1: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/01(土) 23:55:36.16 ID:3GLg1h7g.net
海未「はい、穂乃果、黙ってください」
穂乃果「酷いよ海未ちゃん!」
海未「仕方ないですね……会議の途中ですが、いいですよ? パン買ってきても」
穂乃果「わーい!!」ダダダダ
絵里(ほんとに行っちゃった……)
海未「で、次のライブのパフォーマンスについての会議を始めたいと思います」
海未「とりあえず、何か意見のある人はいませんか?」
希「そう言われてもなぁ……」
にこ「正直、難しいにこ……」
2: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:07:45.87 ID:304Jt93Q.net
凛「アキバでゲリラライブするんだよね?」
花陽「不特定多数の人に足を止めて見てもらうなんて……」
真姫「適当に曲始めたら、人なんて簡単に集まるんじゃないの?」クルクル
にこ「っふ、甘いわね真姫ちゃん……そう簡単にはいかないわよ」
絵里「確かに、みんなそれぞれ自分の用事と目的があってアキバに来てるんでしょうし」
希「まだμ'sの知名度は低いしなぁ……」
花陽「その日はパフォーマーの人もいっぱい来るお祭りみたいな日ですし……」
ことり「ライバルがいっぱいってこと?」
にこ「有象無象が入り乱れる中で、ひときわ注目を集めるなんて、素人には至難の業だわ」
海未「うむ、困りましたね……専門家のにこと花陽が難色を示すとは……」
海未「しかし、立ち止まって入られません。なにか方法があるはずです。みんなで考えて……」
ガラッ!
穂乃果「ひはーう! はんはひゃうほほほ!!」モグモグ
海未「穂乃花、パンを食べながらしゃべるのはやめましょう」
穂乃花「んぅ」モグモグ
穂乃果「もぐもぐ……ごっくん」
海未「おかえりなさい。満足しましたか?」
穂乃果「ただいま! もう大満足! パン充電完了だよ!」
海未「そうですか、では座って大人しくしていてくださいね」ナデナデ
穂乃果「うん!」
海未「……で、何か意見を……」
穂乃果「はいはーい!」
海未「はぁ……またパンですか?」
穂乃果「違うよ海未ちゃん! 私ちゃんと考えて来たんだからね!?」
海未「ほぅ?」
ことり「穂乃果ちゃん、ホントに?」
花陽「すごいです! 私も考えたけど全然ダメだったのに!」キラキラ
希「さすがリーダーやね! やるやん」
穂乃果「ふっふっふ……いやぁ! それほどでも!」
海未「まぁ、難航しているところですし、ひとまずは聞きましょうか。どんなプランです?」
穂乃果「……ん~……とね、えっと……」
凛(嫌な予感がするにゃ……)
真姫(期待しないでおきましょ)
絵里(大丈夫かしら……)
にこ(絶対ボツにこ……)
穂乃果「えっとね、まずは……う~んと……」
穂乃果「当日って、人がいっぱいいるんだよね?」
海未「ええ、そうなるでしょうね」
希「そこで目立って、一気に知名度を上げようって作戦やからね」
穂乃果「ということは、カップルとかもいっぱい来る?」
にこ「でしょうね」
穂乃果「じゃ! とりあえず、まず最初に仲のいいカップルがいたとします!」
穂乃果「はい! >>6ちゃんと>>7ちゃん! カップルの役お願い!」
>>6>>7「え?」
凛
海未ちゃん
凛「凛?」
海未「私ですか……」
穂乃果「二人はホコ天でイチャイチャしてます!」
穂乃果「はいイチャイチャして!」
海未「は、ハレンチです穂乃果!」
凛「イチャイチャって……こう?」ムギュ
海未「はぅッ!」
凛「海未ちゃんかわいいにゃ~」スリスリ
海未「や、やめて下さい凛! みんなが見てるじゃないですか!」
花陽「……」
にこ(は、花陽から殺気が……)
穂乃果「で、そこに、>>9ちゃんが現れます」
かよちん!
花陽「ぴぃぁ!」ビクゥ!
穂乃果「花陽ちゃん! 二人に声かけて!」
花陽「え、えっと……あ、凛ちゃんだ~!」
穂乃果「そうじゃなくて! 最初は二人が誰かわからない感じで!」
花陽「む、難しいよぉ……どういう設定なの?」
穂乃果「後で説明するから! とにかく今はアキバで知らない人に声かける感じで!」
花陽「その状況がわからない……」
希「イベントの日やし、すみません、シャッターお願いしま~すとか?」
穂乃果「うん! そんな感じ!」
花陽「す、すみません……シャッターお願いします」
凛「もちろんいいにゃ~」
穂乃果「その瞬間! はっとする二人!」
凛・花陽「はッ!!」
穂乃果「そう! 凛ちゃんと花陽ちゃんは恋人同士だったんだよ!!」
8人「ナ、ナンダッテェェーー!!!」
にこ「ちょっと待ちなさい! こんがらがってきたわよ!」
ことり「り、凛ちゃんは海未ちゃんとカップルじゃなかったの?」
絵里「花陽とも恋人同士だったら、そんなの二股じゃない!」
希「……はッ! そうか! ウチ読めたかも!」
穂乃果「……流石だね、希ちゃん」
穂乃果「そう! 凛ちゃんは海未ちゃんと花陽ちゃんの二股をかけてたんだよ!!」
真姫「ヴェェェェ!!!」
海未「は、ハレンチです穂乃果!」
花陽「り、凛ちゃん……」ブルブル
凛「り、凛ちがうよ……そんなことしないよ……」プルプル
穂乃果「そこで言い合いになる二人! はい!」
にこ「いや『はい!』じゃないわよ! 困ってるでしょ!」
花陽「凛ちゃん! どういうこと!」
凛「違うんだよかよちん! 海未ちゃんとは遊びに来ただけにゃ!」
海未「あ、遊びって……あんなことをしておきながら遊びだったんですか!」
にこ「思いの外ノってるぅぅ!!」
ことり「海未ちゃんまでヘンなスイッチ入ってるチュン……」
花陽「今日はノロウィルスだから花陽と遊べないって言ってたクセに!」
凛「そ、それは……その」
海未「どういうことですか凛! ハッキリしてください!」
凛「あぅぁぁ……ほ、穂乃果ちゃん! ど、どうすればいいの!!」
穂乃果「任せて! こう言うんだよ!」
穂乃果「『あなたこそ、その隣にいる>>13ちゃんは何!』」
凛「かよちんこそ! その隣にいる>>13ちゃんは何!」
にこ
にこ「にこぉ!!??」
凛・海未・花陽「「「え?」」」」
絵里「………」
真姫「……ふぁぁ」クルクル
ことり「……あの、ハノケチャン、設定がよく分からないんだけど……」
穂乃果「……つまり」
希「つまり、花陽ちゃんも、凛ちゃんとにこっちで二股かけていたと……」
穂乃果「そう! そういうことなんだよ!!」
花陽「ぴぃぁッ!!」
凛「か、かよちんはそんなことしないよ!」
にこ「ドロドロじゃないのよ!」
海未「ハレンチにもほどがありますよ!!」
穂乃果「そう! ドロドロなんだよ!」
希「アキバのホコ天で偶然にも互いの浮気現場に遭遇したカップル……」
希「これはもう修羅場や! ケンカが始まるんやね!」
穂乃果「はい! ケンカスタート!!」
凛「え、えっと……か、かよちんのおバカちん!」
花陽「り、凛ちゃんの……ポケポケ天然っ子!」
凛「ぷにぷにほっぺ!」
花陽「ぷりぷりおケツ!」
にこ「これ、にこはどうしたらいいの……」
海未「に、にこ……どうしてアナタがここに! 違うんですこれは……」
にこ「ちょっと! これ以上余計な設定足さないでくれる!!」
ことり「どういうことなのかな……」
希「飛び交う悲鳴と怒号……修羅場の空気は人を引き寄せる!」
絵里「わかったわ! 4人の修羅場がみんなの注目を集め、大きな騒ぎになる!」
穂乃果「そして人だかりが出来たところで、残り五人で止めに入る!!」ダッシュ
穂乃果「ケンカはやめて! 好きって気持ちで相手を傷つけないで!」クルッ
穂乃果「好きって気持ちはみんなを幸せにするためのもの……分かるでしょ?」
穂乃果「だって私たちは……スクールアイドルだから!」バッ
穂乃果「……って感じで、バーっと音楽が始まってガーっとダンスが始まるの!」
穂乃果「そしたら集まった人達も、『なんだ、人集めるためのお芝居だったのか~やられたな!』ってなるハズ!」
穂乃果「これなら、いっぱい人を集めて、私たちのこと見てもらえると思うんだけど……」
穂乃果「ど、どうかな?」
凛「……こ、これは」
花陽「……」
にこ「……なるほどね」
海未「……ほ、穂乃果」ウルウル
ことり「ハノケチェン……」
希「ウチはいい考えやと思うよ?」グッ
真姫「……絵里はどう? ずっと黙ってたけど……」
絵里「…………うん」
絵里「うん! いい! すごくいい! 完璧! これよこれ! 私の求めていたものは!」
にこ「一片のスキもない完璧な作戦にこ!」
海未「穂乃果……あなたを甘く見ていました」
ことり「ハノケチェンスゴイチュン!」
穂乃果「いや~~どもども! えへへへ……」
真姫「これ、ホントにうまくいくの?」
希「できる? と違うよ……やるねん」
真姫「イミワカンナイ」
花陽「で、でも確かにこれなら注目を集められるかも……」
凛「はいはい! 凛に提案がありますにゃ!!」
穂乃果「はい凛ちゃん!」
凛「あのねあのね! これにアクション要素があったらもっといいんじゃないかと思うんだ!」
にこ「あ、アクション?」
凛「うん! 修羅場する4人がさ! バンバン動き回ってバトルするんだよ!」
海未「……なるほど、それならさらに盛り上がりそうですね!」
にこ「り、凛と海未はいいでしょうけど……にこはそういうの苦手かしら」
花陽「は、花陽も……凛ちゃんを叩いたりとか出来ないよ」
凛「大丈夫大丈夫! 事前に稽古すればヘーキだよ! マネだけマネだけ!」
にこ「……う~ん……ど、どう? 絵里」
絵里「……」
絵里「……いいと思うわ!! 天才! 天才よ!!!」チカァ
にこ「あんたホントによく考えて言ってるぅ!?」
凛「決定にゃ~!」
海未「よし! そうと決まれば早速稽古に入りましょう! もちろん普通の練習の後で!」
希「配役もこのままで良さそうやね!」
にこ「いや……不安要素多すぎでしょ」
真姫「ほ、ホントにやる気なの?」
穂乃果「もちろんだよ真姫ちゃん! にこちゃんも頑張ろうね!」
ことり「ちょっとワクワクしてきたかも!」
花陽「凛ちゃんとケンカなんで……ぅぅ、できるかなぁ……」
絵里「……ひとつだけいい?」
海未「!? 絵里……どうかしましたか? この完璧な作戦に何か穴でも?」
絵里「ええ、一つだけ大きな問題があるわ……」
ことり「!!」
希「えりち……なんなん?」
絵里「それは……秘匿性よ」
花陽「ひ、秘匿性?」
絵里「ええ、この作戦の欠点は、事前に小芝居だとバレてしまったら意味がなこと」
絵里「この情報化社会……どこから情報が漏れるか、わからないわ」
真姫「……ソウカシラ」
絵里「この作戦は、以後『S』と呼称、内容について、部室の外での口外を禁ずるわ」
絵里「それでいいわね、みんな?」
8人「……」ゴクリ
穂乃果「た、確かに……そこに気付くなんて流石絵里ちゃん」
凛「ぅぅ、ぜ、絶対作戦成功まで喋らないにゃ!」
花陽「頑張ろうね凛ちゃん!」
海未「他に……この作戦、『S』に関して意見のある人はいますか?」
にこ(あ、採用なのね『S』……)
真姫(ていうかナニよ『S』って……あ、修羅場の『S』?)
