1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:01:37.25 ID:K7PbIKs50
杏子「あたしの妹分の千歳ゆまだ。最近、魔法少女する事になったからよろしくしてやってくれー」
ゆま「よろしくお願いします」ペコリ
マミ「ついにゆまちゃんが私たちのチームに参加するのね」
ほむら「可愛い///でも、まどかには負けるわ」
さやか「可愛い!」
ゆま「///」テレテレ
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:04:37.18 ID:K7PbIKs50
さやか「うわあ杏子にこんなに可愛い妹がいただなんてね」
ゆま「///」テレテレ
杏子「いや妹分だって言っただろ、妹じゃねえよ。だって名字が違うだろ」
さやか「なるほど、血が繋がってない義妹か!萌えか?そこが萌えなのかあ!?」
さやか「血が繋がっていないからといって妹と性行為は駄目だよ杏子!そんなの許されるのはエロゲーの中だけだからね」
杏子「しねーよ!つうかゆまの前でそんな下品な事言うな!」
ゆま「青い髪のおねえちゃんは何を言ってるの?勉強しなくちゃいけないのかな?」
ほむら「その必要はないわ」
マミ「ゆまちゃんにはまだ知らなくていい世界があるのよ」
さやか「ゆまちゃん!この美樹さやかさんに何でも聞いてくれたまえ!何でも頼ってくれたまえ!」
ゆま「うん。ありがとう、さやかおねえちゃん」
さやか「可愛い///」
マミ「美樹さん。何だか凄く張り切ってるわね」
さやか「何てったってあたしに初めてできた魔法少女の後輩ですからね!舞い上がっちゃってますねあたし!」
ほむら「いい?ゆまちゃん。あの青い髪の人の言う事を聞いちゃ駄目よ。ああいうのは反面教師にしなさい」
さやか「何をー!!」
杏子(なんか、さやかの奴空回りしないか心配だな…)
QB「大変だよ魔女が現れた!」
マミ「何ですってー!」
ゆま「わたし、初めてみんなと戦う事になるけど大丈夫かなあ…」
杏子「気張り過ぎだぞゆま」
ほむら「そうよ。私たちがサポートするから、気楽にして」
さやか「そうだよゆまちゃん!あたしがいるから大船に乗ったつもりでいて!」
杏子・ほむら(さやかのせいで心配になってきた…)
結界内
魔女「グヘへへ」
さやか「ゆまちゃんにいいとこ見せないとね!そりゃあ先制攻撃だ!」
マミ「油断しすぎよ美樹さん!」
さやか「え!?」
魔女「ナメンナヨー!」
さやか「キャアアア!」
さやか「いててて」
マミ「危ない美樹さん!」
魔女「突撃ラブハート!」
ゆま「ああ!マミおねえちゃんがさやかおねえちゃんをかばって魔女の突撃で吹っ飛ばされちゃった!」
杏子「マミー!」
ほむら「落ち着いて杏子。まずは魔女を先に撃破よ」
魔女「モウヤラレター」
ドカーン
杏子「大丈夫かマミ!」
さやか「ごめんなさいマミさん。あたしが油断したばっかりに…。すぐに回復します」
マミ「うう…」
さやか「この傷だと少し時間がかかっちゃいそう…」
ゆま「わたしに任せてさやかおねえちゃん!」
さやか「え!?」
杏子「ゆまはさやかと同じ回復系の魔法少女なんだ」
マミ「…あれ?私魔女の突撃を受けたはずじゃあ?」
ほむら「凄い一瞬で傷が回復したわ!」
杏子「ゆまにお礼を言っときなよマミ。お前の傷を治してくれたんだ」
マミ「まあ!ありがとうゆまちゃん!さっそく大手柄ね!」
ゆま「///」テレテレ
さやか「…良かったー!良かったー!魔女も倒せたしマミさんの傷も治って…あはは…」
さやか「ごめんなさいマミさん。あたしが油断したばっかりに…」
マミ「いいのよ。次に気をつけてくれればね」
さやか「次か…」
さやか(後輩にいいとこ見せるはずが、カッコ悪いとこ見せちゃったよ…。しかも回復力はあたしの数段上…)
さやか(このままじゃあたしの立場がないよ…)
さやか(ううん、何弱気になってんだあたし!へこたれないのがさやかちゃんだろ!回復で負けててもあたしには剣がある!)
さやか「剣士さやかちゃんで名誉挽回だ!」
QB「大変だよ魔女が現れた!」
マミ「何ですってー!」
ゆま「わたし、みんなと戦う事になるの二回目だけど大丈夫かなあ…」
杏子「気張り過ぎだぞゆま」
ほむら「そうよ。私たちがサポートするから、気楽にして」
さやか「そうだよゆまちゃん!あたしがいるから大船に乗ったつもりでいて!」
杏子・ほむら(さやかのせいで心配になってきた…)
杏子・ほむら(…あれ?デジャビュ!?)
結界内
魔女「デュフフフ…」
さやか「今度こそゆまちゃんにいいとこ見せないとね!そりゃあ先制攻撃だ!…でも油断はせずに」
ガキン!
さやか「か、固い!」
魔女「コンチクショー!」
さやか「きゃああああ!」
杏子「魔女が放った衝撃波でさやかが吹っ飛ばされた!」
魔女「べランメー!」
マミ「ああ!今度は衝撃波がゆまちゃんに!危なーい!」
ゆま「えい!」スコーン
ほむら「凄いわ!魔女の衝撃波をハンマーで受け流したわ!」
ほむら「機関銃!」ダダダダ!
魔女「カキ―ン!」
ほむら「くっ!防御力が固いわね…」
さやか「そりゃあ!ちぇーすとー!」
ガキンガキン
魔女「イタクモカユクモナイ」
杏子「そんな攻撃じゃ駄目ださやか!もっとスピードとパワーが必要だ!」
杏子「うおりゃあああ!!」
魔女「ぬわああああ」
ドカーン
ゆま「やったー!凄いよ杏子!」
杏子「お前も魔女の攻撃を受け流したのは凄かったぞゆま」
マミ「凄いわ、ゆまちゃん。少ししか戦った事がないのにまるで歴戦の戦士みたいよ」
ほむら「たいしたやつだわ…」
さやか「…」
さやか(回復もゆまちゃんに負けてる…接近戦も杏子に負けてる…飛び道具なんて話にならない…)
さやか(あたしどうしたらいいの?)
