11: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/05(日) 19:57:33.51 ID:jt/RNaXi.net
にこ「全く……今忙しいのよ」
穂乃果「パソコンでアイドルのブログチェックしてるだけじゃん!」
にこ「うぐっ……い、いいのよ別に!第一ヒマなら遊んでくれる奴くらいいるでしょ!?」
穂乃果「穂乃果はにこちゃんと遊びたいのー!学年違うし、練習は違う人と組んでるし……」
にこ「……あーもー分かったわよ!今日の帰りは付き合ってやるわよ!」
にこ(丁度ママも早番だって言ってたし……)
穂乃果「ほんと!?」
にこ「本当よ、だからもう戻って……」
穂乃果「わーい、ありがとにこちゃんっ!」ギュー
にこ「ちょ、ちょっといきなり抱きつくんじゃないわよっ!///」
穂乃果「えへへ……」
にこ「はあ……じゃあ放課後練習終わったらどっか行きましょっか」
穂乃果「うん!」
15: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/05(日) 21:28:24.60 ID:jt/RNaXi.net
絵里「じゃあ練習はこれくらいにして、今日はかえりましょうか」
凛「よーしかよちん、真姫ちゃん、ラーメン食べにいっくにゃー!」
花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん!?」
真姫「ちょっと凛、引っ張らないでよ!!」
ことり「凛ちゃんは元気だねぇ~」
海未「私達も帰りましょうか」
穂乃果「今日はにこちゃんと帰るからまたね!」
海未「……あまり遅くなってはいけませんよ?」
穂乃果「わかってるよーだ!ほらにこちゃん、行こっ」ぐいっ
にこ「ちょっと、引っ張らなくても行くわよ!」
希「あらあら、お熱いねぇ、お二人さん?」ニヤニヤ
にこ「そんなんじゃないわよ!……だから引っ張るなって!!」
ギャーギャー
絵里「にこも大変ねぇ……」
にこ「さて、とりあえず駅前まで来たはいいけど……なんか考えてんの?あんた」
穂乃果「えーと……特には?」
にこ「ないんかーい!」ビシッ
穂乃果「いやぁ、勢いで来たからつい……えへへ」
にこ「えへへじゃないわよ全く……まあいいわ、丁度カラオケあるしちょっと歌って行きましょ」
穂乃果「カラオケかぁ……最近あんまり行ってないなぁ、ライブとかで良く歌ってるし」
にこ「ここってスクールアイドルの歌とかも取り揃えてて有名なのよ」
穂乃果「へぇ~、面白そう、行こっ!」
にこ「だから引っ張るなって言ってるでしょ!?」
~カラオケボックスにて~
穂乃果「もぉひとりじゃ~な~くていい~……」
穂乃果「ふぅ……」
にこ「流石に上手いわね……聴き惚れちゃった」パチパチ
穂乃果「まさか穂乃果のソロ曲まであるなんて思わなかったぁ……あ、次これ一緒に歌おっ?」
にこ「あー、良いんじゃないかしら。よし行くわよ!!」
にこ「ずるーいずるーいずるーいことはー!しちゃーだめなーのよこーらこらー!」
穂乃果「マジメにーっ!」
にこ「じょーだんはーポケットんなーかー!」
穂乃果「しんけんにーきめってー!」
……………
にこ「っだぁー……疲れた……」
穂乃果「全力で振り付けまでやったからね……流石に疲れたかも」
にこ「丁度良い時間ね、そろそろ出ましょっか」
穂乃果「次はどこ行こっか?」
にこ「そうねぇ……ゲーセンでも行きましょうか」
穂乃果「おっ、ダンスゲームやる?」
にこ「流石に体力ないわよ……」
穂乃果「いや、流石に穂乃果も限界だよ……」
にこ「ま、とりあえず行きましょっか」
………………
穂乃果「にこちゃん、もう少し右!よし、オッケーだよ!」
にこ「よし、ここね!」
ガコン
穂乃果「やったぁ、取れたー!」
にこ「ふん、にこにかかればちょろいもんよ」
穂乃果「にこちゃんってクレーンゲーム本当得意だよね、ビックリした!」
にこ「当たり前でしょ、にこを誰だと思ってるの?」
穂乃果「大銀河宇宙No.1アイドル、矢澤にこちゃんだよ!」
にこ「ふふん、分かってるならいいのよ」
穂乃果「はいこれ、景品」
にこ「あー……いや、あんたにあげるわ」
穂乃果「え、いいの?」
にこ「置き場所ないし、穂乃果もサポートしてくれたし、お礼よ」
穂乃果「わー!ありがとうっ」ギュー
にこ「だからそうやって抱きつくんじゃないわよっ!人に見られるでしょ!?///」
穂乃果「ごめんなさぁい……」
にこ「……ま、まあいいわ。よし、プリクラ撮って帰りましょっか」
穂乃果「うん!」
穂乃果「可愛く撮れたねー」
にこ「なに言ってんの、元から可愛いわよ?」
穂乃果「え、それって……///」
にこ「あ……///ち、違くて!にこが可愛いってことよ!」
穂乃果「そ、そうだよね……あはは」
にこ「あっ……えっと、その……あんたも可愛いわよ?」
穂乃果「ほんとっ?」
にこ「ええ、にこの次くらいにはね」
穂乃果「えへへ、嬉しいなぁ」
にこ「さて、次は……ん?着信……ママからだ」
穂乃果「電話?」
にこ「ママから着信、ちょっと待ってて……もしもし?」
にこママ『あ、にこ?ゴメンね、ちょっと今急ぎの案件で遅れそうで……こころ達の面倒見てもらってもいいかしら?』
にこ「あー、うん、分かった。お仕事頑張ってね。うん……大丈夫、まかせて。それじゃまたね」ピッ
穂乃果「どうしたの?」
にこ「仕事が忙しくなって帰りが遅れるからチビ達の面倒見てって……ごめん、今日はもう帰るわ」
穂乃果「それなら仕方ないよね……うん、またね」
にこ「ええ、それじゃまた明日」
穂乃果「……やっぱり待って!」
にこ「なによ、急いで買い物して帰らないといけないんだけど」
穂乃果「穂乃果も行く!」
にこ「大丈夫よ、いつものことだし」
穂乃果「行く!にこちゃんのお手伝いしたい!」
にこ「んー……まあいいけど……あんまできることないかもしれないわよ?」
穂乃果「大丈夫っ!よし、じゃあ早く行こう!」
にこ「だーかーらー、引っ張るなぁぁぁ!!」
……………
にこ「ただいまー!」
こころ「おかえりなさいませっ!」
ここあ「ねーちゃんおかえりー」
こたろう「おかえりー」
穂乃果「お邪魔しまーす!」
こころ「あれ、穂乃果さん?」
にこ「ああ、ちょっと色々あってね」
穂乃果「よーし、みんな穂乃果と遊んじゃおう!」
ここあ「よーし、穂乃果姉ちゃんスマブラしよ!」
こころ「ここあはスマブラ強いですよ、穂乃果さんっ!」
こたろう「さいきょー」
穂乃果「ふっふっふ、受けて立つよ!」
にこ「じゃ、その間に夕飯作ってるわ。遊ぶのはいいけど騒ぎ過ぎないようにねー」
3人「はーい!
……………
穂乃果「ふー……」
にこ「こころたちは?」
穂乃果「もうすっかり寝ちゃってるよ」
にこ「ありがとね、皿洗いに風呂掃除までしてもらって」
穂乃果「手伝うって言ったもん、それに夕飯ご馳走になったし……美味しかったよっ」
にこ「はいはい、にしてもあんたもやっぱりお姉ちゃんよねー、3人の相手すんなりこなしてたし」
穂乃果「普段はあんま姉らしい姉ではないけどね……あはは」
にこ「でも本当助かったわ、ありがとう」
穂乃果「面と向かって言われると照れるなぁ……ふわぁ…」
にこ「眠い?」
穂乃果「ん、ちょっと眠い……」
にこ「もう9時回ったし、リビング点けてると妹たち起きるかもしれないし部屋行くわよ」
穂乃果「うん……」
穂乃果「すー……」
にこ「布団に着くなり寝ちゃって……よっぽど疲れたのねー……」ポンポン
にこ(そりゃそうよね、練習の後カラオケしてゲーセン行って、買い物付き合ってくれた挙句家事まで手伝ってくれたんだし……)
にこ「……ありがとう」
穂乃果「……むにゃっ」
にこ「ひっ!?……なんだ寝言じゃないの……」
穂乃果「うーん……えへへ」
にこ「って、なに笑ってんのよ……」
穂乃果「にこちゃーん……大好きぃ……」
にこ「……は?ちょっとなに言って……って寝言よね……まったく……///」
穂乃果「にこちゃーん……」
にこ「……私も好きよ」ボソ
にこ「……なに言ってんのかしら私……寝よ寝よっ!///」
にこ「……」チラ
穂乃果「うへへ……にこちゃー……」
にこ「まったく……本当、どんな夢見てんのよ」
にこ(……大好き)
こらー!起きなさい!