海未「では、会議はここまでにして、今日は解散しましょうか」
希「本番まで時間もあるし、それまでアクションの稽古とか、詳細な台本とかも決めよか」
ことり「う~ん……衣装どうしよっかな」
絵里「みんないい! 絶対! 絶対秘密だからね!」
~~~ その後 ~~~
花陽「り、凛ちゃんのバカァ!」ブン
凛「で、かよちんパンチをこう受けて……こう返す」
凛「かよちんの天然おまんじゅ~」ブン
花陽「こうきたのを、こう受けるっと……うふふ! なんだか楽しいね!」
凛「楽しみだにゃ~~」
海未「握りが甘い! いいですかにこ! 木刀というものはもっとこう……」
にこ「なんで木刀なのよ! 使わないから! 使わないからね!!」
~~~ さらにその後 ~~~
ことり「ここで、私が花陽ちゃんをえいって抱きついて止めるっと……」
希「あ、ことりちゃん、花陽ちゃん止める役ウチがやってもいい?」
ことり「?? いいけど……なんで?」
希「うふふ……ドサクサに紛れてワシワシを……」
真姫「にこちゃん! 絶対に私はにこちゃんの役やりますぅ!」
絵里「えぇ~~……私にあの海未を止めろって言うの?」
穂乃果「うふふ……みんなファイトだよ!!」
~~~ かくして、本番の朝が来た ~~~
海未「凛、おはようございます」
凛「ふぁぁ……あふぅぅ……」
海未「しっかりしなさい凛! 私たちが作戦の要なんですよ!」ガクガク
凛「でもまだ朝の5時だにゃ~~」ウトウト
海未「何かあっては行けませんから、これくらいの時間当然です!」
凛「ほこ天イベントは10時からなのに……それまでなにしてるの?」
海未「なにって……そりゃ……作戦通り……」
海未「い、『イチャイチャ』ですよ///」
凛「にゃッ!///」
海未「え、えっと……今日もカワイイですね、凛……」キュ
凛「かよちんたすけてー!!」
海未「り、凛! 私だって恥ずかしいんですよ!!」
凛「で、でも! まだ誰もいないよ! 今からイチャイチャする必要ないよ!」
海未「ですが……予定では私たちがイチャついていなければ作戦が始まらないんです……」
凛「で、でも……あッ……そ、そうだ海未ちゃん! アレやろうよアレ!」
海未「アレ?」
凛「ほら、あのよくある……『まった~?』『うふふ、今来たトコ』みたいな!」
海未「……ああ、アレですか」
凛「と、とりあえずアレから初めて流れつくるのはどうかにゃ?」
海未「ふむ……そうですね、待ち合わせからスタートするのも、自然かもしれません」
凛「ね! そうだよね! そう思うよね!」
海未「しかし、こうしてもう集合してしまっていますし……」
凛「やり直せばいいんだよ! 凛がここで待ってる役やるから! 海未ちゃんは駅まで戻って遅れてきて!」
海未「なるほど、分かりました。それでは凛、後ほど会いましょう!」シュタタタタ
凛「……はぁ、海未ちゃんが単純で助かったにゃ」
凛「海未ちゃんはホントにマジメだにゃぁ……いつもは助かってるんだろうけど」
凛「昼前の作戦なのに、朝の5時集合とか行き過ぎだよ……」
ツバサ「作戦?」
凛「にゃぁぁッ!!」ビクゥ!!
凛「はぁ……」
ツバサ「」
ツバサ「はぁい! えっと……μ'sの星空凛さん!」
凛「あ、A-RISEの綺羅ツバサさん!!」
ツバサ「あら、名前覚えててくれたのね。嬉しいわ!」
凛(そ、そりゃかよちんのアイドル話聞いてたら覚えるにゃ……)
ツバサ「どうしたの? こんな時間から……作戦って?」
凛(き、聞かれてたにゃぁッ!!)
凛「え、えっと……つ、ツバサさんこそ、どうしてこんな時間から?」
ツバサ「早朝ジョギングのついでに、ライブ会場の下見よ? 今日はA-RISEのライブもあるの!」
凛「へ、へぇ……そうなんだ……」
ツバサ「で、あなたは? 作戦ってなに?」
凛「ギクゥッ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
絵里「みんないい! 絶対! 絶対秘密だからね!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
凛(……さ、作戦『S』のことは絶対に喋っちゃダメにゃ……)
凛(で、でも……どうやってごまかしたら)
凛(ああ! もうなんでこんな時に限って海未ちゃんがいないにゃぁぁ!!!)
ツバサ「ひょっとして……μ'sは今日、なにか仕掛けてくるのかしら?」ニコニコ
凛「え、えと! あ、あの! ち、違うにゃ! こ、これはその作戦じゃなくて……」
凛「う……浮気! 浮気がぁ!!」
ツバサ「……浮気?」
凛「そ、そう! 浮気で! 浮気が……」
凛(ああぁぁぁ!! 違うにゃぁぁ!! 違うんだけど違わないにゃぁぁぁ!!)
ツバサ「……まさか」
凛「……」ゴクリ
ツバサ「……浮気相手を、ここで張り込んで待ってるとか?」ギロリ
凛「……」
凛「……そ、そう……です……にゃ……」
ツバサ「……なるほど、分かったわ」
凛「……」ゴクリ
ツバサ「……私って、そういう不誠実なこと、大キライなの」
凛「は、はい」
ツバサ「その浮気相手は、今日、このイベントに来るのね?」
凛「あ……はい……ですにゃ」
ツバサ「分かったわ。凛さん。私、あなたを応援して上げる!」
ツバサ「自分のライブが優先だけど……でも、私も今日、このアキバにいるから!」
ツバサ「もし凛さん修羅場に出くわすようなことがあったら、全力で凛さんに味方するわ!」
凛「あ、あり……がとございますにゃ?」
ツバサ「それじゃ、私は準備もあるから一旦もどるけど……」
ツバサ「頑張ってね! 浮気女になんて負けないで!」シュタタタタ
凛「あ、ありがとござりま~~す……」フリフリ
凛「……」
凛「え、えらいことになってしまったにゃぁぁぁ!!!」
~~ 一方その頃 ~~
海未「ふぅ、さて、駅まで戻ってきました……ここから凛のところまで戻るとしましょう」
警官「あ~~、君君」
海未「はい?」
警官「どうしたの女の子がこんな時間からウロウロして……」
海未「ああ、実は作戦『S』……いえ、なんでもありません」
警官「……その包みは何かな? 竹刀? 剣道部かい? それにしてはカワイイ服装だけど」
海未「ああ、これは刀(模造刀)です」シュルリュル
警官「!!! か、刀ぁッ!! なんでそんなもの持ってるの!?」
海未「いえ、家にあったので……使えそうだなと」
警官「つ、使う!? な、何に使うんだい?」
海未「えっとですね……」
海未(作戦『S』のことは秘密ですよね……だとしたら、どう言えば?)
海未「……浮気相手に、ガツンと」
警官「ガツンじゃ済まないでしょそれは!!」
海未「いえ、大丈夫です。相手も分かっているので」
警官「覚悟決めさせチャッタノォ!?」
海未「それでは私は急ぐので、これにて失敬……」
警官「ま、まてい!」ガシッ
海未「な、なんですか離して下さい!」
警官「ちょっと署まで来てもらおうか……話を詳しく聞こう」ズルズル
海未「い、いや! は、離して下さい! だ……ダレカタスケテー!!」
~~~ 数時間後 ~~~
花陽「にこちゃんおはよ~~」
にこ「ええ、おはよう花陽」
花陽「今日は頑張ろうね~~」
にこ「そうね……ホントにうまくいくのかしら」
花陽「うん、絶対に大丈夫だよ! あんなに稽古したもん!」
花陽「うふふ、凛ちゃんなんてね、朝の5時に集合して、もう海未ちゃんと待ってるんだって」
にこ「ごくろうなこったわね……」
……ラインッ!!
花陽「あ、凛ちゃんかな?」ポチポチ
花陽「……」
にこ「……? 花陽、どうしたの?」
花陽「……あ、ある……ぱか、が……」
にこ「アルパカ?」
花陽「飼育委員のグループ会議なの! あ、アルパカが脱走したって!」
にこ「ウソ! それ大変じゃないの!?」
花陽「な、何があったんだろう……ど、どうしようにこちゃん!」
にこ「落ち着きなさい花陽! 私たちには作戦『S』があるでしょ!」
花陽「で、でも心配だよぉ……」ウルウル
にこ「大丈夫よ、他の飼育委員もいるんでしょ? それにそういうのは警察の仕事よ」
にこ「目の前に現れでもしない限り、あんたがどうこうする必要はないわ……」
茶パカ&白パカ「……メェ~~」トコトコ
にこ「……」
花陽「……」
にこ「いたぁぁぁ――――ッッ!!」
茶パカ白パカ「メェェーー!!!」
花陽「逃げちゃったノォッ!!」
にこ「は、花陽! 追うわよ!」ダッシュ
花陽「うん! にこちゃん!! で、でもいいの?」ダッシュ
にこ「そんなこと言ったって目の前にいるんだからしょうがないでしょ!!」
アルパカ×2「メェェーーー!!!」ズダダダダ!!!
花陽「は、早ぃぃ!!」
にこ「いい花陽! 幸い、今日のライブは時間は決まってないわ! 開始時間を遅らせることはできるの!」
花陽「そっか! 二人を捕まえて、無事引き渡してからでも遅くないんだね!!」
にこ「そういうことよ! でも早く捕まえるわよ!!」
花陽
茶パカ「メェェーー!!!」ダッシュ!
白パカ「ィメェェ――!!!」ダッシュ!
