃんと飲む機会あんまりなかったからなぁー」
海未「だからこそです、このメンバーなら飲みたいです!」
絵里「じゃあ日本酒?」
ことり「お酒初心者に日本酒は……」
にこ「はいはい、とりあえず生以外は海未だけ?」
真姫「あー……まあいいわ、乾杯だし」
にこ「生中8つで」
24: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 18:56:14.96 ID:P4v0y0qQ.net
海未「えーっと……」
穂乃果「海未ちゃん、もしかして、成人式の時に3人で飲んで以来?」
海未「は、はい……まともに飲むのは……
穂乃果「じゃあ、ウーロンハイかな」
海未「ではそれで」
絵里「カシオレとかじゃなくていいの?」
穂乃果「どれくらい強いかわからないし、カシオレだと知らずにグイグイ飲んじゃうでしょ?」
絵里「なるほどね」
希「お酒に関しては穂乃果ちゃんがお姉さんやね」
穂乃果「えへへー」
希「えりちとはよく飲むけど、他の子がどれくらい飲めるか楽しみやなー」
真姫「ちょっとー学生と社会人なんだから比べないでよ?」
44: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:00:51.22 ID:P4v0y0qQ.net
店員「お待たせしましたー、お飲み物と、お通しになります」
希「ありがとうございます、ほい、皆回して回してー」
穂乃果「はーい」
絵里「さあ、皆いったわねー」
にこ「じゃあ絵里、乾杯」
絵里「え、私?」
にこ「あんたでしょ、集めたのは」
絵里「そ、そうね、うん」
絵里「では、μ’sのメンバーの再会を祝して乾杯!」
カンパーイ
希「んーちょっと、かたくない?」
絵里「い、いいでしょ、別に」
にこ「んぐ……んぐ……ぷはー」
絵里&希「はやっ!」
47: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:05:50.81 ID:P4v0y0qQ.net
穂乃果「お、にこちゃんやるねー、ごく……ごく……」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、張り合わなくても……」
真姫「そういうことりもすでに半分以上ないじゃない……」
海未「ふ、2人とも強いのですね……」
花陽「ビール飲むのが早くてもお酒が強いとは限らないよ?」
海未「そうなのですね、奥が深いです」
真姫「んー、やっぱりあんまり好きじゃないわね」
凛「真姫ちゃん、ビール苦手だっけ」
真姫「味は好みじゃないわ」
希「ビールはな、舌で飲んじゃあかんよ」
真姫「どういうこと?」
にこ&穂乃果「おかわり!」
希「……えっとな、喉で飲んじゃうんよ、のどごしってよく言うけど」
絵里「……はぁー、私も何か頼も♪」
49: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:12:44.39 ID:P4v0y0qQ.net
真姫「こういうことかしら……っく……ごく……」
希「そうそう」
真姫「なるほど……けぷっ、……///」
希「炭酸やからね」
凛「勉強になるにゃー」
にこ「穂乃果、次も生?」
穂乃果「んーいいよー」
にこ「絵里は?」
絵里「私はねー……ウィスキーロックで!」
希「ぶーっ!!」
凛「大人にゃー!」
海未「す、すごいです……」チビチビ
絵里「ふふん、私はロシアの血が流れてるからね」
50: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:17:02.75 ID:P4v0y0qQ.net
希「……」テクテク
希「あ、すみません……」
店員「はい、なんでしょう?」
希「さっきの注文なんですけど……」
希「ウィスキーロックをハイボールにしといてください……」
店員「よろしいのですか?」
希「は、はい、ただ、持ってくる時にはハイボールとは言わずに……」
店員「え、えーっと、かなり違いますが……」
希「だ、大丈夫なので……すみません……」
店員「かしこまりました」
希「……はぁ」
51: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:20:18.29 ID:P4v0y0qQ.net
穂乃果「それより何か食べ物ー」
絵里「希が戻らないけど、何か適当に頼んでおきましょうか」
海未「こ、こんなにメニューがあるのですね」
ことり「日本の居酒屋さんやっぱりいいなぁー」
にこ「そうね、とりあえず」
花陽「ご、ご飯、食べたいです」
にこ「……ま、まだシメには早いわよ?」
凛「かよちん、飲み会だとなかなかご飯食べれないっていつも言ってたから……」
穂乃果「さすが、花陽ちゃん!」
にこ「わかったわ、じゃあ普通のご飯、頼んどいてあげるわ」
花陽「ありがとうー!!」
にこ「……コースじゃなくて正解ね……」
54: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:54:08.32 ID:P4v0y0qQ.net
穂乃果「んー、とりあえずポテトフライかな」
真姫「サラダ、なんでもいいから頼んで」
凛「じゃあシーザーサラダー」
ことり「あ、これ、これ食べたい、なんこつのから揚げ!日本の定番!」
海未「ことり、日本が恋しくなるほど離れてはないでしょう」
ことり「えへへ」
絵里「ん?これなに、……なめろう?」
穂乃果「お、絵里ちゃん渋いねー」
にこ「すごいもの選ぶわね」ピンポーン
絵里「や、えっと」
店員「はい!」
にこ「えーっと……」
真姫「あ、トマトとチーズのピザも」
絵里(ど、どうしよう、なめろうってなにかしら……)
55: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 20:58:03.43 ID:P4v0y0qQ.net
絵里(壁に貼ってあったからつい口に出しちゃったけど……)
希「あ、食べ物頼んだの?」
穂乃果「うん、これとね」
絵里(なめろう……、あ、そうよ、メニューの写真を見ればいいんじゃない!)
