1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:29:03.16 ID:+xHQIEEg0
まどか「どうしたの、突然に」
仁美「穏やかじゃないですわね?」
さやか「いや、さっきアイツの机の隣を横切ったらさ…」
プロット有り。色々と実験的な内容のSSを予定。不安なんで感想頼んでいいかしら。
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:30:02.92 ID:+xHQIEEg0
~回想~
コツン
さやか「いてっ!」
さやか(あ、転校生の机にぶつかっちゃった…)
さやか「ゴメン」
ほむら「…」
ほむら「…ハッ」
さやか「…」イラッ
~回想終わり~
さやか「って訳でさ…」
まどか「うーん…」
さやか「なんかさー。アイツ、アタシの事見下してない?」
仁美「どうでしょうか…」
さやか「あー!イライラする!!」
まどか「ほむらちゃん、そんな悪い子じゃ無いと思うんだけどなー」
仁美「まあまあ、さやかさん落ち着いてくださいな。もうすぐお昼が終わります。次は体育ですわ。体育館に移動しましょう?」
さやか「あー。そういえばそうだっけか」
まどか「今日はバスケのミニゲームだっけ?」
さやか「ふっふっふ」
仁美「さやかさん、球技得意ですものね?」
さやか「見てろよ?二人とも!アタシのカッコイイとこ見せてやる!」
5時間目
体育館
先生「じゃあ、5班に分かれてー」
みんな「ハーイ」
先生(このクラスなら放っておいても問題は起こさないだろう)
先生「じゃ、先生は今度のテストの準備するから、あとは時間までルールを守って怪我無くやるように」
ワーイキャーキャーイイトコミセルゾー
ダンダン!パシッ!ワーワー!
ほむら「ふっ!」フワリ…パスッ
ワー!!!
まどかと仁美2人1組で準備運動のキャッチボール中
まどか「見て、仁美ちゃん。ほむらちゃん凄いねー。バスケ部も混じってるのに、無双状態だよ」ポーン
仁美「あらまあ、綺麗な3ポイント。でも、さやかさんも負けていませんわ」パシッポーン
さやか「ハッハッハッ!!てやっ!」ダンダンダンキュキュッ!!ヒュッ!パスッ
まどか「おー!さやかちゃんもなんだか一杯動いて決めた!」パシッポーン
仁美「2人をドリブルでかわしてそのままレイアップシュート。お見事ですわ」パシッポーン
まどか「あっ!」ポテッッコロコロ…
仁美「あっ!すみません、まどかさん…」
まどか「まってー!!」トテトテトテスッテーン
仁美「…」
まどか「ふぅ。ごめんごめん。お待たせ、仁美ちゃん!」
ギャーギャー!!
まどか「…ん?何か、騒がしいような…」
仁美「お疲れ様。まどかさん。…あら。あれは美樹さんと…暁美さん?」
さやか「いった~~。転校生!!ふざけんな!アンタ、わざとやってんでしょ!!」
ほむら「何言ってるのよ、美樹さやか。私がわざとやったという証拠はあるの?」
さやか「アタシにばっかり、これで3回目だぞ!?3回も人の背中にボールぶつけやがって!これがわざとじゃなくて何だってんだよ!!」
ほむら「なら、貴女のポジション取りが悪いのじゃない?そんなのだから貴女は馬鹿なのよ」
さやか「なにおう!?もう一度言ってみろ!!」
ほむら「何度だって言ってやるわ。馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿」
ギャーギャー
まどか「あう…ちょっと目を離した隙に…」ハァ…
仁美「本当に仲が悪いわね、あの二人…」ハァ…
さやか「ふざけんじゃないわよ、ぶっとばすぞ!?」
ほむら「口だけ女が何言ったって怖くないわ。それに、授業中よ。それくらい弁えなさいな、脳筋」
さやか「この野郎!言わせておけば!!」
グイッ!
まどか仁美「「!!」」
仁美「さやかさん、ほむらさんの胸倉を掴んでしまいましたわ…」
まどか「あわわわ!」
ほむら「私は冷静な人間の味方で、馬鹿者の敵。やるって言うなら相手になるわよ…!」
さやか「望むところだ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まどか「ほむらちゃんが拳を握り締めた!」
仁美「まずいわ!二人とも大分頭に血が昇っている!早く止めないと!!」
まどか「ほむらちゃん!」
仁美「さやかさん!」
クラスメイト「ナンダナンダ」
クラスメイト「ドウシタドウシタ」
さやか「…」
ほむら「…」
さやか「ちっ」
ほむら「フン」
まどか仁美「「ホッ」」
さやか「…転校生。後で、話あるから」ボソ…
ほむら「…」
放課後、
体育館用具室
ほむら「…こんなところに呼び出して、何の用?早く帰りたいのだけれど…」フゥ…
さやか「…」
ほむら「…」
さやか「ねえ、転校生。アンタさ。会ったときから、ずっとそうだったよね?」
ほむら「…何が?」フンッ
さやか「…ほら、今だってそう。そうやってあからさまに肩竦めたりして」
ほむら「…」
さやか「…アンタ、アタシの事見下してるでしょ」
ほむら「…だから?」
さやか「…!」ギリ…
さやか「…なんでアンタが出会って間もないアタシの事をそんなに馬鹿にするのかはわかんないよ…」
さやか「けどさ!だからって、さっきみたいにアンタに背中にボールぶつけられるような事までした訳!?」
ほむら(付き合ってられないわ…)
ほむら「そうね。別に、貴女は何も悪い事していないと思うわ」
さやか「じゃあ!」
ほむら「ええ。さっきのは、ただ何と無くぶつけてみたくなっただけなの」
さやか「…ふざけんな」ボソ…
ほむら「何?聞こえないわ」
さやか「ふざけんなっつってんだろ!」
叫び、さやかはほむら目掛けてゆっくりと歩き出してくる。大分怒り心頭のようだ。拳が硬く握り締められているのをみると、殴りかかってくるのかもしれない。
後は簡単。美樹さやかには悪いが、わざわざ彼女に付き合って取っ組み合いをしてやる理由は無い。
ほむら(目の前まで来たら、時間を止めて鳩尾に一撃くれてやるわ)
それで終わり。たかが人間が魔法少女に敵う筈が無いのだ。変身せずとも多少の魔法は使えるし、第一…
ほむら(まあ、今の私なら普通に相手したって、負ける気はしないけれど…)
そう。魔法少女になる前の自分ならいざ知れず、今の自分ならばこの脳筋女とまともに喧嘩したって負けるはずが無い。
さすがに入院生活から復帰して間もない身な上、魔力の節約のために身体能力強化の魔法を切っている今の状態では、身体能力で劣る面もあるかもしれないが。
それでも昔に比べれば身体もかなり鍛えてあるし、まどかを救うための終わりの見えない螺旋の中で、自分は無数の修羅場を踏んできている。
ほむら(貴女とは戦いの経験の格が違うのよ)
この状況下でそんな事を一々考えていたのがまずかったのかも知れない。
ほむらの眼前で、突然さやかの姿が消えた。
ほむら(ッ!消えた!?)
