1: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:37:59 ID:Hqi
鉄平「学校で虐められたりしとらんか?」
鉄平「もし悩みがあったら、儂に正直に言うんやぞ」
沙都子「虐められているわけありませんのことよ!」
鉄平「ほーか、ならええんや」
7: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:39:33 ID:Hqi
夜
沙都子「うぅ…にぃに……助けて……」シクシク
沙都子「本当は私、学校で魅音たちに虐められていますのよ…」
沙都子「にぃに…にぃに…」
沙都子の部屋の前にいた鉄平「沙都子……」
鉄平「(儂はいなくなった、沙都子の兄の代わりにはなれん)」
鉄平「(やけど、保護者として出来ることはあるはずや……!)」
鉄平「(園崎家がなんぼのもんじゃい!儂が命張ってでも守ったる!)」
悟史のパッドを握りしめる鉄平「(もう、これ以上誰かを失いたくないんや)」
翌日 学校
鉄平「すんません、沙都子の保護者の者ですが」ガラ
知恵「あら鉄平さん、どうされたんですか?」
鉄平「ちょっと沙都子のことで相談がありまして……」
鉄平「職員室で話せませんかね?」
知恵「……雰囲気からして、明るい話題ではないようですね」
鉄平「流石先生、察してもらえて助かりますわ」
職員室
知恵「なるほど、虐めですか……」
鉄平「沙都子の奴が……沙都子の奴が部屋で一人泣いとったんですわ」
鉄平「失踪した兄の事を必死に呼びながら!!」
鉄平「儂は、儂は……」ポロポロ
聞き耳を立てていた梨花「……」
鉄平「先生は、クラスの担任を受け持ってはるんですよね?」
鉄平「虐められている現場を目撃したりとか……」
知恵「放課後、よく沙都子さんがメイド服姿になっているのは見たことがあります」
鉄平「!?」
知恵「その時、詳しく聞いてみたんですけど」
知恵「みんなただの罰ゲームだって言って…」
知恵「それ以上、私から何もいえませんでした」
鉄平「沙都子はプライドが高い癖に、周りの空気を読んで合わせようとする困ったやつなんですわ」
鉄平「きっと、嫌だったのに着たに違いない」
知恵「すみません……私が不甲斐ないばかりに」
鉄平「先生のせいじゃありません」
鉄平「悪いのは沙都子にメイド服を着させた奴らです」ギリッ
梨花「私に、いい考えがあるわ」ザッ
鉄平「君は、沙都子とよう遊んでくれる…梨花ちゃんやったっけ?」
梨花「梨花でいいわ、それよりさっきから聞き捨てならない話をしてるじゃない?」
知恵「こら!教室で自習って言ったでしょう!」
梨花「トイレに行こうと思って、廊下に出たら興味深い会話が聞こえてきたのです」
梨花「みぃ~☆」
鉄平「ほんで、いい考えってなんなんや?この際、解決できるなら子供の案でもええんや」
鉄平「むしろ、沙都子と同じ目線でモノを見れる子供のほうが適任やろ」
梨花「カクカクシカジカシカクイムーブ」
鉄平「なるほど……それは名案や」
鉄平「でも先生が許してくれるかどうか……」チラッ
知恵「許可します……少々荒療治だとは思いますがね」
鉄平「ありがとうございますッ!」アクシュッ
知恵「い、いえ///教師として当然のことですから///(ち、ちかい///)」
鉄平「ほんじゃ、放課後お願いするわ、梨花ちゃん」
梨花「はーいなのです☆」
放課後
魅音「ハァハァ、今日は沙都子に何着せようか、圭ちゃん」
圭一「ぐふふ……昨日親父に頼んで通販でスク水取り寄せたんだ」
圭一「着させて辱めてやるぜ~」
魅音「ククク……圭ちゃんは鬼だね」