穂乃果「あと、これ」
希「ふむふむ、渋いなぁー」
絵里(うぅ……見れない)
ことり「海未ちゃん、どう?飲めそう?」
海未「はい、そこまで嫌ではないですね」
ことり「弱くはないのかなー」
絵里(前にういろうは教わったけど……仲間かしら)
57: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:03:30.40 ID:P4v0y0qQ.net
真姫「ごめん、花陽、ビールの残り飲んでもらっていい?」
花陽「いいよ?やっぱり苦手?」
真姫「苦い」
花陽「慣れないとねー」
凛「かよちん、同い年だよね……?」
絵里(まさか、なめろうもお菓子!?でも渋いとかいうかしら……)
にこ「ごくごく……」
穂乃果「にこちゃん、お酒強いねー」
にこ「強くないけど、飲めるようになったのよ、仕事柄ね」
ことり「アイドルの?」
にこ「飲み会だらけよ、付き合い、仕事いろいろと」
絵里(なめろう、漢字にすればわかるかしら、滑狼……狼?)
58: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:16:03.37 ID:P4v0y0qQ.net
絵里(いえ、そんなわけないわ、うーん、あ、駿河産って書いてあるわ!)
穂乃果「えー、でもにこちゃんのことだから」
花陽「にこー、そんなお酒なんて飲めないにこー」
真姫「って感じで対応するんじゃないの?」
にこ「なんで、私のモノマネクオリティあげてんのよ」
凛「それはおいといて」
絵里(駿河産だから……駿河……桜エビとかかしら?)
にこ「そうは言っても、まったく飲めないと盛り下がるのよ」
希「そうなんや」
にこ「結局、勧められたら飲んでいく程度は飲めないと仕方ないのよ」
穂乃果「えっと、それってつまり……」
にこ「下手すれば結構飲むわよー、最初は辛かったけどね、でもこれも仕事よ、仕事」
真姫「にこちゃん……」
希「今日は好きに飲んでええからねー」ギュー
絵里(なめろうって響きから…・・エビのペーストしたもの……?)