突然の事態に驚くほむらの腰に、強烈な衝撃が走った。
ほむら「うあっ!?」
さやかが急に重心を落とし、身体を沈めて、レスリングのタックルのようにしてほむらの腰めがけて体当たりを仕掛けたのだ。
さやかの動きが突然俊敏になったのと、油断も相まって、ほむらの目には一瞬さやかが消えた様に見えたというのが真相だった。
ほむらの腰に腕を廻し、引き剥がされないようがっしりと抱きしめるさやか。
さやか「捕まえた…」
ほむら「この!離しなさい!!」
抱きつかれた形になったほむらは、さやかを押しのけようと彼女の肩を必死に押し返す。
が、力ではさやかの方が上なのか、一向に抜け出すことが出来ない。
力一杯締め付けられたほむらの細い腰が、小さく悲鳴をあげる。
ほむら「ふぁあぁぁ…!」
さやか「やだね。アンタの考えそうな事位お見通しなんだ。こうしてアンタにくっ付いてればあの妙な移動技は出来ないんだろう?」
ほむら(っ!?こいつ…!!)
さやか「…」ギュッ
ほむら「!?ぁ、ぁあぁあああっ!?」
さやか「だからさ。いっつも澄まし顔のアンタには泥臭くて悪いけど、アタシに付き合ってもらうよ!」
言い放ち、ほむらの腰に巻き付けた腕にさらに力を込めるさやか。
同時にほむらの身体を抱え、若干持ち上げて宙に浮かす。
これによりほむらは踏ん張りが利かなくなり、激しい抵抗が出来なくなった。
ちょうどプロレス技で言うベアハグの様な状態だ。
ほむら「かはっ!!あぐっ!!うわああああああっっ!」
さやか「はは。羨ましい。軽いね、アンタ」
ほむら「くぅっ!!!この!!離せ離せ離せ!!」
先手を打たれ混乱したほむらは、叫び、自身の腰を締め付けるさやかの腕を何度も叩く。
しかし当のさやかはまるで効いていない様に不敵な笑みを浮かべ、勝ち誇った言葉を放つ。
さやか「あははは。なにそれ、ぜんっぜん痛く無い!ほらほらぁ!」
ほむら「っ!あああああっ!!!」
さらに、抱きしめたまま、ほむらの身体をゆさゆさと上下に揺さぶり始める。
その度に女子中学生としてはやや大きめのさやかの胸がほむらの腰に押し付けられ、潰される。
柔らかい感触とともに若い少女特有のさらさらとした甘酸っぱい汗とシャンプーの匂いが広がり、ほむらの鼻腔をくすぐった。
ほむら「あぁっ!いやあああああああ!!」
しかし、ほむらにとってはそれどころでは無い。
締め付けによる痛みと、揺さぶりから来る平衡感覚の喪失が、ほむらをある種の恐慌状態に落とす。
それを見やり、尚も挑発を続けるさやか。
さやか「はっ!ついさっきまで上から目線でスカしてた癖にさ!無様だね、転校生!」
ほむら「うぅ…!!あ…!あああ!あああああ!!!!殺す!殺すコロスコロス!殺してあげるわ!美樹さやかぁ!!」
さやか「そのザマでやれるもんなら、やってみな!!ほらあ!」ギュッ!!
ほむら「ああああああああぁぁああああああっ!!!!このぉぉぉぉおおぉお!!!!」
凶暴な笑みを貼り付けほむらを嬲るさやかと、責め苦に耐えながらも射殺さんばかりの視線でさやかを睨み据えるほむら。
ほむら(調子に乗ってるんじゃないわよ、美樹さやか!目に物言わせてやるわ!!)
魔法による身体強化を使えば脱出は容易だろうが、ここまでされてそれをする訳にはいかない。
それでは負けを認めたと同義だ。意地でも魔法を使わずに打ちのめしてみせると心に誓う。しかし…
ほむら(ああ。でも、だめ…このままじゃ…)
抜け出せない。普段は涼しげな眼が虚ろにぼやけ、口元から涎が垂れ始めた。身体が小刻みに痙攣を始める。
ほむら「…あ………ふ………」ダラン…
キャラ崩壊ごめん。実力不足…でも書かせて…ホントごめん…
上半身が力を失い、さやかにもたれかかる形になる。
傍から見ると、ほむらの腰を抱えたさやかに、ほむらが抱きついたような状態だ。
きつく締め付けられた腰尚も痙攣を続け、ガクガクと震え始めた。
ほむら「あふぅ…ぅぅ…」
さやか「お?弱って来たね。そのまま落ちちゃいなよ、転校生」
ギュウッ!!
ほむら「あ…あぁぁ……いやぁああ…」
悔しさで、ポロポロと涙が零れる。
ほむら(…落ちる!?冗談じゃない!!)
苦痛と怒りで、一瞬目の前が真っ白になる。
ほむら(美樹さやかとケンカして失神KO負けだなんて!そんな日には、それだけで魔女化する程の屈辱よ!)
