1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 16:55:52.33 ID:+3sbzeUpP

菫「なぁ……ちょっと寒くないか」

玄「えー、菫さんお姉ちゃんに感化されすぎなんじゃないですか?」

菫「いや、やっぱり寒いって」


玄が同じ大学に入って最初の秋、私たちはラストまでバイトが入っている宥の帰りを待ちながら、宥と玄の部屋で酒盛りをしていた。
10時に店を閉めて、宥が上がるのは半ごろになる。
それからここまで来るのに、もう30分弱かかるから、11時まで待っていることになる。
今は8時、まだ当分待つことになりそうだ。



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:00:10.03 ID:+3sbzeUpP

もっと近い場所でバイトを探せばいいのに、と言ったことはある。
しかし、寒がりの彼女が快適に働ける場所はそうそうないらしく、結局そのバイトを続けている。

明日は土曜日。
週末はいつもここの家に泊まることにしている。
そして日曜日は宥が私の家に泊まっていく。

そんな風にして私たちの生活は回っていた。


玄「とにかく、お姉ちゃんがいるときは電気代がかかってるんですから、居ない時には節約しないと」

菫「寒いものは寒いんだ……お湯余ってるか?」

玄「ありますよ、何割ります?」

菫「レッドで」

玄「はーい…………あ、すみません、切らしてました」

菫「なんだと」



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:06:37.71 ID:+3sbzeUpP

玄「この間ブランデーケーキ作ろうとして、代わりに使っちゃったんでした」

菫「じゃあ暖房をつけよう、どんどん冷え込んできた気がする」

玄「芋ならありますけど、菫さん飲めましたっけ?」

菫「問題ない、それを」

玄「了解です、マグでいいですよね」


もうこんなに冷え込んできたのか。
カレンダーを見ながら、そういえば宥と付き合い始めてから、もうすぐ1年になるのだ、と思い出す。
去年はこの時期を、まだ寒いとは感じていなかった。
やはり玄の言うとおり、宥に感化されてしまったのだろうか……



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:12:04.94 ID:+3sbzeUpP

玄「そういえばコレ、永水の人たちの職場の近くで作ってるんですよ」コポポポポ

菫「そうだったのか」

玄「夏休みに一人で行ってきたんですけど、いいところでしたよ」トクトク

菫「まああれだけ平均バストサイズがあればな」

玄「なんでそっちの話題になるんですか……」

菫「我が身を省みるんだな」

玄「私だっておもちばっかり見てるわけじゃないですよーだ」

菫「先輩が『玄ちゃんの目つきが怖い』って言ってたぞ」

玄「さぁ……錯覚じゃないですかね……はい、どぞ」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:20:47.43 ID:+3sbzeUpP

菫「うん……この香りがたまらないな」

玄「ですよね、照さんとかは嫌いみたいですけど」

菫「あいつはカクテルしか飲まないからな」

玄「たしかに、というかお酒あんまり飲まないですよね」

菫「だな……そういえば最近アイツと合ってるのか?」

玄「いえ、たまにこっちの部室に来てはいるみたいですけど……合同飲みの時にも来ないですし、なかなか話す機会が」


大学は別々だが、照も東京にいる。
玄と照はそれぞれ麻雀部に入っていて、その麻雀部同士、伝統的に交流があるようだ。
なので玄と照が接触する機会もありそうなはずなのだが、実際はそうもいかないようだ。
まぁ原因はだいたいわかっているが。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:28:37.03 ID:+3sbzeUpP

菫「たまには玄が向こうへ行ってみたらどうだ」

玄「えー、あんな魔窟に行くのはちょっと……そもそも私、インカレで勝ちあがろうなんて思ってないですし」

菫「いいじゃないか、向こうだってガチでやってるわけじゃない人もいるだろう」

玄「ぶっちゃけますと、目の保養にならないので」

菫「……鹿児島で煩悩を祓ってもらってくるべきだったな」

玄「煩悩ってお寺じゃありませんでしたっけ?」

菫「さぁ……」


照はこのおもち星人に惹かれてしまっているらしい。
どうもそれが原因で、顔を合わせられないようだ。
だが悲しいかな、照はお世辞にも胸がある方とは言えない。
可能性は絶望的だ。