花陽「ふ、二手にわかれた!」
にこ「こっちも分かれるわよ! しっかりやりなさい花陽!」ダッ
花陽「うん! にこちゃんも気をつけてね!」ダッ
にこ「こらぁぁぁ!!! 待ちなさ――い!!!」ダダダダダ
花陽「まってぇぇ―――どうして逃げるのぉぉぉ―――??」ダダダダダ
~~ 一方その頃 ~~
穂乃果「おっはよー!!」
絵里「遅いわよ穂乃果!」
ことり「ごめんね? ことりがちょっと遅くなっちゃって……」
希「あれ? 今日はことりちゃんがお寝坊さんしたん?」
ことり「うん、それで穂乃果ちゃんを起こすのが遅くなっちゃって……」
希「結局穂乃果ちゃんやん! ワシワシぃ!」ワシ
穂乃果「ひぎゅぅ!!」
真姫「相変わらず元気ね……」クルクル
絵里「他のみんなは、もう会場に行ってるのかしら?」
希「凛ちゃんと海未ちゃんは、ホンマに5時から待機してるん?」
ことり「うん、海未ちゃんなら確実だよ? 連絡してみる?」
真姫「いいんじゃない? 凛はともかく、海未がいっしょなら心配ないわよ」
ことり「あはは……そうかな?」
穂乃果「にこちゃんと花陽ちゃんは別行動だよね?」
絵里「ええ、別の駅からアキバに向かっているハズよ」
穂乃果「……完璧だね」
絵里「ええ、アキバでイチャ付きながら待つりんうみに……」
希「さも偶然を装って話しかけるにこぱな……」
ことり「ケンカが始まって、人が集まったところで……」
真姫「私たちが止めに入る……」
絵里「ひとつも取りこぼしはないわ! もう成功しかイメージできないわね!!」
5人『アハハハハ!ウフフフフ!アハハハハ!ウフフフフフ!』
~~ A駅前交番 ~~
海未「ですから! お話することはできませんと言っているでしょう!」
警官「君ねぇ! ずっとそればっかりじゃないか! いつまでも帰れないよ!」
海未携帯『ヴー……ヴー……』
海未「ですから何度も何度も申し上げておりますように!!」
~~ アキバ ~~
凛「ぅぅ……海未ちゃんなんで電話出てくれないにゃ~~」シクシク
凛「もう作戦開始の時間が迫ってるにゃ~~」シクシク
凛「ツバサさんのこと相談したいのに……出て欲しいにゃ~~」シクシク
凛「あ、バッテリー切れちゃった……」
~~ 東京のどこか ~~
にこ「むぅぁぁてぇぇぇ―――――!!!!」ダダダダダ
白パカ「メェェェェ!!!!」ダダダダダ
~~ 音の木坂学園付近 ~~
花陽「はぁはぁ……やっと……捕まえ、た……」フラフラ
茶パカ「メェェ……」
花陽「み、みんなに連絡を……そして……」
花陽「もう……ダメ……」ガクッ
~~ アキバ ~~
通行人『ざわざわざわざわざわざわ』
ことり「ぅぅ、流石にすごい人だかり……」
希「え~っと……打ち合わせした場所は、このへんやね」
絵里「あ、いたいた……あれ? でも凛だけよ?」
穂乃果「あれ? ホントだ……どうしたんだろう?」
真姫「海未はドコいったのよ……って、凛? あれ、泣いてない?」
凛「ウミチャンドコイッタニャー」シクシク
穂乃果「あ、ホントだ……なにかあったのかな? 聞いてくる!」
絵里「待ちなさい穂乃果!」ガシッ!
穂乃果「絵里ちゃん! なんで!?」
絵里「『S』を忘れたの? 私たちが先に出て行ったら、全てが水の泡よ!」
穂乃果「で、でも……」
凛『リンハヒトリボッチニャー』シクシク
穂乃果「泣いてる友達を放っておくなんて……出来ないよ!」ダッ
真姫「穂乃果!」
穂乃果「リンチャン! ドーシタノ!」
凛「ウェェハノケチェン…」
絵里「やれやれ……仕方ないわね」
希「取りあえず、ウチらも言って事情聞こか? なんかトラブルかもしれんし……」
ことり「海未ちゃんドコいっちゃったのかな……」
真姫「花陽とにこちゃんも、何してるのかし……ら……」
花陽「キェェェェーーー!!!」
凛「」ビクゥ!!
穂乃果「」ビクゥッ!!
群衆『ざわ……』
花陽「ど……どうして……」
花陽「どうして穂乃果ちゃんが!! 凛ちゃんをイジめてるのぉぉぉ!!??」
穂乃果「は、花陽ちゃん! ど、どうしてそんなボロボロで……」
凛「か、かよちん!! これは違うにゃ!! これには深いワケが!!」
花陽「言い訳なんか聞きたくないよぉぉ――――!!!」ダッ!
穂乃果「ひぃぃ!!」
海未「伏せてください穂乃果!! はぁぁッ!!」ガキン!
穂乃果「海未ちゃん!!」
群衆『に、日本刀美少女が出てきたぁぁ――――!!』
海未「ま、間に合いましたか……」ハァハァ
凛「びぇぇぇ!! 海未ちゃんどこ行ってたにゃ~~」ムギュゥ
花陽「……ッ!」ピクッ
海未「すみません凛、少しお巡りさんに捕まってて……」チャキ
海未「し、しかし……どういうことですかこれは……何故穂乃果が? にこは?」
海未「どうして花陽があんなに怒っているんです?」
穂乃果「ほ、穂乃果にもなにがなんだか……」
花陽「……ぅぅぅぅ」
花陽「……だから花陽は反対したのに……凛ちゃんと海未ちゃんを二人きりにさせるなんて」
花陽「しかも! 浮気してるだなんて! 凛ちゃんとケンカなんてしたくないのに!」
群衆『ウワキ! ……シュ、シュラバカ!』ザワザワ
凛「か、かよちん?」
花陽「花陽はこんなに凛ちゃんのこと好きなのに……花陽が一番なのに……」ウルウル
花陽「花陽がアルパカさん追い掛け回して……頑張ってきたら、凛ちゃんが泣いてるし……」
凛「り、凛イジめられてなんかないよ! 大丈夫! 大丈夫にゃかよちん!」
花陽「もう訳わかんないよぉぉ!!」ダッ!
海未「さ、下がってください二人とも! 花陽は私が止めます! はぁぁッ!!」
群衆『スゲー!! ナニッ!! ドウシタノッ!! ウワキダッテー!!』
ことり「す、すごいことになってきちゃった!!」
希「むごッ! 人が集まりすぎて身動きが……」
絵里「あ、あの花陽はなんなの! 何が起こったの!」
真姫「えっと……おそらく、かよりんは、遅刻したと思ってテンパって来たのよ」
真姫「で、ただでさえ余裕のない状況で、凛が泣いてるってトラブルに直面した」
真姫「で、取り合えず凛を守らなきゃっていう使命感で暴走しちゃってるんだと思うわ」
希「やけに詳しい解説やね……」
真姫「あの二人に付き合ってると、大体分かってくるのよ。そういうとこあるわ、あの二人」
真姫「かよちんって、キャパシティ超えたら、もう凛第一優先っていうことしか頭に残らないのよね」
絵里「で、どうしたらいいのよ真姫!?」
真姫「かよちんに凛を抱かせて上げれば落ち着くのよ!! でも海未が!」
ことり「海未ちゃ~~ん!! ストップ!! スト~~ップ!!」
海未『ナカナカヤリマスネハナヨ!』
シュパタァンッ!! ガキーン! ガキーン!
ことり「だめぇ! 海未ちゃんノリノリで聞こえてないよぉ!」
絵里「他に花陽を止める方法は!?」
真姫「あ、あと可能性があるとすれば……にこちゃんね」
真姫「花陽って、にこちゃんには絶対的に従順だから……」
希「にこっち! にこぉぉっちぃぃ!! どこ行ったんやぁぁ――――!!!」
~~ 断崖絶壁 ~~
ザブーン
白パカ「メェェ!! メェェ!!」(来るな! 飛び降りるぞぉ!!)
にこ「だめ! 早まらないで!! 何かあったのか話を聞かせてぇ!」
白パカ「メェ!! メェ!!」(お前のような小娘に何がわかる!!)
にこ「話してくれなきゃ分からないじゃないの!! いいから落ち着きなさいよ!」
……ザブーン
白パカ「メェェ……メェェ……」
にこ「……なんですって?」
白パカ「……メェ……メメェ……」
にこ「……そう……わかるわ……辛いわよね」
白パカ「メェ! メェ!!」
にこ「だ、ダメ! 待ちなさい!!」
……ppp!!!
にこ「……っく! なによこんな時に!」
にこ「はい! もしもし?」
希『にこっち! にこぉぉっちぃぃ!! どこ行ったんやぁぁ――――!!!』
にこ「なによ希!! こっちは忙しいの! 人命がかかってるのよ!」
希『なんやのそれ! こっちも死人が出そうなんよ! は、花陽ちゃんが!!』
にこ「花陽? 花陽がそこにいるの? ってことは……」
希『なんでもいいから早く戻ってきてにこっちぃ!!』
にこ「……希、一つ頼みがあるの……聞いてくれる?」
にこ「……ええ、そうよ……お願いね……」ピッ
白パカ「……」
にこ「……話は聞いていたわよね? どうするの?」
白パカ「……メェェ」
にこ「このまま逃げたって、カッコ悪いだけよ?」
にこ「可能性は0じゃないわ……あんた男でしょ? ここで挑まなきゃどうするの!」
にこ「ねぇ、お願い……にこに、この、宇宙一のアイドルに賭けてみない?」
白パカ「……メェ」(……ッフ)
白パカ「……メェ! メェェ!!」(ったく! 俺もヤキが回ったぜ!)
~~ 再びアキバ ~~
群衆『キャーッ! ダレカトメテー!! スッゲェケンサバキダ!! イヤーッ!!』
海未「はッ! ふぅッ! ひゅぅ!」ハァハァ
花陽「せい! やぁッ! はぁッ!!」ハァハァ
穂乃果「あわわわわわわ」ガクブル
凛「にゃにゃにゃにゃにゃ……」ガクブル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「はわわわ……な、中は大変なことに……」
絵里「この人垣じゃ中に入れないわ……どうするの! 希!」
希「……ごめん! にこっちに頼まれごとされてしもた! ウチ行ってくる!」スチャ
真姫「ヴェェェ! ちょっと! 希がいなくなったら誰が収拾付けるのよ!」
希「大丈夫や! すぐもどるよ!」シュタタタタ
真姫「待って! 行かないで! 希! 希ぃぃ!!」
絵里「……あ、あの……私、会長チカ……」
真姫「っく! にこちゃんが居ない上に希まで……もうどうしようもないわ!」
絵里「ねぇねぇ、マキマキ? マッキー?」クイクイ
真姫「なによ!」
絵里「エリチカエリチカ」クイクイ
真姫「エリーさっきから希希言ってただけじゃないの!!」
絵里「そ、そんなことないわよ! 見くびらないでくれる?」
真姫「じゃーどうにかして見せなさいよ!」
絵里「いーわよしてあげるわよ! あの人垣の中まで入って行けたらね!」
真姫「ことり!」パチン
ことり「みんな、通して……おねがぁいッ!」キュルン
群衆『!!!』ズザッ!
絵里(道があいてしまったチカぁぁ――!!)