口内を噛み、無理やり意識を取り戻す。
ほむら「…調子に、乗ってんじゃないわよ!!」
さやか「くふっ!」
渾身の力でさやか目掛け、脚を振り上げる。
股間を押さえ、堪らず崩れ落ちるさやか。
さやか「あう…この、や、ろう…!」
ドサ…
ほむら「はぁはぁはぁ…」
さやか「う…うう…い、痛いよぉ…」
倒れ伏し、目に涙を溜めて蹲るさやか。それをみてほむらは…
ほむら「ッ!!」
ニィ…
酷薄な笑みを浮かべる。
ほむら「このぉ!死ね!!死ね!!!死ね!!!!死ね!!!!!!」
さやか「…!がふっ!あぐっ!あぐっ!あっ!うわっ!」
蹲るさやか目掛け、長く艶やかな黒髪を振り乱し、半狂乱で何度も何度も蹴りを入れるほむら。
普段のクールで物静かなほむらに対し、まるで夜叉の様な荒れようだ。
さやか「ううう…」
ほむら「ああああああああ!!!」
ガツッ!ガツッ!ガツッ!ガツッ!
さやか「く…あう!あ!はっ!うっ!」
ほむら「ふぅ…ふぅ…ふぅ…このぉ!!!」
さやか「はあ…はあ…はあ…はあっ!」
亀の体勢で身を守るさやかの脇腹を狙って、何度も何度も何度も蹴る!蹴る!!蹴る!!!
ほむら「…はぁ。はぁ。…貴女ごときが!調子に!乗るから!こんな!目に!合うのよ!泣かしてやる!泣いて!謝れば!許して!あげない!事も!ないわ!泣け!!!」
ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!!
さやか「はっ…!はっ…!っ…!ぐぅう!!んっ!!…はんっ!馬鹿な事言うなよ!?ここまできて…!そっちこそ!土下座して謝りたくなる位ぶちのめしてやる!!」
ほむら「…前言撤回。そうね。這い蹲って私の靴を舐めると言うなら、ちょっとだけ蹴るのを止めてあげるわ…!」
ドスッ!!
さやか「ぐふっ!!」
ほむら「このっ!!!死ねっ!!!死ねっ!!!」
ドスッ!ドスッ!ドスッ!
ほむらの激情に身を硬くして耐えつつも減らず口を返していたさやかだが、ほむらの執拗な蹴りに、ついに声を発することも辛くなりはじめる。
さやか「はっ…はっ…はっ…」
さやか(あ…やばい…か、も)
意識が遠のく。
ありがと、頑張る。ごめんね。
さやか「…!!この!いい加減蹴りのタイミングがワンパターンなんだよ!!」
ほむら「あっ!?」
突如さやかが身を翻し、捨て身でほむらの蹴り足を掴みに行く。
反撃を予測していなかったほむらは、そのままあっさりとさやかに組敷かれてしまった。
ほむら「くっ!どきなさい!!」
さやか「ぜえぜえ。痛ぅっ! 随分好き勝手やってくれたじゃないの!!」
脇腹の痛みに顔を顰めながらも、仰向けに倒れたほむらの首に片腕を回す。そして袈裟固めの様にしてほむらを押さえつけた。
ほむら「くぅっ!?」
次いで、空いているもう片方の手で、ほむらの片脚を抱え、持ち上げる。
無理やり開脚された状態なため、股が丸見えだ。
ほむら「な、何をするのよ変態!やめ、止めなさい!!」
羞恥で真っ赤になるほむらに対し嘲笑うように声をかける。
さやか「あー恥ずかしいねー、転校生!!アンタ今、股の間、丸見えだよぉ!!」
ほむら「いやあああああああ!!離せ!!離せええええ!!」
必死になって逃れようとするほむら。しかし、先ほどまで何度もさやかを蹴りあげていた脚は疲労が蓄積しており、思うように動かない。
さやか「うっさいなぁ。黙んなよ」
言うと、さやかは上半身をほむらの顔面に密着させ、鼻と口を塞ぐ。若くハリのある乳房はゴム鞠の様な弾力でほむらの顔面を圧迫し、呼吸を許さない。
ほむら「むううう!!うううぅぅ!!」
さやか「どう?…羨ましい?アンタには無い武器でしょ」
ほむら「コフーッ!コフーッ!」
さやか「ほら、何とか言ってみなよ」
さやかが身体をずらし、ほむらに一瞬呼吸の機会が訪れた。話をする余裕もなく、貪る様に必死に空気を取り込む。
ほむら「ぷはっ!はあ…はあ…はあ…っ!」
さやか「あはは!はい、休憩終わり!」
ほむら「ふぐぅっ!?」
その間にさやかは大きく身体をずらし、袈裟固めから立て四方固めの体勢に移行する。それから再びほむらの顔に胸を押し付け、呼吸を妨げた。
ほむら「むぅうううう!むううううううううぅう!!!!」
さやか「無駄だってば」
さやかの胸の下でほむらの口が酸素を求めて大きく開かれるが、空気を吸い込む事の叶わない現状では口から涎がとめどなく溢れるだけに終わる。
すでに汗まみれのさやかのブラウスがほむらの涎をも吸い込み、ぬるぬると妖しい光沢を放ち始めた。
粘性を持った水分を吸ったシャツがさやかの乳房に張り付き、青いブラのラインがくっきりと浮かぶ。
ほむら「ふっ…!……うん……んぅ…」
ほむら(この糞うざったい脂肪の塊!何だってのよ!)
ほむら「ハグッ!!」
ガリッ!