次の日
QB「大変だよ魔女が現れた!」
マミ「何ですってー!」
ゆま「わたし、みんなと戦う事になるの三回目だけど大丈夫かなあ…」
杏子「気張り過ぎだぞゆま」
ほむら「そうよ。私たちがサポートするから、気楽にして」
さやか「…」
杏子・ほむら(…あれ?さやかが何も言わない!?)
さやか「…(なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃ…)」
結界内
魔女「ヨバレテトビデテジャジャジャジャーン!」
ほむら「呼んでないわよ!」
さやか「あたしはやれる、あたしはやれる…」ブツブツ
ゆま(どうしたんだろ今日のさやかおねえちゃんの様子がおかしい…)
魔女「フンヌラバ!」
マミ「魔女の突撃だわ!」
さやか「くっ!」
杏子「さやかが受け止めた!?」
さやか「今のうちに魔女を攻撃してー!」
マミ「わ、わかったわ!ティーロ!」
ボーン!
魔女「オフゥ!?」
ほむら「マミの攻撃に思わず魔女は逃げだしたわ!」
さやか「はぁ…はぁ…とどめををささなきゃ…」
杏子「おい!さやか!傷だらけじゃねえか!」
さやか「いいの…。あたしは痛覚を遮断できるし、自己再生ができる…だからこんな傷へっちゃら…」
ゆま「わたしが回復を…」
さやか「いいのゆまちゃん…あたしの傷はあたしで治せるから…」
魔女「ムカチャッカファイアー!!」
マミ「キャ!魔女が怒りに火を燃やしてる!」
ほむら「凄い魔力だわ…」
ゆま「あわわわ」
杏子「こいつはヤバいかも…」
魔女「カムチャッカインフェルノォォォオオオウ!!!」
ドカーン!
マミ・ゆま・ほむら「キャー!!」
さやか「させない…」
杏子「何やってんだよ!?さやか!!」
さやか「みんな…大丈夫…?」
杏子「あたしらじゃねえ!盾になってあたしらを庇ったお前の方が重傷じゃねえか!!」
さやか「あたしの事はいいから、早く魔女にとどめを…」
マミ「くっ…ティロ・フィナーレ!!」
魔女「キャアアアアアア!!」
ドカーン!
ほむら「今日も見事なティロ・フィナーレだったわマミ」
マミ「…っていうか暁美さん!「キャー!!」じゃないわよ!ザ・ワールド…じゃなくて、タンマウォッチ…でもなくて時間停止はどうしたのよ?!」
ほむら「最近、魔力を使いすぎてて今日は時間停止が使えないのよ」
ゆま「ほむらおねえちゃん、魔女と戦うため、わたし達を守るためにそんなに魔力を使ってるんだ…。なら仕方がないね」
マミ「騙されては駄目よ、ゆまちゃん。最近暁美さんの魔力の消費が激しいのは、時間停止して鹿目さんという女の子の下着を盗んでたり覗きをしたりしてるからよ」
ほむら「失礼ね!下着は盗むけど覗きなんて破廉恥な真似しないわよ!」
杏子「さやか!何だ今日の戦い方は!!」
さやか「…」
さやか「別にいいじゃない、魔女は倒せたんだし…」
杏子「よくねー!お前の体がボロボロになるだろーが!」
さやか「大丈夫だよ。あたしの場合は回復できるし、痛みを感じなくさせる事もできる…」
杏子「そんな事してたらな、魔力が直ぐに尽きてしまうぞ!」
さやか「仕方ないじゃない!!回復でも接近戦でも飛び道具でも、あたしは誰にも勝てない!何の役にも立てない!なら盾になるしかないじゃない!」
杏子「あのなあ、誰もそんな事思ってないだろ…」
さやか「いいや、みんなそう思ってるはずだよ…」
杏子「そんなわけねえだろ!何でそんな弱音を吐くんだよこの弱虫!」
さやか「ほら、杏子もあたしを弱虫だと思ってる…やっぱりあたしは弱いんだ…だからみんなの盾になるしかない…」
杏子「…ばかやろー」
杏子「そこまで弱虫だと思わなかったぞ!そんなに自分が役立たずだと思うんなら、出ていけ!!そんな奴とは一緒に戦えない!」
さやか「え…?」
さやか「嘘だよね杏子…?」
マミ「ちょっと言いすぎよ佐倉さん」
ほむら「さやかが弱いと思ってる私でも、そこまでは言わないわよ」
マミ「暁美さんは黙って!」
ゆま「おろおろ」あたふた
杏子「全然言いすぎなんかじぇねえ!こんな弱い奴を信用して背中預ける事なんてできるかよ!もう、さやかとは戦えない!」
さやか「…わかった。杏子の言うとおりだよ。あたしみたいな弱い奴がいたら足引っ張ちゃうもんね…」
さやか「ごめんね、みんな今まで迷惑かけて…それじゃあバイバイ…」タタッ
ゆま「ああ!さやかおねえちゃん!」
ゆま「止めなくていいの杏子?」
杏子「いいんだあんな奴…」
マミ「美樹さん、レギュラー落ちを心配してる芸人みたいな顔をしてると思ったら、こういう事だったのね…」
ほむら「その例えはどうかと思うわ、マミ。いや、合ってるといえば合ってるけど」
ほむら(でも、どうしたものかしらね。このままだとさやかが魔女化してしまう可能性もありうる…)
ゆま「嘘つかないでよ杏子!」
杏子「え!?」
ゆま「ほんとはさやかおねえちゃんが出て行ってほしいなんてこれっぽちも思ってない癖に!」
杏子「そ、そんな事無い!」
ゆま「嘘ばっかり!だって、杏子凄く辛そうな顔してるじゃない!」
杏子「こ、これはあいつに滅茶苦茶腹が立ったから、そういう顔してるだけだ!」
ゆま「とにかく、わたしさやかおねえちゃんを呼び戻してくるよ!」
杏子「こら待て!」
ゆま「こんな事で友達同士が離れ離れになるなんて間違ってる!」ダダッ
杏子「行っちまいやがった…」
マミ「佐倉さんも素直じゃないわね…ほんとは呼び戻してほしいと思ってるから、ゆまちゃんを止めなかったんでしょ?」
杏子「どうせ、さやかが戻ってくるとは思えないし、戻ってきてもまた追い出すだけさ」
ほむら「本当に素直じゃないわね」ニヤニヤ
杏子「うるせー!っていうか、普通呼び戻そうとするのってゆまじゃなくてお前らの役目だろ!」
マミ「ここは若い者に任せようじゃないか…」
ほむら「ひよっこがいつの間にか立派な鳥になって飛び出していきよったわい」
杏子(…何言ってんだこいつら)
さやか「石を川に投げてー」
ボシャーン!