穂乃果「むにゃ……ん……あとちょっと……」
あとちょっとじゃないわよまったく……
穂乃果「ふぁー……い」
穂乃果「にーこちゃーん……へへへ」
………寝ぼけてんじゃないわよまったく
穂乃果「ふへへ……ってあれ?なんでにこちゃんが穂乃果の部屋にいるの!?」
にこ「ここはにこの部屋よ!あんた、昨日泊まったことも忘れたの!?」
穂乃果「はっ!そういえば……」
にこ「ほら、寝ぼけてないで顔洗いなさい、ごはんできたわよ」
穂乃果「は、はーい、ちょっと待ってて! !」バタバタバタバタ……
にこ「はあ……まったく……騒がしいわねー」
穂乃果「あっ、そうだにこちゃん!」
にこ「なによ、早く顔洗ってきなさいよ」
穂乃果「おはようっ!」にこっ
ドキ
にこ「え、ええ……おはよ」
穂乃果「えへへっ」
にこ(なに、今の……)
こころ「おはようございます、穂乃果さんっ」
こたろう「おはよー」
穂乃果「おおっ、みんな早起きだねぇ~」
にこ「あんたが遅過ぎるだけでしょーが……はい、今日の朝ごはんにこ♪」
穂乃果「おー、パンだー!」
ここあ「いっただっきまーす!」
穂乃果「むぐむぐ……にこちゃん、このスクランブルエッグおいひいよ!!」
にこ「ケチャップつけながらなに言ってんの、ほら」ゴシゴシ
穂乃果「んっ……ありがと~」
こころ「まるで新婚さん、ですねっ」
にこ「ぶふーっ!?」
穂乃果「に、にこちゃん大丈夫!?」
にこ「む、むせただけよ……」
にこ(こころ、いつそんな言葉覚えたの……!)
穂乃果「にしてもなんで新婚さん?」
こころ「いえ、なんか朝起こしたりしてて、前にテレビで見た新婚さんみたいだなーって思ったんです」
穂乃果「なるほどね~」
にこ「どっちかっていうと妹みたいだけどね
」
穂乃果「サイドテールはここあちゃんとお揃いだねー」
ここあ「だねーっ」
にこ「……」ムスッ
穂乃果「ん?どしたのにこちゃん?」
にこ「……別に」
ここあ「あーっ、にこにーヤキモチ妬いてるー」
にこ「そ、そんな事ないにこ~」
穂乃果「ヤキモチ?なにに?」
にこ(こいつは……)
穂乃果「ごちそうさまー!」
にこ「はいはい、お粗末様でした」
穂乃果「それにしてもにこちゃんなんでもできるよね~」
にこ「当たり前でしょ?」
穂乃果「うん、にこちゃんならいいお嫁さんになるよっ!」
にこ「……は、はあ!?な、なな何言ってんのよあんた!///」
穂乃果「あ、アイドルは恋愛しないーってやつ?」
にこ「……そ、そうに決まってるでしょ?」
にこ(……はぁ)
穂乃果「あ、そうだ海未ちゃんに連絡しないと」
にこ「そ、そういえば毎朝一緒に通ってたわね」
穂乃果「うん、ちょっと待ってて」
穂乃果「あっ、海未ちゃん?おはよー……むー、そんな驚かなくてもいいじゃん、たまには早く起きるよ!……あ、そうそう、今日はうち寄らずに学校行ってね……え?えーっと、昨日にこちゃんちに泊まってね……あはは」
にこ(楽しそうに話してるわね……幼馴染ってそういうものなのかな)
穂乃果「ちゃんとお手伝いしましたよーだっ!……そう?えへへ、嬉しいなぁ」
にこ(……いいなぁ)
穂乃果「うん、うん……ことりちゃんにもよろしくね、それじゃ学校で!」
穂乃果「お待たせー……ん?どしたの?」
にこ「……いや、なんでもないわよ、ほら行くわよ」
穂乃果「?……うん!」
穂乃果「それにしても……嬉しいなぁ」
にこ「ん?」
穂乃果「にこちゃんとこうして登校するのが嬉しいなぁって」
にこ「……あんたって恥ずかしげもなく良くそんなセリフ言えるわよね」
穂乃果「むー、もしかしてバカにしてる?」
にこ「してないわよ、むしろ羨ましいくらい」
穂乃果「あー、でもにこちゃん確かに思ったことあまり口に出してない気がする」
にこ「そ、そんなことないわよ」
穂乃果「ほんとー?」
にこ「本当だってば」
穂乃果「なーんかそんな気がしたんだけどな~」
にこ「にこは~いつでも素直にこっ♪」
穂乃果「むうー……」
穂乃果「それだよっ!」
にこ「えっ」
穂乃果「にこちゃんってごまかす時にこにーやってるよね」
にこ「あ、あはは……そんなわけないじゃない」
穂乃果「あやしー……」
にこ「ほ、ほら!そんなことよりさっさと行きましょ!」
穂乃果「はぁーい……」
にこ(なんでこいつこんな時ばっかりカンが良いのよ……)
……………
絵里「あら、にこ……と穂乃果?」
にこ「げっ、絵里……」
穂乃果「あっ、絵里ちゃんおはよー!」
絵里「朝から元気ね、穂乃果は」クス
穂乃果「にこちゃんと一緒だからね!」
にこ「理由になってないわよ、それ」
絵里「あはは……ところでどうして二人で登校してるの?家はそんな近くなかった気がするけど……」
にこ「まあいろいろあってね、昨日こいつうちに泊まったのよ」
穂乃果「にこちゃんの手料理美味しかったよ~」
絵里「泊まり?……あー、なるほどね、はいはい」
にこ「……ちょっとあんたなに考えてるの?」
絵里「別にー?……ふふっ、お邪魔だったかしら?」
にこ「そ、そんなんじゃないから!!///」
穂乃果「?どーゆーこと?」
絵里「なんでもないわよー。それじゃ、お邪魔虫は先に行ってるわね、ふふっ」
穂乃果「絵里ちゃん、どうしたのかな?」
にこ「し、知らないわよっ///」
穂乃果「にこちゃん顔赤いよ?」
にこ「うるさいっ///ほら、とっとと行くわよ!」
にこ(絵里のやつ~!!)