64: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:24:50.63 ID:P4v0y0qQ.net
にこ「わかってるわよ、好きに飲むわ」
凛「やっぱり社会人は大変にゃ……」
ことり「希ちゃんも?」
希「うちもそうやねー、ビールには慣れたかな、そこまでお酒強要する職場やないけど」
穂乃果「はぁー……大変そうだな……」
絵里(そうね、きっと、桜エビをペーストにした、ピンクの可愛い食べ物ね、ういろうみたいな)
ことり「絵里ちゃんは?」
絵里「え?」
海未「絵里?」
絵里「……そうね、私も同じかな」
穂乃果「やっぱりかー」
花陽「社会人だもんねー」
絵里(何の話かしら……)
65: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:30:49.60 ID:P4v0y0qQ.net
穂乃果「あ、食べ物きたよー、はい、花陽ちゃん、ご飯」
花陽「ありがとうー!!」
凛「サラダ、サラダ」
希「ええよ?そんな分けるとかせんでも」
凛「あ……、つい癖になってて……」
穂乃果「結構飲み会多いとみた!」
凛「入ったゼミが飲み会多いとこなのと、こういうのうるさくて、あはは……」
にこ「皆少しずつ変わるものねー」
希「変わるっていうと寂しいから、成長、にしとこ?」
穂乃果「はい、絵里ちゃん、なめろう!一口目どうぞ!」
絵里「……ん?」
ことり「どうしたの?」
絵里「なめろう……?」
絵里(……ど、どうしよう、想像していた色とまったく違うものがきたわ……)
66: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:35:38.92 ID:P4v0y0qQ.net
にこ「まさか、絵里、なめろうって知らずに頼んだ?」
絵里「そ、そんなわけないでしょー、大好きなのよーこれ」パク
希(えりち……)
絵里「……ん……うーん……?」
海未「穂乃果、気のせいでしょうか、絵里が異国の料理を食べた外国人に見えるのですが」
穂乃果「私もそう見える」
ことり「向こうの友達に佃煮をあげたときと同じ表情だよ……」
希「えりち、正直に言った方がええよ?」
絵里「……あの、これはなんでしょうか……」
絵里「な、なめろうって、ういろうみたいなものじゃ……エビじゃないの?」
絵里以外(なんだこの子可愛い)
68: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:43:48.15 ID:P4v0y0qQ.net
絵里「な、なるほど、アジなのね」
にこ「そう、アジをね……」
真姫「意外と絵里って抜けてるわよね」
穂乃果「あはは……」
海未「あの、絵里がさきほどから飲んでいるのはウィスキーなのですか?」
ことり「どうみてもハイボールだけど……」
凛「でも、絵里ちゃん、ウィスキーロックって……」
花陽「絵里ちゃんは何も言わずに飲んでるよ?」
希「えりち、あれで酒弱いんよ、その癖に知らない強そうなお酒飲みたがるんよ……」ボソッ
海未「希、大変ですね……」
希「わかってくれて嬉しい……」
ことり「でも、お仕事の飲み会は大丈夫なの?」
希「そこはビールだけでやり過ごしてるらしいんよ、基本的に自由に頼めるようなもんやないし」
穂乃果「はー……」
72: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 21:57:25.87 ID:P4v0y0qQ.net
真姫「私たちも他頼みましょう?」
ことり「そうだね、じゃあ私……カルーアミルク」
凛「あ、凛もそれー」
海未「かるーあみるく……」
真姫「私は……あ、サングリアあるのね、サングリアで」
海未「さんぐりあ……」
穂乃果「私も頼むよー、ファジーネーブル!」
にこ「私もそれ追加、……それで味噌でね」
希「うちはモヒートかな」
海未「もひーと……」
花陽「私は日本酒にしようかな」
海未「にほんしゅ……」
凛「おぉー」
穂乃果「さすがお米の申し子ー」
花陽「私、検査したらアルコール強いみたいで……」
77: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/30(土) 22:15:56.61 ID:P4v0y0qQ.net
穂乃果「海未ちゃんは?」
海未「え、えーっと……」
ことり「お酒の種類よくわからないかな?」
海未「す、すみません」
穂乃果「炭酸入ってないのは、このあたりのカクテルと……果実酒?」
海未「果実酒……、これおいしそうですね」
ことり「梅酒かぁ、ロックなら大丈夫だね」
穂乃果「じゃあ頼んでみよ、ダメそうなら私飲むよ」ピンポーン
海未「でも穂乃果は」
穂乃果「そしたら私のファジーネーブル飲んでみなよ」
海未「ふぁじーねーぶる……」
希「海未ちゃんがまるで魔法の呪文を聞いたように復唱しとるのが可愛いなー」
真姫「希……ほら、そろそろにこちゃんのお料理教室が終わるわよ」