真姫「行ってエリー!!」
ことり「お願い! 二人を止めて!」
絵里「……ま、ま……」
絵里「任せなさい!! このかしこいかわいいエリーチカが見事いい感じにしてあげるわよ!」
絵里「うわぁぁぁぁん!!」ダダダダダ
群衆『うぉ! なんか金髪美人まで乱入してきたぁ!!』
真姫「……行ったわね」
ことり「大丈夫かなぁ……」
真姫「さぁ? もう祈るしかないわね……」
???「ねぇ、ちょっといい? これってなんの騒ぎなの?」
真姫「ええ、そうね……ちょっと修羅場がこじれちゃって」
???「修羅場? こじれる? それってひょっとして……μ'sの凛さん関係?」
真姫「ええ、まぁ……どうしてそんなこと……」クルリ
ことり「あッ……あぁぁ!!」
ツバサ「分かったわ……それだけ分かれば、十分よ」
絵里「そこまでよ海m……」
海未「キェェェェ!!!!」
絵里「……ぅぅ、は、花陽! やめなさい!」
花陽「だって……だって……海未ちゃんがぁ……」
花陽「海未ちゃんが花陽の凛ちゃん取ちゃったんだもん!!」
絵里「花陽もういいの! それは……」
海未「凛を寂しくさせたアナタが悪いんですよ!」
絵里「ちょっと海未さん! あなたもこっちに帰ってきて!!」
凛「凛を寂しくさせたのは海未ちゃんの方にゃ!!」
群衆『ナ、ナンダッテー!!』
群衆『ど、どういう百合関係ナンダーー!!』
絵里「ちょっと話こじれるからやめてくんない!?」
穂乃果「穂乃果は凛ちゃんを寂しくなんかさせないよ!!」
絵里「ちょっと黙ってて穂乃果ぁぁ!!」
花陽「穂乃果ちゃん! 花陽の凛ちゃんから離れて!」
穂乃果「嫌だよ! 凛ちゃんは穂乃果にとっても大事な人だもん!」
海未「穂乃果に手を出すことは許しません!」
凛「絵里ちゃんなんとかしてぇ!」ムギュッ
絵里「ちょっと凛! 私に抱きついたら余計に話がこじれて……」
ツバサ『――そこまでぇぇぇ!!!!!』
ほのうみりんえりぱな「「「「「 !!!!!!! 」」」」」
群衆『あ……あれは……ツバサさんよ! A-RISEの!』ザワザワ
群衆『どうしてツバサさんが……どういう関係で!!』ザワザワ
群衆『コジレルノ? コレイジョウコジレチャウノ??』ザワザワ
ツバサ「かなり、ややこしいことになってりるようだけど……私が来たからには、ハッキリさせてもらうわ」ザッ
絵里「綺羅……ツバサ……」
ツバサ「……凛さん?」ザッ
ツバサ「あなたの恋人と、その浮気相手は誰?」
全員『ド、ドウイウコトデスカ――!!??』
絵里「あぁ、もぉ! どうしてアナタが出てくるのよ!!」
凛(もうどうしていいか全くわからないにゃ……)プルプル
ツバサ「いえ、そうね……言いにくいなら、当ててあげましょうか?」
ツバサ「凛さん……アナタが今、泣きながらすがり付いている、絢瀬絵里さん……」
ツバサ「その人が、アナタの想いの人なのね?」
絵里(ちがぁぁぁぁぅぅ!!! でも怖くて口に出せない!)
花陽「凛ちゃん……そうだったの?」
凛(もはやウカツに声すら出すことすらできんにゃ!)
ツバサ「そして……そこでケンカしている、小泉花陽さんと、園田海未さん」
ツバサ「その二人が……絢瀬絵里の浮気相手、ということね?」
ツバサ「つまり、絢瀬絵里は凛さんと花陽さんと海未さんの3股をかけていた! どう? 当たりでしょ!」ドヤッ
凛(全く当たってないにゃぁぁ!!!)
絵里(ハラショぉぉぉ――――!!!)
ツバサ「3股かけられていた3人で集まって、絢瀬絵里を追い詰めようとした……」
ツバサ「でも、3人とも本気で絢瀬絵里が好きだった……だから、途中から絢瀬絵里を奪い合う戦いになってしまった」
ツバサ「状況を見るに……そんなトコロね」クスッ
海未「失礼ですが、全く検討外れです」チャキ
ツバサ「へぇ? じゃ、どうだっていうの?」
海未「二股かけていたのは凛の方です! 私と! 花陽の! 二股をかけていたんです!」
絵里(最初の設定今更引っ張ってきたぁぁ!!)
ツバサ「え? ……つ、つまり? どういうこと?」
花陽「私と海未ちゃん……勝った方が、凛ちゃんとイチャイチャします」
凛「知らない間にそういうことになっちゃったのぉ!?」
穂乃果「えっと……穂乃果もいるんだけど……」
ツバサ「あなたはいいのよ穂乃果さん……μ'sのリーダーとして、みんなを止めに来たんでしょ?」
穂乃果「いやぁ……あはは、そうなの……かな?」
ツバサ「責任感が強いのね、穂乃果さん……はぁ……後で私の部屋に来ない?」
絵里(この人穂乃果に甘すぎチカぁ……)
ツバサ「それに比べて……絢瀬絵里!!」
絵里「は、はい!!」
ツバサ「あなたは何なの? 後輩の気持ちを弄んで……」
絵里「い、いや……だから、3股なんてかけてないんだけど……」
ツバサ「ウソおっしゃい! 白々しい!」
ツバサ「こんなにカワイイ子が揃っていたら、そりゃ手を出したくなるわよねぇ! わかるわよ!」
ツバサ「全員はムリでも4~5は手を出したかった! そうでしょう!?」
絵里「それあなたじゃないの!?」
ツバサ「百歩譲って違ったとしても……あなたが居ながら、μ'sをこんな状態にさせてしまうだなんて……」
ツバサ「ガッカリだわ……」
絵里「ぅッ」グサッ
ツバサ「どうしてこんなややこしいことになっちゃったの? 後輩を監督するのは、先輩の責務よ?」
絵里「だ、だって……だって穂乃果が……」
ツバサ「後輩に責任転嫁するの? 最高学年のアナタが? 生徒会長のアナタが?」
絵里「ぅ、ぅぅ……」
ツバサ「アナタがしっかりみんなを監督していたら、こんなことに、ならなかったんじゃないの?」
ツバサ「それを……後輩同士を争わせて、煽り立てて……いい気なものね」
絵里「……チガ……チガウモン」
ツバサ「その上、こんな大事になっているっていうのに……止めもせず、出来ず!」
絵里「…エリチカ……ワルクナイモン……」グスグス
ツバサ「情けないとは思わないの?」
絵里「ぅぅ……ぅぇぇぇ!!」
凛(泣いたぁぁ!!)
絵里「エリチカおウチ帰るぅ!!」
穂乃果・凛「「まてぇ!」」ムギュ
絵里「いやぁッ! はなしてぇ!」
穂乃果「絵里ちゃん見捨てないでぇ!!」
凛「先輩でしょ? なんとかするべきだにゃぁ!」
絵里「センパイ禁止だもん! カンケーないもん!」ジタバタ
穂乃果「えぇぇ!!??」
凛「もぉ! なんで絵里ちゃんのことイジメたの!?」
ツバサ「えッ……だって、私はあなたの味方をしようと……」
花陽「凛ちゃんの味方は花陽だもん!」ダッ!
海未「指一本触れさせません!」ダッ!
真姫「すみません……通して……っぷぁはぁ! やっと入ってこられた……」
ことり「ごめんね……あの技は一日一回しかつかえないの(・8・)」
真姫「状況は一体どうなって……ヴェェ!!」
穂乃果「絵里ちゃん見捨てないでぇぇ……」
絵里「おウチかえるのぉぉ~~!!」ジタバタ
海未「凛も穂乃果も私が守ります!!」ガキーン
花陽「花陽の凛ちゃんを返してぇぇ――!!」ドゴーン
ツバサ「……アレ? ひょっとして私……まずいことしたのかしら?」
凛「もう何がなんだかわからないにゃぁぁ!!!」
真姫「………レカ」
真姫「………ダレカ」
真姫「………ダレカタスケテェェ――!!!」
………
……………
…ヨー……ッラ……カラ…イヨー…パカラッ!
…パカラッ! …パカラッ! ハイヨー! …パカラッ! …パカラッ!
……コ、マ、デ、エ
群衆『アブナイ! ナ、ナニカクル!』
群衆『ウ、ウマ? イヤ……ア、アルパカ! アルパカダァ!』
群衆『アバレアルパカガツッコンデクルゾー!!』
群衆『ダ、ダレカヒトガノッテルワ!!』
……ハイヨー!!
……パカラッ! ……パカラッ! ……パカラッ!
にこ「そ・こ・ま・で・よぉぉッッ―――――!!!」
白パカ「ヒヒィィィ――――ン!!!」
真姫「にこちゃぁぁぁぁぁ――――――ん!!!」
にこ「どぉぉぉぅぅぅ!! どうどう!!」
白パカ「ヒヒィィン!! ブルル! ブルルル!!!」
希「ほら、あの子、男見せてくれてるんやで? カッコええやん?」
茶パカ「メェ! メェェェ!!」
希「ふぅ、この子をアキバまで連れてきて欲しいっていうから何事かと思ったけど」
希「なるほどにこっち……そういうことやったんか……」
にこ「ほら、彼女が見てるわよ? もっと見せてやんなさい? もう二度とアンタを袖にすることはないわ!」
白パカ「ヒヒィィン!」
ツバサ「矢澤……にこ?」
花陽「にこちゃん……」
海未「!! 花陽から闘志が消えた!」
穂乃果「に、にこちゃん?」
絵里「にこ?」
凛「にこちゃんにゃ~」
真姫「にこちゃん!」
ことり「にこチュン(・8・)」
にこ「あんたたち! もういいかげんにしなさい!」
にこ「好きって気持ちで相手を傷つけないで! 争わないで!」シュタッ
にこ「好きって気持ちはみんなを幸せにするためのもの……教えたでしょ?」
にこ「だって私たちは……スクールアイドルだから!」バッ
~~ 数日後 ~~
絵里「ちっかちっかち~~! あなたのハートをちかちかち~~!」
絵里「幸せ届ける絢瀬エリチカ! エリチカって覚えてラブチカァ!」
真姫「はい、あと30回……」
絵里「ぅぅ……もう許してぇ……」
希「あの状況でおウチに帰ろうとしたらアカンでエリち……」
絵里「ぅぅぅ……だってぇ……」
真姫「後輩を見捨てようとした罰よ。最後までやってちょーだい」
絵里「ぅぅ……ちっかちっかちー! ちっかちっかちぃぃ!!」
にこ「っていうか罰ってなに! にこの持ちネタなんですけど!?」
花陽「はぁ……凛ちゃん」ムギュゥ
凛「よしよしかよちん……凛はどこにも行かないよ?」
海未「う~ん……あの時の花陽の思い切りがあれば、ダンスももっと向上するのでは……」
ことり「もうやめてぇ! 海未ちゃん堀り返さないでぇ!」
穂乃果「ま! 最終的にライブは成功したし! アルパカは付き合うことになったし!」
穂乃果「今回は大成功! ってことで!」
8人『いや……それだけは絶対に無い』
終わる
一応元ネタ
落語:花見の仇討
元スレ
凛「アキバでゲリラライブするんだよね?」
花陽「不特定多数の人に足を止めて見てもらうなんて……」
真姫「適当に曲始めたら、人なんて簡単に集まるんじゃないの?」クルクル
にこ「っふ、甘いわね真姫ちゃん……そう簡単にはいかないわよ」
絵里「確かに、みんなそれぞれ自分の用事と目的があってアキバに来てるんでしょうし」
希「まだμ'sの知名度は低いしなぁ……」
花陽「その日はパフォーマーの人もいっぱい来るお祭りみたいな日ですし……」
ことり「ライバルがいっぱいってこと?」
にこ「有象無象が入り乱れる中で、ひときわ注目を集めるなんて、素人には至難の業だわ」
海未「うむ、困りましたね……専門家のにこと花陽が難色を示すとは……」
海未「しかし、立ち止まって入られません。なにか方法があるはずです。みんなで考えて……」
ガラッ!