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:36:09.72 ID:+3sbzeUpP

玄「菫さんこそ、たまには打ちに来てくださいよ」

菫「興が乗らん」

玄「菫さんのファンだって娘たちが、私にせがんでくるんですよ」

菫「君は自分の姉の恋人を差し出すつもりなのか?」

玄「サッと来て、ちょっとサービスしてくれるだけでいいですって、こう、耳元で甘い言葉のひとつやふたつ」

菫「酔ってるだろ」

玄「そんなことは無いのです! 私まだシラフと変わりませんから!」

菫「酔っぱらいの常套句だな」

玄「菫さんこそ、だいぶ顔が赤いですよー」

菫「酔ってるからな」

チーン

玄「あ、ホイル焼き出来たみたいですね、とってきます」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:45:54.91 ID:+3sbzeUpP

顔、スタイル、家事スキルの高さ……玄のスペックはなかなかのものである。
それゆえに異性同性問わずに好かれているようなのだが、肝心の本人が胸にしか興味がない。
それどころか毎日宥の世話を焼くばかりで、青春らしい話をほとんど耳にしない。
姉(のようなもの)の立場としては、この時期にしかできないことを経験して欲しいのだが。


玄「なかなか美味しそうに焼けてますよ、コレ」

菫「本当だな……レモンのいい香りがする」

玄「ワインがあればいいんですけど、昨日全部使っちゃって」


特に話題もないためか、二人で黙々と鱒をつつく。
ほかにも酒の肴が欲しいところなので、話を振ってみることにした。


菫「なぁ、玄は今好きな人とかいないのか?」

玄「はい?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 17:55:14.00 ID:+3sbzeUpP

「おまえは何を言っているんだ」と言わんばかりの仰天した表情でこっちを見てくる。
そんなにおかしな質問をしたつもりはないのだが。


玄「菫さんからそんなことを聞かれるとは……」

菫「なにか引っかかる物言いだな」

玄「そんなことより、菫さんとお姉ちゃんの話を聞かせてくださいよ」コポポポポポ

菫「いや……今更特に話すこともないだろう?」

玄「まぁまぁ、じゃんじゃん飲んで、普段話さないこととかを吐いちゃってくださいよ」コト


いつの間に手元から離れたのか、つい先ほど空になったばかりのマグが、お湯割りをなみなみと注がれて戻ってきた。
なにを……と言いつつ口を付けると、先ほどより幾分か強くアルコールが感じられた。
どうやら本気で酔わせようとしているらしい。



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:03:53.43 ID:+3sbzeUpP

菫「こんなことをしても、話すことなんて何もないんだから、話しようがないぞ?」

玄「酔えば思い出すこともありますよ、ささ」

菫「そんなことを言われてもだなぁ、だいたいいつも宥から聞いているだろう」

玄「聞いてないこともたくさんありますよ、例えば……」

玄「日曜の夜のこと、とか」


体が一瞬硬直する。
顔が熱くなってるのは、酒のせいだけではないだろう。
バレていないとは思ってなかったが、ここまで直球勝負に出てくるとも思っていなかった。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:10:26.03 ID:+3sbzeUpP

玄「もしかして、隠せてると思ってたんですか?」

菫「いや……その……」

玄「別に隠すようなものでもないでしょ? お酒が入れば猥談のひとつやふたつ、でない方がオカシイですって」

菫「私は玄ほど恥じらいを無くしてはいないんだよ……」

玄「ならもっと飲みましょうよ! ほらほらぁ!」トクトク


飲みかけのマグに焼酎を流し込んできた。
慌てて押し返したものの、既にだいぶ量が増えている。
そっと口をつけてみると、ほとんどストレートと変わらない、ぬるい液体が舌を刺激した。


