SS速報VIP:アテム「相棒。新しいデッキを作るのか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1602048583/



1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:29:43.25 ID:5uWOLJGxO


遊戯「うん。どんなデッキにしようかな…」

アテム(相棒、やはりこの2枚は外せないんじゃないか?)

遊戯「ブラック・マジシャンにブラック・マジシャン・ガール…」

アテム(ああ。この2枚のカードは俺達をずっと支えてくれた“魂のしもべ”)

アテム(だから、新しいデッキにも当然入るカードだろ?)

遊戯「……」

アテム(?どうした相棒…?)

遊戯「…ごめん。もう一人のボク。新しいデッキにこの2枚を入れるつもりはないよ」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1602048583




3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:50:14.74 ID:5uWOLJGxO


アテム(なっ!?どういうことだ相棒!?)

遊戯「……君は10月から施行されたリミットレギュレーションを見たかい?」

アテム(…ああ。俺達の切り札“超魔導竜騎士ドラグーン・オブ・レッドアイズ”が禁止になったあれだろ?)

遊戯「そうだよ。ドラグーンが禁止カードになってしまった以上、無理してブラック・マジシャンをデッキに入れる理由がボクには見つからないんだ」

アテム(だから、ブラック・マジシャンは俺達の魂のカードだ!それをデッキから抜くなんて──)

遊戯「…もうやめよう。もう一人のボク」

アテム(何…?)

遊戯「好きなカードだからという理由だけで、同じカードをデッキに入れ続けたとしても……他の皆に勝てるわけがないよ」

アテム(……見損なったぜ相棒。誇り高き決闘者のお前がそんなことを言うなんて…!!)

遊戯「ボクだって、決闘王の君がいつまでも同じカードに拘り続ける所なんて見たくない」




4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:51:02.53 ID:5uWOLJGxO


アテム(……)

遊戯「……」

アテム(──相棒。ここは俺に任せてくれないか?)

遊戯「どうするつもり?」

アテム(俺の考えが正しいことを証明する)

アテム(カードとの強い絆があれば、誰にも負けないということを証明してやるぜ!)