さやか「きゃあああああああっ!?」
さやかの乳房に噛み付くほむらと、思わず悲鳴をあげるさやか。
仰け反るように後ずさるさやかだが、無我夢中で必死に食らい付くほむらがそれを追いかけ、体勢が入れ替わる。
ほむら「はぁはぁはぁ。大人しくしなさい!」
さやか「くううあっ!この!どけ!」
さやかを組み敷き、腹の上に馬乗りになったほむらは、さっきのお返しとばかりにさやかの身体を押さえ込み、首に腕をめり込ませた。
同時にじたばたともがくさやかの脚を自分の脚で絡め取り、動かなくさせる。
ほむら「落ちろ!」
さやか「ぐあ…!」
さやかはたまらずほむらのわき腹を握り締める。何とか引き剥がそうとするが、ガッチリと極められているため、びくともしない。
ほむらの脚に絡め取られたさやかの脚が、ビクビクと痙攣した。
ほむら「はあっはあっ。いい気味ね!」
さやか「かはっ!くふっ!!……あ…くううぅ……はぁあ!」
ほむら「もう逃れられないわ。大人しく負けを認めて許しを請いなさい。『雌豚が生意気にも人間様に歯向かって申し分けませんでした』って言う気になったら、離してあげる」
さやか「んっ…!ぐう…!」
酸素不足で若干目を虚ろにしながらも、せめてもの抵抗として目一杯ほむらを反抗的な目で睨む。さらに…
さやか「パクパク」
ほむら「何?」
さやか「ペッ!!」
ビチョッ
ほむらの顔面に目掛け、唾を飛ばす。
ほむら「…そう。残念ね…」
頬を引き攣らせ、全く残念そうでなく告げるほむら。
さやか「あ・ああ・あ…あ…」
腕に一層力を込める。
ほむら「強情張ってると、本気で落とすわよ」
さやか「…へっ!」」
ほむら「…お望み通り、やってやるわ」
さやか「っ!!ヒュウッ!!」
ほむら「…」
さやか「かはっ!けほっ!!ひゅー。ひゅー」
ほむら「……」
さやか「…く…」
ほむら「………」
さやか「…ぁ……」
目がぐるりと裏返り白目を剥く。
ほむら「…………」
さやか「…………」
ほむらの締めに抵抗していたさやかの力が唐突に抜け、だらりと垂れ下がる。
ほむら「…………」
さやか「…………」ジワ…
ジワリと、微かな刺激臭のする液体が床を濡らした。
……ほむらの、勝ちだ。
さやか「はっ!?」
跳ねるように起き上がるさやか。周囲を見回す。辺りはすでに夕暮れ、薄暗くなっていた。
さやか「…」
さやか「…そっか」
さやか「…アタシ、アイツに落とされて…」
さやか「負けたんだ」
途方も無い虚無感がさやかを襲う。
さやか「…っ!」
悔しくて、情けなくて、涙が溢れ出してくる。
さやか(自分から喧嘩吹っかけておいて、このザマか…へへへ。笑っちゃうね…)
さやか「…帰ろう」
溢れた涙を袖口で拭い、立ち上がる。
さやか(早く帰ろう。帰って、早く寝よう)
けど…
さやか(明日から、どんな顔して学校に来ればいいのよ…)
「あら、まだ帰っては駄目よ?」
さやか「…っ!」
見ると、跳び箱やらが詰め込まれている一角にほむらが腰掛けていた。
さやか「転校生……」
ほむら「ふふふ。貴女、これから先も、ずっと私の事、転校生って呼ぶつもり?」
さやか「…じゃあ、暁美……」
ほむら「あらあら。つれないわね?さ・や・か?」
さやか「…」
さやか「…ほむら」
ほむら「…」
さやか「…」
さやか(…なんか言えよ)
さやか(…惨めだなあ。アタシ…)
喧嘩を売り、気絶させられ、その相手に今は完全に見下されている。これ以上に惨めなことがあろうか?
さやか(ま、いいや。もうどうでも)
負け犬の気分とはこういうものの事をいうのだろうか。
さやか「…ねえ、もう帰っていい?アンタにはもう逆らわないからさ…」
ほむら「…『ほむら様』……」ボソ
さやか「……え?」
ほむら「そうね。これから貴女には、『ほむら様』って呼んで貰おうかしらね」
さやか「はぁ!?」
ほむら「ああ。学校にいる時や、他に人がいる時は普段どおりに呼んでくれていいわ」
さやか「ちょ、な!」
ほむら「あら、私には逆らわないんじゃないの?」
さやか「そ、それとこれとは話しが…!」
ほむら「へえ…」
さやか「ビクッ」
ほむら「私ね…貴女の事が、大嫌い…」
ほむら「強情で、見栄っ張りで、その癖弱虫で…」
ほむら「放っておいたら、勝手に自滅して、まどかを悲しませて…」
ほむら「…だから、ね。貴女が気絶している間に、私は考えたの…」
ほむら「貴女を、私に二度と逆らえないようにしてしまおうって…」
さやか「あう…」
ほむら「さあ、まずはそこに這い蹲って、脚でも舐めて貰おうかしら?」
さやか「あ、ああ…」
ほむら「ふふふ。ほら、早くなさい?雌豚」
さやか「…」
ほむら「私無しでは、生きられなくしてあげるわ…」
終わり
はい。これで終わりです。ありがとうございました。
色々力不足を痛感したけど、概ね最初の予定通りの終わりです。
本当、展開の持って行き方とか強引過ぎでしたね。
敗因は地の文なんて慣れない事をしたのと、キャラ崩壊させずに喧嘩の展開まで持っていけなかった事。
という事にしておいてください。
あと、どうでもいい裏話。どっちが勝つエンドにするかは当初全く考えていませんでした。
応援の多い方にしようと思ってたので、ほむら勝ち。
最後に、読んでくれた方、レス下さった方。批判も含めて、ありがたいです。
豆腐メンタルなんですぐ凹むけど、皆お陰で終わらせることが出来ました。
それでは、またどこかのスレでお会いしましょう。お疲れ様でした。
>>180
乙
その気になったらエロパートも書いてくれたら嬉しいかなって思うのでした。
元スレ
~回想~
コツン
さやか「いてっ!」
さやか(あ、転校生の机にぶつかっちゃった…)
さやか「ゴメン」
ほむら「…」
ほむら「…ハッ」
さやか「…」イラッ
~回想終わり~
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:32:00.48 ID:+xHQIEEg0
さやか「って訳でさ…」
まどか「うーん…」
さやか「なんかさー。アイツ、アタシの事見下してない?」
仁美「どうでしょうか…」
さやか「あー!イライラする!!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:37:59.48 ID:+xHQIEEg0
まどか「ほむらちゃん、そんな悪い子じゃ無いと思うんだけどなー」
仁美「まあまあ、さやかさん落ち着いてくださいな。もうすぐお昼が終わります。次は体育ですわ。体育館に移動しましょう?」
さやか「あー。そういえばそうだっけか」
まどか「今日はバスケのミニゲームだっけ?」
さやか「ふっふっふ」
仁美「さやかさん、球技得意ですものね?」
さやか「見てろよ?二人とも!アタシのカッコイイとこ見せてやる!」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:42:08.50 ID:+xHQIEEg0
5時間目
体育館
先生「じゃあ、5班に分かれてー」
みんな「ハーイ」
先生(このクラスなら放っておいても問題は起こさないだろう)
先生「じゃ、先生は今度のテストの準備するから、あとは時間までルールを守って怪我無くやるように」
ワーイキャーキャーイイトコミセルゾー
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:45:17.25 ID:+xHQIEEg0
ダンダン!パシッ!ワーワー!