菫「お前……」

玄「そんな顔しないでくださいよー、ほらお湯入れてあげますから」


注ぎ足してもらったが、多少温度が上がったくらいで、あまり変化はない。
諦めてこのまま飲むことにした。



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:17:25.86 ID:+3sbzeUpP

菫「自分の姉の……その、情事の話を聞きたがるなんて、不健全じゃないのか」

玄「未成年で酒浸りな時点で、既に不健全ですし」

菫「はぁ……」

玄「っていうか、私『日曜の夜のこと』としか言ってないんですけど」

菫「……あっ!?」

玄「ちょろいですね、案外」


顔が真っ赤になるのがわかる。
急に気まずくなったような気がして、ひたすら酒を煽る。
その間も、玄は的確なタイミングで次の酒を注いでくれる。

気がついたら、最近では滅多にこないところまで酔が回っていた。



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:27:16.03 ID:+3sbzeUpP

玄「菫さん、流石に飲みすぎですよ」

菫「酔わせたのはぁ、君だろぉ……」

玄「ああもう、横になっていいですから……この座布団も使っていいですよ」

菫「んん……」


横になって電源の入っていないこたつに体を滑り込ませる。
下半身が少し寒い気がするが、気になりはしない。
少しすると、玄がとなりのスペースに入り込んできた。
モゾモゾと動くたびに、私の体と擦れ合う。


玄「もう今日はここで一緒に寝ちゃいます?」

菫「風邪ひくぞ……」

玄「寝てる本人がなにいってんだか」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:32:47.84 ID:+3sbzeUpP

だって、こんなところで寝てしまっては体に悪いに決まってる。
それに歯も磨いていないし、風呂にも入っていないから、化粧もそのままだ。
でもとりあえず今はこうしていたい。
宥が帰ってきたときにでも起きればいい。


玄「ねぇ……さっき好きな人のこと、聞いてきましたよね」


そういえばそんなことを聞いたきがする。
話の種に振って見ただけだが。


玄「私、菫さんのこと好き、ですよ」

菫「私も好きだぞ……」


うん、嘘は言っていない。
それよりも、そんなすぎた話はやめて、少し黙っていて欲しい。
今まさに、気持ちよく眠れそうなところなのだから。



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:40:25.60 ID:+3sbzeUpP

玄「多分、違う意味だと思いますけど……」ギュ

菫「んぅ……」

玄「まぁ、言質は取った、ということで」


唇に柔らかいものが当たる感触がした。
少し息苦しいが、嫌いではない。
それに、今は指先を動かすのすら面倒だ。


玄「……抵抗しないんですね」

玄「……しちゃいますよ?」


何をするというのか。
もう放っておいて欲しい。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:47:44.54 ID:+3sbzeUpP

何かが、服の下に滑り込んでくる感じがする。
おそらく手だろう。
腹から胸の方へ、ゆっくりと肌をなぞりながら上昇してくる。
ブラを上の方へ上げられた。

少し冷たいソレは、私の左の乳房をそっと、持ち上げるように揉み始めた。
心地いい。
今度はその手が右胸に移動する。
同じように揉んでいたようだが、その手が徐々に先端へと向かってゆく。


菫「んっ」


甘い感覚が走った。
睡眠を妨げるような甘い刺激が。
正直言って鬱陶しい。
早くやめさせたいので、体をよじらせた。


玄「あれ……ここまで来たのに、今更あとには退けませんよ?」


そんなことは知らない。
私は眠いんだ。



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 18:57:21.16 ID:+3sbzeUpP

手はなおも乳首を刺激してくる。
息が荒くなってくるのが分かる。
どうやらこの手は満足するまで動きを止めないつもりらしい。
ならば、この状況を早く終わらせなくてはならない。


菫「早く、終わらせてくれ……」

玄「……いいんですか? しちゃいますよ?」


そのまま黙っていたら、下半身にも手の感触が。
手はまっすぐ、秘部へと伸びてきた。


玄「びっくりです、準備万端だったんですね」


指がクリトリスをこすってきた。
その瞬間、背筋をゾクゾクとしたものが駆け抜ける。
手は止まらず、クリを擦る指はそのままに、ほかの指を内部へ侵入させてくる。
指は内部をうろうろしていたが、やがて自慰でしか刺激したことがない、私の急所を的確に責め立ててきた。