102: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 00:21:05.18 ID:hHkLy0m4.net
絵里「なるほど、ハラショーよ、にこ」
にこ「駿河産だけでそこまで想像できるあんたもハラショーよ、まったく」
希「えりちは飲み物ええの?」
絵里「ええ、ウィスキーあるもの」
にこ「何も言わないけど、いつか真実は教えなさい」ボソッ
希「わ、わかっとるよ……」
海未「いろんなお酒の名前があるのですね」
ことり「そこに載ってるのは本当に一部だよ?」
海未「そ、そうなのですか」
ことり「うん、ビールでもたくさんあるよ、青りんごとか、ココナッツとか」
海未「なるほど……」カキカキ
穂乃果「わざわざメモらなくても」
104: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 00:29:19.76 ID:hHkLy0m4.net
にこ「そういえば、穂乃果、あんた就職するの?」
穂乃果「え、うん、そうだよー」
凛「穂むらは?」
穂乃果「……えーっと、最初はね、卒業して継ぐ気だったんだけどね」
絵里「だけど?」
穂乃果「私が和菓子を作るにしろ、事務的なことをやるにしろ……」
ことり「ん?」
穂乃果「先に外で結婚相手見つけて来いって」ボソッ
絵里「あ、あー……」
希「なるほどなー……」
108: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 01:21:51.05 ID:hHkLy0m4.net
穂乃果「店継いじゃったら出会いなんてないぞーってさー」
真姫「じゃあ結婚相手見つけるために就活してるの?」
穂乃果「ち、違うよっ!結局、まだ好きにやらせてもらえてるってだけど、仕事はしないと」
絵里「まあそうよねー、それで?どの辺り受けてるの?」
穂乃果「まったく無関係なところもあれだし、一応食品関係」
希「いい感じのところは?」
穂乃果「今日のところと、あと一つが次で3次面接」
凛「にゃー……」
穂乃果「これでダメなら、製菓学校でも行っちゃおうかな……」
絵里「穂乃果がここまで真剣に考えてるとなんだか感慨深いわねー」
希「もう家事手伝い的なノリで穂むら継ぐもんやと……」
穂乃果「私だって少しは成長してるよー!!」
にこ「ほら、幼馴染二人もなんか言いなさいよ」
109: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 01:27:42.90 ID:hHkLy0m4.net
海未「あ、す、すみません、なんだか大人になったのだなと……」
ことり「結婚かぁ……」
穂乃果「い、いや、すぐにするわけじゃないよ!?いずれね、いずれ」
にこ「あー、この流れ恋バナになるわー……」ゴクゴク
絵里「はーい、じゃあ彼氏いる人ー」
真姫「絵里、酔ってるわね……」
絵里「ちょっとー隠すのなしよー」
希「そういうえりちは?」
絵里「私はー……」
絵里「いませーん……はぁ……」
花陽(うまい)
110: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 01:32:01.47 ID:hHkLy0m4.net
穂乃果「って、えぇー!?海未ちゃんも就活中なの!?」
海未「なんですか、その反応は」
穂乃果「だって、家は!?」
海未「穂乃果と似たような理由です」
穂乃果「結婚!?」
海未「そこじゃないです!」
ことり「海未ちゃんは何を」
海未「私は、その……今は公務員の結果待ちです」
穂乃果「ふぇ……うぇぇぇ!?」
ことり「そうなの!?」
真姫「なんで、そこの2人は知らないのよ、連絡とったりしてるんでしょ?」
穂乃果「あんまりこういう話しなくて……」
ことり「最近のおいしいお菓子とかそんなことばかりで……」
真姫「そこは変わらないのね……」
111: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 01:36:38.94 ID:hHkLy0m4.net
希「公務員っていろいろあるけど?」
穂乃果「警察!?」
海未「それは両親に反対されました」
ことり「そ、そうなんだ」
海未「行政事務ですよ、役所です」
絵里「じゃあー今は緊張してる時ねー」
海未「え、ええ、だからこそ、今日くらいお酒を飲んで楽しみます!」グイッ
ことり「あー、それはちょっとずつ……」
海未「おいしいですね、これ、おかわり欲しいです」
絵里「私もーおかわりー!」
希「えっと、梅酒ロックとハイボールを」
絵里「ん?ハイボールー?」
113: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 01:44:36.81 ID:hHkLy0m4.net
にこ「ことりは卒業時期ずれるんだっけ」
ことり「うん、だからまだ就活時期じゃないんだ」
花陽「でも、ことりちゃんは夢は変わらずなんだよね?」