ほむら「ふっ!」フワリ…パスッ
ワー!!!
まどかと仁美2人1組で準備運動のキャッチボール中
まどか「見て、仁美ちゃん。ほむらちゃん凄いねー。バスケ部も混じってるのに、無双状態だよ」ポーン
仁美「あらまあ、綺麗な3ポイント。でも、さやかさんも負けていませんわ」パシッポーン
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:47:31.89 ID:+xHQIEEg0
さやか「ハッハッハッ!!てやっ!」ダンダンダンキュキュッ!!ヒュッ!パスッ
まどか「おー!さやかちゃんもなんだか一杯動いて決めた!」パシッポーン
仁美「2人をドリブルでかわしてそのままレイアップシュート。お見事ですわ」パシッポーン
まどか「あっ!」ポテッッコロコロ…
仁美「あっ!すみません、まどかさん…」
まどか「まってー!!」トテトテトテスッテーン
仁美「…」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:50:02.52 ID:+xHQIEEg0
まどか「ふぅ。ごめんごめん。お待たせ、仁美ちゃん!」
ギャーギャー!!
まどか「…ん?何か、騒がしいような…」
仁美「お疲れ様。まどかさん。…あら。あれは美樹さんと…暁美さん?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:53:45.31 ID:+xHQIEEg0
さやか「いった~~。転校生!!ふざけんな!アンタ、わざとやってんでしょ!!」
ほむら「何言ってるのよ、美樹さやか。私がわざとやったという証拠はあるの?」
さやか「アタシにばっかり、これで3回目だぞ!?3回も人の背中にボールぶつけやがって!これがわざとじゃなくて何だってんだよ!!」
ほむら「なら、貴女のポジション取りが悪いのじゃない?そんなのだから貴女は馬鹿なのよ」
さやか「なにおう!?もう一度言ってみろ!!」
ほむら「何度だって言ってやるわ。馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿」
ギャーギャー
まどか「あう…ちょっと目を離した隙に…」ハァ…
仁美「本当に仲が悪いわね、あの二人…」ハァ…
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:56:23.65 ID:+xHQIEEg0
さやか「ふざけんじゃないわよ、ぶっとばすぞ!?」
ほむら「口だけ女が何言ったって怖くないわ。それに、授業中よ。それくらい弁えなさいな、脳筋」
さやか「この野郎!言わせておけば!!」
グイッ!
まどか仁美「「!!」」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:57:51.21 ID:+xHQIEEg0
仁美「さやかさん、ほむらさんの胸倉を掴んでしまいましたわ…」
まどか「あわわわ!」
ほむら「私は冷静な人間の味方で、馬鹿者の敵。やるって言うなら相手になるわよ…!」
さやか「望むところだ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まどか「ほむらちゃんが拳を握り締めた!」
仁美「まずいわ!二人とも大分頭に血が昇っている!早く止めないと!!」
まどか「ほむらちゃん!」
仁美「さやかさん!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 16:59:54.85 ID:+xHQIEEg0
クラスメイト「ナンダナンダ」
クラスメイト「ドウシタドウシタ」
さやか「…」
ほむら「…」
さやか「ちっ」
ほむら「フン」
まどか仁美「「ホッ」」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:01:12.53 ID:+xHQIEEg0
さやか「…転校生。後で、話あるから」ボソ…
ほむら「…」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:06:47.73 ID:+xHQIEEg0
放課後、
体育館用具室
ほむら「…こんなところに呼び出して、何の用?早く帰りたいのだけれど…」フゥ…
さやか「…」
ほむら「…」
さやか「ねえ、転校生。アンタさ。会ったときから、ずっとそうだったよね?」
ほむら「…何が?」フンッ
さやか「…ほら、今だってそう。そうやってあからさまに肩竦めたりして」
ほむら「…」
さやか「…アンタ、アタシの事見下してるでしょ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:11:42.81 ID:+xHQIEEg0
ほむら「…だから?」
さやか「…!」ギリ…
さやか「…なんでアンタが出会って間もないアタシの事をそんなに馬鹿にするのかはわかんないよ…」
さやか「けどさ!だからって、さっきみたいにアンタに背中にボールぶつけられるような事までした訳!?」
ほむら(付き合ってられないわ…)
ほむら「そうね。別に、貴女は何も悪い事していないと思うわ」
さやか「じゃあ!」
ほむら「ええ。さっきのは、ただ何と無くぶつけてみたくなっただけなの」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:18:30.66 ID:+xHQIEEg0
さやか「…ふざけんな」ボソ…
ほむら「何?聞こえないわ」
さやか「ふざけんなっつってんだろ!」
叫び、さやかはほむら目掛けてゆっくりと歩き出してくる。大分怒り心頭のようだ。拳が硬く握り締められているのをみると、殴りかかってくるのかもしれない。
後は簡単。美樹さやかには悪いが、わざわざ彼女に付き合って取っ組み合いをしてやる理由は無い。
ほむら(目の前まで来たら、時間を止めて鳩尾に一撃くれてやるわ)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:23:58.34 ID:+xHQIEEg0
それで終わり。たかが人間が魔法少女に敵う筈が無いのだ。変身せずとも多少の魔法は使えるし、第一…
ほむら(まあ、今の私なら普通に相手したって、負ける気はしないけれど…)
そう。魔法少女になる前の自分ならいざ知れず、今の自分ならばこの脳筋女とまともに喧嘩したって負けるはずが無い。
さすがに入院生活から復帰して間もない身な上、魔力の節約のために身体能力強化の魔法を切っている今の状態では、身体能力で劣る面もあるかもしれないが。
それでも昔に比べれば身体もかなり鍛えてあるし、まどかを救うための終わりの見えない螺旋の中で、自分は無数の修羅場を踏んできている。
ほむら(貴女とは戦いの経験の格が違うのよ)
この状況下でそんな事を一々考えていたのがまずかったのかも知れない。
ほむらの眼前で、突然さやかの姿が消えた。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:29:13.45 ID:+xHQIEEg0
ほむら(ッ!消えた!?)