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 19:09:22.48 ID:+3sbzeUpP

背中が丸まって、刺激に耐えようとする。
しかし、私の反応に気をよくしたのか、指は勢いを増してゆく。

くる――

次の瞬間、下腹部から波が沸き起こり、全身の筋肉が硬直する。
頭が真っ白になり、呼吸が荒くなる。
それと同時に、初めてとも言えるかもしれない、多幸感が押し寄せてきた。
こんなに気持ちいいのは初めてだった。
宥とはいつも――

そう思ったところで、抱きしめられる感じがした。
ちょうどいい圧迫感が、私を眠りに誘う手助けをする。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


夢であってくれ――そう思わずにはいられない。
しかし、先ほど触れた自分の下着を思い出し、現実であることを再確認する。



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 19:28:06.39 ID:+3sbzeUpP

朝になって宥に起こされた私は、今シャワーを浴びている。
宥が帰宅したとき、私と玄は既にコタツで眠りに落ちていたらしい。
そのまま布団を重ねがけして、朝まで寝かせておいてくれたのだという。


菫「……あぁぁ」


思わず頭を抱える。
抱えたくもなる。
昨晩の記憶ははっきりと残っていて、私自身に言い逃れを許さない。
恋人の妹と、恋人が愛用しているこたつの中で……


菫「……死のう」


思わず口から溢れ出る。
しかし、現実的な選択肢の一つではある。
こんな罪悪感を抱えたまま、彼女と付き合っていける自信がない

それにしても、玄はなぜあんなことを……
私のことが好きだと言っていたが……



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 19:37:38.76 ID:+3sbzeUpP

唐突に、玄の指の感触がよみがえってくる。
ゾクリ、と背筋が震える。
何が理由かはわからない。
しかし、彼女の指は、間違いなく今までの人生で一番の快楽を、私にもたらした。


菫「くっ……」


邪な考えを振り払おうと、シャワーの温度を一気に下げた。
冷水が体中に降り注ぐ。


菫「きゃあああ!?」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


宥「菫ちゃん……いくらなんでもこの時期にお水は無茶だよぅ……」

菫「済まない……」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 19:44:30.93 ID:+3sbzeUpP