さやか「はぁー…あたし何やってんだろ…勝手に突っ走って、醜態さらして、馬鹿みたい…」
さやか「このまま魔法少女廃業かな。あたし普通の女の子に戻りまーす…あはは…」
ゆま「さやかおねーちゃーん!」
さやか「ゲッ!ゆまちゃん!」
さやか「良くみつけたねー」
ゆま「だってキュウべえに聞いたら一発だったよ」
さやか「あーなるほど…」
さやか「ごめんね、ゆまちゃん。恥ずかしいとこ見せちゃって…」
ゆま「ううん。誰にだってそういう時があるから仕方ないよ…」
さやか「たははは…ゆまちゃんは優しいなあ!」
さやか(うわあ。あたしこんな小さな子にフォローされてる…)
ゆま「じゃあ、戻ろうよ杏子のところに」
さやか「え…それは無理だよ…杏子怒ってたし、杏子の言うとおりあたし弱くて役立たずだもん」
ゆま「そんな事ない!さやかおねえちゃんは役立たずなんかじゃない!」
さやか「ゆまちゃんは優しいなあ…。嘘言わなくったっていいよ」
ゆま「わたし嘘言わないよ!だから、さやかおねえちゃんの事も正直言うね」
さやか「…うん」
ゆま「確かに、さやかおねえちゃんの回復はわたしには敵わないし、接近戦も杏子には負けてるし、飛び道具もマミおねえちゃんとほむらおねえちゃんに勝てないのは事実だよ」
さやか「ふぇえ!?」
さやか(事実そうなんだけどさあ、面と向かって正直に、しかもこんな小さな女の子に言われるときついよ…。ああソウルジェムが濁ってくるぅぅー)
ゆま「でも、さやかおねえちゃんにはみんなを明るくさせる不思議な力がある!」
さやか「え!?」
さやか「いやいや、ないない。だって、さっき滅茶苦茶空気悪くして出て行ったじゃない」
ゆま「確かに、さっきはさやかおねえちゃんのせいでチームの空気がぶち壊しになったよ」
さやか「うっ」グサッ
ゆま「でも、時々そういう事もあるってだけで、いつもはそうじゃないと思う。だって、杏子がさやかおねえちゃんの事いつも楽しそうに話してたよ」
さやか「えっ!杏子が?」
ゆま「あたしが魔法少女になる前、杏子はえーと…家に帰ってくると、さやかおねえちゃんの事をよく話してくれたんだ」
さやか(今、家って言うのを一瞬躊躇した…。どういうとこに住んでんだよ二人とも!)
ゆま「『さやかって奴がいるんだけどあいつは馬鹿で…』とか『おっちょこちょい』とか」
さやか「何ですってー杏子!」
ゆま「『そんな奴だけど、凄く前向きで正義感の強いやつなんだ』って嬉しそうに話してた」
さやか「え///」
ゆま「『あいつがいるから、あたしはもう一度正義の魔法少女として戦いたいって思えたし、あいつの明るさに元気を貰ってんだ』って笑いながら言ってた」
さやか「杏子…」
ゆま「『時々、酷く落ち込み過ぎて空気を悪くする事はある』って言ってたけどね」
さやか「あはは…」
ゆま「マミおねえちゃんもよく遊びに来るんだけど、さやかおねえちゃんの事を話す事が多かったよ」
さやか「へー、マミさんも」
ゆま「『この魔法少女っていう仕事はどうしようもなく辛い時があるんだけど、美樹さんの明るさに助けられる事が多い』って」
さやか「マミさん…」
ゆま「ほむらおねえちゃんは付き合いが短いからよくわかんないけど、なんとなく杏子とマミおねえちゃんほど、さやかおねえちゃんの事あんまり意識してないと思う」
さやか「うん、なんとなくわかる…(本当に正直に話すなこの子…)」
ゆま「それに、杏子が昔言ってたんだ…」
ゆま「わたしが何で杏子はそんなに強いのって聞いたら…」
ゆま「『あたしもすんごく弱かったよ。でも、頑張って強くなったんだ』って」
さやか「杏子…」
QB「大変だよー二人とも!」
QB「三人が魔女と戦ってピンチだ!」
さやか「あの三人が!?」
QB「杏子はイライラして魔法のコントロールがうまくいかないし、マミは杏子の影響を受けてネガティブモードだし、ほむらはまどかの下着を盗むために魔力を使いすぎたせいで全然戦力にならないよ」
さやか「もう仕方ないなあ、あの三人は(特にほむらは)」
さやか「行こう!ゆまちゃん!みんながあたし達の助けを待ってる!」
ゆま「うん!」
ゆま「あっ、杏子にはさっきの話は内緒にしてね。さやかおねえちゃんを誉めてた事をばらしたって知ったら凄く怒るから」
さやか「うん、わかってるよ!実に杏子らしい!」
結界
魔女「ニョローン」
マミ「もうダメだ…おしまいだぁ…」
ほむら「何で!何でなの!何で魔力がこんな事に…」
杏子「イラっとくるぜ!」
魔女「ギョギョギョギョギョ!」
杏子「くっ…万事休すか…」
ビューン!ドカーン!