突然の事態に驚くほむらの腰に、強烈な衝撃が走った。
ほむら「うあっ!?」
さやかが急に重心を落とし、身体を沈めて、レスリングのタックルのようにしてほむらの腰めがけて体当たりを仕掛けたのだ。
さやかの動きが突然俊敏になったのと、油断も相まって、ほむらの目には一瞬さやかが消えた様に見えたというのが真相だった。
ほむらの腰に腕を廻し、引き剥がされないようがっしりと抱きしめるさやか。
さやか「捕まえた…」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:36:00.70 ID:+xHQIEEg0
ほむら「この!離しなさい!!」
抱きつかれた形になったほむらは、さやかを押しのけようと彼女の肩を必死に押し返す。
が、力ではさやかの方が上なのか、一向に抜け出すことが出来ない。
力一杯締め付けられたほむらの細い腰が、小さく悲鳴をあげる。
ほむら「ふぁあぁぁ…!」
さやか「やだね。アンタの考えそうな事位お見通しなんだ。こうしてアンタにくっ付いてればあの妙な移動技は出来ないんだろう?」
ほむら(っ!?こいつ…!!)
さやか「…」ギュッ
ほむら「!?ぁ、ぁあぁあああっ!?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:41:06.77 ID:+xHQIEEg0
さやか「だからさ。いっつも澄まし顔のアンタには泥臭くて悪いけど、アタシに付き合ってもらうよ!」
言い放ち、ほむらの腰に巻き付けた腕にさらに力を込めるさやか。
同時にほむらの身体を抱え、若干持ち上げて宙に浮かす。
これによりほむらは踏ん張りが利かなくなり、激しい抵抗が出来なくなった。
ちょうどプロレス技で言うベアハグの様な状態だ。
ほむら「かはっ!!あぐっ!!うわああああああっっ!」
さやか「はは。羨ましい。軽いね、アンタ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:47:06.20 ID:+xHQIEEg0
ほむら「くぅっ!!!この!!離せ離せ離せ!!」
先手を打たれ混乱したほむらは、叫び、自身の腰を締め付けるさやかの腕を何度も叩く。
しかし当のさやかはまるで効いていない様に不敵な笑みを浮かべ、勝ち誇った言葉を放つ。
さやか「あははは。なにそれ、ぜんっぜん痛く無い!ほらほらぁ!」
ほむら「っ!あああああっ!!!」
さらに、抱きしめたまま、ほむらの身体をゆさゆさと上下に揺さぶり始める。
その度に女子中学生としてはやや大きめのさやかの胸がほむらの腰に押し付けられ、潰される。
柔らかい感触とともに若い少女特有のさらさらとした甘酸っぱい汗とシャンプーの匂いが広がり、ほむらの鼻腔をくすぐった。
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 17:54:36.99 ID:+xHQIEEg0
ほむら「あぁっ!いやあああああああ!!」
しかし、ほむらにとってはそれどころでは無い。
締め付けによる痛みと、揺さぶりから来る平衡感覚の喪失が、ほむらをある種の恐慌状態に落とす。
それを見やり、尚も挑発を続けるさやか。
さやか「はっ!ついさっきまで上から目線でスカしてた癖にさ!無様だね、転校生!」
ほむら「うぅ…!!あ…!あああ!あああああ!!!!殺す!殺すコロスコロス!殺してあげるわ!美樹さやかぁ!!」
さやか「そのザマでやれるもんなら、やってみな!!ほらあ!」ギュッ!!
ほむら「ああああああああぁぁああああああっ!!!!このぉぉぉぉおおぉお!!!!」
凶暴な笑みを貼り付けほむらを嬲るさやかと、責め苦に耐えながらも射殺さんばかりの視線でさやかを睨み据えるほむら。
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:00:43.80 ID:+xHQIEEg0
ほむら(調子に乗ってるんじゃないわよ、美樹さやか!目に物言わせてやるわ!!)
魔法による身体強化を使えば脱出は容易だろうが、ここまでされてそれをする訳にはいかない。
それでは負けを認めたと同義だ。意地でも魔法を使わずに打ちのめしてみせると心に誓う。しかし…
ほむら(ああ。でも、だめ…このままじゃ…)
抜け出せない。普段は涼しげな眼が虚ろにぼやけ、口元から涎が垂れ始めた。身体が小刻みに痙攣を始める。
ほむら「…あ………ふ………」ダラン…
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:04:30.56 ID:+xHQIEEg0
キャラ崩壊ごめん。実力不足…でも書かせて…ホントごめん…
上半身が力を失い、さやかにもたれかかる形になる。
傍から見ると、ほむらの腰を抱えたさやかに、ほむらが抱きついたような状態だ。
きつく締め付けられた腰尚も痙攣を続け、ガクガクと震え始めた。
ほむら「あふぅ…ぅぅ…」
さやか「お?弱って来たね。そのまま落ちちゃいなよ、転校生」
ギュウッ!!
ほむら「あ…あぁぁ……いやぁああ…」
悔しさで、ポロポロと涙が零れる。
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:08:23.19 ID:+xHQIEEg0
ほむら(…落ちる!?冗談じゃない!!)
苦痛と怒りで、一瞬目の前が真っ白になる。
ほむら(美樹さやかとケンカして失神KO負けだなんて!そんな日には、それだけで魔女化する程の屈辱よ!)