ことり「ここまできたし、うん、引き続き頑張ります」ケイレイ
凛「就活かぁー……」
穂乃果「穂乃果も1年前はそんなだったよ、実感なんてなかったし」
海未「今じゃ、スーツで面接ですね」
穂乃果「あはは……なんとなく大人になるんだなーって」
絵里「ねぇー、ハイボールってなーに?」ユサユサ
希「えりち、お酒飲んでる時に揺らすのやめてってー」
139: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 17:39:18.27 ID:hHkLy0m4.net
希「真姫ちゃーん、えりち、引き取ってー」
真姫「ヴェェェ!?な、なんでよ!」
穂乃果「それじゃあ席替えターイム!」
真姫「ホントに引き取ることになったわ……」
希「ねぇ、もしかして、穂乃果ちゃん、もしかして結構合コンとか行ってる?」
穂乃果「え、あー、うん、付き合いというか……」
海未「そ、そんな、破廉恥ですっ!」
穂乃果「なんで!?」
絵里「ねぇー、真姫、ハイボールって何なのよー」
真姫「今飲んでるのがそうでしょ……」
絵里「ふふん、知らないのー?これはねーウィスキーよ、ウィスキー!」
真姫「……」
140: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 17:57:12.07 ID:hHkLy0m4.net
海未「し、しかし……」
穂乃果「飲み会みたいなもんだよー、そんな深く考えないでよー」
にこ「まあ男側は結構本気なんでしょうけどね」
花陽「元スクールアイドルの合コンだもんねー」
ことり「そ、それで合コンの結果は……」
穂乃果「え、うーん、連絡先交換した人はいるにはいるけどー、特に何もかなー」
ことり「そ、そっかぁ……」
穂乃果「も、もうこの話いいからー、あ、食べ物何か頼もうよー」
海未「逃げましたね……」
穂乃果「穂乃果、これ食べたいな、これ手作りつくね」
希「なら、串何本か頼もうか」
141: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 18:07:05.03 ID:hHkLy0m4.net
絵里「でも、そのうち穂乃果もお持ち帰りされちゃうのかなぁー……」
穂乃果「ぶっ!!」
希「えりち……、というか話聞いてたんやね」
海未「は、破廉恥ですよ!絵里!」
絵里「なによー、もう社会人なんだからー」
穂乃果「だーかーらー、穂乃果の話はもういいの!」
絵里「よくないでしょー、穂乃果の大事な」
真姫「ほら、エリーチカ、お酒よ」
絵里「わーい♪」
穂乃果「た、助かった……」
希「ごめんねー、えりち、酔うとこうなっちゃうんよ」
にこ「仕事の飲み会大丈夫なの、あれで」
希「そこはほら、μ’s入る前のえりちモードでいるらしいから」
ことり「認められないわ!って感じだね!」
希「そうそう、それそれ」
143: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 18:21:02.41 ID:hHkLy0m4.net
真姫「また無理してるのね」
絵里「そうなのー、エリーチカつらいのー」ギュッ
真姫「あーもうー……」
花陽「社会人って大変なんだなぁ……」
にこ「そうよ、大変よー」
凛「はぁ……」
穂乃果「凛ちゃんと花陽ちゃんはどうするの?」
花陽「え、えーっと……私はまだ就職じゃなくて院まで行こうかなって……」
穂乃果「院って、大学院!?」
凛「は、初めて聞いたよ?」
真姫「私もよ、研究好きとは言ってたけど、相当だったのね」
花陽「もっともっと、勉強してお米を中心に研究したいなって……」
海未「農学部、本当に花陽に合ってたんですね」
花陽「うん!」
144: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 18:43:18.20 ID:hHkLy0m4.net
凛「うー……にゃ!」ポカ
花陽「いたっ、り、凛ちゃん?」
凛「ずるいよ!いつの間にかかよちん進路決めてて……」
花陽「なかなか言い出すきっかけが、ね?」
凛「むー……」
穂乃果「凛ちゃんはまだ考え中?」
海未「でも、凛は確か教育学部では……」
真姫「教師は考え中なのよね、凛は」
凛「う、うん……、自信というか……本当にやりたいのか、わからなくなって」
ことり「ゆっくり決めるといいよ、大事なことだもん」
凛「うん……」ゴクゴク
凛「でも焦るにゃー……、皆ちゃんと将来のことちゃんと考えてて……」
148: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 20:42:46.64 ID:hHkLy0m4.net
希「そんなことないよ、うちは少なくともそこまで将来のことは考えとらんし」
ことり「え?でも働いて……」
希「そうやね、今の職場にそこまで不満はないよ、いい職場やと思う」
海未「では……」