にこ「はあ……なんかどっと疲れた……」
穂乃果「本当に絵里ちゃんどうしたのかなぁ」
にこ「もういいわよあいつのことは……覚えときなさいよ、絵里……」
希「あれ、にこっち?」
にこ「希じゃない、おはよう」
穂乃果「おはよう希ちゃんっ」
希「おはよー……二人とも朝から仲良しやねぇ」ニヤニヤ
にこ「あんたまで……はあ、もう怒る気力もないわ」
希「なんだ、つれないなぁ~」
にこ「あんたにまで付き合ってたらキリがないからね」
希「にこっちも慣れてきたね~。あ、そうそう、この前借りたDVD、見終わったから返すね」
にこ「あ、もう見終わったの?どうだった?」
希「アンコールも終わっていよいよ退場かーって時に観客が大合唱!流石にうるっときたわ~」
にこ「でしょでしょ!?にこなんてもう何十回も観てるけどいつ観ても号泣するのよねー」
希「いやー、流石にこっちやね。あまり他のアイドル知らなかったけどあれは応援したくなったんよ」
にこ「じゃー今度は生ライブね!」
希「おー!」
穂乃果「……」ムスッ
にこ「って、こんなところで話し込んでる場合じゃなかったわ……穂乃果?」
穂乃果「むー……」プクー
希(あらあら、これは……よし)
希「あー!そういえば日直だってこと忘れてたわー!」
にこ「え、そうなの?」
希「ちょっと名残惜しいけど先に行っとるね、またね~」
にこ「あ、行っちゃった……そういうのは覚えておきなさいっての」
穂乃果「……にこちゃんは希ちゃんと話してる時楽しそうだったね」
にこ「?まあ、同学年だし、腐れ縁?みたいなもんだしねー。話はなんだかんだ合うかも」
穂乃果「ふーん……どうせ穂乃果なんて」ボソ
にこ「なんか言った?」
穂乃果「べっつにー……」
穂乃果「……」
にこ「……」
穂乃果「……」
にこ「……」
にこ(……なに、この雰囲気)
にこ「穂乃果ー?」
穂乃果「……ふんっ」
にこ(なんなのよまったく……)
穂乃果「……穂乃果なんて」
にこ「穂乃果がなんだって?」
穂乃果「めんどくさいとか思ってるでしょ?」
にこ「……は?」
穂乃果「だってやかましいしいっつも振り回すし、めんどくさいとか思ってるでしょ?」
にこ「え、いや……その……」
にこ(どうしよ……今の穂乃果はちょっとだけめんどくさい)
穂乃果「うわーん!やっぱりそうなんだー!にこちゃん穂乃果のこと嫌いなんだー!」ダッ
にこ「ちょ、ちょっと穂乃果待ちなさいよ!」
……………
にこ「結局追いつけなかったわ……」
希「朝から大変やねえ、にこっち」
にこ「もうどっと疲れたわ……」
絵里「あら、どうしたのよにこ?」
にこ「絵里……いや、もう怒る体力もないわ……」
絵里「にしてもにこって分かりやすいわよねー」
にこ「……何がよ」
絵里「穂乃果のことよ、好きでしょ?」
にこ「な、な……ち、ちちちちちがうわよ!誰が穂乃果なんて……////」
希「そんな顔赤くして否定されると余計怪しいよ?」
にこ「う、うるっさいわねえ!……いいのよ、あいつ鈍感だし……こっちの気持ちなんてちっとも気付かないんだから……」
希「……鈍感なのはどっちやろーね?」
にこ「……は?」
絵里「穂乃果も分かりやすいってことよ、ふふっ」
にこ「穂乃果?まあ、あいつは考えてること分かりやすいと思うけど……」
希「やっぱり、鈍感なんやね、にこっちも」
にこ「……どういう意味よ」
絵里「さあ?ね、希?」
希「うふふ、そうやねぇ」
にこ「何よあんたら二人して……」
にこ(……まったくわかんないわ)
穂乃果「むうー……」
ことり「穂乃果ちゃんどうしたんだろう……どうしよう海未ちゃん……」
海未「こういうのは本人に聞くのが一番ですよ。穂乃果、どうしたのです?」
穂乃果「……にこちゃんなんて」
海未「?」
穂乃果「にこちゃんなんて話の通じる希ちゃんや絵里ちゃんと一緒にいた方が楽しいんだー!うわーん!」
海未「ちょ、ちょっと落ち着いてください穂乃果!」
ことり「ほんとーに、穂乃果ちゃんはにこちゃんのことすきだね……」
穂乃果「ぐすっ……でもにこちゃんは穂乃果なんて好きじゃないよ……」
海未「うーん、そんなことないと思いまさが……」
穂乃果「あるよ!希ちゃんと話してる時すっごく楽しそうにしてたし!」
ことり(それは単純に好きなことの話してただけじゃないかなぁ……)
ことり「にこちゃんは鈍感だからなぁ……」
海未「何言ってるのですかことり。穂乃果だって……」
穂乃果「それって、どーゆー意味?」
海未「そのうち分かると思いますよ、ね?ことり?」
ことり「うん、そんな気がする、大丈夫だよ!」
穂乃果「うーん……」
穂乃果(……わかんないや)
穂乃果「……」
にこ(……あ、穂乃果だ)
にこ「ちょっとほの……」
穂乃果「!……」タッタッタッ
こらっ、高坂さん、生徒会長が廊下走っちゃだめでしょ!
す、すみません……
にこ「……なんなのよ、まったく」
にこ(あ、これ結構ヘコむ……)
海未「おや、にこですか?」
にこ「……何よ」
海未「いえ、いつも笑顔のにこがいつになく落ち込んでいるようで声をかけてしまいました……穂乃果ですか?」
にこ「……わかる?」
~屋上~
海未「……なるほど」
にこ「話、聞いてもらって悪かったわね」
海未「いえ、なんとなくわかってましたから、皆」
にこ「あまり気持ちを表に出してるとは思ってなかったけど、ちょっとね」
海未「それにしてもにこが穂乃果に好意を抱いていたとは……いつからです?」
にこ「……わかんないわ」
海未「わかんないとは?」
にこ「わかんないものはわかんないの。気付いたら目で追ってて……あ、好きなんだなーって」
海未「……なるほど、そういうこともあるのですね」
にこ「って何あんたメモってるのよ」
海未「え?いえ、今後の作詞の参考にと思いまして」
にこ「にこを出汁にするんじゃないわよ!」
海未「冗談ですよ、ふふっ」
にこ「はー……あんたも冗談言うのね、意外だったわ」
海未「私だってたまには冗談くらい言いますよ」
にこ「あんたの場合冗談に聞こえないからたちが悪いのよ……」
海未「まあまあ。それで、穂乃果に告白はするのですか?」
にこ「……しないわ」
海未「……何故ですか?」
にこ「変に告白なんかして今の関係壊したくないし、バカみたいに騒いで、笑顔でいるあいつが大好きだから……」
にこ「……///」
海未「何で自分で言って恥ずかしがってるのですか……」
にこ「うるさいわねぇ、いいでしょ別に……それに」
海未「それに?」
にこ「なんかプライドが許さないというか……」
海未「……ぷっ、あははは!」
にこ「なによ、笑うところ?」
海未「ふふっ……いえ、とてもにこらしいなと思いまして」
にこ「……そうかもね。あー、自分が憎たらしい」
海未「でも真剣に想いを告げれば、きっと伝わると思いますよ?」
にこ「それもそうかもしれないわね……よし、ありがとう、話聞いてくれて」
海未「もういいのですか?」
にこ「自分のことだし、自分でなんとかしたいって……そういうのあるでしょ?」
海未「そうですね……私もそう思います」
にこ「……あ、そういえば」
海未「?」
にこ「さっき『皆』って言ってたわよね……もしかして」
海未「ああ、気づいていないの穂乃果くらいじゃないですか?」
にこ「やっぱり……もういいわ何でも。それじゃあね」
海未「はい、頑張って下さいね」
にこ(うん……やっぱりそうよね)
……………
絵里「……それで、逃げちゃったの?」
穂乃果「穂乃果やっぱりダメだなぁ……こんなんじゃにこちゃんに嫌われちゃう……」
絵里「そんなことないと思うわよ?」
穂乃果「そうかなぁ……」
絵里「ええ、保証するわ」
絵里「にこもあれでかなりめんどくさいのよ」
穂乃果「……絵里ちゃんはいいなぁ」
絵里「ん?」
穂乃果「絵里ちゃんは穂乃果の知らないにこちゃんをいっぱい知ってるから……」
絵里「あら、そんなこと言ったら穂乃果しか知らないにこを貴女はいっぱい知ってるんじゃない?」
穂乃果「むう……大人の余裕だなぁ……」
絵里「たった一つ違いでしょ?大して変わらないわよ」
穂乃果「それでもさぁ……」
絵里「にこはね、確かに不器用なところがあるわ。それはあなたも同じだけど……でも、真剣に想いを伝えて、それを邪険に扱うような子じゃない」
穂乃果「……それくらい分かってるもん」
絵里「なら、答えは簡単じゃない?」
穂乃果(答え……答えは……なんだ、簡単じゃん)
穂乃果「……決めた!にこちゃんとちゃんと話してみる!」
絵里「頑張ってね」
穂乃果「うん!ありがとう絵里ちゃん!」
タッタッタッ……
絵里「早速行っちゃったわね……穂乃果らしい」
~部室~
穂乃果「にこちゃん!」
にこ「ほ、穂乃果!?なんでここにいることが……」
穂乃果「希ちゃんに聞いたんだよ!」
にこ「希ね……あのバカ……」
穂乃果「それでね、にこちゃんに言いたいことが……「ストップ!」
穂乃果「……え?」
にこ「その……にこも、あんたに言いたいことがあるのよ」
穂乃果「え、にこちゃんも?」
にこ「ええ、だから先に……「えー!」
穂乃果「穂乃果が先に言いたい!」
にこ「いや、私が「穂乃果が!」
にこ「にこが!」
穂乃果「穂乃果が」
にこ「先輩に譲りなさいよ!しかも、部長よ!」
穂乃果「そしたら穂乃果も生徒会長でμ'sのリーダーだもん!」
にこ「ぐぬぬ……仕方ない、同時に言いましょ、そっちがなに言うかわからないけど」
穂乃果「むう……しょーがないなぁ」
にこ「じゃあ、行くわよ……せーのっ!」
ほのにこ「「好きです!!」」
ほのにこ「「……え?」」
にこ「ちょ、ちょっと落ち着きましょう」
穂乃果「う、うんそそそうだね!」
にこ「おっかしーなー?自分の声にかき消されて穂乃果が何言ってたのか聞こえなかったわー?」
穂乃果「ほ、ほほほ穂乃果も聞こえなかった!」
にこ「えっと……///」
穂乃果「……///」
ほのにこ(……どうしよう)
にこ「あーっ!そういえばにこ、希に頼まれ事があったんだった~!」
穂乃果「えっ?」
にこ「ちょーっと席外すね~それじゃっ」
ガシッ
にこ「えっ、ちょっ……穂乃果?」
穂乃果「その……なんて言ったか確認してから……////」
にこ「そ、そそそそーね!にこったら慌ててた~!」
にこ「ごほん!……えっと、なんというか……好き、よ……あんたのこと」
にこ「……///」プイッ
穂乃果(にこちゃん、耳まで真っ赤だ……)
穂乃果「……えへへ」
にこ「……なによ」
穂乃果「うれしーなぁって」
にこ「……そう」
穂乃果「えへへー……」
にこ「……ていうかっ!!」
穂乃果「……ん?」
にこ「あんたからまだなんも聞いてないんだけど!」
穂乃果「……あ……そのー……ま、まあいいんじゃないかな?だって分かってる、よね?」
にこ「それでも、やっぱり言ってほしいじゃない、穂乃果の口で」
穂乃果「うー……わ、分かったよ……///」
穂乃果「えー……と……ほ、本日はお日柄もよく……」
にこ「結構曇ってるんだけど、空」
穂乃果「よ、よくなく……」
にこ「はあ……そういうのいいから、さっさと言っちゃってよ」
穂乃果「は、はい!……穂乃果はにこちゃんのことが……えー……好き……です///」
にこ(顔真っ赤にしてうつむいちゃって……)
穂乃果「あー!」
にこ「ひいっ!?」
穂乃果「すっっっごく恥ずかしいねこれ!!///」
にこ「に、にこだってすごい恥ずかしかったんだから!……で、どうすればいいのかしら?」
穂乃果「ん、何が?」
にこ「こうして、その……り、両想い?なわけじゃない///」
穂乃果「(そこは恥ずかしがらなくても……)うーん、付き合う、とか?」
にこ「付き合うって何すればいいのよ?」
穂乃果「えーと……漫画で読んだのだと、放課後一緒に帰ったり、お昼一緒に食べたり……」
にこ「……いつもしてるわね」
穂乃果「それもそうだね……あ、一個あったかも」
にこ「ん?なによ」
穂乃果「えっとぉ……そのぉ……///」
にこ「なによ、さっさと言いなさい」
穂乃果「……す」
にこ「聞こえないわよ」
穂乃果「き、きす……///」
にこ「……あー、あの魚の?」
穂乃果「ボケるところじゃないよっ!」
にこ「わ、わかってるわよ……そうね、確かに……キス、ね……///」
ほのにこ「……///」
穂乃果「に、にこちゃん!」
にこ「はいっ!?」
穂乃果「その、す、する?///」
にこ「……う、うん……///」
穂乃果「えっと……お互い目瞑ればいいかな?」
にこ「そ、そうね!」
にこ「……///」
穂乃果「……///」そろー……
ちょ……な……でよ……
ちが……の……い……です……
穂乃果「……ん?」
にこ「ちょっと穂乃果?」
穂乃果「まって、何か聞こえる………」
ソロー……
穂乃果「……?」
ちょっと凛どいてよ!中見えないでしょ!?