遊戯「……うん。そこまで言うなら任せたよ。もう一人のボク──」スッ

アテム「──っ!!」ドン☆

アテム「……そこで見ていろ相棒。俺達の絆の力を見せてやる…!!」





5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:53:30.39 ID:5uWOLJGxO


アテム「──そんなわけで、俺とデュエルしてくれないか?」

十代「…」

遊星「…」   

アテム「?どうしたんだふたりとも」

十代「いや、どうやって俺達3人が集まってるんだろうなって…」

アテム「十代。今はそんなことより、目の前の問題について考えてくれないか?」

十代「……でもまあ“遊戯さん”の言ってることも一理あると思いますよ」

アテム「そうだろ!?やっぱり間違ってるのは相棒だぜ!!」

十代「あ、いや…今の“遊戯さん”はあなたじゃない方の遊戯さんなんだけど……ってなんだこれめちゃめちゃ面倒くさいな…」

アテム「…すると十代。君は相棒じゃなく、俺の方が間違ってるって言いたいのか?」

十代「あー、いやそうでもなくて!」

十代「結局ガチでやりたい──勝つデッキを作りたいなら、相応の強いカードを使えばいいし──」

十代「ただデュエルを楽しみたいなら、あなたのやり方でデッキを作ればいいんじゃないかなー、と…」チラッ

アテム「……つまり、俺のやり方では勝つデッキは作れないと?」

十代「いやまあそうなんだけど、なんだこの人超面倒くせえ…!!」





6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:55:02.61 ID:5uWOLJGxO


遊星「──遊戯さん。俺にはあなたの気持ちが分かります」

アテム「──っ!!遊星!!」

遊星「全てのカードには使い道があり、そのカードとの強い絆があれば、どんな強敵にだって立ち向かうことができる──」

遊星「俺はいつだって、そうやってライバル達と戦ってきました」

アテム「…ふっ、遊星。やはり君はとてつもなく大した決闘者だな」

遊星「ありがとうございます」

十代「……なんだこの疎外感。なんか納得できないんだけど…?」

遊星「例え、どれほど癖のあるカードを使っていても、自分が信じて使うのであれば構いません」

遊星「──ただ、遊戯さん。“手札誘発”だけはデッキに入れてください」





7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:57:20.29 ID:5uWOLJGxO


アテム「手札誘発…?クリボーやゴーズのことか?」

遊星「いえ、この“灰流うらら”や“増殖するG”等のカードのことです」スッ

アテム「…どういうことだ遊星。君はこんな可愛いらしいイラストのカードや虫野郎が使いそうなカードを使うのか?」

十代「ガール使ってる遊戯さんが言えるんですか…?」

遊星「……カードを見た目で判断してはいけません。大切なのはその効果です」

アテム「──なっ!?この効果は…!!」


【灰流うらら】

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果


【増殖するG】

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。①:このカードを手札から墓地へ送って発動できる。このターン、以下の効果を適用する。●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキから1枚ドローしなければならない。


遊星「──そうです。これ等のカードがデッキにあるだけで、決闘の内容は大きく変わります」

遊星「俺も昔は“エフェクト・ヴェーラー”だけでしたが、最近ではこの灰流うららを重宝しています」

十代「可愛いイラストだから?」チラッ

遊星「チューナーだからです」





8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 14:58:54.80 ID:5uWOLJGxO


アテム「……遊星の言う通り、確かにこのカード──手札誘発は強力な効果かもしれない」

アテム「だが、こんな強さのカードを入れていては楽しいデュエルなんて…」

十代「あ、やっぱり遊戯さんはデュエルを楽しみたいんですね?」

アテム「──っ!?違う!今のはクリボーが勝手に…!!」

十代「いや、どこにクリボーが出てくる要素があったんですか…」

アテム「……俺は、そんな考えなど決して認めない!!」

アテム「強力なカードじゃなくても!カードを信じていれば、デッキは必ず応えてくれるはずだ!!」

十代「……それじゃあ、やるしかないですね」カシャッ

アテム「ああ!俺がお前らの勘違いを正してやる──」カシャッ


アテム・十代「「デュエル!!」」LP8000






9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:03:27.45 ID:5uWOLJGxO


アテム「俺のターン!!」ドン☆

アテム「俺は【黒魔術のヴェール】を発動!!俺のライフを糧として、現れろ──」LP8000→7000

十代「あ、待ってください遊戯さん」

アテム「──なんだ十代!?俺のターンだぜ!?」

十代「いえ、その【黒魔術のヴェール】にチェーンして手札から【増殖するG】の効果を発動!」ポイッ

アテム「なっ…そのカードは!!」

十代「そう──このカードは、相手が特殊召喚する度にデッキからカードを1枚ドローすることができる!」

十代「さあ、こちらの処理は終わりました!黒魔族を特殊召喚してください、遊戯さん!」

アテム「……ああ!現れろ!我が最強にして、魂の僕──ブラック・マジシャン!!」

ブラック・マジシャン「ハッ!!」ATK2500

十代「やっぱり!!ブラマジ来たぁ!!」

遊星(…流石だ。十代さんは遊戯さんのエースモンスター【ブラック・マジシャン】を前にしても全く臆していない)





10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:06:32.16 ID:5uWOLJGxO


アテム「……」

アテム(増Gの効果が発動している以上、ここは動かない方がいいか…?)