魔女「ギャボー!」
マミ「今のは!」
ほむら「剣が降ってきて魔女を吹っ飛ばした!」
さやか「諸君お待たせ!美樹さやかちゃんのご到着だ!」
杏子「さやかあ!!」
ゆま「ゆまもいるよ!」
マミ「遅いわよ二人とも!」
さやか「ヒーローは遅れてやってくるのだ」
ほむら「とにかく助かったわ」
杏子「ちっ!今頃、ノコノコ来やがって。お前みたいな弱いのが来ても迷惑だ」
マミ・ほむら・ゆま(さっき滅茶苦茶嬉しそうな声出してたくせに…)
さやか「杏子」
杏子「うん?」
さやか「あたし強くなるよ!今は弱いかもしれないけど、杏子と同じぐらい、ううん杏子よりずっと強くなる!」
杏子「…へっ!やれるもんならやってみやがれ!なら、まずはこいつを倒して強くならなくちゃな」
魔女「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ほむら「対戦車兵器!」
杏子「疾風迅雷!」
さやか「スパークエッジ!」
ゆま「えい!(わたしだけゲームにも出てないから技の名前がない…)」
魔女「ギャアアアアアアアア」
マミ「簡単な相手だったわ」
ほむら「楽勝ね」
QB(嘘つくなよ二人とも…)
ゆま(凄い…さやかおねえちゃんが来た事でムードが変わって、苦戦していた魔女に勝利した…。やっぱり、さやかおねえちゃんは凄いよ…)
さやか「あの杏子…。やっぱりあたしももう一度一緒に戦っていいかな?」
杏子「今度、あんな事言ったら、次はないからな」
さやか「ありがとう杏子!」
杏子「お前自身が思ってるより、さやかはずっと強いやつなんだから…(ボソッ)」
さやか「えっ、なんか言った?」
杏子「何でもねえよ」
ゆま「いたたた…」
杏子「どうしたんだゆま?」
ゆま「さっき魔女と戦ってる時に怪我したみたい…」
さやか「どうしたの?何で直ぐに回復魔法を使わないの?」
ゆま「ごめん、さやかおねえちゃん。さやかおねえちゃんの魔法で傷を治してもらえるかな」
さやか「え!?」
ゆま「実は私、他人にしか回復魔法は使えないの」
さやか・杏子・マミ・ほむら「何だってー!?」
ゆま「わたしの回復魔法は自分に使うことはできないんだ」
杏子「そうだったんだ…」
さやか「杏子も知らなかったのかよ!」
杏子(そういえば母親につけられた傷を治してなかったのは、こういうわけだったのか)
ゆま「お願い…さやかおねえちゃん」
さやか「ムホー!ゆまちゃんみたいな可愛いロリッ子に上目遣いでお願いされたら断れるわけないじゃないの!」
マミ・ほむら(確かに今のはくるわね…)
さやか「それでなくても、ゆまちゃんはあたしの大事な後輩で、あたしを助けてくれた恩人なんだからね!」
さやか「ゆまちゃんとは違って、時間がかかると思うけど、そこはごめんね」
ゆま「ううん。全然かまわないよ」
ポワワーン
ゆま「うわあ治った!今まで、誰かを治す事しかしてこなかったからわからなかったけど、自分の傷が治るってこんな感じなんだね。凄く温かいな…」
ゆま「ありがとう、さやかおねえちゃん!」
さやか「こちらこそ、ありがとうゆまちゃん。ゆまちゃんがいなかったら、あたしは自分を取り戻せなかったかもしれないよ」
ゆま「あっ!!あの傷まで治ってる!!」
杏子(!!母親につけられた傷も治ってる!)
ゆま「うっ…ぐすっ…」
さやか「どうしたのゆまちゃん!?何か痛いとことかあった?」
ゆま「違うの…嬉しいの…。ありがとう、さやかおねえちゃん!大好き!!」
さやか「えっ///」
杏子「なっ!?」
さやか(何、今の胸のトキメキは!?)