だから絵里!押さないでください!
違うのよ!希が……!
えー?うち、なんもしとらんよ?
み、みんな静かにしないと聞こえちゃ……
穂乃果「……」
ガチャ
???「きゃぁぁぁ!!」
ドサドサッ!
にこ「あ、あんたら……」
絵里「は、はらしょー……」
希「スピリチュアル、やね……」
海未「ご、ごかいですよ?」
ことり「……あ、あはは」
凛「にゃー……」
花陽「ダレカタスケテダレカタスケテ……」
真姫「……ふんっ」
絵里「ち、違うのよ?たまたま部室に入ろうとしたらその……みんな集まってたからなにしてるのかなーって……ねえ?」
凛「あー!絵里ちゃんずるい!真っ先に一番前に陣取ってたくせにー!」
海未「そうですよ!大体面白いものが見られると言っていたのは貴女ではないですか!」
ことり「う、海未ちゃん……ことり、知ってるんだよ?すっごく笑顔でかよちゃんと真姫ちゃん誘ったこと」
海未「な、ななななな何を言っているのですかことり!そんなわけないでしょう!?ねえ、花陽、真姫?」
花陽「え、えーと……」
真姫「……ふん」
海未「裏切り者おおおおおお!!」
ギャーギャー!!
にこ「さっきから黙って聞いてればあんたらねえ……」ワナワナ
凛「にこちゃんがいつになく怒ってるー!?」
にこ「あんたたち、そこになおりなさいあああい!!!!」
たーすーけーてえええええ!!!
~帰り道~
にこ「なんだか散々な一日だったわ……」
穂乃果「ま、まさかみんな見てたなんてねー……あはは」
にこ「……あの、さ」
穂乃果「ん?」
にこ「……///」ギュッ
穂乃果「な、なに?どうしたの?///」
にこ「い、いいじゃない別に!……りょ、両想いなんだし……///」
穂乃果「そう……だね……///」
にこ「……好きよ」
穂乃果「うん……穂乃果も、好きだよ」
にこ「……また、うち来る?」
穂乃果「……うん!あ、今度は穂乃果の家にも遊びに来てね?」
にこ「もちろん、お邪魔させてもらうわ」
穂乃果「その……お母さんたちにも紹介したいし?」
にこ「そ、そういうのいいから!」
穂乃果「えー……結構大事だと思うけどなー」
にこ「いいのよそういうのは早いのよ!」
穂乃果「むー……」
にこ「ま、どーせ遅かれ早かれ知られるんだろうし、いいじゃないの」
穂乃果「そうだけどさぁ……」
にこ「それより、今日の晩ゴハンは何がいい?」
穂乃果「うーん……にこちゃんが作るものはなんでも美味しいよ」
にこ「あ、当たり前でしょ!……考えるの面倒だし穂乃果が考えてよ」
穂乃果「穂乃果が?……うーん……オムライスかな」
にこ「オムライス?穂乃果らしいわね」
穂乃果「あー、笑ったー!」
にこ「バカになんてしてないわよ、子供っぽいなって」
穂乃果「それをバカにしてるって言うんだよー!」
にこ「かわいいじゃない、オムライス」
穂乃果「……なんか、照れるね」
にこ「こんなことで照れるんじゃないわよまったく……さ、買い物済ませちゃいましょう」
~矢澤家~
穂乃果「あー、美味しかったー!」
にこ「なんだかんだまた家事手伝ってもらっちゃったわね、ありがと」
穂乃果「えへへー」
にこ「もうこんな時間ね」
穂乃果「そうだね」
にこ(ん?……結構いい雰囲気じゃない?)
にこ(いや、でもすぐとなりで子供たち寝てるし、今日はまだ穂乃果元気そうだし……うーん)
穂乃果「にこちゃん?どうしたの?」
にこ「なっ!?なななななーんでもないわよ!?」
穂乃果「変なのー……ふぁ……眠くなってきちゃった」
にこ「……そういえばにこも少し疲れたかも」
穂乃果「もう寝ちゃおっか」
にこ「そうね……」
~にこ部屋~
穂乃果「……にこちゃん、起きてる?」
にこ「……ん」
穂乃果「なんかね、やっぱり……その……両想いって実感がわかないんだ、穂乃果」
にこ「……奇遇ね、私もよ」
穂乃果「だから……その……目、瞑って?」
にこ「……ん」
穂乃果「……」
ちゅ
にこ「……ふう」
穂乃果「ついに、しちゃったね……」
にこ「……もっかい、する?」
穂乃果「え?にこちゃ……(ぐい)」
ちゅ
穂乃果「……///」
にこ「……おやすみっ!」
穂乃果「……えへへ///」
にこ(顔、あっつ……///)
……………
穂乃果「今日は練習もないし、みんなで遊びたいなー」
にこ「あー、そういえば絵里がみんなで遊園地行きたいって言ってたわね」
穂乃果「ことりちゃんも大勢でどこか行きたいって言ってたなぁ……よし、放課後空いてるかみんなに聞いて……「い、いや……」」
穂乃果「?」
にこ「今日は……二人でいたいなぁって……思ったんだけど……///」
穂乃果「……うん!」
にこ「さっ、はやく学校行きましょ!」
穂乃果「うん!」
にこ「それにしても恋人ね……実感が微妙にわかないけど……」
穂乃果「いいんじゃない?穂乃果はこんな風にずっといたいなぁ……」
にこ「相変わらずさらっと恥ずかしいこと言うわねあんた」
穂乃果「えへへ……あ、そうだにこちゃん!」
にこ「ん?何よ穂乃果」
穂乃果「……だーいすき!」
にこ「……私も大好きよ!」
おわり
元スレ
絵里「じゃあ練習はこれくらいにして、今日はかえりましょうか」
凛「よーしかよちん、真姫ちゃん、ラーメン食べにいっくにゃー!」
花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん!?」
真姫「ちょっと凛、引っ張らないでよ!!」
ことり「凛ちゃんは元気だねぇ~」
海未「私達も帰りましょうか」
穂乃果「今日はにこちゃんと帰るからまたね!」
海未「……あまり遅くなってはいけませんよ?」
穂乃果「わかってるよーだ!ほらにこちゃん、行こっ」ぐいっ
にこ「ちょっと、引っ張らなくても行くわよ!」
希「あらあら、お熱いねぇ、お二人さん?」ニヤニヤ
にこ「そんなんじゃないわよ!……だから引っ張るなって!!」
ギャーギャー
絵里「にこも大変ねぇ……」
17: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/05(日) 23:14:34.08 ID:jt/RNaXi.net
にこ「さて、とりあえず駅前まで来たはいいけど……なんか考えてんの?あんた」
穂乃果「えーと……特には?」
にこ「ないんかーい!」ビシッ
穂乃果「いやぁ、勢いで来たからつい……えへへ」
にこ「えへへじゃないわよ全く……まあいいわ、丁度カラオケあるしちょっと歌って行きましょ」
穂乃果「カラオケかぁ……最近あんまり行ってないなぁ、ライブとかで良く歌ってるし」
にこ「ここってスクールアイドルの歌とかも取り揃えてて有名なのよ」
穂乃果「へぇ~、面白そう、行こっ!」
にこ「だから引っ張るなって言ってるでしょ!?」
~カラオケボックスにて~
穂乃果「もぉひとりじゃ~な~くていい~……」
穂乃果「ふぅ……」
にこ「流石に上手いわね……聴き惚れちゃった」パチパチ
穂乃果「まさか穂乃果のソロ曲まであるなんて思わなかったぁ……あ、次これ一緒に歌おっ?」
にこ「あー、良いんじゃないかしら。よし行くわよ!!」
にこ「ずるーいずるーいずるーいことはー!しちゃーだめなーのよこーらこらー!」
穂乃果「マジメにーっ!」
にこ「じょーだんはーポケットんなーかー!」
穂乃果「しんけんにーきめってー!」
……………
にこ「っだぁー……疲れた……」
穂乃果「全力で振り付けまでやったからね……流石に疲れたかも」
にこ「丁度良い時間ね、そろそろ出ましょっか」
穂乃果「次はどこ行こっか?」
にこ「そうねぇ……ゲーセンでも行きましょうか」
穂乃果「おっ、ダンスゲームやる?」
にこ「流石に体力ないわよ……」