穂乃果「ひはーう! はんはひゃうほほほ!!」モグモグ
海未「穂乃花、パンを食べながらしゃべるのはやめましょう」
穂乃花「んぅ」モグモグ
3: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:11:45.86 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「もぐもぐ……ごっくん」
海未「おかえりなさい。満足しましたか?」
穂乃果「ただいま! もう大満足! パン充電完了だよ!」
海未「そうですか、では座って大人しくしていてくださいね」ナデナデ
穂乃果「うん!」
海未「……で、何か意見を……」
穂乃果「はいはーい!」
海未「はぁ……またパンですか?」
穂乃果「違うよ海未ちゃん! 私ちゃんと考えて来たんだからね!?」
海未「ほぅ?」
4: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:17:24.49 ID:304Jt93Q.net
ことり「穂乃果ちゃん、ホントに?」
花陽「すごいです! 私も考えたけど全然ダメだったのに!」キラキラ
希「さすがリーダーやね! やるやん」
穂乃果「ふっふっふ……いやぁ! それほどでも!」
海未「まぁ、難航しているところですし、ひとまずは聞きましょうか。どんなプランです?」
穂乃果「……ん~……とね、えっと……」
凛(嫌な予感がするにゃ……)
真姫(期待しないでおきましょ)
絵里(大丈夫かしら……)
にこ(絶対ボツにこ……)
5: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:21:59.09 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「えっとね、まずは……う~んと……」
穂乃果「当日って、人がいっぱいいるんだよね?」
海未「ええ、そうなるでしょうね」
希「そこで目立って、一気に知名度を上げようって作戦やからね」
穂乃果「ということは、カップルとかもいっぱい来る?」
にこ「でしょうね」
穂乃果「じゃ! とりあえず、まず最初に仲のいいカップルがいたとします!」
穂乃果「はい! >>6ちゃんと>>7ちゃん! カップルの役お願い!」
>>6>>7「え?」
6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:23:42.33 ID:V2YUr+oc.net
凛
7: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:23:48.94 ID:xtccIIld.net
海未ちゃん
8: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:27:48.08 ID:304Jt93Q.net
凛「凛?」
海未「私ですか……」
穂乃果「二人はホコ天でイチャイチャしてます!」
穂乃果「はいイチャイチャして!」
海未「は、ハレンチです穂乃果!」
凛「イチャイチャって……こう?」ムギュ
海未「はぅッ!」
凛「海未ちゃんかわいいにゃ~」スリスリ
海未「や、やめて下さい凛! みんなが見てるじゃないですか!」
花陽「……」
にこ(は、花陽から殺気が……)
穂乃果「で、そこに、>>9ちゃんが現れます」
9: 名無しで叶える物語(湖北省)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:29:47.97 ID:AGjnfI9B.net
かよちん!
10: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:34:40.38 ID:304Jt93Q.net
花陽「ぴぃぁ!」ビクゥ!
穂乃果「花陽ちゃん! 二人に声かけて!」
花陽「え、えっと……あ、凛ちゃんだ~!」
穂乃果「そうじゃなくて! 最初は二人が誰かわからない感じで!」
花陽「む、難しいよぉ……どういう設定なの?」
穂乃果「後で説明するから! とにかく今はアキバで知らない人に声かける感じで!」
花陽「その状況がわからない……」
希「イベントの日やし、すみません、シャッターお願いしま~すとか?」
穂乃果「うん! そんな感じ!」
花陽「す、すみません……シャッターお願いします」
凛「もちろんいいにゃ~」
穂乃果「その瞬間! はっとする二人!」
凛・花陽「はッ!!」
穂乃果「そう! 凛ちゃんと花陽ちゃんは恋人同士だったんだよ!!」
8人「ナ、ナンダッテェェーー!!!」
11: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:38:36.96 ID:304Jt93Q.net
にこ「ちょっと待ちなさい! こんがらがってきたわよ!」
ことり「り、凛ちゃんは海未ちゃんとカップルじゃなかったの?」
絵里「花陽とも恋人同士だったら、そんなの二股じゃない!」
希「……はッ! そうか! ウチ読めたかも!」
穂乃果「……流石だね、希ちゃん」
穂乃果「そう! 凛ちゃんは海未ちゃんと花陽ちゃんの二股をかけてたんだよ!!」
真姫「ヴェェェェ!!!」
海未「は、ハレンチです穂乃果!」
花陽「り、凛ちゃん……」ブルブル
凛「り、凛ちがうよ……そんなことしないよ……」プルプル
12: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:44:59.91 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「そこで言い合いになる二人! はい!」
にこ「いや『はい!』じゃないわよ! 困ってるでしょ!」
花陽「凛ちゃん! どういうこと!」
凛「違うんだよかよちん! 海未ちゃんとは遊びに来ただけにゃ!」
海未「あ、遊びって……あんなことをしておきながら遊びだったんですか!」
にこ「思いの外ノってるぅぅ!!」
ことり「海未ちゃんまでヘンなスイッチ入ってるチュン……」
花陽「今日はノロウィルスだから花陽と遊べないって言ってたクセに!」
凛「そ、それは……その」
海未「どういうことですか凛! ハッキリしてください!」
凛「あぅぁぁ……ほ、穂乃果ちゃん! ど、どうすればいいの!!」
穂乃果「任せて! こう言うんだよ!」
穂乃果「『あなたこそ、その隣にいる>>13ちゃんは何!』」
凛「かよちんこそ! その隣にいる>>13ちゃんは何!」
13: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:46:04.19 ID:0UUTetVD.net
にこ
14: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:51:07.27 ID:304Jt93Q.net
にこ「にこぉ!!??」
凛・海未・花陽「「「え?」」」」
絵里「………」
真姫「……ふぁぁ」クルクル
ことり「……あの、ハノケチャン、設定がよく分からないんだけど……」
穂乃果「……つまり」
希「つまり、花陽ちゃんも、凛ちゃんとにこっちで二股かけていたと……」
穂乃果「そう! そういうことなんだよ!!」
花陽「ぴぃぁッ!!」
凛「か、かよちんはそんなことしないよ!」
にこ「ドロドロじゃないのよ!」
海未「ハレンチにもほどがありますよ!!」
穂乃果「そう! ドロドロなんだよ!」
希「アキバのホコ天で偶然にも互いの浮気現場に遭遇したカップル……」
希「これはもう修羅場や! ケンカが始まるんやね!」
穂乃果「はい! ケンカスタート!!」
16: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 00:56:34.19 ID:304Jt93Q.net
凛「え、えっと……か、かよちんのおバカちん!」
花陽「り、凛ちゃんの……ポケポケ天然っ子!」
凛「ぷにぷにほっぺ!」
花陽「ぷりぷりおケツ!」
にこ「これ、にこはどうしたらいいの……」
海未「に、にこ……どうしてアナタがここに! 違うんですこれは……」
にこ「ちょっと! これ以上余計な設定足さないでくれる!!」
ことり「どういうことなのかな……」
希「飛び交う悲鳴と怒号……修羅場の空気は人を引き寄せる!」
絵里「わかったわ! 4人の修羅場がみんなの注目を集め、大きな騒ぎになる!」
穂乃果「そして人だかりが出来たところで、残り五人で止めに入る!!」ダッシュ
18: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:01:55.88 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「ケンカはやめて! 好きって気持ちで相手を傷つけないで!」クルッ
穂乃果「好きって気持ちはみんなを幸せにするためのもの……分かるでしょ?」
穂乃果「だって私たちは……スクールアイドルだから!」バッ
穂乃果「……って感じで、バーっと音楽が始まってガーっとダンスが始まるの!」
穂乃果「そしたら集まった人達も、『なんだ、人集めるためのお芝居だったのか~やられたな!』ってなるハズ!」
穂乃果「これなら、いっぱい人を集めて、私たちのこと見てもらえると思うんだけど……」
穂乃果「ど、どうかな?」
20: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:04:38.21 ID:304Jt93Q.net
凛「……こ、これは」
花陽「……」
にこ「……なるほどね」
海未「……ほ、穂乃果」ウルウル
ことり「ハノケチェン……」
希「ウチはいい考えやと思うよ?」グッ
真姫「……絵里はどう? ずっと黙ってたけど……」
絵里「…………うん」
絵里「うん! いい! すごくいい! 完璧! これよこれ! 私の求めていたものは!」
22: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:09:10.57 ID:304Jt93Q.net
にこ「一片のスキもない完璧な作戦にこ!」
海未「穂乃果……あなたを甘く見ていました」
ことり「ハノケチェンスゴイチュン!」
穂乃果「いや~~どもども! えへへへ……」
真姫「これ、ホントにうまくいくの?」
希「できる? と違うよ……やるねん」
真姫「イミワカンナイ」
花陽「で、でも確かにこれなら注目を集められるかも……」
凛「はいはい! 凛に提案がありますにゃ!!」
穂乃果「はい凛ちゃん!」
25: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:14:21.52 ID:304Jt93Q.net
凛「あのねあのね! これにアクション要素があったらもっといいんじゃないかと思うんだ!」
にこ「あ、アクション?」
凛「うん! 修羅場する4人がさ! バンバン動き回ってバトルするんだよ!」
海未「……なるほど、それならさらに盛り上がりそうですね!」
にこ「り、凛と海未はいいでしょうけど……にこはそういうの苦手かしら」
花陽「は、花陽も……凛ちゃんを叩いたりとか出来ないよ」
凛「大丈夫大丈夫! 事前に稽古すればヘーキだよ! マネだけマネだけ!」
にこ「……う~ん……ど、どう? 絵里」
絵里「……」
絵里「……いいと思うわ!! 天才! 天才よ!!!」チカァ
にこ「あんたホントによく考えて言ってるぅ!?」
28: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:19:13.44 ID:304Jt93Q.net
凛「決定にゃ~!」
海未「よし! そうと決まれば早速稽古に入りましょう! もちろん普通の練習の後で!」
希「配役もこのままで良さそうやね!」
にこ「いや……不安要素多すぎでしょ」
真姫「ほ、ホントにやる気なの?」
穂乃果「もちろんだよ真姫ちゃん! にこちゃんも頑張ろうね!」
ことり「ちょっとワクワクしてきたかも!」
花陽「凛ちゃんとケンカなんで……ぅぅ、できるかなぁ……」
絵里「……ひとつだけいい?」
30: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:23:31.66 ID:304Jt93Q.net
海未「!? 絵里……どうかしましたか? この完璧な作戦に何か穴でも?」
絵里「ええ、一つだけ大きな問題があるわ……」
ことり「!!」
希「えりち……なんなん?」
絵里「それは……秘匿性よ」
花陽「ひ、秘匿性?」
絵里「ええ、この作戦の欠点は、事前に小芝居だとバレてしまったら意味がなこと」
絵里「この情報化社会……どこから情報が漏れるか、わからないわ」
真姫「……ソウカシラ」
絵里「この作戦は、以後『S』と呼称、内容について、部室の外での口外を禁ずるわ」
絵里「それでいいわね、みんな?」
8人「……」ゴクリ
32: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:29:38.31 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「た、確かに……そこに気付くなんて流石絵里ちゃん」
凛「ぅぅ、ぜ、絶対作戦成功まで喋らないにゃ!」
花陽「頑張ろうね凛ちゃん!」
海未「他に……この作戦、『S』に関して意見のある人はいますか?」
にこ(あ、採用なのね『S』……)
真姫(ていうかナニよ『S』って……あ、修羅場の『S』?)