杏子「どういうことだ、オイ!ゆま!!」
さやか「ふふふっ!あたしの真の役目とはゆまちゃんの傷を治す事と見つけたり!これからはどんな怪我をしても、ゆまちゃんを治すからね!」
さやか「そして、ゆまちゃんはあたしの嫁になるのだー!」
杏子「なああっ!認めねえぞ!ゆまはあたしの妹だ!絶対に結婚は認めないぞ!!」
ゆま「二人とも喧嘩はやめてー!!」
マミ「ねえ、もしかしたら最初っからゆまちゃんが自分の怪我を治せない事を美樹さんがわかっていたら、さっきの騒動は無かったんじゃないかしら?」
ほむら「ありうるわ…」
QB「やれやれ…」
終わり
久しぶりにSS書いて楽しかったです
魔女の台詞については修行し直してきます
…後、まどかの出番が全く無くてごめんなさい
元スレ
さやか「うわあ杏子にこんなに可愛い妹がいただなんてね」
ゆま「///」テレテレ
杏子「いや妹分だって言っただろ、妹じゃねえよ。だって名字が違うだろ」
さやか「なるほど、血が繋がってない義妹か!萌えか?そこが萌えなのかあ!?」
さやか「血が繋がっていないからといって妹と性行為は駄目だよ杏子!そんなの許されるのはエロゲーの中だけだからね」
杏子「しねーよ!つうかゆまの前でそんな下品な事言うな!」
ゆま「青い髪のおねえちゃんは何を言ってるの?勉強しなくちゃいけないのかな?」
ほむら「その必要はないわ」
マミ「ゆまちゃんにはまだ知らなくていい世界があるのよ」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:08:03.10 ID:K7PbIKs50
さやか「ゆまちゃん!この美樹さやかさんに何でも聞いてくれたまえ!何でも頼ってくれたまえ!」
ゆま「うん。ありがとう、さやかおねえちゃん」
さやか「可愛い///」
マミ「美樹さん。何だか凄く張り切ってるわね」
さやか「何てったってあたしに初めてできた魔法少女の後輩ですからね!舞い上がっちゃってますねあたし!」
ほむら「いい?ゆまちゃん。あの青い髪の人の言う事を聞いちゃ駄目よ。ああいうのは反面教師にしなさい」
さやか「何をー!!」
杏子(なんか、さやかの奴空回りしないか心配だな…)
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:13:49.14 ID:K7PbIKs50
QB「大変だよ魔女が現れた!」
マミ「何ですってー!」
ゆま「わたし、初めてみんなと戦う事になるけど大丈夫かなあ…」
杏子「気張り過ぎだぞゆま」
ほむら「そうよ。私たちがサポートするから、気楽にして」
さやか「そうだよゆまちゃん!あたしがいるから大船に乗ったつもりでいて!」
杏子・ほむら(さやかのせいで心配になってきた…)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:17:09.02 ID:K7PbIKs50
結界内
魔女「グヘへへ」
さやか「ゆまちゃんにいいとこ見せないとね!そりゃあ先制攻撃だ!」
マミ「油断しすぎよ美樹さん!」
さやか「え!?」
魔女「ナメンナヨー!」
さやか「キャアアア!」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:22:38.52 ID:K7PbIKs50
さやか「いててて」
マミ「危ない美樹さん!」
魔女「突撃ラブハート!」
ゆま「ああ!マミおねえちゃんがさやかおねえちゃんをかばって魔女の突撃で吹っ飛ばされちゃった!」
杏子「マミー!」
ほむら「落ち着いて杏子。まずは魔女を先に撃破よ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:24:41.90 ID:K7PbIKs50
魔女「モウヤラレター」
ドカーン
杏子「大丈夫かマミ!」
さやか「ごめんなさいマミさん。あたしが油断したばっかりに…。すぐに回復します」
マミ「うう…」
さやか「この傷だと少し時間がかかっちゃいそう…」
ゆま「わたしに任せてさやかおねえちゃん!」
さやか「え!?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:29:40.23 ID:K7PbIKs50
杏子「ゆまはさやかと同じ回復系の魔法少女なんだ」
マミ「…あれ?私魔女の突撃を受けたはずじゃあ?」
ほむら「凄い一瞬で傷が回復したわ!」
杏子「ゆまにお礼を言っときなよマミ。お前の傷を治してくれたんだ」
マミ「まあ!ありがとうゆまちゃん!さっそく大手柄ね!」
ゆま「///」テレテレ
さやか「…良かったー!良かったー!魔女も倒せたしマミさんの傷も治って…あはは…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:34:05.45 ID:K7PbIKs50
さやか「ごめんなさいマミさん。あたしが油断したばっかりに…」
マミ「いいのよ。次に気をつけてくれればね」
さやか「次か…」
さやか(後輩にいいとこ見せるはずが、カッコ悪いとこ見せちゃったよ…。しかも回復力はあたしの数段上…)
さやか(このままじゃあたしの立場がないよ…)
さやか(ううん、何弱気になってんだあたし!へこたれないのがさやかちゃんだろ!回復で負けててもあたしには剣がある!)
さやか「剣士さやかちゃんで名誉挽回だ!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:44:05.25 ID:K7PbIKs50
QB「大変だよ魔女が現れた!」
マミ「何ですってー!」
ゆま「わたし、みんなと戦う事になるの二回目だけど大丈夫かなあ…」
杏子「気張り過ぎだぞゆま」
ほむら「そうよ。私たちがサポートするから、気楽にして」
さやか「そうだよゆまちゃん!あたしがいるから大船に乗ったつもりでいて!」
杏子・ほむら(さやかのせいで心配になってきた…)
杏子・ほむら(…あれ?デジャビュ!?)
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:50:21.23 ID:K7PbIKs50
結界内
魔女「デュフフフ…」
さやか「今度こそゆまちゃんにいいとこ見せないとね!そりゃあ先制攻撃だ!…でも油断はせずに」
ガキン!
さやか「か、固い!」
魔女「コンチクショー!」
さやか「きゃああああ!」
杏子「魔女が放った衝撃波でさやかが吹っ飛ばされた!」
魔女「べランメー!」
マミ「ああ!今度は衝撃波がゆまちゃんに!危なーい!」
ゆま「えい!」スコーン
ほむら「凄いわ!魔女の衝撃波をハンマーで受け流したわ!」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:55:57.53 ID:K7PbIKs50
ほむら「機関銃!」ダダダダ!
魔女「カキ―ン!」
ほむら「くっ!防御力が固いわね…」
さやか「そりゃあ!ちぇーすとー!」
ガキンガキン
魔女「イタクモカユクモナイ」
杏子「そんな攻撃じゃ駄目ださやか!もっとスピードとパワーが必要だ!」
杏子「うおりゃあああ!!」
魔女「ぬわああああ」
ドカーン
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 23:59:11.20 ID:K7PbIKs50
ゆま「やったー!凄いよ杏子!」
杏子「お前も魔女の攻撃を受け流したのは凄かったぞゆま」
マミ「凄いわ、ゆまちゃん。少ししか戦った事がないのにまるで歴戦の戦士みたいよ」
ほむら「たいしたやつだわ…」
さやか「…」
さやか(回復もゆまちゃんに負けてる…接近戦も杏子に負けてる…飛び道具なんて話にならない…)
さやか(あたしどうしたらいいの?)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:04:58.41 ID:HlHGdhkB0
次の日
QB「大変だよ魔女が現れた!」
マミ「何ですってー!」
ゆま「わたし、みんなと戦う事になるの三回目だけど大丈夫かなあ…」
杏子「気張り過ぎだぞゆま」
ほむら「そうよ。私たちがサポートするから、気楽にして」
さやか「…」
杏子・ほむら(…あれ?さやかが何も言わない!?)