口内を噛み、無理やり意識を取り戻す。
ほむら「…調子に、乗ってんじゃないわよ!!」
さやか「くふっ!」
渾身の力でさやか目掛け、脚を振り上げる。
股間を押さえ、堪らず崩れ落ちるさやか。
さやか「あう…この、や、ろう…!」
ドサ…
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:13:49.50 ID:+xHQIEEg0
ほむら「はぁはぁはぁ…」
さやか「う…うう…い、痛いよぉ…」
倒れ伏し、目に涙を溜めて蹲るさやか。それをみてほむらは…
ほむら「ッ!!」
ニィ…
酷薄な笑みを浮かべる。
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:19:43.20 ID:+xHQIEEg0
ほむら「このぉ!死ね!!死ね!!!死ね!!!!死ね!!!!!!」
さやか「…!がふっ!あぐっ!あぐっ!あっ!うわっ!」
蹲るさやか目掛け、長く艶やかな黒髪を振り乱し、半狂乱で何度も何度も蹴りを入れるほむら。
普段のクールで物静かなほむらに対し、まるで夜叉の様な荒れようだ。
さやか「ううう…」
ほむら「ああああああああ!!!」
ガツッ!ガツッ!ガツッ!ガツッ!
さやか「く…あう!あ!はっ!うっ!」
ほむら「ふぅ…ふぅ…ふぅ…このぉ!!!」
さやか「はあ…はあ…はあ…はあっ!」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:24:47.56 ID:+xHQIEEg0
亀の体勢で身を守るさやかの脇腹を狙って、何度も何度も何度も蹴る!蹴る!!蹴る!!!
ほむら「…はぁ。はぁ。…貴女ごときが!調子に!乗るから!こんな!目に!合うのよ!泣かしてやる!泣いて!謝れば!許して!あげない!事も!ないわ!泣け!!!」
ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!ガスッ!!!
さやか「はっ…!はっ…!っ…!ぐぅう!!んっ!!…はんっ!馬鹿な事言うなよ!?ここまできて…!そっちこそ!土下座して謝りたくなる位ぶちのめしてやる!!」
ほむら「…前言撤回。そうね。這い蹲って私の靴を舐めると言うなら、ちょっとだけ蹴るのを止めてあげるわ…!」
ドスッ!!
さやか「ぐふっ!!」
ほむら「このっ!!!死ねっ!!!死ねっ!!!」
ドスッ!ドスッ!ドスッ!
ほむらの激情に身を硬くして耐えつつも減らず口を返していたさやかだが、ほむらの執拗な蹴りに、ついに声を発することも辛くなりはじめる。
さやか「はっ…はっ…はっ…」
さやか(あ…やばい…か、も)
意識が遠のく。
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:39:45.97 ID:+xHQIEEg0
ありがと、頑張る。ごめんね。
さやか「…!!この!いい加減蹴りのタイミングがワンパターンなんだよ!!」
ほむら「あっ!?」
突如さやかが身を翻し、捨て身でほむらの蹴り足を掴みに行く。
反撃を予測していなかったほむらは、そのままあっさりとさやかに組敷かれてしまった。
ほむら「くっ!どきなさい!!」
さやか「ぜえぜえ。痛ぅっ! 随分好き勝手やってくれたじゃないの!!」
脇腹の痛みに顔を顰めながらも、仰向けに倒れたほむらの首に片腕を回す。そして袈裟固めの様にしてほむらを押さえつけた。
ほむら「くぅっ!?」
次いで、空いているもう片方の手で、ほむらの片脚を抱え、持ち上げる。
無理やり開脚された状態なため、股が丸見えだ。
ほむら「な、何をするのよ変態!やめ、止めなさい!!」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:45:04.14 ID:+xHQIEEg0
羞恥で真っ赤になるほむらに対し嘲笑うように声をかける。
さやか「あー恥ずかしいねー、転校生!!アンタ今、股の間、丸見えだよぉ!!」
ほむら「いやあああああああ!!離せ!!離せええええ!!」
必死になって逃れようとするほむら。しかし、先ほどまで何度もさやかを蹴りあげていた脚は疲労が蓄積しており、思うように動かない。
さやか「うっさいなぁ。黙んなよ」
言うと、さやかは上半身をほむらの顔面に密着させ、鼻と口を塞ぐ。若くハリのある乳房はゴム鞠の様な弾力でほむらの顔面を圧迫し、呼吸を許さない。
ほむら「むううう!!うううぅぅ!!」
さやか「どう?…羨ましい?アンタには無い武器でしょ」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:50:35.13 ID:+xHQIEEg0
ほむら「コフーッ!コフーッ!」
さやか「ほら、何とか言ってみなよ」
さやかが身体をずらし、ほむらに一瞬呼吸の機会が訪れた。話をする余裕もなく、貪る様に必死に空気を取り込む。
ほむら「ぷはっ!はあ…はあ…はあ…っ!」
さやか「あはは!はい、休憩終わり!」
ほむら「ふぐぅっ!?」
その間にさやかは大きく身体をずらし、袈裟固めから立て四方固めの体勢に移行する。それから再びほむらの顔に胸を押し付け、呼吸を妨げた。
ほむら「むぅうううう!むううううううううぅう!!!!」
さやか「無駄だってば」
さやかの胸の下でほむらの口が酸素を求めて大きく開かれるが、空気を吸い込む事の叶わない現状では口から涎がとめどなく溢れるだけに終わる。
すでに汗まみれのさやかのブラウスがほむらの涎をも吸い込み、ぬるぬると妖しい光沢を放ち始めた。
粘性を持った水分を吸ったシャツがさやかの乳房に張り付き、青いブラのラインがくっきりと浮かぶ。
ほむら「ふっ…!……うん……んぅ…」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 18:53:44.91 ID:+xHQIEEg0
ほむら(この糞うざったい脂肪の塊!何だってのよ!)
ほむら「ハグッ!!」
ガリッ!