玄「菫さん、まだ酔が覚めてないんですか?」


そう言いながら、玄はフライパンを煽っている。
今朝の朝食は、焼きそばのようだ。
正直言って、酒浸りになった胃袋には少しきつそうだ。


宥「そうだ、あのね菫ちゃん」

菫「ん? なんだ?」

宥「今日の夜から、友達の家でお泊まりすることになって……」


私はアーチェリー部、宥は植物愛好会。
互いに接点のない友人も多いので、こういうことはよくあることだ。


菫「別に構わないさ、行ってくればいい」

宥「本当? ありがとう!」


この笑顔を見るたび、彼女が私のパートナーで良かったと思う。
同時に、昨晩のことを思い出し、胸がキリリと痛む。



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 19:51:07.82 ID:+3sbzeUpP

宥「菫ちゃんはここに泊まっていってもいいから、玄ちゃんをよろしくね」

菫「ん……ああ……」

玄「菫さんのお世話は私がしっかりするから、お姉ちゃんは安心してね」


一瞬、玄の目に妖しい光を見たような気がする。
気のせいだろうか……


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


午前中は家でゴロゴロして、午後は借りてきた映画を見た。
いつもどおりの和やかな休日。
だが、私の心中は常に罪悪感に苛まれていた。

なぜあのようなことになってしまったのか。
玄の真意はどこにあるのか。
結局何も進展しないまま、夕方になり、宥は出かけていった。


玄「二人きり、ですね」

菫「そう、だな……」



69: 保守ありがとうございました 2013/04/04(木) 20:27:23.00 ID:+3sbzeUpP

気まずい沈黙。
いや、気まずいと思っているのは私だけかもしれない。
玄はさっきから私のことをじっと見つめている。

目を合わせられずに、何か話題を探し続ける。
が、無理だった。
現状を打開する方法がない。
私は、逃げることにした。


菫「……ちょっとやっておきたいことがあるんだ、宥にはああ言ってしまったが、今日はもう帰らせてもらうよ」


そう言って、立ち上がろうとした。


ギュ

菫「頼む、離してくれ……」

玄「……」


背後から無言で抱きついてくる玄。
抱きつかれたことよりも、その無言のプレッシャーが私を絡め取り、自由を奪う。



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 20:41:51.64 ID:+3sbzeUpP

玄「菫さん……お姉ちゃんに満足させてもらってますか?」

菫「なに……を」


何を言っているか、それは検討がついた。
だが、どう返答していいかがわからないので、適当な言葉でお茶を濁そうとした。


玄「お姉ちゃん、マグロなんじゃないですか?」


やはりそういう話題だったか。
確かに、宥はネコで、しかもそういうことを特別好んではいないようではある。
しかし嫌っているというわけでも無いようで、毎週の情事は、照れながらも続けさせてくれている。
そう、私がしたいから、付き合ってくれているのだ。

自分でも、私が性に貪欲な面があるということはわかっている。
表には出していないが、したり、そしてされたりすることに対して、人並み以上の関心があるということは自覚している。
宥と付き合っていて、ようやく確信を持てたのだが。

宥を抱くことに関しては、そこそこ満たされている。
激しく喘ぐ宥が見たくないわけでもないが、そこまでのことは求めていない。



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 20:50:14.78 ID:+3sbzeUpP

問題は、私がずっとタチだということだ。
宥を抱いたあと、密かに自分で処理をしてはいるが、やはりそれだけでは物足りないものがある。
昨日の夜の過ちは、そういった鬱屈したものがあったから、犯してしまったものだと言えるのかもしれない。

無論、自分の行いを正当化するつもりなどはないが……


玄「私なら、菫さんを気持ちよくさせてあげられますよ?」

菫「……いらん」

玄「そうですか? 昨日の菫さん、すっごく気持ちよさそうでしたけど……」

菫「気のせいだ」

玄「ねぇ……見てください、私の指」

玄「結構長いんですよ、昔は「ピアニスト向きの指だ」なんて言われてたんですけど」


そう言いながら、私の目の前でゆっくりと指を動かす。
その動きが何を意味しているか、今の状況でわからないはずがない。
思わず唾を飲んでしまう。
下腹部がわずかに熱を持つ。



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 20:54:46.46 ID:+3sbzeUpP

玄「舌でも、してあげますよ……こんなふうに」


首筋を濡れたものが這ってゆく感触がする。
じわり、じわりと快楽の気配が忍び寄ってくる。
抵抗しなければいけないと、わかってはいる。
わかっては……


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


一度体を許してしまった、その事実が重い。
あと1度くらいなら……という姑息な考えが、私をここに留めさせた。

ベッドまで連れて行かれ、押し倒される。
だが違和感を覚える。
ここは玄のベッドではなく、宥のベッドだ。


玄「お姉ちゃんのベッドじゃ、嫌ですか?」

菫「……玄のベッドじゃダメなのか」

玄「ダメ、です」


口を口で塞がれる。
私を貪るように、玄の舌が入り込んでくる。
上顎をチロチロとくすぐられ、肩がこわばる。



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 20:59:17.75 ID:+3sbzeUpP

気づかないうちに、私の方からも舌を絡ませていた。
時折漏れる二人の吐息が、私を高ぶらせてゆく。

そうしながらも、玄の手は私の衣服を少しずつ剥ぎ取ってゆく。
だが、ここまで情熱的な口づけをしたことがない私は、そんなことに気を配っている余裕などなかった。
宥とは、唇が触れ合うだけのキスしかしたことがない。