さやか「…(なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃ…)」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:10:00.50 ID:HlHGdhkB0
結界内
魔女「ヨバレテトビデテジャジャジャジャーン!」
ほむら「呼んでないわよ!」
さやか「あたしはやれる、あたしはやれる…」ブツブツ
ゆま(どうしたんだろ今日のさやかおねえちゃんの様子がおかしい…)
魔女「フンヌラバ!」
マミ「魔女の突撃だわ!」
さやか「くっ!」
杏子「さやかが受け止めた!?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:15:57.19 ID:HlHGdhkB0
さやか「今のうちに魔女を攻撃してー!」
マミ「わ、わかったわ!ティーロ!」
ボーン!
魔女「オフゥ!?」
ほむら「マミの攻撃に思わず魔女は逃げだしたわ!」
さやか「はぁ…はぁ…とどめををささなきゃ…」
杏子「おい!さやか!傷だらけじゃねえか!」
さやか「いいの…。あたしは痛覚を遮断できるし、自己再生ができる…だからこんな傷へっちゃら…」
ゆま「わたしが回復を…」
さやか「いいのゆまちゃん…あたしの傷はあたしで治せるから…」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:20:25.71 ID:HlHGdhkB0
魔女「ムカチャッカファイアー!!」
マミ「キャ!魔女が怒りに火を燃やしてる!」
ほむら「凄い魔力だわ…」
ゆま「あわわわ」
杏子「こいつはヤバいかも…」
魔女「カムチャッカインフェルノォォォオオオウ!!!」
ドカーン!
マミ・ゆま・ほむら「キャー!!」
さやか「させない…」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:27:54.98 ID:HlHGdhkB0
杏子「何やってんだよ!?さやか!!」
さやか「みんな…大丈夫…?」
杏子「あたしらじゃねえ!盾になってあたしらを庇ったお前の方が重傷じゃねえか!!」
さやか「あたしの事はいいから、早く魔女にとどめを…」
マミ「くっ…ティロ・フィナーレ!!」
魔女「キャアアアアアア!!」
ドカーン!
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:34:50.25 ID:HlHGdhkB0
ほむら「今日も見事なティロ・フィナーレだったわマミ」
マミ「…っていうか暁美さん!「キャー!!」じゃないわよ!ザ・ワールド…じゃなくて、タンマウォッチ…でもなくて時間停止はどうしたのよ?!」
ほむら「最近、魔力を使いすぎてて今日は時間停止が使えないのよ」
ゆま「ほむらおねえちゃん、魔女と戦うため、わたし達を守るためにそんなに魔力を使ってるんだ…。なら仕方がないね」
マミ「騙されては駄目よ、ゆまちゃん。最近暁美さんの魔力の消費が激しいのは、時間停止して鹿目さんという女の子の下着を盗んでたり覗きをしたりしてるからよ」
ほむら「失礼ね!下着は盗むけど覗きなんて破廉恥な真似しないわよ!」
杏子「さやか!何だ今日の戦い方は!!」
さやか「…」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:42:53.48 ID:HlHGdhkB0
さやか「別にいいじゃない、魔女は倒せたんだし…」
杏子「よくねー!お前の体がボロボロになるだろーが!」
さやか「大丈夫だよ。あたしの場合は回復できるし、痛みを感じなくさせる事もできる…」
杏子「そんな事してたらな、魔力が直ぐに尽きてしまうぞ!」
さやか「仕方ないじゃない!!回復でも接近戦でも飛び道具でも、あたしは誰にも勝てない!何の役にも立てない!なら盾になるしかないじゃない!」
杏子「あのなあ、誰もそんな事思ってないだろ…」
さやか「いいや、みんなそう思ってるはずだよ…」
杏子「そんなわけねえだろ!何でそんな弱音を吐くんだよこの弱虫!」
さやか「ほら、杏子もあたしを弱虫だと思ってる…やっぱりあたしは弱いんだ…だからみんなの盾になるしかない…」
杏子「…ばかやろー」
杏子「そこまで弱虫だと思わなかったぞ!そんなに自分が役立たずだと思うんなら、出ていけ!!そんな奴とは一緒に戦えない!」
さやか「え…?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:49:08.70 ID:HlHGdhkB0
さやか「嘘だよね杏子…?」
マミ「ちょっと言いすぎよ佐倉さん」
ほむら「さやかが弱いと思ってる私でも、そこまでは言わないわよ」
マミ「暁美さんは黙って!」
ゆま「おろおろ」あたふた
杏子「全然言いすぎなんかじぇねえ!こんな弱い奴を信用して背中預ける事なんてできるかよ!もう、さやかとは戦えない!」
さやか「…わかった。杏子の言うとおりだよ。あたしみたいな弱い奴がいたら足引っ張ちゃうもんね…」
さやか「ごめんね、みんな今まで迷惑かけて…それじゃあバイバイ…」タタッ
ゆま「ああ!さやかおねえちゃん!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 00:55:15.73 ID:HlHGdhkB0
ゆま「止めなくていいの杏子?」
杏子「いいんだあんな奴…」
マミ「美樹さん、レギュラー落ちを心配してる芸人みたいな顔をしてると思ったら、こういう事だったのね…」
ほむら「その例えはどうかと思うわ、マミ。いや、合ってるといえば合ってるけど」
ほむら(でも、どうしたものかしらね。このままだとさやかが魔女化してしまう可能性もありうる…)
ゆま「嘘つかないでよ杏子!」
杏子「え!?」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:00:23.26 ID:HlHGdhkB0
ゆま「ほんとはさやかおねえちゃんが出て行ってほしいなんてこれっぽちも思ってない癖に!」
杏子「そ、そんな事無い!」
ゆま「嘘ばっかり!だって、杏子凄く辛そうな顔してるじゃない!」
杏子「こ、これはあいつに滅茶苦茶腹が立ったから、そういう顔してるだけだ!」
ゆま「とにかく、わたしさやかおねえちゃんを呼び戻してくるよ!」
杏子「こら待て!」
ゆま「こんな事で友達同士が離れ離れになるなんて間違ってる!」ダダッ
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:06:23.51 ID:HlHGdhkB0
杏子「行っちまいやがった…」
マミ「佐倉さんも素直じゃないわね…ほんとは呼び戻してほしいと思ってるから、ゆまちゃんを止めなかったんでしょ?」
杏子「どうせ、さやかが戻ってくるとは思えないし、戻ってきてもまた追い出すだけさ」
ほむら「本当に素直じゃないわね」ニヤニヤ
杏子「うるせー!っていうか、普通呼び戻そうとするのってゆまじゃなくてお前らの役目だろ!」
マミ「ここは若い者に任せようじゃないか…」
ほむら「ひよっこがいつの間にか立派な鳥になって飛び出していきよったわい」
杏子(…何言ってんだこいつら)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:11:33.72 ID:HlHGdhkB0
さやか「石を川に投げてー」
ボシャーン!