圭一「魅音、お前だってそう言っても一度だって止めたことはないだろ?」
レナ「(最近、二人の沙都子ちゃんに対する変態行為がエスカレートしてるような)」
梨花「今日はみんなに新しいお友達を紹介するのです!」
魅音「へぇ~?梨花ちゃまにしては珍しいね!」
レナ「はぅ~どんなお友達かな?かな?きっと、かわいいよね~」
悟史のパッドを両耳につけた鉄平「梨花ちゃんの友達の鉄平言います、よろしくお願いします」
沙都子「」
沙都子「」
圭一「おいおい梨花ちゃん、こんな老けたおっさんが新しい友だち?」
圭一「冗談を言うんじゃねえぜ!!」
魅音「そ、そうだよ!!絶対におかしいよ!!」
レナ「はぅ~かぁいいょぉ」
圭一「レナ……やっぱりお前の可愛いの基準はおかしいって」
沙都子「あわわわあわわわわわわわ」口パクパク
魅音「沙都子どうしたの?おっさんが出たくらいで慌てて?」
沙都子「どどどどうして!?」
沙都子にアイコンタクトを取る鉄平「(儂に任せとけ)」ギラッ
沙都子「(あ、あの目は余計なことを言ったら殺すという目ですわ!!)」
沙都子「な、なんでもないですわよ……」
梨花「鉄平はこう見えて、11歳の子供なのです☆」
梨花「最近、急に成長が進んで老け顔になっただけなのです☆ね?」
鉄平「そ、そうです…儂、11歳です」
魅音「ちょ、ちょっとビックリしたけどまあなんだっていいよ!」
魅音「梨花ちゃまが新しい友だちを紹介したのって理由があるんでしょ?」
梨花「はいなのです☆鉄平を含めた6人で『部活』がしたくて」
圭一「なるほど……そういうことか」
レナ「そういうことかって……どういうことかな?圭一くん?」
圭一「梨花ちゃんは、部活で勝つために助っ人を呼んだってことだよ」
圭一「流石梨花ちゃん!俺達にできないことを平然とやってのける!」
魅音「そこに痺れる憧れる!!」
梨花「みぃ……魅音、鉄平も混ざっていいのですか?」
魅音「面白いし、今回だけは特別によしとするよ!」
梨花「ありがとうなのです」
沙都子「(うぅ……なんだってこんなことになってしまいましたの!?)」ガクガク
魅音「それじゃあ、今回は何のゲームをしようか?」
圭一「やっぱり定番のババ抜きじゃねーか?」
鉄平「わ、儂からゲームの提案がありますぅ……」
圭一「へぇ?どんなゲームの提案だよ?」
鉄平「パッド当てゲームっていう…儂の考えたオリジナルゲームですわ」
鉄平「儂が準備したパッド6つの中に、当たりのパッドが2つあります」
鉄平「全員がパッドを引いたあと、誰があたりのパッドを持っているか当てたら」
鉄平「その人に1ポイント、外したらマイナス1ポイントってなるゲームですわ」
鉄平「これを5ゲーム行います……」
魅音「まさか、それだけって言うわけじゃあないよね?」
鉄平「勿論ですとも、ここからがこのゲームの肝……」
鉄平「プレイヤー6人は自由に、自分があたりのパッドを持っている、持っていないと発言しても良いんですわ」
鉄平「当たりのパッドを引いていても、持っていないと発言してもええし」
鉄平「当たりのパッドを引いていないにも関わらず、持っていると発言してもええです」
魅音「ククク……なるほど、ただのくじ引きと思いきや」
魅音「高度な心理戦のゲームってわけだ」
圭一「面白そうだな!俺はそのゲームやりたいぜ!」
魅音「私も、やりたいかな」
レナ「レナもすっごく興味が湧いたからやってみたいな」
梨花「沙都子はどうするのです?」
沙都子「わ、私は……」チラッ
スッと沙都子に悟史のパッドを渡す鉄平「……」
沙都子「こ、これはにぃにのパッド……」
純粋な疑問で定番はジジ抜きちゃうかった?
>>59
あっ!!!ワイのばかばかばかー!!