さやか「きゃあああああああっ!?」
さやかの乳房に噛み付くほむらと、思わず悲鳴をあげるさやか。
仰け反るように後ずさるさやかだが、無我夢中で必死に食らい付くほむらがそれを追いかけ、体勢が入れ替わる。
ほむら「はぁはぁはぁ。大人しくしなさい!」
さやか「くううあっ!この!どけ!」
さやかを組み敷き、腹の上に馬乗りになったほむらは、さっきのお返しとばかりにさやかの身体を押さえ込み、首に腕をめり込ませた。
同時にじたばたともがくさやかの脚を自分の脚で絡め取り、動かなくさせる。
ほむら「落ちろ!」
さやか「ぐあ…!」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:00:10.86 ID:+xHQIEEg0
さやかはたまらずほむらのわき腹を握り締める。何とか引き剥がそうとするが、ガッチリと極められているため、びくともしない。
ほむらの脚に絡め取られたさやかの脚が、ビクビクと痙攣した。
ほむら「はあっはあっ。いい気味ね!」
さやか「かはっ!くふっ!!……あ…くううぅ……はぁあ!」
ほむら「もう逃れられないわ。大人しく負けを認めて許しを請いなさい。『雌豚が生意気にも人間様に歯向かって申し分けませんでした』って言う気になったら、離してあげる」
さやか「んっ…!ぐう…!」
酸素不足で若干目を虚ろにしながらも、せめてもの抵抗として目一杯ほむらを反抗的な目で睨む。さらに…
さやか「パクパク」
ほむら「何?」
さやか「ペッ!!」
ビチョッ
ほむらの顔面に目掛け、唾を飛ばす。
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:04:10.66 ID:+xHQIEEg0
ほむら「…そう。残念ね…」
頬を引き攣らせ、全く残念そうでなく告げるほむら。
さやか「あ・ああ・あ…あ…」
腕に一層力を込める。
ほむら「強情張ってると、本気で落とすわよ」
さやか「…へっ!」」
ほむら「…お望み通り、やってやるわ」
さやか「っ!!ヒュウッ!!」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:10:22.83 ID:+xHQIEEg0
ほむら「…」
さやか「かはっ!けほっ!!ひゅー。ひゅー」
ほむら「……」
さやか「…く…」
ほむら「………」
さやか「…ぁ……」
目がぐるりと裏返り白目を剥く。
ほむら「…………」
さやか「…………」
ほむらの締めに抵抗していたさやかの力が唐突に抜け、だらりと垂れ下がる。
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:10:58.96 ID:+xHQIEEg0
ほむら「…………」
さやか「…………」ジワ…
ジワリと、微かな刺激臭のする液体が床を濡らした。
……ほむらの、勝ちだ。
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:16:03.89 ID:+xHQIEEg0
さやか「はっ!?」
跳ねるように起き上がるさやか。周囲を見回す。辺りはすでに夕暮れ、薄暗くなっていた。
さやか「…」
さやか「…そっか」
さやか「…アタシ、アイツに落とされて…」
さやか「負けたんだ」
途方も無い虚無感がさやかを襲う。
さやか「…っ!」
悔しくて、情けなくて、涙が溢れ出してくる。
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:18:10.67 ID:+xHQIEEg0
さやか(自分から喧嘩吹っかけておいて、このザマか…へへへ。笑っちゃうね…)
さやか「…帰ろう」
溢れた涙を袖口で拭い、立ち上がる。
さやか(早く帰ろう。帰って、早く寝よう)
けど…
さやか(明日から、どんな顔して学校に来ればいいのよ…)
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:19:15.23 ID:+xHQIEEg0
「あら、まだ帰っては駄目よ?」
さやか「…っ!」
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:24:13.88 ID:+xHQIEEg0
見ると、跳び箱やらが詰め込まれている一角にほむらが腰掛けていた。
さやか「転校生……」
ほむら「ふふふ。貴女、これから先も、ずっと私の事、転校生って呼ぶつもり?」
さやか「…じゃあ、暁美……」
ほむら「あらあら。つれないわね?さ・や・か?」
さやか「…」
さやか「…ほむら」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:28:59.86 ID:+xHQIEEg0
ほむら「…」
さやか「…」
さやか(…なんか言えよ)
さやか(…惨めだなあ。アタシ…)
喧嘩を売り、気絶させられ、その相手に今は完全に見下されている。これ以上に惨めなことがあろうか?
さやか(ま、いいや。もうどうでも)
負け犬の気分とはこういうものの事をいうのだろうか。
さやか「…ねえ、もう帰っていい?アンタにはもう逆らわないからさ…」
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:33:46.12 ID:+xHQIEEg0
ほむら「…『ほむら様』……」ボソ
さやか「……え?」
ほむら「そうね。これから貴女には、『ほむら様』って呼んで貰おうかしらね」
さやか「はぁ!?」
ほむら「ああ。学校にいる時や、他に人がいる時は普段どおりに呼んでくれていいわ」
さやか「ちょ、な!」
ほむら「あら、私には逆らわないんじゃないの?」
さやか「そ、それとこれとは話しが…!」
ほむら「へえ…」
さやか「ビクッ」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:41:41.10 ID:+xHQIEEg0
ほむら「私ね…貴女の事が、大嫌い…」
ほむら「強情で、見栄っ張りで、その癖弱虫で…」
ほむら「放っておいたら、勝手に自滅して、まどかを悲しませて…」
ほむら「…だから、ね。貴女が気絶している間に、私は考えたの…」
ほむら「貴女を、私に二度と逆らえないようにしてしまおうって…」
さやか「あう…」
ほむら「さあ、まずはそこに這い蹲って、脚でも舐めて貰おうかしら?」
さやか「あ、ああ…」
ほむら「ふふふ。ほら、早くなさい?雌豚」
さやか「…」
ほむら「私無しでは、生きられなくしてあげるわ…」
終わり
180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 19:52:48.46 ID:+xHQIEEg0
はい。これで終わりです。ありがとうございました。
色々力不足を痛感したけど、概ね最初の予定通りの終わりです。
本当、展開の持って行き方とか強引過ぎでしたね。
敗因は地の文なんて慣れない事をしたのと、キャラ崩壊させずに喧嘩の展開まで持っていけなかった事。
という事にしておいてください。
あと、どうでもいい裏話。どっちが勝つエンドにするかは当初全く考えていませんでした。
応援の多い方にしようと思ってたので、ほむら勝ち。
最後に、読んでくれた方、レス下さった方。批判も含めて、ありがたいです。
豆腐メンタルなんですぐ凹むけど、皆お陰で終わらせることが出来ました。
それでは、またどこかのスレでお会いしましょう。お疲れ様でした。
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 20:01:46.89 ID:oY2HAM1T0
>>180
乙
その気になったらエロパートも書いてくれたら嬉しいかなって思うのでした。
さやか「転校生が気に入らない」