さやか「はぁー…あたし何やってんだろ…勝手に突っ走って、醜態さらして、馬鹿みたい…」
さやか「このまま魔法少女廃業かな。あたし普通の女の子に戻りまーす…あはは…」
ゆま「さやかおねーちゃーん!」
さやか「ゲッ!ゆまちゃん!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:15:52.18 ID:HlHGdhkB0
さやか「良くみつけたねー」
ゆま「だってキュウべえに聞いたら一発だったよ」
さやか「あーなるほど…」
さやか「ごめんね、ゆまちゃん。恥ずかしいとこ見せちゃって…」
ゆま「ううん。誰にだってそういう時があるから仕方ないよ…」
さやか「たははは…ゆまちゃんは優しいなあ!」
さやか(うわあ。あたしこんな小さな子にフォローされてる…)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:23:32.59 ID:HlHGdhkB0
ゆま「じゃあ、戻ろうよ杏子のところに」
さやか「え…それは無理だよ…杏子怒ってたし、杏子の言うとおりあたし弱くて役立たずだもん」
ゆま「そんな事ない!さやかおねえちゃんは役立たずなんかじゃない!」
さやか「ゆまちゃんは優しいなあ…。嘘言わなくったっていいよ」
ゆま「わたし嘘言わないよ!だから、さやかおねえちゃんの事も正直言うね」
さやか「…うん」
ゆま「確かに、さやかおねえちゃんの回復はわたしには敵わないし、接近戦も杏子には負けてるし、飛び道具もマミおねえちゃんとほむらおねえちゃんに勝てないのは事実だよ」
さやか「ふぇえ!?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:29:37.49 ID:HlHGdhkB0
さやか(事実そうなんだけどさあ、面と向かって正直に、しかもこんな小さな女の子に言われるときついよ…。ああソウルジェムが濁ってくるぅぅー)
ゆま「でも、さやかおねえちゃんにはみんなを明るくさせる不思議な力がある!」
さやか「え!?」
さやか「いやいや、ないない。だって、さっき滅茶苦茶空気悪くして出て行ったじゃない」
ゆま「確かに、さっきはさやかおねえちゃんのせいでチームの空気がぶち壊しになったよ」
さやか「うっ」グサッ
ゆま「でも、時々そういう事もあるってだけで、いつもはそうじゃないと思う。だって、杏子がさやかおねえちゃんの事いつも楽しそうに話してたよ」
さやか「えっ!杏子が?」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:37:25.73 ID:HlHGdhkB0
ゆま「あたしが魔法少女になる前、杏子はえーと…家に帰ってくると、さやかおねえちゃんの事をよく話してくれたんだ」
さやか(今、家って言うのを一瞬躊躇した…。どういうとこに住んでんだよ二人とも!)
ゆま「『さやかって奴がいるんだけどあいつは馬鹿で…』とか『おっちょこちょい』とか」
さやか「何ですってー杏子!」
ゆま「『そんな奴だけど、凄く前向きで正義感の強いやつなんだ』って嬉しそうに話してた」
さやか「え///」
ゆま「『あいつがいるから、あたしはもう一度正義の魔法少女として戦いたいって思えたし、あいつの明るさに元気を貰ってんだ』って笑いながら言ってた」
さやか「杏子…」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:44:27.52 ID:HlHGdhkB0
ゆま「『時々、酷く落ち込み過ぎて空気を悪くする事はある』って言ってたけどね」
さやか「あはは…」
ゆま「マミおねえちゃんもよく遊びに来るんだけど、さやかおねえちゃんの事を話す事が多かったよ」
さやか「へー、マミさんも」
ゆま「『この魔法少女っていう仕事はどうしようもなく辛い時があるんだけど、美樹さんの明るさに助けられる事が多い』って」
さやか「マミさん…」
ゆま「ほむらおねえちゃんは付き合いが短いからよくわかんないけど、なんとなく杏子とマミおねえちゃんほど、さやかおねえちゃんの事あんまり意識してないと思う」
さやか「うん、なんとなくわかる…(本当に正直に話すなこの子…)」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:50:07.37 ID:HlHGdhkB0
ゆま「それに、杏子が昔言ってたんだ…」
ゆま「わたしが何で杏子はそんなに強いのって聞いたら…」
ゆま「『あたしもすんごく弱かったよ。でも、頑張って強くなったんだ』って」
さやか「杏子…」
QB「大変だよー二人とも!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 01:57:59.34 ID:HlHGdhkB0
QB「三人が魔女と戦ってピンチだ!」
さやか「あの三人が!?」
QB「杏子はイライラして魔法のコントロールがうまくいかないし、マミは杏子の影響を受けてネガティブモードだし、ほむらはまどかの下着を盗むために魔力を使いすぎたせいで全然戦力にならないよ」
さやか「もう仕方ないなあ、あの三人は(特にほむらは)」
さやか「行こう!ゆまちゃん!みんながあたし達の助けを待ってる!」
ゆま「うん!」
ゆま「あっ、杏子にはさっきの話は内緒にしてね。さやかおねえちゃんを誉めてた事をばらしたって知ったら凄く怒るから」
さやか「うん、わかってるよ!実に杏子らしい!」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:04:42.11 ID:HlHGdhkB0
結界
魔女「ニョローン」
マミ「もうダメだ…おしまいだぁ…」
ほむら「何で!何でなの!何で魔力がこんな事に…」
杏子「イラっとくるぜ!」
魔女「ギョギョギョギョギョ!」
杏子「くっ…万事休すか…」
ビューン!ドカーン!