海未「では、会議はここまでにして、今日は解散しましょうか」
希「本番まで時間もあるし、それまでアクションの稽古とか、詳細な台本とかも決めよか」
ことり「う~ん……衣装どうしよっかな」
絵里「みんないい! 絶対! 絶対秘密だからね!」
34: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:32:58.09 ID:304Jt93Q.net
~~~ その後 ~~~
花陽「り、凛ちゃんのバカァ!」ブン
凛「で、かよちんパンチをこう受けて……こう返す」
凛「かよちんの天然おまんじゅ~」ブン
花陽「こうきたのを、こう受けるっと……うふふ! なんだか楽しいね!」
凛「楽しみだにゃ~~」
海未「握りが甘い! いいですかにこ! 木刀というものはもっとこう……」
にこ「なんで木刀なのよ! 使わないから! 使わないからね!!」
36: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:36:29.26 ID:304Jt93Q.net
~~~ さらにその後 ~~~
ことり「ここで、私が花陽ちゃんをえいって抱きついて止めるっと……」
希「あ、ことりちゃん、花陽ちゃん止める役ウチがやってもいい?」
ことり「?? いいけど……なんで?」
希「うふふ……ドサクサに紛れてワシワシを……」
真姫「にこちゃん! 絶対に私はにこちゃんの役やりますぅ!」
絵里「えぇ~~……私にあの海未を止めろって言うの?」
穂乃果「うふふ……みんなファイトだよ!!」
39: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:40:47.18 ID:304Jt93Q.net
~~~ かくして、本番の朝が来た ~~~
海未「凛、おはようございます」
凛「ふぁぁ……あふぅぅ……」
海未「しっかりしなさい凛! 私たちが作戦の要なんですよ!」ガクガク
凛「でもまだ朝の5時だにゃ~~」ウトウト
海未「何かあっては行けませんから、これくらいの時間当然です!」
凛「ほこ天イベントは10時からなのに……それまでなにしてるの?」
海未「なにって……そりゃ……作戦通り……」
海未「い、『イチャイチャ』ですよ///」
凛「にゃッ!///」
40: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:44:36.39 ID:304Jt93Q.net
海未「え、えっと……今日もカワイイですね、凛……」キュ
凛「かよちんたすけてー!!」
海未「り、凛! 私だって恥ずかしいんですよ!!」
凛「で、でも! まだ誰もいないよ! 今からイチャイチャする必要ないよ!」
海未「ですが……予定では私たちがイチャついていなければ作戦が始まらないんです……」
凛「で、でも……あッ……そ、そうだ海未ちゃん! アレやろうよアレ!」
海未「アレ?」
凛「ほら、あのよくある……『まった~?』『うふふ、今来たトコ』みたいな!」
海未「……ああ、アレですか」
41: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:50:30.37 ID:304Jt93Q.net
凛「と、とりあえずアレから初めて流れつくるのはどうかにゃ?」
海未「ふむ……そうですね、待ち合わせからスタートするのも、自然かもしれません」
凛「ね! そうだよね! そう思うよね!」
海未「しかし、こうしてもう集合してしまっていますし……」
凛「やり直せばいいんだよ! 凛がここで待ってる役やるから! 海未ちゃんは駅まで戻って遅れてきて!」
海未「なるほど、分かりました。それでは凛、後ほど会いましょう!」シュタタタタ
凛「……はぁ、海未ちゃんが単純で助かったにゃ」
凛「海未ちゃんはホントにマジメだにゃぁ……いつもは助かってるんだろうけど」
凛「昼前の作戦なのに、朝の5時集合とか行き過ぎだよ……」
ツバサ「作戦?」
凛「にゃぁぁッ!!」ビクゥ!!
凛「はぁ……」
ツバサ「」
42: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 01:54:57.17 ID:304Jt93Q.net
ツバサ「はぁい! えっと……μ'sの星空凛さん!」
凛「あ、A-RISEの綺羅ツバサさん!!」
ツバサ「あら、名前覚えててくれたのね。嬉しいわ!」
凛(そ、そりゃかよちんのアイドル話聞いてたら覚えるにゃ……)
ツバサ「どうしたの? こんな時間から……作戦って?」
凛(き、聞かれてたにゃぁッ!!)
凛「え、えっと……つ、ツバサさんこそ、どうしてこんな時間から?」
ツバサ「早朝ジョギングのついでに、ライブ会場の下見よ? 今日はA-RISEのライブもあるの!」
凛「へ、へぇ……そうなんだ……」
43: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:01:17.33 ID:304Jt93Q.net
ツバサ「で、あなたは? 作戦ってなに?」
凛「ギクゥッ!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
絵里「みんないい! 絶対! 絶対秘密だからね!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
凛(……さ、作戦『S』のことは絶対に喋っちゃダメにゃ……)
凛(で、でも……どうやってごまかしたら)
凛(ああ! もうなんでこんな時に限って海未ちゃんがいないにゃぁぁ!!!)
ツバサ「ひょっとして……μ'sは今日、なにか仕掛けてくるのかしら?」ニコニコ
凛「え、えと! あ、あの! ち、違うにゃ! こ、これはその作戦じゃなくて……」
凛「う……浮気! 浮気がぁ!!」
ツバサ「……浮気?」
45: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:03:32.93 ID:304Jt93Q.net
凛「そ、そう! 浮気で! 浮気が……」
凛(ああぁぁぁ!! 違うにゃぁぁ!! 違うんだけど違わないにゃぁぁぁ!!)
ツバサ「……まさか」
凛「……」ゴクリ
ツバサ「……浮気相手を、ここで張り込んで待ってるとか?」ギロリ
凛「……」
凛「……そ、そう……です……にゃ……」
ツバサ「……なるほど、分かったわ」
47: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:07:30.64 ID:304Jt93Q.net
凛「……」ゴクリ
ツバサ「……私って、そういう不誠実なこと、大キライなの」
凛「は、はい」
ツバサ「その浮気相手は、今日、このイベントに来るのね?」
凛「あ……はい……ですにゃ」
ツバサ「分かったわ。凛さん。私、あなたを応援して上げる!」
ツバサ「自分のライブが優先だけど……でも、私も今日、このアキバにいるから!」
ツバサ「もし凛さん修羅場に出くわすようなことがあったら、全力で凛さんに味方するわ!」
凛「あ、あり……がとございますにゃ?」
48: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:09:38.88 ID:304Jt93Q.net
ツバサ「それじゃ、私は準備もあるから一旦もどるけど……」
ツバサ「頑張ってね! 浮気女になんて負けないで!」シュタタタタ
凛「あ、ありがとござりま~~す……」フリフリ
凛「……」
凛「え、えらいことになってしまったにゃぁぁぁ!!!」
52: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:13:59.49 ID:304Jt93Q.net
~~ 一方その頃 ~~
海未「ふぅ、さて、駅まで戻ってきました……ここから凛のところまで戻るとしましょう」
警官「あ~~、君君」
海未「はい?」
警官「どうしたの女の子がこんな時間からウロウロして……」
海未「ああ、実は作戦『S』……いえ、なんでもありません」
警官「……その包みは何かな? 竹刀? 剣道部かい? それにしてはカワイイ服装だけど」
海未「ああ、これは刀(模造刀)です」シュルリュル
警官「!!! か、刀ぁッ!! なんでそんなもの持ってるの!?」
53: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:18:15.36 ID:304Jt93Q.net
海未「いえ、家にあったので……使えそうだなと」
警官「つ、使う!? な、何に使うんだい?」
海未「えっとですね……」
海未(作戦『S』のことは秘密ですよね……だとしたら、どう言えば?)
海未「……浮気相手に、ガツンと」
警官「ガツンじゃ済まないでしょそれは!!」
海未「いえ、大丈夫です。相手も分かっているので」
警官「覚悟決めさせチャッタノォ!?」
海未「それでは私は急ぐので、これにて失敬……」
警官「ま、まてい!」ガシッ
海未「な、なんですか離して下さい!」
警官「ちょっと署まで来てもらおうか……話を詳しく聞こう」ズルズル
海未「い、いや! は、離して下さい! だ……ダレカタスケテー!!」
55: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:22:45.23 ID:304Jt93Q.net
~~~ 数時間後 ~~~
花陽「にこちゃんおはよ~~」
にこ「ええ、おはよう花陽」
花陽「今日は頑張ろうね~~」
にこ「そうね……ホントにうまくいくのかしら」
花陽「うん、絶対に大丈夫だよ! あんなに稽古したもん!」
花陽「うふふ、凛ちゃんなんてね、朝の5時に集合して、もう海未ちゃんと待ってるんだって」
にこ「ごくろうなこったわね……」
……ラインッ!!
花陽「あ、凛ちゃんかな?」ポチポチ
花陽「……」
にこ「……? 花陽、どうしたの?」
花陽「……あ、ある……ぱか、が……」
56: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:26:22.47 ID:304Jt93Q.net
にこ「アルパカ?」
花陽「飼育委員のグループ会議なの! あ、アルパカが脱走したって!」
にこ「ウソ! それ大変じゃないの!?」
花陽「な、何があったんだろう……ど、どうしようにこちゃん!」
にこ「落ち着きなさい花陽! 私たちには作戦『S』があるでしょ!」
花陽「で、でも心配だよぉ……」ウルウル
にこ「大丈夫よ、他の飼育委員もいるんでしょ? それにそういうのは警察の仕事よ」
にこ「目の前に現れでもしない限り、あんたがどうこうする必要はないわ……」
茶パカ&白パカ「……メェ~~」トコトコ
にこ「……」
花陽「……」
58: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:31:04.86 ID:304Jt93Q.net
にこ「いたぁぁぁ――――ッッ!!」
茶パカ白パカ「メェェーー!!!」
花陽「逃げちゃったノォッ!!」
にこ「は、花陽! 追うわよ!」ダッシュ
花陽「うん! にこちゃん!! で、でもいいの?」ダッシュ
にこ「そんなこと言ったって目の前にいるんだからしょうがないでしょ!!」
アルパカ×2「メェェーーー!!!」ズダダダダ!!!
花陽「は、早ぃぃ!!」
にこ「いい花陽! 幸い、今日のライブは時間は決まってないわ! 開始時間を遅らせることはできるの!」
花陽「そっか! 二人を捕まえて、無事引き渡してからでも遅くないんだね!!」
にこ「そういうことよ! でも早く捕まえるわよ!!」
花陽
59: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:33:25.15 ID:304Jt93Q.net
茶パカ「メェェーー!!!」ダッシュ!
白パカ「ィメェェ――!!!」ダッシュ!