18: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/05(日) 23:25:38.46 ID:jt/RNaXi.net
穂乃果「いや、流石に穂乃果も限界だよ……」
にこ「ま、とりあえず行きましょっか」
………………
穂乃果「にこちゃん、もう少し右!よし、オッケーだよ!」
にこ「よし、ここね!」
ガコン
穂乃果「やったぁ、取れたー!」
にこ「ふん、にこにかかればちょろいもんよ」
穂乃果「にこちゃんってクレーンゲーム本当得意だよね、ビックリした!」
にこ「当たり前でしょ、にこを誰だと思ってるの?」
穂乃果「大銀河宇宙No.1アイドル、矢澤にこちゃんだよ!」
にこ「ふふん、分かってるならいいのよ」
穂乃果「はいこれ、景品」
にこ「あー……いや、あんたにあげるわ」
穂乃果「え、いいの?」
にこ「置き場所ないし、穂乃果もサポートしてくれたし、お礼よ」
穂乃果「わー!ありがとうっ」ギュー
にこ「だからそうやって抱きつくんじゃないわよっ!人に見られるでしょ!?///」
穂乃果「ごめんなさぁい……」
にこ「……ま、まあいいわ。よし、プリクラ撮って帰りましょっか」
穂乃果「うん!」
19: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/05(日) 23:42:50.25 ID:jt/RNaXi.net
穂乃果「可愛く撮れたねー」
にこ「なに言ってんの、元から可愛いわよ?」
穂乃果「え、それって……///」
にこ「あ……///ち、違くて!にこが可愛いってことよ!」
穂乃果「そ、そうだよね……あはは」
にこ「あっ……えっと、その……あんたも可愛いわよ?」
穂乃果「ほんとっ?」
にこ「ええ、にこの次くらいにはね」
穂乃果「えへへ、嬉しいなぁ」
にこ「さて、次は……ん?着信……ママからだ」
穂乃果「電話?」
にこ「ママから着信、ちょっと待ってて……もしもし?」
にこママ『あ、にこ?ゴメンね、ちょっと今急ぎの案件で遅れそうで……こころ達の面倒見てもらってもいいかしら?』
にこ「あー、うん、分かった。お仕事頑張ってね。うん……大丈夫、まかせて。それじゃまたね」ピッ
穂乃果「どうしたの?」
にこ「仕事が忙しくなって帰りが遅れるからチビ達の面倒見てって……ごめん、今日はもう帰るわ」
穂乃果「それなら仕方ないよね……うん、またね」
にこ「ええ、それじゃまた明日」
穂乃果「……やっぱり待って!」
21: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/06(月) 00:11:52.50 ID:1AdTgMGj.net
にこ「なによ、急いで買い物して帰らないといけないんだけど」
穂乃果「穂乃果も行く!」
にこ「大丈夫よ、いつものことだし」
穂乃果「行く!にこちゃんのお手伝いしたい!」
にこ「んー……まあいいけど……あんまできることないかもしれないわよ?」
穂乃果「大丈夫っ!よし、じゃあ早く行こう!」
にこ「だーかーらー、引っ張るなぁぁぁ!!」
……………
にこ「ただいまー!」
こころ「おかえりなさいませっ!」
ここあ「ねーちゃんおかえりー」
こたろう「おかえりー」
穂乃果「お邪魔しまーす!」
こころ「あれ、穂乃果さん?」
にこ「ああ、ちょっと色々あってね」
穂乃果「よーし、みんな穂乃果と遊んじゃおう!」
ここあ「よーし、穂乃果姉ちゃんスマブラしよ!」
こころ「ここあはスマブラ強いですよ、穂乃果さんっ!」
こたろう「さいきょー」
穂乃果「ふっふっふ、受けて立つよ!」
にこ「じゃ、その間に夕飯作ってるわ。遊ぶのはいいけど騒ぎ過ぎないようにねー」
3人「はーい!
22: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/06(月) 00:24:35.08 ID:1AdTgMGj.net
……………
穂乃果「ふー……」
にこ「こころたちは?」
穂乃果「もうすっかり寝ちゃってるよ」
にこ「ありがとね、皿洗いに風呂掃除までしてもらって」
穂乃果「手伝うって言ったもん、それに夕飯ご馳走になったし……美味しかったよっ」
にこ「はいはい、にしてもあんたもやっぱりお姉ちゃんよねー、3人の相手すんなりこなしてたし」
穂乃果「普段はあんま姉らしい姉ではないけどね……あはは」
にこ「でも本当助かったわ、ありがとう」
穂乃果「面と向かって言われると照れるなぁ……ふわぁ…」
にこ「眠い?」
穂乃果「ん、ちょっと眠い……」
にこ「もう9時回ったし、リビング点けてると妹たち起きるかもしれないし部屋行くわよ」
穂乃果「うん……」
24: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/06(月) 01:15:14.31 ID:1AdTgMGj.net
穂乃果「すー……」
にこ「布団に着くなり寝ちゃって……よっぽど疲れたのねー……」ポンポン
にこ(そりゃそうよね、練習の後カラオケしてゲーセン行って、買い物付き合ってくれた挙句家事まで手伝ってくれたんだし……)
にこ「……ありがとう」
穂乃果「……むにゃっ」
にこ「ひっ!?……なんだ寝言じゃないの……」
穂乃果「うーん……えへへ」
にこ「って、なに笑ってんのよ……」
穂乃果「にこちゃーん……大好きぃ……」
にこ「……は?ちょっとなに言って……って寝言よね……まったく……///」
穂乃果「にこちゃーん……」
にこ「……私も好きよ」ボソ
にこ「……なに言ってんのかしら私……寝よ寝よっ!///」
にこ「……」チラ
穂乃果「うへへ……にこちゃー……」
にこ「まったく……本当、どんな夢見てんのよ」
にこ(……大好き)
28: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/06(月) 22:41:57.48 ID:Tx+A9fqW.net
こらー!起きなさい!
穂乃果「むにゃ……ん……あとちょっと……」
あとちょっとじゃないわよまったく……
穂乃果「ふぁー……い」
穂乃果「にーこちゃーん……へへへ」
………寝ぼけてんじゃないわよまったく
穂乃果「ふへへ……ってあれ?なんでにこちゃんが穂乃果の部屋にいるの!?」
にこ「ここはにこの部屋よ!あんた、昨日泊まったことも忘れたの!?」
穂乃果「はっ!そういえば……」
にこ「ほら、寝ぼけてないで顔洗いなさい、ごはんできたわよ」
穂乃果「は、はーい、ちょっと待ってて! !」バタバタバタバタ……
にこ「はあ……まったく……騒がしいわねー」
穂乃果「あっ、そうだにこちゃん!」
にこ「なによ、早く顔洗ってきなさいよ」
穂乃果「おはようっ!」にこっ
ドキ
にこ「え、ええ……おはよ」
穂乃果「えへへっ」
にこ(なに、今の……)
32: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/07(火) 00:19:53.52 ID:46VPaIR7.net
こころ「おはようございます、穂乃果さんっ」
こたろう「おはよー」
穂乃果「おおっ、みんな早起きだねぇ~」
にこ「あんたが遅過ぎるだけでしょーが……はい、今日の朝ごはんにこ♪」
穂乃果「おー、パンだー!」
ここあ「いっただっきまーす!」
穂乃果「むぐむぐ……にこちゃん、このスクランブルエッグおいひいよ!!」
にこ「ケチャップつけながらなに言ってんの、ほら」ゴシゴシ
穂乃果「んっ……ありがと~」
こころ「まるで新婚さん、ですねっ」
にこ「ぶふーっ!?」
穂乃果「に、にこちゃん大丈夫!?」
にこ「む、むせただけよ……」
にこ(こころ、いつそんな言葉覚えたの……!)