沙都子「わ、私にはにぃにがついてる……私も参加いたしますわよ!!」ダンッ
鉄平「(沙都子……大きくなったな……)」ポロポロ
圭一「(えっ……なんでこのおっさん、急に男泣きしてんだ)」ヒキッ
魅音「おっと……一つ言い忘れていたことがあったよ」
魅音「ゲーム自体は認めるよ?ただし……使用するパッドについては少し疑問が残るね」
魅音「だって、私達にはわからないイカサマを施したパッドかもしれない」
圭一「た、たしかに……!!」
魅音「だから、6つのうち、4つは詩音とレナのパッドで代用させてもらう」
レナ「えぇ!?」
遠くからアホども観察していた詩音「!?」
数分後
無理やり剥ぎ取られたレナと詩音「///」プシュー
圭一「ふたりともパッドだったなんて、俺少しショックだよ……」
L5が発症した圭一「女なんて誰も信じられない……やっぱり男の子が……」
魅音「(ゲームは始まる前から、始まってるんだよ圭ちゃん、レナ…w)」
魅音「(見てみろ…ふたりとも、すでに戦意喪失じゃあないか)」
魅音「(警戒すべきは親の敵みたいにパッドを握りしめてる沙都子と)」
魅音「(可愛らしい癖に腹黒の梨花ちゃまと、得体の知れないおっさんだけだ)」
――ゲーム一戦目
鉄平「それでは、一戦目開始します」
鉄平「ディーラーは知恵先生に務めてもらいます」
知恵「よろしくお願いします」
鉄平「ほな、当たりのシールを6つのパッドのうちの2つにつけて」
鉄平「儂らの手元にシールが見えないようにして配ってください」
鉄平「それまで儂らは目を閉じてますんで」
数秒後
知恵「終わりました」
鉄平「(よし、ここからが本番や……)」
鉄平「(儂は梨花ちゃんとグル、通しで梨花ちゃんのパッドはわかる)」っサイン
梨花「……」っサイン
鉄平「(梨花ちゃんは外れか、儂も外れや……)」
そして、数時間に渡ったゲームの決着がついた
結果は……1位 鉄平 2位魅音 3位レナ
なお、1位と2位のポイント差は僅か1ポイント
熾烈極まる戦いを物語っていた――――
圭一「くぅ~!!魅音、惜しかったじゃねえか!!」
レナ「凄いよ魅音ちゃん!序盤から通しを見抜いてそれを逆用したり!!」
魅音「圭ちゃんはともかく、レナだって後半の追い上げは冷や汗をかいたよ」
魅音「レナが本気を出したらやっぱり怖いね」
レナ「でも……一番凄かったのは……」
圭一「あぁ、おっさん、いや鉄平だな」
圭一「正直驚いたぜ、最後、魅音とポイントが並んでたときに」
圭一「魅音のブラフを見抜いた上で、沙都子の瞳に写ったシールで誰が持ってるか当てるなんてよ!」
圭一「普通の人間じゃ、まず無理だぜ!」
鉄平「違う……あれは最後、悟史が儂を助けてくれたんや」
圭一「悟史?」
魅音「…………そっか、どこかで見たことがあると思ったら」
魅音「鉄平、アンタ悟史君の……」
鉄平「儂が……いや、儂達が悟史なんや」
悟史「おめでとう」
圭一「おめでとう」
魅音「おめでとう」
詩音「おめでとう」
レナ「おめでとう」
沙都子「おめでとう」
知恵「おめでとう」
校長「おめでとう」
鉄平「おめでとう」
乳にありがとう、母にさよなら、
そして、全てのチルドレンに、おめでとう
ひぐらしのなく頃に、乳当て編、終わり
草
鉄平の人生がハッピーエンドでよかった(白目)
良かった! よかった! ナンバーワン鉄平!