花陽「ふ、二手にわかれた!」
にこ「こっちも分かれるわよ! しっかりやりなさい花陽!」ダッ
花陽「うん! にこちゃんも気をつけてね!」ダッ
にこ「こらぁぁぁ!!! 待ちなさ――い!!!」ダダダダダ
花陽「まってぇぇ―――どうして逃げるのぉぉぉ―――??」ダダダダダ
60: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:35:51.98 ID:304Jt93Q.net
~~ 一方その頃 ~~
穂乃果「おっはよー!!」
絵里「遅いわよ穂乃果!」
ことり「ごめんね? ことりがちょっと遅くなっちゃって……」
希「あれ? 今日はことりちゃんがお寝坊さんしたん?」
ことり「うん、それで穂乃果ちゃんを起こすのが遅くなっちゃって……」
希「結局穂乃果ちゃんやん! ワシワシぃ!」ワシ
穂乃果「ひぎゅぅ!!」
真姫「相変わらず元気ね……」クルクル
61: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:38:48.21 ID:304Jt93Q.net
絵里「他のみんなは、もう会場に行ってるのかしら?」
希「凛ちゃんと海未ちゃんは、ホンマに5時から待機してるん?」
ことり「うん、海未ちゃんなら確実だよ? 連絡してみる?」
真姫「いいんじゃない? 凛はともかく、海未がいっしょなら心配ないわよ」
ことり「あはは……そうかな?」
穂乃果「にこちゃんと花陽ちゃんは別行動だよね?」
絵里「ええ、別の駅からアキバに向かっているハズよ」
62: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:42:14.03 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「……完璧だね」
絵里「ええ、アキバでイチャ付きながら待つりんうみに……」
希「さも偶然を装って話しかけるにこぱな……」
ことり「ケンカが始まって、人が集まったところで……」
真姫「私たちが止めに入る……」
絵里「ひとつも取りこぼしはないわ! もう成功しかイメージできないわね!!」
5人『アハハハハ!ウフフフフ!アハハハハ!ウフフフフフ!』
63: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:47:43.02 ID:304Jt93Q.net
~~ A駅前交番 ~~
海未「ですから! お話することはできませんと言っているでしょう!」
警官「君ねぇ! ずっとそればっかりじゃないか! いつまでも帰れないよ!」
海未携帯『ヴー……ヴー……』
海未「ですから何度も何度も申し上げておりますように!!」
~~ アキバ ~~
凛「ぅぅ……海未ちゃんなんで電話出てくれないにゃ~~」シクシク
凛「もう作戦開始の時間が迫ってるにゃ~~」シクシク
凛「ツバサさんのこと相談したいのに……出て欲しいにゃ~~」シクシク
凛「あ、バッテリー切れちゃった……」
~~ 東京のどこか ~~
にこ「むぅぁぁてぇぇぇ―――――!!!!」ダダダダダ
白パカ「メェェェェ!!!!」ダダダダダ
~~ 音の木坂学園付近 ~~
花陽「はぁはぁ……やっと……捕まえ、た……」フラフラ
茶パカ「メェェ……」
花陽「み、みんなに連絡を……そして……」
花陽「もう……ダメ……」ガクッ
64: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:53:01.87 ID:304Jt93Q.net
~~ アキバ ~~
通行人『ざわざわざわざわざわざわ』
ことり「ぅぅ、流石にすごい人だかり……」
希「え~っと……打ち合わせした場所は、このへんやね」
絵里「あ、いたいた……あれ? でも凛だけよ?」
穂乃果「あれ? ホントだ……どうしたんだろう?」
真姫「海未はドコいったのよ……って、凛? あれ、泣いてない?」
凛「ウミチャンドコイッタニャー」シクシク
穂乃果「あ、ホントだ……なにかあったのかな? 聞いてくる!」
絵里「待ちなさい穂乃果!」ガシッ!
穂乃果「絵里ちゃん! なんで!?」
絵里「『S』を忘れたの? 私たちが先に出て行ったら、全てが水の泡よ!」
穂乃果「で、でも……」
凛『リンハヒトリボッチニャー』シクシク
65: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 02:57:41.93 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「泣いてる友達を放っておくなんて……出来ないよ!」ダッ
真姫「穂乃果!」
穂乃果「リンチャン! ドーシタノ!」
凛「ウェェハノケチェン…」
絵里「やれやれ……仕方ないわね」
希「取りあえず、ウチらも言って事情聞こか? なんかトラブルかもしれんし……」
ことり「海未ちゃんドコいっちゃったのかな……」
真姫「花陽とにこちゃんも、何してるのかし……ら……」
花陽「キェェェェーーー!!!」
66: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:00:44.27 ID:304Jt93Q.net
凛「」ビクゥ!!
穂乃果「」ビクゥッ!!
群衆『ざわ……』
花陽「ど……どうして……」
花陽「どうして穂乃果ちゃんが!! 凛ちゃんをイジめてるのぉぉぉ!!??」
穂乃果「は、花陽ちゃん! ど、どうしてそんなボロボロで……」
凛「か、かよちん!! これは違うにゃ!! これには深いワケが!!」
花陽「言い訳なんか聞きたくないよぉぉ――――!!!」ダッ!
穂乃果「ひぃぃ!!」
67: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:05:48.48 ID:304Jt93Q.net
海未「伏せてください穂乃果!! はぁぁッ!!」ガキン!
穂乃果「海未ちゃん!!」
群衆『に、日本刀美少女が出てきたぁぁ――――!!』
海未「ま、間に合いましたか……」ハァハァ
凛「びぇぇぇ!! 海未ちゃんどこ行ってたにゃ~~」ムギュゥ
花陽「……ッ!」ピクッ
海未「すみません凛、少しお巡りさんに捕まってて……」チャキ
海未「し、しかし……どういうことですかこれは……何故穂乃果が? にこは?」
海未「どうして花陽があんなに怒っているんです?」
穂乃果「ほ、穂乃果にもなにがなんだか……」
花陽「……ぅぅぅぅ」
68: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:10:48.59 ID:304Jt93Q.net
花陽「……だから花陽は反対したのに……凛ちゃんと海未ちゃんを二人きりにさせるなんて」
花陽「しかも! 浮気してるだなんて! 凛ちゃんとケンカなんてしたくないのに!」
群衆『ウワキ! ……シュ、シュラバカ!』ザワザワ
凛「か、かよちん?」
花陽「花陽はこんなに凛ちゃんのこと好きなのに……花陽が一番なのに……」ウルウル
花陽「花陽がアルパカさん追い掛け回して……頑張ってきたら、凛ちゃんが泣いてるし……」
凛「り、凛イジめられてなんかないよ! 大丈夫! 大丈夫にゃかよちん!」
花陽「もう訳わかんないよぉぉ!!」ダッ!
海未「さ、下がってください二人とも! 花陽は私が止めます! はぁぁッ!!」
70: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:15:40.60 ID:304Jt93Q.net
群衆『スゲー!! ナニッ!! ドウシタノッ!! ウワキダッテー!!』
ことり「す、すごいことになってきちゃった!!」
希「むごッ! 人が集まりすぎて身動きが……」
絵里「あ、あの花陽はなんなの! 何が起こったの!」
真姫「えっと……おそらく、かよりんは、遅刻したと思ってテンパって来たのよ」
真姫「で、ただでさえ余裕のない状況で、凛が泣いてるってトラブルに直面した」
真姫「で、取り合えず凛を守らなきゃっていう使命感で暴走しちゃってるんだと思うわ」
希「やけに詳しい解説やね……」
真姫「あの二人に付き合ってると、大体分かってくるのよ。そういうとこあるわ、あの二人」
73: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:23:28.41 ID:304Jt93Q.net
真姫「かよちんって、キャパシティ超えたら、もう凛第一優先っていうことしか頭に残らないのよね」
絵里「で、どうしたらいいのよ真姫!?」
真姫「かよちんに凛を抱かせて上げれば落ち着くのよ!! でも海未が!」
ことり「海未ちゃ~~ん!! ストップ!! スト~~ップ!!」
海未『ナカナカヤリマスネハナヨ!』
シュパタァンッ!! ガキーン! ガキーン!
ことり「だめぇ! 海未ちゃんノリノリで聞こえてないよぉ!」
絵里「他に花陽を止める方法は!?」
真姫「あ、あと可能性があるとすれば……にこちゃんね」
真姫「花陽って、にこちゃんには絶対的に従順だから……」
希「にこっち! にこぉぉっちぃぃ!! どこ行ったんやぁぁ――――!!!」
~~ 断崖絶壁 ~~
ザブーン
白パカ「メェェ!! メェェ!!」(来るな! 飛び降りるぞぉ!!)
にこ「だめ! 早まらないで!! 何かあったのか話を聞かせてぇ!」
白パカ「メェ!! メェ!!」(お前のような小娘に何がわかる!!)
にこ「話してくれなきゃ分からないじゃないの!! いいから落ち着きなさいよ!」
……ザブーン
75: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:28:34.74 ID:304Jt93Q.net
白パカ「メェェ……メェェ……」
にこ「……なんですって?」
白パカ「……メェ……メメェ……」
にこ「……そう……わかるわ……辛いわよね」
白パカ「メェ! メェ!!」
にこ「だ、ダメ! 待ちなさい!!」
……ppp!!!
にこ「……っく! なによこんな時に!」
にこ「はい! もしもし?」
希『にこっち! にこぉぉっちぃぃ!! どこ行ったんやぁぁ――――!!!』
にこ「なによ希!! こっちは忙しいの! 人命がかかってるのよ!」
希『なんやのそれ! こっちも死人が出そうなんよ! は、花陽ちゃんが!!』
にこ「花陽? 花陽がそこにいるの? ってことは……」
希『なんでもいいから早く戻ってきてにこっちぃ!!』
にこ「……希、一つ頼みがあるの……聞いてくれる?」
77: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:33:11.54 ID:304Jt93Q.net
にこ「……ええ、そうよ……お願いね……」ピッ
白パカ「……」
にこ「……話は聞いていたわよね? どうするの?」
白パカ「……メェェ」
にこ「このまま逃げたって、カッコ悪いだけよ?」
にこ「可能性は0じゃないわ……あんた男でしょ? ここで挑まなきゃどうするの!」
にこ「ねぇ、お願い……にこに、この、宇宙一のアイドルに賭けてみない?」
白パカ「……メェ」(……ッフ)
白パカ「……メェ! メェェ!!」(ったく! 俺もヤキが回ったぜ!)
79: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:38:39.37 ID:304Jt93Q.net
~~ 再びアキバ ~~
群衆『キャーッ! ダレカトメテー!! スッゲェケンサバキダ!! イヤーッ!!』
海未「はッ! ふぅッ! ひゅぅ!」ハァハァ
花陽「せい! やぁッ! はぁッ!!」ハァハァ
穂乃果「あわわわわわわ」ガクブル
凛「にゃにゃにゃにゃにゃ……」ガクブル
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ことり「はわわわ……な、中は大変なことに……」
絵里「この人垣じゃ中に入れないわ……どうするの! 希!」
希「……ごめん! にこっちに頼まれごとされてしもた! ウチ行ってくる!」スチャ
真姫「ヴェェェ! ちょっと! 希がいなくなったら誰が収拾付けるのよ!」
希「大丈夫や! すぐもどるよ!」シュタタタタ
真姫「待って! 行かないで! 希! 希ぃぃ!!」
絵里「……あ、あの……私、会長チカ……」
80: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:44:57.63 ID:304Jt93Q.net
真姫「っく! にこちゃんが居ない上に希まで……もうどうしようもないわ!」
絵里「ねぇねぇ、マキマキ? マッキー?」クイクイ
真姫「なによ!」
絵里「エリチカエリチカ」クイクイ
真姫「エリーさっきから希希言ってただけじゃないの!!」
絵里「そ、そんなことないわよ! 見くびらないでくれる?」
真姫「じゃーどうにかして見せなさいよ!」
絵里「いーわよしてあげるわよ! あの人垣の中まで入って行けたらね!」
真姫「ことり!」パチン
ことり「みんな、通して……おねがぁいッ!」キュルン
群衆『!!!』ズザッ!
絵里(道があいてしまったチカぁぁ――!!)