十代「さあ遊戯さん!ここからどう動くんです!?」キラキラ

アテム「……フッ」

アテム(十代のあの目…デュエルを心の底から楽しんでいるやつの目だ。そんな目をされたら──)

アテム「俺は手札から速攻魔法【魂のしもべ】を発動!効果により【師弟の絆】をデッキトップに!」スッ

アテム「更に墓地に送られた【魂のしもべ】を除外して効果発動!デッキからカードを1枚ドローする!」シュッ

遊星(なるほど、実質師弟の絆をデッキからサーチしたのか)

十代「師弟の絆ってことは、つまり……っ!!」

アテム「ああ!行くぜ十代!!」ドン☆

アテム「俺は魔法カード【師弟の絆】を発動!!」

アテム「このカードはフィールドに【ブラック・マジシャン】が在る時、デッキより弟子の【ブラック・マジシャン・ガール】を呼び出すことができる──」

アテム「現れろ!!我が最強の僕に使えし、最愛の弟子!!ブラック・マジシャン・ガ──」

十代「あっ、待ってください。灰流うらら」ポイッ

アテム「はぁあああああああ!!??」





11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:12:42.65 ID:5uWOLJGxO


アテム「ふざけんな十代ちょっと待て!!」

十代「え?待つって、まだデュエルは終わってませんよ…?」

アテム「そんなことわかってる!!ただ、あそこまで煽っといて灰流うららはないんじゃないか!?」

十代「いや、そうは言っても…うらら握ってたし…」

アテム「そんなロマンの欠片もないカードを入れるから、こうなるんだ!!いい雰囲気がぶち壊しじゃないか!?」

十代「えー?」

アテム「えー、じゃねえよこの野郎……!!」ギリッ

遊星「遊戯さん。気持ちはわかりますが、デュエルはまだ始まったばかりです」

アテム「わかってる!!ただ、この気持ちを……この衝動を十代に伝えたかっただけだ!!」

十代「遊戯さん、なんかキャラ変わっちゃってるもんなぁ」

アテム「誰のせいだと思ってやがるこの野郎……!!」





12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:14:13.75 ID:5uWOLJGxO


アテム「……くっ…」

アテム(師弟の絆が止められたのが大分痛い…)

アテム(だが、十代も誘発を2枚使ったことにより、手札は4枚…まだ希望はある…!!)

アテム「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド!!」


【アテム】LP7000


ブラック・マジシャン


伏せ2枚






13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:18:30.27 ID:5uWOLJGxO


十代「俺のターン、ドロー!」シュッ

十代「俺はライフを半分払い、魔法カード【ヒーローアライブ】を発動!デッキから【E・HEROシャドー・ミスト】を特殊召喚する!」LP8000→4000

E・HEROシャドー・ミスト「フッ…!!」ATK1000

十代「更にシャドー・ミストの特殊召喚時の効果を発動!!デッキから【マスク・チェンジ】を手札に加える!」スッ

アテム「いきなりライフが半分……十代。相変わらず君は思い切ったデュエルをするな」フッ

十代「ええ!これが俺の戦い方です!!」





14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:20:49.34 ID:5uWOLJGxO


十代「そして俺は【E・HEROエアーマン】を召喚し、効果発動!デッキから【E・HEROフェザーマン】を手札に加える!」

E・HEROエアーマン「ブーン!!」ATK1800

アテム(E・HEROは融合主体のデッキ……そして十代が加えたのは“あのカード”──ならば、次は…!!)

十代「魔法カード【融合】を発動!手札の【E・HEROフェザーマン】と【E・HEROバーストレディ】を素材として現れろ──!!」

アテム(来るか!E・HEROフレイム・ウィングマン──)


十代「E・HEROサンライザー!!」


アテム「………誰だお前はっ!!??」ガーン!!