希「うち、ここで何が出来るのかなーって、なんとなく就職しちゃったから……」
花陽「なんとなく……」
希「もちろん、面接はすごい立派なことを言ったよ?」
希「でも働いて思った、何のために働いてるのかなって」
希「えりちみたいに自分の能力を活かして仕事決めたとかそういうんじゃないから……」
希「……って、うちもちょっと酔っとるね」
にこ「働いてて不安なのは皆一緒だから大丈夫よ」
希「にこっち……」
にこ「私だっていつも不安よ、明日になったら仕事ゼロもあり得るもの」
149: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/31(日) 20:51:00.44 ID:hHkLy0m4.net
真姫「そんなこと……」
にこ「芸能の仕事なんてそんなもんよ、にこにーのキャラもそろそろ変えていけって言われたし」
凛「きっついにゃ……」
にこ「でも仕事が来るうちは必死にやるだけよ」
にこ「まあ、もちろん、料理の出来るアイドルキャラも出来るように日々腕は磨いたりしてるけど」
花陽「なるほど、そういう番組あるもんね!」
にこ「いざとなったらなんとかするわ、希は器用なんだから、いざとなればなんとでもなるでしょ」
希「にこっち……」
にこ「まあ、まずは3年くらいは働いてみなさい、ブラックじゃないならね、社会人の先輩からのアドバイスよ」
希「あぁー、もう」ゴクゴク
希「大好きやー!」ギュー
にこ「はいはい」
170: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/06(土) 00:02:07.11 ID:F7vbIOae.net
絵里「エリーチカ、お酒たりなーい」
真姫「ちょっと、飲み過ぎよ、いい加減に……」
絵里「なによー、後輩の癖に生意気よー」
真姫「先輩後輩、禁止なんじゃないの?」
絵里「いいから飲めー!」
真姫「ちょっ、わ、わかったから」ゴクゴク
にこ「絵里ってあんなに悪酔いするの?」
希「んー、まあ今日は特別やね」
穂乃果「はぁー
171: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/06(土) 00:07:50.79 ID:F7vbIOae.net
穂乃果「はぁー!私ももう一杯飲もうー、次はねー、モスコミュール!」
ことり「あんまりいろいろ飲むのはよくないよー?」
穂乃果「えーだって、いろんな味の飲みたいんだもんー」
海未「私もこの梅酒ロックを」
花陽「海未ちゃん、やっぱり結構飲めるのかな?」
海未「そうかもしれませんねー」
凛「あれ、でも海未ちゃん、それ梅酒3杯目……?」
海未「おいしいですねー」フワフワ
ことり「う、海未ちゃん!?酔ってる!?」
海未「酔ってませんよー、ことりー、ことりは可愛いですねー」
ことり「あー……酔ってるよー……」
海未「ふぅ……気持ちいいですねー」クテー
ことり「う、海未ちゃん……」
172: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/06(土) 00:12:04.56 ID:F7vbIOae.net
希「海未ちゃんの酔い方なんかエロいなー」
花陽「ことりちゃんの肩にもたれかかちゃってるね」
にこ「この場だからいいけど、男がいる飲み会であれはアウトよ」
穂乃果「あー海未ちゃん甘えてるー!ずるーい!」
にこ「穂乃果は予想通りというか……」
穂乃果「ぷはぁー、暑いねー!」
花陽「わー!穂乃果ちゃん脱いじゃダメ!!」
凛「さすがに待つにゃー!」
穂乃果「えー!暑いよー」
にこ「ちょっと、2年組の酔い方なんとかならないの……」
ことり「ごめんねー、海未ちゃん重いよー、起きてー」
海未「気持ちいいですー……」
希「こんな楽しい飲み会はじめてやなー」
201: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 01:11:50.21 ID:hWSKnFk6.net
絵里「はぁー、本当に楽しい、こんなに楽しいの高校生の頃以来かしら……」グデー
真姫「ちょっと、だらしないわよ」
絵里「いいのー……、戻りたいなー……」
希「えりち、そろそろお酒やめよっか」
絵里「また、皆でライブしましょうか!」
花陽「え、絵里ちゃん?」
絵里「あの頃みたいに、ことりの衣装を着て、練習もして」
ことり「絵里ちゃん……」
絵里「μ’s再結成!どう?いい考えじゃない?」
にこ「絵里」
絵里「……ごめんなさい……、ちょっとお手洗い行ってくるわね」
穂乃果「絵里ちゃんどうしたんだろ、酔ってるにしても……」
にこ「大丈夫よ、ただ」
希「戻ってきたらお説教やね」
205: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 21:12:59.36 ID:hWSKnFk6.net
凛「でも絵里ちゃんの気持ちわかるかも」
花陽「凛ちゃん?」
凛「凛も、あの頃に戻りたいなって、思う時あるから……」