81: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:48:10.16 ID:304Jt93Q.net
真姫「行ってエリー!!」
ことり「お願い! 二人を止めて!」
絵里「……ま、ま……」
絵里「任せなさい!! このかしこいかわいいエリーチカが見事いい感じにしてあげるわよ!」
絵里「うわぁぁぁぁん!!」ダダダダダ
群衆『うぉ! なんか金髪美人まで乱入してきたぁ!!』
82: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:51:16.53 ID:304Jt93Q.net
真姫「……行ったわね」
ことり「大丈夫かなぁ……」
真姫「さぁ? もう祈るしかないわね……」
???「ねぇ、ちょっといい? これってなんの騒ぎなの?」
真姫「ええ、そうね……ちょっと修羅場がこじれちゃって」
???「修羅場? こじれる? それってひょっとして……μ'sの凛さん関係?」
真姫「ええ、まぁ……どうしてそんなこと……」クルリ
ことり「あッ……あぁぁ!!」
ツバサ「分かったわ……それだけ分かれば、十分よ」
84: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 03:56:27.56 ID:304Jt93Q.net
絵里「そこまでよ海m……」
海未「キェェェェ!!!!」
絵里「……ぅぅ、は、花陽! やめなさい!」
花陽「だって……だって……海未ちゃんがぁ……」
花陽「海未ちゃんが花陽の凛ちゃん取ちゃったんだもん!!」
絵里「花陽もういいの! それは……」
海未「凛を寂しくさせたアナタが悪いんですよ!」
絵里「ちょっと海未さん! あなたもこっちに帰ってきて!!」
凛「凛を寂しくさせたのは海未ちゃんの方にゃ!!」
群衆『ナ、ナンダッテー!!』
群衆『ど、どういう百合関係ナンダーー!!』
絵里「ちょっと話こじれるからやめてくんない!?」
穂乃果「穂乃果は凛ちゃんを寂しくなんかさせないよ!!」
絵里「ちょっと黙ってて穂乃果ぁぁ!!」
85: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:05:29.69 ID:304Jt93Q.net
花陽「穂乃果ちゃん! 花陽の凛ちゃんから離れて!」
穂乃果「嫌だよ! 凛ちゃんは穂乃果にとっても大事な人だもん!」
海未「穂乃果に手を出すことは許しません!」
凛「絵里ちゃんなんとかしてぇ!」ムギュッ
絵里「ちょっと凛! 私に抱きついたら余計に話がこじれて……」
ツバサ『――そこまでぇぇぇ!!!!!』
ほのうみりんえりぱな「「「「「 !!!!!!! 」」」」」
群衆『あ……あれは……ツバサさんよ! A-RISEの!』ザワザワ
群衆『どうしてツバサさんが……どういう関係で!!』ザワザワ
群衆『コジレルノ? コレイジョウコジレチャウノ??』ザワザワ
ツバサ「かなり、ややこしいことになってりるようだけど……私が来たからには、ハッキリさせてもらうわ」ザッ
絵里「綺羅……ツバサ……」
ツバサ「……凛さん?」ザッ
ツバサ「あなたの恋人と、その浮気相手は誰?」
全員『ド、ドウイウコトデスカ――!!??』
87: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:14:38.33 ID:304Jt93Q.net
絵里「あぁ、もぉ! どうしてアナタが出てくるのよ!!」
凛(もうどうしていいか全くわからないにゃ……)プルプル
ツバサ「いえ、そうね……言いにくいなら、当ててあげましょうか?」
ツバサ「凛さん……アナタが今、泣きながらすがり付いている、絢瀬絵里さん……」
ツバサ「その人が、アナタの想いの人なのね?」
絵里(ちがぁぁぁぁぅぅ!!! でも怖くて口に出せない!)
花陽「凛ちゃん……そうだったの?」
凛(もはやウカツに声すら出すことすらできんにゃ!)
ツバサ「そして……そこでケンカしている、小泉花陽さんと、園田海未さん」
ツバサ「その二人が……絢瀬絵里の浮気相手、ということね?」
ツバサ「つまり、絢瀬絵里は凛さんと花陽さんと海未さんの3股をかけていた! どう? 当たりでしょ!」ドヤッ
凛(全く当たってないにゃぁぁ!!!)
絵里(ハラショぉぉぉ――――!!!)
88: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:22:20.29 ID:304Jt93Q.net
ツバサ「3股かけられていた3人で集まって、絢瀬絵里を追い詰めようとした……」
ツバサ「でも、3人とも本気で絢瀬絵里が好きだった……だから、途中から絢瀬絵里を奪い合う戦いになってしまった」
ツバサ「状況を見るに……そんなトコロね」クスッ
海未「失礼ですが、全く検討外れです」チャキ
ツバサ「へぇ? じゃ、どうだっていうの?」
海未「二股かけていたのは凛の方です! 私と! 花陽の! 二股をかけていたんです!」
絵里(最初の設定今更引っ張ってきたぁぁ!!)
ツバサ「え? ……つ、つまり? どういうこと?」
花陽「私と海未ちゃん……勝った方が、凛ちゃんとイチャイチャします」
凛「知らない間にそういうことになっちゃったのぉ!?」
穂乃果「えっと……穂乃果もいるんだけど……」
ツバサ「あなたはいいのよ穂乃果さん……μ'sのリーダーとして、みんなを止めに来たんでしょ?」
90: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:30:36.83 ID:304Jt93Q.net
穂乃果「いやぁ……あはは、そうなの……かな?」
ツバサ「責任感が強いのね、穂乃果さん……はぁ……後で私の部屋に来ない?」
絵里(この人穂乃果に甘すぎチカぁ……)
ツバサ「それに比べて……絢瀬絵里!!」
絵里「は、はい!!」
ツバサ「あなたは何なの? 後輩の気持ちを弄んで……」
絵里「い、いや……だから、3股なんてかけてないんだけど……」
ツバサ「ウソおっしゃい! 白々しい!」
ツバサ「こんなにカワイイ子が揃っていたら、そりゃ手を出したくなるわよねぇ! わかるわよ!」
ツバサ「全員はムリでも4~5は手を出したかった! そうでしょう!?」
絵里「それあなたじゃないの!?」
ツバサ「百歩譲って違ったとしても……あなたが居ながら、μ'sをこんな状態にさせてしまうだなんて……」
ツバサ「ガッカリだわ……」
絵里「ぅッ」グサッ
91: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:44:36.34 ID:304Jt93Q.net
ツバサ「どうしてこんなややこしいことになっちゃったの? 後輩を監督するのは、先輩の責務よ?」
絵里「だ、だって……だって穂乃果が……」
ツバサ「後輩に責任転嫁するの? 最高学年のアナタが? 生徒会長のアナタが?」
絵里「ぅ、ぅぅ……」
ツバサ「アナタがしっかりみんなを監督していたら、こんなことに、ならなかったんじゃないの?」
ツバサ「それを……後輩同士を争わせて、煽り立てて……いい気なものね」
絵里「……チガ……チガウモン」
ツバサ「その上、こんな大事になっているっていうのに……止めもせず、出来ず!」
絵里「…エリチカ……ワルクナイモン……」グスグス
ツバサ「情けないとは思わないの?」
絵里「ぅぅ……ぅぇぇぇ!!」
凛(泣いたぁぁ!!)
93: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:50:34.68 ID:304Jt93Q.net
絵里「エリチカおウチ帰るぅ!!」
穂乃果・凛「「まてぇ!」」ムギュ
絵里「いやぁッ! はなしてぇ!」
穂乃果「絵里ちゃん見捨てないでぇ!!」
凛「先輩でしょ? なんとかするべきだにゃぁ!」
絵里「センパイ禁止だもん! カンケーないもん!」ジタバタ
穂乃果「えぇぇ!!??」
凛「もぉ! なんで絵里ちゃんのことイジメたの!?」
ツバサ「えッ……だって、私はあなたの味方をしようと……」
花陽「凛ちゃんの味方は花陽だもん!」ダッ!
海未「指一本触れさせません!」ダッ!
94: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 04:55:07.83 ID:304Jt93Q.net
真姫「すみません……通して……っぷぁはぁ! やっと入ってこられた……」
ことり「ごめんね……あの技は一日一回しかつかえないの(・8・)」
真姫「状況は一体どうなって……ヴェェ!!」
穂乃果「絵里ちゃん見捨てないでぇぇ……」
絵里「おウチかえるのぉぉ~~!!」ジタバタ
海未「凛も穂乃果も私が守ります!!」ガキーン
花陽「花陽の凛ちゃんを返してぇぇ――!!」ドゴーン
ツバサ「……アレ? ひょっとして私……まずいことしたのかしら?」
凛「もう何がなんだかわからないにゃぁぁ!!!」
95: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 05:01:33.90 ID:304Jt93Q.net
真姫「………レカ」
真姫「………ダレカ」
真姫「………ダレカタスケテェェ――!!!」
………
……………
…ヨー……ッラ……カラ…イヨー…パカラッ!
…パカラッ! …パカラッ! ハイヨー! …パカラッ! …パカラッ!
……コ、マ、デ、エ
群衆『アブナイ! ナ、ナニカクル!』
群衆『ウ、ウマ? イヤ……ア、アルパカ! アルパカダァ!』
群衆『アバレアルパカガツッコンデクルゾー!!』
群衆『ダ、ダレカヒトガノッテルワ!!』
……ハイヨー!!
……パカラッ! ……パカラッ! ……パカラッ!
にこ「そ・こ・ま・で・よぉぉッッ―――――!!!」
白パカ「ヒヒィィィ――――ン!!!」
真姫「にこちゃぁぁぁぁぁ――――――ん!!!」
97: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 05:07:15.70 ID:304Jt93Q.net
にこ「どぉぉぉぅぅぅ!! どうどう!!」
白パカ「ヒヒィィン!! ブルル! ブルルル!!!」
希「ほら、あの子、男見せてくれてるんやで? カッコええやん?」
茶パカ「メェ! メェェェ!!」
希「ふぅ、この子をアキバまで連れてきて欲しいっていうから何事かと思ったけど」
希「なるほどにこっち……そういうことやったんか……」
にこ「ほら、彼女が見てるわよ? もっと見せてやんなさい? もう二度とアンタを袖にすることはないわ!」
白パカ「ヒヒィィン!」
100: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 05:10:40.86 ID:304Jt93Q.net
ツバサ「矢澤……にこ?」
花陽「にこちゃん……」
海未「!! 花陽から闘志が消えた!」
穂乃果「に、にこちゃん?」
絵里「にこ?」
凛「にこちゃんにゃ~」
真姫「にこちゃん!」
ことり「にこチュン(・8・)」
にこ「あんたたち! もういいかげんにしなさい!」
にこ「好きって気持ちで相手を傷つけないで! 争わないで!」シュタッ
にこ「好きって気持ちはみんなを幸せにするためのもの……教えたでしょ?」
にこ「だって私たちは……スクールアイドルだから!」バッ
101: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 05:21:11.31 ID:304Jt93Q.net
~~ 数日後 ~~
絵里「ちっかちっかち~~! あなたのハートをちかちかち~~!」
絵里「幸せ届ける絢瀬エリチカ! エリチカって覚えてラブチカァ!」
真姫「はい、あと30回……」
絵里「ぅぅ……もう許してぇ……」
希「あの状況でおウチに帰ろうとしたらアカンでエリち……」
絵里「ぅぅぅ……だってぇ……」
真姫「後輩を見捨てようとした罰よ。最後までやってちょーだい」
絵里「ぅぅ……ちっかちっかちー! ちっかちっかちぃぃ!!」
にこ「っていうか罰ってなに! にこの持ちネタなんですけど!?」
花陽「はぁ……凛ちゃん」ムギュゥ
凛「よしよしかよちん……凛はどこにも行かないよ?」
海未「う~ん……あの時の花陽の思い切りがあれば、ダンスももっと向上するのでは……」
ことり「もうやめてぇ! 海未ちゃん堀り返さないでぇ!」
穂乃果「ま! 最終的にライブは成功したし! アルパカは付き合うことになったし!」
穂乃果「今回は大成功! ってことで!」
8人『いや……それだけは絶対に無い』
終わる
102: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2015/08/02(日) 05:28:01.58 ID:304Jt93Q.net
一応元ネタ
落語:花見の仇討
海未「では、次のライブのパフォーマンスについて」穂乃果「はいはい!」