15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:22:34.74 ID:5uWOLJGxO


アテム「十代!お前のフェイバリットモンスター“フレイム・ウィングマン”じゃないのか!?」

十代「え?違いますよ?」

アテム「何その顔うぜえ……!!」

十代「サンライザーは召喚に成功した時、デッキから【ミラクルフュージョン】を手札に加えることができる──」

アテム「甘いぜ!罠発動!【黒魔族復活の棺】」ポチッ

十代「何!?」

アテム「復活の棺の効果で、今召喚されたサンライザーとフィールドのブラック・マジシャンを墓地に送り──」

アテム「デッキから現れろ!幻想の見習い魔導師!!」

幻想の見習い魔導師「はいっ!」DEF1700

アテム「更に、幻想の見習い魔導師(以下ミナ)の召喚・特殊召喚時の効果発動!デッキからブラック・マジシャンを手札に加えるぜ!」スッ

十代「くっ…!!」

遊星(十代さんの強力な融合モンスターを除去しながら、ミナを召喚…)

遊星(だが──)





16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:26:22.34 ID:5uWOLJGxO


アテム「どうだ十代!これでお前のHEROはいなくなったぜ!」

十代「だけど、その意志はフィールドに残る!サンライザーの効果は無効になっていないため【ミラクル・フュージョン】をデッキから手札に加える!」スッ

アテム「墓地にあるのはフェザーマンとバーストレディ…今度こそ来るか、十代!!」

十代「ええ!行きますよ、遊戯さん!」

十代「魔法カード【ミラクル・フュージョン】を発動!墓地からフェザーマンとバーストレディを除外し、現れろ──」


十代「E・HEROノヴァマスター!!」


アテム「──だから!!誰なんだよお前は!!??」






17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:29:23.81 ID:5uWOLJGxO


十代「バトル!!ノヴァマスターでミナに攻撃!!」

ノヴァマスター「オオッ!!」ATK2600

幻想の見習い魔導師「きゃっ!?」DEF1700

アテム「くっ!!ミナ…!!」

十代「戦闘によってモンスターを破壊したことにより、ノヴァマスターの効果発動!カードを1枚ドローする!」シュッ

十代「続けて、シャドーミストとエアーマンで遊戯さんにダイレクトアタック!」

アテム「ぐぅ…!!」LP7000→6000→4200

遊星「遊戯さん…!!」

アテム(くっ…大ダメージを受けたが、まだライフは残って──)

十代「更にシャドーミストを対象に速攻魔法【マスク・チェンジ】を発動!シャドーミストを変身させる!!」

アテム「何!?」

十代「──現れろ!M・HEROダーク・ロウ!!」

M・HEROダーク・ロウ「ふふふ…」ATK2400

十代「さあ、ダーク・ロウで追加攻撃だぜ!遊戯さん!!」

アテム「うぐぅ!!??」ドガァ!!LP4200→1800

遊星「遊戯さん!!」

十代「そして最後に、速攻魔法【フォーム・チェンジ】発動!ノヴァマスターをエクストラデッキに戻し【M・HEROカミカゼ】を特殊召喚!!」

M・HEROカミカゼ「フリキルゼ!!」ATK2700

アテム「何回変身してんだよ、こいつら…!!」

十代「──この勝負もらった!!俺の勝ちだぜ!遊戯さん!」





18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:30:17.79 ID:5uWOLJGxO




アテム「──それはどうかな?」








19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 15:35:47.54 ID:5uWOLJGxO


十代「!?」

アテム「俺は罠カード【マジシャンズ・ナビゲート】を発動!」

【マジシャンズ・ナビゲート】

①:手札から「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚する。その後、デッキからレベル7以下の魔法使い族・闇属性モンスター1体を特殊召喚する。②:自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が存在する場合、墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。