穂乃果「にしてもなんで新婚さん?」
こころ「いえ、なんか朝起こしたりしてて、前にテレビで見た新婚さんみたいだなーって思ったんです」
穂乃果「なるほどね~」
にこ「どっちかっていうと妹みたいだけどね
」
穂乃果「サイドテールはここあちゃんとお揃いだねー」
ここあ「だねーっ」
にこ「……」ムスッ
穂乃果「ん?どしたのにこちゃん?」
にこ「……別に」
ここあ「あーっ、にこにーヤキモチ妬いてるー」
にこ「そ、そんな事ないにこ~」
穂乃果「ヤキモチ?なにに?」
にこ(こいつは……)
34: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/07(火) 00:46:11.86 ID:46VPaIR7.net
穂乃果「ごちそうさまー!」
にこ「はいはい、お粗末様でした」
穂乃果「それにしてもにこちゃんなんでもできるよね~」
にこ「当たり前でしょ?」
穂乃果「うん、にこちゃんならいいお嫁さんになるよっ!」
にこ「……は、はあ!?な、なな何言ってんのよあんた!///」
穂乃果「あ、アイドルは恋愛しないーってやつ?」
にこ「……そ、そうに決まってるでしょ?」
にこ(……はぁ)
穂乃果「あ、そうだ海未ちゃんに連絡しないと」
にこ「そ、そういえば毎朝一緒に通ってたわね」
穂乃果「うん、ちょっと待ってて」
穂乃果「あっ、海未ちゃん?おはよー……むー、そんな驚かなくてもいいじゃん、たまには早く起きるよ!……あ、そうそう、今日はうち寄らずに学校行ってね……え?えーっと、昨日にこちゃんちに泊まってね……あはは」
にこ(楽しそうに話してるわね……幼馴染ってそういうものなのかな)
穂乃果「ちゃんとお手伝いしましたよーだっ!……そう?えへへ、嬉しいなぁ」
にこ(……いいなぁ)
穂乃果「うん、うん……ことりちゃんにもよろしくね、それじゃ学校で!」
穂乃果「お待たせー……ん?どしたの?」
にこ「……いや、なんでもないわよ、ほら行くわよ」
穂乃果「?……うん!」
38: 名無しで叶える物語(もも)@\(^o^)/ 2015/07/07(火) 23:19:31.13 ID:qSfIcjUL.net
穂乃果「それにしても……嬉しいなぁ」
にこ「ん?」
穂乃果「にこちゃんとこうして登校するのが嬉しいなぁって」
にこ「……あんたって恥ずかしげもなく良くそんなセリフ言えるわよね」
穂乃果「むー、もしかしてバカにしてる?」
にこ「してないわよ、むしろ羨ましいくらい」
穂乃果「あー、でもにこちゃん確かに思ったことあまり口に出してない気がする」
にこ「そ、そんなことないわよ」
穂乃果「ほんとー?」
にこ「本当だってば」
穂乃果「なーんかそんな気がしたんだけどな~」
にこ「にこは~いつでも素直にこっ♪」
穂乃果「むうー……」
39: 名無しで叶える物語(もも)@\(^o^)/ 2015/07/07(火) 23:29:19.49 ID:qSfIcjUL.net
穂乃果「それだよっ!」
にこ「えっ」
穂乃果「にこちゃんってごまかす時にこにーやってるよね」
にこ「あ、あはは……そんなわけないじゃない」
穂乃果「あやしー……」
にこ「ほ、ほら!そんなことよりさっさと行きましょ!」
穂乃果「はぁーい……」
にこ(なんでこいつこんな時ばっかりカンが良いのよ……)
……………
絵里「あら、にこ……と穂乃果?」
にこ「げっ、絵里……」
穂乃果「あっ、絵里ちゃんおはよー!」
絵里「朝から元気ね、穂乃果は」クス
穂乃果「にこちゃんと一緒だからね!」
にこ「理由になってないわよ、それ」
絵里「あはは……ところでどうして二人で登校してるの?家はそんな近くなかった気がするけど……」
にこ「まあいろいろあってね、昨日こいつうちに泊まったのよ」
穂乃果「にこちゃんの手料理美味しかったよ~」
絵里「泊まり?……あー、なるほどね、はいはい」
にこ「……ちょっとあんたなに考えてるの?」
絵里「別にー?……ふふっ、お邪魔だったかしら?」
にこ「そ、そんなんじゃないから!!///」
穂乃果「?どーゆーこと?」
絵里「なんでもないわよー。それじゃ、お邪魔虫は先に行ってるわね、ふふっ」
穂乃果「絵里ちゃん、どうしたのかな?」
にこ「し、知らないわよっ///」
穂乃果「にこちゃん顔赤いよ?」
にこ「うるさいっ///ほら、とっとと行くわよ!」
にこ(絵里のやつ~!!)
45: 名無しで叶える物語(もも)@\(^o^)/ 2015/07/08(水) 22:39:54.48 ID:bTh7TxLH.net
にこ「はあ……なんかどっと疲れた……」
穂乃果「本当に絵里ちゃんどうしたのかなぁ」
にこ「もういいわよあいつのことは……覚えときなさいよ、絵里……」
希「あれ、にこっち?」
にこ「希じゃない、おはよう」
穂乃果「おはよう希ちゃんっ」
希「おはよー……二人とも朝から仲良しやねぇ」ニヤニヤ
にこ「あんたまで……はあ、もう怒る気力もないわ」
希「なんだ、つれないなぁ~」
にこ「あんたにまで付き合ってたらキリがないからね」
希「にこっちも慣れてきたね~。あ、そうそう、この前借りたDVD、見終わったから返すね」
にこ「あ、もう見終わったの?どうだった?」
希「アンコールも終わっていよいよ退場かーって時に観客が大合唱!流石にうるっときたわ~」
にこ「でしょでしょ!?にこなんてもう何十回も観てるけどいつ観ても号泣するのよねー」
希「いやー、流石にこっちやね。あまり他のアイドル知らなかったけどあれは応援したくなったんよ」
にこ「じゃー今度は生ライブね!」
希「おー!」
穂乃果「……」ムスッ
47: 名無しで叶える物語(もも)@\(^o^)/ 2015/07/09(木) 00:01:48.03 ID:QDbH1yWf.net
にこ「って、こんなところで話し込んでる場合じゃなかったわ……穂乃果?」
穂乃果「むー……」プクー
希(あらあら、これは……よし)
希「あー!そういえば日直だってこと忘れてたわー!」
にこ「え、そうなの?」
希「ちょっと名残惜しいけど先に行っとるね、またね~」
にこ「あ、行っちゃった……そういうのは覚えておきなさいっての」
穂乃果「……にこちゃんは希ちゃんと話してる時楽しそうだったね」
にこ「?まあ、同学年だし、腐れ縁?みたいなもんだしねー。話はなんだかんだ合うかも」
穂乃果「ふーん……どうせ穂乃果なんて」ボソ
にこ「なんか言った?」
穂乃果「べっつにー……」
50: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/09(木) 20:41:32.82 ID:K0nU0Nz+.net
穂乃果「……」
にこ「……」
穂乃果「……」
にこ「……」
にこ(……なに、この雰囲気)
にこ「穂乃果ー?」
穂乃果「……ふんっ」
にこ(なんなのよまったく……)
穂乃果「……穂乃果なんて」
にこ「穂乃果がなんだって?」
穂乃果「めんどくさいとか思ってるでしょ?」
56: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/10(金) 17:16:27.09 ID:4Aa2aeEy.net
にこ「……は?」
穂乃果「だってやかましいしいっつも振り回すし、めんどくさいとか思ってるでしょ?」
にこ「え、いや……その……」
にこ(どうしよ……今の穂乃果はちょっとだけめんどくさい)
穂乃果「うわーん!やっぱりそうなんだー!にこちゃん穂乃果のこと嫌いなんだー!」ダッ
にこ「ちょ、ちょっと穂乃果待ちなさいよ!」
……………
にこ「結局追いつけなかったわ……」
希「朝から大変やねえ、にこっち」
にこ「もうどっと疲れたわ……」
絵里「あら、どうしたのよにこ?」
にこ「絵里……いや、もう怒る体力もないわ……」
絵里「にしてもにこって分かりやすいわよねー」
60: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/10(金) 22:20:23.78 ID:4Aa2aeEy.net
にこ「……何がよ」
絵里「穂乃果のことよ、好きでしょ?」
にこ「な、な……ち、ちちちちちがうわよ!誰が穂乃果なんて……////」
希「そんな顔赤くして否定されると余計怪しいよ?」
にこ「う、うるっさいわねえ!……いいのよ、あいつ鈍感だし……こっちの気持ちなんてちっとも気付かないんだから……」
希「……鈍感なのはどっちやろーね?」
にこ「……は?」
絵里「穂乃果も分かりやすいってことよ、ふふっ」
にこ「穂乃果?まあ、あいつは考えてること分かりやすいと思うけど……」
希「やっぱり、鈍感なんやね、にこっちも」
にこ「……どういう意味よ」
絵里「さあ?ね、希?」
希「うふふ、そうやねぇ」
にこ「何よあんたら二人して……」
にこ(……まったくわかんないわ)
62: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/10(金) 23:19:27.01 ID:4Aa2aeEy.net
穂乃果「むうー……」
ことり「穂乃果ちゃんどうしたんだろう……どうしよう海未ちゃん……」
海未「こういうのは本人に聞くのが一番ですよ。穂乃果、どうしたのです?」
穂乃果「……にこちゃんなんて」
海未「?」
穂乃果「にこちゃんなんて話の通じる希ちゃんや絵里ちゃんと一緒にいた方が楽しいんだー!うわーん!」
海未「ちょ、ちょっと落ち着いてください穂乃果!」
ことり「ほんとーに、穂乃果ちゃんはにこちゃんのことすきだね……」
穂乃果「ぐすっ……でもにこちゃんは穂乃果なんて好きじゃないよ……」
海未「うーん、そんなことないと思いまさが……」
穂乃果「あるよ!希ちゃんと話してる時すっごく楽しそうにしてたし!」
ことり(それは単純に好きなことの話してただけじゃないかなぁ……)
ことり「にこちゃんは鈍感だからなぁ……」
海未「何言ってるのですかことり。穂乃果だって……」
穂乃果「それって、どーゆー意味?」
海未「そのうち分かると思いますよ、ね?ことり?」
ことり「うん、そんな気がする、大丈夫だよ!」
穂乃果「うーん……」
穂乃果(……わかんないや)
66: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/12(日) 16:41:31.46 ID:LR7pJF6c.net
穂乃果「……」
にこ(……あ、穂乃果だ)
にこ「ちょっとほの……」
穂乃果「!……」タッタッタッ
こらっ、高坂さん、生徒会長が廊下走っちゃだめでしょ!