玄の口がゆっくりと離れてゆく。
無意識のうちに、玄から離れまいと、舌を伸ばしながら玄の顔を追いかけてしまった。
途中で気づき、慌ててベッドに頭を落とす。


玄「ふふ……そんなに気持ちよかったですか?」


頭が沸騰しそうなほど熱い。
目をそらすと、私の体が視界に入った。
前ははだけられ、スカートは取り払われている。


玄「シワになっちゃうとマズイですから、ちょっと脱いでくださいね」


玄のなすがままに、残りの衣服を脱がされてゆく。
一糸まとわぬ姿になった自分が、部屋の隅の姿見に写っている。
宥の部屋、宥のベッドの上で、宥ではない人間に……



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:03:26.88 ID:+3sbzeUpP

急に忘れかけていた罪悪感が蘇る。
今なら、まだ、引き返せるかもしれない。


菫「な、なぁ……やっぱりやめにしないか……」

玄「今更何を言ってるんですか? ここまで来て」

菫「やはり……私には宥がっ!?」


突然足を持ち上げられ、下半身がベッドから離れる。
玄の両肩に私の太ももが乗せられ、それを腕でホールドされている。
足をばたつかせ逃れようとするが、本格的に暴れる前に、玄の口が私の性器を捉えた。


菫「ひぅ!」


舌が突起をねっとりと責め立てる。
体をよじろうとするが、不自由な体勢のためうまくいかない。
無駄な抵抗をしているあいだにも、繰り返し舐め上げられ、さらに、吸われながら軽く歯を立てられてしまう。


菫「やめっ! ひ、ひゃああああ!!」



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:09:12.72 ID:+3sbzeUpP

衝撃が体を駆け巡った。
そして一気に脱力した私は、同時に膀胱が緩んでしまうのも感じた。
このままでは宥のベッドが……
頭では理解していても、止めることはできなかった。

が、私の予想は裏切られることになった。
玄が口をつけたまま離れず、私のソレを飲んでいるのだ。
思わず目を見開き、叫んでしまう。


菫「なっ! やめ、やめるんだ!」

玄「んっ……もう、終わっちゃいましたよ」


信じられない。
まさか飲んでしまうとは。
突然の事態に混乱して、身動きがとれなくなる。


玄「あれ、引いちゃいました? でもおもらししたのは菫さんですよ?」

玄「……って、聞こえてなさそうですね」

玄「じゃあ、もう一回口でシてあげますね」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:16:29.64 ID:+3sbzeUpP

先ほどの体勢を保ったまま、何か喋っていたかと思うと、再び玄は性器に口をつけた。
今度は突起ではなく、穴の方に舌をすべり込ませる。
呆然としていた頭が、ようやく活動を再開する。
だが、既に送り込まれ始めた快感には抗えなかった。


菫「くろっ……もう……いい、からっ……!」


口ではそんなことを言ってはいるが、体は悦んでいるのがわかる。
喘ぎながらも、今の状況を冷静に見ている部分があった。

玄の舌が、昨日見つけられてしまった弱点をつつく。
指とは違う、和らいかい感触によって、異なる刺激が与えられる。
両手で頭を抱え、体をひねり、絶頂の衝撃をやり過ごそうとする。


菫「くううぅ……うぐっぅ……」


必死で押し殺そうとした声は、悲痛な叫びのような音で、口の端から漏れ出してしまう。



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:27:52.29 ID:+3sbzeUpP

玄「声、我慢しなくてもいいんですよ?」

菫「はぁっ……もうっ…………いいだ、ろ……」

玄「え、まだまだこれからですよ? 今、前菜が終わったとこですから」

玄「もっと、もぉっと、気持ちよくなってくださいね」

菫「そんな……こと……」


玄が私に覆いかぶさってくる。
抵抗する気力も体力も、もう残っていない。
それに何より、ここから先の展開に対しての興味もあった。
思考がどんどん浅ましくなっているのはわかっている。
だが、もう後には退けないのなら、今だけは……

胸を舌が這っていく。
徐々に頂点へ近づく。
あと少しで、乳首へ――

そこで舌は軌道を変え、鎖骨の方へ過ぎていってしまった。
訪れるであろう衝撃に備えていた私は、一瞬戸惑いを露わにしてしまった。


菫「え……」

玄「あれ? 期待してたんですか?」



103: 書きためたから猿よけ連騰しようとしたら誤爆…メゲるわ 2013/04/04(木) 21:32:57.87 ID:+3sbzeUpP

そんなこと……と言おうとして、思いとどまる。
こんなところで意地を張って何になるのか。
きっとここで強がっていしまえば、玄は私が懇願するまで、肝心な部分は責めてくれないだろう。
ならば、早く折れてしまったほうがいいのではないか……