元スレ
夜
沙都子「うぅ…にぃに……助けて……」シクシク
沙都子「本当は私、学校で魅音たちに虐められていますのよ…」
沙都子「にぃに…にぃに…」
沙都子の部屋の前にいた鉄平「沙都子……」
13: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:42:21 ID:Hqi
鉄平「(儂はいなくなった、沙都子の兄の代わりにはなれん)」
鉄平「(やけど、保護者として出来ることはあるはずや……!)」
鉄平「(園崎家がなんぼのもんじゃい!儂が命張ってでも守ったる!)」
悟史のパッドを握りしめる鉄平「(もう、これ以上誰かを失いたくないんや)」
23: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:45:25 ID:Hqi
翌日 学校
鉄平「すんません、沙都子の保護者の者ですが」ガラ
知恵「あら鉄平さん、どうされたんですか?」
鉄平「ちょっと沙都子のことで相談がありまして……」
鉄平「職員室で話せませんかね?」
知恵「……雰囲気からして、明るい話題ではないようですね」
鉄平「流石先生、察してもらえて助かりますわ」
24: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:47:15 ID:Hqi
職員室
知恵「なるほど、虐めですか……」
鉄平「沙都子の奴が……沙都子の奴が部屋で一人泣いとったんですわ」
鉄平「失踪した兄の事を必死に呼びながら!!」
鉄平「儂は、儂は……」ポロポロ
25: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:49:16 ID:Hqi
聞き耳を立てていた梨花「……」
鉄平「先生は、クラスの担任を受け持ってはるんですよね?」
鉄平「虐められている現場を目撃したりとか……」
知恵「放課後、よく沙都子さんがメイド服姿になっているのは見たことがあります」
鉄平「!?」
29: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:53:11 ID:Hqi
知恵「その時、詳しく聞いてみたんですけど」
知恵「みんなただの罰ゲームだって言って…」
知恵「それ以上、私から何もいえませんでした」
鉄平「沙都子はプライドが高い癖に、周りの空気を読んで合わせようとする困ったやつなんですわ」
鉄平「きっと、嫌だったのに着たに違いない」
知恵「すみません……私が不甲斐ないばかりに」
鉄平「先生のせいじゃありません」
鉄平「悪いのは沙都子にメイド服を着させた奴らです」ギリッ
梨花「私に、いい考えがあるわ」ザッ
30: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:55:47 ID:Hqi
鉄平「君は、沙都子とよう遊んでくれる…梨花ちゃんやったっけ?」
梨花「梨花でいいわ、それよりさっきから聞き捨てならない話をしてるじゃない?」
知恵「こら!教室で自習って言ったでしょう!」
梨花「トイレに行こうと思って、廊下に出たら興味深い会話が聞こえてきたのです」
梨花「みぃ~☆」
鉄平「ほんで、いい考えってなんなんや?この際、解決できるなら子供の案でもええんや」
鉄平「むしろ、沙都子と同じ目線でモノを見れる子供のほうが適任やろ」
34: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)02:58:04 ID:Hqi
梨花「カクカクシカジカシカクイムーブ」
鉄平「なるほど……それは名案や」
鉄平「でも先生が許してくれるかどうか……」チラッ
知恵「許可します……少々荒療治だとは思いますがね」
鉄平「ありがとうございますッ!」アクシュッ
知恵「い、いえ///教師として当然のことですから///(ち、ちかい///)」
鉄平「ほんじゃ、放課後お願いするわ、梨花ちゃん」
梨花「はーいなのです☆」
38: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:00:39 ID:Hqi
放課後
魅音「ハァハァ、今日は沙都子に何着せようか、圭ちゃん」
圭一「ぐふふ……昨日親父に頼んで通販でスク水取り寄せたんだ」
圭一「着させて辱めてやるぜ~」
魅音「ククク……圭ちゃんは鬼だね」
圭一「魅音、お前だってそう言っても一度だって止めたことはないだろ?」
レナ「(最近、二人の沙都子ちゃんに対する変態行為がエスカレートしてるような)」
43: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:04:04 ID:Hqi
梨花「今日はみんなに新しいお友達を紹介するのです!」
魅音「へぇ~?梨花ちゃまにしては珍しいね!」