す、すみません……
にこ「……なんなのよ、まったく」
にこ(あ、これ結構ヘコむ……)
海未「おや、にこですか?」
にこ「……何よ」
海未「いえ、いつも笑顔のにこがいつになく落ち込んでいるようで声をかけてしまいました……穂乃果ですか?」
にこ「……わかる?」
68: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/12(日) 17:20:47.29 ID:LR7pJF6c.net
~屋上~
海未「……なるほど」
にこ「話、聞いてもらって悪かったわね」
海未「いえ、なんとなくわかってましたから、皆」
にこ「あまり気持ちを表に出してるとは思ってなかったけど、ちょっとね」
海未「それにしてもにこが穂乃果に好意を抱いていたとは……いつからです?」
にこ「……わかんないわ」
海未「わかんないとは?」
にこ「わかんないものはわかんないの。気付いたら目で追ってて……あ、好きなんだなーって」
海未「……なるほど、そういうこともあるのですね」
にこ「って何あんたメモってるのよ」
海未「え?いえ、今後の作詞の参考にと思いまして」
にこ「にこを出汁にするんじゃないわよ!」
海未「冗談ですよ、ふふっ」
にこ「はー……あんたも冗談言うのね、意外だったわ」
70: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 00:17:47.39 ID:Qg5iHYTH.net
海未「私だってたまには冗談くらい言いますよ」
にこ「あんたの場合冗談に聞こえないからたちが悪いのよ……」
海未「まあまあ。それで、穂乃果に告白はするのですか?」
にこ「……しないわ」
海未「……何故ですか?」
にこ「変に告白なんかして今の関係壊したくないし、バカみたいに騒いで、笑顔でいるあいつが大好きだから……」
にこ「……///」
海未「何で自分で言って恥ずかしがってるのですか……」
にこ「うるさいわねぇ、いいでしょ別に……それに」
海未「それに?」
にこ「なんかプライドが許さないというか……」
海未「……ぷっ、あははは!」
にこ「なによ、笑うところ?」
海未「ふふっ……いえ、とてもにこらしいなと思いまして」
にこ「……そうかもね。あー、自分が憎たらしい」
海未「でも真剣に想いを告げれば、きっと伝わると思いますよ?」
にこ「それもそうかもしれないわね……よし、ありがとう、話聞いてくれて」
海未「もういいのですか?」
にこ「自分のことだし、自分でなんとかしたいって……そういうのあるでしょ?」
海未「そうですね……私もそう思います」
71: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 00:33:20.12 ID:Qg5iHYTH.net
にこ「……あ、そういえば」
海未「?」
にこ「さっき『皆』って言ってたわよね……もしかして」
海未「ああ、気づいていないの穂乃果くらいじゃないですか?」
にこ「やっぱり……もういいわ何でも。それじゃあね」
海未「はい、頑張って下さいね」
にこ(うん……やっぱりそうよね)
……………
絵里「……それで、逃げちゃったの?」
穂乃果「穂乃果やっぱりダメだなぁ……こんなんじゃにこちゃんに嫌われちゃう……」
絵里「そんなことないと思うわよ?」
穂乃果「そうかなぁ……」
絵里「ええ、保証するわ」
73: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 18:03:54.29 ID:V780gojO.net
絵里「にこもあれでかなりめんどくさいのよ」
穂乃果「……絵里ちゃんはいいなぁ」
絵里「ん?」
穂乃果「絵里ちゃんは穂乃果の知らないにこちゃんをいっぱい知ってるから……」
絵里「あら、そんなこと言ったら穂乃果しか知らないにこを貴女はいっぱい知ってるんじゃない?」
穂乃果「むう……大人の余裕だなぁ……」
絵里「たった一つ違いでしょ?大して変わらないわよ」
穂乃果「それでもさぁ……」
絵里「にこはね、確かに不器用なところがあるわ。それはあなたも同じだけど……でも、真剣に想いを伝えて、それを邪険に扱うような子じゃない」
穂乃果「……それくらい分かってるもん」
絵里「なら、答えは簡単じゃない?」
穂乃果(答え……答えは……なんだ、簡単じゃん)
穂乃果「……決めた!にこちゃんとちゃんと話してみる!」
絵里「頑張ってね」
穂乃果「うん!ありがとう絵里ちゃん!」
タッタッタッ……
絵里「早速行っちゃったわね……穂乃果らしい」
75: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 18:19:04.04 ID:V780gojO.net
~部室~
穂乃果「にこちゃん!」
にこ「ほ、穂乃果!?なんでここにいることが……」
穂乃果「希ちゃんに聞いたんだよ!」
にこ「希ね……あのバカ……」
穂乃果「それでね、にこちゃんに言いたいことが……「ストップ!」
穂乃果「……え?」
にこ「その……にこも、あんたに言いたいことがあるのよ」
穂乃果「え、にこちゃんも?」
にこ「ええ、だから先に……「えー!」
穂乃果「穂乃果が先に言いたい!」
にこ「いや、私が「穂乃果が!」
にこ「にこが!」
穂乃果「穂乃果が」
にこ「先輩に譲りなさいよ!しかも、部長よ!」
穂乃果「そしたら穂乃果も生徒会長でμ'sのリーダーだもん!」
にこ「ぐぬぬ……仕方ない、同時に言いましょ、そっちがなに言うかわからないけど」
穂乃果「むう……しょーがないなぁ」
にこ「じゃあ、行くわよ……せーのっ!」
ほのにこ「「好きです!!」」
ほのにこ「「……え?」」
76: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 18:44:15.47 ID:V780gojO.net
にこ「ちょ、ちょっと落ち着きましょう」
穂乃果「う、うんそそそうだね!」
にこ「おっかしーなー?自分の声にかき消されて穂乃果が何言ってたのか聞こえなかったわー?」
穂乃果「ほ、ほほほ穂乃果も聞こえなかった!」
にこ「えっと……///」
穂乃果「……///」
ほのにこ(……どうしよう)
にこ「あーっ!そういえばにこ、希に頼まれ事があったんだった~!」
穂乃果「えっ?」
にこ「ちょーっと席外すね~それじゃっ」
ガシッ
にこ「えっ、ちょっ……穂乃果?」
穂乃果「その……なんて言ったか確認してから……////」
にこ「そ、そそそそーね!にこったら慌ててた~!」
にこ「ごほん!……えっと、なんというか……好き、よ……あんたのこと」
にこ「……///」プイッ
穂乃果(にこちゃん、耳まで真っ赤だ……)
77: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 21:50:33.08 ID:V780gojO.net
穂乃果「……えへへ」
にこ「……なによ」
穂乃果「うれしーなぁって」
にこ「……そう」
穂乃果「えへへー……」
にこ「……ていうかっ!!」
穂乃果「……ん?」
にこ「あんたからまだなんも聞いてないんだけど!」
穂乃果「……あ……そのー……ま、まあいいんじゃないかな?だって分かってる、よね?」
にこ「それでも、やっぱり言ってほしいじゃない、穂乃果の口で」
穂乃果「うー……わ、分かったよ……///」
78: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 21:57:41.05 ID:V780gojO.net
穂乃果「えー……と……ほ、本日はお日柄もよく……」
にこ「結構曇ってるんだけど、空」
穂乃果「よ、よくなく……」
にこ「はあ……そういうのいいから、さっさと言っちゃってよ」
穂乃果「は、はい!……穂乃果はにこちゃんのことが……えー……好き……です///」
にこ(顔真っ赤にしてうつむいちゃって……)
穂乃果「あー!」
にこ「ひいっ!?」
穂乃果「すっっっごく恥ずかしいねこれ!!///」