魔女「ギャボー!」
マミ「今のは!」
ほむら「剣が降ってきて魔女を吹っ飛ばした!」
さやか「諸君お待たせ!美樹さやかちゃんのご到着だ!」
杏子「さやかあ!!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:10:53.80 ID:HlHGdhkB0
ゆま「ゆまもいるよ!」
マミ「遅いわよ二人とも!」
さやか「ヒーローは遅れてやってくるのだ」
ほむら「とにかく助かったわ」
杏子「ちっ!今頃、ノコノコ来やがって。お前みたいな弱いのが来ても迷惑だ」
マミ・ほむら・ゆま(さっき滅茶苦茶嬉しそうな声出してたくせに…)
さやか「杏子」
杏子「うん?」
さやか「あたし強くなるよ!今は弱いかもしれないけど、杏子と同じぐらい、ううん杏子よりずっと強くなる!」
杏子「…へっ!やれるもんならやってみやがれ!なら、まずはこいつを倒して強くならなくちゃな」
魔女「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:16:43.90 ID:HlHGdhkB0
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ほむら「対戦車兵器!」
杏子「疾風迅雷!」
さやか「スパークエッジ!」
ゆま「えい!(わたしだけゲームにも出てないから技の名前がない…)」
魔女「ギャアアアアアアアア」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:23:35.57 ID:HlHGdhkB0
マミ「簡単な相手だったわ」
ほむら「楽勝ね」
QB(嘘つくなよ二人とも…)
ゆま(凄い…さやかおねえちゃんが来た事でムードが変わって、苦戦していた魔女に勝利した…。やっぱり、さやかおねえちゃんは凄いよ…)
さやか「あの杏子…。やっぱりあたしももう一度一緒に戦っていいかな?」
杏子「今度、あんな事言ったら、次はないからな」
さやか「ありがとう杏子!」
杏子「お前自身が思ってるより、さやかはずっと強いやつなんだから…(ボソッ)」
さやか「えっ、なんか言った?」
杏子「何でもねえよ」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:29:38.13 ID:HlHGdhkB0
ゆま「いたたた…」
杏子「どうしたんだゆま?」
ゆま「さっき魔女と戦ってる時に怪我したみたい…」
さやか「どうしたの?何で直ぐに回復魔法を使わないの?」
ゆま「ごめん、さやかおねえちゃん。さやかおねえちゃんの魔法で傷を治してもらえるかな」
さやか「え!?」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:35:00.92 ID:HlHGdhkB0
ゆま「実は私、他人にしか回復魔法は使えないの」
さやか・杏子・マミ・ほむら「何だってー!?」
ゆま「わたしの回復魔法は自分に使うことはできないんだ」
杏子「そうだったんだ…」
さやか「杏子も知らなかったのかよ!」
杏子(そういえば母親につけられた傷を治してなかったのは、こういうわけだったのか)
ゆま「お願い…さやかおねえちゃん」
さやか「ムホー!ゆまちゃんみたいな可愛いロリッ子に上目遣いでお願いされたら断れるわけないじゃないの!」
マミ・ほむら(確かに今のはくるわね…)
さやか「それでなくても、ゆまちゃんはあたしの大事な後輩で、あたしを助けてくれた恩人なんだからね!」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:41:34.85 ID:HlHGdhkB0
さやか「ゆまちゃんとは違って、時間がかかると思うけど、そこはごめんね」
ゆま「ううん。全然かまわないよ」
ポワワーン
ゆま「うわあ治った!今まで、誰かを治す事しかしてこなかったからわからなかったけど、自分の傷が治るってこんな感じなんだね。凄く温かいな…」
ゆま「ありがとう、さやかおねえちゃん!」
さやか「こちらこそ、ありがとうゆまちゃん。ゆまちゃんがいなかったら、あたしは自分を取り戻せなかったかもしれないよ」
ゆま「あっ!!あの傷まで治ってる!!」
杏子(!!母親につけられた傷も治ってる!)
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:45:00.63 ID:HlHGdhkB0
ゆま「うっ…ぐすっ…」
さやか「どうしたのゆまちゃん!?何か痛いとことかあった?」
ゆま「違うの…嬉しいの…。ありがとう、さやかおねえちゃん!大好き!!」
さやか「えっ///」
杏子「なっ!?」
さやか(何、今の胸のトキメキは!?)
杏子「どういうことだ、オイ!ゆま!!」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:51:34.19 ID:HlHGdhkB0
さやか「ふふふっ!あたしの真の役目とはゆまちゃんの傷を治す事と見つけたり!これからはどんな怪我をしても、ゆまちゃんを治すからね!」
さやか「そして、ゆまちゃんはあたしの嫁になるのだー!」
杏子「なああっ!認めねえぞ!ゆまはあたしの妹だ!絶対に結婚は認めないぞ!!」
ゆま「二人とも喧嘩はやめてー!!」
マミ「ねえ、もしかしたら最初っからゆまちゃんが自分の怪我を治せない事を美樹さんがわかっていたら、さっきの騒動は無かったんじゃないかしら?」
ほむら「ありうるわ…」
QB「やれやれ…」
終わり
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 02:54:36.00 ID:HlHGdhkB0
久しぶりにSS書いて楽しかったです
魔女の台詞については修行し直してきます
…後、まどかの出番が全く無くてごめんなさい
さやか「あれ?ゆまちゃんがいたら、あたしいらなくね?」