レナ「はぅ~どんなお友達かな?かな?きっと、かわいいよね~」
悟史のパッドを両耳につけた鉄平「梨花ちゃんの友達の鉄平言います、よろしくお願いします」
沙都子「」
沙都子「」
45: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:07:02 ID:Hqi
圭一「おいおい梨花ちゃん、こんな老けたおっさんが新しい友だち?」
圭一「冗談を言うんじゃねえぜ!!」
魅音「そ、そうだよ!!絶対におかしいよ!!」
レナ「はぅ~かぁいいょぉ」
圭一「レナ……やっぱりお前の可愛いの基準はおかしいって」
沙都子「あわわわあわわわわわわわ」口パクパク
魅音「沙都子どうしたの?おっさんが出たくらいで慌てて?」
沙都子「どどどどうして!?」
沙都子にアイコンタクトを取る鉄平「(儂に任せとけ)」ギラッ
沙都子「(あ、あの目は余計なことを言ったら殺すという目ですわ!!)」
沙都子「な、なんでもないですわよ……」
48: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:10:12 ID:Hqi
梨花「鉄平はこう見えて、11歳の子供なのです☆」
梨花「最近、急に成長が進んで老け顔になっただけなのです☆ね?」
鉄平「そ、そうです…儂、11歳です」
魅音「ちょ、ちょっとビックリしたけどまあなんだっていいよ!」
魅音「梨花ちゃまが新しい友だちを紹介したのって理由があるんでしょ?」
梨花「はいなのです☆鉄平を含めた6人で『部活』がしたくて」
圭一「なるほど……そういうことか」
50: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:13:11 ID:Hqi
レナ「そういうことかって……どういうことかな?圭一くん?」
圭一「梨花ちゃんは、部活で勝つために助っ人を呼んだってことだよ」
圭一「流石梨花ちゃん!俺達にできないことを平然とやってのける!」
魅音「そこに痺れる憧れる!!」
梨花「みぃ……魅音、鉄平も混ざっていいのですか?」
魅音「面白いし、今回だけは特別によしとするよ!」
梨花「ありがとうなのです」
沙都子「(うぅ……なんだってこんなことになってしまいましたの!?)」ガクガク
51: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:14:35 ID:Hqi
魅音「それじゃあ、今回は何のゲームをしようか?」
圭一「やっぱり定番のババ抜きじゃねーか?」
鉄平「わ、儂からゲームの提案がありますぅ……」
55: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:20:21 ID:Hqi
圭一「へぇ?どんなゲームの提案だよ?」
鉄平「パッド当てゲームっていう…儂の考えたオリジナルゲームですわ」
鉄平「儂が準備したパッド6つの中に、当たりのパッドが2つあります」
鉄平「全員がパッドを引いたあと、誰があたりのパッドを持っているか当てたら」
鉄平「その人に1ポイント、外したらマイナス1ポイントってなるゲームですわ」
鉄平「これを5ゲーム行います……」
56: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:24:22 ID:Hqi
魅音「まさか、それだけって言うわけじゃあないよね?」
鉄平「勿論ですとも、ここからがこのゲームの肝……」
鉄平「プレイヤー6人は自由に、自分があたりのパッドを持っている、持っていないと発言しても良いんですわ」
鉄平「当たりのパッドを引いていても、持っていないと発言してもええし」
鉄平「当たりのパッドを引いていないにも関わらず、持っていると発言してもええです」
魅音「ククク……なるほど、ただのくじ引きと思いきや」
魅音「高度な心理戦のゲームってわけだ」
58: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:26:37 ID:Hqi
圭一「面白そうだな!俺はそのゲームやりたいぜ!」
魅音「私も、やりたいかな」
レナ「レナもすっごく興味が湧いたからやってみたいな」
梨花「沙都子はどうするのです?」
沙都子「わ、私は……」チラッ
スッと沙都子に悟史のパッドを渡す鉄平「……」
沙都子「こ、これはにぃにのパッド……」
59: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:26:48 ID:HKG
純粋な疑問で定番はジジ抜きちゃうかった?
60: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:27:04 ID:Hqi
>>59
あっ!!!ワイのばかばかばかー!!