十代「な、こんな切り札を…!!」

アテム「このカードの効果により、手札からブラック・マジシャンを──」

アテム「そしてデッキからブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚する!!」

遊星「……すごい。これが遊戯さんの絆の力──“魂のカード”!!」

アテム「ああ!言ったはずだぜ、十代!!俺とカードの絆は誰にも負けない──」

十代「あ、灰流うらら」ポイッ

アテム「ぐわぁああああああ!?!?!?」





21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:37:59.79 ID:5uWOLJGxO


アテム「なんで!!2度も!!うららすんだよ!?」

十代「すみません。今のはノヴァマスターのドローで引いちゃって…」

アテム「引いちゃってじゃない!というか、十代!お前はE・HEROデッキの使い手じゃないのか!?」

十代「え?もちろんそうですけど…?」

アテム「それならE・HERO関連のカード以外入れちゃ駄目だろう!?」

十代「その考えはマジで違うと思うけどなぁ…」

アテム「だって、手札誘発だけでこんなに動きを制限されるなんておかしいだろ!?」

十代「いやでも、俺はまだかわいい方だと思いますよ?」

アテム「…え?それはどういうことだ…?」

十代「だって、俺はまだ手札誘発を使ってるだけですし…多分遊星の方がやることはえげつないですよ?」

アテム「……そ、そんなわけないぜ。遊星は俺の気持ちが分かるって…そう言ってくれてるんだぜ…?」チラッ

遊星「……」

アテム「え?なんで黙ってるんだこいつ…?」





22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:40:53.75 ID:5uWOLJGxO


遊星「遊戯さん。俺とデュエルをしましょう」カシャッ

アテム「…なんで?」

遊星「遊戯さんの考えが正しいのか、そうでないのか…その答えはデュエルの中で見つけるしかありません」

遊星「──だから俺とやりましょう。遊戯さん」ドン!!

十代「ははっ!遊戯さんが勝負を挑まれて逃げるわけないぜ!」

十代「遊戯さん!遊星を完膚なきまでにぶっ倒してくださいよ!!」

アテム「…………そうだな」

アテム「ああ!いいぜ!かかってきな遊星!粉砕してやるぜ!!」カシャッ


アテム・遊星「「デュエル!!」」LP8000





24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:44:01.75 ID:5uWOLJGxO


アテム「俺のターン!!」

アテム「俺は【マジシャンズ・ロッド】を召喚し、効果発動!デッキから【黒魔術の秘儀】を手札に──」

遊星「そうはさせない!【マジシャンズ・ロッド】を対象に手札の【エフェクト・ヴェーラー】の効果を発動!ロッドの効果を無効にする!」

十代「あ、遊戯さんがやばい!」

アテム「──手札誘発は読んでたぜ遊星!速攻魔法【イリュージョン・マジック】発動!」

【イリュージョン・マジック】

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースして発動できる。自分のデッキ・墓地から「ブラック・マジシャン」を2体まで選んで手札に加える。

アテム「このカードの効果により、デッキから【ブラック・マジシャン】を、更にロッドの効果で【黒魔術の秘儀】を手札に加えるぜ!」スッ

遊星「──っ!!エフェクト・ヴェーラーをかわした!?」

十代「おおー!すごいすごい」パチパチ

アテム「あいつすげぇバカにしてんじゃん…」






25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:48:17.99 ID:5uWOLJGxO


アテム「──気を取り直して、手札に加えた【黒魔術の秘技】を発動し手札の【ブラック・マジシャン】と【ブラック・マジシャン・ガール】を融合させる!」

アテム「来い!超魔導師ブラック・マジシャンズ!!」

【超魔導師ブラック・マジシャンズ】「ハッ!!」ATK2800

遊星「ブラック・マジシャンズ……!!」

十代「すげえ!並んでるだけだけど、ブラマジ師弟の融合体だ!並んでるだけだけど!!」

アテム「……そして、俺は永続魔法【黒の魔導陣】を発動!」

【黒の魔導陣】

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキの上からカードを3枚確認する。その中に、「ブラック・マジシャン」のカード名が記された魔法・罠カードまたは「ブラック・マジシャン」があった場合、その内の1枚を相手に見せて手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。②:自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が召喚・特殊召喚された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。