にこ「に、にこだってすごい恥ずかしかったんだから!……で、どうすればいいのかしら?」
穂乃果「ん、何が?」
にこ「こうして、その……り、両想い?なわけじゃない///」
穂乃果「(そこは恥ずかしがらなくても……)うーん、付き合う、とか?」
にこ「付き合うって何すればいいのよ?」
穂乃果「えーと……漫画で読んだのだと、放課後一緒に帰ったり、お昼一緒に食べたり……」
にこ「……いつもしてるわね」
穂乃果「それもそうだね……あ、一個あったかも」
にこ「ん?なによ」
穂乃果「えっとぉ……そのぉ……///」
80: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 22:36:25.99 ID:V780gojO.net
にこ「なによ、さっさと言いなさい」
穂乃果「……す」
にこ「聞こえないわよ」
穂乃果「き、きす……///」
にこ「……あー、あの魚の?」
穂乃果「ボケるところじゃないよっ!」
にこ「わ、わかってるわよ……そうね、確かに……キス、ね……///」
ほのにこ「……///」
穂乃果「に、にこちゃん!」
にこ「はいっ!?」
穂乃果「その、す、する?///」
にこ「……う、うん……///」
穂乃果「えっと……お互い目瞑ればいいかな?」
にこ「そ、そうね!」
にこ「……///」
穂乃果「……///」そろー……
ちょ……な……でよ……
ちが……の……い……です……
穂乃果「……ん?」
81: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 22:46:23.51 ID:V780gojO.net
にこ「ちょっと穂乃果?」
穂乃果「まって、何か聞こえる………」
ソロー……
穂乃果「……?」
ちょっと凛どいてよ!中見えないでしょ!?
だから絵里!押さないでください!
違うのよ!希が……!
えー?うち、なんもしとらんよ?
み、みんな静かにしないと聞こえちゃ……
穂乃果「……」
ガチャ
???「きゃぁぁぁ!!」
ドサドサッ!
にこ「あ、あんたら……」
絵里「は、はらしょー……」
希「スピリチュアル、やね……」
海未「ご、ごかいですよ?」
ことり「……あ、あはは」
凛「にゃー……」
花陽「ダレカタスケテダレカタスケテ……」
真姫「……ふんっ」
84: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 19:17:45.39 ID:zvo9Te6M.net
絵里「ち、違うのよ?たまたま部室に入ろうとしたらその……みんな集まってたからなにしてるのかなーって……ねえ?」
凛「あー!絵里ちゃんずるい!真っ先に一番前に陣取ってたくせにー!」
海未「そうですよ!大体面白いものが見られると言っていたのは貴女ではないですか!」
ことり「う、海未ちゃん……ことり、知ってるんだよ?すっごく笑顔でかよちゃんと真姫ちゃん誘ったこと」
海未「な、ななななな何を言っているのですかことり!そんなわけないでしょう!?ねえ、花陽、真姫?」
花陽「え、えーと……」
真姫「……ふん」
海未「裏切り者おおおおおお!!」
ギャーギャー!!
にこ「さっきから黙って聞いてればあんたらねえ……」ワナワナ
凛「にこちゃんがいつになく怒ってるー!?」
にこ「あんたたち、そこになおりなさいあああい!!!!」
たーすーけーてえええええ!!!
86: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 07:44:45.98 ID:+eoGxSf9.net
~帰り道~
にこ「なんだか散々な一日だったわ……」
穂乃果「ま、まさかみんな見てたなんてねー……あはは」
にこ「……あの、さ」
穂乃果「ん?」
にこ「……///」ギュッ
穂乃果「な、なに?どうしたの?///」
にこ「い、いいじゃない別に!……りょ、両想いなんだし……///」
穂乃果「そう……だね……///」
にこ「……好きよ」
穂乃果「うん……穂乃果も、好きだよ」
にこ「……また、うち来る?」
穂乃果「……うん!あ、今度は穂乃果の家にも遊びに来てね?」
にこ「もちろん、お邪魔させてもらうわ」
穂乃果「その……お母さんたちにも紹介したいし?」
にこ「そ、そういうのいいから!」
88: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 19:01:19.10 ID:+eoGxSf9.net
穂乃果「えー……結構大事だと思うけどなー」
にこ「いいのよそういうのは早いのよ!」
穂乃果「むー……」
にこ「ま、どーせ遅かれ早かれ知られるんだろうし、いいじゃないの」
穂乃果「そうだけどさぁ……」
にこ「それより、今日の晩ゴハンは何がいい?」
穂乃果「うーん……にこちゃんが作るものはなんでも美味しいよ」
にこ「あ、当たり前でしょ!……考えるの面倒だし穂乃果が考えてよ」
穂乃果「穂乃果が?……うーん……オムライスかな」
にこ「オムライス?穂乃果らしいわね」
穂乃果「あー、笑ったー!」
にこ「バカになんてしてないわよ、子供っぽいなって」
穂乃果「それをバカにしてるって言うんだよー!」
89: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 19:06:49.33 ID:+eoGxSf9.net
にこ「かわいいじゃない、オムライス」
穂乃果「……なんか、照れるね」
にこ「こんなことで照れるんじゃないわよまったく……さ、買い物済ませちゃいましょう」
~矢澤家~
穂乃果「あー、美味しかったー!」
にこ「なんだかんだまた家事手伝ってもらっちゃったわね、ありがと」
穂乃果「えへへー」
にこ「もうこんな時間ね」
穂乃果「そうだね」
にこ(ん?……結構いい雰囲気じゃない?)
にこ(いや、でもすぐとなりで子供たち寝てるし、今日はまだ穂乃果元気そうだし……うーん)
穂乃果「にこちゃん?どうしたの?」
にこ「なっ!?なななななーんでもないわよ!?」
穂乃果「変なのー……ふぁ……眠くなってきちゃった」
にこ「……そういえばにこも少し疲れたかも」
穂乃果「もう寝ちゃおっか」
にこ「そうね……」
~にこ部屋~
穂乃果「……にこちゃん、起きてる?」
にこ「……ん」
穂乃果「なんかね、やっぱり……その……両想いって実感がわかないんだ、穂乃果」
にこ「……奇遇ね、私もよ」
穂乃果「だから……その……目、瞑って?」
91: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 20:13:13.65 ID:+eoGxSf9.net
にこ「……ん」
穂乃果「……」
ちゅ
93: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 21:38:43.19 ID:+eoGxSf9.net
にこ「……ふう」
穂乃果「ついに、しちゃったね……」
にこ「……もっかい、する?」
穂乃果「え?にこちゃ……(ぐい)」
ちゅ
穂乃果「……///」
にこ「……おやすみっ!」
穂乃果「……えへへ///」
にこ(顔、あっつ……///)
……………
穂乃果「今日は練習もないし、みんなで遊びたいなー」
にこ「あー、そういえば絵里がみんなで遊園地行きたいって言ってたわね」
穂乃果「ことりちゃんも大勢でどこか行きたいって言ってたなぁ……よし、放課後空いてるかみんなに聞いて……「い、いや……」」
穂乃果「?」
にこ「今日は……二人でいたいなぁって……思ったんだけど……///」
穂乃果「……うん!」
にこ「さっ、はやく学校行きましょ!」
穂乃果「うん!」
にこ「それにしても恋人ね……実感が微妙にわかないけど……」
穂乃果「いいんじゃない?穂乃果はこんな風にずっといたいなぁ……」
にこ「相変わらずさらっと恥ずかしいこと言うわねあんた」
穂乃果「えへへ……あ、そうだにこちゃん!」
にこ「ん?何よ穂乃果」
穂乃果「……だーいすき!」
にこ「……私も大好きよ!」
おわり
穂乃果「にーこちゃん!」 にこ「何よ穂乃果」 穂乃果「呼んでみただけー」エヘヘ