61: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:30:24 ID:Hqi
沙都子「わ、私にはにぃにがついてる……私も参加いたしますわよ!!」ダンッ
鉄平「(沙都子……大きくなったな……)」ポロポロ
圭一「(えっ……なんでこのおっさん、急に男泣きしてんだ)」ヒキッ
魅音「おっと……一つ言い忘れていたことがあったよ」
魅音「ゲーム自体は認めるよ?ただし……使用するパッドについては少し疑問が残るね」
魅音「だって、私達にはわからないイカサマを施したパッドかもしれない」
圭一「た、たしかに……!!」
魅音「だから、6つのうち、4つは詩音とレナのパッドで代用させてもらう」
レナ「えぇ!?」
遠くからアホども観察していた詩音「!?」
65: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:34:53 ID:Hqi
数分後
無理やり剥ぎ取られたレナと詩音「///」プシュー
圭一「ふたりともパッドだったなんて、俺少しショックだよ……」
L5が発症した圭一「女なんて誰も信じられない……やっぱり男の子が……」
魅音「(ゲームは始まる前から、始まってるんだよ圭ちゃん、レナ…w)」
魅音「(見てみろ…ふたりとも、すでに戦意喪失じゃあないか)」
魅音「(警戒すべきは親の敵みたいにパッドを握りしめてる沙都子と)」
魅音「(可愛らしい癖に腹黒の梨花ちゃまと、得体の知れないおっさんだけだ)」
68: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:42:19 ID:Hqi
――ゲーム一戦目
鉄平「それでは、一戦目開始します」
鉄平「ディーラーは知恵先生に務めてもらいます」
知恵「よろしくお願いします」
鉄平「ほな、当たりのシールを6つのパッドのうちの2つにつけて」
鉄平「儂らの手元にシールが見えないようにして配ってください」
鉄平「それまで儂らは目を閉じてますんで」
数秒後
知恵「終わりました」
鉄平「(よし、ここからが本番や……)」
鉄平「(儂は梨花ちゃんとグル、通しで梨花ちゃんのパッドはわかる)」っサイン
梨花「……」っサイン
鉄平「(梨花ちゃんは外れか、儂も外れや……)」
70: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:45:11 ID:Hqi
そして、数時間に渡ったゲームの決着がついた
結果は……1位 鉄平 2位魅音 3位レナ
なお、1位と2位のポイント差は僅か1ポイント
熾烈極まる戦いを物語っていた――――
72: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:47:14 ID:Hqi
圭一「くぅ~!!魅音、惜しかったじゃねえか!!」
レナ「凄いよ魅音ちゃん!序盤から通しを見抜いてそれを逆用したり!!」
魅音「圭ちゃんはともかく、レナだって後半の追い上げは冷や汗をかいたよ」
魅音「レナが本気を出したらやっぱり怖いね」
レナ「でも……一番凄かったのは……」
76: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:52:54 ID:Hqi
圭一「あぁ、おっさん、いや鉄平だな」
圭一「正直驚いたぜ、最後、魅音とポイントが並んでたときに」
圭一「魅音のブラフを見抜いた上で、沙都子の瞳に写ったシールで誰が持ってるか当てるなんてよ!」
圭一「普通の人間じゃ、まず無理だぜ!」
鉄平「違う……あれは最後、悟史が儂を助けてくれたんや」
圭一「悟史?」
魅音「…………そっか、どこかで見たことがあると思ったら」
魅音「鉄平、アンタ悟史君の……」
78: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:55:35 ID:Hqi
鉄平「儂が……いや、儂達が悟史なんや」
悟史「おめでとう」
圭一「おめでとう」
魅音「おめでとう」
詩音「おめでとう」
レナ「おめでとう」
沙都子「おめでとう」
知恵「おめでとう」
校長「おめでとう」
鉄平「おめでとう」
乳にありがとう、母にさよなら、
そして、全てのチルドレンに、おめでとう
80: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:56:22 ID:Hqi
ひぐらしのなく頃に、乳当て編、終わり
79: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:55:56 ID:wLS
草
81: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)03:56:51 ID:IBs
鉄平の人生がハッピーエンドでよかった(白目)
82: 名無しさん@おーぷん 2017/08/14(月)04:02:45 ID:HKG
良かった! よかった! ナンバーワン鉄平!
鉄平「沙都子ォ!」沙都子「ひっ!な、なんですの…?」ガクガク