アテム「このカードの効果で、俺はデッキトップから【永遠の魂】を手札に加える!」

アテム「更に魔法・罠の効果が発動したことにより、マジシャンズの効果が発動し、1枚ドロー!」シュッ

十代「すげえすげえ!!遊戯さんのデッキがぶん回ってるぜ!!」

遊星「これが伝説の決闘者、武藤遊戯…!!」

アテム「そして俺はカードを2枚セットし、ターンエンド!」


【アテム】LP8000


超魔導師ブラック・マジシャンズ


黒の魔導陣
伏せ2枚






26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:51:10.83 ID:5uWOLJGxO


遊星「俺のターン。ドロー」シュッ

遊星「……」

アテム「どうした遊星。怖じ気づいたか?」

遊星「……遊戯さん。俺は…」

アテム「──遊星!何を考えてるか知らないが、これが今の俺の全力だ!」

アテム「だから、お前も決闘者としてのプライドを全て賭け、この俺に挑んできな!!」ドン!!

遊星「……わかりました。では、俺の持つ全ての力を使って、あなたに挑ませてもらう!!」

アテム「──ああ!!来い!遊星!」

遊星「では、とりあえず【ハーピィの羽箒】を発動」ポチッ

アテム「」





27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:52:40.70 ID:5uWOLJGxO


アテム「待てよ遊星……そのカードはどうしたんだ?」

遊星「…?その辺で拾いました」

アテム「そんなわけないだろう!?そのカードは舞のものじゃないのか!?」

十代「何言ってるんです遊戯さん。ハーピィなんて決闘者なら5枚くらい持ってるのが普通ですよ?」

アテム「そんな普通があってたまるか!!俺は1枚も持ってないぞ!?」

十代「えっ……じゃあ1枚要ります?」スッ

アテム「いら……ない…!!」

十代「普通に欲しそうじゃん…」





28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:56:02.73 ID:5uWOLJGxO


遊星「…そろそろ再開してもいいですか?」

アテム「あ、うん。いいぜ…」

遊星「──俺は魔法カード【調律】を発動!デッキから【ジャンク・シンクロン】を手札に加え、その後デッキトップを墓地に送る」スッ

十代「落ちたのは…うわ、とっとこボル太郎か…」

遊星「そして、相手フィールド上にモンスターが存在する時【アンノウン・シンクロン】は手札から特殊召喚することができる!」

アンノウン・シンクロン「ウィーン」ATK0

遊星「そして、【ジャンク・シンクロン】を召喚し墓地の【ボルド・ヘッジホッグ】を特殊召喚!」

遊星「更にこの瞬間、手札の【ドッペル・ウォリアー】が反応し、特殊召喚!」

ジャンク・シンクロン「ハァ!!」ATK1300

ボルド・ヘッジホッグ「ジッ!」DEF800

ドッペル・ウォリアー「フッ」DEF800

アテム「……なんだこれ」

十代「遊戯さん!一応聞いておきますけど、手札誘発は入ってないんですか!?」

アテム「………ないぜ」

十代「…マジか」





29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 22:57:34.66 ID:5uWOLJGxO


アテム(──そこから先はよく覚えてない)


遊星『来い!アクセル・シンクロン!!そして効果発動──』


遊星『そして、ジャンク・スピーダーをシンクロ召喚し効果発動──』


遊星『出でよ!ジャンク・ウォリアー!』

十代『ここで…ジャンク・ウォリアーだと!?──よし!言えた!』


遊星『希望の力!フォーミュラ・シンクロン──』

アテム(そして──)





30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 23:06:26.51 ID:5uWOLJGxO


遊星「──行くぞ!遊戯さん!」カン☆コーン

遊星「俺はレベル5ジャンク・スピーダーとレベル5ジャンク・ウォリアーにレベル2フォーミュラ・シンクロンをチューニング!!」シュパパパン

遊星「集いし星が一つになる時、新たな絆が未来を照らす!光差す道となれ!!」

遊星「リミットオーバー・アクセルシンクロォオオオオオオ!!!!」ピカー

遊星「進化の光!シューティング・クェーサー・ドラゴン!!」

シューティング・クェーサー・ドラゴン「オォオオオオオン!!」ATK4000

アテム「……ふっ…」

アテム(──相棒は正しかったということか)