菫「期待……してた……だから……」


玄が驚いた表情をする。
こんなことを言うとは思っていなかったのだろう。


玄「素直ですね……やっぱり気持ちいいのが好きなんですね」

菫「頼む……」

玄「でも、そんな顔をしてオネダリされちゃうと……もっといじめたくなっちゃいますよ?」


そう言って、玄は私の性器に手を伸ばした。
入口に指が触れる。
しかし、中には入らずに、ただ周辺をなぞることしかしてくれない。

胸も、肝心な部分には触れず、ひたすらその周囲を舌で愛撫されるだけだ。
もう片方の胸も、揉まれるだけで乳首には触れてこない。

徹底的に私を焦らせるつもりのようだ。



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:36:28.21 ID:+3sbzeUpP

菫「くろっ……お願いだから……」

玄「かわいい……可愛いですよ、菫さん」


そう言いながらも、先へ進めようとはしてくれない。
乳首がこれ以上ないくらい勃っているのがわかる。
下半身も濡れに濡れている。
こんな生殺しの状態、いつまで続けられるのだろうか。


菫「はぁっ……はぁっ……」

玄「切ないですか? 菫さん」

菫「切ないよぅ……だから……おねがいぃ……」

玄「……まったく、淫乱さんですね」


突然、乳首が刺激される。
待ち望んだ感覚に、思わず大きな声を上げてしまう。
舌ではねっとりと愛撫され、指ではクリクリを摘まれ、先端を爪で軽く引っかかれる。
これだけでイってしまいそうだ。



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:42:39.49 ID:+3sbzeUpP

しかし、それだけでは終わらない。
性器を撫で回していた指が、中へと侵入してきた。
焦らしに焦らされた私の体は、それだけで3度目の絶頂に達してしまう。


玄「あれ……早いですね」

玄「でも、これからですよ」


そう言って指をさらに深くまで入れてくる。
そして、先ほど舌で刺激してきた弱点を、執拗に責め立ててくる。


玄「ふっくらしてますよ……ここ。感じるってことは、自分で開発してたんですよね」


玄の言葉に反応する余裕がない。
下半身が震え、思うように動かなくなる。
まるで、玄に支配されてしまっているようだ。

押して、擦って……玄の指の動きには容赦がない。
たまらず、4度目の絶頂を迎える。
しかし、それでも玄の動きは止まらない。



111: クリクリってなんだよ……どうやったら間違えるんだ…… 2013/04/04(木) 21:45:48.95 ID:+3sbzeUpP

菫「イった! イった、からっ……やめ、一旦……止めてぇ!」

玄「ナカはまだまだイケますよ、もっと頑張れば、もっと気持ちよくなれますから」

菫「死んじゃうっ……だめっ……むりっ……!」


もう既に、絶頂の境界線がわからなくなっている。
今の私には、私の中で蠢く玄の指の感触が全てだった。
中の壁を、まんべんなく擦ってゆきながら、肝心な場所への刺激も施される。
全身の筋肉が今にも攣りそうで、腕は枕を抱き寄せ、声を漏らすまいと顔に押し当てている。

どれくらいの時間が経ったのだろうか。
既に話すことも億劫になるほど、体力が奪われてしまった。
ようやく無慈悲な指の動きが止まり、全身から力が抜け落ちる。

しかし、玄の指は抜かれず、さらに奥へと侵入してくる。
奥に指が当たる感じがした。


玄「うーん、流石にこっちはまだ開発できてないみたいですね」

玄「私がしっかり感じられるようにしてあげますから……そしたらもっと気持ちよくなれますよ」


そう言って、再び指を動かし始めた。
何か今までとは違う、何とも言えない感覚がある。
既に為すがままにされていた私は、荒く息を付きながら、ただ玄に身を委ねるしかなかった。



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:50:59.18 ID:+3sbzeUpP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照「なんか、ちょっと見ないあいだに変わったね」