花陽「凛ちゃん……」
海未「そんな辛気臭い話はなしですっ!凛、お酒を飲みましょうー!」
凛「わわ、う、海未ちゃん!?」
ことり「う、海未ちゃん!いま結構真面目なところだからー!」
海未「離してください!ことりー!」
穂乃果「海未ちゃん落ち着いてー!」
希「あ、店員さーん、お冷お願いしまーす」
206: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/21(日) 21:16:18.01 ID:hWSKnFk6.net
海未「すー……すー……」
真姫「一通り暴れて寝たわね……」
ことり「お騒がせしました……」
真姫「初めて会ったときはしっかりした真面目な人だと思ったんだけど」
穂乃果「意外と抜けてるよねー海未ちゃんって」
真姫「海未も穂乃果には言われたくないと思うけど……」
絵里「……ごめんなさい、ちょっと酔いも冷ましてきたわ」
希「ん、ほら、座った座った」
絵里「うん、えーっと、その……」
にこ「えい」デコピン
希「えい」デコピン
絵里「いたっ!?」
にこ「はい、これでよし、そんな顔しないの」
希「せやでー」
213: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 15:42:45.18 ID:S04udpNh.net
絵里「なんというか……お恥ずかしいところを……」
穂乃果「いいよーいいよー穂乃果もまだ酔ってるし」
ことり「珍しい絵里ちゃんが見れたね」
希「珍しくなんかないよ、えりちは結構こんな感じ」
絵里「の、希」
花陽「お仕事大変なの?」
絵里「え、えっとー……」
にこ「今更恥ずかしがることはないでしょー」
絵里「う、うぅ……んっ!」グイッ ゴク
希(それお冷やけど……)
絵里「大変とかじゃないのよ、なんで私この仕事してるんだろうって」
凛「でも絵里ちゃんが選んで入ったんじゃないのかにゃ?」
絵里「ええ、でもやりたかった仕事なんてまだ出来てないわ、当たり前なんだけどね」
214: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 15:50:32.50 ID:S04udpNh.net
絵里「毎日が同じことの繰り返し、飲み会なんてほとんど接待みたいなもの」
絵里「休みの日も疲れて家でたまってた家事すませておしまい……」
絵里「……高校生の頃はあんなに楽しかった毎日が今はすごいつまらないの」
花陽「絵里ちゃん……」
絵里「戻れるなら、あの頃に……」
にこ「戻れないわよ」
真姫「ちょっと、にこちゃん」
にこ「戻れないからこうして大人になってるんでしょ」
絵里「わかってる……」
にこ「つまらない日ばっかり?そんなの高校の時から私は思ってたわよ」
ことり「高校の?」
にこ「ええ、穂乃果たちが部室のドアを開けるまでね」
穂乃果「あ」
にこ「つまらなくてつまらなくて、それでもあの日からはすごい楽しかった、絵里だってそうでしょ」
215: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 15:56:09.76 ID:S04udpNh.net
絵里「……確かに、そうね」
希「それまではえりち、なんか張りつめてたもんね」
絵里「そうね……」
にこ「社会人になって少しつまらないからって何よ、元生徒会長様はそんなものだったの?」
絵里「ん……、ごめんなさい、ちょっと弱気になってたわ」
海未「絵里なら大丈夫ですよぉ……」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「絵里はなんでもこなせますから、大丈夫ですよぉ……」
ことり「寝言、かな?」
絵里「……ありがと」ナデナデ
絵里「はぁ……なんだか恥ずかしいわね、私」
穂乃果「そんなことないよ!」
絵里「穂乃果?」
217: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:03:46.96 ID:S04udpNh.net
穂乃果「私も大学に入って、海未ちゃんやことりちゃんとバラバラになってから不安だったから」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「今までずっと頼ってばっかりだったからかな、急に寂しくなって」
真姫「それを言うなら皆もあるでしょ、そんなふうに思ったこと」
凛「……うん」
ことり「そう、だね」
穂乃果「あのラストライブの後、4月になったらまた穂乃果は2年生で、μ’sで活動する」
穂乃果「そんなことも何度も考えた」
希「夢みたいやな」
穂乃果「……でもね、きっとそんなことになってもあんなふうに輝くことは多分ないんだろうなて」
穂乃果「廃校になりかけて、なんとかしなくちゃって思った気持ち」
ことり「穂乃果ちゃんがスクールアイドルをやるって言ってことりと海未ちゃん、海未ちゃん起きてー」
海未「ん……はい……?」
ことり「海未ちゃんを誘って初めて歌った楽しさ」