遊星「バトル!シューティング・クェーサー・ドラゴンでブラック・マジシャンズに攻撃──」

遊星「天地創造撃!ザ・クリエーションバースト!!」





31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 23:52:14.02 ID:5uWOLJGxO


【遊戯の精神世界】


アテム「…」

遊戯「もう一人のボク」

アテム「……相棒。さっきはすまなかった」

遊戯「…」

アテム「十代と遊星とデュエルして、はっきりわかった。間違っていたのは……俺の方だった」

遊戯「…ううん、いいんだよ。辛いのはボクも同じだから」

アテム「俺はカードに対する強い想いがあれば、誰にだって負けないと思っていた」

アテム「…だが、想いだけじゃ勝てなかった。なんなら、うらら1枚で動きが止まってしまった」

遊戯「もう一人のボク…」

アテム「相棒の言う通り、ブラック・マジシャンはデッキから抜こう……いや、抜くべきだぜ」





32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/07(水) 23:58:17.40 ID:5uWOLJGxO


遊戯「……」

アテム「それに手札誘発がなければ、遊星の時みたいにただのサンドバッグになってしまう…」

アテム「まあそういうことだから後は相棒に頼む」

遊戯「待って!もう一人のボクはこれからどうするの?」

アテム「…俺はもう疲れた。だから、後は任せる。じゃあな」スタスタ

遊戯「っ!!もう一人のボクはそれでいいの!?」

アテム「…」スタスタ

遊戯「悔しくないの!?ふたりにボコボコにされてさ!」

アテム「…」スタスタ

遊戯「ライフも削れず、何も出来ずに…最後の方なんか十代くんにほとんどため口使われて、悔しくないの!?もう一人のボク!!」

アテム「……」ピタッ

アテム「……あのなあ」クルッ


アテム「そんなの悔しいに決まってるだろ!!」

アテム「もうめちゃくちゃ悔しいよ!つーか、なんで何もできないんだよ!」

アテム「手札から発動とかズルすぎるだろ!つーか、なんで十代はいきなりタメ口なんだよ!意味わかんねえよ!ちくしょう…!!」





33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/08(木) 00:01:00.09 ID:95sDWLcRO


遊戯「……もう一人のボクは、そこまで手札誘発のことが嫌いなんだね?」

アテム「…ああ。あんなカードを入れてる奴は決闘者じゃない。ただの大会ガチ勢だ」

遊戯「それなら、このカードを見てよ」スッ

アテム「…これは?」

【墓穴の指名者】

①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

遊戯「あるんだよ。手札誘発の対策カードも」

アテム「!」

遊戯「今日、君の姿を見ていて、やっぱりボクも諦めたくないって思った」

遊戯「ブラック・マジシャンはボク達をずっと支えてくれたカードだからね」ニコッ

アテム「相棒…!!」

遊戯「だから、今度はふたりで手札誘発の対策をして、皆に目にもの見せてやろうよ!」

アテム「──ああ!!」

アテム(こうして、俺と相棒による新たなデッキ作りが始まった)

アテム(しかし、この時の俺はまだ知らなかった)

アテム(遊戯王というゲームにとって、手札誘発による妨害は、まだまだ序の口だということを──)





34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/08(木) 00:06:37.21 ID:95sDWLcRO


手札誘発がなければ、先行取ったもん勝ちのゲームになってしまうのはわかります。

でも手札誘発を、フリーならともかく身内でやられると、なんかこう…なんとも言えない気持ちになる。

まあ私がよく使うデッキがガガガブラマジなのがいけないんだと思いますけど、うららはやめて欲しいな…





37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/10/08(木) 05:34:44.40 ID:5x6jMq3V0

最終的にガチ仕様のブラマジデッキになってそう



元スレ
SS速報VIP:アテム「相棒。新しいデッキを作るのか?」