菫「何がだ」

照「菫が」

菫「気のせいだろ」


久しぶりに照と会って、昼食をとっている。
しばらく他愛ない近況報告をした後、このようなことを切り出してきた。


照「なんか、こう……女性らしくなったというか、色っぽくなったというか」

菫「……何を言っているんだか」

照「本当だって、なんなら淡に会って聞いてみようよ」

菫「アホらしい……」


一瞬心拍数が和了った。
玄から「女性ホルモンが~」という話を聞いていたせいだ。



116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 21:54:50.53 ID:+3sbzeUpP

照「そういえばさ、菫は宥さんのところにしょっちゅう行ってるんだよね」

菫「まぁ、付き合ってるしな」

照「その……妹さんとは、仲いいの?」


カップに入った紅茶の水面が、激しく波打つ。
予想していた問いだとはいえ、動揺を完全に隠すことはできなかった。
もっとも、照はそれに気づいていないようだが。


菫「まぁほどほどにはな、悪くはない、といったところだ」

照「そっか……」

菫「いい加減、自分から声をかけてみたらどうだ」

照「……う」

菫「待ってるだけじゃ、事態は何も変わらないぞ」

照「うん……」


最低だな、私は……



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 22:00:47.23 ID:+3sbzeUpP

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


照と分かれて家に帰ると、玄関に見慣れた靴があった。
メールで届いたとおり、既に家に来ていたようだ。


玄「おかえりなさい」

菫「ただいま」

玄「早かったですね……期待して、急ぎ足で帰ってきちゃったんですか?」


何も答えられない。
図星だったからだ。


玄「顔が赤いのは、走ってきたからですか? それとも……ふふ」

玄「スカート、あげて見せてください」

菫「ああ……」


両手でスカートを持ち上げる。
下には何も履いていない。
そう命令されたからだ。



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 22:05:05.23 ID:+3sbzeUpP

玄「もう溢れてるじゃないですか……こんなに楽しみにしててもらえたなんて、嬉しいですね」


玄の指が、ズプリと入ってくる。
半開きになった口から吐息がこぼれ、膝が笑う。


玄「一回イクまで座っちゃダメですよ? 座っちゃったら今日はもう終わりですから」


回を追うごとに、玄のサディスト的な面が強くなっていくように思える。
しかし、私自身それを歓迎していた。


玄「うわ、もう完全に子宮下りてきちゃってますよ……これならすぐにイケそうですね」


玄によってボルチオまで開発された性器は、既に充血しているようだった。
奥がコリコリと弄られるのが分かる。
淫らな音を響かせながら、玄の指が私を蹂躙する。

もはやいつ崩れ落ちてもおかしくないほどの快楽で、体が満たされてゆく。
開いた足を内股にし、なんとかこらえる。



124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 22:10:18.35 ID:+3sbzeUpP

菫「あっ……あっ……ああ!」

玄「もうちょっとですね、イったらこっちに倒れてきてもいいですよ」

菫「らめっ……あふぅ……ふあぁぁ!!」


膝が伸びきり、体が強ばる。
そして一気に脱力し、玄に抱きつくようにして倒れこむ。


玄「わっ……っと、可愛かったですよ」

菫「はぁ……あぅ……」

玄「お姉ちゃんにはお友達の家に泊まるって言ってきましたから……今日はたっぷり楽しみましょうね」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


玄「ただいまー」

宥「あ、玄ちゃんおかえり~」



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 22:13:56.38 ID:+3sbzeUpP

玄「はい、これ今回の」

玄「お姉ちゃんがリクエストした玩具も、ちゃんと使ったから」

宥「ありがと~、玄ちゃん」

玄「じゃあ私部屋で休んでるから、終わったら来て、ね?」

宥「うん……わかったよぉ」

ガチャン

宥「……」カチッ

宥「……」カチカチ

キョウハコレツカイマショウ
ワカッタヨ……
ノリキジャナイヨウニミエテ モウジュンビバンタンデスネ
アアアァッ!!

宥(あはぁ……菫ちゃんが……玄ちゃんに……私以外の人に)ソクソクッ

宥(菫ちゃん……菫ちゃん……)クチュクチュ







132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/04(木) 22:15:46.52 ID:+3sbzeUpP

誤爆しまくるし誤字あるしもう死にたい

本当にすみませんでした…


元スレ
菫「頼む、離してくれ……」 玄「……」