海未「……3人での初めてのステージ……」
218: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:10:54.55 ID:S04udpNh.net
花陽「私も、そのライブで感動して……それで」
凛「μ’sに入った時の思い出、だね」
真姫「穂乃果に音楽室で強引に誘われたんだったわ」
穂乃果「あの時はーあはは……」
真姫「でもその強引さで私はμ’sに入れた」
にこ「……その後にあんたたちが部室に来た時のなんとも言えない気持ち」
希「えりちとの対立ももちろん入るよね?」
絵里「そ、その時のことは……///」
穂乃果「絶対にスクールアイドルとして活動して廃校を阻止するんだって気持ちが強くなった」
絵里「……その後よね、穂乃果が私を誘ってくれて……」
絵里「うん、そう、そこから私はあんなに輝いた高校生活を送れたんだわ……」
海未「穂乃果が倒れて弱気になったり」
ことり「私を穂乃果ちゃんが連れ戻してくれたり」
希「あの時のライブの写真まだ飾ってあるよ」
219: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:19:51.32 ID:S04udpNh.net
にこ「ラブライブ出場も決まった時、本当に嬉しかったわ……」
花陽「そのあと、μ’sをおしまいにするって決めたときは本当に寂しかった……」
穂乃果「全部、ぜーんぶ!私たちをたった一度の思い出!2回目なんて考えられないなって」
真姫「そうね、あんなに色々あって、色んな気持ちになれたから楽しかったんだと思う」
凛「……でも、続けられてそのままだったらもっと楽しかったかも……」
絵里「……ううん、きっと違うわ」
凛「絵里ちゃん……?」
絵里「一歩一歩進んで、終わりがあったからあんなに楽しかったんだわ、きっと」
希「あのままってことは成長しないでずっとそのままってことやからね」
にこ「そんなの、私はごめんだわ」
穂乃果「うん、私も前には進みたい、あの頃みたいに全速力じゃないけど」
凛「そ、そうだよね、いつまでもそんなことばかり言っててもダメだよね……」
海未「でも思い出して振り返ることは自由ですよ、その後進めばいいんです」
ことり「はい、海未ちゃん、お水」
海未「……いただきます」
220: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:22:09.49 ID:S04udpNh.net
絵里「……ん」
にこ「……あああああ、もう何飲み会でこんな話してんのよ!」
穂乃果「そうだった!ここ居酒屋さんだ!」
にこ「絵里!あんたが急に弱るからよ!」
絵里「う……ごめんなさい」
にこ「罰として、全員分の飲み物注文しなさい!」
絵里「……ええ、じゃあ全員ウォッカで!」
にこ「んなもん、あるわけないでしょ!!」
221: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:29:18.30 ID:S04udpNh.net
穂乃果「ぷはーっ、やっぱりお酒おいしいねー」
ことり「海未ちゃん、もう飲みすぎちゃ駄目だよ?」
海未「わ、わかってますよ」
絵里「希ー、にこー、ごめんねー」ダキッ
希「もうええって」ナデナデ
にこ「冷めるのも早かったけど、ホント酔うの早いんだから」ナデナデ
真姫「まったく困った先輩たちよね」
花陽「あはは……、あれ?凛ちゃん?」
凛「……決めたにゃ!!」ゴクゴク
穂乃果「り、凛ちゃん?」
凛「凛、高校の先生になる、そこでスクールアイドルの顧問をやるにゃ!!」
絵里「ハラショー!いいわね、それ!」
222: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:35:51.53 ID:S04udpNh.net
凛「もしかしたらまだ部活もないかもしれない、でも一歩踏み出せない子がいるはずにゃ……」
真姫「凛……」
凛「だからそんな子たちの手助けをしてあげたい、……あの時希ちゃんがしてくれたみたいに」
希「う、うちはそんな……」
絵里「影で最初からμ’sを支えてたのは希だものね」
花陽「実質アイドル研究部の顧問の先生だね」
凛「凛も希ちゃんみたいに踏み出せない子の背中を押してあげるにゃ!」
ことり「うん、すごいいい目標だね!」
真姫「だったら、もうちょっと勉強しないとね」
凛「う、うん……、うん!」
絵里「よし、それなら乾杯よ、乾杯!」
海未「またですか!?」
絵里「何度やってもいいのよ!」
穂乃果「かんぱーい!かんぱーい!」
絵里「では、これからの新しい一歩に」
μ’s「かんぱーーーーーい!」
223: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/06/24(水) 16:36:18.49 ID:S04udpNh.net
間空けて申し訳ない、これで終わりで
絵里「飲み会やるわよ!飲み会!」